特許第6246812号(P6246812)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6246812
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】口内洗浄剤及び歯過敏症治療組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/362 20060101AFI20171204BHJP
   A61K 8/33 20060101ALI20171204BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20171204BHJP
   A61K 8/35 20060101ALI20171204BHJP
   A61Q 11/00 20060101ALI20171204BHJP
   A61K 8/46 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   A61K8/362
   A61K8/33
   A61K8/34
   A61K8/35
   A61Q11/00
   A61K8/46
【請求項の数】11
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-531280(P2015-531280)
(86)(22)【出願日】2013年9月9日
(65)【公表番号】特表2015-527405(P2015-527405A)
(43)【公表日】2015年9月17日
(86)【国際出願番号】US2013058760
(87)【国際公開番号】WO2014039966
(87)【国際公開日】20140313
【審査請求日】2016年6月29日
(31)【優先権主張番号】13/608,814
(32)【優先日】2012年9月10日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502112382
【氏名又は名称】ジョンソン・アンド・ジョンソン・コンシューマー・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】シャルマ・ディーパック
(72)【発明者】
【氏名】ミフスド・ロジャー
【審査官】 駒木 亮一
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/126753(WO,A1)
【文献】 特開平05−070358(JP,A)
【文献】 特開2009−215307(JP,A)
【文献】 特開2000−281551(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K8/00−8/99
A61Q1/00−90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
過敏な歯を治療するための組成物であって、
.0.1%〜3%の少なくとも1つのC〜C二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸のカリウム塩と、
ii.少なくとも1つのバニラ風味成分と、
iii.0.001%〜0.25%のメントール又はその誘導体と、
iv.少なくとも1つの経口に許容できる溶媒と、を含
前記少なくとも1つのバニラ風味成分は、エチルバニリンを含み、
前記組成物は、マウスウォッシュまたは口内洗浄剤であり、
前記メントールの誘導体は、(+)−ネオ−メントール;メントン;(+)−イソ−メントン;メンチルアセテート;メンチルイソバレレート;(−)−メンチルラクテート;パラ−メンタ−1−エン−3オール;ピペリトン;(−)−メントールエチレングリコールカーボネート;(−)−メントール1−及び2−プロピレングリコールカーボネート;(−)−メントン1,2−グリセロールケタール;(+)−メントン1,2−グリセロールケタール;モノ−メンチルスクシネート、及びこれらの混合物を含む、組成物。
【請求項2】
.01%〜2%のアルキルサルフェート界面活性剤を更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記アルキルサルフェート界面活性剤が、偶数個のC〜C18鎖長を有する、アルキルサルフェート界面活性剤である、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記アルキルサルフェート界面活性剤が、ナトリウムラウリルサルフェート、ヘキサデシルサルフェート、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
.01%〜2%の追加の界面活性剤を更に含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項6】
前記追加の界面活性剤が、タウレートである、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記追加の界面活性剤が、メチルココイルタウレートである、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物が、0.001%〜0.12%の前記バニラ風味成分を含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記組成物が、0.01%〜0.15%の前記メントール又はその誘導体を含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記メントール又はその誘導体が、メントールである、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物が、C〜Cの一価アルコールを含まない、請求項1に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、C〜C二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸塩、及び矯味剤(複数を含む)を含む、口内洗浄剤を含む、歯過敏症治療組成物に関する。組成物を使用するための方法もまた開示される。
【背景技術】
【0002】
多くの人々が過敏な歯に悩まされているが、この状態は多くの場合、象牙質知覚過敏と称される。それは、任意の他の歯の欠陥又は病理によって説明され得ない、化学、熱、触、又は浸透圧刺激に典型的には反応して、露出した象牙質から生じる、一過性の痛みとして定義され、それを意味するように本明細書で使用される。歯の外側表面の腐食及び/又は歯茎の後退は多くの場合、象牙質細管の露出をもたらす。露出した象牙質細管中の体液の迅速な移動を引き起こす、任意の刺激(高レベルの糖、熱、又は冷たさ)は次いで、歯内神経の歪みをもたらし、疼痛反応を引き起こす。象牙質にわたる痛みの伝達機構は、十分には理解されていないが、神経減感剤及び象牙質細管閉塞剤の両方が、歯の過敏症を治療するために使用されてきた。硝酸カリウム及び/又はバイオガラス、非晶質リン酸カルシウムなどを含有する特別な歯磨き粉は、象牙質過敏症に悩まされる消費者によって常用される。歯の過敏症を治療するために使用される別の薬剤は、シュウ酸カリウムである。シュウ酸カリウムは象牙質過敏症を軽減するのに有効であるが、それにはいくつかの問題がある。
【0003】
シュウ酸カリウムなど、C〜C二塩基酸の塩を含有する組成物は、不快な風味を有する傾向があり、かつ矯味することが困難である。ベリーを含む、カンキツ類などの風味ノート(note)、及び緑茶などのハーブノートは、より良好な消費者許容性のための高レベルな矯味を達成できない。更に、ミントの風味でさえ、消費者が許容できるような高レベルな矯味性に達しない。したがって、改善された風味許容性を有する、C〜C二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸塩を含有する、歯過敏症治療組成物の継続的必要性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的は、本明細書に提供される組成物によって達成され得ることが発見された。一実施形態では、本発明は、約0.1%〜約3%の少なくとも1つのC〜C二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸塩と、有効な矯味量の少なくとも1つのバニラ風味抽出物と、約0.001%〜約0.25%のメントール及び/又はその誘導体と、少なくとも1つの経口に許容できる溶媒と、を含む、過敏な歯を治療するための組成物を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明の組成物は、本明細書に記載される本発明の必須要素及び制限事項、並びに本明細書に記載される追加若しくは任意の成分、構成要素、又は制限事項を含み、これらからなり、又はこれらから本質的になることができる。本明細書において使用される用語「を含む(comprising)」(及びその文法的変形)は、「有する(having)」又は「含有する(including)」を包括する意味で用いられ、「のみからなる(consisting only of)」の排他的な意味では使われない。
【0006】
本明細書で使用される用語「a」及び「the」は、単数の他に複数も包含すると理解される。
【0007】
特に指示がない限り、引用される全ての文献は、その関連部分について本明細書に援用されるが、いずれの文献の引用もそれが本発明に関連する先行技術であることの容認と解釈されるべきではない。更に、全体が本明細書に援用される全ての文書は、これらが本明細書に矛盾しない範囲においてのみ本明細書に組み込まれる。
【0008】
語句「有効な矯味量」とは、C〜C二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸塩(複数を含む)の嫌な味に対して、特定の美的又は矯味目的を達成することができる、本発明のバニラ風味抽出物の濃度又は量又はレベルを意味する。
【0009】
語句「経口に許容できる」とは、その担体が、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応等なしに、口腔表面に塗布されるか、又は哺乳類及びヒトが挙げられるがこれらに限定されない生物により摂取されるのに好適であることを意味する。
【0010】
「口腔ケア組成物」とは、通常の使用過程において、特定の治療薬の全身投与の目的で、意図的に嚥下されないが、むしろ口腔活性の目的で、歯の表面及び/又は口腔組織の実質的に全てに接触するのに十分な時間にわたって口腔内に保持される、生成物を意味する。口腔ケア組成物は、歯磨き粉、歯磨剤、歯磨きジェル、歯肉縁下ジェル、口内洗浄剤、溶液、ムース、フォーム、義歯ケア製品、マウススプレー、喉あめ、又は咀嚼錠を含む種々の形態であってもよい。口腔ケア組成物はまた、口腔表面への直接適用若しくは付着のためのフロス、ストリップ、又はフィルムに組み込まれてもよく、又は歯ブラシ若しくは回転塗布剤などのデバイス若しくはアプリケータに組み込まれてもよい。歯ブラシ若しくは回転塗布剤などのアプリケータは、使い捨て又は複数回使用のためであってもよい。
【0011】
百分率、部及び比率は全て、特に指定しない限り、本発明の組成物の総重量に基づいている。列挙された成分に関連するこのような重量はすべて、記述した特定の成分のレベルに基づいているので、特に指定しない限り、市販の物質に含まれることがあるキャリア又は副産物を含まない。
【0012】
語句、アルコールの「削減されたレベル」又はアルコールを「本質的に含まない」は、全組成物の容量の最大で10% v/v(又は約10% v/v)、任意に最大で5% v/v(又は約5% v/v)、任意に最大で1.0% v/v(又は約1.0% v/v)、任意に最大で0.1% v/v(又は約0.1% v/v)のC2〜C4の一価アルコールの量を意味する。任意に、本発明の組成物は、C2〜C4の一価アルコールを含まない。
【0013】
本発明の組成物は、マウスウォッシュ、口内洗浄剤、歯磨剤、歯磨き粉、ジェル、溶液、又は非ペルオキシド歯ホワイトニングストリップなどのストリップなどの形態であってもよい。
【0014】
〜C二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸塩
本発明の組成物は、少なくとも1つのC〜C二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸塩を含む。好適なC〜C二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸塩としては、シュウ酸、クエン酸、及びプロパン−1,2,3−トリカルボン酸塩が挙げられるがこれらに限定されない、ナトリウム又はカリウム塩が挙げられる。
【0015】
好適な二塩基酸塩の例としては、シュウ酸、コハク酸、メチルコハク酸、ジグリコール酸、グルタル(すなわち、ペンタン二)酸、3,5,5−トリメチルペンタン二酸、ヘキサン二酸、3,5,5−トリメチルヘキサン二酸、2,4,4−トリメチルヘキサン二酸、デカン二酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン−1,4−アセト酢酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、フマル酸、シュウ酸、テレフタル酸、フタル酸、及びイソフタル酸、ヒドロキシコハク酸、マロン酸、アジピン酸、セバシン酸、及び酒石酸、任意にシュウ酸、コハク酸、又は任意にシュウ酸のアルカリ金属塩が挙げられるがこれらに限定されない。
【0016】
好適な三塩基酸塩の例としては、クエン酸のアルカリ金属塩が挙げられるがこれに限定されない。
【0017】
好適な四塩基酸塩の例としては、1,1,2,2−エタンテトラカルボン酸;1,1,2,3−プロパンテトラカルボン酸;1,1,4,4−ブタンテトラカルボン酸;1,2,4,5−ベンゼントリカルボン酸、及びエチレンジアミン四酢酸、又は任意に1,1,2,2−エタンテトラカルボン酸のアルカリ金属塩が挙げられるがこれらに限定されない。
【0018】
ある特定の実施形態では、C2〜C5二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸は、シュウ酸、クエン酸、及びプロパン−1,2,3−トリカルボン酸、又はこれらの混合物、任意にシュウ酸カリウム、クエン酸カリウム、及びこれらの混合物のナトリウム又はカリウム塩である。ある特定の実施形態では、C〜C二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸塩は、シュウ酸カリウムである。シュウ酸カリウムの供給業者としては、Dr.Paul Lohmann GmbH KG(Emmerthal,Germany)及びCanton Lab.Pvt.Ltd(Makapura,Vadodara,India)が挙げられる。
【0019】
ある特定の実施形態では、C〜C二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸塩は、全組成物の重量の約0.1%〜約3%、任意に約1%〜約2%、任意に約1.2%〜約1.6%、又は任意に約1.4%の濃度で存在する。
【0020】
バニラ風味抽出物
本発明の組成物は、少なくとも1つのバニラ風味成分を更に含む。好適なバニラ風味成分の例示的であるが限定されない例としては、バニリン、エチルバニリン、ヘリオトロピン、プロペニルグエトール、バニラ抽出物、ベラトルムアルデヒド、4−シス−ヘプテナール、ジアセチル、ブチルラクテート、エチルラクテート、メチル−パラ−tert−ブチルフェニルアセテート、γ及びδヘキサラクトン、及びヘプタラクトン、ベンゾジヒドロピロン、バタースターター蒸留物、δテトラデカラクトン、ブチルアルデヒド、及びこれらの混合物が挙げられる。ある特定の実施形態では、バニラ風味成分は、バニリン、エチルバニリン、ヘリオトロピン、4−シス−ヘプテナール、ジアセチル、及びメチル−パラ−tert−ブチルフェニルアセテート、又はこれらの混合物から選択される。ある特定の他の実施形態では、バニラは、バニリン、エチルバニリン、又はこれらの混合物からなる群から選択される。エチルバニリン又はバニリンの供給業者としては、Symrise(Goose Creek,SC)、Firmenich、IFF、Givaudan、AM Todd、Virginia Dareなどが挙げられる。好適な溶媒又は希釈剤としては、プロピレングリコール、ネオビー(Stepan Lipid Nutritionによって供給される中鎖トリグリセリド)、及び香料業界で一般的に使用される他のもの、並びにこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。バニラ風味抽出物のより詳細な考察は、米国特許公開第US 2006/0280852号(Harveyら)で見ることができ、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0021】
ある特定の実施形態では、バニラ風味成分は、有効矯味量で存在する。他の実施形態では、バニラ風味抽出物は、約0.001%〜約0.12%、任意に約0.006%〜約0.03%、又は任意に約0.012%〜約0.015%の濃度で存在する。
【0022】
メントール及び/又はメントール誘導体
本発明の組成物は、ヘキサヒドロチモールとしても既知の、メントール(CH(C)OH)を更に含む。メントールは、いくらかの消毒剤特性に加えて、冷却、ヒリヒリ感を提供する。メントール誘導体もまた本明細書で有用である。好適なメントール誘導体としては、(+)−ネオ−メントール;メントン;(+)−イソ−メントン;メンチルアセテート;メンチルイソバレレート;(−)−メンチルラクテート;パラ−メンタ−1−エン−3オール;ピペリトン;(−)−メントールエチレングリコールカーボネート;(−)−メントール1−及び2−プロピレングリコールカーボネート;(−)−メントン1,2−グリセロールケタール;(+)−メントン1,2−グリセロールケタール;モノ−メンチルスクシネート、及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。メントール及び/又はメントール誘導体は、以下のうちの1つ以上が挙げられるがこれらに限定されない、ミント油の形態で提供され得る:ペパーミント油;ハッカミント油;クールミント油;スペアミント油;ローズミッチャムミント油;コーンミント油;日本ペパーミント油;中国ペパーミント油;及びこれらの組み合わせ。メントール又はメントール誘導体の供給業者としては、Jindal Drugs Limited(Navi Mumbai,India)及びSymrise(Goose Creek,SC)が挙げられる。
【0023】
ある特定の実施形態では、メントール又はメントール誘導体は、全組成物の重量の少なくとも約0.001%、任意に約0.001%(又は約0.001%超)〜約0.25%、任意に約0.01%〜約0.15%、任意に約0.05%〜約0.1%、任意に約0.07%の濃度で存在する。
【0024】
メントール又はメントール誘導体に加えて、あるいは、本発明の組成物は、カルボキシアミド誘導体、シクロヘキサンカルボキシアミド、ジメチルメンチルスクシンイミド、メンチルラクテート(Symrise GmbH & Co.(Holzminden,Germany)から商標名Frescolat MLで入手可能)、メントングリセリンアセタール(Symrise GmbH & Co.(Holzminden,Germany)から商標名Frescolat MGAで入手可能)、メントキシプロパンジオール(Takasago Int’l Corp.(Tokyo,Japan)から商標名Coolact 10及びCoolact P(−)−イソプレゴールで市販);ネオイソメントール、ネオメントール、イソメントール、PMD 38p−メンタン−3,8,−ジオール、(2R)−3−(1−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール、(2RS)−3−(1−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール;N−エチル−pメンタン−3−カルボキシアミド(WS−3)、エチレングリコールp−メンタン−3−カルボキシレート(WS−4)、エチル3−(p−メンタン−3−カルボキシアミド)アセテート(WS−5)、N−(4−メトキシフェニル)−p−メンタン−3−カルボキシアミド(WS−12)、N−t−ブチル−p−メンタン−カルボキシアミド(WS−14)、2−イソプロピル−N−2,3−トリメチルブチルアミド(WS−23)、1−グリセリルp−メンタン−3−カルボキシレート(WS−30)(全てMillennium Chemicals(Hunt Valley,Md.,USA)から市販);フェノール誘導体などの非メントール誘導体、例えば、チモール及びオイゲノール、イシリン(Phoenix Pharmaceuticals(Belmont,Calif.,USA))、2(5H)−NIPF(Nestec(Vevey,Switzerland))、4−メチル−3−(1−ピロリジニル)2[5H]−フラノン、MPDバニリルアセタール(Takasago Int’l Corp.(Tokyo,Japan))Hotact VBE(Lipo Chemicals,Inc.(Paterson,N.J.,USA))、又はカプサイシン(唐辛子の誘導体)からなる群から選択される感覚剤を含んでもよい。
【0025】
ある特定の実施形態では、感覚剤は、メントール及び/又はメントール誘導体あり又はなしで、全組成物の重量の約0.001%〜約1.0%、任意に約0.01%〜約0.5%、又は任意に約0.1%〜約0.4%の濃度で存在し得る。
【0026】
任意の成分
本発明の組成物は、限定されない例と共に以下の段落に記載される、任意の成分(集合的に経口に許容できる担体又は賦形剤と称される)を更に含む。これらの経口に許容できる担体材料としては、局所的経口投与に好適である、1つ以上の相溶性のある固体又は液体賦形剤又は希釈剤が挙げられる。「相溶性のある」とは、組成物の成分が、組成物の安定性及び/又は有効性を実質的に低減し得る方法で相互作用することなく、混合され得ることを意味する。好適な担体又は賦形剤は、当該技術分野において周知である。それらの選択は、味、費用、及び貯蔵性などの二次的な検討事項によって決まる。任意の成分の大まかなリストが以下に提供されるが、好適な任意の成分(賦形剤及び担体を含む)のより詳細な考察は、米国特許公開第20110089073号(Baigら)で見ることができ、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0027】
アルキルサルフェート界面活性剤
経口用液体組成物はまた、少なくとも1つのアルキルサルフェート界面活性剤を含有する。ある特定の実施形態では、好適なアルキルサルフェート界面活性剤としては、アルキルサルフェート界面活性剤が偶数個のC〜C18、任意にC10〜C16の鎖長を有するような、硫酸化C〜C18、任意に硫酸化C10〜C16の偶数個の短鎖鎖長の、炭酸ナトリウム又は水酸化ナトリウムなどの好適な塩基性塩、及びこれらの混合物で中和されたアルコールが挙げられるがこれらに限定されない。ある実施形態においては、アルキルサルフェートは、ナトリウムラウリルサルフェ−ト、ヘキサデシルサルフェ−ト及びこれらの混合物からなる群から選択される。ある実施形態においては、市販のアルキルサルフェートの混合物が使用される。市販のナトリウムラウリルサルフェ−ト(SLS)の、アルキル鎖長による代表的な百分率ブレークダウンは次の通りである。
【0028】
【表1】
【0029】
好適な市販の混合物としては、Stephanol WA−100NF USP(Stepan,Northfield,Ill.)、Texappon K12G PH(Cognis,Carlstadt,NJ)、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0030】
ある特定の実施形態では、組成物に添加されるアルキルサルフェート界面活性剤の量は、組成物の0.01%(又は約0.01%)〜2.0%(又は約2.0%)w/v、任意に0.03%(又は約0.03%)〜0.5%(又は約0.5%)w/v、又は任意に0.04%(又は約0.04%)〜0.35%(又は約0.35%)w/vであり得る。
【0031】
ある特定の実施形態では、組成物中の溶媒系対アルキルサルフェート界面活性剤の比は、360:1(又は約360:1)〜10:1(又は約10:1)、任意に100:1(又は約100:1)〜20:1(又は約20:1)であるべきである。
【0032】
追加の界面活性剤
ある特定の実施形態では、本発明は、存在する場合に精油の可溶化を補助するために、アルキルサルフェート界面活性剤に加えて界面活性剤を含有するが、ただしそのような追加の界面活性剤は、精油の生物学的利用能に影響を及ぼさない。好適な例には、追加のアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びこれらの混合物が挙げられる。
【0033】
本明細書において有用なアニオン性界面活性剤としては、サルコシン型界面活性剤又はサルコシネート、メチルココイルタウリン酸ナトリウム等のタウレート、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ラウレスカルボン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。多くの好適なアニオン性界面活性剤が米国特許第3,959,458号(Agricolaら)に開示されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0034】
本発明の組成物に用いることができる非イオン性界面活性剤としては、アルキレンオキシド基(本質的には親水性)と、本質的には脂肪族又はアルキル芳香族であり得る有機疎水性化合物との縮合によって生成される化合物が挙げられるがこれらに限定されない。好適な非イオン性界面活性剤の例としては、アルキルポリグルコシド;例えば、商品名CRODURET(Croda Inc.,Edison,NJ)として市販されているエトキシル化水素添加ヒマシ油、及び/又は脂肪族アルコールエトキシレート;アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物;エチレンオキシドと、プロピレンオキシド及びエチレンジアミンの反応生成物との、縮合に由来する生成物;脂肪族アルコールのエチレンオキシド縮合物;長鎖三級アミンオキシド;長鎖三級ホスフィンオキシド;長鎖ジアルキルスルホキシド、及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。
【0035】
本発明において有用な両性界面活性剤としては、脂肪族ラジカルが直鎖又は分枝鎖状であり得、また脂肪族置換基の1つが約8〜約18個の炭素原子を含有し、1つがアニオン性水溶性基、例えば、カルボキシレート、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートを含有する、脂肪族第二級及び第三級アミンの誘導体が挙げられるがこれらに限定されない。好適な両性界面活性剤の例としては、アルキルイミノ−ジプロピオネート、アルキルアンホグリシネート(モノ又はジ)、アルキルアンホプロピオネート(モノ又はジ)、アルキルアンホアセテート(モノ又はジ)、N−アルキルβ−アミノプロピオン酸、アルキルポリアミノカルボキシレート、リン酸化イミダゾリン、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルタイン、アルキルアミドスルタイン、及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。特定の実施形態では、両性界面活性剤は、アルキルアミドプロピルベタイン、ラウロアンホアセテートナトリウム等のアンホアセテート、及びこれらの混合物からなる群から選択される。上記界面活性剤のうちいずれの混合物も使用することができる。アニオン性、非イオン性、及び両性界面活性剤のより詳細な考察は、米国特許第7,087,650号(Lennon)、同第7,084,104号(Martinら)、同第5,190,747号(Sekiguchiら)、及び同第4,051,234号(Gieske)で見ることができ、それらのそれぞれは、全体として参照により本明細書に組み込まれる。
【0036】
ある特定の実施形態では、追加の界面活性剤は、タウレートである。一実施形態では、追加の界面活性剤は、ナトリウムメチルココイルタウレートである。
【0037】
アルキルサルフェート界面活性剤及び精油が存在するとき、追加の界面活性剤は、約0.01%(又は約0.01%)〜2.0%(又は約2.0%)w/w、任意に0.01%(又は約0.01%)〜0.5%(又は約0.5%)w/w、又は任意に0.01%(又は約0.01%)〜0.2%(又は約0.2%)w/wの濃度で添加され得る。
【0038】
精油
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、メントール及び/又はメントール誘導体の源としてすでに記載された油によって提供され得るものに加えて、少なくとも1つの精油を含有してもよい。
【0039】
チモール、[(CHCHC(CH)OH、イソプロピル−m−クレゾールとしても既知]は水にわずかに溶解するだけだが、アルコールには溶解し、その存在が、定評のある高アルコールの市販口内洗浄剤にアルコールが必要であった理由の1つである。サリチル酸メチル、[COHCOOCH、冬緑油としても既知]は、更に矯味を提供する。オイカリプトール(C1018O、シネオールとしても既知)は、テルペンエーテルであり、冷たくピリッとした味を提供する。
【0040】
ある特定の実施形態では、開示された組成物中に存在する精油の全量は、組成物の0.001%(又は約0.001%)〜0.35%(又は約0.35%)w/v、又は任意に0.16%(又は約0.16%)〜0.28%(又は約0.28%)w/vであり得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、チモール、及び加えて、オイカリプトール、若しくはサリチル酸メチル、又はこれらの混合物を含有する。任意に、組成物は、これらの精油の3つ全部を含有する。
【0042】
ある特定の実施形態では、チモールは、組成物の0.001%(又は約0.001%)〜0.25%(又は約0.25%)w/v、又は任意に0.04%(又は約0.04%)〜0.08%(又は約0.08%)w/vの量で採用される。ある特定の実施形態では、オイカリプトールは、組成物の0.001%(又は約0.001%)〜0.25%(又は約0.25%)w/v、又は任意に組成物の0.01%(又は約0.01%)〜0.11%(又は約0.11%)w/vであるが、他の実施形態では、0.05%(又は約0.05%)以下、又は任意に0.03%(又は約0.03%)w/vの量で採用されてもよい。ある特定の実施形態では、サリチル酸メチルは、組成物の0.001%(又は約0.001%)〜0.25%(又は約0.25%)w/v、又は任意に0.04%(又は約0.04%)〜0.08%(又は約0.08%)w/vの量で採用されてもよい。
【0043】
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、経口に許容できる溶媒を含む。経口に許容できる溶媒としては、水、C〜Cの一価アルコール、プロピレングリコール、及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。存在する場合、C〜Cの一価アルコールは、低減されたレベルである。
【0044】
本発明の組成物はまた、増粘剤、保湿剤、キレート剤、ホワイトニング剤、及び香味料、保存料、pH調整剤などの添加剤などを非排他的に含む、1つ以上の任意の成分を含んでもよい。本発明の組成物のpHは、約5〜約7.5、又は任意に約5.5〜約7の範囲で、任意に維持される。
【0045】
組成物に適切な粘度を付与することが可能である市販の増粘剤が、本発明での使用に好適である。好適な増粘剤の例は、1)式:HO−(CHCHO)Hのポリエチレングリコール(式中、zは約3〜約200の整数);及び2)約16〜約22の炭素原子を含有する脂肪酸;エトキシ化ポリオールの脂肪酸エステル;脂肪酸及びグリセリンのモノ及びジエステルのエトキシ化誘導体;ヒドロキシアルキルセルロース;アルキルセルロース;ヒドロキシアルキルアルキルセルロース;及びこれらの混合物のモノ又はジエステルを非排他的に含む。好ましい増粘剤としては、ポリエチレングリコールエステル、又は任意に、商標名「PEG 6000 DS」でStepan Company(Northfield,Illinois)又はComiel,S.p.A.(Bologna,Italy)から入手可能である、PEG−150ジステアレートが挙げられる。
【0046】
市販の保湿剤は、本発明での使用に好適である。保湿剤は、組成物の全重量に基づき、約0%〜約20%、任意に約0.5%〜約15%、又は任意に約0.5%〜約10%の量で存在してもよい。好適な保湿剤の例は、1)ソルビタル(sorbital)、グリセリン、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、及びこれらの混合物を含む、又はこれらからなる群から選択される、水溶性液体ポリオール;2)式:HO−(R”O)−Hのポリアルキレングリコール(式中、R”は約2〜約3の炭素原子を有するアルキレン基であり、bは約2〜約10の整数である);3)式CH〜C10−(OCHCH−OHのメチルグルコースのポリエチレングリコールエーテル(式中、cは約5〜約25の整数である);4)尿素;並びに5)これらの混合物を非排他的に含む。ある特定の実施形態では、保湿剤は、ソルビトール及びプロピレングリコールの混合物である。
【0047】
好適なキレート剤の例としては、本発明の組成物を保護し保存することができるものが挙げられる。任意に、キレート剤は、商標名「Versene 100XL」でDow Chemical Company(Midland,Michigan)から市販の、エチレンジアミン四酢酸(「EDTA」)、又は任意にEDTA四ナトリウムであり、組成物の全重量に基づき、約0〜約0.5%、又は任意に約0.05%〜約0.25%の量で存在する。
【0048】
好適な保存料としては、安息香酸ナトリウム及びポリソルベート(polysorabate)が挙げられ、組成物の全重量に基づき、約0〜約0.2%、又は任意に約0.05%〜約0.10%の量で組成物中に存在する。
【0049】
上記の組成物は、好適な容器中で所望の成分を組み合わせ、機械的に撹拌されるプロペラ、へらなど、当該技術分野でよく知られている任意の従来の混合手段で、周囲条件下で混合することによって調製されてもよい。混合の順序は重要ではない。
【0050】
本明細書において例示的に開示される発明は好適に、本明細書において具体的には開示されていない任意の成分(component)、成分(ingredient)、又は工程がなくても実行され得る。本発明の本質及びその実施方法を更に説明するためにいくつかの実施例を以下に示す。しかし、本発明がこれらの詳細に限定されると見なすべきではない。
【0051】
ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、チューインガム又はチューインガム基礎剤を含まないか、又は実質的に含まない。チューインガム又はチューインガム基礎剤は、本発明のC〜C二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸塩などの口腔ケア薬剤の可用性を閉じ込めるか、又は別様に阻止する傾向があり、それらがそれらの目的とする機能を実施することが不可能になる。更に、高粘性ガムの塊の(すなわち、チューインガム又はチューインガム基礎剤の)融解及び混合は、本発明の口腔ケア薬剤の用量の精度及び均一性の制御を困難にする。チューインガム又はチューインガム基礎剤に関連して使用される場合、「実質的に含まない」とは、全組成物の重量(w/v)の5%(又は約5%)、任意に3%(又は約3%)、任意に1%(又は約1%)、又は任意に0.1、又は任意に0.01%(又は約0.01%)未満の量の生物学的利用能に作用する化合物を有する製剤と定義される。ある実施形態においては、生物学的利用能に作用する化合物としては、ポロキサマーなどのポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドブロックコポリマー、シクロデキストリン、ツイーン(Tweens)などのポリソルベート、及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。チューインガム又はチューインガム基礎剤は、すでに参照により組み込まれている米国特許公開第2006/0280852号(Harveyら)により詳細に記載される。
【実施例】
【0052】
以下の実施例は説明のためのみのものであり、決して本発明を限定するものとして解釈すべきではない。当業者は、添付の請求項の精神と範囲内において種々の変形が可能であることを十分理解するであろう。
【0053】
風味許容性評価
シュウ酸カリウムを含有する本発明の組成物を、風味許容性に対して評価した。190人のメンバーの試験群によって、組成物の風味の評価を実施した。メンバーに、10mlの実施例A〜Eの組成物のそれぞれ(表1)で、60秒間口の中をすすぎ、吐き出し、以下の風味の全体的な嗜好スケールを使用して、1〜9のスケールの風味許容性評価を提供するよう求めた:0〜4=許容できない;5=どちらでもない;及び6〜9=許容できる。従来の混合技術を使用して、表1の組成物を調製した。
【0054】
【表2】
【0055】
風味の全体的な嗜好スケールに基づき、表1の結果は、シュウ酸塩及びメントールを有するバニリン風味抽出物を含有する本発明の実施例Fのみが、5点台後半から6点を超える範囲のスコア(6.2点)を提供したことを示す。注目すべきは、バニリン風味抽出物なしの製剤、すなわち、ミント風味+精油(3.5点)、カンキツ風味+精油(3.0点)、ハーブ緑茶+精油(2.8点)、又はミント風味のみ(5.2点)のいずれかを含有する製剤は全て、5点台前半又はそれ以下をもたらした。
【0056】
本発明の更なる実施形態は、表2の実施例1及び2に例示され、従来の混合技術を使用して調製され得る。実施例1及び2のそれぞれは、5点台後半の範囲のスコア(それぞれ5.9点及び5.7点)を提供する。
【0057】
【表3】
【0058】
〔実施の態様〕
(1) 過敏な歯を治療するための組成物であって、
i.約0.1%〜約3%の少なくとも1つのC〜C二塩基酸、三塩基酸、又は四塩基酸塩と、
ii.少なくとも1つのバニラ風味抽出物と、
iii.約0.001%〜約0.25%のメントール又はその誘導体と、
iv.少なくとも1つの経口に許容できる溶媒と、を含む、組成物。
(2) 約0.01%〜約2%のアルキルサルフェート界面活性剤を更に含む、実施態様1に記載の組成物。
(3) 前記アルキルサルフェート界面活性剤が、偶数個のC〜C18鎖長(even numbered C8 to C18 chain length)を有する、アルキルサルフェート界面活性剤である、実施態様2に記載の組成物。
(4) 前記アルキルサルフェート界面活性剤が、ナトリウムラウリルサルフェート、ヘキサデシルサルフェート、及びこれらの混合物からなる群から選択される、実施態様3に記載の組成物。
(5) 約0.01%〜約2%の追加の界面活性剤を更に含む、実施態様2に記載の組成物。
【0059】
(6) 前記追加の界面活性剤が、タウレート(taurate)である、実施態様5に記載の組成物。
(7) 前記追加の界面活性剤が、メチルココイルタウレート(methyl cocoyl taurate)である、実施態様6に記載の組成物。
(8) 前記バニラ風味抽出物が、バニリン、エチルバニリン、ヘリオトロピン、プロペニルグエトール、バニラ抽出物、ベラトルムアルデヒド、4−シス−ヘプテナール、ジアセチル、ブチルラクテート、エチルラクテート、メチル−パラ−tert−ブチルフェニルアセテート、γ及びδヘキサラクトン及びヘプタラクトン、ベンゾジヒドロピロン、バタースターター蒸留物、δテトラデカラクトン、ブチルアルデヒド、及びこれらの混合物からなる群から選択される、実施態様1に記載の組成物。
(9) 前記バニラ風味抽出物が、エチルバニリンである、実施態様8に記載の組成物。
(10) 前記組成物が、約0.001%〜約0.12%の前記バニラ風味抽出物を含有する、実施態様1に記載の組成物。
【0060】
(11) 前記組成物が、約0.01%〜約0.15%の前記メントール又はその誘導体を含有する、実施態様1に記載の組成物。
(12) 前記メントール又はその誘導体が、メントールである、実施態様1に記載の組成物。
(13) 前記組成物が、C〜Cの一価アルコールを本質的に含まない、実施態様1に記載の組成物。
(14) 前記組成物が、C〜Cの一価アルコールを含まない、実施態様1に記載の組成物。
(15) 実施態様1に記載の組成物を少なくとも1つの過敏な歯に適用する工程を含む、過敏な歯を治療する方法。