(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6248049
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】ネットワークによって要求の順守を要請するための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
H02J 3/14 20060101AFI20171204BHJP
H02J 13/00 20060101ALI20171204BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20171204BHJP
G06Q 50/06 20120101ALI20171204BHJP
【FI】
H02J3/14
H02J13/00 311T
H04Q9/00 301D
G06Q50/06
【請求項の数】21
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-555594(P2014-555594)
(86)(22)【出願日】2013年1月25日
(65)【公表番号】特表2015-507464(P2015-507464A)
(43)【公表日】2015年3月5日
(86)【国際出願番号】US2013023039
(87)【国際公開番号】WO2013116085
(87)【国際公開日】20130808
【審査請求日】2015年11月5日
(31)【優先権主張番号】13/363,716
(32)【優先日】2012年2月1日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513113895
【氏名又は名称】ランディス・ギア イノベーションズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】LANDIS+GYR INNOVATIONS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100163050
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 眞由美
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】シュダーク、 ジェフリー ビー.
(72)【発明者】
【氏名】ニール、 マーク エム.
(72)【発明者】
【氏名】ビショップ、 デイヴィッド エイ.
【審査官】
猪瀬 隆広
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−033952(JP,A)
【文献】
特開2008−295193(JP,A)
【文献】
特開2011−176934(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0088261(US,A1)
【文献】
特開2011−062075(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第02296246(EP,A2)
【文献】
特表2012−533727(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0015802(US,A1)
【文献】
米国特許第08700187(US,B2)
【文献】
国際公開第2011/064865(WO,A1)
【文献】
特開平06−197450(JP,A)
【文献】
特開昭57−183230(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 3/00− 5/00
H02J 13/00
G06Q 50/06
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の受取人の情報を格納し、該複数の受取人が複数のグループに分けられているメモリにアクセスするステップであって、前記複数のグループが、要求の順守に自動的に従うことに同意している受取人の第1のグループを含むものである、前記ステップと、
前記要求の順守を要請するが同時の返答を要請しない、第1の一斉送信メッセージを、前記受取人の第1グループに送信するステップと、
前記受取人の第1グループとは異なる受取人の第2グループに第2の一斉送信メッセージを送信することを判断するために、予測される順守のための所定時間を待った後、電気グリッドの付加を測定することにより負荷制限目標が満たされていないことを確認するステップと、
前記受取人の第2グループに、要求の順守を要請する前記第2の一斉送信メッセージを送信するステップと、
前記受取人の第1グループから非同時の返答を受信するステップとを含み、
前記第1グループの各受取人が、既に予定されていた情報メッセージの一部に前記返答を含めることにより前記非同時の返答を行う方法。
【請求項2】
前記判断するステップでは、前記第1グループの受取人の一部が前記要求に従うことを想定し予測される結果が所望の目標を達成するのに十分であるか否かに少なくとも基づき、前記受取人の第2グループに前記第2の一斉送信メッセージを送信することを判断する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記要求は、前記第1の一斉送信メッセージの受信に応答して電気消費を削減することによって前記要求に自動的に従う前記第1グループの受取人に、消費する電気消費量を削減することを要求し、前記判断することは前記受取人の第1グループの前記要求の予想される順守の後の負荷の測定に基づいて前記第2の一斉送信メッセージを送信することを判断する請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記要求は、家にある一つ以上の電気器具又はデバイスを制御するホームエリアネットワークの制御可能なエレメントを受取人が調整すること要求する請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記要求は、受取人の第1グループからの非同時の返答を受信することをさらに含み、
前記受取人の第1グループの各グループは予定された情報メッセージについての応答を含むことによって非同時に返答する請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記予定された情報メッセージは、各個別の受取人による電気消費を報告するメッセージである請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記第2の一斉送信メッセージを送信することを判断することは、前記受取人の第1グループからの返答を受信することに対して独立して生じ、前記第2の一斉送信メッセージを送信することを判断することは前記受取人の第1グループに無関係なデバイスによってなされる測定に基づいている請求項5記載の方法。
【請求項8】
前記受取人の第2グループは、前記第2の一斉送信メッセージの受信に応答して、個別に前記要求に従うことに参加しなくてもよい請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記受取人の第2グループには与えられないインセンティブが、受信された要求に自動的に従うことに同意した前記受取人の第1グループに与えられる請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記受取人の第2グループには与えられない第1のインセンティブが、受信された要求に自動的に従うことに同意するように前記受取人の第1グループに与えられ、
動機付けとなる第2のインセンティブが、個別の順守要請への順守に基づいて前記受取人の第2グループに与えられる、請求項8記載の方法。
【請求項11】
前記受取人の第1グループ及び第2グループとは異なる受取人の第3グループに第3の一斉送信メッセージを送信することを判断することと、
前記受取人の第3グループに要求の順守を要請する前記第3の一斉送信メッセージを送信することをさらに備え、
異なるインセンティブが前記受取人の第1、第2及び第3グループのそれぞれに順守のために与えられる請求項1記載の方法。
【請求項12】
複数の受取人の情報を格納し、該複数の受取人が複数のグループに分けられているメモリにアクセスするステップであって、前記複数のグループが、負荷制限要求の順守に自動的に従うことに同意している受取人の第1のグループを含むものである、前記ステップと、
前記受取人の第1グループに、前記負荷制限要求の順守を要請するが同時の返答を要請しない、第1の一斉送信メッセージを、送信するステップであり、前記受取人の第1グループの少なくとも幾人かは前記第1の一斉送信メッセージの受信に対応して負荷を削減することによって前記負荷制限要求に自動的に従うように構成されるが、前記第1の一斉送信メッセージには同時に返答を送信しないように構成される、前記送信するステップと、
予想される順守の時間期間だけ待った後に、達成された負荷制限が電気グリッドのための負荷制限目標を満たしたか否かを判断するために、前記電気を消費する前記受取人の第1グループに提供する電気グリッド上の負荷を測定するステップと、
前記受取人の第1グループから非同時の返答を受信するステップとを含み、
前記第1グループの各受取人が、既に予定されていた情報メッセージの一部に前記返答を含めることにより前記非同時の返答を行う方法。
【請求項13】
前記測定するステップに基づいて、前記電気を消費する受取人の第1グループとは異なる電気を消費する受取人の第2グループに第2の一斉送信メッセージを送信するのを判断するステップと、
負荷制限要求を順守することを要請する前記第2の一斉送信メッセージを、前記第2の一斉送信メッセージの受信に応答して個別に前記要求に従うことに参加しなくてもよい前記受取人の第2グループに送信するステップと
をさらに備える請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記受取人の第1グループからの非同時の返答を受信するステップをさらに含み、前記受取人の第1グループの各受取人は、各個別の受取人による電気消費を報告する予定された情報メッセージについての応答を含むことによって非同時に返答する請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記第2の一斉送信メッセージを送信することを判断することは、前記受取人の第1グループからの返答を受信することに対して独立に生じる請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記受取人の第2グループには与えられない第1のインセンティブが、受信された要求に自動的に従うことに同意するように前記受取人の第1グループに与えられることと、
第2のインセンティブが、個別の順守要請への順守に基づいて前記受取人の第2グループに与えられる、請求項13記載の方法。
【請求項17】
受取人の情報が格納され、該複数の受取人が複数のグループに分けられているメモリにアクセスし、負荷制限イベントを識別し、負荷制限イベントを扱う一斉送信メッセージを送信することを始めるように構成されるコントロールシステムであり、
前記複数のグループが、負荷制限要求の順守に自動的に従うことに同意している受取人の第1のグループを含むものであり、
負荷制限イベントの発生を識別することに応じて、
前記受取人の情報を用いて第1グループを識別し、
前記負荷制限要求の順守を要請するために前記受取人の第1グループに同時の返答を要請しない第1メッセージの送信を始め、
前記負荷制限要求についての前記第1グループの予測される順守の後の負荷の測定に基づいて、前記第1グループとは異なる第2グループに第2メッセージを送信するか否かを判断し、
前記受取人の第1グループから非同時の返答を受信し、前記第1グループの各受取人が、既に予定されていた情報メッセージの一部に前記返答を含めることにより前記非同時の返答を行うものである、コントロールシステムと、
メッシュネットワークによって前記一斉送信メッセージを送信するように構成されるコマンドセンタと、
前記メッシュネットワークを介して前記コマンドセンタに結合される受取人であり、前記受取人は一斉送信メッセージを受信するように構成される受取人の第1グループを備え、前記受取人の第1グループは、一斉送信メッセージを受信し、電気消費を削減することによって負荷制限要求の順守を要請するメッセージに自動的に従うように形成される受取人と
を備えるシステム。
【請求項18】
前記コントロールシステムとコマンドセンタはヘッドエンドデバイスとして統合される請求項17記載のシステム。
【請求項19】
前記受取人の情報は、メータ読み取りデータの蓄積情報を含む請求項17記載のシステム。
【請求項20】
前記コントロールシステムは、前記第2メッセージを送るか否かを判断するために、過去の負荷情報にアクセスし、過去の負荷情報を用いるように構成される請求項17記載のシステム。
【請求項21】
前記コントロールシステムは、受取人のクラス情報を用いることによって、インセンティブと引き換えに要求に自動的に従うことに既に同意している受取人を識別するために、どの受取人が第1グループに属するのかを識別するように構成される請求項17記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書にて開示される具現化例は、全般的には電子デバイス及びネットワークに関し、さらに詳細には、受取人にネットワークによって負荷制限及び他の要求を一斉送信又は送信するために用いられるデバイス及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
電気事業者は、通常のシステム状態にあって、負荷要求を満たすために十分な発電と送電能力があるようなシステムを用いて電力を供給する。システムの能力を超える全般的に稀な状態については検出システムが用いられる。そのようなシステムは、システムの負荷レベルを監視し、ある状態にあって負荷を軽減する。詳細には、負荷制限プロセスが、過負荷状態を検知し、さらに設備損傷又はシャットダウンのような問題が発生する前に、過負荷とされたシステムに対して十分な負荷制限を実施する。
【0003】
負荷制限イベント要求が出され、電気事業者が応じて、負荷の削減を確認するにはある程度の時間期間がある。例えば数分以内に迅速に対応することは、設備の損傷、シャットダウン及び他の問題を低減するか又は防ぐことができる。広いサービスエリアにおける負荷の低減は、多くのエネルギー消費者に電力消費を止めるか又は低減することを要求すること、又はそのような要求の順守を確認することを要求できる。一つの例示的なサービス領域における規模は、ざっと200,000から2,500,000又はそれ以上の個々のエネルギー消費者を巻き込む。負荷制限要求及び確認のための既存の技術は、一つのデバイス単位ベースでの負荷制限の通知を含む。そのような通知は、非常に大量であり、メッセージを制御するために用いられる情報ネットワーク、及び一つ又は複数のデバイスの能力を低減してしまうという結果をもたらす。いくつかの状況にあっては、そのような低減された能力は、他の重要なメッセージ、指示、及び警報の受信を遅らせるかもしれない。
【発明の概要】
【0004】
負荷制限及び他の要求をネットワークによって受取人に一斉送信するかあるいは通常送信するために用いられるシステム及び方法が開示される。一具現化例は、第1の一斉送信メッセージを受取人の第1グループに送信することを含む。第1の一斉送信メッセージは、要求の順守を要請するが、受取人の第1グループからの同時の返答を要請しない。受取人の第1グループのいくつか又は全てのデバイスは、第1の一斉送信メッセージの受信に応じて要請に自動的に従うようにそれぞれが構成されている。一具現化例は、さらに、受取人の第1グループとは異なる、受取人の第2グループに第2の一斉送信メッセージを送信するのを判断すること、及び第2の一斉送信メッセージを受取人の第2グループに送信することを含む。第2の一斉送信メッセージも、要求の順守を要請する。
【0005】
これらの具現化例の態様は、開示を制限すること又は定義するものではなく、理解を助けるために具現化例を提供する。発明の詳細な説明にあっては、実施の形態が検討されるものであり、さらなる説明もなされる。さまざまな実施形態によって挙げられる利点は、この明細書を検証することによってさらに理解される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の発明の詳細な説明を添付の図面を参照して精査することによってより理解される。
【0007】
【
図1】具体的な受取人がアクセスされる、具体的なAMIベース、メッシュネットワークを示すシステム図である。
【
図2】要求の順守を要請する具体的な方法を示すフローチャートである。
【
図3】負荷制限要求の順守を要請する具体的な方法を示すフローチャートである。
【
図4】負荷制限要求の順守を要請する他の具体的な方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
負荷制限及び他の要求をネットワークによって受取人に一斉送信又は一斉でなく送信するために用いられるシステム及び方法が開示されている。一斉送信メッセージがネットワーク上の受取人のデバイスのサブセットに送信され、即時に順守が要求されるにもかかわらず、即時の受け取り通知が、要請されない。例えば、電気事業者が迅速に負荷制限を望んでいると、電気事業者は予めそのような一斉送信メッセージに自動的に従うことに同意していた受取人のサブセットに一斉送信メッセージを配信する。電気事業者がそのようなメッセージを受け取るデバイスから順守を予測できるので、即時の受け取り通知を受信することは不要である。代わりに、電気事業者は、受取人のすべてではないが、多くが従うのを想定し、予測される順守に基づいて低減された負荷の量の見積もりを予測する。これらの予測を確認するため、本発明のシステムは、例えば、システムの基本設備(インフラストラクチャ(infrastructure))を調べる少量の処理を用いて、実際の負荷制限をテストする。実際の順守情報は、ネットワーク上の大量の通信を防ぐために非同期的に(asynchronously)集められる。
【0009】
いくつかの具現化例の他の態様は、異なるユーザグループに一斉送信要請メッセージを送信する反復のアプローチを提供する。ユーザは、異なる順守タイプに基づいてグループ化される。例えば、受取人の第1グループは、要請に自動的に従うことに同意し、第2グループは、各順守のために受信された補償との引き換えに基づいてケースバイケースで順守を考慮することに同意し、第3グループは、順守が不可避でない限り、そのような要請に従うことつもりがないことを表明している。前述の負荷制限の例における状況では、順守を要請するのに、目標とする負荷制限が達成されるか、又は到達可能ではないと判断されるまで、反復のアプローチが、負荷を制限することを異なるユーザグループに要請するために用いられる。
【0010】
一具現化例は、電気事業者のユーザを三つのグループに分類する。第1は、月単位を基準とする、参加とされるか否かにかかわらず月単位ベースで代償が動機付けされる(奨励される(incentivized))グループであり、この例ではクラスAと言及される。第2は、一参加ベース毎の代償が少量の消費者達であり、この例ではクラスBと言及される。第3は、参加のためにはもっとも多くの費用のかかることが代償とされる、例えば製造ラインがシャットダウンするようなことが引き起こされる不都合のために補償を要求されるグループであり、この例ではクラスCと言及される。
【0011】
内部の要求又は外部の要求のどちらかの、要求がシステムに達すると、まず、インフラストラクチャは電気網(グリッド(grid))の電流負荷を判断することを問われる。その後、一斉送信メッセージは、受取人のクラスAのデバイスに送信される。これらクラスAのデバイスは参加の受け取り通知(acknowledgement)を直ぐに送り返す必要がない。一具現化例にあって、クラスAのいくつか又は全てのデバイスは、直ぐの、つまり同時の、返答を送り返さない。その代わり、情報はデバイスにより記録され、例えば、標準のアップストリーム(up-stream)にて、消費報告通信が、ヘッドエンドシステムに送信されるように、後で、システムに送り返される。クラスAのデバイスのすべてが要求に絶対に従うとは限らない。例えば、異なる複数の具現化例にあって変動するシステムの構成に依存して、いくつかのクラスAのデバイスは要求を受信しないかもしれないし、さらにいくつかのクラスAのデバイスはある特別の状態にあって義務を免れるかもしれない。いくつかの具現化例にあって、要請による順守要求についてのいくつかの条件にあって(すべての条件でないにしても)、少なくとも自動的に従うデバイスのグループを有することは有利なことである。
【0012】
クラスAのデバイスに要求を送信した後、システムは、例えば伝播、無作為化待ち、順守のための時間を許容する期間待ちの後、他の別のメッセージを送る必要があるか否かを判断すること、例えば、実現された負荷制限を判断すること、及びそのような負荷制限が十分であるか否かを判断することを、システムのインフラストラクチャのデータを再度得ることによって測定する。システムは、そのような判断を下すより以前に受け取りの通知又は他の応答を受け取るのを要求しない。そのような具体的なシステムインフラストラクチャ又はグリッドの情報を得ること、及び他の負荷制限要求が必要であるか否かの判断は、実効データを用いることによって判断され、さらに日及び年に基づいた通常の負荷変動に応じて追跡される統計上の情報を考慮することによって判断される。例えば、15MWの負荷制限が要請され、日又は時間(day/time)当たり5分間の間だけ、2MWの通常の負荷が履歴上変化すると、その後、目標は17MWとされる。情報を調べることによって目標が達成されたと判断されると、その後、システムは、負荷制限目標に従うことができたと応答することができる。
【0013】
この実施例の技術は、受取人のデバイスからの同時の返答の受信を要求していないので、受取人のデバイスはそのような返答を送信する必要がない。受取人のデバイスのいくつか又は全てが、順守の要求を受け取って直ぐに応答を送り返さなければ、そのような同時応答によるネットワークの洪水によって作り出される問題は低減されるか、又は完全に避けることができる。さらに、受取人のデバイスのいくつか又は全てはその代わりに、電力消費報告メッセージのような他の定期的に予定されたメッセージの一部として、受取通知又は他の応答を含むことができる。別の送信を減らすか又は避けるので、同時の受け取り通知メッセージはネットワークの通信量を低減でき、さらに、例えば、いくつかの具現化例にあって、ヘッドエンドシステムによって受信される少数パケット、多数桁の中央での処理の要求を低減できる。
【0014】
目標の負荷制限がクラスAへの要請の後でも達成されないと、システムはクラスBへの要請に着手するか否かを判断する。システムがその負荷制限目標に従うための試みを継続するという推測により、一斉送信イベントがクラスBのデバイスに送信される。例えば伝播、無作為化待ちのような、再度の順守待ちにより、システムは達成された負荷制限を判断し、かつ達成された負荷制限を負荷制限目標と比較するためにシステムのインフラストラクチャのデータを得る。負荷制限目標に達していないと、処理はクラスCのデバイス、クラスDのデバイス(もしそのようなクラスが用いられるなら)のように、適切に又は必要に応じて他のクラスのデバイスに別の要請を送り続ける。もし、システムが負荷制限の順守を要請するメッセージを受取人のさまざまなグループに反復的に送信した後、負荷制限要求が最終的に順守されないのであれば、システムは負荷を目標までに適切に低減できなかった失敗を報告する。
【0015】
図1は具体的な受取人がアクセスされる、具体的なAMIベース、メッシュネットワーク(mesh network)を示すシステム図である。他の具現化例は、別のネットワーク及びシステムを含む。
図1のネットワーク5は、メモリ又は他のコンピュータ読み取り可能媒体(図示せず)に蓄積された指示を実行する一つ以上のプロセッサ(図示せず)を含むヘッドエンドデバイス10を備える。メモリ又は他のコンピュータ読み取り可能媒体は、過去の負荷データ、メータ読み取りデータ、消費者データ、他の関連データ及びコマンドセンタ14として具体化されるメッセージ伝達ロジック及びコントロールシステム12として具体化される負荷制限ソフトウェアなどを蓄えている。
【0016】
当業者によって周知のように、アプリケーション(applications)とコンテンツ(content)が、いかなるコンピュータ読み取り可能な媒体にも内在され、さらに適切なプロセッサによって実行される。例えば、ヘッドエンドデバイス10は、プロセッサに接続されるランダムアクセスメモリ(RAM)のようなコンピュータ読み取り可能な媒体を含む。プロセッサは、コンピュータ読み取り可能なプログラム命令を実行し、メモリに蓄えられた情報にアクセスする。そのようなプロセッサはマイクロプロセッサ、ASIC、ステートマシン、又は他のプロセッサを含み、多数のコンピュータプロセッサのうちのいくつかでもよい。そのようなプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な媒体を備えるか、又はコンピュータ読み取り可能な媒体と通信をする。コンピュータ読み取り可能な媒体は、プロセッサによって実行される、プロセッサに本明細書に記載されているステップを実行させる命令を格納している。
【0017】
コンピュータ読み取り可能な媒体又は他のメモリは、制限されるものではないが、電子、光学、磁気、又はプロセッサにコンピュータ読み取り可能な命令を提供することのできる他のストレージデバイスを備える。制限されるものではないが、他の具現化例は、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、DVD、磁気ディスク、メモリチップ、ROM、RAM、ASIC、環境設定されたプロセッサ、光学ストレージ、磁気テープ又は他の磁気ストレージ、又はコンピュータプロセッサが命令を読むことのできる他のいかなる媒体をも備える。命令は、コンパイラ及び/又は、例えばC、C++、C#、Visual Basic、Java(登録商標), Python, Perl及びJavaScript(登録商標)を含むいかなる適切なコンピュータプログラミング言語によって記述されるコードのインタープリタによって生成されるプロセッサ特定命令を備える。
【0018】
ネットワーク5は、さらに具体的なアクセスポイント20を備える。ヘッドエンドデバイスは、アクセスポイント20から切り離されて示されているが、代替的には、単一の場所及び/又は単一のデバイスにて、アクセスポイント20に統合される。ネットワーク5は、ここではノード30−41と言及される、他のデバイスを備える。ノード30−41は、各ノードが全般的にラジオ(radio)を備えるメッシュネットワークを形成するために一緒に動作する。ラジオは、隣接するノードの隣接するラジオデバイスに話しかけ、さらに応答する。AMIシステムの場合にあって、少なくともそのようなノードの一つは、エンドポイントにあり、かつ電力計、設備、環境コンディションセンサ、又は分析デバイスのような一つ以上のエンドポイントを備えるか又は接続する。他のノードは、通信デバイスとして単純に機能し、それゆえ、他のノードは自身がエンドポイントデバイスを備えないし、エンドポイントデバイスに接続しない。
【0019】
一斉送信メッセージは、ネットワーク5のノード30−41に送信される。ヘッドエンドシステム10は、例えばコマンドセンタ14を介して、一斉送信メッセージを送信し、ノード30−41へのメッセージの送信を管理する。別の代替的な具現化例にあって、一斉送信メッセージは、例えば統合汎用プログラミングインターフェース(API)を介して公共事業者(ユーティリティ)によって管理される第2システムを介して送信され、かつ管理される。
【0020】
全般的に、一つのノードは、一つのエンドポイントデバイスとやりとりし、ネットワークの一部として作用し、又は両方と、同時に作用する。各ノードのラジオはプログラマブルロジックコントローラ(PLC)のようなデバイスを有する。そのようなデバイは、ラジオを小さなコンピュータのように機能させることができ、適切な計算及びコマンド機能を実行させる。このように、ラジオのいくつか又は全てにおけるインテリジェンス(intelligence)は、ネットワーク5を介してメッセージを委任しかつ分配するために用いられる。ラジオは、必須ではないが、二方向通信を許容してもよい。
【0021】
ネットワークを監視するユーティリティ(utility、公共事業者)の具体例として、エンドポイントを備えるか、又はエンドポイントに結合されるネットワーク5のそれぞれのノードは、エンドポイントにあってユーティリティ消費についての情報を収集し、かつそのような情報をネットワーク5を介してアクセスポイント20及び/又はヘッドエンドデバイス10に送信する。そのような情報は、例えば請求書を送ること及び/又は監視することの目的のためにユーティリティによって収集される。より詳細な具体例として、エンドポイントデバイスラジオは、アクセスポイント行先のようないくつかの行先に送信されるデータパケットを生成する。パケットは行先に宛名書きされ、ネットワークに入力される。データパケットは、行先に宛名書きされたラジオの方向にラジオからラジオ(ノードからノードに)をホップすることによってネットワークを横断する。ネットワークを横断するために選択されるルートは動的とされ、及び/又は探索することが使用される。一般的に、ネットワーク5は、送信速度を増加するためにホップの数を最小化することを試みる。
【0022】
ノードはメッセージを他のノード及び/又はヘッドエンドデバイス10に送信する。ヘッドエンドデバイス10は、具体的なアクセスポイント10に配置されるか、又はアクセス可能とされる。逆に言えば、ノードはヘッドエンド10からの一斉送信メッセージのようなメッセージを受信する。ネットワークの任意のノードにおけるラジオ及び/又は他の部品は、エネルギー供給されるバッテリ、エネルギー供給されるライン、又は他の適切な電力供給源によってエネルギー供給され、かつ適切な結合を通して取り付けられる。ノードは、全般的に水晶発振器のような時間計測部品を備える。
【0023】
図2は順守の要求を要請する実施形態の方法200を示すフローチャートである。この方法200は、例えば、
図1のヘッドエンドデバイス10のような一つ以上のデバイスによって実行される。実施形態の方法200の代替的な実行ももちろん可能である。
【0024】
実施形態の方法200は、ブロック210に示すように、要求の順守を要請するが同時の応答を要請しない、第1メッセージを第1グループに送信することを含む。例えば、
図1のコントロールシステム12は、そのようなメッセージをノード30−41のサブセットに送信することを判断する。メッセージはネットワーク5のノード30−41を介して第1グループの一部であるサブセットに到達するように伝達される一斉送信メッセージとして伝達される。実施形態の方法200は、ブロック220として示されるように、予測される順守の後に測定することを含む。これは、ヘッドエンドシステム10のような中央デバイスを介してテストすることを含む。例えば、もし要求が電気又は他の公共事業の消費を削減するものであると、中央デバイスは、全体の公共事業の事前設定(provisioning)システムによる実際の削減が十分であるか否かを判断するためのテストを実行する。
【0025】
実施形態の方法200は、ブロック230に示すように、必要であれば第2グループに第2メッセージを送信することを含む。例えば、ユーティリティ消費を削減する要求の要請の具体例にあって、第1メッセージを送信した後に、目標の削減が達成されないのであれば、システムは別の受取人にも消費の削減を要請する別のメッセージを送信する。実施形態の方法200は、ブロック240に示すように、予測される順守の後に、再度測定することを含む。これは、ヘッドエンドシステム10のような中央デバイスを通してのテストを再度含む。例えば、もし要求が電気又は他のユーティリティの消費を削減するのであれば、中央デバイスは全体的なユーティリティの事前設定(プロビジョニング)システムにおける実際の低減が十分であるのか否かを判断するためのテストを再び実行する。他のメッセージがブロック250に示すように必要であれば送信される。
【0026】
図2の実施形態の方法200にあって、メッセージが、少なくともいくつかの、即時の応答が要求されない受取人に送信される。従来の順守を要求するメッセージに比較して、応答の削減された数は、そのような即時の応答のネットワークメッセージの渋滞((flooding)洪水)の機会を減らす。
【0027】
実施の形態の方法200は、さまざまに可能な要求メッセージの送信に応答して、ブロック260に示すように、返答を受け取ることを含む。返答は即時でも即時でなくてもよい。この具現化例にあって、返答は非同時であり、さらに実施形態の方法200を実行するシステムが手続き前にこれらの返答のいくつかを受信するのを待つ要請はない。このため、第2メッセージは第1グループからの返答を受信するよりも前に第2グループに送信される。受取人の装置のいくつか又は全ては、いくつかの具現化例にあって従う必要がない。もし受取人の装置のいくつか又は全てが受取の通知又は他の返答を提供するのであれば、そのようなデバイスはそのような応答を公共事業の消費を報告するメッセージのような別の定期的に予定されたメッセージの一部としての返答に含んでよい。別々の、即時の受け取りメッセージの送信を低減又は避けることは、ネットワークの渋滞を低減し、さらに中央プロセッシング要求を低減することとなる。
【0028】
図3は負荷制限要求の順守を要請するための実施形態の方法300を示すフローチャートである。この方法300は、
図1のヘッドエンドデバイス10による、一つ以上のデバイスによって実行される。実施形態の方法300の他の事項ももちろん可能である。
【0029】
実施形態の方法300は、ブロック310に示されるように、負荷制限要求の順守を要請するメッセージを、電気を消費する受取人に送信することを含む。メッセージは、いくつか又は全ての受取人からの即時の返答を要求してはいないことを示す。追加的又は代替的に、いくつかの又は全ての受取人は、メッセージに対して即時の返答を送らないように構成されている。一実施形態にあって、少なくともいくつかの受取人は、メッセージの受け取りに応じて負荷を削減することによって負荷制限要求に自動的に従うように構成され、かつメッセージに対する即時の返答を送信しないように構成される。
【0030】
実施形態の方法300は、ブロック320に示されるように、予測される順守のための時間期間を待った後、電気グリッドで達成されている負荷制限が電気グリッドのための負荷制限目標を満たしているか否かを判断するために電気グリッドの負荷を測定する。負荷制限目標が満たされていないときには、適切な追加の処置がとられる。負荷制限目標は、例えば電気グリッドの大きさ、通常の消費者の使用、季節情報、日照時間情報及び他の適切な情報を考慮したうえで実時間の情報及び統計情報に基づいて判断される。
【0031】
図4は負荷制限要求の順守を要請するための実施形態の方法400を示すフローチャートである。そのような方法400は例えば
図1のヘッドエンドデバイス10のような、一つ以上のデバイスによって実行される。実施形態の方法400の代替的な実行は、もちろん可能である。
【0032】
実施形態の方法400は、ブロック410に示されるように、電気を消費する受取人の第1グループに、負荷制限要求の順守を要請する第1メッセージを送信すること、及びブロック420に示されるように、第1グループによる期待された順守の後の負荷の測定に基づいて、第2メッセージを受取人の第2グループに送信するかを判断することを含む。第1グループからの非同時の返答が受信されてもよい。例えば、第1グループの各受取人は、受取人による電気消費を報告するメッセージのような予定された情報に負荷制限要求への返答を含めて非同時に返答してもよい。ブロック420に示されるように、第2メッセージを受取人の第2グループに送信するのを判断することは独立に生じてもよい、つまりいかなる返答を受信するよりも前に生じてもよい。
【0033】
実施形態の方法400は、さらにブロック430に示すように、要求の順守を要請する第2の一斉送信メッセージを受取人の第2グループに送信することを含む。第2の一斉送信メッセージは、負荷制限要求の順守を要請する。一具現化例にあって、受取人の第2グループは、第2の一斉送信メッセージの受信に対応して要請に個々に従うか又は従わないように構成される。一具現化例にあって、第1の動機付けとなる代償は受け取った要請に自動的に従うことに同意するように受取人の第1グループに送信され、第1とは異なる第2の動機付けとなる代償は、個々の順守要求に基づいて受取人の第2グループに送信される。
【0034】
実施形態の方法400は、さらにブロック440に示すように、必要に応じて負荷制限要求の順守を要請する第2の追加メッセージを送信することを含む。例えば、実施形態の方法400は、第1又は第2の受取人とは異なる対応のタイプ及び/又は動機付けとなる代償を有する、受取人の第3グループに第3メッセージを送信することを含んでもよい。
【0035】
発明の主題が本発明の詳しい実施形態についての詳細な説明に記載されており、発明の主題を理解している当業者であれば容易に実施形態についての変更、変形及び等価物を容易に成すことができるのを正しく理解できる。つまり、本開示が制限することよりもむしろ例示の目的を示していることを理解すべきであり、当業者によって容易に本発明の主題への明白な変更、変形及び/又は追加の包含を妨げるものでないことを理解すべきである。代案は、受取人を異なるグループにクラス分けすること、一つのグループ又は複数のグループの順守が実時間及び/又は過去の情報に基づいて要請されるべきと判断することを含む。例えば、順守の始めの要請は、クラスAだけへの送信により予想された順守が所望の目標を達成するのに不十分であるという判断に基づいて、例えばクラスA及びクラスBの受取人のような二つのグループに送られる。詳細な例にあって、電気事業者は、電気の消費をX量削減する必要があると判断し、クラスAの消費者に負荷制限を要請するだけでは不十分であると判断すると、負荷を制限する要求の始めのメッセージをクラスA及びクラスBの両方の受取人に送信する。そのような判断は、過去の及び/又は統計のデータを考慮している。時間経過により、システムはクラス固有の順守統計を得るために順守を追跡し、その情報を負荷制限の判断に用いる。
【0036】
本明細書にて開示されている技術は、電気事業者の環境に使用が制限されるものではなく、ガス及び水道事業者の環境での使用にも適用される。さらに、ホームエリアネットワーク(HSNs)、スマートデバイス、モニタリングデバイス、冷房及び暖房システム、さらには一斉送信メッセージの順守が所望される、及び/又は返答のメッセージ量の削減が所望される他の状況にも適用される。一具現化例として、いくつかの水道会社の消費者は、例えば、スプリンクラー及び他の屋外での水使用を自動的にターンオフするような特定の要請に自動的に従うことに同意する。
【0037】
総括
多くの詳細な例が本明細書にて主張された発明の主題の全体的な理解を提供するために前述される。しかし、主張された発明の主題は特定の詳細説明なしにも実行されることが当業者によって理解されるであろう。他の具体例にあって、当業者によって周知の方法、装置又はシステムは、主張された発明の主題を不明確にするのを避けるために、本明細書には記載されていない。
【0038】
いくつかの記載部分は、コンピュータメモリであるようなコンピューティングシステムメモリ内に蓄えられたデータビット又はバイナリデジタル信号に基づいた動作のアルゴリズム又はシンボリックな説明という点で例示されている。これらのアルゴリズムの記載又は説明は当業者が他の当業者に彼らの仕事の要旨を伝えるためのデータ処理技術にあって通常の技術を有する者によって用いられる具体的な技術である。一つのアルゴリズムは、筋の通ったシーケンス動作又は所望の結果を導く同様の処理である。このようなわけで、動作又は処理は、物理量の物理的な操作を含む。通常、必須ではないが、そのような物理量は、蓄積され、送信され、統合され、比較され、或は操作されることのできる電子、又は磁気信号の形態を採る。原則的に共通の使用の理由で、ビット、データ、値、エレメント、シンボル、特徴、用語、番号、数字などのような信号として言及されるのが都合のよいことが証明された。しかし、これらのすべて又は同様の用語は、適切な物理量に関連付けられること、及び単に都合のよいラベルであることが正しく理解される。特別に断らない限り、本明細書の全体を通じて用いられる「処理すること(processing)」、「コンピューティング(computing)」、「計算すること(calculating)」、「判断すること(determining)」及び「識別すること(identifying)」などの用語は、メモリ、レジスタ、又は他の情報ストレージデバイス、送信デバイス、又はコンピューティングプラットフォームのディスプレイデバイス内にあって物理的な電子又は磁気量として示されるデータを操作するか又は送信する、一つ以上のコンピュータ又は同様の電子的なコンピューティングデバイスとして、コンピューティングプラットフォーム又は他の電子デバイスのアクション又は処理として言及されることが理解される。
【0039】
本明細書にて記述された様々なシステムは、特別のハードウェア構造又は構成を制限するものではない。一つのデバイスは一つ以上の入力が必須条件とされる結果を提供する適切な部品配置を含むことができる。適切なコンピューティングデバイスは、装置をコンピューティングする一般的な目的から本発明の主題の一つ以上の具現化例を実行する特別なコンピューティング装置に、コンピューティングシステムをプログラムし、又は構成する蓄積されたソフトウェアをアクセスする多目的マイクロプロセッサベースのコンピュータシステムを備える。適切なプログラミング、スクリプティング、又は他のタイプの言語、又は言語の組み合わせが、コンピュータデバイスをプログラム又は構成するのに用いられるソフトウェアにあって、本明細書に含まれる教示を実行するために用いられる。
【0040】
本明細書にて開示される方法の実施形態は、コンピューティングデバイスにおける動作にて実行される。前述したフローチャートにあって示されるブロックの順番は、例えば、ブロックが再度並べ替えられたり、統合されたり、及び/又はサブブロックに分離されたりして、変動される。いくつかのブロック又は処理は、平行して実行される。
【0041】
前述されているように、コンピューティングデバイスは、一つのコンピュータで実行されるときに少なくとも一つのコンピュータに本発明の主題の一つ以上の実施形態を実行させるコンピュータ読み取り可能な命令を明白に具現化する一つ以上のコンピュータ読み取り媒体にアクセスする。ソフトウェアが用いられると、ソフトウェアは一つ以上の部品、プロセッサ、及び/又はアプリケーションを含む。ソフトウェアに付加的に又は代替的に、コンピューティングデバイスは、本発明の主題の一つ以上の方法を実行する動作可能なデバイスを示す回路を備える。
【0042】
ネットワークシステムの固有の柔軟性は、構成、組み合わせ、さらに部品間のタスク及び機能性の分離などの多数のバラエティの可能性を許容する。例えば、本明細書にて記載のプロセスは、単一のコンピューティングデバイス又は組み合わせにより動作する複数のコンピューティングデバイスを用いて実行される。複数のデータベース及びアプリケーションが単一システム又は複数システムにまたがって分散されて実行される。分散されたコンポーネントは、順序だてて又は平行して動作する。データが第1及び第2システム又はシステムの複数のコンポーネントの間にて得られるか又はアクセスされると、実際のデータはシステムの間を直接的に又は間接的に行き交う。例えば、第1デバイスが第2デバイスからデータをアクセスすると、そのアクセスは一つ以上の仲介のデバイス、プロキシなどを含む。
【0043】
本明細書にて取り入れられる技術は、コンポーネント又はシステム間にてデータを通信することに言及する。より特別に特定されない限り、そのような通信は、制限されるものではないが、ダイアルインネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、パブリックスイッチテレホンネットワーク(PSTN)、メッシュネットワーク、AMIネットワーク、電力線搬送ネットワーク(PLC)、インターネット、イントラネット又はハードワイヤード及び/又はワイヤレス通信リンクスの組み合わせを含む、適切な数又はネットワーク又はリンクのタイプにわたって生じることが理解される。
【0044】
制限されるものではないが、ディスケット、ドライブ、磁気ベースのストレージ媒体、ディスク(CD−ROMS、DVD−ROMS、及びそれらの変形)、フラッシュ、RAM、ROM、及び他のメモリデバイスなどを含む光学ストレージ媒体である、適切な有形のコンピュータ読み取り可能な一つ又は複数の媒体が本明細書にて開示の発明の主題の実行又は実装のために用いられる。
【0045】
本明細書にての表現「されるように適用される」又は「されるように形成される」の使用は、別のタスク又はステップを実行するように適用される又は形成される装置を締め出さないためのオープン、さらに包括的な意味を有する。さらに「に基づいて」の使用は、実際には、プロセス、ステップ、計算又は、一つ以上の列挙条件又は値に「基づく」他のアクションがこれらの列挙を超えた他の条件又は値に基づいていることをオープン及び包括的に意味する。本明細に含まれるヘッディング、リスト及びナンバリングは、説明の簡略化のためになされたものであり、制限をすることを意味するものではない。
【0046】
本発明の主題は、発明の具体的な実施形態についての詳細な説明にて記載されているが、当業者であるならば、前述の理解の実現が、実施形態の変更、変形及び等価を容易に形成できるのが分かる。つまり、本開示が制限よりもむしろ例示の目的でなされたことが理解されるべきである。さらに、当業者によって容易に理解されるように、本開示が本発明の主題についての改良、変更及び/又は追加の包含を排除するものでないことが理解されるべきである。