(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
<第1実施形態>
図1は、本実施形態における地図画像生成装置1の概略構成を示す図である。
【0009】
地図画像生成装置1は、薄型板状の形態の携帯端末であり、地図画像等を表示する表示部2、地図画像生成装置1の操作者による所望の操作を受け付ける操作部3、CPU4及びRAM5及びROM6を含む制御部7、地
図DB8を含む記憶装置9を含んでいる。地
図DB8には、複数の縮尺率の地図画像が格納されており、各々の地図画像は位置関係が対応付けられている。
【0010】
操作部3は、表示部2と一体的に配置されており、表示部2の所望の位置に指やタッチペン等の部材(以下「部材」という。)が接触することにより所望の操作を受け付ける構成となっている。なお、表示部2と操作部3とでタッチパネルを構成している。
【0011】
制御部7は、操作部3を介した操作者の要求に応じて、地図画像生成装置1全体を制御する機能を有する。CPU4は、ROM6に記憶されたプログラムをRAM5にロードして当該プログラムを実行することで、第1の表示制御部41、枠調整部42、地図画像指定部43、順序設定部44、地図生成部45及び第2の表示制御部46として機能し、後述する種々の処理を実行する。そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記録されたものをROM6に転送してもよいし、通信ネットワークを介してサーバー等に保存されたものをダウンロードしてもよい。
【0012】
第1の表示制御部41は、表示部2に地
図DB8に格納されている地図画像を表示するとともに、当該地図画像上に格子状の格子枠20及び格子枠20とは独立した任意の大きさの任意枠26を重畳して表示する機能を有する。
【0013】
また、第1の表示制御部41は、複数の地図画像を切り替えて表示する機能、地図画像の縮尺率を変更する機能、地図画像が切り替えられた際に、格子枠20の大きさを直前に表示されていた地図画像の縮尺率に応じて表示する機能を有する。さらに、表示制御部41は、表示されている地図画像における指定された格子枠20に、当該格子枠20の表示順序を示す番号を重畳表示する機能を有する。
【0014】
枠調整部42は、格子枠20を調整する機能を有する。具体的に、調整する機能には以下の機能が含まれる。
・格子枠20を地図画面上で移動(スライド)させる機能。
・格子枠20の大きさを変更(拡大または縮小)する機能。
・複数の格子枠20を結合する機能。
・格子枠20を複数の枠に分割する機能。
・格子枠20を回転させる機能。
【0015】
地図画像指定部43は、表示部2に表示されている地図画像上から格子枠20で規定される複数の領域を指定する機能を有する。
【0016】
順序設定部44は、地図画像指定部43で指定された複数の領域の表示順序を設定する機能を有する。
【0017】
地図生成部45は、表示部2に表示されている地図画像から指定された領域に対応する地図画像を生成する機能を有する。新たに生成される地図画像は、地
図DB8に格納されている地図画像から格子枠20で規定される範囲を切り出すことで生成される。なお、新たに生成される地図画像は、表示部2に表示されているもとの地図画像よりも大縮尺である。縮尺率については、格子枠20の大きさに応じて適宜変更される。
【0018】
第2の表示制御部46は、複数の地図画像を定められた表示順序に従って順次切り替えて表示する機能を有する。
【0019】
次に、
図1から
図12を用いて本実施形態の動作を説明する。なお、以下で説明する動作は、CPU4を構成する第1の表示制御部41、枠調整部42、地図画像指定部43、順序設定部44及び地図生成部45及び第2の表示制御部46のいずれかの機能によって実行される。なお、便宜上、動作の主体を省略して説明する場合もある。
【0020】
図2は、本実施形態の全体動作を示す図である。
【0021】
まず、本実施形態の動作が開始すると、地図画像を生成する生成する生成モード(詳細は後述)と当該生成モードによって生成された地図画像を表示部2に表示する表示モード(詳細は後述)との選択を操作者に促すための画面表示を行う(S1)。表示部2には、生成モードを選択するボタン(以下「生成ボタン」という。)と表示モードを選択するボタン(以下「表示ボタン」という。)とが表示される。
【0022】
次に、生成ボタンに部材が接触しているか否かを操作部3を介して検知する(S2)。選択ボタンに部材が接触されていることを検知した場合(Y)、生成モードに移行する(S3)。
【0023】
S2において、生成ボタンへの部材の接触が検知されなかった場合(N)、さらに表示ボタンに部材が接触しているか否かを操作部3を介して検知する(S4)。表示ボタンに部材が接触されていることを検知した場合(S4:Y)、表示モードに移行する(S5)。
【0024】
S4において、表示ボタンへの部材の接触が検知されなかった場合(N)、再度S2の動作に戻る。
【0025】
図3は、生成モードの概略を示す図である。
【0026】
まず、生成モードが開始すると、表示制御部41が行う動作として、
図4に示すよう格子枠20を重畳表示して全体地図画像21を地図画像生成装置1の表示部2に表示する(S11)。
【0027】
次に、調整部42が行う動作として、操作者の操作に応じて、その格子枠20を画面上でスライドさせたり、各々の格子枠20を拡大又は縮小させたり等の格子枠20の調整を行う(S12)。
【0028】
次に、地図画像指定部43が行う動作として、格子枠20が重畳表示されている全体地図画像21から操作者により操作部3を介して選択された複数の格子枠20を指定する(S13)。
【0029】
また、順序設定部44が行う動作として、指定された格子枠20の内部領域に対応する複数の部分地図画像22の表示順序を設定する。表示順序は、操作者によって選択された順で設定される(S14)。
【0030】
部分地図画像22は、全体地図画像21上の格子枠20が選択されると、当該格子枠20に含まれている領域に該当する地図画像で、全体地図画像21よりも大縮尺である地図画像を地
図DB8から読み出すことで生成される(S15)。
【0031】
ここで、部分地図画像22を生成する処理は、格子枠20の、全体地図画像21における四隅の座標、縮尺率といった、部分地図画像22を表示するために必要なパラメータを取得する処理であってもよい。この場合、表示制御部41が部分地図画像22を表示する際に、これらのパラメータに基づいて地
図DB8から該当する領域の地図画像を切り出すことになる。
【0032】
なお、本実施形態では、S11の格子枠20を重畳表示する動作及び格子枠20を調整する動作(S12)を省略し、例えば、操作者が、全体地図画像が表示された表示部2上を部材で複数の矩形形状をなぞることにより、複数の領域として指定を受け付けるようにしてもよい。
【0033】
次に、
図4乃至
図6を用いて、格子枠20の調整方法(S12)についての具体的動作の詳細を説明する。
【0034】
格子枠20が重畳表示された全体地図画像21において、操作者が表示部2に部材を接触させるとともに、その部材をスライドさせたか否かを検知する(S21)。部材の全体地図画像21上でのスライドを検知した場合(Y)、そのスライドさせた移動履歴に応じて格子枠20を
図4Bのようにスクロールさせる(S22)。S21において部材の全体地図画像21上でのスライドを検知しない場合(N)、S23に処理が移動する。この動作により、例えば、部分地図画像22として表示する場合であって表示領域の中央部分に表示したいと考えている部分が格子枠20内の端部分に位置しているとき、格子枠20をスクロールさせることにより、その部分を格子枠20の中央部分に位置するようにすることができる。
【0035】
次に、操作者が表示部2に2本の部材を接触させるとともに、その2本の部材を遠ざける方向に移動させたか否かを検知する(S23)。部材の遠ざかる方向への移動を検知した場合(Y)、遠ざける移動量に応じて
図4Cのように格子枠20の大きさを拡大させることで格子枠を粗にする(S24)。S23において部材の遠ざかる方向への移動を検知しない場合(N)、S25に処理が進む。
【0036】
次に、操作者が表示部に2本の部材を接触させるとともに、その2本の部材を近づける方向に移動させたか否かを検知する(S25)。部材の近づける方向への移動を検知した場合(Y)、近づける移動量に応じて
図4Cのように格子枠20の大きさを縮小することで格子枠を密にする(S26)。S25において部材の近づける方向への移動を検知しない場合(N)、S27に処理が進む。
【0037】
枠に対応する部分地図画像22が1画像として表示部2に表示される。そのため、S25及びS26のように格子枠20の粗密を調整することで、部分地図画像22を表示する場合に、どれくらいの縮尺率で表示するかを任意にかつ簡単な操作で行うことができる。
【0038】
次に、結合ボタン23に部材が接触しているか否かを検知する(S27)。部材の結合ボタン23への接触が検知された場合(Y)、さらに格子枠20を構成する辺と辺の交点34に部材が接触しているか否かを検知する(S28)。そして、部材の交点34への接触が検知された場合(Y)、部材が接触した交点34に隣接する4つの格子枠20を結合し、
図4Dのように結合前の各々の格子枠と同一のアスペクト比の格子枠を生成し(S29)、S30に進む。また、S28において、部材の格子枠20の辺への接触が検知されない場合、S30に進む。結合ボタン23に部材が接触したか否かを検知し(S30)、部材の結合ボタン23への接触が検知された場合(Y)、結合処理が解除されてS31に処理が移動する。また、部材の結合ボタン23への接触が検知されなかった場合(N)、S28のままである。S27において部材の結合ボタン23への接触を検知しない場合(N)、S31に処理が進む。
【0039】
次に、分離ボタン24に部材が接触しているか否かを検知する(S31)。部材の分離ボタン24への接触が検知された場合(Y)、さらに格子枠20の内部領域に部材が接触しているか否かを検知する(S32)。部材の格子枠20の内部領域への接触が検知された場合(Y)、指が接触した領域に対応する格子枠20を4つに分離し(S33)、S34に進む。なお、
図4Dのように分離した各々の格子枠は、分離前の枠と同一のアスペクト比の格子枠である。また、S32において、部材の格子枠20の内部領域への接触が検知しない場合、S34に進む。分離ボタン24に部材が接触したか否かを検知し(S34)、部材の分離ボタン24への接触が検知された場合(Y)、分離処理が解除されてS35に処理が移動する。一方、部材の分離ボタン24への接触が検知されなかった場合(N)、S32のままである。S31において部材の分離ボタン24への接触を検知しない場合(N)、S35に処理が進む。
【0040】
S27及びS31の動作により、部分的に格子枠20を拡大したり、縮小したりすることにより、部分的に縮尺率を変更した部分地図画像22を表示することが可能となる。
【0041】
次に、任意枠ボタン25に部材が接触しているか否かを検知する(S35)。部材の任意枠ボタン25への接触が検知された場合(Y)、さらに表示部2に部材が接触したか否かを検知する(S36)。部材の接触が検知された場合(Y)、部材の接触位置の周辺に、格子枠20と同一のアスペクト比の新たな任意枠26を表示させ(S37)、S38に進む。また、S36において、部材の領域指定を検知しない場合、S38に進む。任意枠ボタン25に部材が接触したか否かを検知し(S38)、部材の任意枠25への接触が検知された場合(Y)、任意枠設定処理が解除されてS51に処理が移動する。また、部材の任意枠25への接触が検知されなかった場合(N)、S36のままである。S35において、部材の任意枠ボタン25への接触が検知されない場合(N)、S51に処理が進む。S35の動作により、格子枠20の位置にかかわらず任意の位置に任意枠26を設定することが可能となり、複数の格子枠20に跨った部分地図画像27を表示することが可能となる。
【0042】
なお、設定された任意枠に対して、S23乃至S26と同様な処理を行うことにより、その任意枠26を拡大したり、縮小したりできるようにしても良い。
【0043】
次に、任意枠消去ボタン28に部材が接触しているか否かを検知する(S51)。任意枠消去ボタン28への部材の接触が検知された場合(Y)、部材を任意枠25内に接触させたか否かを検知する(S52)。部材の任意枠25内への接触が検知された場合(Y)、任意枠26を消去し(S53)、S54に進む。また、S52において、部材の任意枠26内への接触が検知されない場合(N)、S54に進む。任意枠消去ボタン28に部材が接触したか否かを検知し(S54)、部材の任意枠消去ボタン28への接触が検知された場合(Y)、任意枠消去処理が解除されて、S55に処理が移動する。また、部材の任意枠消去ボタン28への接触が検知されなかった場合(N)、S52のままである。S51において、部材の任意枠消去ボタン28への接触が検知されない場合(N)、S55に処理が進む。
【0044】
次に、確認ボタン29に部材が接触しているか否かを検知する(S55)。部材の確認ボタン29への接触が検知された場合(Y)、さらに全体地図画像21に重畳されている格子枠20のいずれかに部材の接触があったか否かを検知する(S56)。いずれかの格子枠20への部材の接触が検知された場合(Y)、地
図DB8からより大縮尺の地図画像を選択し、その地図画像の格子枠20に対応する部分の地図画像を読み出すことにより、接触があった部分の格子枠20に対応する、全体地図画像21よりも大縮尺である部分地図画像22を、地
図DB8から読み出して全体地図画像21から切り替えて表示部2に表示する(S57)。
【0045】
次に、部分地図画像22が表示されている領域で、2本の部材を接触させるとともに、その2本の部材を遠ざける方向に移動させたか否かを検知する(S58)。2本の部材の遠ざかる方向への移動を検知した場合(Y)、地
図DB8から大縮尺の地図画像を選択し、その地図画像を読み出すことにより、表示されている部分地図画像22を大縮尺表示(S59)する。S58において、2本の部材の遠ざかる方向への移動それを検知しない場合(N)、S60に処理が進む。
【0046】
次に、部分地図画像22が表示されている領域で、2本の部材を接触させるとともに、その2本の部材を近づける方向に移動させたか否かを検知する(S60)。2本の部材の近づける方向への移動を検知した場合(Y)、地
図DB8から小縮尺の地図画像を選択し、その地図画像を読み出すことにより、表示されている部分地図画像22を小縮尺表示(S61)する。S61において、2本の部材の近づける方向への移動を検知しない場合(N)、S62に処理が進む。
【0047】
次に、全体地図ボタン30に部材が接触したか否かを検知する(S62)。全体地図ボタン30への部材の接触が検知された場合(Y)、表示されていた部分地図画像22の縮尺率となる大きさの枠を重畳して全体地図画像21を表示部2に表示する(S63)。全体地図画像21に重畳される格子枠20の大きさは、表示されていた部分地図画像22の縮尺率が大きいほど小さくなる。
【0048】
S62において、全体地図ボタン30への部材の接触を検知しない場合(N)、S58に戻る。S56において、いずれかの格子枠20への部材の接触を検知しない場合(N)、確認ボタン29に部材が接触したか否かを検知する(S64)。確認ボタン29への部材の接触が検知された場合(Y)、S65に処理が移動する。一方、確認ボタン29への部材の接触が検知されなかった場合(N)、S56のままである。
【0049】
次に、戻るボタン31に部材が接触したか否かを検知する(S65)。部材の戻るボタン31への接触を検知した場合(Y)、
図2のS1に戻る。
【0050】
S55の動作により、部分地図画像22を順次切り替えて表示する場合に、どれくらいの縮尺率であるかの確認ができるとともに、仮に操作者にとって都合のよい縮尺率でない場合には、縮尺率を変更することが可能である。
【0051】
次に、
図7を用いてS13乃至S15の動作の詳細を示す図である。
【0052】
指示ボタン32に部材が接触しているか否かを検知する(S81)。指示ボタン32への部材の接触が検知された場合(Y)、いずれかの格子枠20及び任意枠26内に部材が接触しているか否かを検知する(S82)。S81において、指示ボタン32への部材の接触が検知されない場合は、S21の状態に戻る。
【0053】
格子枠20及び任意枠26内への部材の接触が検知された場合(Y)、後述するS84〜S86が処理済みであるか否かを検知する(S83)。処理済みでない場合(N)、接触があった部分の格子枠20及び任意枠26の大きさに対応する縮尺の地図画像を地
図DB8から選択する。つまり、格子枠20及び任意枠26の大きさに応じて部分地図画像22の縮尺率を変更している。その選択された地図画像において、その格子枠20及び任意枠26に対応する部分地図画像22、27の座標を検出するとともに、部材の接触があった順番をカウントする。そして、地
図DB8のいずれの縮尺の地図画像を用いるかの情報、座標及び順番をRAM5に保存する(S84)。
【0054】
次に、部材の接触があった部分の格子枠20及び任意枠26の内部の色を他の枠の色とは異なる色に変更する(S85)。
【0055】
次に、部材の接触があった部分の枠の格子枠20及び任意枠26内に、部材の接触があった順番を表示する(S86)。
【0056】
次に、指示完了ボタン33に部材の接触があったか否かを検知する(S87)。指示完了ボタン33への部材の接触が検知された場合(Y)、次のステップに進み、指定された全ての格子枠20及び任意枠26に対応する各々について、地
図DB8のいずれの縮尺の地図画像を用いるかの情報、部分地図画像22、27の座標、部分地図画像22、27の表示の順番及びそれらの保存名を対応付けてRAM5に保存する。この処理により、指定された表示順序で、選択された縮尺の地図画像において、所望の座標に対応する部分地図画像22、27を地
図DBから順次読み出すことにより、格子枠20及び任意枠26において操作者が任意に選択した枠に対応する部分地図画像22、27のみを、選択した順番で順次切り替えて表示することが可能となる。なお、保存名は、任意の保存名が自動で付加されるが、後に操作者が自分の好きな名称に変更することが可能である。
【0057】
S87において、指示完了ボタン33への部材の接触が検知されない場合(N)、戻るボタン31に部材が接触したか否かを検知する(S88)。
【0058】
次に戻るボタン31に部材が接触したことが検知された場合(Y)、S84〜S86の処理がなされている格子枠20全てについてその処理をキャンセルし(S89)、S21の状態に戻る。戻るボタン31への部材の接触が検知されなかった場合(N)、S82の状態に戻る。
【0059】
S82において、格子枠20内への部材の接触が検知されない場合(N)、S88に進む。
【0060】
S83において、S84〜S86が処理済みであった場合(N)、格子枠20についてS84〜S86の処理をキャンセルし、S82の状態に戻る。
【0061】
図8及び
図9は、表示モードの処理を示す図であり、第2の表示制御部46が以下の動作を行う。
【0062】
まず、表示モードが開始すると、
図10に示す画面を地図画像生成装置1の表示部2に表示する(S101)。
【0063】
まず、九州旅行ボタン51が選択されたか否かを検知する(S102)。九州旅行ボタン41の選択が検知されなかった場合(N)、関西旅行ボタン52が選択されたか否かを検知する(S103)。関西旅行ボタン42の選択が検知されなかった場合(N)、東北旅行ボタン53が選択されたか否かを検知する(S104)。東北旅行ボタン43の選択が検知されなかった場合(N)、戻るボタン54が検知されたか否かを検知する(S105)。戻るボタン54が検知されなかった場合(N)、S102の状態に戻る。S105において、戻るボタン54が検知された場合(Y)、S1の状態に戻る。
【0064】
また、九州旅行ボタン41、関西旅行ボタン42及び東北旅行ボタン43のいずれかが選択された場合(Y)、選択されたボタンに対応する
図11に示す全体地図画像21を表示する(S106)。
【0065】
図11に示す全体地図画像21が表示された状態で、いずれかの格子枠20内に部材が接触されたか否かを検知する(S107)。格子枠20内での部材の接触が検知された場合(Y)、
図12に示すように接触があった部分の格子枠20に対応する部分地図画像22を表示する(S108)。一方、格子枠20内での部材の接触が検知されなかった場合(N)、戻るボタン31に部材が接触されたか否かを検知する(S109)。戻るボタン31への部材の接触が検知された場合(Y)、S102の状態に戻る。一方、戻るボタン31への部材の接触が検知されなかった場合(N)、S107の状態に戻る。
【0066】
次に、全体地図ボタン57に部材が接触されたか否かを検知する(S110)。全体地図ボタン57への部材の接触が検知されなかった場合(N)、次ページボタン58に部材が接触されたか否かを検知する(S111)。次ページボタン58への部材の接触が検知された場合(Y)、次の順番の部分地図画像21を表示する(S112)。
【0067】
S111において、次ページボタン58への部材の接触が検知されなかった場合(N)、前ページボタン59に部材が接触されたか否かを検知する(S113)。そして、前ページボタンへ59への部材の接触が検知された場合(Y)、前の順番の部分地図画像22を表示する(S114)。
【0068】
S113において、次ページボタン58への部材の接触が検知されなかった場合(N)であって任意枠26が表示されているとき、任意枠26に部材が接触されたか否かを検知する(S115)。任意枠26への部材の接触が検知された場合(Y)、任意枠に対応する部分地図画像27を表示する(S116)。
【0069】
そして、終了ボタン60に部材が接触しているか否かを検知する(S117)。終了ボタン60への部材の接触が検知された場合(Y)、表示モードを終了する。一方、終了ボタン60への部材の接触が検知されなかった場合(N)、S110の状態に戻る。
【0070】
S110の状態において、全体地図ボタン57に部材の接触が検知された場合(Y)、表示されていた部分地図画像22に対応する格子枠20の内側部分を他の枠の色と異ならせる等他の枠と区別して全体地図画像21を表示し(S118)、S107の状態に戻る。
【0071】
なお、S112、S114及びS116において、部分地図画像22、27の座標は、RAM6に記録されている、いずれの縮尺率の地図画像を用いるかの情報及び座標に対応する部分地図画像を地
図DB8から読み出すことによって実現される。
【0072】
以上の処理により、操作者が指定した複数の部分地図画像22、27について、操作者が次ページボタン58に接触する度に、操作者が指定した順番で順次切り替えて表示部1に表示することが可能となる。
【0073】
<第2実施形態>
本実施形態における地図画像生成装置1の構成は、
図1の構成に対してGPS信号を受信して地図画像生成装置1の現在地を検出する現在地検出部及び経路を探索する経路探索部及び記録装置内に経路DBが追加されたものである。経路DBは、通路に相当するネットワークを構成するノード及びリンクの情報を有している。
【0074】
次に、
図13から
図18を用いて本実施形態の動作を説明する。なお、以下で説明する動作は、CPU4によって実行される。
【0075】
下記で説明する表示モード及び生成モードを含めた全体動作は、
図2を用いて説明した第1実施形態の動作と同じである。
【0076】
生成モードの概略を
図3を用いて説明する。
【0077】
まず、生成モードが開始すると、表示制御部41が行う動作として、格子枠20を重畳表示して全体地図画像21を地図画像生成装置1の表示部2に表示する(S11)。なお、本実施形態は、
図4Aで示す表示画面の指示ボタン32の代わりに、図示しない経路探索ボタンが表示されている。
【0078】
次に、枠調整部42が行う動作として、操作者の操作に応じて、その格子枠20を画面上でスライドさせたり、各々の格子枠20を拡大させたり等の格子枠20の調整を行う(S12)。
【0079】
次に、地図画像指定部43、順序設定部44及び地図画像生成部45が行う動作として、その格子枠20のうちの複数の格子枠20に対応する複数の第2の地図画像である部分地図画像22の指定と、その複数の部分地図画像22の表示順序の指定とを行う。そして、その複数の部分地図画像22の各々を全体地図画像21よりも大縮尺にして、指定された表示順序に従って順次切り替えて表示できるように地図画像を生成する(S13)。本実施形態では、経路探索部における経路探索結果により算出された経路が含まれている格子枠20に対応する部分地図画像22を指定するとともに、その経路に沿って表示順序を設定している。
【0080】
図14を用いてS11の動作の詳細を説明する。
【0081】
まず、現在地検出部が検出した地図画像生成装置の現在地を示す情報を現在地検出部から受信するようにし、経路DB上で現在地を特定する(S201)。
【0082】
次に、操作者が入力した目的地に基づき、経路DB上で目的地を特定する(S202)。
【0083】
次に、経路探索ボタンに部材が接触されたか否かを検知する(S203)。経路探索ボタンへの部材の接触を検知した場合(Y)、S201で特定された現在地及びS202で特定された目的地に基づき公知のダイクストラ法等によって経路探索を行う(S204)。
【0084】
S203において、部材が接触されない場合(N)、戻るボタンに部材が接触されたか否かを検知する(S205)。検知されなかった場合(N)、S203の状態を維持し、検知された場合(Y)、S11に戻る。
【0085】
次に、経路探索が完了した後、
図4Aに示すように格子枠20を重畳して全体地図画像21を表示する(S206)。
【0086】
また、経路探索によって探索された経路を含んでいる部分地図画像22に対応する枠を他の枠と別の色にする等他の枠と区別して表示する(S207)。
【0087】
S12の動作の詳細は、
図4乃至
図6を用いて説明した第1実施形態のS12の動作と同じである。
【0088】
図15を用いて、S13乃至S15の動作の詳細について説明する。
【0089】
指示完了ボタン33に部材が接触したか否かを検知する(S211)。指示完了ボタン33への部材の接触を検知した場合(Y)、以下の処理を行なう(S212)。経路探索によって探索された経路を含んでいる各々の部分地図画像22について、地
図DB8からその枠の大きさに応じた縮尺の地図画像を選択する。そして、その地図画像において部分地図画像22の座標を検出する。ここで、部分地図画像22は、
図16に示すように隣接する部分地図画像と一部重複した領域71(以下「重複領域」という。)を有している。そして、各々の部分地図画像22について、地
図DB8のいずれの縮尺率の地図画像を用いるかの情報、部分地図画像22の座標、その部分地図画像22が経路に沿って何番目であるかの順番、及びそれらの保存名を対応付けてRAM5に保存する。この処理により、経路に沿った順番で、保存されている座標に対応する部分地図画像22を地
図DB8から順次読み出すことにより、経路に沿った部分地図画像22のみを、経路に沿った順番で順次切り替えて表示することが可能となる。なお、保存名は、任意の保存名が自動に付加されるが、後に操作者が自分の好きな名称に変更することが可能である。
【0090】
図17は、表示モードの処理を示す図であり、第2の表示制御部46が以下の動作を行う。
【0091】
まず、表示モードが開始すると、
図13に示す画面を地図画像生成装置1の表示部2に表示する(S301)。
【0092】
次に、ナビゲーションボタン61に部材が接触しているか否かを検知する(S302)。ナビゲーションボタン61への部材の接触が検知されなかった場合(N)、マニュアルボタン62に部材が接触しているか否かを検知する(S303)。マニュアルボタン62への部材の接触が検知されなかった場合(N)、戻るボタン63に部材への接触が検知されたか否かを検知する(S304)。戻るボタン63への部材の接触が検知されなかった場合(N)、S302の状態に戻る。S304において、検知された場合(Y)、S11の状態に戻る。
【0093】
S302において、ナビゲーションボタンに部材が接触されたことを検知した場合(Y)、後述で説明する処理を行う。S303において、マニュアルボタン62に部材が接触されたことを検知した場合(Y)、
図8及び
図9を用いて説明した第1実施形態の処理と同じ処理を行う。
【0094】
図18を用いて、ナビゲーションボタンに部材が接触されたことを検知した場合の処理について説明する。
【0095】
まず、経路探索(S204)で算出された経路のうち最初の経路を含む部分地図画像22を地図表示装置1の表示部2に表示する(S311)。
【0096】
次に、現在地検出部からの信号に基づき現在地を特定し、現在地の移動に従い部分地図画像内で現在地を示す印を移動させる(S312)。
【0097】
次に、目的地に到着したか否かを検出し(S313)、目的地への到着を検出した場合(Y)、終了する。
【0098】
S313において、目的地への到着を検知しなかった場合(N)、終了ボタンに部材を接触させたか否かを検知する(S314)。終了ボタンへの部材の接触を検知した場合、処理を終了する。
【0099】
S314において、終了ボタンへの部材の接触を検知しなかった場合(N)、全体ボタンに部材が接触しているか否かを操作部3を介して検知する。(S315)全体ボタンへの部材の接触を検知しない場合(N)、部分地図画像22内の任意枠26の領域に現在地が到達したか否かを検知する(S316)。任意枠26内の領域への現在地の到達を検知した場合(Y)、任意枠26に対応する部分地図画像27を表示部2に表示する(S317)。なお、任意枠26に対応する部分地図画像27は、その直前に表示されていた部分地図画像22よりも大縮尺の地図画像として表示する。このような処理により、たくさん交差点を曲がらなければならないような詳細な道順が必要なところでは大縮尺の部分地図画像27を表示し、道なりに進めばよいところは小縮尺の部分地図画像22を表示するといったことが可能となる。例えば、操作者が経路の途中で昼食のために立寄る予定のお店付近を任意枠として設定しておけば、そのお店を含む領域を大縮尺の地図画像として表示させることができる。
【0100】
次に、任意枠26の領域を退出したか否かを検知する(S318)。任意枠26の領域からの退出を検知した場合(Y)、直前に表示されていた部分地図画像22を表示部2に表示する(S319)。
【0101】
S318において、任意枠26の領域からの退出を検知しなかった場合(N)、目的地に到着したか否かを検知する(S320)。目的地への到着を検知した場合は終了する。一方、目的地への到着を検知しなかった場合(Y)、終了ボタンに部材を接触させたか否かを検知する(S321)。終了ボタンへの部材の接触を検知した場合(Y)、終了する。
【0102】
S321において、終了ボタンへの部材の接触を検知しなかった場合(N)、S318に戻る。
【0103】
次に、現在地が重複領域71に対応する地点に到達したか否かを検知する(S322)。現在地の重複領域71に対応する地点への到達を検知した場合(Y)、同じ重複領域71を含む、次の部分地図画像22を表示する(S323)。つまり、現在地が表示している部分地図画像22の端部に到達した場合に、移動経路に沿って次の部分地図画像22を切り替えて表示する。そして、隣接する部分地図画像22間で重複領域を有しているため、部分地図画像22が表示されている領域の格子枠20の末端に対応する地点に現在地が到達したときに画面が切り替わるのではなく、それよりも少し手前の地点に到達した時点で切り替わる。そして、切り替わり前の部分地図画像22と切り替わり後の部分地図画像22との両方に、重複領域の地図画像が表示されるため、操作者は切り替わり前後で違和感なく現在地を把握することが可能となる。例えば、経路に沿って左右方向に部分地図画像22が隣接し、経路が左側に延びている場合、現在地が表示画面の左側の末端に到達する少し前の段階で、次の部分地図画像22に切り替わる。そして、前の部分地図画像22が表示されていたときの左端の部分地図画像22は、次の部分地図画像22が表示された場合の右端にも表示されることになる。
【0104】
S322において、現在地の重複領域71に対応する地点への到達が検知されなかった場合(N)、S312に戻る。
【0105】
S315において、全体ボタン71への部材の接触が検知された場合(Y)、直前に表示されていた部分地図画像22に対応する格子枠20を他の枠と異なる色にする等他の枠と区別して全体地図画像21を表示する(S324)。この動作により、現在移動している位置が、現在地から目的地までの全体の工程の中でどの位置にあるかを把握することができる。
【0106】
次に、部分ボタンに部材が接触させているか否かを操作部3を介して検知する(S325)。部分ボタンへの部材の接触を検知した場合(Y)、現在地に対応する地点が含まれている部分地図画像22を表示部に表示する(S326)。
【0107】
以上の動作(S311〜S326)により、経路探索結果に基づく経路沿いの複数の部分地図画像22について、経路に沿った順番で現在地に対応する地点が画面の端部に到達すると自動的に部分地図画像22を順次切り替えて表示部2に表示することが可能となる。
【0108】
また、マニュアルモードを選択した場合には、前ボタン59及び次ボタン58に部材が接触されることにより手動で部分地図画像22を順次切り替えることができ、地図本を利用している場合と同じ感覚で地図を見ることが可能となる。
【0109】
以上の実施形態1及び2では、表示制御部41、枠調整部42、地図画像指定部43、枠調整部44及び地図生成部45及び表示選択部46の機能並びに地
図DB8及び経路DBを地図画像表示装置側に全て持たせる構成を説明したが、それらを全てサーバー側に持たせ、地図画像表示装置側からの要求に応じて、通信ネットワークを介してサーバー側で制御する構成であってもよい。