特許第6247718号(P6247718)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6247718
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】低騒音型発電装置
(51)【国際特許分類】
   F02B 63/04 20060101AFI20171204BHJP
   F02B 77/13 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   F02B63/04 C
   F02B63/04 Z
   F02B77/13 C
   F02B77/13 N
   F02B63/04 B
   F02B77/13 P
   F02B63/04 D
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-89612(P2016-89612)
(22)【出願日】2016年4月27日
(65)【公開番号】特開2017-198143(P2017-198143A)
(43)【公開日】2017年11月2日
【審査請求日】2016年7月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】516127307
【氏名又は名称】SKシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001601
【氏名又は名称】特許業務法人英和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】幸松 了
【審査官】 西中村 健一
(56)【参考文献】
【文献】 実公平02−009073(JP,Y2)
【文献】 特開昭50−158730(JP,A)
【文献】 特開平10−018851(JP,A)
【文献】 実開平03−087836(JP,U)
【文献】 特開2013−253546(JP,A)
【文献】 特開平08−004531(JP,A)
【文献】 実開平03−110142(JP,U)
【文献】 実公昭62−018669(JP,Y2)
【文献】 特許第2677597(JP,B2)
【文献】 特開2014−031719(JP,A)
【文献】 特許第3380056(JP,B2)
【文献】 特開平08−068323(JP,A)
【文献】 特許第2739184(JP,B2)
【文献】 実開昭55−071016(JP,U)
【文献】 実開昭59−079531(JP,U)
【文献】 実開平02−092038(JP,U)
【文献】 米国特許第03642092(US,A)
【文献】 米国特許第04385678(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02B 63/04
F02B 77/13
F01P 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関、該内燃機関によって駆動される発電機、前記内燃機関を冷却するラジエータ、該ラジエータに送風する冷却ファン、前記内燃機関の排気音を低減するサイレンサ、並びに前記内燃機関、前記発電機及び前記冷却ファンを制御する制御ユニットを備える低騒音型発電装置であって、
前記内燃機関及び前記発電機の周囲を覆う内部防音壁と、
該内部防音壁の周囲を覆う外部防音壁を備え、
前記内部防音壁の後方側の壁の一部には内部吸気口と該内部吸気口に冷却風を送る送風ファンが設置され、
前記内部防音壁の前方側の壁の下部には内部排気口が設置され、
前記内部防音壁の前方にある前記外部防音壁の内部空間には前記ラジエータ及び前記冷却ファンが配置され、
前記内部防音壁の外側にある前記外部防音壁の内部空間には前記サイレンサが配置され、
前記外部防音壁の後方側の壁の一部には外部吸気口が設置され、
前記外部防音壁の前方側の壁の下部には前方下側外部排気口が設置され
前記外部防音壁の前方側の壁の上部には前方上側外部排気口が設置され、
前記内部排気口と前記前方下側外部排気口を接続するダクトを備えており、
発電機冷却風は、前記送風ファンによって前記内部吸気口から前記内部防音壁の内部に送り込まれ、前記内部排気口を通過してダクトの内部を流れ、前記前方下側外部排気口から排出されるようになっており、
ラジエータ冷却風は、前記外部吸気口から吸入され、前記内部防音壁の外側にある前記外部防音壁の内部空間を通過し、前記冷却ファンによって前記ラジエータに吹き付けられた後、前記前方上側外部排気口から排出されるようになっている
ことを特徴とする低騒音型発電装置。
【請求項2】
前記サイレンサは、前記内部防音壁の上方又は前記ダクトの内部に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の低騒音型発電装置。
【請求項3】
前記外部防音壁は、前記内部防音壁と同等の高さを有する下方防音壁と、該下方防音壁の上を覆う上方防音壁とに分離可能となっている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の低騒音型発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラジエータを備える内燃機関によって駆動される発電装置であって、騒音を低く抑えることのできる低騒音型発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような低騒音型発電装置として、防音ケースにラジエータ、内燃機関及び発電装置等を収納したものが提案されている。
例えば、特許文献1(実公平2−9073号公報)には、エンジンE及び発電機Gを直方体状の防音ケース(3)で覆い送風室(9)に収容し、送風室(9)の前方に仕切壁(29)を張設して消音室(8)を区画するとともに、仕切壁(29)の前後にラジエータ(1)や遠心式冷却ファン(2)を配置した防音型エンジン発電機が記載されている。(特に第2頁右欄第14行〜第3頁左欄第15行及び第1図を参照)。
【0003】
ところが、特許文献1に開示されている防音型エンジン発電機では、吸風口(4)から吸引された冷却風は送風室(9)内を前方に横断してエンジンE及び発電機Gを冷却し、通気壁(7)から消音室(8)に流入した後に後方に向きを変え、ファンケース(6)に吸い込まれてラジエータ(1)を冷却し、排出口(11)からマフラ(31)を冷却しながら排風口(5)を通って防音ケース(3)の外に排出されるようになっているため、ラジエータ(1)やマフラ(31)の冷却効率が低く、ファンケース(6)の上部にマフラ(31)を配置する関係で全高が大きくなってしまうという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平2−9073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は上記の問題を解決し、エンジン及び発電機を内部防音壁で覆って騒音を低く抑えつつ、ラジエータ及びサイレンサの冷却効率を上げることを第1の課題としている。
また、装置の全高を低く抑えて輸送し易くすることを第2の課題とし、さらに、大型の装置であっても輸送可能とすることを第3の課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、内燃機関、該内燃機関によって駆動される発電機、前記内燃機関を冷却するラジエータ、該ラジエータに送風する冷却ファン、前記内燃機関の排気音を低減するサイレンサ、並びに前記内燃機関、前記発電機及び前記冷却ファンを制御する制御ユニットを備える低騒音型発電装置であって、
前記内燃機関及び前記発電機の周囲を覆う内部防音壁と、
該内部防音壁の周囲を覆う外部防音壁を備え、
前記内部防音壁の後方側の壁の一部には内部吸気口と該内部吸気口に冷却風を送る送風ファンが設置され、
前記内部防音壁の前方側の壁の下部には内部排気口が設置され、
前記内部防音壁の前方にある前記外部防音壁の内部空間には前記ラジエータ及び前記冷却ファンが配置され、
前記内部防音壁の外側にある前記外部防音壁の内部空間には前記サイレンサが配置され、
前記外部防音壁の後方側の壁の一部には外部吸気口が設置され、
前記外部防音壁の前方側の壁の下部には前方下側外部排気口が設置され
前記外部防音壁の前方側の壁の上部には前方上側外部排気口が設置され、
前記内部排気口と前記前方下側外部排気口を接続するダクトを備えており、
発電機冷却風は、前記送風ファンによって前記内部吸気口から前記内部防音壁の内部に送り込まれ、前記内部排気口を通過してダクトの内部を流れ、前記前方下側外部排気口から排出されるようになっており、
ラジエータ冷却風は、前記外部吸気口から吸入され、前記内部防音壁の外側にある前記外部防音壁の内部空間を通過し、前記冷却ファンによって前記ラジエータに吹き付けられた後、前記前方上側外部排気口から排出されるようになっていることを特徴とする。
【0008】
請求項に係る発明の低騒音型発電装置は、請求項1記載の低騒音型発電装置において、前記サイレンサは、前記内部防音壁の上方又は前記ダクトの内部に配置されていることを特徴とする。
【0010】
請求項に係る発明の低騒音型発電装置は、請求項1又は2に記載の低騒音型発電装置において、前記外部防音壁は、前記内部防音壁と同等の高さを有する下方防音壁と、該下方防音壁の上を覆う上方防音壁とに分離可能となっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明の低騒音型発電装置は、内燃機関及び発電機の周囲を覆う内部防音壁と、内部防音壁の周囲を覆う外部防音壁を備え、内部防音壁の前方にある外部防音壁の内部空間にはラジエータ及び冷却ファンが配置され、内部防音壁の外側にある外部防音壁の内部空間にはサイレンサが配置されているので、最も大きな音源である内燃機関が内部防音壁と外部防音壁とで二重に覆われるので、外部に漏れ出す騒音レベルを大幅に下げることができる。
また、外部防音壁の後方側の壁と側壁の一部に外部吸気口、内部防音壁の後方側の壁の一部に内部吸気口と内部吸気口に冷却風を送る送風ファン、内部防音壁の前方側の壁の下部に内部排気口、外部防音壁の前方側の壁の下部前方下側外部排気口、外部防音壁の前方側の壁の上部に前方上側外部排気口が設置され、内部排気口と前方下側外部排気口を接続するダクトを備えており、
発電機冷却風は、前記送風ファンによって前記内部吸気口から前記内部防音壁の内部に送り込まれ、前記内部排気口を通過してダクトの内部を流れ、前記前方下側外部排気口から排出されるようになっており、
ラジエータ冷却風は、前記外部吸気口から吸入され、前記内部防音壁の外側にある前記外部防音壁の内部空間を通過し、前記冷却ファンによって前記ラジエータに吹き付けられた後、前記前方上側外部排気口から排出されるようになっているので、発電機冷却風とラジエータ冷却風を全く別の経路で流すことができる。
そして、発電機冷却風は内部吸気口から前方下側外部排気口へ流路が大きく変わることなく後方側から前方側へ送られるので、内部防音壁の中を効率良く冷却できる。
また、ラジエータ冷却風は内部防音壁の外側を後方側から前方側へスムーズに流れるので、ラジエータの冷却効率を高めることができる。
【0013】
請求項に係る発明によれば、請求項1に係る発明の低騒音型発電装置による効果に加えて、サイレンサが内部防音壁の上方に配置されている場合には、ラジエータ冷却風によってサイレンサも合わせて冷却することができ、サイレンサがダクトの内部に配置されている場合には、発電機冷却風によってサイレンサも合わせて冷却することができる。
【0015】
請求項に係る発明によれば、請求項1又は2に係る発明の低騒音型発電装置による効果に加えて、外部防音壁が内部防音壁と同等の高さを有する下方防音壁と下方防音壁の上を覆う上方防音壁とに分離可能となっているので、大型の発電装置であっても上方防音壁を分離すれば、内部防音壁程度の高さとなり輸送し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施例に係る低騒音型発電装置の構造を示す側断面図。
図2】実施例に係る低騒音型発電装置の正面図。
図3】実施例に係る低騒音型発電装置の背面図。
図4】実施例に係る低騒音型発電装置における冷却風の流路を示す図。
図5】変形例(1)に係るベース1の構造を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、実施例によって本発明の実施形態を説明する。
【実施例】
【0018】
図1は実施例に係る低騒音型発電装置の構造を示す側断面図、図2は実施例に係る低騒音型発電装置の背面図、図3は実施例に係る低騒音型発電装置の正面図である。
図1に示すとおり、実施例に係る低騒音型発電装置は、装置全体が載置されるベース1、外部防音壁2、外部防音壁2の内部空間内に設置される内部防音壁3、ダクト4及び発電用の各種装置からなる。
そして、外部防音壁2は内部防音壁3と同等の高さを有する下方防音壁21と、下方防音壁21の上を覆う上方防音壁22の2つの部分に、図1〜3の点線で示す箇所において分離できるようになっている。
また、図1〜3に示すように、外部防音壁2には、上方防音壁22の後方壁23に後方側外部吸気口24、上方防音壁22の側壁(両方)に側方側外部吸気口25、下方防音壁21の前方壁26に前方下側外部排気口27及び上方防音壁22の前方壁28に前方上側外部排気口29が設置されている。
【0019】
図1に示すとおり、内部防音壁3の後方壁31の上部と下部には、それぞれ上側内部吸気口32と下側内部吸気口33が設置され、上側内部吸気口32と下側内部吸気口33の後方側には、それぞれ上側送風ファン34及び下側送風ファン35が設置されている。
また、内部防音壁3の後方壁31と下方防音壁21の後方壁との間の空間には、図4に示すように、後方側外部吸気口24から吸入され内部防音壁3の内部に送られる発電機冷却風Gの流路を、上側内部吸気口32への流路と下側内部吸気口33への流路に分ける分離壁36と、エンジン音を後方側外部吸気口24から漏れにくくするための遮音フィン37が設けられている。
さらに、内部防音壁3の前方壁38の下部には内部排気口39が設置されており、ダクト4は内部排気口39と前方下側外部排気口27とをつなぐように設けられ、ダクト4の内部にもエンジン音を前方下側外部排気口27から漏れにくくするための遮音板41が設けられている。
【0020】
ベース1上には、内部防音壁3で覆われる位置に内燃機関であるエンジン5及びエンジン5によって駆動される発電機6が設置され、内部防音壁3の前方にエンジン5を冷却するラジエータ7及びラジエータ7に送風する冷却ファン8が設置されている。
また、エンジン5とラジエータ7のアッパータンク71及びロワータンク72は、それぞれ上部通水管73及び下部通水管74で接続され、内部防音壁3の上壁の下面にはエンジン5、発電機6及び冷却ファン8を制御する制御ユニット9が設置されている。
さらに、上方防音壁22内部の内部防音壁3の上部に当たる部分には、一次サイレンサ10及び二次サイレンサ11が設置されている。
そして、エンジン5と一次サイレンサ10は一次接続管12で接続され、一次サイレンサ10と二次サイレンサ11は二次接続管13で接続され、二次サイレンサ11の前方側には排気管14が設けてあり、上方防音壁22の下面から下方に延びる遮蔽板75を突き抜けて排気ガスが前方上側外部排気口29へ直接排出されるようになっている。
なお、内部防音壁3の上壁には、一次接続管12を挿脱可能な穴が設けられ、上方防音壁22を分離して外した後、一次サイレンサ10と二次サイレンサ11を着脱できるようになっている。また、ラジエータ7の両側と下方防音壁21の側壁との間をしきり壁(図示せず)で塞いでエンジン音が前方へ漏れにくくするとともに、アッパータンク71の前面に緩衝材76を設けてアッパータンク71と遮蔽板75との衝突を防止している。
【0021】
図4は、実施例に係る低騒音型発電装置における冷却風の流路を示す図である。
図4に示すように、冷却風には、後方側外部吸気口24から吸入され下方防音壁21内で内部防音壁3の内部を通過しダクト4へ流れる発電機冷却風Gと、後方側外部吸気口24及び側方側外部吸気口25から吸入されラジエータ付近を通過して前方上部へ流れるラジエータ冷却風Rとがある。
そして、発電機冷却風Gは、上側送風ファン34及び下側送風ファン35によって、それぞれ上側内部吸気口32及び下側内部吸気口33から内部防音壁3の内部に送り込まれ、上側内部吸気口32から流入した発電機冷却風Gは制御ユニット9付近を通過した後エンジン5の上部へ流れ、下側内部吸気口33から流入した発電機冷却風Gは発電機6付近を通過した後エンジン5の下部へ流れる。
その後、発電機冷却風Gは、内部排気口39を通過してダクト4の内部を流れ、前方下側外部排気口27から排出される。
また、ラジエータ冷却風Rは、上方防音壁22内で一次サイレンサ10及び二次サイレンサ11を冷却しながら前方へ進み、側方側外部吸気口25から吸入されるラジエータ冷却風Rと合流して、冷却ファン8によってラジエータ7に吹き付けられた後、前方上側外部排気口29から排出される。
【0022】
実施例の変形例を列記する。
(1)実施例においては、ベース1に格別な工夫を施していなかったが、ベース1から漏れ出す騒音対策を施すとより良い。
図5はこの変形例に係るベース1の構造を示す図であり、図5(a)は底面補強板16のみを取り付けた状態の平面図、図5(b)は組み立て後のA−A断面図である。
ベース1は、図5に示すように、ベース本体15、底面補強板16、側面カートリッジ17、底面カートリッジ18、底面板19から構成される。
ベース本体15及び底面板19は、底面に垂直で短辺に平行な平面で切った断面形状が図5(b)に示すような形状となっており、材質は鉄等の金属である。
また、側面カートリッジ17及び底面カートリッジ18は、いずれも直方体状で材質はグラスウール等の難燃性かつ音を吸収し易いものであり、底面補強板16は、矩形状で材質は鉄等の金属である。
そして、ベース1を組み立てる際は、ベース本体15を適宜の位置に設置し、底面補強板16をベース本体15の内側面に設けてある等間隔の溝(図示せず)に差し込み、その後、底面補強板16で仕切られた凹部に、ベース本体15の内側面に沿って側面カートリッジ17を配置した後に底面カートリッジ18を配置し、底面板19を被せれば良い。
ベース1の上記構造により、底面板19に伝わる振動や音は側面カートリッジ17及び底面カートリッジ18で吸収され、ベース本体15の外部に漏れにくくなっている。
【0023】
(2)実施例においては、外部防音壁2を下方防音壁21と上方防音壁22の2つの部分に分離できるようにしたが、発電装置の全高が輸送用トレーラーの積載限度範囲内であれば、分離できなくても良い。
そうした場合、下方防音壁21の前方壁26の上部と上方防音壁22の前方壁28に設けた前方下側外部排気口27と前方上側外部排気口29を一つの外部排気口とし、ダクト4は内部排気口39と外部排気口の下側とをつなぐように設けても良い。
(3)実施例においては、後方側外部吸気口24を上方防音壁22の後方壁23に設けたが、下方防音壁21の後方壁、又は下方防音壁21若しくは上方防音壁22の側壁の後方側(内部防音壁3より後方)に設けても良く、複数箇所に設けても良い。
(4)実施例においては、側方側外部吸気口25を冷却ファン8の上方の位置であって上方防音壁22の側壁の両方に設けたが、片方だけに設けても良く、冷却ファン8の近傍又は冷却ファン8より後方の位置であれば、下方防音壁21又は上方防音壁22の側壁のいずれの位置に設けても良い。
【0024】
(5)実施例においては、前方下側外部排気口27を下方防音壁21の前方壁26の上部に設けたが、ダクト4に通じる箇所であれば、下方防音壁21の前方側のいずれの位置に設けても良く、複数箇所に設けても良い。
(6)実施例においては、前方上側外部排気口29を上方防音壁22の前方壁28に設けたが、ラジエータ7より前方側であれば上方防音壁22のいずれの位置に設けても良く、ラジエータ7より前方側でダクト4に通じない箇所であれば下方防音壁21のいずれの位置に設けても良く、複数箇所に設けても良い。
(7)実施例においては、前方下側外部排気口27及び前方上側外部排気口29を設けただけであったが、前方下側外部排気口27及び/又は前方上側外部排気口29の内側又は外側に、冷却風送出用のファンを設けても良い。
【0025】
(8)実施例においては、内部防音壁3の後方壁31の上部と下部に、それぞれ上側内部吸気口32と下側内部吸気口33を設置したが、後方壁31又は内部防音壁3の側壁又は上壁の後方側に内部吸気口を1つだけ設けても良い。
また、上側内部吸気口32を内部防音壁3の側壁又は上壁の後方側に設けても良く、下側内部吸気口33を内部防音壁3の側壁の後方側に設けても良く、いずれも複数箇所に設けても良い。
(9)実施例においては、内部防音壁3の後方壁31と下方防音壁21の後方壁との間の空間に分離壁36と遮音フィン37、ダクト4の内部に遮音板41、ラジエータ7の上方及び側方に遮蔽板75及びしきり壁を設けたが、これらは設けなくても良い。
【0026】
(10)実施例においては、制御ユニット9を内部防音壁3の上壁の下面に設けたが、制御ユニット9は格別騒音を発する装置ではないので、外部防音壁2の内部空間のいずれの位置に配置しても良く、外部防音壁2の外部に配置しても良い。
(11)実施例においては、上方防音壁22内部の内部防音壁3の上部に当たる部分に一次サイレンサ10及び二次サイレンサ11を設置したが、一次サイレンサ10と二次サイレンサ11に分けず1つのサイレンサを設置しても良い。
また、サイレンサの設置位置を、上方防音壁22内部の内部防音壁3の上部に当たる部分以外の箇所としても良い。
例えば、ダクト4内部の前方下側外部排気口27の近くに配置すれば、上方防音壁22の高さを小さくすることができるので、全高をさらに低くすることができる。
【符号の説明】
【0027】
1 ベース 2 外部防音壁 3 内部防音壁 4 ダクト
5 エンジン 6 発電機 7 ラジエータ 8 冷却ファン
9 制御ユニット 10 一次サイレンサ 11 二次サイレンサ
12 一次接続管 13 二次接続管 14 排気管
15 ベース本体 16 底面補強板 17 側面カートリッジ
18 底面カートリッジ 19 底面板
21 下方防音壁 22 上方防音壁 23 上方防音壁の後方壁
24 後方側外部吸気口 25 側方側外部吸気口
26 下方防音壁21の前方壁 27 前方下側外部排気口
28 上方防音壁22の前方壁 29 前方上側外部排気口
31 内部防音壁3の後方壁 32 上側内部吸気口 33 下側内部吸気口
34 上側送風ファン 35 下側送風ファン 36 分離壁
37 遮音フィン 38 内部防音壁3の前方壁 39 内部排気口
41 遮音板 71 アッパータンク 72 ロワータンク
73 上部通水管 74 下部通水管 75 遮蔽板 76 緩衝材
G 発電機冷却風 R ラジエータ冷却風
図1
図2
図3
図4
図5