【文献】
KURASHI,Y,Mechanisms of herpetic pain and postherpetic neuralgia,神経化学,2010年 8月,Vol.49,No.2/3,p.457
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
Wが置換基として炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、チオキソ基から選ばれるものを有していても良いテトラゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、ピラゾール又はイミダゾールである請求項10記載の帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤。
Wが置換基として炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基から選ばれるものを有していても良いテトラゾール、1,2,4−トリアゾール又は1,2,3−トリアゾールである請求項10記載の帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤。
Wが5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール又は5−チオキソ−1,2,4−オキサジアゾールである請求項10記載の帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤。
5−[3−(5−チオキソ−4H―[1,2,4]オキサジアゾ−ル−3−イル)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン ナトリウム塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は帯状疱疹関連痛の急性期疼痛の予防又は治療剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らはパロキセチンやジアゼピンジオン誘導体等のP2X
4受容体拮抗剤が、帯状疱疹関連痛の急性期疼痛の予防又は治療剤として有用であることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明はP2X
4受容体拮抗作用を有する薬物を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
また、本発明は、次の一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0007】
【化1】
【0008】
(式中、R
1は、ハロゲンを表し、
そして、R
2は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ又は−C(O)−OR
3、−C(O)−NR
4R
5、−SO
2−OR
3若しくは−SO
2−NR
4R
5(式中、R
3、R
4及びR
5は、水素又は炭素数1〜6のアルキル基である)を表すか、
又はR
1は水素を表し、
そして、R
2は、ハロゲン、ニトロ、シアノ又は−C(O)−OR
3、−C(O)−NR
4R
5、−SO
2−OR
3若しくは−SO
2−NR
4R
5(式中、R
3、R
4及びR
5は水素又は炭素数1〜6のアルキル基である)を表す。)
また、本発明は、次の一般式(Ia)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0009】
【化2】
【0010】
(式中、R
1は、塩素又は臭素であり、
そして、R
2は、水素、塩素、臭素、ニトロ又はシアノであるか、
又は、R
1は水素であり、
そして、R
2は、塩素、臭素、ニトロ又はシアノである。)
また、本発明は、次の一般式(II)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0011】
【化3】
【0012】
(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜4のアルキニル基、フェニル基(これは場合により低級アルキル基、アルキルチオ基、アルコキシ基、ハロゲン、ニトロ、アシルアミノ基、メチルスルホニル基又はメチレンジオキシ基によって置換されていても良い)又はテトラヒドロナフチル基を表し、R
1は水素原子を表し、Xは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、トリフルオロアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、メチルチオ基、又はアリールアルコキシ基を表す。)
また、本発明は、選択的セロトニン再取り込み阻害剤を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
また、本発明は、イミプラミン、ノルトルプチリン、アミトリプチリン、デシプラミン、ドキセピン、フルオキセチン、フルボキサミン及びシタロプラム又はその薬理学的に許容される塩から選択される薬物を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
また、本発明は、次の一般式(III)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0013】
【化4】
【0014】
(式中、XはS又はCH
2を表し、
YはO、S又はNHを表し、
R
1は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、アラルキル基(アルキル部分の炭素数が1〜6で、アリ−ル部分の炭素数が6〜10)、炭素数2〜8のアルケニル基、カルボキシメチル基又はアルコキシカルボニルメチル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8)を表し、
R
2及びR
3は同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、ニトロ基、シアノ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基又は5若しくは6員環の複素環基を表し、
R
4及びR
5は同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、又はハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
そして、破線と実線からなる二重線は単結合又は二重結合を表す。)
また、本発明は、次の一般式(IV)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0015】
【化5】
【0016】
(式中、X
aは、O、S又はNHを表し、
R
1aは、水酸基、テトラゾリル基、N(R
5a)(R
6a)、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数6〜10個のアリール基を表し、
ここで、R
5aは、水素原子又は炭素1〜8のアルキル基を表し、R
6aは、水素原子、炭素1〜8のアルキル基又は炭素数2〜8のアシル基を表し、
R
2a及びR
3aは、同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又はハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
そして、R
4aは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、テトラゾリル基、シアノ基、炭素数6〜10のアリール基、又は5若しくは6員環の複素環基を表す。)
また、本発明は、次の一般式(IVa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0017】
【化6】
【0018】
(式中、X
bは、O、S又はNHを表し、
R
1bは、ハロゲン原子、水酸基、テトラゾリル基、N(R
5b)(R
6b)、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数6〜10個のアリール基を表し、
ここで、R
5bは、水素原子又は炭素1〜8のアルキル基を表し、R
6bは、水素原子、炭素1〜8のアルキル基又は炭素数2〜8のアシル基を表し、
R
2b及びR
3bは、同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又はハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
4bは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、テトラゾリル基、シアノ基、炭素数6〜10のアリール基、又は5若しくは6員環の複素環基を表し、
そして、R
7bは炭素数1〜8のアルキル基を表す。)
また、本発明は、次の一般式(IVb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0019】
【化7】
【0020】
(式中、X
cは、O、S又はNHを表し、
R
1cは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、水酸基、テトラゾリル基、N(R
5c)(R
6c)、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数6〜10個のアリール基を表し、
ここで、R
5cは、水素原子又は炭素1〜8のアルキル基を表し、R
6cは、水素原子、炭素1〜8のアルキル基又は炭素数2〜8のアシル基を表し、
R
2c及びR
3cは、同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又はハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
4cは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、テトラゾリル基、シアノ基、炭素数6〜10のアリール基、又は5若しくは6員環の複素環基を表し、
R
7cは、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、
そして、R
8cは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数2〜8のアシル基を表す。)
また、本発明は、次の一般式(V)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0021】
【化8】
【0022】
(式中、Xは、O、S又はNHを表し、
Yは、N又はNR
6を表し、ここで、R
6は、水素原子又は炭素数1〜8のアルキルを表し、
R
1は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換されたアルキル基を表し、
R
2は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、テトラゾリル基、又はシアノ基を表し、
R
3は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、テトラゾリル基又はシアノ基を表し、
R
4及びR
5は、同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
mは、1又は2を表し、
そしてYがNの時、実線と破線からなる二重線は、二重結合を表し、YがNR
6の時、単結合を表す。)
また、本発明は、次の一般式(Va)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0023】
【化9】
【0024】
(式中、R
11は、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
21は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又は水酸基を表し、
そしてR
31は、水素原子又はハロゲン原子を表す。)
また、本発明は、次の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0025】
【化10】
【0026】
(式中、Aは置換基を有していても良いアリール基又は複素環基を表し、
Bは置換基を有していても良いアリール基又は複素環基を表し、
Xは炭素数1〜5のアルキレン又は結合手を表し、
Yは二重結合を有していても良い炭素数1〜5のアルキレンを表し、
ZはO、S、N(R
5)又は結合手を表し、ここでR
5は、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
1、R
2及びR
3は同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
4は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、又は3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
そしてn及びmは、同一又は異なっていても良く1又は2を表す。
但し、Xが結合手のとき、Aのアリール基が有していても良い置換基には、アルキル基は含まれない。)
また、本発明は、次の一般式(VIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0027】
【化11】
【0028】
(式中、A
1は、置換基としてハロゲン原子、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜16のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基又は複素環基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基又はチエニル基を表し、
B
1は、置換基を有していても良いアリール基又は複素環基を表し、
Y
1は、二重結合を有していても良い炭素数1〜5のアルキレン鎖を表し、
Z
1は、O、S、N(R
7)又は結合手を表し、ここでR
7は、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、
そしてR
6は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又は3〜7員環のシクロアルキル基を表す。)
また、本発明は、次の一般式(VIb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0029】
【化12】
【0030】
(式中、A
2は、置換基としてハロゲン原子、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、アセチルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基又は複素環基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基又はチエニル基を表し、
B
2は、置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、スルファモイル基、炭素数1〜8のアルキルスルファモイル基、又は炭素数2〜16のジアルキルスルファモイル基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基、1,3−ベンゾ[d]ジオキソール基、キノリル基、インドリル基、ベンゾチエニル基、チエニル基又はピリジル基を表し、
Z
2は、O、S又はNHを表し、
そしてR
8は、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。)
また、本発明は、次の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0031】
【化13】
【0032】
(式中、Bは置換基を有していても良いアリール基又は複素環基を表し、
Yは二重結合を有していても良い炭素数1〜5のアルキレンを表し、
ZはO、S、N(R
5)又は結合手を表し、ここでR
5は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
1、R
2及びR
3は同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
4は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、又は3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
P及びQは同一又は異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜16のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基又は複素環基を表し、
Wは炭素数1〜8のアルキル基又は3〜7員環のシクロアルキル基を表すか、又はPとWがフェニル基の2、3位又は3、4位にあるとき、PとWが一緒になってプロピレン又はテトラメチレンを表し、
そしてn及びmは、同一又は異なっていても良く1又は2を表す。)
また、本発明は、次の一般式(VIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0033】
【化14】
【0034】
(式中、R
1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
2は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
3は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、又はアルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)を表し、
そしてR
4及びR
5は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表す。)
また、本発明は、次の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0035】
【化15】
【0036】
(式中、R
1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
2及びR
3は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
4及びR
5は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
そして、Wは置換基を有していても良い環構成元素として窒素原子を1〜4個含む5又は6員環の複素環を表す。)
また、本発明は、5−[3−(5−チオキソ−4H―[1,2,4]オキサジアゾ−ル−3−イル)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン ナトリウム塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
また、本発明は、パロキセチン又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
また、本発明は、次の一般式(X)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0037】
【化16】
【0038】
(式中、R
1及びR
2は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
3は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
4及びR
5は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
6は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、
【0039】
【化17】
【0040】
は、N、S、Oから選択される1〜2個のヘテロ原子を環構成元素として含んでいても良く、ベンゼン環の1と2の位置で縮合している5〜8員の非芳香族環を表し、
【0041】
【化18】
【0042】
は、ベンゼン環、ナフタレン環、チオフェン環、ピリジン環、ピリミジン環、インドール環、インダゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンズイソキサゾール環、ベンズイミダゾール環及びキノリン環から選択される芳香族環を表し、
ZはO又はSを表し、
そして、XがNの時、YはC=O又はC=Sで、かつ実線と波線からなる二重線は単結合を表し
XがCの時、YはNで、かつ実線と波線からなる二重線は二重結合を表す。)
また、本発明は、次の一般式(Xa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0043】
【化19】
【0044】
(式中、R
11及びR
12は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
13は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
14及びR
15は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
16は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、
【0045】
【化20】
【0046】
はN,S,Oから選択される1〜2個のヘテロ原子を環構成元素として含んでいても良く、ベンゼン環の1と2の位置で縮合している5〜8員の非芳香族環を表し、
【0047】
【化21】
【0048】
はベンゼン環、ナフタレン環、チオフェン環、ピリジン環、ピリミジン環、インドール環、インダゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンズイソキサゾール環、ベンズイミダゾール環及びキノリン環から選択される芳香族環を表し、
そして、Z
1及びZ
2は同一又は異なっていてもよくO又はSを表す。)
また、本発明は、次の一般式(Xb)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0049】
【化22】
【0050】
(式中、R
21及びR
22は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
23は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
24及びR
25は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
26は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、
そして、pは0又は1を表す。)
また、本発明は、次の一般式(XI)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0051】
【化23】
【0052】
(式中、R
1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
2は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
3及びR
4は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
5は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜5のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、XはCまたはNを表し
【0053】
【化24】
【0054】
は、チオフェン環、ピリジン環、ピリミジン環、キノリン環、インドール環、インドリン環、ベンズイミダゾール環、インダゾール環、ベンズイソキサゾール環及びベンズトリアゾール環から選択される複素環を表し、そして、複素環の環を構成する炭素原子を介してXと結合している。
ZはO又はSを表し、
そして、XがNの時、YはC=O又はC=Sで、かつ実線と波線からなる二重線は単結合を表し
XがCの時、YはNで、かつ実線と波線からなる二重線は二重結合を表す。)
また、本発明は、次の一般式(XIa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤に関する。
【0055】
【化25】
【0056】
(式中、R
11は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
13及びR
14は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
15は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜5のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、
そして、
【0057】
【化26】
【0058】
は、チオフェン環、ピリジン環、ピリミジン環、キノリン環、インドール環、インドリン環、ベンズイミダゾール環、インダゾール環、ベンズイソキサゾール環及びベンズトリアゾール環から選択される複素環を表し、そして、複素環の環を構成する炭素原子を介してXと結合している。)
また、本発明は、次の一般式(XII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩に関する。
【0059】
【化27】
【0060】
(式中、R
1及びR
2は同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
3は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)を表し、
R
4は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜5のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、
【0061】
【化28】
【0062】
はベンゼン環の1と2の位置で縮環し、N,S,Oから選択されるヘテロ原子を環構成元素として含んでいても良い5〜8員環を表し、そして
【0063】
【化29】
【0064】
はベンゼン環、ナフタレン環、ピリジン環、ピリミジン環、キノリン環、インドール環、インドリン環、ベンズイミダゾール環、インダゾール環、ベンズイソキサゾール環及びベンズトリアゾール環から選択される芳香環を表す。)
また、本発明は、次の一般式(XIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩に関する。
【0065】
【化30】
【0066】
(式中、R
11及びR
12は同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
13は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)を表し、
R
14は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜5のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、そして
【0067】
【化31】
【0068】
はナフタレン環、テトラヒドロナフタレン環又はインダン環を表す。)
また、本発明は、次の一般式(XIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩に関する。
【0069】
【化32】
【0070】
(式中、R
1及びR
2は同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
3は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)を表し、
R
4は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜5のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、
【0071】
【化33】
【0072】
はベンゼン環の1と2の位置で縮環し、1又は2個の窒素原子を環構成元素として含んでいても良い5〜8員環を表し、そして
【0073】
【化34】
【0074】
はベンゼン環、ナフタレン環、ピリジン環、ピリミジン環、キノリン環、インドール環、インドリン環、ベンズイミダゾール環、ピラゾール環、インダゾール環、ベンズイソキサゾール環及びベンズトリアゾール環から選択される芳香環を表す。
但し、
【0075】
【化35】
【0076】
が、ベンゼン環の場合は、R
4は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基及びハロゲン原子ではない。)
また、本発明は、次の一般式(XIIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩に関する。
【0077】
【化36】
【0078】
(式中、R
11及びR
12は同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
13は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)を表し、
R
14は炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜5のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、そして
【0079】
【化37】
【0080】
はナフタレン環、テトラヒドロナフタレン環又はインダン環を表す。)
【発明を実施するための形態】
【0082】
本発明を更に詳細に説明する。
本発明の帯状疱疹関連痛の急性期痛に対する予防又は治療剤の有効成分としては、以下の化合物が挙げられる。
(1)
P2X
4受容体拮抗作用を有する薬物。
(2)
次の一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0084】
(式中、R
1は、ハロゲンを表し、
そして、R
2は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ又は−C(O)−OR
3、−C(O)−NR
4R
5、−SO
2−OR
3若しくは−SO
2−NR
4R
5(式中、R
3、R
4及びR
5は、水素又は炭素数1〜6のアルキル基である)を表すか、
又はR
1は水素を表し、
そして、R
2は、ハロゲン、ニトロ、シアノ又は−C(O)−OR
3、−C(O)−NR
4R
5、−SO
2−OR
3若しくは−SO
2−NR
4R
5(式中、R
3、R
4及びR
5は水素又は炭素数1〜6のアルキル基である)を表す。)
(3)
R
1が塩素又は臭素であり、
そして、R
2が水素、塩素、臭素、ニトロ、シアノ又は−C(O)−OR
3又は−C(O)−NR
4R
5(式中、R
3、R
4及びR
5は水素又は炭素数1〜4のアルキル基である)であるか、
又は、R
1が水素であり、
そして、R
2が、塩素、臭素、ニトロ、シアノ又は−C(O)−OR
3又は−C(O)−NR
4R
5(式中、R
3、R
4及びR
5は、水素又は炭素数1〜4のアルキル基である。)である(2)記載の一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(4)
次の一般式(Ia)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0086】
(式中、R
1は、塩素又は臭素であり、
そして、R
2は、水素、塩素、臭素、ニトロ又はシアノであるか、
又は、R
1は水素であり、
そして、R
2は、塩素、臭素、ニトロ又はシアノである。)
(5)
次の一般式(II)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0088】
(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜4のアルキニル基、フェニル基(これは場合により低級アルキル基、アルキルチオ基、アルコキシ基、ハロゲン、ニトロ、アシルアミノ基、メチルスルホニル基又はメチレンジオキシ基によって置換されていても良い)又はテトラヒドロナフチル基を表し、R
1は水素原子を表し、Xは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、トリフルオロアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、メチルチオ基、又はアリールアルコキシ基を表す。)
(6)
選択的セロトニン再取り込み阻害作用を有する薬物。
(7)
イミプラミン、ノルトルプチリン、アミトリプチリン、デシプラミン、ドキセピン、フルオキセチン、フルボキサミン及びシタロプラム又はその薬理学的に許容される塩。
(8)
次の一般式(III)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0090】
(式中、XはS又はCH
2を表し、
YはO、S又はNHを表し、
R
1は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、アラルキル基(アルキル部分の炭素数が1〜6で、アリ−ル部分の炭素数が6〜10)、炭素数2〜8のアルケニル基、カルボキシメチル基又はアルコキシカルボニルメチル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8)を表し、
R
2及びR
3は同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、ニトロ基、シアノ基、炭素数2〜8のアシル基、炭素数6〜10のアリール基又は5若しくは6員環の複素環基を表し、
R
4及びR
5は同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、又はハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
そして、破線と実線からなる二重線は単結合又は二重結合を表す。)
(9)
XがSである(8)記載の一般式(III)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(10)
YがOである(8)記載の一般式(III)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(11)
R
1が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である(8)記載の一般式(III)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(12)
R
2及びR
3が同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、ニトロ基又はシアノ基である(8)記載の一般式(III)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(13)
R
3が水素原子で、R
2がハロゲン原子又は水酸基である(8)記載の一般式(III)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(14)
R
2の置換位置がメタ位である(8)記載の一般式(III)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(15)
R
4及びR
5が水素原子である(8)記載の一般式(III)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(16)
破線と実線からなる二重線が二重結合である(8)記載の一般式(III)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(17)
次の一般式(IV)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0092】
(式中、X
aは、O、S又はNHを表し、
R
1aは、水酸基、テトラゾリル基、N(R
5a)(R
6a)、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数6〜10個のアリール基を表し、
ここで、R
5aは、水素原子又は炭素1〜8のアルキル基を表し、R
6aは、水素原子、炭素1〜8のアルキル基又は炭素数2〜8のアシル基を表し、
R
2a及びR
3aは、同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又はハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
そして、R
4aは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、テトラゾリル基、シアノ基、炭素数6〜10のアリール基、又は5若しくは6員環の複素環基を表す。)
(18)
X
aがOである(17)記載の一般式(IV)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(19)
R
1aが水酸基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜12のジアルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基である(17)記載の一般式(IV)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(20)
R
1aの置換位置がメタ位である(17)記載の一般式(IV)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(21)
R
2a及びR
3aが水素原子である(17)記載の一般式(IV)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(22)
R
4aが水素原子である(17)記載の一般式(IV)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(23)
次の一般式(IVa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0094】
(式中、X
bは、O、S又はNHを表し、
R
1bは、ハロゲン原子、水酸基、テトラゾリル基、N(R
5b)(R
6b)、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数6〜10個のアリール基を表し、
ここで、R
5bは、水素原子又は炭素1〜8のアルキル基を表し、R
6bは、水素原子、炭素1〜8のアルキル基又は炭素数2〜8のアシル基を表し、
R
2b及びR
3bは、同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又はハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
4bは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、テトラゾリル基、シアノ基、炭素数6〜10のアリール基、又は5若しくは6員環の複素環基を表し、
そして、R
7bは炭素数1〜8のアルキル基を表す。)
(24)
X
bがOである(23)記載の一般式(IVa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(25)
R
1bがハロゲン原子、水酸基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基である(23)記載の一般式(IVa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(26)
R
1bの置換位置がメタ位である(23)記載の一般式(IVa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(27)
R
2b及びR
3bが水素原子である(23)記載の一般式(IVa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(28)
R
4bが水素原子である(23)記載の一般式(IVa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(29)
次の一般式(IVb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0096】
(式中、X
cは、O、S又はNHを表し、
R
1cは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、水酸基、テトラゾリル基、N(R
5c)(R
6c)、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数2〜8のアルキニル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数6〜10個のアリール基を表し、
ここで、R
5cは、水素原子又は炭素1〜8のアルキル基を表し、R
6cは、水素原子、炭素1〜8のアルキル基又は炭素数2〜8のアシル基を表し、
R
2c及びR
3cは、同一又は異なっていても良く水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又はハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
4cは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、テトラゾリル基、シアノ基、炭素数6〜10のアリール基、又は5若しくは6員環の複素環基を表し、
R
7cは、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、
そして、R
8cは、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数2〜8のアシル基を表す。)
(30)
X
cがOである(29)記載の一般式(IVb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(31)
R
1cが水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基である(29)記載の一般式(IVb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(32)
R
1cの置換位置がメタ位である(29)記載の一般式(IVb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(33)
R
2c及びR
3cが水素原子である(29)記載の一般式(IVb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(34)
R
4cが水素原子又はハロゲン原子である(29)記載の一般式(IVb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(35)
R
7cが水素原子である(29)記載の一般式(IVb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(36)
R
8cが水素原子である(29)記載の一般式(IVb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(37)
次の一般式(V)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0098】
(式中、Xは、O、S又はNHを表し、
Yは、N又はNR
6を表し、ここで、R
6は、水素原子又は炭素数1〜8のアルキルを表し、
R
1は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換されたアルキル基を表し、
R
2は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、水酸基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、テトラゾリル基、又はシアノ基を表し、
R
3は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、テトラゾリル基又はシアノ基を表し、
R
4及びR
5は、同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
mは、1又は2を表し、
そしてYがNの時、実線と破線からなる二重線は、二重結合を表し、YがNR
6の時、単結合を表す。)
(38)
mが1である(37)記載の一般式(V)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(39)
XがOである(37)記載の一般式(V)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(40)
YがNである(37)記載の一般式(V)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(41)
R
1が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である(37)記載の一般式(V)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(42)
R
1が水素原子である(37)記載の一般式(V)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(43)
R
4及びR
5が共に水素原子である(37)記載の一般式(V)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(44)
R
2が炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又は水酸基である(37)記載の一般式(V)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(45)
R
2が炭素数1〜8のアルコキシ基又は水酸基である(37)記載の一般式(V)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(46)
R
3が水素原子又はハロゲン原子である(37)記載の一般式(V)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(47)
R
3が水素原子である(37)記載の一般式(V)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(48)
次の一般式(Va)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0100】
(式中、R
11は、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
21は、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又は水酸基を表し、
そしてR
31は、水素原子又はハロゲン原子を表す。)
(49)
R
11が水素原子である(48)記載の一般式(Va)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(50)
R
21が炭素数1〜8のアルコキシ基又は水酸基である(48)記載の一般式(Va)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(51)
R
31が水素原子である(48)記載の一般式(Va)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(52)
5−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−ナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン、
5−(3−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−ナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン、
5−(4−メトキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−ナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン、
5−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−ナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン、
5−(4−メチルフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−ナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン、
5−(2−メトキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−ナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン、
5−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−ナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン、
5−(3,4−ジメトキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−ナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン及び
5−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−ナフト[1,2−e]−1,4−ジアゼピン−2−オン又はその薬理学的に許容される塩。
(53)
次の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0102】
(式中、Aは置換基を有していても良いアリール基又は複素環基を表し、
Bは置換基を有していても良いアリール基又は複素環基を表し、
Xは炭素数1〜5のアルキレン又は結合手を表し、
Yは二重結合を有していても良い炭素数1〜5のアルキレンを表し、
ZはO、S、N(R
5)又は結合手を表し、ここでR
5は、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
1、R
2及びR
3は同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
4は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、又は3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
そしてn及びmは、同一又は異なっていても良く1又は2を表す。
但し、Xが結合手のとき、Aのアリール基が有していても良い置換基には、アルキル基は含まれない。)
(54)
Aが置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基(Xが結合手である場合を除く)、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜16のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基又は複素環基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基又はチエニル基である(53)記載の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(55)
Aが置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基(Xが結合手である場合を除く)、炭素数1〜8のアルコキシ基又は1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基である(53)記載の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(56)
Bが置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜16のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、炭素数2〜9のアルキルカルバモイル基、スルファモイル基、炭素数1〜8のアルキルスルファモイル基又は炭素数2〜16のジアルキルスルファモイル基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基、1,3−ベンゾ[d]ジオキソール基、キノリル基、インドリル基、ベンゾチエニル基、チエニル基又はピリジル基である(53)記載の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(57)
Bが置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、スルファモイル基、炭素数1〜8のアルキルスルファモイル基又は炭素数2〜16のジアルキルスルファモイル基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基又は1,3−ベンゾ[d]ジオキソール基である(53)記載の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(58)
Xが結合手である(53)記載の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(59)
Yがメチレンである(53)記載の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(60)
ZがO又はSである(53)記載の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(61)
R
1、R
2及びR
3が水素原子である(53)記載の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(62)
R
4が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である(53)記載の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(63)
R
4が水素原子である(53)記載の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(64)
n及びmが1である(53)記載の一般式(VI)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(65)
次の一般式(VIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0104】
(式中、A
1は、置換基としてハロゲン原子、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜16のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基又は複素環基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基又はチエニル基を表し、
B
1は、置換基を有していても良いアリール基又は複素環基を表し、
Y
1は、二重結合を有していても良い炭素数1〜5のアルキレン鎖を表し、
Z
1は、O、S、N(R
7)又は結合手を表し、ここでR
7は、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、
そしてR
6は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又は3〜7員環のシクロアルキル基を表す。)
(66)
A
1が置換基としてハロゲン原子、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数1〜8のアルコキシ基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基である(65)記載の一般式(VIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(67)
B
1が置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜16のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、炭素数2〜9のアルキルカルバモイル基、スルファモイル基、炭素数1〜8のアルキルスルファモイル基又は炭素数2〜16のジアルキルスルファモイル基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基、1,3−ベンゾ[d]ジオキソール基、キノリル基、インドリル基、ベンゾチエニル基、チエニル基又はピリジル基である(65)記載の一般式(VIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(68)
B
1が置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、スルファモイル基、炭素数1〜8のアルキルスルファモイル基、又は炭素数2〜16のジアルキルスルファモイル基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基又は1,3−ベンゾ[d]ジオキソール基である(65)記載の一般式(VIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(69)
Y
1がメチレンである(65)記載の一般式(VIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(70)
Z
1がO又はSである(65)記載の一般式(VIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(71)
R
6が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である(65)記載の一般式(VIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(72)
R
6が水素原子である(65)記載の一般式(VIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(73)
次の一般式(VIb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0106】
(式中、A
2は、置換基としてハロゲン原子、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、アセチルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基又は複素環基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基又はチエニル基を表し、
B
2は、置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、スルファモイル基、炭素数1〜8のアルキルスルファモイル基、又は炭素数2〜16のジアルキルスルファモイル基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基、1,3−ベンゾ[d]ジオキソール基、キノリル基、インドリル基、ベンゾチエニル基、チエニル基又はピリジル基を表し、
Z
2は、O、S又はNHを表し、
そしてR
8は、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。)
(74)
A
2が、置換基としてハロゲン原子、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基又はアセチルアミノ基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基である(73)記載の一般式(VIb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(75)
A
2が、置換基としてハロゲン原子、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、又は炭素数1〜8のアルコキシ基から選択されるものを1〜3個有しても良いフェニル基である(73)記載の一般式(VIb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(76)
B
2が、置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、又は1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、アリールオキシ基、スルファモイル基、炭素数1〜8のアルキルスルファモイル基、又は炭素数2〜16のジアルキルスルファモイル基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基又は1,3−ベンゾ[d]ジオキソール基である(73)記載の一般式(VIb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(77)
Z
2が、O又はSである(73)記載の一般式(VIb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(78)
R
8が、水素原子である(73)記載の一般式(VIb)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(79)
1−(4−フルオロフェニル)−2−(4−フェノキシフェノキシメチル)ピペラジン、1−(4−フルオロフェニル)−2−(4−フェノキフェニルスルファニルメチル)ピペラジン、2−(4−クロロフェノキシメチル)−1−(4−イソプロポキシフェニル)ピペラジン、2−(2,4−ジクロロフェノキシメチル)−1−(4−イソプロポキシフェニル)ピペラジン、2−(4−tert−ブトキシフェノキシメチル)−1−(4−イソプロポキシフェニル)ピペラジン、2−(4−クロロフェノキシメチル)−1−(3−メトキシフェニル)ピペラジン及び2−(4−クロロフェノキシメチル)−1−(2−メトキシフェニル)ピペラジン又はその薬理学的に許容される塩。
(80)
次の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0108】
(式中、Bは置換基を有していても良いアリール基又は複素環基を表し、
Yは二重結合を有していても良い炭素数1〜5のアルキレンを表し、
ZはO、S、N(R
5)又は結合手を表し、ここでR
5は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
1、R
2及びR
3は同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
R
4は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、3〜7員環のシクロアルキル基、又は3〜7員環のシクロアルキル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、
P及びQは同一又は異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜16のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基又は複素環基を表し、
Wは炭素数1〜8のアルキル基又は3〜7員環のシクロアルキル基を表すか、又はPとWがフェニル基の2、3位又は3、4位にあるとき、PとWが一緒になってプロピレン又はテトラメチレンを表し、
そしてn及びmは、同一又は異なっていても良く1又は2を表す。)
(81)
Bが置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜16のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、アリールアルキルオキシ基(アルキル部分の炭素数は1〜8)、炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、炭素数2〜9のアルキルカルバモイル基、スルファモイル基、炭素数1〜8のアルキルスルファモイル基及び炭素数2〜16のジアルキルスルファモイル基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基、ナフチル基、ベンゾフラニル基、インドリル基、ベンゾチエニル基又はチエニル基である(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(82)
Bが置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜16のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、アリールアルキルオキシ基(アルキル部分の炭素数は1〜8)、炭素数2〜9のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、炭素数2〜9のアルキルカルバモイル基、スルファモイル基、炭素数1〜8のアルキルスルファモイル基及び炭素数2〜16のジアルキルスルファモイル基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基である(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(83)
P及びQが同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、又は炭素数1〜8のアルコキシ基である(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(84)
P及びQが共に水素原子である(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(85)
Wが炭素数3〜6のアルキル基である(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(86)
Wがn−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、又はイソブチル基である(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(87)
n及びmが1である(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(88)
Yがメチレンである(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(89)
ZがO又はSである(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(90)
R
1、R
2及びR
3が水素原子である(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(91)
R
4が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(92)
R
4が水素原子である(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(93)
R
4が水素原子で、Yがメチレンで、ZがO又はSで、Bが置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、シアノ基、水酸基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ベンジルオキシ基、スルファモイル基及び炭素数1〜8のアルキルスルファモイル基から選択されるものを1〜3個有していても良いフェニル基である(80)記載の一般式(VII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(94)
2−(4−クロロフェノキシメチル)−1−(4−イソプロピルフェニル)ピペラジン、2−(4−クロロフェノキシメチル)−1−(4−プロピルフェニル)ピペラジン、2−(4−クロロフェノキシメチル)−1−(3−イソプロピルフェニル)ピペラジン、2−(4−クロロフェノキシメチル)−1−(2,4,6−トリメチルフェニル)ピペラジン、2−(4−クロロフェノキシメチル)−1−インダン−5−イル−ピペラジン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(イソプロピルスルファモイル)フェノキシメチル]ピペラジン、
2−(4−クロロフェニルスルファニルメチル)−1−(4−イソプロピルフェニル)ピペラジン、1−(3−イソプロピルフェニル)−2−[4−(イソプロピルスルファモイル)フェノキシメチル]ピペラジン及び1−(4−イソプロピルフェニル)−2−(4−フェノキシフェノキシメチル)ピペラジン又はその薬理学的に許容される塩。
(95)
次の一般式(VIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0110】
(式中、R
1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
2は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
3は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、又はアルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)を表し、
そしてR
4及びR
5は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表す。)
(96)
R
1が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である(95)記載の一般式(VIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(97)
R
1が水素原子である(95)記載の一般式(VIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(98)
R
4が水素原子で、R
5が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である(95)記載の一般式(VIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(99)
R
4及びR
5が共に水素原子である(95)記載の一般式(VIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(100)
R
2が炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、シアノ基又はアルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)である(95)記載の一般式(VIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(101)
R
2が炭素数1〜8のアルコキシ基又はヒドロキシル基である(95)記載の一般式(VIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(102)
R
3が水素原子である(95)記載の一般式(VIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(103)
次の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0112】
(式中、R
1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
2及びR
3は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
4及びR
5は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
そして、Wは置換基を有していても良い環構成元素として窒素原子を1〜4個含む5又は6員環の複素環を表す。)
(104)
Wが置換基として炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、チオキソ基から選ばれるものを有していても良いテトラゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、ピラゾール又はイミダゾールである(103)記載の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(105)
Wが置換基として炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基から選ばれるものを有していても良いテトラゾール、1,2,4−トリアゾール又は1,2,3−トリアゾールである(103)記載の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(106)
Wが5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール又は5−チオキソ−1,2,4−オキサジアゾールである(103)記載の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(107)
Wがテトラゾールである(103)記載の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(108)
R
1が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である(103)記載の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(109)
R
1が水素原子である(103)記載の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(110)
R
4が水素原子で、R
5が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である(103)記載の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(111)
R
4及びR
5が共に水素原子である(103)記載の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(112)
R
2が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)である(103)記載の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(113)
R
2が水素原子である(103)記載の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(114)
R
3が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)である(103)記載の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(115)
R
3が水素原子である(103)記載の一般式(IX)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(116)
5−[3−(5−チオキソ−4H―[1,2,4]オキサジアゾ−ル−3−イル)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン ナトリウム塩。
(117)
パロキセチン又はその薬理学的に許容される塩。
(118)
次の一般式(X)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
【0114】
(式中、R
1及びR
2は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
3は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
4及びR
5は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
6は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、
【0116】
は、N、S、Oから選択される1〜2個のヘテロ原子を環構成元素として含んでいても良く、ベンゼン環の1と2の位置で縮合している5〜8員の非芳香族環を表し、
【0118】
は、ベンゼン環、ナフタレン環、チオフェン環、ピリジン環、ピリミジン環、インドール環、インダゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンズイソキサゾール環、ベンズイミダゾール環及びキノリン環から選択される芳香族環を表し、
ZはO又はSを表し、
そして、XがNの時、YはC=O又はC=Sで、かつ実線と波線からなる二重線は単結合を表し
XがCの時、YはNで、かつ実線と波線からなる二重線は二重結合を表す。)
で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(119)
次の一般式(Xa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
【0120】
(式中、R
11及びR
12は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
13は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
14及びR
15は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
16は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、
【0122】
はN,S,Oから選択される1〜2個のヘテロ原子を環構成元素として含んでいても良く、ベンゼン環の1と2の位置で縮合している5〜8員の非芳香族環を表し、
【0124】
はベンゼン環、ナフタレン環、チオフェン環、ピリジン環、ピリミジン環、インドール環、インダゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンズイソキサゾール環、ベンズイミダゾール環及びキノリン環から選択される芳香族環を表し、
そして、Z
1及びZ
2は同一又は異なっていてもよくO又はSを表す。)
(120)
R
11が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、又は炭素数2〜8のアシルアミノ基である(119)記載の一般式(Xa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(121)
R
12が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基又は1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基である(119)又は(120)記載の一般式(Xa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(122)
R
13が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、又は1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基である(119)〜(121)記載の一般式(Xa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(123)
R
14及びR
15が同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基である請求項(119)〜(122)記載の一般式(Xa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(124)
R
16が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、又は置換基を有していても良い複素環基である請求項(119)〜(123)記載の一般式(Xa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(125)
R
16が炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基及び炭素数2〜8のジアルキルアミノ基から選択される置換基を有していても良いテトラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基、イソキサゾリル基、ピロリル基、ピロリジニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基又はチアゾリル基である請求項(119)〜(123)記載の一般式(Xa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(126)
R
16が炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基及びアミノ基から選択される置換基を有していても良いテトラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基又はチアゾリル基である請求項(119)〜(123)記載の一般式(Xa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(127)
【0126】
がテトラヒドロナフタレン、インダン、インドリン、テトラヒドロキノリン又はテトラヒドロイソキノリンである請求項(119)〜(126)記載の一般式(Xa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(128)
【0128】
がベンゼン環である請求項(119)〜(127)記載の一般式(Xa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(129)
Z
1及びZ
2が共にOである請求項(119)〜(128)記載の一般式(Xa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(130)
次の一般式(Xb)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
【0130】
(式中、R
21及びR
22は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
23は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
24及びR
25は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
26は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、
そして、pは0又は1を表す。)
(131)
R
21が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、又は炭素数2〜8のアシルアミノ基である(130)記載の一般式(Xb)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(132)
R
22が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基又は1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基である(130)又は(131)記載の一般式(Xb)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(133)
R
23が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、又は1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基である(130)〜(133)記載の一般式(Xb)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(134)
R
24及びR
25が同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基である(130)〜(133)記載の一般式(Xb)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(135)
R
26が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、又は置換基を有していても良い複素環基である(130)〜(134)記載の一般式(Xb)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(136)
R
26が炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基及び炭素数2〜8のジアルキルアミノ基から選択される置換基を有していても良いテトラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基、イソキサゾリル基、ピロリル基、ピロリジニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基又はチアゾリル基である(130)〜(134)記載の一般式(Xb)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(137)
R
26が炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基及びアミノ基から選択される置換基を有していても良いテトラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基又はチアゾリル基である(130)〜(133)記載の一般式(Xb)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(138)
次の一般式(XI)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
【0132】
(式中、R
1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
2は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
3及びR
4は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
5は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜5のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、XはCまたはNを表し
【0134】
は、チオフェン環、ピリジン環、ピリミジン環、キノリン環、インドール環、インドリン環、ベンズイミダゾール環、インダゾール環、ベンズイソキサゾール環及びベンズトリアゾール環から選択される複素環を表し、そして、複素環の環を構成する炭素原子を介してXと結合している。
ZはO又はSを表し、
そして、XがNの時、YはC=O又はC=Sで、かつ実線と波線からなる二重線は単結合を表し
XがCの時、YはNで、かつ実線と波線からなる二重線は二重結合を表す。)
(139)
R
1が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基又は 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基である(138)記載の一般式(XI)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(140)
R
2が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、又は 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基である(138)又は(139)の何れかの項に記載の一般式(XI)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(141)
R
3及びR
4が同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基である(138)〜(140)の何れかの項に記載の一般式(XI)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(142)
R
5が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、又は置換基を有していても良い複素環基である(138)〜(141)の何れかの項に記載の一般式(XI)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(143)
R
5が炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基及び炭素数2〜8のジアルキルアミノ基から選択される置換基を有していても良いテトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基又はチアゾリル基である(138)〜(141)の何れかの項に記載の一般式(XI)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(144)
R
5が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基又はヒドロキシル基である(138)〜(141)の何れかの項に記載の一般式(XI)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(145)
ZがOである(138)〜(144)記載の一般式(XI)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(146)
次の一般式(XIa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
【0136】
(式中、R
11は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
13及びR
14は同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、又はフェニル基で置換された炭素数1〜3のアルキル基を表し、
R
15は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜5のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、
そして、
【0138】
は、チオフェン環、ピリジン環、ピリミジン環、キノリン環、インドール環、インドリン環、ベンズイミダゾール環、インダゾール環、ベンズイソキサゾール環及びベンズトリアゾール環から選択される複素環を表し、そして、複素環の環を構成する炭素原子を介してXと結合している。)
(147)
R
11が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基又は 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基である(146)記載の一般式(XIa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(148)
R
11が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基又はハロゲン原子である(146)記載の一般式(XIa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(149)
R
13及びR
14が同一又は異なっていてもよく水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基である(146)〜(148)の何れかの項に記載の一般式(XIa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(150)
R
15が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、又は置換基を有していても良い複素環基である(146)〜(149)の何れかの項に記載の一般式(XIa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(151)
R
15が炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基及び炭素数2〜8のジアルキルアミノ基から選択される置換基を有していても良いテトラゾリル基、トリアゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基又はチアゾリル基である(146)〜(149)の何れかの項に記載の一般式(XIa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(152)
R
15が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基又はヒドロキシル基である(146)〜(149)の何れかの項に記載の一般式(XIa)で表されるジアゼピン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
(153)
次の一般式(XII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0140】
(式中、R
1及びR
2は同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
3は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)を表し、
R
4は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜5のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、
【0142】
はベンゼン環の1と2の位置で縮環し、N,S,Oから選択されるヘテロ原子を環構成元素として含んでいても良い5〜8員環を表し、そして
【0144】
はベンゼン環、ナフタレン環、ピリジン環、ピリミジン環、キノリン環、インドール環、インドリン環、ベンズイミダゾール環、インダゾール環、ベンズイソキサゾール環及びベンズトリアゾール環から選択される芳香環を表す。)
(154)
R
1及びR
2が同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基又はアミノ基である(153)記載の一般式(XII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(155)
R
3が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である(153)又は(154)の何れかの項に記載の一般式(XII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(156)
R
4が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基である(153)〜(155)の何れかの項に記載の一般式(XII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(157)
R
4が置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基及び炭素数2〜8のジアルキルアミノ基から選択されるものを有していても良いテトラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基又はチアゾリル基である(153)〜(155)の何れかの項に記載の一般式(XII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(158)
R
4が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、又は置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子及びニトロ基から選択されるものを有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基である(153)〜(155)の何れかの項に記載の一般式(XII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(159)
【0146】
が、ナフタレン環、テトラヒドロナフタレン環又はインダン環である(153)〜(158)の何れかの項に記載の一般式(XII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(160)
【0148】
がベンゼン環又はインドール環である(153)〜(159)の何れかの項に記載の一般式(XII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(161)
次の一般式(XIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0150】
(式中、R
11及びR
12は同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
13は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)を表し、
R
14は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜5のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、そして
【0152】
はナフタレン環、テトラヒドロナフタレン環又はインダン環を表す。)
(162)
R
11及びR
12が同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基又はアミノ基である(161)記載の一般式(XIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(163)
R
13が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である(161)又は(162)の何れかの項に記載の一般式(XIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(164)
R
14が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基である(161)〜(163)の何れかの項に記載の一般式(XIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(165)
R
14が置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基及び炭素数2〜8のジアルキルアミノ基から選択されるものを有していても良いテトラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基又はチアゾリル基である(161)〜(163)の何れかの項に記載の一般式(XIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(166)
R
14が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、又は置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子及びニトロ基から選択されるものを有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基である(161)〜(163)の何れかの項に記載の一般式(XIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(167)
【0154】
が、ナフタレン環である(161)〜(166)の何れかの項に記載の一般式(XIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(168)
R
11、R
12、R
13及び
【0156】
が(161)のものと同じものであり、そしてR
14がNHSO
2R
(ここで、Rは置換基を有していても良いアリール基又は複素環基を表す。)
である(161)記載の一般式(XIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(169)
Rが炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基、ニトロ又はハロゲンから選択される置換基を有していても良いフェニル、ナフチル、キノリル、ピリジル又はチエニルである(168)記載の一般式(XIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(170)
次の一般式(XIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0158】
(式中、R
1及びR
2は同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
3は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)を表し、
R
4は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜5のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、
【0160】
はベンゼン環の1と2の位置で縮環し、1又は2個の窒素原子を環構成元素として含んでいても良い5〜8員環を表し、そして
【0162】
はベンゼン環、ナフタレン環、ピリジン環、ピリミジン環、キノリン環、インドール環、インドリン環、ベンズイミダゾール環、ピラゾール環、インダゾール環、ベンズイソキサゾール環及びベンズトリアゾール環から選択される芳香環を表す。
但し、
【0164】
が、ベンゼン環の場合は、R
4は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基及びハロゲン原子ではない。)
(171)
R
1及びR
2が同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基又はアミノ基である(170)記載の一般式(XIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(172)
R
3が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基である(170)又は(171)の何れかの項に記載の一般式(XIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(173)
R
4が水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基である(170)〜(172)の何れかの項に記載の一般式(XIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(174)
R
4が置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基及び炭素数2〜8のジアルキルアミノ基から選択されるものを有していても良いテトラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基又はチアゾリル基である(170)〜(172)の何れかの項に記載の一般式(XIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(175)
R
4が炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、又は置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子及びニトロ基から選択されるものを有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基である(170)〜(172)の何れかの項に記載の一般式(XIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(176)
【0166】
が、ナフタレン環、テトラヒドロナフタレン環又はインダン環である(170)〜(175)の何れかの項に記載の一般式(XIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(177)
【0168】
がベンゼン環又はインドール環である(170)〜(176)の何れかの項に記載の一般式(XIII)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(178)
次の一般式(XIIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
【0170】
(式中、R
11及びR
12は同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、又はスルファモイル基を表し、
R
13は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)を表し、
R
14は炭素数2〜8のアルケニル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、アラルキル基(アリール部分の炭素数が6〜10で、アルキレン部分の炭素数が1〜3)、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、1〜5個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜5のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数2〜8のアシルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアシル基、アルコキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数は1〜8。)、カルバモイル基、炭素数1〜8のアルキルチオ基、炭素数1〜8のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜8のアルキルスルホニル基、スルファモイル基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基を表し、そして
【0172】
はナフタレン環、テトラヒドロナフタレン環又はインダン環を表す。)
(179)
R
11及びR
12が同一又は異なっていても良く、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基又はアミノ基である(178)記載の一般式(XIIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(180)
R
13が水素原子である(178)又は(179)の何れかの項に記載の一般式(XIIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(181)
R
14が炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜8のアルキル基、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基、置換基を有していても良いフェニル基、又は置換基を有していても良い複素環基である(178)〜(180)の何れかの項に記載の一般式(XIIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(182)
R
14が置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、 1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基及び炭素数2〜8のジアルキルアミノ基から選択されるものを有していても良いテトラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基又はチアゾリル基である(178)〜(180)の何れかの項に記載の一般式(XIIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(183)
R
14が炭素数1〜8のアルコキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素数1〜8のアルコキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基、炭素数1〜8のアルキルアミノ基、炭素数2〜8のジアルキルアミノ基、又は置換基として炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ハロゲン原子及びニトロ基から選択されるものを有していても良いベンゼンスルホニルアミノ基である(178)〜(180)の何れかの項に記載の一般式(XIIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(184)
【0174】
が、ナフタレン環である(178)〜(183)の何れかの項に記載の一般式(XIIIa)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
(185)
5−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−8,9,10,11−テトラヒドロナフト[2,1−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン ナトリウム塩、5−(1H−インドール−6−イル)−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン、4−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1,4−ジヒドロベンゾ[f]キノキサリン−2,3−ジオン ナトリウム塩、又は4−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−1H−ベンゾ[h]キナゾリン−2−オン ナトリウム塩。
上記化合物は、例えば
上記(2)〜(4)記載の化合物は、WO2004/085440号公報記載の方法で、
上記(5)及び(117)記載の化合物は、特公昭59−48826号公報記載の方法で、
上記(8)〜(16)記載の化合物は、WO2007/072974号公報記載の方法で、
上記(17)〜(36)記載の化合物は、WO2007/074970号公報記載の方法で、
上記(37)〜(52)記載の化合物は、WO2008/023847号公報記載の方法で、
上記(53)〜(79)記載の化合物は、WO2009/022730号公報記載の方法で
上記(80)〜(94)記載の化合物は、WO2009/022731号公報記載の方法で、
上記(95)〜(102)記載の化合物は、WO2010/090300号公報記載の方法で、そして
上記(103)〜(116)記載の化合物は、WO2010/093061号公報記載の方法でそれぞれ製造できる。
また、上記(7)及び(117)記載のパロキセチン、イミプラミン等は、公知化合物であり、The MERCK INDEX FOURTEENTH RDITION(2006年)等にその構造式、合成文献等が記載されており、また市販品を購入することもできる。
(6)の選択的セロトニン再取り込み阻害剤としては、パロキセチン、フルオキセチン、フルボキサミン及びシタロプラム等が挙げられる。
また、上記WO2004/085440号公報、WO2007/072974号公報、WO2007/074970号公報、WO2008/023847号公報、WO2009/022730号公報、WO2009/022731号公報、WO2010/090300号公報、WO2010/093061号公報、並びにWO 2007/049825号公報、WO 2008/020651号公報には、上記(2)〜(117)記載の化合物がP2X
4受容体拮抗作用を有する旨の記載がある。
さらにまた、上記(118)〜(185)記載の化合物もP2X4受容体拮抗作用を有し、上記(2)〜(5)、(8)〜(116)記載の化合物の合成方法で引用した文献を参考にして、合成することができる。
【0175】
本発明の有効成分における薬理学的に許容される塩としては、塩酸、酢酸、安息香酸、フマル酸、ベシル酸等の酸との塩や、ナトリム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属塩、アミン塩等が挙げられる。
また本発明の有効成分には、シス・トランス異性体や光学活性体、ラセミ体等の光学異性体が存在する場合もあるが、何れも本発明に含まれる。
また、水和物が存在する場合は、これも本発明の有効成分として用いることができる。
次に薬理実験結果について述べる。
帯状疱疹モデルマウスを用いた帯状疱疹関連痛の急性期痛におけるP2X
4受容体拮抗薬の作用を試験した。(実施例3及び4)
実施例3及び4並びに
図4及び5の結果から、P2X
4受容体拮抗作用を有するパロキセチン及び化合物A(5−[3−(5−チオキソ−4H―[1,2,4]オキサジアゾ−ル−3−イル)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン ナトリウム塩)が帯状疱疹の急性期痛に対して鎮痛作用を示したことから、帯状疱疹の急性期痛にはP2X
4受容体が大きく関与していることが示唆される。
さらに帯状疱疹モデルマウスを用い、帯状疱疹急性期において脊髄ミクログリア細胞が増殖し、活性化したミクログリアにP2X
4受容体の発現が増加していることを免疫組織学的解析およびRT−リアルタイムPCRを用いて解析した結果から、帯状疱疹を発症すると急性期の脊髄においてミクログリアが増殖・活性化し、この活性化したミクログリア細胞にP2X
4受容体の発現が増加することが示唆されている(実施例2、
図1〜3)。 よって、帯状疱疹発症の急性期におけるミクログリアおよびP2X
4受容体の増加・活性化が、帯状疱疹の急性期痛の発現において大きな役割を担っており、P2X
4受容体拮抗薬は帯状疱疹の急性期痛に対して有効な治療薬となり得ることが示唆された。
急性期における帯状疱疹の治療に用いられている既存抗ヘルペス薬であるアシクロビル、バラシクロビル、及びファムシクロビルは皮疹の治癒促進に効果を示すとともに、帯状疱疹関連痛の持続期間を短縮させる場合があることが報告されている (Wood MJ, et al. Clin Infect Dis 1996;22:341−347、Beutner KR, et al. Antimicrob Agents Chemother 1995;39:1546−1553、Tyring SK. Semin Dermatol 1996;15:27−31、Wood MJ, et al. N Engl J Med 1994;330:896−900、Rowbotham MC. Semin Nuerol 1994;14:247−254、Wood MJ, et al. Am J Med 1988;85:79−83、Huff JC, et al. Am J Med 1988;85:84−89、McKendrick MW, et al. BMJ 1989;298:431)。また、帯状疱疹の急性期痛から帯状疱疹後神経痛への移行を防止するためには、持続的な除痛が必要であることも示唆されている(Manabe et al. Clin J Pain 1995;11:220−228)。これらのことから、これらの薬剤とP2X
4受容体拮抗薬の併用により、急性期の痛みの除去によりより強い鎮痛作用を発揮することと、帯状疱疹後神経痛への移行を予防または治療できる可能性が示唆される。
【0176】
本発明の予防剤及び治療剤は、ヒトに対して経口投与又は非経口投与のような適当な投与方法により投与することができる。
製剤化するためには、製剤の技術分野における通常の方法で錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、懸濁剤、注射剤、坐薬等の剤型に製造することができる。
これらの調製には、例えば錠剤の場合、通常の賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、色素などが用いられる。ここで、賦形剤としては、乳糖、D−マンニトール、結晶セルロース、ブドウ糖などが、崩壊剤としては、デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム(CMC−Ca)などが、滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどが、結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ゼラチン、ポリビニルピロリドン(PVP)などが挙げられる。注射剤の調整には溶剤、安定化剤、溶解補助剤、懸濁剤、乳化剤、無痛化剤、緩衝剤、保存剤などが用いられる。
投与量は通常成人においては、注射剤の場合、本発明の有効成分を1日約0.01mg〜100mg,経口投与では1日1mg〜2000mgであるが、年齢、症状等により増減することができる。
【実施例1】
【0177】
(試験方法)
化合物A(5−[3−(5−チオキソ−4H―[1,2,4]オキサジアゾ−ル−3−イル)フェニル]−1H−ナフト[1,2−b][1,4]ジアゼピン−2,4(3H,5H)−ジオン ナトリウム塩;WO201009306の実施例14に記載)およびパロキセチンのP2X
4受容体拮抗作用を以下に従いに測定した。ATP受容体(ヒトP2X
4)を1321N1細胞に導入し、安定ATP受容体発現系として使用した。P2X
4 発現1321N1細胞を96ウェルプレートに播種し、37℃,5%CO
2条件下で24時間培養してカルシウム測定に使用した。カルシウム蛍光指示薬であるFura−2AMをカルシウムイメージング用細胞外液に溶解させ、播種した細胞に処置し、室温で45分間静置することで細胞内にfura−2AMを取り込ませた。測定にはマイクロプレートリーダーであるFluostar optima(BMG Labtech)を使用した。キセノンランプから照射される光を340nmおよび380nmのフィルターにそれぞれ透過させ、細胞に照射した際に発する510nmの蛍光F
340およびF
380を観測し、レシオ値F
340/F
380の変化を細胞内カルシウム変化の指標とした。測定は、ATP最終濃度1μMになるように各ウェルに添加し、ATP誘発Ca
2+応答を経時的に観察することで行った。被験物質の阻害活性は被験物質をATP添加15分間前処置することにより測定し、被験物質非存在下の場合との比較により算出した。
(試験結果)
【0178】
【表1】
【実施例2】
【0179】
帯状疱疹モデルマウスを用いた研究によって、帯状疱疹急性期において脊髄ミクログリア細胞が増殖し、活性化したミクログリアにP2X
4受容体の発現が増加していることを免疫組織学的解析およびRT−リアルタイムPCRを用いた解析により検討を行った。
(試験方法)
除毛した雌性C57BL/6Jの右後肢(膝関節下部)の表皮を10本に束ねた26G注射針で乱切り後,水痘・帯状疱疹ウイルスと同じヘルペス科に属する単純ヘルペスウイルスI型(HSV−1)溶液(1×10
6pfu/site)を塗布することで作製した(Takasaki I,et al.Anesthesiology.2002;96:1168−1174.)。感染7日後に脊髄を4%中性緩衝パラホルムアルデヒドを用いた灌流固定法にて採取し、30%スクロース液で置換しOCT compoundで包埋し凍結切片を作製した。脊髄は第五腰髄(L5)の水準で横断面に標本を作製し、ミクログリアマーカーとして広く用いられているOX42抗体およびP2X
4受容体抗体を用いてAlexa Fluor 488,546による蛍光二重免疫組織染色を行った。
(試験結果)
蛍光免疫染色像を
図1に示した。感染7日後の脊髄L5 領域において、HSV−1塗布側(右図)ではミクログリアの特異的抗原であるOX42陽性細胞シグナルおよび、P2X
4受容体陽性シグナルが非HSV−1塗布側(左図)と比較して増加し、さらに二つのシグナルが共染色され、明るいシグナルを発していることを観察した。(右上図矢印部分および右下図点線枠内)。
帯状疱疹発症によるRT−リアルタイムPCRを用いた解析結果を
図2に示した。マウスにHSV−1を感染させ帯状疱疹を発症した、3日目から20日目の急性期の脊髄L5領域において、total RNAを抽出、逆転写反応を行いcDNAとした後、Taq ManリアルタイムPCR法を用いてミクログリア特異的に発現しているカルシウム結合タンパク質であるIba1およびP2X
4受容体遺伝子の発現変化を検討した。Iba1 mRNAの発現は感染7日後をピークとして感染5日後から20日後まで有意に増加した(
図2)。P2X
4受容体においても感染7日後をピークとして感染5日後から15日後まで有意に増加した(
図3)。ミクログリアのマーカーであるIba1のmRNA発現とP2X
4受容体mRNAの発現はほぼ同時期に同じような時間経過をたどって増加していることが明らかとなった。また、免疫染色画像による解析と合わせて、帯状疱疹の急性期では脊髄においてミクログリアが増殖し、増殖したミクログリアにP2X
4受容体の発現が増加することが明らかとなった。
【実施例3】
【0180】
(試験方法)
実施例2記載の帯状疱疹モデルマウスを用い帯状疱疹関連痛の急性期痛におけるP2X
4受容体拮抗薬の作用を検討した。帯状疱疹関連痛の急性期痛を反映する感染7日後および帯状疱疹後神経痛を反映する30日後にP2X
4受容体に対して抑制的に働くことが報告されている(Nagata K,Imai T et al. Molecular Pain 2009;5:20)、パロキセチン(30 mg/kg,50mg/kg)または溶媒(水道水)を経口投与した。HSV−1感染側後肢の疼痛関連反応の測定はペイントブラシを用いた触刺激に対する応答を指標に評価した。マウスを測定ケージに入れ、1時間以上環境に慣らした後、右側後肢足蹠に垂直にペイントブラシをつま先からかかと方向に撫でるようにあて、これを数秒置きに6回繰り返した。この時の疼痛反応を以下のように評価した。
スコア0:反応なし
スコア1:後肢のlifting
スコア2:後肢の鋭い逃避反応およびflinching
各個体の疼痛スコアは6回のスコアを平均し算出した。
(試験結果)
パロキセチンの経口投与による帯状疱疹の急性期痛に対する影響を
図4に示す。マウスにHSV−1を接種し感染7日後には疼痛スコアがほぼ最大に達した。感染7日後のマウスにおいてパロキセチン30mg/kg投与1時間後から4時間後にかけて疼痛閾値が有意に改善した。パロキセチン50mg/kg投与群においては投与30分から8時間後に及ぶ持続的な疼痛閾値の改善が観察された(
図4の右図)。感染30日後のマウスにおいては30mg/kgの投与においては有意な疼痛閾値の改善作用を示さず、50mg/kg投与群において投与30分、1時間、4時間後において有意な疼痛閾値の改善が観察されたのみであった。(
図4の左図)
【実施例4】
【0181】
(試験方法)
実施例2記載の帯状疱疹モデルマウスを用いた研究によって、帯状疱疹関連痛の急性期痛におけるP2X
4受容体拮抗薬の作用を検討した。帯状疱疹関連痛の急性期痛を反映する感染後5日目から7日目まで1日2回、AM10:00〜11:00とPM6:00〜7:00にP2X
4受容体選択的な拮抗薬である化合物A(10pmol/マウス, 30pmol/マウス)またはPBSを脊髄腔内投与し、疼痛閾値を薬物投与前(AM9:30〜10:00とPM5:30〜6:00)に測定した。HSV−1感染側後肢の疼痛関連反応の測定はvon Frey Filament(0.16g)用いた。マウスを測定ケージに入れ、1時間以上環境に慣らした後、右側後肢足蹠に垂直にvon Frey Filamentを軽く曲がる程度に3〜5秒間適用し、これを数秒置きに6回繰り返した。この時の疼痛反応を以下のように評価した。
スコア0:反応なし
スコア1:後肢のlifting
スコア2:後肢の鋭い逃避反応およびflinching
各個体の疼痛スコアは6回のスコアを平均し算出し、最大反応であるスコア2を100%とした時の各群の平均スコアをallodynia score(%)として算出した。
(試験結果)
化合物Aの脊髄腔内投与による帯状疱疹の急性期痛に対する影響を
図5に示す。
グラフの矢印は感染後5日目から7日目まで1日2回、AM10:00〜11:00とPM6:00〜7:00に化合物A(10pmol/マウス, 30pmol/マウス)またはPBSを脊髄腔内投与したタイミングを示す。疼痛閾値は薬物投与前(AM9:30〜10:00とPM5:30〜6:00)に測定した。
マウスにHSV−1を接種しPBS投与群では感染7日後には疼痛スコアがほぼ最大に達した。化合物A10pmol/マウスおよび30pmol/マウス投与群において、初回投与後の疼痛閾値測定から有意に疼痛閾値スコアの抑制作用が観察された。