特許第6247585号(P6247585)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6247585電気コネクタ、接続対象物ユニット、接続対象物ユニット集合体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6247585
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】電気コネクタ、接続対象物ユニット、接続対象物ユニット集合体
(51)【国際特許分類】
   H01R 31/06 20060101AFI20171204BHJP
【FI】
   H01R31/06 B
【請求項の数】11
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2014-71467(P2014-71467)
(22)【出願日】2014年3月31日
(65)【公開番号】特開2015-195095(P2015-195095A)
(43)【公開日】2015年11月5日
【審査請求日】2016年11月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(74)【代理人】
【識別番号】100087790
【弁理士】
【氏名又は名称】尾関 伸介
(74)【代理人】
【識別番号】100129953
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100154900
【弁理士】
【氏名又は名称】関 京悟
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 安一
【審査官】 板澤 敏明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−233506(JP,A)
【文献】 特開昭58−209874(JP,A)
【文献】 特開2002−329457(JP,A)
【文献】 実開昭59−105776(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 31/06
H01R 31/02
H01R 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続対象物に取り付けられて、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタと嵌合し、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタと嵌合することで、前記第1の電線及び前記第2の電線を前記接続対象物に電気的に接続する、電気コネクタであって、
コンタクトと、
前記コンタクトに取り付けられ、前記電気コネクタに嵌合した前記第1のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第1の抜け止め部と、前記電気コネクタに嵌合した前記第2のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第2の抜け止め部と、を有するハウジングと、
を備え、
前記コンタクトは、
前記第1のコネクタに電気的に接触する平板状の第1の接触部と、
前記第2のコネクタに電気的に接触する平板状の第2の接触部と、
前記接続対象物に電気的に接触する平板状の第3の接触部と、
を有し、
前記第1の接触部の板厚方向と前記第2の接触部の板厚方向は、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に直角であり、
前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、反対の方向であり、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に平行である、
電気コネクタ。
【請求項2】
接続対象物に取り付けられて、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタと嵌合し、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタと嵌合することで、前記第1の電線及び前記第2の電線を前記接続対象物に電気的に接続する、電気コネクタであって、
コンタクトと、
前記コンタクトに取り付けられ、前記電気コネクタに嵌合した前記第1のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第1の抜け止め部と、前記電気コネクタに嵌合した前記第2のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第2の抜け止め部と、を有するハウジングと、
を備え、
前記コンタクトは、
前記第1のコネクタに電気的に接触する平板状の第1の接触部と、
前記第2のコネクタに電気的に接触する平板状の第2の接触部と、
前記接続対象物に電気的に接触する平板状の第3の接触部と、
を有し、
前記第1の接触部の板厚方向と前記第2の接触部の板厚方向は、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に直角であり、
前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、反対の方向であり、
前記第1の接触部の中心軸は、前記第2の接触部の中心軸の仮想延長線から外れている、
電気コネクタ。
【請求項3】
接続対象物に取り付けられて、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタと嵌合し、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタと嵌合することで、前記第1の電線及び前記第2の電線を前記接続対象物に電気的に接続する、電気コネクタであって、
コンタクトと、
前記コンタクトに取り付けられ、前記電気コネクタに嵌合した前記第1のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第1の抜け止め部と、前記電気コネクタに嵌合した前記第2のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第2の抜け止め部と、を有するハウジングと、
を備え、
前記コンタクトは、
前記第1のコネクタに電気的に接触する平板状の第1の接触部と、
前記第2のコネクタに電気的に接触する平板状の第2の接触部と、
前記接続対象物に電気的に接触する平板状の第3の接触部と、
を有し、
前記第1の接触部の板厚方向と前記第2の接触部の板厚方向は、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に直角であり、
前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、異なる方向であり、
前記ハウジングは、前記第1の接触部を覆う第1のカバー部と、前記第2の接触部を覆う第2のカバー部と、を有し、
前記第1のカバー部は、前記第1の接触部の先端面と両側端面に沿って延びる複数の梁体によって構成された第1の内側カバー部と、前記第1の内側カバー部の外側に配置されて、前記第1のコネクタが挿入される空間を形成する第1の外側カバー部と、を有し、
前記第2のカバー部は、前記第2の接触部の先端面と両側端面に沿って延びる複数の梁体によって構成された第2の内側カバー部と、前記第2の内側カバー部の外側に配置されて、前記第2のコネクタが挿入される空間を形成する第2の外側カバー部と、を有する、
電気コネクタ。
【請求項4】
接続対象物に取り付けられて、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタと嵌合し、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタと嵌合することで、前記第1の電線及び前記第2の電線を前記接続対象物に電気的に接続する、電気コネクタであって、
コンタクトと、
前記コンタクトに取り付けられ、前記電気コネクタに嵌合した前記第1のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第1の抜け止め部と、前記電気コネクタに嵌合した前記第2のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第2の抜け止め部と、を有するハウジングと、
を備え、
前記コンタクトは、
前記第1のコネクタに電気的に接触する平板状の第1の接触部と、
前記第2のコネクタに電気的に接触する平板状の第2の接触部と、
前記接続対象物に電気的に接触する平板状の第3の接触部と、
を有し、
前記第1の接触部の板厚方向と前記第2の接触部の板厚方向は、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に直角であり、
前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、異なる方向であり、
前記ハウジングは、前記第1の接触部を覆う第1のカバー部と、前記第2の接触部を覆う第2のカバー部と、を有し、
前記ハウジングは、前記第1のカバー部を含む第1のハウジング分割体と、前記第2のカバー部を含む第2のハウジング分割体と、を含む少なくとも2つの部品によって構成されている、
電気コネクタ。
【請求項5】
請求項4に記載の電気コネクタであって、
前記第1のハウジング分割体は、前記第2の接触部と前記第3の接触部の接続部分としての第2の接続部分を覆う第1の接続部分カバー部を有し、
前記第2のハウジング分割体は、前記第1の接触部と前記第3の接触部の接続部分としての第1の接続部分を覆う第2の接続部分カバー部を有する、
電気コネクタ。
【請求項6】
接続対象物に取り付けられて、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタと嵌合し、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタと嵌合することで、前記第1の電線及び前記第2の電線を前記接続対象物に電気的に接続する、電気コネクタであって、
コンタクトと、
前記コンタクトに取り付けられ、前記電気コネクタに嵌合した前記第1のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第1の抜け止め部と、前記電気コネクタに嵌合した前記第2のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第2の抜け止め部と、を有するハウジングと、
を備え、
前記コンタクトは、
前記第1のコネクタに電気的に接触する平板状の第1の接触部と、
前記第2のコネクタに電気的に接触する平板状の第2の接触部と、
前記接続対象物に電気的に接触する平板状の第3の接触部と、
を有し、
前記第1の接触部の板厚方向と前記第2の接触部の板厚方向は、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に直角であり、
前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、異なる方向であり、
前記ハウジングは、前記第1の接触部を覆う第1のカバー部と、前記第2の接触部を覆う第2のカバー部と、を有し、
前記第1の抜け止め部は、前記第1のカバー部の、前記第1の接触部の側端面に対向する側壁に形成されており、
前記第2の抜け止め部は、前記第2のカバー部の、前記第2の接触部の側端面に対向する側壁に形成されている、
電気コネクタ。
【請求項7】
請求項3から請求項6までの何れかに記載の電気コネクタであって、
前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、反対の方向である、
電気コネクタ。
【請求項8】
請求項7に記載の電気コネクタであって、
前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に平行である、
電気コネクタ。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の電気コネクタであって、
前記第1の接触部の中心軸は、前記第2の接触部の中心軸の仮想延長線から外れている、
電気コネクタ。
【請求項10】
接続対象物と、
第1の電線に取り付けられた第1のコネクタと、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタと、請求項1から請求項9までの何れかに記載の電気コネクタと、を含むコネクタ組立体と、
を備えた、
接続対象物ユニット。
【請求項11】
請求項10に記載の前記接続対象物ユニットを前記第3の接触部の板厚方向に複数配置した、
接続対象物ユニット集合体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気コネクタ、接続対象物ユニット、接続対象物ユニット集合体に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の技術として、特許文献1は、本願の図22に示すように、バッテリー100に接続ケーブル101を接続するためのプラグコネクタ102及びレセプタクルコネクタ103を開示している。プラグコネクタ102は、接続ケーブル101の端部に取り付けられる。レセプタクルコネクタ103は、バッテリー100のバッテリー本体104の上面105から突出したオネジ状のバッテリーポスト106にナット107で取り付けられる。レセプタクルコネクタ103は、ボルト締結用のボルト孔108が形成されたレセプタクルコンタクト109と、レセプタクルハウジング110と、によって構成されている。以上の構成で、プラグコネクタ102をレセプタクルコネクタ103に嵌合させると、バッテリー100に接続ケーブル101が接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5352723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、バッテリー100のバッテリーポスト106に複数の接続ケーブル101を同時に接続したいという要望があった。同時に、レセプタクルコネクタ103の更なる小型化の要請も出ている。
【0005】
本発明の目的は、接続対象物に対して複数の電線を接続可能な電気コネクタを小型化する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の第1の観点によれば、接続対象物に取り付けられて、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタと嵌合し、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタと嵌合することで、前記第1の電線及び前記第2の電線を前記接続対象物に電気的に接続する、電気コネクタであって、コンタクトと、前記コンタクトに取り付けられ、前記電気コネクタに嵌合した前記第1のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第1の抜け止め部と、前記電気コネクタに嵌合した前記第2のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第2の抜け止め部と、を有するハウジングと、を備え、前記コンタクトは、前記第1のコネクタに電気的に接触する平板状の第1の接触部と、前記第2のコネクタに電気的に接触する平板状の第2の接触部と、前記接続対象物に電気的に接触する平板状の第3の接触部と、を有し、前記第1の接触部の板厚方向と前記第2の接触部の板厚方向は、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に直角であり、前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、反対の方向であり、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に平行である、電気コネクタが提供される。
本願発明の第2の観点によれば、接続対象物に取り付けられて、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタと嵌合し、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタと嵌合することで、前記第1の電線及び前記第2の電線を前記接続対象物に電気的に接続する、電気コネクタであって、コンタクトと、前記コンタクトに取り付けられ、前記電気コネクタに嵌合した前記第1のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第1の抜け止め部と、前記電気コネクタに嵌合した前記第2のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第2の抜け止め部と、を有するハウジングと、を備え、前記コンタクトは、前記第1のコネクタに電気的に接触する平板状の第1の接触部と、前記第2のコネクタに電気的に接触する平板状の第2の接触部と、前記接続対象物に電気的に接触する平板状の第3の接触部と、を有し、前記第1の接触部の板厚方向と前記第2の接触部の板厚方向は、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に直角であり、前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、反対の方向であり、前記第1の接触部の中心軸は、前記第2の接触部の中心軸の仮想延長線から外れている、電気コネクタが提供される。
本願発明の第3の観点によれば、接続対象物に取り付けられて、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタと嵌合し、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタと嵌合することで、前記第1の電線及び前記第2の電線を前記接続対象物に電気的に接続する、電気コネクタであって、コンタクトと、前記コンタクトに取り付けられ、前記電気コネクタに嵌合した前記第1のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第1の抜け止め部と、前記電気コネクタに嵌合した前記第2のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第2の抜け止め部と、を有するハウジングと、を備え、前記コンタクトは、前記第1のコネクタに電気的に接触する平板状の第1の接触部と、前記第2のコネクタに電気的に接触する平板状の第2の接触部と、前記接続対象物に電気的に接触する平板状の第3の接触部と、を有し、前記第1の接触部の板厚方向と前記第2の接触部の板厚方向は、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に直角であり、前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、異なる方向であり、前記ハウジングは、前記第1の接触部を覆う第1のカバー部と、前記第2の接触部を覆う第2のカバー部と、を有し、前記第1のカバー部は、前記第1の接触部の先端面と両側端面に沿って延びる複数の梁体によって構成された第1の内側カバー部と、前記第1の内側カバー部の外側に配置されて、前記第1のコネクタが挿入される空間を形成する第1の外側カバー部と、を有し、前記第2のカバー部は、前記第2の接触部の先端面と両側端面に沿って延びる複数の梁体によって構成された第2の内側カバー部と、前記第2の内側カバー部の外側に配置されて、前記第2のコネクタが挿入される空間を形成する第2の外側カバー部と、を有する、電気コネクタが提供される。
本願発明の第4の観点によれば、接続対象物に取り付けられて、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタと嵌合し、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタと嵌合することで、前記第1の電線及び前記第2の電線を前記接続対象物に電気的に接続する、電気コネクタであって、コンタクトと、前記コンタクトに取り付けられ、前記電気コネクタに嵌合した前記第1のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第1の抜け止め部と、前記電気コネクタに嵌合した前記第2のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第2の抜け止め部と、を有するハウジングと、を備え、前記コンタクトは、前記第1のコネクタに電気的に接触する平板状の第1の接触部と、前記第2のコネクタに電気的に接触する平板状の第2の接触部と、前記接続対象物に電気的に接触する平板状の第3の接触部と、を有し、前記第1の接触部の板厚方向と前記第2の接触部の板厚方向は、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に直角であり、前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、異なる方向であり、前記ハウジングは、前記第1の接触部を覆う第1のカバー部と、前記第2の接触部を覆う第2のカバー部と、を有し、前記ハウジングは、前記第1のカバー部を含む第1のハウジング分割体と、前記第2のカバー部を含む第2のハウジング分割体と、を含む少なくとも2つの部品によって構成されている、電気コネクタが提供される。
好ましくは、前記第1のハウジング分割体は、前記第2の接触部と前記第3の接触部の接続部分としての第2の接続部分を覆う第1の接続部分カバー部を有し、前記第2のハウジング分割体は、前記第1の接触部と前記第3の接触部の接続部分としての第1の接続部分を覆う第2の接続部分カバー部を有する。
本願発明の第5の観点によれば、接続対象物に取り付けられて、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタと嵌合し、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタと嵌合することで、前記第1の電線及び前記第2の電線を前記接続対象物に電気的に接続する、電気コネクタであって、コンタクトと、前記コンタクトに取り付けられ、前記電気コネクタに嵌合した前記第1のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第1の抜け止め部と、前記電気コネクタに嵌合した前記第2のコネクタの前記電気コネクタからの抜け止めとしての第2の抜け止め部と、を有するハウジングと、を備え、前記コンタクトは、前記第1のコネクタに電気的に接触する平板状の第1の接触部と、前記第2のコネクタに電気的に接触する平板状の第2の接触部と、前記接続対象物に電気的に接触する平板状の第3の接触部と、を有し、前記第1の接触部の板厚方向と前記第2の接触部の板厚方向は、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に直角であり、前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、異なる方向であり、前記ハウジングは、前記第1の接触部を覆う第1のカバー部と、前記第2の接触部を覆う第2のカバー部と、を有し、前記第1の抜け止め部は、前記第1のカバー部の、前記第1の接触部の側端面に対向する側壁に形成されており、前記第2の抜け止め部は、前記第2のカバー部の、前記第2の接触部の側端面に対向する側壁に形成されている、電気コネクタが提供される。
好ましくは、前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、反対の方向である。
好ましくは、前記第1のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向と、前記第2のコネクタを前記電気コネクタに嵌合する方向は、前記第3の接触部の板厚方向に対して実質的に平行である。
好ましくは、前記第1の接触部の中心軸は、前記第2の接触部の中心軸の仮想延長線から外れている。
接続対象物と、第1の電線に取り付けられた第1のコネクタと、第2の電線に取り付けられた第2のコネクタと、上記の電気コネクタと、を含むコネクタ組立体と、を備えた、接続対象物ユニットが提供される。
前記接続対象物ユニットを前記第3の接触部の板厚方向に複数配置した、接続対象物ユニット集合体が提供される。

【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、接続対象物に対して複数の電線を接続可能な電気コネクタを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】コネクタ組立体の斜視図である。(第1実施形態)
図2】コネクタ組立体が取り付けられたバッテリーの斜視図である。(第1実施形態)
図3】複数のバッテリーが相互に接続されている状態を示す斜視図である。(第1実施形態)
図4】ピンコネクタの斜視図である。(第1実施形態)
図5】ピンコネクタの一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態)
図6】ピンコネクタの一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態)
図7】ピンコネクタの別の角度から見た斜視図である。(第1実施形態)
図8】ピンコネクタの更に別の角度から見た斜視図である。(第1実施形態)
図9】ピンコネクタの分解斜視図である。(第1実施形態)
図10】ピンコネクタの分解斜視図である。(第1実施形態)
図11】ピンコンタクトの斜視図である。(第1実施形態)
図12】ピンコンタクトの別の角度から見た斜視図である。(第1実施形態)
図13】上ハウジング分割体の斜視図である。(第1実施形態)
図14】上ハウジング分割体の一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態)
図15】上ハウジング分割体の一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態)
図16】ピンコネクタの平面図である。(第1実施形態)
図17】ケーブルの端部に取り付けられたソケットコネクタの一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態)
図18】ケーブルの端部に取り付けられたソケットコネクタの一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態)
図19】ピンコンタクトの斜視図である。(第2実施形態)
図20】ピンコンタクトの斜視図である。(第3実施形態)
図21】ピンコンタクトの斜視図である。(第4実施形態)
図22】特許文献1の図5に相当する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
図1図3には、コネクタ組立体1を示している。本実施形態において、コネクタ組立体1は、図2及び図3に示すように、所定の方向に並べられた複数のバッテリー2(接続対象物)を複数のケーブル3で電気的に接続するためのものである。
【0010】
図2に示すように、各バッテリー2は、直方体状のバッテリー本体4と、一対の電極5と、を有する。バッテリー本体4は、長方形状の上面4a(電極配置面)及び正面4b、背面4c、下面4d、一対の側面4eを有する。一対の電極5は、バッテリー本体4の上面4aに設けられている。一対の電極5は、バッテリー本体4の上面4aの長手方向の両端部に配置されている。
【0011】
ここで、「バッテリー上下方向」「バッテリー幅方向」「バッテリー前後方向」を定義する。バッテリー上下方向は、上面4aに対して直交する方向である。バッテリー上下方向は、上方向と下方向を有する。上方向は、下面4dから上面4aに向かう方向である。下方向は、上面4aから下面4dに向かう方向である。バッテリー幅方向は、上面4aの長手方向である。バッテリー幅方向は、バッテリー幅中央方向とバッテリー幅反中央方向を有する。バッテリー幅中央方向は、バッテリー幅方向のうち上面4aの長手方向の中央に近づく方向である。バッテリー幅反中央方向は、バッテリー幅方向のうち上面4aの長手方向の中央から離れる方向である。バッテリー前後方向は、バッテリー上下方向及びバッテリー幅方向に対して直交する方向である。バッテリー前後方向は、正面4bから背面4cへ向かうバッテリー後ろ方向と、背面4cから正面4bへ向かうバッテリー前方向と、を有する。
【0012】
本実施形態では、図3に示すように、複数のバッテリー2は、バッテリー収納棚などを用いて上下方向に所定ピッチで並べられている。
【0013】
図1に示すように、コネクタ組立体1は、ピンコネクタ6(電気コネクタ)と一対のソケットコネクタ7を有する。図1には、一対のソケットコネクタ7がピンコネクタ6と嵌合している状態を示している。説明の便宜上、ピンコネクタ6から見て上方向側のソケットコネクタ7を上ソケットコネクタ10(第1のコネクタ)とし、ピンコネクタ6から見て下方向側のソケットコネクタ7を下ソケットコネクタ11(第2のコネクタ)とする。また、コネクタ組立体1から見て上方向側のケーブル3を上ケーブル12(第1の電線)とし、コネクタ組立体1から見て下方向側のケーブル3を下ケーブル13(第2の電線)とする。
【0014】
図1及び図2に示すように、ピンコネクタ6は、一対の電極5のうち一方の電極5に取り付けられるコネクタである。上ソケットコネクタ10は、上ケーブル12の端部に取り付けられるコネクタである。下ソケットコネクタ11は、下ケーブル13の端部に取り付けられるコネクタである。そして、上ソケットコネクタ10及び下ソケットコネクタ11をピンコネクタ6に嵌合することで、上ケーブル12及び下ケーブル13が、図2に示すバッテリー2の一方の電極5に電気的に接続される。
【0015】
(ピンコネクタ6)
次に、図4図16を参照して、ピンコネクタ6を説明する。
【0016】
図4図7及び図8には、ピンコネクタ6を様々な方向から見た斜視図を示している。図5及び図6には、一部を切り欠いたピンコネクタ6の斜視図を示している。図9及び図10には、ピンコネクタ6の分解図を示している。図4図10に示すように、ピンコネクタ6は、ピンコンタクト20(コンタクト)と、ピンハウジング21(ハウジング)と、2つのネジ22と、を有する。ピンハウジング21は、上ハウジング分割体23(第1のハウジング分割体)と、上ハウジング分割体23よりも下方向側に配置される下ハウジング分割体24(第2のハウジング分割体)と、を有する。そして、上ハウジング分割体23と下ハウジング分割体24をピンコンタクト20に被せた状態で、上ハウジング分割体23と下ハウジング分割体24を2つのネジ22で結合することで、ピンハウジング21がピンコンタクト20に取り付けられる。
【0017】
(ピンコンタクト20)
図11及び図12には、ピンコンタクト20を異なる方向から見た斜視図を示している。図11及び図12に示すように、ピンコンタクト20は、板厚が約3mmの金属板Mを折り曲げて形成されている。具体的には、ピンコンタクト20は、電極接触部30(第3の接触部)と上接触部31(第1の接触部)、下接触部32(第2の接触部)を有する。
【0018】
電極接触部30は、平板状であって、その板厚方向はバッテリー上下方向に対して実質的に平行である。電極接触部30は、バッテリー幅方向に細長い長方形状に形成されている。電極接触部30は、ピンコンタクト20をバッテリー2の電極5へ取り付けるための取り付け孔33を有する。
【0019】
上接触部31は、平板状であって、その板厚方向はバッテリー幅方向に対して実質的に平行である。即ち、上接触部31の板厚方向は、電極接触部30の板厚方向に対して実質的に直角である。上接触部31は、電極接触部30のバッテリー幅反中央方向側の端部から上方向に突出するように形成されている。上接触部31は、先端面31aと一対の側端面31b、一対の接触面31cを有する。先端面31aは、バッテリー上下方向に対して実質的に直交する面である。一対の側端面31bは、バッテリー前後方向に対して実質的に直交する面である。一対の接触面31cは、バッテリー幅方向に対して実質的に直交する面である。上接触部31と電極接触部30の間には、上接続部分34(第1の接続部分、第1の折り目、第1の曲げ部)が形成されている。上接触部31と電極接触部30は、上接続部分34において接続している。上接続部分34は、平板状の上接触部31と平板状の電極接触部30が接続する部分であるから、必然的に直線的な外観を呈する。直線的な外観の上接続部分34は、バッテリー前後方向に延びている。上接触部31は、中心軸C1を有する。中心軸C1は、上接触部31の突出方向に対して平行な方向における上接触部31の中心軸である。
【0020】
下接触部32は、平板状であって、その板厚方向はバッテリー幅方向に対して実質的に平行である。即ち、下接触部32の板厚方向は、電極接触部30の板厚方向に対して実質的に直角である。下接触部32は、電極接触部30のバッテリー幅反中央方向側の端部から下方向に突出するように形成されている。下接触部32は、先端面32aと一対の側端面32b、一対の接触面32cを有する。先端面32aは、バッテリー上下方向に対して実質的に直交する面である。一対の側端面32bは、バッテリー前後方向に対して実質的に直交する面である。一対の接触面32cは、バッテリー幅方向に対して実質的に直交する面である。下接触部32と電極接触部30の間には、下接続部分35(第2の接続部分、第2の折り目、第2の曲げ部)が形成されている。下接触部32と電極接触部30は、下接続部分35において接続している。下接続部分35は、平板状の下接触部32と平板状の電極接触部30が接続する部分であるから、必然的に直線的な外観を呈する。直線的な外観の下接続部分35は、バッテリー前後方向に延びている。下接触部32は、中心軸C2を有する。中心軸C2は、下接触部32の突出方向に対して平行な方向における下接触部32の中心軸である。
【0021】
本実施形態において、上接触部31及び下接触部32は、バッテリー前後方向において異なる位置に配置されている。即ち、上接触部31の中心軸C1は、下接触部32の中心軸C2の仮想延長線Qから外れている。具体的には、上接触部31は、下接触部32よりもバッテリー後ろ方向側に位置している。
【0022】
また、上接触部31及び下接触部32は、バッテリー幅方向において同じ位置に配置されている。
【0023】
また、上接触部31及び下接触部32は、バッテリー上下方向において異なる位置に配置されている。具体的には、上接触部31は、下接触部32よりも上方向側に位置している。即ち、上接触部31の電極接触部30からの突出方向と、下接触部32の電極接触部30からの突出方向は、反対である。
【0024】
そして、上接触部31の板厚方向と、下接触部32の板厚方向は、互いに実質的に平行である。
【0025】
(上ハウジング分割体23)
本実施形態において、上ハウジング分割体23と下ハウジング分割体24は、同一形状である。そして、図4に示すように、下ハウジング分割体24は、バッテリー幅方向に対して平行な回転軸で上ハウジング分割体23を180度回転させた姿勢で配置される。従って、以下、上ハウジング分割体23についてのみ説明することとし、下ハウジング分割体24の説明は省略する。図13図15には、上ハウジング分割体23の斜視図を示している。
【0026】
図13図15に示すように、上ハウジング分割体23は、平板状のベース40と内側カバー部41(第1の内側カバー部)、外側カバー部42(第1の外側カバー部)を有する。
【0027】
ベース40は、平板状であって、その板厚方向はバッテリー上下方向に対して実質的に平行である。ベース40は、バッテリー前後方向に細長い長方形状に形成されている。ベース40は、バッテリー後ろ方向寄りのカバー支持部43と、バッテリー前方向寄りの接続部分カバー部44(第1の接続部分カバー部)と、を有する。図15に示すように、カバー支持部43には、図11に示すピンコンタクト20の上接触部31が上方向に向かって挿入可能な挿入孔45が形成されている。図13及び図14に示すように、接続部分カバー部44には、上ハウジング分割体23と下ハウジング分割体24をネジ22で結合するためのネジ孔46が形成されている。
【0028】
図14に示すように、内側カバー部41は、カバー支持部43から上方向に向かって突出するように形成されている。内側カバー部41は、先端面カバー部47、一対の側端面カバー部48、一対の補強ビーム部49を有する。先端面カバー部47は、図11のピンコンタクト20の上接触部31の先端面31aを覆う梁体である。先端面カバー部47は、図11の先端面31aに沿って延びている。即ち、先端面カバー部47は、バッテリー前後方向に延びている。一対の側端面カバー部48は、図11のピンコンタクト20の上接触部31の一対の側端面31bを夫々覆う梁体である。一対の側端面カバー部48は、図11の一対の側端面31bに沿って夫々延びている。即ち、一対の側端面カバー部48は、バッテリー上下方向に延びている。詳しくは、一対の側端面カバー部48は、ベース40のカバー支持部43から上方向に突出し、先端面カバー部47の両端部に夫々至るまで、延びている。一対の補強ビーム部49は、先端面カバー部47を補強するための梁体である。一対の補強ビーム部49は、図11の一対の接触面31cに沿って夫々延びている。即ち、一対の補強ビーム部49は、バッテリー上下方向に延びている。詳しくは、一対の補強ビーム部49は、ベース40のカバー支持部43から上方向に突出し、先端面カバー部47の長手方向の中央に夫々至るまで、延びている。以上の構成で、内側カバー部41内には、図11に示すピンコンタクト20の上接触部31が挿入される接触部挿入空間50が形成されている。
【0029】
図13及び図15に示すように、外側カバー部42は、内側カバー部41の外側に配置されて、図1に示す上ソケットコネクタ10が挿入されるコネクタ挿入空間51を形成する部分である。図13及び図15に示すように、外側カバー部42は、バッテリー上下方向に延びる角筒状に形成されている。図13図15に示すように、外側カバー部42は、カバー支持部43から上方向に突出して形成されている。図13に示すように、外側カバー部42は、扁平状に形成されている。詳しくは、外側カバー部42のバッテリー幅方向の寸法は、外側カバー部42のバッテリー前後方向の寸法よりも小さい。外側カバー部42は、バッテリー幅方向に対向する一対の大側壁52と、バッテリー前後方向に対向する一対の小側壁53(側壁)と、を有する。一対の大側壁52は、コネクタ挿入空間51をバッテリー幅方向で区画する。一対の小側壁53は、コネクタ挿入空間51をバッテリー前後方向で区画する。一対の小側壁53は、図11の一対の側端面31bに夫々対向する側壁である。即ち、バッテリー後ろ方向側の小側壁53はバッテリー後ろ方向側の側端面31bを挟んでバッテリー前方向側の側端面31bと反対側の側壁であり、バッテリー前方向側の小側壁53はバッテリー前方向側の側端面31bを挟んでバッテリー後ろ方向側の側端面31bと反対側の側壁である。一対の小側壁53には、一対のピン側ロック部54が夫々形成されている。一対のピン側ロック部54は、ピンコネクタ6と嵌合した上ソケットコネクタ10のピンコネクタ6からの抜け止めとして機能する部分である。そして、一対のピン側ロック部54が一対の大側壁52ではなく一対の小側壁53に夫々形成されていることで、図16に示すように、外側カバー部42のバッテリー幅方向における寸法Wが抑えられている。
【0030】
図13に示すように、上ハウジング分割体23は、更に、補強リブ55を有する。補強リブ55は、外側カバー部42と接続部分カバー部44の間に形成されている。
【0031】
(ピンコネクタ6の組み立て)
ピンコネクタ6を組み立てるには、図9及び図10に示すように、ピンコンタクト20の上接触部31を上ハウジング分割体23の挿入孔45に挿入すると共に、ピンコンタクト20の下接触部32を下ハウジング分割体24の挿入孔45に挿入し、一対のネジ22を用いて上ハウジング分割体23と下ハウジング分割体24を結合すればよい。結合後、図5及び図6に示すように、ピンコンタクト20の上接触部31は上ハウジング分割体23の内側カバー部41から部分的に露出し、同様に、ピンコンタクト20の下接触部32は下ハウジング分割体24の内側カバー部41から部分的に露出する。
【0032】
(上ソケットコネクタ10)
本実施形態において、上ソケットコネクタ10と下ソケットコネクタ11は、同一形状であるから、上ソケットコネクタ10についてのみ説明することとし、下ソケットコネクタ11の説明は省略する。図17及び図18には、一部を切り欠いた上ソケットコネクタ10の斜視図を示している。
【0033】
図17及び図18に示すように、上ソケットコネクタ10は、ソケットコンタクト60と、ソケットコンタクト60を収容するソケットハウジング61と、を有する。
【0034】
ソケットコンタクト60は、上ケーブル12の導体に圧着される圧着部62と、8つの接触バネ片63と、8つの接触バネ片63を保持する角筒状の保持部64と、を有する。8つの接触バネ片63は、バッテリー幅方向において4つずつに分かれて配置されている。
【0035】
ソケットハウジング61は、バッテリー上下方向に角筒状に延びるハウジング本体65と、ハウジング本体65の下方向側の開口65aを部分的に閉塞する開口制限部66と、一対のソケット側ロック部67と、を有する。開口制限部66は、ハウジング本体65の開口65aを部分的に閉塞することで、ハウジング本体65の開口65aの開口面積を必要最小限としている。ここで、「必要最小限」とは、ハウジング本体65の開口65aに図6に示すピンコンタクト20の上接触部31と、上ハウジング分割体23の内側カバー部41とを挿入できるために必要となる開口面積の最低限度を意味している。従って、開口制限部66は、ソケットコンタクト60の8つの接触バネ片63とバッテリー上下方向で対向するバネ片対向部66aを有する。一対のソケット側ロック部67は、ツメ状に形成されており、バッテリー前後方向に弾性変位可能にハウジング本体65に支持されている。
【0036】
(コネクタ組立体1の使用方法)
次に、図1図3を参照して、コネクタ組立体1の使用方法を説明する。
【0037】
先ず、各バッテリー2の一対の電極5にピンコネクタ6を夫々取り付ける。次に、複数のバッテリー2を、バッテリー収容棚等を用いて、バッテリー上下方向に所定ピッチで配置する。次に、所定長さに切断したケーブル3の両端にソケットコネクタ7を取り付ける。そして、最後に、図3に示すように、ケーブル3をバッテリー前後方向で若干撓ませながら、両端に取り付けた一対のソケットコネクタ7をバッテリー上下方向に隣り合う一対のバッテリー2のピンコネクタ6に夫々嵌合させる。具体的には、ケーブル3の上端に取り付けた下ソケットコネクタ11をケーブル3から見て上方向側に位置するピンコネクタ6の下ハウジング分割体24のコネクタ挿入空間51(図13参照)内に上方向で挿入し、下ソケットコネクタ11の一対のソケット側ロック部67(図17参照)をピンコネクタ6の下ハウジング分割体24の一対のピン側ロック部54(図13参照)に引っ掛けることで、下ソケットコネクタ11をピンコネクタ6に嵌合させる。同様に、ケーブル3の下端に取り付けた上ソケットコネクタ10をケーブル3から見て下方向側に位置するピンコネクタ6の上ハウジング分割体23のコネクタ挿入空間51(図13参照)内に下方向で挿入し、上ソケットコネクタ10の一対のソケット側ロック部67(図17参照)をピンコネクタ6の上ハウジング分割体23の一対のピン側ロック部54(図13参照)に引っ掛けることで、上ソケットコネクタ10をピンコネクタ6に嵌合させる。これにより、バッテリー上下方向に隣り合う一対のバッテリー2の電極5同士が電気的に接続される。詳しく見ていくと、ケーブル3の上端に取り付けた下ソケットコネクタ11のソケットコンタクト60の8つの接触バネ片63が、ピンコネクタ6のピンコンタクト20の下接触部32の一対の接触面32cに夫々接触する。同様に、ケーブル3の下端に取り付けた上ソケットコネクタ10のソケットコンタクト60の8つの接触バネ片63が、ピンコネクタ6のピンコンタクト20の上接触部31の一対の接触面31cに夫々接触する。
【0038】
以上に、第1実施形態のコネクタ組立体1を説明したが、コネクタ組立体1は、以下の特長を有する。
【0039】
(1)図1図12に示すように、ピンコネクタ6(電気コネクタ)は、バッテリー2(接続対象物)に取り付けられて、上ケーブル12(第1の電線)に取り付けられた上ソケットコネクタ10(第1のコネクタ)と嵌合し、下ケーブル13(第2の電線)に取り付けられた下ソケットコネクタ11(第2のコネクタ)と嵌合することで、上ケーブル12及び下ケーブル13をバッテリー2に電気的に接続するものである。ピンコネクタ6は、ピンコンタクト20(コンタクト)と、ピンコンタクト20に取り付けられ、ピンコネクタ6に嵌合した上ソケットコネクタ10のピンコネクタ6の抜け止めとしての一対のピン側ロック部54(第1の抜け止め部)と、ピンコネクタ6に嵌合した下ソケットコネクタ11のピンコネクタ6からの抜け止めとしての一対のピン側ロック部54(第2の抜け止め部)と、を有するピンハウジング21(ハウジング)と、を備える。ピンコンタクト20は、上ソケットコネクタ10に電気的に接触する平板状の上接触部31(第1の接触部)と、下ソケットコネクタ11に電気的に接触する平板状の下接触部32(第2の接触部)と、バッテリー2に電気的に接触する平板状の電極接触部30(第3の接触部)と、を有する。上接触部31の板厚方向と下接触部32の板厚方向は、電極接触部30の板厚方向に対して実質的に直角である。上ソケットコネクタ10をピンコネクタ6に嵌合する方向と、下ソケットコネクタ11をピンコネクタ6に嵌合する方向は、異なる方向である。以上の構成によれば、上接触部31の板厚方向と下接触部32の板厚方向が電極接触部30の板厚方向に対して平行であったり斜めである場合と比較して、電極接触部30の板厚方向で見て、ピンコネクタ6のバッテリー幅方向における小型化に寄与する。
【0040】
(2)図1に示すように、上ソケットコネクタ10をピンコネクタ6に嵌合する方向と、下ソケットコネクタ11をピンコネクタ6に嵌合する方向は、反対の方向である。以上の構成によれば、図3に示すように、上ソケットコネクタ10をピンコネクタ6に嵌合する方向に沿って複数のバッテリー2を並べた際、ピンコネクタ6は、隣り合う一対のバッテリー2間を接続するのに好適となる。
【0041】
(3)図1に示すように、上ソケットコネクタ10をピンコネクタ6に嵌合する方向と、下ソケットコネクタ11をピンコネクタ6に嵌合する方向は、電極接触部30の板厚方向に対して実質的に平行である。以上の構成によれば、電極接触部30の板厚方向に沿って複数のバッテリー2を並べた際、ピンコネクタ6は、隣り合う一対のバッテリー2間を接続するのに好適となる。
【0042】
(4)図11及び図12に示すように、上接触部31の中心軸C1は、下接触部32の中心軸C2の仮想延長線Qから外れている。以上の構成によれば、上ソケットコネクタ10をピンコネクタ6に嵌合する方向に沿って複数のバッテリー2を並べた際、隣り合う一対のバッテリー2の一方に取り付けられたピンコネクタ6の上接触部31の中心軸C1は、他方に取り付けられたピンコネクタ6の下接触部32の中心軸C2の仮想延長線Qから外れることになる。従って、隣り合う一対のバッテリー2をケーブル3で接続する際、ケーブル3は必然的に撓むことになり、上接触部31の中心軸C1と下接触部32の中心軸C2が一致している場合と比較して、ケーブル3の長さを厳密に管理する手間が省ける。
【0043】
(5)図13及び図15に示すように、ピンハウジング21は、上接触部31を覆う上ハウジング分割体23のカバー部70(第1のカバー部)と、下接触部32を覆う下ハウジング分割体24のカバー部70(第2のカバー部)と、を有する。以上の構成によれば、上接触部31が上ハウジング分割体23のカバー部70によって、下接触部32がカバー部70によって、夫々覆われているので、上接触部31や下接触部32が直接指で触り難くなり、感電防止に寄与する。
【0044】
なお、カバー部70は、内側カバー部41と外側カバー部42を含む部分である。
【0045】
(6)上ハウジング分割体23(第1のハウジング分割体)のカバー部70は、上接触部31の先端面31aと両側端面31bに沿って延びる先端面カバー部47及び側端面カバー部48(複数の梁体)によって構成された内側カバー部41(第1の内側カバー部)と、内側カバー部41の外側に配置されて、上ソケットコネクタ10が挿入されるコネクタ挿入空間51(空間)を形成する外側カバー部42(第1の外側カバー部)と、を有する。下ハウジング分割体24(第2のハウジング分割体)のカバー部70は、下接触部32の先端面32aと両側端面32bに沿って延びる先端面カバー部47及び側端面カバー部48(複数の梁体)によって構成された内側カバー部41(第2の内側カバー部)と、内側カバー部41の外側に配置されて、下ソケットコネクタ11が挿入されるコネクタ挿入空間51(空間)を形成する外側カバー部42(第2の外側カバー部)と、を有する。以上の構成によれば、上接触部31や下接触部32が直接指で一層触り難くなり、感電防止に大きく寄与する。
【0046】
(7)ピンハウジング21は、上ハウジング分割体23と下ハウジング分割体24を含む少なくとも2つの部品によって構成されている。即ち、ピンハウジング21は、上ハウジング分割体23と下ハウジング分割体24によって構成されている。上ハウジング分割体23は、上接触部31を覆うカバー部70を有する。下ハウジング分割体24は、下接触部32を覆うカバー部70を有する。以上の構成によれば、ピンハウジング21を少なくとも2つの部品によって構成した場合であっても、上接触部31を覆うカバー部70自体が分割されることもなく、下接触部32を覆うカバー部70自体が分割されることもない。従って、ピンハウジング21を少なくとも2つの部品によって構成した場合であっても、上接触部31を覆うカバー部70及び下接触部32を覆うカバー部70の強度を容易に確保することができる。
【0047】
(8)図11及び図13に示すように、上ハウジング分割体23は、下接触部32と電極接触部30の接続部分としての下接続部分35(第2の接続部分)を覆う接続部分カバー部44(第1の接続部分カバー部)を有する。同様に、下ハウジング分割体24は、上接触部31と電極接触部30の接続部分としての上接続部分34(第1の接続部分)を覆う接続部分カバー部44(第2の接続部分カバー部)を有する。以上の構成によれば、上接続部分34及び下接続部分35を、部品点数を増やすことなく覆うことができるようになる。
【0048】
(9)図13に示すように、上ハウジング分割体23において、一対のピン側ロック部54は、カバー部70の外側カバー部42の、上接触部31の側端面31bに対向する小側壁53(側壁)に形成されている。同様に、下ハウジング分割体24において、一対のピン側ロック部54は、カバー部70の外側カバー部42の、下接触部32の側端面32bに対向する小側壁53(側壁)に形成されている。以上の構成によれば、上ハウジング分割体23において、一対のピン側ロック部54を、カバー部70の外側カバー部42の、上接触部31に対して上接触部31の板厚方向で対向する大側壁52に形成し、下ハウジング分割体24において、一対のピン側ロック部54を、カバー部70の外側カバー部42の、下接触部32に対して下接触部32の板厚方向で対向する大側壁52に形成した場合と比較して、図16に示すように、電極接触部30の板厚方向で見たピンコネクタ6の小型化に寄与する。
【0049】
(10)
図2に示すように、接続対象物ユニット71は、バッテリー2と、コネクタ組立体1と、を備えて構成される。
【0050】
(11)
図3に示すように、接続対象物ユニット集合体72は、接続対象物ユニット71を電極接触部30の板厚方向に複数配置して構成される。
【0051】
また、図11に示すように、上接触部31の板厚方向と下接触部32の板厚方向は、互いに実質的に平行である。以上の構成によれば、上接触部31と下接触部32が平行でない場合と比較して、ピンコネクタ6のバッテリー幅方向における小型化に寄与する。
【0052】
また、図11及び図12に示すように、上接触部31の一対の接触面31cのうち電極接触部30から遠い接触面31cと、下接触部32の一対の接触面32cのうち電極接触部30から遠い接触面32cと、は実質的に同一平面内に位置している。以上の構成によれば、上接触部31の一対の接触面31cのうち電極接触部30から遠い接触面31cと、下接触部32の一対の接触面32cのうち電極接触部30から遠い接触面32cと、が実質的に同一平面内に位置していない場合と比較して、ピンコネクタ6のバッテリー幅方向における小型化に寄与する。
【0053】
図1に示すように、本実施形態において、上ソケットコネクタ10をピンコネクタ6に嵌合する方向は、下方向である。同様に、下ソケットコネクタ11をピンコネクタ6に嵌合する方向は、上方向である。
【0054】
図1図4に示すように、ピンコネクタ6がバッテリー2に取り付けられた状態で、ピンコネクタ6のピンハウジング21の下ハウジング分割体24は、バッテリー本体4の側面4eに対してバッテリー幅方向で対向している。
【0055】
以上に、第1実施形態を説明したが、上記第1実施形態は以下のように変更できる。
【0056】
上記第1実施形態では、図11及び図12に示すように、ピンコンタクト20を、1枚の金属板Mを折り曲げて形成することとした。しかし、これに代えて、電極接触部30と上接触部31、下接触部32を別部品として用意し、上接触部31及び下接触部32を電極接触部30に溶接することとしてもよい。
【0057】
(第2実施形態)
次に、図19を参照して、第2実施形態を説明する。図19には、ピンコンタクト20の斜視図を示している。以下、本実施形態が上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
【0058】
図19に示すように、本実施形態において、ピンコンタクト20は、電極接触部30(第3の接触部)と、後ろ接触部80(第1の接触部)、前接触部81(第2の接触部)を有する。
【0059】
後ろ接触部80の板厚方向と前接触部81の板厚方向は、電極接触部30の板厚方向に対して実質的に直角である。従って、ピンコネクタ6のバッテリー幅方向における小型化に寄与する。
【0060】
後ろ接触部80は、電極接触部30からバッテリー後ろ方向に突出している。前接触部81は、電極接触部30からバッテリー前方向に突出している。従って、後ろ接触部80に接続するコネクタがピンコネクタ6に嵌合する方向と、前接触部81に接続するコネクタがピンコネクタ6に嵌合する方向は、反対の方向となる。具体的には、後ろ接触部80に接続するコネクタがピンコネクタ6に嵌合する方向は、バッテリー前方向である。前接触部81に接続するコネクタがピンコネクタ6に嵌合する方向は、バッテリー後ろ方向である。
【0061】
後ろ接触部80の中心軸C80は、前接触部81の中心軸C81の仮想延長線Qから外れている。即ち、バッテリー上下方向において後ろ接触部80と前接触部81は異なる位置に配置されている。後ろ接触部80は、電極接触部30から上方向に折り曲げられて形成されている。前接触部81は、電極接触部30から下方向に折り曲げられて形成されている。従って、ケーブル3の長さを厳密に管理する手間が省ける。
【0062】
(第3実施形態)
次に、図20を参照して、第3実施形態を説明する。図20には、ピンコンタクト20の斜視図を示している。以下、本実施形態が上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
【0063】
図20に示すように、本実施形態において、ピンコンタクト20は、電極接触部30(第3の接触部)と、後ろ接触部82(第1の接触部)、前接触部83(第2の接触部)を有する。
【0064】
後ろ接触部82の板厚方向と前接触部83の板厚方向は、電極接触部30の板厚方向に対して実質的に直角である。従って、ピンコネクタ6のバッテリー幅方向における小型化に寄与する。
【0065】
後ろ接触部82は、電極接触部30からバッテリー後ろ方向に突出している。前接触部83は、電極接触部30からバッテリー前方向に突出している。従って、後ろ接触部82に接続するコネクタがピンコネクタ6に嵌合する方向と、前接触部83に接続するコネクタがピンコネクタ6に嵌合する方向は、反対の方向となる。具体的には、後ろ接触部82に接続するコネクタがピンコネクタ6に嵌合する方向は、バッテリー前方向である。前接触部83に接続するコネクタがピンコネクタ6に嵌合する方向は、バッテリー後ろ方向である。
【0066】
(第4実施形態)
次に、図21を参照して、第4実施形態を説明する。図21には、ピンコンタクト20の斜視図を示している。以下、本実施形態が上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
【0067】
図21に示すように、本実施形態において、ピンコンタクト20は、電極接触部30(第3の接触部)と、上接触部84(第1の接触部)、前接触部85(第2の接触部)を有する。
【0068】
上接触部84の板厚方向と前接触部85の板厚方向は、電極接触部30の板厚方向に対して実質的に直角である。従って、ピンコネクタ6のバッテリー幅方向における小型化に寄与する。
【0069】
上接触部84は、電極接触部30から上方向に突出している。前接触部83は、電極接触部30からバッテリー前方向に突出している。従って、上接触部84に接続するコネクタがピンコネクタ6に嵌合する方向と、前接触部85に接続するコネクタがピンコネクタ6に嵌合する方向は、異なる方向となる。具体的には、上接触部84に接続するコネクタがピンコネクタ6に嵌合する方向は、下方向である。前接触部85に接続するコネクタがピンコネクタ6に嵌合する方向は、バッテリー後ろ方向である。
【0070】
従って、図3に示すように複数のバッテリー2をバッテリー上下方向に並べて配置した際に、最も下方向側に位置するバッテリー2に本実施形態のピンコネクタ6を取り付けると、下ソケットコネクタ11とピンコネクタ6との嵌合作業が容易となる。
【符号の説明】
【0071】
1 コネクタ組立体
2 バッテリー(接続対象物)
3 ケーブル(第1の電線、第2の電線)
4 バッテリー本体
4a 上面
4b 正面
4c 背面
4d 下面
4e 側面
5 電極
6 ピンコネクタ(電気コネクタ)
7 ソケットコネクタ(第1のコネクタ、第2のコネクタ)
10 上ソケットコネクタ(第1のコネクタ)
11 下ソケットコネクタ(第2のコネクタ)
12 上ケーブル(第1の電線)
13 下ケーブル(第2の電線)
20 ピンコンタクト(コンタクト)
21 ピンハウジング(ハウジング)
22 ネジ
23 上ハウジング分割体(第1のハウジング分割体)
24 下ハウジング分割体(第2のハウジング分割体)
30 電極接触部(第3の接触部)
31 上接触部(第1の接触部)
31b 側端面
31a 先端面
31c 接触面
32 下接触部(第2の接触部)
32a 先端面
32b 側端面
32c 接触面
33 取り付け孔
34 上接続部分(第1の接続部分)
35 下接続部分(第2の接続部分)
40 ベース
41 内側カバー部(第1の内側カバー部、第2の内側カバー部)
42 外側カバー部(第1の外側カバー部、第2の外側カバー部)
43 カバー支持部
44 接続部分カバー部(第1の接続部分カバー部、第2の接続部分カバー部)
45 挿入孔
46 ネジ孔
47 先端面カバー部(梁体)
48 側端面カバー部(梁体)
49 補強ビーム部
50 接触部挿入空間
51 コネクタ挿入空間(空間)
52 大側壁
53 小側壁(側壁)
54 ピン側ロック部(第1の抜け止め部、第2の抜け止め部)
55 補強リブ
60 ソケットコンタクト
61 ソケットハウジング
62 圧着部
63 接触バネ片
64 保持部
65 ハウジング本体
65a 開口
66 開口制限部
66a バネ片対向部
67 ソケット側ロック部
70 カバー部(第1のカバー部、第2のカバー部)
71 接続対象物ユニット
72 接続対象物ユニット集合体
80 後ろ接触部(第1の接触部)
81 前接触部(第2の接触部)
82 後ろ接触部(第1の接触部)
83 前接触部(第2の接触部)
84 上接触部(第1の接触部)
85 前接触部(第2の接触部)
C1 中心軸
C2 中心軸
C80 中心軸
C81 中心軸
M 金属板
Q 仮想延長線
W 寸法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
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図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22