特許第6248106号(P6248106)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6248106広告ターゲティングのための否定的なシグナル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6248106
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】広告ターゲティングのための否定的なシグナル
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20120101AFI20171204BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20171204BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20171204BHJP
   G09F 19/00 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   G06Q50/00 300
   G06Q30/02 398
   G06F13/00 540P
   G09F19/00 Z
【請求項の数】23
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2015-525457(P2015-525457)
(86)(22)【出願日】2013年7月23日
(65)【公表番号】特表2015-531119(P2015-531119A)
(43)【公表日】2015年10月29日
(86)【国際出願番号】US2013051702
(87)【国際公開番号】WO2014022157
(87)【国際公開日】20140206
【審査請求日】2016年2月17日
(31)【優先権主張番号】13/566,016
(32)【優先日】2012年8月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508178054
【氏名又は名称】フェイスブック,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ガルシア−マルティネス、アントニオ フェリペ
【審査官】 大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0153412(US,A1)
【文献】 特開2011−248831(JP,A)
【文献】 特表2013−516002(JP,A)
【文献】 特開2010−157243(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
G06F 13/00
G09F 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーシャル・ネットワーキング・システムの第1のユーザに関するユーザ・プロフィールを記憶する工程と、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって維持されている第1のオブジェクトに関して前記第1のユーザによって実行された1つまたは複数のアクションを受信する工程と、
第1のオブジェクトに関連付けられているトピックを識別する工程であって、前記第1のオブジェクトに関して前記第1のユーザによって実行された前記1つまたは複数のアクションは、前記第1のユーザが前記第1のオブジェクトに関連付けられている前記トピックについて肯定的な感情を有するか否定的な感情を有するかを示さない、工程と、
前記第1のオブジェクトの前記トピックに関連付けられている1つまたは複数の第2のオブジェクトに関して前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの複数の第2のユーザが以前に実行した1つまたは複数のアクションを取り出す工程であって、前記第2のユーザは、前記第1のユーザによる前記1つまたは複数のアクションを受けた前記第1のオブジェクトに関連付けられている前記トピックについて否定的な感情を示すユーザ・プロフィールを有し、前記トピックについての前記第2のユーザの前記否定的な感情は、前記第2のオブジェクトに関して前記第2のユーザによって実行された前記1つまたは複数のアクションに基づく、前記工程と、
前記第1のユーザによる前記1つまたは複数のアクションを受けた前記第1のオブジェクトに関して前記第2のユーザが以前に1つまたは複数のアクションを実行したと判定する工程と、
前記第1のユーザによる前記1つまたは複数のアクションを受けた前記第1のオブジェクトに関して前記第2のユーザが以前に1つまたは複数のアクションを実行したことと、前記第2のユーザが前記第1のオブジェクトに関連付けられている前記トピックについて否定的な感情を示すユーザ・プロフィールを有することとに基づいて、前記第1のユーザが前記トピックについて否定的な感情を有すると推測する推測工程と、
前記トピックを否定的な関心として前記ユーザ・プロフィールに関連させて記憶する工程と、
前記ユーザへの提示用のコンテンツを前記否定的な関心に少なくとも部分的に基づいて選択する工程と、
択された前記コンテンツを前記ユーザに提示する工程と
を備える、コンピュータ実装される方法。
【請求項2】
記推測工程は、
前記第1のユーザによって実行された前記アクションのうちの少なくとも1つが、前記トピックに関連付けられている前記第2のオブジェクトのうちの少なくとも1つに関して、前第1のオブジェクトに関連付けられている前記トピックについて前記否定的な感情を示すユーザ・プロフィールを有する前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの前記第2のユーザのうちの少なくとも1のユーザが以前に実行したアクションに一致すると判定することに応答して、前記第1のユーザが前記トピックについて前記否定的な感情を有すると推測する工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
記推測工程は、
前記第1のユーザによって実行された前記アクションのうちの少なくともしきい値数が、前記第1のオブジェクトに関連付けられている前記トピックについて前記否定的な感情を示すユーザ・プロフィールを有する前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの前記第2のユーザが、前記トピックに関連付けられている1つまたは複数の第2のオブジェクトに関して以前に実行したアクションに一致すると判定することに応答して、前記第1のユーザが前記トピックについて前記否定的な感情を有すると推測する工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のオブジェクトに関連付けられている前記トピックについて前記否定的な感情を示すユーザ・プロフィールを有する前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの第2のユーザが前記トピックに関連付けられている1つまたは複数の第2のオブジェクトに関して以前に実行した1つまたは複数のアクションは、前記トピックに関連付けられている第2のオブジェクトを閉じることと、前記トピックに関連付けられている前記第2のオブジェクトを非表示にすることと、前記トピックに関連付けられている前記第2のオブジェクトを無視することと、前記トピックに関連付けられている前記第2のオブジェクトの「いいね!」を取り消すことと、指定されたタイム・インターバル内に、前記トピックに関連付けられている前記第2のオブジェクトに対する応答を送信しないことと、否定的な感情に関連付けられている1つまたは複数の言葉を含む、前記トピックに関連付けられている前記第2のオブジェクトに関するテキスト入力を提供することとからなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のユーザが1つまたは複数のアクションを実行した1つまたは複数の第3のオブジェクトを識別する工程であって、前記1つまたは複数の第3のオブジェクトは、前記第1のオブジェクトに関連付けられている1つまたは複数のトピックに一致する1つまたは複数のトピックに関連付けられている、工程と、
前記1つまたは複数の第3のオブジェクトに関して実行された前記アクションに基づいて、前記否定的な感情を前記1つまたは複数の第3のオブジェクトに関連付ける工程と
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のオブジェクトは、広告、ポスト、ビデオ、イメージ、ストーリ、イベント、およびグループからなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザによって複数のオブジェクトに関して実行されたアクションであって、前記オブジェクトに対する否定的な感情を示すアクションを受信する工程と、
前記ユーザによる作用を受けた前記オブジェクトの各々に関連付けられている同じ1つ
トピックを識別する工程と、
前記ユーザによる前記オブジェクトに関する前記オブジェクトに対する否定的な感情を示す前記アクションに基づいて前記トピックについての否定的な感情を識別する工程と、
前記トピックについての前記否定的な感情を、前記オブジェクトに関して前記アクションを実行した前記ユーザに関連付ける工程と、
前記トピックについての前記否定的な感情に基づいて、前記アクションを実行した前記ユーザへの提示用のコンテンツを選択する工程と
からなるコンピュータ実装される方法。
【請求項8】
前記オブジェクトに関する前記アクションに基づいて前記オブジェクトに関する否定的な感情を識別する工程が、
オブジェクトに関して実行された1つまたは複数のアクションが、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって否定的な感情に関連付けられているアクションであるかどうかを特定する工程と、
前記オブジェクトに関して実行された少なくとも1つのアクションが、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって前記否定的な感情に関連付けられているアクションであると特定したことに応答して、前記少なくとも1つのアクションが実行された前記オブジェクトに関する前記否定的な感情を識別する工程とを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって否定的な感情に関連付けられているアクションが、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって前記トピックについての否定的な感情に関連付けられている1人または複数のさらなるユーザによって、前記トピックに関連付けられているさらなるトピックに関して実行されたアクションを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって否定的な感情に関連付けられている前記アクションが、前記オブジェクトを閉じることと、前記オブジェクトを非表示にすることと、前記オブジェクトを無視することと、前記オブジェクトの「いいね!」を取り消すことと、指定されたタイム・インターバル内に前記オブジェクトに対する応答を送信しないことと、否定的な感情に関連付けられている1つまたは複数の言葉を含む、前記オブジェクトに関するテキスト入力を提供することとからなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記オブジェクトに関する前記アクションに基づいて前記オブジェクトに関する否定的な感情を識別する工程が、
オブジェクトに関して実行された1つまたは複数のアクションが、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって否定的な感情に関連付けられているアクションであるかどうかを特定する工程と、
前記オブジェクトに関して実行された、否定的な感情に関連付けられているある数のアクションを特定する工程と、
否定的な感情に関連付けられているアクションの前記数が、しきい値と等しいか、またはしきい値を超えていることに応答して、否定的な感情に関連付けられている前記数のアクションが実行された前記オブジェクトに関する前記否定的な感情を識別する工程とを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって否定的な感情に関連付けられている前記アクションが、前記オブジェクトを閉じることと、前記オブジェクトを非表示にすることと、前記オブジェクトを無視することと、前記オブジェクトの「いいね!」を取り消すことと、指定されたタイム・インターバル内に前記オブジェクトに対する応答を送
信しないことと、否定的な感情に関連付けられている1つまたは複数の言葉を含む、前記オブジェクトに関するテキスト入力を提供することとからなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって否定的な感情に関連付けられているアクションが、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって前記トピックについての否定的な感情に関連付けられている1人または複数のさらなるユーザによって、前記トピックに関連付けられているさらなるトピックに関して実行されたアクションを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
1つまたは複数の前記トピックについての前記否定的な感情の間における前記関連付けに基づいて前記ユーザへの提示用のコンテンツを選択する工程が、
前記否定的な感情に関連付けられている前記トピックを含む、前記ユーザに関連付けられているブラックリストを作成する工程と、
トピックの前記ブラックリストに基づいて、前記コンテンツに関連付けられているトピックが前記ブラックリスト上に含まれないように、前記ユーザに提供するための前記コンテンツを選択する工程とを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項15】
前記否定的な感情に関連付けられている前記トピックに関連した1つまたは複数のさらなるトピックを識別する工程と、
前記否定的な感情を前記1つまたは複数のさらなるトピックに関連付ける工程と
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項16】
オブジェクトが、広告、ポスト、ビデオ、イメージ、ストーリ、イベント、および群のうちの1つまたは複数を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項17】
前記ユーザに提供される前記コンテンツが、広告、ビデオ、イメージ、ストーリ、またはリンクから構成されている群から選択された少なくとも1つである、請求項7に記載の方法。
【請求項18】
ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザに関するユーザ・プロフィールを記憶する工程と、
前記ユーザに提示された広告に関して実行された、前記ユーザによるアクションを受信する工程であって、前記アクションが、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって否定的な感情に関連付けられている、工程と、
前記広告から1つまたは複数の広告特徴を抽出する工程であって、前記1つまたは複数の広告特徴のうちのいずれが前記否定的な感情に関連付けられるか明らかになっていない工程と、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって維持されているさらなるオブジェクトに関して前記ユーザによって実行されたアクションを取り出す工程と、
前記さらなるオブジェクトから特徴を抽出する工程と、
前記広告から抽出された前記1つまたは複数の広告特徴から前記否定的な感情に関連付けられる広告特徴を選択する工程であって、前記選択は、前記さらなるオブジェクトに関して前記ユーザによって実行されたアクションであって、前記広告から抽出された前記1つまたは複数の広告特徴に一致する前記さらなるオブジェクトの前記特徴について否定的な感情を示す前記アクションに基づく、工程と、
選択した前記広告特徴と前記否定的な感情との間における関連付けを前記ユーザ・プロフィール内に記憶する工程と、
前記否定的な感情に関連付けられた選択した前記広告特徴に基づいて、前記ユーザへの提示用のさらなる広告を選択する選択工程と
からなるコンピュータ実装される方法。
【請求項19】
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって前記否定的な感情に関連付けられている前記アクションが、前記オブジェクトを閉じることと、前記オブジェクトを非表示にすることと、前記オブジェクトを無視することと、前記オブジェクトの「いいね!」を取り消すことと、指定されたタイム・インターバル内に前記オブジェクトに対する応答を送信しないことと、および否定的な感情に関連付けられている1つまたは複数の言葉を含む、前記オブジェクトに関するテキスト入力を提供することとからなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
記選択工程が、
前記否定的な感情に関連付けられた前記広告特徴に一致しない広告特徴を含まない広告を選択する工程を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
記選択工程が、
複数の候補広告のそれぞれに関連付けられている期待値を算出する工程と、
前記否定的な感情に関連付けられた前記広告特徴に一致する広告特徴を含む候補広告に関連付けられている期待値を下げる工程と、
前記算出された期待値に基づいて前記複数の候補広告から前記さらなる広告を選択する工程とを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記1つまたは複数の広告特徴が、前記広告に関するランディング・ページ、前記広告に関連付けられている1つまたは複数のトピック、前記広告に関連付けられているページ、および前記広告の送信者からなる群から選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記否定的な感情に関連付けられている前記アクションが、前記広告から抽出された前記1つまたは複数の広告特徴のうちの少なくとも1つに一致する1つまたは複数の広告特徴を有するさらなる広告に関して実行された別のアクションに基づいている、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般にはソーシャル・ネットワーキング・システムに関し、より詳細には、ユーザの推測された否定的な感情に基づいてソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザへのコンテンツの配信を修正することに関する。
【背景技術】
【0002】
ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザは、実生活の対話、オンラインの対話、またはそれら両方の組合せに基づいて、その他のユーザとのつながり、関連付け、またはその他の関係を形成することができる。ユーザによってポスト(投稿)されたコンテンツは、ニュース・フィードまたはストリームなど、ソーシャル・ネットワーキング・システムにおけるさまざまな通信チャネルのうちの1つまたは複数を介してユーザのつながりにとって利用できるようにされることが可能である。しかしながら、ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザは、自分にとって関心のないコンテンツを受信する場合が多い。広告を含めて、ユーザに提供されるコンテンツを改善するために、ユーザの関心に加えて、ユーザが好きではないトピックおよびその他の情報を推測するためのシステムを有することが望ましいであろう。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】一実施形態による、コンテンツ・アイテムに対するユーザの否定的な感情に基づいて、ソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザに提供されるコンテンツを修正するためのシステム環境のハイレベル・ブロック図。
図2】一実施形態による、ソーシャル・ネットワーキング・システム内のコンテンツ・アイテムに対する否定的な感情に基づいてユーザにコンテンツを提供するための方法のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0004】
ユーザ経験を強化するために、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザにつながっているその他のユーザなど、ソーシャル・ネットワーキング・システム内のその他のユーザによるトピックに対する否定的な感情に基づいて、ソーシャル・ネットワーキング・システム内のコンテンツに関連したトピックについてのユーザの否定的な感情を推測する。推測された感情を使用して、本システムは、ユーザの推測された否定的な感情に基づいて、その後にユーザへ配信されるコンテンツを選択し、フィルタリングし、予測し、またはその他の形で修正する。たとえば、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、特定のトピックに関するコンテンツを含む1つまたは複数のページを維持し、それらのページとの間での特定の対話は、関連付けられているトピックについての否定的な感情を示すということがわかっている。一実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、あるページに関連して実行された特定のタイプのユーザ・アクションを、そのページに関連付けられているトピックについての否定的な感情に関連付ける。ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザがページと対話しているときに、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、それらのユーザが、そのページに関連付けられているトピックについての否定的な感情を有すると推測する。それらのユーザは、同様に同じトピックに関連付けられているソーシャル・ネットワーキング・システム内の(またはソーシャル・ネットワーキング・システム外の)別のページと対話する場合もあるが、この場合、その別のページに関連付けられているトピックについての感情(たとえば、肯定的か、または否定的か)はわからない。しかしながら、そのトピックについてのそれらのユーザの感情は推測されているため、本システムは、その他のページとの対話も、そのトピックについての否定的な感情を示していると推測する。次いで、本システムは、その他のペ
ージと対話するその他のユーザも、その同じトピックについての否定的な感情を有すると推測することができる。次いで、この推測された否定的な感情は、ユーザに関する否定的なトピックを含む否定的関心プロフィールを生成するために使用されることが可能である。ユーザの否定的関心プロフィールは、コンテンツ・フィルタリング、広告ターゲティング、クリック予測を実行するために、またはユーザへのコンテンツの提示をその他の形で修正するために使用されることが可能である。
【0005】
たとえば、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、「ホッケーは嫌い」というタイトルのページを維持する場合があり、このタイトルにおける「嫌い」というキーワードは、トピック(この例においては、「ホッケー」)に対する否定的な感情を示している。ソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザの集団が、この「ホッケーは嫌い」のページに「いいね!」を付ける場合があり、したがってソーシャル・ネットワーキング・システムは、「ホッケー」というトピックについての否定的な感情を、この「ホッケーは嫌い」のページに「いいね!」を付けているユーザの集団に関連付ける。「ホッケーは嫌い」のページに「いいね!」を付けている複数のソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザが、ソーシャル・ネットワーキング・システム内の「ホッケー?」というタイトルの別のページにも「いいね!」を付けている場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、「ホッケー?」のページに「いいね!」を付けているユーザに関して、「ホッケー」というトピックについての否定的な感情を推測することができる。したがって、「ホッケー」というトピックについての感情をソーシャル・ネットワーキング・システムが識別していないユーザが、「ホッケー?」のページに「いいね!」を付ける場合があり、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、「ホッケーは嫌い」および「ホッケー?」のページとその他のユーザとの対話に基づいて、そのユーザが、「ホッケー」というトピックについての否定的な感情を有すると推測する。したがって、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、「ホッケー」というトピックをそのユーザの否定的なプロフィールに付加することができ、それはその後に、「ホッケー」に関連したコンテンツをそのユーザへの提示から除外するために使用されることが可能である。
【0006】
上述したように、コンテンツの配信を改善するために、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、否定的な感情に関連付けられているトピックを含む、ユーザに関する否定的なプロフィールを維持することができる。たとえば、否定的なプロフィールは、ユーザのユーザ・プロフィールに含まれることまたは関連付けられることが可能である。否定的なプロフィールは、ブラックリストによって識別されたトピックに関連付けられているページまたはその他のコンテンツがユーザに提示されることを防止するために使用されることが可能である。これによって、見たいという関心をユーザがほとんど有していないコンテンツがそのユーザに提示される可能性が低くなる。
【0007】
本明細書において説明されている特徴および利点は、すべてを網羅したものではなく、とりわけ、図面、明細書、および特許請求の範囲を考慮すれば、当技術分野における標準的な技術者にとっては、多くのさらなる特徴および利点が明らかになるであろう。その上、本明細書において使用されている言葉は、主として読みやすさおよび教示上の目的で選択されており、本発明の主題の線引きまたは画定を行うために選択されてはいない場合があるということに留意されたい。
【0008】
これらの図は、例示のみの目的で本発明のさまざまな実施形態を示している。本明細書において説明されている本発明の原理から逸脱することなく、本明細書において示されている構造および方法の代替実施形態が採用されることが可能であるということを当業者なら以降の論考から容易に認識するであろう。
【0009】
システム・アーキテクチャ
図1は、ソーシャル・ネットワーキング・システム100内のコンテンツ・アイテムに関するユーザの否定的な感情に基づいて、ソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザに提示されるコンテンツを修正するためのシステム環境の図を示している。コンテンツ・アイテムに関するユーザの否定的な感情は、そのコンテンツ・アイテムに関連付けられているトピックに対するユーザによる関心の欠如を示している。ユーザによって対話されているコンテンツ・アイテムのトピックについてのユーザの否定的な感情は、そのユーザによって対話されているそのコンテンツ・アイテムと同じトピックを有するその他のコンテンツ・アイテムとの間でのソーシャル・ネットワーキング・システム100のその他のユーザによる対話から推測されることが可能である。ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、あるトピックに対する否定的な感情を、その他のソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザが、その同じトピックに関連付けられているその他のコンテンツ・アイテムとの間で同様の対話を実行している場合に、推測することができる。1つまたは複数のトピックについての否定的な感情に基づいて、ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、そのユーザが否定的な感情を有するトピックに関連付けられているコンテンツ・アイテムがそのユーザに提示されないように、そのユーザのためのコンテンツ・アイテムを選択することができる。コンテンツ・アイテムは、任意のタイプのメディア・コンテンツ、たとえば、広告、クーポン、ステータス更新、ソーシャル・ネットワーキング・システム100によって維持されているページまたはその他のテキスト・メッセージ、ロケーション情報(たとえば、ロケーション・ベースのプッシュ情報)、写真、ビデオ、およびリンクなどを含むことができる。ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、ユーザどうしの間において一般的である1つまたは複数のトピックについての否定的な感情に基づいて、特定のユーザにつながること(すなわち、友達になること)をソーシャル・ネットワーキング・システム100のその他のユーザに推奨することもできる。
【0010】
一般に、ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、自分のユーザに、その他のソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザと連絡をとり対話するための能力を提供する。本明細書において使用される際には、「ユーザ」は、個人またはエンティティー(企業またはサード・パーティ・アプリケーションなど)であることが可能である。また、本明細書において使用される際には、「つながり」は、関連付けまたはその他の関係を別のユーザが形成することができる、または形成しているソーシャル・ネットワーキング・システム100のユーザを識別する。ユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システム100に参加し、次いで、自分がつながりたいと望むその他のユーザ、個人、およびエンティティーにつながる。ユーザは、つながりを明示的に付加することができ、たとえばユーザは、その他の特定のユーザを、自分の友達であるとして選択する。あるいは、そのユーザと別のユーザ間のつながりは、ユーザどうしの共通の特徴(たとえば、同じ教育機関の卒業生であるユーザどうし)に基づいてソーシャル・ネットワーキング・システムによって自動的に作成されることが可能である。ソーシャル・ネットワーキング・システムにおけるつながりは、両方向であることが可能であり、または単に1方向であることも可能である。たとえば、ボブとジョーが両方ともユーザであって、互いにつながっている場合には、ボブとジョーは、互いにとってのつながりである。その一方で、ボブが、サムのポストしたコンテンツ・アイテムを見るためにサムにつながりたいと望んでいるが、サムは、ボブにつながることを選ばない場合には、1方向のつながりが形成されることが可能であり、そこでは、サムはボブのつながりであるが、ボブはサムのつながりではない。ソーシャル・ネットワーキング・システムのいくつかの実施形態は、つながりが、1つまたは複数のレベルのつながり(たとえば、友達の友達)を介して間接的であることを可能にする。
【0011】
その他のユーザとの対話に加えて、ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、サービスによってサポートされるさまざまなタイプのオブジェクトに関してアクション
を取る能力をユーザに提供する。これらのオブジェクトは、ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザが属することが可能であるユーザのグループまたはネットワーク、ユーザが関心を抱く可能性があるイベントまたはカレンダー・エントリー、ユーザがサービスを介して使用することができるコンピュータベースのアプリケーション、ユーザがサービスを介してアイテムを購入または販売することを可能にするトランザクション、ならびにユーザがソーシャル・ネットワーキング・システムの上でまたは外で実行することができる広告との対話を含むことができる。これらは、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム100上で作用を及ぼすことができるオブジェクトのうちのほんの数例であり、その他の多くのオブジェクトが可能である。本明細書において提供されている実施形態および例のうちの多くは、ソーシャル・ネットワーキング・システム100の特定の実施形態を対象としているが、その他の実施形態は、異なるタイプのソーシャル・ネットワーク、ソーシャル・コンテンツ、ならびにその他のタイプのウェブサイトおよび通信メカニズムを含むその他の環境を含むことができる。
【0012】
ユーザによって生成されたコンテンツは、ソーシャル・ネットワーキング・システム上でのユーザ経験を強化する。コンテンツ・アイテムは、前に上述したように、ステータス更新またはその他のテキスト・メッセージ、ロケーション情報、写真、ビデオ、広告、およびリンクなどの任意のタイプのメディア・コンテンツを含むことができる。コンテンツ・アイテムは、ソーシャル・ネットワーキング・システム100内のオブジェクトとして表されるコンテンツの断片である。このようにして、ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザは、さまざまな通信チャネルを通じてさまざまなタイプのメディアのコンテンツ・アイテムをソーシャル・ネットワーキング・システムに「ポストすること」によって互いにコミュニケーションを行うよう促される。通信チャネルを使用して、ソーシャル・ネットワーキング・システム100のユーザは、自分たちの相互の対話を増やし、より頻繁にソーシャル・ネットワーキング・システムに関与する。通信チャネルの1つのタイプが「ストリーム」であり、このストリームにおいては、ユーザは、サービスの1人または複数のユーザからソーシャル・ネットワーキング・システムにポストされた、アップロードされた、またはその他の形で提供された一連のコンテンツ・アイテムを提示される。ストリームは、そのストリームにユーザたちがコンテンツ・アイテムを追加するにつれて更新されることが可能である。ソーシャル・ネットワーキング・システムに関する例示的な通信チャネルについては、2008年10月16日に出願された米国特許出願第12/253,149号においてさらに論じられており、この米国特許出願は、その全体が本願明細書に援用されている。
【0013】
ユーザは、図1においてユーザ・デバイス105として示されているクライアント・デバイスと、つながりデバイス110とを使用して、ソーシャル・ネットワーキング・システム100と対話する。ユーザ・デバイス105および/またはつながりデバイス110は、ソーシャル・ネットワーキング・システム100と対話するためのものであり、データ処理機能およびデータ通信機能を有する任意のコンピューティング・デバイスであることが可能である。クライアント・デバイスの例としては、パーソナル・コンピュータ(PC)、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、ノート、タブレットPC、携帯情報端末(PDA)、モバイル電話、スマートフォン、またはインターネット・タブレットが含まれる。これらのデバイスは、イメージおよびビデオ・コンテンツがソーシャル・ネットワーキング・システム100へ取り込まれることおよびアップロードされることを可能にするカメラ・センサを含むことができる。これらのデバイスは、タッチ・スクリーン、ジェスチャー認識システム、マウス・パッド、または、ソーシャル・ネットワーキング・システム100によって提供されたユーザ・インターフェースを通じてユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム100と対話することを可能にするその他のテクノロジーを有することもできる。
【0014】
ユーザ・デバイス105、つながりデバイス110、およびソーシャル・ネットワーキング・システム100の間における対話は、典型的にはネットワーク165を介して、たとえば、インターネットを介して実行される。ネットワーク165は、ユーザ・デバイス105、つながりデバイス110、およびソーシャル・ネットワーキング・システム100の間における通信を可能にする。一実施形態においては、ネットワーク165は、標準的な通信テクノロジーおよび/またはプロトコルを使用する。したがって、ネットワーク165は、イーサネット(登録商標)、802.11、ワールドワイド・インターオペラビリティー・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX)、3G、4G、LTE、デジタル・サブスクライバー・ライン(DSL)、非同期転送モード(ATM)、InfiniBand、PCIエクスプレス・アドバンスド・スイッチング等などのテクノロジーを使用するリンクを含むことができる。
【0015】
一実施形態においては、クライアント・デバイス105は、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム100と対話することを可能にするためのユーザ・インターフェースまたはアプリケーションを実行する。このユーザ・インターフェースは、ユーザが、ソーシャル・ネットワーキング・システム100に関連付けられているさまざまなアクションまたはアクティビティーを実行すること、およびソーシャル・ネットワーキング・システム100によって提供される情報を見ることを可能にする。ユーザ・インターフェースを使用して実行される例示的なアクションとしては、つながりを付加すること、メッセージをポストすること、リンクをポストすること、イメージまたはビデオをアップロードすること、ユーザのプロフィール設定を更新すること、ストーリを見ることなどが含まれる。ユーザ・インターフェースを使用して見られることが可能である、ソーシャル・ネットワーキング・システム100によって提供される情報の例としては、ユーザのつながりによってポストされたイメージまたはビデオ、ユーザのつながりによってポストされたコメント、その他のユーザによってユーザへ送信されたメッセージ、ウォール・ポストなどが含まれる。
【0016】
一実施形態においては、ユーザ「A」が別のユーザ「B」のデータを見る場合には、ユーザ「A」は「閲覧ユーザ」と呼ばれ、ユーザ「B」は「対象ユーザ」と呼ばれる。ユーザ・インターフェースは、閲覧ユーザが、ソーシャル・ネットワーキング・システム100のその他の対象ユーザのデータ、ならびにニュース、スポーツ、関心などに関連した一般的なデータを見ることを可能にする。ユーザ・インターフェース内の情報は、異なるビューにおいて閲覧ユーザに提示されることが可能である。たとえば、対象ユーザのソーシャル・データは、対象ユーザのソーシャル・ネットワーキング・データを並べたものである「プロフィール・ページ」を通じて閲覧ユーザに提示されることが可能である。対象ユーザに関する情報は、さまざまな対象ユーザによって実行されたアクションについて記述するストーリを含むニュース・フィードの形式で提示されることも可能である。一実施形態においては、ブラウザを通じて提示されるウェブ標準フォーマットでのデータおよびコードを使用して、異なるビューが表される。たとえば、ニュース・フィードは、サーバから、ユーザ・デバイス105などのクライアント上で稼働しているウェブ・ブラウザへ送信されるXML、HTML、CSS、JAVA(登録商標)Script、プレーンテキスト、およびJAVA(登録商標)のうちの任意のものの組合せを含むことができる。別の実施形態においては、ニュース・フィードは、モバイル・アプリまたはデスクトップ・アプリケーションを通じた提示用にフォーマット設定されたデータを含むことができる。
【0017】
ソーシャル・ネットワーク・ストーリ(または「ストーリ」)は、さまざまなソーシャル・ネットワーキング・システム・ビュー(ユーザ・インターフェース・ビュー)における表示用に構成されている、ソーシャル・ネットワーキング・システム100によって収集されたデータのアグリゲーションである。たとえば、ストーリは、ウェブ・ブラウザ内の継続的に更新されるリアルタイム・ニュースフィードにおいて、タイムライン・ビュー
において、またはユーザのプロフィール・ページ上で閲覧ユーザに提示されることが可能である。ストーリ・アグリゲーションとは、表示用にまとめて収集された1つまたは複数のストーリの集合である。たとえば、誕生日パーティなど、特定のイベントに関連したすべてのストーリは、1つのストーリ・アグリゲーションへとアグリゲートされることが可能である。
【0018】
ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム100に参加する場合には、ユーザはユーザ・アカウントを作成し、それによってユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システム100上で永続的でセキュアなアイデンティティーを維持することができる。ユーザ・アカウントは、ユーザに関する詳細または特徴を記憶するユーザ・プロフィールを含むことができる。ユーザ・プロフィール内に記憶される詳細または特徴の例としては、名前、年齢、性別、関心、ロケーション、学歴、雇用情報、関係ステータスなどが含まれる。ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、ユーザのつながりのアクティビティーに関してユーザが更新されている状態を保つために、ならびにユーザの関心に関連したニュースおよび情報についてユーザに知らせるために、データのストリームをユーザに提供することができる。データのこのストリームは、ユーザにまとめて提示される関連したデータの集合であるストーリ、およびユーザに提示されるストーリの集合であるストーリ・アグリゲーションを含むことができる。
【0019】
ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、異なるタイプのデータ・オブジェクト、たとえば、ユーザ・データ・オブジェクト、アクション・オブジェクト、およびエッジ・オブジェクトを維持する。ユーザ・データ・ストア115は、ユーザ・データ・オブジェクトを含む。一実施形態においては、ユーザ・データ・オブジェクトは、ソーシャル・ネットワーキング・システム100のユーザに関連したユーザ・プロフィール情報を含む。たとえば、ユーザ・データ・オブジェクトは、ユーザの特徴、たとえば、ユーザの生年月日、関心、教育情報、雇用情報、ユーザの写真、ユーザの写真への参照、またはユーザに関するその他の適切な情報を記憶することができる。
【0020】
エッジ・ストア120は、エッジ・オブジェクトを記憶する。一実施形態においては、エッジ・ストア120は、ユーザと、その他のユーザとの間における、ユーザと、オブジェクト・ストア170内に記憶されているオブジェクトとの間における、および/またはソーシャル・ネットワーキング・システム100上のオブジェクトとオブジェクトとの間における関係および/または関連付けを記述するエッジをエッジ・オブジェクト内に記憶する。いくつかのエッジは、ユーザによって定義されることが可能であり、それによってユーザは、その他のユーザとの自分の関係を明示することができる。たとえば、ユーザは、友達、同僚、パートナー等など、ユーザの実生活の関係に類似しているその他のユーザとのエッジを生成することができる。その他のエッジは、ユーザが、ソーシャル・ネットワーキング・システム上のページに関心を示すこと、ソーシャル・ネットワーキング・システムのその他のユーザとリンクを共有すること、およびソーシャル・ネットワーキング・システムのその他のユーザによって行われたポストに関してコメントすることなど、ソーシャル・ネットワーキング・システム100内のオブジェクトと対話する場合に、生成される。エッジ・ストア120は、以降でさらに説明されるように、オブジェクト、関心、およびその他のユーザに関する親近感スコアなど、エッジに関する情報を含むエッジ・オブジェクトを記憶する。
【0021】
アクション・ログ125は、オブジェクト・ストア170内に記憶されているコンテンツ・アイテムもしくはオブジェクトに関して、またはその他のユーザに関してソーシャル・ネットワーキング・システム100のユーザによって実行されたアクションを含む。一実施形態においては、アクションは、ソーシャル・ネットワーキング・システム100におけるユーザの経験を強化するために記録された、コンテンツ・アイテムに関してユーザ
によって実行された対話に関連した情報を含む。コンテンツ・アイテムに向けられているユーザのほとんどすべてのアクティビティーが、アクションとしてアクション・ログ125内に記憶されることが可能である。たとえば、対話は、新たなコメントまたはステータス更新のポスティング、広告もしくはポストなどのコンテンツ・アイテムを却下することである場合があり、または別のユーザへのエッジを形成することのようにシンプルなことである場合もある。加えて、コンテンツ・アイテムに関する無アクションまたはアクションの欠如が、アクション・ログ125内に記録されることも可能である。たとえば、ユーザが、ソーシャル・ネットワーキング・システム100内のポストまたはメッセージに応答しない場合には、無アクションが、アクション・ログ125内に記録されることが可能である。一実施形態においては、それぞれのアクションは、一意のアクション識別子(ID)を割り当てられ、そのアクションに対応するコンテンツ・アイテムに関してそのアクションを実行したユーザに関連付けられているユーザ識別子(ID)とともに記憶される。ユーザ・データ・ストア115内に含まれているユーザ・データ、およびアクション・ログ125内に含まれているアクションは、ナレーティブ・データ130と総称される。
【0022】
ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、ソーシャル・ネットワーキング・システム100によって取り込まれたさまざまなオブジェクト、ユーザ、およびイベントの間における関係を追跡把握するソーシャル・グラフを維持する。ソーシャル・グラフにおいては、ノードとして存在するユーザ、ユーザ・データ、およびその他のエンティティーが、エッジを介して互いにつながっている。この実施形態においては、エッジは、ノードどうしの間における関係を生み出すアクションを表す。たとえば、ソーシャル・ネットワーキング・システム100内に記憶されている写真を表すノードは、その写真をアップロードしたユーザへのエッジを有することができ、このエッジは、「〜によってアップロードされた」というアクションであることが可能である。その同じ写真は、その写真内のユーザを表すその他のいくつかのノードへのエッジを有することができ、これらのエッジは、「〜においてタグ付けされた」というアクションであることが可能である。同様に、ソーシャル・ネットワーキング・システム100内のユーザを表すノードは、そのユーザによって行われたポストを表すそれぞれのノードへのエッジを有することができる。これらのエッジはすべて、「〜によってポストされた」というアクションであることが可能である。ソーシャル・グラフ内のエッジは、ソーシャル・ネットワーキング・システム100のユーザによって取られた異なるタイプのアクションに対応する異なるタイプを有することができる。
【0023】
ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、ソーシャル・ネットワーキング・システム100内のその他のユーザ(またはオブジェクト)に関するユーザの「親近感」の度合いを維持または計算することができる。親近感の度合いは、親近感スコアとして表されることが可能であり、親近感スコアは、ソーシャル・ネットワーキング・システム100の別のユーザ(またはオブジェクト)に対するそのユーザの親密さを表すことができる。別のユーザYに関するユーザXの親近感スコアは、たとえば、ユーザXが、ユーザYの写真を見ることに関心を抱くかどうか、またはその写真を見る可能性が高いかどうかを予測するために使用されることが可能である。親近感スコアは、プレディクター機能、マシン学習アルゴリズム、または、ユーザの親近感を特定するためのその他の任意の適切なアルゴリズムを通じてなど、自動化された方法を通じてソーシャル・ネットワーキング・システム100によって計算されることが可能である。ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、ユーザに関する親近感スコアの履歴のアーカイブを、さまざまなユーザおよびオブジェクトに関するそれらの親近感スコアが時間とともに変わるにつれて記憶することができる。ソーシャル・ネットワーキング・システム100のその他のユーザに関する、ならびにソーシャル・ネットワーキング・システム100内のその他のオブジェクトに関するユーザの親近感を計算するためのシステムおよび方法は、2010年12月23日に出願された米国特許出願第12/978,265号において開示されており、こ
の米国特許出願は、その全体が本願明細書に援用されている。
【0024】
ソーシャル・ネットワーキング・システム100はまた、ユーザ・インターフェース・マネージャ135を含む。ユーザ・インターフェース・マネージャ135は、ソーシャル・ネットワーキング・システム100のユーザがユーザ・インターフェースを使用してソーシャル・ネットワーキング・システム100と対話することを可能にするサーバ側機能を提供する。ユーザが情報をソーシャル・ネットワーキング・システム100に要求した場合には、ユーザ・インターフェース・マネージャ135は、その要求された情報を、ユーザ・デバイス105またはつながりデバイス110などのクライアント・デバイスを通じて表示されることが可能なフォーマットでユーザへ発信する。たとえば、ユーザがニュース・フィードをソーシャル・ネットワーキング・システム100に要求した場合には、ユーザ・インターフェース・マネージャ135は、ユーザ・デバイス105および/またはつながりデバイス110へ、それらのデバイス上で表示されるように構成されているストーリおよびストーリ・アグリゲーションを送信することができる。ユーザによって要求された情報のタイプに応じて、ユーザ・インターフェース・マネージャ135は、ストーリ、ストーリ・アグリゲーション、プロフィール・ページ、タイムライン、またはその他のデータをクライアント・デバイスへ送信することができる。
【0025】
ストーリ・マネージャ140は、ストーリ生成工程を管理する。ストーリ・マネージャ140は、異なる目的(すなわち、さまざまなビュー)のためのストーリを生成するように構成されているストーリ・ジェネレータを含み、それらのストーリは、ストーリ・アーカイブ145内に記憶される。ストーリ・ジェネレータは、特定のターゲット・ビューのためのストーリを生成するように構成されており、そのターゲット・ビューに基づいてストーリの生成において使用されるナレーティブ・データの選択を制限することができる。たとえば、ストーリ・ジェネレータは、フォト・アルバム・ビューのためのストーリを生成するように、およびストーリ生成のために使用されるナレーティブ・データを、イメージを含むまたは参照するナレーティブ・データに制限するように構成されることが可能である。ユーザ・インターフェースにおいて表示されるために生成されるストーリは、デスクトップ・コンピュータ・インターフェースにおいて表示されるために生成されるストーリとは異なるデータを含むことができ、それらは、デスクトップ・コンピュータ・ディスプレイと触覚ディスプレイとの間における相違に関して最適化を行うために異なる方法で視覚的にフォーマット設定されることが可能である(たとえば、より小さなスマートフォン・スクリーンのためのより大きなアイコン)。ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、閲覧ユーザに提供されるストーリを、その閲覧ユーザのつながりに関連したデータを含むストーリに、すなわち、ソーシャル・ネットワーキング・システム100内でその閲覧ユーザにつながっている対象ユーザに関するデータを含むストーリに制限することもできる。
【0026】
一実施形態においては、ストーリ・マネージャ140は、ニュース・フィードを生成し、そのニュース・フィードは、閲覧ユーザにとって関心があるかもしれない最も関連性の高い最近のストーリのスクロール可能なリストを含む。ストーリに対する閲覧ユーザの関心は、親近感またはその他の要因に基づいてストーリ・マネージャ140によって特定されることが可能である。ストーリ・マネージャ140は、タイムラインを生成することができ、タイムラインは、タイム・ピリオドによって並べられている特定の対象ユーザに関連したストーリの時系列のリストである。いくつかの実施形態においては、タイムラインは、ソーシャルな重要性または関与可能性値などのその他の要因に応じて、いくつかのストーリのランキングを変更することができる。タイムライン内での表示用に構成されているストーリは、タイムライン・ユニットと呼ばれる。タイムラインは、特別な「レポート」ユニットを含むこともでき、それらのレポート・ユニットは、ともにアグリゲートされている複数のタイムライン・ユニットを含む。たとえば、あるユーザは、11月の1カ月
間に友達からのいくつかのウォール・ポストを有する場合がある。そして、そのユーザのタイムラインは、その月の間の友達からのすべてのポストを含むレポート・ユニットを含むことができる。ニュース・フィードおよびタイムラインに関しては、ともに表示される異なるタイプのストーリを生み出す複数のストーリ・ジェネレータが存在することが可能である。ソーシャル・ネットワーキング・システムによって取り込まれたデータからニュース・フィードのためのストーリを生成するためのシステムおよび方法は、2006年8月11日に出願された米国特許出願第11/503,037号、および2006年8月11日に出願された米国特許出願第11/502,757号において開示されており、これらの米国特許出願は、その全体が本願明細書に援用されている。タイムラインおよびタイムライン・ユニットについては、2011年9月21日に出願された実用出願米国特許出願第13/239,347号においてさらに詳細に論じられており、この米国特許出願も、その全体が本願明細書に援用されている。
【0027】
一実施形態においては、トピック抽出エンジン150が、オブジェクト・ストア170内に記憶されているコンテンツ・アイテムに関連付けられているトピックを識別する。たとえば、トピック抽出エンジン150は、閲覧ユーザが対話したコンテンツ・アイテムに関連付けられている1つまたは複数のトピックを特定する。別の例として、トピック抽出エンジン150は、ソーシャル・ネットワーキング・システム100によってオブジェクト・ストア170内に記憶されているさまざまなコンテンツ・アイテムに関連付けられている1つまたは複数のトピックを特定することができる。一実施形態においては、トピック抽出エンジン150は、アクション・ログ125内に記憶されているアクションに関連付けられているコンテンツ・アイテムのトピックを識別する。コンテンツ・アイテムに関連付けられているトピックを識別するために、トピック抽出エンジン150は、2011年6月24日に出願された米国特許出願第13/167,701号(この米国特許出願は、その全体が本願明細書に援用されている)においてさらに説明されているように、アクションに関連付けられているコンテンツ・アイテムにおいて(たとえば、ユーザのポストにおいて)記述されているアンカー用語を識別することができ、それらの用語の意味を特定する。たとえば、あるアクションが、「Go Sharks!」というテキストを含むポストまたはページに関連付けられている場合には、トピック抽出エンジン150は、そのテキストを、「Shark(動物)」、「San Jose Sharks(ホッケー・チーム)」、「Jumping the Shark」、および「Loan Shark」など、「sharks」という用語に関連付けられているエントリーを含む辞書内のエントリーまたはその他の記憶されているデータと比較することによって、候補トピックを識別することができる。識別された候補トピックは、識別されたアンカー用語に関する潜在的な意味を表す。
【0028】
一実施形態においては、トピック抽出エンジン150は、アンカー用語に無関係であると特定された候補トピックを除去する。たとえば、トピック抽出エンジン150は、さまざまな識別された候補トピックを考慮して、ポストなどのコンテンツ・アイテム内のさらなる用語を識別および分析する。トピック抽出エンジン150は、候補トピックと、アクションに関連付けられているコンテンツ・アイテム内の識別された用語との間における類似性または関連性の度合いを特定するためにカテゴリー・ツリーを使用することができる。トピック抽出エンジン150は、カテゴリー・ツリーから受信された類似性または関連性の度合いに基づいて、1つまたは複数の候補トピックを除去することができる。
【0029】
トピック抽出エンジン150は、関連している候補トピックのうちから1つの候補トピックを、アンカー用語の意味を表す可能性が最も高いものとして選択する。一実施形態においては、トピック抽出エンジン150は、アクションに関連付けられているコンテンツ・アイテムのアンカー用語に関するコンテキスト・ワードに基づく、アクションに関連付けられているユーザの表明された関心に基づく、アクションのグローバル・コンテキスト
に基づく、およびアクションに関連付けられているソーシャル・コンテキストに基づく、それぞれの候補トピックについてのスコアを生成する。次いでトピック抽出エンジン150は、生成されたスコアに基づいて、アンカー用語に関するトピックを表す候補トピックを選択する。選択されたトピックは、コンテンツ・アイテムに対応するアクションに関連付けられる。トピック抽出エンジン150は、アクション・ログ125内にアクションとして表されているポストされたビデオまたはピクチャからトピックを推測することもできる。トピック抽出エンジン150は、ビデオ/ピクチャに関連付けられているトピックを、そのビデオ/ピクチャのコンテンツについて記述する、関連付けられているテキスト・メタデータに基づいて識別することができる。
【0030】
一実施形態においては、フィードバック・モジュール155は、ユーザと、コンテンツ・アイテムとの間における対話に基づいて、コンテンツ・アイテムのトピックに対するユーザの否定的な感情を識別する。識別された否定的な感情に基づいて、フィードバック・モジュール155は、ユーザが否定的な感情を有する否定的なトピックを含む、それぞれのユーザに関する否定的なプロフィールを作成する。フィードバック・モジュール155は、ユーザに提供するためのコンテンツを特定するために、ユーザに関連付けられている否定的なプロフィールを使用することができる。一実施形態においては、ユーザに関する否定的なプロフィールは、ユーザに提示されるべきではないトピックを識別するブラックリストとして機能する。たとえば、フィードバック・モジュール155は、広告、ポスト、イメージ、ビデオ、ニュース・フィード、または、ユーザの否定的なプロフィール上に含まれているトピックに関連付けられているその他のコンテンツ・アイテムなどのコンテンツを識別すること、およびそれらの識別されたコンテンツ・アイテムがユーザに提示されるのを防止することが可能である。これによって、フィードバック・モジュール155は、トピックについてのユーザの否定的な感情を使用して、それらのトピックに関連付けられているコンテンツ・アイテムがユーザに提示されるのを制限することができる。
【0031】
ユーザは、コンテンツ・アイテムと対話することができるが、そのユーザの対話が、そのコンテンツ・アイテムに関連付けられているトピックに対する否定的な感情を示しているかどうかは明らかではない。ユーザが対話するコンテンツ・アイテムに関連付けられているトピックについてのユーザの否定的な感情を識別するために、フィードバック・モジュール155は、そのトピックについての否定的な感情を有するその他のソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザが、そのコンテンツ・アイテムとの間で同様の対話を実行した場合には、そのトピックに対する否定的な感情を推測することができる。たとえば、ソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザが、あるトピックについての否定的な感情を示すページに「いいね!」を付けるかまたはそのページを共有し、そしてまた、同じトピックに関連付けられているさらなるページに「いいね!」を付けるかまたはそのページを共有した場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、そのさらなるページに「いいね!」を付けているかまたはそのページを共有しているその他のユーザも、そのトピックについての否定的な感情を有すると推測することができる。一実施形態においては、否定的な感情が推測されるその他のソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザとしては、ソーシャル・ネットワーキング・システム100内でそのユーザにつながっているユーザが含まれる。
【0032】
たとえば、ユーザが「ホッケー?」というページと対話する場合には、そのユーザが「ホッケー」というトピックに対する否定的な感情を有するかどうかは明らかではない。しかしながら、「ホッケー」というトピックについての否定的な感情を示す「ホッケーは嫌い」というページと対話するソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザが、「ホッケー?」のページとも対話する場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、「ホッケー?」のページと対話するユーザが、ホッケーに対する否定的な感情を有すると推測する。したがって、「ホッケー?」のページとのユーザの対話は、そのユーザが「
ホッケー」というトピックについての否定的な感情を有すると推測するために、ソーシャル・ネットワーキング・システム100によって使用される。
【0033】
コンテンツ・アイテムとのユーザの対話が、そのコンテンツ・アイテムに関連付けられているトピックについての否定的な感情をそのユーザが有すると推測するかどうかを特定するために、フィードバック・モジュール115は、そのトピックについての否定的な感情を有するその他のソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザによるそのコンテンツ・アイテムとの対話を分析する。そのトピックについての否定的な感情を有するその他のソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザが、そのコンテンツ・アイテムとの間で同様の対話を実行した場合には、フィードバック・モジュール115は、そのコンテンツ・アイテムとのユーザの対話に基づいて、そのユーザがそのトピックについての否定的な感情を有すると推測する。一実施形態においては、フィードバック・モジュール115は、あるトピックに対する否定的な感情を明らかに示している、1つまたは複数のコンテンツ・アイテムとのその他のユーザによる対話をアクション・ログ125から識別する。たとえば、その他のユーザが、否定的な感情を示すキーワード(たとえば、好きではない、嫌い、最低など)を含むトピックに関連付けられているページに「いいね!」を付けること、そしてまた、その同じトピックに関連付けられているコンテンツ・アイテムに「いいね!」を付けることは、そのコンテンツ・アイテムに「いいね!」を付けているユーザがそのトピックに否定的な関心を有すると推測するために、フィードバック・モジュール115によって使用される。
【0034】
一実施形態においては、フィードバック・モジュール115は、あるトピックに対する否定的な感情を有するしきい値数のその他のユーザが、あるコンテンツ・アイテムと対話したかどうかを識別し、そのトピックに対する否定的な感情を有する少なくともしきい値数のユーザが、そのコンテンツ・アイテムと対話した場合には、そのコンテンツ・アイテムとの対話から否定的な感情を推測する。したがって、少なくともしきい値数のユーザが、コンテンツ・アイテムのトピックに対する否定的な感情を有する場合には、そのコンテンツ・アイテムとのユーザの対話は、そのユーザもそのトピックに対する否定的な感情を有すると推測する。フィードバック・モジュール115は、否定的な感情が推測される場合には、そのトピックをユーザの否定的なプロフィールに追加することができる。一実施形態においては、あるトピックに対する否定的な感情を有するユーザの数は、そのトピックに対するユーザの否定的な感情に関する重み係数を特定するために使用されることが可能である。たとえば、重み係数は、しきい値数のユーザと比較した、そのトピックに対する否定的な感情を有するユーザの数に比例する。しきい値数のユーザが、そのトピックに対する否定的な感情を有する場合には、「1」という重みが、そのトピックについてのユーザの否定的な感情に適用されることが可能である。しかしながら、ツーザのしきい値数の半分だけのユーザが、そのトピックに対する否定的な感情を有する場合には、「0.5」という重みが、そのトピックについてのユーザの否定的な感情に適用されることが可能である。したがって、スライド制が、トピックに対するユーザの否定的な感情に適用されることが可能である。
【0035】
ある代替実施形態においては、あるコンテンツ・アイテムに関連付けられているトピックについてのユーザの否定的な感情を識別するために、フィードバック・モジュール155は、そのコンテンツ・アイテムに関してそのユーザによって実行されたアクションを識別するアクション・ログ125内のアクションを識別する。フィードバック・モジュール155は、そのユーザによって実行されたアクションが、否定的な感情を示すアクションであるかどうかを特定する。たとえば、フィードバック・モジュール155は、否定的な感情に関連付けられているアクションのタイプを識別するデータを含み、そのユーザによって実行されたアクションが、記憶されているデータによって識別された同じタイプを有するかどうかを特定する。ソーシャル・ネットワーキング・システム100内のコンテン
ツ・アイテムに関してユーザによって実行された特定のアクションは、そのコンテンツ・アイテムに対応する1つまたは複数のトピックに対する一般的な否定的な感情を示す場合がある。たとえば、ユーザが広告、ポスト、ビデオ、ニュース・フィード、タイムライン、ストーリ等などのコンテンツ・アイテムを、そのコンテンツ・アイテムを表示されてからしきい値量の時間(たとえば、1秒)以内に閉じること(すなわち、却下すること)は、そのユーザが、そのコンテンツ・アイテムのトピックに関連付けられている否定的な感情を有するということを示している。別の例においては、ユーザがコンテンツ・アイテムの「いいね!」を取り消すこと、またはコンテンツ・アイテムを非表示にすることは、そのユーザが、そのコンテンツ・アイテムのトピックについての否定的な感情を有するということを示している。別の例として、ユーザによってソーシャル・ネットワーキング・システム100にポストされたテキスト・コンテンツが、否定的な感情を示す否定的な含蓄に関連付けられている場合がある。フィードバック・モジュール155は、テキスト・コンテンツ内のキーワード、たとえば、「好きではない」、「嫌い」、「最低」などを識別することができ、これらのキーワードは、コンテンツ・アイテムのトピックに対する一般的な否定的な感情を示している。たとえば、ユーザが、ソーシャル・ネットワーキング・システム100においてページ、たとえば「学校は嫌い」を作成する場合があり、このページは、否定的な感情に関連付けられているキーワード(たとえば、「嫌い」)を含んでおり、その感情は、そのページに関連付けられているトピックに関連付けられることが可能である。
【0036】
ソーシャル・ネットワーキング・システム100内のコンテンツ・アイテムに関するユーザの無アクションも、コンテンツ・アイテムのトピックについての否定的な感情を示す場合がある。すなわち、コンテンツ・アイテムに関するユーザによるアクションの欠如は、ユーザが、そのコンテンツ・アイテムの関連付けられているトピックについての否定的な感情を有するということを示す場合がある。たとえば、ユーザが、コンテンツ・アイテム(たとえば、ポスト、Eメール、またはメッセージ)を受信する場合があり、しきい値量の時間内にそのコンテンツ・アイテムにユーザが応答しないことは、そのコンテンツ・アイテムに関連付けられているトピックについての否定的な感情を示す場合がある。ユーザによる応答の欠如は、そのユーザに通信を送信しているユーザに関するそのユーザの否定的な感情を示す場合もあり、これは、その送信側ユーザからのその後のコンテンツ・アイテムのそのユーザへの提示を修正するために使用されることが可能である。
【0037】
フィードバック・モジュール155は、否定的な感情に関連付けられているタイプを有するアクションなど、否定的な感情を示す、コンテンツ・アイテムに関して実行されたアクションをアクション・ログ125から識別すると、その否定的な感情に関連付けるためのコンテンツ・アイテムの1つまたは複数の特徴を識別する。一実施形態においては、フィードバック・モジュール155は、否定的な感情に関連付けるために、トピック抽出エンジン150によって特定されたコンテンツ・アイテムの1つまたは複数のトピックを取り出す。したがって一実施形態においては、フィードバック・モジュール155は、そのコンテンツ・アイテムのそのトピックを、否定的な感情を引き起こす、または否定的な感情にその他の形で関連付けられている特徴として識別する。別の実施形態においては、フィードバック・モジュール155は、コンテンツ・アイテムコンテンツの特徴から抽出されたさまざまな特徴に関して線形回帰を実行して、どの特徴がユーザによる否定的な感情に関連付けられているかを識別する。コンテンツ・アイテムに関するユーザの否定的な感情は、そのコンテンツ・アイテム、またはそのコンテンツ・アイテムに関連付けられているアクションとともに記憶されること、およびそれらに関連付けられることが可能であり、またはユーザと、そのコンテンツ・アイテムから抽出されたトピックとの間における否定的な感情が記憶される。
【0038】
たとえば、あるユーザが、ある広告に対して、その広告を閉じること、または非表示に
することなど、その広告に関する否定的な感情を示すアクションを実行する。フィードバック・モジュール155は、その広告から特徴を抽出し、その抽出された特徴に関して線形回帰を実行する。広告から抽出される特徴の例としては、その広告に関するランディング・ページ、その広告に関連付けられている1つまたは複数のトピック、その広告に関連付けられているページ、その広告の送信者、またはその他の特徴が含まれる。フィードバック・モジュール155は、ユーザの否定的な感情を広告の特徴(たとえば、トピック)に関連付けて、ユーザの否定的な感情に関連付けられた特徴を記憶する。一実施形態においては、フィードバック・モジュール115は、否定的な感情に関連付けるための広告の特徴を識別するために、ソーシャル・ネットワーキング・システム100内のその他のオブジェクトに関してユーザによって実行されたアクション、およびユーザがアクションを実行したオブジェクトの特徴を分析し、また、ユーザが作用を及ぼしたオブジェクトの特徴を分析する。たとえば、フィードバック・モジュール155は、否定的な感情に関連付けられる広告特徴を識別するために、ユーザがアクションを実行したオブジェクトの特徴に基づいて線形回帰を実行する。
【0039】
否定的な感情に関連付けられた広告特徴は、その後にユーザに提示される広告を修正するために使用されることが可能である。たとえば、広告特徴は、フィードバック・モジュール155によってユーザに関する否定的関心プロフィール内に含まれることが可能であり、それによって、否定的関心プロフィール内に含まれている特徴を有するその後の広告は、そのユーザに提示されなくなる。別の例として、その後の広告を選択する際に、広告の否定的な特徴が使用されることが可能であり、その後の広告が、識別された否定的な特徴を含んでいる場合、または類似の否定的な特徴を含んでいる場合には、その後の広告の期待値が減衰することがある。
【0040】
一実施形態においては、広告のトピックに関連付けられている否定的な感情が広告主に提供されて、広告をユーザへ配信するための広告洞察またはメトリックの調整を可能にすることができる。一実施形態においては、フィードバック・モジュール155は、トピックに関連付けられている否定的な感情(または肯定的な感情)を、その否定的な感情に関連付けられているユーザのプロフィール情報とともに広告主に提供することができる。次いで広告主は、トピックに関連付けられている否定的な感情を有するユーザに関連付けられている特徴、たとえば、年齢層、性別、民族性、地理的ロケーション、宗教的信条などを特定することができる。これらの特徴は、広告主が広告を、その広告に関心を抱く可能性が高いユーザへさらに効果的にターゲティングすることを可能にすることができる。たとえば、広告主は、18歳〜24歳の男性が、洗濯洗剤というトピックに対して否定的な感情を有するということを特定することができ、それに応じて、洗濯洗剤の広告を受信することから18歳〜24歳の男性を除外するようにユーザをターゲティングすることができる。
【0041】
一実施形態においては、フィードバック・モジュール155は、異なるユーザが否定的な感情を示しているトピックを含む、異なるユーザに関する否定的関心プロフィールを作成する。ユーザが否定的な感情を有するコンテンツ・アイテムに関連付けられているトピックは、否定的な感情が識別された際にユーザの否定的関心プロフィールに追加されることが可能である。一実施形態においては、フィードバック・モジュール155は、ユーザが、トピックについての否定的な感情を示す少なくともしきい値数のアクションを実行したことに応答して、トピックをそのユーザの否定的関心プロフィールに追加する。これは、フィードバック・モジュール155が否定的な感情をトピックに誤って割り当てることを防止する。
【0042】
フィードバック・モジュール155は、否定的関心プロフィール内に含まれているトピックに基づいて、さらなるトピックについてのユーザの否定的な感情を推測することがで
きる。すなわち、フィードバック・モジュール155は、否定的関心プロフィール内に含まれていないさらなるトピックについての否定的な感情を、そのさらなるトピックと、ブラックリスト内に含まれている1つまたは複数のトピックとの間における関係または類似性に基づいて推測することができる。たとえば、ユーザに関する否定的関心プロフィールが、「cats」に対する否定的な感情を示している場合には、フィードバック・モジュール155は、否定的関心プロフィール内に含まれていない、「cats」に関連したトピック、たとえば、「American Longhair cats」、「cat food」、または、「cats」に関連した、もしくは「cats」に関連付けられているその他のトピックについての否定的な感情を推測することができる。次いで、否定的関心プロフィール内のトピックからユーザの否定的な感情が推測されるトピックが、否定的関心プロフィールに追加されることが可能である。
【0043】
フィードバック・モジュール155は、ユーザに提示されるコンテンツ・アイテムの修正が、そのユーザに関連付けられている否定的関心プロフィールに基づいて行われることを可能にする。そのユーザのための候補コンテンツ・アイテムが、ソーシャル・ネットワーキング・システム100によって識別され、それらの候補コンテンツ・アイテムに関連付けられているトピックまたはその他の特徴が、そのユーザに関連付けられている否定的関心プロフィールと比較される。フィードバック・モジュール155は、否定的関心プロフィール内に含まれているトピックに一致している、または関連している1つまたは複数のトピックを有するコンテンツ・アイテムのサブセットを候補コンテンツ・アイテムから取り除く。たとえば、トピックの否定的関心プロフィールは、「cats」というトピックを含む可能性があり、したがってフィードバック・モジュール155は、「cats」または関連したトピックに関連付けられているコンテンツ・アイテムを候補コンテンツから取り除く。別の実施形態においては、フィードバック・モジュール155は、そのユーザに関する否定的関心プロフィール内に含まれているトピックに関連付けられているコンテンツ・アイテムを候補コンテンツ・アイテムとして選択することを差し控えることができる。ユーザの否定的な感情に基づいてユーザにコンテンツ・アイテムを提供することによって、ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、ユーザに関心のあるコンテンツを提供する可能性を高める。
【0044】
コンテンツをユーザに提供すること
図2は、ユーザの否定的な感情に基づいてソーシャル・ネットワーキング・システム内のユーザにコンテンツを提供する方法200を示している。その他の実施形態においては、図2において示されているのとは異なる工程および/またはさらなる工程が実行されることが可能である。
【0045】
ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、ソーシャル・ネットワーキング・システム100によって維持されている1つまたは複数のオブジェクトに関してソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザによって実行されたアクションを201で受信する。それらのオブジェクトは、広告、ポスト、ニュース・フィード、タイムライン、または、ソーシャル・ネットワーキング・システム内のその他の任意のコンテンツ・アイテムであることが可能である。アクションの例としては、コンテンツ・アイテムを閉じること、コンテンツ・アイテムを非表示にすること、コンテンツの「いいね!」を取り消すこと、コンテンツを無視すること、コンテンツに応答することなどが含まれる。ユーザがアクションを実行するそれぞれのオブジェクトに関して、ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、そのオブジェクトに関連付けられているトピックを203で識別する。一実施形態においては、図1に関連して上述したように、ソーシャル・ネットワーキング・システム内のトピック抽出エンジン150が、オブジェクトに関連付けられている1つまたは複数のトピックを203で識別する。図2は、オブジェクトに関連付けられている1つまたは複数のトピック203が203で識別される一実施形態を説明しているが、
その他の実施形態においては、トピック抽出エンジン150は、オブジェクトに関連付けられている任意の適切な特徴を203で識別する。たとえば、オブジェクトが広告である場合には、トピック抽出エンジン150は、その広告に関連付けられているランディング・ページ、その広告に関連付けられているトピック、その広告に関連付けられている広告主、その広告に関連付けられているキーワード、その広告に関連付けられているページ、またはその他の任意の適切な特徴のうちの1つまたは複数を203で識別することができる。
【0046】
フィードバック・モジュール150は、ユーザによってオブジェクトに関して実行されたアクションのうちの1つまたは複数が、オブジェクトのトピックに対する否定的な感情に関連付けられているかどうかを205で特定する。たとえば、フィードバック・モジュール150は、ソーシャル・ネットワーキング・システム100によって否定的な感情に関連付けられているアクションのリストを含み、ユーザによって実行されたアクションのうちの1つまたは複数がそのリスト内に含まれているかどうかを205で特定する。否定的な感情に関連付けられているアクションの例としては、オブジェクトを提示されてからしきい値量の時間内にそのオブジェクトを閉じること(すなわち、却下すること)、オブジェクトの「いいね!」を取り消すこと、指定されたタイム・インターバル内にオブジェクトに対する応答を送信しないこと、否定的な感情に関連付けられている1つまたは複数のワード(言葉)を含む、オブジェクトに関するテキスト入力を提供すること、またはその他の任意の適切なアクションが含まれる。
【0047】
オブジェクトに関して実行されたユーザのアクションのうちの1つまたは複数が、そのオブジェクトのトピックに対する否定的な感情に関連付けられている場合には、フィードバック・モジュール150は、ユーザがそのオブジェクトに関する否定的な感情を有すると推測する。あるいは、そのオブジェクトに対するユーザのアクションが、そのトピックについての否定的な感情を示しているかどうかが明らかではない場合には、フィードバック・モジュール150は、上述のように、そのトピックに対する既知の否定的な感情を有するその他のソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザによるそのトピックに関連付けられているその他のオブジェクトとの対話に基づいて、否定的な感情を推測することができる。
【0048】
図2によって示されている実施形態においては、フィードバック・モジュールは、この否定的な感情を、オブジェクトに関連付けられているトピックのうちの1つまたは複数に207で関連付ける。特徴抽出モジュール150が、オブジェクトに関連付けられているさらなる特徴を識別するその他の実施形態においては、フィードバック・モジュール150は、否定的な感情を、識別された特徴のうちの1つに207で関連付ける。たとえば、オブジェクトに関してユーザによって実行された少なくとも1つのアクションが、否定的な感情に関連付けられている場合には、フィードバック・モジュール150は、その否定的な感情をそのオブジェクトに207で関連付ける。別の例として、フィードバック・モジュール150は、オブジェクトに関してユーザによって実行されたある数のアクションが否定的な感情を示しているかどうかを特定し、否定的な感情を示している実行されたアクションの数が、しきい値と等しいか、またはしきい値を超えている場合には、否定的な感情をそのオブジェクトに207で関連付ける。
【0049】
一実施形態においては、否定的な感情と、オブジェクトに関連付けられているトピックとの間における関連付けは、否定的関心プロフィールを209で作成するために使用される。否定的関心プロフィールは、ユーザによって否定的な感情に関連付けられているトピックまたはその他の特徴を識別する。一実施形態においては、否定的関心プロフィールは、その後に213でユーザに提示されるユーザのためのさらなるコンテンツを211で選択するために使用される。たとえば、ソーシャル・ネットワーキング・システム100は
、そのさらなるコンテンツに関連付けられている1つまたは複数のトピックを否定的関心プロフィールと比較し、否定的関心プロフィール内に含まれている少なくとも1つのトピックに関連付けられている、ユーザへの提示用のコンテンツを211で選択しない。別の例として、ソーシャル・ネットワーキング・システム100は、否定的関心プロフィール内に含まれているトピックに関連付けられているさらなるコンテンツ・アイテムの期待値を減衰させ、異なるさらなるコンテンツ・アイテムの期待値を使用して、ユーザに213で提示されるコンテンツ・アイテムを211で選択する。
【0050】
上述の説明は、あるトピックについてのユーザの否定的な感情を、コンテンツ・アイテムとのユーザの対話、およびその同じトピックに関連付けられているコンテンツ・アイテムとの間での、そのトピックについての既知の否定的な感情を有するその他のソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザによる対話に基づいて推測することに関して行われているが、前述の説明は、トピックについての既知の肯定的な感情を有するソーシャル・ネットワーキング・システム・ユーザによる対話を使用してトピックについてのユーザの肯定的な感情を推測するために使用されることも可能である。その他のタイプの感情が、上述の方法を使用して推測されることも可能である。さらに、上述の説明は、あるトピックについてのユーザの否定的な感情を、コンテンツ・アイテムとのユーザの対話、およびソーシャル・ネットワーキング・コンテキスト内でのその他のユーザによる対話に基づいて推測することに関して行われているが、本明細書において開示されている実施形態は、ソーシャル・ネットワーキング・システム外に記憶されているコンテンツ・アイテムであって、その一方でソーシャル・ネットワーキング・システムによって維持されているオブジェクトに関連付けられているコンテンツ・アイテムに適用できることが可能である。
【0051】
まとめ
本明細書における実施形態についての前述の説明は、例示の目的で提示されており、すべてを網羅すること、または開示されている厳密な形態に本発明を限定することを意図されているものではない。上述の開示に照らせば、多くの修正形態および変形形態が可能であるということを当業者なら理解することができる。
【0052】
この説明のうちのいくつかの部分は、情報に関するオペレーションのアルゴリズムおよびシンボル表現という点から実施形態を説明している。これらのアルゴリズム的な記述および表現は一般に、データ処理技術分野における技術者たちによって、それらの技術者たちの作業の実体を他の当業者たちに効果的に伝達するために使用されている。これらのオペレーションは、機能的に、計算処理的に、または論理的に説明されているが、コンピュータ・プログラムまたは均等な電気回路、マイクロコードなどによって実装されるということがわかる。さらに、一般性を失うことなく、モジュールとしてオペレーションのこれらの構成に言及することが時として便利であることもわかっている。説明されているオペレーションおよびそれらの関連付けられているモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組合せで具体化されることが可能である。
【0053】
本明細書において説明されているステップ、オペレーション、または工程のうちのいずれも、1つもしくは複数のハードウェア・モジュールもしくはソフトウェア・モジュールを用いて、単独で、またはその他のデバイスと組み合わせて実行または実装されることが可能である。一実施形態においては、ソフトウェア・モジュールは、説明されているステップ、オペレーション、または工程のうちの任意のものまたはすべてを実行するためにコンピュータ・プロセッサによって実行されることが可能であるコンピュータ・プログラム・コードを含む非一時的なコンピュータ可読メディアを含むコンピュータ・プログラム製品とともに実装される。
【0054】
本明細書において説明されている実施形態は、本明細書におけるオペレーションを実行
するための装置に関連することも可能である。この装置は、求められている目的のために特別に構築されることが可能であり、および/または、コンピュータ内に記憶されているコンピュータ・プログラムによって選択的にアクティブ化または再構成される汎用コンピューティング・デバイスを含むことができる。そのようなコンピュータ・プログラムは、非一時的なコンピュータ可読ストレージ・メディア、または、電子命令を記憶するのに適していてコンピュータ・システム・バスに結合されている任意のタイプのメディア内に記憶されることが可能である。さらに、本明細書において言及されているいかなるコンピューティング・システムも、シングル・プロセッサを含むことができ、またはコンピューティング能力を高めるためにマルチ・プロセッサ設計を採用しているアーキテクチャであることが可能である。
【0055】
最後に、本明細書において使用されている言葉は、主として読みやすさおよび教示上の目的で選択されており、本発明の主題の線引きまたは画定を行うために選択されてはいない場合がある。したがって、本発明の範囲は、この詳細な説明によってではなく、本明細書に基づく出願上で生じるあらゆる請求項によって限定されるということが意図されている。したがって、本明細書における実施形態の開示は、本発明の範囲を例示するものであり、本発明の範囲を限定するものではないということが意図されており、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲において記載されている。
図1
図2