(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0005】
[0005]以下で、本開示の1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、本開示のすべての企図された特徴の包括的な概観ではなく、本開示のすべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、本開示のいずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、本開示の1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0006】
[0006]一態様では、本開示は、ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末において動作可能なワイヤレス通信の方法を提供する。ここで、本方法は、所定のゲーティングパターン(gating pattern)を利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信するステップと、ワイヤレス通信ネットワークの性能メトリック(performance metric)に従って、所定のゲーティングパターンを利用することを中止することを判断するステップとを含む。
【0007】
[0007]本開示の別の態様は、所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信するステップと、所定のゲーティングパターンが、フレーム早期終了(frame early termination)のために利用されるACKMaskパターンと重複すると判断するステップと、ACKMaskパターンと重複しない少なくとも1つのPCG中に逆方向リンクトラフィックチャネルの送信を可能にするためにゲーティングパターンを変更するステップとを含む、ワイヤレス通信の方法を提供する。
【0008】
[0008]本開示の別の態様は、所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信するための手段と、ワイヤレス通信ネットワークの性能メトリックに従って、所定のゲーティングパターンを利用することを中止することを判断するための手段とを含む、ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末を提供する。
【0009】
[0009]本開示の別の態様は、所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信するための手段と、所定のゲーティングパターンが、フレーム早期終了のために利用されるACKMaskパターンと重複すると判断するための手段と、ACKMaskパターンと重複しない少なくとも1つのPCG中に逆方向リンクトラフィックチャネルの送信を可能にするためにゲーティングパターンを変更するための手段とを含む、ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末を提供する。
【0010】
[0010]本開示の別の態様は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合されたメモリと、少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合された通信インターフェースとを含み、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信することと、ワイヤレス通信ネットワークの性能メトリックに従って、所定のゲーティングパターンを利用することを中止することを判断することとを行うように構成された、ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末を提供する。
【0011】
[0011]本開示の別の態様は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合されたメモリと、少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合された通信インターフェースとを含み、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信することと、所定のゲーティングパターンが、フレーム早期終了のための利用されるACKMaskパターンと重複すると判断することと、ACKMaskパターンと重複しない少なくとも1つのPCG中に逆方向リンクトラフィックチャネルの送信を可能にするためにゲーティングパターンを変更することとを行うように構成された、ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末を提供する。
【0012】
[0012]本開示の別の態様は、コンピュータに、所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信させるための命令と、コンピュータに、ワイヤレス通信ネットワークの性能メトリックに従って、所定のゲーティングパターンを利用することを中止することを判断させるための命令とを含む、ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末中で動作可能なコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0013】
[0013]本開示の別の態様は、コンピュータに、所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信させるための命令と、コンピュータに、所定のゲーティングパターンが、フレーム早期終了のために利用されるACKMaskパターンと重複すると判断させるための命令と、コンピュータに、ACKMaskパターンと重複しない少なくとも1つのPCG中に逆方向リンクトラフィックチャネルの送信を可能にするためにゲーティングパターンを変更させるための命令とを含む、ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末中で動作可能なコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0014】
[0014]本発明のこれらおよび他の態様は、以下の発明を実施するための形態を検討すればより十分に理解されよう。本発明の特定の例示的な実施形態の以下の説明を添付の図と併せて検討すれば、当業者には、本発明の他の態様、特徴、および実施形態が明らかになろう。本発明の特徴が、以下のいくつかの実施形態および図に関連して説明され得るが、本発明のすべての実施形態は、本明細書で説明する有利な特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。言い換えれば、1つまたは複数の実施形態が、いくつかの有利な特徴を有するものとして説明され得るが、そのような特徴のうちの1つまたは複数は、本明細書で説明する本発明の様々な実施形態に従っても使用され得る。同様に、例示的な実施形態が、以下ではデバイス、システム、または方法の実施形態として説明され得るが、そのような例示的な実施形態は、様々なデバイス、システム、および方法で実装され得ることを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0021]添付の図面に関して以下に示す説明は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る唯一の構成を表すものではない。以下の説明は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、説明される概念および特徴を不明瞭にしないように、よく知られている回路、構造、技法および構成要素をブロック図の形式で示す。
【0017】
[0022]本開示全体にわたって提示する様々な概念は、多種多様な電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。本開示のいくつかの態様がCDMA 1xプロトコルおよびシステムについて以下で説明され、関係する用語が以下の説明の大部分において見つけられ得る。しかしながら、本開示の1つまたは複数の態様が、1つまたは複数の他のワイヤレス通信プロトコルおよびシステムにおいて採用され、それらの中に含まれ得ることを、当業者は認識されよう。
【0018】
[0023]
図1を参照すると、本開示の1つまたは複数の態様が適用され得るネットワーク環境のブロック図が示されている。ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数の基地局102とアクセス端末104との間のワイヤレス通信を可能にするように適応される。基地局102とアクセス端末104とは、ワイヤレス信号を介して互いに対話するように適応され得る。いくつかの事例では、そのようなワイヤレス相互作用は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上で行われ得る。各被変調信号は、制御情報(たとえば、パイロット信号)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。
【0019】
[0024]基地局102は、基地局アンテナを介してアクセス端末104とワイヤレス通信することができる。基地局102はそれぞれ、概して、(1つまたは複数のアクセス端末104のための)ワイヤレス通信システム100へのワイヤレス接続性を可能にするように適応されたデバイスとして実装され得る。そのような基地局102は、当業者によって、送受信基地局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、および拡張サービスセット(ESS)、ノードB、フェムトセル、ピコセル、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
【0020】
[0025]基地局102は、基地局コントローラ(
図2参照)の制御下でアクセス端末104と通信するように構成される。基地局102のサイトの各々は、それぞれの地理的エリアに通信カバレージを与えることができる。各基地局102のためのカバレージエリア106は、ここでは、セル106a、106b、または106cとして識別される。基地局102のためのカバレージエリア106は、(図示されていないが、カバレージエリアの一部分のみを構成する)セクタに分割され得る。様々な例では、システム100は、異なるタイプの基地局102を含み得る。
【0021】
[0026]1つまたは複数のアクセス端末104はカバレージエリア106全体にわたって分散され得る。各アクセス端末104は1つまたは複数の基地局102と通信し得る。アクセス端末104は、概して、ワイヤレス信号を介して1つまたは複数の他のデバイスと通信する1つまたは複数のデバイスを含み得る。そのようなアクセス端末104は、当業者によって、ユーザ機器(UE)、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。アクセス端末104は、モバイル端末および/または少なくとも実質的に固定の端末を含み得る。アクセス端末104の例としては、モバイルフォン、ページャ、ワイヤレスモデム、携帯情報端末、個人情報マネージャ(PIM)、パーソナルメディアプレーヤ、パームトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、テレビジョン、アプライアンス、電子リーダー、デジタルビデオレコーダ(DVR)、マシンツーマシン(M2M)デバイス、および/または少なくとも部分的にワイヤレスまたはセルラーネットワークを介して通信する他の通信/コンピューティングデバイスがある。
【0022】
[0027]
図2を参照すると、少なくとも1つの例による、ワイヤレス通信システム100の選択構成要素を示すブロック図が示されている。図示のように、基地局102は、無線アクセスネットワーク(RAN)202の少なくとも一部として含まれる。無線アクセスネットワーク(RAN)202は、概して、1つまたは複数のアクセス端末104と、コアネットワーク204中に含まれるネットワークエンティティなどの1つまたは複数の他のネットワークエンティティとの間のトラフィックおよびシグナリングを管理するように適応される。無線アクセスネットワーク202は、様々な実装形態によれば、当業者によって、基地局サブシステム(BSS)、アクセスネットワーク、GSM(登録商標)エッジ無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM Edge Radio Access Network)、UMTS地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN:UMTS Terrestrial Radio Access Network)などと呼ばれることがある。
【0023】
[0028]1つまたは複数の基地局102に加えて、無線アクセスネットワーク202は、当業者によって無線ネットワークコントローラ(RNC)と呼ばれることもある基地局コントローラ(BSC)206を含むことができる。基地局コントローラ206は、概して、基地局コントローラ206に接続された1つまたは複数の基地局102に関連する1つまたは複数のカバレージエリア内でのワイヤレス接続の確立、解放、および維持を担当する。基地局コントローラ206は、コアネットワーク204の1つまたは複数のノードまたはエンティティに通信可能に結合され得る。
【0024】
[0029]コアネットワーク204は、無線アクセスネットワーク202を介して接続されたアクセス端末104に様々なサービスを与えるワイヤレス通信システム100の一部分である。コアネットワーク204は、回線交換(CS:circuit-switched)ドメインとパケット交換(PS:packet-switched)ドメインとを含み得る。回線交換エンティティのいくつかの例としては、MSC/VLR208として識別される、モバイル交換センター(MSC:mobile switching center)およびビジターロケーションレジスタ(VLR:visitor location register)、ならびにゲートウェイMSC(GMSC:Gateway MSC)210がある。パケット交換要素のいくつかの例としては、サービングGPRSサポートノード(SGSN:Serving GPRS Support Node)212およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN:Gateway GPRS Support Node)214がある。EIR、HLR、VLRおよび/またはAuCなど、他のネットワークエンティティが含まれ得、それらの一部または全部が回線交換ドメインとパケット交換ドメインの両方によって共有され得る。アクセス端末104は、回線交換ドメインを介して公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)216へのアクセスを取得し、パケット交換ドメインを介してIPネットワーク218へのアクセスを取得することができる。
【0025】
[0030]ワイヤレス通信システム100は、1xEV−DOネットワークなど、データ最適化アーキテクチャおよび/またはプロトコルを採用し得る。アクセス端末104がそのようなシステム100内で動作するとき、アクセス端末104は、トラフィックモード(またはトラフィック状態)およびドーマント(dormant)モード(またはドーマント状態)を含む、様々な動作モードを採用し得る。トラフィックモードでは、ワイヤレス通信システム100は、アクセス端末104と基地局102との間の通信のためにエアリンクリソースを割り振る。ドーマントモードでは、トラフィックチャネルはティアダウンされ、エアリンクリソースはアクセス端末104において電源切断される。したがって、これらのリソースを動作させるために必要とされる電力がドーマントモード中に温存され、それにより、アクセス端末104におけるバッテリー寿命を延長する。アクセス端末104の他のサブシステムはまた、ドーマントモード中の大部分の時間の間、電源切断されるかまたは「省電力」モードに入れられ得る。アクセス端末104は、ページングメッセージのためのページングチャネル(PCH:paging channel)など、制御チャネルを監視するために時々「起動(wake up)」し得る。そのようなページングメッセージは、着信音声またはデータ呼の発生についてアクセス端末104に警告するメッセージと、アクセス端末104のためのシステム情報および他の情報を搬送する制御/オーバーヘッドメッセージとを含み得る。
【0026】
[0031]アクセス端末104は、ボイス呼またはデータ通信に応答してドーマント状態からトラフィック状態に遷移し得る。ボイス呼またはデータ通信は、(アクセス端末104への)着信または(アクセス端末104からの)発信であり得る。逆に、トラフィックアクティビティがいくらかの所定の時間期間の間停止するとき、アクセス端末104はトラフィック状態からドーマント状態に遷移し得る。一般に、無線ネットワークは2つの状態間の遷移を制御する。
【0027】
[0032]アクセス端末104がワイヤレス通信システム100内で動作するとき、トラフィックアクティビティは基地局102とアクセス端末104との間でまったく非対称であり得る。言い換えれば、一方向において、反対方向よりもかなり多いトラフィックが通信され得る。これは、ダウンリンクトラフィックフローが一般にアップリンクトラフィックフローを大きいマージンだけ超えるとき、データ通信について特にそうである。たとえば、アクセス端末104におけるユーザは、比較的長い時間期間の間大きいファイルをダウンロードし、たいてい制御情報はアップリンク上で通信されていることがある。制御情報は、様々なレイヤ、たとえば、インターネットプロトコル(IP)肯定応答、ならびに物理エアリンクの電力制御、レート制御、およびパイロットからのものであり得る。非対称トラフィックの別の例は、ユーザクリックの間にギャップが発生し、単一のウェブページクリックから発信した1つのページ中でダウンロードされるオブジェクト間にギャップが発生する、インターネットブラウジングである。同様に、インターネットオーディオ/無線およびビデオストリーミングは、データがダウンロードしている間、非アクティビティ期間に遭遇する。そのような時間期間中、アクセス端末104のアップリンクリソースは、一般に、電源投入されたままであり、したがって電力を消費し続けるが、それらは、ユーザ(ペイロード)データをアクセス端末104から基地局102に送信するために必要とされない。
【0028】
[0033]アクセス端末104などのモバイルデバイスにおける長いバッテリー寿命の重要性により、より低い電力を利用するためにハードウェアを改善することにおける広範な取り組みに加えて、多くのアルゴリズムおよび技法が電力消費を低減するために開発された。たとえば、音声通信における無音期間中など、送るべきデータがないときに電力消費を低減するためにスマートブランキングアルゴリズムが利用された。さらに、電力消費がさらにより重要であるアクティブデータ送信中、逆方向リンク送信機が電源投入されている持続時間を低減するために間欠送信(DTX)モードが利用された。すなわち、アクセス端末104はデータとパイロットの両方をゲートオフし得、このことは、依然として受信機(すなわち、基地局102)が確実にデータを復号することを可能にしながら、これらの信号が時間の一部(たとえば、時間の半分)だけ送信されることを意味する。ここで、ゲートオンされると、アクセス端末104における電力消費は比較的高く、送信電力に基づくが、ゲートオフされている間は、電力増幅器がオフになっているので、電力消費は比較的低い。ここで、電流消費は、逆方向リンク送信電力の線形関数ではなく、代わりに送信電力レベルの大部分について相対的に平坦であるので、DTXを有効にすることによって達成され得る、送信チェーンのオン時間の低減は、かなりの電力消費低減を実現する。
【0029】
[0034]いくつかの従来のアクセス端末では、DTXは、ワイヤレス通信システム100がDTXを採用すべきか否かをアクセス端末に示すように、システム100によって制御される。しかしながら、いくつかの例では、アクセス端末がワイヤレス通信システム100とは無関係にDTXを採用することを可能にすることが、電力消費とネットワーク干渉の両方にとって有益である。ここで、そのような動作はデバイス限定DTX(device-only DTX)と呼ばれることがある。デバイス限定DTXを用いて、アクセス端末104は、ゲーティングのタイミングまたは他の態様を調整するために基地局102または他のネットワークノードと通信することなしに、それの逆方向リンク送信を自律的にゲートする。むしろ、逆方向リンク送信において冗長性およびロバストなコーディングを利用することによって、これらの送信は、電力消費を低減するためにできる限り、たとえば、受信機における復号性能の観点から許容できるレベルまでオフにされ得る。
【0030】
[0035]一方、基地局102において、モバイルデバイスの使用が増加すると、基地局容量の問題が起こり得る。特に、基地局によってサービスされるアクセス端末の数が上昇するにつれて、干渉および帯域幅の問題によって容量が限定され得る。基地局102における容量を改善するための1xアドバンスト技術に実装される1つの例示的な技法は、「フレーム早期終了」と呼ばれる。ここで、基地局102が順方向リンク上でフレームを送信するとき、SNRが十分に高い場合、アクセス端末104はフレームの終了よりも早くフレームを復号することが可能であり得る。したがって、アクセス端末104はフレームを正常に復号すると、それは、フレームが正常に受信されたことを示し、フレームの公称長よりも早くフレームの送信を終了することを基地局102に知らせる肯定応答(ACK)メッセージを送信することができる。このようにして、順方向リンク送信はより少なく冗長であり得るので、基地局102によって使用されるリソースは温存され得る。その上、さもなければ継続的な順方向リンク送信によって引き起こされたであろう干渉が、それの早期終了によって緩和され得る。
【0031】
[0036]アクセス端末104によるこれらのACKメッセージの送信のためのタイミングは、ACKMaskと呼ばれる、ある「マスク」に対応する。特に、ACKMaskは、アクセス端末104がその間にフレーム早期終了のためのACKメッセージを送信すべきPCGのセットを識別する。ここで、基地局102は、概して、ACKMaskに関する情報をアクセス端末104に送信する。
【0032】
[0037]これらのDTXおよびフレーム早期終了プロシージャはワイヤレス通信システムの特性をそれぞれ向上させることができるが、それらが同時に一緒に利用されるとき、アクセス端末の送信機がオフにされるDTXタイミングが、フレーム早期終了のためのACKメッセージを送信するようにアクセス端末104がスケジュールされるタイミングと一致し得ることが起こり得る。この場合、アクセス端末104がフレームを適切に受信し、フレームの送信の早期終了を要求することを意図したにもかかわらず、アクセス端末104は、ACKメッセージを送信することに失敗することがある。
【0033】
[0038]したがって、本開示の1つまたは複数の態様は、フレーム早期終了動作の適切な動作と干渉しない好適な様式でのDTX動作の無効化を与える。より詳細には、アクセス端末104は、1つまたは複数のネットワークパラメータに従って、DTX動作に対応する逆方向リンク送信のゲーティングを無効にすることを判断し得る。ここで、ネットワークパラメータは、基地局102またはアクセスネットワーク中の他の好適なノードに対応する様々な(アクセス端末によって)測定可能なパラメータのうちのいずれかに対応し、限定はしないが、順方向リンク送信における雑音、順方向リンク送信の性能メトリックなどを含み得る。
【0034】
[0039]
図3を参照すると、本開示の少なくとも一例による、アクセス端末104の選択構成要素を示すブロック図が示されている。アクセス端末104は、通信インターフェース304と記憶媒体306とに結合された、またはそれらと電気通信させられた処理回路302を含む。
【0035】
[0040]処理回路302は、データを取得し、処理しおよび/または送り、データアクセスおよび記憶を制御し、コマンドを発行し、他の所望の動作を制御するように構成される。処理回路302は、少なくとも1つの例において適切な媒体によって与えられた所望のプログラミングを実装するように適応された回路を含み得る。たとえば、処理回路302は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のコントローラ、および/または実行可能プログラミングを実行するように構成された他の構造として実装され得る。処理回路302の例としては、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理構成要素、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せがあり得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、ならびに任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械を含み得る。処理回路302はまた、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、いくつかのマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、ASICとマイクロプロセッサ、あるいは任意の他の数の様々な構成など、コンピューティング構成要素の組合せとして実装され得る。処理回路302のこれらの例は説明のためであり、本開示の範囲内の他の好適な構成も企図される。
【0036】
[0041]処理回路302は、記憶媒体306に記憶され得るプログラミングの実行を含む処理に適応される。本明細書で使用する「プログラミング」という用語は、限定はしないが、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
【0037】
[0042]通信インターフェース304は、アクセス端末104のワイヤレス通信を可能にするように構成される。たとえば、通信インターフェース304は、1つまたは複数のワイヤレスネットワークデバイス(たとえば、ネットワークノード)に関して双方向の情報の通信を可能にするように適用された回路および/またはプログラミングを含み得る。通信インターフェース304は、1つまたは複数のアンテナ(図示せず)に結合され得、少なくとも1つの受信機回路308(たとえば、1つまたは複数の受信機チェーン)および/または少なくとも1つの送信機回路310(たとえば、1つまたは複数の送信機チェーン)を含むワイヤレストランシーバ回路を含む。限定ではなく例として、送信機回路310は、電力増幅器、フィルタバンク、および他の送信機チェーン構成要素を含み得る。
【0038】
[0043]記憶媒体306は、プロセッサ実行可能コードまたは命令(たとえば、ソフトウェア、ファームウェア)などのプログラミング、電子データ、データベース、あるいは他のデジタル情報を記憶するための1つまたは複数のコンピュータ可読デバイス、機械可読デバイス、および/またはプロセッサ可読デバイスを表し得る。記憶媒体306はまた、プログラミングを実行するときに、処理回路302によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。記憶媒体306は、ポータブルまたは固定ストレージデバイス、光ストレージデバイス、および記憶し、搬送し、プログラミングすることが可能な様々な他の媒体を含む、汎用または専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、記憶媒体306は、磁気ストレージデバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、キードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、リムーバブルディスク、および/またはプログラミングを記憶するための他の媒体などのコンピュータ可読、機械可読および/またはプロセッサ可読記憶媒体、ならびに任意のそれらの組合せを含み得る。
【0039】
[0044]記憶媒体306は、処理回路302が記憶媒体306から情報を読み取り、記憶媒体306に情報を書き込むことができるように処理回路302に結合され得る。すなわち、記憶媒体306は、記憶媒体306が少なくとも処理回路302によってアクセス可能であるように処理回路302に結合され得、記憶媒体306が処理回路302と一体である例、および/または記憶媒体306が処理回路302とは別個である(たとえば、アクセス端末104に常駐する、アクセス端末104の外部にある、複数のエンティティ上に分散される)例を含む。
【0040】
[0045]記憶媒体306によって記憶されたプログラミングは、処理回路302によって実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能および/またはプロセスステップのうちの1つまたは複数を処理回路302に実行させる。たとえば、記憶媒体306は間欠送信(DTX)動作312を含み得る。DTX動作312は、処理回路302に、本明細書で説明したように、DTX動作の有効化および無効化を採用および管理させ、いくつかの例では、DTX動作のために利用されるゲーティングパターンを制御するように適応される。さらに、記憶媒体306はフレーム早期終了動作314を含み得る。フレーム早期終了動作314は、処理回路302に、フレームが適切に復号されたという判断などの動作、ならびに好適なACKMaskによる肯定応答(ACK)のスケジューリングおよび送信を採用および管理させるように適応される。
【0041】
[0046]したがって、本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路302は、本明細書で説明するアクセス端末(たとえば、アクセス端末104、アクセス端末104)のいずれかまたはすべてのためのプロセス、機能、ステップおよび/またはルーチンのいずれかまたはすべてを(記憶媒体306と併せて)実行するように適応される。本明細書で使用する、処理回路302に関する「適応される」という用語は、本明細書で説明する様々な特徴に従って、処理回路302が、特定のプロセス、機能、ステップおよび/またはルーチンを実行するように(記憶媒体306と併せて)構成、採用、実装、および/またはプログラムされることのうちの1つまたは複数を指すことがある。
【0042】
[0047]
図4は、本開示のいくつかの態様による、1x DTXモードの一例としてアップリンクフレームを示すブロック図である。概して、1xは、それぞれ20ミリ秒長であるフレームを採用する。各1xフレームは、スロット、タイムスロット、または電力制御グループ(PCG:power control group)と呼ばれる16個の等しい期間に分割される。
図4に示されているように、フレーム402は、0〜15の番号を付けられた16個のPCG404を含む。
【0043】
[0048]DTXモードがアクセス端末104によって有効にされたとき、アクセス端末104と1つまたは複数のネットワークエンティティ(たとえば、基地局102)との間の通信は
図4に示されている例に示すように行われ得る。図示のように、アクセス端末104は交互のオンおよびオフパターン(たとえば、2つのオンPCGの後ろに2つのオフPCGが続く構成)による通信を行うように適応される。この例では、アクセス端末104は、2つのPCGのために送信機回路304の電源を投入し、次いで、2つのPCGのために送信機回路304の1つまたは複数の構成要素の電源を切断することができる。
図4に図示された特定の例では、送信機回路304は、フレームのPCG2、3、6、7、10、11、14、および15中の逆方向リンク送信のために電源投入され、送信機回路304の少なくとも一部は、PCG0、1、4、5、8、9、12、および13中の逆方向リンク送信のために電源切断され得る。このシーケンスは、いくつかの例では、各フレーム中に繰り返され得る。
図4中の例は、DTXモードのための1つの可能なゲーティングパターンを示すが、各フレーム内でのオンおよびオフ期間の持続時間および/またはオンおよびオフ期間の特定のロケーションにおける変形形態を含む、他の変形形態も可能であることが明らかとなろう。
【0044】
[0049]上記で説明したように、本開示の1つまたは複数の態様は、フレーム早期終了動作の適切な動作と干渉しないような好適な様式での、1つまたは複数のネットワークパラメータによるDTX動作の無効化を与える。本明細書において以下で、アクセス端末104における動作のいくつかの例について、いくつかのネットワークパラメータに関して、本開示の範囲内の特定の実装例として説明する。
【0045】
[0050]本開示の一態様では、DTXを無効にすべきかどうかを判断するためにアクセス端末104によって利用されるパラメータは、順方向リンク電力制御設定点に対応し得る。詳細には、順方向リンク電力制御設定点が所定の最大設定点の所与の量内である場合、DTXは無効にされ得る。本開示の別の態様では、DTXの無効化は、基地局102によって利用されているのをアクセス端末104が検出したチャネライゼーションコード(channelization code)の数に対応し得る。すなわち、一定数よりも多いチャネライゼーションコードが利用されており、基地局102が相応して多数のアクセス端末と通信していることを示す場合、DTXは無効にされ得る。本開示のさらに別の態様では、DTXの無効化は、順方向リンク送信上に生じるフレーム消去の数に対応し得る。すなわち、アクセス端末104が一定数よりも多いフレーム消去が生じると判断した場合、DTXは無効にされ得る。これらの3つのパラメータの各々について、次に、
図5に関して以下でさらに詳細に説明する。
【0046】
[0051]すなわち、
図5は、本開示の一態様による、DTX動作を無効にすべきかどうかを判断するためのアクセス端末104において動作可能な例示的なプロセス500を示すフローチャートである。図示されたプロセスでは、DTXを無効にすべきかどうかを判断するために3つの特定のパラメータがアクセス端末104によって検査され、図示されたパラメータのうちの任意の1つまたは複数が、DTXを無効にするために利用され得る。もちろん、図示されたプロセスは、本質的に例示的なものにすぎず、特定の実装形態では、アクセス端末は図示されたパラメータのサブセットのみを検査し得、本開示の範囲内の他の例では、アクセス端末は、上記で説明したように、ネットワーク構成および/またはネットワーク性能に対応する他の好適な測定可能なパラメータを利用するように構成され得ることを、当業者なら理解されよう。
【0047】
[0052]
図5を参照すると、ステップ502において、アクセス端末104がDTX動作を有効にする。たとえば、いくつかの例ではネットワークから示され得、他の例ではアクセス端末104において判断されるかまたはあらかじめ判断され得る好適なゲーティングパターンに従って、アクセス端末104からの逆方向リンク送信が、上記で説明したDTX動作312によって管理され得る。
【0048】
[0053]504において、順方向リンク電力制御設定点が所定の最大設定点の所与の距離内にある場合、DTXを無効にする。
【0049】
[0054]すなわち、基地局102が順方向リンクを送信するとき、順方向リンク送信の送信電力はある電力制御設定点と比較される。この電力制御設定点は、設定点を調整するために構成された基地局102によって送信された情報要素に従って、アクセス端末104において設定される。すなわち、受信された順方向リンクに対応するフレームエラーレートが高いとき、アクセス端末104はそれの電力制御設定点を増加させることができ、フレームエラーレートが低いとき、アクセス端末104はそれの電力制御設定点を減少させ得る。フレームエラーレートは、巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)など、好適なエラー検査アルゴリズムに従ってアクセス端末104において判断され得る。
【0050】
[0055]1x規格によれば、基地局102における順方向リンク送信電力は、最大順方向リンク電力制御設定点に従って限定される。電力制御設定点がそれの最大値に近い点まで増加させられた場合、基地局102における容量の必要が増加し得る。これらの状況下では、上記で説明したように、アクセス端末104からの逆方向リンク送信のためのDTXがフレーム早期終了機能と干渉することがあるので、フレーム早期終了が意図したように動作し、基地局における送信電力を低減することを可能にするために、アクセス端末104におけるDTX機能が無効にされ得る。
【0051】
[0056]この場合、アクセス端末104は、受信された順方向リンク送信に従って、最大順方向リンク電力制御設定点と現在の順方向リンク電力制御設定点との間の差分が、ある(たとえば、所定の)しきい値量内であるかどうかを判断するように構成され得る。はいの場合、アクセス端末104は、DTX動作を無効にするためにステップ510に進み得る。
【0052】
[0057]506において、無線構成パラメータメッセージ(RCPM:Radio Configuration Parameters Message)中の所定の数よりも多いPNが、それぞれ一定数よりも多い有効にされた擬似直交関数(QOF:quasi-orthogonal function)セットを有する場合、DTXは無効にされ得る。
【0053】
[0058]すなわち、CDMA送信を拡散するかまたは変調するために、ウォルシュコードと呼ばれる直交チャネライゼーションコードのセットが、概して、アップリンク(逆方向リンク)送信のためにアクセス端末によって使用される。基地局102は、したがって、アクセス端末を区別し、それらの逆方向リンク送信を復号するために、同じチャネライゼーションコードで構成された相関受信機を利用する。したがって、アクセス端末固有チャネライゼーションコードが、概して、セル中の各アクセス端末に割り当てられる。
【0054】
[0059]しかしながら、チャネルがより多くの送信を持続させることができるように、干渉が相対的に低いとき、それは多数のアクセス端末が同じセル中でアクティブである場合であり得る。この場合、セルの容量は、アクセス端末に割り当てられることが可能なウォルシュコードの数によって限定される。
【0055】
[0060]したがって、ウォルシュコード枯渇に苦しむセルの容量を拡大するために、CDMA技術へのより最近の追加が、擬似直交関数(QOF)を導入した。ここで、あるマスキング関数をウォルシュコードに乗算することによってQOFが生成され、セル中のアクセス端末への割当てのために利用可能なアクセス端末固有チャネライゼーションコードのセットの拡大が生じることがある。いくつかの例では、各擬似ランダム数(PN:pseudorandom number)(たとえば、ウォルシュコード)は、チャネライゼーションコードのセットをさらに拡大するために、2つ以上の異なるマスキング関数と混合され得る。
【0056】
[0061]QOFの使用が望まれるとき、RCPM中で識別される各擬似ランダム数(PN)(たとえば、ウォルシュコード)に対応する情報が、対応するPNの各々のために1つまたは複数のQOFセットが有効にされることを示し得る。したがって、アクセス端末104は、しきい値数よりも多い有効にされたQOFを有するRCPM内のPNの数に従って、基地局が相対的に大きい数のユーザをサポートしていると判断することが可能であり得る。この場合、基地局における容量を改善するために、さもなければフレーム早期終了動作の適切な動作と干渉し得るDTX動作を中止することは有利であり得る。
【0057】
[0062]したがって、本開示の一態様によれば、RCPM中の所定の数よりも多いPNが、それぞれ一定数よりも多い有効にされたQOFセットを有する場合、プロセスはステップ510に進み得、ここにおいて、アクセス端末104は、DTXを無効にし、それにより、フレーム早期終了の問題の可能性を低減し、基地局におけるより良い電力低減を可能にし得る。
【0058】
[0063]508において、しきい値数よりも多いフレーム消去が生じる場合、DTXは無効にされ得る。すなわち、セルが極めて多数のアクセス端末をサービスしている場合、たとえば他のアクセス端末からの干渉により、順方向リンク送信が多数のフレーム消去によって影響を及ぼされ得ることが起こり得る。この場合、DTX動作を中止することにより、送信を改善し、フレーム消去の数の低減を可能にし得る。したがって、アクセス端末104が、受信された順方向リンク送信に対応するフレーム消去の数が所与のしきい値よりも大きいことを検出すると、プロセスはステップ510に進み得、ここにおいて、アクセス端末104はDTXを無効にする。
【0059】
[0064]本開示のさらなる態様では、DTXを無効にし、連続送信に関与するのではなく、アクセス端末104は、フレーム早期終了動作の動作と実質的に干渉しないような方法でDTXゲーティングパターンを修正することが可能であり得る。すなわち、(上記で紹介した)フレーム早期終了に対応するACKMaskがDTXタイミングと部分的にまたは完全に重複し得る(すなわち、アクセス端末104からのACK送信がその中で可能にされる一部または全部のPCGが、DTXに従ってオフPCGに分類される)いくらかの可能性があり得る。
【0060】
[0065]すなわち、本明細書で説明したように有効にされたトラフィックおよび/またはパイロットフレームのゲーティングのためのフレーム早期終了とDTXの両方のために構成されたアクセス端末104では、フレーム早期終了ACKメッセージが、選択されたゲーティングパターンに従ってオフPCG中に送信されるようにスケジュールされた場合、問題が存在し得る。したがって、DTX動作312は、フレーム早期終了のためのACKメッセージの送信に適応するためにパターンを補償するように有効化され得る。
【0061】
[0066]
図6は、本開示の一態様による、フレーム早期終了ACK送信に適応するためにDTXゲーティングパターンを修正するためのアクセス端末において動作可能な例示的なプロセス600を示すフローチャートである。図示の例では、ステップ602において、アクセス端末104は、好適なゲーティングパターンを利用してDTX動作を有効にする。ステップ604において、アクセス端末104は、DTX動作のために利用されたゲーティングパターンが、フレーム早期終了動作のために構成されたACKMaskと部分的にまたは完全に重複するかどうかを判断し得る。たとえば、少なくとも1つのPCG中にフレーム早期終了のためのACKメッセージを送信するようにアクセス端末104が構成されるように、ACKMaskが構成され、ここにおいて、アクセス端末104からの逆方向リンク送信がDTX動作に従ってゲートオフされるようにスケジュールされた場合、DTX動作のためのゲーティングパターンはACKMaskと部分的にまたは完全に重複する。ある例では、ステップ604は、DTX動作のためのゲーティングパターンがACKMaskと完全に重複するかどうか、すなわち、ここにおいて、DTX動作に従ってゲートオフされるようにスケジュールされたPCG中のみにフレーム早期終了動作に対応するACKメッセージを送信するようにアクセス端末104がスケジュールされているかどうかのみを考慮し得る。
【0062】
[0067]重複が検出された場合、ステップ606において、本開示の一態様によれば、アクセス端末104は、フレーム早期終了動作に対応する少なくとも1つのACK送信がDTXゲーティングパターンに対応するオンPCG中にスケジュールされ得るような方法で、DTX動作を変更し得る。
【0063】
[0068]たとえば、本開示の一態様では、DTX動作のためのゲーティングパターンは、少なくとも1つ以上のオンPCGを有効にするように修正され得る。たとえば、もう一度
図4を参照すると、ゲーティングパターンが、(一般的な16−PCGフレームにおいて)PCG0、1、4、5、8、9、12、および13をゲートオフするように初期に構成された場合、ステップ606において、アクセス端末は、これらのPCGのうちの少なくとも1つをオンPCGになるように設定し得る。たとえば、DTX動作のための得られたゲーティングパターンは、PCG0、1、4、5、8、および9がオフPCGであり、すべての他のPCGがオンPCGであるようなものであり得る。
【0064】
[0069]上記で説明した態様、構成、および実施形態は具体的な詳細および委細とともに説明したが、
図1、
図2、
図3、
図4、
図5、および/または
図6に示した構成要素、ステップ、特徴および/または機能のうちの1つまたは複数は、単一の構成要素、ステップ、特徴または機能に再構成されおよび/または組み合わせられるか、あるいはいくつかの構成要素、ステップ、または機能で実施され得る。また、本開示から逸脱することなく追加の要素、構成要素、ステップ、および/または機能が追加されるかまたは利用されないことがある。
図1、
図2、および/または
図3に示した装置、デバイス、および/または構成要素は、
図5および/または
図6で説明した方法、特徴、パラメータ、またはステップのうちの1つまたは複数を実行または採用するように構成され得る。本明細書で説明した新規のアルゴリズムはまた、効率的にソフトウェアで実装されおよび/またはハードウェアに組み込まれ得る。
【0065】
[0070]また、少なくともいくつかの実装形態について、フローチャート、流れ図、構造図、またはブロック図として示されたプロセスとして説明したことに留意されたい。フローチャートは動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並行してまたは同時に実行され得る。さらに、動作の順序は並べ替えられ得る。プロセスは、その動作が完了すると終了する。プロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが関数に対応する場合、その終了は呼出し側関数またはメイン関数への関数の復帰に対応する。本明細書で説明した様々な方法は、機械可読媒体、コンピュータ可読媒体、および/またはプロセッサ可読記憶媒体に記憶され、1つまたは複数のプロセッサ、機械および/またはデバイスによって実行され得るプログラミング(たとえば、命令および/またはデータ)によって部分的にまたは完全に実装され得る。
【0066】
[0071]さらに、本明細書で開示する実施形態に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。この互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0067】
[0072]本明細書で説明し、添付の図面において示した例に関連する様々な特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、異なる例および実装形態に実装され得る。したがって、いくつかの特定の構成および配置について説明し、添付の図面において示したが、説明した実施形態への様々な他の追加および変更、ならびに説明した実施形態からの削除は当業者には明らかであるので、そのような実施形態は例示的にすぎず、開示の範囲を限定するものではない。したがって、本開示の範囲は、以下の請求項の文字通りの言語、および法的均等物によってのみ決定される。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末において動作可能なワイヤレス通信の方法であって、
所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信することと、
前記ワイヤレス通信ネットワークの性能メトリックに従って、前記所定のゲーティングパターンを利用することを中止することを判断することと
を備える、方法。
[C2]
前記ワイヤレス通信ネットワークの前記性能メトリックが、基地局の順方向リンク電力制御設定点を備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを前記判断することは、前記順方向リンク電力制御設定点が最大設定点の所定の量内にあると判断することを備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記ワイヤレス通信ネットワークの前記性能メトリックが、基地局によって利用されている擬似直交関数セットの数を備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを前記判断することは、前記アクセス端末において受信された無線構成パラメータメッセージ中の所定の数よりも多いPNが、それぞれしきい値数よりも多い有効にされた擬似直交関数セットを有すると判断することを備える、C4に記載の方法。
[C6]
前記ワイヤレス通信ネットワークの前記性能メトリックが、順方向リンク送信に対応するフレーム消去の数を備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを前記判断することは、しきい値数よりも多いフレーム消去が所定のウィンドウ内で生じると判断することを備える、C6に記載の方法。
[C8]
ワイヤレス通信の方法であって、
所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信することと、
前記所定のゲーティングパターンが、フレーム早期終了のために利用されるACKMaskパターンと重複すると判断することと、
前記ACKMaskパターンと重複しない少なくとも1つのPCG中に前記逆方向リンクトラフィックチャネルの送信を可能にするために前記ゲーティングパターンを変更することと
を備える、方法。
[C9]
前記ゲーティングパターンを前記変更することが、少なくとも1つのオフPCGをオンPCGに変更することを備える、C8に記載の方法。
[C10]
ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末であって、
所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信するための手段と、
前記ワイヤレス通信ネットワークの性能メトリックに従って、前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを判断するための手段と
を備える、アクセス端末。
[C11]
前記ワイヤレス通信ネットワークの前記性能メトリックが、基地局の順方向リンク電力制御設定点を備える、C10に記載のアクセス端末。
[C12]
前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを判断するための前記手段は、前記順方向リンク電力制御設定点が最大設定点の所定の量内にあると判断するための手段を備える、C11に記載のアクセス端末。
[C13]
前記ワイヤレス通信ネットワークの前記性能メトリックが、基地局によって利用されている擬似直交関数セットの数を備える、C10に記載のアクセス端末。
[C14]
前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを判断するための前記手段は、前記アクセス端末において受信された無線構成パラメータメッセージ中の所定の数よりも多いPNが、それぞれしきい値数よりも多い有効にされた擬似直交関数セットを有すると判断するための手段を備える、C13に記載のアクセス端末。
[C15]
前記ワイヤレス通信ネットワークの前記性能メトリックが、順方向リンク送信に対応するフレーム消去の数を備える、C10に記載のアクセス端末。
[C16]
前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを判断するための前記手段は、しきい値数よりも多いフレーム消去が所定のウィンドウ内で生じると判断するための手段を備える、C15に記載のアクセス端末。
[C17]
ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末であって、
所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信するための手段と、
前記所定のゲーティングパターンが、フレーム早期終了のために利用されるACKMaskパターンと重複すると判断するための手段と、
前記ACKMaskパターンと重複しない少なくとも1つのPCG中に前記逆方向リンクトラフィックチャネルの送信を可能にするために前記ゲーティングパターンを変更するための手段と
を備える、アクセス端末。
[C18]
前記ゲーティングパターンを変更するための前記手段が、少なくとも1つのオフPCGをオンPCGに変更するための手段を備える、C17に記載のアクセス端末。
[C19]
ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合されたメモリと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合された通信インターフェースと
を備え、
ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサが、
所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信することと、
前記ワイヤレス通信ネットワークの性能メトリックに従って、前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを判断することと
を行うように構成された、アクセス端末。
[C20]
前記ワイヤレス通信ネットワークの前記性能メトリックが、基地局の順方向リンク電力制御設定点を備える、C19に記載のアクセス端末。
[C21]
前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを判断するように構成された前記少なくとも1つのプロセッサは、前記順方向リンク電力制御設定点が最大設定点の所定の量内にあると判断するようにさらに構成された、C20に記載のアクセス端末。
[C22]
前記ワイヤレス通信ネットワークの前記性能メトリックが、基地局によって利用されている擬似直交関数セットの数を備える、C19に記載のアクセス端末。
[C23]
前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを判断するように構成された前記少なくとも1つのプロセッサは、前記アクセス端末において受信された無線構成パラメータメッセージ中の所定の数よりも多いPNが、それぞれしきい値数よりも多い有効にされた擬似直交関数セットを有すると判断するようにさらに構成された、C22に記載のアクセス端末。
[C24]
前記ワイヤレス通信ネットワークの前記性能メトリックが、順方向リンク送信に対応するフレーム消去の数を備える、C19に記載のアクセス端末。
[C25]
前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを判断するように構成された前記少なくとも1つのプロセッサは、しきい値数よりも多いフレーム消去が所定のウィンドウ内で生じると判断するようにさらに構成された、C24に記載のアクセス端末。
[C26]
ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合されたメモリと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合された通信インターフェースと
を備え、
ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信することと、
前記所定のゲーティングパターンが、フレーム早期終了のために利用されるACKMaskパターンと重複すると判断することと、
前記ACKMaskパターンと重複しない少なくとも1つのPCG中に前記逆方向リンクトラフィックチャネルの送信を可能にするために前記ゲーティングパターンを変更することと
を行うように構成された、アクセス端末。
[C27]
前記ゲーティングパターンを変更するように構成された前記少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのオフPCGをオンPCGに変更するようにさらに構成された、C26に記載のアクセス端末。
[C28]
ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末中で動作可能なコンピュータ可読記憶媒体であって、
コンピュータに、所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信させるための命令と、
コンピュータに、前記ワイヤレス通信ネットワークの性能メトリックに従って、前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを判断させるための命令と
を備える、コンピュータ可読記憶媒体。
[C29]
前記ワイヤレス通信ネットワークの前記性能メトリックが、基地局の順方向リンク電力制御設定点を備える、C28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C30]
コンピュータに、前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを判断させるための前記命令は、コンピュータに、前記順方向リンク電力制御設定点が最大設定点の所定の量内にあると判断させるための命令を備える、C29に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C31]
前記ワイヤレス通信ネットワークの前記性能メトリックが、基地局によって利用されている擬似直交関数セットの数を備える、C28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C32]
コンピュータに、前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを判断させるための前記命令は、コンピュータに、前記アクセス端末において受信された無線構成パラメータメッセージ中の所定の数よりも多いPNが、それぞれしきい値数よりも多い有効にされた擬似直交関数セットを有すると判断させるための命令を備える、C31に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C33]
前記ワイヤレス通信ネットワークの前記性能メトリックが、順方向リンク送信に対応するフレーム消去の数を備える、C28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C34]
コンピュータに、前記所定のゲーティングパターンを前記利用することを中止することを判断させるための前記命令は、コンピュータに、しきい値数よりも多いフレーム消去が所定のウィンドウ内で生じると判断させるための命令を備える、C33に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[C35]
ワイヤレス通信ネットワークにおける動作のために構成されたアクセス端末中で動作可能なコンピュータ可読記憶媒体であって、
コンピュータに、所定のゲーティングパターンを利用して逆方向リンクトラフィックチャネルを送信させるための命令と、
コンピュータに、前記所定のゲーティングパターンが、フレーム早期終了のために利用されるACKMaskパターンと重複すると判断させるための命令と、
コンピュータに、前記ACKMaskパターンと重複しない少なくとも1つのPCG中に前記逆方向リンクトラフィックチャネルの送信を可能にするために前記ゲーティングパターンを変更させるための命令と
を備える、コンピュータ可読記憶媒体。
[C36]
コンピュータに前記ゲーティングパターンを変更させるための前記命令が、コンピュータに少なくとも1つのオフPCGをオンPCGに変更させるための命令を備える、C35に記載のコンピュータ可読記憶媒体。