特許第6248052号(P6248052)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6248052
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】清掃具用ケース
(51)【国際特許分類】
   A47L 13/51 20060101AFI20171204BHJP
   A47L 25/00 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   A47L13/51
   A47L25/00 A
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-557270(P2014-557270)
(86)(22)【出願日】2014年3月28日
(86)【国際出願番号】JP2014059063
(87)【国際公開番号】WO2015145704
(87)【国際公開日】20151001
【審査請求日】2017年1月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】390003562
【氏名又は名称】株式会社ニトムズ
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100138416
【弁理士】
【氏名又は名称】北田 明
(72)【発明者】
【氏名】三輪 眞己
【審査官】 遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】 実公平01−035708(JP,Y2)
【文献】 登録実用新案第3050587(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 13/51
A47L 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着面を有するテープ状基材を巻回してなる粘着テープロールを該ロールの中心軸線回りに回転可能に支持する清掃具によって支持された粘着テープロールを収容可能な筒状体を備えた清掃具用ケースであって、
筒状体は、清掃具に支持された粘着テープロールが筒状体の軸方向に沿って収脱可能となるように、軸方向一端及び他端の少なくとも一方が開口すると共に、筒壁の少なくとも一部が前記軸方向途中位置において周方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状となるように構成され
前記筒状体は、筒状体が径方向に自立可能となるように、筒壁の周方向一部が軸方向に沿って板状をなす底壁部と、筒壁のうち前記底壁部から周方向に形成される部位である周壁部とを備えており、
前記周壁部は、前記底壁部の周方向両端部から周方向に形成されて径方向に対向する一対の側壁部を含み、各側壁部は、底壁部に対して起立状態となるように底壁部から延設される基部と、該基部の延設方向端部から周方向に沿って延設され、径方向外側に凸をなす湾曲形状の湾曲部とを備え、周壁部のうち少なくとも基部が前記括れ形状をなし、
更に、前記底壁部は、筒状体の周方向途中位置において筒状体の軸方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状をなすことを特徴とする清掃具用ケース。
【請求項2】
前記湾曲部が前記軸方向途中位置において周方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状をなすことを特徴とする請求項記載の清掃具用ケース。
【請求項3】
前記周壁部は、底壁部に接続する底壁部側において径方向厚さが厚い厚肉部を有すると共に、底壁部から離れた反対側において径方向厚さが薄い薄肉部とを有し、
前記底壁部は、径方向厚さが前記薄肉部よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項又は請求項記載の清掃具用ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着面を有するテープ状基材を巻回してなる粘着テープロールを支持可能な清掃具によって支持された粘着テープロールを収容するための清掃具用ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の清掃具用ケースとして、半円筒形状を有する一対のカバーメンバからなり、各カバーメンバの基端同士が薄肉ヒンジで連結されており、薄肉ヒンジを介して自由端側を開閉させることにより、内部に粘着テープロールを収納するものが知られている(例えば、特許文献1)。前記カバーメンバでは、半円筒形状の軸方向両端部は、半円板状の閉塞部で閉塞されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】日本国特開2003−52602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の清掃具用ケースでは、カバーメンバの軸方向両端部において前記閉塞部が形成されているため、カバーメンバに用いる材料の使用量が増加しており、製造コストを上昇させていた。この点、カバーメンバに閉塞部を設けないように構成することが考えられるが、閉塞部を有しないカバーメンバでは、剛性が低く保形性に課題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、製造コストを低減でき、かつ、保形性を担保できる清掃具用ケースを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る清掃具用ケースは、上記課題を解決するためになされたもので、粘着面を有するテープ状基材を巻回してなる粘着テープロールを該ロールの中心軸線回りに回転可能に支持する清掃具によって支持された粘着テープロールを収容可能な筒状体を備えた清掃具用ケースであって、筒状体は、清掃具に支持された粘着テープロールが筒状体の軸方向に沿って収脱可能となるように、軸方向一端及び他端の少なくとも一方が開口すると共に、筒壁の少なくとも一部が前記軸方向途中位置において周方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状となるように構成され、前記筒状体は、筒状体が径方向に自立可能となるように、筒壁の周方向一部が軸方向に沿って板状をなす底壁部と、筒壁のうち前記底壁部から周方向に形成される部位である周壁部とを備えており、前記周壁部は、前記底壁部の周方向両端部から周方向に形成されて径方向に対向する一対の側壁部を含み、各側壁部は、底壁部に対して起立状態となるように底壁部から延設される基部と、該基部の延設方向端部から周方向に沿って延設され、径方向外側に凸をなす湾曲形状の湾曲部とを備え、周壁部のうち少なくとも基部が前記括れ形状をなし、更に、前記底壁部は、筒状体の周方向途中位置において筒状体の軸方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状をなすことを特徴とする。
【0007】
かかる清掃具用ケースでは、筒状体の軸方向一端及び他端の少なくとも一方が開口しているため、筒状体に用いる材料の使用量を抑制して製造コストを低減させることができる。また、かかる清掃具用ケースでは、筒状体は、筒壁の少なくとも一部が前記軸方向途中位置において周方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状となるように構成されるため、筒状体の剛性を高めることができ、筒状体の保形性を担保できる。
【0009】
また、かかる清掃具用ケースでは、各側壁部が湾曲部と基部とを備え、湾曲部が径方向外側に凸をなす湾曲形状をなすため、湾曲部の径方向内側領域に粘着テープロールを容易に収容できると共に、基部は、底壁部に対して起立状態に形成され、かつ、前記括れ形状をなすため、側壁部の剛性を高めて筒状体の保形性を担保できる。
【0010】
また、本発明に係る清掃具用ケースでは、前記湾曲部が前記軸方向途中位置において周方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状をなすように構成されることも可能である。
【0011】
かかる清掃具用ケースでは、前記湾曲部が前記括れ形状をなすため、側壁部の剛性を高めて筒状体の保形性を担保できる。
【0012】
また、本発明に係る清掃具用ケースでは、前記周壁部は、底壁部に接続する底壁部側において径方向厚さが厚い厚肉部を有すると共に、底壁部から離れた反対側において径方向厚さが薄い薄肉部とを有し、前記底壁部は、径方向厚さが前記薄肉部よりも厚く形成されるように構成されることも可能である。
【0013】
かかる清掃具用ケースでは、前記周壁部は、底壁部に接続する底壁部側において径方向厚さが厚い厚肉部を有すると共に、底壁部から離れた反対側において径方向厚さが薄い薄肉部とを有し、前記底壁部は、径方向厚さが前記薄肉部よりも厚く形成されているため、周壁部と底壁部との剛性を高めて筒状体の保形性を担保できる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明に係る清掃具用ケースによれば、筒状体の軸方向一端及び他端の少なくとも一方が開口しているため、筒状体に用いる材料の使用量を抑制して製造コストを低減させることができると共に、筒状体は、筒壁の少なくとも一部が前記軸方向途中位置において周方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状となるように構成されるため、筒状体の剛性を高めて筒状体の保形性を担保できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る清掃具用ケースの斜視図を示す。
図2A】同清掃具用ケースの正面図を示す。
図2B】同清掃具用ケースの底面図を示す。
図3A】同清掃具用ケースの左側面図を示す。
図3B】同清掃具用ケースの平面図を示す。
図4】同清掃具の正面図を示す。
図5】同清掃具の芯体を清掃具用ケースに収容した状態の左側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る清掃具用ケースの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下では、[1.全体構成]、[2.清掃具用ケース]、[2−1.底壁部]、[2−2.周壁部]、[2−3.筒状体の径方向の厚み]、[3.清掃具用ケースの機能]、[4.前記実施形態の構成及び作用(まとめ)]、[5.実施形態の変形例]の順に説明する。
[1.全体構成について]
【0017】
清掃具用ケース20は、清掃具10に支持された粘着テープロールを収容するためのものである。
【0018】
ここで、粘着テープロールは、少なくとも一方の面が粘着面となっているテープ状(帯状)基材を、中心線回りに筒状に巻回してなる清掃用の粘着テープロールである。具体的には、粘着テープロールは、中心線に沿って軸孔が形成されるように、テープ状基材を粘着面である一方の面を外側にして中心線回りに巻回してなる。軸孔の断面形状は、例えば、円形や多角形で構成可能であり、特に限定されない。このような粘着テープロールは、被清掃面(例えば床面、衣服表面、携帯電話機の画面)上を転がして(即ち回転移動させて)被清掃面を清掃するものである。
【0019】
また、清掃具10は、前記粘着テープロールを支持可能に構成される。本実施形態に係る清掃具10は、図4に示すように、粘着テープロール(図示せず)の軸孔(筒孔)に挿通される芯体1と、該芯体1を支持する本体部2とを備える。芯体1は、粘着テープロールの軸孔に挿通可能な形状をなす。具体的には、芯体1は、棒状をなし、例えば筒状や柱状(断面形状が例えば円形や多角形)で構成され得る。本実施形態の芯体1は、軸方向(長手方向)一端部において、一対の摘み片1aが形成されると共に、他端部において、芯体1と本体部2とを連結するための連結具3が挿通される貫通孔1bが軸方向に沿って形成されている。一対の各摘み片1aは、互いに向けて押圧可能であり、前記押圧状態では一端部の径方向幅が縮まるように構成される。具体的には、各摘み片1aは、指を挿入可能な環状体をなし、該環状体に指を入れて一方の摘み片1aと他方の摘み片1aとを互いに近づけるように押圧可能に構成される。即ち、各摘み片1aを互いに向けて押圧することで、芯体1の一端部側から粘着テープロールの軸孔を挿通し易くしている。また、本体部2は、芯体1の一端部及び他端部の少なくとも一方を支持可能に構成される。本体部2の形状は特に限定されない。本実施形態の本体部2は、連結具3を介して芯体1の他端部を支持する。具体的には、本体部2は、把持可能な棒状の取手として構成される。かかる本体部2は、連結具3を介して、芯体1を回転可能に支持する。具体的には、連結具3の一端側は、本体部2に連結(接続)されて、連結具3の他端側は、芯体1の他端部の貫通孔1bに挿通されて芯体1に連結(接続)され、芯体1と本体部2とは芯体1の径方向に離間している(図4参照)。連結具3の他端側が芯体1に連結された状態において、芯体1は回転可能になっている。
[2.清掃具用ケースについて]
【0020】
清掃具用ケース20を図1から図3図5に示す。以下では、説明の便宜上、図2Aの正面図を基準にして紙面横方向を左右方向、紙面縦方向を上下方向、紙面奥行方向を前後方向と定める。
【0021】
清掃具用ケース20は、前記清掃具10によって支持された前記粘着テープロールを収容可能な筒状体を備える。前記筒状体は、清掃具10に支持された粘着テープロールが筒状体21の軸方向に沿って収脱可能となるように、軸方向一端及び他端の少なくとも一方が開口する。本実施形態の清掃具用ケース20は、軸方向一端及び他端の両方が開口する筒状体21を備える(図3A参照)。なお、本実施形態の他に、前記筒状体21は、軸方向一端のみ、又は、軸方向他端のみが開口するように構成されることも可能である。
【0022】
また、前記筒状体21は、筒状体21が径方向に自立可能となるように、筒壁の周方向一部が軸方向に沿って板状をなす底壁部22と、筒壁のうち前記底壁部22から周方向に形成される部位である周壁部23とを備えている。
[2−1.底壁部について]
【0023】
本実施形態の底壁部22は、図2A図3Aに示すように、筒状体21が上下方向に自立可能となるように、筒壁の周方向一部が一端部(左端部)から他端部(右端部)に亘って形成される平板状をなす。具体的には、平板形状は、左右方向に長尺であり、前後方向に一定長さを有して構成される。
【0024】
また、底壁部22は、筒状体21の軸方向途中位置において筒状体21の周方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状であり、及び/又は、前記周方向途中位置において前記軸方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状であるように構成されている。本実施形態では、底壁部22は、筒状体21の周方向途中位置において筒状体21の軸方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状である。具体的には、底壁部22は、図1,3Aに示すように、前後方向途中位置(具体的には、前後方向中央部)において左右方向に沿うように径方向内側である上方向に凸をなす括れ形状である。
【0025】
なお、本実施形態の前記前後方向途中位置は、前後方向中央部に限らず、例えば、前後方向の前側又は後側の一方であっても良い。また、その他、前記底壁部22は、筒状体21の軸方向途中位置(例えば左右方向中央部、左部、右部など)において筒状体21の周方向(例えば前後方向)に沿うように径方向内側(例えば上方向)に凸をなす括れ形状であるように構成されることも可能である。さらに、前記底壁部22は、筒状体21の軸方向途中位置(例えば左右方向中央部)において筒状体21の周方向(例えば前後方向)に沿うように径方向内側(例えば上方向)に凸をなす括れ形状であり、かつ、筒状体21の周方向途中位置(例えば前後方向中央部)において筒状体21の軸方向(例えば左右方向)に沿うように径方向内側(例えば上方向)に凸をなす括れ形状であるように構成されることも可能である。
[2−2.周壁部について]
【0026】
本実施形態の周壁部23は、前記底壁部22の周方向両端部22aから周方向に形成されて径方向に対向する一対の側壁部24と、該一対の側壁部24の周方向端部であって底壁部とは反対側の端部同士を連結する天壁部27とを有する(図1,3A参照)。
【0027】
各側壁部24は、底壁部22に対して起立状態となるように底壁部22から延設される基部25と、該基部25の延設方向端部25aから周方向に沿って延設され、径方向外側に凸をなす湾曲形状の湾曲部26とを備えて構成される。
【0028】
本実施形態の基部25は、図2A,3Aに示すように、底壁部22の前後方向両端部22aから上下方向に沿って立設されており、底壁部22の上面(径方向内面)に対して起立状態をなす。起立状態とは、基部25内面(径方向内面)と底壁部22内面(径方向内面)との交差角が45度〜135度の範囲内であることであり、好ましくは前記交差角が75度〜105度の範囲内であることであり、より好ましくは前記交差角が直角乃至略直角であることを言う。本実施形態では、前記交差角は、直角乃至略直角である。また、基部25は、筒壁の周方向一部であって、底壁部22の前後方向両端部22aに連結する部位が一端部(左端部)から他端部(右端部)に亘って形成される平板状をなす。具体的には、基部25は、左右方向に長尺であり、上下方向に一定長さを有して構成される。
【0029】
また、基部25は、筒状体21の軸方向途中位置において周方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状となるように構成されている。具体的には、基部25は、図1,2A,2Bに示すように、筒状体21の左右方向中央部において筒状体21の周方向(前後方向)に沿うように径方向内側である後方向に凸をなす括れ形状である。なお、本実施形態の前記軸方向途中位置は、左右方向中央部に限らず、例えば、左右方向の左側又は右側の一方であっても良い。
【0030】
本実施形態の湾曲部26は、図3Aに示すように、基部25の上端部25aに連結され、上下方向途中位置(具体的には、上下方向中央部)が前方向に凸をなす湾曲形状である。なお、本実施形態の前記上下方向途中位置は、上下方向中央部に限らず、上部や下部であっても良い。本実施形態の湾曲部26は、筒壁の周方向一部であって、基部25の上端部25aに連結する部位が一端部(左端部)から他端部(右端部)に亘って形成される断面円弧状の板状をなす。湾曲部26は、左右方向に長尺であり、上下方向に一定長さを有して構成される。湾曲部26は、上下方向(又は周方向)の長さにおいて基部25よりも長い。一方の湾曲部26の上端部と他方の湾曲部26の上端部とは、天壁部27を介して連結されている(図1,3A,3B参照)。
【0031】
天壁部27は、図1,3Aに示すように、筒状体21の周方向に沿って形成され、径方向内面側に凹形状をなす。具体的には、天壁部27は、一方及び他方の湾曲部26の上端から周方向かつ径方向内側に傾斜する傾斜部同士が連結されてなるV字の谷形状をなす。また、本実施形態の天壁部27は、図3Bに示すように、周方向である前後方向途中位置(具体的には、前後方向中央部)において軸方向(左右方向)両端部が軸方向に沿って切り欠かれた開口部27aを有する。また、天壁部27の径方向内面には、前記軸方向(左右方向)両端部の開口部27aに沿うように、軸方向一端から他端に亘って一対の突条(レール部)27bが下方に凸設されている(図3A参照)。即ち、一対の突条27b間に前記軸方向に沿う開口部27aが形成されている。また、天壁部27の径方向外面には、軸方向中央部において、一対の湾曲部26の上端間に亘って凹部27cが形成されている(図1,3B参照)。凹部27cの下面(径方向外面)は、平面状をなす。本実施形態の凹部27cは、本体部2(取手)下端部形状に等しい又は略等しい凹形状をなす。なお、本実施形態の周壁部23は、前記天壁部27を有する構成であるが、周壁部23は、天壁部27を有することなく、一方の湾曲部26の上端と他方の湾曲部26の上端とが互いに連結されて構成されることも可能である。
[2−3.筒状体の径方向の厚みについて]
【0032】
ここで、本実施形態の筒状体21では、周壁部23は、底壁部22に接続する底壁部側において径方向厚さが厚い厚肉部を有すると共に、底壁部22から離れた反対側において径方向厚さが薄い薄肉部とを有し、前記底壁部22は、径方向厚さが前記薄肉部よりも厚く形成されるように構成されている。本実施形態では、周壁部23のうち、上下方向中央部よりも僅かに下部側から下端までの部位が厚肉部であり、前記下部側から上端までの部位が薄肉部である。具体的には、周壁部23の基部25と湾曲部26の下部26aとが厚肉部である(図3A参照)。また、周壁部23の湾曲部26の下部26aから上端までの部位26bが薄肉部である(図3A参照)。さらに、本実施形態の底壁部22は、基部25や湾曲部26の下部26aの径方向厚さと略等しい又は等しい厚さの厚肉部である。なお、底壁部22は、周壁部23の前記薄肉部よりも径方向厚さが厚く構成されていれば良く、例えば、底壁部22は、周壁部23の前記厚肉部よりも厚い又は薄く形成されることも可能である。また、底壁部22は、一部のみを厚肉部として形成するように構成されることもできる。また、周壁部23は、薄肉部で形成され、底壁部22は、周壁部23の薄肉部よりも径方向厚さが厚い厚肉部で形成されることも可能である。
【0033】
また、筒状体21の内面には、周方向に所定間隔で補強リブRが複数設けられている(図1、3A参照)。本実施形態では、補強リブRは、軸方向に沿う突条をなし、底壁部22内面および周壁部23の湾曲部26内面に周方向に略等間隔に離間して設けられている。なお、本実施形態の補強リブRの前記構成の他にも、補強リブRは、筒状体21の基部25に設けられる構成や、筒状体21の内面において周方向に異なる間隔で離間して設けられる構成が可能であり、或いは、補強リブRが筒状体21に設けられない構成も可能である。
[3.清掃具用ケースの機能について]
【0034】
以上の構成からなる清掃具用ケース20は、図5に示すように、清掃具10の芯体1又は該清掃具10に取り付けた粘着テープロールを収容する。具体的には、使用者は、本体部2(取手)を把持して、清掃具10の芯体1(又は芯体1に取り付けられた粘着テープロール)を筒状体21の軸方向一端(又は他端)の開口から前記軸方向に沿って筒状体21内側に挿通する。このとき、芯体1は、筒状体21の一対の湾曲部26間に挿通される。そのため、芯体1は、筒状体21に容易に挿通して収容される。続いて、使用者は、天壁部27の一対の突条(レール部)27bと軸方向一端部の開口部27aとによって清掃具10の連結具3を筒状体21の軸方向に沿わせて移動させ、本体部2を軸方向中央部側に移動させる。使用者は、清掃具10の本体部2(取手)の下端を天壁部27の凹部27cの平面状をなす下面(径方向外面)に向けて載置する。本体部2の下端が凹部27c下面に載置された状態では、清掃具10の連結具3は、一対の突条27bによって筒状体21の周方向への移動を規制されている。また、連結具3は、前記開口部27aを形成する天壁部27の縁部によって筒状体21の軸方向への移動を規制されている。一方、本体部2は、凹部27c下面によって筒状体21の径方向内側(下方)への移動を規制され、かつ、凹部27c内周面によって筒状体21の軸方向及び周方向への移動を規制されている。このように本体部2は、筒状体21に支持された状態で、芯体1は筒状体21に収容されている。なお、清掃具10に粘着テープロールを着脱する際には、芯体1の各摘み片1aを互いに押圧して芯体1一端側の径方向幅を縮めることで、一端部側から粘着テープロールの軸孔を芯体1に挿通し、又は、一端部側から粘着テープロールを芯体1から取り外すことができる。
【0035】
ここで、かかる清掃具用ケース20では、筒状体21の軸方向一端及び他端が開口しているため、筒状体21に用いる材料の使用量を抑制して製造コストを低減させることができる。また、筒状体21の底壁部22は、筒状体21の周方向途中位置において筒状体21の軸方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状であるので、筒状体21の剛性を高めることができ、筒状体21の保形性を担保できる。また、周壁部23の基部25は、筒状体21の軸方向途中位置において周方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状であり、底壁部22に起立状態であるので、周壁部23(側壁部24)の剛性を高めて筒状体21の保形性を担保できる。さらに、底壁部22と、周壁部23の基部25と、湾曲部26の下部26aとが厚肉部であるため、底壁部22と周壁部23との剛性を高めて筒状体21の保形性を担保できる。また、湾曲部26の上部側26bが薄肉部であるため、筒状体21を軽量化できる。また、筒状体21の内面には複数の補強リブRが形成されており、筒状体21の剛性を高めて筒状体21の保形性を担保できる。
[4.前記実施形態の構成及び作用(まとめ)について]
【0036】
以上、本実施形態をまとめると、清掃具用ケース20は、粘着面を有するテープ状基材を巻回してなる粘着テープロールを該ロールの中心軸線回りに回転可能に支持する清掃具10によって支持された粘着テープロールを収容可能な筒状体を備えた清掃具用ケース20であって、筒状体21は、清掃具10に支持された粘着テープロールが筒状体21の軸方向に沿って収脱可能となるように、軸方向一端及び他端の少なくとも一方が開口すると共に、筒壁の少なくとも一部が前記軸方向途中位置において周方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状となるように構成されることを特徴とする。
【0037】
かかる清掃具用ケース20では、筒状体21の軸方向一端及び他端の少なくとも一方が開口しているため、筒状体21に用いる材料の使用量を抑制して製造コストを低減させることができる。また、かかる清掃具用ケース20では、筒状体21は、筒壁の少なくとも一部が前記軸方向途中位置において周方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状となるように構成されるため、筒状体21の剛性を高めることができ、筒状体21の保形性を担保できる。
【0038】
また、本実施形態に係る清掃具用ケース20では、前記筒状体21は、筒状体21が径方向に自立可能となるように、筒壁の周方向一部が軸方向に沿って板状をなす底壁部22と、筒壁のうち前記底壁部22から周方向に形成される部位である周壁部23とを備えており、前記周壁部23は、前記底壁部22の周方向両端部22aから周方向に形成されて径方向に対向する一対の側壁部24を含み、各側壁部24は、底壁部22に対して起立状態となるように底壁部22から延設される基部25と、該基部25の延設方向端部から周方向に沿って延設され、径方向外側に凸をなす湾曲形状の湾曲部26とを備え、周壁部23のうち少なくとも基部25が前記括れ形状をなすように構成される。
【0039】
かかる清掃具用ケース20では、各側壁部24が湾曲部26と基部25とを備え、湾曲部26が径方向外側に凸をなす湾曲形状をなすため、湾曲部26の径方向内側領域に粘着テープロールを容易に収容できると共に、基部25は、底壁部22に対して起立状態に形成され、かつ、前記括れ形状をなすため、側壁部24の剛性を高めて筒状体21の保形性を担保できる。
【0040】
また、本実施形態に係る清掃具用ケース20では、前記周壁部23は、底壁部22に接続する底壁部側において径方向厚さが厚い厚肉部を有すると共に、底壁部22から離れた反対側において径方向厚さが薄い薄肉部とを有し、前記底壁部22は、径方向厚さが前記薄肉部よりも厚く形成されるように構成されることも可能である。
【0041】
かかる清掃具用ケース20では、前記周壁部23は、底壁部22に接続する底壁部側において径方向厚さが厚い厚肉部を有すると共に、底壁部22から離れた反対側において径方向厚さが薄い薄肉部とを有し、前記底壁部22は、径方向厚さが前記薄肉部よりも厚く形成されているため、周壁部23と底壁部22との剛性を高めて筒状体21の保形性を担保できる。
[5.実施形態の変形例について]
【0042】
なお、本発明に係る清掃具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0043】
例えば、本実施形態では、粘着テープロールは、中心線上に沿って軸孔が形成されるように、テープ状基材を粘着面である一方の面を外側にして中心線の周りに巻回してなる構成について説明したが、これに限らず、粘着テープロールは、中心線上に沿って軸孔が形成されるように、テープ状基材を粘着面である一方の面を内側にして中心線の周りに巻回してなる構成でも良いし、粘着テープロールは、テープ状基材の一方及び他方の面がともに粘着面で構成されることも可能である。
【0044】
また、本実施形態では、清掃具の本体部2は、芯体1の径方向に離間している場合について説明したが、これに限らず、清掃具の本体部2は、芯体1の軸方向に離間して連結具を介して芯体1の軸方向端部に連結され、或いは、本体部2は、芯体1の軸方向端部から軸方向に沿って延設されるように構成されることも可能である。その他、本体部2は、芯体1の径方向に離間すると共に芯体1の軸方向長さに対応する天壁部と、該天壁部に設けられる把持可能な取手とを備え、前記天壁部は、芯体1が回転可能となるように芯体1の軸方向一端部及び他端部の少なくとも一方を支持可能な支持部を備えて構成されることも可能である。
【0045】
また、本実施形態に係る清掃具用ケース20において、湾曲部26は、筒状体21の軸方向途中位置において周方向に沿うように径方向内側に凸をなす括れ形状となるように構成されることも可能である。例えば、湾曲部26は、筒状体21の軸方向中央部において周方向(上下方向)に沿うように径方向(前後方向)内側に凸をなす括れ形状となるように構成される。かかる清掃具用ケース20では、前記湾曲部26が前記括れ形状をなすため、側壁部24の剛性を高めて筒状体21の保形性を担保できる。
【符号の説明】
【0046】
1…芯体、1a…摘み片、2…本体部、3…連結具、10…清掃具、20…清掃具用ケース、21…筒状体、22…底壁部、22a…周方向両端部、23…周壁部、24…側壁部、25…基部、26…湾曲部、27…天壁部、R…補強リブ
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5