(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1基板および前記第2基板の各々の四隅の近傍には、前記一部の前記発光モジュールと前記他の一部の前記発光モジュールとを接続するためのモジュール間接続コネクターが配置されている、
請求項2に記載の照明装置。
前記一部の前記発光モジュールに設けられた複数の前記発光パネルと、前記他の一部の前記発光モジュールに設けられた複数の前記発光パネルとが直列接続されるか、並列接続されるかを切り替える、第1切替スイッチを備える、
請求項1または2に記載の照明装置。
前記一部の前記発光モジュールに設けられた複数の前記発光パネルに併せて前記他の一部の前記発光モジュールに設けられた複数の前記発光パネルも駆動するか、自モジュールに設けられた複数の前記発光パネルのみを駆動するかを切り替える、第2切替スイッチを備える、
請求項1から6のいずれかに記載の照明装置。
前記一部の前記発光モジュールに接続された前記発光モジュールにおいて、この先にさらに他のモジュールと接続する中継の状態とするか、この先にさらに他のモジュールと接続しない終端の状態とするかを切り替える、第3切替スイッチを備える、
請求項1から6のいずれかに記載の照明装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に基づいた各実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。各実施の形態の説明において、個数および量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数およびその量などに限定されない。各実施の形態の説明において、同一の部品および相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
【0010】
[実施の形態1]
(照明装置1)
図1は、本実施の形態における照明装置1を示す平面図である。
図1は、照明装置1に用いられる発光パネル10の背面19側(発光面とは反対側の面側)から照明装置1を見たときの様子を示している。
図2は、
図1中のII−II線に沿った矢視断面図である。図示上の便宜のため、
図1では照明装置1に用いられる発光パネル10が点線を用いて透過的に図示されている。
【0011】
図1および
図2に示すように、照明装置1は、発光モジュール100,200と、発光モジュール100,200同士を接続する配線ケーブル320(外配線部材)とを備える。
【0012】
(発光モジュール100)
発光モジュール100は、4枚の発光パネル10と、保持部材110と、基板120と、を含む。4枚の発光パネル10は、2×2の行列状(マトリックス状)に配列され、面方向に沿うように面状(同一平面上)に配置されている。4枚の発光パネル10の各々は、外周が略正方形状に形成され、同一の構成を有している。
【0013】
保持部材110は、表面111(
図2参照)および裏面112(
図2参照)を有し、板状の部材から構成されている。保持部材110の厚さは、たとえば1mmである。保持部材110は、アルミニウム(AL)またはSUS(Steel Use Stainless)等の金属材料から構成されてもよいし、樹脂材料から構成されてもよい。4枚の発光パネル10は、図示しない両面テープ等を用いて保持部材110の表面111にそれぞれ取り付けられる。
【0014】
基板120は、保持部材110の裏面112上に配置される。基板120上には、コネクター131,132,133,134,141,142が設けられ、ドライバー回路150(ドライバーIC:Driver Integrated Circuit)を含む駆動制御部などが実装されている。コネクター131には、ケーブル310(
図1参照)が取り付けられる。コネクター141(電気接続部)には、配線ケーブル320の一端が取り付けられる。コネクター142については、
図6を参照して後述する。
【0015】
(発光モジュール200)
発光モジュール200も、4枚の発光パネル10と、保持部材210と、基板220と、を含む。4枚の発光パネル10は、2×2の行列状(マトリックス状)に配列され、面方向に沿うように面状(同一平面上)に配置されている。4枚の発光パネル10の各々は、外周が略正方形状に形成され、同一の構成を有している。
【0016】
保持部材210は、表面211(
図2参照)および裏面212(
図2参照)を有し、板状の部材から構成されている。保持部材210の厚さは、たとえば1mmである。保持部材210は、アルミニウム(AL)またはSUS(Steel Use Stainless)等の金属材料から構成されてもよいし、樹脂材料から構成されてもよい。4枚の発光パネル10は、図示しない両面テープ等を用いて保持部材210の表面211にそれぞれ取り付けられる。
【0017】
基板220は、保持部材210の裏面212上に配置される。基板220上には、コネクター241が設けられる。基板220には、ドライバー回路150などは実装されていない。コネクター241(電気接続部)には、配線ケーブル320の他端が取り付けられる。コネクター141,241同士を配線ケーブル320が接続することによって、発光モジュール100に設けられた4枚の発光パネル10および発光モジュール200に設けられた4枚の発光パネル10同士は電気的に接続される。
【0018】
本実施の形態においては、基板120(第1基板)および基板220(第2基板)は、ドライバー回路150が基板120に実装されていることを除いて、ほとんどの構成部品が互いに共通化された構成を有している。本実施の形態においては、保持部材110,210も同一の構成(大きさおよび形状)を有し、8枚の発光パネル10も全て同一の構成(大きさおよび形状)を有している。
【0019】
図3を参照して、発光モジュール100においては、コネクター131、ドライバー回路150および4枚の発光パネル10は、電気的に接続されている(詳細は後述する)。外部の電源300からの電力は、ケーブル310(
図1参照)およびコネクター131を通して4枚の発光パネル10に供給される。
【0020】
発光モジュール200においては、コネクター241および4枚の発光パネル10は、電気的に接続されている。電源300からの電力は、発光モジュール100のコネクター131、ドライバー回路150、コネクター141、配線ケーブル320(
図1参照)およびコネクター241を通して4枚の発光パネル10に供給される。
【0021】
(発光パネル10)
本実施の形態の発光パネル10は、有機EL(Organic Electroluminecense)から構成される。発光パネル10は、複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)と拡散板とから面状の発光パネルとして構成されていてもよいし、冷陰極管等を用いて面状の発光パネルとして構成されていてもよい。
図4は、発光パネル10を示す平面図である。
図4は、発光パネル10の背面19の側から発光パネル10を見たときの様子を示している。
図5は、
図4中のV−V線に沿った矢視断面図である。
【0022】
図4および
図5を参照して、発光パネル10は、透明基板11(カバー層)、陽極14、有機層15、陰極16、封止部材17および絶縁層18を含む。透明基板11は、発光パネル10の表面12(発光面)を形成している。陽極14、有機層15および陰極16は、透明基板11の裏面13上に順次積層される。封止部材17は、発光パネル10の背面19を形成している。
【0023】
透明基板11は、たとえば各種のガラス基板から構成される。透明基板11を構成する部材としては、PET(Polyethylene Terephthalate)またはポリカーボネイト等のフィルム基板が用いられてもよい。陽極14は、透明性を有する導電膜である。陽極14を形成するためには、スパッタリング法等によって、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)等が透明基板11上に成膜される。フォトリソグラフィ法等によりITO膜が所定の形状にパターニングされることによって、陽極14が形成される。陽極14は、電極取出部21(陽極用)および電極取出部22(陰極用)を形成するために、パターニングによって2つの領域に分割されている。
【0024】
有機層15(発光部)は、電力を供給されることによって光(可視光)を生成することができる。有機層15は、単層の発光層から構成されていてもよく、正孔輸送層、発光層、正孔阻止層、および電子輸送層などが順次積層されることによって構成されていてもよい。陰極16は、たとえばアルミニウム(AL)である。陰極16は、真空蒸着法等によって有機層15を覆うように形成される。陰極16を所定の形状にパターニングするために、真空蒸着の際にはマスクが用いられるとよい。
【0025】
陰極16と陽極14とが短絡しないように、陰極16と電極取出部21側の陽極14との間に絶縁層18が設けられる。陰極16の絶縁層18が設けられる側とは反対側の部分は、電極取出部22側の陽極14に接続される。絶縁層18は、たとえばスパッタリング法を用いてSiO
2などが成膜された後、フォトリソグラフィ法等を用いて陽極14と陰極16とを互いに絶縁する箇所を覆うように所望のパターンに形成される。
【0026】
封止部材17は、絶縁性を有する樹脂またはガラス基板などから構成される。封止部材17は、有機層15を水分等から保護するために形成される。封止部材17は、陽極14、有機層15、および陰極16(発光パネル10の内部に設けられる部材)の略全体を透明基板11上に封止する。陽極14の一部は、電気的な接続のために、封止部材17から露出している。
【0027】
陽極14の封止部材17から露出している(
図5左側の)部分は、電極取出部21(陽極用)を構成する。電極取出部21と陽極14とは互いに同じ材料で構成される。電極取出部21は、発光パネル10の外周に位置する(
図4参照)。陽極14の封止部材17から露出している(
図5右側の)部分は、電極取出部22(陰極用)を構成する。電極取出部22と陽極14とは互いに同じ材料で構成される。電極取出部22も、発光パネル10の外周に位置する(
図4参照)。
【0028】
電極取出部21および電極取出部22は、有機層15を挟んで相互に反対側に位置している。隣り合う電極取出部21および電極取出部22同士の間には、分割領域20(
図4参照)が形成されている。電極取出部21および電極取出部22には、電極部材(
図6〜
図8における電極部材171,172)がそれぞれ取り付けられる。
【0029】
(発光モジュール100の詳細構造)
図6は、発光モジュール100を保持部材110の裏面112側から見た平面図である。
図7は、
図6中のVII−VII線に沿った矢視断面図である。
図8は、
図7中のVIII線で囲まれる領域を拡大して示す断面図である。図示上の便宜のため、
図6では発光パネル10が点線を用いて透過的に図示されている。
【0030】
図6を参照して、上述のとおり、発光モジュール100は、4枚の発光パネル10、保持部材110および基板120を含む。
図3および
図4を参照して上述したとおり、発光パネル10の外周には、電極取出部21(
図7参照)および電極取出部22(
図7,
図8参照)が設けられている。
【0031】
電極取出部21上には、電極部材171が設けられ、電極取出部22上には、電極部材172が設けられる。
図7に示すように、電極部材171は、平板部173と、平板部173から起立する棒状部175とを有する。平板部173は、電極取出部21上に配置される。平板部173および電極取出部21同士が銀ペースト等の導電部材(図示せず)を用いて接合されることによって、電極取出部21および電極部材171同士は電気的に接続される。
【0032】
図7および
図8に示すように、電極部材172は、平板部174と、平板部174から起立する棒状部176とを有する。平板部174は、電極取出部22上に配置される。平板部174および電極取出部22同士が銀ペースト等の導電部材181(
図8参照)を用いて接合されることによって、電極取出部22および電極部材172同士は電気的に接続される。
【0033】
発光パネル10を保持する保持部材110には、棒状部175,176に対応する孔117,118(
図7参照)が設けられている。電極部材171,172が発光パネル10の電極取出部21,22にそれぞれ取り付けられ、発光パネル10が保持部材110に取り付けられた状態においては、棒状部175,176は孔117,118を通りぬけて、保持部材110の裏面112(
図8参照)から突出する。
【0034】
保持部材110の裏面112上には、L字状の形状(
図6参照)を有する配線PCB161,162(PCB:Printed Circuit Board)が設けられる。配線PCB161,162(内配線部材)は、各々の端部同士が対向し、保持部材110の裏面112上で発光パネル10の外周に沿うように略正方形状に配置される(
図6参照)。配線PCB161,162は、図示しない配線パターンを有しており、電極部材171,172の棒状部175,176は、銀ペースト等の導電部材180(
図8参照)を用いて配線PCB161,162の配線パターンに接続される。
【0035】
基板120(
図6参照)上には、コネクター131,132,133,134,141,142,152が設けられ、ドライバー回路150が実装されている。コネクター131には、ケーブル310(
図1参照)が接続される。コネクター141(電気接続部)には、配線ケーブル320の一端が取り付けられる。コネクター132,133,134,142は、必要に応じて基板120上に設けられているとよい。
【0036】
コネクター152には、陽極用の配線ワイヤー191および陰極用の配線ワイヤー192がそれぞれ接続される。配線ワイヤー191,192は、配線PCB161,162に接続され、配線PCB161,162に設けられた配線パターンおよび電極部材171,172を通して発光パネル10に電気的に接続される。配線ワイヤー191,192、配線PCB161,162および電極部材171,172によって、コネクター152は、4枚の発光パネル10に電気的に接続される。電源300(
図3参照)からの電力は、ケーブル310(
図1参照)、コネクター131、ドライバー回路150、コネクター152、配線PCB161,162および電極部材171,172を通して、4枚の発光パネル10に供給される。
【0037】
発光モジュール200(
図1,
図2参照)の保持部材210の裏面212上にも、配線PCB161,162と同様な構成を有する配線PCB(図示せず)が配線PCB161,162と同様に配置される。発光モジュール200の配線PCBは、電極部材171,172と同様な構成を有する電極部材を用いて4枚の発光パネル10に電気的に接続されるとともに、配線PCB161,162の場合と同様に、陽極用および陰極用の配線ワイヤーを用いてコネクター152と同様なコネクターに接続される。当該構成により、コネクター152と同様なコネクターは、4枚の発光パネル10に電気的に接続される。外部の電源300(
図3参照)からの電力は、ケーブル310(
図1参照)、コネクター131、ドライバー回路150、コネクター141、コネクター241、コネクター152と同様な図示しないコネクター、図示しない配線PCBおよび図示しない電極部材を通して、4枚の発光パネル10に供給される。
【0038】
(作用および効果)
図1を参照して、以上のように構成される照明装置1においては、発光モジュール100に設けられたドライバー回路150が電源300からの電力を駆動電流に変換し、発光モジュール100に設けられた4枚の発光パネル10と、発光モジュール200に設けられた4枚の発光パネル10とに駆動電流を供給してこれらを駆動制御する。8枚の発光パネル10の有機層15で生成された光は、陽極14および透明基板11を通して、表面12(発光面)から外部に取り出される。
【0039】
発光モジュール200の基板220にドライバー回路150が実装されていなくても、発光モジュール100に設けられたドライバー回路150からの電力供給によって、発光モジュール200に設けられた4枚の発光パネル10は駆動制御されることができる。本実施の形態の照明装置1においては、2つの発光モジュールに対して1つのドライバー回路150が設けられ、1つのドライバー回路150が2つの発光モジュールを駆動制御する。
【0040】
ドライバー回路150が実装された2枚の基板を準備して、これらの基板を2つの発光モジュールにそれぞれ用いたとする。この場合、同一の基板を2枚準備すればよいため製造上の効率を上げることはできるものの、一方の基板に実装されたドライバー回路150は使用されないこととなる。ドライバー回路150等を含む駆動制御部は、一般的には他の部品に比べて値段が高い。
【0041】
したがって本実施の形態のように、ドライバー回路150を駆動制御に必要な分だけ複数のうちの一部の発光モジュール(発光モジュール100)に搭載し、複数のうちの他の一部の発光モジュール(発光モジュール200)にはドライバー回路150を搭載しないことによって、より少ない部品点数で照明装置を構成でき、ひいてはその照明装置を安価に製造することも可能となる。
【0042】
[第1変形例]
図3に示すように、照明装置1の発光モジュール100は、切替スイッチ30を備えていてもよい。発光モジュール100の4枚の発光パネル10は直列接続され、発光モジュール200の4枚の発光パネル10も直列接続されている。切替スイッチ30を直列接続状態にすることで、8枚の発光パネル10の全てを直列接続することが可能となる。切替スイッチ30を並列接続状態にすることで、発光モジュール100の4枚の発光パネル10と発光モジュール200の4枚の発光パネル10とは並列接続される。
【0043】
必要に応じて切替スイッチ30を作動させることによって、直列接続と並列接続とを切り替えることが可能となる。切替スイッチ30が設けられていない場合、8枚の発光パネル10は、直列接続されていてもよいし、並列接続されていてもよいし、直列と並列とが組み合わされて接続されていてもよい。
【0044】
[第2変形例]
図9〜
図14を参照して、本変形例における照明装置1Aについて説明する。
図9は、照明装置1Aを示す平面図である。
図10は、照明装置1Aの電気構成を示すブロック図である。
図9および
図10に示すように、照明装置1Aは、発光モジュール100A,200Aと、発光モジュール100A,200A同士を接続する配線ケーブル320(外配線部材)とを備える。
【0045】
図11は、発光モジュール100Aに設けられる基板120A(第1基板)を模式的に示す図である。
図12は、発光モジュール200Aに設けられる基板220A(第2基板)を模式的に示す図である。
図10〜
図12に示すように、基板120Aと基板220Aとは、ドライバー回路150が基板120Aに実装されていることを除いて、全部の構成部品が互いに共通化された構成を有している。
【0046】
図10および
図11に示すように、基板120Aは、コネクター131,132,133,134,141,142,143,144,152(
図11参照)およびドライバー回路150を有する。
図10および
図12に示すように、基板220Aは、コネクター231,232,233,234,241,242,243,244,252(
図13参照)を有する。基板120Aの各コネクターは、基板220Aの各コネクターに対応している。
【0047】
基板120Aのコネクター131〜134は、基板120Aの四辺にそれぞれ沿うように配置され、基板120Aの四辺のそれぞれに対して平行な位置関係となるように延びている。コネクター131,132とコネクター133,134とは、基板120Aの中心に対して点対象の位置関係となるように配置され、コネクター131,132の配線(ピン配置)とコネクター133,134の配線(ピン配置)とは、互いに逆向きとなるように構成されている。
【0048】
コネクター141〜144は、基板120Aの四隅のそれぞれの近傍に配置されている。コネクター141〜144もコネクター131〜134と同様に、コネクター141,142とコネクター143,144とが基板120Aの中心に対して点対象の位置関係となるように配置され、これらの各コネクターの配線(ピン配置)も、互いに逆向きとなるように構成されている。
【0049】
図11中の白抜き矢印は、各コネクターにケーブル等が抜き差しされる方向を模式的に示している。コネクター131,141には、ケーブル等をこれらのコネクターに対して同じ方向に沿って抜き差しすることができる。コネクター132,142にも、ケーブル等をこれらのコネクターに対して同じ方向に沿って抜き差しすることができる。コネクター133,143にも、ケーブル等をこれらのコネクターに対して同じ方向に沿って抜き差しすることができる。コネクター134,144にも、ケーブル等をこれらのコネクターに対して同じ方向に沿って抜き差しすることができる。
【0050】
コネクター131,132は、電力供給コネクター(入力側)(
図11参照)として機能することができる。コネクター133,134は、電力供給コネクター(出力側)(
図11参照)として機能することができる。本変形例では、発光モジュール100Aの外部から発光モジュール100Aに電力を供給するために、コネクター131が用いられる(
図9および
図10参照)。
【0051】
コネクター141,142は、モジュール間接続コネクター(入力側)(
図11参照)として機能することができる。コネクター143,144は、モジュール間接続コネクター(出力側)(
図11参照)として機能することができる。本変形例では、発光モジュール100Aおよび発光モジュール200A同士を接続するために、コネクター144が用いられる(
図9および
図10参照)。
【0052】
コネクター152は、パネル配線接続コネクター(
図11参照)として機能することができる。
図10に示すように、コネクター152を通して、発光モジュール100Aの4枚の発光パネル10に電力を供給することができる。コネクター152の機能は、上述の実施の形態1におけるコネクター152(
図6参照)の機能に対応している。
【0053】
基板220Aのコネクター231〜234,241〜244は、基板120Aのコネクター131〜134,141〜144と同様の構成を有し、基板120Aのコネクター131〜134,141〜144と同様に配置される。仮に、ドライバー回路150が基板220Aに設けられている場合、コネクター231,232は、電力供給コネクター(入力側)として機能することができ、コネクター233,234は、電力供給コネクター(出力側)として機能することができる。本変形例では、照明装置1Bの基板220Aにドライバー回路150が設けられていないため、コネクター231〜234は、ドライバー回路150を実装可能な位置で電気的に非接続な状態(OPEN状態)となっている。
【0054】
一方で、ドライバー回路150が基板220Aに設けられていなくても、コネクター241,242は、モジュール間接続コネクター(入力側)として機能することができ、コネクター243,244は、モジュール間接続コネクター(出力側)として機能することができる。本変形例では、発光モジュール100Aおよび発光モジュール200A同士を接続するために、コネクター242が用いられる(
図9および
図10参照)。コネクター252は、パネル配線接続コネクターとして機能することができる。
図10に示すように、コネクター252を通して、発光モジュール200Aの4枚の発光パネル10に電力を供給することができる。
【0055】
基板120Aのコネクター144と基板220Aのコネクター242とは、配線ケーブル320を用いて接続される。上述のとおり、基板120Aのコネクター144は、基板120Aのコネクター142とピン配置が逆向きとなっている。基板120Aおよび基板220Aの各コネクターは同一の構成を有しているため、コネクター142のピン配置と基板220Aのコネクター242のピン配置とは同じ向きである。つまり、基板120Aのコネクター144と基板220Aのコネクター242とは、ピン配置が逆向きになっているため、配線ケーブル320をねじることなく、基板120Aのコネクター144と基板220Aのコネクター242とを接続することが可能となっている。
【0056】
図13を参照して、基板120Aは、基板220A(
図14参照)との間でコネクターなどの部品をより一層共用しやすいように、3つのSW1〜SW3で回路構成を切り替えることが可能なように構成されている。本変形例の照明装置1A(
図10参照)においては、発光モジュール100A,200Aの計8枚の発光パネル10が直列接続され、かつ発光モジュール100Aに設けられたドライバー回路150が発光モジュール200Aの4枚の発光パネル10も駆動するため、SW1〜SW4は「他モジュールのパネルも駆動(直列)」の状態を形成している。
【0057】
必要に応じて、SW1〜SW4は、「自モジュールのパネルだけ駆動」の状態を形成していてもよいし、「他モジュールのパネルも駆動(並列)」の状態を形成していてもよい。前者の場合は、発光モジュール100Aの4枚の発光パネル10のみが駆動される。後者の場合は、ドライバー回路150は発光モジュール200Aの4枚の発光パネル10も駆動し、直列接続された発光モジュール100Aの4枚の発光パネル10と直列接続された発光モジュール200Aの4枚の発光パネル10とは並列接続される。
【0058】
図14を参照して、基板220Aも、3つのSW1〜SW3で回路構成を切り替えることが可能なように構成されている。本変形例の照明装置1A(
図10参照)においては、発光モジュール200Aは発光モジュール100Aにのみ接続されて他のモジュールには接続されていないため、SW1〜SW4は「終端(この先のさらに他のモジュール無し・直列)」の状態を形成している。
【0059】
必要に応じて、SW1〜SW4は、「中継(この先のさらに他のモジュールに接続・直列)」の状態を形成していてもよいし、「中継(この先のさらに他のモジュールに接続・並列)」の状態を形成していてもよいし、「終端(この先のさらに他のモジュール無し・並列)」の状態を形成していてもよい。ここで言う「中継」は、発光モジュール200Aが発光モジュール100A以外のさらに他のモジュールに接続され、発光モジュール200Aがいわゆる中継モジュールとして機能する場合に選択される状態である。
【0060】
ドライバー回路150が基板120Aに実装されていることを除いて基板120Aおよび基板220Aの全部の構成部品が互いに共通化されていることによって、製造上の効率を上げることができ、部品点数が少ない分、製造費用の低減を図ることも可能となる。発光モジュール100A,200A以外にも多数の発光モジュールを配列する場合、四方および四隅に配置された各コネクターを有効に活用することによって、レイアウト上の利便性も向上させることができる。
【0061】
本変形例においては回路構成を切り替え可能なように、基板120Aおよび基板220AにSW1〜SW3がそれぞれ設けられる。SW1〜SW3は、必要に応じて設けられるとよい。SW1〜SW3が設けられない場合、必要とされる回路構成に応じて、ランド部を設けて配線同士を半田付けしたり、ジャンパー線で配線同士を接続したりするとよい。駆動に用いられないコネクターは、各基板上に予め設けられないようにしてもよい。製造費用のさらなる低減を図ることが可能となる。
【0062】
[第3変形例]
図15〜
図18を参照して、本変形例における照明装置1Bについて説明する。
図15は、照明装置1Bを示す平面図である。
図16は、照明装置1Bの電気構成を示すブロック図である。
図15および
図16に示すように、照明装置1Bは、発光モジュール100A,200Bおよび図示しない他の発光モジュールと、発光モジュール100A,200B同士を接続する配線ケーブル320(外配線部材)とを備える。
【0063】
発光モジュール100Aおよび発光モジュール100Aに用いられる基板120A(第1基板)は、上述の第2変形例におけるそれらと同様の構成を有している。基板120AにおけるSW1〜SW4は、「他モジュールのパネルも駆動(並列)」(
図13参照)の状態を形成しており、直列接続された発光モジュール100Aの4枚の発光パネル10と直列接続された発光モジュール200Aの4枚の発光パネル10とは並列接続されている。
【0064】
図17は、発光モジュール200Bに設けられる基板220B(第2基板)を模式的に示す図である。
図15〜
図17に示すように、基板120Aと基板220Bとは、ドライバー回路150が基板120Aに実装されコネクター131〜134が基板120Aにのみ設けられていることを除いて、構成部品が互いに共通化された構成を有している。基板120Aのコネクター141,142,143,144,152(
図11参照)は、基板220Bのコネクター241,242,243,244,252(
図17参照)に対応している。
【0065】
図18を参照して、基板220Bは、2つのSW3,SW4で回路構成を切り替えることが可能なように構成されている。本変形例の照明装置1B(
図10参照)においては、発光モジュール200Aは発光モジュール100Aだけでなく他のモジュール(図示せず)にも接続されているため、SW1〜SW4は「中継(この先のさらに他のモジュールに接続・並列)」の状態を形成している。必要に応じて、SW3,SW4は、「中継(この先のさらに他のモジュールに接続・直列)」の状態を形成していてもよいし、「終端(この先のさらに他のモジュール無し・並列)」の状態を形成していてもよいし、「終端(この先のさらに他のモジュール無し・並列)」の状態を形成していてもよい。
【0066】
ドライバー回路150が基板120Aに実装されコネクター131〜134が基板120Aにのみ設けられていることを除いて基板120Aおよび基板220Bの構成部品が互いに共通化されていることによって、製造上の効率を上げることができ、部品点数が少ない分製造費用の低減を図ることも可能となっている。本変形例においても基板220BのSW3,SW4は、必要に応じて設けられるとよい。
【0067】
[実施の形態2]
図19を参照して、照明装置1Cは、9枚の発光モジュールを備える。9枚の発光モジュールは、3×3の行列状(マトリックス状)に配列され、面方向に沿うように面状(同一平面上)に配置されている。
【0068】
発光モジュール100A,100B,100Cには、ケーブル311,312,313を通して電力がそれぞれ供給される。発光モジュール100A,100B,100Cの基板上には、ドライバー回路150が設けられている。発光モジュール200A1,200A2,200B1,200B2,200C1,200C2の基板上には、ドライバー回路150は設けられていない。
【0069】
発光モジュール100Aは、配線ケーブル321,322(外配線部材)によって発光モジュール200A1,200A2に順に接続される。発光モジュール100Bは、配線ケーブル323,324(外配線部材)によって発光モジュール200B1,200B2に順に接続される。発光モジュール100Cは、配線ケーブル325,326(外配線部材)によって発光モジュール200C1,200C2に順に接続される。
【0070】
発光モジュール200A1,200A2,200B1,200B2,200C1,200C2にドライバー回路150が設けられていなくても、発光モジュール100Aのドライバー回路150は、発光モジュール100A,200A1,200A2の発光パネル10を駆動制御し、発光モジュール100Bのドライバー回路150は、発光モジュール100B,200B1,200B2の発光パネル10を駆動制御し、発光モジュール100Cのドライバー回路150は、発光モジュール100C,200C1,200C2の発光パネル10を駆動制御することができる。
【0071】
ドライバー回路150を駆動制御に必要な分だけ複数のうちの一部の発光モジュール(発光モジュール100A,100B,100C)に搭載し、複数のうちの他の一部の発光モジュール(発光モジュール200A1,200A2,200B1,200B2,200C1,200C2)にはドライバー回路150を搭載しないことによって、より少ない部品点数で照明装置1Cを構成でき、ひいては照明装置1Cを安価に製造することも可能となる。
【0072】
[実施の形態3]
図20を参照して、照明装置1Dは、9枚の発光モジュールを備える。9枚の発光モジュールは、3×3の行列状(マトリックス状)に配列され、面方向に沿うように面状(同一平面上)に配置されている。
【0073】
発光モジュール100Aには、ケーブル315を通して電力がそれぞれ供給される。発光モジュール100Aの基板上には、ドライバー回路150が設けられている。発光モジュール200A〜200Hの基板上には、ドライバー回路150は設けられていない。発光モジュール100Aは、配線ケーブル321〜328(外配線部材)によって発光モジュール200A〜200Hに順に接続される。
【0074】
発光モジュール200A〜200Hにドライバー回路150が設けられていなくても、発光モジュール100Aのドライバー回路150は、発光モジュール100A,200A〜200Hの発光パネル10を駆動制御することができる。
【0075】
ドライバー回路150を駆動制御に必要な分だけ複数のうちの一部の発光モジュール(発光モジュール100A)に搭載し、複数のうちの他の一部の発光モジュール(発光モジュール200A〜200H)にはドライバー回路150を搭載しないことによって、より少ない部品点数で照明装置1Cを構成でき、ひいては照明装置1Dを安価に製造することも可能となる。
【0076】
以上、本発明に基づいた各実施の形態について説明したが、今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。