(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1設定手段は、前記広告対象が属するカテゴリに属する対象に設定された項目の項目値の平均である第1平均項目値と、前記広告対象が属するカテゴリに属する対象のうち過去の所定期間内に前記ユーザにより閲覧または指定された対象に設定された項目の平均である第2平均項目値とを項目毎に比較し、前記第1平均項目値よりも優位な前記第2平均項目値を前記基準項目値として設定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような従来の技術では、広告対象となる例えば商品が他の商品に比べてどこに特徴があるのかを、閲覧者に対して、過不足なく効果的にアピールすることは困難であった。
【0005】
本発明は、以上の点等に鑑みてなされたものであり、閲覧者に対して、広告対象の特徴を過不足なく効果的にアピールすることが可能な情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、表示画面における広告表示領域に表示される広告対象の情報を取得する第1取得手段と、前記広告対象と比較される比較対象の情報を取得する第2取得手段と、
前記広告対象に対して設定された項目の項目値と、前記比較対象に対して設定された項目の項目値とを比較し、前記広告対象の前記項目値の中に、前記比較対象の前記項目値より優位な前記項目値がない場合、前記比較対象の前記項目値と同水準の前記項目値に基づいて前記広告対象の特徴を示す特徴情報を決定する決定手段と、前記決定手段により決定される前記特徴情報を前記表示画面に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、
比較対象の項目値より優位な項目値がない場合であっても、比較対象に対して広告対象の同水準の項目値に基づく特徴を過不足なく効果的に閲覧者へアピールすることができる。
【0016】
請求項
2に記載の発明は、
表示画面における広告表示領域に表示される広告対象の情報を取得する第1取得手段と、前記広告対象と比較される比較対象の情報を取得する第2取得手段と、前記広告対象が属するカテゴリに属する対象のうち、過去の所定期間内に前記広告対象の閲覧者であるユーザにより閲覧または指定された対象に設定された項目の項目値の平均である平均項目値を基準項目値として設定する第1設定手段と、前記ユーザにより過去に閲覧または指定された対象の情報を含む履歴情報により示される前記対象に設定された項目のうち、前記基準項目値より優位な項目値の項目を、前記ユーザが重視する項目として特定する特定手段と、前記特定手段により特定される項目の項目値と、当該項目と同一の項目であって前記比較対象に対して設定された項目の項目値とを比較し、当該比較結果に基づいて前記広告対象の特徴を示す特徴情報を決定する決定手段と、前記決定手段により決定される前記特徴情報を前記表示画面に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項
2に記載の発明によれば、ユーザが最近関心(興味)のある対象に設定された項目の項目値に基づき基準項目値を適切に設定することができる。
【0018】
請求項
3に記載の発明は、請求項
2に記載の情報処理装置において、前記第1設定手段は、前記広告対象が属するカテゴリに属する対象に設定された項目の項目値の平均である第1平均項目値と、前記広告対象が属するカテゴリに属する対象
のうち過去の所定期間内に前記ユーザにより閲覧または指定された対象に設定された項目の平均である第2平均項目値とを項目毎に比較し、前記第1平均項目値よりも優位な前記第2平均項目値を前記基準項目値として設定す
ることを特徴とする。
【0019】
請求項
3に記載の発明によれば、ユーザが最近関心(興味)のある対象に設定された項目の項目値の中でもより優位な項目値に基づき基準項目値を、より適切に設定することができる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、表示画面における広告表示領域に表示される広告対象の情報を取得する第1取得手段と、前記広告対象の閲覧者であるユーザ
の検索履歴、閲覧履歴、またはブックマーク登録履歴に基づいて、過去の所定期間内に前記ユーザにより
検索、閲覧、またはブックマーク登録された対象が属するカテゴリに属する対象
で、且つ前記広告対象が属するカテゴリに属する対象を前記広告対象と比較される比較対象として特定し、前記比較対象の情報を取得する第2取得手段と、前記広告対象の情報と、前記比較対象の情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記広告対象の特徴を示す特徴情報を決定する決定手段と、前記決定手段により決定される前記特徴情報を前記表示画面に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0021】
請求項
4に記載の発明によれば、ユーザが最近関心(興味)のある対象の情報を比較対象の情報として取得することができる。
【0022】
請求項
5に記載の発明は、請求項
4に記載の情報処理装置において、前記情報処理装置は、カテゴリ毎に当該カテゴリに属する対象に対する履歴情報の数が多いほど長い前記期間を設定する設定する第2設定手段を更に備えることを特徴とする。
【0023】
請求項
5に記載の発明によれば、閲覧回数や指定回数等が多いカテゴリほど比較対象を抽出するための期間を長くすることにより、ユーザが関心(興味)のあるカテゴリについてより幅広い情報を比較対象の情報として取得することができる。
【0024】
請求項
6に記載の発明は、
表示画面における広告表示領域に表示される広告対象の情報を取得する第1取得手段と、前記広告対象と比較される比較対象の情報を取得する第2取得手段と、前記広告対象に対して設定された項目の項目値のうち、前記比較対象に対して設定された項目の項目値より優位な前記項目値または前記比較対象の前記項目値と同水準の前記項目値が無い場合、当該広告対象とは異なる新たな広告対象の情報を取得する第3取得手段と、前記新たな広告対象に対して設定された項目の項目値と、当該項目と同一の項目であって前記比較対象に対して設定された項目の項目値とを比較し、前記新たな広告対象の前記項目値のうち、前記比較対象の前記項目値より優位な前記項目値または前記比較対象の前記項目値と同水準の前記項目値に基づいて前記新たな広告対象の特徴を示す特徴情報を決定する決定手段と、前記決定手段により決定される前記特徴情報を前記表示画面に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0025】
請求項
6に記載の発明によれば、少なくとも初めに特定された広告対象の項目値のうち、比較対象の前記項目値より優位な項目値、または比較対象の項目値と同水準の項目値が無い場合であっても、比較対象の項目の項目値より優位な、または同水準の項目値がある新たな広告対象の当該特徴情報を表示させることができる。
【0032】
請求項
7に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報処理方法であって、表示画面における広告表示領域に表示される広告対象の情報を取得するステップと、前記広告対象と比較される比較対象の情報を取得するステップと、前記広告対象に対して設定された項目の項目値と、前記比較対象に対して設定された項目の項目値とを比較し、前記広告対象の前記項目値の中に、前記比較対象の前記項目値より優位な前記項目値がない場合、前記比較対象の前記項目値と同水準の前記項目値に基づいて前記広告対象の特徴を示す特徴情報を決定する決定ステップと、前記決定ステップにより決定される前記特徴情報を前記表示画面に表示させるステップと、を含むことを特徴とする。請求項
8に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報処理方法であって、表示画面における広告表示領域に表示される広告対象の情報を取得するステップと、前記広告対象と比較される比較対象の情報を取得するステップと、前記広告対象が属するカテゴリに属する対象のうち、過去の所定期間内に前記広告対象の閲覧者であるユーザにより閲覧または指定された対象に設定された項目の項目値の平均である平均項目値を基準項目値として設定するステップと、前記ユーザにより過去に閲覧または指定された対象の情報を含む履歴情報により示される前記対象に設定された項目のうち、前記基準項目値より優位な項目値の項目を、前記ユーザが重視する項目として特定する特定ステップと、前記特定ステップにより特定される項目の項目値と、当該項目と同一の項目であって前記比較対象に対して設定された項目の項目値とを比較し、当該比較結果に基づいて前記広告対象の特徴を示す特徴情報を決定する決定ステップと、前記決定ステップにより決定される前記特徴情報を前記表示画面に表示させるステップと、を含むことを特徴とする。請求項
9に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報処理方法であって、表示画面における広告表示領域に表示される広告対象の情報を取得するステップと、前記広告対象の閲覧者であるユーザ
の検索履歴、閲覧履歴、またはブックマーク登録履歴に基づいて、過去の所定期間内に前記ユーザにより
検索、閲覧、またはブックマーク登録された対象が属するカテゴリに属する対象
で、且つ前記広告対象が属するカテゴリに属する対象を前記広告対象と比較される比較対象として特定し、前記比較対象の情報を取得するステップと、前記広告対象の情報と、前記比較対象の情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記広告対象の特徴を示す特徴情報を決定する決定ステップと、前記決定ステップにより決定される前記特徴情報を前記表示画面に表示させるステップと、を含むことを特徴とする。請求項
10に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報処理方法であって、表示画面における広告表示領域に表示される広告対象の情報を取得するステップと、前記広告対象と比較される比較対象の情報を取得するステップと、前記広告対象に対して設定された項目の項目値のうち、前記比較対象に対して設定された項目の項目値より優位な前記項目値または前記比較対象の前記項目値と同水準の前記項目値が無い場合、当該広告対象とは異なる新たな広告対象の情報を取得するステップと、前記新たな広告対象に対して設定された項目の項目値と、当該項目と同一の項目であって前記比較対象に対して設定された項目の項目値とを比較し、前記新たな広告対象の前記項目値のうち、前記比較対象の前記項目値より優位な前記項目値または前記比較対象の前記項目値と同水準の前記項目値に基づいて前記新たな広告対象の特徴を示す特徴情報を決定する決定ステップと、前記決定ステップにより決定される前記特徴情報を前記表示画面に表示させるステップと、を含むことを特徴とする
。
【0033】
請求項
11に記載の発明は、コンピュータを、表示画面における広告表示領域に表示される広告対象の情報を取得する第1取得手段と、前記広告対象と比較される比較対象の情報を取得する第2取得手段と、前記広告対象に対して設定された項目の項目値と、前記比較対象に対して設定された項目の項目値とを比較し、前記広告対象の前記項目値の中に、前記比較対象の前記項目値より優位な前記項目値がない場合、前記比較対象の前記項目値と同水準の前記項目値に基づいて前記広告対象の特徴を示す特徴情報を決定する決定手段と、前記決定手段により決定される前記特徴情報を前記表示画面に表示させる制御手段として機能させる情報処理プログラムである。請求項
12に記載の発明は、コンピュータを、表示画面における広告表示領域に表示される広告対象の情報を取得する第1取得手段と、前記広告対象と比較される比較対象の情報を取得する第2取得手段と、前記広告対象が属するカテゴリに属する対象のうち、過去の所定期間内に前記広告対象の閲覧者であるユーザにより閲覧または指定された対象に設定された項目の項目値の平均である平均項目値を基準項目値として設定する第1設定手段と、前記ユーザにより過去に閲覧または指定された対象の情報を含む履歴情報により示される前記対象に設定された項目のうち、前記基準項目値より優位な項目値の項目を、前記ユーザが重視する項目として特定する特定手段と、前記特定手段により特定される項目の項目値と、当該項目と同一の項目であって前記比較対象に対して設定された項目の項目値とを比較し、当該比較結果に基づいて前記広告対象の特徴を示す特徴情報を決定する決定手段と、前記決定手段により決定される前記特徴情報を前記表示画面に表示させる制御手段として機能させる情報処理プログラムである。請求項
13に記載の発明は、コンピュータを、表示画面における広告表示領域に表示される広告対象の情報を取得する第1取得手段と、前記広告対象の閲覧者であるユーザ
の検索履歴、閲覧履歴、またはブックマーク登録履歴に基づいて、過去の所定期間内に前記ユーザにより
検索、閲覧、またはブックマーク登録された対象が属するカテゴリに属する対象
で、且つ前記広告対象が属するカテゴリに属する対象を前記広告対象と比較される比較対象として特定し、前記比較対象の情報を取得する第2取得手段と、前記広告対象の情報と、前記比較対象の情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記広告対象の特徴を示す特徴情報を決定する決定手段と、前記決定手段により決定される前記特徴情報を前記表示画面に表示させる制御手段として機能させることを特徴とする。請求項
14に記載の発明は、コンピュータを、表示画面における広告表示領域に表示される広告対象の情報を取得する第1取得手段と、前記広告対象と比較される比較対象の情報を取得する第2取得手段と、前記広告対象に対して設定された項目の項目値のうち、前記比較対象に対して設定された項目の項目値より優位な前記項目値または前記比較対象の前記項目値と同水準の前記項目値が無い場合、当該広告対象とは異なる新たな広告対象の情報を取得する第3取得手段と、前記新たな広告対象に対して設定された項目の項目値と、当該項目と同一の項目であって前記比較対象に対して設定された項目の項目値とを比較し、前記新たな広告対象の前記項目値のうち、前記比較対象の前記項目値より優位な前記項目値または前記比較対象の前記項目値と同水準の前記項目値に基づいて前記新たな広告対象の特徴を示す特徴情報を決定する決定手段と、前記決定手段により決定される前記特徴情報を前記表示画面に表示させる制御手段として機能させることを特徴とする
。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、広告対象の情報と比較対象の情報との比較結果に基づき特徴情報が決定されるので、比較対象に対する広告対象の特徴を過不足なく効果的に閲覧者へアピールすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0037】
[1.情報提供システムの構成及び機能概要]
【0038】
先ず、本実施形態に係る情報提供システムSの構成及び概要機能について、
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成例を示す図である。
図1に示すように、情報提供システムSは、クライアント端末1、情報提供サーバ2、広告データベースサーバ3、履歴データベースサーバ4、及び商品データベースサーバ5等を含んで構成される。クライアント端末1、または情報提供サーバ2は、本発明の情報処理装置の一例である。クライアント端末1、情報提供サーバ2、広告データベースサーバ3、履歴データベースサーバ4、及び商品データベースサーバ5は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築される。なお、クライアント端末1としては、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話機、携帯情報端末 (PDA:Personal Digital Assistant)、携帯電話機と携帯情報端末を融合させた携帯端末(Smartphone)、又は携帯ゲーム機等の端末装置が適用可能である。広告データベースサーバ3、履歴データベースサーバ4、及び商品データベースサーバ5は、1つのサーバにより構成されてもよい。また、広告データベースBサーバ3、履歴データベースサーバ4、及び商品データベースサーバ5は、情報提供サーバ2に組み込まれてもよい。
【0039】
情報提供サーバ2は、ブログサイトやSNS(Social Networking Service)サイト等のWebサイトを提供するサーバである。Webサイトは、複数のユーザ毎に割り当てられ、固有のURL(Uniform Resource Locator)が付与されている。Webサイトには、クライアント端末1へ提供されるWebページに表示可能な記事が登録される。Webサイトが割り当てられたユーザは、当該Webサイトから提供されるWebページを管理する管理者(以下、「ページ管理者」という)となる。このページ管理者には、例えば、クライアント端末1を通じて所定の手続きを行うことでWebサイトを開設した開設者が該当する。また、Webサイトの開設者の他にも、例えばブログサイトの運営者から提供されるブログサービスの利用者もページ管理者に該当する。
【0040】
上記Webサイトから提供されるWebページは、HTML(Hyper Text Markup Language)文書やXHTML文書等の構造化文書、及び画像データ等により構成される。Webページの中には、該Webページで取り扱われる情報の分類や検索のために付与されたタグがWebページ中に埋め込まれている(HTML文書中に記述されている)ものも存在する。このタグは、例えば、商品などの属性(滑らか、スマートなど)や商品などのカテゴリを示す。クライアント端末1は、WebブラウザによりWebサイトのURLを指定することで、該Webサイトから提供されたWebページをディスプレイ上に表れた表示画面(ウインドウ画面)に表示する。これにより、当該Webサイトのページ管理者、または当該Webサイトのページ管理者以外の閲覧者は、Webページ上に表示された情報を閲覧することができる。このようなWebページには、例えば、広告対象の情報を表示するための広告表示領域が設けられる。広告対象には、取引の対象となる商品やサービスが該当する。サービスには、施設の宿泊サービス、利用サービス等様々なものが含まれる。また、広告対象は、取引対象を提供する宿泊施設や遊戯施設等の施設であってもよい。なお、以下の説明においては、広告対象として商品を例にとって説明する。また、Webページには、Webサイトのページ管理者より登録された記事を表示(記述)するための記事表示領域が設けられる場合もある。記事には、例えば、ページ管理者が所望する商品を一意に特定可能な商品特定情報(例えば商品IDや商品コード)と共に、当該商品に対するレビュー(例えば、感想、意見、評論、評価等)を示すレビュー情報等が含まれる。
【0041】
Webページにおける広告表示領域には、情報提供サーバ2に対して広告対象送信要求を行うことで、情報提供サーバ2から広告商品(広告対象の一例)の情報を取得して該広告表示領域に埋め込むスクリプトが設定されている。このスクリプトは、所定のスクリプト言語(例えば、JavaScript(登録商標))により構成されており、Webページを構成する構造化文書内に記述されている。広告対象送信要求には、例えば、広告選択条件が含まれてもよい。広告選択条件は、広告商品を選択するための条件であり、これには、例えば商品に関するキーワードやカテゴリ等が該当する。キーワード、カテゴリは、例えば、Webページ中に埋め込まれているタグに含まれる。或いは、キーワード、カテゴリは、例えば、クライアント端末1のWebブラウザにより保存されたクッキーに含まれる。つまり、クッキーには、広告商品の閲覧者であるユーザにより入力されたキーワードやカテゴリが含まれる。なお、広告表示領域は、HTML文書等の構造化文書に記述されたコマンドに基づいて表示画面上にポップアップ表示される場合もある。広告対象送信要求に応じて情報提供サーバ2から提供される広告商品の情報には、例えば商品の画像データが含まれる。また、広告商品の情報には、例えば、商品特定情報が含まれる場合もある。また、広告表示領域に表示される画像データには、例えば商品の詳細情報を提供するWebサイトや取引対象の注文手続を行うWebサイトへのリンク(ハイパーリンク)が設定されてもよい。
【0042】
広告データベースサーバ3は、広告商品の情報、広告主の情報、広告の入札金額、及び広告IDを広告商品毎に登録する広告データベースを備える。ここで、広告IDは、商品特定情報であってもよい。広告商品の情報には、例えば、商品名、商品のカテゴリ、商品の画像データ、商品の価格(価格値)、商品の属性及び属性値等が該当する。商品のカテゴリの例として、「カメラ」、「テレビ」、「洗濯機」、「冷蔵庫」等が挙げられる。また、商品のカテゴリは、上位階層(上位レベル)から下位階層(下位レベル)までの複数階層に区分されるように構成してもよい。例えば、カテゴリは、レベル1(最上位レベル)が「家電」、レベル2が「カメラ」、レベル3が「デジタルカメラ」、レベル4(最下位レベル)が「一眼レフデジタルカメラ」、という階層に区分される。なお、商品のカテゴリは、下位階層にいくほど、商品名(例えば、ABC 一眼レフデジタルカメラ)に近くなる。商品の価格と商品の属性は、商品の項目の一例である。また、商品の価格の実際の値(価格値)と商品の属性の実際の値(属性値)は、項目値の一例である。また、商品の属性には、例えば、商品のスペック、性質などがある。例えば、商品が一眼レフデジタルカメラである場合、商品の属性(つまり、項目)には、ポイント数/ポイント倍率、画素、ズーム倍率、重量、ISO感度、本体横幅、本体高さなどが該当する。これらの項目は、商品に設定された項目である。
【0043】
履歴データベースサーバ4は、広告商品の閲覧者であるユーザ(クライアント端末1のユーザ)により過去に閲覧または指定された商品(対象の一例)の情報を含む履歴情報、及び当該ユーザのユーザIDをユーザ毎に登録する履歴データベースを備える。履歴情報の例として、検索履歴、閲覧履歴、ブックマーク登録履歴、及び購入履歴等が挙げられる。検索履歴には、ユーザにより指定された商品の情報、及び当該ユーザによる当該商品の検索時刻等が含まれる。閲覧履歴には、ユーザにより閲覧された商品の情報、当該ユーザによる当該商品の閲覧時刻等が含まれる。ブックマーク登録履歴には、ユーザにより登録された商品の情報、及び当該ユーザによる当該商品の登録時刻等が含まれる。購入履歴には、ユーザにより購入された商品の情報、及び当該ユーザによる当該商品の購入時刻等が含まれる。商品の情報には、例えば、商品名、商品のカテゴリ、商品の価格(価格値)、商品の属性及び属性値、商品に対するレビュー情報等が該当する。
【0044】
以上説明した履歴情報は、例えば広告商品の閲覧者であるユーザのユーザIDをキーとして、ショッピングサイト、オークションサイト、サービス予約サイト、ブログサイト等の様々なWebサイトから所定のタイミングで取得され、履歴データベースに蓄積される。
【0045】
商品データベースサーバ5は、商品の情報、及び商品特定情報を商品毎に登録する商品データベースを備える。商品データベースは、商品特定情報をキーとして、商品の情報を提供するためのデータベースである。
【0046】
図2(A)は、本実施形態に係るクライアント端末1の概要構成例を示すブロック図である。
図2(A)は、クライアント端末1の概要構成例を示すブロック図である。
図2(A)に示すように、クライアント端末1は、操作部11、表示部12、通信部13、記憶部14、入出力インターフェース部15、及びシステム制御部16等を備える。そして、システム制御部16と入出力インターフェース部15とは、システムバス17を介して接続されている。操作部11は、例えば、キーボード及びマウス等を備える。表示部12は、Webページ等を表示するための表示画面を有する。操作部11と表示部12とを兼ねるタッチパネルが適用されてもよい。通信部13は、ネットワークNWに接続して情報提供サーバ1等との通信状態を制御する。記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム(O/S),アプリケーションプログラム,Webブラウザプログラム等を記憶する。システム制御部16は、CPU16a(プロセッサ),ROM16b,及びRAM16c等を備え、後述する処理を実行する。
【0047】
図2(B)は、本実施形態に係る情報提供サーバ2の概要構成例を示すブロック図である。
図2(B)に示すように、情報提供サーバ2は、通信部21、記憶部22、入出力インターフェース部23、及びシステム制御部24等を備える。システム制御部24と入出力インターフェース部23とは、システムバス25を介して接続されている。通信部21は、ネットワークNWに接続して通信状態の制御を行う。記憶部22は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム(O/S),サーバプログラム等を記憶する。システム制御部24は、CPU24(プロセッサ),ROM24b,及びRAM24c等を備え、後述する処理を実行する。
【0048】
以上の構成において、コンピュータとしてのシステム制御部16またはシステム制御部24は、本発明の情報処理プログラムにしたがって、後述する特徴情報表示処理を実行する。なお、情報処理プログラムは、所定のサーバなどからネットワークNWを介してダウンロードされて記憶部14または記憶部22に記憶される。或いは、情報処理プログラムは、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記録(コンピュータにより読み取り可能に記録)されており、当該記録媒体から読み込まれて記憶部14または記憶部22に記憶されるようにしてもよい。
【0049】
図2(C)は、システム制御部16またはシステム制御部24における機能ブロックの一例を示す図である。上記特徴情報表示処理において、システム制御部16(システム制御部16内のプロセッサ)またはシステム制御部24(システム制御部24内のプロセッサ)は、
図2(C)に示すように、広告対象取得部31、比較対象取得部32、特徴決定部33、項目特定部34、設定部35、及び表示制御部36等として機能する。なお、広告対象取得部31は、本発明における第1取得手段、及び第3取得手段の一例である。比較対象取得部32は、本発明における第2取得手段の一例である。特徴決定部33は、本発明における決定手段の一例である。項目特定部34は、本発明における特定手段の一例である。設定部35は、本発明における第1設定手段、第2設定手段、及び第3設定手段の一例である。表示制御部36は、本発明における制御手段の一例である。
【0050】
広告対象取得部31は、クライアント端末1の表示画面における広告表示領域に表示される広告商品の情報(以下、「広告商品情報」という)を、例えば広告データベースサーバ3または商品データベースサーバ5から取得する。ここで、広告商品情報の取得タイミングは、当該広告商品の例えば画像が広告表示領域に表示される前であってもよいし、当該広告表示領域に表示された後であってもよい。
【0051】
比較対象取得部32は、広告商品と比較される比較商品(比較対象の一例)の情報(以下、「比較商品情報」という)を、例えば履歴データベースサーバ4または商品データベースサーバ5から取得する。例えば、比較対象取得部32は、広告商品と同一の商品名(同一の商品コードでもよい)の商品を比較商品として特定し、その比較商品情報を取得する。或いは、比較対象取得部32は、広告商品(例えば、一眼レフデジタルカメラ)が属するカテゴリ(例えば、家電⊃カメラ⊃デジタルカメラ⊃一眼レフデジタルカメラ)に属する商品(例えば、一眼レフデジタルカメラ)を比較商品として特定し、その比較商品情報を取得する。ここで、比較対象取得部32は、広告商品の閲覧者であるユーザにより過去に閲覧または指定された商品の情報を含む履歴情報に基づいて、過去の所定期間内に当該ユーザにより閲覧または指定された商品の情報の中から、上記比較商品情報を取得するとよい。これにより、ユーザが最近関心(興味)のある商品の情報を比較商品情報として取得することができる。或いは、比較対象取得部32は、広告商品の閲覧者であるユーザにより過去に閲覧または指定された商品の情報を含む履歴情報に基づいて、過去の所定期間内に当該ユーザにより閲覧または指定された商品が属するカテゴリに属する商品の情報の中から、上記比較商品情報を取得するとよい。これにより、ユーザが最近関心(興味)のある商品に関連する情報を比較商品情報として幅広く取得することができる。
【0052】
ここで、履歴情報は、当該ユーザのユーザIDをキーとして履歴データベースサーバ4から取得される。このユーザIDは、例えば、クライアント端末1から送信されたログイン要求から取得されるか、或いはクライアント端末1のWebブラウザにより保存されたクッキーから取得される。また、過去の所定期間とは、例えば比較対象取得部32の処理時点から遡った期間を意味する。この期間内に、例えば上述した検索時刻、閲覧時刻、登録時刻、または購入時刻が含まれるか否かが判断される。なお、この期間は、設定部35により、例えば1週間〜数か月の間に設定される。或いは、設定部35は、カテゴリ毎に当該カテゴリに属する商品に対する履歴情報の数が多いほど長い上記期間を設定するとよい。閲覧回数や指定回数等が多いカテゴリほど比較商品を抽出するための期間を長くすることにより、ユーザが関心のあるカテゴリについてより幅広い情報を比較商品情報として取得することができる。
【0053】
特徴決定部33は、広告商品情報と、比較商品情報とを比較し、当該比較結果に基づいて広告商品の特徴を示す特徴情報を決定する。つまり、比較結果に基づき広告商品を閲覧者へアピールできる特徴を示す特徴情報が決定される。例えば、特徴情報は、価格、スペックなどの項目やその項目値を示すものである。特徴情報は、比較商品と比べて広告商品の優位な項目やその項目値を示すものであることが望ましい。この場合、特徴決定部33は、広告商品に対して設定された項目の項目値と、当該項目と同一の項目であって比較商品に対して設定された項目の項目値とを比較し、広告商品の上記項目値のうち、比較商品の上記項目値より優位な項目値に基づいて特徴情報を決定する。これにより、比較商品に対して広告商品の優位な項目値に基づく特徴を過不足なく効果的に閲覧者へアピールすることができる。例えば、広告商品の価格値が「500円」であり、比較商品の価格値が「1,000円」である場合、価格値「500円」は比較商品の上記項目値より優位な項目値である。この場合、価格値「500円」に基づいて、「500円」、または「500円 激安」などの特徴情報が決定される。この場合、「激安」が特徴情報として決定されてもよい。つまり、必ずしも特徴情報に、上記優位な項目値が含まれなくともよい(優位な項目値に対応する価格を示すものであればよい)。なお、特徴決定部33は、広告商品情報と、比較商品情報とを比較し、広告商品情報にのみ含まれているタグ等を特徴情報として決定してもよい。
【0054】
なお、特徴決定部33は、広告商品に対して設定された項目の項目値と、比較商品に対して設定された項目の項目値とを比較し、広告商品の項目の項目値の中に、比較商品の項目の項目値より優位な項目値がない場合、比較商品の項目の項目値と同水準の項目値に基づいて特徴情報を決定してもよい。これにより、比較商品の項目の項目値より優位な項目値がない場合であっても、比較商品に対して広告商品の同水準の項目値に基づく特徴を過不足なく効果的に閲覧者へアピールすることができる。例えば、広告商品の価格値が「1,000円」であり、比較商品の価格値が「1,000円」である場合、価格値「1,000円」は、比較商品の項目の項目値と同水準の項目値である。なお、同水準は、同一でなくともよく、同じレベル帯であればよい。例えば、広告商品の価格値が「1,000円」である場合、同じレベル帯の価格値は、広告商品の価格値の±20%以内の価格値である。
【0055】
特徴決定部33により比較される項目は、広告商品毎に予め設定されている項目の中から特定される。例えば、広告主によって設定された項目、または広告商品(例えば、一眼レフデジタルカメラ)の閲覧者であるユーザが重視する項目(例えば、価格、画素、ズーム倍率)などが比較される項目(比較項目)として特定される。例えば、項目特定部34は、広告商品の閲覧者であるユーザにより過去に閲覧または指定された商品の情報を含む上記履歴情報に基づいて、広告商品に対して予め設定された項目の中から、ユーザが重視する項目を特定する。これにより、比較商品に対する広告商品の特徴であって、ユーザが重視する項目の項目値に基づく特徴を過不足なく効果的に閲覧者へアピールすることができる。例えば、項目特定部34は、履歴情報により示される商品に設定された項目のうち、基準項目値(例えば、画素値:960万、或いは、価格値:10,000円)より優位な項目値(例えば、画素値:1000万、或いは、価格値:8,000円)の項目(例えば、画素)を、ユーザが重視する項目として特定する。これにより、任意に設定可能な基準項目値との比較により、ユーザが重視する項目を適切に特定することができる。
【0056】
ここで、基準項目値は、設定部35により任意に設定可能である。設定部35は、例えば、広告商品(例えば、一眼レフデジタルカメラ)が属するカテゴリ(例えば、家電⊃カメラ⊃デジタルカメラ⊃一眼レフデジタルカメラ)に属する商品(例えば、一眼レフデジタルカメラ)うち、過去の所定期間(例えば、上述したように、比較商品情報を取得する場合と同様)内に上記ユーザにより閲覧または指定された商品に設定された項目の項目値の平均である平均項目値を基準項目値として設定する。これにより、ユーザが最近関心(興味)のある商品に設定された項目の項目値に基づき基準項目値を適切に設定することができる。例えば、過去の所定期間内に上記ユーザにより閲覧または指定された商品の数が20個である場合、20個の商品の項目の項目値を平均した平均項目値(例えば、平均価格値など)が基準項目値として設定される。
【0057】
或いは、設定部35は、広告商品が属するカテゴリに属する商品に設定された項目の項目値の平均である第1平均項目値と、広告商品が属するカテゴリに属する商品うち過去の所定期間内に上記ユーザにより閲覧または指定された商品に設定された項目の平均である第2平均項目値とを項目毎に算出してもよい。この場合、設定部35は、算出した第1平均項目値と第2平均項目値とを項目毎に比較して第1平均項目値よりも優位な第2平均項目値を基準項目値として設定する。これにより、ユーザが最近関心(興味)のある商品に設定された項目の項目値の中でもより優位な項目値に基づき基準項目値を、より適切に設定することができる。例えば、広告商品が属するカテゴリに属する商品の数が100個である場合、項目毎に、100個の商品の項目の項目値を平均した第1平均項目値(例えば、平均価格値:300円、平均画素値:2000万)が算出される。また、例えば、過去の所定期間内に上記ユーザにより閲覧または指定された商品の数が20個である場合、項目毎に、20個の商品の項目の項目値を平均した第2平均項目値(例えば、平均価格値:200円、平均画素値:1100万)が算出される。この場合、第1平均項目値(例えば、平均価格値:300円)よりも有利な第2平均項目値(例えば、平均価格値:200円)が基準項目値として設定される。つまり、この場合、価格が安い方がユーザにとって有利であるとの基準に基づく。
【0058】
なお、項目特定部34は、広告商品が属するカテゴリに属する商品に設定された項目の項目値の平均である第1平均項目値と、広告商品が属するカテゴリに属する商品うち過去の所定期間内に上記ユーザにより閲覧または指定された商品に設定された項目の平均である第2平均項目値とを項目毎に算出してもよい。この場合、項目特定部34は、算出した第1平均項目値と第2平均項目値とを項目毎に比較して第1平均項目値よりも優位な第2平均項目値に対応する項目のみを比較項目として特定する。この構成によっても、ユーザが重視する項目を比較する項目として設定することができる。また、ユーザが重視する項目のみを比較するため、すべての項目を比較する場合と比べて処理負荷を軽減できる。
【0059】
上述したように項目特定部34により比較される比較項目が決定された場合、特徴決定部33は、比較項目(例えば、ユーザが重視する項目)の項目値と、当該項目と同一の項目であって比較商品に対して設定された項目の項目値とを比較し、当該比較結果に基づいて広告商品の特徴を示す特徴情報を決定することになる。
【0060】
表示制御部34は、特徴決定部33により決定される特徴情報をクライアント端末1の表示部12における表示画面に表示させる。表示制御部34が情報提供サーバ2内にある場合、当該表示制御部34は、当該特徴情報を、ネットワークNWを介してクライアント端末1へ出力(送信)することで表示画面に表示させる。ここで、特徴情報の表示態様の具体例について、
図3〜
図7を用いて説明する。なお、この具体例の説明において、広告商品をC-01(一眼レフデジタルカメラ)とし、比較商品1をN-99(一眼レフデジタルカメラ)とし、比較商品2をS-123(一眼レフデジタルカメラ)とする。C-01、N-99、及びS-123は、例えば商品IDを示す。そして、カテゴリ「一眼レフデジタルカメラ」の項目を、(1)価格、(2)ポイント数/ポイント倍率、(3)画素、(4)ズーム倍率、(5)重量、(6)ISO感度、(7)本体横幅、(8)本体高さとする。
【0061】
図3(A)は、C-01とN-99との各項目の項目値の比較例及び特徴情報の一例を示す図であり、
図3(B)は、
図3(A)に示す特徴情報の表示態様の一例を示す図である。なお、
図3(A)等の比較結果に示す「>」と「<」は、本明細書において、どちらが優位(ユーザにとって優位(言い換えれば、好都合))であるかを表す記号であるとする。例えば、「A>B」は、AはBより優位であることを表す。一方、「A<B」は、BはAより優位であることを表す。
図3(A)の例では、「10,000円>12,000円」となっているが、これは、10,000円は12,000円よりも優位であること意味する。また、
図3(A)等の比較結果に示す記号「=」は、同水準であることを表す記号であるとする。例えば、A=Bである場合、AとBとは同水準であることを意味する。
図3(A)の例では、N-99に対してC-01の方が優位な項目値の項目が「(1)価格」と「(6)ISO感度」とである。この場合、表示制御部34は、C-01に関わる情報のうち、項目「(1)価格」と「(6)ISO感度」のみを示す特徴情報、または当該項目の項目値のみを示す特徴情報、または当該項目及び当該項目値のみを示す特徴情報を表示させる。
図3(B)の例では、項目「(1)価格」と「(6)ISO感度」、及びそれぞれの項目値(10,000円、25600)のみを示す特徴情報101が広告表示領域100からの吹き出しとして表示されている。
【0062】
図4(A)は、C-01とS-123との各項目の項目値の比較例及び特徴情報の一例を示す図であり、
図4(B)は、
図4(A)に示す特徴情報の表示態様の一例を示す図である。
図4(A)の例では、S-123に対してC-01の方が優位な項目値の項目が「(3)画素」である。この場合、表示制御部34は、C-01に関わる情報のうち、項目「(3)画素」のみを示す特徴情報、または当該項目の項目値のみを示す特徴情報、または当該項目及び当該項目値のみを示す特徴情報を表示させる。
図4(B)の例では、項目「(3)画素」、及びその項目値(1500万画素)のみを示す特徴情報101が広告表示領域100からの吹き出しとして表示されている。
【0063】
図5(A)は、C-01とN-99との各項目の項目値の比較例及び特徴情報の一例を示す図であり、
図5(B)は、
図5(A)に示す特徴情報の表示態様の他の例を示す図である。
図5(A)の例でも、
図3(A)と同様、N-99に対してC-01の方が優位な項目値の項目が「(1)価格」と「(6)ISO感度」とである。
図5(B)の例では、表示制御部34は、C-01に関わる(1)〜(8)の全ての項目の項目値を表示した上で、項目「(1)価格」と「(6)ISO感度」の項目値を特徴情報101として目立つ態様で表示(例えば、ハイライト表示)させている。
【0064】
図6(A)は、C-01とS-123との各項目の項目値の比較例及び特徴情報の一例を示す図であり、
図6(B)は、
図6(A)に示す特徴情報の表示態様の他の例を示す図である。
図6(A)の例でも、
図4(A)と同様、S-123に対してC-01の方が優位な項目値の項目が「(3)画素」である。
図6(B)の例では、表示制御部34は、C-01に関わる(1)〜(8)の全ての項目の項目値を表示させた上で、項目「(3)画素」の項目値を特徴情報101として目立つ態様で表示(例えば、ハイライト表示)させている。
【0065】
なお、目立つ表示態様とは、例えば特徴情報に含まれる文字をハイライト表示させたり、強調表示させたりする表示態様である。強調表示には、文字のサイズを他の文字と比べて大きくしたり、文字の色を他の文字の色と比べて明るくしたり、文字のフォントを他のフォントと変えたりすることなどが該当する。
【0066】
また、表示制御部34は、比較商品の項目値と、当該項目値より優位な項目値であって広告商品の項目値との差分に応じて当該特徴情報の表示態様を変化させるように構成するとよい。
図7は、比較商品の項目値と比較商品の項目値との差分に応じて当該特徴情報の表示態様が変化する例を示す図である。
図7(A)〜(C)に示すように、広告商品の画素値と比較商品の画素値との差分が大きくなるほど、特徴情報101の表示態様が段階的に変化(例えば、徐々に目立っていくように変化)するように表示される。これにより、広告商品の項目値と比較商品の項目値間の差分に応じて、当該特徴情報を、より効果的に閲覧者へアピールすることができる。例えば、表示制御部34は、差分が閾値より大きい場合に特徴情報を目立つ表示態様で表示させる。これにより、当該差分に応じて、当該特徴情報を、より見易い表示態様で閲覧者へアピールすることができる。当該閾値は、カテゴリ毎に当該カテゴリに属する商品に設定された項目の項目値に基づいて、設定部35により設定される。これにより、特徴情報を目立つ表示態様で表示させるための閾値を、より適切に設定することができる。例えば、広告商品が属するカテゴリに属する商品に設定された項目の項目値を平均した平均項目値が閾値として設定される。例えば、当該カテゴリに属する商品に設定された項目が画素である場合において、画素値が「1500万」である商品が2個、画素値が「1000万」である商品が4個、画素値が「800万」である商品が2個、画素値が「500万」である商品が2個であるとする。この場合、合計で10個の商品の合計画素値が「9600万」であるので、平均画素値は「960万」となる。このため、当該平均画素値「960万」が閾値として設定されることになり、表示制御部34は、960万画素以上差がある場合に、特徴情報を目立つ表示態様で表示させる。或いは、例えば、当該カテゴリに属する商品に設定された項目がズーム倍率である場合において、ズーム倍率が「20倍」である商品が2個、ズーム倍率が「10倍」である商品が2個、ズーム倍率が「5倍」である商品が4個、ズーム倍率が「2倍」である商品が2個であるとする。この場合、合計で10個の商品の合計ズーム倍率が「84倍」であるので、平均ズーム倍率は「8.4倍」となる。このため、当該平均ズーム倍率「8.4倍」が閾値として設定されることになり、表示制御部34は、8.4倍以上差がある場合に、特徴情報を目立つ表示態様で表示させる。
【0067】
また、設定部35が閾値を複数設定することで、表示制御部34は、比較商品の項目値と広告商品の項目値との差分が大きいほど段階的に表示態様が変化するように表示させてもよい。例えば、広告商品が属するカテゴリに属する商品が、画素値「1500万」の群(クラスタ)と、画素値「1000万」の群と、画素値「800万」の群と、画素値「500万」の群とに分けられるとする。この場合、閾値は、画素値「1500万」と、画素値「1000万」と、画素値「800万」と、画素値「500万」との4つとなる。そして、広告商品の画素値が、閾値「500万」〜閾値「800万」の間にある場合と、閾値「800万」〜閾値「1000万」の間にある場合と、閾値「1000万」〜閾値「1500万」の間にある場合と、閾値「1500」以上である場合とで、特徴情報の表示態様が段階的に変化(例えば、徐々に目立っていくように変化)するように表示される。或いは、例えば、広告商品が属するカテゴリに属する商品が、ズーム倍率「20倍」の群と、ズーム倍率「10倍」の群と、ズーム倍率「5倍」の群と、ズーム倍率「2倍」の群とに分けられるとする。この場合、閾値は、ズーム倍率「20倍」と、ズーム倍率「10倍」と、ズーム倍率「5倍」と、ズーム倍率「2倍」との4つとなる。そして、広告商品のズーム倍率が、閾値「2倍」〜閾値「5倍」の間にある場合と、閾値「5倍」〜閾値「10倍」の間にある場合と、閾値「10倍」〜閾値「20倍」の間にある場合と、閾値「20倍」以上である場合とで、特徴情報の表示態様が段階的に変化するように表示される。
[2.情報提供システムSの動作]
【0068】
次に、本実施形態に係る情報提供システムSの動作について、実施例1〜実施例6に分けて説明する。
(実施例1)
【0069】
先ず、実施例1について
図8及び
図9を用いて説明する。実施例1は、広告データベースサーバ3及び履歴データベースサーバ4を利用して情報提供サーバ2により特徴情報の決定が行われる例である。
図8は、実施例1において、クライアント端末1と情報提供サーバ2とにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図9は、実施例1及び実施例2において、クライアント端末1の表示部12における表示画面例を示す図である。
【0070】
図8の例において、クライアント端末1におけるシステム制御部16は、Webブラウザにより、例えばユーザにより指定されたURLに従って情報提供サーバ2へアクセスする。そして、システム制御部16は、Webブラウザにより、Webページのリクエストを送信することでWebページを取得して、
図9(A)に示すように表示画面に表示させる(ステップS1)。
図9(A)の例では、Webページには、広告表示領域100とコンテンツ表示領域200が設けられている。コンテンツ表示領域200には例えば動画等のコンテンツが表示される。
【0071】
次いで、クライアント端末1におけるシステム制御部16は、Webページにおける広告表示領域100に埋め込まれたスクリプトをWebブラウザにより実行することで、情報提供サーバ2へ広告対象送信要求を送信する(ステップS2)。この広告対象送信要求には、広告選択条件が含まれる。例えば、システム制御部16は、広告対象送信要求を送信する前に、Webページ中に埋め込まれているタグ、またはクライアント端末1に保存されているクッキーに含まれる情報(商品についてのキーワード(例えば商品名)や商品のカテゴリを含む)を広告選択条件として広告対象送信要求にセットする。
【0072】
一方、情報提供サーバ2におけるシステム制御部24は、クライアント端末1からの広告対象送信要求を受信すると、当該広告対象送信要求から広告選択条件を取得する(ステップS3)。次いで、システム制御部24の広告対象取得部31は、ステップS3で取得された広告選択条件に基づいて、広告データベースサーバ3から広告商品情報を取得する(ステップS4)。例えば、広告選択条件を広告データベースサーバ3へ送信することで、当該広告選択条件に基づいて特定された広告商品情報を取得する。例えば、広告選択条件が示すキーワードやカテゴリに対応付けられた広告商品情報、または広告選択条件が示すキーワードやカテゴリを含む広告商品情報が取得される。なお、広告選択条件に抽象的なワードが含まれている場合がある。この場合、広告対象取得部31は、抽象的なワードの中から、例えば「滑らか」、「スマート」などのポジティブなワードを抽出(例えば、ポジティブなワードを登録する辞書による)し、ポジティブなワードに該当する商品を広告商品として特定し、その広告商品情報を取得することが望ましい。なお、複数の商品が該当する場合、例えばランダム、または登録順に1つの商品が広告商品として特定される。また、広告表示領域100に複数の広告商品情報が切替表示される場合、該当する複数の商品がそれぞれ広告商品として特定されるように構成してもよい。この場合、複数の広告商品情報ごとに、後述する処理が行われる。
【0073】
次いで、システム制御部24の比較対象取得部32は、ステップS3で取得された広告選択条件、またはステップS4で取得された広告商品情報中の商品名(または商品のカテゴリ)等に基づいて、履歴データベースサーバ4から比較商品情報を取得する(ステップS5)。例えば、広告選択条件、または広告商品情報に含まれる商品名(または商品のカテゴリ)等を履歴データベースサーバ4へ送信することで、当該広告選択条件、または商品名(または商品のカテゴリ)等に基づいて特定された比較商品情報を取得する。例えば、広告選択条件が示すキーワードやカテゴリに対応付けられた比較商品情報、広告選択条件が示すキーワードやカテゴリを含む比較商品情報、広告商品情報に含まれる商品名(または商品のカテゴリ)等に対応付けられた広告商品情報、または、広告商品情報に含まれる商品名(または商品のカテゴリ)等を含む比較商品情報が取得される。なお、広告選択条件に抽象的なワードが含まれている場合の処理は、上記ステップS4の処理と同様である。また、比較対象取得部32は、上述したように、広告商品の閲覧者であるユーザにより過去に閲覧または指定された商品の情報を含む履歴情報に基づいて、過去の所定期間内に当該ユーザにより閲覧または指定された商品の情報の中から、上記比較商品情報を取得してもよい。或いは、比較対象取得部32は、広告商品の閲覧者であるユーザにより過去に閲覧または指定された商品の情報を含む履歴情報に基づいて、過去の所定期間内に当該ユーザにより閲覧または指定された商品が属するカテゴリに属する商品の情報の中から、上記比較商品の情報を取得するとよい。
【0074】
次いで、システム制御部24の特徴決定部33は、ステップS4で取得された広告商品情報と、ステップS5で取得された比較商品情報とを比較し、上述したように、当該比較結果に基づいて広告商品の特徴を示す特徴情報を決定する(ステップS6)。なお、このステップS6において、上述した項目特定部34によりユーザが重視する項目が決定される場合がある。この場合、特徴決定部33は、ユーザが重視する項目の項目値と、当該項目と同一の項目であって比較商品に対して設定された項目の項目値とを比較し、当該比較結果に基づいて広告商品の特徴を示す特徴情報を決定することになる。
【0075】
次いで、システム制御部24の表示制御部34は、ステップS4で取得された広告商品情報の一部(例えば、商品の画像データ)と、ステップS6で決定された特徴情報とをネットワークNWを介してクライアント端末1へ送信することで、クライアント端末1のWebブラウザに当該広告商品情報の一部と当該特徴情報とを、
図9(B)に示すようにWebページ上に表示させる(ステップS7,ステップS8)。
図9(B)の例では、広告表示領域100に表示された広告商品画像と隣接する位置に、広告商品C-01(一眼レフデジタルカメラ)の価格値(例えば、比較商品の価格値より優位な価格値)及び画素値(例えば、比較商品の画素値より優位な画素値)を含む特徴情報101が表示されている。特徴情報101の表示位置は、Webページ上のどの位置でもよいが、広告表示領域100に近い方が閲覧者により把握され易い。また、特徴情報101を広告表示領域100に重畳表示させてもよい。なお、上述したように、表示制御部34は、比較商品の項目値と、当該項目値より優位な項目値であって広告商品の項目値との差分に応じて当該特徴情報の表示態様を変化させるように構成するとよい。また、上記処理において、広告商品情報が複数取得され、広告商品毎に特徴情報が決定された場合、
図9(B)に示す広告表示領域100において広告商品画像の表示が切り替えられる度に、広告商品に対応する特徴情報101の表示も切り替えられることになる。
【0076】
(実施例2)
次に、実施例2について
図9及び
図10を用いて説明する。実施例2は、広告データベースサーバ3及び履歴データベースサーバ4を利用してクライアント端末1により特徴情報の決定が行われる例である。
図10は、実施例2において、クライアント端末1と情報提供サーバ2とにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図10に示すステップS11の処理は、実施例1におけるステップS1の処理と同様である。
【0077】
次いで、クライアント端末1におけるシステム制御部16の広告対象取得部31は、Webページにおける広告表示領域100に埋め込まれたスクリプトをWebブラウザにより実行することで、情報提供サーバ2を介して広告データベースサーバ3へ広告対象送信要求を送信する(ステップS12)。広告対象送信要求には、実施例1と同様、広告選択条件が含まれる。そして、広告対象取得部31は、広告データベースサーバ3から情報提供サーバ2を介して送信された広告商品情報を取得する(ステップS13)。この広告商品情報は、実施例1と同様、広告選択条件に基づいて特定された広告商品情報である。なお、広告選択条件に抽象的なワードが含まれている場合の処理、及び複数の商品が該当する場合の処理は、実施例1と同様である。
【0078】
次いで、システム制御部16の比較対象取得部32は、情報提供サーバ2を介して履歴データベースサーバ4へ比較対象送信要求を送信する(ステップS14)。比較対象送信要求には、上記広告選択条件、またはステップS13で取得された広告商品情報中の商品名(または商品のカテゴリ)等が含まれる。そして、比較対象取得部32は、履歴データベースサーバ4から情報提供サーバ2を介して送信された比較商品情報を取得する(ステップS15)。この比較商品情報は、実施例1と同様、上記広告選択条件、または商品名(または商品のカテゴリ)等に基づいて特定された比較商品情報である。なお、広告選択条件に抽象的なワードが含まれている場合の処理は、実施例1と同様である。また、過去の所定期間内に当該ユーザにより閲覧または指定された商品(または当該商品が属するカテゴリに属する商品)の情報の中から比較商品情報を取得する処理についても実施例1と同様である。
【0079】
次いで、システム制御部16の特徴決定部33は、ステップS13で取得された広告商品情報と、ステップS15で取得された比較商品情報とを比較し、実施例1のステップS6と同様、比較結果に基づいて広告商品の特徴を示す特徴情報を決定する(ステップS16)。なお、項目特定部34によりユーザが重視する項目が決定される場合の処理については実施例1と同様である。
【0080】
次いで、システム制御部16の表示制御部34は、ステップS13で取得された広告商品情報の一部(例えば、商品の画像データ)と、ステップS16で決定された特徴情報とを、Webブラウザに、
図9(B)に示すようにWebページ上に表示させる(ステップS17)。
図9(B)の例ではマウスのポインタPを広告表示領域100上に位置させることで、特徴情報101がポップアップ表示されるようになっている。なお、実施例1と同様、表示制御部34は、比較商品の項目値と、当該項目値より優位な項目値であって広告商品の項目値との差分に応じて当該特徴情報の表示態様を変化させるように構成するとよい。
(実施例3)
【0081】
次に、実施例3について
図11及び
図12を用いて説明する。実施例3は、商品データベースサーバ5及び履歴データベースサーバ4を利用して情報提供サーバ2により特徴情報の決定が行われる例である。
図11は、実施例3において、クライアント端末1と情報提供サーバ2とにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図12は、実施例3において、クライアント端末1の表示部12における表示画面例を示す図である。
【0082】
図11の例において、クライアント端末1におけるシステム制御部16は、Webブラウザにより、例えばユーザにより指定されたURLに従って情報提供サーバ2へアクセスする。そして、システム制御部16は、Webブラウザにより、Webページのリクエストを送信することでWebページを取得し、更に、上述した広告選択条件を含む広告対象送信要求を送信することで広告商品情報の一部(例えば、商品の画像データ、及び広告商品を特定可能な商品特定情報α)を取得して、
図12(A)に示すように表示画面に表示させる(ステップS21)。
図12(A)の例では、広告表示領域100には広告商品画像が表示されている。なお、この広告対象送信要求には、広告選択条件が含まれなくてもよい。この場合、例えば、広告データベースサーバ3により広告商品が入札額等の所定の条件に基づいて決定される。次いで、システム制御部16は、ステップS21で取得された広告商品情報の一部から例えば商品特定情報α(例えば
図12(A)に示す“C-01”)を取得し、当該商品特定情報αを情報提供サーバ2へ送信する(ステップS22)。
【0083】
一方、情報提供サーバ2におけるシステム制御部24は、クライアント端末1からの商品特定情報αを取得する(ステップS23)。次いで、システム制御部24の広告対象取得部31は、ステップS23で取得された商品特定情報αに基づいて、商品データベースサーバ5から商品の情報を広告商品情報として取得する(ステップS24)。例えば、商品特定情報αを商品データベースサーバ5へ送信することで、当該商品特定情報αに基づいて特定された商品の情報を広告商品情報として取得する。例えば、商品特定情報αに対応付けられた商品の情報、または商品特定情報αを含む商品の情報が取得される。
【0084】
次いで、システム制御部24の比較対象取得部32は、ステップS24で取得された広告商品情報中の商品名(または商品のカテゴリ)等に基づいて、履歴データベースサーバ4から比較商品情報を取得する(ステップS25)。この比較商品情報は、広告商品情報中の商品名(または商品のカテゴリ)等に基づいて特定された比較商品情報である。なお、広告選択条件に抽象的なワードが含まれている場合の処理は、実施例1と同様である。また、過去の所定期間内に当該ユーザにより閲覧または指定された商品(または当該商品が属するカテゴリに属する商品)の情報の中から比較商品情報を取得する処理についても実施例1と同様である。
【0085】
次いで、システム制御部24の特徴決定部33は、ステップS24で取得された広告商品情報と、ステップS25で取得された比較商品情報とを比較し、実施例1のステップS6の処理と同様、当該比較結果に基づいて広告商品の特徴を示す特徴情報を決定する(ステップS26)。次いで、システム制御部24の表示制御部34は、ステップS26で決定された特徴情報(つまり、商品特定情報αに対応する特徴情報)をクライアント端末1へ送信することで、クライアント端末1のWebブラウザに当該特徴情報を、
図12(B)に示すようにWebページ上に表示させる(ステップS27,ステップS28)。なお、上記ステップS24〜28の処理は、実施例2と同じように、クライアント端末1におけるシステム制御部16が行うように構成してもよい。
(実施例4)
【0086】
次に、実施例4について
図13及び
図14を用いて説明する。実施例4は、広告データベースサーバ3及び商品データベースサーバ5を利用して情報提供サーバ2により特徴情報の決定が行われる例である。
図13は、実施例4において、クライアント端末1と情報提供サーバ2とにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図14は、実施例4において、クライアント端末1の表示部12における表示画面例を示す図である。なお、
図13に示すステップS31の処理は、実施例1におけるステップS1の処理と同様である。ステップS31の処理により表示画面に表示されたWebページには、
図14(A)に示すように、広告表示領域100と記事表示領域201が設けられている。この記事表示領域201には、ページ管理者が所望する商品の商品特定情報βと共に、当該商品に対するレビューを示すレビュー情報が表示されている。
【0087】
次いで、クライアント端末1におけるシステム制御部16は、Webページにおける広告表示領域100に埋め込まれたスクリプトをWebブラウザにより実行することで、情報提供サーバ2へ広告対象送信要求を送信する(ステップS32)。この広告対象送信要求には、広告選択条件と商品特定情報βとが含まれる。例えば、システム制御部16は、広告対象送信要求を送信する前に、Webページ中に埋め込まれているタグ、またはクライアント端末1に保存されているクッキーに含まれる情報を広告選択条件として広告対象送信要求にセットすると共に、記事表示領域201に表示されている商品特定情報βを広告対象送信要求にセットする。商品特定情報βは、Webブラウザにより記事表示領域201から取得(例えば、Webページの広告表示領域100を除く部分から、所定桁の番号体系をもった文字列を商品特定情報βとして特定して取得)される。
【0088】
一方、情報提供サーバ2におけるシステム制御部24は、クライアント端末1からの広告対象送信要求を受信すると、当該広告対象送信要求から広告選択条件と商品特定情報βとを取得する(ステップS33)。次いで、システム制御部24の広告対象取得部31は、実施例1のステップS4の処理と同様、ステップS33で取得された広告選択条件に基づいて、広告データベースサーバ3から広告商品情報を取得する(ステップS34)。
【0089】
次いで、システム制御部24の比較対象取得部32は、ステップS33で取得された商品特定情報βに基づいて、商品データベースサーバ5から商品の情報を比較商品情報として取得する(ステップS35)。例えば、商品特定情報βを商品データベースサーバ5へ送信することで、当該商品特定情報βに基づいて特定された商品の情報を比較商品情報として取得する。例えば、商品特定情報βに対応付けられた商品の情報、または商品特定情報βを含む商品の情報が取得される。
【0090】
次いで、システム制御部24の特徴決定部33は、ステップS34で取得された広告商品情報と、ステップS35で取得された比較商品情報とを比較し、実施例1のステップS6と同様、当該比較結果に基づいて広告商品の特徴を示す特徴情報を決定する(ステップS36)。次いで、システム制御部24の表示制御部34は、ステップS34で取得された広告商品情報の一部(例えば、商品の画像データ)と、ステップS36で決定された特徴情報とをクライアント端末1へ送信することで、クライアント端末1のWebブラウザに当該広告商品情報の一部と当該特徴情報とを、
図14(B)に示すようにWebページ上に表示させる(ステップS37,ステップS38)。なお、上記ステップS33〜38の処理は、実施例2と同じように、クライアント端末1におけるシステム制御部16が行うように構成してもよい。
(実施例5)
【0091】
次に、実施例5について
図15及び
図16を用いて説明する。実施例5は、商品データベースサーバ5を利用して情報提供サーバ2により特徴情報の決定が行われる例である。
図15は、実施例5において、クライアント端末1と情報提供サーバ2とにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図16は、実施例5において、クライアント端末1の表示部12における表示画面例を示す図である。なお、
図15に示すステップS41の処理は、実施例3におけるステップS21の処理と同様である。ステップS41の処理により表示画面に表示されたWebページには、
図16(A)に示すように、広告表示領域100と記事表示領域201が設けられている。この広告表示領域100には広告商品画像が表示されている。また、この記事表示領域201には、ページ管理者が所望する商品の商品特定情報βと共に、当該商品に対するレビューを示すレビュー情報が表示されている。
【0092】
次いで、システム制御部16は、ステップS41で取得された広告商品情報の一部から例えば商品特定情報αを取得すると共に、記事表示領域201から商品特定情報βを取得し、取得した商品特定情報α及び商品特定情報βを情報提供サーバ2へ送信する(ステップS42)。
【0093】
一方、情報提供サーバ2におけるシステム制御部24は、クライアント端末1からの商品特定情報α及び商品特定情報βを取得する(ステップS43)。次いで、システム制御部24の広告対象取得部31は、実施例3のステップS24の処理と同様、ステップS43で取得された商品特定情報αに基づいて、商品データベースサーバ5から商品の情報を広告商品情報として取得する(ステップS44)。次いで、システム制御部24の比較対象取得部32は、実施例4のステップS35の処理と同様、ステップS43で取得された商品特定情報βに基づいて、商品データベースサーバ5から商品の情報を比較商品情報として取得する(ステップS45)。
【0094】
次いで、システム制御部24の特徴決定部33は、ステップS44で取得された広告商品情報と、ステップS45で取得された比較商品情報とを比較し、実施例1のステップS6と同様、当該比較結果に基づいて広告商品の特徴を示す特徴情報を決定する(ステップS46)。次いで、システム制御部24の表示制御部34は、ステップS46で決定された特徴情報をクライアント端末1へ送信することで、クライアント端末1のWebブラウザに当該特徴情報を、
図16(B)に示すようにWebページ上に表示させる(ステップS47,ステップS48)。
図16(B)の例では、面積が拡大された広告表示領域100内に特徴情報101が表示されるようになっている。なお、上記ステップS43〜48の処理は、実施例2と同じように、クライアント端末1におけるシステム制御部16が行うように構成してもよい。
【0095】
また、実施例5では、商品特定情報αと商品特定情報βとをそれぞれキーとして商品データベースサーバ5から商品の情報を取得するように構成した。しかし、ステップS41で取得された広告商品情報の一部に例えば商品名(または商品カテゴリ)と広告商品の項目及び項目値とが含まれており、且つ、記事表示領域201に広告商品と同一の商品名(または広告商品が属する商品カテゴリに属する商品の商品名)の比較商品の項目及び項目値とが含まれている場合がある。この場合、クライアント端末1におけるシステム制御部16の特徴決定部33は、これらの項目値を比較し、当該比較結果に基づいて広告商品の特徴を示す特徴情報を決定するように構成してもよい。例えば、システム制御部16の特徴決定部33は、広告商品に対して設定された項目の項目値と、当該項目と同一の項目であって比較商品に対して設定された項目の項目値とを比較し、広告商品の上記項目値のうち、比較商品の上記項目値より優位な項目値に基づいて特徴情報を決定する。そして、システム制御部16の表示制御部34は、特徴決定部33により決定された特徴情報を表示画面に表示させる。この構成によれば、履歴データベースサーバ4及び商品データベースサーバ5を利用しなくても、広告商品の特徴情報を表示画面に表示させることができる。
(実施例6)
【0096】
次に、実施例6について
図17を用いて説明する。実施例6は、実施例1の変形例であり、広告商品の項目の項目値のうち、比較商品の項目の項目値より優位な項目値が無い場合に、当該広告商品の情報に代えて新たな広告商品(つまり、別の広告商品)の情報が取得される例である。
図17は、実施例6において、クライアント端末1と情報提供サーバ2とにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、
図17に示すステップS51〜S55の処理は、実施例1におけるステップS1〜S5の処理と同様である。
【0097】
ステップS56では、システム制御部24の特徴決定部33は、ステップS54で取得された広告商品情報に含まれる項目の項目値と、ステップS55で取得された比較商品情報に含まれる項目の項目値とを比較し、当該比較結果に基づいて、広告商品の項目の項目値のうち、比較商品の項目の項目値より優位な項目値または比較商品の項目の項目値と同水準の項目値があるか否かを判定する。そして、システム制御部24の特徴決定部33は、比較商品の項目の項目値より優位な項目値または比較商品の項目の項目値と同水準の項目値があると判定した場合(ステップS56:YES)、ステップS58へ進む。一方、システム制御部24の特徴決定部33は、比較商品の項目の項目値より優位な項目値と比較商品の項目の項目値と同水準の項目値の両方とも無い(つまり、劣位な項目値しかない)と判定した場合(ステップS56:NO)、ステップS57へ進む。
【0098】
ステップS57では、システム制御部24の広告対象取得部31は、ステップS54で取得された広告商品情報に対応する広告商品とは異なる新たな広告商品の情報を、ステップS53で取得された広告選択条件に基づいて、広告データベースサーバ3から取得し、ステップS56に戻る。システム制御部24の特徴決定部33は、ステップS56に戻ると、新たな広告商品の情報を用いて上記と同様の処理を行う。このような処理は、比較商品の項目の項目値より優位な項目値または比較商品の項目の項目値と同水準の項目値があると判定される(または所定回数実行される)まで繰り返される。
【0099】
ステップS58では、システム制御部24の特徴決定部33は、ステップS56における比較結果に基づいて上述したように特徴情報を決定する。これにより、少なくとも初めに特定された広告商品の項目の項目値のうち、比較商品の項目の項目値より優位な項目値、または比較商品の項目値と同水準の項目値が無い場合であっても、比較商品の項目の項目値より優位な、または同水準の項目値がある新たな広告商品の当該特徴情報を、より確実に表示させることができる。なお、
図17に示すステップS59及びS60の処理は、実施例1におけるステップS7及びS8の処理と同様である。
【0100】
以上説明したように、上記実施形態によれば、クライアント端末1の表示画面における広告表示領域に表示される広告商品の情報を取得し、当該広告商品と比較される比較商品の情報を取得し、当該広告商品情報と、当該比較商品情報との比較結果に基づいて広告商品の特徴を示す特徴情報を決定し、決定された特徴情報をクライアント端末1の表示画面に表示させるように構成したので、比較対象に対する広告対象の特徴を過不足なく効果的に閲覧者へアピールすることができる。
【0101】
なお、上記実施形態においては、対象として商品を例にとって説明したが、商品以外のサービスや施設を対象として本発明を適用することができる。