特許第6246680号(P6246680)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6246680バーベキューグリル用のフレーム及びこれを備えたバーベキューグリル
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6246680
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】バーベキューグリル用のフレーム及びこれを備えたバーベキューグリル
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/07 20060101AFI20171204BHJP
   A47J 37/06 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   A47J37/07
   A47J37/06 316
   A47J37/06 331
【請求項の数】13
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-176780(P2014-176780)
(22)【出願日】2014年9月1日
(65)【公開番号】特開2016-49316(P2016-49316A)
(43)【公開日】2016年4月11日
【審査請求日】2016年10月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】391036404
【氏名又は名称】株式会社ロゴスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】浜西 千尋
【審査官】 土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3186483(JP,U)
【文献】 実公昭47−002379(JP,Y1)
【文献】 特開2002−022174(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/07
A47J 37/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に延びた筒であるバーベキューグリル用のフレームであって、
同一の半筒状である第1、第2フレームを備えており、
前記第1、第2フレームは、内面と、
前記内面上に設けられており且つ当該内面の前記第1方向の一端から他端にかけて延びた一対の第1レールと、
前記内面上に前記第1レールに対向するように設けられており且つ当該内面の前記第1方向の一端から他端にかけて延びた一対の第2レールと、
前記第1方向に直交する第2方向の第1、第2先端と、
前記第1先端に設けられており且つ当該第1先端の前記第1方向の一端から他端にかけて前記第1方向に延びた第1係合部と、
前記第2先端に設けられており且つ当該第2先端の前記第1方向の一端から他端にかけて前記第1方向に延びた第2係合部とを有しており、
前記第1フレームの前記第1係合部と前記第2フレームの前記第2係合部とが係合し、前記第1フレームの前記第2係合部と前記第2フレームの前記第1係合部とが係合しているバーベキューグリル用のフレーム。
【請求項2】
第1方向に延びた筒であるバーベキューグリル用のフレームであって、
同一の半筒状である第1、第2フレームを備えており、
前記第1、第2フレームは、内面と、
前記内面上に設けられており且つ当該内面の前記第1方向の一端から他端にかけて延びた一対の第1レールと、
前記内面上に設けられており且つ当該内面の前記第1方向の一端から他端にかけて延びた一対の第2レールと、
前記第1方向に直交する第2方向の第1、第2先端と、
前記第1先端に設けられており且つ当該第1先端の前記第1方向の一端から他端にかけて前記第1方向に延びた第1係合部と、
前記第2先端に設けられており且つ当該第2先端の前記第1方向の一端から他端にかけて前記第1方向に延びた第2係合部とを有しており、
前記第1、第2フレームの前記第1レール同士が互いに対向し、前記第1、第2フレームの前記第2レール同士が互いに対向しており、
前記第1フレームの前記第1係合部と前記第2フレームの前記第2係合部とが係合し、前記第1フレームの前記第2係合部と前記第2フレームの前記第1係合部とが係合しているバーベキューグリル用のフレーム。
【請求項3】
請求項1記載のバーベキューグリル用のフレームにおいて、
前記第1、第2フレームは、前記内面上の前記第1レールの少なくとも一方の隣に設けられており且つ当該第1レール側に湾曲又は折り曲げられた第1突起と、
前記内面上の前記第2レールの少なくとも一方の隣に設けられており且つ当該第2レール側に湾曲又は折り曲げられた第2突起とを更に有しており、
前記第1フレームの前記第1突起と前記第1レールとが第1懸架部材の第1端部を保持可能であり、前記第1フレームの前記第2突起と前記第2レールとが前記第1懸架部材の第2端部を保持可能であり、
前記第2フレームの前記第1突起と前記第1レールとが第2懸架部材の第1端部を保持可能であり、前記第2フレームの前記第2突起と前記第2レールとが前記第2懸架部材の第2端部を保持可能であるバーベキューグリル用のフレーム。
【請求項4】
請求項2記載のバーベキューグリル用のフレームにおいて、
前記第1、第2フレームは、前記内面上の前記第1レールの少なくとも一方の隣に設けられており且つ当該第1レール側に湾曲又は折り曲げられた第1突起と、
前記内面上の前記第2レールの少なくとも一方の隣に設けられており且つ当該第2レール側に湾曲又は折り曲げられた第2突起とを更に有しており、
前記第1フレームの前記第1突起と前記第1レールとが、第1懸架部材の第1端部を保持可能であり、前記第2フレームの前記第1突起と前記第1レールとが、前記第1懸架部材の第2端部を保持可能であり、
前記第1フレームの前記第2突起と前記第2レールとが、第2懸架部材の第1端部を保持可能であり、前記第2フレームの前記第2突起と前記第2レールとが、前記第2懸架部材の第2端部を保持可能であるバーベキューグリル用のフレーム。
【請求項5】
請求項3〜4の何れかに記載のバーベキューグリル用のフレームにおいて、
前記第1突起は、前記内面の前記第1方向の一端から他端にかけて延びており、
前記第2突起は、前記内面の前記第1方向の一端から他端にかけて延びているバーベキューグリル用のフレーム。
【請求項6】
第1方向に延びた筒であるバーベキューグリル用のフレームであって、
同一の半筒状である第1、第2フレームを備えており、
前記第1、第2フレームは、内面と、
前記内面に設けられており且つ当該内面の前記第1方向の一端から他端にかけて延びた第1レール溝と、
前記内面に前記第1レール溝に対向するように設けられており且つ当該内面の前記第1方向の一端から他端にかけて延びた第2レール溝と、
前記第1方向に直交する第2方向の第1、第2先端と、
前記第1先端に設けられており且つ当該第1先端の前記第1方向の一端から他端にかけて前記第1方向に延びた第1係合部と、
前記第2先端に設けられており且つ当該第2先端の前記第1方向の一端から他端にかけて前記第1方向に延びた第2係合部とを有しており、
前記第1フレームの前記第1係合部と前記第2フレームの前記第2係合部とが係合し、前記第1フレームの前記第2係合部と前記第2フレームの前記第1係合部とが係合しているバーベキューグリル用のフレーム。
【請求項7】
第1方向に延びた筒であるバーベキューグリル用のフレームであって、
同一の半筒状である第1、第2フレームを備えており、
前記第1、第2フレームは、内面と、
前記内面に設けられており且つ当該内面の前記第1方向の一端から他端にかけて延びた第1レール溝と、
前記内面に設けられており且つ当該内面の前記第1方向の一端から他端にかけて延びた第2レール溝と、
前記第1方向に直交する第2方向の第1、第2先端と、
前記第1先端に設けられており且つ当該第1先端の前記第1方向の一端から他端にかけて前記第1方向に延びた第1係合部と、
前記第2先端に設けられており且つ当該第2先端の前記第1方向の一端から他端にかけて前記第1方向に延びた第2係合部とを有しており、
前記第1、第2フレームの前記第1レール溝同士が互いに対向し、前記第1、第2フレームの前記第2レール溝同士が互いに対向しており、
前記第1フレームの前記第1係合部と前記第2フレームの前記第2係合部とが係合し、前記第1フレームの前記第2係合部と前記第2フレームの前記第1係合部とが係合しているバーベキューグリル用のフレーム。
【請求項8】
請求項1〜7の何れかに記載のバーベキューグリル用のフレームと、
前記フレームの前記第1フレーム及び前記第2フレームの底に固定された底板とを備えているバーベキューグリル。
【請求項9】
請求項8記載のバーベキューグリルにおいて、
前記底板は、前記フレームの前記第1フレームの底に固定された第1底板と、
前記フレームの前記第2フレームの底に固定されており且つ前記第1底板に対して前記第1方向の一方側から当接する第2底板とを有しているバーベキューグリル。
【請求項10】
請求項1又は3記載のバーベキューグリル用のフレームと、
前記フレームの前記第1フレーム及び前記第2フレームの底に固定された底板と、
火床とを備えており、
前記火床は、前記フレームの前記第1フレームの前記第1レール間に前記第1方向に移動自在に挿入される第1ランナーと、
前記フレームの前記第1フレームの前記第2レール間に前記第1方向に移動自在に挿入される第2ランナーと、
前記フレームの前記第2フレームの前記第1レール間に前記第1方向に移動自在に挿入される第3ランナーと、
前記フレームの前記第2フレームの前記第2レール間に前記第1方向に移動自在に挿
入される第4ランナーとを有しているバーベキューグリル。
【請求項11】
請求項2又は4記載のバーベキューグリル用のフレームと、
前記フレームの前記第1フレーム及び前記第2フレームの底に固定された底板と、
火床とを備えており、
前記火床は、前記フレームの前記第1フレームの前記第1レール間に前記第1方向に移動自在に挿入される第1ランナーと、
前記フレームの前記第2フレームの前記第1レール間に前記第1方向に移動自在に挿入される第2ランナーと、
前記フレームの前記第1フレームの前記第2レール間に前記第1方向に移動自在に挿入される第3ランナーと、
前記フレームの前記第2フレームの前記第2レール間に前記第1方向に移動自在に挿入される第4ランナーとを有しているバーベキューグリル。
【請求項12】
請求項6記載のバーベキューグリル用のフレームと、
前記フレームの前記第1フレーム及び前記第2フレームの底に固定された底板と、
火床とを備えており、
前記火床は、前記フレームの前記第1フレームの前記第1レール溝に前記第1方向に移動自在に挿入される第1ランナーと、
前記フレームの前記第1フレームの前記第2レール溝に前記第1方向に移動自在に挿入される第2ランナーと、
前記フレームの前記第2フレームの前記第1レール溝に前記第1方向に移動自在に挿入される第3ランナーと、
前記フレームの前記第2フレームの前記第2レール溝に前記第1方向に移動自在に挿入される第4ランナーとを有しているバーベキューグリル。
【請求項13】
請求項7記載のバーベキューグリル用のフレームと、
前記フレームの前記第1フレーム及び前記第2フレームの底に固定された底板と、
火床とを備えており、
前記火床は、前記フレームの前記第1フレームの前記第1レール溝に前記第1方向に移動自在に挿入される第1ランナーと、
前記フレームの前記第2フレームの前記第1レール溝に前記第1方向に移動自在に挿入される第2ランナーと、
前記フレームの前記第1フレームの前記第2レール溝に前記第1方向に移動自在に挿入される第3ランナーと、
前記フレームの前記第2フレームの前記第2レール溝に前記第1方向に移動自在に挿入される第4ランナーとを有しているバーベキューグリル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バーベキューグリル用のフレーム及びこれを備えたバーベキューグリルに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には従来のバーベキューグリルが記載されている。このバーベキューグリルは、金属製の箱型のフレームに複数の脚が取り付けられた構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−312803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、金属の押出成形を用いてバーベキューグリル用のフレームを製造することに思い至った。しかし、バーベキューグリル用のフレームが大型化すると、押出成形用の金型も大型化し、これが押出成形用の金型のコスト高に繋がる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、押出成形を用いて安価に製造可能なバーベキューグリル用のフレーム及びこれを備えたバーベキューグリルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様のバーベキューグリル用のフレームは、第1方向に延びた筒であるバーベキューグリル用のフレームであって、同一の半筒状である第1、第2フレームを備えており、第1、第2フレームは、内面と、内面上に設けられており且つ当該内面の第1方向の一端から他端にかけて延びた一対の第1レールと、内面上に第1レールに対向するように設けられており且つ当該内面の第1方向の一端から他端にかけて延びた一対の第2レールと、第1方向に直交する第2方向の第1、第2先端と、第1先端に設けられており且つ当該第1先端の第1方向の一端から他端にかけて第1方向に延びた第1係合部と、第2先端に設けられており且つ当該第2先端の第1方向の一端から他端にかけて第1方向に延びた第2係合部とを有しており、第1フレームの第1係合部と第2フレームの第2係合部とが係合し、第1フレームの第2係合部と第2フレームの第1係合部とが係合している。
【0010】
このような態様のバーベキューグリル用のフレームは、押出成形を用いて安価に製造可能である。第1、第2フレームが同一の半筒状であり、第1、第2レールが内面の第1方向の一端から他端にかけて延びているため、当該バーベキューグリル用のフレームを作成するための押出成形用の金型の大きさを半分にすることができる。よって、フレーム用の金型費用の低減が図られる。しかも、第1フレームの第1係合部を第2フレームの第2係合部に係合させ、第1フレームの第2係合部を第2フレームの第1係合部に係合させるだけで、間単に第1、第2フレームを組み合わせることができる。よって、フレームが第1、第2フレームを有する構成であったとしても、フレームの組み立て費用が増大することを抑制することができる。また、このフレームは、火床を簡単に取り付けることが可能になる。具体的には以下の通りである。第1フレームの第1、第2レールに火床の第1、第2ランナーを差込み、第2フレームの第1、第2レールに火床の第3、第4ランナーを差し込むだけで、火床が第1、第2フレームに取り付けられる。
【0011】
本発明の別の一態様のバーベキューグリル用のフレームは、第1方向に延びた筒であるバーベキューグリル用のフレームであって、同一の半筒状である第1、第2フレームを備えており、第1、第2フレームは、内面と、内面上に設けられており且つ当該内面の第1方向の一端から他端にかけて延びた一対の第1レールと、内面上に設けられており且つ当該内面の第1方向の一端から他端にかけて延びた一対の第2レールと、第1方向に直交する第2方向の第1、第2先端と、第1先端に設けられており且つ当該第1先端の第1方向の一端から他端にかけて第1方向に延びた第1係合部と、第2先端に設けられており且つ当該第2先端の第1方向の一端から他端にかけて第1方向に延びた第2係合部とを有しており、第1、第2フレームの第1レール同士が互いに対向し、第1、第2フレームの第2レール同士が互いに対向しており、第1フレームの第1係合部と第2フレームの第2係合部とが係合し、第1フレームの第2係合部と第2フレームの第1係合部とが係合している。
【0012】
このような態様のバーベキューグリル用のフレームは、押出成形を用いて安価に製造可能である。第1、第2フレームが同一の半筒状であり、第1、第2レールが内面の第1方向の一端から他端にかけて延びているため、当該バーベキューグリル用のフレームを作成するための押出成形用の金型の大きさを半分にすることができる。よって、フレーム用の金型費用の低減が図られる。しかも、第1フレームの第1係合部を第2フレームの第2係合部に係合させ、第1フレームの第2係合部を第2フレームの第1係合部に係合させるだけで、間単に第1、第2フレームを組み合わせることができる。よって、フレームが第1、第2フレームを有する構成であったとしても、フレームの組み立て費用が増大することを抑制することができる。また、このフレームは、火床を簡単に取り付けることが可能になる。具体的には以下の通りである。第1、第2フレームの第1レールに火床の第1、第2ランナーを差込み、第1、第2フレームの第2レールに火床の第3、第4ランナーを差し込むだけで、火床が第1、第2フレームに取り付けられる。
【0013】
第1、第2フレームは、第1突起と、第2突起とを更に有する構成とすることが可能である。第1突起は、内面上の第1レールの少なくとも一方の隣に設けられた構成とすることが可能である。第2突起は、内面上の第2レールの少なくとも一方の隣に設けられた構成とすることが可能である。第1フレームの第1突起と第1レールとが第1懸架部材の第1端部を保持可能である構成とすることが可能である。第1フレームの第2突起と第2レールとが第1懸架部材の第2端部を保持可能である構成とすることが可能である。第2フレームの第1突起と第1レールとが第2懸架部材の第1端部を保持可能である構成とすることが可能である。第2フレームの第2突起と第2レールとが第2懸架部材の第2端部を保持可能である構成とすることが可能である。
【0014】
このような態様のバーベキューグリル用のフレームの利便性が向上する。その理由は以下の通りである。第1懸架部材の第1端部を第1フレームの第1突起と第1レールとに保持させ、第1懸架部材の第2端部を第1フレームの第2突起と第2レールとに保持させる。第2懸架部材の第1端部を第2フレームの第1突起と第1レールとに保持させ、当該第2懸架部材の第2端部を第2フレームの第2突起と第2レールとに保持させる。この第1、第2懸架部材上で串焼き等を加熱調理することが可能になる。
【0015】
又は、第1フレームの第1突起と第1レールとが、第1懸架部材の第1端部を保持可能である構成とすることが可能である。第2フレームの第1突起と第1レールとが、第1懸架部材の第2端部を保持可能である構成とすることが可能である。第1フレームの第2突起と第2レールとが、第2懸架部材の第1端部を保持可能である構成とすることが可能である。第2フレームの第2突起と第2レールとが、第2懸架部材の第2端部を保持可能である構成とすることが可能である。
【0016】
このような態様のバーベキューグリル用のフレームの利便性が向上する。その理由は以下の通りである。第1懸架部材の第1端部を第1フレームの第1突起と第1レールとに保持させ、第1懸架部材の第2端部を第2フレームの第1突起と第1レールとに保持させる。第2懸架部材の第1端部を第1フレームの第2突起と第2レールとに保持させ、第2懸架部材の第2端部を第2フレームの第2突起と第2レールとに保持させる。この第1、第2懸架部材上で串焼き等を加熱調理することが可能になる。
【0017】
第1突起は、内面の第1方向の一端から他端にかけて延びた構成とすることが可能である。第2突起は、内面の第1方向の一端から他端にかけて延びた構成とすることが可能である。このような態様のバーベキューグリル用のフレームは、押出成形を用いて安価に製造可能である。なぜなら、第1、第2突起が内面の第1方向の一端から他端にかけて延びているからである。
【0018】
第1レールは、第1レール溝に置換可能である。第2レールは、第2レール溝に置換可能である。
【0019】
本発明のバーベキューグリルは、上記した何れかの態様のバーベキューグリル用のフレームと、フレームの第1フレーム及び第2フレームの底に固定された底板とを備えている。底板は、フレームの第1フレームの底に固定された第1底板と、フレームの第2フレームの底に固定されおり且つ第1底板に対して第1方向の一方側から当接する第2底板とを有する構成とすることが可能である。
【0020】
上記バーベキューグリルは、火床を更に備えた構成とすることが可能である。火床は、第1ランナーと、第2ランナーと、第3ランナーと、第4ランナーとを有する構成とすることが可能である。第1ランナーは、フレームの第1フレームの第1レール間又は第1レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。第2ランナーは、フレームの第1フレームの第2レール間又は第2レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。第3ランナーは、フレームの第2フレームの第1レール間又は第1レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。第4ランナーは、フレームの第2フレームの第2レール間又は第2レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。又は、第1ランナーは、フレームの第1フレームの第1レール間又は第1レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。第2ランナーは、フレームの第2フレームの第1レール間又は第1レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。第3ランナーは、フレームの第1フレームの第2レール間又は第1レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。第4ランナーは、フレームの第2フレームの第2レール間又は第2レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1A】本発明の実施例1に係るバーベキューグリルの正面、平面及び右側面から表した斜視図であって、焼き網使用時を示す図である。
図1B】前記バーベキューグリルの平面図であって、第1、第2懸架部材使用時を示す図である。
図2A】前記バーベキューグリル用のフレーム、底板及び脚部の正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図2B】前記フレーム、前記底板及び前記脚部の平面図である。
図2C】前記フレーム、前記底板及び前記脚部の底面図である。
図2D】前記フレーム、前記底板及び前記脚部の正面図である。
図2E】前記フレーム、前記底板及び前記脚部の左側面図である。
図2F】前記フレーム、前記底板及び前記脚部の図2B中の2F−2F端面図である。
図3】前記フレームの図2D中の3−3端面図である。
図4】前記フレームの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施例1に係るバーベキューグリルGについて図1A図4を参照しつつ説明する。バーベキューグリルGは、上記フレームFと、底板200と、複数の脚部300と、火床400と、焼き網500と、第1懸架部材600aと、第2懸架部材600bと、灰受けプレート700とを備えている。以下、バーベキューグリルGの各構成要素について詳しく説明する。なお、図1A及び図2A中のZ−Z’方向は、フレームFの中心軸の軸方向に相当し且つ特許請求の範囲の第1方向に相当する。図1A及び図2A中のY−Y’方向は、Z−Z’方向に対して直交しており且つ特許請求の範囲の第2方向に相当している。図1A及び図2A中のX−X’方向は、Z−Z’方向及びY−Y’方向に直交している。
【0023】
フレームFは、Y−Y’方向の延びたアルミ製の角筒である。フレームFは、第1、第2フレーム100a、100bを備えている。第1、第2フレーム100a、100bは、フレームFが当該フレームFの中心軸に沿って半分に切断された同一の半角筒状である。第1、第2フレーム100a、100bは、アルミ等の金属をZ−Z’方向に相当する方向に押出成形によって、作成される。
【0024】
第1フレーム100aは、フレーム本体110aと、第1係合部120aと、第2係合部130aと、一対の第1レール141a、142aと、一対の第2レール151a、152aと、一対の第1突起161a、162aと、一対の第2突起171a、172aとを有している。
【0025】
フレーム本体110aは、フレームFが当該フレームFの中心軸に沿って半分に切断されたアルミ製の半角筒である。フレーム本体110aは、アーム111a、112aと、中間部113aとを有している。アーム111a、112aは、Y−Y’方向に延びるアルミ製の板である。アーム111aは、Y−Y’方向の先端111a1(特許請求の範囲の第1先端に相当する。)及び基端を有している。アーム112aは、Y−Y’方向の先端112a1(特許請求の範囲の第2先端に相当する。)及び基端を有している。アーム112aのY−Y’方向の寸法は、後記の通り第2係合部130aが第2フレーム100bの第1係合部120bに対応した形状との鉤とするために、アーム111aのY−Y’方向のY−Y’方向の寸法よりも小さい。先端111a1、112a1は、フレーム本体110aのY−Y’方向の先端でもある。中間部113aは、アーム111aの基端とアーム112aの基端とを一体的に連結するアルミ製の板である。
【0026】
第1係合部120aは、フレーム本体110aの先端111a1に設けられた鉤であって、先端111a1のZ方向の端(一端)からZ’方向(他端)にかけてZ−Z’方向に延びている。
【0027】
第2係合部130aは、フレーム本体110aの先端112a1に設けられた形状の鉤であって、先端112a1のZ方向の端(一端)からZ’方向(他端)にかけてZ−Z’方向に延びている。
【0028】
第1レール141a、142aは、フレーム本体110aのアーム111aの内面上に設けられた矩形状の突脈である。第1レール141a、142aは、アーム111aの内面のZ方向の端(一端)からZ’方向(他端)にかけてZ−Z’方向に平行に延びている。
【0029】
第1突起161aは、第1レール141aの隣(Y’方向側)に間隔をあけて位置するように、フレーム本体110aのアーム111aの内面上に設けられている。第1突起162aは、第1レール142aの隣(Y方向側)に間隔をあけて位置するように、フレーム本体110aのアーム111aの内面上に設けられている。換言すると、第1レール141a、142aがアーム111aの内面上の第1突起161a、162aの間に設けられている。第1突起161aは、アーム111aの内面のZ方向の端(一端)からZ’方向(他端)にかけてZ−Z’方向に平行に延び且つ第1レール141a側に湾曲した円弧状の突脈である。第1突起162aは、アーム111aの内面のZ方向の端(一端)からZ’方向(他端)にかけてZ−Z’方向に平行に延び且つ第1レール142a側に湾曲した円弧状の突脈である。
【0030】
第2レール151a、152aは、第1レール141a、142aに対向するように、フレーム本体110aのアーム112aの内面上に設けられた矩形状の突脈である。第2レール151a、152aは、アーム112aの内面のZ方向の端(一端)からZ’方向(他端)にかけてZ−Z’方向に平行に延びている。
【0031】
第2突起171aは、第2レール151aの隣(Y’方向側)に間隔をあけて位置するように、フレーム本体110aのアーム112aの内面上に設けられている。第2突起172aは、第2レール152aの隣(Y方向側)に間隔をあけて位置するように、フレーム本体110aのアーム112aの内面上に設けられている。換言すると、第2レール151a、152aがアーム112aの内面上の第2突起171a、172aの間に設けられている。第2突起171aは、アーム112aの内面のZ方向の端(一端)からZ’方向(他端)にかけてZ−Z’方向に平行に延び且つ第2レール151a側に湾曲した円弧状の突脈である。第2突起172aは、アーム112aの内面のZ方向の端(一端)からZ’方向(他端)にかけてZ−Z’方向に平行に延び且つ第2レール152a側に湾曲した円弧状の突脈である。
【0032】
第2フレーム100bは、上記の通り第1フレーム100aと同一形状であるので、第1フレーム100aと重複する説明は省略する。第2フレーム100bは、フレーム本体110bと、第1係合部120bと、第2係合部130bと、一対の第1レール141b、142bと、一対の第2レール151b、152bと、一対の第1突起161b、162bと、一対の第2突起171b、172bとを有している。
【0033】
フレーム本体110bは、フレームFが当該フレームFの中心軸に沿って半分に切断された残りのアルミ製の半角筒である。フレーム本体110bは、フレーム本体110aと同じ構成である。フレーム本体110bは、アーム111b、112bと、中間部113bとを有している。
【0034】
第1係合部120bはアーム111bの先端111b1に設けられている。第1係合部120bは第1係合部120aと同一形状であり、且つ第2係合部130aに対応した鉤である。第1係合部120bが第2係合部130aに係合している。第2係合部130bはアーム112bの先端112b1に設けられている。第2係合部130bは、第2係合部130aと同一形状であり、且つ第1係合部120aに対応した鉤である。第2係合部130bは第1係合部120aに係合している。このように第1、第2係合部120b、130aが係合され、第1、第2係合部120a、130bが係合されることによって、第1、第2フレーム100a、100bが組み合わされ、角筒状のフレームFを構成する。
【0035】
底板200は、図2B図2C及び図2Fに示されるように、第1底板200aと、第2底板200bとを有している。第1底板200aは、第1フレーム100aをZ’方向側から閉塞する金属板である。第1底板200aは、支持台210aを有している。支持台210aは、垂直板と、水平板とを有している。支持台210aの垂直板は、第1底板200aの第1フレーム100aの中間部113a側の端からZ方向に延びている。垂直板が第1フレーム100aの中間部113aに固定されている。支持台210aの水平板は、垂直板のZ方向の端から第1底板200aに対して略平行に延びている。
【0036】
第2底板200bは、第2フレーム100bをZ’方向側から閉塞する金属板である。第2底板200bは、支持台210bと、段差部220bとを有している。支持台210bは、垂直板と、水平板とを有している。支持台210bの垂直板は、第2底板200bの第2フレーム100bの中間部113b側の端(第1端)からZ方向に延びている。垂直板が第2フレーム100bの中間部113bに固定されている。支持台210bの水平板は、垂直板のZ方向の端から第2底板200bに対して略平行に延びている。支持台210a、210bの水平板上には、灰受けプレート700(図1B参照)が設置されている。段差部220bは、図2Fに最も良く示されているように、第1底板200aにZ方向側から当接するような段差を有している。
【0037】
脚部300のうちの二つは、図2Cに最も良く示されているように第1底板200aの底面に固定されている。残りの二つは第2底板200bの底面に固定されている。
【0038】
火床400は、図1Bに最も良く示されているように、一対の第1プレート411、412と、一対の第2プレート421、422と、五徳430とを有している。第1プレート411、412には、Z−Z’方向に延びる一対のスリットが設けられている。第2プレート421が第1プレート411、412の一対のスリットうちの一方のスリットに挿入され、第2プレート422が第1プレート411、412の他方のスリットに挿入されている。これにより、第1プレート411、412及び第2プレート421、422が井字状に組み合わされている。
【0039】
第1プレート411のX方向の端部(第1ランナー)は、第1フレーム100aの第1レール141a、142a間にZ−Z’方向に移動自在に挿入され、灰受けプレート700に支持されている。第1プレート411のX’方向の端部(第2ランナー)は、第1フレーム100aの第2レール151a、152a間にZ−Z’方向に移動自在に挿入され、灰受けプレート700に支持されている。
【0040】
第1プレート412のX方向の端部(第3ランナー)は、第2フレーム100bの第1レール141b、142b間にZ−Z’方向に移動自在に挿入され、灰受けプレート700に支持されている。第1プレート412のX’方向の端部(第4ランナー)は、第2フレーム100bの第2レール151b、152b間にZ−Z’方向に移動自在に挿入され、灰受けプレート700に支持されている。
【0041】
第2プレート421、422のZ’方向の端には内側に凸のフランジが設けられている。このフランジに五徳430が支持されている。五徳430上に炭や薪などの加熱燃料が載置可能である。
【0042】
焼き網500は、以下の第1〜第3支持部上の何れかに載置可能である。図1Aでは、焼き網500は、第2支持部上に載置されている。焼き網500が第1支持部上に載置される場合には、第1支持部に対応した外形にすると良い。第1支持部は、フレームFのフレーム本体110a、110bである。第2支持部は、フレームFの第1レール141a、142a、第1レール141b、142b、第2レール151a、152a、第2レール151b、152b、第1突起161a、162a、第1突起161b、162b、第2突起171a、172a、及び第2突起171b、172bである。第3支持部は、火床400である。なお、焼き網500は、下記第1、第2懸架部材600a、600bが使用されるときには、第1〜第3支持部の何れか上から取り外される。
【0043】
第1、第2懸架部材600a、600bは、略U字状の金属製の棒である。第1、第2懸架部材600a、600bは、第1、第2端部と、中間部とを有している。中間部は、長尺状の棒である。第1端部は中間部の長さ方向の一端から当該中間部に対して略直角に延びている。第2端部は中間部の長さ方向の他端から当該中間部に対して略直角に延びている。
【0044】
第1突起161aと第1レール141aとアーム111aの内面とにより区画される第1空間が第1懸架部材600aの第1端部の外形に対応した形となっている。第1突起162aと第1レール142aとアーム111aの内面とにより区画される第2空間が第1懸架部材600aの第1端部の外形に対応した形となっている。第1、第2空間の何れか一方に第1懸架部材600aの第1端部が差込み可能となっている。
【0045】
第2突起171aと第2レール151aとアーム112aの内面とにより区画される第3空間が第1懸架部材600aの第2端部の外形に対応した形となっている。第2突起172aと第2レール152aとアーム112aの内面とにより区画される第4空間が第1懸架部材600aの第2端部の外形に対応した形となっている。第3、第4空間の何れか一方に第1懸架部材600aの第2端部が差込み可能となっている。
【0046】
第1空間に差し込まれた第1懸架部材600aの第1端部は、第1突起161aと第1レール141aとアーム111aの内面とに保持される。第3空間に差し込まれた第1懸架部材600aの第2端部は、第2突起171aと第2レール151aとアーム112aの内面とに保持される。これにより、第1懸架部材600aが第1、第2突起161a、171aに懸架される。又は、第2空間に差し込まれた第1懸架部材600aの第1端部は、第1突起162aと第1レール142aとアーム111aの内面とに保持される。第4空間に差し込まれた第1懸架部材600aの第2端部は、第2突起172aと第2レール152aとアーム112aの内面とに保持される。これにより、第1懸架部材600aが第1、第2突起162a、172aに懸架される。
【0047】
第1突起161bと第1レール141bとアーム111bの内面とにより区画される第5空間が第2懸架部材600bの第1端部の外形に対応した形となっている。第1突起162bと第1レール142bとアーム111bの内面とにより区画される第6空間が第2懸架部材600bの第1端部の外形に対応した形となっている。第5、第6空間の何れか一方に第2懸架部材600bの第1端部が差込み可能となっている。
【0048】
第2突起171bと第2レール151bとアーム112bの内面とにより区画される第7空間が第2懸架部材600bの第2端部の外形に対応した形となっている。第2突起172bと第2レール152bとアーム112bの内面とにより区画される第8空間が第2懸架部材600bの第2端部の外形に対応した形となっている。第7、第8空間の何れか一方に第2懸架部材600bの第2端部が差込み可能となっている。
【0049】
第5空間に差し込まれた第2懸架部材600bの第1端部は、第1突起161bと第1レール141bとアーム111bの内面とに保持される。第7空間に差し込まれた第2懸架部材600bの第2端部は、第2突起171bと第2レール151bとアーム112bの内面とに保持される。これにより、第2懸架部材600bが第1、第2突起161b、171bに懸架される。又は、第6空間に差し込まれた第2懸架部材600bの第1端部は、第1突起162bと第1レール142bとアーム111bの内面とに保持される。第8空間に差し込まれた第2懸架部材600bの第2端部は、第2突起172bと第2レール152bとアーム112bの内面とに保持される。これにより、第2懸架部材600bが第1、第2突起162b、172bに懸架される。
【0050】
以下、上記した構成のバーベキューグリルGの組み立て手順について詳しく説明する。まず、第1、第2フレーム100a、100b及び第1、第2底板200a、200bを用意する。第1、第2底板200a、200bには脚部300が予め取り付けられている。第1フレーム100aの底に第1底板200aを固定する。第2フレーム100bの底に第2底板200bを固定する。第1フレーム100aの第1係合部120aを第2フレーム100bの第2係合部130b内にZ方向又はZ’方向から挿入すると共に、第2フレーム100bの第1係合部120bを第1フレーム100aの第2係合部130a内にZ方向又はZ’方向から挿入する。これにより、第1係合部120aと第2係合部130bとが互いに係合され、第1係合部120bと第2係合部130aとが互いに係合される。これにより、第1、第2フレーム100a、100bが角筒状のフレームFを構成する。このとき、第2底板200bの段差部220bが第1底板200aにZ方向側から当接する。
【0051】
その後、灰受けプレート700を用意する。灰受けプレート700を第1、第2底板200a、200bの支持台210a、210b上に設置する。その後、火床400を用意する。第1プレート411のX方向の端部を、第1フレーム100aの第1レール141a、142a間にZ方向側から挿入すると共に、第1プレート411のX’方向の端部を第1フレーム100aの第2レール151a、152a間にZ方向側から挿入する。すると、第1プレート411が灰受けプレート700に当接する。第1プレート412のX方向の端部を、第2フレーム100bの第1レール141b、142b間にZ方向側から挿入すると共に、第1プレート412のX’方向の端部を第2フレーム100bの第2レール151b、152b間にZ方向側から挿入する。すると、第1プレート412が灰受けプレート700に当接する。その後、火床400の第2プレート421、422を、第1プレート411、412のスリットに挿入させる。その後、五徳430を第2プレート421、422のフランジ上に載置する。
【0052】
その後、焼き網500を用意する。焼き網500を上記第1〜第3支持部の何れか上に載置する。又は、上記の通り、第1懸架部材600aを第1フレーム100aの第1、第2突起161a、171aに懸架させ、第2懸架部材600bを第2フレーム100bの第1、第2突起161b、171bに懸架させる。或いは、第1懸架部材600aを第1フレーム100aの第1、第2突起162a、172aに懸架させ、第2懸架部材600bを第2フレーム100bの第1、第2突起162b、172bに懸架させる。
【0053】
以上のようなバーベキューグリルGによる場合、以下の技術的特徴及び効果を有する。第1に、フレームFは押出成形を用いて安価に製造される。その理由は以下の通りである。フレームFの第1、第2フレーム100a、100bが同一の半筒状であるため、フレームFを作成するための押出成形用の金型の大きさを半分にすることができる。よって、フレームF用の金型費用の低減が図られる。しかも、第1フレーム100aの第1係合部120aを第2フレーム100bの第2係合部130bに係合させ、第1フレーム100aの第2係合部130aを第2フレーム100bの第1係合部120bに係合させるだけで、間単に第1、第2フレーム100a、100bを組み合わせることができる。よって、フレームFが第1、第2フレーム100a、100bを有する構成であったとしても、フレームFの組み立て費用が増大することを抑制することができる。
【0054】
第2に、火床400を上記の通り簡単にフレームFに取り付けることができる。第3に、バーベキューグリルGの利便性が向上する。焼き網500上で食材を加熱調理するだけでなく、第1、第2懸架部材600a、600aを用いて串焼き等の加熱調理を行うことができるからである。
【0055】
第4に、第1、第2懸架部材600a、600aの支持が安定する。第1懸架部材600aが、第1、第2フレーム100a、100bに跨がることなく、第1フレーム100aの第1、第2突起161a、171a又は第1、第2突起162a、172aに支持されるからである。第2懸架部材600bが、第1、第2フレーム100a、100bに跨がることなく、第2フレーム100bの第1、第2突起161b、171b又は第1、第2突起162b、172bに支持されるからである。
【0056】
なお、本発明のフレーム及びバーベキューグリルは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0057】
本発明のフレームは、第1方向に延びた筒であって、上記実施例又は後述する何れかの態様の第1、第2フレームを備えている限り任意に設計変更することが可能である。
【0058】
本発明の第1、第2フレームは、同一の半筒状であって、上記実施例又は後述する何れかの態様の第1、第2先端及び第1、第2係合部を有している限り任意に設計変更することが可能である。第1、第2フレームは、一つの金型を用いてアルミ以外の金属又は耐熱性を有する材料を押出成形することによって作成可能である。
【0059】
本発明の第1、第2フレームの第1、第2先端は、上記した何れかの態様の第1、第2フレームの第1方向に直交する第2方向の先端である限り任意に設計変更することが可能である。本発明の第1、第2フレームの第1係合部は、当該第1、第2フレームの第1先端に設けられており且つ当該第1先端の第1方向の一端から他端にかけて第1方向に延びた構成であると良い。本発明の第1、第2フレームの第2係合部は、当該第1、第2フレームの第2先端に設けられており且つ当該第2先端の第1方向の一端から他端にかけて第1方向に延びた構成であると良い。第1フレームの第1係合部と第2フレームの第2係合部とが係合し、第1フレームの第2係合部と第2フレームの第1係合部とが係合していると良い。例えば、第1、第2係合部の何れか一方が係合凸部であり、他方が、係合凸部が係合可能な係合凹部とすることが可能である。
【0060】
本発明の第1、第2フレームの一対の第1、第2レールは省略可能である。第1、第2レールが省略される場合には、火床が第1、第2底板又は後述する一枚の金属板上に載置される構成としたり、火床が上記した何れかの態様の第1、第2フレームにフックなどを用いて引っ掛けられる構成としたりすることが可能である。また、本発明の第1、第2フレームの第1レール同士が互いに対向するように当該第1、第2フレームの内面上に設けられ、第1、第2フレームの第2レール同士が互いに対向するように当該第1、第2フレームの内面上に設けられた構成とすることが可能である。
【0061】
上記した何れかの態様の一対の第1、第2レールは、第1、第2レール溝に置換することが可能である。具体的には以下の通りである。第1レール溝は、上記した何れかの態様の第1、第2フレームの内面に設けられており且つ当該内面の第1方向の一端から他端にかけて延びた構成とすることが可能である。第2レール溝は、上記した何れかの態様の第1、第2フレームの内面に第1レール溝に対向するように設けられており且つ当該内面の第1方向の一端から他端にかけて延びた構成とすることが可能である。又は、第1レール溝は、上記した何れかの態様の第1、第2フレームの内面に設けられており且つ当該内面の第1方向の一端から他端にかけて延びた構成とすることが可能である。第2レール溝は、上記した何れかの態様の第1、第2フレームの内面に設けられており且つ当該内面の第1方向の一端から他端にかけて延びた構成とすることが可能である。この場合、第1、第2フレームの第1レール溝同士が互いに対向し、第1、第2フレームの第2レール溝同士が互いに対向する構成とすることが可能である。
【0062】
本発明の第1、第2フレームの第1突起は、上記した何れかの態様の第1、第2フレームの内面上の第1レールの少なくとも一方の隣に設けられており且つ当該第1レール側に湾曲又は折り曲げられた構成である限り任意に設計変更することが可能である。本発明の第1、第2フレームの第2突起は、上記した何れかの態様の第1、第2フレームの内面上の第2レールの少なくとも一方の隣に設けられており且つ当該第2レール側に湾曲又は折り曲げられた構成である限り任意に設計変更することが可能である。第1フレームの第1突起と第1レールとが第1懸架部材の第1端部を保持可能であり、第1フレームの第2突起と第2レールとが第1懸架部材の第2端部を保持可能である。第2フレームの第1突起と第1レールとが第2懸架部材の第1端部を保持可能であり、第2フレームの第2突起と第2レールとが第2懸架部材の第2端部を保持可能である。又は、上記の通り第1、第2フレームの第1レール同士が互いに対向し、第1、第2フレームの第2レール同士が互いに対向している場合、第1フレームの第1突起と第1レールとが、第1懸架部材の第1端部を保持可能であり、第2フレームの第1突起と第1レールとが、第1懸架部材の第2端部を保持可能である。第1フレームの第2突起と第2レールとが、第2懸架部材の第1端部を保持可能であり、第2フレームの第2突起と第2レールとが、第2懸架部材の第2端部を保持可能である。上記した第1、第2突起は、第1方向に延びる長尺状である必要はない。上記した第1、第2突起は、溶接などで上記した内面に固定される構成とすることが可能である。
【0063】
本発明の底板は、一枚の金属板で構成することが可能である。この金属板が上記した何れかの態様の第1、第2フレームの底に固定されると良い。また、本発明の第1底板は、上記した何れかの態様の第1フレームの底に固定される限り任意に設計変更することが可能である。本発明の第2底板は、上記した何れかの態様の第2フレームの底に固定される限り任意に設計変更することが可能である。
【0064】
本発明の火床は、上記した何れかの態様のフレームに直接的又は間接的に指示され得るものである限り任意に設計変更することが可能である。火床は、第1ランナーと、第2ランナーと、第3ランナーと、第4ランナーとを有する構成とすることが可能である。第1ランナーは、上記した何れかの態様の第1フレームの第1レール間又は第1レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。第2ランナーは、上記した何れかの態様の第1フレームの第2レール間又は第2レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。第3ランナーは、上記した何れかの態様の第2フレームの第1レール間又は第1レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。第4ランナーは、上記した何れかの態様の第2フレームの第2レール間又は第2レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。
【0065】
又は、上記の通り第1、第2フレームの第1レール同士又は第1レール溝同士が互いに対向し、第1、第2フレームの第2レール同士又は第2レール溝同士が互いに対向している場合、第1ランナーは、フレームの第1フレームの第1レール間又は第1レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。第2ランナーは、フレームの第2フレームの第1レール間又は第1レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。第3ランナーは、フレームの第1フレームの第2レール間又は第1レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。第4ランナーは、フレームの第2フレームの第2レール間又は第2レール溝に第1方向に移動自在に挿入される構成とすることが可能である。なお、上記した第1〜第4ランナーは、火床の外周面に設けられたレールとすることが可能である。
【0066】
なお、上記実施例及び設計変形例におけるフレーム及びバーベキューグリルの各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上記した実施例及び設計変更例は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0067】
G・・・・・・・・バーベキューグリル
F・・・・・・・フレーム
100a・・・第1フレーム
110a・・フレーム本体
111a・アーム
111a1・先端(第1先端)
112a・アーム
112a1・先端(第2先端)
113a・中間部
120a・・第1係合部
130a・・第2係合部
141a・・第1レール
142a・・第1レール
151a・・第2レール
152a・・第2レール
161a・・第1突起
162a・・第1突起
171a・・第2突起
172a・・第2突起
100b・・・第2フレーム
110b・・フレーム本体
111b・アーム
111b1・先端(第1先端)
112b・アーム
112b1・先端(第2先端)
113b・中間部
120b・・第1係合部
130b・・第2係合部
141b・・第1レール
142b・・第1レール
151b・・第2レール
152b・・第2レール
161b・・第1突起
162b・・第1突起
171b・・第2突起
172b・・第2突起
200・・・・・底板
200a・・・第1底板
210a・・支持台
200b・・・第2底板
210b・・支持台
220b・・段差部
300・・・・・脚部
400・・・・・火床
411・・・・第1プレート
412・・・・第1プレート
421・・・・第2プレート
422・・・・第2プレート
430・・・・五徳
500・・・・・焼き網
600a・・・・第1懸架部材
610a・・・第1端部
620a・・・第2端部
600b・・・・第2懸架部材
610b・・・第1端部
620b・・・第2端部
700・・・・・灰受けプレート
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3
図4