(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0013】
[画像形成装置10]
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す図である。なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能な設置状態(
図1に示される状態)における鉛直方向を上下方向6と定義する。また、前記設置状態において操作表示部17が設けられた側の面を正面(前面)として前後方向7を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10の正面を基準にして左右方向8を定義する。
【0014】
図1に示されるように、画像形成装置10は、いわゆる胴内排紙型と称される複合機であり、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ機能、及びスキャン機能などの各機能を備える。なお、画像形成装置10は複合機に限られず、プリンターや複写機、FAX装置などの専用機であっても、本発明は適用可能である。
【0015】
画像形成装置10は、画像読取部12と、画像形成部14とを備える。画像読取部12は、原稿の画像を読み取る処理を行うものであり、画像形成装置10の上部に設けられている。画像形成部14は、電子写真方式に基づいて画像を形成する処理を行うものであり、画像形成装置10の下部に設けられている。また、画像形成部14の下部に給紙カセット27が設けられている。また、画像形成部14の右側には、用紙排出部30が設けられている。
【0016】
画像形成部14の上方に排紙スペース21が設けられている。用紙排出部30は、画像形成部14と画像読取部12との間に排紙スペース21を形成しつつ、画像形成部14と画像読取部12とを上下に連結する。
図1に示されるように、排紙スペース21の前方側と左側が開放されている。また、排紙スペース21の後方側は開放されておらず背面カバー15(
図2参照)で閉塞されている。また、排紙スペース21の右側に用紙排出部30が設けられており、これにより、排紙スペース21の右側が閉塞されている。排紙スペース21に排紙トレイ18(本発明の排紙保持部の一例)が設けられている。用紙排出部30から排出されたシート部材は排紙トレイ18に積載される。
【0017】
画像形成部14は、装置本体としての筐体14Aを備える。筐体14Aは、全体として略直方体形状である。筐体14Aの内部には、画像形成部14を構成する各部が配設されている。
【0018】
画像形成部14は、所謂タンデム方式に基づいてカラー画像をシート部材に形成する。
図2に示されるように、画像形成部14は、複数の画像形成ユニット4、中間転写ユニット5、光走査装置13、二次転写ローラー20(本発明の転写部の一例)、定着装置16(本発明の定着部の一例)、排紙トレイ18、給紙カセット27、給紙ユニット32、操作表示部17(
図1参照)、搬送経路26、複数のトナーコンテナ3、集塵ユニット80、及び制御部(不図示)などを備える。画像形成部14は、入力される画像データに基づいてトナーなどの印刷材料を用いて印刷用紙などのシート部材にモノクロ画像又はカラー画像を形成する。なお、画像形成装置10は、タンデム方式のカラー画像形成装置に限られず、一つの画像形成ユニット4を備える単色画像(例えばモノクロ画像)を形成可能なものであってもよい。
【0019】
操作表示部17は、前記制御部からの制御信号にしたがって各種の情報を表示し、ユーザー操作に応じて前記制御部に各種の情報を入力するタッチパネルなどである。
【0020】
給紙ユニット32は、給紙カセット27に積載されているシート部材を一枚ずつ取り出して、搬送経路26へ向けてシート部材を給送する。
【0021】
画像形成ユニット4(4C,4M,4Y,4K)各々は、中間転写ユニット5の下側に設けられている。画像形成ユニット4各々は、感光体ドラム41、帯電装置42、現像装置44(本発明の現像部の一例)、一次転写ローラー45などを備えており、電子写真方式にしたがって画像を形成する。画像形成ユニット4は、中間転写ベルト5Aの走行方向(矢印19で示す方向)に沿って並設されている。画像形成ユニット4Cではシアン色のトナーで感光体ドラム41上にトナー像が形成される。画像形成ユニット4Mではマゼンタ色のトナーで、画像形成ユニット4Yではイエロー色のトナーで、画像形成ユニット4Kではブラック色のトナーでトナー像が形成される。感光体ドラム41に対するトナー像の現像は現像装置44によって行われる。
【0022】
筐体14Aには、複数の画像形成ユニット4に応じて複数の感光体ドラム41が設けられている。各感光体ドラム41は、筐体14Aなどによって回転可能に支持されている。具体的には、感光体ドラム41を収容するためのハウジング41A(
図4参照)が筐体14Aに設けられており、そのハウジング41Aの長手方向の両側の側壁に感光体ドラム41が回転可能に支持されている。ハウジング41Aには、感光体ドラム41の回転軸に動力を伝達する伝達部41B(
図4参照)が設けられており、その伝達部41Bに駆動力が入力されることにより、感光体ドラム41が所定方向へ回転する。感光体ドラム41は、現像装置44による現像処理が行われることにより形成されるトナー像をその表面に担持する。
【0023】
図3に示されるように、現像装置44は、2成分現像剤(以下、単に現像剤ともいう。)が収容される現像容器60(本発明のトナー収容部の一例)を備えている。現像装置44は、現像容器60に収容されたトナーを用いて現像処理を行うことにより、感光体ドラム41の表面にトナー像を形成する。現像容器60は、筐体14Aにおいて前後方向7に長い形状に形成されている。現像容器60は、トナーを含む現像剤を収容するとともに、現像装置44の筐体としての役割も担う。現像容器60において、現像剤は、最大で、
図3において破線で示す高さ位置まで収容される。現像容器60の底部には2つの撹拌スクリュー61A,61Bが回転可能に設けられている。撹拌スクリュー61A,61Bが回転されることにより、現像剤が撹拌されつつ、トナーが所定の電荷に帯電する。現像容器60にはトナー補給口60Aが設けられており、後述のトナーコンテナ3からトナー補給口60Aを通じてトナーが現像容器60の内部に補給される。
【0024】
現像容器60内に磁気ローラー62及び現像ローラー63が回転可能に設けられている。磁気ローラー62は、磁力によって現像容器60内の現像剤を表面に保持する。現像ローラー63は、磁気ローラー62と対向するように配置されている。また、現像ローラー63は、現像容器60の開口64側(
図3の右側)において感光体ドラム41の外周面に対向するように配置されている。磁気ローラー62と現像ローラー63との間には電界が形成されており、これにより、磁気ローラー62の表面に所謂磁気ブラシが形成される。その磁気ブラシに接触することにより、磁気ローラー62から現像ローラー63にトナーが転移する。また、感光体ドラム41と現像ローラー63との間にも電界が形成されており、これにより、現像ローラー63に保持されたトナーが感光体ドラム41へ飛翔して静電潜像に付着する。これにより、感光体ドラム41の静電潜像がトナーで現像されて、感光体ドラム41上にトナー像が形成される。
【0025】
現像容器60の長手方向の一方端には、後述の集塵ボックス81(本発明の第1ダクト部、トナー捕集容器の一例)に連通するための通気口部65が設けられている。
図4に示すように、通気口部65は、現像容器60の前方側の側壁66に設けられている。通気口部65は、
図3において、破線囲み部で示す位置に配置されており、具体的には、開口64の近傍であって、現像ローラー63の回転軸よりも少し上側に配置されている。通気口部65は、現像容器60の内部に漂う浮遊トナーとともに現像容器60の内部の空気を集塵ボックス81に流入させる通路である。このような位置に通気口部65が形成されているため、通気口部65から空気を流出させても、その空気流によって現像容器60の底部に存在する現像剤のトナーが舞い上がらせることなく、浮遊トナーを含む空気のみを容器外に流出させることができる。
【0026】
図2に示されるように、中間転写ユニット5は、中間転写ベルト5Aと、駆動ローラー5Bと、従動ローラー5Cとを有する。中間転写ベルト5Aは、感光体ドラム41よりも上側に設けられている。中間転写ベルト5Aは、駆動ローラー5B及び従動ローラー5Cによって回動可能に支持されている。中間転写ベルト5Aは、駆動ローラー5B及び従動ローラー5Cに架け渡されるようにして支持されている。これにより、中間転写ベルト5Aは、概ね水平方向に延在している。
【0027】
中間転写ベルト5Aは、画像形成ユニット4各々の感光体ドラム41に形成された各色のトナー像が転写される無端のベルト部材である。駆動ローラー5B及び従動ローラー5Cによって支持されることにより、中間転写ベルト5Aは、その表面が各感光体ドラム41の表面に接しながら矢印19に示す方向へ移動(走行)可能となる。そして、中間転写ベルト5Aは、その表面が感光体ドラム41と一次転写ローラー45との間を通過する際に、各感光体ドラム41からトナー像が順に重ね合わせて転写される。
【0028】
画像形成ユニット4は、タンデム方式に基づいてカラー画像を形成する。複数の画像形成ユニット4は、中間転写ベルト5Aの走行方向(水平方向)に沿って並設されている。中間転写ベルト5Aの左側から右側へ順に、シアン色用の画像形成ユニット4C、マゼンタ色用の画像形成ユニット4M、イエロー色用の画像形成ユニット4Y、ブラック色用の画像形成ユニット4Kがその順番で一列に配置されている。したがって、感光体ドラム41や現像装置44は複数設けられている。
【0029】
光走査装置13は、各色のレーザー光を照射するレーザー光源、レーザー光を走査するポリゴンミラー、走査されたレーザー光を照射するミラー13C,13M,13Y,13K等を備えている。光走査装置13は、入力される各色の画像データに基づいてレーザー光を画像形成ユニット4各々の感光体ドラム41に照射することにより感光体ドラム41各々に静電潜像を形成する。
【0030】
二次転写ローラー20は、上下に延びる搬送経路26を挟むようにして駆動ローラー5Bに対向するように設けられている。二次転写ローラー5Bに転写電位が印加されることにより、中間転写ベルト5A上のトナー像がシート部材に転写される。トナー像が転写されたシート部材は定着装置16に搬送される。
【0031】
定着装置16は、二次転写ローラー20の更に上側に設けられている。定着装置16は、シート部材に転写されたトナー像を加熱してシート部材に定着させる。定着装置16は、水平方向において概ね後述のトナーコンテナ3と同じ高さ位置に配置されている。
図2に示されるように、定着装置16は、筐体14Aの右側端部付近に配置されている。定着装置16は、ハウジング23と、加熱ローラー16Aと、加圧ローラー16Bとを有する。ハウジング23内に加熱ローラー16A及び加圧ローラー16Bが配置されている。ハウジング23は、後述の排気ダクト71との間で空間を遮蔽しており、排気ダクト71とハウジング23との間で空気の流出入を生じ難くしている。加熱ローラー16Aは、加熱装置によってトナーが定着可能な所定の温度に加熱される。加圧ローラー16Bは、加熱ローラー16Aに対向配置されている。上下に延びる搬送経路26を挟むようにして左側に加熱ローラー16Aが配置されており、右側に加圧ローラー16Bが配置されている。加圧ローラー16Bは、不図示の弾性部材によって付勢されることにより、加熱ローラー16Aに圧接されている。定着装置16に搬送されたシート部材は、加熱ローラー16Aと加圧ローラー16Bとによって挟持されつつ搬送される。この搬送時に、シート部材に転写されたトナー像に加熱ローラー16Aから熱が伝達してトナー像が加熱される。これにより、トナー像が溶融してシート部材に定着される。その後、シート部材は排紙トレイ18に排出される。
【0032】
中間転写ユニット5の上側に複数のトナーコンテナ3が設けられている。トナーコンテナ3は、内部にトナーを収容するものであり、筐体14Aに着脱可能に支持されている。トナーコンテナ3が筐体14Aに装着された状態で、トナーコンテナ3から現像容器60に不図示のトナー搬送路を通じてトナーが供給される。各トナーコンテナ3を覆うように、各トナーコンテナ3の上側に排紙トレイ18が設けられている。
【0033】
トナーコンテナ3は、中間転写ベルト5Aの走行方向(水平方向)に沿って並設されている。中間転写ベルト5Aの左側から右側へ順に、シアン色のトナー用のトナーコンテナ3C、マゼンタ色のトナー用のトナーコンテナ3M、イエロー色のトナー用のトナーコンテナ3Y、ブラック色のトナー用のトナーコンテナ3Kがその順番で一列に配置されている。つまり、複数のトナーコンテナ3が中間転写ベルト5Aの延在方向である左右方向8に並設されている。複数のトナーコンテナ3のうち、最も右側に位置しているのがトナーコンテナ3Kである。トナーコンテナ3Kは、使用頻度の高いブラック色のトナーが収容されるものであり、他のトナーコンテナ3に比べて容量が大きく、サイズが大きい。
【0034】
図2に示されるように、本実施形態では、定着装置16に隣接してトナーコンテナ3Kが設けられている。具体的には、定着装置16から左側へ所定間隔を隔てた位置にトナーコンテナ3Kが設けられている。複数のトナーコンテナ3のうち、トナーコンテナ3Kは、定着装置16に最も近い位置に配置されている。トナーコンテナ3Kと定着装置16との間のスペースは、後述するファン82(本発明の送風機の一例)によって排出される排気が通る排気通路である排気ダクト71(本発明の第2ダクト部の一例)を構成している。つまり、排気ダクト71は、トナーコンテナ3Kと定着装置16との間に設けられている。この排気ダクト71は、筐体14Aにおいて前後方向7へ延出している。排気ダクト71は、定着装置16の左側の近傍で定着装置16のハウジング23に沿うように前後方向7へ延びている。本実施形態では、排気ダクト71は、その左側がトナーコンテナ3Kの側壁によって区画されており、その右側は定着装置16のハウジング23によって区画されている。また、排気ダクト71の下側は中間転写ベルト5Aによって区画されており、上側は排紙トレイ18によって区画されている。つまり、排気ダクト71は、トナーコンテナ3K、ハウジング23、排紙トレイ18、中間転写ベルト5Aによって構成されている。
【0035】
排気ダクト71の前方側にファン82が設けられている。また、排気ダクト71の後方側(延出方向の端部側)に開口部75が設けられている。開口部75は、筐体14Aの背面カバー15に形成された複数の貫通孔75Aである。貫通孔75Aは、排気ダクト71の内部と筐体14Aの外部とを連通しており、これにより、排気ダクト71内の空気が開口部75を通じて外部に排出可能となる。
【0036】
以下、
図5乃至
図9を参照して、集塵ユニット80の構成について説明する。ここで、
図5は、集塵ユニット80を前方側から見た斜視図である。
図6は、集塵ユニット80を後方側から見た斜視図である。また、
図7は、連通口部85で集塵ボックス81を左右に切断したときの切断面の構成を示す斜視図であり、
図8は、排気口部86で集塵ボックス81を左右に切断したときの切断面の構成を示す斜視図である。
図9は、集塵ユニット80による空気の流れを示す図である。
【0037】
集塵ユニット80は、複数の画像形成ユニット4の前方側に配置されて、現像容器60の内部から浮遊トナーとともに容器内の空気を吸入して、浮遊トナーを捕集するものである。
図5及び
図6に示すように、集塵ユニット80は、集塵ボックス81と、ファン82とを備える。
【0038】
集塵ボックス81は、画像形成部14の筐体14Aの内部に取り付けられている。集塵ボックス81は、交換可能なように、筐体14Aに着脱可能に構成されている。集塵ボックス81は、左右方向8に長い形状に形成されている。集塵ボックス81は、現像容器60の内部から空気が流入可能なように現像容器60と連通している。具体的には、
図6に示されるように、集塵ボックス81の背面側には、複数の連通口部85が設けられている。複数の連通口部85は、複数の現像装置44それぞれの現像容器60の通気口部65に連結される部分である。集塵ボックス81は、複数の連通口部85と複数の通気口部65とが合わさるように、画像形成ユニット4の前方側に配置される。連通口部85と通気口部65とが位置合わせされて連結されると、複数の現像容器60それぞれの内部と集塵ボックス81の内部とが連通口部85及び通気口部65を通じて連通する。すなわち、連通口部85は、複数の現像装置44それぞれの現像容器60の内部から集塵ボックス81の内部に空気を導くものである。これにより、現像容器60の内部から集塵ボックス81の内部に空気が流入可能となる。
【0039】
集塵ボックス81の内部には、連通口部85から流入した空気が通る吸気通路88(本発明の流入通路の一例)が形成されている。吸気通路88は、集塵ボックス81の外壁によって区画されている。具体的には、吸気通路88は、吸気通路88は、集塵ボックス81の底板81Aと、前方側の側壁81Bと、後方側の側壁81Cと、上方側の側壁81Dとにより区画されている。
【0040】
図7に示されるように、集塵ボックス81には、浮遊トナーを捕集するための一次フィルター91(本発明のフィルター部、第1フィルターの一例)が設けられている。一次フィルター91は、集塵ボックス81内の吸気通路88を上下方向6に二分割するように設けられている。一次フィルター91によって分割された下方の空間は、現像容器60の内部と直接に連通する第1通路88Aである。また、一次フィルター91によって分割された上方の空間は、後述のファン82の空気吸引口82Aに連通する第2通路88Bである。つまり、一次フィルター91は、第1通路88Aと第2通路88Bとの間に設けられている。
【0041】
一次フィルター91は、現像容器60から第1通路88Aに流入した空気から浮遊トナーを除去するものであり、例えば、不織布やスポンジ部材などによって構成されている。もちろん、浮遊トナーを除去可能なものであれば、不織布やスポンジ部材以外の材質で構成されていてもよい。第1通路88Aに流入した空気は、後述のファン82によって、一次フィルター91を通過して第2通路88Bに吸い上げられる。このときに、一次フィルター91によって、空気に含まれる浮遊トナーが捕集されて、捕集された浮遊トナーが第1通路88A内に残留する。
【0042】
図5及び
図6に示されるように、集塵ボックス81の右側の上部には、集塵ボックス81内の空気を外部に排出するための排気口部86が設けられている。排気口部86は、第2通路88Bに連通するように設けられている。排気口部86は、第2通路88Bから上方に突出する四角形状の筒部である。一次フィルター91を経て第2通路88Bに流入した空気は、後述のファン82によって吸引されることにより、第2通路88Bを通って排気口部86へ案内されて、排気口部86から外部に排出される。
【0043】
ファン82は、排気口部86の上側に取り付けられている。ファン82は、集塵ボックス81の吸気通路88から空気を吸引して集塵ボックス81の外部に空気を排出する電動駆動の送風機である。ファン82としては、例えば、シロッコファンやプロペラファン、軸流ファン、種々のタイプのものが適用可能である。ファン82は、空気を吸引する空気吸引口82Aを有しており、空気吸引口82Aが排気口部86の出口86Aに位置合わせされて連結されている。このため、ファン82が駆動されると、第2通路88Bの空気が排気口部86から空気吸引口82Aに吸引される。空気吸引口82Aから吸引された空気は、ファン82の空気排出口82Bから外部へ排出される。
【0044】
本実施形態では、
図9に示されるように、空気排出口82Bが排気ダクト71へ向くようにファン82が設けられている。言い換えると、排気ダクト71は、ファン82の空気排出口82Bから延出されて、背面カバー15の開口部75に至っている。
【0045】
なお、ファン82は、常時又は必要なタイミングで駆動される。本実施形態では、後述するように、ファン82の送風が浮遊トナーの捕集のみならず、トナーコンテナ3Kの冷却を兼ねている。そのため、ファン82は、画像形成が開始されてから終了するまでの間、或いは画像形成が開始されてから終了後の所定時間経過後までの間にファン82が駆動されることが好ましい。
【0046】
図8に示されるように、集塵ボックス81における排気口部86の内部には、二次フィルター92(本発明のフィルター部、第2フィルターの一例)が設けられている。二次フィルター92は、一次フィルター91では捕集しきれなかった浮遊トナーや、トナーよりも更に小さい微粒子などを捕集するためのものである。二次フィルター92は、排気口部86の出口86Aの近傍に設けられており、具体的には、第2通路88Bと排気口部86の出口86Aとの間に設けられている。言い換えると、二次フィルター92は、第2通路88Bとファン82の空気吸引口82Aとの間に設けられている。
【0047】
二次フィルター92は、一次フィルター91と同様に、不織布やスポンジ部材などによって構成されている。ただし、二次フィルター92の目の粗さは一次フィルター91よりも細かいものが採用されている。これにより、一次フィルター91を通過した浮遊トナーや微粒子を二次フィルター92で確実に捕集することができる。捕集された浮遊トナー等は第2通路88B内に残留する。
【0048】
このように、本実施形態に係る画像形成装置10が構成されているため、ファン82が駆動されると、現像容器60から空気が吸引されて連通口部85から集塵ボックス81の第1通路88Aに流入する。第1通路88Aに流入した空気は、一次フィルター91を通って第2通路88Bに移動し、その後、第2通路88Bから更に二次フィルター92を通ってファン82に吸引される。このような空気の移動過程において、現像容器60から流入した空気に含まれる浮遊トナーや微粒子が一次フィルター91によって捕集され、更に二次フィルター92を通ることによって捕集しきれなかったトナーや微粒子が捕集される。このため、ファン82から排出される空気は、画像形成装置10の周辺の空気と同程度にクリーンな空気となる。このような空気であれば、画像形成装置10の外部に排気することなく、他の用途に用いることが可能となる。
【0049】
上述したように、本実施形態では、ファン82から排出される排出空気を、排気ダクト71に排出させるようにしている。ファン82から排気ダクト71に排出された空気は、排気ダクト71を通って筐体14Aの前方側から後方側へ移動し、背面カバー15の開口部75に至る。そして、開口部75から画像形成装置10の外部に排出される。このように空気が排気ダクト71を通過することにより、ハウジング23により温められた空気が円滑に外部に排出される。また、排気ダクト71を空気が通過する際に、その空気は、トナーコンテナ3Kの側壁や定着装置16のハウジング23との間でとの間で熱交換を行い、トナーコンテナ3Aやハウジング23を冷却する。その結果、トナーコンテナ3Aの温度上昇が抑制される。
【0050】
また、排気ダクト71において前方から後方の開口部75へ向けて空気が移動することにより、ファン82の空気排出口82B付近が負圧状態となる。このため、負圧領域へ向けて周辺の空気が流入する。このとき、中間転写ベルト5Aの上側の空気が空気排出口82B付近の負圧領域に流れ込むことにより、中間転写ベルト5Aがその空気によって冷却される。
【0051】
このように、一つのファン82によって、現像容器60内の浮遊トナーの捕集と、トナーコンテナ3Aの冷却によるトナーの温度上昇の抑制とを実現することにより、筐体14Aの内部スペースの無駄を解消することができ、装置のサイズアップを防止できる。また、トナーコンテナ3Aの冷却のみならず、中間転写ベルト5Aの冷却も可能となるため、筐体14A内において効率の良い冷却効果を得ることができる。
【0052】
また、本実施形態では、現像容器60の側壁66において、通気口部65が現像ローラー63の回転軸よりも少し上側に配置されている。そのため、ファン82が駆動されて空気が吸引されても、現像容器60の底部に存在する現像剤のトナーを舞い上がらせることなく、浮遊トナーを含む空気のみを現像容器60から集塵ボックス81に流入させることができる。これにより、ファン82から排出される空気中の微粒子の含有率が極めて低くなり、クリーンな空気が排出されることになる。
【0053】
なお、上述の実施形態では、排気ダクト71の上側に排紙トレイ18が設けられて例について説明した。この場合、
図10に示されるように、排紙トレイ18は、複数の貫通孔18A(本発明の連通孔の一例)が形成されたものであってもよい。複数の貫通孔18Aは、排気ダクト71の直上に位置しており、排気ダクト71から貫通孔18Aを経て排紙トレイ18の上方へ抜ける空気通路を形成する。このように排紙トレイ18に貫通孔18Aが形成されることにより、定着装置16を通って排紙トレイ18に排出されたシート部材が貫通孔18Aを上方へ抜け出た空気によって冷却される。貫通孔18Aの数や大きさは、排気ダクト71を通る空気流によるトナーコンテナ3Aの冷却効果を阻害しない程度に定められていることが好ましい。これにより、定着装置16の通過時に昇温されたシート部材が速やかに冷却され、シート部材に溶着したばかりのトナーによってシート部材同士が接着することが防止される。また、トナーコンテナ3Aの温度上昇が抑制される。
【0054】
また、上述の実施形態の画像形成装置10においては、画像形成装置10の動作を制御する制御部の取り付け位置を限定しなかったが、例えば、制御部の一例として制御基板96を背面カバー15の内面に設けてもよい。この場合、
図11に示されるように、開口部75は、制御基板96が取り付けられている箇所に設けられることが好ましい。言い換えると、開口部75の近傍に制御基板96が設けられることが好ましい。この構成であれば、排気ダクト71を開口部75へ向けて移動する空気は制御基板96の周辺を通過することになる。これにより、トナーコンテナ3Aの温度上昇の抑制に加えて、制御基板96の冷却も実現することができる。
【0055】
また、上述の実施形態では、中間転写ユニット5を備え、感光体ドラム41から中間転写ベルト5Aにトナー像を中間転写した後に、シート部材にトナー像を二次転写する構成について例示したが、本発明はこの構成に限られない。中間転写ユニット5を備えずに、感光体ドラム41から直接にシート部材にトナー像を転写する構成にも適用可能である。この場合、一次転写ローラー45が本発明の転写部を具体的に実現する一例である。