(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0014】
(第1の実施形態)
[サービス提供システムの構成]
図1は、第1の実施形態におけるサービス提供システム10の構成例を示す模式図である。サービス提供システム10は、ビーコン装置100、スマートフォン200、及びサーバ300を備える。
【0015】
ビーコン装置100とスマートフォン200とは、無線回線により接続される。ビーコン装置100は、ボタン150(
図2参照)への入力に基づいて、スマートフォン200やその他のデバイスに対して、ビーコン信号(制御信号の一例)を送信する。この場合、ビーコン装置100は、ボタン150への入力態様に応じて、異なるビーコンIDを生成し、ビーコン信号を送信する。
【0016】
ビーコン装置100とスマートフォン200とは、無線通信の一例として、近距離無線通信を行う。近距離無線通信では、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)により通信される。
【0017】
スマートフォン200とサーバ300とは、無線回線により接続され、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)、又はWAN(Wide Area Network)を介して接続される。
【0018】
スマートフォン200は、ビーコン装置100からビーコン信号を受信すると、スマートフォン200が実行するアプリケーションに応じて様々な処理を行う。スマートフォン200は、必要に応じて、サーバ300や他のシステムとの間で各種データを通信し、アプリケーションが必要とするデータを得る。
【0019】
ビーコン装置100は、携帯型でも設置型でもよい。設置型の場合、ビーコン信号に応じた所定のサービスの提供を希望する任意の場所に設置可能である。また、地面や設置台に設置することで水平方向に沿って設置してもよいし、壁等に設置することで鉛直方向に沿って設置してもよい。ビーコン装置100が携帯型である場合、ビーコン信号に応じた所定のサービスの提供を希望する任意の場所に移動させ、サービス提供のためのビーコン信号を送信できる。
【0020】
[ビーコン装置の構成]
図2は、ビーコン装置100の外観例を示す模式図である。ビーコン装置100には、筐体に、ボタン150及びLED(Light Emitting Diode)が設けられる。尚、ボタン150の配置位置やLED160の配置位置は、
図2に示す位置に限られず、任意である。また、ボタン150の形状やLED160の形状は、
図2に示すに限られず、任意である。
【0021】
ボタン150は、例えばスマートフォン200のユーザ(ユーザの指FG等)により操作される。ボタン150は、押下や接触により入力を検出する入力デバイスの一例である。尚、物理的なボタン150でなく、各種スイッチにより構成されてもよいし、タッチパネルにより論理ボタンが構成されてもよい。
【0022】
ユーザによるボタン150の入力態様は、複数存在する。ボタン150の入力態様は、例えば、単押し、長押し、ダブルクリック、を含む。また、入力態様は、上記の他の入力手法を含んでもよい。単押しは、所定時間未満(例えば2秒未満)のボタン150の押下である。長押しは、所定時間以上(例えば2秒以上)のボタン150の押下である。ダブルクリックは、短時間に2回連続したボタン150の押下である。
【0023】
LED160は、様々な表示態様により各種情報を表示する。表示態様は、表示色、点灯、点滅、消灯、点滅パターンなどを含む。LED160の表示は、例えばスマートフォンのユーザに確認される。
【0024】
図3は、ビーコン装置100の構成例を示すブロック図である。ビーコン装置100は、BLEモジュール110、バッテリ120、ボタン150、及びLED160を備える。BLEモジュール110は、CPU(Central Processing Unit)111、メモリ112、BLEチップ113、及びアンテナ114を含む。
【0025】
尚、
図3では、ビーコン装置100が無線通信としてBLE通信することを想定し、BLEモジュールを例示する。尚、ビーコン装置100が他の無線通信を行い、他の通信モジュールを備えてもよい。
【0026】
メモリ112は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)を含む。メモリ112は、例えば、各種データ、プログラム(例えば、ファームウェア、アプリケーション)、パラメータの設定情報、を保持する。尚、アプリケーションは、ビーコン装置100を運用して通常使用するための運用アプリケーションと、ビーコン装置100の管理やパラメータの設定や変更を行うための編集アプリケーションと、を含む。
【0027】
図4は、メモリ112及びBLEチップ113が保持するパラメータの一例を示す模式図である。メモリ112が保持するパラメータの情報は、例えば、UUID(Universal Unique Identifier)、Major、Minor、電波の発信電力、電波の発信間隔、バッテリ残量、LED表示態様、及び電波の発信時間を含む。BLEチップ113が保持するパラメータは、例えば、デバイスIDを含む。
【0028】
デバイスIDは、BLEチップ113を一意に識別するIDである。UUIDは、ソフトウェアを一意に識別するIDである。Majorは、より広い範囲(例えばショッピングセンタ)の識別に用いるIDである。Minorは、より狭い範囲(例えばショッピングセンタの店舗)の識別に用いるIDである。
【0029】
UUIDは、例えば128ビットで示される。Majorは、例えば16ビットで示される。Minorは、例えば16ビットで示される。UUID、Major、及びMinorの3つを組み合わせたIDを、本実施形態では「ビーコンID」とも称する。
【0030】
電波の発信電力は、ビーコン信号に係る電波の発信時の電力を示す。電波の発信間隔は、ビーコン信号に係る電波の発信間隔であり、例えば100ミリ秒である。バッテリ残量は、バッテリ120の残量を示す。
【0031】
LED表示態様では、ボタン150の各入力態様に対応する表示態様が規定されている。LED表示態様は、例えば、ボタンの入力態様に対応する特定の表示色、点灯や点滅の仕方、の情報を含む。LED表示態様は、ボタン150に対する複数の入力態様を想定し、複数設けられてもよいし、ボタン150に対する入力態様に依らずに1つ保持されてもよい。
【0032】
電波の発信時間は、1度のボタン入力に応じてビーコン信号の発信を開始してから終了するまでの時間(例えば10秒)を示す。尚、1度のボタン入力には、1回の単押し、1回のダブルクリック、又は1回の長押しがいずれも含まれる。
【0033】
CPU111は、ビーコン装置100内の各部の動作を統括する。CPU111は、メモリ112に保持された所定のプログラムを実行することで、ビーコン装置100が有する各機能を実現する。
【0034】
CPU111は、ボタン150への入力態様に応じて、異なるビーコンIDを生成する。例えば、ボタン150への入力態様に応じて、パラメータの1つであるMajorの第13ビットと第14ビットとの2ビットの値を決定する。これにより、ビーコンIDを含むビーコン信号を受信したスマートフォン200では、異なるビーコンIDに応じて、異なる動作を実行できる。尚、ビーコンIDの他の範囲のデータが、ボタン150への入力態様に応じて変更されてもよい。
【0035】
CPU111は、メモリ112に保持されたLED表示態様のパラメータを参照し、ボタン150への入力態様に応じて、異なるLED160の表示態様を設定してもよい。
【0036】
CPU111は、メモリ112に保持された電波の発信に係るパラメータを取得し、BLE113に送る。
【0037】
BLEチップ113は、BLE通信に係る通信制御を行い、アンテナ114を介して、ビーコンIDを含むビーコン信号を送信する。この場合、BLEチップ113は、CPU111から取得したパラメータ(電波の送信電力、電波の発信間隔、電波の発信時間)に従って、ビーコン信号に係る電波を発信する。BLEチップ113は、例えば、BLE通信に係る高周波信号(RF信号)に関する処理を行うためのアナログ回路を含む。尚、アンテナ114は、ビーコン装置100に内蔵されていても、内蔵されていなくてもよい。
【0038】
バッテリ120は、例えばボタン電池であり、BLEモジュール110及びLED160に駆動電圧を供給する。
【0039】
[スマートフォンの構成]
図5は、スマートフォン200の構成例を示すブロック図である。スマートフォン200は、例えば、入力デバイス210、プロセッサ220、メモリ230、出力デバイス240、及びアンテナ250を有する。
【0040】
入力デバイス210は、例えば、各種キー、タッチパネル、マイクロホン、を含み、各種データの入力を検出する。
【0041】
プロセッサ220は、例えばCPUを含み、メモリ230に保持された所定のプログラム(例えば、OS(Operating System)、アプリケーション)を実行することで、各種機能(例えば表示機能、音声出力機能、電話機能)を実現する。
【0042】
プロセッサ220は、例えば、アンテナ250により受信されたビーコン信号からビーコンIDを取得し、ビーコンIDに基づいて各種処理を行う。この場合、プロセッサ220は、ビーコンID毎に、異なる処理(動作)を行う。
【0043】
メモリ230は、例えば、ROMやRAMを有し、各種データ、プログラム、設定情報を保持する。尚、プロセッサ220は、メモリ230を内蔵してもよい。
【0044】
出力デバイス240は、例えばディスプレイやスピーカを含み、各種データを出力する。出力デバイス240は、例えば、ビーコン信号に応じてアプリケーションが処理した結果を表示し、又は音声出力する。
【0045】
アンテナ250は、各種データや各種情報を通信する。アンテナ250は、例えば、ビーコン装置100からのビーコン信号やサーバ300からのデータを受信する。アンテナ250は、例えば、プロセッサ220により処理されたデータを、サーバ300へ送信する。
【0046】
[サーバの構成]
図6は、サーバ300の構成例を示すブロック図である。サーバ300は、例えば、プロセッサ310、メモリ320、及びアンテナ330を備える。
【0047】
プロセッサ310は、例えば、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、又はGPU(Graphics Processing Unit)を含む。プロセッサ310は、メモリ320に保持された所定のプログラム(例えば、OS、アプリケーション)を実行することで、各種機能(例えば注文機能、会計機能、観光案内機能、決済機能、電話機能、勤怠処理機能、アンケート処理機能)を実現する。
【0048】
メモリ320は、例えば、ROMやRAMを有し、各種データ、プログラム、設定情報を保持する。尚、プロセッサ310は、メモリ320を内蔵してもよい。
【0049】
アンテナ330は、各種データや各種信号を通信する。アンテナ330は、例えば、スマートフォン200からのデータを受信する。アンテナ330は、例えば、プロセッサ310により処理されたデータを、スマートフォン200へ送信する。更に、アンテナ330は、他の装置、他のサーバ、他のシステムと連携するためのデータ通信を行ってもよい。
【0050】
[ビーコン装置の状態遷移]
次に、ビーコン装置100の状態遷移について説明する。
図7は、ビーコン装置100の状態遷移例を示す模式図である。
【0051】
CPU111は、ビーコン装置100の動作モードとして、運用モード又は編集モードを設定し、この設定情報をメモリ112に保持する。運用モードにおけるビーコン装置100の状態として、待機状態、単押し電波発信状態、長押し電波発信状態、及びダブルクリック電波発信状態が想定される。尚、電波の発信中にボタン150の押下が検出された場合、ボタン150の押下を優先し、電波の発信時間の計測がリセットされる。
【0052】
CPU111は、未稼働状態において、バッテリ120を所定の位置にセットし、電源をオンすると、待機状態に遷移させる。ビーコン装置100は、待機状態において、電源をオフにし、又はバッテリ120を所定の位置から離脱すると、未稼働状態に遷移させる。
【0053】
待機状態、長押し電波発信状態、又はダブルクリック電波発信状態において、CPU111が、ボタン150に対する単押しを検出すると、単押しに基づくビーコンIDを生成し、ビーコン信号(電波)の発信を開始する。つまり、CPU111は、単押し電波発信状態に遷移させる。また、単押し電波発信状態において、CPU111が、ボタン150に対する単押しを検出すると、新たに単押し電波発信状態に遷移させる。
【0054】
待機状態、単押し電波発信状態、又はダブルクリック電波発信状態において、CPU111が、ボタン150に対する長押しを検出すると、長押しに基づくビーコンIDを生成し、ビーコン信号(電波)の発信を開始する。つまり、CPU111は、長押し電波発信状態に遷移させる。また、長押し電波発信状態において、CPU111が、ボタン150に対する長押しを検出すると、新たに長押し電波発信状態に遷移させる。
【0055】
待機状態、単押し電波発信状態、又は長押し電波発信状態において、CPU111が、ボタン150に対するダブルクリックを検出すると、ダブルクリックに基づくビーコンIDを生成し、ビーコン信号(電波)の発信を開始する。つまり、CPU111は、ダブルクリック電波発信状態に遷移させる。また、ダブルクリック電波発信状態において、CPU111が、ボタン150に対するダブルクリックを検出すると、新たにダブルクリック電波発信状態に遷移させる。
【0056】
単押し電波発信状態、長押し電波発信状態、及びダブルクリック電波発信状態から、CPU111が、各状態に遷移してから指定秒数が経過したことを検出すると、ビーコン信号(電波)の発信を停止する。つまり、CPU111は、待機状態に遷移させる。尚、ここでの指定秒数とは、パラメータで規定された電波の発信時間に相当する。
【0057】
運用モードにおいて、CPU111は、編集モードへの遷移命令を検出した場合、動作モードを編集モードに遷移させる。編集モードへの遷移命令は、例えば、編集アプリケーションからBLE接続要求を受けた際に検出される。
【0058】
編集モードにおいて、CPU111は、パラメータの書き込み完了を検出した場合、動作モードを運用モードに遷移させる。パラメータの書き込み完了は、例えば、編集アプリケーションからBLE切断要求を受けた際に検出される。
【0059】
[電波の発信態様及びLEDの表示態様]
次に、ビーコン装置100の各状態における電波の発信態様及びLED160の表示態様について説明する。
【0060】
図8は、ビーコン装置100の各状態における電波の発信態様及びLED160の表示態様の一例を示す模式図である。
【0061】
未稼働状態及び待機状態では、CPU111は、ビーコンIDを生成せず、ビーコン信号を送信させない。また、CPU111は、LED160を点灯させない。
【0062】
編集モードでは、CPU111は、ビーコンIDを生成せず、ビーコン信号を送信させない。また、CPU111は、LED160に赤色点灯させる。これにより、ユーザは、LED160の表示態様を確認することで、ビーコン装置100の動作モードが編集モードであり、例えばパラメータの設定中であることを認識できる。
【0063】
単押し電波発信状態では、CPU111は、例えばパラメータにおけるMajorの第13ビット及び第14ビットを「00」としてビーコンIDを生成し、ビーコン信号を送信させる。また、CPU111は、LED160に緑色点灯させる。これにより、ユーザは、LED160の表示態様を確認することで、ビーコン装置100が単押し電波発信中であることを認識できる。
【0064】
長押し電波発信状態では、CPU111は、例えばパラメータにおけるMajorの第13ビット及び第14ビットを「01」としてビーコンIDを生成し、ビーコン信号を送信させる。また、CPU111は、LED160に緑色点滅させる。ここでは、1秒点灯、1秒消灯、1秒点灯、1秒消灯、を繰り返すように、LED160が点滅する。これにより、ユーザは、LED160の表示態様を確認することで、ビーコン装置100が長押し電波発信中であることを認識できる。
【0065】
ダブルクリック電波発信状態では、CPU111は、例えばパラメータにおけるMajorの第13ビット及び第14ビットを「11」としてビーコンIDを生成し、ビーコン信号を送信させる。また、CPU111は、LED160に緑色点滅させる。ここでは、短時間に2回点灯、1秒消灯、短時間に2回点灯、1秒消灯、を繰り返すように、LED160が点滅する。これにより、ユーザは、LED160の表示態様を確認することで、ビーコン装置100がダブルクリック電波発信中であることを認識できる。
【0066】
[ユースケース]
次に、サービス提供システム10が適用されるユースケースについて例示する。
【0067】
[ユースケース1]
ユースケース1では、サービス提供システム10が、飲食サービスにおいて利用されることを想定する。ここでは、サービス提供システム10は、飲食店における注文管理システムとして動作する。ビーコン装置100は、例えば、店内に配置された各テーブルに設置される。
図9(A)〜(C)は、ユースケース1を説明するための模式図である。
【0068】
ユーザがビーコン装置100のボタン150を押下すると、ビーコン装置100が、ボタン150の押下を検出し、スマートフォン200への入力態様に基づくビーコンIDを含むビーコン信号を送信する。
【0069】
スマートフォン200は、BLE通信可能なエリア(例えばビーコン装置10からの距離が10〜15mの範囲)に位置すると、ビーコン信号を受信し、ボタン150への入力態様により異なるビーコンIDを取得する。スマートフォン200は、OSの実行によりビーコンIDを識別し、ビーコンIDに応じた注文管理アプリケーションを実行する。スマートフォン200は、ビーコンIDに基づき、異なる処理を行う。
【0070】
例えば、ビーコンIDが単押しを示す場合、スマートフォン200は、酒(例えばビール)の発注指示をサーバ300へ送る(
図9(A)参照)。ビーコンIDがダブルクリックを示す場合、スマートフォン200は、ジュースの発注指示をサーバ300へ送る(
図9(B)参照)。サーバ300は、スマートフォン200からの発注指示を受け、発注指示の情報をバックヤードの店員等に提示する。また、ビーコンIDが長押しを示す場合、スマートフォン200は、会計指示をサーバ300へ送る(
図9(C)参照)。サーバ300は、店内のレジ等と連携して動作し、会計処理を行う。
【0071】
このように、サービス提供システム10は、ビーコン装置100を注文ボタンとして活用でき、注文管理等を支援できる。
【0072】
[ユースケース2]
ユースケース2では、サービス提供システム10が、旅行業務で利用されることを想定する。ここでは、サービス提供システム10は、観光案内システムとして動作する。ビーコン装置100は、例えば、ツアーコンダクタに携帯され、又は観光バスのツアーコンダクタの座席付近に設置される。
図10は、ユースケース2を説明するための模式図である。
【0073】
ユーザがビーコン装置100のボタン150を押下すると、ビーコン装置100がボタン150の押下を検出し、スマートフォン200への入力態様に基づくビーコンIDを含むビーコン信号を送信する。
【0074】
スマートフォン200は、BLE通信可能なエリアに位置すると、ビーコン信号を受信し、ボタン150への入力態様により異なるビーコンIDを取得する。スマートフォン200は、OSの実行によりビーコンIDを識別し、ビーコンIDに応じた観光案内アプリケーションを実行する。スマートフォン200は、ビーコンIDに基づき、異なる処理を行う。
【0075】
例えば、ビーコンIDが単押しを示す場合、スマートフォン200は、観光名所としての寺に関する情報の検索指示をサーバ300へ送る。ビーコンIDがダブルクリックを示す場合、スマートフォン200は、観光名所としての橋に関する情報の検索指示をサーバ300へ送る。ビーコンIDが長押しを示す場合、スマートフォン200は、トイレ休憩の案内情報の検索指示をサーバ300へ送る。サーバ300は、スマートフォン200からの検索指示を受け、検索処理を行い、検索結果の情報をスマートフォン200へ送信する。
【0076】
スマートフォン200は、サーバ300からの検索結果の情報を受信し、ディスプレイ等に提示する。例えば、ビーコンIDが単押しの場合、スマートフォン200は、検索結果の情報として寺に関する情報をディスプレイに表示する(
図10(A)参照)。ビーコンIDがダブルクリックの場合、スマートフォン200は、検索結果としての橋に関する情報をディスプレイに表示する(
図10(B)参照)。ビーコンIDが長押しの場合、スマートフォン200は、検索結果の情報としてトイレ休憩の案内情報(例えば、周辺トイレの位置情報、トイレ休憩の時間情報)をディスプレイに表示する(
図10(C)参照)。
【0077】
このように、サービス提供システム10は、例えば観光バスの車内案内に利用でき、観光案内を支援できる。
【0078】
[ユースケース3]
ユースケース3では、サービス提供システム10が、EC(Electronic Commerce)業務において利用されることを想定し、一例としてウォーターサーバの水タンクの発注を想定する。ここでは、サービス提供システム10は、ECシステムとして動作する。ビーコン装置100は、例えば、ウォーターサーバに取り付けられ、又はウォーターサーバの設置場所近傍に設置される。
【0079】
ユーザがビーコン装置100のボタン150を押下すると、ビーコン装置100がボタン150の押下を検出し、スマートフォン200への入力態様に基づくビーコンIDを含むビーコン信号を送信する。
【0080】
スマートフォン200は、BLE通信可能なエリアに位置すると、ビーコン信号を受信し、ボタン150への入力態様により異なるビーコンIDを取得する。スマートフォン200は、OSの実行によりビーコンIDを識別し、ビーコンIDに応じたECアプリケーションを実行する。スマートフォン200は、ビーコンIDに基づき、異なる処理を行う。
【0081】
例えば、ビーコンIDが単押しを示す場合、スマートフォン200は、ECアプリケーションと連動し、水タンクの発注に係る決済画面にショートカットし、決済画面をディスプレイに表示する。水タンクの情報は、例えばサーバ300からスマートフォン200が取得する。
【0082】
また、ビーコンIDが長押しを示す場合、スマートフォン200は、ECアプリケーションを介して電話指示をサーバ300へ送る。サーバ300は、電話指示を受けると、オペレーションセンタの電話端末の電話番号を検索し、発信処理する。これにより、スマートフォン200のユーザは、オペレータとの通話が可能となり、商品に関する問い合わせ等を実施できる。尚、ビーコンIDが長押しを示す場合、スマートフォン200は、ECアプリケーションから電話アプリケーションを呼び出して実行し、オペレーションセンタの電話端末に発信してもよい。
【0083】
このように、サービス提供システム10は、電子商取引による一連の購入手続きを支援できる。
【0084】
[ユースケース4]
ユースケース4では、サービス提供システム10が、勤怠管理業務において利用されることを想定する。ここでは、サービス提供システム10は、勤怠管理システムとして動作する。ビーコン装置100は、例えば、オフィスの所定の場所に設置される。
【0085】
ユーザがビーコン装置100のボタン150を押下すると、ビーコン装置100がボタン150の押下を検出し、スマートフォン200への入力態様に基づくビーコンIDを含むビーコン信号を送信する。
【0086】
スマートフォン200は、BLE通信可能なエリアに位置すると、ビーコン信号を受信し、ボタン150への入力態様により異なるビーコンIDを取得する。スマートフォン200は、OSの実行によりビーコンIDを識別し、ビーコンIDに応じた勤怠管理アプリケーションを実行する。スマートフォン200は、ビーコンIDに基づき、異なる処理を行う。
【0087】
例えば、ビーコンIDが単押しを示す場合、スマートフォン200は、出勤の選択指示をサーバ300へ送る。ビーコンIDがダブルクリックを示す場合、スマートフォン200は、退勤の選択指示をサーバ300へ送る。ビーコンIDが長押しを示す場合、スマートフォン200は、休憩開始又は休憩終了(単に休憩ともいう)の選択指示をサーバ300へ送る。
【0088】
サーバ300は、スマートフォン200からの選択指示を受け、選択指示に応じて出勤、退勤、又は休憩の情報を設定し、所定の勤怠管理処理を行う。
【0089】
このように、サービス提供システム10は、ビーコン装置100を用いて容易に勤怠管理を支援できる。
【0090】
[ユースケース5]
ユースケース5では、サービス提供システム10が、アンケート業務において利用されることを想定する。ここでは、サービス提供システム10は、アンケート管理システムとして動作する。ビーコン装置100は、例えば、アンケートを管理する管理者に携帯され、又はアンケートの実施場所に設置される。
【0091】
ユーザがビーコン装置100のボタン150を押下すると、ビーコン装置100がボタン150の押下を検出し、スマートフォン200への入力態様に基づくビーコンIDを含むビーコン信号を送信する。
【0092】
スマートフォン200は、BLE通信可能なエリアに位置すると、ビーコン信号を受信し、ボタン150への入力態様により異なるビーコンIDを取得する。スマートフォン200は、OSの実行によりビーコンIDを識別し、ビーコンIDに応じたアンケート管理アプリケーションを実行する。スマートフォン200は、ビーコンIDに基づき、異なる処理を行う。
【0093】
例えば、ビーコンIDが単押しを示す場合、スマートフォン200は、解答Aの選択指示を送信し、サーバ300へ送信する。ビーコンIDが長押しを示す場合、スマートフォン200は、解答Bの選択指示を送信し、サーバ300へ送信する。ビーコンIDがダブルクリックを示す場合、スマートフォン200は、該当なしの選択指示を送信し、サーバ300へ送信する。
【0094】
サーバ300は、スマートフォン200からの選択指示を受け、選択指示に応じて解答を選択し、集計処理等を行う。
【0095】
このように、サービス提供システム10は、ビーコン装置100を用いて容易にアンケート業務を支援できる。
【0096】
[ユースケース6]
ユースケース6では、サービス提供システム10が、TV(テレビ)ショッピング業務において利用されることを想定する。ここでは、サービス提供システム10は、TVショッピング管理システムとして動作する。ビーコン装置100は、例えば、TVに取り付けられ、又はTVの設置場所近傍に設置される。
【0097】
ユーザがビーコン装置100のボタン150を押下すると、ビーコン装置100がボタン150の押下を検出し、スマートフォン200への入力態様に基づくビーコンIDを含むビーコン信号を送信する。
【0098】
スマートフォン200は、BLE通信可能なエリアに位置すると、ビーコン信号を受信し、ボタン150への入力態様により異なるビーコンIDを取得する。スマートフォン200は、OSの実行によりビーコンIDを識別し、ビーコンIDに応じたTVショッピング管理アプリケーションを実行する。スマートフォン200は、ビーコンIDに基づき、異なる処理を行う。
【0099】
例えば、ビーコンIDが単押しを示す場合、スマートフォン200は、TVショッピング管理アプリケーションと連動し、TVで紹介された商品の発注に係る決済画面にショートカットし、決済画面をディスプレイに表示する。商品の情報は、例えばサーバ300からスマートフォン200が取得する。
【0100】
また、ビーコンIDが長押しを示す場合、スマートフォン200は、TVショッピング管理アプリケーションを介して電話指示をサーバ300へ送る。サーバ300は、電話指示を受けると、オペレーションセンタの電話端末の電話番号を検索し、発信処理する。これにより、スマートフォン200のユーザは、オペレータとの通話が可能となり、商品に関する問い合わせ等を実施できる。尚、ビーコンIDが長押しを示す場合、スマートフォン200は、TVショッピング管理アプリケーションから電話アプリケーションを呼び出して実行し、オペレーションセンタの電話端末に発信してもよい。
【0101】
このように、サービス提供システム10は、TVショッピングに係る一連の購入手続きを支援できる。
【0102】
[ユースケース7]
ユースケース7では、サービス提供システム10が、介護業務において利用されることを想定する。ここでは、サービス提供システム10は、介護支援システムとして動作する。ビーコン装置100は、例えば、要介護者やその家族が携帯し、又は要介護者が使用するベッド等やその近辺に設置される。
【0103】
ユーザがビーコン装置100のボタン150を押下すると、ビーコン装置100がボタン150の押下を検出し、スマートフォン200への入力態様に基づくビーコンIDを含むビーコン信号を送信する。
【0104】
スマートフォン200は、BLE通信可能なエリアに位置すると、ビーコン信号を受信し、ボタン150への入力態様により異なるビーコンIDを取得する。スマートフォン200は、OSの実行によりビーコンIDを識別し、ビーコンIDに応じた介護支援アプリケーションを実行する。スマートフォン200は、ビーコンIDに基づき、異なる処理を行う。
【0105】
例えば、ビーコンIDが単押しを示す場合、スマートフォン200は、介護支援アプリケーションを介して、要介護者を介護する介護士への電話指示をサーバ300へ送る。サーバ300は、介護士への電話指示を受けると、介護士の電話端末の電話番号を検索し、発信処理する。これにより、スマートフォン200のユーザ(例えば要介護者又はその家族)は、介護士との通話が可能となり、介護に関する問い合わせ等を実施できる。尚、介護士は、例えば、要介護者の住居内又はケアハウス内に所在する。
【0106】
ビーコンIDが長押しを示す場合、スマートフォン200は、介護支援アプリケーションを介して家族への電話指示をサーバ300へ送る。サーバ300は、家族への電話指示を受けると、要介護者の家族の電話端末の電話番号を検索し、発信処理する。これにより、スマートフォン200のユーザ(例えば要介護者又はその介護士)は、家族との通話が可能となり、介護に関する問い合わせ等を実施できる。
【0107】
ビーコンIDが単押し又は長押しを示す場合、スマートフォン200は、介護支援アプリケーションから電話アプリケーションを呼び出して実行し、介護士又は要介護者の家族の電話端末に発信してもよい。
【0108】
このように、サービス提供システム10は、一連の介護業務を支援できる。また、サービス提供システム10は、例えば介護士が対応できない際に、家族を呼び出すことができる。
【0109】
[ユースケース8]
ユースケース8では、サービス提供システム10が、自動車保険業務において利用されることを想定する。ここでは、サービス提供システム10は、自動車保険管理システムとして動作する。ビーコン装置100は、例えば、ユーザに携帯され、又はユーザが所有する車両内に設置される。
【0110】
ユーザがビーコン装置100のボタン150を押下すると、ビーコン装置100がボタン150の押下を検出し、スマートフォン200への入力態様に基づくビーコンIDを含むビーコン信号を送信する。
【0111】
スマートフォン200は、BLE通信可能なエリアに位置すると、ビーコン信号を受信し、ボタン150への入力態様により異なるビーコンIDを取得する。スマートフォン200は、OSの実行によりビーコンIDを識別し、ビーコンIDに応じた自動車保険管理アプリケーションを実行する。スマートフォン200は、ビーコンIDに基づき、異なる処理を行う。
【0112】
例えば、ビーコンIDが単押しを示す場合、スマートフォン200は、自動車保険管理アプリケーションを介して、オペレータへの電話指示をサーバ300へ送る。サーバ300は、オペレータへの電話指示を受けると、オペレータの電話端末の電話番号を検索し、発信処理する。これにより、スマートフォン200のユーザは、オペレータとの通話が可能となり、例えば事故時の適切な対応について問い合わせできる。
【0113】
ビーコンIDが長押しを示す場合、スマートフォン200は、自動車保険管理アプリケーションを介してコンシェルジュへの電話指示をサーバ300へ送る。サーバ300は、コンシェルジュへの電話指示を受けると、コンシェルジュの電話端末の電話番号を検索し、発信処理する。これにより、スマートフォン200のユーザは、例えば平常時において任意のエリアのレストランの情報や観光名所の情報を問合せできる。
【0114】
ビーコンIDが単押し又は長押しを示す場合、スマートフォン200は、自動車保険アプリケーションから電話アプリケーションを呼び出して実行し、介護士又は要介護者の家族の電話端末に発信してもよい。
【0115】
このように、サービス提供システム10は、一連の自動車保険業務を支援できる。また、サービス提供システム10は、事故時と平常時とで異なるサービスを容易に提供できる。
【0116】
[効果等]
このように、ビーコン装置100は、ボタン150への入力態様、例えばボタン150の押し方に応じて、異なるビーコンIDを生成し、ビーコン信号を送信する。これにより、ビーコン信号を受信するスマートフォン200は、異なるビーコンIDに基づいて、スマートフォン200が有する異なる機能、つまり異なるサービスを提供できる。
【0117】
また、スマートフォン200は、必要に応じて(例えばスマートフォン200が実行するアプリケーションに応じて)、サーバ300と連携し、ボタン150への入力態様に応じた特定のサービスを提供できる。
【0118】
このように、ビーコン装置100は、1つの入力デバイス(例えばボタン150)による入力検出に応じて複数のサービスを提供(提供を補助)できる。また、ビーコン装置100が備えるボタン150が1つという簡易な構成で、複数のサービスを提供(提供を補助)できる。
【0119】
また、ビーコン装置100は、ボタン150への入力態様に応じて、LED160の点灯の仕方や点灯の色を変更できる。よって、ユーザは、ビーコン装置100のLED160の表示態様を確認することで、ビーコン装置100の状態(例えば単押し電波発信状態)や提供されるサービスの内容を認識できる。
【0120】
また、ビーコン装置100は、ボタン150への入力が検出されてから一定期間が経過した後に電波の発信を停止することで、ビーコン装置100の省電力化を図ることができる。
【0121】
サービス提供システム10は、例えば、店舗や娯楽施設におけるO2O(Online to Offline)施策及び行動履歴分析に活用されてもよい。また、サービス提供システム10は、DMP(Data Management Platform)連携により広告施策に活用されてもよい。また、サービス提供システム10は、ビーコン装置100が認証機能やセンサ又はブザーを有し、工場や倉庫でのFA(Factory Automation)に活用されてもよい。
【0122】
(他の実施形態)
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0123】
上記実施形態では、ビーコン装置100の入力デバイスとしてボタン150を例示したが、他の入力デバイス(例えば各種センサ)であってもよい。
【0124】
上記実施形態では、携帯端末装置としてスマートフォン200を例示したが、スマートフォン200以外の携帯端末装置が設けられてもよい。例えば、携帯端末装置は、携帯電話端末やPC(Personal Computer)でもよい。
【0125】
上記実施形態では、サービス提供システム10がサーバ300を備えることを例示したが、サーバ300が有する機能をスマートフォン200が有し、サーバ300を備えなくてもよい。
【0126】
上記実施形態では、表示器としてLED160を例示したが、LED以外の表示器がビーコン装置100に設けられてもよい。例えば、例えば簡易的なディスプレイが設けられ、ボタン150への入力態様に応じて、異なる表示情報を表示してもよい。
【0127】
上記実施形態では、電波の発信時間のパラメータが1つであることを例示したが、ボタン150に対する複数の入力態様を想定し、複数設けられてもよい。例えば、ビーコン装置100が、優先度の高い情報をスマートフォン200へ送信する場合、電波の発信時間を通常時よりも長いパラメータとして設定してもよい。これにより、ビーコン装置100は、電波の発信時間を長くしてビーコン信号を送信でき、スマートフォン200によるビーコン信号の受信確率を高くできる。
【0128】
上記実施形態では、電波の発信電力のパラメータが1つであることを例示したが、ボタン150に対する複数の入力態様を想定し、複数設けられてもよい。例えば、ビーコン装置100が、優先度の高い情報をスマートフォン200へ送信する場合、電波の発信電力を通常時よりも大きいパラメータとして設定してもよい。これにより、ビーコン装置100は、電波の発信電力を大きくしてビーコン信号を送信でき、スマートフォン200によるビーコン信号の受信確率を高くできる。
【0129】
上記実施形態では、電波の発信間隔のパラメータが1つであることを例示したが、ボタン150に対する複数の入力態様を想定し、複数設けられてもよい。例えば、ビーコン装置100が、優先度の高い情報をスマートフォン200へ送信する場合、電波の発信間隔を通常時よりも短いパラメータとして設定してもよい。これにより、ビーコン装置100は、電波の発信間隔を短くしてビーコン信号を送信でき、スマートフォン200によるビーコン信号の受信確率を高くできる。
【0130】
このように、ビーコン装置100のCPU111は、ボタン150の入力態様に応じて、ビーコン信号に係る電波の発信条件を変更してもよい。
【0131】
(本発明の一態様の概要)
本発明の一態様のビーコン装置は、複数の入力態様による操作入力を受け付ける入力デバイスと、入力デバイスにより受け付けられた操作入力の入力態様に応じて、携帯端末装置に異なる動作を実行させるための異なるビーコンIDを生成するプロセッサと、ビーコンIDを含むビーコン信号を送信するアンテナと、を備える。携帯端末装置は、例えばスマートフォン200である。
【0132】
これにより、ビーコン装置は、1つの入力デバイスによる入力検出に応じて、携帯端末装置による複数のサービスの提供を支援できる。
【0133】
本発明の一態様のビーコン装置は、プロセッサの制御により、入力デバイスにより受け付けられた操作入力の入力態様に応じて、異なる表示態様で表示する表示器を備えてもよい。表示器は、例えばLEDである。
【0134】
これにより、ユーザは、入力デバイスへの入力態様を認識でき、入力態様に応じた携帯端末装置の動作を認識できる。
【0135】
本発明の一態様のビーコン装置は、アンテナが、プロセッサの制御により、ビーコン信号の送信開始から所定時間が経過した際、ビーコン信号の送信を停止してもよい。
【0136】
これにより、例えば、ビーコン装置の近傍に携帯端末装置が存在しない場合に、不要な電波発信を抑制できる。
【0137】
本発明の一態様のビーコン装置は、入力デバイスが、ボタンであってもよい。
【0138】
これにより、ユーザの意図を反映して簡単に操作入力できる。
【0139】
本発明の一態様の携帯端末装置は、ビーコン装置の入力デバイスにより受け付けられた操作入力の入力態様に応じて生成されたビーコンIDを含むビーコン信号を受信するアンテナと、ビーコン信号に含まれる異なるビーコンIDに応じて、異なる処理を実行するプロセッサと、を備える。
【0140】
これにより、携帯端末装置は、ビーコン装置が備える1つの入力デバイスによる入力検出に応じて、複数のサービスを提供できる。
【0141】
本発明の一態様のサービス提供システムは、ビーコン装置と携帯端末装置とを備えるサービス提供システムであって、ビーコン装置は、入力デバイスにより受け付けられた操作入力の複数の入力態様に応じて、ビーコンIDを生成し、ビーコンIDを含むビーコン信号を送信し、携帯端末装置は、ビーコン装置からのビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれる異なるビーコンIDに基づいて、異なる動作を実行する。
【0142】
これにより、サービス提供システムは、ビーコン装置が備える1つの入力デバイスによる入力検出に応じて、携帯端末装置は、複数のサービスを提供できる。
【0143】
本発明の一態様のビーコン信号送信方法は、入力デバイスを用いたビーコン信号送信方法であって、入力デバイスにより受け付けられた操作入力の複数の入力態様に応じて、携帯端末装置に異なる動作を実行させるための異なるビーコンIDを生成し、ビーコンIDを含むビーコン信号を送信する。
【0144】
これにより、ビーコン装置は、1つの入力デバイスによる入力検出に応じて、携帯端末装置による複数のサービスの提供を支援できる。
【0145】
本発明の一態様のビーコン信号処理方法は、携帯端末装置におけるビーコン信号処理方法であって、ビーコン装置の入力デバイスにより受け付けられた操作入力の入力態様に応じて生成されたビーコンIDを含むビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれる異なるビーコンIDに応じて、異なる処理を実行する。
【0146】
これにより、携帯端末装置は、ビーコン装置が備える1つの入力デバイスによる入力検出に応じて、複数のサービスを提供できる。