(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
暖房として前記エアコンを起動するステップの前に、前記睡眠状態における前記変化が前記既定の条件に一致することが検出される検出時点が、既定の時間内か否かを決定するように構成される決定モジュール、
を更に含み、
前記制御モジュールは、前記検出時点が前記既定の時間内である時に暖房として前記エアコンを起動するように構成される請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のエアコン起動装置。
【発明を実施するための形態】
【0024】
符号は、添付の図面に図示される典型的な実施形態や実施例に対して詳細に付与される。以下の詳細な説明で参照する添付の図面では、特に示さない限り、異なる図面において同じ番号は同じ要素又は類似の要素を意味する。以下の典型的な実施形態の詳細な説明において明らかにされる実装は、本発明の記載と合致する全ての実装を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲において列挙されるように、本発明の記載に関連する観点と一致する装置及び方法の単なる一例に過ぎない。
【0025】
図1は、本開示のいくつかの例示的な実施形態に係るエアコン起動方法に関する実装環境を示す概略図である。この実装環境は、ウェアラブル装置110と、エアコン120と、中継装置130とを含む。
【0026】
ウェアラブル装置110は、スマートウォッチ、スマートブレスレットのようなウェアラブルスマートデバイスである。ウェアラブル装置は、いくつかのセンサ、例えば、赤外線センサ、圧電センサ、温度センサ、体動センサ等を含む。
【0027】
中継装置130は、スマートデバイス、例えば、スマートフォン、スマートルータ等である。
【0028】
ウェアラブル装置110、エアコン120及び中継装置130は、有線又は無線のネットワークによって接続されている。短距離無線通信の接続は、ウェアラブル装置110とエアコン120との間、又はウェアラブル装置110とエアコン120のリモコンとの間で直接的に確立される。或いは、短距離無線通信の接続は、中継装置130を介して、ウェアラブル装置110とエアコン120との間、又はウェアラブル装置110とエアコン120のリモコンとの間で間接的に確立される。
【0029】
図2は、本開示の例示的な実施形態に係るエアコン起動方法を示すフローチャートである。このエアコン起動方法は、
図1に示されるウェアラブル装置110、エアコン120又は中継装置130において用いられる。
図2に示すように、このエアコン起動方法は、次の複数のステップを含む。
【0030】
ステップ202において、ウェアラブル装置におけるセンサによって収集されるセンサパラメータが取得される。
【0031】
ステップ204において、生理的なパラメータがセンサパラメータに基づいて決定される。
【0032】
ステップ206において、ウェアラブル装置に対応するユーザの睡眠状態における変化が生理的なパラメータに基づいて決定される。
【0033】
ステップ208において、睡眠状態における変化が既定の条件と一致するか否か検出される。
【0034】
ステップ210において、睡眠状態における変化が既定の条件と一致する時、エアコンが暖房として起動される。
【0035】
或いは、生理的なパラメータは、心拍数パラメータ、体温パラメータ及び体動パラメータの少なくとも一つであり、センサパラメータに基づいて生理的なパラメータを決定するステップは、ウェアラブル装置における赤外線センサ又は圧電センサによって収集されるパラメータに基づいて心拍数パラメータを決定するステップと、ウェアラブル装置における温度センサによって収集されるパラメータに基づいて体温パラメータを決定するステップと、ウェアラブル装置における体動センサによって収集されるパラメータに基づいて体動パラメータを決定するステップと、を含む。
【0036】
或いは、睡眠状態は、少なくとも深い睡眠状態及び浅い睡眠状態を含み、既定の条件は、深い睡眠状態から浅い睡眠状態への移行を含む。
【0037】
或いは、暖房としてエアコンを起動するステップの前に、エアコン起動方法は、ユーザが浅い睡眠状態である間の既定の時限t
1を決定するステップを含み、暖房としてエアコンを起動するステップは、睡眠状態における変化がt
1≦t
2という既定の条件に一致することが検出されるとすぐに暖房としてエアコンを起動するステップと、睡眠状態における変化がt
1>t
2という既定の条件に一致することが検出されてから時間(t
1−t
2)の経過後に暖房としてエアコンを起動するステップと、を含み、t
2は、室温がエアコンによって既定の温度まで暖められる間の既定の時限を意味する。
【0038】
或いは、ユーザが浅い睡眠状態である間の既定の時限t
1を決定するステップは、ユーザが浅い睡眠状態である間の毎回の時限を含む履歴睡眠状態情報を取得するステップと、ユーザが浅い睡眠状態である間の毎回の時限の平均値をt
1として決定するステップと、を含む。
【0039】
或いは、暖房としてエアコンを起動するステップの前に、エアコン起動方法は、睡眠状態における変化が既定の条件に一致することが検出される検出時点が、既定の時間内か否かを決定するステップと、検出時点が既定の時間内である時に暖房としてエアコンを起動するステップと、を含む。
【0040】
要約すると、本開示の実施形態において示されるエアコン起動方法は、ウェアラブル装置によって収集されるセンサパラメータに基づいて決定される生理的なパラメータに基づいて、ウェアラブル装置に対応するユーザの睡眠状態における変化を決定する。睡眠状態における変化が既定の条件と一致する場合においては、ユーザの目覚めに応じた丁度良い時刻にエアコンが暖房として起動されるので、ユーザが目覚める時に室温が適切な温度まで上昇していることが保証される。更に、ユーザが手動でエアコンが起動される時点を設定する必要がないので、ユーザにとって操作が簡便になり、ユーザ体験が改善される。
【0041】
図3は、本開示の他の例示的な実施形態に係るエアコン起動方法を示すフローチャートである。このエアコン起動方法は、
図1に示されるウェアラブル装置110、エアコン120又は中継装置130において用いられる。
図3に示すように、このエアコン起動方法は、次の複数のステップを含む。
【0042】
ステップ302において、ウェアラブル装置におけるセンサによって収集されるセンサパラメータが取得される。
【0043】
ウェアラブル装置は、赤外線センサ、圧電センサ、温度センサ、体動センサ等のような様々な種類のセンサとともに提供されても良い。
【0044】
或いは、本開示の実施形態においては、心拍数パラメータ、体温パラメータ及び体動パラメータといった生理的なパラメータの少なくとも一つがセンサパラメータに基づいて決定される。様々な生理的なパラメータを決定する方法は、次に示される。
【0045】
ステップ304において、心拍数パラメータは、ウェアラブル装置における赤外線センサ又は圧電センサによって収集されるパラメータに基づいて決定される。
【0046】
細胞内の血圧は心拍数の乱れで変化し、更にそれが血液の光透過性の変化をもたらす。それゆえ、ウェアラブル装置における赤外線センサは、体の中の血管に赤外発光ダイオードによって生じる赤外線を放射し、血管の血液を透過し、又は血管の血液によって反射される赤外線信号を収集することで、赤外線センサによって収集される赤外線信号に対するプレ増幅、スムージング及び関連する計算の後、体の中のリアルタイムの心拍数が得られる。
【0047】
または、ウェアラブル装置は、圧電センサとともに提供される時には、圧電センサによって細胞内の血圧の変化も収集し、そのような細胞内の血圧の変化を処理することによって、体の中のリアルタイムの心拍数が得られる。
【0048】
ステップ306において、体温パラメータは、ウェアラブル装置における温度センサによって収集されるパラメータに基づいて決定される。
【0049】
ウェアラブル装置は、温度センサとともに提供される時には、温度センサによって体のリアルタイムの温度を収集する。
【0050】
ステップ308において、体動パラメータは、ウェアラブル装置における体動センサによって収集されるパラメータに基づいて決定される。
【0051】
ウェアラブル装置は、体動センサとともに提供される時には、体動センサによって、例えば、寝返りや四肢の動き等の小さな変動を収集する。
【0052】
ステップ310において、ウェアラブル装置に対応するユーザの睡眠状態における変動は、生理的なパラメータに基づいて決定される。
【0053】
ユーザの睡眠状態は、深い睡眠状態、浅い睡眠状態、起きている状態を含んでも良い。ユーザの睡眠状態がある状態から他の状態に変化される時、生理的なパラメータにおいて、ある変化が存在する。例えば、ユーザが深い睡眠状態から浅い睡眠状態に移行する時、心拍数の増加、体温の上昇、及び体動の増加が検出されるだろう。逆に言えば、ユーザが浅い睡眠状態から深い睡眠状態に移行する時、心拍数の減少、体温の下降、及び体動の減少が検出されるだろう。ユーザの睡眠状態における変化は、これらの生理的なパラメータの変化を分析することによって決定されても良い。生理的なパラメータを分析することによってユーザの睡眠状態を決定する特別なアルゴリズムは、開発者自身によって実際の条件に合わせて設定され、本開示において制限されない。
【0054】
ステップ312において、睡眠状態における変化が既定の条件と一致するか否かが検出される。
【0055】
或いは、本開示の実施形態では、既定の条件は、ユーザの睡眠状態が深い睡眠状態から浅い睡眠状態に移行されるように設定されても良い。
【0056】
更に、当業者は、ユーザのサービス条件に一致する既定の条件も設定しても良い。例えば、既定の条件は、ユーザの睡眠状態が浅い睡眠状態から起きている状態に移行されるように設定されても良いが、本開示の実施形態においては制限されない。
【0057】
ステップ314において、ユーザの睡眠状態における変化が既定の条件と一致することが検出される時、エアコンは暖房として起動される。
【0058】
ユーザの睡眠状態が深い睡眠状態から浅い睡眠状態に移行していると検出される時、ユーザは目覚めようとしていて、起きる準備をしていると決定される。この時、エアコンが暖房として起動されることで、ユーザが起きる時間までに室温が適切な温度まで上昇している。
【0059】
本開示の実施形態では、前述のステップの全てがウェアラブル装置によって達成されても良い。例えば、ウェアラブル装置がスマートブレスレットの場合、センサパラメータはスマートブレスレットにおけるセンサによって収集され、生理的なパラメータはセンサパラメータに基づいて決定され、生理的なパラメータに基づいてユーザが目覚めようとしていることが決定される時、エアコンが暖房として起動されるための命令がエアコンに送信される。
【0060】
又は、前述のステップは、エアコン又は中継装置によって達成されても良い。例えば、スマートブレスレットが、センサによって収集されるセンサパラメータをエアコンに送信し、エアコンが、センサパラメータに基づいて生理的なパラメータを決定するとともに、生理的なパラメータに基づいてユーザが目覚めようとしていることを決定する時、暖房として自分自身を起動する。或いは、スマートブレスレットが、センサによって収集されるセンサパラメータをスマートフォン又はルータに送信し、スマートフォン又はルータが、センサパラメータに基づいて生理的なパラメータを決定するとともに、生理的なパラメータに基づいてユーザが目覚めようとしていることを決定する時、暖房としてエアコンを起動するためにエアコンに命令を送信する。
【0061】
要約すると、本開示の実施形態において示されるエアコン起動方法は、ウェアラブル装置によって収集されるセンサパラメータに基づいて決定される生理的なパラメータに基づいて、ウェアラブル装置に対応するユーザの睡眠状態における変化を決定する。睡眠状態における変化が既定の条件に一致する場合においては、ユーザの目覚めに応じた丁度良い時刻にエアコンが暖房として起動されるので、ユーザが目覚める時に室温が適切な温度まで上昇していることが保証される。更に、ユーザが手動でエアコンが起動される時点を設定する必要がないので、ユーザにとって操作が簡便になり、ユーザ体験が改善される。
【0062】
図4は、本開示の更に他の例示的な実施形態に係るエアコン起動方法を示すフローチャートである。このエアコン起動方法は、
図1に示されるウェアラブル装置110、エアコン120又は中継装置130において用いられる。
図4に示すように、このエアコン起動方法は、次の複数のステップを含む。
【0063】
ステップ402において、ウェアラブル装置におけるセンサによって収集されるセンサパラメータが取得される。
【0064】
ウェアラブル装置は、赤外線センサ、圧電センサ、温度センサ、体動センサ等のような様々な種類のセンサとともに提供されても良い。
【0065】
ステップ404において、生理的なパラメータが、センサパラメータに基づいて決定される。
【0066】
或いは、本開示の実施形態では、決定される生理的なパラメータは、心拍数パラメータ、体温パラメータ及び体動パラメータの少なくとも一つを含んでも良い。様々な生理的なパラメータを決定する方法は、
図3に示される実施形態におけるステップ304〜308と同様であるため、ここでは繰り返さない。
【0067】
ステップ406において、ウェアラブル装置に対応するユーザの睡眠状態における変化が生理的なパラメータに基づいて決定される。
【0068】
ユーザの睡眠状態は、深い睡眠状態、浅い睡眠状態、起きている状態を含んでも良い。ユーザの睡眠状態がある状態から他の状態に変化される時、生理的なパラメータにおいて、ある変化が存在する。例えば、ユーザが深い睡眠状態から浅い睡眠状態に移行する時、心拍数の増加、体温の上昇、及び体動の増加が検出されるだろう。逆に言えば、ユーザが浅い睡眠状態から深い睡眠状態に移行する時、心拍数の減少、体温の下降、及び体動の減少が検出されるだろう。ユーザの睡眠状態における変化は、これらの生理的なパラメータの変化を分析することによって決定されても良い。
【0069】
ステップ408において、睡眠状態における変化が既定の条件と一致するか否かが検出される。そして、ステップ410は、睡眠状態における変化が既定の条件と一致する時に実行される。
【0070】
或いは、本開示の実施形態では、既定の条件は、ユーザの睡眠状態が深い睡眠状態から浅い睡眠状態に移行されるように設定されても良い。
【0071】
更に、当業者は、ユーザのサービス条件に一致する既定の条件も設定しても良い。例えば、既定の条件は、ユーザの睡眠状態が浅い睡眠状態から起きている状態に移行されるように設定されても良いが、本開示の実施形態においては制限されない。
【0072】
ステップ410において、検出時点が既定の時間内か否かが決定される。そして、ステップ412は、検出時点が既定の時間内ならば実行され、そうでなければ終了となる。
【0073】
検出時点は、睡眠状態における変化が既定の条件に一致することが検出される時点である。
【0074】
いくつかのケースでは、深い睡眠状態から浅い睡眠状態に移行するユーザの睡眠状態は、必ずしも、ユーザが目覚めて起きようとしていることを意味しない。例えば、ユーザが真夜中に不眠症になっているようなケースでは、エアコンが誤って起動されないように、睡眠状態における変化が既定の条件に一致することが検出される検出時点が既定の時間内であるかどうかを更に決定されても良い。例えば、検出時点が7時〜9時の範囲内かどうかが検出され、検出時点が7時〜9時の範囲内であれば次のステップが実行され、そうでなければ次のステップは不要である。
【0075】
ステップ412において、ユーザが浅い睡眠状態である間の毎回の時限を含む履歴睡眠状態情報が取得される。そして、ユーザが浅い睡眠状態である間の毎回の時限の平均値が、ユーザが浅い睡眠状態である間の既定の時限t
1として決定される。
【0076】
浅い睡眠状態と起きている状態との間の時限はそれぞれのユーザで一致しないので、浅い睡眠状態から起きている状態へ移行する時間がより長いユーザの場合には、前もってエアコンを起動するための電力消費をもたらすかもしれない。暖房効率及び電力消費の抑制を改善するために、ユーザが深い睡眠状態である間、浅い睡眠状態である間及び起きている状態である時間のそれぞれの毎回の時限を含む履歴睡眠状態情報を取得しても良い。そして、ユーザが浅い睡眠状態である間の毎回の時限の平均値をt
1として決定しても良い。
【0077】
ユーザによってチェックされるために、又は他のサードパーティのアプリケーションによって読み込まれるために、履歴睡眠状態情報は、ウェアラブル装置や、スマートフォンのような他の装置によって自動的に記録されても良い。
【0078】
ステップ414において、睡眠状態における変化が既定の条件であるt
1≦t
2に一致することが検出されるとすぐに、エアコンは暖房として起動される。ここで、t
2は、室温がエアコンによって既定の温度まで暖められる間の既定の時限を意味する。
【0079】
ユーザが浅い睡眠状態である間の既定の時限が、室温がエアコンによって既定の温度まで暖められる間の既定の時限よりも短い場合、ユーザが起きる時間までに室温が既定の温度まで温められないと考えられるので、エアコンはすぐに暖房として起動される必要がある。室温が既定の温度まで暖められる間の既定の時限は、エアコンの電力、暖房効率、及び現在の室温と既定の温度との温度差に従って計算することによって決定されても良い。
【0080】
ステップ416において、睡眠状態における変化がt
1>t
2という既定の条件に一致することが検出されてから時間(t
1−t
2)の経過後に、エアコンが暖房として起動される。
【0081】
ユーザが浅い睡眠状態である間の既定の時限が、室温がエアコンによって既定の温度まで暖められる間の既定の時限よりも長い場合、ユーザが起きる時間までに室温が既定の温度まで温められることができると考えられるので、エアコンは、すぐにではなく、時間(t
1−t
2)の経過後に暖房として起動される必要がある。これによって、ユーザの目覚めに応じた丁度良い時刻に室温が適切な温度まで温められることができるので、無駄な電力消費を省くことができる。
【0082】
本開示の実施形態では、前述のステップの全てがウェアラブル装置によって達成されても良い。例えば、ウェアラブル装置がスマートブレスレットの場合、センサパラメータはスマートブレスレットにおけるセンサによって収集され、生理的なパラメータはセンサパラメータに基づいて決定され、生理的なパラメータに基づいてユーザが目覚めようとしていることが決定される時、エアコンが暖房として起動されるための命令がエアコンに送信される。
【0083】
又は、前述のステップは、エアコン又は中継装置によって達成されても良い。例えば、スマートブレスレットが、センサによって収集されるセンサパラメータをエアコンに送信し、エアコンが、センサパラメータに基づいて生理的なパラメータを決定するとともに、生理的なパラメータに基づいてユーザが目覚めようとしていることを決定する時、暖房として自分自身を起動する。或いは、スマートブレスレットが、センサによって収集されるセンサパラメータをスマートフォン又はルータに送信し、スマートフォン又はルータが、センサパラメータに基づいて生理的なパラメータを決定するとともに、生理的なパラメータに基づいてユーザが目覚めようとしていることを決定する時、暖房としてエアコンを起動するためにエアコンに命令を送信する。
【0084】
要約すると、本開示の実施形態において示されるエアコン起動方法は、ウェアラブル装置によって収集されるセンサパラメータに基づいて決定される生理的なパラメータに基づいて、ウェアラブル装置に対応するユーザの睡眠状態における変化を決定する。睡眠状態における変化が既定の条件に一致する場合においては、ユーザの目覚めに応じた丁度良い時刻にエアコンが暖房として起動されるので、ユーザが目覚める時に室温が適切な温度まで上昇していることが保証される。更に、ユーザが手動でエアコンが起動される時点を設定する必要がないので、ユーザにとって操作が簡便になり、ユーザ体験が改善される。
【0085】
更に、本開示の実施形態において示されるエアコン起動方法は、エアコンが暖房として起動される前に、ユーザの履歴睡眠状態情報に基づいてユーザが浅い睡眠状態である間の既定の時限を決定し、ユーザが浅い睡眠状態である間の既定の時限と室温がエアコンによって既定の温度まで暖められる間の既定の時限との間の関係に基づいてエアコンを起動する特定の時刻を決定しても良い。これによって、無駄な電力消費を省くことができる。
【0086】
更に、本開示の実施形態において示されるエアコン起動方法は、睡眠状態における変化が既定の条件に一致することが検出される検出時点が既定の時間内であれば次のステップを実行する。これによって、エアコンが誤って起動されることを回避することができる。
【0087】
次の本開示の装置の実施形態は、本開示の方法の実施形態を実行するために用いられても良い。本開示の装置の実施形態において開示されない詳細については、本開示の方法の実施形態が参照される。
【0088】
図5は、本開示の例示的な実施形態に係るエアコン起動装置を示すブロック図である。このエアコン起動装置は、
図2〜
図4のいずれか一つに示される方法の全てのステップ又は一部のステップを実行するために、
図1に示されるウェアラブル装置110、エアコン120又は中継装置130において用いられる。
図5に示すように、このようなエアコン起動装置は、これに限定されるわけではないが、センサパラメータ取得モジュール501、生理的なパラメータ決定モジュール502、状態変化決定モジュール503、検出モジュール504及び制御モジュール505を含む。
【0089】
センサパラメータ取得モジュール501は、ウェアラブル装置におけるセンサによって収集されるセンサパラメータを取得するように構成される。
【0090】
生理的なパラメータ決定モジュール502は、センサパラメータに基づいて生理的なパラメータを決定するように構成される。
【0091】
状態変化決定モジュール503は、生理的なパラメータに基づいて、ウェアラブル装置に対応するユーザの睡眠状態における変化を決定するように構成される。
【0092】
検出モジュール504は、睡眠状態における変化が既定の条件と一致するか否かを検出するように構成される。
【0093】
制御モジュール505は、検出モジュール504が睡眠状態における変化が既定の条件と一致することを検出する時、暖房としてエアコンを起動するように構成される。
【0094】
要約すると、本開示の実施形態において示されるエアコン起動装置は、ウェアラブル装置によって収集されるセンサパラメータに基づいて決定される生理的なパラメータに基づいて、ウェアラブル装置に対応するユーザの睡眠状態における変化を決定する。睡眠状態における変化が既定の条件と一致する場合においては、ユーザの目覚めに応じた丁度良い時刻にエアコンが暖房として起動されるので、ユーザが目覚める時に室温が適切な温度まで上昇していることが保証される。更に、ユーザが手動でエアコンが起動される時点を設定する必要がないので、ユーザにとって操作が簡便になり、ユーザ体験が改善される。
【0095】
図6は、本開示の他の例示的な実施形態に係るエアコン起動装置を示すブロック図である。このエアコン起動装置は、
図2〜
図4のいずれか一つに示される方法の全てのステップ又は一部のステップを実行するために、
図1に示されるウェアラブル装置110、エアコン120又は中継装置130において用いられる。
図6に示すように、このようなエアコン起動装置は、これに限定されるわけではないが、センサパラメータ取得モジュール501、生理的なパラメータ決定モジュール502、状態変化決定モジュール503、検出モジュール504及び制御モジュール505を含む。
【0096】
センサパラメータ取得モジュール501は、ウェアラブル装置におけるセンサによって収集されるセンサパラメータを取得するように構成される。
【0097】
生理的なパラメータ決定モジュール502は、センサパラメータに基づいて生理的なパラメータを決定するように構成される。
【0098】
状態変化決定モジュール503は、生理的なパラメータに基づいて、ウェアラブル装置に対応するユーザの睡眠状態における変化を決定するように構成される。
【0099】
検出モジュール504は、睡眠状態における変化が既定の条件と一致するか否かを検出するように構成される。
【0100】
制御モジュール505は、検出モジュール504が睡眠状態における変化が既定の条件と一致することを検出する時、暖房としてエアコンを起動するように構成される。
【0101】
或いは、生理的なパラメータは、心拍数パラメータ、体温パラメータ及び体動パラメータの少なくとも一つであり、生理的なパラメータ決定モジュール502は、第1決定サブモジュール502a、第2決定サブモジュール502b及び第3決定サブモジュール502cを含む。
【0102】
第1決定サブモジュール502aは、ウェアラブル装置における赤外線センサ又は圧電センサによって収集されるパラメータに基づいて心拍数パラメータを決定するように構成される。
【0103】
第2決定サブモジュール502bは、ウェアラブル装置における温度センサによって収集されるパラメータに基づいて体温パラメータを決定する。
【0104】
第3決定サブモジュール502cは、ウェアラブル装置における体動センサによって収集されるパラメータに基づいて体動パラメータを決定する。
【0105】
或いは、睡眠状態は、少なくとも深い睡眠状態及び浅い睡眠状態を含み、既定の条件は、深い睡眠状態から浅い睡眠状態への移行を含む。
【0106】
或いは、エアコン起動装置は、更に、制御モジュール505によってエアコンが暖房として起動される前に、ユーザが浅い睡眠状態である間の既定の時限t
1を決定するように構成される時限決定モジュール506を含む。
【0107】
制御モジュール505は、第1制御サブモジュール505a及び第2制御モジュール505bを含む。
【0108】
第1制御サブモジュール505aは、睡眠状態における変化が既定の条件であるt
1≦t
2に一致することが検出されるとすぐに、エアコンを暖房として起動するように構成される。
【0109】
第2制御モジュール505bは、睡眠状態における変化がt
1>t
2という既定の条件に一致することが検出されてから時間(t
1−t
2)の経過後に、エアコンを暖房として起動する。
【0110】
t
2は、室温がエアコンによって既定の温度まで暖められる間の既定の時限を意味する。
【0111】
或いは、時限決定モジュール506は、状態情報取得サブモジュール506a及び時限決定サブモジュール506bを含む。
【0112】
状態情報取得サブモジュール506aは、ユーザが浅い睡眠状態である間の毎回の時限を含む履歴睡眠状態情報を取得するように構成される。
【0113】
時限決定サブモジュール506bは、ユーザが浅い睡眠状態である間の毎回の時限の平均値をt
1として決定するように構成される。
【0114】
或いは、エアコン起動装置は、更に、制御モジュール505がエアコンを暖房として起動する前に、睡眠状態における変化が既定の条件に一致することが検出される検出時点が既定の時間内であるかどうかを決定する決定モジュール507を含み、制御モジュール505は、検出時点が既定の時間内である時、エアコンを暖房として起動するように構成される。
【0115】
要約すると、本開示の実施形態において示されるエアコン起動装置は、ウェアラブル装置によって収集されるセンサパラメータに基づいて決定される生理的なパラメータに基づいて、ウェアラブル装置に対応するユーザの睡眠状態における変化を決定する。睡眠状態における変化が既定の条件に一致する場合においては、ユーザの目覚めに応じた丁度良い時刻にエアコンが暖房として起動されるので、ユーザが目覚める時に室温が適切な温度まで上昇していることが保証される。更に、ユーザが手動でエアコンが起動される時点を設定する必要がないので、ユーザにとって操作が簡便になり、ユーザ体験が改善される。
【0116】
更に、本開示の実施形態において示されるエアコン起動装置は、エアコンが暖房として起動される前に、ユーザの履歴睡眠状態情報に基づいてユーザが浅い睡眠状態である間の既定の時限を決定し、ユーザが浅い睡眠状態である間の既定の時限と室温がエアコンによって既定の温度まで暖められる間の既定の時限との間の関係に基づいてエアコンを起動する特定の時刻を決定しても良い。これによって、無駄な電力消費を省くことができる。
【0117】
更に、本開示の実施形態において示されるエアコン起動装置は、睡眠状態における変化が既定の条件に一致することが検出される検出時点が既定の時間内であれば次のステップを実行する。これによって、エアコンが誤って起動されることを回避することができる。
【0118】
図7は、本開示の例示的な実施形態に係るエアコン起動装置700を示すブロック図である。例えば、エアコン起動装置700は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージ送受信装置、ルータ装置、ゲームコンソール、フラットパネル装置、医療機器、フィットネス装置、携帯情報端末、スマート制御装置、スマート家電装置、スマートウェアラブル装置等である。
【0119】
図7を参照すると、エアコン起動装置700は、以下の1つ又はより多くの構成要素を含んでも良い。それらの構成要素は、処理部702、メモリ704、電源部706、マルチメディア部708、オーディオ部710、入出力(I/O)インタフェース部712、センサ部714、及び通信部716である。
【0120】
処理部702は、一般的に、表示、電話呼出し、データ通信、カメラ操作及び記録動作と関連する動作のようなエアコン起動装置700全体の動作を制御する。処理部702は、前述した実現方法における全て又は一部のステップを行うための命令を実行するために、1つ又はより多くのプロセッサ718を含んでも良い。更に、処理部702は、処理部702と他の構成要素との間のインタフェースを容易にするための1つ又はより多くのモジュールを含んでも良い。例えば、処理部702は、マルチメディア部708と処理部702との間のインタフェースを容易にするためのマルチメディアモジュールを含んでも良い。
【0121】
メモリ704は、エアコン起動装置700の動作を支援するための様々な種類のデータを記憶するように構成される。そのようなデータの例は、エアコン起動装置700において動作される任意のアプリケーションまたは方法のための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオ等を含む。メモリ704は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラマブル読出専用メモリ(EEPROM)、プログラマブル読出専用メモリ(PROM)、読出専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気又は光学ディスクのように、揮発性記憶装置或いは不揮発性記憶装置、又はそれらの組合せの任意の種類を用いて実装されても良い。
【0122】
電源部706は、エアコン起動装置700の様々な構成要素に電力を供給するように構成される。電源部706は、電源管理システム、1つ又はより多くの電源、並びにエアコン起動装置700において電力の生成、制御及び配電と関連する他の構成要素を含んでも良い。
【0123】
マルチメディア部708は、エアコン起動装置700とユーザとの間の外部インタフェースを提供するように構成される画面を含む。いくつかの実施形態では、画面は、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含んでも良い。画面がタッチパネルを含む場合、その画面はユーザから入力信号を受信するタッチ画面として実装されても良い。タッチパネルは、タッチパネル上のタッチ、スワイプ及びジェスチャーを検出するための1つ又はより多くのタッチセンサを含む。タッチセンサは、タッチ又はスワイプ操作の境界を検出するだけでなく、タッチ又はスワイプ操作と関連する期間及び圧力も検出する。いくつかの実施形態では、マルチメディア部708は、正面のカメラ及び/又は背面のカメラを含む。正面のカメラ及び背面のカメラは、エアコン起動装置700が写真撮影モード又はビデオモードのような動作モードの時、外部のマルチメディアデータを受信するようにしても良い。正面のカメラ及び背面のカメラのそれぞれが、固定焦点レンズシステムでも良いし、又はフォーカス及び光学ズーム性能を有しても良い。
【0124】
オーディオ部710は、オーディオ(音声・音響)信号を出力する、及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオ部710は、エアコン起動装置700が電話モード、記録モード及び音声認識モードのような動作モードの時、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(「MIC」)を含む。受信されるオーディオ信号は、更にメモリ704に記憶されても良いし、又は通信部716を介して送信されるようにしても良い。いくつかの実施形態では、オーディオ部710は、更にオーディオ信号を出力するためのスピーカを含む。
【0125】
I/Oインタフェース部712は、キーボード、クリックホイール、ボタン等のような処理部702及び周辺装置インタフェースモジュールとの間のインタフェースを提供する。ボタンは、これらに限定されるわけではないが、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン及びロックボタンを含んでも良い。
【0126】
センサ部714は、エアコン起動装置700の様々な面の状態評価を提供するための1つ又はより多くのセンサを含む。例えば、センサ部714は、エアコン起動装置700のオン/オフ状態、構成要素(例えば、エアコン起動装置700のディスプレイ画面及びキーパッド)の相対位置を検出しても良い。更に、センサ部714は、エアコン起動装置700又はエアコン起動装置700の構成要素の位置の変化、エアコン起動装置700に対するユーザ接触の存在又は不存在、エアコン起動装置700の方向又は加速/減速、及びエアコン起動装置700の温度の変化を検出しても良い。センサ部714は、物理的な接触なしに近傍の物体の存在を検出するように構成される主要なセンサを含んでも良い。また、センサ部714は、画像アプリケーションの用途のために、CMOS又はCCD画像センサのような光センサを含んでも良い。また、いくつかの実施形態では、センサ部714は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、又は温度センサを含んでも良い。
【0127】
通信部716は、エアコン起動装置700と他の端末との間の有線又は無線の通信を容易にするように構成される。エアコン起動装置700は、WiFi、2G或いは3G、又はそれらの組合せのような通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。ある例示的な実施形態では、通信部716は、放送チャネルを介する外部放送制御システムからの放送信号又は放送関連情報を受信する。ある例示的な実施形態では、通信部716は、更に短距離の通信を容易にするための近距離無線通信(NFC)モジュールを含む。例えば、NFCモジュールは、無線ID(RFID)技術、赤外線通信規格(IrDA)技術、超広域無線(UWB)技術、Bluetooth(登録商標)(BT)技術、又はその他の技術に基づいて実装されても良い。
【0128】
例示的な実施形態では、エアコン起動装置700は、前述の実現方法を行うために、特定用途向け集積回路(ASICs)、デジタルシグナルプロセッサ(DSPs)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSPDs)、プログラマブルロジックデバイス(PLDs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又はそのほかの電子部品のような1つ又はより多くの電子的要素によって実装されても良い。
【0129】
例示的な実施形態では、前述の方法を行うために、エアコン起動装置700の中のメモリ704に含まれ、プロセッサ718によって実行される命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も提供される。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光学データ記憶装置等であっても良い。
【0130】
上記の実施形態における装置に関しては、個々のモジュールに対する動作の実行のための特定の方法が、本開示の方法の実施形態において詳細に説明されていたので、ここでは詳細な説明を加えない。
【0131】
本発明の正確な解釈は、前述の説明及び添付図面の例、並びにその範囲から出発せずになされる様々な修正及び変更に制限されないと解釈して頂ければ幸いである。本発明の範囲は、添付の請求項によってのみ限定されることを意図している。