(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、或いはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【0014】
なお、以下の実施形態
及び参考例では、説明の便宜上、携帯電話機について、表示装置の画面の法線方向における前側を「正面」、同方向における後側を「背面」と称し、上下方向における上側を「上」、同方向における下側を「下」と称し、正面側から見たときの左右方向における左側を「左」、同方向における右側を「右」と称する。
【0015】
《
参考例1》
図1は、この
参考例1に係る携帯電話機1を正面側から見た斜視図である。
図2は、この携帯電話機1の分解斜視図である。
図3は、この携帯電話機1の筐体3を構成する表側キャビネット7の背面図である。また、
図4は、
図3のIV−IV線相当における携帯電話機1の断面図である。
【0016】
携帯電話機1は、
図1及び
図2に示すように、ストレートタイプのスマートフォンと呼ばれる携帯端末であり、正面視で略長方形状の扁平な筐体3内にスピーカやマイク、カメラ、カードコネクタ(不図示)、これらの動作を制御する制御回路基板13、電池パック19などの複数の電子部品を収容した構造を有する。
【0017】
筐体3は、タッチパネル付きの表示装置5を表面側に収容する表側キャビネット7と、この表側キャビネット7の背面側に取り付けられた裏側キャビネット9と、この裏側キャビネット9の背面側を覆うリヤカバー11とで構成されている。表側キャビネット7は、
図2及び
図4に示すように、略矩形枠状の樹脂製フレーム7aを有し、このフレーム7aの内側開口を塞ぐように剛性部材としてステンレス鋼板などの金属板7bがインサート成形されてなる。
【0018】
この表側キャビネット7の背面側には、制御回路基板13が上半部に、外部電源(不図示)などと接続される外部接続ユニット15が下端部にそれぞれ設けられている。そして、表側キャビネット7においてこれら制御回路基板13と外部接続ユニット15との間には、正面側に凹む矩形凹状の電池収容部17が設けられている。この電池収容部17には、扁平な略矩形板状の電池パック19が制御回路基板13に接続された状態で収容されている。
【0019】
電池収容部17の底面は、表側キャビネット7の金属板7bの一部で構成されている。この電池収容部17の底面のうち左側寄りの部分には、
図3に示すように、表示装置5を構成する液晶パネルと制御回路基板13とを接続するパネル用フレキシブル配線基板(Flexible Printed Circuit、以下、FPCと称する)21と、表示装置5を構成するバックライトと制御回路基板13とを接続するライト用FPC23とが、当該電池収容部17を上下方向に縦断するようにそれぞれ延びている。
【0020】
本
参考例では、パネル用FPC21が右側に配置され、ライト用FPC23が左側に配置されている。そして、ライト用FPC23は、電池収容部17の底面における左縁から右側(
図3で電池収容部17の右側の縁から左側)に間隔をあけて配置されている。そのことで、電池収容部17の底面のうち左縁沿いの部分には、電池パック19を包装する後述の包装材29を接着するための接着代25が設けられている。
【0021】
また、電池収容部17の底面のうち右側寄りの部分には、制御回路基板13と外部接続ユニット15とを接続する外部接続用FPC27が当該電池収容部17を上下方向に縦断するように延びている。この外部接続用FPC27は、電池収容部17の底面における右縁から左側(
図3で電池収容部17の左側の縁から右側)に間隔をあけて配置されている。そのことで、電池収容部17の底面のうち右縁沿いの部分には、電池パック19を包装する後述の包装材29を接着するための接着代25が設けられている。
【0022】
図5(a)は、包装材29で包装された状態の電池パック19の斜視図である。
図5(b)は、電池パック19とこれを包装する包装材29とを示す斜視図である。電池収容部17に収容される
図5(b)に示す電池パック19は、厚さを抑えるために、リチウムポリマー電池をラミネートフィルムなどの薄いフィルムやシートからなる柔軟な外装材で包んだだけの剛性の低い電池パックである。
【0023】
この電池パック19は、制御回路基板13に接続するためのFPC28を有し、このFPC28が制御回路基板13に接続されていることで、同基板13に給電可能になっている。また、電池パック19は、
図5(a),(b)に示すように、PET(Polyethylene terephthalate)などの汎用プラスチックからなる包装材29で包装されている。
【0024】
この包装材29は、柔軟性を有する一枚のシートを電池パック19の外形に沿わせるように折り曲げて電池パック19を内部に収容する扁平な矩形袋状に組み立てられている。具体的には、包装材29は、矩形状の正面部29aと、この正面部29aの右辺から背面側に延びる細長い矩形状の右面部29bと、この右面部29bに続いて正面部29aと対向し矩形の上縁中央部分を切り欠いたような形状の背面部29cと、正面部29aの左辺から背面側に延びる細長い矩形状の左面部29dと、正面部29aの下辺から背面側に延びる細長い矩形状の下面部29eと、正面部29aの上辺から背面側に延びる細長い矩形状の上面部29fとを備えている。
【0025】
これら複数の面部29a,29b,29c,29d,29e,29fのうち上面部29fには、電池パック19のFPC28を挿通させる挿通孔31が形成されている。また、左面部29d、下面部29e及び上面部29fには、背面部29c側に折り曲げられて背面部29cの外面に重なる接着片29gが設けられている。包装材29は、これら各接着片29gを背面部29cに両面テープ33で接着し、左面部29d、下面部29e及び上面部29fを背面部29cに留めることにより立体形状に組み立てられている。
【0026】
電池パック19は、
図2及び
図3に示すように、この包装材29を、接着材として取扱いの容易な両面テープ35で電池収容部17の底面に接着することにより、電池収容部17に固定されている。両面テープ35は、上下方向に細長い帯状に形成されていて、各種FPC21,23,27に重ならないように電池収容部17の底面における左右両側の接着代25にそれぞれ配置されている。そして、包装材29の正面部29aのうち左右両端部は、これら両面テープ35で電池収容部17の接着代25にそれぞれ貼り付けられている。こうして、電池パック19は、包装材29に包装された状態で、包装材29を介して電池収容部17の底面に貼り付けられている。
【0027】
この
参考例1によると、電池パック19が包装材29で包装され、この包装材29を電池収容部17の底面に両面テープ35で貼り付けることによって電池パック19が電池収容部17に固定されているので、携帯電話機1の修理時などに、電池パック19を取り外す必要があるときには、包装材29を展開するか若しくは破いて電池パック19を取り出せばよい。このように、本
参考例では、筐体3から電池パック19を引き剥がす作業が必要なく、包装材29から取り出すだけで電池パック19を損傷させずに筐体3から取り外すことができる。その結果、修理後に同じ電池パック19を再利用できるので修理費用が抑えられる共に、資源保護の点でもメリットが大きい。
【0028】
《
参考例2》
この
参考例2に係る携帯電話機1は、電池パック19を包装する包装材29の態様が上記
参考例1と異なる。なお、以降の
参考例及び実施形態では、包装材29の態様が上記
参考例1と異なる他は携帯電話機1について上記
参考例1と同様に構成されているので、態様の異なる包装材29についてのみ説明し、同一の構成箇所は
図1〜
図5に基づく上記
参考例1の説明に譲ることにして、その詳細な説明を省略する。
【0029】
図6(a)は、この
参考例2に係る包装材29で包装された状態の電池パック19を示す斜視図である。
図6(b)は、この
参考例2に係る電池パック19とこれを包装する包装材29を示す斜視図である。
【0030】
上記
参考例1では、電池パック19を包装する包装材29は、一枚のシートを折り曲げて立体形状に組み立てられているとしたが、この
参考例2の包装材29は、
図6(b)に示すように、電池パック19を内部に収容するための収容口30を上端部分に有する矩形袋状に成形された本体部29hと、この本体部29hの収容口30の略全体を覆う上蓋部29iとを備えている。この包装材29は、電池パック19を収容口30から内部へ挿入した後に、上蓋部29iに設けられた接着片29gを本体部29hの背面部分に両面テープ33で接着することにより、
図6(a)に示すように電池パック19を包装することが可能になっている。
【0031】
《発明の実施形態
1》
図7(a)は、この実施形態
1に係る包装材29で包装された状態の電池パック19の上面図である。
図7(b)は、この電池パック19の後面図である。この実施形態
1の包装材29は、
図7(a)に示すように、熱収縮性を有する樹脂からなる扁平な筒状の樹脂成形品であって、電池パック19を包んだ状態で加熱されることにより電池パック19と密着している。
【0032】
この包装材29の後面には、
図7(b)に示すように、当該包装材29を裂開し易くする裂開補助線としての一対のミシン目37が設けられている。一対のミシン目37は、包装材29の上側の開口縁29jから下側の開口縁29kまで上下方向に直線状に延び、左右方向に互いに間隔をあけて形成されている。これら一対のミシン目37は、包装材29の後面のうち両ミシン目37の間の部分を切り取るための切取り線を構成している。
【0033】
図8(a),(b−1)及び(b−2)は、上記包装材29で電池パック19を包装する手順を示す工程図である。包装材29で電池パック19を包装するには、まず、予めミシン目37を入れた包装材29を準備する。ここで準備する包装材29は、上下の両開口及びその間の内部空間が電池パック19の外形よりも一回り大きいものである。
【0034】
次に、
図8(a)に示すように、この包装材29の一方の開口(例えば上方の開口)から電池パック19を内部に挿入することで、
図8(b−1),(b−2)に示すように、包装材29を電池パック19に被せる。このとき、包装材29の内部が電池パック19の外形よりも大きいので、包装材29を電池パック19に容易に被せることができる。この段階では、電池パック19と包装材29との間に隙間sが形成されている。
【0035】
しかる後、包装材29を加熱することで収縮させ、包装材29の周長を短くすることで電池パック19に密着させる。これによって、
図7(a),(b)に示すように、電池パック19を包装材29で密着状態に包装することができる。そして、このようにすれば、包装材29が電池パック19を6面で包んだ状態にしなくても、電池パック19と包装材29とにずれが起こり難くすることができる。
【0036】
また、この実施形態
1によれば、包装材29に切取り線を構成する一対のミシン目37を設けてあるので、これら各ミシン目37に沿って包装材29を簡単に破ることができる。そして、包装材29のうち一対のミシン目37の間の部分を切り取ることにより、電池パック19に密着状態にある包装材29を剥がして、包装材29から電池パック19を容易に取り出すことができる。
【0037】
《発明の実施形態
2》
図9(a)は、この実施形態
2に係る包装材29で包装された状態の電池パック19を示す後面図である。
図9(b)は、
図9(a)のIXb−IXb線における包装状態の電池パック19の全体と要部の拡大とを示す断面図である。上記実施形態
1では、包装材29が扁平な筒状の樹脂成形品であるとしたが、この実施形態
2では、包装材29は、
図9(a),(b)に示すように、熱収縮性を有する一枚の帯状シートを扁平な筒状に拵えたものである。
【0038】
この包装材29は、所定長さの内周を有するように帯状シートを巻いてそのシートの一方の端部29nを他方の端部29mに重ね合わせ、これら両端部29m,29n同士を溶着や接着剤による接着、両面テープによる貼付などで接合することにより作製されている。包装材29の後面には、上記実施形態3と同様に、一対のミシン目37が設けられている。
【0039】
一対のミシン目37は、包装材29を構成する帯状シートの長さ方向における一端側と他端側とに分けて設けられており、包装材29において帯状シートの端部同士の重ね合わせ箇所の両側に位置している。そのことで、包装材29は、上記実施形態3と同様に、簡単に破ることができるようになっている。この包装材29による電池パック19の包装は、上記実施形態
1と同じ手順で行うことができる。
【0040】
この実施形態
2によれば、電池パック19のサイズに合わせた包装材29の加工が容易であり、包装材29の形状の自由度を高めることができる。
【0041】
《発明の実施形態
3》
図10(a)は、この実施形態
3に係る包装材29で包装された状態の電池パック19の全体と要部の拡大とを示す後面図である。この実施形態
3の包装材29は、上記実施形態
2と同様な構成を有する。そして、この包装材29の後面のうち上下両方の開口縁29j,29kにおける各ミシン目37の延長線上には、
図10(a)に示すように、後面視で一辺が開放された細長い矩形状の切込み39が開裂補助線として設けられている。すなわち、この包装材29の開裂補助線は、ミシン目37と切込み39とである。
【0042】
この実施形態
3によれば、切込み39を起点として包装材29をよりいっそう簡単に破ることができる。
【0043】
図10(b)は、この実施形態
3の変形例を示す
図10(a)中の要部相当図である。上記実施形態
3では、切込み39が矩形状であるとしたが、これに限らず、切込み39は、
図10(b)に示すように、後面視で一辺が開放された三角形状であってもよい。また、この切込み39は、包装材29を開裂し易くするものであれば、その他の形状であっても構わない。
【0044】
《発明の実施形態
4》
図11は、この実施形態
4に係る包装材29で包装された状態の電池パック19の全体と要部の拡大とを示す後面図である。この実施形態
4の包装材29は、上記実施形態
3と同様な構成を有する。そして、この包装材29を構成する帯状シートのうち端部同士の重ね合わせ箇所で外側に位置する端部には、
図11に示すように、そのシート端縁(
図11で右端)とミシン目37との間で下方に突出するつまみ片41が設けられている。
【0045】
この実施形態
4によれば、つまみ片41を摘まんで後方に引っ張るだけで、包装材29をいっそう簡単に破ることができる。
【0046】
《発明の実施形態
5》
図12は、この実施形態
5に係る包装材29で包装された状態の電池パック19の全体と要部の拡大とを示す後面図である。この実施形態
5の包装材29は、
図12に示すように、上記実施形態
3と同様な構成において、一対のミシン目37のうち一方のミシン目37だけが設けられた構成を有する。具体的には、包装材29を構成する帯状シートのうち端部同士の重ね合わせ箇所で内側に位置する端部側のみに、ミシン目37が設けられている。そして、包装材29を構成する帯状シートのうちミシン目37が設けられていない側の端部、つまり同シートのうち端部同士の重ね合わせ箇所で外側に位置する端部には、下方に突出するつまみ片41が設けられている。
【0047】
この実施形態
5によっても、つまみ片41を摘まんで後方に引っ張るだけで、包装材29をよりいっそう簡単に破ることができる。
【0048】
《発明の実施形態
6》
図13(a)は、この実施形態
6に係る包装材29で包装された状態の電池パック19の後面図である。
図13(b)は、
図13(a)のXIIIb−XIIIb線における包装状態の電池パック19の全体と要部の拡大とを示す断面図である。この実施形態
6の包装材29は、
図13(a),(b)に示すように、上記実施形態
3と同様な構成において、一対のミシン目37及び切込み39に代え、三角形の断面形状を有する一対の線条溝43が開裂補助線として設けられた態様である。
【0049】
これら一対の線条溝43は、包装材29の上側の開口縁29jから下側の開口縁29kまで上下方向に直線状に延び、左右方向に互いに間隔をあけて設けられている。包装材29のうちこれら各線条溝43が設けられた部分は、開裂し易い脆弱部を構成している。そのことで、一対の線条溝43は、包装材29のうち当該両線条溝43の間の部分を切り取るための切取り線を構成している。
【0050】
この実施形態
6によれば、包装材29を各線条溝43に沿って簡単に破ることができる。そして、包装材29のうち一対の線条溝43の間の部分を切り取ることにより、電池パック19に密着状態にある包装材29を剥がして、包装材29から電池パック19を容易に取り出すことができる。
【0051】
《
参考例3》
図14(a)は、この
参考例3に係る電池パック19の包装状態を示す前面図である。
図14(b)は、この電池パック19の包装状態を示す後面図である。
図15は、
図14(b)のXV−XV線における包装状態の電池パック19の拡大断面図である。本
参考例3の包装材29は、上記
参考例1と同様な構成を有する。そして、この包装材29の前後両面、つまり正面部29aと背面部29cとは、
図14(a),(b)及び
図15に示すように、微粘着テープ45,47で電池パック19の外表面に貼り付けられている。
【0052】
すなわち、包装材29の正面部29aの内側面には、矩形状の微粘着テープ45が大面積に設けられている。また、包装材29の背面部29cの内側面には、左右両側に分けて矩形状の微粘着テープ47が一対に設けられている。これら微粘着テープ45,47は、裏表両面が粘着面となっている両面テープである。包装材29の正面部29a及び背面部29cは、これら微粘着テープ45,47を介して電池パック19に接着されており、そのことで電池パック19に固定されている。
【0053】
微粘着テープ45,47の粘着力は、電池パック19から剥がす際に電池パック19に塑性変形や破損などの悪影響を及ぼさない程度であればよい。また、包装材29を電池パック19から剥がしたときに電池パック19側に微粘着テープ45,47を残さないようにする観点から、微粘着テープ45,47のうち包装材29との接着面の粘着力は、電池パック19との接着面の粘着力よりも高い方が好ましい。
【0054】
この
参考例3によれば、電池パック19とこれを包装する包装材29とのずれを防止することができる。しかも、これら電池パック19と包装材29とを固定する手段は微粘着テープ45,47であるので、包装材29を電池パック19から簡単に剥がすことができ、包装材29から電池パック19を取り出す作業が当該固定によって困難になることもない。
【0055】
なお、上記
参考例1では、電池パック19がリチウムポリマー電池を用いた電池パックであるとしたが、これ以外の柔軟性を有する電池パックを採用することもできる。また、電池パック19を包装する包装材29は、両面テープ35で電池収容部17の底面に接着されているとしたが、両面テープ35に代えて接着剤で電池収容部17の底面に接着されていてもよい。
【0056】
また、上記
参考例1及び2では、包装材29の接着面部29gを当該包装材29のうち電池パック19の背面側に位置する部分に貼り合わせているが、包装材29の貼合せ箇所はそれ以外の部分であってもよい。この貼合せ部は、電池パック19の厚い部位を避けて設けることが好ましい。
【0057】
また、上記実施形態
1〜4では、包装材29に一対のミシン目37が設けられているとしたが、これに限らず、ミシン目37は、1本だけであっても3本以上設けられていてもよい。また、上記実施形態7では、包装材29に1本だけミシン目37が設けられているとしたが、これに限らず、ミシン目37は、2本以上設けられていてもよい。
【0058】
また、上記実施形態
1〜5では、ミシン目37の穴形状として矩形のみを例示したが、これに限らず、ミシン目37の穴形状は、丸、菱形、楕円などの、穴をあけやすく、包装材29を簡単に破ることができる形状であればよい。また、ミシン目37は、穴ではなく、単なるスリット(切れ目)であってもよい。
【0059】
さらに、上記実施形態
1〜5では、ミシン目37が包装材29のうち電池パック19の背面側に位置する部分に設けられている形態を例示したが、これに限らず、ミシン目37は、包装材29を破りやすい位置であれば、包装材29の何処に設けられていても構わない。
【0060】
また、上記実施形態
3では、ミシン目37及び切込み39が開裂補助線として包装材29に設けられているとしたが、これに限らず、線条溝43及びこれに続く切込み39が開裂補助線として包装材29に設けられていてもよく、切込み39のみが開裂補助線として包装材29に設けられていても構わない。
【0061】
また、上記実施形態
4及び
5では、開裂補助線としてのミシン目37とつまみ片41とが包装材29に設けられているとしたが、これに限らず、ミシン目37に代えて線条溝43が開裂補助線として設けられていてもよく、開裂補助線なしにつまみ片41のみが包装材29に設けられていても構わない。
【0062】
さらに、上記実施形態
4及び
5では、つまみ片41が包装材29を構成する帯状シートのうち端部同士の重ね合わせ箇所で外側に位置する端部に設けられているとしたが、これに限らず、つまみ片41は、上記帯状シートのうち端部同士の重ね合わせ箇所で内側に位置する端部に設けられていてもよい。
【0063】
また、上記実施形態
5では、ミシン目37が包装材29を構成する帯状シートのうち端部同士の重ね合わせ箇所で内側に位置する端部のみに設けられているとしたが、これに限らず、ミシン目37は、上記帯状シートのうち端部同士の重ね合わせ箇所で外側に位置する端部のみに設けられていてもよい。
【0064】
また、上記
参考例3では、包装材29の正面部29a及び背面部29cの両方が電池パック19に貼り付けられているとしたが、これに限らず、包装材29の正面部29aのみが電池パック19に貼り付けられていてもよい。さらに、包装材29のその他の面部、つまり右面部29b、左面部29d及び上面部29fのいずれかが電池パック19に微粘着テープで貼り付けられていても構わない。その他、上記
参考例3では、包装材29を電池パック19から剥がしたときに電池パック19側に接着剤が残らなければ、微粘着テープ45,47に代えて接着剤を用いてもよい。
【0065】
また、上記実施形態
及び参考例では、本発明に係る携帯端末について、携帯電話機1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、パソコン、モバイルツール、電子辞書、タブレット端末、ゲーム機などにも適用することが可能である。
【0066】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施形態
及び参考例に記載の範囲に限定されない。上記各実施形態
及び参考例が例示であり、それらの各構成要素の組合せにさらに色々な変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲に属することは当業者に理解されるところである。