特許第6246637号(P6246637)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6246637
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】車両用後部灯
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/10 20060101AFI20171204BHJP
   B60Q 1/30 20060101ALI20171204BHJP
   F21W 101/14 20060101ALN20171204BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20171204BHJP
【FI】
   F21S8/10 332
   F21S8/10 340
   F21S8/10 352
   F21S8/10 371
   B60Q1/30 Z
   F21W101:14
   F21Y115:10
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-59636(P2014-59636)
(22)【出願日】2014年3月24日
(65)【公開番号】特開2015-185305(P2015-185305A)
(43)【公開日】2015年10月22日
【審査請求日】2017年2月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】山本 拓矢
(72)【発明者】
【氏名】四方 作刀志
【審査官】 竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭56−70343(JP,U)
【文献】 実開昭60−89052(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/10
B60Q 1/30
F21W 101/14
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両本体の後部に設けられた信号灯と、
前記車両本体の後面に設けられた開口を開閉するバックドアを前後に貫通した取付穴に取り付けられ、前記バックドアが閉じられた場合に前記信号灯の後ろに重なり、前記バックドアが開かれた場合に前記信号灯の後ろから外れ、前記信号灯の点灯色と同じ色のカラーフィルターと、
前記カラーフィルターの内側に形成された中空部と、を備え、
前記カラーフィルターのうち前記信号灯側の第一部分と、前記信号灯の反対側の第二部分とは色の濃さが異なることを特徴とする車両用後部灯。
【請求項2】
前記第一部分が前記第二部分よりも濃い色をしていることを特徴とする請求項1に記載の車両用後部灯。
【請求項3】
前記中空部に収容された透過型光学素子を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用後部灯。
【請求項4】
前記透過型光学素子が透明な部材の表面に複数のドットを形成したものであることを特徴とする請求項3に記載の車両用後部灯。
【請求項5】
前記カラーフィルターの内面及び外面が滑らかな面であることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用後部灯。
【請求項6】
前記第一部分が車両後方へ膨出することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の車両用後部灯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の後部に搭載される車両用後部灯に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のバックドアにテールランプが設けられていれば、バックドアによって閉じられる開口を広くとることができる。しかし、バックドアが開かれていると、バックドアに設けられたテールランプが後方へ向いてないので、車両の後方からそのテールランプを視認することができない。
【0003】
そのような問題点を解決すべく、特許文献1に記載の技術では、第一テールランプがバックドアに設けられているとともに、第二テールランプが後方へ向けられた状態で車両の後部開口の内側に設けられている。そのため、バックドアが開かれると、第二テールランプが後方に向けて露出し、車両の後方からその第二テールランプを視認することができる。一方、バックドアが閉じられると、第二テールランプがバックドアによって覆われるが、第一テールランプが後方へ向けられるので、車両の後方からその第一テールランプを視認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−349976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、第一テールランプ及び第二テールランプの何れも車両の後部を示す信号灯である。従って、同じ信号を示す第一テールランプ及び第二テールランプの両方を車両に設置するため、コストが嵩んでしまう。
【0006】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、同じ信号を示すランプをバックドアと車両本体にそれぞれ設けなくても済ませてコスト低下を図ることと、バックドアが開かれた場合でも後方へ信号を提示できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車両本体の後部に設けられた信号灯と、前記車両本体の後面に設けられた開口を開閉するバックドアを前後に貫通した取付穴に取り付けられ、前記バックドアが閉じられた場合に前記信号灯の後ろに重なり、前記バックドアが開かれた場合に前記信号灯の後ろから外れ、前記信号灯の点灯色と同じ色のカラーフィルターと、前記カラーフィルターの内側に形成された中空部と、を備え、前記カラーフィルターのうち前記信号灯側の第一部分と、前記信号灯の反対側の第二部分とは色の濃さが異なることを特徴とする車両用後部灯である。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記第一部分が前記第二部分よりも濃い色をしていることを特徴とする請求項1に記載の車両用後部灯である。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記中空部に収容された透過型光学素子を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用後部灯である。
【0010】
請求項4に係る発明は、前記透過型光学素子が透明な部材の表面に複数のドットを形成したものであることを特徴とする請求項3に記載の車両用後部灯である。
【0011】
請求項5に係る発明は、前記カラーフィルターの内面及び外面が滑らかな面であることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用後部灯である。
【0012】
請求項6に係る発明は、前記第一部分が車両後方へ膨出することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の車両用後部灯である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、バックドアの開閉に関わらず、信号灯の光を車両の後方から視認することができ、信号灯の光による信号を車両の後方へ提示することができる。従って、車両本体とバックドアの両方に信号灯を設けなくとも済み、車両用後部灯の部品及びコストの削減を図ることができる。
また、カラーフィルターの色が信号灯の点灯色と同じであるため、バックドアが閉じられた場合に信号灯が点灯しても、信号灯の光がカラーフィルターを通過する際の色の変化が殆ど起こらず、光の強度の減衰も抑えることができる。
カラーフィルターのうち信号灯側の第一部分と、信号灯の反対側の第二部分とは色の濃さが異なるため、カラーフィルターを注視した場合とカラーフィルターを注意しないで見た場合とでは、車両用後部灯の見栄えが異なる。また、カラーフィルターの内側の中空部が形成されているので、カラーフィルターは立体感があるように見える。よって、車両用後部灯のデザインの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】車両のバックドアが閉じられた状態の車両の後部を示した斜視図である。
図2】車両のバックドアが開かれた状態の車両の後部を示した斜視図である。
図3】III−III断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0016】
図1及び図2は車両1の後部を示した斜視図である。
図1及び図2に示すように、車両1は車両本体2、バックドア5及び車両用後部灯10を備える。車両本体2の後面に開口3が形成されており、その開口3が車両本体2の車室(例えば乗員室、荷室等)内に通じている。バックドア5は開口3の上側において車両本体2にヒンジ等によって連結され、そのバックドア5が開閉可能に設けられている。バックドア5が閉じられると、バックドア5の周縁部が開口3の周囲の車両本体2の後面に重ねられた状態で開口3がバックドア5によって塞がれている。車両本体2の後面のうちバックドア5の周縁部が重なる部分が凹状の段部に形成され、閉じられたバックドア5の周縁部がその凹状段部に収まってもよい。バックドア5が開かれると、開口3が開放される。なお、バックドア5の開閉方式を上述のような跳ね上がり式から横開き式又は観音開き式に変更してもよい。また、バックドア5はトランクリッド或いはテールゲートと呼ばれるものでもよい。
【0017】
車両用後部灯10は車両1の後部左のランプであり、車両1の後部右のランプは車両用後部灯10を左右反転させたものである。そのため、車両1の後部右のランプについての説明を省略する。
【0018】
図1図3を参照して、車両用後部灯10について詳細に説明する。ここで、図3図1に示すIII−IIIに沿った鉛直断面図であり、図3に示す断面は車両1の左右方向に対して垂直である。
【0019】
車両用後部灯10はランプ本体11とカラーフィルター装置60を備える。
ランプ本体11は、複数の信号灯を組み合わせた所謂コンビネーションランプである。ランプ本体11の後面が車両1の後方へ向けられた状態でランプ本体11が車両本体2の後部(特に、バックドア5の周縁部に重なる領域)に取り付けられ、カラーフィルター装置60の後部が車両1の後方に向けられた状態でカラーフィルター装置60がバックドア5に取り付けられている。バックドア5が閉じられた状態ではカラーフィルター装置60がランプ本体11に重なり、ランプ本体11の光がカラーフィルター装置60を車両後方へ通過する。
【0020】
ここで、バックドア5には取付穴6が形成されており、その取付穴6がバックドア5を前後に貫通する。取付穴6の形成位置はランプ本体11の後ろ側であり、バックドア5が閉じられた状態では取付穴6がランプ本体11に対向する。カラーフィルター装置60はこの取付穴6に嵌め込まれるようにしてバックドア5に取り付けられている。また、車両1の後ろから見て、取付穴6の形状がランプ本体11の外形と相似しており、取付穴6がランプ本体11よりも大きい。
【0021】
まず、ランプ本体11について詳細に説明する。
ランプ本体11はアウターレンズ12、ベース部17及びエクステンション19を備える。ランプ本体11は信号灯としてのテールランプ部20、ストップランプ部30及びターンランプ部40を備える。
【0022】
アウターレンズ12は前側が開口した箱状に設けられている。アウターレンズ12が透明であるとともに素通しである。アウターレンズ12の前部開口がベース部17によって塞がれ、ベース部17の周縁部がアウターレンズ12の前部開口の縁部に接合されて、ベース部17がアウターレンズ12に取り付けられている。これにより、アウターレンズ12とベース部17によって囲われた灯室15がアウターレンズ12とベース部17の内側に形成される。図3に示すように、車両1の後ろから見て、アウターレンズ12は円弧と弦によって囲まれた形状に形成され、その円弧が下側であり、弦が上側である。アウターレンズ12の下部には後方へ凸状の山部13が形成され、アウターレンズ12の上部には山部13に対して前方へ凹んだ谷部14が形成されている。車両1の後ろから見て、山部13がアウターレンズ12の下縁に沿った円弧状に連なり、谷部14の下側が山部13によって囲われている。なお、アウターレンズ12の内側から見ると、山部13の裏側が凹んでおり、谷部14の裏側が凸状に設けられている。
【0023】
ベース部17が車両本体2の後部に取り付けられ、アウターレンズ12が車両本体2の後面において後方へ露出する。
【0024】
テールランプ部20、ストップランプ部30及びターンランプ部40が灯室15に収容されて、これらがベース部17に取り付けられている。テールランプ部20は山部13の裏側に配置され、ストップランプ部30及びターンランプ部40は谷部14の裏側に配置されている。また、ターンランプ部40がストップランプ部30の上に配置されている。なお、信号灯としての後退灯部が谷部14の裏側において灯室15内に設けられていてもよい。
【0025】
ストップランプ部30は車両1の制動を示す信号灯であり、具体的には赤色に点灯する。ストップランプ部30は赤色の半導体発光素子31及びインナーレンズ32を有する。
ターンランプ部40は方向を指示する信号灯であり、例えば橙色に点灯する。ターンランプ部40は橙色の半導体発光素子41及びインナーレンズ42を有する。
【0026】
ストップランプ部30の半導体発光素子31が後方に向けられた状態で灯室15内のベース部17に取り付けられている。インナーレンズ32が半導体発光素子31の後方において半導体発光素子31に対向する。半導体発光素子31によって発せられた光がインナーレンズ32によって車両の後方へ投影されることによって、その光が配光される。半導体発光素子31が発光ダイオード、無機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス素子その他の半導体発光素子である。ターンランプ部40の半導体発光素子41及びインナーレンズ42は、ターンランプ部40の半導体発光素子31及びインナーレンズ32と同様に設けられている。
【0027】
テールランプ部20は車両1の制動を示す信号灯であり、具体的には赤色に点灯する。テールランプ部20は複数の赤色の半導体発光素子21及びインナーレンズ22を有する。
【0028】
これら半導体発光素子21が後方に向けられた状態で灯室15内のベース部17に取り付けられている。これら半導体発光素子21は、山部13の連なりの円弧状に沿って配列されている。
【0029】
インナーレンズ22は以下のように構成されたプリズムカットレンズである。インナーレンズ22は、山部13の連なりの円弧に関する半径方向に沿った断面の形状がU字状(又はV字状)に形作られている(図3参照)。そのU字が山部13の連なりの円弧に沿って連なることによってインナーレンズ22が形作られている。インナーレンズ22の凹部22aが車両前方に向けて開口し、インナーレンズ22が半導体発光素子21の後ろから半導体発光素子21を覆っている。インナーレンズ22の凹部22aの内面には、複数のプリズムカット22bが形成されている。
【0030】
半導体発光素子21によって発せられた光がプリズムカット22bによって屈折されてインナーレンズ22を通過し、これにより通過光が配光される。テールランプ部20の配光特性はインナーレンズ22によって設計されたものであり、具体的にはプリズムカット22bの位置、大きさ及び形状等の設計によってテールランプ部20の配光特性が設計される。
【0031】
テールランプ部20の光源として、半導体発光素子21の代わりにバルブを用いてもよい。ストップランプ部30及びターンランプ部40の光源についても同様である。
テールランプ部20の光源によって発せられた光を配光させる光学素子として、インナーレンズ22の代わりに導光体又はリフレクターを用いてもよい。ストップランプ部30及びターンランプ部40の光学素子についても同様である。
ランプ部20,30,40の光源の数や光学素子の数も適宜変更してもよい。
ランプ部20,30,40の光源が白色光源であってもよい。この場合、光源によって発せられた光がカラーフィルターを通過することによってランプ部20,30,40の点灯色が決定されるか、ランプ部20,30,40の光学素子がインナーレンズ22,32,42のように透過型光学素子であるときにはインナーレンズ22,32,42が有色透明であることによってランプ部20,30,40の点灯色が決定される。
【0032】
エクステンション19は灯室15内に収容されている。エクステンション19は、ランプ部20,30,40間の隙間を埋めるようにしてベース部17を覆っているとともに、ベース部17に取り付けられている。
【0033】
続いて、カラーフィルター装置60について詳細に説明する。
カラーフィルター装置60は、カラーフィルター61と、カラーフィルター61の内側に形成された中空部62と、その中空部62内に収容された透過型光学素子69とを備える。
【0034】
車両1の後ろから見て、カラーフィルター61は円弧帯状に形作られており、その曲率中心がカラーフィルター61の上にあり、カラーフィルター61の上に扇形状の窪み61aが形成されている。カラーフィルター61が取付穴6に嵌め込まれるようにしてバックドア5に取り付けられ、窪み61aが貫通孔としてバックドア5を前後にする。この窪み61aがアウターレンズ12の谷部14、ストップランプ部30及びターンランプ部40に対向する。従って、ストップランプ部30の光及びターンランプ部40の光は、窪み61aを通過して、車両1の後方へ照射される。
【0035】
カラーフィルター61が後方へ膨出し、カラーフィルター61の後面(テールランプ部20の反対側の外面)61cが凸面状に形成されている。カラーフィルター61がアウターレンズ12の山部13及びテールランプ部20に対向し、カラーフィルター61の前面(テールランプ部20側の外面)61bがアウターレンズ12の山部13の表面に沿っている。
カラーフィルター61の内面61a、前面61b及び後面61cが滑らかな曲面に形成されている。
【0036】
カラーフィルター61が有色透明であり、カラーフィルター61の色がテールランプ部20の点灯色と同じである。つまり、カラーフィルター61は赤色透明である。そして、カラーフィルター61のテールランプ部20側の第一部分61dがテールランプ部20の反対側の第二部分61eよりも濃い色をしている。
【0037】
ここで、カラーフィルター61は、ランプ側カラーフィルター63と反対側カラーフィルター64とを組み付けたものである。ランプ側カラーフィルター63は、カラーフィルター61のうちテールランプ部20側の第一部分61dに相当し、反対側カラーフィルター64は、カラーフィルター61のうちテールランプ部20の反対側の第二部分61eに相当する。
【0038】
反対側カラーフィルター64は、アウターレンズ12の山部13の連なりの円弧に関する半径方向に沿った断面の形状がV字状(又はU字状)に形作られている(図3参照)。そのV字が山部13の連なりの円弧に沿って連なることによって反対側カラーフィルター64が形作られ、反対側カラーフィルター64の内側に中空部62が形成され、その中空部62が車両前方へ開放されている。ランプ側カラーフィルター63が中空部62をその前側から閉塞し、ランプ側カラーフィルター63の周縁部が中空部62の前側開口の縁部に溶着等によって接合されている。
【0039】
透過型光学素子69はいわゆる加飾レンズである。透過型光学素子69は無色透明材料からなる。
【0040】
透過型光学素子69は、反対側カラーフィルター64の内面に沿って中空部62に収容されている。透過型光学素子69は、アウターレンズ12の山部13の連なりの円弧に関する半径方向に沿った断面の形状がV字状(又はU字状)に形作られている(図3参照)。そのV字が山部13の連なりの円弧に沿って連なることによって透過型光学素子69が形作られている。透過型光学素子69の内面(テールランプ部20側の面)には複数のドット69aが形成され、これらドット69aが点在する。ドット69aは半球状の凹部である。
【0041】
なお、ドット69aが半球状の凸部であってもよい。また、ドット69aが透過型光学素子69の外面(テールランプ部20の反対側の面)に形成されてもよいし、透過型光学素子69の内面と外面の両方に形成されていてもよい。また、ドット69aの代わりにプリズムカットが透過型光学素子69の外面若しくは内面又はこれら両方に形成されていてもよい。
【0042】
テールランプ部20の光は、ランプ側カラーフィルター63、透過型光学素子69及び反対側カラーフィルター64を通過して、車両1の後方へ照射される。
【0043】
本実施の形態によれば次のような作用効果を奏する。
(1) バックドア5の開閉に関わらず、テールランプ部20、ストップランプ部30及びターンランプ部40の何れの光も車両1の後方から視認することができ、これらの光による信号を車両1の後方へ提示することができる。従って、別のテールランプ、ストップランプ及びターンランプをバックドアに設けなくとも済み、車両用後部灯10の部品及びコストの削減を図ることができる。
【0044】
(2) テールランプ部20の点灯色がカラーフィルター61の色と同じであるため、テールランプ部20の光がランプ側カラーフィルター63及び反対側カラーフィルター64を通過する際の色の変化も殆ど起こらず、光の強度の減衰も抑えることができる。
【0045】
(3) テールランプ部20の非点灯時には、反対側カラーフィルター64が見え、反対側カラーフィルター64の色が車両1の後部に反映される。反対側カラーフィルター64がランプ側カラーフィルター63の色よりも鮮やかな赤であり、車両1の後部の一部を鮮やかな赤のデザインとすることができる。一方、ランプ側カラーフィルター63の色が反対側カラーフィルター64の色よりも濃く、テールランプ部20の点灯時にはその光がランプ側カラーフィルター63及び反対側カラーフィルター64の両方を通過するので、その光が深みのある濃い赤色に見える。従って、テールランプ部20が非点灯時から点灯時に切り替わると、視認者がデザインの意外性を感じる。よって、この車両用後部灯10のデザインが斬新なものとなる。
【0046】
(4) ランプ側カラーフィルター63の色が反対側カラーフィルター64の色よりも濃いため、テールランプ部20の非点灯時にカラーフィルター装置60を注視すると、鮮やかな赤色の反対側カラーフィルター64越しに深い赤色のランプ側カラーフィルター63を視認することができる。従って、カラーフィルター装置60は立体感又は奥行きがあるように見える。よって、車両用後部灯10のデザインの斬新性が向上する。
【0047】
(5) カラーフィルター61の内側に中空部62が形成されており、反対側カラーフィルター64が透明であるため、中空部62に透過型光学素子69を収容することによってカラーフィルター61に装飾を加えることができる。
具体的には、テールランプ部20の非点灯時には、透過型光学素子69のドット69aによってカラーフィルター61に点々模様の装飾を加えることができる。特に、透過型光学素子69が反対側カラーフィルター64越しに見えるので、点々模様が反対側カラーフィルター64の奥にあるように見え、車両用後部灯10のデザインの斬新性が向上する。
一方、テールランプ部20の点灯時には、半導体発光素子21によって発せられた光がインナーレンズ22及び透過型光学素子69を通過するので、車両用後部灯10(特に、カラーフィルター装置60)は立体感或いは奥行きがあるように見える。つまり、テールランプ部20の点灯時に車両1の後ろから見ると、透過型光学素子69が輝いて見え、透過型光学素子69の奥においてインナーレンズ22が輝いて見え、透過型光学素子69の奥に半導体発光素子21が輝いて見えるため、カラーフィルター装置60は立体感又は奥行きがあるように見える。そのため、車両用後部灯10のデザインの斬新性が向上する。
【0048】
(6) カラーフィルター61が後方へ膨出しているので、車両1の後方の色々な方向からカラーフィルター61を視認することができる。また、車両用後部灯10が立体感のあるものとなり、車両用後部灯10のデザインの斬新性が向上する。
【0049】
(7) カラーフィルター61の上に扇形状の窪み61aがバックドア5を前後に貫通する貫通孔であるため、車両1の後方から窪み61aを注視すると、車両用後部灯10は奥行きがあるように見える。また、ストップランプ部30又はターンランプ部40が非点灯から点灯に切り替わると、暗くなった窪み61aから光が出射してくるように見える。よって、車両用後部灯10のデザインの斬新性が向上する。
【0050】
〔変形例〕
以下、上記実施形態から変更した変形例について説明する。以下に説明する変形例は組み合わせて適用してもよい。また、以下では変更点を説明し、変更していない点の説明を省略する。
【0051】
(A) テールランプ部20に代えて別の信号灯(例えば、ターンランプ部、ストップランプ部等)を設ける。この場合、カラーフィルター61の色をその信号灯の色と同じにする。
【0052】
(B) 反対側カラーフィルター64の色がランプ側カラーフィルター63の色より濃くする。
【0053】
(C) 透過型光学素子69を省略する。
【0054】
(D) カラーフィルター61の内面61a、前面61b又は後面61cにレンズカットが形成されている。
【符号の説明】
【0055】
2 車両本体
5 バックドア
6 取付穴
10 車両用後部灯
20 テールランプ部(信号灯)
61 カラーフィルター
61a カラーフィルターの内面
61b カラーフィルターの前面
61c カラーフィルターの後面
61d 第一部分
61e 第二部分
62 中空部
63 ランプ側カラーフィルター
64 反対側カラーフィルター
69 透過型光学素子
69a ドット
図1
図2
図3