特許第6246769号(P6246769)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6246769
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】電子機器及び方法
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/418 20060101AFI20171204BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20171204BHJP
【FI】
   G05B19/418 Z
   G06Q50/04
【請求項の数】13
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2015-172140(P2015-172140)
(22)【出願日】2015年9月1日
(65)【公開番号】特開2017-49774(P2017-49774A)
(43)【公開日】2017年3月9日
【審査請求日】2017年2月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】道庭 賢一
(72)【発明者】
【氏名】田中 明良
(72)【発明者】
【氏名】古牧 広昭
(72)【発明者】
【氏名】鹿仁島 康裕
(72)【発明者】
【氏名】熊谷 宏樹
(72)【発明者】
【氏名】須藤 隆
(72)【発明者】
【氏名】岡林 伸秀
【審査官】 牧 初
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−56159(JP,A)
【文献】 特開2009−9454(JP,A)
【文献】 特開2007−188467(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/418
G06Q 50/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた範囲内に設置されている装置の位置を示す第1の位置情報を含む装置情報を格納する第1の格納手段と、前記装置による製品の製造工程に関し、当該製造工程を開始するにあたって行う作業の内容を示す作業情報を含む工程情報を格納する第2の格納手段と、前記予め定められた範囲内において作業を行うユーザに関し、行うことが可能な作業の内容を示す作業可否情報を含むユーザ情報を格納する第3の格納手段とを有する電子機器が実行する方法であって、
メガネ型ウェアラブル端末を装着して前記予め定められた範囲内において作業を行うユーザの位置を示す第2の位置情報を、前記メガネ型ウェアラブル端末から受信することと、
前記工程情報に含まれる作業情報と、前記ユーザ情報に含まれる作業可否情報と、前記装置情報に含まれる第1の位置情報と、前記受信された第2の位置情報とに基づいて、前記製造工程を開始するにあたって必要な作業を好適なユーザに割り当てることと
を具備する方法。
【請求項2】
前記割り当てることは、
前記製造工程を開始するにあたって必要な作業を行うことが可能であり、かつ当該製造工程により製品を製造する前記装置の最も近くに位置するユーザに、当該作業を割り当てること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記割り当てることは、
前記作業情報により示される作業を行うことが可能なことを示す作業可否情報を含む1以上のユーザ情報を抽出することと、
前記第1の位置情報と、前記抽出された1以上のユーザ情報により示される各ユーザによって装着されるメガネ型ウェアラブル端末から受信された1以上の第2の位置情報とに基づいて、前記各ユーザから前記装置までの距離を各々推定することと、
前記推定された複数の距離のうち、最も小さな値の距離を推定する際に用いられた第2の位置情報により示される位置にいるユーザに、前記装置での作業を割り当てることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザの高さ方向の位置を示す高さ情報を受信することを具備し、
前記距離を推定することは、
前記受信された高さ情報により示される高さ方向の位置が高いほど、前記ユーザから前記装置までの距離の値が大きくなるように重みづけして推定されること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記好適なユーザに作業を割り当てると、当該ユーザを管理する管理者が使用する管理者端末に対して、当該ユーザを当該作業に割り当てた旨の通知を出力することを具備する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記管理者端末は、
前記管理者の操作に応じて、前記出力された通知により示される作業を行うユーザが装着する前記メガネ型ウェアラブル端末に対して、当該作業を行うよう指示する旨の通知を出力する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザの高さ方向の位置は、前記メガネ型ウェアラブル端末に備えられる気圧センサによって計測された気圧または前記予め定められた範囲内に設けられているカメラによって撮影された前記ユーザを含む画像に基づいて推定される、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記メガネ型ウェアラブル端末に備えられる加速度センサによって計測された加速度を前記メガネ型ウェアラブル端末から受信することと、
前記受信された加速度に基づいて前記ユーザが待機中であるか否かを判定することと
を具備し、
前記抽出することは、
前記作業情報により示される作業を行うことが可能なことを示す作業可否情報を含む1以上のユーザ情報のうち、待機中であるユーザに関するユーザ情報を抽出すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記工程情報は、前記装置による製品の製造工程を開始するために必要な作業を行うことに関する緊急度を含み、
前記割り当てることは、
緊急性が高い旨の前記緊急度を含む工程情報に含まれる作業情報により示される作業を優先的に好適なユーザに割り当てること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の位置情報は、前記メガネ型ウェアラブル端末に備えられる屋内測位センサによって検知された位置を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記メガネ型ウェアラブル端末は、前記予め定められた範囲内に設けられている複数のアクセスポイントと無線通信可能に構成されており、
前記第2の位置情報によって示される位置は、前記メガネ型ウェアラブル端末と通信可能なアクセスポイントの位置に基づいて推定される
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記予め定められた範囲内には、複数の光検知センサが設けられ、
前記メガネ型ウェアラブル端末は、当該メガネ型ウェアラブル端末を装着しているユーザを識別可能な識別情報を含む光を出射可能に構成されており、
前記第2の位置情報によって示される位置は、前記メガネ型ウェアラブル端末から出射された光を検知した前記光検知センサの位置に基づいて推定される
請求項1に記載の方法。
【請求項13】
予め定められた範囲内に設置されている装置の位置を示す第1の位置情報を含む装置情報を格納する第1の格納手段と、
前記装置による製品の製造工程に関し、当該製造工程を開始するにあたって行う作業の内容を示す作業情報を含む工程情報を格納する第2の格納手段と、
前記予め定められた範囲内において作業を行うユーザに関し、行うことが可能な作業の内容を示す作業可否情報を含むユーザ情報を格納する第3の格納手段と、
メガネ型ウェアラブル端末を装着して前記予め定められた範囲内において作業を行うユーザの位置を示す第2の位置情報を、前記メガネ型ウェアラブル端末から受信する受信手段と、
前記工程情報に含まれる作業情報と、前記ユーザ情報に含まれる作業可否情報と、前記装置情報に含まれる第1の位置情報と、前記受信された第2の位置情報とに基づいて、前記製造工程を開始するにあたって必要な作業を好適なユーザに割り当てる割当手段と
を具備する電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、例えばユーザによって装着されて使用されるウェアラブル端末が実用化されてきている。ウェアラブル端末としては、例えばメガネ型ウェアラブル端末及びリストバンド型ウェアラブル端末等が知られている。
【0003】
このようなウェアラブル端末はハンズフリーの状態で使用可能であるため、例えば工場のような予め定められた範囲内において作業を行うユーザ(以下、作業員と表記)に対して装着させることが検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−102727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記した作業員が作業を行う工場においては、当該作業員を管理する管理者が配置されている。管理者は、作業の割り当て、作業内容の確認及び変更等の指示を作業員に対して行うが、例えば工場の敷地面積が広く、作業員の数が多い場合、当該指示は電話(音声通話)で行われることが多い。
【0006】
しかしながら、敷地面積が広く、作業員の数が多い場合、作業員の状態を全て把握することは困難であり、作業の割り当てを好適に行うことが難しいという不都合がある。したがって、作業員の状態を把握し、作業の割り当てを好適に行うための仕組みが望まれている。
【0007】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、予め定められた範囲内において作業を行うユーザに対して、当該範囲内の作業効率が上昇するように、作業を割り当てることが可能な電子機器及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、予め定められた範囲内に設置されている装置の位置を示す第1の位置情報を含む装置情報を格納する第1の格納手段と、前記装置による製品の製造工程に関し、当該製造工程を開始するにあたって行う作業の内容を示す作業情報を含む工程情報を格納する第2の格納手段と、前記予め定められた範囲内において作業を行うユーザに関し、行うことが可能な作業の内容を示す作業可否情報を含むユーザ情報を格納する第3の格納手段とを有する電子機器が実行する方法が提供される。前記方法は、メガネ型ウェアラブル端末を装着して前記予め定められた範囲内において作業を行うユーザの位置を示す第2の位置情報を、前記メガネ型ウェアラブル端末から受信することと、前記工程情報に含まれる作業情報と、前記ユーザ情報に含まれる作業可否情報と、前記装置情報に含まれる第1の位置情報と、前記受信された第2の位置情報とに基づいて、前記製造工程を開始するにあたって必要な作業を好適なユーザに割り当てることとを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1の実施形態における管理システムが使用される環境の一例について説明するための図。
図2】作業員が装着して使用する作業員端末の一例を示す概略図。
図3】作業員が装着して使用する作業員端末の一例を示す概略図。
図4】管理システムのネットワーク構成の一例を示す図。
図5】作業員端末のシステム構成の一例を示す図。
図6】管理者端末のシステム構成の一例を示す図。
図7】管理サーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図。
図8】作業員情報格納部に格納されている作業員情報のデータ構造の一例を示す図。
図9】製造装置情報格納部に格納されている製造装置情報のデータ構造の一例を示す図。
図10】工程情報格納部に格納されている工程情報のデータ構造の一例を示す図。
図11】距離推定処理の概要について説明するための図。
図12】距離推定処理の概要について説明するための図。
図13】距離推定処理を含む作業割当処理の処理手順を示すフローチャート。
図14】作業員端末の表示領域の一例について説明するための図。
図15】作業員が装着して使用する作業員端末の別の例を示す概略図。
図16図15に示す作業員端末が使用される環境の一例について説明するための図。
図17】第2の実施形態における工程情報格納部に格納されている工程情報のデータ構造の一例を示す図。
図18】作業割当処理の処理手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
まず、第1の実施形態について説明する。本実施形態に係る管理サーバ装置を備える管理システムは、予め定められた範囲内(例えば、工場の敷地内等)で作業を行う作業員及び当該範囲内に設置されている装置(例えば、製品を製造する製造装置等)を管理するために用いられる。
【0011】
図1は、本実施形態における管理システムが使用される環境の一例について説明するための図である。図1に示すように、管理システムは、作業員端末10、製造装置20、管理者端末30及び管理サーバ装置40等を備えている。
【0012】
作業員端末10は、例えば工場の敷地内等のワークエリア100において作業を行う作業員(ユーザ)によって使用される端末装置(ユーザ端末)である。作業員端末10は、作業員が装着して使用することができる例えばメガネ型ウェアラブル端末を含む。また、作業員端末10は、ノートブック型PC(Personal Computer)やタブレット端末、スマートフォンといった携帯可能な電子機器も含む。以下においては、作業員端末10がメガネ型ウェアラブル端末であるものとして説明する。
【0013】
なお、図1に示すように、管理システムにおいては1人の作業員が1つの作業員端末10を装着して使用する。このため、管理システムは、作業員の数に応じた数の作業員端末10を備えている。
【0014】
製造装置20は、例えば作業員の操作に応じて製品を製造することが可能な装置である。なお、製造装置20は、例えば作業員が製造に必要な部材をセットして準備を完了させることによって自動的に製品を製造するような装置であるものとする。本実施形態においては管理システムが製造装置20を備えるものとして説明するが、例えばワークエリア100に設置される装置であれば管理システムは他の装置を備えていてもよい。
【0015】
なお、図1においては便宜的に1つの製造装置20が示されているが、ワークエリア100には複数の製造装置20が設置されているものとする。
【0016】
管理者端末30は、ワークエリア100内の作業員及び製造装置20を管理する管理者によって使用される端末装置である。管理者端末30は、例えばワークエリア100外の監視室等に設置されているPC等を含む。なお、例えば作業員が作業を行っている状況及び製造装置20の稼働状況等を監視するために管理者がワークエリア100の見回りを行うような場合には、管理者端末30として上記した作業員端末10と同様のメガネ型ウェアラブル端末が使用されてもよい。
【0017】
管理サーバ装置40は、ワークエリア100に設置されている製造装置20による製品の製造工程を管理するサーバ装置(電子機器)である。なお、詳細については後述するが、管理サーバ装置40は、どの作業をどの作業員に割り当てれば、ワークエリア100全体の作業効率が上昇するかを推定し、好適な作業を作業員に割り当てる機能を有する。
【0018】
図1においては省略されているが、ワークエリア100には、作業端末10が無線通信を実行するための複数のアクセスポイントが設けられているものとする。
【0019】
図2及び図3は、作業員が装着して使用する作業員端末(メガネ型ウェアラブル端末)10の一例を示す概略図である。
【0020】
作業員端末10は、投光ユニット1001及びレンズ一体型スクリーン(ディスプレイ)1002等を含む。
【0021】
投光部1001は、光源1001a、付加画像表示部1001b、ハーフミラー部1001c、レンズ群1001d、駆動部1001e及び内蔵電源1001f等を含む。投光部1001においては、光源部1001aが出射する光2000により付加画像表示部1001bによって表示される画像及び情報が照明され、その反射光(投影画像)が出力(出射)される。なお、光源部1001aが出射する光2000は、非平行な発散性の光(発散光)である。
【0022】
光源部1001aは、それぞれの出力光量を独立して変更可能な複数(例えば、3つ)のLED(Light Emitting Diode)を含む調光型白色LED光源であることが好ましい。この場合における3つのLEDは、互いに発光色が異なるものとする。このような調光型白色LED光源を用いた場合には、例えばオレンジ色が主体の照明が用いられることの多いクリーンルーム内で作業員端末10が使用される等の使用環境に応じて発光色を変更することによって、作業員の見やすい表示色を提供(出力)することができる。
【0023】
付加画像表示部1001bは、例えば反射型のLCD(Liquid Crystal Display)モジュールであり、所定の付加画像を表示する。
【0024】
光源部1001aが出射する光2000は、ハーフミラー部1001cで反射されることにより付加画像表示部1001bが表示する付加画像を照明し、当該付加画像に対応した画像光として再び反射される。
【0025】
付加画像表示部1001bで反射した光(付加画像光)2000は、ハーフミラー部1001cを通過し、レンズ群で1001dにより所定の画像サイズが与えられ、レンズ一体型スクリーン1002に到達する。
【0026】
駆動部1001eは、付加画像表示部1001bが表示する付加画像に対応して光源部1001aの発光を制御する。
【0027】
内蔵電源1001fは、例えばボタン電池等によって実現される。作業員端末10は、内蔵電源1001fから供給される電力で動作する。
【0028】
レンズ一体型スクリーン1002は、フレネルレンズ形ハーフミラー部1002aを有する。
【0029】
上記したようにレンズ一体型スクリーン1002に到達した光2000の一部は、当該フレネルレンズ形ハーフミラー部1002aで反射し、付加画像表示部1001b上で表示される付加画像に対する虚像を形成する。
【0030】
また、図3に示すように、作業員端末10は、投光部1001の所定の位置(例えば、底面部)に、スピーカー1001g、(スライド式)スイッチ1001h及び(回転式)つまみ1001i等を有する。スイッチ1001hは、例えば投光部1001が出射する光2000の輝度を調整するために設けられている。つまみ1001iは、例えば投光部1001が出射する光2000の投射角度を調整するために設けられている。このようなスイッチ1001h及びつまみ1001iの各々を操作することによって、作業員(メガネ型ウェアラブル端末のユーザ)は、レンズ一体型スクリーン1002が投影する付加画像を目視しながら、輝度及び投射角度を調整することができる。すなわち、スイッチ1001hが設けられていることにより、作業員の好みに合わせた付加画像の表示輝度及び色調を提供することができる。また、つまみ1001iが設けられていることにより、作業員の頭部の形状及びサイズに応じた好適な位置に付加画像を表示することができる。
【0031】
更に、作業員端末10には、例えば作業員端末10の周辺の画像を撮影するためのカメラ1003が設けられている。カメラ1003は、例えば図3に示す位置に設けられていることによって、作業員端末10を装着した作業員の視線方向の画像を撮影する。
【0032】
図4は、管理システムのネットワーク構成を示す。なお、図4においては、管理システムが複数の作業員端末10を備え、1つの管理者端末30を備え、更には1つの管理サーバ装置40を備えている例が示されている。図4において、複数の作業員端末10は、作業員端末10−1、10−2、…、10−n(nは例えば3以上の整数)を含む。
【0033】
図4に示すように、本実施形態における管理システムでは、複数の作業員端末10は、ネットワークNTWを介して管理サーバ装置40と通信可能に接続される。これにより、管理サーバ装置40は、複数の作業員端末10から各種情報を受信(取得)することができる。また、本実施形態における管理システムでは、管理者端末30は、ネットワークNTWを介して管理サーバ装置40と通信可能に接続される。これにより、管理者端末30は、後述する作業割当処理の結果を示す情報を、管理サーバ装置40から受信(取得)することができる。
【0034】
なお、図4においては省略されているが、管理サーバ装置40と複数の製造装置20の各々とがネットワークNTWを介して通信可能に接続されていても構わない。このような構成の場合、管理サーバ装置40は、製造装置20の各々の状態を示す情報(以下、製造装置20のステータス情報と表記)を当該製造装置20から受信(収集)することができる。なお、ステータス情報によって示される状態には、例えば製品を製造中の状態、製品を製造する準備が完了している状態及び製品を製造する準備が完了していない状態等が含まれる。また、ステータス情報には、製造装置20が操作されているか否かを示す情報等が含まれていてもよい。
【0035】
図5は、作業員端末10のシステム構成の一例を示す。図5に示すように、作業員端末10は、CPU11、ROM12、RAM13、屋内測位センサ14、加速度センサ15、気圧センサ16及び通信モジュール17等を備えている。なお、図5においては、上記した図2及び図3等で説明した構成要素については省略されている。
【0036】
CPU11は、作業員端末10内の各構成要素の動作を制御するプロセッサ(処理回路)である。CPU11は、不揮発性メモリであるROM12からRAM(主メモリ)13にロードされる各種ソフトウェア(作業員端末10用プログラム)を実行する。
【0037】
屋内測位センサ14は、屋内測位用ビーコンとの通信を実行することによって作業員端末10(を装着した作業員)の位置を検知することが可能なセンサである。
【0038】
加速度センサ15は、作業員端末10(を装着した作業員)に対して生じる加速度を計測することが可能なセンサである。
【0039】
気圧センサ16は、作業員端末10の周辺の気圧を計測することが可能なセンサである。なお、作業員端末10は、このような気圧センサ16によって計測される気圧(の変化)に基づいて、作業員端末10を装着する作業員の高さ方向の位置を推定し、当該推定された作業員の高さ方向の位置を示す情報を得ることができる。
【0040】
通信モジュール17は、ネットワークNTWを介して管理サーバ装置40等と無線通信を実行するように構成されたモジュールである。通信モジュール17は、例えばワークエリア100に設けられているアクセスポイントを介して無線LAN等の無線通信を実行する。
【0041】
これにより、通信モジュール17は、屋内測位センサ14によって検知された位置を示す情報(以下、作業員の位置情報と表記)、加速度センサ15によって計測された加速度を示す情報(以下、作業員の加速度情報と表記)及び上記したように気圧センサ16によって計測される気圧に基づいて得られる情報(以下、作業員の高さ情報と表記)を管理サーバ装置40に送信することができる。
【0042】
なお、通信モジュール17は、例えばWi−Fi(登録商標)、WiMAX(登録商標)、3G移動通信、4G移動通信及びBluetooth(登録商標)等の規格による無線通信を実行するように構成されていてもよい。
【0043】
図5には示されていないが、作業員端末10は、マイク等を更に備え、例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)と称される技術等によって実現される音声通話機能を有しているものとする。この音声通話機能によれば、作業員は、作業員端末10を介して例えば管理者と音声通話を行うことができる。
【0044】
なお、作業員端末10は、例えば各種アラートを作業員に対して通知するためのLEDランプ(図示せず)等を更に備えていてもよい。
【0045】
図6は、管理者端末30のシステム構成の一例を示す。図6に示すように、管理者端末30は、CPU31、ROM32、RAM33、通信モジュール34及びディスプレイ35等を備えている。
【0046】
CPU31は、管理者端末30内の各構成要素の動作を制御するプロセッサ(処理回路)である。CPU31は、不揮発性メモリであるROM32からRAM(主メモリ)33にロードされる各種ソフトウェア(管理者端末30用プログラム)を実行する。
【0047】
通信モジュール34は、例えば管理サーバ装置40等と無線通信を実行するように構成されたモジュールである。
【0048】
ディスプレイ35は、各種情報を表示するための表示装置である。ディスプレイ35は、例えば液晶表示装置(LCD)を含む。
【0049】
また、図6には示されていないが、管理者端末30は、作業員端末10と同様に、例えば管理者が作業員と音声通話を行うことが可能な音声通話機能を有しているものとする。
【0050】
なお、上記したように管理者端末30がメガネ型ウェアラブル端末等である場合には、当該管理者端末30は、屋内測位センサ、加速度センサ及び気圧センサ等の各種センサを更に備えていてもよい。
【0051】
図7は、管理サーバ装置40の機能構成を示すブロック図である。図7に示すように、管理サーバ装置40は、制御部41、通信処理部42、情報管理部43、作業員情報格納部44、製造装置情報格納部45及び工程情報格納部46等を備えている。
【0052】
本実施形態において、制御部41、通信処理部42及び情報管理部43の一部または全ては、例えば管理サーバ装置40に備えられるCPU(図示せず)等のコンピュータにプログラム(管理サーバ装置40用プログラム)を実行させること、すなわち、ソフトウェアによって実現されるものとする。なお、これらの各部41〜43の一部または全ては、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせ構成として実現されてもよい。なお、コンピュータに実行させるプログラムは、例えば管理サーバ装置40に備えられる任意の記憶装置に格納されていればよい。
【0053】
制御部41は、管理サーバ装置40の動作を制御する。制御部41による制御のもと、管理サーバ装置40は、作業員端末10を装着した作業員及び製造装置20による製品の製造工程等を管理することができる。
【0054】
通信処理部42は、作業員端末10等との無線通信を実行する。通信処理部42は、例えば上述した作業員の位置情報、加速度情報及び高さ情報等を作業員端末10から受信する。
【0055】
情報管理部43は、作業員情報格納部44、製造装置情報格納部45及び工程情報格納部46に格納されている各種情報を管理する。
【0056】
作業員情報格納部44には、ワークエリア100において作業を行う作業員に関する情報(以下、作業員情報と表記)が格納されている。
【0057】
製造装置情報格納部45には、ワークエリア100に設置されている製造装置20に関する情報(以下、製造装置情報と表記)が格納されている。
【0058】
工程情報格納部46には、製造装置20による製品の製造工程に関する情報(以下、工程情報と表記)が格納されている。
【0059】
本実施形態において、管理サーバ装置40(に含まれる制御部41)は、作業員端末10から受信される各情報と、作業員情報格納部44、製造装置情報格納部45及び工程情報格納部46に格納されている各情報とを用いて、どの作業をどの作業員に割り当てれば、ワークエリア100全体の作業効率が上昇するかを推定し、好適な作業を作業員に割り当てる処理を実行する。制御部41によって作業の割り当てが行われると、当該割り当ての結果は、例えば通信処理部42を介して例えば管理者端末30等に通知(送信)される(または、作業員端末10に直接通知される)。
【0060】
以下、図7に示す作業員情報格納部44に格納されている作業員情報、製造装置情報格納部45に格納されている製造装置情報及び工程情報格納部46に格納されている工程情報について説明する。
【0061】
図8は、作業員情報格納部44に格納されている作業員情報のデータ構造の一例を示す。図8に示すように、作業員情報格納部44に格納されている作業員情報には、作業員を識別するための作業員IDに対応づけて、当該作業員の位置を示す位置情報、当該作業員のステータス(状態)及び当該作業員がどの作業を行え、どの作業を行えないかを示す作業可否情報が含まれている。
【0062】
図8に示す例では、作業員情報格納部44には、作業員情報441〜443が格納されている。
【0063】
作業員情報441には、作業員ID「HO_0001」に対応づけて位置情報「Xu1,Yu1」、ステータス「作業中」及び作業可否情報「作業A:○(可)、作業B:○(可)、作業C:×(否)、作業D:×(否)」が含まれている。この作業員情報441によれば、作業員ID「HO_0001」によって識別される作業員の位置が位置情報「Xu1,Yu1」によって示される位置であり、当該作業員が作業を行っており(つまり、作業中であり)、当該作業員が作業A及び作業Bを行うことはできるが、作業C及び作業Dを行うことはできないことが示されている。なお、ステータスが「作業中」である場合において、当該作業において作業員が製造装置20を操作しているような場合、ステータス情報には、当該製造装置20を識別するための識別子が含まれていてもよい。
【0064】
作業員情報442には、作業員ID「HO_0002」に対応づけて位置情報「Xu2,Yu2」、ステータス「移動中」及び作業可否情報「作業A:○(可)、作業B:×(否)、作業C:○(可)、作業D:○(可)」が含まれている。この作業員情報442によれば、作業員ID「HO_0002」によって識別される作業員の位置が位置情報「Xu2,Yu2」によって示される位置であり、当該作業員は移動しており(つまり、移動中であり)、当該作業員は作業A、作業C及び作業Dを行うことはできるが、作業Bを行うことはできないことが示されている。なお、ステータスが「移動中」である場合において、当該作業員が所定の製造装置20にて作業を行うために移動している場合、ステータス情報には、当該製造装置20を識別するための識別子が含まれていてもよい。
【0065】
作業員情報443には、作業員ID「HO_0003」に対応づけて位置情報「Xu3,Yu3」、ステータス「待機中」及び作業可否情報「作業A:×(否)、作業B:○(可)、作業C:○(可)、作業D:○(可)」が含まれている。この作業員情報443によれば、作業員ID「HO_0003」によって識別される作業員の位置が位置情報「Xu3,Yu3」によって示される位置であり、当該作業員は待機中であり、当該作業員は作業B、作業C及び作業Dを行うことはできるが、作業Aを行うことはできないことが示されている。
【0066】
なお、作業員情報441〜443に含まれる位置情報は、上述した作業員の位置情報を作業員端末10から受信することによって、定期的に更新することができる。作業員情報441〜443に含まれるステータスは、作業員の位置情報及び上記した製造装置20のステータス情報に基づいて定期的に更新することができる。具体的には、例えば位置情報によって示される作業員の位置の近傍にある製造装置20が製品を製造中の状態である場合、ステータスは、当該作業員が作業中である(例えば、当該製造装置20を操作している)ことを示すように更新される。作業員の位置の近傍にある製造装置20は、後述する製造装置情報に含まれる位置情報を用いて特定(検索)することができる。また、定期的に更新される位置情報によって示される作業員の位置が順次移動している場合には、ステータスは、当該作業員が移動中であることを示すように更新される。更に、位置情報によって示される作業員の位置が所定の位置(例えば、待機場所)等であれば、ステータスは、当該作業員が待機中であることを示すように更新される。
【0067】
なお、作業員のステータスは、例えば作業員端末10において作業員によって指定されて、管理サーバ装置40に送信されても構わない。
【0068】
また、ここでは、作業員情報には、作業員IDに対応づけて、位置情報、ステータス及び作業可否情報が含まれているとしたが、作業員情報には例えば作業員の高さ情報が更に含まれているとしてもよい。
【0069】
図8においては、作業員情報441〜443についてのみ説明したが、作業員情報格納部44には、ワークエリア100において作業を行う全ての作業員に関する作業員情報が格納されている。また、ここでは作業員に関する作業員情報について説明したが、例えば、管理者がワークエリア100の見回りを行うような場合には、管理者の位置を示す位置情報(管理者に関する管理者情報)が管理サーバ装置40において管理されてもよい。
【0070】
図9は、製造装置情報格納部45に格納されている製造装置情報のデータ構造の一例を示す。図9に示すように、製造装置情報格納部45に格納されている製造装置情報には、製造装置20を識別するための製造装置IDに対応づけて当該製造装置20の位置を示す位置情報が含まれている。
【0071】
図9に示す例では、製造装置情報格納部45には、製造装置情報451〜453が格納されている。
【0072】
製造装置情報451には、製造装置ID「M_0001」に対応づけて位置情報「Xd1,Yd1」が含まれている。この製造装置情報451によれば、製造装置ID「M_0001」によって識別される製造装置20が位置情報「Xd1,Yd1」によって示される位置に設置されていることが示されている。
【0073】
製造装置情報452には、製造装置ID「M_0002」に対応づけて位置情報「Xd2,Yd2」が含まれている。この製造装置情報452によれば、製造装置ID「M_0002」によって識別される製造装置20が位置情報「Xd2,Yd2」によって示される位置に設置されていることが示されている。
【0074】
製造装置情報453には、製造装置ID「M_0003」に対応づけて位置情報「Xd3,Yd3」が含まれている。この製造装置情報453によれば、製造装置ID「M_0003」によって識別される製造装置20が位置情報「Xd3,Yd3」によって示される位置に設置されていることが示されている。
【0075】
図9においては、製造装置情報451〜453についてのみ説明したが、製造装置情報格納部45には、ワークエリア100に設置されている全ての製造装置20に関する製造装置情報が格納されている。
【0076】
図10は、工程情報格納部46に格納されている工程情報のデータ構造の一例を示す。図10に示すように、工程情報格納部46に格納されている工程情報には、製造装置20を識別するための製造装置IDに対応づけて、製造開始時刻、準備開始時刻、作業名、緊急度(優先度)及びステータスが含まれている。
【0077】
製造開始時刻は、当該製造開始時刻に対応づけられている製造装置IDによって識別される製造装置20による製品の製造工程(以下、製造装置20の製造工程と表記)の開始時刻を示す。準備開始時刻は、当該準備開始時刻に対応づけられている製造開始時刻に製造装置20の製造工程を開始するにあたって、準備を開始するべき時刻を示す。作業名は、当該作業名に対応づけられている製造開始時刻に開始される製造工程において作業員が行う作業を示す。緊急度は、当該緊急度に対応づけられている作業名の作業をどれだけ急いで行う必要があるかを示す。ステータスは、当該ステータスに対応づけられている製造装置IDによって識別される製造装置20の現在の状態を示す。なお、このステータスは、上述した各製造装置20から受信される当該製造装置20のステータス情報に基づいて定期的に更新されるものとする。或いは、このステータスは、作業員端末10において作業員によって指定され、当該作業員端末10から受信される製造装置20のステータス情報に基づいて定期的に更新されるものとする。
【0078】
なお、工程情報に含まれる緊急度は、例えば1〜3の数値によって表されるものとする。この場合、例えば緊急度「1」が最も緊急度が高い(つまり、準備開始時刻が差し迫ってきている)ことを表し、緊急度「3」が最も緊急度が低い(つまり、準備開始時刻までまだ時間がある、または既に準備が完了している)ことを表す。
【0079】
図10に示す例では、工程情報格納部46には、工程情報461〜464が格納されている。
【0080】
工程情報461には、製造装置ID「M_0001」に対応づけて製造開始時刻「10:00」、準備開始時刻「9:45」、作業名「作業A」、緊急度「3」及びステータス「製造中」が含まれている。この工程情報461によれば、製造装置ID「M_0001」によって識別される製造装置20の製造工程の開始時刻が10:00であり、当該製造工程を開始するにあたって、準備を開始するべき時刻が9:45であり、当該製造工程において作業員が行う作業が作業Aであり、当該作業Aを急いで行う必要はなく、当該製造装置20が製品を製造中の状態であることが示されている。
【0081】
工程情報462には、製造装置ID「M_0002」に対応づけて製造開始時刻「10:30」、準備開始時刻「10:00」、作業名「作業B」、緊急度「3」及びステータス「準備完了」が含まれている。この工程情報462によれば、製造装置ID「M_0002」によって識別される製造装置20の製造工程の開始時刻が10:30であり、当該製造工程を開始するにあたって、準備を開始するべき時刻が10:00であり、当該製造工程において作業員が行う作業が作業Bであり、当該作業Bを急いで行う必要はなく、当該製造装置20は製品を製造する準備が完了している状態である(つまり、当該製造工程の開始待ちである)ことが示されている。
【0082】
工程情報463には、製造装置ID「M_0003」に対応づけて製造開始時刻「11:30」、準備開始時刻「11:10」、作業名「作業C」、緊急度「2」及びステータス「準備未完了」が含まれている。この工程情報463によれば、製造装置ID「M_0003」によって識別される製造装置20の製造工程の開始時刻が11:30であり、当該製造工程を開始するにあたって、準備を開始するべき時刻が11:10であり、当該製造工程において作業員が行う作業が作業Cであり、当該作業Cを若干急いで行う必要があり、当該製造装置20は製品を製造する準備が完了していない状態であることが示されている。
【0083】
工程情報464には、製造装置ID「M_0004」に対応づけて製造開始時刻「12:30」、準備開始時刻「11:00」、作業名「作業D」、緊急度「1」及びステータス「準備未完了」が含まれている。この工程情報464によれば、製造装置ID「M_0004」によって識別される製造装置20の製造工程の開始時刻が12:30であり、当該製造工程を開始するにあたって、準備を開始するべき時刻が11:00であり、当該製造工程において作業員が行う作業が作業Dであり、当該作業Dを急いで行う必要があり、当該製造装置20が製品を製造する準備が完了していない状態であることが示されている。
【0084】
図10においては、工程情報461〜464についてのみ説明したが、工程情報格納部46には、製造装置20による製品の全ての製造工程に関する工程情報が格納されている。
【0085】
以下、本実施形態に係る管理サーバ装置40がワークエリア100全体の作業効率が上がるように、当該ワークエリア100において作業を行う作業員に作業を割り当てる際の動作について説明する。
【0086】
まず、距離を推定する処理(以下、距離推定処理と表記)の概要について説明する。
【0087】
距離推定処理においては、図11に示すように、作業員の位置情報(Xu,Yu)と、ワークエリア100に設置されている各製造装置20の位置情報(Xd,Yd)とに基づいて、作業員の位置から製造装置20が設置されている位置までの距離Rが推定される。
【0088】
具体的には、後述する(1)式にしたがって、作業員の位置から製造装置20が設置されている位置までの距離Rが推定される。
【数1】
【0089】
更に、距離推定処理においては、図12に示すように作業員の高さ情報(Zu)を利用してもよい。この場合、作業員の位置から製造装置20が設置されている位置までの距離Rは、後述する(2)式にしたがって推定される。なお、後述する(2)式においては、製造装置20の高さは便宜的に0であるものとしている。
【数2】
【0090】
また、距離推定処理において、上記したように作業員の高さ情報(Zu)を考慮する場合、後述する(3)式のように、高さにかかる重みを他のものより大きくするとしてもよい(つまり、重み係数α(但し、α>1)を乗算するとしてもよい)。これは、作業員が高い位置(場所)で作業を行っている場合、当該作業員は脚立や梯子等を利用して、当該高い位置まで移動しているものと推定され、たとえ同じ距離であったとしても、平面(地面や床)を移動するより、脚立や梯子を上り下りして移動する方が、より多くの時間が移動にかかると推定されるためである。
【数3】
【0091】
図11及び図12においては距離推定処理の概要について説明したが、以下、図13に示すフローチャートを参照して、当該距離推定処理を含む作業割当処理の処理手順の詳細について説明する。なお、図13では、作業員の位置を示す位置情報及び各製造装置20の位置を示す位置情報に加えて、作業員の高さ方向の位置を示す高さ情報と、各製造装置20による製造工程を開始するにあたってどれだけ急いで作業を行う必要があるかを示す緊急度とを利用して、作業員に作業を割り当てる場合について説明する。なお、図13に示す処理は、管理サーバ装置40によって実行される。
【0092】
まず、ワークエリア100において作業を行う複数の作業員によって装着されている複数の作業員端末10は、例えば屋内測位センサ14、加速度センサ15及び気圧センサ16を継続的に駆動させることによって、作業員IDと共に、作業員の位置情報、加速度情報及び高さ情報を定期的に管理サーバ装置40に対してそれぞれ送信する。
【0093】
これにより、管理サーバ装置40に含まれる通信処理部42は、ワークエリア100において作業を行う作業員の位置情報、加速度情報及び高さ情報を作業員端末10から受信する(ブロックB1)。
【0094】
ブロックB1の処理が実行されると、制御部41は、工程情報格納部46に格納されている複数の工程情報のうち、緊急度が高い旨を示す工程情報を抽出する(ブロックB2)。具体的には、緊急度「1」を含む工程情報が工程情報格納部46から抽出される。なお、緊急度「1」を含む工程情報が工程情報格納部46に格納されていない場合、緊急度「2」を含む工程情報が工程情報格納部46から抽出される。また、緊急度「1」を含む工程情報が工程情報格納部46に複数格納されている場合、当該複数の工程情報が工程情報格納部46から全て抽出される。以下では、説明の簡略化のために、緊急度「1」を含む1つの工程情報が工程情報格納部46から抽出された場合を想定して、説明する。
【0095】
次に、制御部41は、抽出された工程情報に含まれる製造装置IDの値と同値の製造装置IDを含む製造装置情報を製造装置情報格納部45から取得する(ブロックB3)。なお、ブロックB2の処理において、複数の工程情報が抽出されている場合、制御部41は、当該複数の工程情報の各々について、上記ブロックB3の処理を実行する。
【0096】
続いて、制御部41は、ブロックB1の処理が実行されることで受信された複数の作業員情報のうち、ステータスが待機中を示し、かつブロックB2の処理が実行されることで抽出された工程情報に含まれる作業名(作業情報)により示される作業を行うことができる旨の作業可否情報を含む1以上の作業員情報を抽出する(ブロックB4)。なお、ブロックB2の処理において、複数の工程情報が抽出されている場合、制御部41は、当該複数の工程情報の各々を参照しながら、1以上の作業員情報を順に抽出する。例えば所定の作業員が待機中であって、かつ抽出された1の工程情報により示される1の作業を行うことができ、更には、抽出された別の工程情報により示される別の作業も行うことができる場合、当該所定の作業員を示す作業員情報は、これら2つの工程情報のどちらを参照した際にも、制御部41により1以上の作業員情報の1つとして抽出される。
【0097】
ブロックB4の処理が実行されると、制御部41は、抽出された1以上の作業員情報に含まれる位置情報(第2の位置情報)及び高さ情報の各々と、ブロックB3の処理が実行されることで取得された製造装置情報に含まれる位置情報(第1の位置情報)とに基づいて、当該1以上の作業員情報に含まれる作業員IDによって各々識別される各作業員から当該製造装置情報に含まれる製造装置IDによって識別される製造装置20までの距離Rをそれぞれ推定する(ブロックB5)。具体的には、制御部41は、上述した(2)式または(3)式のどちらか一方を利用して、各作業員から製造装置20までの距離Rを各々推定する。なお、作業員の高さ情報を利用しない場合、制御部41は、上述した(1)式を利用して、各作業員から製造装置20までの距離Rを各々推定する。
【0098】
しかる後、制御部41は、ブロックB5の処理が実行されることで推定された作業員から製造装置20までの距離Rの各々のうち、最小となる距離minRを推定する際に利用した作業員情報に含まれる作業員IDによって識別される作業員を、ブロックB2の処理が実行されることで抽出された工程情報に含まれる作業名により示される作業を行う作業員として選出し、この旨を通信処理部42を介して管理者端末30に通知して(ブロックB6)、ここでの処理を終了させる。
【0099】
なお、ブロックB2の処理において、複数の工程情報が抽出されている場合、制御部41は、ブロックB3の処理が実行されることで取得された1の製造装置情報に含まれる製造装置IDによって識別される1の製造装置20から各作業員までの距離R1と、別の製造装置情報に含まれる製造装置IDによって識別される別の製造装置20から各作業員までの距離R2との和が最小になるように、作業員の選出(作業の割り当て)を行う。或いは、複数の工程情報が抽出されている場合、制御部41は、当該抽出された複数の工程情報のうち、準備開始時刻(または、製造開始時刻)が現在時刻から近い時刻の工程情報に含まれる作業名により示される作業の割り当てを優先的に行うとしても構わない。
【0100】
また、例えば作業員端末10が製造装置情報や工程情報等を取得可能であれば、図13に示す処理の全てが作業員端末10側で実行され、作業の割り当て結果が作業員端末10に直接出力される構成としてもよい。
【0101】
図13に示す処理が実行されることにより、管理者端末30に対して作業の割り当て結果が通知されると、管理者端末30を操作する管理者は、当該割り当ての結果を確認して、この割り当て結果で良い場合には、当該割り当て結果を対象となる作業員の作業員端末10に出力する。
【0102】
この場合、作業員端末10のディスプレイ(レンズ一体型スクリーン1002)には、管理者端末30(または、管理サーバ装置40)によって出力された通知が表示される。具体的には、作業員端末10のディスプレイには、どの製造装置20にて作業を行えばよいか(つまり、どの製造装置20に向かえばよいか)を表すメッセージやマーク等が表示される。このメッセージやマーク等は、作業員端末10を装着する作業員の視界を確保するために、図14に示すようにレンズ一体型スクリーン1002の一部の領域1100等に表示されるものとする。図14に示す領域1100はレンズ一体型スクリーン1002の上部に配置されているが、作業員の視界を確保することができるのであれば、領域1100は当該レンズ一体型スクリーン1002の下部等に設けられていてもよい。
【0103】
作業員はレンズ一体型スクリーン1002に表示されたメッセージやマーク等を確認すると、割り当てられた作業を行うために、所定の製造装置20に向かい、所定の方法にて割り当てられた作業を行うべき製造装置20であるかを確認した後に当該割り当てられた作業を行う。なお、割り当てられた作業を行うべき製造装置20であるかどうかを確認する方法としては、例えば、製造装置20に貼付された製造装置IDを含むバーコードを読み取り、レンズ一体型スクリーン1002に表示された製造装置IDと一致しているかどうかを確認する方法等が一例として挙げられる。
【0104】
なお、本実施形態において作業員端末10から受信される位置情報は、当該作業員端末10に備えられる屋内測位センサ14によって検知された位置を示すものとしたが、作業員(によって装着される作業員端末10)の位置は、例えばワークエリア100に設けられる複数のアクセスポイントのうち作業員端末10と通信可能なアクセスポイントの位置に基づいて推定されても構わない。
【0105】
また、作業員(によって装着される作業員端末10)の位置は、後述する方法にて推定されるとしても構わない。以下、図15及び図16を参照して、作業員の位置を推定する更に別の方法について簡単に説明する。
【0106】
図15は、図2に示す構成の作業員端末10とは異なる構成の一例を示す。図15に示す作業員端末10は、図2に示す作業員端末10に、隙間1001jが更に設けられた構成になっている。また、作業員端末10に設けられている光源部1001aから出射される光2000には当該作業員端末10を識別可能な情報(つまり、作業員ID)が含まれているものとする。このような構成とした場合、光源部1001aから出射された光2000の一部は、ハーフミラー部1001cを通過し、全反射部1001kで全反射し、更には出射部1001lで屈折して、隙間1001jから外部に漏れる漏れ光2001になる。すなわち、図16に示すように、この漏れ光2001を検知可能なセンサ無線チップW1〜W4等をワークエリア100に複数個設置しておくことで、作業員の位置を推定する。より詳しくは、センサ無線チップW1〜W4は、漏れ光2001を検知すると、当該漏れ光2001に含まれる作業員端末10を識別可能な情報を読み出し、これを自身の位置情報と共に管理サーバ装置40に出力する。これによれば、作業員端末10に屋内測位センサ14等が設けられていなくても、作業員の位置を推定することができる。ひいては、屋内測位センサ14等を作業員端末10に搭載しなくてもよいため、作業員端末10を製造する際にかかるコストを削減することができる。
【0107】
本実施形態においては、作業員の高さ方向の位置は、作業員端末10に備えられる気圧センサ16によって計測された気圧(の変化)に基づいて推定されるが、例えばワークエリア100に設けられるカメラによって撮影された作業員を含む画像または作業員端末10に備えられるカメラ1003によって撮影された作業員の周辺の画像に基づいて推定されてもよい。
【0108】
本実施形態においては、作業員端末10としてメガネ型ウェアラブル端末を使用することにより、作業員は、ハンズフリーで作業を行うことが可能である。
【0109】
また、作業員端末10(メガネ型ウェアラブル端末)を装着する作業員がスマートフォン等のモバイルデバイスを所持している場合には、例えば作業員端末10とスマートフォンとを連携させるような構成とすることも可能である。具体的には、作業員端末10とスマートフォンとを例えばBluetooth等により通信可能に接続し、スマートフォンに備えられるGPSセンサによって検知された位置を示す位置情報を作業員端末10がスマートフォンから受信するようにしてもよい。
【0110】
また、スマートフォンに備えられたカメラによって撮影された画像を作業員端末10に送信することによって、当該画像が作業員端末10のディスプレイに表示されるようにしてもよい。
【0111】
更に、スマートフォンに備えられている作業員の歩数を計測する機能等により作業員が移動している等の状態を検知して、当該検知された状態を管理サーバ装置40に送信するような構成としてもよい。
【0112】
また、作業員端末10が音声通話機能を有していない構成である場合には、スマートフォンが有する音声通話機能を利用して、作業員と管理者との音声通話が行われても構わない。
【0113】
このように作業員端末10とスマートフォンとを連携させた場合には、当該スマートフォンが有する各種機能を利用することが可能となる。
【0114】
以上説明した第1の実施形態によれば、管理サーバ装置40は、ワークエリア100に設置される製造装置20の位置情報及び製造工程を管理すると共に、当該ワークエリア100において作業を行う作業員の位置情報及び作業可否情報を管理する構成を備えているので、作業員の状態に応じた作業の割り当てを実行することができる。ひいては、従来、作業を割り当てる際に管理者にかかっていた負荷を低減させることができる。
【0115】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態における管理システムが使用される環境、当該管理システムのネットワーク構成、作業員端末、管理者端末及び管理サーバ装置の各構成等については、上述した第1の実施形態と同様であるため、ここではその詳しい説明は省略する。本実施形態においては、上述した第1の実施形態と異なる部分について主に説明する。
【0116】
本実施形態においては、管理サーバ装置40に含まれる工程情報格納部46に格納されている工程情報のデータ構造が上述した第1の実施形態とは異なる。
【0117】
図17は、本実施形態における工程情報格納部46に格納されている工程情報のデータ構造の一例を示す。図17に示すように、工程情報格納部46に格納されている工程情報には、製造装置IDに対応づけて、製造開始時刻、準備開始時刻、作業名、緊急度(優先度)、ステータス、部材ID及び部材位置情報が含まれている。なお、製造装置ID、製造開始時刻、準備開始時刻、作業名、緊急度及びステータスについては、上述した図10において説明した通りであるため、その詳しい説明を省略する。
【0118】
部材IDは、当該部材IDに対応づけられた作業名により示される作業を行うにあたって必要となる部材(つまり、製造装置20にセットする部材)を識別するための識別情報である。部材位置情報は、当該部材位置情報に対応づけられた部材IDによって識別される部材が保管されている位置(保管場所)を示す情報である。
【0119】
図17に示す例では、工程情報格納部46には、工程情報461a〜464aが格納されている。なお、工程情報461aは、製造装置ID「M_0001」によって識別される製造装置20の製造工程に関する情報である。また、工程情報462aは、製造装置ID「M_0002」によって識別される製造装置20の製造工程に関する情報である。また、工程情報463aは、製造装置ID「M_0003」によって識別される製造装置20の製造工程に関する情報である。更に、工程情報464aは、製造装置ID「M_0004」によって識別される製造装置20の製造工程に関する情報である。
【0120】
工程情報461aには、製造装置ID「M_0001」に対応づけて部材ID「B_0001」及び部材位置情報「Xb1,Yb1」が含まれている。つまり、この工程情報461aによれば、製造装置ID「M_0001」によって識別される製造装置20の製造工程を開始するためには、部材ID「B_0001」によって識別される部材が必要であり、当該部材は部材位置情報「Xb1,Yb1」によって示される位置に保管されていることが示されている。
【0121】
なお、部材位置情報が製造装置20の位置を示す位置情報と同値を示す場合、当該製造装置20の製造工程を開始するにあたって必要な部材は既に製造装置20にセットされている、当該部材を製造装置20にセットする作業が行われている最中である、または当該部材は既に製造装置20近傍に運び込まれていることを示す。
【0122】
工程情報462aには、製造装置ID「M_0002」に対応づけて部材ID「B_0002」及び部材位置情報「Xb2,Yb2」が含まれている。つまり、この工程情報462aによれば、製造装置ID「M_0002」によって識別される製造装置20の製造工程を開始するためには、部材ID「B_0002」によって識別される部材が必要であり、当該部材は部材位置情報「Xb2,Yb2」によって示される位置に保管されていることが示されている。
【0123】
工程情報463aには、製造装置ID「M_0003」に対応づけて部材ID「B_0003」及び部材位置情報「Xb3,Yb3」が含まれている。つまり、この工程情報463aによれば、製造装置ID「M_0003」によって識別される製造装置20の製造工程を開始するためには、部材ID「B_0003」によって識別される部材が必要であり、当該部材は部材位置情報「Xb3,Yb3」によって示される位置に保管されていることが示されている。
【0124】
工程情報464aには、製造装置ID「M_0004」に対応づけて部材ID「B_0004」及び部材位置情報「Xb4,Yb4」が含まれている。つまり、この工程情報464aによれば、製造装置ID「M_0004」によって識別される製造装置20の製造工程を開始するためには、部材ID「B_0004」によって識別される部材が必要であり、当該部材は部材位置情報「Xb4,Yb4」によって示される位置に保管されていることが示されている。
【0125】
本実施形態においては、作業員が割り当てられた製造装置20に直接向かうのではなく、一度部材を取りに行ってから製造装置20に向かう場合を想定して、作業の割り当てが行われる。
【0126】
以下、図18に示すフローチャートを参照して、本実施形態における作業割当処理の処理手順について説明する。
【0127】
まず、上述したブロックB1〜B4に相当するブロックB11〜B14の処理が実行される。
【0128】
ブロックB14の処理が実行されると、制御部41は、抽出された1以上の作業員情報に含まれる位置情報及び高さ情報の各々と、ブロックB12の処理が実行されることで抽出された工程情報に含まれる部材位置情報とに基づいて、当該1以上の作業員情報に含まれる作業員IDによって各々識別される各作業員から当該工程情報に含まれる部材IDによって識別される部材までの距離Rbをそれぞれ推定する(ブロックB15)。具体的には、制御部41は、上述した(2)式または(3)式の(Xd,Yd)を(Xb,Yb)に置き換えることによって、各作業員から部材までの距離Rbを推定する。なお、作業員の高さ情報を利用しない場合、制御部41は、上述した(1)式の(Xd,Yd)を(Xb,Yb)に置き換えることによって、各作業員から部材までの距離Rbを推定する。
【0129】
続いて、制御部41は、ブロックB12の処理が実行されることで抽出された工程情報に含まれる部材位置情報と、ブロックB13の処理が実行されることで取得された製造装置情報に含まれる位置情報とに基づいて、当該工程情報によって含まれる部材IDによって識別される部材から当該製造装置情報に含まれる製造装置IDによって識別される製造装置20までの距離Rdを推定(算出)する(ブロックB16)。具体的には、制御部41は、上述した(1)式の(Xu,Yu)を(Xb,Yb)に置き換えることによって、部材から製造装置20までの距離Rdを算出する。
【0130】
しかる後、制御部41は、ブロックB15の処理が実行されることで各々推定された各作業員から部材までの距離Rbと、ブロックB16の処理が実行されることで推定された部材から製造装置20までの距離Rdとの和が最小になるように、作業員の選出を行う(作業の割り当てを行う)。具体的には、距離Rbと距離Rdとの和が最小となるときの距離Rbを推定する際に使用した作業員情報に含まれる作業員IDによって識別される作業員を選出し、この旨を通信処理部42を介して管理者端末30に通知して(ブロックB17)、ここでの処理を終了させる。
【0131】
以上説明した第2の実施形態によれば、作業員が割り当てられた製造装置20に直接向かうのではなく、一度部材を取りに行ってから製造装置20に向かう場合であっても、上述した第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0132】
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、予め定められた範囲内において作業を行うユーザに対して、当該範囲内の作業効率が上昇するように、作業を割り当てることができる。
【0133】
なお、本実施形態の処理は、コンピュータプログラムによって実現することができるので、このコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのコンピュータプログラムをコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0134】
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0135】
10…作業員端末(ユーザ端末)、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…屋内測位センサ、15…加速度センサ、16…気圧センサ、17…通信モジュール、20…製造装置、30…管理者端末、31…CPU、32…ROM、33…RAM、34…通信モジュール、35…ディスプレイ、40…管理サーバ装置、41…制御部、42…通信処理部、43…情報管理部、44…作業員情報格納部、45…製造装置情報格納部、46…工程情報格納部。
図1
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