特許第6248903号(P6248903)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 京セラドキュメントソリューションズ株式会社の特許一覧

特許6248903画像形成装置の検査用設定値取得システム
<>
  • 特許6248903-画像形成装置の検査用設定値取得システム 図000002
  • 特許6248903-画像形成装置の検査用設定値取得システム 図000003
  • 特許6248903-画像形成装置の検査用設定値取得システム 図000004
  • 特許6248903-画像形成装置の検査用設定値取得システム 図000005
  • 特許6248903-画像形成装置の検査用設定値取得システム 図000006
  • 特許6248903-画像形成装置の検査用設定値取得システム 図000007
  • 特許6248903-画像形成装置の検査用設定値取得システム 図000008
  • 特許6248903-画像形成装置の検査用設定値取得システム 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6248903
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】画像形成装置の検査用設定値取得システム
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20171211BHJP
   G05B 19/418 20060101ALI20171211BHJP
   G06F 9/445 20060101ALI20171211BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20171211BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20171211BHJP
【FI】
   G03G21/00 510
   G03G21/00
   G05B19/418 Z
   G06F9/06 610A
   G03G21/00 388
   B41J29/38 Z
   H04N1/00 C
【請求項の数】1
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-232160(P2014-232160)
(22)【出願日】2014年11月14日
(65)【公開番号】特開2016-95429(P2016-95429A)
(43)【公開日】2016年5月26日
【審査請求日】2016年10月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 米藏
(72)【発明者】
【氏名】上野 敏昭
【審査官】 松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−109646(JP,A)
【文献】 特開2001−285555(JP,A)
【文献】 特開2009−012256(JP,A)
【文献】 特開2012−226219(JP,A)
【文献】 特開2002−283683(JP,A)
【文献】 特開2001−353937(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/00
B41J 29/38
G05B 19/418
G06F 9/445
H04N 1/00
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置と情報処理装置とを備える、画像形成装置の製造工程時の検査用設定値取得システムであって、
前記画像形成装置は、
ライン作業者により操作される操作部と、
前記操作部の操作に基づき、本画像形成装置において実行が可能な各機能の動作レベルを設定する設定値の入力を受け付ける設定値受付部と、
当該画像形成装置に内蔵又は取り付けられた不揮発性の記憶部と、
前記設定値受付部で受け付けられた設定値の履歴を、各設定値が受け付けられた時刻と共に予め定められた項目毎に前記記憶部に記憶させると共に、前記設定値の入力のために行われた前記操作部の操作の履歴である操作履歴を前記記憶部に記憶させる履歴保存部と、
前記履歴保存部により前記記憶部に記憶された前記項目毎の設定値の履歴及び前記操作部の操作履歴を読み出す設定値読出部と、
前記設定値読出部が読み出した前記項目毎の設定値の履歴及び前記操作部の操作履歴を、当該画像形成装置に接続された情報処理装置に出力する設定値出力部と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置に対して、前記項目毎に記憶されている前記設定値の履歴及び前記操作部の操作履歴の送信要求を送信する設定値要求送信部と、
前記設定値要求送信部から送信した前記送信要求に応じて、前記画像形成装置から送信されてくる前記項目毎の前記設定値の履歴及び前記操作部の操作履歴を受信する設定値受信部と、
前記設定値受信部により受信された前記項目毎の設定値の履歴及び前記操作部の操作履歴を出力する、情報処理装置側設定値出力部と
前記設定値受信部により受信された前記項目毎の設定値の履歴及び前記操作部の操作履歴を、前記情報処理装置にネットワーク接続されたデータベースに送信するコマンド送信部と、を備える画像形成装置の検査用設定値取得システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の検査用設定値取得システムに関し、特に、製造された画像形成装置についてその不具合検証に用いる検査用設定値を取得するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
複合機等の画像形成装置の製造ラインにおける最終工程では、組み立てが完了した装置に対して最終の調整工程を実施する。この調整工程では、画像形成部による記録紙への画像形成位置や、画像形成動作についての各プロセス等、多岐の項目に亘って調整が行われる。調整工程においては、上記調整のために詳細な数値設定が必要であるため、調整はライン作業者の手動により行われる。この調整の精度や速度はライン作業者の熟練度に依存することになるため、生産中又は組立後の装置には、人為的な作業ミスを要因とした動作不具合が発生するおそれがある。また、作業ミス無く組み立てられた実機であっても、特に、生産開始直後の実機は、製造前には予測し得なかった潜在的な不具合が実機自体に内包されているおそれがある。なお、下記に示す特許文献1及び2には、画像形成装置の動作調整を容易にするための技術が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−274328号公報
【特許文献2】特開2001−134404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように製造ラインで不具合が発生した場合には、ライン作業者の調整内容と、実機自体が有する不具合の両側面からの調査が必要になるが、当該調査は容易ではない。製造ラインの各工程において複数のライン作業者によって行われる調整内容をそれぞれに記録しておくことは容易ではない。当該各調整内容を記録できたとしても、当該記録内容に基づいて不具合の原因を特定する作業は容易ではない。また、製造ラインはコストの観点から、我が国から離れた外国等の遠隔地に存在することもあり、調整内容を確認するために現場に向かうことは不便である。このため、不具合検証時には、現地作業者からの口頭や、その時点で保有している設定値に基づく報告を参考にして、不具合の原因を推測することになる。このような不具合を解消する作業は非常に困難であり、時間を要する作業となっている。また、上記特許文献1及び2に示される技術は、画像形成装置の動作調整を容易にすることは可能であるが、画像形成装置に生じた不具合の原因の解析を容易にするものではない。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、製造ラインにおいて生産中又は組立後の実機に生じた不具合の原因を、容易に解析できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
また、発明の一局面に係る、画像形成装置と情報処理装置とを備える、画像形成装置の製造工程時の検査用設定値取得システムであって、
前記画像形成装置は、
ライン作業者により操作される操作部と、
前記操作部の操作に基づき、本画像形成装置において実行が可能な各機能の動作レベルを設定する設定値の入力を受け付ける設定値受付部と、
当該画像形成装置に内蔵又は取り付けられた不揮発性の記憶部と、
前記設定値受付部で受け付けられた設定値の履歴を、各設定値が受け付けられた時刻と共に予め定められた項目毎に前記記憶部に記憶させると共に、前記設定値の入力のために行われた前記操作部の操作の履歴である操作履歴を前記記憶部に記憶させる履歴保存部と、
前記履歴保存部により前記記憶部に記憶された前記項目毎の設定値の履歴及び前記操作部の操作履歴を読み出す設定値読出部と、
前記設定値読出部が読み出した前記項目毎の設定値の履歴及び前記操作部の操作履歴を、当該画像形成装置に接続された情報処理装置に出力する設定値出力部と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置に対して、前記項目毎に記憶されている前記設定値の履歴及び前記操作部の操作履歴の送信要求を送信する設定値要求送信部と、
前記設定値要求送信部から送信した前記送信要求に応じて、前記画像形成装置から送信されてくる前記項目毎の前記設定値の履歴及び前記操作部の操作履歴を受信する設定値受信部と、
前記設定値受信部により受信された前記項目毎の設定値の履歴及び前記操作部の操作履歴を出力する、情報処理装置側設定値出力部と
前記設定値受信部により受信された前記項目毎の設定値の履歴及び前記操作部の操作履歴を、前記情報処理装置にネットワーク接続されたデータベースに送信するコマンド送信部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像形成装置の製造ラインにおいて生産中又は組立後の実機に生じた不具合の原因を容易に解析することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】組立の対象とされる画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
図2】画像形成装置の主要内部構成を示す機能ブロック図である。
図3】画像形成装置において調整の対象とされる各部を示す図である。
図4】HDDに記憶される上記各設定値のログ種別を示す図である。
図5】上記設定項目の設定・変更の変遷を概念的に示す図である。
図6】製造ラインにおいては、工程間を移動する際に画像形成装置の電源をオフにする様子を示す図である。
図7】画像形成装置の調整時に記憶された各履歴ログを治具及びデータベースに格納する処理を行うための構成を示す図である。
図8】本実施形態に係る、画像形成装置の検査用設定値取得の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係る、画像形成装置の検査用設定値取得方法、画像形成装置、画像形成装置の検査用設定値取得システム、及び画像形成装置の検査用設定値取得プログラムについて図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、組立の対象とされる画像形成装置の構造を示す正面断面図である。まず、組立後の画像形成装置1が備える構成を説明する。画像形成装置1は、本発明の一実施形態でもある。画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置1は、ライン作業者により、装置本体11に、操作部47、画像形成部12、定着部13、給紙部14、原稿給送部6、及び原稿読取部5等が組み付けられてなる。
【0011】
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理について操作者から画像形成動作実行指示や原稿読取動作実行指示等の指示を受け付ける。
【0012】
画像形成装置1が原稿読取動作を行う場合、原稿給送部6により給送されてくる原稿、又は原稿載置ガラス161に載置された原稿の画像を原稿読取部5が光学的に読み取り、画像データを生成する。原稿読取部5により生成された画像データは、内蔵HDD又はネットワーク接続されたコンピューター等に保存される。
【0013】
画像形成装置1が画像形成動作を行う場合は、原稿読取動作により生成された画像データ、又はネットワーク接続されたコンピューターから受信した画像データ、又は内蔵HDD92に記憶されている画像データ等に基づいて、画像形成部12が、給紙部14から給紙される記録媒体としての記録紙Pにトナー像を形成する。画像形成部12の画像形成ユニット12M、12C、12Y、及び12Bkは、感光体ドラム121と、感光体ドラム121へトナーを供給する現像装置122と、トナーを収容するトナーカートリッジ(不図示)と、帯電装置123と、露光装置124と、1次転写ローラー126とをそれぞれ備えている。
【0014】
カラー印刷を行う場合、画像形成部12のマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン用の画像形成ユニット12C、イエロー用の画像形成ユニット12Y及びブラック用の画像形成ユニット12Bkは、それぞれに、画像データを構成するそれぞれの色成分からなる画像に基づいて、帯電、露光及び現像の工程により感光体ドラム121上にトナー像を形成し、トナー像を1次転写ローラー126により、駆動ローラー125A及び従動ローラー125Bに張架されている中間転写ベルト125上に転写させる。
【0015】
中間転写ベルト125は、その外周面にトナー像が転写される像担持面が設定され、感光体ドラム121の周面に当接した状態で駆動ローラー125Aによって駆動される。中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121と同期しながら、駆動ローラー125Aと従動ローラー125Bとの間を無端走行する。
【0016】
中間転写ベルト125上に転写される各色のトナー画像は、転写タイミングを調整して中間転写ベルト125上で重ね合わされ、カラーのトナー像となる。2次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーのトナー像を、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー125Aとのニップ部Nにおいて、給紙部14から搬送路190を搬送されてきた記録紙Pに転写させる。この後、定着部13が、記録紙P上のトナー像を熱圧着により記録紙Pに定着させる。定着処理の完了したカラー画像形成済みの記録紙Pは、排出トレイ151に排出される。
【0017】
従動ローラー125Bに張架された中間転写ベルト125部分には、クリーニング装置(清掃部)60が設けられている。当該クリーニング装置60は、中間転写ベルト125の外周面上に残存するトナーを回収する。
【0018】
次に、上記画像形成装置1の構成を説明する。図2は画像形成装置1の主要内部構成を示す機能ブロック図である。
【0019】
画像形成装置1は、制御ユニット10を備える。制御ユニット10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM、ROM及び専用のハードウェア回路等から構成され、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。
【0020】
原稿読取部5は、制御ユニット10による制御の下、光照射部及びCCDセンサー等を有する読取機構を備える。原稿読取部5は、光照射部により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサーで受光することにより、原稿から画像を読み取る。
【0021】
画像処理部31は、原稿読取部5で読み取られた画像の画像データを必要に応じて画像処理する。例えば、画像処理部31は、原稿読取部5により読み取られた画像が画像形成部12により画像形成された後の品質を向上させるために、シェーディング補正等の予め定められた画像処理を行う。
【0022】
画像メモリー32は、原稿読取部5による読取で得られた原稿画像のデータを一時的に記憶したり、画像形成部12のプリント対象となるデータを一時的に保存する領域である。
【0023】
画像形成部12は、原稿読取部5で読み取られた印刷データ、ネットワーク接続されたコンピューターから受信した印刷データ等の画像形成を行う。
【0024】
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理について操作者からの指示を受け付ける。操作部47は、表示部473を備える。特に本実施形態では、操作部47は、ライン作業者から、上述した各動作機構についてその動作の程度を示すパラメーターとしての設定値を受け付ける。
【0025】
ファクシミリ通信部71は、図略の符号化/復号化部、変復調部及びNCU(Network Control Unit)を備え、公衆電話回線網を用いてのファクシミリの送信を行うものである。
【0026】
ネットワークインターフェイス部91は、LANボード等の通信モジュールから構成され、当該ネットワークインターフェイス部91に接続されたLAN等を介して、ローカルエリア内のコンピューター等と種々のデータの送受信を行う。
【0027】
HDD92は、原稿読取部5によって読み取られた原稿画像等を記憶する大容量の記憶装置である。特に本実施形態では、HDD92は、操作部47の操作でライン作業者により設定された上記各動作機構による機能についての設定値を記憶する。この設定値は、構成部品の組み立てが完了した状態の画像形成装置1において実行が可能とされる各機能の動作レベルを調整するために、画像形成装置1に入力される値である。当該設定値は、各機能の動作レベルを調整するために、予め定められた項目毎に設定される。
【0028】
駆動モーター70は、画像形成部12の各回転部材及び搬送ローラー対19等に回転駆動力を付与する駆動源である。
【0029】
USBインターフェイス部93は、USBメモリー等の外部記憶媒体が接続されるインターフェイスである。USBインターフェイス部93は、当該接続されたUSBメモリーを、制御ユニット10からのデータ読出及び書込が可能に、制御ユニット10に接続する。
【0030】
制御ユニット10は、制御部100と、設定値調整部101とを備えている。
【0031】
制御部100は、原稿読取部5、原稿給送部6、画像処理部31、画像メモリー32、画像形成部12、操作部47、ファクシミリ通信部71、ネットワークインターフェイス部91、HDD92等と接続され、これら各部の駆動制御を行う。
【0032】
設定値調整部101は、ライン作業者から操作部47を介して入力される設定値を受け付けて、上述した予め定められた項目毎に設定する。HDD92に記憶された本発明の一実施形態に係る画像形成装置側設定値収集プログラムに従って制御ユニット10が動作することで、制御ユニット10が設定値調整部101として機能する。設定値調整部101は、特許請求の範囲における設定値受付部及び履歴保存部の一例である。
【0033】
次に、画像形成装置1の調整工程を説明する。図3は、画像形成装置において調整の対象とされる各部を示す図である。図3に示すように、画像形成装置1は、ライン作業者により、画像形成部12、定着部13、給紙部14、原稿給送部6、及び原稿読取部5等が組み立てられてなる。画像形成装置1は、当該組立後に、正常動作を行わせるための調整が行われる。この正常動作のための調整は、ライン作業者により、操作部47の操作で、画像形成装置1で実行可能な各動作について、動作レベルを、予め定められた項目毎に適宜設定することによって行われる。
【0034】
設定値調整部101は、画像形成装置1を、各動作について上記各項目の値を設定可能なメンテナンスモード(後述)で動作させる。このメンテナンスモードにおいて、ライン作業者は、画像形成装置1の操作部47を操作して、調整の対象とする動作を指定し、当該指定した動作について設定値を予め定められた上記項目毎に設定する。このとき、設定値調整部101は、いずれの項目がいつどのように設定されたかの履歴を、設定値の設定の度に、HDD92(特許請求の範囲における記憶部の一例)に記憶させる。なお、設定値が記憶される記憶媒体は、不揮発性の記憶媒体であれば、HDD92の他、画像形成装置1に内蔵されるフラッシュメモリードライブ、又は画像形成装置1に接続されるUSBメモリー等であってもよい。本実施形態では、設定値調整部101は、上記設定値をHDD92に記憶させる場合を例にして説明する。
【0035】
上記調整が行われる調整工程において、調整対象とされる動作機構及びその動作は、例えば、給紙部14による給紙動作、画像形成部12による画像形成動作、定着部13による定着動作、原稿読取部5による読取動作、原稿給送部6による原稿搬送動作等である。
【0036】
例えば、画像形成部12に対する調整の場合、ドラムモーターの駆動電圧や回転速度、帯電装置123の帯電電圧、露光装置124の露光照射光量及び露光速度、現像装置122の現像バイアス及び現像ローラー回転速度、一次転写ローラー126に印加する一次転写バイアス、駆動ローラー125Aの回転速度(すなわち、中間転写ベルト125の走行速度)、二次転写ローラー210に印加する二次転写バイアス等が、ライン作業者による操作部47の操作で、設定値調整部101により、適宜変更されて設定される。
【0037】
図4は、HDD92に記憶される上記各設定値のログ種別を示す図である。設定値調整部101により設定された上記各設定値は、例えば、図4に示すように、メンテナンスモード操作履歴ログ、メンテナンスコマンド履歴ログ、Linux(登録商標)起動情報ログ、G6通信ログ、エンジンソフト側ログ、パネル操作履歴ログ、SSM履歴ログ、RIP履歴ログ、及びEntityデータ履歴ログのように仕分けられて、HDD92に記憶される。
【0038】
メンテナンスモード操作履歴ログは、画像形成装置1が上記メンテナンスモードにあるときに、ライン作業者等により行われたメンテナンスモードでの操作履歴の記録である。
【0039】
メンテナンスコマンド履歴ログは、画像形成装置1が上記メンテナンスモードにあるときに、操作部47の操作で設定された各動作についての設定値のログである。すなわち、メンテナンスモード操作履歴ログは、メンテナンスモードでコマンド入力により設定可能な設定値についての設定・変更の履歴である。
【0040】
また、Linux起動情報ログは、画像形成装置1において、Linuxにより、画像形成装置1制御用ファームウェアを起動させた履歴である。
【0041】
また、G6通信ログは、G6通信が行われた履歴のログである。
【0042】
エンジンソフト側ログは、上記のように、例えば、画像形成部12に対する調整の場合、ドラムモーターの駆動電圧や回転速度、帯電装置123の帯電電圧、露光装置124の露光照射光量及び露光速度、現像装置122の現像バイアス及び現像ローラー回転速度、一次転写ローラー126に印加する一次転写バイアス、駆動ローラー125Aの回転速度(すなわち、中間転写ベルト125の走行速度)、二次転写ローラー210に印加する二次転写バイアス等がライン作業者により設定された場合等、これら各動作機構の動作制御を行う装置制御用ファームウェアが動作レベルの決定に用いる各設定値の設定・変更ログである。
【0043】
パネル操作履歴ログは、操作部47の操作履歴の記録である。例えば、画像形成装置1の製造ラインにおける各構成部材の組み立て後におけるパネル操作履歴は、上記設定値を設定するために行われた操作の履歴でもあるため、当該パネル操作履歴ログは、設定値の設定のためにどのような操作が行われたかの記録を示す情報となる。
【0044】
SSM履歴は、通信時におけるSSM(セキュリティ サービス モジュール)の設定履歴である。
【0045】
RIP履歴ログは、RIP(Routing Information Protocol)の設定変更履歴である。
【0046】
Entityデータ履歴ログは、過去にEntityデータとしてどのようなデータが扱われたかの履歴である。
【0047】
なお、画像形成装置1では、画像形成装置1内に備えられるRAM等の揮発性メモリーには、上記各履歴ログは記憶されず、上述したように、不揮発性のHDD92に記憶される。画像形成装置1の組立及び調整時には、次の工程に移行するために画像形成装置1の電源を落とす場合があるため、揮発性メモリーでは設定値の記憶を維持できないためである。
【0048】
また、本実施形態では、上記の各設定値は、調整が行われて設定・変更される度に、その設定時刻と共に、当該設定値を設定するために稼働しているソフトウェアにより、HDD92に記憶される。
【0049】
図5は上記設定項目の設定・変更の変遷を概念的に示す図である。図5は、メンテナンスモード操作履歴ログ3項目、エンジンソフト側ログ3項目が設定・変更される場合を例にして示している。
【0050】
図5に示す例では、最初の第1段階の調整で、ライン作業者により、メンテナンスモード操作履歴ログの3項目に0x00,0x00,0x10の設定値が設定され、エンジンソフト側ログの3項目に0x10,0x00,0x00の設定値が設定されている。この後の第2段階の調整では、メンテナンスモード操作履歴ログの3項目に0x00,0x15,0x10が設定され、エンジンソフト側ログ3項目に0x10,0x30,0x00が設定されている。更にその後複数回の調整が行われ、最終の第n段階の調整で、メンテナンスモード操作履歴ログの3項目に0x00,0x15,0x10が設定され、エンジンソフト側ログ3項目に0x10,0x30,0x00が設定されている。
【0051】
この場合、上記のように設定・変更された各項目について、変更時刻、設定された設定値がHDD92に記憶される。このため、ある段階での調整後に画像形成装置1に動作不具合が発生した場合には、過去の履歴ログに基づいて、不具合発生に起因した設定値を分析することが可能になる。
【0052】
製造ラインにおいては、図6に示すように、工程間を移動する際に画像形成装置1の電源をオフにする製造ラインにおいては、工程間を移動する際に画像形成装置1の電源をオフにする必要が生じる。ここで、画像形成装置1内のRAM等に上記設定値の履歴ログを記憶させる場合、当該電源オフにより設定値のログが消去されてしまう。このため、画像形成装置1から、パーソナルコンピューター等の治具(情報処理装置の一例)2に、調整が行われる度に設定値を取得して記憶させておく必要がある。なお、この場合、同じ時刻における同一設定項目の設定値が重複して記憶されているときは、タイムスタンプを用いて同一時刻同一項目の設定値は統合して治具2に記憶させる。
【0053】
これに対して、上述した本実施形態では、画像形成装置1におけるHDD92に、上記各設定項目の設定値を記憶させるため、一旦記憶させたデータは、画像形成装置1の電源オン・オフに関係なく保持される。このため、治具2には、電源オン・オフの度にデータを移す必要がない。
【0054】
次に、上記のようにして画像形成装置1の調整時に記憶された各履歴ログを治具2及びデータベースDBに格納する処理を説明する。図7は、画像形成装置1の調整時に記憶された各履歴ログを治具2及びデータベースDBに格納する処理を行うための構成を示す図である。
【0055】
画像形成装置の検査用設定値取得システム50は、画像形成装置1及び治具2を備えている。画像形成装置1の調整時に記憶された各履歴ログは、画像形成装置1に接続されたPC等の治具2により収集される。
【0056】
治具2は、例えば、パーソナルコンピューターからなる。治具2は、制御ユニット200と、HDD210とを備えている。
【0057】
制御ユニット200は、CPU、RAM、及びROMを有してなる。HDD210は、治具2の動作制御を司る制御プログラムと、本発明の一実施形態に係る情報処理装置側設定値収集プログラムとを記憶している。また、治具2は、図略のUSBインターフェイスを備え、当該USBインターフェイスを介して、画像形成装置1のUSBインターフェイス部93との間でUSBケーブルにより接続可能とされている。なお、画像形成装置1及び治具2が共に無線LAN機能を有し、無線LANを介して接続されるものとしてもよい。
【0058】
制御ユニット200は、情報処理装置側設定値収集プログラムに従って動作することで、治具ツール211として機能する。治具ツール211は、上記情報処理装置側設定値収集プログラムの起動指示を、治具2に備えられるキーボード又はマウス等からなる入力部を介して操作者から受け付ける。治具ツール211は、当該起動指示に従って、HDD210に記憶されている情報処理装置側設定値収集プログラム2101を起動させる。当該情報処理装置側設定値収集プログラム2101は、画像形成装置1との間で通信を行って、画像形成装置1のHDD92に記憶されている上記各履歴ログを読み出す処理を治具2に行わせるプログラムである。
【0059】
情報処理装置側設定値収集プログラム2101が起動すると、制御ユニット200が、情報処理装置側設定値収集プログラム2101に従って動作することで、KCFCコマンド送信部201、圧縮ログデータ受信部202、SQLコマンド送信部203として機能する。なお、KCFCコマンド送信部201は特許請求の範囲における設定値要求送信部の一例であり、圧縮ログデータ受信部202は特許請求の範囲における設定値受信部の一例であり、SQLコマンド送信部203は特許請求の範囲における情報処理装置側設定値出力部の一例である。
【0060】
KCFCコマンド送信部201は、上記起動後、KCFCコマンド、LLOGコマンド、及びデバイス番号を、USBインターフェイスを介して、画像形成装置1に送信する。KCFCコマンドは、ログの送信を要求するコマンドである。LLOGコマンドは、ログの読み出しを要求するコマンドである。デバイス番号は、いずれの項目についての設定値のログを読み出すのかを指定する識別情報である。
【0061】
圧縮ログデータ受信部202は、上記送信したKCFCコマンド、LLOGコマンド、デバイス番号に応じて、画像形成装置1から送信されてくるログのデータ(以下、ログデータという)を受信する。圧縮ログデータ受信部202は、当該ログデータを圧縮されたデータ形式で受信する。圧縮ログデータ受信部202は、当該受信した圧縮ログデータを、HDD210又はSQLコマンド送信部203に引き渡す。
【0062】
HDD210は、上記圧縮ログデータを受け取って、圧縮された形式で又は当該圧縮を解凍した形式で記憶する。
【0063】
SQLコマンド送信部203は、当該圧縮ログデータを、LAN又はインターネット等によりネットワーク接続されたデータベースDBに送信する。
【0064】
表示部230は、LCD(liquid crystal display)等からなる。表示部230は、制御ユニット200による制御の下、HDD210に記憶されている上記ログデータが示すメンテナンスモード操作履歴ログ、メンテナンスコマンド履歴ログ、Linux起動情報ログ、G6通信ログ、エンジンソフト側ログ、パネル操作履歴ログ、SSM履歴ログ、RIP履歴ログ、及びEntityデータ履歴ログの内容を表示する。これにより、治具2の操作者、例えばライン作業者に各履歴ログを視認させ、当該操作者に、画像形成装置1の不具合の原因を特定するための解析を可能にする。また、制御ユニット200も、この表示を行う点において、特許請求の範囲における情報処理装置側設定値出力部の一例となる。
【0065】
また、SQLコマンド送信部203は、当該圧縮ログデータを、ネットワーク接続されたデータベースDBに送信する。データベースDBは、治具2に対してLAN又はインターネットによりネットワーク接続されている。
【0066】
次に画像形成装置1の構成を説明する。画像形成装置1は、図7及び上記図2に示すように、制御ユニット10と、HDD92とを備えている。HDD92に記憶されている画像形成装置側設定値収集プログラムに従って制御ユニット10が動作することで、制御ユニット10が、上述したように、設定値調整部101として機能するが、更に、設定値調整部101は、データ送受信部1011、RIP部1012、メンテナンス部1013として機能する。ここで、設定値調整部101は、特許請求の範囲における設定値読出部及び設定値出力部とて機能する。
【0067】
データ送受信部1011は、治具2から、上記KCFCコマンド、LLOGコマンド、デバイス番号を受信する。データ送受信部1011は、当該KCFCコマンド、LLOGコマンド、及びデバイス番号を、RIP部1012に送信する。また、データ送受信部1011は、メンテナンス部1013によりHDD92から読み出された履歴ログのログデータを治具2に対して送信する。
【0068】
RIP部1012は、データ送受信部1011から受け取った、KCFCコマンド、LLOGコマンド、及びデバイス番号の内容を解析する。これにより、RIP部1012は、HDD92に記憶されているいずれの履歴ログの送信が要求されているかを解析する。RIP部1012は、指定された履歴ログをHDD92から読み出させるために、LLOGコマンドと、当該LLOGコマンドを解析して得たパラメーターと、デバイス番号とをメンテナンス部1013に送信する。
【0069】
メンテナンス部1013は、受信したLLOGコマンドのパラメーターを解析する。メンテナンス部1013は、解析により特定された履歴ログのログデータをHDD92から読み出す。
【0070】
メンテナンス部1013は、HDD92から読み出したログデータを圧縮する。メンテナンス部1013は、圧縮後のログデータを、データ送受信部1011に送信する。上述したように、データ送受信部1011は、当該圧縮されたログデータを治具2に向けて送信する。
【0071】
治具2では、当該圧縮されたログデータを圧縮ログデータ受信部202が受信し、当該受信された圧縮ログデータは、圧縮ログデータ受信部202からHDD210又はSQLコマンド送信部203に送られる。
【0072】
続いて、データベースDBについて説明する。データベースDBは、LAN又はインターネット等のネットワークにより治具2に接続されている。データベースDBは、制御部300及びHDD310を備える。制御部300は、HDD210又は図略のメモリーに記憶されている予め定められた制御プログラムにより治具1との間でログデータを送受信するために必要な動作を実行し、上記受信した圧縮ログファイルに対してスクリプトを実行する。そして、スクリプト後のログデータを、SQLインターフェイスを介して、HDD310に送信する。HDD310には、当該ログデータが、例えば、メンテナンスモード操作履歴ログ、メンテナンスコマンド履歴ログ、Linux起動情報ログ、G6通信ログ、エンジンソフト側ログ、パネル操作履歴ログ、SSM履歴ログ、RIP履歴ログ、Entityデータ履歴ログ、として、項目毎に記憶される。
【0073】
ライン作業者等は、(a)治具2でHDD210に記憶された上記各履歴ログから、必要な履歴ログを表示部230に表示させる、(b)データベースDBにアクセスして、HDD310に記憶されている上記各履歴ログから、必要な履歴ログを読み出す、等により、画像形成装置1内に記憶されていた上記各履歴ログの内容確認が可能になる。
【0074】
図8は本実施形態に係る、画像形成装置1の検査用設定値取得の処理の流れを示すフローチャートである。すなわち、図8に示すように、本実施形態で示す、画像形成装置1の検査用設定値取得方法では、製造ラインにおいて構成部品の組み立てが完了したときに、この状態の画像形成装置1において実行が可能な各機能の動作レベルを設定する設定値の入力をライン作業者による操作部47の操作で設定値調整部101が受け付け(S1:設定値受付工程)、設定値調整部101は、当該受け付けた設定値の履歴を、予め定められた項目(上記のメンテナンスモード操作履歴ログ、メンテナンスコマンド履歴ログ、Linux起動情報ログ、G6通信ログ、エンジンソフト側ログ、パネル操作履歴ログ、SSM履歴ログ、RIP履歴ログ、Entityデータ履歴ログ等)毎に、HDD92に記憶させる(S2:履歴記憶工程)。
【0075】
更に、ライン作業者が画像形成装置1に治具2を接続して、上記のようにしてHDD92に記憶された上記項目毎の設定値を上記のようにして読み出させ(S3:設定値読出工程)、当該読み出した項目毎の設定値を治具2の制御ユニット200が表示部230に表示させ、又は、SQLコマンド送信部203がデータベースDBに送信する(S4:設定値出力工程)。なお、当該設定値の表示部230での表示及びデータベースDBへの送信は、特許請求の範囲における「出力」の一例である。
【0076】
更に、上記設定値の表示又は送信後に、設定値調整部101が、HDD92に記憶されている各設定値を消去するようにしてもよい(S5:設定値消去工程)。
【0077】
このように、ライン作業者は、ライン作業で行われた画像形成装置1に対する各調整の内容を分析可能になる。例えば、ライン作業者は、取得されたログデータに基づいて、上記調整工程におけるメンテナンスモード等での操作履歴を確認し、また、各画像形成装置1別に記憶されているエンジンソフト側ログに基づいて、装置個体間での設定値のばらつき量、或いは装置生産時のロット単位でみたロット間での設定値のばらつき量を確認することで、次に行われるライン作業において画像形成装置1に初期設定する上記各設定値の初期値を算出することが可能になる。
【0078】
例えば、製造ラインにおいては、(1)調整工程における初期段階に画像形成装置1がまわってきたとき、上記のようにして算出した初期値を、ライン作業者が操作部47の操作により画像形成装置1に設定する、(2)ライン作業者が当該初期値から別の設定値に変更する等による調整作業を行うと、当該調整で設定された設定値や操作等が上記のようにしてHDD92に記憶される(ロギングされる)、(4)調整工程において、上記のように冶具2を画像形成装置1に接続したタイミングでHDD92に記憶されている項目別のログを治具2により収集する、(5)治具2が収集したログデータに基づいて、ライン作業で行われた画像形成装置1に対する各調整の内容を分析可能になり、次回行われるライン作業で用いる各設定値の初期値を算出する、という流れで作業を進めることができる。
【0079】
このように、本実施形態で示した、画像形成装置1の検査用設定値取得方法によれば、不具合の現象発生に至る経緯を明確にするための方法を準備できることになり、万一不具合が発生した場合でも早期に原因に到達可能となる。また、上記のように初期値の算出が可能になることで、調整工程において必要な人的作業数を削減可能となり、初期値を正確に算出できた場合には調整自体を省略することも可能になるため、外乱(特に人の作業)による不具合の発生を予防して、コスト削減を可能にできる。
【0080】
また、上記のようにデータベースDBに、上記ログデータを保存しておくことで、例えば、製造ラインを有する工場内で取得された各画像形成装置1についてのログデータを、当該工場内のサーバーで一元管理することや、本社等の他事業所から当該サーバーにアクセスして随時参照すること等が可能になる。
【0081】
従って、本実施形態で示した、画像形成装置1の検査用設定値取得方法によれば、画像形成装置の製造ラインにおいて生産中又は組立後の実機に生じた不具合の原因を容易に解析することが可能になる。
【0082】
例えば、不具合の特定を製造ラインの責任者又は作業者本人が行えるようになり、不具合の原因がライン作業者の手順ミスか否かを当該責任者又は作業者本人が指摘改善可能になる。これにより、画像形成装置1の調整工程途中で発生した現象を詳細に把握可能になる。
【0083】
従来は、調整工程途中で発生した不具合は最終結果から推定するか、再現テストを実施して把握するしかなかったが、上記実施形態によれば、上記ログデータにより工程データを分析できるため、調整のための各設定に要した時間や設定による結果を集約して分析が可能になる。
【0084】
また、上記のログデータは画像形成装置1に備えられるHDD92に記憶されるため、画像形成装置1の電源切断時にデータが保持されるシステムを、新たな機構を追加せずに構成することが可能である。
【0085】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置の一実施形態として複合機を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、例えば、プリンター、コピー機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置でもよい。
【0086】
また、上記実施形態では、図1乃至図8を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0087】
50 検査用設定値取得システム
1 画像形成装置
10 制御ユニット
100 制御部
101 設定値調整部
1011 データ送受信部
1012 RIP部
1013 メンテナンス部
12 画像形成部
47 操作部
92 HDD
2 治具
200 制御ユニット
201 KCFCコマンド送信部
202 圧縮ログデータ受信部
203 SQLコマンド送信部
211 治具ツール
2101 情報処理装置側設定値収集プログラム
230 表示部
DB データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8