特許第6247984号(P6247984)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6247984
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】遊技場用管理システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20171204BHJP
【FI】
   A63F7/02 332B
   A63F7/02 334
【請求項の数】2
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-75373(P2014-75373)
(22)【出願日】2014年4月1日
(65)【公開番号】特開2015-195964(P2015-195964A)
(43)【公開日】2015年11月9日
【審査請求日】2017年1月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】特許業務法人 サトー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】神田 浩幹
【審査官】 野田 華代
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−158297(JP,A)
【文献】 特開2013−102809(JP,A)
【文献】 特開2010−82243(JP,A)
【文献】 特開平11−90015(JP,A)
【文献】 特開2013−9915(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨幣の支払に応じて貸し出された遊技媒体を消費して遊技を実行し、遊技で入賞が発生したときには遊技媒体が払い出される複数の遊技機と、各遊技機に対応して設けられ、遊技者が獲得した遊技媒体を受け入れて計数し、その計数された遊技媒体数を特定するための計数情報を記録した記録媒体を発行すると共に、当該記録媒体に記録された計数情報に基づいて遊技媒体を払い出す計数装置と、を備えた遊技場用管理システムにおいて、
前記貸し出された遊技媒体の数を示す貸出媒体数と、前記払い出された遊技媒体の数を示す払出媒体数とを加算した値から前記遊技で消費された遊技媒体の数を示す消費媒体数を減算することにより、遊技者が獲得したと見込まれる理論上の遊技媒体数を理論媒体数として算出する理論媒体数算出手段と、
前記計数装置により計数された遊技媒体の数を示す計数媒体数から前記理論媒体数算出手段により算出された理論媒体数を減算した誤差媒体数が、予め設定された基準値以下又は未満であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が基準値以下又は未満でないと判定したときに異常の発生を報知する第1異常報知手段と、
前記計数装置が、前記基準値以下又は未満の遊技媒体数を示す計数情報が記録された記録媒体を受け入れて当該遊技媒体数を払い出したことを少量払出として検知する少量払出検知手段と、
前記少量払出検知手段が少なくとも2回以上連続して前記少量払出を検知したときに異常の発生を報知する第2異常報知手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用管理システム。
【請求項2】
前記計数装置は、複数の記録媒体から読み取った計数情報により特定される遊技媒体数を合算し、その合算した遊技媒体数を特定するための計数情報を一の記録媒体と対応付けて記録する合算処理を実行可能に構成され、
前記計数装置が、前記基準値以下又は未満の遊技媒体数を示す計数情報が記録された複数の記録媒体を対象として前記合算処理を実行したことを少量合算として検知する少量合算検知手段と、
前記少量合算検知手段が前記少量合算を検知したときに異常の発生を報知する第3異常報知手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載した遊技場用管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各遊技機に対応して計数装置が設けられている遊技場で用いられる遊技場用管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の遊技場においては、各遊技機に対応して計数装置が設けられ、遊技者が獲得した遊技媒体(玉、メダル等)をその場で即座に計数可能なシステムが普及している。そのようなシステムにおいては、遊技者にとって便利である反面、遊技場にとっては不正行為(偽造した遊技媒体の計数、他店舗から持ち込んだ遊技媒体の計数等)の危険性が高まるという問題がある。このような不正行為の危険性が高まるという問題に対し、例えば特許文献1に開示されている手法により不正行為を検知することが供されている。具体的には、遊技者が獲得していると見込まれる理論上の遊技媒体数と、実際に計数装置で計数された遊技媒体数とを照合し、両者の差が予め設定されている許容範囲内であるか否かを判定し、許容範囲内でない(許容範囲から外れている)場合に不正行為があったとみなして警報を出力するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5270379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、実際の遊技場においては遊技者が少量の遊技媒体(数十玉程度)を手に持って遊技機を移動することが珍しくないので、そのような場合を不正行為として検知しないような許容範囲を設定するのが通常である。換言すれば、その許容範囲内であれば、不正に計数できてしまい、不正行為を摘発することができないという欠点があった。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、1回の不正計数行為を検知できないとしても、その後の不正行為者の行動に着目して最終的に不正計数行為を摘発することができる遊技場用管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載した発明は、貨幣の支払に応じて貸し出された遊技媒体を消費して遊技を実行し、遊技で入賞が発生したときには遊技媒体が払い出される複数の遊技機と、各遊技機に対応して設けられ、遊技者が獲得した遊技媒体を受け入れて計数し、その計数された遊技媒体数を特定するための計数情報を記録した記録媒体を発行すると共に、当該記録媒体に記録された計数情報に基づいて遊技媒体を払い出す計数装置と、を備えた遊技場用管理システムにおいて、前記貸し出された遊技媒体の数を示す貸出媒体数と、前記払い出された遊技媒体の数を示す払出媒体数とを加算した値から前記遊技で消費された遊技媒体の数を示す消費媒体数を減算することにより、遊技者が獲得したと見込まれる理論上の遊技媒体数を理論媒体数として算出する理論媒体数算出手段と、前記計数装置により計数された遊技媒体の数を示す計数媒体数から前記理論媒体数算出手段により算出された理論媒体数を減算した誤差媒体数が、予め設定された基準値以下又は未満であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が基準値以下又は未満でないと判定したときに異常の発生を報知する第1異常報知手段と、前記計数装置が、前記基準値以下又は未満の遊技媒体数を示す計数情報が記録された記録媒体を受け入れて当該遊技媒体数を払い出したことを少量払出として検知する少量払出検知手段と、前記少量払出検知手段が少なくとも2回以上連続して前記少量払出を検知したときに異常の発生を報知する第2異常報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載した発明は、前記計数装置は、複数の記録媒体から読み取った計数情報により特定される遊技媒体数を合算し、その合算した遊技媒体数を特定するための計数情報を一の記録媒体と対応付けて記録する合算処理を実行可能に構成され、前記計数装置が、前記基準値以下又は未満の遊技媒体数を示す計数情報が記録された複数の記録媒体を対象として前記合算処理を実行したことを少量合算として検知する少量合算検知手段と、前記少量合算検知手段が前記少量合算を検知したときに異常の発生を報知する第3異常報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載した発明によれば、計数媒体数から理論媒体数を減算した誤差媒体数が予め設定された基準値以下又は未満でないと判定すると、第1異常報知手段が異常の発生を報知し、更に、基準値以下又は未満の遊技媒体数を示す計数情報が記録された記録媒体を受け入れて当該遊技媒体数を払い出す少量払出を少なくとも2回以上連続して検知すると、第2異常報知手段が異常の発生を報知するようにした。これにより、1回ずつの不正計数行為を検知することはできないが、それぞれの不正計数行為で入手した複数の記録媒体を一の記録媒体にまとめる行為を検知することで、最終的に不正計数行為を摘発することができる。
【0009】
請求項2に記載した発明によれば、基準値以下又は未満の遊技媒体数を示す計数情報が記録された複数の記録媒体を対象として合算処理を実行する少量合算を検知すると、第3異常報知手段が異常の発生を報知するようにした。これにより、複数の記録媒体から特定される遊技媒体数を合算して一の記録媒体にまとめて対応付ける合算機能がある場合であっても、同様に不正計数行為を摘発することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態における遊技場用管理システムの全体構成図
図2】遊技機及び計数貸出ユニットの正面図
図3】計数貸出ユニットの機能ブロック図
図4】POSの斜視図
図5】カードリーダライタの斜視図
図6】POSの機能ブロック図
図7】フローチャート(その1)
図8】フローチャート(その2)
図9】フローチャート(その3)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用管理システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内には複数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して計数貸出ユニット2(計数装置に相当)が設置されている。これら遊技機1及び計数貸出ユニット2は、複数台ずつ中継端末3と接続されている。中継端末3は、LAN4を介して管理装置5(第1異常報知手段、第2異常報知手段、第3異常報知手段に相当)と接続されている。管理装置5は、遊技機側(遊技機1、計数貸出ユニット2等)から送信される遊技信号を受信することにより遊技機1毎の遊技データや会員登録された会員遊技者毎の個人データ等を管理する。尚、遊技場内には遊技媒体の貸出単価が異なる複数の遊技機島が形成されている。図1では、玉(遊技媒体)の貸出単価が4円の遊技機島(4円遊技機島)と1円の遊技機島(1円遊技機島)とを例示している。
【0012】
遊技場内にはPOS(景品交換装置)6及び精算装置7も設置されている。これらPOS6及び精算装置7も、LAN4を介して管理装置5と接続されている。POS6は、カードリーダライタ8を接続しており、一般カード9(図3参照)又は会員カード10(図3参照)がカードリーダライタ8により受け付けられ、その受け付けられた一般カード9又は会員カード10に記録されている遊技価値(持玉数や貯玉数)がカードリーダライタ8により読取られると、その読取られた遊技価値に基づいて景品交換処理を実行する。
【0013】
精算装置7は、一般カード9又は会員カード10がカード挿入口11に挿入されると、その挿入された一般カード9又は会員カード10に記録されている入金残高をカードリーダライタ(図示せず)により読取り、その読取った入金残高に対応する紙幣や硬貨を返却口12から返却する返却処理を実行する。尚、POS6及び精算装置7において一般カード9又は会員カード10に記録されている遊技価値を取扱うときは、管理装置5が一般カード9又は会員カード10に対応して予め記憶している遊技価値と照合し、真であると判定したことを条件として遊技価値の取扱いを有効とする。
【0014】
管理装置5は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード13、モニタ14、プリンタ(図示せず)等が接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置5の管理対象となっている。管理装置5は、遊技場内に設置された遊技機1、計数貸出ユニット2、POS6等の稼動状況を管理すると共に、遊技機1側から受信する各種の信号に基づいて遊技者毎の遊技価値(持玉数や貯玉数)や入金残高等を記憶管理する。持玉とは当日中に計数した玉であり、貯玉とは前日以前に計数した玉である。
【0015】
図2は、遊技機1及び計数貸出ユニット2の構成を概略的に示している。遊技機1は、CRパチンコ機であり、盤面15に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル16、上部受皿17、下部受皿18を有すると共に、盤面15に、液晶表示部19、始動口20、大入賞口21を有する。遊技者が操作ハンドル16を操作すると、玉(遊技媒体)が盤面15に発射され、そのパチンコ玉が始動口20に入賞すると、その入賞に応じた玉数のパチンコ玉を払出したり大当たり抽選を行ったりする。大当たり抽選では、液晶表示部19において所謂特別図柄(特図)による図柄変動を実行し、停止表示された図柄が大当たり図柄の場合に大当たりが発生する。大当たりが発生すると、例えば15ラウンド分だけ大入賞口21を開放する。
【0016】
遊技機1は、遊技者による遊技が進行することに応じて、遊技機1に投入された(盤面15に打ち込まれて消費された)遊技媒体の数を示すアウト玉数(消費媒体数)を特定可能なアウト信号、遊技機1から入賞により払い出された遊技媒体の数を示すセーフ玉数(払出媒体数)を特定可能なセーフ信号、遊技機1で発生したスタート(大当たりの抽選の実行)を特定可能なスタート信号、遊技機1で発生した大当たり状態を特定可能な大当たり信号等の各種の遊技信号を送信する。
【0017】
計数貸出ユニット2は、現在の運用状態(正常状態、エラー状態等)を示す状態表示部22、紙幣が投入される紙幣投入口23、遊技者からの操作入力を受け付けると共に、入金残高、持玉数及び貯玉数の情報や、遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当たり確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部24、1単位分(500円相当)の玉を払い出すための払出ボタン25、払出された玉が通過する払出ノズル26、従業員が携帯する従業員リモコン40(図1及び図3参照)からの光信号を受信するリモコン受光部27、一般カード9又は会員カード10が挿入されるカード挿入口28、遊技機1の下部受皿18の下方に位置する着脱可能な計数受皿29等を有する。又、計数貸出ユニット2は、遊技機1に設けられている貸出ボタン30及び返却ボタン31の操作を検知可能となっている。
【0018】
図3は、計数貸出ユニット2の機能ブロック図を示している。計数貸出ユニット2は、CPU32a、ROM32b、RAM32c、I/O32dを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部32(理論媒体数算出手段、判定手段、少量払出検知手段、少量合算検知手段に相当)、当該制御部32と接続された周辺部を備えて構成されている。周辺部としては、管理装置5及び遊技機1との間で各種の信号や各種の情報を送受信するI/F部33、紙幣投入口23に投入された紙幣の真贋を判定する紙幣処理部34、液晶表示部24、当該液晶表示部24上に設けられたタッチパネル35、カード挿入口28に挿入された一般カード9又は会員カード10に記録されている各種の情報を読取ったり書込んだりするカードリーダライタ36、最大10枚の一般カード9をストック可能なカードストック部37、リモコン受光部27、払出ボタン25、当該払出ボタン25が操作されたときに1単位分(例えば500円分)の玉を払出ノズル26から払い出す払出部38、計数受皿29から流入する玉を計数する計数部39等である。
【0019】
一般カード9にはICチップ9aが内蔵されており、そのICチップ9aにはカードを特定可能な一般IDが記憶されている。会員カード10にはICチップ10aが内蔵されており、そのICチップ10aにはカード(カードの会員)を特定可能な会員IDが記憶されている。これら一般カード9又は会員カード10は、計数貸出ユニット2に入金された入金残高を示す残高情報や持玉数を示す持玉情報を記録する(特定する)ための記録媒体である。一般カード9は当日限り有効であり、入金残高及び持玉数を記録可能である。会員カード10は、予め設定されている有効期限(例えば3年間)まで有効であり、入金残高を記録可能である。会員カード10に対応する持玉数や貯玉数は管理装置5のみに記憶される。
【0020】
計数貸出ユニット2は、以下に示す機能を備えている。
(1)紙幣が紙幣投入口23に投入されると、その投入された紙幣の金額(1000円単位)を記憶すると共に、投入金額(入金残高)を液晶表示部24に表示する。
(2)遊技機1の貸出ボタン30が操作されると、その貸出ボタン30の操作に応じて入金残高の範囲内で1度数(500円)に相当する玉数の玉を遊技機1内部の払出機構から貸し出す(遊技媒体の貸出処理を行う)。4円遊技機島に設置されている計数貸出ユニット2であれば、125玉を払い出し、1円遊技機島に設置されている計数貸出ユニット2であれば、500玉を払い出す。このとき、遊技機1から計数貸出ユニット2に1度数分の玉を払い出したことを示す信号が送信されるので、液晶表示部24に表示されている入金残高から1度数(500円)を減額すると共に、貸し出した遊技媒体の数を示す貸出玉数(貸出媒体数)を特定可能な売上信号を送信する。この売上信号は1度数分の玉を払い出す毎に1パルスが送信されるので、1パルスを500円分の売上額として特定する。
【0021】
(3)遊技機1の下部受皿18から落下した玉が計数受皿29で受けられると、その計数受皿29で受けられた玉が計数部39に流入することで玉を計数し、その計数した玉数である計数玉数を液晶表示部24に表示する(遊技媒体の計数処理を行う)。
(4)払出ボタン25が操作されると、その払出ボタン25の操作に応じて計数玉数(持玉数)又は貯玉数(会員遊技者の場合)の範囲内で1度数(500円)に相当する玉数の玉を遊技機1内部の払出機構から払い出す(遊技媒体の払出処理を行う)。
【0022】
(5)遊技機1の返却ボタン31が操作されると、その返却ボタン31の操作に応じて入金残高や持玉数を一般カード9又は会員カード10に記録して発行する(遊技媒体の返却処理を行う)。一般カード9及び会員カード10の何れもカード挿入口28に挿入されていない場合は、カードストック部37にストックしている一般カード9を図示しない記録媒体移動手段によりカードリーダライタ36に繰り出して(セットして)入金残高及び持玉数を記録して発行する。尚、一般カード9はカードストック部37に最大10枚までストック可能である。会員カード10がカード挿入口28に挿入されている場合は、入金残高を会員カード10に記録し、暗証番号の入力を条件として持玉数を管理装置5に送信してから会員カード10を発行する。一般カード9又は会員カード10を発行する場合は、発行情報を管理装置5へ送信し、管理装置5側にも記憶する。尚、このように持玉数を一般カード9又は会員カード10に記録して発行したときには、計数玉数をゼロリセットする(初期化する)と共に、後述する理論玉数から発行玉数(一般カード9に記録した持玉数又は管理装置5に送信した持玉数)を減算する。
【0023】
(6)一般カード9がカード挿入口28に挿入されると(受け付けられると)、一般カード9に記録されている入金残高及び持玉数をカードリーダライタ36により読出して液晶表示部24に表示する。一般カード9が受け付けられたときは、その一般カード9に記録されている入金残高及び持玉数の範囲内で貸出処理及び払出処理を行う。尚、一般カード9に記録されている持玉数が1度数に相当する玉数に満たないときに払出処理を行うときは、その1度数に相当する玉数に満たない持玉数を全て払い出す。
【0024】
(7)会員カード10がカード挿入口28に挿入されると(受け付けられると)、会員カード10に記録されている入金残高をカードリーダライタ36により読出して液晶表示部24に表示すると共に、暗証番号の入力を条件として管理装置5の会員口座に記憶されている貯玉数(当日貯玉数や前日貯玉数)も表示する。当日貯玉数とは当日貯玉された貯玉数であり、前日貯玉数とは前日までの貯玉数である。尚、当日貯玉数は営業終了後に前日貯玉数に合算されて記憶される。会員カード10が受け付けられたときは、会員カード10に記録されている入金残高、その会員カード10に対応して管理装置5が記憶している持玉数及び貯玉数の範囲内で貸出処理及び払出処理を行う。
【0025】
(8)一般カード9がカード挿入口28に挿入されている状態で、会員カード10がカード挿入口28に挿入されると、一般カード9に記録されている入金残高及び持玉数をそれぞれ会員カード10の入金残高及び持玉数に合算して記録する。一般カード9に記録されている入金残高及び持玉数をそれぞれ会員カード10の入金残高及び持玉数に合算すると、一般カード9の記憶情報(入金残高及び持玉数)をゼロリセットし(初期化し)、その記憶情報を初期化した一般カード9を記録媒体移動手段によりカードストック部37に回収する。尚、会員カード10がカード挿入口28に挿入されている状態で、一般カード9がカード挿入口28に挿入されても、会員カード10に対応する持玉数を一般カード9に合算しない(合算不可能である)。即ち、一般カード9の入金残高及び持玉数を会員カード10の入金残高及び持玉数に合算する行為は許可されるが、会員カード10の入金残高及び持玉数を一般カード9の入金残高及び持玉数に合算する行為は禁止される。
【0026】
(9)液晶表示部24に対する操作入力に応じて対応する遊技機1又は指定された他の遊技機1の遊技データを表示したり、遊技場からのメッセージを表示したり、遊技者が会員遊技者であることが特定された場合は遊技機1の遊技データを表示したりする。
【0027】
図4は、POS6の構成を概略的に示している。図5は、カードリーダライタ8の構成を概略的に示している
POS6は、タッチパネル式の液晶表示部41、景品の入庫操作等を行うための入庫釦42、各種の操作釦43、特殊景品への交換操作を行うための交換釦44、景品交換表示を終了させるための終了釦45、景品の種類を選択するためのPLU釦46、各操作を取り消すためのキャンセル釦47、各景品の数量を入力するためのテンキー48、スキャナ49等を有する。カードリーダライタ8は、POS6と通信可能に設けられており、タッチパネル式の液晶表示部50、一般カード9を非接触により(取り込まずに)受付可能な一般カード受付部51、会員カード10を取り込んで受付可能な会員カード受付部52等を有する。
【0028】
図6は、POS6の機能ブロック図を示している。POS6は、CPU53a、ROM53b、RAM53c、I/O53dを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部53、当該制御部53と接続された周辺部を備えて構成されている。周辺部としては、管理装置5及びカードリーダライタ8との間で各種の信号や各種の情報を送受信するI/F部54、液晶表示部41、液晶表示部41に表示されるタッチ釦や各種の釦42〜48を含む操作部55、スキャナ49等である。
【0029】
POS6は、一般カード9により特定される遊技価値(持玉数や貯玉数)と会員カード10により特定される遊技価値とを合算して景品交換処理を実行可能となっている。即ち、カードリーダライタ8は、一般カード9が一般カード受付部51に受け付けられると、その一般カード9に記録されている持玉数を読取ってPOS6に出力する。カードリーダライタ8は、一般カード9の一般カード受付部51への受け付けが解除され、会員カード10が会員カード受付部52に受け付けられると、遊技者からの暗証番号の入力を待機し、遊技者からの暗証番号の入力を受け付けると、会員カード10を特定可能なカード情報及び当該受け付けた暗証番号をPOS6に出力する。
【0030】
POS6は、カードリーダライタ8からカード情報及び暗証番号を入力すると、そのカード情報及び暗証番号を管理装置5に送信し、その会員カード10に対応して記憶されている貯玉数を管理装置5から受信し、一般カード9から読取った持玉数と管理装置5から受信した貯玉数とを合算して液晶表示部41に表示する。この場合、POS6は、景品交換処理を終了した時点で持玉数が残っているときは、会員カード10の持玉として記録し、一般カード9は回収する。
【0031】
管理装置5は、記憶しているコンピュータプログラムにしたがって作動し、遊技機1の稼動状況を示す遊技データ(アウト玉数、セーフ玉数、遊技機1で発生した大当たりの回数を示す大当たり回数、遊技機1で実行されたゲームの回数を示すスタート回数、遊技機1が稼動している時間を示す稼動時間等)を管理して表示する遊技情報表示サービス、遊技者が遊技により獲得した遊技媒体を一旦貯蓄して当日又は後日遊技に再利用できるようにする貯玉サービス等を行う。尚、管理装置5が管理する遊技データは例示したものに限定されない。
【0032】
さて、上記したような各遊技機1に対応して計数貸出ユニット2が設置されている構成では、遊技者が獲得した遊技媒体をその場で即座に計数することができる点で遊技者にとって便利である反面、遊技場にとっては不正行為(偽造した遊技媒体の計数、他店舗から持ち込んだ遊技媒体の計数等)の危険性が高まるという問題が懸念される。不正行為者が行う不正行為としては、1円遊技機島の玉や偽造した玉を4円遊技機島へと持ち込んで計数する行為がある。この場合、従業員が遊技場内を巡回している最中に大量の玉を持ち込むことは難しいので、少量の玉をポケット等に隠して持ち込む場合が多い。即ち、1回で数十個程度の不正計数を行い、それを複数回繰り返すことで複数枚の一般カード9を入手し、それら複数枚の一般カード9を1枚の一般カード9又は会員カード10にまとめて景品交換を行うことが想定される。この場合、少量の玉が記録された複数枚の一般カード9を提出して景品交換を行う行為は不自然で従業員に対して不信感を与える虞があるので、景品交換を行う前に複数枚の一般カード9を1枚の一般カード9又は会員カード10にまとめることが想定される。不正行為者が行う不正行為としては以下のパターンが想定される。
【0033】
(ア)複数枚の一般カード9を1枚の一般カード9にまとめる場合
(イ)複数枚の一般カード9を1枚の会員カード10にまとめる場合
それぞれの不正行為での手順は以下の通りである。
【0034】
(ア)複数枚の一般カード9を1枚の一般カード9にまとめる場合
手順1:100玉未満の玉を1円遊技機島から4円遊技機島へと持ち込んで計数貸出ユニット2にて計数し、一般カード9を発行して入手する。
手順2:手順1の行為を複数回繰り返して複数枚の一般カード9を入手する。
手順3:複数枚の一般カード9に記録されているそれぞれの玉数を計数貸出ユニット2にて払い出して計数し、1枚の一般カード9を発行して入手する(一般カード9にまとめる)
手順4:一般カード9を利用して景品交換する。
【0035】
(イ)複数枚の一般カード9を1枚の会員カード10にまとめる場合
手順1:100玉未満の玉を1円遊技機島から4円遊技機島へと持ち込んで計数貸出ユニット2にて計数し、一般カード9を発行して入手する。
手順2:手順1の行為を複数回繰り返して複数枚の一般カード9を入手する。
手順3:複数枚の一般カード9に記録されているそれぞれの玉数を計数貸出ユニット2にて合算して会員カード10の貯玉として記録する(会員カード10にまとめる)。
手順4:会員カード10を利用して景品交換する。
このような想定される不正行為に対し、本発明では、計数貸出ユニット2が上記した(1)から(9)に加え、以下に示す機能を備えている。
(10)実際の計数玉数と、遊技者が獲得したと見込まれる理論上の玉数(理論玉数)とを照合し、その誤差が予め定められた許容範囲内であれば正常(不正計数が行われていない)と判定し、許容範囲外であれば異常(不正計数が行われた)と判定する。尚、理論玉数は以下の演算式により求める。
【0036】
理論玉数(理論媒体数)=貸出玉数(貸出媒体数)+セーフ玉数(払出媒体数)
−アウト玉数(消費媒体数)
貸出玉数=入金残高、持玉数、貯玉数の何れかから貸し出された玉数
セーフ玉数=遊技機1から入賞により払い出された玉数
アウト玉数=遊技機1に投入された(盤面15に打ち込まれて消費された)玉数
計数玉数(計数媒体数)=計数貸出ユニット2の計数部39が計数した実際の玉数
【0037】
(11)計数玉数から理論玉数を減算した誤差(誤差媒体数)が基準値(例えば100)以内であれば許容範囲内であると判定し、誤差が基準値以内でなければ(基準値から外れていれば)許容範囲外であると判定する。尚、4円遊技機島内での持玉の移動は許容されているので、その持玉の移動により不正行為と判定することがないように基準値が設定される。遊技者が手に持てる程度の量を想定し、例えば100〜200程度の基準値が妥当である。
【0038】
計数貸出ユニット2は、上記した手順1及び2の行為を検知することは不可能であるが、手順3の行為を検知することで不正行為を摘発する。具体的には、(ア)複数枚の一般カード9を1枚の一般カード9にまとめる行為に対しては、複数枚の一般カード9からそれぞれ基準値未満の玉数が連続して払い出されたときに不正行為であると判定する。この場合は、払い出された後に計数しないでそのまま遊技する場合も検知することができる。又、(イ)複数枚の一般カード9を1枚の会員カード10にまとめる行為に対しては、複数枚の一般カード9からそれぞれ基準値未満の玉数が同一の会員カード10に対して合算されて貯玉されたときに不正行為であると判定する。
【0039】
次に、上記した構成の作用について、図7から図9も参照して説明する。計数貸出ユニット2は、本発明に関連し、
(1)計数誤差異常検知処理
(2)第1不正計数検知処理
(3)第2不正計数検知処理
をそれぞれ所定周期で行う。以下、それぞれの処理について順次説明する。計数貸出ユニット2は、メイン処理を実行中にそれぞれの処理の開始タイミングになったか否かを判定しており、該当する処理の開始タイミングになったと判定すると、メイン処理から該当する処理に移行し、該当する処理を開始する。
【0040】
(1)計数誤差異常検知処理
計数貸出ユニット2は、メイン処理を実行中に計数誤差異常検知処理の開始タイミングになったと判定すると、計数誤差異常検知処理を開始する。計数貸出ユニット2は、計数誤差異常検知処理を開始すると、遊技媒体の貸し出し、遊技媒体の払い出し、遊技媒体の打ち込みの何れかが発生したか否かを判定し(S1)、遊技媒体の計数が発生したか否かを判定し(S2)、計数玉の返却が発生したか否かを判定する(S2)。計数貸出ユニット2は、遊技媒体の貸し出し、遊技媒体の払い出し、遊技媒体の打ち込みの何れもが発生していないと判定し(S1:NO)、遊技媒体の計数が発生していないと判定し(S2:NO)、計数玉の返却が発生していないと判定すると(S3:NO)。計数誤差異常検知処理を終了してメイン処理にリターンする。
【0041】
計数貸出ユニット2は、遊技媒体の貸し出し、遊技媒体の払い出し、遊技媒体の打ち込みの何れかが発生したと判定すると(S1:YES)、上記した演算式を用いて理論玉数を演算する(S4)。又、計数貸出ユニット2は、遊技媒体の計数が発生したと判定すると(S2:YES)、又は計数玉の返却が発生したと判定すると(S3:YES)、計数玉数を演算する(S5)。計数貸出ユニット2は、理論玉数又は計数玉数を演算すると、その時点での計数玉数から理論玉数を減算して誤差を演算し(S6)、その演算した誤差を基準値(例えば100)と比較して許容範囲内であるか否かを判定する(S7)。計数貸出ユニット2は、演算した誤差が基準値以内であれば許容範囲内であると判定し(S7:YES)、第1異常情報を管理装置5に送信せずに計数誤差異常検知処理を終了してメイン処理にリターンする。一方、計数貸出ユニット2は、演算した誤差が基準値以内でなければ(基準値から外れていれば)許容範囲外であると判定し(S7:NO)、対応する遊技機1の台番を特定可能な第1異常情報を管理装置5に送信し(S8)、計数誤差異常検知処理を終了してメイン処理にリターンする。
【0042】
管理装置5は、計数貸出ユニット2から第1異常情報を受信すると、その第1異常情報をモニタ14上に表示する(第1異常報知を行う)。従業員は、モニタ14上に表示される第1異常情報を確認することで、不正計数行為が発生した遊技機1の台番を把握可能となる。又、従業員は、不正計数行為が発生した遊技機1の台番を把握することで、不正発生行為が発生した遊技機1の付近を巡回している別の従業員に対して目視確認を指示可能ともなる。尚、第1異常情報を計数貸出ユニット2の液晶表示部24や状態表示部22により報知しても良い。
【0043】
(2)第1不正計数検知処理
第1不正計数検知処理は、上記した(ア)複数枚の一般カード9を1枚の一般カード9にまとめる不正行為を検知する処理である。計数貸出ユニット2は、メイン処理を実行中に第1不正計数検知処理の開始タイミングになったと判定すると、第1不正計数検知処理を開始する。計数貸出ユニット2は、第1不正計数検知処理を開始すると、一般カード9が受け付けられたか否かを判定し(S11)、一般カード9が受け付けられたと判定すると(S11:YES)、その一般カード9に入金残高が記録されているか否かを判定する(S12)。計数貸出ユニット2は、入金残高が記録されていないと判定すると(S12:NO)、その一般カード9に記録されている持玉数と基準値とを照合し、持玉数が基準値未満であるか否かを判定する(S13)。
【0044】
計数貸出ユニット2は、持玉数が基準値未満であると判定すると(S13:YES)、その基準値未満の持玉の払い出しが行われたか否かを判定する(S14)。計数貸出ユニット2は、基準値未満の持玉の払い出しが行われたと判定すると(S14:YES)、その時点で第1監視フラグをオンしているか否かを判定する(S15)。計数貸出ユニット2は、その時点で第1監視フラグをオンしていないと判定すると(S15:NO)、第1監視フラグをオンし(S16)、第1不正計数検知処理を終了してメイン処理にリターンする。一方、計数貸出ユニット2は、その時点で第1監視フラグをオンしていると判定すると(S15:YES)、対応する遊技機1の台番を特定可能な第2異常情報を管理装置5に送信し(S17)、第1不正計数検知処理を終了してメイン処理にリターンする。
【0045】
尚、計数貸出ユニット2は、一般カード9が受け付けられてないと判定すると(S11:NO)、受け付けられた一般カード9に入金残高が記録されていると判定すると(S12:YES)、一般カード9に記録されている持玉数が基準値未満でない(基準値以上である)と判定すると(S13:NO)、又は基準値未満の持玉の払い出しが行われていないと判定すると(S14:NO)、第1不正計数検知処理を終了してメイン処理にリターンする。
【0046】
即ち、計数貸出ユニット2は、一般カード9を用いて基準値未満の持玉の払い出しが1回のみ行われても第2異常情報を管理装置5に送信しないが、少なくとも2枚の一般カード9を用いて基準値未満の持玉の払い出しが連続して行われると、第2異常情報を管理装置5に送信する。管理装置5は、計数貸出ユニット2から第2異常情報を受信すると、その第2異常情報をモニタ14上に表示する(第2異常報知を行う)。従業員は、モニタ14上に表示される第2異常情報を確認することで、少なくとも2枚の一般カード9を用いて基準値未満の持玉の払い出しが連続して行われたことを把握可能となる。尚、2枚の一般カード9を用いて基準値未満の持玉の払い出しが連続して行われた場合に第2異常情報を管理装置5に送信するようにしたが、3枚以上の一般カード9を用いて基準値未満の持玉の払い出しが連続して行われた場合に第2異常情報を管理装置5に送信しても良い。又、計数貸出ユニット2は、第1監視フラグをオンした後では、入金が発生したこと、入金残高又は基準値以上の持玉数が記録されている一般カード9が受け付けられたこと、会員カード10が受け付けられたことのうち何れかが成立したときに第1監視フラグをオフにする。
【0047】
(3)第2不正計数検知処理
第2不正計数検知処理は、上記した(イ)複数枚の一般カード9を1枚の会員カード10にまとめる不正行為を検知する処理である。計数貸出ユニット2は、メイン処理を実行中に第2不正計数検知処理の開始タイミングになったと判定すると、第2不正計数検知処理を開始する。計数貸出ユニット2は、第2不正計数検知処理を開始すると、一般カード9の入金残高及び持玉数を会員カード10の入金残高及び持玉数に合算する行為が発生したか否かを判定し(S21)、合算する行為が発生したと判定すると(S21:YES)、その合算の対象の持玉数である合算玉数と基準値とを照合し、合算玉数が基準値未満であるか否かを判定する(S22)。
【0048】
計数貸出ユニット2は、合算玉数が基準値未満であると判定すると(S22:YES)、その時点で第2監視フラグをオンしているか否かを判定する(S23)。計数貸出ユニット2は、その時点で第2監視フラグをオンしていないと判定すると(S23:NO)、第2監視フラグを会員IDに対応付けてオンし(S24)、第2不正計数検知処理を終了してメイン処理にリターンする。一方、計数貸出ユニット2は、その時点で第2監視フラグをオンしていると判定すると(S23:YES)、対応する遊技機1の台番を特定可能な第3異常情報を管理装置5に送信し(S25)、第2不正計数検知処理を終了してメイン処理にリターンする。
【0049】
尚、計数貸出ユニット2は、合算する行為が発生していないと判定すると(S21:NO)、又は合算玉数が基準値未満でない(基準値以上である)と判定すると(S22:NO)。第2不正計数検知処理を終了してメイン処理にリターンする。
【0050】
即ち、計数貸出ユニット2は、一般カード9から会員カード10への基準値未満の持玉の合算が1回のみ行われても第3異常情報を管理装置5に送信しないが、少なくとも2枚の一般カード9から会員カード10への基準値未満の持玉の合算が連続して行われると、第3異常情報を管理装置5に送信する。管理装置5は、計数貸出ユニット2から第3異常情報を受信すると、その第3異常情報をモニタ14上に表示する(第3異常報知を行う)。従業員は、モニタ14上に表示される第3異常情報を確認することで、少なくとも2枚の一般カード9から会員カード10への基準値未満の持玉の合算が連続して行われたことを把握可能となる。尚、2枚の一般カード9を用いて基準値未満の持玉の合算が連続して行われた場合に第3異常情報を管理装置5に送信するようにしたが、3枚以上の一般カード9を用いて基準値未満の持玉の合算が連続して行われた場合に第2異常情報を管理装置5に送信しても良い。又、計数貸出ユニット2は、第2監視フラグをオンした後では、会員カードへの入金が発生したこと、貯玉の払い出しが発生したこと、景品交換が発生したことのうち何れかが成立したときに第2監視フラグをオフにする。
【0051】
以上に説明した本実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
少なくとも2枚の一般カード9を用いて基準値未満の持玉の払い出し(少量払出)が計数貸出ユニット2にて連続して行われると、第2異常情報を管理装置5に送信し、その旨を管理装置5が報知するようしたので、少なくとも2枚の一般カード9を用いて基準値未満の持玉の払い出しが連続して行われたことを従業員が把握することができる。これにより、1回ずつの不正計数行為を検知することはできないが、それぞれの不正計数行為で入手した複数枚の一般カード9を1枚の一般カード9にまとめる行為を検知することで、最終的に不正計数行為を摘発することができる。
【0052】
又、少なくとも2枚の一般カード9から会員カード10への基準値未満の持玉の合算(少量合算)が計数貸出ユニット2にて行われると、第3異常情報を管理装置5に送信し、その旨を管理装置5が報知するようしたので、少なくとも2枚の一般カード9から会員カード10への基準値未満の持玉の合算が連続して行われたことを従業員が把握することができる。これにより、複数枚の一般カード9を1枚の会員カード10にまとめる合算機能を有する構成においても、それぞれの不正計数行為で入手した複数枚の一般カード9を1枚の会員カード10にまとめる行為を検知することで、最終的に不正計数行為を摘発することができる。即ち、合算機能が悪用されることを未然に防止することができる。
【0053】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
複数枚の一般カード9からそれぞれ基準値未満の玉数が同一の会員カード10に対して合算されて貯玉されたときに不正行為であると判定する構成を例示したが、合算処理の対象を会員カード10だけでなく一般カード9も加えることで、複数枚の一般カード9からそれぞれ基準値未満の玉数が同一の一般カード9に対して合算されて記録されたときにも不正行為であると判定しても良い。
【0054】
一般カード9に持玉数を記録するようにしたが、一般カード9に識別情報のみを記録すると共に、管理装置5が持玉数を記憶し、識別情報に基づいて管理装置5が記憶している持玉数を特定するようにしても良い。
会員カード10に持玉数や貯玉数を記録し、管理装置5が記憶している持玉数や貯玉数と照合した上で景品交換するようにしても良い。
記録媒体の形態はカードに限定されず、コイン形状等どのような形態であっても良い。又、パチンコ遊技機に限定されず、例えばスロットマシンであっても良い。
【0055】
一般カード9は原則として当日限り有効であるが、当日中に入金残高の精算をしなかった場合には例外的に翌日以降でも精算可能としても良い。
遊技媒体の貸し出しや払い出しを、遊技機1内部の払出機構により行うようにしたが、計数貸出ユニット2に設けられた払出機構により行っても良い。
管理装置5が行う情報処理の一部を中継装置3や計数貸出ユニット2にて行っても良い。変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良いし、適宜構成を除外しても良い。
【符号の説明】
【0056】
図面中、1は遊技機、2は計数貸出ユニット(計数装置)、5は管理装置(第1異常報知手段、第2異常報知手段、第3異常報知手段)、9は一般カード(記録媒体)、10は会員カード(記録媒体)、32は制御部(理論媒体数算出手段、判定手段、少量払出検知手段、少量合算検知手段)である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9