【課題を解決するための手段】
【0009】
(要約)
本開示は、アンビル組立部、エンドエフェクタ、および/または中空の組織臓器の内壁に対する湾曲または円形の吻合および/または処置を行うための適切な外科ステープラに関する。
【0010】
本開示の側面に従って、外科ステープリング装置のためのアンビル組立部が提供される。アンビル組立部は、近位端および遠位端を有するアンビル中央ロッドであって、中央ロッドが中央の長手方向軸を規定する、アンビル中央ロッドと、アンビル中央ロッドの遠位端に留められるアンビルヘッドとを含む。アンビルヘッドは、組織接触表面を規定するアンビルプレートと、アンビルプレートの組織接触表面に形成される複数のステープル形成ポケットとを含み、複数のステープルポケットの各々が湾曲の長さを有する。
【0011】
アンビル組立部は、ステープル形成ポケットを有し得、各ステープル形成ポケットが、中央ロッドの中央の長手方向軸から延在する湾曲の半径を有する。
【0012】
アンビルヘッドは、円形であり得、アンビルプレートが、ステープル形成ポケットの複数の環状列を規定する。ステープル形成ポケットの各環状列は、同数のステープル形成ポケットを含み得る。
【0013】
ステープル形成ポケットの各環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離は、ステープル形成ポケットの全ての環状列に対して概ね同等であり得る。アンビル組立部は、ステープル形成ポケットを含み得、ステープル形成ポケットの内側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さが、ステープル形成ポケットの外側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さより相対的に短い。
【0014】
アンビルプレートは、ステープル形成ポケットの少なくとも2つの環状列、またはステープル形成ポケットの少なくとも3つの環状列を規定し得る。ある実施形態において、アンビルプレートは、ステープル形成ポケットの内側の環状列と、ステープル形成ポケットの中間の環状列と、ステープル形成ポケットの外側の環状列とを規定する。
【0015】
ステープル形成ポケットの中間の環状列の各ステープル形成ポケットの長さは、ステープル形成ポケットの内側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さより相対的に長くあり得る。ステープル形成ポケットの外側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さは、ステープル形成ポケットの中間の環状列の各ステープル形成ポケットの長さより相対的に長くあり得る。
【0016】
ある実施形態において、ステープル形成ポケットの内側の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離は、ステープル形成ポケットの中間の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離と概ね同等である。ステープル形成ポケットの中間の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離は、ステープル形成ポケットの外側の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離と概ね同等である。
【0017】
ある実施形態において、ステープル形成ポケットの少なくとも2つの隣接の環状列のステープル形成ポケットは、互いにネストされる。このように、アンビルの表面の利用は、ステープル捕獲に対して最大限にされる。さらに、ステープル形成ポケットの少なくとも2つの隣接の環状列のネスティングは、組織上の均等な圧力分布のためにステープルの一様な半径方向および長手方向の間隔を維持することを助ける。
【0018】
本開示のもう1つの側面に従って、外科ステープラと共に使用するためのエンドエフェクタが提供される。エンドエフェクタは、近位端および遠位端を有するアンビル中央ロッドであって、中央ロッドが中央の長手方向軸を規定する、アンビル中央ロッドと、アンビル中央ロッドの遠位端に留められるアンビルヘッドとを含むアンビル組立部を含む。アンビルヘッドは、組織接触表面を規定するアンビルプレートと、アンビルプレートの組織接触表面に形成される複数のステープル形成ポケットとを含み、複数のステープルポケットの各々が湾曲の長さを有する。エンドエフェクタは、アンビル組立部のいくつかのステープル形成ポケットに対応する複数のステープル保持スロットを規定するステープルカートリッジ組立部をさらに含み、ステープルカートリッジ組立部が、互いに間隔を空けられた関係で、ステープルカートリッジ組立部に支持される複数の外科ステープルを含む。
【0019】
ある実施形態において、ステープルカートリッジ組立部の複数のステープル保持スロットの各々は、湾曲の長さを有する。アンビル組立部の各ステープル形成ポケットは、中央ロッドの中央の長手方向軸から延在する湾曲の半径を有し得る。ステープルカートリッジ組立部の各ステープル保持スロットは、外科ステープラの中央の長手方向軸から延在する湾曲の半径を有し得る。
【0020】
アンビル組立部は、円形であり得、ステープル形成ポケットの複数の環状列を規定し得、カートリッジ組立部は、円形であり得、ステープル保持スロットの複数の環状列を規定し得る。
【0021】
アンビル組立部のステープル形成ポケットの各環状列は、同数のステープル形成ポケットを含み得る。ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの各環状列は、同数のステープル保持スロットを含み得る。
【0022】
アンビル組立部のステープル形成ポケットの各環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離は、ステープル形成ポケットの全ての環状列に対して概ね同等であり得る。ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの各環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離は、ステープル形成ポケットの全ての環状列に対して概ね同等である。
【0023】
アンビル組立部のステープル形成ポケットの内側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さは、アンビル組立部のステープル形成ポケットの外側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さより相対的に短くあり得る。ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの内側の環状列の各ステープル保持スロットの長さは、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列の各ステープル保持スロットの長さより相対的に短くあり得る。
【0024】
アンビル組立部のアンビルプレートは、ステープル形成ポケットの少なくとも2つの環状列、またはステープル形成ポケットの少なくとも3つの環状列を規定し得る。ステープルカートリッジ組立部は、ステープル保持スロットの少なくとも2つの環状列、またはステープル保持スロットの少なくとも3つの環状列を規定し得る。
【0025】
アンビル組立部のアンビルプレートは、ステープル形成ポケットの内側の環状列と、ステープル形成ポケットの中間の環状列と、ステープル形成ポケットの外側の環状列とを規定し得る。ステープルカートリッジ組立部は、ステープル保持スロットの内側の環状列と、ステープル保持スロットの中間の環状列と、ステープル保持スロットの外側の環状列とを規定し得る。
【0026】
アンビル組立部のステープル形成ポケットの中間の環状列の各ステープル形成ポケットの長さは、アンビル組立部のステープル形成ポケットの内側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さより相対的に長くあり得る。アンビル組立部のステープル形成ポケットの外側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さは、アンビル組立部のステープル形成ポケットの中間の環状列の各ステープル形成ポケットの長さより相対的に長くあり得る。
【0027】
ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列の各ステープル保持スロットの長さは、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの内側の環状列の各ステープル保持スロットの長さより相対的に長くあり得る。ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの外側の環状列の各ステープル保持スロットの長さは、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列の各ステープル保持スロットの長さより相対的に長くあり得る。
【0028】
アンビル組立部のステープル形成ポケットの内側の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離は、アンビル組立部のステープル形成ポケットの中間の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離と概ね同等であり得る。アンビル組立部のステープル形成ポケットの中間の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離は、アンビル組立部のステープル形成ポケットの外側の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離と概ね同等であり得る。
【0029】
ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの内側の環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離は、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離と概ね同等であり得る。ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離は、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの外側の環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離と概ね同等であり得る。
【0030】
アンビル組立部のステープル形成ポケットの少なくとも2つの隣接の環状列のステープル形成ポケットは、互いにネストされ得る。ステープルカートリッジは、湾曲のバックスパンを有する外科ステープルを含み得る。
【0031】
ステープルカートリッジのステープル保持スロットの各環状列の各ステープル保持スロットは、ステープル保持スロットの長さに対応する適切な長さを有するバックスパンを有する外科ステープルを装填され得る。ステープルカートリッジのステープル保持スロットの各環状列の各ステープル保持スロットは、ステープル保持スロットの長さに対応する適切な長さを有するバックスパンを有する外科ステープルを装填され得る。
【0032】
ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列の各ステープル保持スロットに装填される外科ステープルのバックスパンの長さは、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの内側の環状列の各ステープル保持スロットに装填される外科ステープルのバックスパンの長さより相対的に長くあり得る。ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの外側の環状列の各ステープル保持スロットに装填される外科ステープルのバックスパンの長さは、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列の各ステープル保持スロットに装填される外科ステープルのバックスパンの長さより相対的に長くあり得る。
【0033】
各外科ステープルは、バックスパンと、バックスパンの各対向した末端から垂れ下がるレッグとを含み得、レッグは、平面を規定し、バックスパンは、弓状であり、外科ステープルのレッグによって規定される平面から外への方向で突き出る。
【0034】
なお本開示のもう1つの側面に従って、外科ステープラは提供され、固定ハンドルと、接近メカニズムと、複数の外科ファスナを発射するための発射トリガーとを含むハンドル組立部と、ハンドルの遠位端に支持されるエンドエフェクタとを含む。エンドエフェクタは、接近メカニズムへの選択的な接続のために構成される近位端および遠位端を有するアンビル中央ロッドであって、中央ロッドが中央の長手方向軸を規定する、アンビル中央ロッドと、アンビル中央ロッドの遠位端に留められるアンビルヘッドとを含むアンビル組立部を含む。アンビルヘッドは、組織接触表面を規定するアンビルプレートと、アンビルプレートの組織接触表面に形成される複数のステープル形成ポケットとを含み、複数のステープルポケットの各々が湾曲の長さを有する。エンドエフェクタは、アンビル組立部のいくつかのステープル形成ポケットに対応する複数のステープル保持スロットを規定するステープルカートリッジ組立部をさらに含み、ステープルカートリッジ組立部が、互いに間隔を空けられた関係で、ステープルカートリッジ組立部に支持される複数の外科ステープルを含む。
【0035】
ステープルカートリッジ組立部の複数のステープル保持スロットの各々は、湾曲の長さを有し得る。
【0036】
アンビル組立部の各ステープル形成ポケットは、中央ロッドの中央の長手方向軸から延在する湾曲の半径を有し得る。ステープルカートリッジ組立部の各ステープル保持スロットは、外科ステープラの中央の長手方向軸から延在する湾曲の半径を有し得る。
【0037】
アンビル組立部は、円形であり得、ステープル形成ポケットの複数の環状列を規定し得、カートリッジ組立部は、円形であり得、ステープル保持スロットの複数の環状列を規定し得る。
【0038】
アンビル組立部のステープル形成ポケットの各環状列は、同数のステープル形成ポケットを含み得る。
【0039】
ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの各環状列は、同数のステープル保持スロットを含み得る。
【0040】
アンビル組立部のステープル形成ポケットの各環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離は、ステープル形成ポケットの全ての環状列に対して概ね同等であり得る。ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの各環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離は、ステープル形成ポケットの全ての環状列に対して概ね同等であり得る。
【0041】
アンビル組立部のステープル形成ポケットの内側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さは、アンビル組立部のステープル形成ポケットの外側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さより相対的に短くあり得る。ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの内側の環状列の各ステープル保持スロットの長さは、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの外側の環状列の各ステープル保持スロットの長さより相対的に短くあり得る。
【0042】
アンビル組立部のアンビルプレートは、ステープル形成ポケットの少なくとも2つの環状列、またはステープル形成ポケットの少なくとも3つの環状列を規定し得る。ステープルカートリッジ組立部は、ステープル保持スロットの少なくとも2つの環状列、またはステープル保持スロットの少なくとも3つの環状列を規定し得る。
【0043】
アンビル組立部のアンビルプレートは、ステープル形成ポケットの内側の環状列と、ステープル形成ポケットの中間の環状列と、ステープル形成ポケットの外側の環状列とを規定し得る。ステープルカートリッジ組立部は、ステープル保持スロットの内側の環状列と、ステープル保持スロットの中間の環状列と、ステープル保持スロットの外側の環状列とを規定し得る。
【0044】
アンビル組立部のステープル形成ポケットの中間の環状列の各ステープル形成ポケットの長さは、アンビル組立部のステープル形成ポケットの内側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さより相対的に長くあり得る。アンビル組立部のステープル形成ポケットの外側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さは、アンビル組立部のステープル形成ポケットの中間の環状列の各ステープル形成ポケットの長さより相対的に長くあり得る。
【0045】
ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列の各ステープル保持スロットの長さは、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの内側の環状列の各ステープル保持スロットの長さより相対的に長くあり得る。ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの外側の環状列の各ステープル保持スロットの長さは、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列の各ステープル保持スロットの長さより相対的に長くあり得る。
【0046】
アンビル組立部のステープル形成ポケットの内側の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離は、アンビル組立部のステープル形成ポケットの中間の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離と概ね同等であり得る。アンビル組立部のステープル形成ポケットの中間の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離は、アンビル組立部のステープル形成ポケットの外側の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離と概ね同等であり得る。
【0047】
ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの内側の環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離は、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離と概ね同等であり得る。ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離は、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの外側の環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離と概ね同等であり得る。
【0048】
アンビル組立部のステープル形成ポケットの少なくとも2つの隣接の環状列のステープル形成ポケットは、互いにネストされ得る。
【0049】
ステープルカートリッジのステープル保持スロットの各環状列の各ステープル保持スロットは、ステープル保持スロットの長さに対応する適切な長さを有するバックスパンを有する外科ステープルを装填され得る。
【0050】
ステープルカートリッジのステープル保持スロットの各環状列の各ステープル保持スロットは、ステープル保持スロットの長さに対応する適切な長さを有するバックスパンを有する外科ステープルを装填され得る。ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列の各ステープル保持スロットに装填される外科ステープルのバックスパンの長さは、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの内側の環状列の各ステープル保持スロットに装填される外科ステープルのバックスパンの長さより相対的に長くあり得る。ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの外側の環状列の各ステープル保持スロットに装填される外科ステープルのバックスパンの長さは、ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの中間の環状列の各ステープル保持スロットに装填される外科ステープルのバックスパンの長さより相対的に長くあり得る。
【0051】
各外科ステープルは、湾曲しているバックスパンを有し得る。各外科ステープルは、バックスパンと、バックスパンの各対向した末端から垂れ下がるレッグとを含み得、レッグは、平面を規定し、バックスパンは、弓状であり、外科ステープルのレッグによって規定される平面から外への方向で突き出る。
【0052】
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1) 外科ステープラであって、該外科ステープラは、
固定ハンドルと、接近メカニズムと、複数の外科ファスナを発射するための発射トリガーとを含むハンドル組立部と、
該ハンドル組立部の遠位端に支持されるエンドエフェクタと
を含み、
該エンドエフェクタが、
アンビル組立部と、
ステープルカートリッジ組立部と
を含み、
該アンビル組立部が、
該接近メカニズムへの選択的な接続のために構成される近位端と、遠位端とを有するアンビル中央ロッドであって、該中央ロッドが、中央の長手方向軸を規定する、アンビル中央ロッドと、
該アンビル中央ロッドの遠位端に留められるアンビルヘッドであって、該アンビルヘッドが、
組織接触表面を規定するアンビルプレートと、
該アンビルプレートの該組織接触表面に形成される複数のステープル形成ポケットと
を含み、該複数のステープルポケットの各々が湾曲の長さを有する、アンビルヘッドと
を含み、
該ステープルカートリッジ組立部が、該アンビル組立部のいくつかのステープル形成ポケットに対応する複数のステープル保持スロットを規定し、該ステープルカートリッジ組立部が、互いに対して間隔を空けられた関係で、該ステープルカートリッジ組立部内に支持される複数の外科ステープルを含む、外科ステープラ。
(項目2) 上記ステープルカートリッジ組立部の上記複数のステープル保持スロットの各々は、湾曲の長さを有する、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目3) 上記アンビル組立部の各ステープル形成ポケットは、上記中央ロッドの上記中央の長手方向軸から延在する湾曲の半径を有する、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目4) 上記ステープルカートリッジ組立部の各ステープル保持スロットは、上記外科ステープラの中央の長手方向軸から延在する湾曲の半径を有する、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目5) 上記アンビル組立部は、円形であり、ステープル形成ポケットの複数の環状列を規定し、上記カートリッジ組立部は、円形であり、ステープル保持スロットの複数の環状列を規定する、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目6) 上記アンビル組立部のステープル形成ポケットの各環状列は、同数のステープル形成ポケットを含む、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目7) 上記ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの各環状列は、同数のステープル保持スロットを含む、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目8) 上記アンビル組立部のステープル形成ポケットの各環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離は、ステープル形成ポケットの全ての環状列に対して概ね同等である、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目9) 上記ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの各環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離は、ステープル形成ポケットの全ての環状列に対して概ね同等である、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目10) 上記アンビル組立部のステープル形成ポケットの相対的に内側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さは、該アンビル組立部のステープル形成ポケットの相対的に外側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さより相対的に短い、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目11) 上記ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの相対的に内側の環状列の各ステープル保持スロットの長さは、該ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの相対的に外側の環状列の各ステープル保持スロットの長さより相対的に短い、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目12) 上記アンビル組立部の上記アンビルプレートは、ステープル形成ポケットの少なくとも2つの環状列を規定する、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目13) 上記ステープルカートリッジ組立部は、ステープル保持スロットの少なくとも2つの環状列を規定する、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目14) 上記アンビル組立部の上記アンビルプレートは、ステープル形成ポケットの内側の環状列と、ステープル形成ポケットの中間の環状列と、ステープル形成ポケットの外側の環状列とを規定する、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目15) 上記ステープルカートリッジ組立部は、ステープル保持スロットの内側の環状列と、ステープル保持スロットの中間の環状列と、ステープル保持スロットの外側の環状列とを規定する、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目16) 上記アンビル組立部のステープル形成ポケットの上記中間の環状列の各ステープル形成ポケットの長さは、該アンビル組立部のステープル形成ポケットの上記内側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さより相対的に長い、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目17) 上記アンビル組立部のステープル形成ポケットの上記外側の環状列の各ステープル形成ポケットの長さは、該アンビル組立部のステープル形成ポケットの上記中間の環状列の各ステープル形成ポケットの長さより相対的に長い、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目18) 上記ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの上記中間の環状列の各ステープル保持スロットの長さは、該ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの上記内側の環状列の各ステープル保持スロットの長さより相対的に長い、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目19) 上記ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの上記外側の環状列の各ステープル保持スロットの長さは、該ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの上記中間の環状列の各ステープル保持スロットの長さより相対的に長い、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目20) 上記アンビル組立部のステープル形成ポケットの上記内側の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離は、該アンビル組立部のステープル形成ポケットの上記中間の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離と概ね同等である、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目21) 上記アンビル組立部のステープル形成ポケットの上記中間の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離は、該アンビル組立部のステープル形成ポケットの上記外側の環状列における隣接のステープル形成ポケットの間の距離と概ね同等である、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目22) 上記ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの上記内側の環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離は、該ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの上記中間の環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離と概ね同等である、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目23) 上記ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの上記中間の環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離は、該ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの上記外側の環状列における隣接のステープル保持スロットの間の距離と概ね同等である、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目24) 上記アンビル組立部のステープル形成ポケットの少なくとも2つの隣接の環状列の上記ステープル形成ポケットは、互いにネストされる、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目25) 上記ステープルカートリッジのステープル保持スロットの各環状列の各ステープル保持スロットは、該ステープル保持スロットの上記長さに対応する適切な長さを有するバックスパンを有する外科ステープルを装填される、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目26) 上記ステープルカートリッジのステープル保持スロットの各環状列の各ステープル保持スロットは、該ステープル保持スロットの上記長さに対応する適切な長さを有するバックスパンを有する外科ステープルを装填される、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目27) 上記ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの上記中間の環状列の各ステープル保持スロットに装填される上記外科ステープルの上記バックスパンの長さは、該ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの上記内側の環状列の各ステープル保持スロットに装填される上記外科ステープルの上記バックスパンの長さより相対的に長い、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目28) 上記ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの上記外側の環状列の各ステープル保持スロットに装填される上記外科ステープルの上記バックスパンの長さは、該ステープルカートリッジ組立部のステープル保持スロットの上記中間の環状列の各ステープル保持スロットに装填される上記外科ステープルの上記バックスパンの長さより相対的に長い、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
(項目29) 各外科ステープルは、バックスパンと、該バックスパンの各対向した末端から垂れ下がるレッグとを含み、該レッグは、平面を規定し、該バックスパンは、弓状であり、該外科ステープルの該レッグによって規定される該平面から外への方向で突き出る、上記項目のいずれかに記載の外科ステープラ。
【0053】
(摘要)
本開示は、アンビル組立部、エンドエフェクタ、および/または中空の組織臓器の内壁に対する湾曲または円形の吻合および/または処置を行うための適切な外科ステープラに関し、アンビル組立部が、近位端および遠位端を有するアンビル中央ロッドであって、中央ロッドが中央の長手方向軸を規定する、アンビル中央ロッドと、アンビル中央ロッドの遠位端に留められるアンビルヘッドとを含む。アンビルヘッドは、組織接触表面を規定するアンビルプレートと、アンビルプレートの組織接触表面に形成される複数のステープル形成ポケットとを含み、複数のステープルポケットの各々が弓状の長手方向軸を規定する。
【0054】
本明細書で開示された円形外科ステープリングデバイスのさまざまな実施形態は、図面を参照することと共に本明細書に開示される。