(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
<システムの構成の一例>
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。
図1は、情報検索を行うシステム1の一例を示す。システム1は、情報処理装置2A〜2Z(以下、総称して情報処理装置2と称することもある)とデータベース3とLAN(Local Area Network)4とを備えている。情報処理装置2A〜2Zおよびデータベース3はLAN4に接続される。
【0011】
情報処理装置2A〜2Zは、LAN4を介して、データベース3にアクセスすることができる。情報処理装置2A〜2Zは、所定の検索条件に基づいて、データベース3に記憶されている情報の中から所望の情報を検索することができる。情報処理装置2は、コンピュータの一例である。
【0012】
図1に示した一例において、複数の情報処理装置2A〜2Zは、LAN4を経由して、データベース3の情報を検索することができる。情報検索を行うシステム1は、
図1の例には限定されない。例えば、1台の情報処理装置2とデータベース3とが1対1で接続されていてもよい。
【0013】
データベース3は、複数の情報を記憶している。実施形態では、一例として、情報は技術文書データであるものとする。従って、実施形態では、検索および比較の対象となる情報は、技術文書データであるものとする。ただし、情報は技術文書データには限定されない。例えば、検索対象となる情報は、商品情報やサービス情報、イベント情報等であってもよい。
【0014】
技術文書データについて説明する。技術文書データは、実験や解析シミュレーション等を行った結果が記録されたデータである。実施形態では、車両の機械部品に対する実験や解析シミュレーション等の報告書が記録されたデータが技術文書データであるものとする。技術文書データは、車両の機械部品に関するデータには限定されない。
【0015】
例えば、技術文書データは、IC(Integral Circuit)や半導体メモリ等の電子部品に対する試験結果を記録したものであってもよい。また、機械部品は車両の機械部品には限定されない。例えば、技術文書データは、パーソナルコンピュータの筐体等の機械部品に対する歪み検査や熱耐久検査等の検査結果を記録したものであってもよい。
【0016】
実施形態の技術文書データの車両の機械部品としては、例えばエンジンやブレーキ、ばね、ダッシュボード等がある。車両の機械部品は、これらに限定されない。また、技術文書データとしては、例えば実験データや解析シミュレーションデータ、分析データ等がある。技術文書データの種類は、これらに限定されない。
【0017】
データベース3に記憶される技術文書データは、検索および比較の対象となるデータである。実施形態では、データベース3には多数の技術文書データが記憶されているものとする。ただし、データベース3には任意の数の技術文書データが記憶されていてもよい。
【0018】
<検索処理部の一例>
次に、
図2を参照して、情報処理装置2の検索処理部の一例について説明する。
図2に一例として示す検索処理部10は、検索条件認識部11と通信制御部12と検索結果取得部13と画面制御部14と選択データ認識部15と選択データ記憶部16と重複データ検出部17と表示変更部18と比較画面選択認識部19とを備えている。
【0019】
検索処理部10は、情報検索の処理を行い、比較結果を表示する制御を行う。実施形態では、一例として、検索処理部10の機能は、情報処理装置2で動作するアプリケーションが実現するものとする。操作者(以下、オペレータと称する)は、検索処理部10の機能を実現するアプリケーションを用いて、所定の情報を検索して比較を行う。
【0020】
検索条件認識部11は、入力デバイス21に対して行われた操作内容を入力する。入力デバイス21は、例えばマウスやキーボード等の任意の入力手段を適用することができる。オペレータは、入力デバイス21を用いて、検索条件を指定する。検索条件認識部11は、指定された検索条件を認識する。
【0021】
通信制御部12は、検索条件認識部11が認識した検索条件を入力する。通信制御部12は、入力した検索条件に基づく検索要求を通信インタフェース22に出力する。通信インタフェース22は、LAN4を介して、データベース3と通信を行い、検索要求をデータベース3に対して送信する。
【0022】
検索要求で指定される検索条件に基づいて、データベース3に記憶されている技術文書データの検索が行われる。検索が実行された結果(検索結果)は、1以上の技術文書データを含む。検索結果に含まれる技術文書データは結果データの一例である。1以上の技術文書データを含む検索結果は、LAN4を介して、通信インタフェース22に入力される。通信インタフェース22は、入力した技術文書データを通信制御部12に出力する。
【0023】
検索結果取得部13は、通信制御部12に入力された検索結果を取得する。上述したように、当該検索結果は、1以上の技術文書データを含む。検索結果取得部13が取得した検索結果は、画面制御部14に出力される。
【0024】
画面制御部14は、ディスプレイ23に表示される画面の制御を行う。ディスプレイ23は情報処理装置2に設けられる表示手段である。画面制御部14は、検索結果に含まれる1以上の技術文書データをディスプレイ23に表示する制御を行う。例えば、画面制御部14は所定の画面レイアウトに基づいて、技術文書データを表示する。画面制御部14は、制御部の一例である。
【0025】
選択データ認識部15は、入力デバイス21に対して行われた操作内容に基づいて、選択された技術文書データを認識する。ディスプレイ23には、検索結果の1以上の技術文書データが表示されている。オペレータは、ディスプレイ23の表示内容に基づいて、入力デバイス21を用いて、比較対象の技術文書データを選択する。これにより、選択データ認識部15は、選択された技術文書データを認識する。
【0026】
選択データ記憶部16は、選択データ認識部15が認識した技術文書データを記憶する。つまり、検索結果に含まれる1以上の技術文書データのうち、比較対象として選択された技術文書データを記憶する。選択データ記憶部16は、記憶部の一例である。
【0027】
重複データ検出部17は、検索結果取得部13が取得した検索結果に含まれる技術文書データのうち、既に選択された技術文書データと重複する技術文書データを検出する。実施形態では、異なる検索条件で複数回の検索が行われる。このため、重複データ検出部17は、検索結果取得部13が取得した検索結果に含まれる技術文書データと選択データ記憶部16が記憶している技術文書データとを比較する。この比較により、新たな検索条件で検索された検索結果に含まれる技術文書データと既に選択された技術文書データとが重複している技術文書データが検出される。重複データ検出部17は、検出部の一例である。
【0028】
表示変更部18は、画面制御部14に対して指示を出すことにより、ディスプレイ23に表示される内容を変更する。例えば、重複データ検出部17が重複した技術文書データを検出したときには、当該重複した技術文書データが選択されないように、ディスプレイ23に表示される内容を変更する。
【0029】
比較画面選択認識部19は、比較画面を表示する選択がされたことを認識する。比較画面は、比較対象の結果データ(選択された技術文書データ)を一覧表示する画面である。画面制御部14は、比較を行うための比較画面をディスプレイ23に表示する。比較画面を表示する操作が入力デバイス21により行われたとき、比較画面選択認識部19は当該操作を認識し、比較画面を表示するように、表示変更部18に指示を出す。表示変更部18は、画面制御部14に対して比較画面を表示する指示を出し、画面制御部14は、ディスプレイ23に比較画面を表示する。
【0030】
以上が検索処理部10の一例である。ディスプレイ23が入力機能を有するとき、例えばディスプレイ23がタッチパネルディスプレイ等である場合には、入力デバイス21の機能をディスプレイ23が果たしてもよい。この場合、情報処理装置2は入力デバイス21を有しなくてもよい。
【0031】
<情報処理装置のハードウェア構成の一例>
次に、情報処理装置2のハードウェア構成の一例について説明する。
図3の一例に示すように、バス20に、通信インタフェース22と周辺機器接続部24とプロセッサ25とRAM(Random Access Memory)26とROM(Read Only Memory)27と補助記憶装置28と可搬型記憶装置接続部29とが接続されている。通信インタフェース22は、上述した通信インタフェース22である。周辺機器接続部24は、入力デバイス21やディスプレイ23等の周辺機器を接続する。
【0032】
プロセッサ25はCPU(Central Processing Unit)のような任意の処理回路である。プロセッサ25はRAM26に展開されたプログラムを実行する。ROM27はRAM26に展開されるプログラムを記憶する不揮発性の記憶装置である。
【0033】
補助記憶装置28は、種々の情報を記憶する記憶装置であり、例えばハードディスクドライブや半導体メモリ等を補助記憶装置28に適用することができる。補助記憶装置28はOS(Operating System)や上述した検索処理部10の機能を実現するアプリケーションを記憶してもよい。
【0034】
検索処理部10の機能は、RAM26に展開されたプログラムにより実現されてもよい。ただし、検索処理部10のうち、選択データ記憶部16は、RAM26や補助記憶装置28等により実現されてもよい。
【0035】
可搬型記憶装置接続部29は、可搬型記憶装置30と接続可能に設けられている。可搬型記憶装置30としては、可搬型のメモリや光学式ディスク(例えば、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Video Disk)等)を適用することができる。
【0036】
RAM26、ROM27および補助記憶装置28は、何れもコンピュータ読み取り可能な有形の記憶媒体の一例である。これらの有形な記憶媒体は、信号搬送波のような一時的な媒体ではない。
【0037】
<実施形態の処理>
次に、実施形態の処理について説明する。データベース3には、予め、複数の技術文書データが記憶されている。実施形態では、一例として、車両の機械部品に関する技術文書データがデータベース3に複数記憶されている。車両(例えば、自動車)は、多数の機械部品を有しており、それぞれの機械部品に対して種々の実験や解析シミュレーション等が行われる。
【0038】
よって、データベース3には車両の機械部品に関する多数の技術文書データが記憶されている。例えば、オペレータは、機械部品の設計にあたり、データベース3に記憶されている多数の技術文書データの中から、複数の技術文書データを検索して、検索した技術文書データの比較を行う。そして、オペレータは、技術文書データを比較することで、機械部品の設計の参考にする。
【0039】
図4のフローチャートは、実施形態の処理の一例を示している。オペレータは、情報処理装置2に対して所定の操作を行い、アプリケーションを起動する。これにより、検索処理部10が処理を開始する。なお、アプリケーション起動後に、アプリケーションは、オペレータにユーザIDおよびパスワードを要求してもよい。
【0040】
検索処理部10は、検索条件の初期化を行う(ステップS1)。そして、画面制御部14は、ディスプレイ23に検索画面を表示する(ステップS2)。初期的な検索画面の一例を
図5に示す。
図5に一例として示す表示部40は、ディスプレイ23に含まれる。
【0041】
表示部40は、複数の領域を有している。
図5の一例では、表示部40の全体に検索画面が表示されている。
図5に一例として示す表示部40は、検索情報指定領域41と検索結果表示領域42と一時リスト表示領域43と検索ツリー表示領域44とを有している。各表示領域には、それぞれ画面が表示される。
図5の一例では、表示部40は4つの表示領域を有しているが、表示領域の数は4つには限定されない。
【0042】
図5の一例において、検索情報指定領域41は検索条件を指定する領域である。実施形態では、部品名および報告書種別の2種類の検索条件を指定することが可能になっている。検索条件は部品名および報告書種別には限定されない。例えば、入力可能な欄を1つにして、フリーワードで部品名と報告書種別との両者を検索可能にしてもよい。
【0043】
部品名は、部品の名称を示す。報告書種別は、検索対象となる技術文書データの種別を示す。例えば、技術文書データとしては、実験報告書や構造解析報告書等がある。報告書種別は、実験報告書および構造解析報告書には限定されない。例えば、実験をした結果に基づいて、分析を行った分析結果報告書等も報告書種別とすることができる。
【0044】
検索情報指定領域41のうち、「部品名を指定」の欄が入力可能になっている。この欄に部品名を入力することで、検索対象の部品名が特定される。部品名は、キーボード等を用いて直接入力されてもよいし、プルダウンメニューから選択されるようにしてもよい。
【0045】
検索情報指定領域41のうち、「報告書種別を指定」の欄が入力可能になっている。この欄に報告書種別を入力することで、報告書種別が特定される。報告書種別も、部品名と同様に、キーボード等を用いて直接入力されてもよいし、プルダウンメニューから選択されるようにしてもよい。
【0046】
図5の一例において、検索結果表示領域42は、検索結果を表示する領域である。検索結果表示領域42には、第1画面または第2画面が表示される。検索情報指定領域41で指定した検索条件に基づいて、通信制御部12は、データベース3に検索要求を送信する。そして、指定された検索条件に基づいて検索された検索結果が通信インタフェース22を介して、通信制御部12に入力される。
【0047】
検索結果取得部13は、検索結果に含まれる1以上の技術文書データを取得し、画面制御部14に出力する。画面制御部14は、取得した1以上の技術文書データの概要を検索結果表示領域42に表示する。技術文書データの情報量は多い場合があり、且つ多数の技術文書データが検索結果として取得される場合もある。
【0048】
この場合、技術文書データの全ての情報を検索結果表示領域42に表示しきれない場合がある。また、検索結果表示領域42に表示される技術文書データから所定の技術文書データが選択される。このとき、技術文書データの全ての情報が検索結果表示領域42に表示されると、オペレータが技術文書データを選択するときに、視認性が低下し、良好な操作性を得ることが難しい。
【0049】
よって、検索結果表示領域42には各技術文書データの概要を表示することが好ましい。
図5の一例では、検索結果表示領域42の各技術文書データを示す領域は、タイトル、部品の種類、報告書の種類、アブストラクトおよび画像を有している。
【0050】
タイトルは、検索結果の技術文書データのタイトルである。部品名は、検索結果の部品の名称である。報告書種別は、検索結果の報告書種別である。アブストラクトは、検索結果の技術文書データの要約である。画像は、例えば、検索結果の技術文書データのサムネイル画像であり、技術文書データを視覚的に判別可能な画像である。
【0051】
また、検索結果表示領域42は、スクロールバー45を有している。検索結果に含まれる技術文書データの数が多いとき、検索結果表示領域42には全ての技術文書データの概要を表示できない場合がある。この場合、スクロールバー45を操作することにより、表示されていない技術文書データの概要を表示させることができる。
【0052】
また、検索結果表示領域42は、追加ボタン46を有している。追加ボタン46は、検索結果表示領域42に表示されている複数の技術文書データの概要の中から比較対象の技術文書データを選択するボタンである。例えば、
図5の一例に示すマウスポインタPを用いて、追加ボタン46を押下することで、技術文書データが選択される。
【0053】
図5の一例において、一時リスト表示領域43には、検索結果表示領域42に表示されている技術文書データのうち選択された技術文書データがリスト形式で表示される。一時リスト表示領域43には第4画面が表示される。一時リストはクリップボードと称されることもある。なお、検索結果表示領域42に表示される技術文書データはリスト形式でなくてもよい。
【0054】
実施形態では、検索結果表示領域42に表示されている技術文書データの概要のタイトルが一時リスト表示領域43に表示される。一時リスト表示領域43には、選択された技術文書データが特定できれば任意の情報(例えば、サムネイル画像等)が表示されてもよい。
【0055】
一時リスト表示領域43は、比較画面表示ボタン47を有している。比較画面表示ボタン47がマウスポインタPにより押下されると、
図2の比較画面選択認識部19は比較画面表示ボタン47が押下されたことを認識する。そして、表示変更部18に後述する比較画面を表示するように指示を行う。この指示に基づいて、表示変更部18は画面制御部14に対して比較画面を表示するように指令を出す。
【0056】
これにより、ディスプレイ23に比較画面が表示される。実施形態では、表示部40の表示内容を検索画面から比較画面に切り替えている。ただし、表示部40の表示領域に余裕があれば、検索画面と比較画面との両者を1つの表示部40に表示してもよい。この場合、比較画面は、検索情報指定領域41から検索ツリー表示領域44とは異なる表示領域に表示される。
【0057】
比較画面において、技術文書データの内容が比較される。多数の技術文書データが比較対象になると、比較画面の視認性が低下する可能性がある。そこで、比較画面に表示可能な技術文書データの数に上限を設けることが好ましい場合がある。
【0058】
この場合、一時リスト表示領域43の技術文書データのリストの数に上限が設けられる。そして、技術文書データのリストの数に上限に達したときには、新たな技術文書データを受け付けないようにすることもできる。
【0059】
図5の一例において、検索ツリー表示領域44は、検索情報指定領域41で指定する検索条件をさらに絞り込むために設けられる。検索ツリー表示領域44には第5画面が表示される。実施形態では、期間で検索条件を絞り込むことができる。
【0060】
例えば、車両の機械部品の場合、同種の機械部品であったとしても、当該機械部品に改良が加えられている場合がある。この場合、ある期間の機械部品に対して実験を行った結果を示す技術文書データと、別の期間の機械部品に対して実験を行った結果を示す技術文書データとでは、その内容が異なる。
【0061】
全ての期間の技術文書データの数が多くなる場合がある。この場合、全ての期間の技術文書の検索結果を検索結果表示領域42に表示すると、検索結果表示領域42に表示される技術文書データの概要の数も多くなる。このため、比較対象の技術文書データを特定することが難しくなる。
【0062】
従って、同種の機械部品ではあるが、期間を指定して技術文書データを検索することが好ましい場合がある。期間を指定した検索結果の技術文書データの数は、期間を指定しない検索結果の技術文書データの数よりも少なくなる。これにより、比較対象の技術文書データを特定することが容易になる。
【0063】
なお、技術文書データをデータベース3に登録したときの時間情報を付加しておけば、検索ツリー表示領域44により期間による技術文書データの絞込みを行うことができる。技術文書データに付加される時間情報としては、タグやコンフィギュレーション情報等を適用することができる。
【0064】
図5の一例では、検索ツリー表示領域44は期間による絞込みを行っているが、絞込みを行う検索条件は期間には限定されない。例えば、技術文書データが車両の機械部品の場合、車両の車種等により絞込みを行ってもよい。
【0065】
検索ツリー表示領域44は、検索情報指定領域41で指定された検索条件をさらに絞り込むために設けられている。従って、検索情報指定領域41で指定された検索条件からさらに絞込みを行う必要がない場合には、検索ツリー表示領域44は表示部40に表示されなくてもよい。
【0066】
図5に一例として示す検索画面は、検索条件が指定されていない。このため、検索結果表示領域42にも技術文書データの概要が表示されていない。また、一時リスト表示領域43にもリストは表示されていない。従って、
図5の検索画面の一例は、初期画面である。
【0067】
次に、検索画面を用いて第1の検索処理が行われる(ステップS3)。
図6は、第1の検索処理の一例を示すフローチャートである。第1の検索処理が開始すると、最初に検索条件の初期化が行われる(ステップS11)。ディスプレイ23の表示部40には、検索情報指定領域41、検索結果表示領域42、一時リスト表示領域43および検索ツリー表示領域44が表示されている。
【0068】
検索処理の開始時には、検索情報指定領域41の部品名および報告書種別の欄には検索条件は指定されていない。従って、検索結果表示領域42には、検索結果に含まれる技術文書データの概要は表示されていない。一時リスト表示領域43のリストには、技術文書データが登録されていない。検索ツリー表示領域44に対しても、絞込みを行う情報が特定されていない。
【0069】
図7は、検索画面に検索条件を指定したときの一例を示している。
図7の検索条件の一例では、部品名の欄に「ブレーキ」が指定されている。つまり、オペレータは、入力デバイス21を用いて、部品名「ブレーキ」を検索する操作を行ったことになる。
【0070】
また、オペレータは、入力デバイス21を用いて、検索ツリー表示領域44の「2013年2月」の項目を選択している。
図7において、網掛けで示す箇所が選択された項目を示す。
【0071】
従って、検索対象となる技術文書データの期間は「2013年2月」となる。これにより、検索条件が指定される(ステップS12)。つまり、第1の検索条件は、部品名が「ブレーキ」であり、且つ期間が「2013年2月」になる。最初に行われる検索の検索条件は、第1の検索条件の一例である。なお、検索条件で特に期間が指定されない場合には、検索条件は、部品名「ブレーキ」だけになる。
【0072】
図2に示すように、検索処理部10の検索条件認識部11は、第1の検索条件である「部品名:ブレーキ」および「2013年2月」を認識する。そして、検索条件認識部11は、第1の検索条件を通信制御部12に出力する。通信制御部12は、通信インタフェース22を制御して、第1の検索条件の検索要求をデータベース3に送信する(ステップS13)。
【0073】
データベース3が記憶している複数の技術文書データのうち、部品名が「ブレーキ」および期間が「2013年2月」の条件に一致した1以上の技術文書データが検索される。検索された1以上の技術文書データは検索結果に含まれる。この検索結果は、第1の検索条件に基づいて得られる検索結果である。当該検索結果は、第1の検索結果の一例である。
【0074】
第1の検索結果は、LAN4を経由して、通信インタフェース22に送信される。通信インタフェース22に送信された検索結果は、通信制御部12に出力される。検索結果取得部13は、通信制御部12に入力された検索結果を取得する(ステップS14)。
【0075】
検索結果取得部13は、画面制御部14に検索結果を出力する。画面制御部14は、第1の検索結果に含まれる1以上の技術文書データをディスプレイ23の表示部40に表示する制御を行う。これにより、検索結果表示領域42には、第1の検索結果が表示される(ステップS15)。
【0076】
検索結果表示領域42に表示される第1の検索結果は、第1画面の一例である。検索結果表示領域42に表示される第1画面は、第1の検索結果に含まれる1以上の技術文書データの概要を個別的に表示している。
【0077】
図7の一例では、ブレーキ部品Aおよびブレーキ部品Bの技術文書データの概要が表示されている。なお、検索結果にはブレーキ部品Aおよびブレーキ部品Bだけではなく、他のブレーキ部品の技術文書データが含まれていてもよい。
【0078】
また、検索結果表示領域42に表示されていない他の技術文書データの概要を表示する場合には、スクロールバー45の操作によって、表示内容を切り替える。これにより、他のブレーキ部品の技術文書データを検索結果表示領域42に表示することが可能になる。
【0079】
図7の一例の第1画面には、ブレーキ部品Aの実験報告書に関する技術文書データとブレーキ部品Bの構造解析報告書に関する技術文書データとが表示されている。検索結果表示領域42に表示される第1画面は、各技術文書データの概要を個別的に表示している。
【0080】
重複データ検出部17は、第1の検索結果に含まれる1以上の技術文書データが、既に選択された技術文書データであるか否かを検出する。このために、重複データ検出部17は、第1の検索結果に含まれる全ての技術文書データについて、既に選択された技術文書データであるか否かの判定を行う(ステップS16)。
【0081】
重複データ検出部17は、第1の検索結果に含まれる1以上の技術文書データのうち1つの技術文書データを取得する(ステップS17)。そして、重複データ検出部17は、取得した技術文書データが既に選択された技術文書データであるか否かの判定を行う(ステップS18)。このために、重複データ検出部17は、選択データ記憶部16から選択された技術文書データの情報を取得する。
【0082】
取得した技術文書データが既に選択された技術文書データと一致すると重複データ検出部17が判定した場合(ステップS18でYES)、重複データ検出部17は表示変更部18に対して、その旨を出力する。表示変更部18は、既に選択されたと判定された技術文書データに対応する追加ボタン46を無効化する(ステップS19)。
【0083】
つまり、当該追加ボタン46は選択を受け付けることが不能になっている。このため、当該追加ボタン46に対応する技術文書データは選択を受け付けることができない状態になっている。
【0084】
一方、取得した技術文書データが未だ選択されていない技術文書データであると重複データ検出部17が判定した場合(ステップS19でNO)、重複データ検出部17は表示変更部18に対して、その旨を出力する。表示変更部18は、未だ選択されていないと判定された技術文書データに対応する追加ボタン46を有効化する。
【0085】
つまり、当該追加ボタン46は個別的に選択を受け付けることが可能になっている。このため、当該追加ボタン46に対応する技術文書データは選択することができる状態になっている。なお、初期的に全ての技術文書データの追加ボタン46が有効化されている場合には、ステップS18でNOと判定されたときに、ステップS20の処理が行われなくてもよい。
【0086】
重複データ検出部17は、以上のステップS17乃至ステップS20の処理を全ての技術文書データについて行う。そして、全ての技術文書データについて、上述の処理が終了したときに、ステップS16からステップS21のループ処理を終了する(ステップS21)。
【0087】
実施形態の一例では、第1の検索条件による検索は初回の検索になる。従って、既に選択された技術文書データは存在しない。このため、ステップS18の判定処理は全てNOになる。
【0088】
オペレータは、検索結果表示領域42に表示されている第1画面に基づいて、比較対象の技術文書データを選択する。実施形態では、オペレータは、入力デバイス21を使用して、検索結果表示領域42の各技術文書データの概要に含まれる追加ボタン46を押下する。これにより、比較対象の技術文書データが選択される。
【0089】
選択データ認識部15は、選択された技術文書データを認識する。選択データ認識部15は、選択された技術文書データを特定する情報を選択データ記憶部16に出力する。選択データ記憶部16は、選択された技術文書データを記憶する。
【0090】
検索結果表示領域42の第1画面に表示されている技術文書データの概要のうち追加ボタン46が押下された技術文書データは、一時リスト表示領域43に表示される(ステップS4)。一時リスト表示領域43に表示される画面は第4画面の一例である。一時リスト表示領域43に表示される第4画面には、選択された技術文書データのタイトルが表示される。
【0091】
ここで、一例として、オペレータは、ブレーキ部品Bの構造解析報告書を参照したい場合、検索結果表示領域42からブレーキ部品Bの構造解析報告書に関する技術文書データを選択する。例えば、ブレーキ部品Bの構造解析シミュレーションを行うときに、ブレーキ部品Aの実験報告書が参考になる場合がある。このような場合、オペレータは、ブレーキ部品Bの構造解析報告書に関する技術文書データだけでなく、ブレーキ部品Aの実験報告書に関する技術文書データも選択する。
【0092】
図8は、ブレーキ部品Aの実験報告書に関する技術文書データおよびブレーキ部品Bの構造解析報告書に関する技術文書データが選択された表示部40の一例を示している。一時リスト表示領域43には、ブレーキ部品Aの実験報告書およびブレーキ部品Bの構造解析報告書が表示されている。従って、オペレータは、一時リスト表示領域43に表示されている第4画面の表示内容に基づいて、既に選択された技術文書データを良好な視認性で認識することができる。
【0093】
上述した一例のように、オペレータがブレーキ部品Bの構造解析報告書を参照したい場合、他の部品の技術文書データが参考になる場合もある。例えば、ブレーキ部品Bの構造解析シミュレーションを行うときに、エンジンαの構造解析報告書が参考になる場合がある。この場合、オペレータは、エンジンαの構造解析報告書も比較対象として選択できることが好ましい。
【0094】
図9は、ブレーキ部品Aの実験報告書、ブレーキ部品Bの構造解析報告書およびエンジンαの構造解析報告書の3つの技術文書データの関係の一例を示している。ブレーキ部品の第1の検索結果には、ブレーキ部品Aの実験報告書に関する技術文書データおよびブレーキ部品Bの実験報告書に関する技術文書データが含まれている。
【0095】
一方、構造解析報告書の検索結果には、ブレーキ部品Bの構造解析報告書に関する技術文書データおよびエンジンαの構造解析報告書に関する技術文書データが含まれている。従って、ブレーキ部品Bの構造解析報告書は、ブレーキ部品の検索結果と構造解析報告書の検索結果との両者に含まれる。
【0096】
上述した第1の検索条件では、ブレーキ部品の検索を行い、ブレーキ部品Aの実験報告書に関する技術文書データおよびブレーキ部品Bの構造解析報告書に関する技術文書データが選択された。次に、第2の検索条件による検索が行われる(ステップS5)。この検索処理は、第2の検索処理の一例である。第2の検索条件は、第1の検索条件とは検索条件が異なる。実施形態の一例では、第2の検索条件は「構造解析報告書」であるものとする。
【0097】
第2の検索処理は、第1の検索処理と同様の処理を行う。
図6に一例として示すフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS11で、検索処理部10は、検索条件の初期化を行う。次に、ステップS12で、オペレータが入力デバイス21を用いて検索条件を指定したときに、検索条件認識部11は指定された検索条件を認識する。この検索条件は第2の検索条件の一例である。
【0098】
図10は、第2の検索処理でオペレータが指定する第2の検索条件の一例を示している。
図10の報告書種別の項目は「構造解析報告書」になっている。通信制御部12は、通信インタフェース22を制御して、ステップS13の検索要求をデータベース3に対して行う。この検索要求は、第2の検索条件に基づくものである。第2の検索条件は、報告書種別が「構造解析報告書」であり、且つ期間が「2013年2月」という第2の検索条件である。
【0099】
通信インタフェース22は、第2の検索条件でデータベース3を検索した検索結果を受信する。この検索結果は、第2の検索結果の一例である。第2の検索結果は、1以上の技術文書データを含む。当該1以上の技術文書データは、第2の結果データの一例である。ステップS14で、検索結果取得部13は第2の検索結果を取得する。
【0100】
ステップS15で、画面制御部14は、第2の検索結果に含まれる1以上の技術文書データの概要をディスプレイ23に表示する。つまり、1以上の技術文書データの概要は、
図10の一例に示すように、表示部40の検索結果表示領域42に表示される。検索結果表示領域42に表示される第2の検索結果に基づく画面は、第2画面の一例である。
【0101】
検索結果表示領域42には、第1の検索結果に基づく第1画面が表示されていた。そして、第2の検索条件で検索された第2の検索結果を表示する第2画面は、検索結果表示領域42に表示される。従って、第2画面を検索結果表示領域42に表示するときには、画面制御部14は、第1画面から第2画面に表示を切り替える。
【0102】
次に、
図6のステップS16からステップS21までのループ処理が行われる。ステップS17において、重複データ検出部17は、検索結果取得部13が取得した1以上の技術文書データのうち1つを入力する。そして、ステップS18において、重複データ検出部17は、入力した技術文書データが既に選択された技術文書データであるか否かを判定する。
【0103】
第2の検索条件による検索が行われたときには、既に第1の検索条件による検索が行われている。選択データ記憶部16には、既に選択された技術文書データの情報として、ブレーキ部品Aの実験報告書に関する技術文書データおよびブレーキ部品Bの実験報告書に関する技術文書データが記憶されている。なお、ブレーキ部品Aの実験報告書に関する技術文書データおよびブレーキ部品Bの実験報告書が選択済みであることは、一時リスト表示領域43の第4画面にも表示がされている。
【0104】
ステップS17で取得された技術文書データが、ブレーキ部品Aの実験報告書に関する技術文書データまたはブレーキ部品Bの実験報告書と一致したとする。この場合、ステップS18において、重複データ検出部17は、取得された技術文書データの追加ボタン46を無効化する。
【0105】
図10は、ブレーキ部品Bの構造解析報告書に関する技術文書データの追加ボタン46が無効化されている一例を示している。ブレーキ部品Bの構造解析報告書に関する技術文書データは、第1の検索処理において、既に選択済みである。
【0106】
つまり、
図9で示したように、ブレーキ部品Bの構造解析報告書に関する技術文書データは、第1の検索条件の検索結果に含まれ、且つ第2の検索条件の検索結果にも含まれる。従って、第2の検索条件で検索した検索結果にもブレーキ部品Bの構造解析報告書に関する技術文書データが含まれる。
【0107】
このため、検索結果表示領域42に再びブレーキ部品Bの構造解析報告書に関する技術文書データの概要が表示される。ただし、この技術文書データは既に選択済みであるため、選択不能にする。このため、追加ボタン46が無効にされる。つまり、当該技術文書データは、個別に選択を受け付けることができない。これにより、既に選択された技術文書データと同一の技術文書データが新たに選択されることがなくなる。
【0108】
一方、エンジンαの構造解析報告書に関する技術文書データは、未選択である。この場合、ステップS20で、エンジンαの構造解析報告書に関する技術文書データは追加ボタン46が有効にされる。もともと追加ボタン46が有効になっているときには、当該追加ボタン46は無効にされない。従って、エンジンαの構造解析報告書に関する技術文書データは、個別に選択を受け付けることが可能になる。
【0109】
以上により、第2の検索処理が終了する。実施形態では、エンジンαの構造解析報告書に関する技術文書データが選択されるものとする。つまり、当該技術文書データの追加ボタン46が押下されるものとする。
【0110】
これにより、
図11に示すように、一時リスト表示領域43の第4画面にエンジンαの構造解析報告書が追加表示される(ステップS6)。従って、一時リスト表示領域43の第4画面には、選択された3つの技術文書データが表示される。上述したように、既に選択された技術文書データは選択不能になっているため、一時リスト表示領域43の第4画面に同一の技術文書データが複数表示されることはない。
【0111】
実施形態では、一例として、オペレータは、一時リスト表示領域43に表示されている3つの技術文書データの比較を行う。この場合、オペレータは、入力デバイス21を操作して、比較画面表示ボタン47を押下する。比較画面選択認識部19は、比較画面表示ボタン47が押下された操作を認識したときに、表示変更部18に対して比較画面表示ボタン47が押下された旨を出力する。表示変更部18は、画面制御部14を制御して、表示部40に比較画面を表示する処理(比較画面表示処理)を行う(ステップS7)。
【0112】
図12は、比較画面表示処理のフローチャートの一例を示す。画面制御部14は、選択データ記憶部16から選択済みの技術文書データを取得する(ステップS31)。選択済みの技術文書データは、一時リスト表示領域43にリスト形式で表示されていた技術文書データである。
【0113】
つまり、選択済みの技術文書データは、第1の検索条件による検索結果から選択された技術文書データと、第2の検索条件による検索結果から選択された技術文書データとの両者を含む。
【0114】
画面制御部14は、選択データ記憶部16から取得した技術文書データを配列する(ステップS32)。実施形態では、画面制御部14は上述した3つの技術文書データを取得し、配列する。そして、画面制御部14は、配列された3つの技術文書データを表示部40に一覧表示する(ステップS33)。表示部40に一覧表示される画面は第3画面である。
【0115】
図13は、第3画面50の一例を示している。
図13の一例に示すように、第3画面50には3つの技術文書データが横並びで配列されている。技術文書データの配列は縦並びであってもよく、技術文書データ同士を比較することができれば、各技術文書データは任意の配列で表示されてもよい。
【0116】
図13の一例では、列51にブレーキ部品Aの実験報告書に関する技術文書データが配列され、列52にブレーキ部品Bの構造解析報告書に関する技術文書データが配列され、列53にエンジンαの構造解析報告書に関する技術文書データが配列される。
【0117】
各列は、件名、サムネイル、計測値、応力値、まとめおよび所感の項目を有している。件名は、上述したタイトルである。サムネイルは、上述したサムネイルである。計測値および応力値は、技術文書データに含まれる数値である。まとめおよび所感は、技術文書データに登録されたテキストデータである。
【0118】
従って、比較対象として選択された各技術文書データが項目に対応して表示されることで、オペレータは、所望の技術文書データを比較することができる。
図13に示した一覧表示の項目は一例であり、技術文書データに含まれる他の項目を表示してもよいし、
図13に示す項目を表示しなくてもよい。
【0119】
図13の一例では、3つの技術文書データを比較しているが、多くの数の技術文書データを比較する場合、比較対象の2つの技術文書データを隣接させた方が好ましい。実施形態では、オペレータが入力デバイス21を用いて、列を移動させることが可能である。
【0120】
検索処理部10は、入力デバイス21を用いて、列を移動させる操作が行われたか否かを判定する(ステップS34)。一例として、検索処理部10は、マウスポインタPを用いて、列に対してドラッグアンドドロップの操作が行われたか否かを判定する。
【0121】
列を移動させる操作が行われた場合(ステップS34でYES)、画面制御部14は、操作内容に応じた表示が第3画面50に表示されるように制御を行う(ステップS35)。例えば、列53を列51に隣接した位置に移動する操作が行われた場合、画面制御部14は、第3画面50の中の列51の位置を移動する。これに伴い、画面制御部14は、第3画面50の中の列52の位置を移動する。
【0122】
図14は、列53が列51に隣接した位置に移動した状態を示している。これにより、オペレータは、ブレーキ部品Aの実験報告書に関する技術文書データとエンジンαの構造解析報告書に関する技術文書データとを比較しやすくなる。列を移動する操作が行われなかった場合(ステップS34でNO)、ステップS35の処理は行われない。
【0123】
以上に説明したように、本実施例の情報処理装置2は、異なる検索条件で検索を行い、それぞれの検索結果を比較するときに、同一の結果データが比較を行う一覧表示に表示されないようにする。このために、2回目以降に検索が行われたときに、既に選択された結果データ以外の結果データを選択可能な画面が表示されるようにしている。
【0124】
これにより、情報処理装置2によれば、一覧表示により比較を行うときに、同一の結果データが重複して表示されることなくなる。従って、オペレータは良好な視認性で所定の結果データを比較することができ、操作性が向上する。
【0125】
また、一時リスト表示領域43の第4画面に、選択を受け付けた結果データが表示される。これにより、オペレータは、第4画面を視認することで、既に選択した結果データを良好な視認性で認識することができる。
【0126】
また、実施形態では、検索ツリー表示領域44に表示される第5画面で期間を指定することができる。これにより、オペレータは、同じ機械部品について、異なる期間の技術文書データを参照するができる。
【0127】
実施形態で、検索結果表示領域42に第2の検索結果の結果データの概要を表示するときに、既に選択された結果データを非表示にしていない。これにより、オペレータは、第2の検索条件による第2の検索結果を全て認識することができる。ただし、既に選択された結果データについては、選択は受け付けないため、比較を行う一覧表示に重複して同一の結果データが表示されることはない。
【0128】
また、実施形態では、異なる検索条件で2回の検索を行う例について説明したが、それぞれ異なる検索条件で3回以上の検索を行うようにしてもよい。この場合も、新たに取得された結果データのうち、既に選択を受け付けた結果データ以外の結果データに対して、個別的に選択を受け付けるようにする。
【0129】
開示の実施形態とその利点について詳しく説明したが、当業者は、特許請求の範囲に明確に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加、省略をすることができるであろう。
【0130】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
第1の検索条件に対する第1の検索結果を、当該第1の検索結果に含まれる1以上の結果データのそれぞれについて個別に選択を受け付けることが可能な状態で第1画面を表示し、
前記第1の検索条件とは異なる第2の検索条件に対する第2の検索結果を、当該第2の検索結果に含まれる1以上の結果データのうち、前記第1の検索結果にも含まれ、且つ選択を受け付けたものである結果データ以外の結果データに対しては、個別に選択を受け付けることが可能な状態で第2画面を表示し、
前記第1の検索結果に対して選択された結果データと、前記第2の検索結果に対して選択された結果データとの両者を含む一覧表示を第3画面に表示する、
処理をコンピュータが実行する検索結果表示方法。
(付記2)
前記第1画面と共に、前記第1の検索結果の中から選択を受け付けた結果データを示す情報を表示する第4画面を表示する、
処理を前記コンピュータが実行する付記1記載の検索結果表示方法。
(付記3)
前記第2画面に対して、選択を受け付けた結果データを示す情報で、前記第4画面に表示する情報に追加して表示する、
処理を前記コンピュータが実行する付記2記載の検索結果表示方法。
(付記4)
前記第1画面と前記第2画面とは同じ領域に表示され、前記第1画面から前記第2画面に切り替えて表示する、
処理を前記コンピュータが実行する付記1記載の検索結果表示方法。
(付記5)
前記第1の検索条件および前記第2の検索条件から、さらに検索条件を絞り込む第5画面を表示する、
処理を前記コンピュータが実行する付記1記載の検索結果表示方法。
(付記6)
前記第3画面に表示されている一覧表示の各結果データの何れかを移動する操作を検出したときに、前記一覧表示の表示を変更する、
処理を前記コンピュータが実行する付記1記載の検索結果表示方法。
(付記7)
第1の検索条件に対する第1の検索結果を、当該第1の検索結果に含まれる1以上の結果データのそれぞれについて個別に選択を受け付けることが可能な状態で第1画面を表示し、
前記第1の検索条件とは異なる第2の検索条件に対する第2の検索結果を、当該第2の検索結果に含まれる1以上の結果データのうち、前記第1の検索結果にも含まれ、且つ選択を受け付けたものである結果データ以外の結果データに対しては、個別に選択を受け付けることが可能な状態で第2画面を表示する、
処理をコンピュータが実行する検索結果表示方法。
(付記8)
それぞれ異なる検索条件で検索された複数の検索結果に対して、1つの検索結果に含まれる1以上の結果データのうち、既に選択を受け付けた結果データ以外の結果データに対しては、個別に選択を受け付けることが可能な状態で画面に表示し、
複数の検索結果に対して選択を受け付けた結果データを一覧表示する、
処理をコンピュータが実行する検索結果表示方法。
(付記9)
第1の検索条件に対する第1の検索結果を、当該第1の検索結果に含まれる1以上の結果データのそれぞれについて個別に選択を受け付けることが可能な状態で第1画面を表示し、
前記第1の検索条件とは異なる第2の検索条件に対する第2の検索結果を、当該第2の検索結果に含まれる1以上の結果データのうち、前記第1の検索結果にも含まれ、且つ選択を受け付けたものである結果データ以外の結果データに対しては、個別に選択を受け付けることが可能な状態で第2画面を表示し、
前記第1の検索結果に対して選択された結果データと、前記第2の検索結果に対して選択された結果データとの両者を含む一覧表示を第3画面に表示する、
処理をコンピュータに実行させる検索結果表示プログラム。
(付記10)
第1の検索条件に対する第1の検索結果に含まれる1以上の結果データのうち選択を受け付けた結果データを記憶する記憶部と、
前記第1の検索条件とは異なる第2の検索条件に対する第2の検索結果に含まれる1以上の結果データのうち、前記第1の検索結果にも含まれ、且つ選択を受け付けた結果データを検出する検出部と、
前記第1の検索結果に含まれる1以上の結果データのそれぞれについて個別に選択を受け付けることが可能な状態で表示される第1画面、前記検出部が検出した結果データ以外の結果データに対しては、個別に選択を受け付けることが可能な状態で表示される第2画面、および前記第1の検索結果に対して選択された結果と前記第2の検索結果に対して選択された結果データとの両者を含む一覧表示を表示する第3画面を表示する制御を行う制御部と、
を備える情報処理装置。