特許第6247831号(P6247831)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6247831
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】車両組立てロボットのグリッパー
(51)【国際特許分類】
   B25J 15/08 20060101AFI20171204BHJP
【FI】
   B25J15/08 B
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-81517(P2013-81517)
(22)【出願日】2013年4月9日
(65)【公開番号】特開2014-97565(P2014-97565A)
(43)【公開日】2014年5月29日
【審査請求日】2016年3月16日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0128571
(32)【優先日】2012年11月14日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
(73)【特許権者】
【識別番号】506309168
【氏名又は名称】延世大学校 産学協力団
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】崔 載 榮
(72)【発明者】
【氏名】金 延 勲
(72)【発明者】
【氏名】沈 明 勲
【審査官】 貞光 大樹
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第06601891(US,B1)
【文献】 実開平06−047282(JP,U)
【文献】 米国特許第06227588(US,B1)
【文献】 実開平02−004881(JP,U)
【文献】 実開平05−040281(JP,U)
【文献】 特開2012−171019(JP,A)
【文献】 特開2012−144342(JP,A)
【文献】 特開2010−76002(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 1/00−21/02
B66C 1/00−1/46;1/54−3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下に延長された形状のグリッパー本体と、
前記グリッパー本体の下端部から前方に折曲されて形成されることにより組立て対象の下端部を支持する下端把持部と、
前記グリッパー本体の上端部に後端がヒンジで連結され前端が前方に延長されることにより前方に回転時に組立て対象の上端部を把持する上端把持部と、
前記グリッパー本体の上端部から後方に折曲されて延長された設置台と、
前記設置台の上端と上端把持部の間を2節リンク形式で連結する第1リンク及び第2リンクで構成されたリンク部と、
前記リンク部に駆動力を伝達することにより上端把持部を後方又は前方に回転させる駆動部と、
を含み、
前記グリッパー本体は、垂直のボディー部、ボディー部下端から後方に折曲された折曲部、折曲部下端から垂直に下向した垂直部で構成され、
前記グリッパー本体のボディー部には、前方に突出して組立て対象と接触する緩衝部が設けられ、移動時に組立て対象が後方に傾くことを防止し、
前記下端把持部の前端には、上方に突出した引っかかり突起が形成され、組立て対象の下端部が引っかかることにより前方への離脱を防止し、
前記上端把持部は、放物線の形状とされることを特徴とする車両組立てロボットのグリッパー。
【請求項2】
前記下端把持部は、グリッパー本体の垂直部下端から前方に折曲されて形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両組立てロボットのグリッパー。
【請求項3】
前記グリッパー本体の垂直部及び下端把持部には圧力センサーが設けられることにより組立て対象の下端部が下端把持部に完全に把持されたかを検出することを特徴とする請求項2に記載の車両組立てロボットのグリッパー。
【請求項4】
前記リンク部の第1リンクの後端は、設置台の上端にヒンジで連結され、第2リンクの後端は、第1リンクの前端にヒンジで連結されて、第2リンクの前端は上端把持部にヒンジで連結されたことを特徴とする請求項1に記載の車両組立てロボットのグリッパー。
【請求項5】
前記駆動部は、設置台に設置され、第1リンクの後端に回転力を伝達する電動モーターであることを特徴とする請求項4に記載の車両組立てロボットのグリッパー。
【請求項6】
前記リンク部は、組立て対象が下端把持部と上端把持部によって完全に把持される時、第1リンクと第2リンクが完全に広がることにより一直線上に位置することを特徴とする請求項1に記載の車両組立てロボットのグリッパー。
【請求項7】
前記設置台は、グリッパー本体の上端部から後方及び上方の対角線方向に折曲されて延長されたことを特徴とする請求項1に記載の車両組立てロボットのグリッパー。
【請求項8】
前記組立て対象は、車両のFEMで、下端把持部はFEMのバンパーモジュールの下端部を把持し、上端把持部はFEMの上端部を把持することを特徴とする請求項1に記載の車両組立てロボットのグリッパー。
【請求項9】
前記組立て対象は、車両の燃料タンクモジュール又はショックアブソーバーモジュールで、下端把持部は燃料タンクモジュール又はショックアブソーバーモジュールの下端部を把持し、上端把持部は燃料タンクモジュール又はショックアブソーバーモジュールの上端部を把持することを特徴とする請求項1に記載の車両組立てロボットのグリッパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両製造の産業現場で利用される車両組立てロボットのグリッパーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両組立てロボットのグリッパーとしては、KR10−2004−0017667Aの「車両のフロントエンドアセンブリー用装着ローダー」がある。これは『自動車量産工場のインライン組立工程を最小化し、モジュール化によって適用される車両のフロントエンドアセンブリーを正確に装着して投入することを可能にする専用装備で製作するものである。フロントエンドアセンブリーの外観品質を保存し、車体に正確に組立てられるように固定し、組立て誤差を最小化して完成車直行率を高めるように組立工程の一側に配置される上下移動用レールと;前記レールに沿って駆動手段によって上下にスライド移動するスライドブロックと;前記スライドブロック上に固定される垂直フレームと;前記垂直フレームの上端に装着される上部水平フレームと;前記垂直フレームの下端に装着される下部水平フレームと;前記上部水平フレームの両端にそれぞれ装着されて前記フロントエンドアセンブリー上のラジエーターサポートアッパーセンターパネルをクランピングするクランピング手段と;前記下部水平フレームの両端に装着されて前記フロントエンドアセンブリー上のフロントバンパーレールの下部に構成される規制ホールに挿入されて装着する装着基準ピンと;前記下部水平フレーム上で、前記装着基準ピンの内側にそれぞれ装着されて前記フロントエンドアセンブリー上のフロントバンパーレールに作用して前記装着基準ピンの装着状態を検出する装着状態検出手段を含む車両のフロントエンドアセンブリー用装着ローダー』を開示している。
【0003】
上記の先行文献で提示するローダーは、FEM(Front End Module)組立工程に適用される自動化ロボットに適用されるものであって、FEMは重さ(40kg)に比べて体積が大きく複雑な形状を有する。
【0004】
したがって、このようなFEMを運搬するための自動化ロボットの場合、一般的なロボットに適用される人間の手を模倣したグリッパーでは、FEM組立工程を遂行することが困難である。しかし、従来のローダーは重さに対する出力が高くないため、高荷重環境に適用される場合、グリッパーシステムが大きくなるか対応が不可であった。既存のFEM組立工程では、専用ローダーを用いて作業を遂行するが、このFEMローダーは省力化装備としてホイストに装着されて作動されなければならず、体積が大きくかつ重いため、一般的な産業ロボットに適用することができず、FEM組立工程にのみ最適化されている。そのため、一般産業ロボットに適用可能なグリッパーが必要であった。すなわち、着用型ロボットの場合、重くて体積が大きいFEMを自由自在に持ち上げた後、移動させなければならないが、これに適するグリッパーが必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】KR10−2004−0017667A
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、一般的な産業ロボットや着用型ロボットに適用が可能な車両組立てロボットのグリッパーを提供するところにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による車両組立てロボットのグリッパーは、上下に延長された形状のグリッパー本体と、前記グリッパー本体の下端部から前方に折曲されて形成されることにより組立て対象の下端部を支持する下端把持部と、前記グリッパー本体の上端部に後端がヒンジで連結され前端が前方に延長されることにより前方に回転時に組立て対象の上端部を把持する上端把持部と、前記グリッパー本体の上端部から後方に折曲されて延長された設置台と、前記設置台の上端と上端把持部の間を2節リンク形式で連結する第1リンク及び第2リンクで構成されたリンク部と、前記リンク部に駆動力を伝達することにより上端把持部を後方又は前方に回転させる駆動部と、を含み、前記グリッパー本体は、垂直のボディー部、ボディー部下端から後方に折曲された折曲部、折曲部下端から垂直に下向した垂直部で構成され、前記グリッパー本体のボディー部には、前方に突出して組立て対象と接触する緩衝部が設けられ、移動時に組立て対象が後方に傾くことを防止し、前記下端把持部の前端には、上方に突出した引っかかり突起が形成され、組立て対象の下端部が引っかかることにより前方への離脱を防止し、前記上端把持部は、放物線の形状とされることを特徴とする。
【0010】
前記下端把持部は、グリッパー本体の垂直部下端から前方に折曲されて形成されることが好ましい。
【0011】
前記グリッパー本体の垂直部及び下端把持部には圧力センサーが設けられることにより組立て対象の下端部が下端把持部に完全に把持されたかを検出することが好ましい。
【0015】
前記リンク部の第1リンクの後端は、設置台の上端にヒンジで連結され、第2リンクの後端は、第1リンクの前端にヒンジで連結されて、第2リンクの前端は、上端把持部にヒンジで連結されることが好ましい。
【0016】
前記駆動部は、設置台に設置され、第1リンクの後端に回転力を伝達する電動モーターであることが好ましい。
【0017】
前記リンク部は、組立て対象が下端把持部と上端把持部によって完全に把持される時、第1リンクと第2リンクが完全に広がることにより一直線上に位置することが好ましい。
【0018】
前記設置台は、グリッパー本体の上端部から後方及び上方の対角線方向に折曲されて延長されることが好ましい。
【0020】
前記組立て対象は、車両のFEMで、下端把持部は、FEMのバンパーモジュールの下端部を把持し、上端把持部はFEMの上端部を把持することが好ましい。
【0021】
前記組立て対象は、車両の燃料タンクモジュール又はショックアブソーバーモジュールで、下端把持部は燃料タンクモジュール又はショックアブソーバーモジュールの下端部を把持し、上端把持部は燃料タンクモジュール又はショックアブソーバーモジュールの上端部を把持することが好ましい。
【発明の効果】
【0022】
上述したような構造からなる車両組立てロボットのグリッパーによれば、一般産業ロボットや着用型ロボットにも適用が可能である。
【0023】
また、比較的重量対比体積が大きいFEMを安定的に把持することによりFEMを持ち上げた状態でも容易に移動が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施例による車両組立てロボットのグリッパーの斜視図である。
図2図1の車両組立てロボットのグリッパーの作動状態図である。
図3図1の車両組立てロボットのグリッパーの作動状態図である。
図4図1の車両組立てロボットのグリッパーにFEMが把持された状態を示した図面である。
図5図4の車両組立てロボットのグリッパーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下では添付された図面を参照して、本発明の望ましい実施例による車両組立てロボットのグリッパーについて説明する。
【実施例】
【0026】
図1は、本発明の一実施例による車両組立てロボットのグリッパーの斜視図である。本発明の車両組立てロボットのグリッパーは、上下に延長された形状のグリッパー本体100;グリッパー本体100の下端部から前方に折曲されて形成されることにより組立て対象Fの下端部を支持する下端把持部200;グリッパー本体100の上端部に後端がヒンジで連結され前端が前方に延長されることにより前方に回転時に組立て対象Fの上端部を把持する上端把持部300;グリッパー本体100の上端部から後方に折曲されて延長された設置台400;設置台400の上端と上端把持部300の間を2節リンク形式で連結する第1リンク520及び第2リンク540で構成されたリンク部500;及びリンク部500に駆動力を伝達することにより上端把持部300を後方又は前方に回転させる駆動部600;を含む。
【0027】
図2図3は、図1の車両組立てロボットのグリッパーの作動状態図であり、図2は平常時の状態で、図3は組立て対象を把持する場合の状態を示す。
【0028】
本発明のグリッパー本体100は、上下に延長された形状で、基本的なグリッパーのフレームを構成する。そしてグリッパー本体100は、長さ方向に収縮/伸張可能な構造であることができる。これはグリッパー本体100の一部を垂直にスライディング可能な二つの部分に分けることにより容易に具現が可能であり、一部には複数のホールを形成し他の側には複数のホールに挿入されるピンを形成することにより手作業によって長さ調節が可能なようにすることも可能である。そのような垂直長さ調整によって、多様な組立て対象に適用が可能である。
【0029】
一方、グリッパー本体100は、垂直のボディー部120、ボディー部120下端から後方に折曲された折曲部140、折曲部140下端から垂直に下向した垂直部160で構成することができる。
【0030】
そして、下端把持部200は、前記グリッパー本体100の下端部から前方に折曲されて形成されることにより、組立て対象Fの下端部を支持する。そのような下端把持部200は、グリッパー本体100の垂直部160下端から前方に折曲されて形成されるようにすることが可能である。これによって組立て対象Fを把持する時、下端把持部200が組立て対象Fを下方で支持する。
【0031】
そしてグリッパー本体100の垂直部160及び下端把持部200には圧力センサー162、240が設けられることにより組立て対象Fの下端部が下端把持部200に完全に把持されたかを検出するようにすることが可能である。そのような検出を通して、はじめて上端把持部300が組立て対象の把持を遂行する。すなわち、下端把持部200がまず組立て対象の把持を遂行し、これを圧力センサー162、240で検出した後、上端把持部300が把持を遂行することにより組立て対象Fを安全に把持することが可能である。
【0032】
一方、グリッパー本体100のボディー部120には、前方に突出して組立て対象Fと接触する緩衝部122が設けられることにより移動時に組立て対象Fが後方に傾くことを防止するようにする。すなわち、組立て対象を下端把持部200と上端把持部300で把持した後、移動時には組立て対象Fの形状によっては組立て対象がロボット側すなわち、後方に傾くおそれがある。よって、これを防止するために緩衝部122をおくことにより、組立て対象Fを上端把持部300と下端把持部200の間で安定的に支持するようにする。
【0033】
また、下端把持部200の前端には上方に突出した引っかかり突起220が形成されて組立て対象Fの下端部が引っかかることにより、前方への離脱が防止される。これによって組立て対象の下端部は、下端把持部200に引っかかり、引っかかり突起220によって再び前方への離脱が防止され、同時に圧力センサー162、240によって把持が確実にできたかをセンシングするようにする。
【0034】
また、上端把持部300は、後端がグリッパー本体100の上端部にヒンジで連結され、前端が前方に放物線を描くように延長されるようにする。上端把持部300は、グリッパー本体100の上端部に後端がヒンジHで連結され前端が前方に延長されることにより前方に回転時に組立て対象Fの上端部を把持するようにする。そして、その形状を放物線の形状にすることにより多様に変更し得る組立て対象を常にロボット側、すなわち、後方に加圧しながら抱え込んで引っぱるようにすることにより把持を遂行する。
【0035】
グリッパー本体100の上端部では設置台400が後方に折曲されて延長され、設置台400の上端と上端把持部300の間を2節リンク形式で連結する第1リンク520及び第2リンク540で構成されたリンク部500を設ける。
【0036】
また、リンク部500に駆動力を伝達することにより上端把持部300を後方又は前方に回転させる駆動部600を追加する。
【0037】
具体的には、リンク部500の第1リンク520の後端は、設置台400の上端にヒンジHで連結され、第2リンク540の後端は、第1リンク520の前端にヒンジHで連結されて、第2リンク540の前端は、上端把持部300にヒンジで連結される。
【0038】
そして、駆動部600は、設置台400に設置され、第1リンク520の後端に回転力を伝達する電動モーターである。
【0039】
これによって、駆動部600の駆動時に第1リンク520が回転し、それに伴って第2リンク540もまた加圧されて回転する。そして第2リンク540によって上端把持部300が押されて回転するのであり、上端把持部300が組立て対象Fの上端を完全に把持するに伴い、第1リンク520と第2リンク540は一直線をなすようにする。
【0040】
すなわち、リンク部500は、組立て対象Fが下端把持部200と上端把持部300によって完全に把持される時、第1リンク520と第2リンク540が完全に広がることにより一直線上に位置するようにするが、この場合、第1リンク520と第2リンク540が一直線をなすことにより機構的に回転しない安定的な姿勢を維持することができるようにする。したがって駆動部600から持続的に過度な動力を伝達しなくても上端把持部300が組立て対象Fを把持した状態で維持される。
【0041】
勿論、組立て対象の形状によってグリッパー本体の垂直長さや設置台の水平長さを調整して完全な把持時点と、第1リンク520と第2リンク540が一直線をなす時点を同一にする必要がある。
【0042】
また、設置台400は、グリッパー本体100の上端部から後方及び上方の対角線方向に折曲されて延長され、設置台400は長さ方向に収縮/伸張可能な構造にすることにより、組立て対象に対する上端把持部の水平距離と垂直距離を全て調節することができる。
【0043】
図4は、図1に示された車両組立てロボットのグリッパーにFEMが把持された状態を示した図面である。図5は、図4に示された車両組立てロボットのグリッパーを側方から眺めた斜視図である。
【0044】
この場合には、組立て対象Fは車両のFEMで、下端把持部200はFEMのバンパーモジュールF20の下端部を把持し、上端把持部300はFEMの上端部F10を把持する。このように、本発明の車両組立てロボットのグリッパーは、車両のFEMの場合、下端把持部200がバンパーモジュールF20を支持し上端把持部300がFEMの上端部F10を抱え込むように把持することにより、安定的にFEMをつかんで移動することができ、バンパーモジュールF20が曲線の形態であることを勘案する時、両腕ロボットの場合にもこれを容易に安定的に支持することができる。
【0045】
一方、本発明の組立て対象Fは、車両の燃料タンクモジュール又はショックアブソーバーモジュールに適用することができる。そしてこれに限定されるのではなく、車両の組立用モジュールのうち重量が相当にある部分に対して適用が可能なものである。よって、組立て対象Fが車両の燃料タンクモジュール又はショックアブソーバーモジュールの場合に、下端把持部200は燃料タンクモジュール又はショックアブソーバーモジュールの下端部を把持し、上端把持部300は燃料タンクモジュール又はショックアブソーバーモジュールの上端部を把持することができる。
【0046】
本発明は、特定の実施例に関して図示して説明したが、以下の特許請求の範囲によって提供される本発明の技術的思想の範囲内で、多様に変形できる。
【符号の説明】
【0047】
100 グリッパー本体
200 下端把持部
300 上端把持部
400 設置台
500 リンク部
520 第1リンク
540 第2リンク
600 駆動部
図1
図2
図3
図4
図5