特許第6247352号(P6247352)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6247352
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】エネルギー管理システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 3/32 20060101AFI20171204BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20171204BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20171204BHJP
   H02J 7/02 20160101ALI20171204BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   H02J3/32
   H02J3/38 110
   H02J7/00 302C
   H02J7/02 J
   H01M10/48 P
【請求項の数】9
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-144115(P2016-144115)
(22)【出願日】2016年7月22日
(65)【公開番号】特開2017-34983(P2017-34983A)
(43)【公開日】2017年2月9日
【審査請求日】2016年7月22日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0106906
(32)【優先日】2015年7月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】593121379
【氏名又は名称】エルエス産電株式会社
【氏名又は名称原語表記】LSIS CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】アン‐ノ・ヨオ
【審査官】 猪瀬 隆広
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−182939(JP,A)
【文献】 特開2015−12711(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/040724(WO,A1)
【文献】 国際公開第2014/102998(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/42−10/48
H02J 3/00−7/12
7/34−7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設定された周期毎に総電力指令を出力する上位制御部と、
複数のESSにして、各ESSが電池を含みかつ前記総電力指令に基づいて前記電池から系統に電力を出力させたり、前記系統から電力を前記電池に充電する複数のESSと、
制御装置とを含み、
前記制御装置は、
夫々の前記電池の充電率および既設定された周期毎に出力される前記総電力指令に基づいて複数の前記ESSのうち設定対象ESSを識別し、前記設定対象ESSのうち電力が既に割り当てられたESSを除外し、かつ、前記除外したESS以外の他の設定対象ESSの全てに出力電力を割り当て、
識別された前記設定対象ESSに含まれる夫々の前記電池の充電率に基づいて前記設定対象ESS間の電力出力順序または電力入力順序を決定し、
決定された前記電力出力順序または前記電力入力順序、前記総電力指令および夫々の前記電池の充電率に基づいて夫々の前記設定対象ESSに対するESS電力指令を生成し、
生成された前記ESS電力指令を夫々の前記設定対象ESSに出力する、ように構成される、エネルギー管理システム。
【請求項2】
前記制御装置は、前記総電力指令が正又は負の値であると判断すると、判断結果に対応して既設定された最大充電率以下の充電率と最小充電率以上の充電率とを有する前記電池が含まれた前記ESSを前記設定対象ESSとして識別する、請求項1に記載のエネルギー管理システム。
【請求項3】
判断結果として前記総電力指令が正の値である場合、前記制御装置は、前記最大充電率以下の充電率を有する前記電池のうち充電率が最も高い前記電池が含まれた前記設定対象ESSから充電率が最も低い前記電池が含まれた前記設定対象ESSまで、充電率の大きさの順に前記電力出力順序を決定する、請求項2に記載のエネルギー管理システム。
【請求項4】
判断結果として前記総電力指令が負の値である場合、前記制御装置は、前記最小充電率以上の充電率を有する前記電池のうち充電率が最も低い前記電池が含まれた前記設定対象ESSから充電率が最も高い前記電池が含まれた前記設定対象ESSまで、充電率の大きさの順に前記電力入力順序を決定する、請求項2または3に記載のエネルギー管理システム。
【請求項5】
前記設定対象ESSの割り当て電力の大きさが、前記設定対象ESSの許容電力の大きさ未満である場合には、前記ESS電力指令は前記割り当て電力の大きさを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載のエネルギー管理システム。
【請求項6】
前記割り当て電力の大きさが、前記許容電力の大きさ以上である場合には、前記ESS電力指令は前記許容電力の大きさを含む、請求項5に記載のエネルギー管理システム。
【請求項7】
前記割り当て電力の大きさは、複数個の因子により決定され、
前記複数個の因子は、前記設定対象ESSに含まれる前記電池の充電率と、前記設定対象ESS内に含まれたすべての前記電池の充電率であるSOCに対する平均値と、前記総電力指令と、前記設定対象ESSの個数と、を含む、請求項5または6に記載のエネルギー管理システム。
【請求項8】
前記割り当て電力の大きさは、式1により決定される、請求項7に記載のエネルギー管理システム。
[式1]
割り当て電力の大きさ=(SOC/SOCav)×(P/N)
ここで、前記SOCは、前記設定対象ESSに含まれた電池の充電率であり、
前記SOCavは、設定対象ESS内に含まれたすべての電池のSOCに対する平均値であり、
前記Pは、前記総電力指令であり、
前記Nは、設定対象ESSの個数である。
【請求項9】
前記許容電力は、前記ESS別に既設定されている、請求項5からのいずれか1項に記載のエネルギー管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー管理システムの制御方法に関し、より具体的には、エネルギー管理システム内の各エネルギー貯蔵システムの状態を反映することができるエネルギー管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
産業の発達に伴い、電力の需要が増大し、昼間と夜間の負荷格差および季節間、休日間の電力使用量の格差が徐々に増加して、負荷率の低下が益々ひどくなっている。
【0003】
近年、このような理由により余剰電力を活用してピーク負荷を削減するために様々な負荷管理技術が迅速に開発されているが、このような技術のうち代表的なものが、電池エネルギー貯蔵システム(Battery Energy Storage System)である。
【0004】
電池エネルギー貯蔵システムは、夜間の余剰電力や風力、太陽光などから発電した余剰電力を貯蔵しておき、ピーク負荷または系統事故の際に貯蔵された電力を放電して負荷に電力を供給する。
【0005】
これにより、最大負荷の削減と負荷平準化を図ることができる。
【0006】
特に、近年、様々な新再生可能エネルギー源の出現によるスマート電力網(Smart Grid)にもこのような電池エネルギー貯蔵システムが用いられることができる。
【0007】
電池エネルギー貯蔵システム(Battery Energy Storage System)は、系統安定化のための負荷平準化(Load leveling)、ピークシェービング(Peak Shaving)、周波数調整(Frequency Regulation)、非常発電機などの用途に使用することができる。
【0008】
負荷平準化(Load leveling)、ピークシェービング(Peak Shaving)、周波数調整(Frequency Regulation)は、系統連系型(grid connected)に動作するものを意味し、非常発電機は、主系統(main grid)が存在しないmicro‐gridや停電(black out)の際に非常電源(emergency source)として使用されるものを意味する。
【0009】
このような電池エネルギー貯蔵システムは、電気、化学反応を有する電池(battery)と、インバータ(Inverter)と、変圧器(Transformer)とからなるが、大容量(high power)システムを構成する場合には、多数台の電池エネルギー貯蔵システムが並列(parallel)に連結されることがある。
【0010】
この際、電池エネルギー貯蔵システムを制御する制御装置は、上位制御部からの出力指令を各電池エネルギー貯蔵システムの個数で除算して同一値のエネルギー貯蔵システム出力指令を各エネルギー貯蔵システムに伝送する。
【0011】
この際、制御装置は、各エネルギー貯蔵システム内の電池の充電率(SOC、State of Charge)に基づいて各出力指令を生成することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
各電池の充電率は、許容可能な範囲内に存在しなければならない。許容可能な範囲から逸脱する充電率を有する電池が存在する場合、制御装置は、当該電池を含むエネルギー貯蔵システムの出力指令に従う電力出力動作を停止させることができる。
【0013】
この際、複数のエネルギー貯蔵システム内のいずれか一つの電池の動作が停止すると、当該電池が含まれたエネルギー貯蔵システム以外の他のエネルギー貯蔵システムから出力される総電力の合計は、制御装置から伝送された各出力指令の合計よりも小さくなる問題がある。
【0014】
これは、制御装置が各出力指令を生成するに際し、個別電池のSOCを考慮することなく、個別電池のSOCの合計の平均値に基づいて出力指令を生成するためである。
【0015】
本発明は、上述の問題を解決することを目的とする。本発明の他の目的は、電池に貯蔵された充電率を考慮して各電池に貯蔵されたエネルギーを効率よく使用できるエネルギー管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の一実施形態によるエネルギー管理システムは、既設定された周期毎に総電力指令を出力する上位制御部と、電池を含み、前記総電力指令に基づいて前記電池から系統に電力を出力させたり、前記系統から電力を前記電池に充電する複数のESSと、夫々の前記電池の充電率および前記総電力指令に基づいて複数の前記ESSのうち設定対象ESSを識別し、識別された前記設定対象ESSに含まれる夫々の前記電池の充電率に基づいて前記設定対象ESS間の電力出力順序または電力入力順序を決定し、決定された前記電力出力順序または前記電力入力順序、前記総電力指令および夫々の前記電池の充電率に基づいて夫々の前記設定対象ESSに対するESS電力指令を生成し、生成された前記ESS電力指令を夫々の前記設定対象ESSに出力する制御装置と、を含む。
【0017】
前記制御装置は、前記総電力指令を判断した判断結果に対応して既設定された最大充電率以下の充電率と既設定された最小充電率以上の充電率とを有する前記電池が含まれた前記ESSを前記設定対象ESSとして識別することができる。
【0018】
判断結果として前記総電力指令が正の値である場合、前記制御装置は、前記最大充電率以下の充電率を有する前記電池のうち充電率が最も高い前記電池が含まれた前記設定対象ESSから充電率が最も低い前記電池が含まれた前記設定対象ESSまで、充電率の大きさの順に前記電力出力順序を決定することができる。
【0019】
判断結果として前記総電力指令が負の値である場合、前記制御装置は、前記最小充電率以上の充電率を有する前記電池のうち充電率が最も低い前記電池が含まれた前記設定対象ESSから充電率が最も高い前記電池が含まれた前記設定対象ESSまで、充電率の大きさの順に前記電力入力順序を決定することができる。
【0020】
前記設定対象ESSの割り当て電力の大きさが、前記設定対象ESSの許容電力の大きさ未満である場合には、前記ESS電力指令は前記割り当て電力の大きさを含むことができる。
【0021】
前記割り当て電力の大きさが、前記許容電力の大きさ以上である場合には、前記ESS電力指令は前記許容電力の大きさを含むことができる。
【0022】
前記割り当て電力の大きさは、複数個の因子により決定され、前記複数個の因子は、前記設定対象ESSに含まれる前記電池の充電率と、前記設定対象ESS内に含まれたすべての前記電池の充電率であるSOCに対する平均値と、前記総電力指令と、前記設定対象ESSの個数と、を含むことができる。
【0023】
前記割り当て電力の大きさは、式1により決定され得る。
[式1]
割り当て電力の大きさ=(SOC/SOCav)×(P/N)
ここで、前記SOCは、前記設定対象ESSに含まれた電池の充電率であり、前記SOCavは、設定対象ESS内に含まれたすべての電池のSOCに対する平均値であり、前記Pは、前記総電力指令であり、前記Nは、設定対象ESSの個数である。
【0024】
前記制御装置は、前記設定対象ESSの出力部に関する状態情報を取得し、前記出力部の状態情報に基づいて前記設定対象ESSの前記許容電力を決定することができる。
【0025】
前記許容電力は、前記ESS別に既設定され得る。
【発明の効果】
【0026】
本発明の実施形態によれば、各電池エネルギー貯蔵システムに含まれる電池のSOCを把握して運転条件に適する電力の出力指令を生成し、各電池が含まれたエネルギー貯蔵システムの電力出力を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の実施形態によるESS、制御装置、上位制御部、系統変圧器および系統が図示されているブロック構成図である。
図2】本発明の一実施形態によるエネルギー貯蔵システムおよび制御装置が示されているブロック図である。
図3】本発明の一実施形態による各ESS(エネルギー貯蔵システム)が系統に電力を供給する場合に、出力電力を各ESSに割り当てる方法を示しているフローチャートである。
図4】本発明の他の実施形態による各ESS(エネルギー貯蔵システム)が系統から電力を吸収する場合に、入力電力を各ESSに割り当てる方法を示しているフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下では、本発明の具体的な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。しかしながら、本発明の技術思想は提示される実施形態に制限されず、他の構成要素の追加、変更、削除などの軽微な変更による他の発明や、本発明の技術思想の範囲内に含まれる他の実施形態を容易に提案することができる。
【0029】
本発明を説明するにあたり、関連の公知技術に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断した場合にはその詳細な説明を省略する。また、本明細書における説明の過程で用いられる数字(例えば、第1、第2、など)は、一つの構成要素を他の構成要素と区分するための識別記号に過ぎない。
【0030】
本発明において使用される用語は、できるだけ現在広く使用される一般的な用語を選択しているが、特定の場合には、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、当該発明の説明の部分においてその意味を詳細に記載しており、単純な用語の名称ではなく用語が有する意味として本発明を把握すべきことを明らかにしておく。
【0031】
また、本明細書において、一構成要素が他の構成要素と「連結される」または「接続される」などと言及されている場合には、一構成要素が他の構成要素と直接連結されるか、または直接接続されることもあるが、特別に反対の記載が存在しない以上、中間にさらに他の構成要素を介して連結されるか、または接続されることもあると理解すべきである。
【0032】
以下の説明において、「含む」という単語は、述べられたものと異なる構成要素または段階の存在を排除しない。
【0033】
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。本発明を説明するにあたり、全体的な理解を容易にするために、図面番号に関係なく同じ手段については同じ参照番号を使用する。
【0034】
図1は本発明の実施形態によるESS、制御装置、上位制御部、系統変圧器および系統が図示されているブロック構成図である。
【0035】
上位制御部100は、既設定された周期毎に総電力指令Pを出力することができる。上位制御部100は、総電力指令Pを生成して制御装置200に伝送することができる。
【0036】
一実施形態において、上位制御部100は、既設定された周期(例えば、2秒)毎に総電力指令Pを出力することができる。
【0037】
他の実施形態において、上位制御部100は、制御装置200の総電力指令Pの要請信号を受信する場合にのみ総電力指令Pを出力することができる。
【0038】
図1には三つのESS310、320、330が図示されているが、ESSの個数はN個であってもよく、これに限定する必要はない。複数個のESS310、320、330は、電池311、321、331を含み、総電力指令Pに基づいて電池311、321、331から系統500に電力を出力させたり、系統500から電力を電池311、321、331に充電することができる。
【0039】
制御装置200は、各ESS310、320、330の上位制御器として動作することができる。
【0040】
制御装置200は、各ESS310、320、330の外部に位置してもよく、各ESS310、320、330内部に位置してもよい。
【0041】
制御装置200が各ESS310、320、330の外部に位置する場合、各ESS310、320、330の内部には、各ESS310、320、330を運転するための制御器(図示せず)が別に設置され得る。
【0042】
制御装置200がESS310、320、330の内部に位置する場合、一つのモジュール化したESSの制御器(図示せず)がマスター(Master)制御器として動作し、他のESSの制御器がスレーブ(Slave)制御器として動作するMaster‐Slave形態の構造を有することができる。
【0043】
制御装置200は、それぞれのモジュール化したESS310、320、330の状態を把握(monitoring)し、それぞれのモジュール化したESS310、320、330の充電(または入力)電力または放電(または出力)電力(output power)P1、P2、P3を生成することができる。これに関する詳細な動作は、図3および図4を参照して後述することで詳細に説明する。
【0044】
制御装置200は、総電力指令Pを上位制御部100から受信し、受信した総電力指令Pに基づいて各ESS(エネルギー貯蔵システム)310、320、330に伝送されるESS電力指令P1、P2、P3を生成し、各ESS310、320、330に伝送することができる。
【0045】
制御装置200は、各電池311、321、331の充電率および総電力指令Pに基づいて複数のESS310、320、330のうち設定対象ESSを識別することができ、識別された設定対象ESSに含まれる各電池の充電率に基づいて設定対象ESS間の電力出力順序または電力入力順序を決定することができる。
【0046】
制御装置200は、決定された順序、総電力指令Pおよび各電池311、321、331の充電率に基づいて各設定対象ESSに対するESS電力指令P1、P2、P3を生成することができ、生成されたESS電力指令P1、P2、P3を各設定対象ESSに出力することができる。
【0047】
これに関する詳細な動作は、図3および図4を参照して後述することで詳細に説明する。
【0048】
制御装置200は、設定対象ESSの識別の際に、総電力指令Pを判断し、判断結果に対応して既設定された最大充電率以下の充電率と既設定された最小充電率以上の充電率を有する電池が含まれたESSを設定対象ESSとして識別することができる。
【0049】
制御装置200は、総電力指令Pが正の値である場合と、総電力指令Pが負の値である場合に、複数個のESS310、320、330が相違するように制御することができる。
【0050】
制御装置200は、総電力指令Pが正の値である場合、複数個のESS310、320、330の電力を外部に出力(放電)することができ、総電力指令Pが負の値である場合、複数個のESS310、320、330に電力を入力(充電)することができる。
【0051】
制御装置200は、総電力指令Pが正の値である場合の電力出力順序と、総電力指令Pが負の値である場合の電力入力順序とが相違するように制御することができる。
【0052】
制御装置200は、総電力指令Pの判断結果として、総電力指令Pが正の値である場合、最大充電率以下の充電率を有する電池のうち充電率が最も高い電池が含まれた設定対象ESSから充電率が最も低い電池が含まれた設定対象ESSまで、充電率の大きさの順に電力出力順序を決定することができる。
【0053】
制御装置200は、総電力指令Pの判断結果として、総電力指令Pが負の値である場合、最小充電率以上の充電率を有する電池のうち充電率が最も低い電池が含まれた設定対象ESSから充電率が最も高い電池が含まれた設定対象ESSまで、充電率の大きさの順に電力入力順序を決定することができる。
【0054】
制御装置200は、設定対象ESS別に、割り当て電力の大きさを割り当てることができる。ここで、割り当て電力の大きさは、設定対象ESSから出力されるために割り当てられた電力の大きさであってもよく、設定対象ESSに入力されるものとして割り当てられた電力の大きさであってもよい。
【0055】
割り当て電力の大きさは、複数個の因子に応じて決定され得る。複数個の因子は、設定対象ESSに含まれる電池の充電率と、設定対象ESS内に含まれたすべての電池のSOCに対する平均値と、総電力指令と、設定対象ESSの個数と、を含むことができる。
【0056】
割り当て電力の大きさは、式1により決定され得る。
【0057】
[式1]
割り当て電力の大きさ=(SOC/SOCav)×(P/N)
ここで、SOCは、設定対象ESSに含まれた電池の充電率であり、SOCavは、設定対象ESS内に含まれたすべての電池のSOCに対する平均値であり、Pは、総電力指令であり、Nは、設定対象ESSの個数である。
【0058】
一方、複数個のESSは、各ESS別に許容電力の大きさPmaxが相違し得る。ここで、許容電力の大きさPmaxは、各ESS別に許容可能な電力の大きさであり得る。
【0059】
許容電力の大きさPmaxは、ESSの出力部に関する状態情報から決定されてもよく、この場合、制御装置200は、設定対象ESSの出力部に関する状態情報を取得し、出力部の状態情報に基づいて設定対象ESSの許容電力を決定することができる。
【0060】
一方、許容電力の大きさPmaxは、各ESS310、320、330別に既設定されてもよいことは言うまでもない。
【0061】
設定対象ESSの割り当て電力の大きさが、設定対象ESSの許容電力の大きさ未満である場合には、ESS電力指令P1、P2、P3は、割り当て電力の大きさを含むことができ、制御装置200は、割り当て電力の大きさを含むESS電力指令P1、P2、P3を設定対象ESSに出力することができる。
【0062】
一方、割り当て電力の大きさが、許容電力の大きさPmax以上である場合には、ESS電力指令P1、P2、P3は、許容電力の大きさを含むことができ、制御装置200は、許容電力の大きさを含むESS電力指令P1、P2、P3を設定対象ESSに出力することができる。
【0063】
制御装置200は、総電力指令Pから上述のような既設定された方法により各ESS電力指令P1、P2、P3を生成する電力指令分配器201を含むことができる。
【0064】
制御装置200は、各BMS312、322、332から各電池311、321、331のSOC情報および各ESS310、320、330から各ESS310、320、330に対する変更可能なESS最大出力電力Pmax1、Pmax2、Pmax3を取得する通信部(図示せず)を含むことができる。
【0065】
制御装置200は、各ESS310、320、330内に含まれた各電池311、321、331のSOCが既設定された許容値の範囲内に含まれるか否かを判断することができる。
【0066】
制御装置200は、判断結果に応じて出力指令を割り当てるESSの個数Nを決定するESS識別部(図示せず)を含むことができる。
【0067】
制御装置200は、各ESS310、320、330に対する変更可能なESS最大出力電力Pmax1、Pmax2、Pmax3値を設定する最大電力設定部(図示せず)を含むことができる。
【0068】
制御装置200は、最大電力設定部により設定された各ESS最大出力電力Pmax1、Pmax2、Pmax3に基づいて各ESS310、320、330により充電または放電されるべき予め計算された出力指令を変更することができる。
【0069】
第1ESS310、第2ESS320および第3ESS330は、モジュール化(modular)した電池エネルギー貯蔵システムを示しており、各電池エネルギー貯蔵システム(ESS)は独立して運転することができる。
【0070】
各ESS310、320、330内の電池311、321、331は、各電池エネルギー貯蔵システムの電気的電池または化学的電池を示す。
【0071】
各BMS312、322、332は、各BMS312、322、332と連結された電池311、321、331の充電率(SOC)の状態(state)を把握し、インバータ部313、323、333または制御装置200に電池311、321、331の充電率の状態を伝送することができる。
【0072】
各インバータ部313、323、333は、各ESS310、320、330の出力電力P1、P2、P3を合成する電力変換装置(power converter)を示す。各インバータ部313、323、333は、様々な構成が可能であり、これに関する詳細な説明は、以下で図2を参照して後述する。
【0073】
各ESS変圧器314、324、334は、各ESS310、320、330内のインバータ部313、323、333と系統変圧器400を連結する変圧器であり、ESS変圧器314、324、334は、それぞれのモジュール化したESS310、320、330内に独立して位置してもよく、外部に設置されて多巻線変圧器(multi‐winding transformer)の形態に統合して設置されてもよい。
【0074】
系統変圧器400は、系統500とESS310、320、330を連系する変圧器(transformer)であり、場合に応じて省略してもよい。
【0075】
系統500は、各ESS310、320、330から出力されるESS出力電力P1、P2、P3を受信することができる。
【0076】
系統500が各ESS310、320、330と連結された場合には、各ESS310、320、330は、系統連系型に動作し、系統が連結されていない場合には、独立型の電圧源(voltage source)として動作することができる。
【0077】
図2は本発明の一実施形態によるエネルギー貯蔵システムおよび制御装置が示されているブロック図である。
【0078】
図2を参照すると、エネルギー貯蔵システムは、電池311と、インバータ部313と、ESS変圧器314と、を含むことができる。
【0079】
電池311は、インバータ部313から交流電流(または交流電圧)を伝送または受信することができる。
【0080】
インバータ部313は、キャパシタ302と、一つ以上のインバータ303a〜303fと、出力フィルタ304と、第1、第2電圧測定装置306、307と、第1、第2、第3電流測定装置305a、305b、305cと、を含むことができる。
【0081】
キャパシタ302は、電池311から出力される交流電流または電池311に入力される交流電流を濾過(filtering)することができ、これにより、交流電流に対する緩衝作用(例えば、過電流の入力または出力の遮断)を行うことができる。
【0082】
第1電圧測定装置306は、電池311から出力されたり入力される交流電圧を測定し、制御装置200に対して測定された交流電圧に関する情報を伝送することができる。
【0083】
図2に図示されているように、インバータ部は、図2における313のように303a、303b、303c、303d、303e、303fのインバータからなる2‐レベルインバータに構成されてもよく、二つ以上の多数の2‐レベルインバータが並列に連結される構成も可能である。
【0084】
また、インバータ部は、図2の2‐レベルインバータだけでなく、3‐レベル以上のマルチレベル(multi‐level)インバータにも具現が可能であり、複数のマルチレベルインバータが並列に連結される構成も可能である。
【0085】
マルチレベルインバータが並列構造に連結される場合、各インバータ部は、図2の電池311を共有することができる。
【0086】
一つ以上のインバータ303a〜303fは、電池311から出力されたり電池311に入力される交流電力を直流電力に変換し、出力フィルタ304に出力することができる。
【0087】
出力フィルタ304は、インバータ部313から出力される直流電力を濾過(filtering)することができ、出力フィルタ304は、インダクタとキャパシタまたはインダクタ、キャパシタおよびインダクタとが連結された構造とすることができる。
【0088】
第2電圧測定装置307は、ESS変圧器314の出力電圧を測定し、測定された出力フィルタ304の出力電圧に関する情報を制御装置200に伝送することができる。
【0089】
第1〜第3電流測定装置305a〜305cは、出力フィルタ304から出力される電流または出力フィルタ304に入力される電流を測定する装置になることができる。
【0090】
図3は本発明の一実施形態による各ESS(エネルギー貯蔵システム)出力電力を各ESSに割り当てる方法を示しているフローチャートである。
【0091】
図1および図3を参照して説明すると、制御装置200は、上位制御部100からすべてのESS310、320、330に出力されるべき総電力指令Pに関する情報を既設定された周期(例えば、2秒)毎に取得することができる(S100)。
【0092】
制御装置200は、取得された総電力指令Pが正の値であるか負の値であるかを判断することができる。
【0093】
総電力指令Pが正の値(P>0)である場合は、複数のESS310、320、330が系統500に電力を出力(放電)する運転モードになる。
【0094】
総電力指令Pが負の値(P<0)である場合は、複数のESS310、320、330が系統500から電力の入力(充電)を受ける運転モードであり、これについては、図4を参照して詳細に説明する。
【0095】
また図3を参照すると、上位制御部100から取得された総電力指令Pが正の値であると判断された場合(すなわち、運転モードが放電モードに決定された場合)、制御装置200は、各ESS310、320、330内に含まれた各電池311、321、331の充電率情報であるSOC(State of Charge)情報を各電池と連結されたBMSを介して取得することができる(S201)。
【0096】
各電池に対するSOCが取得されると、制御装置200は、各電池311、321、331のSOCが電池の既設定された許容可能なSOC最小値であるSminより小さいか、既設定された許容可能なSOC最大値であるSmaxより大きいか否かを判断することができる。
【0097】
制御装置200は、判断結果に応じて、SOCがSminより大きい電池が含まれたESSのうちESS出力電力指令が設定されるべき設定対象ESSを識別することができる(S202)。
【0098】
各電池311、321、331は、製造会社またはユーザにより予め設定された許容可能なSOC最大値と最小値が設定され得る。
【0099】
制御装置200は、各電池のSOCを監視し、特定電池のSOCがSmaxより大きくなったりSminより小さい場合、当該電池の動作(例えば、充電または放電動作)を停止させることができ、当該電池に伝送されるESS出力電力指令の生成および伝送を停止することができる。
【0100】
図3を参照すると、制御装置200は、識別された設定対象ESSの個数Nを取得することができる(S203)。
【0101】
すなわち、制御装置200は、システム内のすべてのESS310、320、330に含まれた電池311、321、331のうちSOCがSminより大きい電池が含まれたESSの個数Nを取得することができる。
【0102】
設定対象ESSの個数Nが識別されると、制御装置200は、識別された設定対象ESS内に含まれたすべての電池のSOCに対する平均値であるSOCavを計算することができる(S204)。
【0103】
ここで、SOCavとは、設定対象ESS内の電池のSOCの総合計(SOC−1+SOC−2+…+SOC−N)を設定対象ESSの個数Nで除算した値(SOCの総合計/N)になり得る。
【0104】
SOCavが計算されると、制御装置200は、設定対象ESSのうち各ESSに含まれた電池のSOCが最も大きいESSである第1ESSを識別することができる(S205)。
【0105】
制御装置200は、設定対象ESS内の電池の中でもSOCが最も大きい電池から出力電力指令を生成して電力出力(または電力充電)の効率性を高めることができる。
【0106】
第1ESSが識別されると、制御装置200は、第1ESS内の電池である第1電池のSOCに1/SOCavと総電力指令であるPをESSの個数であるNで除算した値であるP/Nとを乗算した値の大きさ(SOC/SOCav*P/Nの絶対値)が、第1ESSの予め設定された許容可能な電力の大きさであるPmax1(Pmax1の絶対値)以上であるか否かを判断することができる。
【0107】
ここで、第1ESS内の電池である第1電池のSOCに1/SOCavと総電力指令であるPをESSの個数であるMで除算した値であるP/Nを乗算した値の大きさ(SOC/SOCav*P/Nの絶対値)は、第1ESSの割り当て電力の大きさであり得る。
【0108】
Pmax1の大きさ以上であると判断されると、制御装置200は、第1ESSの出力電力P1をPmax1として割り当て/決定することができる(S207)。
【0109】
Pmax1の大きさ未満であると判断されると、制御装置200は、第1ESSの出力電力P1をSOC/SOCav*P/Nの値として割り当て/決定することができる(S206)。
【0110】
P1が割り当てられると、制御装置200は、すべての設定対象ESSに出力電力が割り当てられたかを判断することができる。
【0111】
制御装置200は、電池のSOCの大きさに応じて、第2ESS、第3ESSを順に識別することができ、そのそれぞれの出力電力P2、P3を前記第1ESSの出力電力P1のように割り当て/決定することができる。
【0112】
判断結果として設定対象ESSのうち出力電力が割り当てられていないESS(例えば第1ESS)が存在する場合、制御装置200は、総電力指令Pから既に第1ESSに割り当てられた出力電力P1を減算(P−P1)することができる(S208)。
【0113】
次に、制御装置200は、設定対象ESSのうち電力が既に割り当てられたESS(第1ESS)を設定対象ESSから除外し(N−1)(S209)、設定対象ESSの個数N−1に関する情報を取得する(S203)。
【0114】
すべての設定対象ESSに出力電力指令が割り当てられるまで、S203〜S207までの動作を繰り返して行うことができる。
【0115】
一方、判断結果としてすべての設定対象ESSに出力電力指令が割り当てられたと判断された場合、制御装置は、各第1ESSから第N ESSにそれぞれ割り当てられた出力電力指令であるP1〜PNに基づいて第1ESS〜第N ESSに電力出力命令(または電力出力指令)を生成し、生成された電力出力命令を各ESSに伝送する(S210)。
【0116】
また、制御装置200は、SOCが最も大きい電池が含まれた第1ESSからSOCが最も小さい電池が含まれた第N ESSまで、順に電力出力指令を設定することができる。
【0117】
生成された電力出力指令が各ESSに伝送されると、各ESSは、伝送されたESS電力出力指令に応じて系統に貯蔵された電力を放電(または出力)させることができる。
【0118】
各ESSから電力が放電される間に、制御装置200は、S100のステップに戻り、既設定された周期毎に総電力指令Pを取得し、S301〜S310の動作を繰り返して行う。
【0119】
図4は本発明の他の実施形態による各ESS入力電力を各ESSに割り当てる方法を示しているフローチャートである。
【0120】
図1および図4を参照して説明すると、上位制御部100から取得された総電力指令Pが負の値であると判断された場合(すなわち、運転モードが充電モードとして決定された場合)、制御装置200は、各ESS310、320、330内に含まれた各電池311、321、331の充電率情報であるSOC(State of Charge)情報を各電池311、321、331と連結されたBMSにより取得することができる(S301)。
【0121】
各電池311、321、331に対するSOCが取得されると、制御装置200は、各電池311、321、331のSOCが電池の既設定された許容可能なSOC最大値であるSmaxより小さく、最小値であるSminより大きいか否かを判断することができる。
【0122】
制御装置200は、判断結果に応じてSOCがSmaxより小さい電池が含まれたESSのうちESS入力電力指令が設定されるべき設定対象ESSを識別することができる(S302)。
【0123】
制御装置200は、各電池311、321、331のSOCを監視し、特定電池のSOCがSmaxより大きくなったりSminより小さくなる場合、当該電池の動作(例えば、充電または放電動作)を停止させることができ、当該電池に伝送されるESS入力電力指令の生成および伝送を停止することができる。
【0124】
また、図4を参照すると、制御装置200は、識別された設定対象ESSの個数Nを取得することができる(S303)。
【0125】
すなわち、制御装置200は、システム内のすべてのESS310、320、330に含まれた電池311、321、331のうち、SOCがSminより大きく、且つSmaxより小さい電池が含まれたESSの個数Nを取得することができる。
【0126】
設定対象ESSの個数が識別されると、制御装置200は、識別された設定対象ESS内に含まれたすべての電池のSOCに対する平均値であるSOCavを計算することができる(S304)。
【0127】
SOCavが計算されると、制御装置200は、設定対象ESSのうち各ESSに含まれた電池のSOCが最も小さいESSである第1ESSを識別することができる(S305)。
【0128】
制御装置200は、ESS内の電池の中でもSOCが最も小さい電池で入力電力指令を生成して電力充電の効率性を高めることができる。
【0129】
SOCが最も小さい第1電池が含まれた第1ESSが識別されると、制御装置200は、第1電池のSOCに1/SOCavとP/Nを乗算した値の大きさ(SOC/SOCav*P/Nの絶対値)が第1ESSの予め設定された許容可能な電力の大きさであるPmax1(Pmax1の絶対値)以上であるか否かを判断することができる。
【0130】
Pmax1の大きさ以上であると判断されると、制御装置は、第1ESSの入力電力P1を−Pmax1として割り当て/決定する(S307)。
【0131】
入力電力指令が−Pmax1であるということは、充電電力指令がPmax1になるということを意味することができる。
【0132】
Pmax1の大きさ未満であると判断されると、制御装置200は、第1ESSの入力電力P1を−SOC/SOCav*P/Nの値として割り当て/決定することができる(S306)。
【0133】
P1が割り当てられると、制御装置200は、すべての設定対象ESSに入力電力が割り当てられたかを判断することができる。
【0134】
制御装置200は、電池のSOCの大きさに応じて、第2ESS、第3ESSを順に識別することができ、そのそれぞれの入力電力P2、P3を第1ESSの入力電力P1のように割り当て/決定することができる。
【0135】
判断結果として設定対象ESSのうち充電(または入力)電力が割り当てられていないESSが存在する場合(例えば第1ESS)、制御装置200は、総電力指令Pから既に各ESSに割り当てられた入力電力P1を減算(P−P1)し(S308)、設定対象ESSのうち電力が既に割り当てられたESS(第1ESS)を設定対象ESSから除外し(N−1)(S309)、また、設定対象ESSの個数N−1に関する情報を取得する(S303)。
【0136】
すべての設定対象ESSに入力電力指令が割り当てられるまで、S303〜S309までの動作を繰り返して行うことができる。
【0137】
一方、判断結果としてすべての設定対象ESSに入力電力指令が割り当てられたと判断された場合、制御装置200は、各第1ESSから第N ESSにそれぞれ割り当てられた入力電力指令であるP1〜PNに基づいて第1ESS〜第N ESSに電力入力指令を生成し、生成された電力入力指令を各ESSに伝送する(S310)。
【0138】
生成された電力入力指令が各ESSに伝送されると、各ESSは、伝送されたESS電力充電指令に応じて系統500から電力を受信(または充電)することができる。
【0139】
各ESSに電力が充電される間に、制御装置は、S100のステップに戻り、既設定された周期毎に総電力指令Pを取得し、S301〜S310の動作を繰り返して行う。
【0140】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正および変形が可能である。
【0141】
したがって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであって、このような実施形態により本発明の技術思想の範囲が限定されない。
【0142】
本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲により解釈すべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0143】
100 上位制御部
200 制御装置
310、320、330 ESS
311、321、331 電池
500 系統
P 総電力指令
P1、P2、P3 ESS電力指令
図1
図2
図3
図4