特許第6246736号(P6246736)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッドの特許一覧

特許6246736レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット
<>
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000002
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000003
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000004
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000005
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000006
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000007
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000008
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000009
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000010
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000011
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000012
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000013
  • 特許6246736-レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット 図000014
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6246736
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】レンズの状態及びそれらの地理社会的現象に対する反応をモニタするプログラム可能な要素及び通信要素を有するレンズ保管ユニット
(51)【国際特許分類】
   G02C 7/04 20060101AFI20171204BHJP
   G02C 13/00 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   G02C7/04
   G02C13/00
【請求項の数】26
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2014-556648(P2014-556648)
(86)(22)【出願日】2013年2月7日
(65)【公表番号】特表2015-509613(P2015-509613A)
(43)【公表日】2015年3月30日
(86)【国際出願番号】US2013025069
(87)【国際公開番号】WO2013119761
(87)【国際公開日】20130815
【審査請求日】2016年1月28日
(31)【優先権主張番号】13/370,678
(32)【優先日】2012年2月10日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510294139
【氏名又は名称】ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Johnson & Johnson Vision Care, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ピュー・ランドール・ビー
(72)【発明者】
【氏名】カーニック・エドワード・アール
(72)【発明者】
【氏名】オブライエン・テリー
(72)【発明者】
【氏名】パット・カーソン・エス
(72)【発明者】
【氏名】リオール・ジェームズ・ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】アルブラ・アンドレス・エフ
【審査官】 植野 孝郎
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0084834(US,A1)
【文献】 国際公開第2010/124016(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/146501(WO,A1)
【文献】 特表2008−525910(JP,A)
【文献】 特開2000−308674(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/070612(WO,A1)
【文献】 特開2007−240553(JP,A)
【文献】 特開平2−99914(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/083105(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C 1/00−13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地理社会的現象を眼用レンズの状態に相関させる装置であって、
1つ又は複数の眼用レンズを保存するプログラム可能な眼用レンズ保管ユニットであって、前記眼用レンズ保管ユニットが、デジタル記憶装置とデジタル通信を行うプロセッサを含み、前記デジタル記憶装置が、実行可能なプログラムを保存する、前記プログラム可能な眼用レンズ保管ユニットと、
前記プロセッサと論理通信を行い、かつ通信ネットワークとも論理通信を行う通信装置であって、前記プログラムが要求に応じて実行可能であり、かつ前記プロセッサと共に、
前記通信装置を介してデジタルデータを送受信し、それを前記デジタル記憶装置に保存し、
眼用レンズの光学性能に影響を与え得る複数のイベントを特定し、
前記複数のイベントを記述する1つ又は複数の入力及びソースから送られたデジタルデータを用い、眼用レンズの光学性能に与えられたイベントの影響に基づいて前記複数のイベントの優先順位を決定し、
前記複数のイベントの前記優先順位に基づいて、前記複数のイベントのうちの1つ又は複数を特定し、
眼用レンズ保管ユニットにおいて眼用レンズの前記光学性能をモニタし、
前記眼用レンズ保管ユニットにおける前記眼用レンズの前記光学性能の変化を前記複数のイベントのうちの特定された1つ又は複数と相関させ、
前記複数のイベントのうちの前記特定された1つ又は複数と前記眼用レンズの光学性能の前記変化の相関に基づいて1つ又は複数の信号を所定のネットワークアクセス装置に送信する
ように動作する、前記通信装置とを備える、装置。
【請求項2】
前記複数のイベントのうちの前記特定された1つ又は複数と相関したデータが、前記ソースの1つ又は複数に保存される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記プログラムが、更に、前記デジタル記憶装置に保存された前記デジタルデータに照らして前記複数のイベントのうちの前記特定された1つ又は複数と同一のイベントを受ける他の眼用レンズの光学性能データを比較することにより前記相関の正しさを評価するように動作する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記プログラムが、更に、更なる入力が前記優先順位に影響を及ぼすことを可能にするように動作する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記眼用レンズの光学性能を記述するデジタルデータを測定及び保存する1つ又は複数のセンサを更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記センサが、消毒中に前記眼用レンズの光学性能を記述するデジタルデータを生成するために光の強度及びベクトルの方向の一方又は両方を検出する装置を含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
ネットワークを介して眼用レンズ製品を特定する対応するデータをダウンロード及び処理することができるバーコードリーダを更に備える、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記対応するデータが、前記眼用レンズ固有の光学性能仕様を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記眼用レンズの前記光学性能を記述する前記デジタルデータが、前記眼用レンズの屈折力及びベースカーブを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記光学性能を記述する前記デジタルデータが、前記眼用レンズの光学性能をモニタするために前記眼用レンズに固有の前記光学性能仕様と比較される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記光学性能を記述する前記デジタルデータが、所定の閾値を使用して経時的に前記光学性能の変化を検出するために今後の分析に向けて消毒中に保存される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記眼用レンズ保管ユニット内の前記プロセッサが、眼感染を診断するために、前記眼用レンズの消毒サイクルの始めに粒子蓄積を記述するデータを処理する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記センサが、前記眼用レンズを保存する液体の温度を測定する装置を備える、請求項5に記載の装置。
【請求項14】
前記プロセッサにより送信されたデジタルデータに基づいてメッセージリマインダーをユーザーに表示することができるユーザインターフェースを更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記複数のイベントのうちの前記特定された1つ又は複数が、前記ユーザーの位置固有のものである、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記ユーザーの前記位置が、前記眼用レンズ保管ユニットの位置を追跡することにより決定される、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記ユーザーの前記位置が、ハンドヘルド装置内のアプリケーションを使用して決定される、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記複数のイベントのうちの前記特定された1つ又は複数が、大気条件の変化を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記大気条件が、温度変化を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記大気条件が、湿度変化を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記大気条件が、大気圧変化を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記大気条件が、空気中のアレルギー誘発粒子の存在の追跡を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項23】
前記プロセッサと前記眼用レンズ保管ユニットの一方又は両方と前記所定のネットワークアクセス装置との間の論理通信を与えるためのユニバーサルシリアルバスコネクタをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項24】
前記眼用レンズ保管ユニットを操作するための電力を貯蔵する蓄電部をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項25】
前記蓄電部が、1つ又は複数の再充電可能なバッテリを備える、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記蓄電部が、1つ又は複数のリチウムバッテリを備える、請求項25に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地理社会的現象を眼用レンズの状態に相関させる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
視力を改善する目的でコンタクトレンズを使用できることはよく知られている。様々なコンタクトレンズが長年にわたって商業的に製造されてきた。コンタクトレンズの初期の設計のものは、硬質の材料から作製されていた。これらのレンズは一部の用途では現在も用いられているが、快適性に乏しく、酸素に対する透過性が比較的低いためにすべての患者に適しているわけではない。この分野における後の発展によって、ハイドロゲルに基づいたソフトコンタクトレンズが登場した。
【0003】
ハイドロゲルコンタクトレンズは今日では非常に人気が高い。これらのレンズは、硬質の材料で形成されたコンタクトレンズよりも装用するのにしばしばより快適である。多くのハイドロゲルコンタクトレンズは、1日よりも長い時間にわたって装用することができる。しかしながら、レンズに微生物及び細菌が蓄積することから、定期的にレンズを外して消毒することが一般的に望ましい。
【0004】
コンタクトレンズの消毒は、従来、容器又はケース内にコンタクトレンズを入れ、コンタクトレンズを化学消毒液に曝すことによって行われている。しかしながら、化学消毒液は必要とされるほど必ずしも効果的ではない。細菌、カビ、又は他の種類の有害な生物が付着したコンタクトレンズがユーザーの眼に再び挿入されて眼病をもたらす結果となることがしばしばある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、コンタクトレンズの状態及び地理社会的現象に対する反応をモニタする新しい方法及び手法が必要とされている。例えば、地理社会的現象は、天候の変化、残りの使用サイクル、現在のレンズの状態、ユーザーの年齢、地理的位置における汚濁などを含むことができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、本発明は、地理社会的現象を眼用レンズの状態に相関させる装置であって、1つ又は複数の眼用レンズを保存するプログラム可能な眼用レンズ保管ユニットであって、眼用レンズ保管ユニットがデジタルメディア記憶装置とデジタル通信を行うプロセッサを含み、デジタルメディア記憶装置は、実行可能なソフトウェアコードを保存するプログラム可能な眼用レンズ保管ユニットと、プロセッサと論理通信を行い、かつ、通信ネットワークとも論理通信を行う送信機及び受信器であって、ソフトウェアが、要求に応じて実行可能であり、かつ、プロセッサと共に、送信機を介してデジタルデータを送受信し、保存されたデジタルデータを複数のイベントを記述する1つ又は複数の入力及びソースから処理し、イベントを記述する記録の優先順位を決定するように動作し、優先順位が、眼用レンズの光学性能において影響を与えるイベントに基づいて決定され、ソフトウェアが、更に、プロセッサと共に、眼用レンズの光学性能に影響を与え得る1つ又は複数のイベントを特定し、眼用レンズ保管ユニットにおいて眼用レンズの光学性能をモニタし、ベースユニットにおける眼用レンズの光学性能の変化を特定されたイベントと相関させ、イベント及び眼用レンズの光学性能の変化の相関に基づいて1つ又は複数の信号を所定のネットワークアクセス装置に送信するように動作する、送信機及び受信機と、を含む、装置を提供する。
【0007】
相関データをソースの1つ又は複数に保存することができる。
【0008】
ソフトウェアは、更に、眼用レンズ保管ユニットのデータに照らし合わせて同じイベントを受ける他の眼用レンズの光学性能データを比較することにより相関の正しさを評価するように動作することができる。
【0009】
ソフトウェアは、更に、更なる入力が優先順位に影響を及ぼすことを可能にするように動作する。
【0010】
装置は、眼用レンズの光学性能を記述するデジタルデータを測定及び保存する1つ又は複数のセンサを更に含むことができる。
【0011】
センサは、消毒中に前記眼用レンズの光学性能を記述するデータを生成するために光の強度及びベクトルの方向の一方又は両方を検出する装置を含むことができる。
【0012】
装置は、ネットワークを介して眼用レンズ製品を特定する対応するデータをダウンロード及び処理することができるバーコードリーダを更に含むことができる。
【0013】
対応するデータは、レンズ固有の光学性能仕様を含むことができる。
【0014】
眼用レンズの光学性能を記述するデータは、レンズの屈折力及びベースカーブを含むことができる。
【0015】
測定された光学性能は、眼用レンズの実際の光学性能をモニタするためにレンズ仕様と比較することができる。
【0016】
測定された実際の光学性能データは、所定の閾値を使用して経時的に性能の変化を検出するために今後の分析に向けて消毒中に保存することができる。
【0017】
眼用レンズ保管ユニット内のプロセッサは、眼感染を診断するために、眼用レンズの消毒サイクルの始めに粒子蓄積を記述するデータを処理することができる。
【0018】
センサは、レンズが保管される液体の温度を測定する装置を含むことができる。
【0019】
装置は、プロセッサにより送信されたデジタルデータに基づいてメッセージリマインダーをユーザーに表示することができるユーザインターフェースを更に含むことができる。
【0020】
送信信号は、メッセージを、メッセージを受信してユーザー及び第三者の一方又は両方にメッセージを表示するのに使用される関連の処理装置に送ることができる通信要素を含むことができる。
【0021】
イベントは、ユーザーの位置固有のものとすることができる。
【0022】
ユーザーの位置は、ベースユニットの位置を追跡することにより決定することができる。
【0023】
ユーザーの位置は、ハンドヘルド装置内のアプリケーションを使用して決定することができる。
【0024】
イベントは、大気条件の変化を含むことができる。
【0025】
大気条件は、温度変化を含むことができる。
【0026】
大気条件は、湿度変化を含むことができる。
【0027】
大気条件は、大気圧変化を含むことができる。
【0028】
前記大気条件は、空気中のアレルギー誘発粒子の存在の追跡を含むことができる。
【0029】
装置は、プロセッサ及びデジタル記憶装置の一方又は両方と、処理装置との間の論理通信を行うユニバーサルシリアルバスコネクタを更に含むことができる。
【0030】
装置は、記憶装置ベースを操作する電力を貯蔵する蓄電部(electrical storage)を更に含むことができる。
【0031】
蓄電部は、1つ又は複数の充電式電池を含むことができる。
【0032】
蓄電部は、1つ又は複数のリチウム電池を含むことができる。
【0033】
眼用レンズ保管ユニットは、コンタクトレンズ上の望ましくないバクテリア、ウイルス、カビ、真菌などを殺滅させるために消毒放射線を使用して保管中にレンズを消毒しながら再使用可能なコンタクトレンズを保管することができることができる。
【0034】
眼用レンズ保管ユニットは、様々な機能を実行するためにデータを記録及び分析する論理回路を含むことができる。機能は、消毒サイクル中に消毒放射線を制御する、レンズ使用をモニタする、レンズの光学性能を評価する、及び、ネットワーク関連の装置を表示するか、又は、ネットワーク関連の装置にユーザー及び第三者の一方又は両方に関連のメッセージを送らせる、を含むことができる。
【0035】
装置は、レンズの状態を記述するデータを測定及び保存する1つ又は複数のセンサを含むことができる。例えば、センサは光学性能を測定し、レンズの光学性能を追跡して、レンズを交換しなければならないことをユーザーに警告するメッセージを生成することができる。
【0036】
更に、レンズが収容されているパッケージのスキャンを可能にするためにバーコードリーダを含むことができる。パッケージング内のバーコードのスキャンと同時に、消毒ユニットは、ネットワークを使用してそれらのレンズに対応するデータをダウンロードすることができる。例えば、データは、パッケージ内に含まられたレンズの数、レンズを交換前に使用することができる推奨される時間の長さ又は装用サイクル、製造元(origin)及び、レンズのロット番号、処方箋情報などを含むことができる。
【0037】
更に、プロセッサ及びセンサを使用して、レンズの使用及び使用前後の状態をモニタすることができる。例えば、発光体及び検出器を使用して、レンズの光学効果を測定することができる。光学効果をレンズ消毒完了前、最中、及び後に測定して、装用中にレンズ内に蓄積した粒子の数、及び粒子が洗浄中にレンズ性能において与える影響をモニタすることができる。粒子蓄積及びレンズの状態の変化を保存して、異常な変化を検出し、その後、例えば、眼感染などの事態を防止するためにユーザーの注意を喚起することもできる。
【0038】
地理的位置又はユーザー固有であるイベントをダウンロードすることができる。その後、イベントがレンズの光学性能において及ぼす恐れがある影響に関連して相関スコアをイベントに割り当てることができる。例えば、大気中の湿度及び花粉の変化、温度変化、汚濁変化、高度、水質汚濁、及び、洗浄サイクルの持続時間の変化。イベントデータは、所定の設定に従ってレンズメーカー又は測候所などの第三者ソースからダウンロードすることができる。更に、測定されたレンズ性能データをレンズユーザーがいる位置に関連して保存することができ、その後、データは、分析、レンズの他のユーザー内のイベントの影響、製品品質遵守、及び製品開発研究に向けてメーカーに送ることができる。位置追跡は、眼用レンズ保管ユニット又は関連の装置を使用して行われる場合がある。例えば、位置及び高度を記録するアプリケーションを有するICカード機能付き携帯電話。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】ユーザー作業データを回収及び保存する方法の工程を示す。
図2】センサデータを回収及び保存する方法の工程を示す。
図3】プロセス又は動作を実行することによりケースの機能を制御する方法の工程を示す。
図4】ユーザーメッセージを表示する方法の工程を示す。
図5】眼用レンズ保管ユニットをプログラムする方法の工程を示す。
図6】眼用レンズ保管ユニットと他の装置及びエンティティとの間でデータを伝達する方法の工程を示す。
図7】プロセッサを示す。
図8】自動化された発注に使用することができる装置を伴うネットワーク図を示す。
図9】装置の可能なユーザー選択肢を示す、消毒ユニット装置のタッチスクリーンディスプレイの例示的なスクリーンショットを示す。
図10】眼用レンズ保管ユニット内に組み込むことができるセンサにより測定される予め洗浄されたレンズ及び洗浄されたレンズを示す消毒ベースユニットの例示的なスクリーンショットを示す。
図11】眼用レンズ保管ユニットの機能性をカスタマイズするユーザー設定の一部を示す消毒ユニット装置の例示的なスクリーンショットを示す。
図12】アイケアの専門家のアボイントメント及び自動化されたレンズ発注に関連した消毒ベースユニット装置の例示的なスクリーンショットを示す。
図13】眼用レンズ保管ユニットがレンズの光学性能の変化とイベントを相関させるために実行することができる例示的な工程を伴うフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本開示は、眼用レンズの状態に関係するデータを保存及び分析し、眼用レンズ保管ユニット、データ分析の機能を制御し、及び、データ分析から生じるメッセージを表示する方法及び装置を含む。様々な目的のために外部装置又はエンティティと通信するように眼用レンズ保管ユニットをプログラムする選択肢も含まれる。例えば、地理社会的データの収集及び分析のためになど。
【0041】
以下のセクションでは、本発明の1つ又は複数の実施形態の詳細な説明を行う。好ましい実施形態及び代替的な実施形態のいずれの説明もあくまで代表的な実施形態に過ぎないものであり、変形、改変及び変更が可能である点は当業者であれば理解されるところである。したがって、これらの代表的な実施形態は、基礎をなす発明の範囲を限定するものではない点は理解されるはずである。
【0042】
用語集
この説明及び請求項では、以下の定義が適用される様々な用語を使用され得る
本明細書において使用するところの「関連の第三者」とは、情報にアクセスするか、又は、情報を記憶装置に送ることができる第三者のことを指す。例えば、第三者は、アイケアの専門家の診察室、コンタクトレンズメーカー又は小売業者を含むことができる。
【0043】
本明細書において使用するところの「認証上の特徴」とは、偽造製品がユーザーにより使用されるのを防止するためにレンズにおいて使用される読取り可能な特徴のことを指す。例えば、読取り可能な特徴は、構造上の特徴、印刷された記号、又はコードとすることができる。
【0044】
自動化された注文:本明細書において使用するところの「自動化された注文」とは、例えば、レンズ使用頻度、使用されたレンズの状態、ユーザー優先度、第三者入力データ及び購入されたレンズの数を含め、複数の要因に基づいてプロセッサにより生成された注文のことを指す。
【0045】
相関するイベント:本明細書において使用するところの「相関するイベント」とは、通常、(システムにより)評価されたものであり、共通性が、イベントと、レンズの光学性能の何らかの変化に関するレンズ状態との間で特定済みである。
【0046】
相関スコア:本明細書において使用するところの「相関スコア」とは、相関する2つ又はそれ以上のイベント/状態が互いにいかに相関するかという尺度で数値とすることができる。
【0047】
消毒放射線量:本明細書において使用するところの「消毒放射線量」とは、細菌、ウイルス、カビ及び真菌を少なくとも含む生物の量を、対数スケールで少なくとも2Log、好ましくは3Log以上低減させる放射線の量のことを指す。
【0048】
消毒放射線:本明細書において使用するところの「消毒放射線」とは、消毒放射線量を受ける生命体の、期待寿命を減少させるために十分な、放射の周波数及び強度のことを指す。
【0049】
イベント:本明細書において使用するところの「イベント」とは、通常、特定のユーザー又は所定の第三者により予め決定されたような、レンズの状態により/にとってある程度重要とみなされた、起こる何らかのものの発生である。イベントデータは、ソース固有ではない方法で(例えばXMLなどの標準的なプロトコルを使用して)フォーマットすることができる。システムは、モバイルユーザーについてGPS位置、天気情報、地理上の情報、ローカルイベント、時間及び日付、ニュース及び現在のニュース、並びに、システムの現在のソース(行動科学データ、健康及び健康状態データ、医療データ、健康保険データ、雇用者データなど)などのソースからデータを使用することもできる。
【0050】
地理社会的データ:本明細書において使用するところの「地理社会的データ」とは、生活パターンの生成を可能にし、かつ、ユーザーを本人が頻繁に訪れる場所に関連づける位置取得技術(例えばGPS、電話「チェックイン」アプリケーションなどなど)を使用して記録された位置の評価からのデータが含まれる。データには、記録された特定の位置又は類似の位置に一致して生成された規範的データが含まれる。
【0051】
重要性スコア:本明細書において使用するところの「重要性スコア」には、通常、イベント、行為、及びレンズ状態に優先順位を付ける方法が含まれる。例えば、重要性スコアは、優先順位付けに向けてシステムにより各々の特定のイベントに数値を割り当てるシステムを含むことができる。
【0052】
レンズ:眼内又は眼の表面上に置かれるあらゆる眼用装置のことを指す。これらの装置は、光学的補正を与えるものであってもよく、あるいは美容的なものであってもよい。例えば、レンズなる用語は、コンタクトレンズ、眼内レンズ、オーバーレイレンズ、眼球インサート、光学インサート、又はそれによって視力が矯正若しくは改変されるか又はそれによって眼の生理学的特性が視力を妨げることなく美容的に強調される(例えば虹彩の色)のような他の同様の装置のことを指し得る。レンズは、シリコーンエラストマー又はハイドロゲルから作製される、ソフトコンタクトレンズを含むことができ、それらのシリコーンエラストマー又はハイドロゲルには、シリコーンハイドロゲル及びフルオロハイドロゲルが含まれるが、これらに限定されない。
【0053】
ネットワークアクセス装置:本明細書において使用するところの「ネットワークアクセス装置」とは、デジタルデータを変換及び受信することができる通信ネットワークにアクセスする装置を意味する。
【0054】
規範的なデータ:本明細書において使用するところの「規範的なデータ」とは、ユーザー特定のデータを客観的外部標準と比較するのに用いられる、様々なレベル(例えば年齢、性別など)全体にわたる任意の所与のイベント(例えば、ニュースなど)からの通常の又は平均的反応又は影響を表すデータを含む。
【0055】
眼用レンズ保管ユニット:本明細書において使用するところの「眼用レンズ保管ユニット」とは、再使用可能なコンタクトレンズを保管して保管中にレンズを消毒する消毒ベースユニット、消毒保管ユニット又はその組み合わせのことを指す。例えば、溶液の使用を介して、及び/又は、コンタクトレンズ上の望ましくないバクテリア、ウイルス、カビ、真菌などを殺滅させるのに適切な波長及び強度の消毒放射線を受けることにより。眼用レンズ保管ユニットは、消毒のために2つ以上の保管ケースを含むことができる。
【0056】
放射線消毒ベースユニット:本明細書において使用するところの「放射線消毒ベースユニット」とは、1つ又は複数のコンタクトレンズ上の、随意的に、更に消毒保管装置の表面上の望ましくない細菌、ウイルス、カビ、真菌などを殺滅するのに適した波長、持続時間、及び強度の消毒放射線を与えるために1つ又は複数の放射線消毒保管ケースを受容することが可能な装置のことを指す。
【0057】
放射線消毒保管ケース:本明細書において使用するところの「放射線消毒保管ケース」とは、再利用可能なコンタクトレンズを保管し、コンタクトレンズ上の望ましくない細菌、ウイルス、カビ、真菌などを殺滅するのに適した波長及び強度の消毒放射線を受容することによって保管中にレンズを消毒することが可能なレンズ保管ケースのことを指す。
【0058】
リアルタイム:本明細書において使用するところの「リアルタイム」とは、人工的に導入された遅延なしのプロセス、アクション又はトランザクションを意味する。
【0059】
次に図1を参照して、フローチャートによって、使用することができる例示的な工程を例示する。101において、ユーザーは、眼用レンズ保管ユニットに影響を与える動作を実行する。このような動作には例えば、放射線消毒ベースユニット又はケースを開くこと、放射線消毒ベースユニット又はケースを閉じること、放射線消毒保管ケースを挿入すること、放射線消毒保管ケースを取り出すこと、又はボタンを押すことなどが含まれ得る。
【0060】
102において、ユーザーの動作から得られたデータがプロセッサボードに送信される。データ送信には、例えばユニバーサルシリアルバス(USB)などによる直接的電気接続、又は例えば無線周波数送信(RF送信)、ブルートゥースなどの無線送信、又は他のロジック通信の機構が含まれ得る。
【0061】
103において、プロセッサボードは実行可能なソフトウェアを実行してユーザーの動作から得られたデータを処理する。実行可能なソフトウェアは、新しいレンズが使用されていることを示すためにユーザーが眼用レンズ保管ユニット上のリセットボタンを押した後にレンズ消毒サイクルカウンターをリセットすることができる。更に又はあるいは、実行可能なソフトウェアは、眼用レンズ保管ユニットが交換されたことを示すためにユーザーが放射線消毒ベースユニット上のリセットボタンを押した後に放射線消毒保管ケースタイマーをリセットすることができる。実行可能なソフトウェアは、洗浄サイクルのカウンター、レンズ及び保管ケースの使用のタイマー、並びにレンズ及び保管ケースの使用並びに消毒に関連した他の機能をインクリメントすることができる。
【0062】
104において、実行可能なソフトウェアは、プロセッサボードにデータをデジタル記憶装置に保存させる。保存されるデータには、ユーザーの動作、センサからの測定値に基づくデータ、並びに、カウンター及びタイマーをリセットすることなどの実行可能なソフトウェアの機能に基づく変化が含まれ得る。保存されるデータは、ユーザーの動作又は実行可能なソフトウェアの動作に関連付けられた日付及び時間を含むことができる。データ保管には、例えば、ユーザーの好みの設定値、履歴データのログ、現在のレンズのデータログ、及び現在の放射線消毒保管ケースのデータログのうちの1つ又は複数の記憶装置が含まれ得る。
【0063】
次に図2を参照すると、フローチャートによって、使用することができる例示的な工程を例示する。201において、眼用レンズ保管ユニット又はレンズ保管ケース内のセンサは、情報を検出する。センサには、例えば、LEDセンサ、電荷結合素子(CCD)アレイ、CCDカメラ、バーコードスキャナー、又は、特定の波長の放射線に対する曝露の光の強度及び持続時間の一方又は両方、レンズが保管される溶液の温度、レンズが保管される溶液のpH、水分、レンズ内のタンパク質の蓄積量、又は他の条件を検出するための装置などの他の公知のセンサが含まれ得る。202において、センサのデータはプロセッサボードに送信される。データ送信には、直接的電気接続、無線周波数送信、又はロジック通信若しくは送信の他の機構が含まれ得る。「送信される」なる用語は、センサからプロセッサボードへのデータの転送について述べるために用いられるが、データはセンサからポーリングされるか又は他の何らかの方法で通信されてもよい。それぞれの各通信媒体には、適当な送信装置が付属する。例えば、RF送信には、保管ケース内に置かれたRF送信機及び眼用レンズ保管ユニット内に置かれたRF受信機が含まれる。ベース及び保管ケース内にRF送信機及び受信機の両方を含むことができる。直接的電気通信には、保管ケース内のセンサとベース内のプロセッサとの間に導電路が含まれる。
【0064】
203において、プロセッサボードは実行可能なソフトウェアを実行してセンサデータを処理する。センサデータは、コンタクトレンズ又は保管ケースの清浄度を決定するために履歴データと比較することができる。また、センサデータを保存されたベースラインデータと比較することができることによって、放射線消毒保管ケースが放射線消毒ベースユニット内にあるか否か、及び、コンタクトレンズが放射線消毒保管ケース内にあるか否かが検出される。センサデータを、保存されたレンズプロファイルデータと比較することができることによって、コンタクトレンズの固有の銘柄が識別される。センサデータを、保存されたレンズデータと比較することができることによって、それぞれのコンタクトレンズの光学度数が検出され、これにより、右コンタクトレンズ及びレンズコンタクトレンズが識別されることで消毒ユニットのユーザーの助けとなる。
【0065】
例えば、既定量の紫外線(UV)放射を、保管ケース内に保管されたコンタクトレンズに透過させることができる。1つ又は複数のセンサを使用してコンタクトレンズの1つ又は複数の部分を透過する紫外線放射の量を検出することができる。このような1つ又は複数の部分を透過する放射線の量のプロファイルを生成することができる。特定のレンズの種類は、このプロファイルにおいて識別可能なパターンを生成する。パターンは、レンズの形式、特定のレンズの消毒速度を特定するか、又は、更に特定のレンズ形式を特定するために使用することができる。
【0066】
204において、実行可能なソフトウェアは、プロセッサボードにデータをデジタル記憶装置に保存させる。保存されたデータには、センサによって集められたデータ、並びに、例えば、レンズの交換が必要となるまでの日数、保管ケースの交換が必要となるまでの日数、レンズの清浄度を示すレンズ不透明度の比率(%)、放射線消毒保管ケースの清浄度を示す放射線消毒保管ケース不透明度の比率(%)、放射線消毒保管ケースの有無、コンタクトレンズの有無、識別されたレンズの銘柄、及び識別されたレンズの光学度数などの、実行可能なソフトウェア分析により得られるデータが含まれ得る。保存されるデータは、センサデータ又は実行可能なソフトウェアからの結果に関連付けられた日付及び時間を含むことができる。データ保管には、例えば、履歴データのログ、現在のレンズのデータログ、現在の放射線消毒保管ケースのデータログ、及びセンサに固有のデータログのうちの1つ又は複数の記憶装置が含まれ得る。
【0067】
次に図3を参照すると、フローチャートによって、使用することができる例示的な工程を例示する。301において、プロセッサボードは、実行可能なソフトウェアを実行して、関連の装置から受信された以前に保存されたデータ及び/又はデータを分析して適切な動作を決定する。実行可能なソフトウェアは、眼用レンズ保管ユニットは最近プラグが差し込まれたか、又は、閉じられた状態であるのか、レンズの現状、及び関連のイベント分析することができる。実行可能なソフトウェアは、保存されたデータを分析して洗浄サイクルがいつ開始されるべきかを決定することができる。洗浄サイクルにおいて用いられる消毒放射線の持続時間、パターン、及び強度などの具体的な詳細を計算又は選択することができる。実行可能なソフトウェアは、放射線消毒ベースユニットは外部電源に現在プラグが差し込まれているかどうか特定することができる。
【0068】
302において、プロセッサボードは、非限定的な例として、放射線消毒ベースケースの初期化ルーチン及び放射線消毒洗浄サイクルなどによってプロセス又は動作を実行する。他のアクションは、例えば、ユーザー/関連の第三者にメッセージ表現(message warding)を送ること、とりわけサーバに実測データを送ること、を含むことができる。動作には、眼用レンズ保管ユニットは、内の電池の充電、電池電力からの眼用レンズ保管ユニットの実行、又は、直接電源からのベースユニットの実行などの電力管理動作を含むことができる。
【0069】
303において、実行可能なソフトウェアは、プロセッサボードにプロセス完了データをデジタル記憶装置に保存させる。プロセス完了データには、例えば、LEDの強度の検出、放射線消毒保管ケースが存在することの検出、放射線消毒保管ケース内のコンタクトレンズの検出、及び、放射線消毒保管ケースの各ウェル内の適正なレンズ度数の検出を含むケース初期化プロセスに関するデータが含まれ得る。保存されるデータは、放射線の持続時間、放射線タイミングのパターン、放射線強度、並びに、コンタクトレンズ及び放射線消毒保管ケースに関係する消毒後の清浄度のデータを含む、放射線消毒洗浄サイクルに関連づけることができる。完了データは、電池充電時間、電池充電率(%)、電池を使用してベースケースが動作される時間、及び直接電源を使用してベースケースが動作される時間を含むことができる。保存されるデータは、プロセス完了データに関連した日時を含むことができる。データ保管には、例えば、履歴データのログ、現在のレンズのデータログ、及び現在の放射線消毒保管ケースのデータログのうちの1つ又は複数の記憶装置が含まれ得る。
【0070】
次に図4を参照すると、フローチャートによって、使用することができる例示的なステップを例示する。401において、プロセッサボードは実行可能なソフトウェアを実行して予め保存されたデータを分析し、表示される適切なユーザーメッセージを決定する。実行可能なソフトウェアは、例えば、レンズの残りの寿命、アイケアの専門家とのアポイントメントをとる必要性、残りのレンズ、注文情報及び自動注文、レンズが偽物のレンズでないことを確認するためのバーコードを使用したレンズのトラッキング、レンズの光学性能、並びに、特定のユーザーに対する新製品の推奨を分析する。
【0071】
402において、プロセッサボードは、ユーザーメッセージを眼用レンズ保管ユニットのメッセージ表示領域に表示させる。プロセッサボードは、コンタクトレンズを挿入して消毒する時期であること、新しいコンタクトレンズを使い始める時期であること、新しい放射線消毒保管ケースを使い始める時期であること、ユーザーのアイケアの専門家と毎年のアポイントメントをとる時期であること、新しいレンズを注文する時期であること、及びそのユーザーに固有の新製品情報を示すメッセージを表示させることができる。例えば、消毒サイクルが中断されたこと、消毒サイクルが正しく終了しなかったこと、バーコードが認識されない/データベースに基づいたレンズと一致していないため、ユーザーがカスタマーサービス窓口に相談する必要があること、ユーザーが放射線消毒保管ケースの誤ったウェルにレンズを入れたことにより左右のコンタクトレンズを取り違えていること、例えばレンズ上に異常に大量の微生物の蓄積が検出された場合のようにユーザーが直ぐにアイケアの専門家を受診する必要があること、などのような警告メッセージを表示することができる。プロセッサボードは、例えば、現時点での電池残量、電池の再充電が必要であること、洗浄サイクルを完了させるだけの充分な電池残量がなくユニットをコンセントに接続する必要があること、電池が再充電できなくなっており、放射線消毒ベースユニットを交換する時期であること、1つ又は複数のLEDが弱っており放射線消毒ベースユニットを交換する時期であることなどのベースユニット状態メッセージの表示を引き起こすことができる。プロセッサボードは、消毒サイクルの再開の仕方、消毒サイクルの再スタートの仕方、放射線消毒ベースユニットの再プログラムの仕方、コンピュータ又は他の外部装置へのデータの保存の仕方、及びアイケアの専門家又は他の相手へのデータの送信の仕方などの指示メッセージを表示させることができる。
【0072】
403において、実行可能なソフトウェアは、プロセッサボードにユーザーメッセージデータをデジタル記憶装置に保存させる。ユーザーメッセージデータには、例えば、表示される特定のメッセージの指示、及びその特定のメッセージが表れた理由が含まれる。例えば、期限が切れたことにより、又はセンサが放射線消毒保管ケースの交換インジケータを検出したことにより、コンタクトの放射線消毒保管ケースを交換するというメッセージが表れ得る。保存されるデータは、ユーザーメッセージ表示に関連した日時を含むことができる。データ保管には、例えば、履歴データのログ、現在のレンズのデータログ、及び現在の放射線消毒保管ケースのデータログのうちの1つ又は複数の記憶装置が含まれ得る。
【0073】
次に図5を参照すると、フローチャートによって、使用することができる例示的なステップを例示する。501において、ユーザーは、特定の設定オプションを選択することによって眼用レンズ保管ユニットをどのようにプログラムするかを決定する。ユーザーによる決定は、眼用レンズ保管ユニットを介して与えられる情報、ウェブサイトで得られる情報、ユーザーのアイケアの専門家からの情報、レンズ製造者又は他の情報源からの情報に基づいたものでよい。ユーザーによる決定は、502、503、506、又は509につながる。ユーザーは、異なる予め設定されるか又はカスタマイズされたソフトウェアをいつでもダウンロードすることができる。ユーザーのレンズの銘柄又はレンズのパラメータが変わった場合、プログラムのエラーを修正するための更新ソフトウェアが入手可能である場合、ユーザーが眼用レンズ消毒ユニットからのより多く又はより少ない機能を望む場合、及び他の理由で、新しいソフトウェアをダウンロードすることが望ましい場合がある。予め設定された、又はカスタマイズされたプログラムをロードした後、ユーザーには、眼用レンズ保管ユニットをその基本動作状態に戻すオプションが与えられても与えられなくてもよい。
【0074】
502において、ユーザーは、眼用レンズ保管ユニットによって与えられる基本的保管機能のみを使用することを決定する。基本的機能でユニットを使用するためには、更なるステップ、プログラミング、又は構成は必要とされない。基本的動作には、非限定的な例として、ユーザーがケースを閉じる際の初期化ルーチン、多くの使い捨てレンズに適した一般的な放射線消毒サイクル、及び基本的ユーザーメッセージが含まれ得る。
【0075】
503において、ユーザーは、特定の眼用レンズ保管ユニットに対して限られた数の予め設定されたソフトウェアオプションから選択する。予め設定されたソフトウェアは、例えば、ユーザーにより装用されるレンズの銘柄に基づき、所望のケースの機能に基づき、また、他の基準に基づいて選択することができる。504において、選択された予め設定されたソフトウェアが、ウェブサイトから、又はスマートフォンアプリケーションから、又は眼用レンズ保管ユニットとともに提供されるCDを使用してPCから、又は他の公知のソフトウェア配布の方法によって眼用レンズ保管ユニットにダウンロードされる。505において、眼用レンズ保管ユニットは予め設定されたソフトウェアを用いて制御される。基本的動作において利用可能な機能に加えて、予め設定されたソフトウェアは、非限定的な例として、コンタクトレンズの銘柄及び装用スケジュールに固有の放射線消毒サイクル、標準的なレンズの装用スケジュールに基づいたカウンター及びリマインダー、分析用に後で眼用レンズ保管ユニットからデータをアップロードする機能、拡張されたユーザーメッセージ、及び他の機能を支持することができる。
【0076】
506において、ユーザーは眼用レンズ保管ユニットのソフトウェアの構成をカスタマイズする。ソフトウェアは、例えば、ユーザーのそれぞれの眼に装用される特定の銘柄及びレンズパラメータを選択することにより、顧客別の装用スケジュールを選択することにより、カウンター及びリマインダーなどの機能を選択又はブロックすることにより、前回の眼の検査又はレンズの購入の日付を入力することで次回の眼の検査及びレンズの購入のリマインダーとすることにより、名前又は他の識別情報を入力することにより、データ通信のオプションを選択することにより、レンズのパッケージのバーコードをスキャンしてレンズについての詳しい情報をダウンロードすることにより、及び他の機能により、カスタマイズすることができる。507において、カスタマイズされたソフトウェアが、ウェブサイトから、又はスマートフォンアプリケーションから、又は眼用レンズ保管ユニットとともに提供されるCDを使用してPCから、又は他のソフトウェア配布の方法によって、眼用レンズ消毒ユニットにダウンロードされる。508において、眼用レンズ保管ユニットはカスタマイズされたソフトウェアを用いて制御される。基本的動作において利用可能な機能に加えて、カスタマイズされたソフトウェアは、非限定的な例として、ユーザーにより装用されるコンタクトレンズの銘柄及びパラメータに固有の放射線消毒サイクル、ユーザーによって示されるレンズの装用スケジュールに基づいたカウンター及びリマインダー、保管ケースの誤ったウェル内の誤ったコンタクトレンズの度数を識別する機能、分析用に後で眼用レンズ消毒ユニットからデータをアップロードする機能、カスタマイズされたユーザーメッセージ、ユーザー名若しくは他の識別情報の表示、他の装置とのデータの通信、及び他の機能を支持することができる。
【0077】
509において、アイケアの専門家(ECP)が、診察室においてユーザーについて眼用レンズ保管ユニットをプログラムする。アイケアの専門家(ECP)は、ステップ503で始まる経路で述べたように、予め設定されたソフトウェアを使用するか、又はステップ506で始まる経路で述べたように、カスタマイズされたソフトウェアの構成を使用することができる。510において、予め設定された、又はカスタマイズされたソフトウェアが、ウェブサイト、スマートフォンアプリケーション、眼用レンズ保管ユニットとともに提供されるCDを使用してPCから、又は他の公知のソフトウェア配布の方法によって眼用レンズ保管ユニットにダウンロードされる。511において、眼用レンズ保管ユニットは、ステップ505において上記で述べたような予め設定されたソフトウェア、又はステップ508において上記で述べたようなカスタマイズされたソフトウェアを使用して制御することができる。
【0078】
次に図6を参照すると、フローチャートによって、使用することができる例示的なステップを例示する。601において、ユーザーは、眼用レンズ保管ユニットからデータを通信することについて決定を行うことができる。また、デフォルトの通信を実行してもよい。ユーザーによる決定は、例えば、眼用レンズ保管ユニットにより与えられる情報、ウェブサイトで得られる情報、ユーザーのアイケアの専門家からの情報、又は他の情報源からの情報に基づいたものでよい。ユーザーによる決定及びデフォルトの通信モードの一方又は両方は、最終的に602、603、607又は610につながり得る。
【0079】
602において、ユーザーは眼用レンズ保管ユニットをスタンドアローンの方法で使用することを決定する。データは後の分析用に保存されるか、又は単純に記録されなくてもよい。
【0080】
603において、ユーザーは、眼用レンズ保管ユニットと、PC、スマートフォン、又は眼用レンズ保管ユニットのデータを受信することが可能な他の装置との間の通信を可能とする。PC、スマートフォン、又は他の装置を介して入手可能な眼用レンズ消毒ユニットのアプリケーションによってデータの共有を容易にすることができる。眼用レンズ保管ユニットのアプリケーションは、演算装置上で実行されるスタンドアローン型のアプリケーションであってもよく、演算装置を使用してアクセスされるウェブサイト上で入手可能なアプリケーションであってもよく、又はスタンドアローン型の演算装置及びウェブサイトの両方で実行される機能を有する配布されるアプリケーションであってもよい。
【0081】
604において、眼用レンズ保管ユニットのアプリケーションを使用して眼用レンズ保管ユニットのデータが可視化され分析される。データには、テキスト、チャート、グラフ、及び他の表現形式が含まれる。データには、非限定的な例として、コンタクトレンズの銘柄及びパラメータ、コンタクトレンズの装用スケジュール、ユーザーに固有の情報、洗浄サイクルの詳細、コンタクトレンズの清浄度データ、コンタクトレンズ及び放射線消毒保管ケースの交換履歴、推奨されるコンタクトレンズの交換までの日数、推奨される放射線消毒保管ケースの交換までの日数が含まれ得る。データには、例えば電池情報、LED情報、センサ情報、及び通信の詳細などの眼用レンズ保管ユニットの診断情報が含まれる。
【0082】
605において、ユーザーは眼用レンズ保管ユニットのデータをアイケアの専門家に送信する決定を行う。眼用レンズ保管ユニットのアプリケーションは、例えば、テキスト情報を含んだ電子メールを送信すること、データファイルを含んだ電子メールを送信すること、アイケアの専門家がアクセスできるウェブサイト上でファイル又はデータを利用可能とすること、又は他の手段などの周知のデータ送信方法を用いてアイケアの専門家とのデータの共有を容易にすることができる。アイケアの専門家と共有される眼用レンズ保管ユニットのデータには、非限定的な例として、コンタクトレンズの銘柄及びパラメータ、コンタクトレンズの装用スケジュール、ユーザーに固有の情報、洗浄サイクルの詳細、コンタクトレンズの清浄度データ、コンタクトレンズ及び放射線消毒保管ケースの交換履歴、推奨されるコンタクトレンズの交換までの日数、推奨される放射線消毒保管ケースの交換までの日数が含まれ得る。共有されるデータには、例えば電池情報、LED情報、センサ情報、及び通信の詳細などの眼用レンズ保管ユニットの診断情報を含むことができる。共有されるデータは、テキスト、チャート、グラフ、及び他の表現形式の形態であってよい。アイケアの専門家は、ユーザーの眼用レンズ保管ユニットのアプリケーションにメッセージ及びデータを送信することが可能であってもよく、その場合、メッセージ及びデータはアプリケーションで見ることができるか、又は眼用レンズ消毒ユニットに送信されて表示領域に表示されてもよい。アイケアの専門家のメッセージ及びデータには、例えば眼の検査のリマインダー、コンタクトレンズの購入のリマインダー、販売情報、注文情報、又は他の情報が含まれ得る。
【0083】
606において、ユーザーは、眼用レンズ保管ユニットのデータをコンタクトレンズ製造者又はコンタクトレンズの他の供給業者に送信する決定を行う。眼用レンズ保管ユニットのアプリケーションは、例えば、テキスト情報を含んだ電子メールを送信すること、データファイルを含んだ電子メールを送信すること、製造者又は他のコンタクトレンズの供給業者がアクセスできるウェブサイト上でファイル又はデータを利用可能とすること、又は他の手段などの周知のデータ送信方法を用いて製造者又は他のコンタクトレンズの供給業者とのデータの共有を容易にすることができる。製造者又は他のコンタクトレンズの供給業者と共有される眼用レンズ保管ユニットのデータには、非限定的な例として、コンタクトレンズの銘柄及びパラメータ、コンタクトレンズの装用スケジュール、ユーザーに固有の情報、洗浄サイクルの詳細、コンタクトレンズの清浄度データ、コンタクトレンズ及び放射線消毒保管ケースの交換履歴、推奨されるコンタクトレンズの交換までの日数、推奨される放射線消毒保管ケースの交換までの日数が含まれ得る。例えば電池情報、LED情報、センサ情報、及び通信の詳細などの眼用レンズ保管ユニットの診断情報を共有することができる。共有されるデータは、テキスト、チャート、グラフ、及び他の表現形式の形態であってよい。製造者又は他のコンタクトレンズの供給業者は、ユーザーの眼用レンズ保管ユニットのアプリケーションにメッセージ及びデータを送信することが可能であってもよく、その場合、メッセージ及びデータはアプリケーションで見ることができるか、又は眼用レンズ保管ユニットに送信されて表示領域に表示されてもよい。製造者のメッセージ及びデータには、例えば、眼の検査のリマインダー、コンタクトレンズの購入のリマインダー、注文情報、及び自動化された注文用を完了する命令、コンタクトレンズのリベート情報、コンタクトレンズの購入クーポン、又は他の情報が含まれ得る。
【0084】
607において、ユーザーは眼用レンズ保管ユニットをアイケアの専門家に提供し、アイケアの専門家は眼用レンズ保管ユニットから、PC、スマートフォン、又は眼用レンズ消毒ユニットのデータを受信することが可能な他の装置などのアイケアの専門家の診察室内の装置への通信を行う。PC、スマートフォン又は他の装置を介して利用可能な眼用レンズ保管ユニットアプリケーションは、データの共有を容易にすることができる。眼用レンズ保管ユニットのアプリケーションは、演算装置上で実行されるスタンドアローン型のアプリケーションであってもよく、演算装置を使用してアクセスされるウェブサイト上で入手可能なアプリケーションであってもよく、又はスタンドアローン型の演算装置及びウェブサイトの両方で実行される機能を有する配布されるアプリケーションであってもよい。608において、眼用レンズ保管ユニットのアプリケーションを使用して眼用レンズ保管ユニットのデータが可視化され分析される。データは、テキスト、チャート、グラフ、及び他の表現を含むことができる。データには、非限定的な例として、コンタクトレンズの銘柄及びパラメータ、コンタクトレンズの装用スケジュール、ユーザーに固有の情報、洗浄サイクルの詳細、コンタクトレンズの清浄度データ、コンタクトレンズ及び放射線消毒保管ケースの交換履歴、推奨されるコンタクトレンズの交換までの日数、推奨される放射線消毒保管ケースの交換までの日数が含まれ得る。例えば電池情報、LED情報、センサ情報、及び通信の詳細などの眼用レンズ保管ユニットの診断情報を共有することができる。アイケアの専門家は、ユーザーの眼用レンズ保管ユニットにメッセージ及びデータを送信することが可能であってもよく、その場合、メッセージ及びデータは表示領域に表示することができる。アイケアの専門家のメッセージ及びデータには、例えば眼の検査のリマインダー、コンタクトレンズの購入のリマインダー、及び販売情報が含まれ得る。
【0085】
609において、アイケアの専門家は、眼用レンズ保管ユニットをコンタクトレンズの製造者又はコンタクトレンズの他の供給業者に送る決定を行う。眼用レンズ保管ユニットのアプリケーションは、例えば、テキスト情報を含んだ電子メールを送信すること、データファイルを含んだ電子メールを送信すること、製造者又は他のコンタクトレンズの供給業者がアクセスできるウェブサイト上でファイル又はデータを利用可能とすること、又は他の手段などの周知のデータ送信方法を用いて製造者又は他のコンタクトレンズの供給業者とのデータの共有を容易にすることができる。製造者又は他のコンタクトレンズの供給業者と共有される眼用レンズ保管ユニットのデータには、非限定的な例として、コンタクトレンズの銘柄及びパラメータ、コンタクトレンズの装用スケジュール、ユーザーに固有の情報、洗浄サイクルの詳細、コンタクトレンズの清浄度データ、コンタクトレンズ及び放射線消毒保管ケースの交換履歴、推奨されるコンタクトレンズの交換までの日数、推奨される放射線消毒保管ケースの交換までの日数が含まれ得る。例えば電池情報、LED情報、センサ情報、及び通信の詳細などの眼用レンズ保管ユニットの診断情報を共有することができる。共有されるデータは、テキスト、チャート、グラフ、及び他の表現形式の形態であってよい。
【0086】
610において、ユーザーは眼用レンズ保管ユニットを製造者又は他のコンタクトレンズの供給業者アイケアの専門家に提供し、製造者又は他のコンタクトレンズの供給業者は眼用レンズ保管ユニットから、PC、スマートフォン、又は眼用レンズ保管ユニットのデータを受信することが可能な他の装置などの製造者のオフィス内の装置への通信を行う。PC、スマートフォン又は他の装置を介して利用可能な眼用レンズ保管ユニットアプリケーションは、データの共有を容易にすることができる。眼用レンズ保管ユニットのアプリケーションは、演算装置上で実行されるスタンドアローン型のアプリケーションであってもよく、演算装置を使用してアクセスされるウェブサイト上で入手可能なアプリケーションであってもよく、又はスタンドアローン型の演算装置及びウェブサイトの両方で実行される機能を有する配布されるアプリケーションであってもよい。611において、眼用レンズ保管ユニットのアプリケーションを使用して眼用レンズ保管ユニットのデータが可視化され分析される。データは、テキスト、チャート、グラフ、及び他の表現を含むことができる。データには、非限定的な例として、コンタクトレンズの銘柄及びパラメータ、コンタクトレンズの装用スケジュール、ユーザーに固有の情報、洗浄サイクルの詳細、コンタクトレンズの清浄度データ、コンタクトレンズ及び放射線消毒保管ケースの交換履歴、推奨されるコンタクトレンズの交換までの日数、推奨される放射線消毒保管ケースの交換までの日数が含まれ得る。例えば電池情報、LED情報、センサ情報、及び通信の詳細などの眼用レンズ保管ユニットの診断情報を共有することができる。製造者又は他のコンタクトレンズの供給業者は、ユーザーの眼用レンズ保管ユニットにメッセージ及びデータを送信することが可能であってもよく、その場合、メッセージ及びデータは表示領域に表示することができる。製造者のメッセージ及びデータには、例えば、眼の検査のリマインダー、コンタクトレンズの購入のリマインダー、コンタクトレンズのリベート情報、コンタクトレンズの購入クーポン、又は他の情報が含まれ得る。
【0087】
次に図7を参照すると、使用することができる制御装置700を例示する。コントローラ700は、通信装置720に結合する、1つ又は複数のプロセッサ構成要素を含み得るプロセッサ710を含む。通信装置720は、情報を通信チャネルによって伝達して、本明細書に記載される機能と関連したデジタルデータを電子的に送受信するように構成され得る。
【0088】
通信装置720はまた、例えば、LCDパネル、LEDディスプレイ、又は他の表示装置若しくはプリンタなどの1つ又は複数の人間に読み取り可能な表示装置と通信するために使用されてもよい。一部の好適な、人間と眼用レンズ保管ユニットとのインターフェースをもたらすタッチスクリーンが利用される。
【0089】
プロセッサ710はまた、記憶装置730と通信していてもよい。記憶装置730は、磁気記憶装置(例えば、磁気テープ、RFタグ、及びハードディスクドライブ)、光学式記憶装置、及び/又はランダムアクセスメモリ(RAM)装置、読み取り専用メモリ(ROM)装置などの半導体記憶装置の組み合わせを含む、任意の適切な情報記憶装置を備えてもよい。
【0090】
記憶装置730は、プロセッサ710を制御するためのプログラム740を記録することができる。プロセッサ710は、プログラム740の命令を実行する。例えば、プロセッサ710は、レンズを記述する情報、レンズ在庫、レンズ光学性能、アイケアの専門家診察室処方箋又はアポイントメント情報、ユーザーの好み、などを受信することができる。記憶装置730は、アイケアの専門家の診察室などのソースから、製造業者のネットワーク、第三者から直接に受信されるか、又は、ユーザーにより入力される患者関連のデータをデータベース750及び760の1つ又は複数に保存することもできる。
【0091】
次に図8を参照すると、ネットワーク図に、眼用レンズ保管ユニット801を、例えば、インターネット、セルラーリンク、仮想プライベートネットワーク、又はデジタルデータを伝達する他の手段など、製造のネットワーク807を介してどのように接続することができるかを例示する。眼用レンズ保管ユニットは、センサ、通信デバイス、及び、本出願で記述するものなどのプログラムされた能力を含むことができる。更に、装置は、図7に関して以下で更に論じるように、人間可読表示機器に接続されたプログラマブルプロセッサ及び記憶装置を含むことができる。
【0092】
通常、眼用レンズ保管ユニット801は、眼用レンズ保管ユニット801によりアクセス可能な在庫を追跡し、かつ、メモリ内の複数の保存された入力に基づいて眼用レンズについて自動化された注文を生成するように機能することができる。自動化された注文は、ユーザーによる確認と同時に、例えばメーカープラントに、又は、小売業者、支払い情報とともに送られるようにプログラムすることができる。眼用レンズ保管ユニット801内のメモリは、ユーザー、ユーザーのアイケアの専門家、ユーザーの購入されたレンズ、残りのレンズの数、天気、及びユーザーの処方箋に関する情報を含むことができる。更に、レンズがユーザーにより受領されたとき、パッケージング内のバーコードを何らかの眼用レンズ保管ユニットでスキャンして、レンズ/注文を記述するデジタルデータを供給することができる。
【0093】
デジタルデータは、眼用レンズ保管ユニット801内のデータを保存することにより処理するか、又は、分散ネットワーク807に接続された転送先802〜806に送信することができる。このデータは、レンズの特定の注文を追跡し、ユーザーに有害であり得る偽のレンズの任意の使用を防止し、特定のレンズに関連するユーザーフィードバックを追跡し、任意のマイナスの結果が発生し得る前にユーザーに警告することにより任意の特定の製品の回収を容易にし、アイケアの専門家の所定の製品との整合性を確保し、かつ、特定のレンズとの気象状況の効果を追跡するために有用であり得る。更に、天気情報及びアレルギー警報データは、メッセージ生成及びデータ分析に向けて装置によりダウンロードすることができる。データ分析は、例えば、異常な蛋白質又は微生物蓄積との天気及びアレルギー情報の相関づけを含むことができる。
【0094】
転送先802〜806は、例えば、プロセッサの管理下の分散ネットワーク807にアクセスする、表示及びキーボードを含むネットワークアクセス装置802を含むことができる。したがって、ネットワークアクセス装置は、パーソナルコンピュータ、モバイル装置、ラップトップ、又は端末を含むことができる。他のネットワークアクセス装置803は、性質はモバイルとすることができ、かつ、個人用携帯情報端末(「PDA」)、ネットワークアクセス能力を有する携帯電話、ネットブック、又は、ネットワーク全体にわたってデジタルデータを送受信する能力を有する他の相対的に小さいプロセッサ実行型の家庭電化製品が含まれる。
【0095】
プロセッサボードは、眼用レンズ及び溶液の店舗、眼用レンズ及び溶液の倉庫、及び眼用レンズ及び溶液の製造施設に関連したネットワークアクセス装置804〜805を含むことができる。
【0096】
したがって、眼用レンズ保管ユニット801は、眼用レンズ及び溶液に関する情報を受信して、装置のユーザーが、レンズの使用を追跡し、製造施設に直接に自動化された注文をし、アイケアの専門家(「ECP」)アポイントメントを追跡し、健康規格を満たさずに有意な眼に問題を引き起こす場合がある偽のレンズを検出して知らせるためにバーコードデータ及びレンズ整合性を比較するのを支援することができる。例えば、レンズの製造工場、使用期限、及び屈折力仕様を記述するデジタルデータ。自動化された発注を眼用レンズ保管ユニット801から、及び、任意のネットワークアクセス装置802〜806に送信することもできる。デジタルデータは、人工的な遅延なしが誘発されずに(リアルタイム)、又は、周期的に一方又は両方で送信することができる。
【0097】
眼用レンズ保管ユニット801は、ユーザーにより使用されるレンズの集計を記述する報告書を収集することができ、かつ、報告書を関連したエンティティに関連したネットワークアクセス装置に送信する。関連したエンティティは、例えば、レンズメーカー、マーケットアナリスト、眼用レンズ小売業者、眼用レンズ倉庫、又は他の興味があるエンティティであり得る。
【0098】
眼用レンズ保管ユニット801は、ユーザー固有のデータを分析して、例えば、より多くの試用レンズ及び溶液を患者に提案し、更には、市販のレンズの注文を開始するように機能することができる。注文の開始は、患者及び患者に出荷されるべきレンズ及び溶液を記述するデジタルデータの送信を含むことができる。そのため、開始するデジタル情報は、例えば、以下の、患者氏名と住所、請求書送付情報、支払い情報、レンズSKU、レンズの数量、レンズの処方箋を出すアイケアの専門家、天気及びアレルギーデータ、及び、レンズ販売を対象とするオンライン小売サイトにより通常受け取る任意の他の情報のいずれか又は全てを含むことができる。1つの例示的なオンライン販売手段には、インターネットを含む分散型ネットワーク807を介して眼用レンズの注文を処理するAcuvue−Direct(商標)が含まれる。
【0099】
眼用レンズ保管ユニット801は、推奨される装用の期間が完了した後に、患者のコンタクトレンズを交換するために、ACUMINDER(商標)など、自動化されたリマインダーを開始するように機能することができる。スケジュールは、分注されるレンズのタイプ及び提案されるレンズ装用スケジュールに基づいて、又は、眼用レンズ保管ユニット内のセンサの測定から収集されたデータに基づいて開始することができる。その後、眼用レンズ保管ユニット801は、リマインダーを送信するためにユーザインターフェースにリマインダーを自動的に表示する、又は例えば、電子メール、テキストメッセージ、ソーシャルメディア、RSS、及び電話などの1つ又は複数を介して、リマインダーを送信するようにすることができる。リマインダーは、レンズを交換するなどの特定の動作をするように指示する人間が解釈可能なメッセージを含むことができる。
【0100】
次に図9を参照すると、眼用レンズ保管ユニットのタッチスクリーンディスプレイの例示的なスクリーンショットが示される。眼用レンズ保管ユニットディスプレイのスクリーンショット900Aは、ユーザーがレンズ消毒サイクルにわたってディスプレイ内に見る例示的な選択肢を示す。消毒ベースユニット内のソフトウェアは、この前の洗浄がいつだったか、及び、特定のレンズの有効期間において何サイクルが残っているかをユーザーに示すことができる。更に、ユーザーは、眼用レンズ保管ユニット内に残っている電池寿命、UVの強度、及び、露光の時間、更には、ユーザー設定を装置内でプログラムすることができる他の機能を変えることにより指定の時間に消毒プロセスを制御することができるユーザー設定を見ることができる。更に、各プロセスに関する詳細な情報、操作情報、又は有益なデータをユーザーに供給することができる。例えば、スクリーンショット900Bに示すように、眼用レンズ保管ユニットの異なる機能性を含むことができる操作指示。
【0101】
次に図10を参照すると、測定後の予め洗浄済みのレンズ及び洗浄後のレンズを示す眼用レンズ保管ユニットの例示的なスクリーンショットが示される。1000Aにおいて、センサ及びプログラムは、ユーザーに見えるように、消毒の前の左のレンズ及び右のレンズを示す、眼用レンズ保管ユニットのタッチスクリーン内に投影される画像を生成することができる。より重要なことに、プログラムでは、センサにより収集されたデジタルデータを取って洗浄前に存在する蛋白質蓄積又は細菌の量を追跡することができる。この保存されたデジタルデータを分析して、予めプログラムされた閾値に関連して正常だと思われるものを上回る粒子蓄積又は特定の細菌の変化があるときにユーザーに警告することができる。眼用レンズ保管ユニットは、レンズ内の蛋白質蓄積又は細菌の異常な量を検出すると即座に、ユーザーに警告するか、アイケアの専門家に画像を直接に送るか、又は、図8で論じた関連のネットワーク装置の1つを介して特定のメッセージをユーザーに送らせることができる。
【0102】
更に、スクリーンショット1000Bに示されるように、眼用レンズ保管ユニットは、デジタルデータを分析及び生成して、いつレンズが所望の洗浄を受けていないかを決定することもできる。例えば、これは、レンズに欠陥が生じたとき、レンズの寿命が終ったとき、特定の粒子蓄積が異常である、又は、レンズが期限切れとなったときに発生する場合がある。消毒の不適当さは、例えば、粒子がレンズからとれる割合、及び、プログラミング閾値を追跡することにより決定することができる。
【0103】
次に図11を参照すると、装置内に含むことができる更なるユーザー設定が示す眼用レンズ保管ユニットの例示的なスクリーンショットが示される。1100Aにおいて、ユーザインターフェースにより示すように、レンズ装用サイクルに関連した例示的な設定が図示されている。これらの設定は、サイクルの持続時間に関するユーザーの好みを含むことができる。本開示の他のセクションで説明するように、これは、プログラムに、消毒放射線の強度、放射線の各線量の持続時間、及び、放射線の上記の線量間の頻度を変えさせることができる。
【0104】
1100Bにおいて、図8で記述されたように、眼用レンズ保管ユニットと関連づけることができるネットワークのユーザーの設定が含まれている。更に、ユーザーが時間及び日付のユーザー設定を手作業で変えるか、又は、旅行中、又は、夏時間のための変更中の自動的な日/時変更のためにネットワーク装置、例えば、携帯電話に時間及び日付のユーザー設定をリンクすることを可能にする時間及び日付のユーザー設定。更に、天気情報及びアレルギー警報データは、メッセージ生成及びデータ分析に向けて装置によりダウンロードすることができる。データ分析は、例えば、異常な蛋白質又は微生物蓄積との天気及びアレルギー情報の相関づけを含むことができる。警告を制御して、ユーザーへの望ましくない警報を防止することもできる。
【0105】
次に図12を参照すると、アイケアの専門家のアポイントメント及び自動化されたレンズ発注に関連した眼用レンズ保管ユニットの例示的なスクリーンショットが示される。1200Aにおいて、画面は、予定された眼のアポイントメントに対応するリマインダーを示している。眼用レンズ保管ユニットは、更に、ネットワーク関連の装置に、リマインダーに関する更なる情報、例えば、位置への方向、キャンセル情報などを送らせることができる。ユーザーは、アポイントメントに対応した後に、自分がアポイントメントに対応したことにインターフェースを介してチェック印を付けることができ、眼用レンズ保管ユニットは、このデータを記録及び使用して、今後のアポイントメントを追跡及び予定することができる。あるいは、情報を装置に関連した他のソースから受信することができる。例えば、情報をアイケアの専門家の診察室から、又は、GPS対応携帯電話から直接に受信することができる。その後、GPS対応の携帯電話内のソフトウェアは、例えば、スマートフォンアプリを使用して、ユーザーが予定通りにその位置にいたことを反映するデジタルデータを記録して、ネットワーク又は眼用レンズ保管ユニットに送ることができる。
【0106】
次に図13を参照すると、眼用レンズ保管ユニットがレンズの光学性能の変化とイベントを相関させるために実行することができる例示的な工程を伴うフローチャートが示される。1301において、システムは、各ユーザーの地理的位置固有のデータを連続的に収集することができる。データは、異なるネットワークアクセス装置の1つ又は異なるネットワークアクセス装置のアレイを介して、直接的又は間接的な入力から、ユーザーから、又は、非ユーザーからサーバに入ることができる。1305において、一貫したフォーマットで及びリアルタイムで受信されたデータをシステムによりサポートすることができ、かつ、サーバ内の指定されたデータベースに保存することができる。1310において、受信されるデータを分類して、眼の状態又はレンズ性能に関して影響を及ぼし得るイベントをユーザーの生活において特定/予想することができる。その後、特性イベントを決定した後に、これらのイベントは、各イベント1315について優先順位を決定するために、ユーザー特定のデータを使用してシステムにより異なる眼の健康及びレンズ性能題目とリンクすることができる。優先順位決定の後、1320にて、システムは、眼用レンズの性能に影響を与え得る最も関連があるイベントを特定してレンズ状態を予知することができる。その後、確実に光学性能が満足できるものにするためにレンズが洗浄サイクルを始めるとき、洗浄サイクル中、及び、洗浄サイクルの終わりに測定されるデータを取ることにより、レンズをモニタすることができる1325。レンズが最適ではないとき、装置は、その状態を引き起こしたイベントを相関させて、メッセージ又は信号によりユーザー又は第三の部品1335に警告して、眼感染を防止するか、又は、最適な光学性能を妨げる状態を補正することができる。
【0107】
1340において、システムは、同じ状態/イベントを受けた他のユーザーからのデータを評価して、その状態/イベントの発生又は発生なしが実はシステムが眼/レンズの光学性能の変化の原因と特定したものであったという可能性を増大させることができる。更に、評価は製品性能の記録を取得するために、及び、製品開発のために分析に向けて全てのデータを収集するためにレンズのメーカーなど第三者を含むことができる。
【0108】
結論
本開示は、レンズ状態をモニタするデータを回収、保存、及び分析して、ケース機能を制御し、ユーザーメッセージを表示し、かつ、眼用レンズ保管ユニットをプログラムする方法を提供する。更に、通信選択肢は、データを、レンズモニタリング、自動化された発注、及び特定されたイベント/状態に対するユーザーの視力反応に向けて、ネットワークを介して、眼用レンズ保管ユニットと外部デバイス又はエンティティの間で伝達することを可能にする。
【0109】
上記の説明は多くの特性を含むが、これらは、任意の実施形態又は方法の範囲に関する制限と解釈されるべきではなく、様々な実施形態の例示として解釈されるべきである。多くの他の分岐及び変形例が、様々な実施形態又は方法の教示内で可能である。したがって、範囲は、示す実施例によってではなく、添付の特許請求の範囲及び法的均等物により決定されるべきである。
【0110】
〔実施の態様〕
(1) 地理社会的現象(geo-social phenomena)を眼用レンズの状態に相関させる装置であって、
1つ又は複数の眼用レンズを保存するプログラム可能な眼用レンズ保管ユニットであって、前記眼用レンズ保管ユニットがデジタルメディア記憶装置とデジタル通信を行うプロセッサを含み、前記デジタルメディア記憶装置が、実行可能なソフトウェアコードを保存する、前記プログラム可能な眼用レンズ保管ユニットと、
前記プロセッサと論理通信を行い、かつ通信ネットワークとも論理通信を行う送信機及び受信機であって、前記ソフトウェアが要求に応じて実行可能であり、かつ前記プロセッサと共に、
前記送信機を介してデジタルデータを送受信し、
保存されたデジタルデータを複数のイベントを記述する1つ又は複数の入力及びソースから処理し、
イベントを記述する記録の優先順位を決定するように動作し、前記優先順位が、眼用レンズの光学性能において影響を与えるイベントに基づいて決定され、前記ソフトウェアが、更に、前記プロセッサと共に、
眼用レンズの光学性能に影響を与え得る1つ又は複数のイベントを特定し、
眼用レンズ保管ユニットにおいて眼用レンズの前記光学性能をモニタし、
ベースユニットにおける前記眼用レンズの前記光学性能の変化を特定されたイベントと相関させ、
イベント及び前記眼用レンズの光学性能の前記変化の相関に基づいて1つ又は複数の信号を所定のネットワークアクセス装置に送信するように動作する、前記送信機及び受信機と、を備える、装置。
(2) 相関データが、前記ソースの1つ又は複数に保存される、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記ソフトウェアが、更に、前記眼用レンズ保管ユニットのデータに照らして同じイベントを受ける他の眼用レンズの光学性能データを比較することにより相関の正しさを評価するように動作する、実施態様2に記載の装置。
(4) 前記ソフトウェアが、更に、更なる入力が前記優先順位に影響を及ぼすことを可能にするように動作する、実施態様1〜3のいずれかに記載の装置。
(5) 前記眼用レンズの光学性能を記述するデジタルデータを測定及び保存する1つ又は複数のセンサを更に備える、実施態様1〜4のいずれかに記載の装置。
【0111】
(6) 前記センサが、消毒中に前記眼用レンズの光学特性を記述するデータを生成するために光の強度及びベクトルの方向の一方又は両方を検出する装置を含む、実施態様5に記載の装置。
(7) ネットワークを介して眼用レンズ製品を特定する対応するデータをダウンロード及び処理することができるバーコードリーダを更に備える、実施態様1〜6のいずれかに記載の装置。
(8) 前記対応するデータが、前記レンズ固有の光学性能仕様を含む、実施態様7に記載の装置。
(9) 前記眼用レンズの前記光学特性を記述する前記データが、前記レンズの屈折力及びベースカーブを含む、実施態様8に記載の装置。
(10) 前記測定された光学性能が、前記眼用レンズの実際の光学性能をモニタするために前記レンズ仕様と比較される、実施態様9に記載の装置。
【0112】
(11) 測定された前記実際の光学性能データが、所定の閾値を使用して経時的に性能の変化を検出するために今後の分析に向けて消毒中に保存される、実施態様8〜10のいずれかに記載の装置。
(12) 前記眼用レンズ保管ユニット内の前記プロセッサが、眼感染を診断するために、前記眼用レンズの消毒サイクルの始めに粒子蓄積を記述するデータを処理する、実施態様11に記載の装置。
(13) 前記プロセッサにより送信されたデジタルデータに基づいてメッセージリマインダーをユーザーに表示することができるユーザインターフェースを更に備える、実施態様1〜12のいずれかに記載の装置。
(14) 前記送信信号が、メッセージを、前記メッセージを受信して前記ユーザー及び第三者の一方又は両方に前記メッセージを表示するのに使用される関連の処理装置に送ることができる通信要素を含む、実施態様1〜13のいずれかに記載の装置。
(15) 前記イベントが、前記ユーザーの位置固有のものである、実施態様1〜14のいずれかに記載の装置。
【0113】
(16) 前記ユーザーの前記位置が、前記ベースユニットの位置を追跡することにより決定される、実施態様15に記載の装置。
(17) 前記ユーザーの前記位置が、ハンドヘルド装置内のアプリケーションを使用して決定される、実施態様15に記載の装置。
(18) 前記イベントが、大気条件の変化を含む、実施態様1〜17のいずれかに記載の装置。
(19) 前記大気条件が、温度変化を含む、実施態様18に記載の装置。
(20) 前記大気条件が、湿度変化を含む、実施態様18に記載の装置。
【0114】
(21) 前記大気条件が、大気圧変化を含む、実施態様18に記載の装置。
(22) 前記大気条件が、空気中のアレルギー誘発粒子の存在の追跡を含む、実施態様18に記載の装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13