特許第6246722号(P6246722)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6246722セメント質水性スラリ分配用多脚排出ブーツ、石膏スラリの混合および分配アセンブリ、ならびにセメント質の製品を調合する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6246722
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】セメント質水性スラリ分配用多脚排出ブーツ、石膏スラリの混合および分配アセンブリ、ならびにセメント質の製品を調合する方法
(51)【国際特許分類】
   B28B 13/02 20060101AFI20171204BHJP
【FI】
   B28B13/02
【請求項の数】23
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2014-537377(P2014-537377)
(86)(22)【出願日】2012年10月24日
(65)【公表番号】特表2014-530779(P2014-530779A)
(43)【公表日】2014年11月20日
(86)【国際出願番号】US2012061607
(87)【国際公開番号】WO2013063055
(87)【国際公開日】20130502
【審査請求日】2015年10月22日
(31)【優先権主張番号】61/550,873
(32)【優先日】2011年10月24日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/550,885
(32)【優先日】2011年10月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596172325
【氏名又は名称】ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100109449
【弁理士】
【氏名又は名称】毛受 隆典
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(72)【発明者】
【氏名】ジェームス・ウィットボールド
(72)【発明者】
【氏名】アルフレッド・リー
(72)【発明者】
【氏名】クリス・シー・リー
(72)【発明者】
【氏名】シーザー・チャン
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・ラゴ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイシン・デイヴィット・ソング
【審査官】 永田 史泰
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第2363269(EP,A1)
【文献】 特開2006−334483(JP,A)
【文献】 米国特許第6494609(US,B1)
【文献】 米国特許第4827921(US,A)
【文献】 米国特許第4557261(US,A)
【文献】 米国特許第5792322(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B28B13/00−13/06
B28B1/00−1/54
F16L41/00−41/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エントリセグメントと、トランジションセグメントと、前記エントリセグメントと前記トランジションセグメントとの間に配置されたヒール部分とを含む入口導管であって、
前記エントリセグメントは入口開口部を規定する入口端部を有し、前記エントリセグメントは前記入口端部と前記ヒール部分との間る主流エントリ軸に沿って配置され、
前記トランジションセグメントは接合端部を有し、前記トランジションセグメントは前記ヒール部分と前記接合端部との間る主流排出軸に沿って配置され、前記接合端部は第1の接合開口部および第2の接合開口部を規定し、前記第1の接合開口部は前記第2の接合開口部に対して間隔を置いた関係で配置され、
前記ヒール部分は、前記主流エントリ軸に沿って前記入口開口部から、前記ヒール部分を通じて、前記主流排出軸に沿って前記トランジションセグメントまで移動するスラリの流れを方向づけるように構成された表面を有し、
前記入口開口部と前記第1の接合開口部および第2の接合開口部との間る入口通路を規定する前記入口導管と、
前記入口導管の前記第1の接合開口部と流体連通する第1の出口導管であって、第1の排出開口部を規定する排出端部を含む前記第1の出口導管と、
前記入口導管の前記第2の接合開口部に流体連通する第2の出口導管であって、第2の排出開口部を規定する排出端部を含む前記第2の出口導管と、
前記入口導管の前記接合端部に配置された接合部分であって、前記第1の接合開口部と前記第2の接合開口部との間に配置された前記接合部分と
を備え
前記入口導管は、前記接合部分に隣接する前記入口通路内の流入規制部を規定する輪郭部を含み、
前記輪郭部は、上部凸状領域と、対向する下部凸状領域とを含み、前記上部凸状領域および前記下部凸状領域は、前記上部凸状領域と前記下部凸状領域との間で前記流入規制部を規定するために入口通路内で互いに向かって突出するセメント質水性スラリ分配用多脚排出ブーツ。
【請求項2】
エントリセグメントと、トランジションセグメントと、前記エントリセグメントと前記トランジションセグメントとの間に配置されたヒール部分とを含む入口導管であって、
前記エントリセグメントは入口開口部を規定する入口端部を有し、前記エントリセグメントは前記入口端部と前記ヒール部分との間る主流エントリ軸に沿って配置され、
前記トランジションセグメントは接合端部を有し、前記トランジションセグメントは前記ヒール部分と前記接合端部との間る主流排出軸に沿って配置され、前記接合端部は第1の接合開口部および第2の接合開口部を規定し、前記第1の接合開口部は前記第2の接合開口部に対して間隔を置いた関係で配置され、
前記ヒール部分は、前記主流エントリ軸に沿って前記入口開口部から、前記ヒール部分を通じて、前記主流排出軸に沿って前記トランジションセグメントまで移動するスラリの流れを方向づけるように構成された表面を有し、
前記入口開口部と前記第1の接合開口部および第2の接合開口部との間る入口通路を規定する前記入口導管と、
前記入口導管の前記第1の接合開口部と流体連通する第1の出口導管であって、第1の排出開口部を規定する排出端部を含む前記第1の出口導管と、
前記入口導管の前記第2の接合開口部に流体連通する第2の出口導管であって、第2の排出開口部を規定する排出端部を含む前記第2の出口導管と、
前記入口導管の前記接合端部に配置された接合部分であって、前記第1の接合開口部と前記第2の接合開口部との間に配置された前記接合部分と
を備え
前記入口導管は、前記接合部分に隣接する前記入口通路内の流入規制部を規定する輪郭部を含み、
前記輪郭部は、第1の案内経路および第2の案内経路を規定し、前記流入規制部は、前記主流排出軸に対して垂直な左右軸に沿った前記第1の案内経路と前記第2の案内経路との間に横方向から配置され、前記第1の案内経路および前記第2の案内経路の各々は、前記流入規制部の断面積より大きな断面積を有するセメント質水性スラリ分配用多脚排出ブーツ。
【請求項3】
前記輪郭部は、上部凸状領域と、対向する下部凸状領域とを含み、前記上部凸状領域および前記下部凸状領域は、前記上部凸状領域と前記下部凸状領域との間で前記流入規制部を規定するために入口通路内で互いに向かって突出する請求項に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項4】
前記第1の案内経路および前記第2の案内経路は、前記第1の接合開口部および前記第2の接合開口部とそれぞれ整列する請求項2または3に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項5】
前記流入規制部は、高さ軸に沿った最大高さを有し、前記高さ軸は、前記主流排出軸と左右軸との双方に対して垂直であり、前記第1の案内経路および前記第2の案内経路の各々は、前記流入規制部の前記最大高さより大きい前記高さ軸に沿った最大高さを有する請求項のいずれか一項に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項6】
前記エントリセグメントは、前記トランジションセグメントに対する送り角度で配置され、前記送り角度は45度から170度までの範囲内である請求項1〜5のいずれか一項に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項7】
前記スラリの主流は、10度から135度までの範囲内での方向角の変更によって前記主流エントリ軸から前記主流排出軸に転送される請求項1〜のいずれか一項に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項8】
前記入口導管の前記入口開口部は、断面積を有し、前記第1の出口導管の前記第1の排出開口部は、前記入口導管の前記入口開口部の前記断面積より小さいまたは等しい断面積を有し、前記第2の出口導管の前記第2の排出開口部は、前記入口導管の前記入口開口部の断面積より小さいまたは等しい断面積を有する請求項1〜のうちのいずれか一項に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項9】
前記第1の出口導管の前記第1の排出開口部の前記断面積は、前記第2の出口導管の前記第2の排出開口部の前記断面積と同じである請求項に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項10】
前記第1の出口導管の前記第1の排出開口部の前記断面積は、前記入口導管の前記入口開口部の前記断面積の85%未満であり、前記第2の出口導管の前記第2の排出開口部の前記断面積は、前記入口導管の前記入口開口部の前記断面積の85%未満である請求項またはに記載の多脚排出ブーツ。
【請求項11】
前記接合部分は平面の壁領域を含み、前記壁領域は前記主流排出軸に対して垂直である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項12】
互いに間隔を置いた関係で配置された第1の圧縮部材と第2の圧縮部材とを含む圧縮装置であって、前記接合部分は、前記第1の圧縮部材と前記第2の圧縮部材との間に配置され、前記第1の圧縮部材および前記第2の圧縮部材のうちの少なくとも1つは、圧縮軸に沿って他の圧縮部材に対して移動範囲に渡って移動可能であり、前記圧縮軸は、平常位置と圧縮位置との間で前記主流排出軸に対して垂直である、前記圧縮装置をさらに備え、
前記入口導管と、前記接合部分に隣接する前記第1の出口導管および前記第2の出口導管とのうちの少なくとも1つの一部分は、前記平常位置に比べて圧縮される請求項1〜11のいずれか一項に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項13】
前記圧縮部材の各々は、平面である圧縮面を備え、前記圧縮面は、互いに且つ前記主流排出軸に対して平行関係にある請求項12に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項14】
前記圧縮装置は、前記第2の圧縮部材に対して前記第1の圧縮部材を選択的に移動させるように構成されたアクチュエータを含む請求項12または13に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項15】
前記圧縮装置は、前記接合部分を周期的に圧縮するためにアクチュエータが所定の頻度にしたがって周期的に作動されるように、アクチュエータを制御するように構成されたコントローラを含む請求項12〜14のいずれか一項に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項16】
前記圧縮装置は、所定のストローク長だけ前記第1の圧縮部材および前記第2の圧縮部材を互いに向けて移動させるためにアクチュエータを作動させるように、前記アクチュエータを制御するように構成されたコントローラを含む請求項12〜15のいずれか一項に記載の多脚排出ブーツ。
【請求項17】
水性焼石膏スラリを形成するために水と焼石膏とを撹拌するように構成されたミキサと、
請求項1〜16のいずれか一項に記載の多脚排出ブーツであって、前記ミキサと流体連通する前記多脚排出ブーツと
を備える石膏スラリの混合および分配アセンブリ。
【請求項18】
前記多脚排出ブーツは、前記ミキサと流体連通する排出導管の終端部分として配置される請求項17に記載の石膏スラリの混合および分配アセンブリ。
【請求項19】
ミキサから水性スラリの主流を排出するステップと、
請求項1〜16のいずれか一項に記載の多脚排出ブーツの入口導管内の前記スラリの主流を10度から135度までの範囲内の方向角の変更によって主流エントリ軸から主流排出軸に向けて転送するステップと、
前記水性スラリの主流を、前記多脚排出ブーツの第1の出口導管および第2の出口導管を分離する接合部分の上流の前記入口導管内の流入規制部を通過して移動させるステップと、
前記多脚排出ブーツ内において、前記水性スラリの第1の排出流と前記水性スラリの第2の排出流とに前記主流排出軸に沿って移動する前記水性スラリの主流を分岐するステップと、
前記第1の出口導管および前記第2の出口導管から前記第1の排出流および前記第2の排出流を排出するステップと
を備えるセメント質の製品を調合する方法。
【請求項20】
前記多脚排出ブーツの前記接合部分を圧縮するステップ
をさらに備える請求項19に記載のセメント質の製品を調合する方法。
【請求項21】
前記接合部分を圧縮するステップは、所定の頻度にしたがって周期的に生じる請求項20に記載のセメント質の製品を調合する方法。
【請求項22】
前記接合部分を圧縮するステップは、所定のストロークによって第1の圧縮部材および第2の圧縮部材を互いに向けて移動させるステップを含む請求項20または21に記載のセメント質の製品を調合する方法。
【請求項23】
エントリセグメントと、トランジションセグメントと、前記エントリセグメントと前記トランジションセグメントとの間に配置されたヒール部分とを含む入口導管であって、
前記エントリセグメントは入口開口部を規定する入口端部を有し、前記エントリセグメントは前記入口端部と前記ヒール部分との間る主流エントリ軸に沿って配置され、
前記トランジションセグメントは接合端部を有し、前記トランジションセグメントは前記ヒール部分と前記接合端部との間る主流排出軸に沿って配置され、前記接合端部は第1の接合開口部および第2の接合開口部を規定し、前記第1の接合開口部は前記第2の接合開口部に対して間隔を置いた関係で配置され、
前記ヒール部分は、前記主流エントリ軸に沿って前記入口開口部から、前記ヒール部分を通じて、前記主流排出軸に沿って前記トランジションセグメントまで移動するスラリの流れを方向づけるように構成された表面を有する、前記入口導管と、
前記入口導管の前記第1の接合開口部と流体連通する第1の出口導管であって、第1の排出開口部を規定する排出端部を含む前記第1の出口導管と、
前記入口導管の前記第2の接合開口部に流体連通する第2の出口導管であって、第2の排出開口部を規定する排出端部を含む前記第2の出口導管と、
前記入口導管の前記接合端部に配置された接合部分であって、前記接合部分は前記第1の接合開口部と前記第2の接合開口部との間に配置され、前記接合部分は平面の壁領域を含み、前記壁領域は前記主流排出軸に対して垂直である、前記接合部分と
互いに間隔を置いた関係で配置された第1の圧縮部材と第2の圧縮部材とを含む圧縮装置であって、前記接合部分は、前記第1の圧縮部材と前記第2の圧縮部材との間に配置され、前記第1の圧縮部材および前記第2の圧縮部材のうちの少なくとも1つは、圧縮軸に沿って他の圧縮部材に対して移動範囲に渡って移動可能であり、前記圧縮軸は、平常位置と圧縮位置との間で前記主流排出軸に対して垂直である、前記圧縮装置と
を備え、
前記入口導管と、前記接合部分に隣接する前記第1の出口導管および前記第2の出口導管とのうちの少なくとも1つの一部分は、前記平常位置に比べて圧縮されるセメント質水性スラリ分配用多脚排出ブーツ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この特許出願は、「石膏スラリの多脚排出ブーツの設計」と題して2011年10月24日に出願された米国仮特許出願第61/550,885号、および「スラリスプリッタの圧搾ための自動装置」と題して2011年10月24日に出願された第61/550,873号に対する優先権の有効性を主張し、その各々は、その全体がこの参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、連続型ボード(continuous board)の製造工程に関し、特にセメント質の物品の製造に関連する、スラリの分配のための装置、システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
多くの種類のセメント質の物品において、多くの場合、固化石膏(硫酸カルシウム二水塩)が主成分である。例えば、固化石膏は、伝統的なプラスター(例えばプラスター表面の内部建物壁)の利用によって、および建物の内壁および天井の典型的な石壁構造において使用される石膏塗りボードにおいて、作成される最終製品の主成分である。さらに、特許文献1に記載されるように、固化石膏は、石膏/セルロース繊維の複合ボードおよび製品の主成分である。固化石膏も、また、石膏ボードのエッジ間の接合部を補充し平滑化する製品に含まれる(例えば、特許文献2を参照)。また、精密に機械加工される模型製作および金型製作のための有用な材料などの多くの特殊材料によって、大量の固化石膏を含む製品を製造する。典型的には、このような石膏を含有するセメント質の製品は、セメント質のスラリを形成するのに適切なように、焼石膏(硫酸カルシウムαもしくはβ半水化物および/または無水石膏)、水、および他の成分の混合物の調合することにより作られる。セメント質の物品の製造において、例えば特許文献3に記載されるように、セメント質のスラリおよび所望される添加剤は、多くの場合、連続ミキサ内で混合される。
【0004】
例えば、典型的な製造工程において、石膏ボードは、水性焼石膏スラリを形成するために、焼石膏(概して「スタッコ」と呼ばれる)を水中に一様に分散させることにより製造される。水性焼石膏スラリは、典型的には、一様の石膏スラリを形成するために内容物を撹拌するための手段を含むミキサの中にスタッコおよび水および他の添加剤を入れることにより、連続的な方式で製造される。スラリは、ミキサの排出口に向かって、およびその排出口を通じて、およびミキサの排出口に接続された排出導管の中に連続的に導かれる。ミキサ内および/または排出導管内の水性焼石膏スラリに、水性泡を組み合わせることができる。スラリの流れは、形成テーブルによって支持されたカバーシート材料の移動ウェブ上に連続的に堆積される排出導管を通過する。
【0005】
前進するウェブ上にスラリを広げる。カバーシート材料の第2のウェブは、スラリを被覆し、且つ連続型ウォールボードのプレフォームのサンドイッチ構造を形成するために加えられる。連続型ウォールボードのプレフォームは、所望の厚さを得るために、従来の形成ステーションなどにおいて形成処理される。
【0006】
焼石膏は、ウォールボードのプレフォーム内の水と反応し、コンベアが製造ラインの下方にウォールボードのプレフォームを移動するようにセットされる。プレフォームが十分にセットされたラインに沿った点において、ウォールボードのプレフォームを寸断して、セグメント化する。セグメントは、過剰な水を落とすために裏返されて、(例えばキルン内で)乾かされ、所望の寸法の最終的なウォールボード製品を提供するために加工される。
【0007】
石膏ウォールボードの製造に関連する操作上のいくつかの問題を解決するための従来の装置および方法を、本願と同一出願人による特許文献4〜9に開示しており、それらの文献は参照によって本明細書に援用される。
【0008】
所定量の完成品を形成するために組み合わせられるスタッコに対する水の重量比率を、多くの場合、当該技術分野において「水−スタッコ比」(water−stucco ratio(WSR))と呼ぶ。配合の変更を伴わずにWSRを低減させると、それ相応にスラリ粘性を増加させ、それによって、スラリが形成テーブル上で拡散する機能を低下させる。石膏ボード製造工程において水の使用を低減する(すなわち、WSRを低下させる)ことは、工程におけるエネルギー需要を低減する機会を含む多くの有利性をもたらすかもしれない。しかしながら、ミキサに取り付けた排出導管を通じて粘着性の石膏スラリを漸増的に搬送して、このようなスラリを形成テーブル上に一様に広げることは、極めて難問のままである。
【0009】
この背景が、読者を支援するために発明者によって記述されており、示した問題のうちのいずれかが当該技術分野においてそれら自身理解されたという表れとは見なせないことは、認識されるだろう。記載の原理は、いくつかの態様および実施形態において、他のシステムにおける本来的な問題を軽減することができるが、保護される新しいアイデアの範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定されるのであって、本明細書に明記されるあらゆる特殊な問題を解決するための開示される特徴の能力によるものではないことは、認識されるだろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許第5,320,677号明細書
【特許文献2】米国特許第3,297,601号明細書
【特許文献3】米国特許第3,359,146号明細書
【特許文献4】米国特許第5,683,635号明細書
【特許文献5】米国特許第5,643,510号明細書
【特許文献6】米国特許第6,494,609号明細書
【特許文献7】米国特許第6,874,930号明細書
【特許文献8】米国特許第7,007,914号明細書
【特許文献9】米国特許第7,296,919号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
1つの態様において、本開示は、セメント質の製品の調合で用いられる多脚排出ブーツ(multi−leg discharge boot)の実施形態を対象にする。実施形態において、多脚排出ブーツは、スラリミキサと流体連通して配置され、水性セメント質のスラリの流れをスラリミキサから受け入れることができる。実施形態において、多脚排出ブーツは入口導管と、接合部分で分離された第1および第2の出口導管を含むことができる。
【0012】
1つの実施形態において、多脚排出ブーツは、入口導管と、接合部分で分離された第1および第2の出口導管を含む。入口導管は、エントリセグメントと、トランジションセグメントと、エントリセグメントとトランジションセグメントと間に配置されたヒール部分を含む。
【0013】
エントリセグメントは、入口開口部を規定する入口端部を有する。エントリセグメントは、入口端部とヒール部分との間を延伸する主流エントリ軸に沿って配置される。トランジションセグメントは、接合端部を有する。トランジションセグメントは、ヒール部分と接合端部との間を延伸する主流排出軸に沿って配置される。接合端部は、第1および第2の接合開口部を規定する。第1の接合開口部は、第2の接合開口部に対して間隔を置いた関係で配置される。ヒール部分は、主流エントリ軸に沿って入口開口部から、ヒール部分を通じて、主流排出軸に沿ってトランジションセグメントまで移動するスラリの流れを方向づけるように構成された表面を有する。
【0014】
第1の出口導管は、入口導管の第1の接合開口部と流体連通する。第1の出口導管は、第1の排出開口部を規定する排出端部を含む。第2の出口導管は、入口導管の第2の接合開口部と流体連通する。第2の出口導管は、第2の排出開口部を規定する排出端部を含む。
【0015】
接合部分は、入口導管の接合端部に配置される。接合部分は、第1の接合開口部と第2の接合開口部との間に配置される。接合部分は、実質的に平面の壁領域を含む。壁領域は、主流排出軸に対して実質的に垂直である。
【0016】
別の実施形態において、多脚排出ブーツは、入口導管と、接合部分によって分離された第1および第2の出口導管とを含む。入口導管は、エントリセグメントと、トランジションセグメントと、エントリセグメントとトランジションセグメントと間に配置されたヒール部分を含む。
【0017】
エントリセグメントは、入口開口部を規定する入口端部を有する。エントリセグメントは、入口端部とヒール部分との間を延伸する主流エントリ軸に沿って配置される。トランジションセグメントは、接合端部を有する。トランジションセグメントは、ヒール部分と接合端部との間を延伸する主流排出軸に沿って配置される。接合端部は、第1および第2の接合開口部を規定する。第1の接合開口部は、第2の接合開口部に対して間隔を置いた関係で配置される。ヒール部分は、主流エントリ軸に沿って入口開口部から、ヒール部分を通じて、主流排出軸に沿ってトランジションセグメントまで移動するスラリの流れを方向づけるように構成された表面を有する。入口導管は、入口開口部と、第1および第2の接合開口部との間を延伸する入口通路を規定する。
【0018】
第1の出口導管は、入口導管の第1の接合開口部と流体連通する。第1の出口導管は、第1の排出開口部を規定する排出端部を含む。第2の出口導管は、入口導管の第2の接合開口部と流体連通する。第2の出口導管は、第2の排出開口部を規定する排出端部を含む。
【0019】
接合部分は、入口導管の接合端部に配置される。接合部分は、第1の接合開口部と第2の接合開口部との間に配置される。入口導管は、接合部分隣接する入口通路内の流入規制部(flow restriction)を規定する輪郭部を含む。
【0020】
本開示の別の態様において、スラリの混合および分配アセンブリの(slurry mixing and dispensing assembly)実施形態が記載される。1つの実施形態において、スラリの混合および分配アセンブリは、ミキサと多脚排出ブーツとを含む。
【0021】
ミキサは、水性セメント質のスラリを形成する水とセメント系材料とを撹拌するように構成される。多脚排出ブーツは、ミキサと流体連通する。
【0022】
多脚排出ブーツは、入口導管と、接合部分によって分離された第1および第2の出口導管とを含む。入口導管は、エントリセグメントと、トランジションセグメントと、エントリセグメントとトランジションセグメントと間に配置されたヒール部分を含む。
【0023】
エントリセグメントは、入口開口部を規定する入口端部を有する。エントリセグメントは、入口端部とヒール部分との間を延伸する主流エントリ軸に沿って配置される。トランジションセグメントは、接合端部を有する。トランジションセグメントは、ヒール部分と接合端部との間を延伸する主流排出軸に沿って配置される。接合端部は、第1および第2の接合開口部を規定する。第1の接合開口部は、第2の接合開口部に対して間隔を置いた関係で配置される。ヒール部分は、主流エントリ軸に沿って入口開口部から、ヒール部分を通じて、主流排出軸に沿ってトランジションセグメントまで移動するスラリの流れを方向づけるように構成された表面を有する。
【0024】
第1の出口導管は、入口導管の第1の接合開口部と流体連通する。第1の出口導管は、第1の排出開口部を規定する排出端部を含む。第2の出口導管は、入口導管の第2の接合開口部と流体連通する。第2の出口導管は、第2の排出開口部を規定する排出端部を含む。
【0025】
接合部分は、入口導管の接合端部に配置される。接合部分は、第1の接合開口部と第2の接合開口部との間に配置される。接合部分は、実質的に平面の壁領域を含む。壁領域は、主流排出軸に対して実質的に垂直である。
【0026】
別の実施形態において、セメント質のスラリの混合および分配アセンブリは、ミキサと多脚排出ブーツとを含む。ミキサは、水性セメント質のスラリを形成する水とセメント系材料とを撹拌するように構成される。多脚排出ブーツは、ミキサと流体連通する。
【0027】
多脚排出ブーツは、入口導管と、接合部分によって分離された第1および第2の出口導管とを含む。入口導管は、エントリセグメントと、トランジションセグメントと、エントリセグメントとトランジションセグメントと間に配置されたヒール部分を含む。
【0028】
エントリセグメントは、入口開口部を規定する入口端部を有する。エントリセグメントは、入口端部とヒール部分との間を延伸する主流エントリ軸に沿って配置される。トランジションセグメントは、接合端部を有する。トランジションセグメントは、ヒール部分と接合端部との間を延伸する主流排出軸に沿って配置される。接合端部は、第1および第2の接合開口部を規定する。第1の接合開口部は、第2の接合開口部に対して間隔を置いた関係で配置される。ヒール部分は、主流エントリ軸に沿って入口開口部から、ヒール部分を通じて、主流排出軸に沿ってトランジションセグメントまで移動するスラリの流れを方向づけるように構成された表面を有する。入口導管は、入口開口部と、第1および第2の接合開口部との間を延伸する入口通路を規定する。
【0029】
第1の出口導管は、入口導管の第1の接合開口部と流体連通する。第1の出口導管は、第1の排出開口部を規定する排出端部を含む。第2の出口導管は、入口導管の第2の接合開口部と流体連通する。第2の出口導管は、第2の排出開口部を規定する排出端部を含む。
【0030】
接合部分は、入口導管の接合端部に配置される。接合部分は、第1の接合開口部と第2の接合開口部との間に配置される。入口導管は、接合部分隣接する入口通路内の流量制限を規定する輪郭部を含む。
【0031】
本開示の別の態様において、セメント質の製品を調合する方法の実施形態が記載される。セメント質の製品を調合する方法の1つの実施形態において、水性セメント質のスラリの主流は、ミキサから放出される。水性セメント質のスラリの主流は、約10度から約135度の範囲内の方向角の変更によって、主流エントリ軸から主流排出軸まで、多脚排出ブーツの入口導管内を転送される。水性セメント質のスラリの主流は、多脚排出ブーツの第1および第2の出口導管を分離する接合部分の上流の入口導管内の流入規制部を通過するように移動される。主流排出軸に沿って移動する水性セメント質のスラリの主流は、多脚排出ブーツ内において水性スラリの第1の排出流と水性スラリの第2の排出流とに分岐される。第1および第2の排出流は、第1および第2の出口導管から排出される。
【0032】
開示する原理のさらなる態様および別の態様ならびに特徴は、以下の詳細な説明および添付の図面から認識されることになる。認識されるように、本明細書に開示する多脚排出ブーツは、他の実施形態および異なる実施形態で実行され、用いられることが可能であり、様々な点を改良することが可能である。したがって、前述の概説および以下の詳細な説明の双方は、例示的且つ説明的であって、添付の特許請求の範囲を限定するものでないことを理解するべきである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1図1は、本開示の原理による構築され、セメント質のスラリの混合および分配アセンブリに使用するのに適した多脚排出ブーツの1つの実施形態の斜視図である。
図2図2は、図1の多脚排出ブーツの一部分を拡大した断片的な斜視図である。
図3図3は、図1の多脚排出ブーツの出口端部の正面図である。
図4図4は、図1の多脚排出ブーツの平面図である。
図5図5は、図1の多脚排出ブーツの側面の正面図である。
図6図6は、図4の線VI−VIに沿った図1の多脚排出ブーツの断面図である。
図7図7は、図4の線VII−VIIに沿った図1の多脚排出ブーツの断面図である。
図8図8は、本開示の原理にしたがって構築された、圧縮装置の1つの実施形態の内部に配置された図1の多脚排出ブーツの側面の正面図である。
図9図9は、図1の多脚排出ブーツの入口端部および図8の圧縮装置の正面図である。
図10図10は、図3の多脚排出ブーツの出口端部および図8の圧縮装置の正面図である。
図11図11は、本開示の原理にしたがって構築された多脚排出ブーツを含むセメント質のスラリの混合および分配アセンブリの1つの実施形態の基本構想図である。
図12図12は、本開示の原理にしたがって構築された多脚ブーツの実施形態を含む石膏ウォールボードの製造ラインのウェットエンドの1つの実施形態の概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本開示は、例えば石膏ウォールボードなどのセメント質の製品を含む製品の製造に用いることができるセメント質のスラリの混合および分配アセンブリの様々な実施形態を提供する。本開示の原理にしたがって構築されたセメント質のスラリの混合および分配アセンブリの実施形態は、気相および液相を含む水性発泡石膏スラリなどのスラリの単流を効果的に分岐する(例えば、少なくとも2つの独立したスラリの流れが多脚排出ブーツから出るようにミキサから多脚排出ブーツに入る)ためにミキサに対して取り付けた排出導管内に多脚排出ブーツを含む製造工程に用いることができる。
【0035】
本開示の原理にしたがって構築されたセメント質のスラリの混合および分配アセンブリの実施形態は、連続型ボード(例えばウォールボード)の製造工程の間にコンベヤ上で移動する、前進するウェブ(例えば、紙またはマット)上にセメント質のスラリ(例えば、水性焼石膏スラリ)を混合し分配するために用いることができる。1つの態様において、本開示の原理にしたがって構築された多脚排出ブーツは、水性焼石膏スラリを形成するために焼石膏と水を撹拌するように構成されたミキサに取り付けられた排出導管として、もしくはその排出導管一部として、従来の石膏石壁の製造工程に用いることができる。
【0036】
本開示の原理によるセメント質のスラリの混合および分配アセンブリは、例えばボードなど、あらゆる種類のセメント質の製品を形成するために用いることができる。いくつかの実施形態において、例えば、膏石壁、ポルトランドセメントボード、または吸音パネルなど、セメント質のボードを形成することができる。
【0037】
セメント質のスラリは、例えば、石膏ウォールボード、例えば米国特許出願公開第2004/0231916号に記載の吸音パネルを含む吸音パネル、またはポルトランドセメントボードを製造するために概して用いられるあらゆるセメント質のスラリなど、従来のあらゆるセメント質のスラリになり得る。よって、セメント質のスラリは、セメント質のボード製品を製造するために概して用いられる、あらゆる添加剤を必要に応じてさらに備えることができる。このような添加剤は、起泡剤、充填剤、硬化促進剤、糖、促進剤(リン酸エステル、ホスホン酸塩、ホウ酸塩など)、抑制剤、結合剤(例えば、デンプンやラテックス)、着色剤、殺菌剤、殺虫剤、シリコーン系材料(例えば、シラン、シロキサン、またはシリコーン樹脂マトリックス)などの疎水性溶剤といった化学添加物だけでなく、ミネラルウール、連続型またはチョップトグラスファイバー(繊維ガラスともいう)、パーライト、クレー、バーミキュライト、炭酸カルシウム、ポリエステル、および紙繊維を含む構造的な添加剤を含む。これらの添加剤および他の添加剤のうちのいくつかの使用例は、例えば、米国特許第6,342,284号明細書、第6,632,550号明細書、第6,800,131号明細書、第5,643,510号明細書、第5,714,001号明細書、および第6,774,146号明細書、ならびに米国特許出願公開第2004/0231916号明細書、第2002/0045074号明細書、第2005/0019618号明細書、第2006/0035112号明細書、および第2007/0022913号明細書に記載される。
【0038】
セメント系材料の非限定的な例は、ポルトランドセメント、シュウ酸水素セメント、スラグセメント、フライアッシュセメント、カルシウムアルミナセメント、水溶性カルシウム無水石膏、硫酸カルシウムα半水化物、硫酸カルシウムβ半水化物、天然、合成、または化学的に改良された硫酸カルシウム半水化物、硫酸カルシウム二水塩(「石膏」、「固化石膏」または「水和石膏」)およびそれらの混合物を含む。1つの態様において、セメント系材料は、硫酸カルシウムα半水化物、硫酸カルシウムβ半水化物、および/または無水石膏などの形式で焼石膏を望ましく備える。実施形態において、焼石膏は、いくつかの実施形態においては繊維であってもよいし、他の実施形態においては非繊維であってもよい。焼石膏は、少なくとも約50%のβ硫酸カルシウム半水化物を含むことができる。他の実施形態において、焼石膏は、少なくとも約86%のβ硫酸カルシウム半水化物を含むことができる。焼石膏に対する水の重量比は、任意の好適な比になり得るが、当業者が認識することになるように、製造の間にわずかな過剰な水を落とさなければならず、それによって、エネルギーを蓄えるので、より低い比率の方がより効率的になり得る。いくつかの実施形態において、セメント質のスラリは、製品によって左右されるボードの製造向けには2:3など、それぞれの重量比で約1:6から1:1までの範囲内で、水と焼石膏とを組み合わせることによって調合することができる
【0039】
ここで図に転じて、図1〜7を参照すると、本開示の原理にしたがって構築された多脚排出ブーツ200の実施形態を示す。例えば、本開示の原理にしたがって構築された多脚排出ブーツの実施形態は、既存のウォールボードの生産装置内の改修構成部品として有利に構成することができる。例えば、スラリの分離流をスラリミキサ102から送り出すために、図11および12に示されるように、スラリミキサ102と流体連通する多脚排出ブーツ200を配置することができる。実施形態において、多脚排出ブーツは、ミキサと流体連通する排出導管の終端部分を備える。
【0040】
多脚排出ブーツ200は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ウレタン、または他の任意の好適な弾性的可撓性材料を含む可撓性材料などの任意の好適な材料から作ることができる。他の実施形態において、多脚排出ブーツ200は、実質的に剛性の材料(例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、等)などの他の材料から作ることができる。
【0041】
多脚排出ブーツ200は、入口導管202と、接合部分210によって分離された第1および第2の出口導管204、206とを含む。入口導管202は、ミキサからスラリの主流を受け入れるように構成することができる。一組の出口導管204、206は、図示した実施形態において実質的に円筒状であり、その各々は、入口導管202と流体連通する。出口導管204、206は、多脚排出ブーツ200からのスラリの2つの独立した出口流を分配するように構成することができる。
【0042】
排出ブーツ200の図示した実施形態は、2つの出口導管または「脚部」204、206を含むが、他の実施形態において、本開示の原理による排出ブーツに2つ以上の出口導管を有してもよいことを理解すべきである。2つ以上の脚部を含む実施形態において、本明細書に記載されるような接合部および/または輪郭部は、各組の隣接する脚部の間に備えることができる。
【0043】
図1を参照すると、入口導管202は、エントリセグメント221と、トランジションセグメント223と、エントリセグメント221とトランジションセグメント223と間に配置されたヒール部分225とを含む。エントリセグメント221は、入口開口部207を規定する入口端部203を有する。エントリセグメント221は、入口端部203とヒール部分225との間を延伸する主流エントリ軸75に沿って配置される(図5も参照)。入口端部203の入口開口部207は、スラリミキサと流体連通に配置され、且つスラリの主流をスラリミキサから受け入れるように構成することができる。
【0044】
トランジションセグメント223は、接合端部205を有する。トランジションセグメント223は、ヒール部分225と接合端部205との間を延伸する主流排出軸85に沿って配置される(図5も参照)。
【0045】
図5を参照すると、エントリセグメント221は、トランジションセグメント223と第1および第2の出口導管204、206とに対して、送り角度θで配置される。送り角度θは、いくつかの実施形態においては約45度から約170度まで、他の実施形態においては約60度から120度まで、さらなる他の実施形態においては約70度から約110度までの範囲内になり得る。図示するエントリセグメント221は、トランジションセグメント223と、第1および第2の出口導管204、206とに対して実質的に垂直である。
【0046】
図6を参照すると、接合端部205は、第1および第2の接合開口部209、211を規定する。第1の接合開口部209は、第2の接合開口部211に対して間隔を置いた関係で配置される。第1および第2の接合開口部209、211は、水性セメント質のスラリの主流を、水性スラリの第1の排出流と水性スラリの第2の排出流とに分岐するように構成する。
【0047】
図7を参照すると、ヒール部分225は、主流エントリ軸75に沿って入口開口部207から、ヒール部分225を通じて、主流排出軸85に沿ってトランジションセグメント223まで移動するスラリの流れを方向づけるように構成された表面241を有する。ヒール部分225は、方向角αの変更によって、スラリの主流を主流エントリ軸75から主流排出軸85に転送するように構成することができる。いくつかの実施形態において、方向角αの変更は、約10度から約135度まで、他の実施形態においては約60度から120度まで、さらなる他の実施形態においては約70度から約110度までの範囲内になり得る。
【0048】
図3を参照すると、第1の出口導管204は、入口導管202の第1の接合開口部209と流体連通する。第1の出口導管204は、第1の排出開口部217を規定する排出端部215を含む。第1の出口導管204は、入口導管202から水性スラリの第1の排出流を受け入れ、且つ第1の排出開口部217から第1の排出流を分配するように構成される。
【0049】
第2の出口導管206は、入口導管202の第2の接合開口部211と流体連通する。第2の出口導管206は、第2の排出開口部227を規定する排出端部225を含む。第2の出口導管206は、入口導管202から水性スラリの第2の排出流を受け入れ、且つ第2の排出端部225から第2の排出流を分配するように構成される。
【0050】
図1および図2を参照すると、接合部分210は、入口導管202の接合端部205に配置される。図6を参照すると、接合部分210は、第1の接合開口部209と第2の接合開口部211との間に配置される。接合部分210は、実質的に平面の壁領域219を含む(図7も参照)。図7を参照すると、壁領域219は、主流排出軸85に対して実質的に垂直である。
【0051】
図3および図4を参照すると、第1の出口導管204の第1の排出開口部217および第2の出口導管206の第2の排出開口部227の各々は、入口導管202の入口開口部207の断面積より小さいまたは略等しい断面積を有することができる。実施形態において、第1の出口導管204の第1の排出開口部217の断面積、および第2の出口導管206の第2の排出開口部227の断面積の各々は、入口導管202の入口開口部207の断面積の約85%未満である。いくつかの実施形態において、第1の出口導管204の第1の排出開口部217の断面積は、第2の出口導管206の第2の排出開口部227の断面積と実質的に同じである。
【0052】
図示した実施形態において、入口導管202の入口開口部207の内径θは、第1の出口導管204の第1の排出開口部217の内径θおよび第2の出口導管206の第2の排出開口部227の内径θより、それぞれ大きい。図示した実施形態において、第1の出口導管204の第1の排出開口部217の内径θおよび第2の出口導管206の第2の排出開口部227の内径θは、それぞれ、実質的に同じである。
【0053】
入口開口部207および第1および第2の排出開口部217、227の内径θ、θ、θ(および、したがって断面積)は、所望の平均流量速度に応じて変更することができる。より高い平均流量速度は、排出ブーツ200内に存在するスラリの結晶化に起因する固化材料の蓄積の可能性を低減することができる。第1および第2の排出開口部217、227の内径θ、θは、多脚排出ブーツ200の全体にわたって比較的高い流量速度を維持するために、入口開口部207の内径θより小さくすることができる。第1および第2の排出開口部217、227の内径θ、θが入口開口部207の内径θと実質的に等しい場合、入口および出口の双方を通じて流量が実質的に同じであれば、スラリの平均流量速度は、出口導管204、206を通じて約50%低減されるだろう。しかしながら、出口導管204、206の内径が入口導管の内径より小さい場合、流量速度を、出口導管204、206に維持することができるし、または、排出導管204、206および入口導管202が実質的に等しい内径θ、θ、θを有するのであれば、少なくとも、それより少ない程度に流量速度を低減することができる。
【0054】
多脚排出ブーツ200は、また、中央輪郭部208を含む。図6および図7を参照すると、入口導管202は、入口開口部207と第1および第2の接合開口部209、211との間を延伸する入口通路231を規定する。入口導管202は、接合部分210に隣接する入口通路231内の流入規制部235を規定する輪郭部208を含む。
【0055】
輪郭部208は、上部凸状領域212と、対向する下部凸状領域213とを含む。上部および下部凸状領域212、213は、凸状領域212、213の間で流入規制部235を規定するために、入口通路231内で互いに向かって突出する。
【0056】
図6を参照すると、輪郭部208は、第1および第2の案内経路218、220を規定する。流入規制部235は、主流排出軸85に対して実質的に垂直な主軸95に沿って、第1および第2の案内経路218、220の間に横方向から配置される。第1および第2の案内経路218、220は、上部および下部凸状領域212、213に対して横方向から外側にそれぞれ配置される。第1および第2の案内経路218、220の各々は、流入規制部235の断面積より大きな断面積を有する。第1および第2の案内経路218、220は、第1および第2の接合開口部209、211とそれぞれ実質的に整列する。
【0057】
流入規制部235は、この実施形態において主流エントリ軸75と一致する高さ軸に沿った最大高さHを有する。高さ軸75は、主流排出軸85および左右軸95の双方に対して垂直である。第1および第2の案内経路218、220の各々は、流入規制部235の最大高さH1より大きい高さ軸75に沿った最大高さH、Hを有する。図示した実施形態において、第1および第2の案内経路218、220は、高さ軸75に沿った実質的に同じ最大高さH、Hを有する。
【0058】
輪郭部208は、接合部210におけるスラリの蓄積の発生を低減するために多脚排出ブーツの外部の外側端部214、216に対する流れを促進するのを支援する、多脚排出ブーツ200の最上部の上部凹み212と多脚排出ブーツ200の底部の下部凹み213とを含む。図示するように、中央輪郭部208の形状は、そのそれぞれの外縁214、216に隣接して配置された大きな経路218、220に起因する。中央部208内の凹み212、213は、外縁214、216の断面積より小さな断面積と、外縁H2、H3に隣接して発見されるものより小さな高さH2、H3とを有する流入規制部235を規定する。結果として、接合部210に向かう主流排出軸85に沿ってスラリが流れると、外縁214、216に配置された案内経路218、220において小さな流動抵抗に直面する。したがって、流れは、多脚排出ブーツの200の外縁214、216において、大きな経路218、220に向かって、且つ中央部208および接合部210から離れるように導かれる。
【0059】
接合部210は、2つの出口導管204と206との間に配置される。入口導管202の入口開口部207に入る際にスラリが流れる接合部210は、主流排出軸85に沿って実質的に垂直な平面壁219から構成される。平面壁219は、セメント質のスラリ内のファイバーおよび他の添加剤が接合部210の周囲で巻き付きその部位とも呼ばれる工程)において積み重なることを妨げるように所定のサイズで作られる(「ステープルで留めるステップ(stapling)」。平面壁219は、スラリが接合部210に接着し、積み重なり、塊を形成するために最終的に折れてしまうのを防止することを支援するように構成することができる。多脚排出ブーツ200およびブーツ脚204、206を通過する線路の速度および量に応じて、所望の結果を実現するために、接合部210および中央輪郭部208の構成を変更することができる。
【0060】
接合部210は、接合部210の上流の領域にスラリが蓄積するのを防止することを支援するように構成することができる。しかしながら、この蓄積が生じると、スラリの流れを妨害する場合があり、ムラおよび/または遮断が生じて、スラリ流の分裂を引き起こす場合がある。スラリの貯留された蓄積は、(形成ステーションにて紙が裂けるなどの)工程の問題および中断を引き起こす場合があるスラリ流内に生じる硬い塊を引き起し、硬化して固化する場合があり、やがて結局は分離する場合がある。
【0061】
図8〜10を参照すると、調整可能で且つ通常の時間間隔で多脚排出ブーツ200を圧縮するための圧縮装置または自動搾装置300の実施形態は、スラリが多脚排出ブーツの内部で積み重なるのを防止することを支援するために備えられ得る。搾装置300は、2つの出口流のストリームの中に入るセメント質のスラリの主流を分岐するにつれて、多脚排出ブーツ200に関連する潜在的な清浄度の問題点を解決する。搾装置300は、接合部210での固化スラリの蓄積を低減することを支援するために、多脚排出ブーツ200の中央部208を圧搾する。
【0062】
圧縮装置300は、互いに間隔を置いた関係で配置された第1および第2の圧縮部材302、304を含む。多脚排出ブーツ200の接合部分210は、第1および第2の圧縮部材302と304の間に配置される。第1および第2の圧縮部材302、304のうちの少なくとも1つは、平常位置と圧縮位置との間で、主流排出軸85に対して実質的に垂直である圧縮軸75に沿って他の圧縮部材304に対して移動範囲に渡って移動可能である(図9のファントム内に示した第2の圧縮部材304を参照)。圧縮位置において、入口導管202と、接合部分210に隣接する第1および第2の出口導管204、206とのうちの少なくとも1つの一部分は、平常位置に比べて圧縮される。実施形態において、圧縮部材302、304が平常位置に比べて圧縮位置内にある場合、接合部分210は圧縮される。
【0063】
圧縮部材302、304の各々は、実質的に平面である圧縮面303、305を備える。圧縮面303、305は、互いに且つ主流排出軸75に対して実質的に平行関係にある。
【0064】
図9を参照すると、圧縮装置300は、第2の圧縮部材304に対して第1の圧縮部材302を選択的に移動させるように構成した少なくとも1つのアクチュエータ306を含む。図示した実施形態において、多脚排出ブーツ200よりも下に配置される第2の圧縮部材304は、移動可能であり、第1の圧縮部材302は、静止している。他の実施形態において、他の移動配置も可能である。
【0065】
圧縮装置300は、周期的に接合部分を圧縮するために所定の頻度にしたがって周期的にアクチュエータ306を作動させるように、各アクチュエータ306を制御するように構成したコントローラ320を含むことができる。コントローラ320は、所定のストロークだけ第1および第2の圧縮部材302、304を互いに向けて移動させるためにアクチュエータ306を作動させるように、各アクチュエータ306を制御するように構成することができる(図10を参照)。
【0066】
図8図10に示すように、多脚排出ブーツ200の接合部210隣接して搾装置300を配置する。第1および第2の圧縮部材は、上部プレート302および下部プレート304状である。上部プレート302は、多脚排出ブーツ200の最上部上に配置され、下部プレート304は、多脚排出ブーツ200よりも下に配置される。図9に最もよく示すように、図示する搾装置300は、相互に移動可能なピストン310をもつ空気圧シリンダー308の形式の一組のアクチュエータ306を含む。各アクチュエータ306は、アクチュエータを作動させる際に、ピストン310が収納され、且つ下部プレート304が、主流排出軸75に対して実質的に垂直である高さ軸75に沿って規定されたストロークL上の上部プレート302に移動するように、上部プレート302および下部プレート304に取り付けられる。一組の空気管312は、各アクチュエータ306の空気圧室308と加圧空気322の供給源とに接続される。コントローラ320は、例えば適切な電気作動弁のような加圧空気322の供給源を選択的に制御し、搾装置を圧縮するピストン310を収納するアクチュエータ306を選択的に作動させ、プレート302、304を平常位置に戻すためにピストンを延ばすように構成される。アクチュエータ306は、中央凹部208および接合部210において多脚排出ブーツ200に圧縮力を加えるために、互いに対してプレート302、304を相互に移動させるために自動的または選択的に動作することができる。上部および下部プレートの302、304を互いに接近するように移動させると、積み重なるスラリを妨げる接合部210において多脚排出ブーツ200を内側に屈曲させることができる圧縮力が加わる。
【0067】
搾装置300が多脚排出ブーツ200を圧搾するとき、搾作用は、多脚排出ブーツに対して圧縮力を加え、多脚排出ブーツは、反応して内側に屈曲する。搾装置300が多脚排出ブーツ200を圧搾するとき、搾作用は、多脚排出ブーツに対して圧縮力を加え、多脚排出ブーツは、反応して内側に屈曲する。いくつかの実施形態において、搾装置300は、アクチュエータ306と動作可能に配置されたプログラマブル制御装置の使用を通じて自動的にパルスを発するように設計される。搾装置300は、可変のストロークおよび頻度で作動するように構成することができ、製造条件に応じて調節することができる。搾装置300は、また、多脚排出ブーツの内部幾何学的配置を維持するのを支援し、不要な歪みを防止することを支援するために多脚排出ブーツ200のための支持体を備えることができる。不要な歪みを防止すると、多脚排出ブーツ200を通じてスラリが流れる際の適切な速度および流動率を維持するのを支援することができる。
【0068】
図11および図12を参照すると、スラリの混合および分配アセンブリ100の実施形態は、本開示の原理にしたがって構築された多脚排出ブーツ200と流体連通するスラリミキサ102を含むように図示される。スラリミキサ102は、水性セメント質のスラリを形成するために水とセメント系材料とを撹拌するように構成することができる。当該技術分野において既知のように、水およびセメント系材料の双方は、1つ以上の入口を介してミキサ102に供給することができる。任意の適切なミキサ(例えば、ピンミキサ)を、スラリの混合および分配アセンブリ100とともに用いることができる。
【0069】
図11に示す多脚排出ブーツ200は、スラリミキサ102から入ってくるスラリの主流を、実質的に一様の2つの排出流に分離するように構成される。多脚排出ブーツ200は、ミキサ102からのスラリの主流を受け入れるように構成された入口導管202と、各々が入口導管202と流体連通し、多脚排出ブーツ200からのスラリの2つの出口流を分配するように構成され一組の出口導管204、206とを有する。
【0070】
排出導管104は、スラリミキサ102と流体連通する多脚排出ブーツ200を備える。送出導管104は、任意の適切な材料から作ることができ、別の形状を有することができる。いくつかの実施形態において、送出導管104は、撓み管路を備えることができる。
【0071】
水性泡供給導管108は、スラリミキサ102と送出導管104とのうちの少なくとも1つと流体連通することができる。供給源からの水性泡を、ミキサ102の下流の任意の適切な位置において泡供給導管108を通じて構成材料に対して加えることができるし、および/または、多脚排出ブーツ200に対して提供される発泡セメント質のスラリを形成するためにミキサ102自体に加えることができる。図示した実施形態において、泡供給導管108は、スラリミキサ112の下流に配置される。図示した実施形態において、水性泡供給導管108は、例えば米国特許第6,874,930号明細書に記載されるような送出導管104に関連する噴射リングまたは噴射ブロックに泡を供給する連成形配置を有する。
【0072】
他の実施形態において、ミキサ102と流体連通する1つ以上の二次的な泡供給導管を備えることができる。さらに他の実施形態において、水性泡供給導管は、スラリミキサ102単独と流体連通することができる。当業者によって認識されるように、アセンブリにおけるその相対的位置を含む、スラリの混合および分配アセンブリ100内のセメント質のスラリの中に水性泡を導入するための手段を、その意図した目的に適合するボードを製造するためにセメント質のスラリ内の水性泡の均一分散を提供するために変更および/または最適化することができる。
【0073】
任意の適切な起泡剤を用いることもできる。好ましくは、水性泡は、起泡剤と水との混合物のストリームが泡発生器に導かれる連続的な方式で製造され、結果として得られる水性泡のストリームは、発生器を放れて、セメント質のスラリに方向づけられ、スラリと混じり合う。例えば、好適な泡立て剤のいくつかの例は、米国特許第5,683,635号明細書および第5,643,510号明細書に記載される。
【0074】
発泡セメント質のスラリが固化して乾燥すると、スラリ内に分散した泡は、ウォールボードの総合密度を低下させるためにその中で作用するエアーボイドを生成する。発泡体の量および/または発泡体における空気の量は、結果として生じる製品が所望の重量範囲内にあるように、乾燥したボード密度を調整するために変更することができる。
【0075】
1つ以上の流れ変更部品106は、送出導管104と組み合わせることができ、スラリミキサ102から排出されたスラリの主流を制御するように構成することができる。流れ変更部品106を、水性セメント質のスラリの主流の動作特性を制御するために用いることができる。図11および図12に図示した実施形態において、流れ変更部品106は、排出導管104と組み合わされる。好適な流れ変更部品の例は、例えば米国特許第6,494,609号明細書、第6,874,930号明細書、第7,007,914号明細書、および第7,296,919号明細書に記載されたものを含む、ボリュームレストリクタ、減圧弁、コンストリクターバルブ、およびキャ二スターなどを含む。
【0076】
使用時に、スラリの主流は、ミキサ102から送出導管104の中に排出され、水性泡は、泡供給導管108を通じて主流の中に入れられ、流れ改善要素106は、スラリの主流の動作特性を制御する。スラリの主流は、多脚排出ブーツ200の入口導管202の中に導かれる。ミキサ102からのスラリの主流は、それぞれ、入口導管202内に転送され、第1および第2の出口導管204、206を介して出口導管204、206から排出されるスラリの第1の排出流とスラリの第2の排出流とに多脚排出ブーツ200内において分岐する。多脚排出ブーツ200は、機械軸50に沿って移動し、例えばカバーシート材料の前進するウェブ上に多脚排出ブーツ200から排出することができる2つの実質的に一様の排出流の中に、ミキサ102から入ってくるスラリの主流を分離することができる。
【0077】
多脚排出ブーツ200は、スラリ流の速度を落とし、且つ、カバーシート材料の前進するウェブの幅にわたって、縦方向50に対して実質的に垂直である幅方向軸60にスラリを拡散するのを支援するように作用することができる。様々な実施形態において、多脚排出ブーツ200は、意図的なスラリ空間およびボードラインのライン速度に応じた様々な構成およびサイズを有することができる。高速で動くボードラインは、これらの用途における幅方向軸60に沿ったスラリの拡散に関する問題を克服するのを支援するために複数の脚部ブーツを用いることができる。
【0078】
図12を参照すると、石膏ウォールボードの製造ラインのウェットエンド150の例示的な実施形態を示す。図示するウェットエンド150は、多脚排出ブーツ200を含むセメント質のスラリの混合および分配アセンブリ100と、多脚排出ブーツ200の上流に配置され、形成テーブル154上にカバーシート材料の第1の移動ウェブ156がその間に配置されるように支持された硬性エッジ/面スキムコートローラ152と、カバーシート材料の第2の移動ウェブ162がその間に配置されるように支持部品160上に配置された後部スキムコートローラ158と、プレフォームから所望の厚さを作るように構成された形成ステーション164とを含む。当該技術分野において既知のように、スキムコートローラ152、158、形成テーブル154、支持部品160、および形成ステーション164は、すべて、それらの意図した目的に適した従来の装置を備えることができる。当該技術分野において既知のように、ウェットエンド150は、他の従来の装置を装備することができる。
【0079】
水および焼石膏を、水性焼石膏スラリを形成するためにミキサ102内で混合することができる。いくつかの実施形態において、約0.5から約1.3までの水と焼石膏との比率で、および他の実施形態においては約0.75以下の水と焼石膏との比率で、水および焼石膏をミキサに連続的に加えることができる。
【0080】
石膏ボード製品は、前進するウェブ156が完成したボードの「面」のカバーシートとして機能するように、典型的には「下向き」に形成される。面スキムコート/硬性エッジストリーム(face skim coat/hard edge stream)166(水性焼石膏スラリの第1および第2の流れの少なくとも1つに比べて、より高密度の水性焼石膏スラリの層)は、第1のウェブ156にスキムコート層を加えるために、およびボードの硬性エッジを規定するために、縦方向168に対して、硬性エッジ/面スキムコートローラ152の上流の第1の移動ウェブ156に加えることができる。
【0081】
多脚排出ブーツ200は、第1の前進ウェブ156の上に水性焼石膏スラリを分配するために用いることができる。水性焼石膏スラリの主流121は、ミキサ102から、多脚排出ブーツ200を含む排出導管104の中に排出される。多脚排出ブーツ200の入口導管202を入る水性焼石膏スラリの主流は、形成テーブル154上を縦方向168に移動するカバーシート材料156の前進ウェブに向かって入口導管202内の下方に導かれ、水性焼石膏スラリの主流が縦方向168に沿って実質的に移動するように入口導管202内に転送され、第1および第2の排出流180、182を規定する第1の出口導管204と第2の出口導管206との間で分離される。水性焼石膏スラリの第1および第2の排出流180、182は、多脚排出ブーツ200から第1の移動ウェブ156上に排出できる。
【0082】
実施形態において、水性焼石膏の第1の排出流180および水性焼石膏スラリの第2の排出流182の各々は、多脚排出ブーツ200の入口導管202に入る水性焼石膏スラリの主流121の平均速度の少なくとも約50%の平均速度を有する。実施形態において、水性焼石膏の第1の排出流180および水性焼石膏スラリの第2の排出流182(原文では「the second first discharge flow 182」)の各々は、多脚排出ブーツ200に入る水性焼石膏スラリの主流121の平均速度の少なくとも約70%の平均速度を有する。実施形態において、水性焼石膏スラリの第1および第2の排出流180、182は、実質的に同様の少なくとも1つの例えば平均速度などの流量特性を有することができる。
【0083】
面スキムコート/硬性エッジストリーム166は、水性焼石膏スラリの第1および第2の流れ180、182が第1の移動ウェブ156上の多脚排出ブーツ200から排出される、縦方向168の第1の移動ウェブ156の移動方向に対して、上流地点にてミキサ102から堆積することができる。水性焼石膏スラリの第1および第2の流れ180、182は、第1の移動ウェブ156上に堆積された面スキムコート/硬性エッジストリーム166の「流失」(すなわち、第1の移動ウェブ156上に堆積されるスラリのインパクトに呼応して移動ウェブ156上のその位置から堆積されたスキムコート層の一部分を失う状況)を防止することを支援するために低下した平均速度でスラリ分配器から排出することができる。
【0084】
後方スキムコートストリーム(back skim coat stream)184(水性焼石膏スラリの第1および第2の流れ180、182の少なくとも1つに比べて、より高密度の水性焼石膏スラリの層)を、第2の移動ウェブ162に加えることができる。後方スキムコートストリーム184は、後方スキムコートローラ158の第2の移動ウェブ162の移動方向に対して上流地点でミキサ102から堆積することができる。カバーシート材料の第2の移動ウェブ162は、所望の厚さにプレフォームを形成するために形成ステーション164に供給される、挟まれたウォールボードのプレフォームに対して、多脚排出ブーツ200から前進する第1のウェブ156上に排出されたスラリ上に配置することができる。
【0085】
本開示の別の態様において、本開示の原理にしたがって構築される多脚排出ブーツは、様々な製造工程に用いることができる。例えば、1つの実施形態において、多脚排出ブーツは、石膏製品を調合する方法に用いることができる。多脚排出ブーツは、多脚排出ブーツから排出される水性焼石膏スラリの少なくとも2つの排出流の中に、ミキサから排出される水性焼石膏スラリの主流を分岐するために用いることができる。
【0086】
セメント質の製品を調合する方法の実施形態において、水性スラリの主流を、ミキサから排出することができる。スラリの主流は、約10度から約135度までの範囲内の方向角の変更によって主流エントリ軸から主流排出軸に対して多脚排出ブーツの入口導管内に転送される。水性スラリの主流は、多脚排出ブーツの第1および第2の出口導管を分離する接合部分の上流の入口導管内の流入規制部を通過して移動する。主流排出軸に沿って移動する水性スラリの主流は、多脚排出ブーツ内の水性スラリの第1の排出流と水性スラリの第2の排出流とに分岐される。第1および第2の排出流は、第1および第2の出口導管から排出される。
【0087】
実施形態において、第1および第2の案内経路は、流入規制部に隣接する関係で配置される。第1および第2の案内経路は、第1および第2の出口導管にそれぞれ通じる第1および第2の接合開口部にそれぞれ実質的に整列することができる。
【0088】
実施形態において、水性スラリの第1の排出流およびスラリの第2の供給流の各々は、多脚排出ブーツの入口導管に入るスラリの主流の平均速度の少なくとも約50%の平均速度を有する。実施形態において、水性スラリの第1および第2の排出流の各々は、多脚排出ブーツの入口導管に入る水性スラリの主流の平均速度の少なくとも約75%の平均速度を有する。実施形態において、セメント質の製品を調合する方法は、縦方向に沿って移動するカバーシート材料のウェブ上のスラリ分配器から水性スラリの第1および第2の排出流を排出するステップを含むことができる。
【0089】
実施形態において、セメント質の製品を調合する方法は、多脚排出ブーツの接合部分を圧縮するステップを含むことができる。多脚排出ブーツの第1の出口導管と第2の出口導管との間に、接合部分を配置することができる。実施形態において、所定の頻度にしたがって周期的に、接合部分を圧縮することができる。実施形態において、接合部分の圧縮は、所定のストローク長だけ第1および第2の圧縮部材を互いに向けて移動させるステップを含む。
【0090】
本明細書に引用された参考文献は、すべて、あたかも各参考文献が参照によって援用され、本明細書に全体として示されるために別々に具体的に示されるものと同じ程度の参照によって本明細書に援用される。
【0091】
本発明を説明する文脈において(特許請求の範囲の文脈では特に)「a(不定冠詞)」および「an(不定冠詞)」および「the(定冠詞)」ならびに同様の指示対象は、本明細書で別段の指示がない限り、または文脈によって明らかに矛盾するのでない限り、単数と複数の双方を包むものと解釈すべきである。用語「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、および「包含する(containing)」は、注釈しない限り、開放式の(オープンエンド)ターム(すなわち「〜を含むが、それに限定されない」を意味する)として構成される。本明細書中の数値範囲の記述は、本明細書中で特に指摘しない限り、単にその範囲内に該当する各値を個々に言及するための略記法としての役割を果たすことだけを意図しており、各値は、本明細書中で個々に列挙されるかのように、明細書に組み込まれる。本明細書中で説明されるすべての方法は、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、あらゆる適切な順番で行うことができる。本明細書中で使用するあらゆる例または例示的な言い回し(例えば「など(such as)」)は、特に主張しない限り、単に本発明をよりよく説明することだけを意図し、本発明の範囲に対する制限を設けるものではない。明細書中の如何なる言い回しも、本発明の実施に不可欠である、請求項に記載されていない要素を示すものとは解釈されないものとする。
【0092】
本発明の好適な実施形態は、本発明を実行するために発明者に対して既知の最良のモードを含んで、本明細書に記載される。当業者にとっては、上記説明を読んだ上で、これらの好ましい実施の形態の変形が明らかとなろう。本発明者は、熟練した当業者が適宜このような変形を適用することを期待しており、本明細書中で具体的に説明される以外の方法で発明が実施されることを意図する。したがって、本発明は、適用法で許されているように、本明細書に添付された請求項に記載の内容の修正および均等物をすべて含む。さらに、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、好ましい実施の形態で考えられるすべての変形における上記要素のいずれの組み合せも本発明に包含される。
[付記]
[付記1]
エントリセグメントと、トランジションセグメントと、前記エントリセグメントと前記トランジションセグメントとの間に配置されたヒール部分とを含む入口導管であって、
前記エントリセグメントは入口開口部を規定する入口端部を有し、前記エントリセグメントは前記入口端部と前記ヒール部分との間を延伸する主流エントリ軸に沿って配置され、
前記トランジションセグメントは接合端部を有し、前記トランジションセグメントは前記ヒール部分と前記接合端部との間を延伸する主流排出軸に沿って配置され、前記接合端部は第1の接合開口部および第2の接合開口部を規定し、前記第1の接合開口部は前記第2の接合開口部に対して間隔を置いた関係で配置され、
前記ヒール部分は、前記主流エントリ軸に沿って前記入口開口部から、前記ヒール部分を通じて、前記主流排出軸に沿って前記トランジションセグメントまで移動するスラリの流れを方向づけるように構成された表面を有する、前記入口導管と、
前記入口導管の前記第1の接合開口部と流体連通する第1の出口導管であって、第1の排出開口部を規定する排出端部を含む前記第1の出口導管と、
前記入口導管の前記第2の接合開口部に流体連通する第2の出口導管であって、第2の排出開口部を規定する排出端部を含む前記第2の出口導管と、
前記入口導管の前記接合端部に配置された接合部分であって、前記接合部分は前記第1の接合開口部と前記第2の接合開口部との間に配置され、
前記接合部分は実質的に平面の壁領域を含み、前記壁領域は前記主流排出軸に対して実質的に垂直である、前記接合部分と
を備える多脚排出ブーツ。
[付記2]
エントリセグメントと、トランジションセグメントと、前記エントリセグメントと前記トランジションセグメントとの間に配置されたヒール部分とを含む入口導管であって、
前記エントリセグメントは入口開口部を規定する入口端部を有し、前記エントリセグメントは前記入口端部と前記ヒール部分との間を延伸する主流エントリ軸に沿って配置され、
前記トランジションセグメントは接合端部を有し、前記トランジションセグメントは前記ヒール部分と前記接合端部との間を延伸する主流排出軸に沿って配置され、前記接合端部は第1の接合開口部および第2の接合開口部を規定し、前記第1の接合開口部は前記第2の接合開口部に対して間隔を置いた関係で配置され、
前記ヒール部分は、前記主流エントリ軸に沿って前記入口開口部から、前記ヒール部分を通じて、前記主流排出軸に沿って前記トランジションセグメントまで移動するスラリの流れを方向づけるように構成された表面を有し、
前記入口開口部と前記第1の接合開口部および第2の接合開口部との間を延伸する入口通路を規定する前記入口導管と、
前記入口導管の前記第1の接合開口部と流体連通する第1の出口導管であって、第1の排出開口部を規定する排出端部を含む前記第1の出口導管と、
前記入口導管の前記第2の接合開口部に流体連通する第2の出口導管であって、第2の排出開口部を規定する排出端部を含む前記第2の出口導管と、
前記入口導管の前記接合端部に配置された接合部分であって、前記第1の接合開口部と前記第2の接合開口部との間に配置された前記接合部分と
を備え
前記入口導管は、前記接合部分に隣接する前記入口通路内の流入規制部を規定する輪郭部を含む多脚排出ブーツ。
[付記3]
前記エントリセグメントは、前記トランジションセグメントに対する送り角度で配置され、前記送り角度は約45度から約170度までの範囲内である付記1または2に記載の多脚排出ブーツ。
[付記4]
前記スラリの主流は、約10度から約135度までの範囲内での方向角の変更によって前記主流エントリ軸から前記主流排出軸に転送される付記1〜3のいずれか一つに記載の多脚排出ブーツ。
[付記5]
前記入口導管の前記入口開口部は、断面積を有し、前記第1の出口導管の前記第1の排出開口部は、前記入口導管の前記入口開口部の前記断面積より小さいまたは略等しい断面積を有し、前記第2の出口導管の前記第2の排出開口部は、前記入口導管の前記入口開口部の断面積より小さいまたは略等しい断面積を有する付記1〜4のうちのいずれか一つに記載の多脚排出ブーツ。
[付記6]
前記第1の出口導管の前記第1の排出開口部の前記断面積は、前記第2の出口導管の前記第2の排出開口部の前記断面積と実質的に同じである付記5に記載の多脚排出ブーツ。
[付記7]
前記第1の出口導管の前記第1の排出開口部の前記断面積は、前記入口導管の前記入口開口部の前記断面積の約85%未満であり、前記第2の出口導管の前記第2の排出開口部の前記断面積は、前記入口導管の前記入口開口部の前記断面積の約85%未満である付記5または6に記載の多脚排出ブーツ。
[付記8]
輪郭部は、上部凸状領域と、対向する下部凸状領域とを含み、前記上部凸状領域および前記下部凸状領域は、前記上部凸状領域と前記下部凸状領域との間で流入規制部を規定するために入口通路内で互いに向かって突出する付記1〜7のいずれか一つに記載の多脚排出ブーツ。
[付記9]
輪郭部は、第1の案内経路および第2の案内経路を規定し、流入規制部は、前記主流排出軸に対して実質的に垂直な左右軸に沿った前記第1の案内経路と前記第2の案内経路との間に横方向から配置され、前記第1の案内経路および前記第2の案内経路の各々は、前記流入規制部の断面積より大きな断面積を有する付記1〜8のいずれか一つに記載の多脚排出ブーツ。
[付記10]
第1の案内経路および第2の案内経路は、前記第1の接合開口部および前記第2の接合開口部とそれぞれ実質的に整列する付記1〜9のいずれか一つに記載の多脚排出ブーツ。
[付記11]
流入規制部は、高さ軸に沿った最大高さを有し、前記高さ軸は、前記主流排出軸と左右軸との双方に対して垂直であり、第1の案内経路および第2の案内経路の各々は、前記流入規制部の前記最大高さより大きい前記高さ軸に沿った最大高さを有する付記1〜10のいずれか一つに記載の多脚排出ブーツ。
[付記12]
互いに間隔を置いた関係で配置された第1の圧縮部材と第2の圧縮部材とを含む圧縮装置であって、前記接合部分は、前記第1の圧縮部材と前記第2の圧縮部材との間に配置され、前記第1の圧縮部材および前記第2の圧縮部材のうちの少なくとも1つは、圧縮軸に沿って他の圧縮部材に対して移動範囲に渡って移動可能であり、前記圧縮軸は、平常位置と圧縮位置との間で前記主流排出軸に対して実質的に垂直である、前記圧縮装置をさらに備え、
前記入口導管と、前記接合部分に隣接する前記第1の出口導管および前記第2の出口導管とのうちの少なくとも1つの一部分は、前記平常位置に比べて圧縮される付記1〜11のいずれか一つに記載の多脚排出ブーツ。
[付記13]
前記圧縮部材の各々は、実質的に平面である圧縮面を備え、前記圧縮面は、互いに且つ前記主流排出軸に対して実質的に平行関係にある付記12に記載の多脚排出ブーツ。
[付記14]
前記圧縮装置は、前記第2の圧縮部材に対して前記第1の圧縮部材を選択的に移動させるように構成されたアクチュエータを含む付記12または13に記載の多脚排出ブーツ。
[付記15]
前記圧縮装置は、前記接合部分を周期的に圧縮するためにアクチュエータが所定の頻度にしたがって周期的に作動されるように、アクチュエータを制御するように構成されたコントローラを含む付記12〜14のいずれか一つに記載の多脚排出ブーツ。
[付記16]
前記圧縮装置は、所定のストローク長だけ前記第1の圧縮部材および前記第2の圧縮部材を互いに向けて移動させるためにアクチュエータを作動させるように、前記アクチュエータを制御するように構成されたコントローラを含む付記12〜15のいずれか一つに記載の多脚排出ブーツ。
[付記17]
水性焼石膏スラリを形成するために水と焼石膏とを撹拌するように構成されたミキサと、
付記1〜14のいずれか一つに記載の多脚排出ブーツであって、前記ミキサと流体連通する前記多脚排出ブーツと
を備える石膏スラリの混合および分配アセンブリ。
[付記18]
前記多脚排出ブーツは、前記ミキサと流体連通する排出導管の終端部分を備える付記17に記載の石膏スラリの混合および分配アセンブリ。
[付記19]
ミキサから水性スラリの主流を排出するステップと、
約10度から約135度までの範囲内の方向角の変更によって主流エントリ軸から主流排出軸に対して付記1〜18のいずれか一つに記載の多脚排出ブーツの入口導管内に前記スラリの主流を転送するステップと、
前記水性スラリの主流を、前記多脚排出ブーツの第1の出口導管および第2の出口導管を分離する接合部分の上流の前記入口導管内の流入規制部を通過して移動させるステップと、
前記多脚排出ブーツ内において、前記水性スラリの第1の排出流と前記水性スラリの第2の排出流とに前記主流排出軸に沿って移動する前記水性スラリの主流を分岐するステップと、
前記第1の出口導管および前記第2の出口導管から前記第1の排出流および前記第2の排出流を排出するステップと
を備えるセメント質の製品を調合する方法。
[付記20]
前記多脚排出ブーツの前記接合部分を圧縮するステップ
をさらに備える付記19に記載のセメント質の製品を調合する方法。
[付記21]
前記接合部分を圧縮するステップは、所定の頻度にしたがって周期的に生じる付記20に記載のセメント質の製品を調合する方法。
[付記22]
前記接合部分を圧縮するステップは、所定のストロークによって第1の圧縮部材および第2の圧縮部材を互いに向けて移動させるステップを含む付記20または21に記載のセメント質の製品を調合する方法。
図1
図2
図3
図4-5】
図6
図7
図8
図9
図10
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図12