(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6248890
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成装置の制御プログラム、および画像形成装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20171211BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20171211BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20171211BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20171211BHJP
【FI】
B41J29/38 Z
B41J29/00 Z
B41J29/42 F
H04N1/00 C
【請求項の数】25
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2014-211623(P2014-211623)
(22)【出願日】2014年10月16日
(65)【公開番号】特開2016-78314(P2016-78314A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2016年1月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 歩
【審査官】
大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−229993(JP,A)
【文献】
特開2008−301314(JP,A)
【文献】
特開平11−316727(JP,A)
【文献】
特開2006−134261(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0101078(US,A1)
【文献】
米国特許第06185567(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 29/00
B41J 29/42
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラウザーがインストールされた画像形成装置であって、
前記ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するための実行手段と、
前記実行手段が前記ブラウザーを実行する際に取得するユーザー情報を、不揮発性メモリーに格納するための格納手段と、
前記不揮発性メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するタイミングを判定するための判定手段と、
前記判定手段によって判定されたタイミングに、前記不揮発性メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するための削除手段とを備え、
前記判定手段は、
前記画像形成装置の状態が、前記実行手段での前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定するための第1の判定手段と、
前記画像形成装置に対して、前記実行手段での前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定するための第2の判定手段とを含み、
前記削除手段は、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに前記不揮発性メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するための第1の削除手段を含み、
前記画像形成装置は、ユーザーが認証されたか否かを判定するための認証判定手段をさらに備え、
前記実行手段は、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従って前記ブラウザーを実行可能であり、
前記第1の削除手段は、少なくとも前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記削除手段は、さらに、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに前記不揮発性メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するための第2の削除手段を含む、画像形成装置。
【請求項2】
前記第1の削除手段は、前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記第2の削除手段は、前記認証を要しないユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1の判定手段は、前記予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、および前記ブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定し、
前記第2の判定手段は、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
ブラウザーがインストールされた画像形成装置の制御プログラムであって、
前記制御プログラムは前記画像形成装置に、
前記ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するステップと、
前記ブラウザーの実行の際に、ユーザー情報を取得するステップと、
前記ユーザー情報を前記画像形成装置の不揮発性メモリーに格納するステップと、
前記不揮発性メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するタイミングを判定するステップと、
前記判定するステップによって判定されたタイミングに、前記不揮発性メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するステップとを実行させ、
前記判定するステップは、
前記画像形成装置の状態が、前記ブラウザーを実行するステップでの前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する第1の判定ステップと、
前記画像形成装置に対して、前記ブラウザーを実行するステップでの前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する第2の判定ステップとを含み、
前記ユーザー情報を削除するステップは、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップのそれぞれで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに前記不揮発性メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除する第1の削除ステップを含み、
前記制御プログラムは前記画像形成装置に、ユーザーが認証されたか否かを判定するステップをさらに実行させ、
前記ブラウザーを実行するステップは、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従って前記ブラウザーを実行可能であり、
前記第1の削除ステップは、少なくとも前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記ユーザー情報を削除するステップは、さらに、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの、予め設定されたタイミングに前記不揮発性メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除する第2の削除ステップを含む、画像形成装置の制御プログラム。
【請求項5】
前記第1の削除ステップは、前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップで判定されたタイミングと前記第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記第2の削除ステップは、前記認証を要しないユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップで判定されたタイミングと前記第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する、請求項4に記載の画像形成装置の制御プログラム。
【請求項6】
前記第1の判定ステップは、前記予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、および前記ブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定し、
前記第2の判定ステップは、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する、請求項4または5に記載の画像形成装置の制御プログラム。
【請求項7】
ブラウザーがインストールされた画像形成装置の制御方法であって、
前記ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するステップと、
前記ブラウザーの実行の際に、ユーザー情報を取得するステップと、
前記ユーザー情報を前記画像形成装置の不揮発性メモリーに格納するステップと、
前記不揮発性メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するタイミングを判定するステップと、
前記判定するステップによって判定されたタイミングに、前記不揮発性メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するステップとを備え、
前記判定するステップは、
前記画像形成装置の状態が、前記ブラウザーを実行するステップでの前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する第1の判定ステップと、
前記画像形成装置に対して、前記ブラウザーを実行するステップでの前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する第2の判定ステップとを含み、
前記ユーザー情報を削除するステップは、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップのそれぞれで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに前記不揮発性メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除する第1の削除ステップを含み、
前記制御方法は、ユーザーが認証されたか否かを判定するステップをさらに備え、
前記ブラウザーを実行するステップは、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従って前記ブラウザーを実行可能であり、
前記第1の削除ステップは、少なくとも前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記ユーザー情報を削除するステップは、さらに、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの、予め設定されたタイミングに前記不揮発性メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除する第2の削除ステップを含む、画像形成装置の制御方法。
【請求項8】
前記第1の削除ステップは、前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップで判定されたタイミングと前記第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記第2の削除ステップは、前記認証を要しないユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップで判定されたタイミングと前記第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する、請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
前記第1の判定ステップは、前記予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、および前記ブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定し、
前記第2の判定ステップは、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する、請求項7または8に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
ブラウザーがインストールされた画像形成装置であって、
前記ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するための実行手段と、
前記実行手段が前記ブラウザーを実行する際に取得するユーザー情報を、メモリーに格納するための格納手段と、
前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するタイミングを判定するための判定手段と、
前記判定手段によって判定されたタイミングに、前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するための削除手段とを備え、
前記判定手段は、
前記画像形成装置の状態が、前記実行手段での前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定するための第1の判定手段と、
前記画像形成装置に対して、前記実行手段での前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定するための第2の判定手段とを含み、
前記削除手段は、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除する第1の削除手段を含み、
前記削除手段は、前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除すると判定されたタイミングに前記画像形成装置においてジョブ処理中であった場合には、前記ジョブ処理の完了後に前記ユーザー情報を削除する、画像形成装置。
【請求項11】
ユーザーが認証されたか否かを判定するための判定手段をさらに備え、
前記実行手段は、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従って前記ブラウザーを実行可能であり、
前記第1の削除手段は、少なくとも前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記削除手段は、さらに、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するための第2の削除手段を含む、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記第1の削除手段は、前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記第2の削除手段は、前記認証を要しないユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する、請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記第1の判定手段は、前記予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、および前記ブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定し、
前記第2の判定手段は、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する、請求項11または12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
ブラウザーがインストールされた画像形成装置の制御プログラムであって、
前記制御プログラムは前記画像形成装置に、
前記ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するステップと、
前記ブラウザーの実行の際に、ユーザー情報を取得するステップと、
前記ユーザー情報を前記画像形成装置のメモリーに格納するステップと、
前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するタイミングを判定するステップと、
前記判定するステップによって判定されたタイミングに、前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するステップとを実行させ、
前記判定するステップは、
前記画像形成装置の状態が、前記ブラウザーを実行するステップでの前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する第1の判定ステップと、
前記画像形成装置に対して、前記ブラウザーを実行するステップでの前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する第2の判定ステップとを含み、
前記ユーザー情報を削除するステップは、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップのそれぞれで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除する第1の削除ステップを含み、
前記ユーザー情報を削除するステップは、前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除すると判定されたタイミングに前記画像形成装置においてジョブ処理中であった場合には、前記ジョブ処理の完了後に前記ユーザー情報を削除する、画像形成装置の制御プログラム。
【請求項15】
前記制御プログラムは前記画像形成装置に、ユーザーが認証されたか否かを判定するステップをさらに実行させ、
前記ブラウザーを実行するステップは、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従って前記ブラウザーを実行可能であり、
前記第1の削除ステップは、少なくとも前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記ユーザー情報を削除するステップは、さらに、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの、予め設定されたタイミングに前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除する第2の削除ステップを含む、請求項14に記載の画像形成装置の制御プログラム。
【請求項16】
前記第1の削除ステップは、前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップで判定されたタイミングと前記第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記第2の削除ステップは、前記認証を要しないユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップで判定されたタイミングと前記第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する、請求項15に記載の画像形成装置
の制御プログラム。
【請求項17】
前記第1の判定ステップは、前記予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、および前記ブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定し、
前記第2の判定ステップは、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する、請求項15または16に記載の画像形成装置の制御プログラム。
【請求項18】
ブラウザーがインストールされた画像形成装置の制御方法であって、
前記ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するステップと、
前記ブラウザーの実行の際に、ユーザー情報を取得するステップと、
前記ユーザー情報を前記画像形成装置のメモリーに格納するステップと、
前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するタイミングを判定するステップと、
前記判定するステップによって判定されたタイミングに、前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するステップとを備え、
前記判定するステップは、
前記画像形成装置の状態が、前記ブラウザーを実行するステップでの前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する第1の判定ステップと、
前記画像形成装置に対して、前記ブラウザーを実行するステップでの前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する第2の判定ステップとを含み、
前記ユーザー情報を削除するステップは、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップのそれぞれで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するステップと、
前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除すると判定されたタイミングに前記画像形成装置においてジョブ処理中であった場合には、前記ジョブ処理の完了後に前記ユーザー情報を削除するステップとを含む、画像形成装置の制御方法。
【請求項19】
ブラウザーがインストールされた画像形成装置であって、
前記ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するための実行手段と、
前記実行手段が前記ブラウザーを実行する際に取得するユーザー情報を、メモリーに格納するための格納手段と、
前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するタイミングを判定するための判定手段と、
前記判定手段によって判定されたタイミングに、前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するための削除手段とを備え、
前記判定手段は、
前記画像形成装置の状態が、前記実行手段での前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定するための第1の判定手段と、
前記画像形成装置に対して、前記実行手段での前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定するための第2の判定手段とを含み、
前記削除手段は、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するための第1の削除手段を含み、
前記画像形成装置は、ユーザーが認証されたか否かを判定するための判定手段をさらに
備え、
前記実行手段は、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従って前記ブラウザーを実行可能であり、
前記第1の削除手段は、少なくとも前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記削除手段は、さらに、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するための第2の削除手段を含み、
前記第1の削除手段を実現するためのプログラムが前記画像形成装置にインストールされると、前記第1の削除手段は前記第2の削除手段に上書きされ、前記第1の削除手段は、前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する、画像形成装置。
【請求項20】
前記第1の削除手段は、前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記第2の削除手段は、前記認証を要しないユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定手段で判定されたタイミングと前記第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する、請求項19に記載の画像形成装置。
【請求項21】
前記第1の判定手段は、前記予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、および前記ブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定し、
前記第2の判定手段は、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する、請求項19または20に記載の画像形成装置。
【請求項22】
ブラウザーがインストールされた画像形成装置の制御プログラムであって、
前記制御プログラムは前記画像形成装置に、
前記ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するステップと、
前記ブラウザーの実行の際に、ユーザー情報を取得するステップと、
前記ユーザー情報を前記画像形成装置のメモリーに格納するステップと、
前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するタイミングを判定するステップと、
前記判定するステップによって判定されたタイミングに、前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するステップとを実行させ、
前記判定するステップは、
前記画像形成装置の状態が、前記ブラウザーを実行するステップでの前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する第1の判定ステップと、
前記画像形成装置に対して、前記ブラウザーを実行するステップでの前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する第2の判定ステップとを含み、
前記ユーザー情報を削除するステップは、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップのそれぞれで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除する第1の削除ステップを含み、
前記制御プログラムは前記画像形成装置に、ユーザーが認証されたか否かを判定するステップをさらに実行させ、
前記ブラウザーを実行するステップは、認証されたユーザーによるユーザー操作、およ
び認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従って前記ブラウザーを実行可能であり、
前記第1の削除ステップは、少なくとも前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記ユーザー情報を削除するステップは、さらに、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの、予め設定されたタイミングに前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除する第2の削除ステップを含み、
前記第1の削除ステップを実現するためのプログラムが前記画像形成装置にインストールされると、前記第1の削除ステップは前記第2の削除ステップに上書きされ、前記第1の削除ステップは、前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を、前記第1の判定ステップで判定されたタイミングと前記第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する、画像形成装置の制御プログラム。
【請求項23】
前記第1の削除ステップは、前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップで判定されたタイミングと前記第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記第2の削除ステップは、前記認証を要しないユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップで判定されたタイミングと前記第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する、請求項22に記載の画像形成装置の制御プログラム。
【請求項24】
前記第1の判定ステップは、前記予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、および前記ブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定し、
前記第2の判定ステップは、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する、請求項22または23に記載の画像形成装置の制御プログラム。
【請求項25】
ブラウザーがインストールされた画像形成装置の制御方法であって、
前記ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するステップと、
前記ブラウザーの実行の際に、ユーザー情報を取得するステップと、
前記ユーザー情報を前記画像形成装置のメモリーに格納するステップと、
前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するタイミングを判定するステップと、
前記判定するステップによって判定されたタイミングに、前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除するステップとを備え、
前記判定するステップは、
前記画像形成装置の状態が、前記ブラウザーを実行するステップでの前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する第1の判定ステップと、
前記画像形成装置に対して、前記ブラウザーを実行するステップでの前記ウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する第2の判定ステップとを含み、
前記ユーザー情報を削除するステップは、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップのそれぞれで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除する第1の削除ステップを含み、
前記制御方法は、ユーザーが認証されたか否かを判定するステップをさらに備え、
前記ブラウザーを実行するステップは、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従って前記ブラウザーを実行
可能であり、
前記第1の削除ステップは、少なくとも前記認証されたユーザーのユーザー情報を、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに削除し、
前記ユーザー情報を削除するステップは、さらに、前記第1の判定ステップおよび前記第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの、予め設定されたタイミングに前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を削除する第2の削除ステップを含み、
前記第1の削除ステップを実現するためのプログラムが前記画像形成装置にインストールされると、前記第1の削除ステップは前記第2の削除ステップに上書きされ、前記第1の削除ステップは、前記メモリーに格納された前記ユーザー情報を、前記第1の判定ステップで判定されたタイミングと前記第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する、画像形成装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は画像形成装置、画像形成装置の制御プログラム、および画像形成装置の制御方法に関し、特に、ブラウザーを利用してインターネットに接続可能な画像形成装置、画像形成装置の制御プログラム、および画像形成装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
MFP(Multi-Functional Peripheral)などの画像形成装置の中には、インターネットに接続し、ウェブサイトを閲覧するためのブラウザーがインストールされているものがある。ブラウザーには、当該ブラウザーを利用したウェブページの閲覧履歴や、閲覧の際に入力されたID(Identification)、パスワードなどの認証情報などのユーザー情報が記憶される。これらのユーザー情報は、当該ブラウザーを利用して再度、同じウェブページを表示する際に利用される。
【0003】
一旦MFPのブラウザーにユーザー情報が記憶されると、ユーザーはブラウザーに保持されているユーザー情報を利用してウェブページの閲覧が可能となる。そのため、ユーザー情報が保持された状態でユーザーが交代すると、交代後のユーザーが交代前のユーザーのユーザー情報を利用可能となる。
【0004】
このようなユーザー情報の漏えいを防止するため、MFPに対してユーザー情報を削除するタイミングを設定することがなされている。たとえば、特開2011−206962号公報(以下、文献1)は、複合機において、ログアウト時にユーザー情報を破棄することが設定されている例を示している。ユーザー情報を破棄するタイミングの他の例として、画像形成装置に対するユーザー操作が一定期間なされずにタイムアウト(オートリセット)したタイミングが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−206962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
MFPのような画像形成装置は、オフィスなどに設置されて複数人のユーザーに共有されて用いられることがある。また、画像形成装置は、店舗などに設置されて不特定のユーザーに用いられることもある。前者の場合、予め登録されたユーザーにのみ使用が許可される。そのため、ユーザーに対してログインが求められる。後者の場合、ユーザーはログイン操作を行なう必要なく使用可能である。つまり、画像形成装置の使用パターンによってリセットの仕方が異なる。そのため、ユーザー情報を削除するタイミングが一律に設定されていると、ユーザー情報が削除されない場合も起こり得る。
【0007】
たとえば、画像形成装置の使用パターンが前者の場合であって、ユーザー情報を削除するタイミングがオートリセット時と設定されていた場合、ユーザーのログアウト時には画像形成装置にてオートリセット処理が実行されないため、ユーザー情報の削除が実行されない。そのため、このような設定がなされていると、ログアウトしたユーザーのユーザー情報は、ブラウザーに保持されたままとなってしまう。この場合、次のユーザーによるブラウザーの使用の際に、ログアウトしたユーザーのユーザー情報が表示される。これは、ユーザー情報の漏えいにつながる。
【0008】
また、画像形成装置の使用パターンが後者の場合、ユーザーは画像形成装置にログインして用いないため、画像形成装置ではオートリセット時にログアウト処理が行なわれない。そのため、ユーザー情報を削除するタイミングがログアウト時と設定されていた場合には、画像形成装置でオートリセットが実行された際にはユーザー情報が削除されない。その結果、オートリセット直前のユーザーのユーザー情報は、ブラウザーに保持されたままとなってしまう。この場合も、次のユーザーによるブラウザーの使用の際に、オートリセット直前のユーザーのユーザー情報が表示される。これは、ユーザー情報の漏えいにつながる。
【0009】
本開示はこのような問題に鑑みてなされたものであって、画像形成装置に搭載されるブラウザーに保存されたユーザー情報を適切に管理できる画像形成装置を提供することを目的の1つとしている。また、本開示は、上記画像形成装置の制御プログラムを提供することを目的の1つとしている。また、本開示は、上記画像形成装置の制御方法を提供することを目的の1つとしている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
ある実施の形態に従うと、ブラウザーがインストールされた画像形成装置が提供される。この画像形成装置は、ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するための実行手段と、実行手段がブラウザーを実行する際に取得するユーザー情報を、
不揮発性メモリーに格納するための格納手段と、
不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を削除するタイミングを判定するための判定手段と、判定手段によって判定されたタイミングに、
不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を削除するための削除手段とを備える。判定手段は、画像形成装置の状態が、実行手段でのウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定するための第1の判定手段と、画像形成装置に対して、実行手段でのウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定するための第2の判定手段とを含む。削除手段は、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに
不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を削除するための第1の削除手段を含む。
【0011】
好ましくは、画像形成装置はユーザーが認証されたか否かを判定するための
認証判定手段をさらに備える。実行手段は、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従って前ラウザーを実行可能である。第1の削除手段は、少なくとも認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する。削除手段は、さらに、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を削除するための第2の削除手段を含む。
【0013】
好ましくは、第1の削除手段は、認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する。第2の削除手段は、認証を要しないユーザーのユーザー情報を、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する。
【0014】
好ましくは、第1の判定手段は、予め規定された状態として、
画像形成装置がタイムアウト
処理を実行したタイミング、およびブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定する。第2の判定手段は、少なくとも、
認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する。
【0016】
他の実施の形態に従うと、ブラウザーがインストールされた画像形成装置の制御プログラムが提供される。この制御プログラムは画像形成装置に、ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するステップと、ブラウザーの実行の際に、ユーザー情報を取得するステップと、ユーザー情報を画像形成装置の
不揮発性メモリーに格納するステップと、
不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を削除するタイミングを判定するステップと、判定するステップによって判定されたタイミングに、
不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を削除するステップとを実行させる。判定するステップは、画像形成装置の状態が、ブラウザーを実行するステップでのウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する第1の判定ステップと、画像形成装置に対して、ブラウザーを実行するステップでのウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する第2の判定ステップとを含む。ユーザー情報を削除するステップは、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップのそれぞれで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに
不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を削除する
第1の削除ステップを含む。
【0017】
好ましくは、制御プログラムは画像形成装置に、ユーザーが認証されたか否かを判定するステップをさらに実行させる。ブラウザーを実行するステップは、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従ってブラウザーを実行可能である。
第1の削
除ステップは、少なくとも認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに削除する。ユーザー情報を削除するステップは、さらに、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの、予め設定されたタイミングに
不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を削除する
第2の削除ステップを含む。
好ましくは、第1の削除ステップを実現するためのプログラムが画像形成装置にインストールされると、第1の削除ステップは第2の削除ステップに上書きされ、第1の削除ステップは、不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を、第1の判定ステップで判定されたタイミングと第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する。
好ましくは、第1の判定ステップは、予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、およびブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定する。第2の判定ステップは、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する。
【0018】
さらに他の実施の形態に従うと、ブラウザーがインストールされた画像形成装置の制御方法が提供される。この制御方法は、ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するステップと、ブラウザーの実行の際に、ユーザー情報を取得するステップと、ユーザー情報を画像形成装置の
不揮発性メモリーに格納するステップと、
不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を削除するタイミングを判定するステップと、判定するステップによって判定されたタイミングに、
不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を削除するステップとを備える。判定するステップは、画像形成装置の状態が、ブラウザーを実行するステップでのウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する第1の判定ステップと、画像形成装置に対して、ブラウザーを実行するステップでのウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する第2の判定ステップとを含む。ユーザー情報を削除するステップは、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップのそれぞれで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに
不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を削除する
第1の削除ステップを含む。
【0019】
好ましくは、制御方法はユーザーが認証されたか否かを判定するステップをさらに備える。ブラウザーを実行するステップは、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従ってブラウザーを実行可能である。
第1の削
除ステップは、少なくとも認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに削除する。ユーザー情報を削除するステップは、さらに、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの、予め設定されたタイミングに
不揮発性メモリーに格納されたユーザー情報を削除する
第2の削除ステップを含む。
好ましくは、第1の削除ステップは、認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定ステップで判定されたタイミングと第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除し、第2の削除ステップは、認証を要しないユーザーのユーザー情報を、第1の判定ステップで判定されたタイミングと第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する。
好ましくは、第1の判定ステップは、予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、およびブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定する。第2の判定ステップは、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する。
さらに他の実施の形態に従うと、ブラウザーがインストールされた画像形成装置は、ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するための実行手段と、実行手段がブラウザーを実行する際に取得するユーザー情報を、メモリーに格納するための格納手段と、メモリーに格納されたユーザー情報を削除するタイミングを判定するための判定手段と、判定手段によって判定されたタイミングに、メモリーに格納されたユーザー情報を削除するための削除手段とを備える。判定手段は、画像形成装置の状態が、実行手段でのウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定するための第1の判定手段と、画像形成装置に対して、実行手段でのウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定するための第2の判定手段とを含む。削除手段は、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングにメモリーに格納されたユーザー情報を削除する第1の削除手段を含む。削除手段は、メモリーに格納されたユーザー情報を削除すると判定されたタイミングに画像形成装置においてジョブ処理中であった場合には、ジョブ処理の完了後にユーザー情報を削除する。
好ましくは、画像形成装置は、ユーザーが認証されたか否かを判定するための判定手段をさらに備える。実行手段は、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従ってブラウザーを実行可能である。第1の削除手段は、少なくとも認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する。削除手段は、さらに、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングにメモリーに格納されたユーザー情報を削除するための第2の削除手段を含む。
好ましくは、第1の削除手段は、認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する。第2の削除手段は、認証を要しないユーザーのユーザー情報を、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する。
好ましくは、第1の判定手段は、予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、およびブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定する。第2の判定手段は、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する。
さらに他の実施の形態に従うと、ブラウザーがインストールされた画像形成装置の制御プログラムは画像形成装置に、ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するステップと、ブラウザーの実行の際に、ユーザー情報を取得するステップと、ユーザー情報を画像形成装置のメモリーに格納するステップと、メモリーに格納されたユーザー情報を削除するタイミングを判定するステップと、判定するステップによって判定されたタイミングに、メモリーに格納されたユーザー情報を削除するステップとを実行させる。判定するステップは、画像形成装置の状態が、ブラウザーを実行するステップでのウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する第1の判定ステップと、画像形成装置に対して、ブラウザーを実行するステップでのウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する第2の判定ステップとを含む。ユーザー情報を削除するステップは、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップのそれぞれで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングにメモリーに格納されたユーザー情報を削除する。ユーザー情報を削除するステップは、メモリーに格納されたユーザー情報を削除すると判定されたタイミングに画像形成装置においてジョブ処理中であった場合には、ジョブ処理の完了後にユーザー情報を削除する。
好ましくは、制御プログラムは画像形成装置に、ユーザーが認証されたか否かを判定するステップを実行させる。ブラウザーを実行するステップは、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従ってブラウザーを実行可能である。第1の削除ステップは、少なくとも認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに削除する。ユーザー情報を削除するステップは、さらに、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの、予め設定されたタイミングにメモリーに格納されたユーザー情報を削除する第2の削除ステップを含む。
好ましくは、第1の削除ステップは、認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定ステップで判定されたタイミングと第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する。第2の削除ステップは、認証を要しないユーザーのユーザー情報を、第1の判定ステップで判定されたタイミングと第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する。
好ましくは、第1の判定ステップは、予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、およびブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定する。第2の判定ステップは、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する。
さらに他の実施の形態に従うと、ブラウザーがインストールされた画像形成装置の制御方法が提供される。画像形成装置の制御方法は、ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するステップと、ブラウザーの実行の際に、ユーザー情報を取得するステップと、ユーザー情報を画像形成装置のメモリーに格納するステップと、メモリーに格納されたユーザー情報を削除するタイミングを判定するステップと、判定するステップによって判定されたタイミングに、メモリーに格納されたユーザー情報を削除するステップとを備える。判定するステップは、画像形成装置の状態が、ブラウザーを実行するステップでのウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する第1の判定ステップと、画像形成装置に対して、ブラウザーを実行するステップでのウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する第2の判定ステップとを含む。ユーザー情報を削除するステップは、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップのそれぞれで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングにメモリーに格納されたユーザー情報を削除するステップと、メモリーに格納されたユーザー情報を削除すると判定されたタイミングに画像形成装置においてジョブ処理中であった場合には、ジョブ処理の完了後にユーザー情報を削除するステップとを含む。
さらに他の実施の形態に従うと、ブラウザーがインストールされた画像形成装置は、ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するための実行手段と、実行手段がブラウザーを実行する際に取得するユーザー情報を、メモリーに格納するための格納手段と、メモリーに格納されたユーザー情報を削除するタイミングを判定するための判定手段と、判定手段によって判定されたタイミングに、メモリーに格納されたユーザー情報を削除するための削除手段とを備える。判定手段は、画像形成装置の状態が、実行手段でのウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定するための第1の判定手段と、画像形成装置に対して、実行手段でのウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定するための第2の判定手段とを含む。削除手段は、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングにメモリーに格納されたユーザー情報を削除するための第1の削除手段を含む。画像形成装置は、ユーザーが認証されたか否かを判定するための判定手段をさらに備える。実行手段は、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従ってブラウザーを実行可能である。第1の削除手段は、少なくとも認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する。削除手段は、さらに、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングにメモリーに格納されたユーザー情報を削除するための第2の削除手段を含む。第1の削除手段を実現するためのプログラムが画像形成装置にインストールされると、第1の削除手段は第2の削除手段に上書きされ、第1の削除手段は、メモリーに格納されたユーザー情報を、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する。
好ましくは、第1の削除手段は、認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する。第2の削除手段は、認証を要しないユーザーのユーザー情報を、第1の判定手段で判定されたタイミングと第2の判定手段で判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する。
好ましくは、第1の判定手段は、予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、およびブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定する。第2の判定手段は、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する。
好ましくは、ブラウザーがインストールされた画像形成装置の制御プログラムは画像形成装置に、ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するステップと、ブラウザーの実行の際に、ユーザー情報を取得するステップと、ユーザー情報を画像形成装置のメモリーに格納するステップと、メモリーに格納されたユーザー情報を削除するタイミングを判定するステップと、判定するステップによって判定されたタイミングに、メモリーに格納されたユーザー情報を削除するステップとを実行させる。判定するステップは、画像形成装置の状態が、ブラウザーを実行するステップでのウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する第1の判定ステップと、画像形成装置に対して、ブラウザーを実行するステップでのウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する第2の判定ステップとを含む。ユーザー情報を削除するステップは、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップのそれぞれで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングにメモリーに格納されたユーザー情報を削除する第1の削除ステップを含む。制御プログラムは画像形成装置に、ユーザーが認証されたか否かを判定するステップをさらに実行させる。ブラウザーを実行するステップは、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従ってブラウザーを実行可能である。第1の削除ステップは、少なくとも認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに削除する。ユーザー情報を削除するステップは、さらに、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの、予め設定されたタイミングにメモリーに格納されたユーザー情報を削除する第2の削除ステップを含む。第1の削除ステップを実現するためのプログラムが画像形成装置にインストールされると、第1の削除ステップは第2の削除ステップに上書きされ、第1の削除ステップは、メモリーに格納されたユーザー情報を、第1の判定ステップで判定されたタイミングと第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する。
好ましくは、第1の削除ステップは、認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定ステップで判定されたタイミングと第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する。第2の削除ステップは、認証を要しないユーザーのユーザー情報を、第1の判定ステップで判定されたタイミングと第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの、予め設定されたタイミングに削除する。
好ましくは、第1の判定ステップは、予め規定された状態として、画像形成装置がタイムアウト処理を実行したタイミング、およびブラウザーを使用したジョブ処理が終了したタイミングのうちの少なくとも1つのタイミングを判定する。第2の判定ステップは、少なくとも、認証されたユーザーによるログアウト操作が行なわれたタイミングを判定する。
さらに他の実施の形態に従うと、ブラウザーがインストールされた画像形成装置の制御方法は、ブラウザーを実行し、指定されたウェブページを表示装置に表示するステップと、ブラウザーの実行の際に、ユーザー情報を取得するステップと、ユーザー情報を画像形成装置のメモリーに格納するステップと、メモリーに格納されたユーザー情報を削除するタイミングを判定するステップと、判定するステップによって判定されたタイミングに、メモリーに格納されたユーザー情報を削除するステップとを備える。判定するステップは、画像形成装置の状態が、ブラウザーを実行するステップでのウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する第1の判定ステップと、画像形成装置に対して、ブラウザーを実行するステップでのウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する第2の判定ステップとを含む。ユーザー情報を削除するステップは、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップのそれぞれで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングにメモリーに格納されたユーザー情報を削除する第1の削除ステップを含む。制御方法は、ユーザーが認証されたか否かを判定するステップをさらに備える。ブラウザーを実行するステップは、認証されたユーザーによるユーザー操作、および認証を要しないユーザーによるユーザー操作のいずれにも従ってブラウザーを実行可能である。第1の削除ステップは、少なくとも認証されたユーザーのユーザー情報を、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに削除する。ユーザー情報を削除するステップは、さらに、第1の判定ステップおよび第2の判定ステップで判定されたタイミングのうちの、予め設定されたタイミングにメモリーに格納されたユーザー情報を削除する第2の削除ステップを含む。第1の削除ステップを実現するためのプログラムが画像形成装置にインストールされると、第1の削除ステップは第2の削除ステップに上書きされ、第1の削除ステップは、メモリーに格納されたユーザー情報を、第1の判定ステップで判定されたタイミングと第2の判定ステップで判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングに削除する。
【発明の効果】
【0020】
この開示のある局面によると、画像形成装置に搭載されるブラウザーに保存されたユーザー情報を、適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】実施の形態にかかる画像形成装置の一例としてのMFP(Multi-Functional Peripheral)の装置構成の一例を表わした図である。
【
図2】ユーザー情報の削除の要否の設定するための設定画面の一例を表わした図である。
【
図3】MFPでの動作の流れの一例を表わした図である。
【
図4】MFPの機能構成の一例を表わしたブロック図である。
【
図5】ログインユーザーの操作を受け付けた場合のMFPでの動作の一例を表わすフローチャートである。
【
図6】ログイン操作を行なわないユーザーの操作を受け付けた場合のMFPでの動作の一例を表わすフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
【0023】
<装置構成>
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置の一例としてのMFP(Multi-Functional Peripheral)の装置構成の一例を表わした図である。
図1を参照して、MFP100は、装置全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)10を含む。また、MFP100は、CPU10で実行されるブラウザーなどのプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)11と、CPU10でプログラムを実行する際の作業領域となるRAM(Random Access Memory)12と、画像データなどを記憶するための記憶装置の一例であるHDD(Hard Disk Drive)13とを含む。また、MFP100は、スキャナー14と、プリンター15と、操作パネル16と、ネットワークコントローラー17とを含む。ネットワークコントローラー17は、インターネットを介した通信を制御する。
【0024】
<動作概要>
本実施の形態にかかるMFP100には、プログラムの1つとしてブラウザーがインストールされている。つまり、MFP100のROM11には、ブラウザーが記憶されている。ユーザー操作に従ってブラウザーを起動すると、MFP100は、ユーザー操作で指定された他の装置にインターネットを介してアクセスし、該他の装置から取得したデータに基づいてウェブページを操作パネル16に表示する。
【0025】
MFP100がウェブページを表示すると、ブラウザーは、表示されたウェブページの情報を一時的にRAM12に格納する。この情報は、キャッシュとも呼ばれる。MFP100のブラウザーは、再度同じウェブページの表示を指示されると、上記他の装置に再度アクセスしてデータを得る前に、RAM12に格納された上記情報を参照する。そして、MFP100のブラウザーは、RAM12に格納された上記情報を用いて指定されたウェブページを表示する。キャッシュをRAM12に格納しておくことで、MFP100のブラウザーは、2回目以降の当該ウェブページの表示を早めることができる。
【0026】
また、MFP100のブラウザーは、ウェブページを表示すると、該ページを提供する上記他の装置からいわゆるクッキーと呼ばれるデータを受け取り、HDD13に格納する。クッキーには該ページを提供する上記他の装置が指定したデータが含まれる。たとえば、クッキーは、ID、パスワードなどのユーザーに関する情報や、ウェブページの表示日時などを含む。MFP100のブラウザーは、再度同じウェブページの表示を指示されると、HDD13に格納されたクッキーを上記他の装置に渡す。MFP100のブラウザーがクッキーをウェブページを提供する装置との間でやり取りすることで、該ブラウザーでの2回目以降の当該ウェブページの表示の際の、再度のユーザー情報の入力などを省略することができる。
【0027】
また、ウェブページを表示している際に、ユーザー操作によってIDやパスワードなどの認証情報の入力を受け付けると、MFP100のブラウザーは、入力された認証情報をHDD13に格納する。MFP100のブラウザーは、再度同じウェブページの表示を指示されると、HDD13に格納された認証情報を該ページを提供する上記他の装置に渡して認証処理を行なわせる。これにより、MFP100のブラウザーは、2回目以降の当該ウェブページでの認証用の情報の入力を省き、認証後の情報の表示を早めることができる。
【0028】
MFP100は、一人のあるユーザーの操作に従ってブラウザーを動作させてウェブページを表示させると、当該ユーザーに関する上記のようなキャッシュ等の情報をHDD13に保存する(以降の説明において、上記のキャッシュ等の情報をユーザー情報とも称する)。
【0029】
MFPは、たとえばオフィスに配置されたり、店舗に配置されたりする。この場合、MFPは、複数のユーザー、あるいは不特定多数のユーザーによって使用される。本実施の形態にかかるMFP100は、多数のユーザーによって用いられる使用環境に置かれているものとする。
【0030】
あるユーザーのMFP100の使用が終了した後にMFP100のHDD13などに該ユーザーのユーザー情報が保存されていると、次のユーザーがMFP100でブラウザーを動作させたときに、前のユーザーのユーザー情報が用いられてしまう。たとえば、次のユーザーがMFP100のブラウザーであるウェブページを表示させると、当該ウェブページは、前のユーザーの認証情報を用いて自動的にログインされて表示されることになる。
【0031】
そこで、本実施の形態にかかるMFP100は、ユーザー情報の削除の要否の設定を予めユーザーから受け付ける。そして、MFP100は、HDD13などに格納されているユーザー情報を、当該設定に従って処理する。すなわち、MFP100は、ユーザー情報を削除する設定がなされている場合には、ユーザーの操作が終了したと考えられるタイミングで当該ユーザーのユーザー情報をHDD13などから削除する。
【0032】
具体的に、MFP100は、当該MFP100の状態が、ブラウザーがウェブページの表示を終了させるために予め規定された状態となったこと、または、当該MFP100に対して、ブラウザーでのウェブページの表示を終了させるために予め規定されたユーザー操作が行なわれたこと、を判定する。そして、MFP100は、これらの判定されたタイミングのうちの早い方のタイミングに、HDD13などに格納されたユーザー情報を削除する。
【0033】
なお、以降の説明では、ブラウザーがウェブページの表示を終了させるために予め規定された状態の一例を、MFP100がタイムアウト処理を実行する状態とする。また、ブラウザーでのウェブページの表示を終了させるために予め規定されたユーザー操作の一例を、ログアウト操作とする。
【0034】
ブラウザーがウェブページの表示を終了させるために予め規定された状態および、ブラウザーでのウェブページの表示を終了させるために予め規定されたユーザー操作は、上記の例に限定されない。ブラウザーがウェブページの表示を終了させるために予め規定された状態の他の例としては、たとえば、MFP100の通信状態が悪化して、ウェブページを提供する他の装置への接続が中断された状態が挙げられる。また、該状態の他の例として、MFP100のハードウェアのエラー等によってブラウザーの動作が不可能になった状態も挙げられる。また、ブラウザーでのウェブページの表示を終了させるために予め規定されたユーザー操作の他の例としては、操作パネル16からブラウザーの表示を閉じるためのユーザー操作が挙げられる。また、該操作の他の例として、ブラウザーの実行中に行なわれる、コピーの設定などの他の動作のための操作も挙げられる。
【0035】
好ましくは、ユーザー情報を削除すると判定された上記2つのタイミングのうちの早い方のタイミングに、ブラウザーがジョブ処理中であった場合には、MFP100は、当該ジョブ処理の完了後にユーザー情報を削除する。ブラウザーでのジョブ処理とは、たとえば、ウェブページのプリント処理や、ウェブページから文書データをダウンロードしてHDD13に保存する処理、などが該当する。
【0036】
図2は、ユーザー情報の削除の要否の設定するための設定画面の一例を表わした図である。
図2を参照して、一例として、MFP100は、ユーザー情報のそれぞれ(たとえば、キャッシュ、クッキー、および認証情報)について、HDD13などからの削除の要否の設定を受け付ける。MFP100は、当該設定をユーザーごとに受け付けてもよい。この場合、MFP100は、ログインユーザーのユーザー情報については、当該ユーザーについての上記設定に従って処理する。MFP100は、ログインを行なわないユーザー(いわゆるビジター使用のユーザー)については、一律の設定に従って当該ユーザーのユーザー情報を処理する。
【0037】
図3は、MFP100での動作の流れの一例を表わした図である。
図3の左側は、ログインを行なわないユーザー(いわゆるビジター使用のユーザー)による操作を受け付けている場合のMFP100の動作の流れを表わている。
図3の中央および右側は、ログインユーザーによる操作を受け付けている場合のMFP100の動作の流れを表わしている。
図3のステップS1〜S3の動作は、各ユーザーに共通の動作を表わしている。
【0038】
図3を参照して、MFP100は、ログインユーザーの場合にはログイン操作をユーザーから受け付けて、ユーザー認証を実行する(ステップS0)。ユーザー認証が成功したと判定された場合に当該ユーザーからブラウザー実行の指示を受け付けると、あるいは、ログインを行なわないユーザーの場合には当該ユーザーからブラウザー実行の指示を受け付けると、MFP100は、ブラウザーを実行することで、指定されたウェブページを表示する(ステップS1)。
【0039】
MFP100は、ウェブページの表示の際に、表示したウェブページの情報や入力されたユーザーIDなどのユーザー情報を取得し(ステップS2)、HDD13などに格納する(ステップS3)。
【0040】
MFP100は、ユーザー操作に従ってブラウザーの実行を継続し、ウェブページの表示およびユーザー情報の格納を継続する。
【0041】
ログインを行なわないユーザーは、MFP100の使用を終了すると、使用の終了のための特段の操作を行なうことなく、MFP100から離れる。MFP100は、ユーザー操作が、予め設定している時間行なわれないと、当該ユーザーの使用が終了したものとしてタイムアウト処理を実行する(ステップS4)。MFP100は、タイムアウト処理の際に、自動的に初期化する。このとき、MFP100は、当該ユーザーのユーザー情報をHDD13などから削除するタイミングであると判定する(ステップS5)。そして、MFP100は、ユーザー情報を削除する(ステップS6)。なお、タイムアウト処理を実行すると判断されたタイミングでブラウザーがジョブ処理中であった場合には、好ましくは、MFP100は、当該ジョブ処理の完了の後にユーザー情報を削除する。
【0042】
ログインユーザーの場合も、MFP100は、ユーザー操作が、予め設定している時間行なわれないと、当該ユーザーの使用が終了したものとしてタイムアウト処理を実行する(ステップS4)。このとき、MFP100は、当該ユーザーのユーザー情報をHDD13などから削除するタイミングであると判定する(ステップS5)。そして、MFP100は、ユーザー情報を削除する(ステップS6)。なお、タイムアウト処理を実行すると判断されたタイミングでブラウザーがジョブ処理中であった場合には、好ましくは、MFP100は、当該ジョブ処理の完了の後にユーザー情報を削除する。
【0043】
なお、ログインユーザーの場合、MFP100は、タイムアウト処理の後に、当該ユーザーのログイン状態を解除するためにログアウト処理を実行する(ステップS7)。
【0044】
ログインユーザーは、MFP100の使用を終了すると、使用の終了のためにログアウト操作を行なう場合もある。MFP100は、当該操作に従ってログアウト処理を実行する(ステップS14)。このとき、MFP100は、当該ユーザーのユーザー情報をHDD13などから削除するタイミングであると判定する(ステップS15)。そして、MFP100は、ユーザー情報を削除する(ステップS16)。なお、ログアウト操作がなされたタイミングでブラウザーがジョブ処理中であった場合には、好ましくは、MFP100は、当該ジョブ処理の完了の後にユーザー情報を削除する。
【0045】
<機能構成>
図4は、上記動作を行なうためのMFP100の機能構成の一例を表わしたブロック図である。
図4の各機能は、MFP100のCPU10が、ROM11に記憶されているプログラムをRAM12上に読み出して実行することで、主にCPU10で実現される。しかしながら、一部機能は、
図1に表わされた他の構成、または電気回路などのハードウェア(図示しない)によって実現されてもよい。
【0046】
図4を参照して、一例として、MFP100のHDD13は、ブラウザーでウェブページを表示している際に取得されたユーザー情報を記憶するため記憶領域であるユーザー情報記憶部131を含む。
【0047】
さらに
図4を参照して、MFP100のCPU10は、操作パネル16から入力されたユーザー操作に従って、ROM11に記憶されているプログラムであるブラウザーを実行するため実行部101を含む。実行部101は、指定されたウェブページを操作パネル16に表示する。
【0048】
さらに、CPU10は、ユーザー情報を取得するための取得部102を含む。取得部102は、実行部101がブラウザーを実行し、ウェブページを表示する際に、ウェブページに関する情報や、ユーザー操作によって入力されたユーザーのIDなどをユーザー情報として取得する。
【0049】
さらに、CPU10は、取得部102が取得したユーザー情報を、HDD13のユーザー情報記憶部131に格納するための格納部103と、ユーザー情報記憶部131に格納されたユーザー情報を削除するタイミングを判定するための判定部104と、判定部104によって判定されたタイミングにユーザー情報記憶部131に格納されたユーザー情報を削除するための削除部105とを含む。また、CPU10は、さらに、操作パネル16からのユーザー操作に従ってジョブ処理を実行するためのジョブ処理部107を含む。
【0050】
判定部104は、第1判定部108と第2判定部109とをさらに含む。第1判定部108は、MFP100の状態が、実行部101でのウェブページの表示を終了させるために予め規定された状態となったことを判定する。ウェブページの表示を終了させるために予め規定された状態の一例として、MFP100がタイムアウト処理を実行する状態が挙げられる。
【0051】
第2判定部109は、MFP100に対して、実行部101でのウェブページの表示を終了させるために予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する。ウェブページの表示を終了させるために予め規定されたユーザー操作の一例として、ログアウト操作が挙げられる。
【0052】
削除部105は、第1削除部110をさらに含む。第1削除部110は、第1判定部108で判定されたタイミングと第2判定部109で判定されたタイミングとのうちの早い方のタイミングにHDD13に格納されたユーザー情報を削除する。
【0053】
好ましくは、削除部105は、HDD13に格納されたユーザー情報を削除すると判定されたタイミングにジョブ処理部107がジョブ処理中であった場合には、当該ジョブ処理の完了後にユーザー情報を削除する。
【0054】
<動作フロー>
図5および
図6は、それぞれ、MFP100での動作の一例を表わすフローチャートである。
図5は、ログインユーザーの操作を受け付けた場合のMFP100での動作を表わしている。
図6は、ログイン操作を行なわないユーザーの操作を受け付けた場合のMFP100での動作を表わしている。いずれの動作も、MFP100のCPU10がROM11に記憶されているプログラムをRAM12上に読み出して実行し、
図4の各機能を発揮することによって実現される。
【0055】
図5を参照して、MFP100のCPU10は、ユーザーからログイン操作を受け付けると(ステップS101でYES)、ユーザー認証を実行する(ステップS103)。認証が成功したと判定された場合、CPU10は、ユーザー操作に基づいてブラウザーの実行の指定を受け付ける(ステップS105)。そして、CPU10は、ブラウザーを起動する(ステップS107)。CPU10は、ブラウザーをすでに起動して、該ブラウザーをバックグラウンド状態で動作させていた場合には、ブラウザーをアクティブな状態とする。そして、CPU10は、ブラウザーの画面を操作パネル16に表示する。
【0056】
CPU10は、ブラウザーに対するユーザー操作を受け付けると(ステップS109でYES)、指定されたウェブページを表示するための処理を行なう(ステップS111)。その際、CPU10は、表示したウェブページに関する情報や、ユーザーの入力したIDなどのユーザー情報を取得し、HDD13に格納する(ステップS113)。
【0057】
CPU10は、ユーザーからログアウト操作が行なわれるまで(ステップS115でNO)、ウェブページを表示し、ユーザー情報をHDD13に格納する動作を繰り返す。そして、ログアウト操作を受け付けると(ステップS115でYES)、CPU10はログアウト処理を実行する(ステップS117)。このとき、CPU10は、HDD13に格納したユーザー情報を削除するタイミングであると判定する。そして、CPU10は、ユーザー情報を削除する(ステップS119)。なお、ログアウト操作を受け付けたタイミングでジョブ処理中であった場合には、好ましくは、CPU10は、ステップS119で当該ジョブ処理の完了を待つ。そして、CPU10は、ジョブ処理の完了の後にユーザー情報を削除する。
【0058】
一方、ログアウト操作が行なわれるよりも前に、ユーザー操作が予め規定された期間なされなかった場合(ステップS109でNO、かつステップS121でYES)、CPU10は、タイムアウト処理を実行する(ステップS123)。このとき、CPU10は、HDD13に格納したユーザー情報を削除するタイミングであると判定する。そして、CPU10は、ユーザー情報を削除する(ステップS125)。なお、タイムアウト処理を実行すると判断されたタイミングでブラウザーがジョブ処理中であった場合には、好ましくは、CPU10は、ステップS125で当該ジョブ処理の完了を待つ。そして、CPU10は、ジョブ処理の完了の後にユーザー情報を削除する。
【0059】
なお、ログインユーザーの場合、CPU10は、タイムアウト処理の後に当該ユーザーのログイン状態を解除するためにログアウト処理を実行する(ステップS127)。
【0060】
図6を参照して、ログインを行なわないユーザーの場合、CPU10は、ユーザー操作に基づいてブラウザーの実行の指定を受け付ける(ステップS205)。そして、CPU10は、ブラウザーを起動する(ステップS207)。
【0061】
CPU10は、ブラウザーに対するユーザー操作を受け付けると(ステップS209でYES)、指定されたウェブページを表示するための処理を行なう(ステップS211)。その際、CPU10は、表示したウェブページに関する情報や、ユーザーの入力したIDなどのユーザー情報を取得し、HDD13に格納する(ステップS213)。
【0062】
ユーザー操作が予め規定された期間なされなかった場合(ステップS209でNO、かつステップS221でYES)、CPU10は、タイムアウト処理を実行する(ステップS223)。このとき、CPU10は、HDD13に格納したユーザー情報を削除するタイミングであると判定する。そして、CPU10は、ユーザー情報を削除する(ステップS225)。なお、タイムアウト処理を実行すると判断されたタイミングでブラウザーがジョブ処理中であった場合には、好ましくは、CPU10は、ステップS225で当該ジョブ処理の完了を待って、その後にユーザー情報を削除する。
【0063】
<実施の形態の効果>
本実施の形態にかかるMFP100が上記動作を行なうことによって、MFP100のブラウザーによってウェブページを表示する際に取得され、HDD13に格納されたユーザー情報が、ブラウザーによるウェブページの表示が終了されたタイミングでHDD13から削除される。これにより、本実施の形態にかかるMFP100では、当該ユーザーの使用の後に、その後のユーザーがブラウザーを使用するときに前者のユーザーのユーザー情報が表示されたり用いられたりすることがない。つまり、本実施の形態にかかるMFP100では、ユーザー情報の漏えいを抑え、ユーザー情報を適切に管理することができる。
【0064】
<変形例>
上記の動作をMFP100のCPU10に実行させるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリーカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0065】
このようなプログラムを提供することで、既存のMFPに上記動作を行なわせることができる。
【0066】
ところで、既存のMFPには、すでにユーザー情報を削除するための機能が備えられている場合がある。この場合、一例として、MFP100の動作を行なわせるためのプログラムが既存のMFPに提供されると、該プログラムが、既存のMFPにインストールされている上記機能を実現するためのプログラムに上書きされてもよい。プログラムが上書きされることで、既存のMFPは本実施の形態のMFP100として機能することになる。
【0067】
他の例として、該プログラムは、既存のMFPにおいて、当該MFPにインストールされているプログラムと併存してもよい。この場合、既存のMFPは、ユーザー情報の削除の際に、すでにインストールされていたプログラムと、新たにインストールされたプログラムとを使い分けてもよい。
【0068】
一例として、既存のMFPにすでにインストールされていたプログラムに従う削除方法は、ユーザー情報を削除するタイミングの指定を予め受け付けて、当該指定されたタイミングで削除する方法であるものとする。この場合の動作例を、変形例として説明する。
【0069】
変形例にかかるMFPのハードウェアは上記の実施の形態にかかるMFP100のハードウェアと同じである。そのため、ハードウェアの説明は繰り返さない。以下、MFP100を用いて変形例を説明する。
【0070】
変形例にかかるMFP100は、ログインユーザーについては、ユーザー情報を、新たにインストールされたプログラムに従う削除方法で削除する。また、変形例にかかるMFP100は、ログインユーザーでないユーザーについては、ユーザー情報を、すでにインストールされていたプログラムに従う削除方法で削除する。
【0071】
図4は、さらに、変形例にかかるMFP100の機能構成も併せて表わしている。すなわち、変形例にかかるMFP100のCPU10において、削除部105は、第2削除部111をさらに含む。第2削除部111は、変形例にかかるMFP100にすでにインストールされていたプログラムに従う削除方法でユーザー情報を削除する。
【0072】
変形例にかかるMFP100において、削除部105は、ログインユーザーについては、第1削除部110でユーザー情報を削除する。第2削除部111は、ログインを行なわないユーザーのユーザー情報を削除する。
【0073】
すなわち、第1判定部108は、ブラウザーがウェブページの表示を終了させるための予め規定された状態となったことを判定する。また、第2判定部109は、当該MFP100に対して、ブラウザーでのウェブページの表示を終了させるための予め規定されたユーザー操作が行なわれたことを判定する。そして、第1削除部110は、これらの判定された2つのタイミングのうちの早い方のタイミングに、HDD13に格納されたユーザー情報を削除する。
【0074】
第2削除部111は、上記判定された2つのタイミングのうちの、予め設定されたタイミングにHDD13に格納されたユーザー情報を削除する。
【0075】
変形例にかかるMFP100が上記動作を行なうことによって、少なくともログインユーザーに関しては、HDD13に格納されたユーザー情報が、ブラウザーによるウェブページの表示が終了されたタイミングでHDD13から削除される。これにより、変形例にかかるMFP100では、ログインユーザーの使用の後に、その後のユーザーがブラウザーを使用するときに前者のユーザーのユーザー情報が表示されたり用いられたりすることがない。つまり、変形例にかかるMFP100では、少なくともログインユーザーについてはユーザー情報の漏えいを抑え、ユーザー情報を適切に管理することができる。
【0076】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0077】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0078】
さらに、以上の説明においては、ユーザー認証をMFP100が実行するものとしているが、MFP100と接続された他の装置によってユーザー認証が実行され、MFP100がその認証結果を取得する構成としてもよい。
【0079】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0080】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0081】
10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 HDD、14 スキャナー、15 プリンター、16 操作パネル、17 ネットワークコントローラー、100 MFP、101 実行部、102 取得部、103 格納部、104 判定部、105 削除部、107 ジョブ処理部、108 第1判定部、109 第2判定部、110 第1削除部、111 第2削除部、131 ユーザー情報記憶部。