(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ボックス底部、ボックス本体、第1接続機構及び第2接続機構を有し、前記第1接続機構はボックス本体の上部に設けられ、乳首と嵌合接続することができ、前記ボックス本体は前記第2接続機構により哺乳瓶と嵌合接続することができる粉乳ボックスであって、粉乳出口が更に設けられ、前記ボックス本体には操作部を有し、操作部を操作することにより、ボックス本体を粉乳ボックスと接続して使用される哺乳瓶に対して縦方向に相対運動させることができ、運動により第1動作位置と第2動作位置を形成し、前記ボックス本体が前記第1動作位置まで縦方向に相対運動する場合、前記粉乳出口が閉状態にあり、前記ボックス本体がボックス底部とともに哺乳瓶の内部キャビティと密封で隔離可能な粉乳収容キャビティを形成し、前記ボックス本体が前記第2動作位置まで縦方向に相対運動する場合、前記粉乳出口が開状態にあり、前記粉乳ボックスと哺乳瓶との間に、前記粉乳出口により外部と密封で隔離する、調乳するための粉乳通路を形成し、且つ該粉乳通路により外部と密封で隔離する、哺乳瓶から乳首へのミルク通路を形成し、前記粉乳出口は前記ボックス本体の下部に設けられるか又は前記粉乳出口は前記ボックス本体の下端口であり、
前記粉乳出口が前記ボックス本体の下部に設けられる場合、前記粉乳出口は前記ボックス底部の辺縁まで延伸し、前記ボックス本体と前記ボックス底部とは一体成形されてなり、前記第2接続機構は、前記ボックス本体の外壁に設けられ、前記粉乳出口と第1接続機構との間に位置する雄ねじであり、且つ螺入により前記縦方向の相対運動を実現し、前記ボックス本体を縦方向に相対運動させることにより前記粉乳出口が哺乳瓶の瓶口の内壁で遮断される場合、粉乳ボックスは前記第1動作位置にあり、前記ボックス本体を縦方向に相対運動させることにより前記粉乳出口と哺乳瓶の瓶口の内壁とをずれるようにする場合、粉乳ボックスの内部キャビティと哺乳瓶の内部キャビティは前記粉乳出口により連通されるようになり、粉乳ボックスは前記第2動作位置にある、特徴1又は
前記ボックス本体と前記ボックス底部とは一体成形されてなり、前記粉乳出口は前記ボックス底部の辺縁まで延伸し、前記ボックス本体と第2接続機構とは可動に接続され、両者は縦方向のピストン式相対運動を行うことができ、該ピストン式相対運動により前記粉乳出口が前記第2接続機構の内壁で遮断される場合、粉乳ボックスは前記第1動作位置にあり、該ピストン式相対運動により前記粉乳出口と第2接続機構の内壁とをずれるようにする場合、粉乳ボックスの内部キャビティと哺乳瓶の内部キャビティは前記粉乳出口により連通されるようになり、粉乳ボックスは前記第2動作位置にある、特徴2を有し、
前記粉乳出口が前記ボックス本体の下端口である場合、前記ボックス底部の前記ボックス本体の下端口の外縁よりも外側に設けられる外輪環状ベルトには、哺乳瓶の内部キャビティと連通可能な抜け穴が設けられ、前記ボックス本体と第2接続機構とはねじで接続され、前記縦方向の相対運動は螺入式の相対運動であり、前記ボックス底部の辺縁から哺乳瓶の瓶口の辺縁又は第2接続機構に接続可能な第3接続機構が延出され、前記粉乳出口が前記ボックス底部の上表面で遮断されるまで、前記ボックス本体がボックス底部の方向へ螺入される場合、粉乳ボックスは前記第1動作位置にあり、前記粉乳出口の辺縁が前記第2接続機構で係止されて続いて螺入することができなくなるまで、前記ボックス本体がボックス底部から離れる方向へ螺入される場合、粉乳ボックスは前記第2動作位置にあり、粉乳出口が開けられ、前記抜け穴と粉乳出口とが連通状態にあり、それにより哺乳瓶の内部キャビティと粉乳ボックスの内部キャビティとは連通するようになる粉乳ボックス。
前記第2接続機構の内表面には階段状に配列された第1ショルダーと第2ショルダーとが設けられ、前記第2シールリングの第2上端面には少なくとも1輪の第1突起が設けられ、第2上端面と第2下端面との間には側面を有し、該側面の第2下端面に近づく下部から突出台が延出され、第2下端面には第2突起が設けられ、粉乳ボックスが第2動作位置にある場合、前記第1突起は前記第1ショルダーと接触して変形が発生し、それにより前記ミルク通路と外部との間の密封を強化し、前記突出台は前記第2ショルダーと接触して変形が発生し、それによりミルクが第2シールリングの前記側面に漏れることを回避し、粉乳ボックスが第1動作位置にある場合、前記第2突起は前記ボックス底部の前記抜け穴以内の部分と接触して変形が発生し、それにより前記粉乳収容キャビティと哺乳瓶の内部キャビティとの間の密封隔離を強化する、請求項7に記載の粉乳ボックス。
前記第2シールリングの第2下端面には第3突起が更に設けられ、粉乳ボックスが第1動作位置にある場合、該第3突起は前記第3接続機構の上表面と接触して変形が発生し、且つその変形量は前記第2突起とボックス底部との接触部での変形量よりも小さい、請求項8に記載の粉乳ボックス。
【発明の概要】
【0005】
本発明は上記従来技術が存在する調乳ステップの簡素化が不十分である問題を解決するとともに、粉乳ボックスの操作を制御し難く、粉乳ボックスと哺乳瓶との間の密封性が悪く、粉乳が残留し易い等の問題を解決する粉乳ボックスを提供することを目的とする。
【0006】
本発明は以下の技術的手段により上記技術問題を解決する。
【0007】
ボックス底部、ボックス本体、第1接続機構及び第2接続機構を有し、前記第1接続機構はボックス本体の上部に設けられ、乳首と嵌合接続することができ、前記ボックス本体は前記第2接続機構により哺乳瓶と嵌合接続することができる粉乳ボックスであって、粉乳出口が更に設けられ、前記ボックス本体には操作部を有し、操作部を操作することにより、ボックス本体を粉乳ボックスと接続して使用される哺乳瓶に対して縦方向に相対運動させることができ、運動により第1動作位置と第2動作位置を形成し、前記ボックス本体が前記第1動作位置まで縦方向に相対運動する場合、前記粉乳出口が閉状態にあり、前記ボックス本体がボックス底部とともに哺乳瓶の内部キャビティと密封で隔離可能な粉乳収容キャビティを形成し、前記ボックス本体が前記第2動作位置まで縦方向に相対運動する場合、前記粉乳出口が開状態にあり、前記粉乳ボックスと哺乳瓶との間に、前記粉乳出口により外部と密封で隔離する、調乳するための粉乳通路を形成し、且つ該粉乳通路により外部と密封で隔離する、哺乳瓶から乳首へのミルク通路を形成する。運動の形式により粉乳ボックスの2つの異なる動作位置を形成し、第1動作位置にある場合、粉乳ボックスに粉乳を充填することができ、調乳する必要がある時、第2動作位置に切り替え、粉乳ボックスにおける粉乳は粉乳出口を介して哺乳瓶における湯と融合することにより、調乳することができ、第1動作位置から第2動作位置に切り替える時、ミルク通路が外部と密封で隔離するので、調乳する際及びミルクを飲む際、いずれかの部材を着脱する必要がないから、ステップを極めて簡素化させる。
【0008】
好ましくは、前記ボックス本体と前記ボックス底部とは一体成形されてなり、前記粉乳出口は前記ボックス本体の下部に設けられるとともに前記ボックス底部の辺縁まで延伸し、前記第2接続機構は、前記ボックス本体の外壁に設けられ、前記粉乳出口と第1接続機構との間に位置する雄ねじであり、且つ螺入により前記縦方向の相対運動を実現し、前記ボックス本体を縦方向に相対運動させることにより前記粉乳出口が哺乳瓶の瓶口の内壁で遮断される場合、粉乳ボックスは前記第1動作位置にあり、前記ボックス本体を縦方向に相対運動させることにより前記粉乳出口と哺乳瓶の瓶口の内壁とをずれるようにする場合、粉乳ボックスの内部キャビティと哺乳瓶の内部キャビティは前記粉乳出口により連通されるようになり、粉乳ボックスは前記第2動作位置にある。この手段において、第2接続機構はボックス本体の外壁に設けられ、直接に哺乳瓶とねじで接続することができ、構造がより簡単である。
【0009】
好ましくは、前記ボックス本体と前記ボックス底部とは一体成形されてなり、前記粉乳出口は前記ボックス本体の下部に設けられるとともに前記ボックス底部の辺縁まで延伸し、前記ボックス本体と第2接続機構とは可動に接続され、両者は縦方向のピストン式相対運動を行うことができ、該ピストン式相対運動により前記粉乳出口が前記第2接続機構の内壁で遮断される場合、粉乳ボックスは前記第1動作位置にあり、該ピストン式相対運動により前記粉乳出口と第2接続機構の内壁とをずれるようにする場合、粉乳ボックスの内部キャビティと哺乳瓶の内部キャビティは前記粉乳出口により連通されるようになり、粉乳ボックスは前記第2動作位置にある。縦方向にピストン運動を行うので、構造上で実現し易く、操作も容易且つ正確であり、且つ粉乳ボックスのボックス底部は一体式のものであるので、湯が粉乳と融合し、且つ調乳装置を揺らす時、湯でボックス底部を十分に洗い流すことができ、粉乳の残留がない。
【0010】
より好ましくは、前記第2接続機構には上端口から下部へ延伸する少なくとも1つの溝が設けられ、前記溝には第1係止位置と第2係止位置とが設けられ、第2係止位置は溝底部にあり、前記ボックス本体の外壁には支持ロッドが設けられ、各溝はそれぞれ1つの支持ロッドに対応し、前記支持ロッドは前記第2接続機構の上端口で前記溝内に嵌め込まれて摺動することができ、前記ピストン式相対運動により粉乳ボックスが第1動作位置にある場合、前記支持ロッドは第1係止位置に係止され、前記ピストン式相対運動により粉乳ボックスが第2動作位置にある場合、前記支持ロッドは第2係止位置に係止される。ボックス本体の下部に設けられた粉乳出口が前記ボックス底部の辺縁まで延伸し、即ち粉乳出口の下縁がボックス底部の上表面の辺縁であるので、粉乳ボックスが第2動作位置にある場合、粉乳が粉乳出口により湯と融合する時、遮断されることがない。ボックス本体と第2接続機構は溝内で摺動するように相対運動し、構造が簡単であり、操作する時、第1係止位置と第2係止位置の存在により、第1動作位置又は第2動作位置に正確に移行するか否かを明らかに識別することができ、操作の正確性を向上させ、盲目的操作を回避する。
【0011】
より好ましくは、前記ボックス本体の外壁には、前記粉乳出口の上縁よりも上に第1ソフト突出リングが設けられ、前記第1ソフト突出リングは粉乳ボックスの第1動作位置にある場合前記第2係止位置よりも下の位置にあり、それにより、粉乳ボックスが前記第1動作位置にある場合、粉乳収容キャビティと外部との間の密封隔離を実現し、前記ボックス本体の外壁には、前記粉乳出口の下縁よりも下に第2ソフト突出リングが設けられ、それにより、粉乳ボックスが前記第1動作位置にある場合、粉乳収容キャビティと哺乳瓶の内部キャビティとの間の密封隔離を実現する。
【0012】
より好ましくは、前記ボックス本体の外壁には第1ストッパリブと第2ストッパリブとが設けられ、前記第2接続機構の内壁には前記第1ストッパリブ又は第2ストッパリブを係合するための環状凹溝が設けられ、前記ピストン式相対運動により前記第1動作位置に達した場合、前記第2ストッパリブは前記環状凹溝内に係合され、前記ピストン式相対運動により前記第2動作位置に達した場合、前記第1ストッパリブは前記環状凹溝内に係合される。
【0013】
好ましくは、前記ボックス本体と第2接続機構とはねじで接続され、前記縦方向の相対運動は螺入式の相対運動であり、前記粉乳出口は前記ボックス本体の下端口であり、前記ボックス底部の辺縁から哺乳瓶の瓶口の辺縁又は第2接続機構に接続可能な第3接続機構が延出され、前記ボックス底部の外輪環状ベルトには、哺乳瓶の内部キャビティと連通可能な抜け穴が設けられ、前記粉乳出口が前記ボックス底部の上表面で遮断されるまで、前記ボックス本体がボックス底部の方向へ螺入される場合、粉乳ボックスは前記第1動作位置にあり、前記粉乳出口の辺縁が前記第2接続機構で係止されて続いて螺入することができなくなるまで、前記ボックス本体がボックス底部から離れる方向へ螺入される場合、粉乳ボックスは前記第2動作位置にある。該手段において、ボックス本体の下端口を前記粉乳出口とし、ボックス本体を螺入することにより固定されたボックス底部で粉乳出口が遮断されて粉乳収容キャビティを形成するので、構造の設計が簡単で、プロセスにおいても実現されやすい。操作する場合、ボックス底部の方向へ続いて螺入できない(ボックス底部で遮断される)位置までボックス本体を螺入すると、第1動作位置に達したと判断できるので、第1動作位置に達したか否かを判断しにくいから粉乳出口が完全に遮断されない時に粉乳を入れることが発生することを回避し、操作の正確性を向上させる。第1動作位置から第2動作位置に移行する場合、第2接続機構でボックス本体の下端口の辺縁を係止することにより、螺入程度を制限する作用を果たし、同時に第2動作位置に入っていると示され、盲目的操作を回避する。
【0014】
好ましくは、前記第2接続機構と哺乳瓶の瓶口との接触部には第1シールリングが設けられ、該第1シールリングは第1上端面と該第1上端面と対向する第1下端面とを有し、前記第1上端面は前記第2接続機構の内表面と接触して変形が発生し、第1下端面は哺乳瓶の瓶口と直接または間接的に当接することにより、哺乳瓶と外部との間の密封、及び前記ミルク通路と外部との間の密封を実現する。
【0015】
好ましくは、前記ボックス本体の下端口にはボックス本体とともに運動する第2シールリングが設けられ、該第2シールリングは第2上端面と該第2上端面と対向する第2下端面とを有し、粉乳ボックスが第1動作位置にある場合、前記第2下端面はボックス底部と接触して変形が発生し、それにより前記粉乳収容キャビティと哺乳瓶及び外部との間の密封を実現し、粉乳ボックスが第2動作位置にある場合、前記第2上端面は第2接続機構の内表面と接触して変形が発生し、それにより前記ミルク通路と外部との間の密封を実現する。
【0016】
より好ましくは、前記第2接続機構の内表面には階段状に配列された第1ショルダーと第2ショルダーとが設けられ、前記第2シールリングの第2上端面には少なくとも1輪の第1突起が設けられ、第2上端面と第2下端面との間には側面を有し、該側面の第2下端面に近づく下部から突出台が延出され、第2下端面には第2突起が設けられ、粉乳ボックスが第2動作位置にある場合、前記第1突起は前記第1ショルダーと接触して変形が発生し、それにより前記ミルク通路と外部との間の密封を強化し、前記突出台は前記第2ショルダーと接触して変形が発生し、それによりミルクが第2シールリングの前記側面に漏れることを回避し、粉乳ボックスが第1動作位置にある場合、前記第2突起は前記ボックス底部の前記抜け穴以内の部分と接触して変形が発生し、それにより前記粉乳収容キャビティと哺乳瓶の内部キャビティとの間の密封隔離を強化する。前記突出台は前記第2ショルダーと接触して変形が発生し、それによりミルクが第2シールリングの前記側面に漏れることを回避し、第2シールリングにおける、使用者の接触した側面での汚染物がミルクに入ってしまうことを回避することができる。
【0017】
より好ましくは、前記第2シールリングの第2下端面には第3突起が更に設けられ、粉乳ボックスが第1動作位置にある場合、該第3突起は前記第3接続機構の上表面と接触して変形が発生し、且つその変形量は前記第2突起がボックス底部との接触部での変形量よりも小さい。粉乳ボックスを哺乳瓶と接続して使用し、哺乳瓶に湯が注入され、調乳しようとする状態では、哺乳瓶に蒸気圧力がある可能性があり、第3突起に発生した変形量が小さいから、ここで圧力の逃がしに用いることができ、水蒸気は第2突起とボックス底部との接触部から粉乳ボックスに入ることはない。
【0018】
本発明は、哺乳瓶と上記粉乳ボックスとを含み、前記哺乳瓶と粉乳ボックスとは前記第2接続機構により接続される調乳装置を更に提供する。
【0019】
本発明による粉乳ボックスは従来技術に比べて、以下の有益な効果を少なくとも有する。縦方向の運動機構により粉乳ボックスの2つの異なる動作位置を形成し、哺乳瓶と合わせて使用される過程において、粉乳ボックスが第1動作位置にある場合、粉乳ボックスにおける粉乳と哺乳瓶における湯が隔離状態にあり、調乳する必要がある時、第2動作位置に切り替え、粉乳と湯は粉乳出口を介して融合することにより、調乳することができ、第1動作位置から第2動作位置に切り替える時、形成された粉乳通路とミルク通路はいずれも外部と密封で隔離するので、調乳する際及びミルクを飲む際、いずれかの部材を着脱する必要がない。従来技術の粉乳ボックスのように、粉乳が哺乳瓶に落下した後、更にボックス本体とリングカバーを取り外して、乳首を哺乳瓶に直接に接続してから、揺らして調乳、飲用しなければならないことに比べて、本発明の粉乳ボックスを調乳過程に使用すると、ステップを極めて簡素化させ、特に夜間又は緊急状況での調乳に適用する。また、本発明の粉乳ボックスにより以下の技術的効果に達することもできる。粉乳ボックスのボックス底部が一体式のものであるので、粉乳出口を開けて調乳する場合、湯と粉乳を十分に混合することができ、湯で粉乳ボックスのボックス底部とボックス本体を十分に洗い流すことができ、粉乳の残留がない。
【0020】
本発明の調乳装置を使用して、粉乳と湯を準備した後、持ち運びやすくかつ保温しやすく、子供が泣いて緊急に授乳する必要がある場合、1つの動作だけでボックス本体を哺乳瓶に対して相対運動させ、粉乳出口を開けて、揺らして調乳を完了することができ、過程全体には何らの部材を着脱する必要がなく、調乳を急速に完成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら好ましい実施形態を合わせて本発明を更に説明する。
【0023】
実施例1
本実施例は
図1に示す調乳装置10を提供し、該調乳装置10は哺乳瓶11と粉乳ボックス12とを含み、粉乳ボックス12はボックス底部123、ボックス本体125、第1接続機構121及び第2接続機構124を含む。第1接続機構121はボックス本体125の上部に設けられ、且つ乳首(不図示)と嵌合接続することができる。哺乳瓶11と粉乳ボックス12は第2接続機構124により接続され、
図3に示すように、粉乳ボックスは、粉乳ボックスにおける粉乳と哺乳瓶における湯とを融合させることにより調乳するための粉乳出口126を更に含む。
図1及び
図2に示すように、ボックス本体125は第2接続機構124と可動に接続されるとともに、縦方向に相対運動することができ、運動により粉乳ボックス12は第1動作位置と第2動作位置を有する。前記第1動作位置において、粉乳出口126を閉合することにより、ボックス本体125がボックス底部123とともに哺乳瓶の内部キャビティと隔離する粉乳収容キャビティを形成する。前記第2動作位置において、粉乳出口126を開けることにより、粉乳ボックス12の内部キャビティと哺乳瓶11の内部キャビティとの間に粉乳出口126により外部と密封で隔離する、調乳するための粉乳通路を形成し、且つ該粉乳通路により外部と密封で隔離する哺乳瓶11から乳首へのミルク通路を形成し、それにより何らの部材を取り外すことなくミルクを飲むことができる。
【0024】
好ましい実施形態において、第2接続機構124はボックス本体支持部材122と瓶口接続部材127とを含み、ボックス本体125とボックス本体支持部材122とは可動に接続され、ボックス本体125と第2接続機構124との縦方向の相対運動はつまりボックス本体125とボックス本体支持部材122との相対運動であり、瓶口接続部材127は哺乳瓶11の瓶口の雄ねじと嵌合接続する雌ねじを有することにより、粉乳ボックス12と哺乳瓶11との接続を実現する。ボックス本体125とボックス底部123とは一体成形されてなり、粉乳出口126はボックス本体125の下部に設けられるとともにボックス底部123の辺縁まで延伸し、即ち粉乳出口126の下縁はボックス底部123の上表面の辺縁と同一平面にあり、それにより調乳する際、粉乳が落下する時遮断されることはない。勿論、粉乳出口126の下縁がボックス底部123の上表面の辺縁と同一平面にあることに限定されず、揺らして調乳する際、湯がボックス底部の粉乳を洗い流すことを阻止しなければよい。好ましくは、ボックス本体125とボックス本体支持部材122との縦方向の相対運動はピストン運動であり、該ピストン式相対運動において、粉乳ボックス12が2つの動作位置を有する。ピストン式相対運動により粉乳出口126が第2接続機構124の内壁で遮断されると、本好ましい実施例において、粉乳出口126がボックス本体支持部材122の内壁で遮断されると、ボックス本体125はボックス底部123とともに前記粉乳収容キャビティを形成し、これは粉乳ボックス12の第1動作位置、即ち
図3に示す状態である。ピストン式相対運動により粉乳出口126を第2接続機構124の内壁からずれるようにして、ボックス本体支持部材122の内壁に密接されず、粉乳出口126が哺乳瓶11の内部キャビティと連通された空間内に露出する時、粉乳出口126は開けられ、粉乳ボックス12と哺乳瓶11との間に、粉乳出口126により外部と密封で隔離する、調乳するための粉乳通路を形成し、この際、粉乳ボックス12を介して哺乳瓶11から乳首まで、内部に外部と密封で隔離する、ミルクを飲むためのミルク通路を形成し、即ち
図4に示す状態である。
【0025】
調乳装置10の構造を更に説明するために、
図2と
図3を参照する。ボックス本体支持部材122には2つの溝1221が開けられ、前記溝1221はボックス本体支持部材122の上端口から下部へ延伸して下端口に達せず、且つ溝の数は1又は3、4等であってもよい。該2つの溝1221にはいずれも第1係止位置1223と第2係止位置1224とが設けられ、2つの第1係止位置1223はボックス本体支持部材122において同一の水平高さにあり、2つの第2係止位置1224もボックス本体支持部材122において同一の水平高さにあり、第2係止位置1224は溝1221の底部にあり、且つ各溝1221におけるそれぞれの2つの係止位置のサイズは同じであり、好ましくは、4つの係止位置のサイズが同じであり、より好ましくは、4つの係止位置が円筒状であり、直径が溝1221の横方向の幅(縦方向の深さと比べて記述する)よりも大きい。ボックス本体125とボックス本体支持部材122とのピストン式相対運動を実現するために、ボックス本体125の外壁には同一の水平高さにある2つの支持ロッド1251が設けられ、該2つの支持ロッド1251はちょうどボックス本体支持部材122の上端口からそれぞれ2つの前記溝1221に嵌め込まれることができ、且つ溝内で上下に摺動することができ、それによりボックス本体125とボックス本体支持部材122のピストン式相対運動を実現する。ボックス本体125とボックス本体支持部材122はいずれも円筒状であり、且つボックス本体125の外径とボックス本体支持部材122の内径との関係は、ボックス本体の外壁とボックス本体支持部材の内壁との密接を満たす。ボックス本体125とボックス本体支持部材122との相対運動により、粉乳ボックス12は第1動作位置と第2動作位置を有する。
図3に示すように、支持ロッド1251が第1係止位置1223に嵌め込まれる時、ボックス本体125の下端口部、即ちボックス底部123の辺縁はボックス本体支持部材122の下端口から突出せず、好ましくはボックス本体支持部材122の下端口と同一平面にあり、ボックス本体125の外壁とボックス本体支持部材122の内壁は密接されるので、ボックス本体125の下部に位置する粉乳出口126はボックス本体支持部材122の内壁で完全に遮断され、ボックス底部123はボックス本体125とともに前記粉乳収容キャビティを形成し、粉乳ボックスはこの際前記第1動作位置にあり、粉乳を充填することができ、且つ充填された粉乳と哺乳瓶における湯は隔離される。
図4に示すように、ボックス本体125を支持ロッド1251が第2係止位置1224内に嵌め込まれるまで押すと、粉乳出口126とボックス本体支持部材122の内壁とはずれるようになり、即ち粉乳出口126は哺乳瓶11の内部キャビティに入り、哺乳瓶11における湯は該粉乳出口126により粉乳ボックス12における粉乳と融合することができ、即ち粉乳ボックス12と哺乳瓶11との間に外部と密封で隔離する、調乳するための粉乳通路を形成し、粉乳ボックス12を介して乳首から哺乳瓶11まで、内部に外部と密封で隔離する、ミルクを飲むためのミルク通路を形成し、粉乳ボックスはこの際前記第2動作位置にある。
【0026】
好ましい実施形態において、
図3に示すように、第1接続機構121は普通の乳首と嵌合接続することが可能な雄ねじであり、ボックス本体125の高さはボックス本体支持部材122の高さよりも大きくなることにより、第1動作位置、第2動作位置間、及び2つの動作位置間で変換する時、第1接続機構121は常にボックス本体支持部材122の上端口から突出し、第1接続機構121を露出させることを確保する。
【0027】
より好ましい実施形態において、
図3に示すように、粉乳ボックス12が前記第1動作位置にある場合、粉乳出口126の上縁は第2係止位置1224よりも下の位置にあり、ボックス本体125の外壁には、粉乳出口126の上縁よりも上の位置に第1ソフト突出リング1253が設けられ、且つ該第1ソフト突出リング1253は粉乳ボックス12が第1動作位置にある場合第2係止位置1224よりも下にあり、即ち第1動作位置の場合、第1ソフト突出リング1253は粉乳出口126の上縁と第2係止位置1224との間にあり、それにより外部の水蒸気等が溝1221を通過し更に粉乳出口126を通過して粉乳収容キャビティに入ることによって、粉乳が濡れて固結することを効果的に防止し、粉乳収容キャビティと外部との間の密封隔離を実現することができる。ボックス本体125の外壁には、粉乳出口126の下縁よりも下に第2ソフト突出リング1254が設けられ、第1動作位置の場合、該第2ソフト突出リング1254はボックス本体支持部材122の下部の内壁に緊密に当接し、それにより哺乳瓶内の水蒸気が粉乳出口126を介して粉乳収容キャビティに入ることを阻止し、粉乳収容キャビティと哺乳瓶の内部キャビティとの間の密封隔離を実現する。
【0028】
図3と
図4に示すように、ボックス本体支持部材122と瓶口接続部材127は第2接続機構124の2つの独立した部材であり、ボックス本体支持部材122の下部の外壁に1輪の突出壁1225を有し、それによりボックス本体支持部材122の下端部の切断面は「┣」状であり、第1シールリング129は突出壁1225に套設され、該第1シールリング129の切断面は「]」状であり、ちょうど突出壁1225と緊密に嵌め合うことができ、該第1シールリング129は第1上端面と該第1上端面と対向する第1下端面とを有し、前記第1上端面は前記第2接続機構の内表面と接触するとともに変形が発生し、第1下端面は哺乳瓶の瓶口に直接または間接的に接触することにより、哺乳瓶と外部との間の密封、及び前記ミルク通路と外部との間の密封を実現する。なお、第1シールリング129は直接に第2接続部127の上部の内側の表面に二回射出してもよい。
【0029】
なお、粉乳ボックス12のボックス底部123は平坦なものであってもよいし、
図3と
図4に示すように、中心が上へ突起する円錐状のものであってもよい。円錐状のボックス底部の場合、第2動作位置の際、粉乳がより容易に哺乳瓶に自然に落下し、一方、平坦なボックス底部の場合、より大きい粉乳収容キャビティを得ることができる。
【0030】
より好ましい実施形態において、
図2〜
図4に示すように、使用過程において、ボックス本体125が不用意にボックス本体支持部材122内から抜き出されることを防止するために、わざわざボックス本体125の外壁に第1ストッパリブ1256と第2ストッパリブ1257との2つの環状のストッパリブが設けられる。第2ストッパリブ1257は支持ロッド1251の位置よりも下にあり、第1ストッパリブ1256は支持ロッド1251の位置よりも上にある。それらと合わせるように、ボックス本体支持部材122の内壁には1輪の環状凹溝1226が設けられ、該環状凹溝1226は第1係止位置1223の位置よりも下に設けられ、且つ以下の条件を満たす。粉乳ボックス12が第1動作位置にある場合、第2ストッパリブ1257はちょうど環状凹溝1226内に嵌め込まれ、第1ストッパリブ1256が外部に露出し、粉乳ボックス12が第2動作位置にある場合、第1ストッパリブ1256がちょうど環状凹溝1226内に嵌め込まれ、それにより第1動作位置と第2動作位置の際、ボックス本体125が意外に抜き出されて使用に影響を及ぼすことを防止することができる。
【0031】
なお、上記第1ストッパリブ1256、第2ストッパリブ1257及び環状凹溝1226は粉乳ボックスを第1動作位置と第2動作位置にする作用を有することもでき、つまり、支持ロッドが溝内で摺動するピストン式運動機構を代替することができる。具体的に言うと、ボックス本体125と第2接続機構124とを接続することにより第2ストッパリブ1257が環状凹溝1226内に係合される時、粉乳出口126は第2接続機構124のボックス本体支持部材122の内壁で遮断され、粉乳ボックスはこの際前記第1動作位置にあり、ボックス本体125を押すことにより第1ストッパリブ1256が環状凹溝1226内に係合される時、粉乳出口126は遮断されなくなり、哺乳瓶の内部キャビティと連通された空間内に入り、粉乳ボックス12における粉乳は哺乳瓶における湯と融合することができ、粉乳ボックスはこの際前記第2動作位置にある。
【0032】
なお、シールリングの材料はゴム、シリカゲル等の弾性、耐高温及び無毒性の材料であることが好ましい。
【0033】
本実施例の調乳装置10の使用方法はおよそ次の通りである。
【0034】
まず、哺乳瓶に適切な量の温湯を注入する。ボックス本体とボックス本体支持部材を第1動作位置になるように接続し、下から上へ第2接続部を通過して、粉乳ボックスを形成し、更に組み合わせられた粉乳ボックスを第2接続部の雌ねじ及び哺乳瓶の瓶口部の雄ねじにより螺入接続する。そして、粉乳ボックスの上端口から粉乳ボックスに適切な量の粉乳を充填する。そして、乳首と第1接続機構を接続し、調乳装置が調乳準備状態になり、粉乳ボックスにおける粉乳及び哺乳瓶における湯が隔離された状態にある。調乳する必要がある場合、支持ロッドが第2係止位置に嵌め込まれるようにボックス本体を押すことにより、粉乳ボックスを第2動作位置にして、調乳装置が調乳可能な状態になり、粉乳は湯と融合することができ、揺らして調乳を完了することができる。
【0035】
使用過程には、汚染を防止するために、ボックス底部の上下表面、ボックス本体の内壁等の粉乳、ミルクと直接に接触する部位に触らないように注意すべきである。
【0036】
本実施例の調乳装置によれば、事前に湯と粉乳を入れることができ、緊急状況又は室外、夜間等の調乳することが困難な状況には、1つの簡単な動作(ボックス本体を押し、他の部分が動作しない)をすれば調乳することができ、従来技術において調乳するように、粉乳が落下した後更に粉乳ボックスを取り外し、再び乳首と哺乳瓶を接続する必要がない。このように、本実施例の調乳装置を使用すれば、ステップを極めて簡素化させ、密封性が良く、また、粉乳ボックスのボックス底部構造は単層一体式であるので、粉乳残留の問題を引き起こさない。
【0037】
実施例2
本実施例は
図5に示す調乳装置20を提供し、該調乳装置20は哺乳瓶21と粉乳ボックス22とを含み、粉乳ボックス22はボックス底部223、ボックス本体225、第1接続機構221及び第2接続機構224を含む。第1接続機構221はボックス本体225の上部に設けられ、且つ乳首(不図示)と嵌合接続することができ、哺乳瓶21と粉乳ボックス22とは第2接続機構224により接続され、ボックス本体225の下端口は、粉乳ボックスにおける粉乳と哺乳瓶における湯とを融合して調乳するための粉乳出口226である。
図5と
図6に示すように、第2接続機構224はボックス本体支持部材222と瓶口接続部材227とを含み、本実施例において、該2つの部材は別々に設置される。ボックス本体225と第2接続機構224とは可動に接続され、瓶口接続部材227は哺乳瓶の雄ねじと嵌合接続する雌ねじを有することにより、粉乳ボックスと哺乳瓶との接続を実現する。本実施例において、ボックス本体225は第2接続機構224のボックス本体支持部材222とねじで接続されるとともに、縦方向に相対運動することができ、それにより粉乳ボックス22は第1動作位置と第2動作位置を有する。前記第1動作位置において、粉乳出口226を閉合することにより、ボックス本体225がボックス底部223とともに哺乳瓶21の内部キャビティと隔離する粉乳収容キャビティを形成する。前記第2動作位置において、粉乳出口226を開けることにより、粉乳ボックス22の内部キャビティと哺乳瓶21の内部キャビティとの間に外部と密封で隔離する、調乳するための粉乳通路を形成し、且つ哺乳瓶21と乳首との間に外部と密封で隔離する、ミルクを飲むためのミルク通路を形成することができる。
【0038】
更に、
図6に示すように、実施例1とは異なり、本実施例におけるボックス底部223とボックス本体225とは別々に設置された2つの部材であり、粉乳出口226はボックス本体225の下端口である。
図8と
図9に示すように、ボックス底部223はその辺縁から延出した第3接続機構2231により、哺乳瓶21の瓶口の辺縁に接続することができるが、これに限定されず、第3接続機構2231は第2接続機構224のボックス本体支持部材の下端に接続されてもよい(この実施形態が不図示)。ボックス本体支持部材222の下部は外へ延伸して階段状フランジ2221を形成し、粉乳ボックス22を組み合わせる時、該階段状フランジ2221の底層は第3接続機構2231の上表面に当接される。瓶口接続部材227の上端口の辺縁は内へ延伸して第1フランジ2271を形成し、瓶口接続部材227の雌ねじと哺乳瓶21の瓶口の雄ねじを接続した後、第1フランジ2271は階段状フランジ2221の底層に当接され、即ち階段状フランジ2221の底層は瓶口接続部材227における第1フランジ2271とボックス底部223における第3接続機構2231との間に挟まれ、また、ボックス本体225はねじによりボックス本体支持部材222と接続され、このように、粉乳ボックス22と哺乳瓶21との間の接続を実現する。
【0039】
図7と
図9に示すように、ボックス底部223の外輪には複数の抜け穴2235が設けられる。粉乳出口226がボックス底部223の上表面で遮断されるまで、ボックス本体225を下へ(哺乳瓶の方向又はボックス底部の方向へ)螺入する場合、抜け穴2235はボックス本体225とボックス底部223でともに囲まれた空間以外にあり、ボックス本体225とボックス底部223とはともに哺乳瓶における湯と隔離する粉乳収容キャビティを形成し、これは前記第1動作位置であり(
図8に示す)、このような設計により、使用者は既に第1動作位置にあると正確に判断することができる。ボックス本体225を上へ螺入する時、粉乳出口226は次第にボックス底部223から離れて、ボックス本体225がボックス本体支持部材222で係止されるまで螺入すると、前記第2動作位置であり、
図9に示すように、粉乳出口226は開けられ、抜け穴2235と粉乳出口226は連通状態にあり、それにより哺乳瓶21の内部キャビティと粉乳ボックス22の内部キャビティとを連通させ、外部と密封で隔離する、哺乳瓶21における湯と粉乳ボックス22における粉乳とを融合(即ち調乳)するための粉乳通路を形成し、且つ粉乳ボックスを介して哺乳瓶から乳首まで、外部と密封で隔離する、ミルクを飲むためのミルク通路を形成する。
【0040】
図8に示すように、ボックス本体225の下端口(即ち粉乳出口226)の辺縁は外へ延伸して第2フランジ2251を形成し、粉乳ボックス22を第1動作位置から第2動作位置に変換する場合、該第2フランジ2251がボックス本体支持部材222の下部の階段状フランジ2221で係止(
図9に示す)されるまで、ボックス本体225を上へ螺入すると、前記第2動作位置である。このような設計により、使用者は第2動作位置にあると正確に判断することができる。第2フランジ2251には断面が「]」状の第2シールリング228が套設され、即ち該第2シールリング228はボックス本体225とともに運動するものであり、第2上端面と該第2上端面と対向する第2下端面とを有し、
図8に示すように、第1動作位置の場合、前記第2下端面はボックス底部223と接触するとともに変形が発生し、それにより前記粉乳収容キャビティと哺乳瓶及び外部との間の密封隔離を実現する。
図9に示すように、第2動作位置の場合、前記第2上端面は第2接続機構224の内表面(具体的には、ボックス本体支持部材222の階段状フランジ2221の内表面)と接触するとともに変形が発生し、それにより前記ミルク通路と外部との間の密封を実現する。
【0041】
また、第2接続機構224と哺乳瓶21の瓶口との接触部には第1シールリング229が設けられ、具体的には、該第1シールリング229は階段状フランジ2221の底層に套設され、且つ断面が「]」状であり、該第1シールリング229は第1上端面と該第1上端面と対向する第1下端面とを有し、前記第1上端面は前記第2接続機構224の内表面(具体的には、瓶口接続部材227の第1フランジ2271の内表面)と接触するとともに変形が発生し、第1下端面は哺乳瓶の瓶口に間接的に当接され、具体的には、第1下端面は第3接続機構2231の上表面と接触するとともに、変形が発生し、それにより哺乳瓶と外部との間の密封、及び前記ミルク通路と外部との間の密封を実現する。
【0042】
好ましくは、ボックス本体支持部材222の内壁には、ねじよりも上の位置に、
図9に示すように、1輪の密封壁2228が設けられ、該密封壁2228は
図8に示す第1動作位置の場合、ボックス本体225の上部の1輪の突起と互いに嵌め合うことに用いられ、それにより外部の汚れ又は水蒸気がボックス本体とボックス本体支持部材との間のねじ接続部から調乳装置内に入ることを回避することができる。
【0043】
なお、第2シールリング228と第1シールリング229の形状は上記「]」状に限定されず、同等の密封効果を実現すれば良い。また、該2つのシールリングは二回射出で形成されてもよいし、必要に応じて套設されてもよい。シールリングの材料はゴム、シリカゲル等の弾性、耐高温及び無毒性の材料であることが好ましい。
【0044】
本実施例の調乳装置20の使用方法はおよそ次の通りである。
【0045】
S1.粉乳ボックスのボックス本体とボックス本体支持部材を螺入接続し、そして瓶口接続部材と組み合わせて接続する。哺乳瓶に適切な量の温湯を注入し、そして粉乳ボックスのボックス底部を哺乳瓶の瓶口に取り付ける。
【0046】
S2.第2接続部と哺乳瓶の瓶口とを螺入接続し、ボックス本体を螺入することにより粉乳ボックスが第1動作位置にあり、粉乳ボックスに適切な量の粉乳を入れて、そして乳首を第1接続機構に螺入接続し、調乳準備状態になる。
【0047】
S3.夜間又は旅行中に、赤ちゃんに授乳する必要がある場合、ボックス本体を哺乳瓶から離れる方向へ続いて螺入することができなくなるまで螺入すれば(粉乳ボックスの第2動作位置)、調乳可能な状態にして、均一に揺らして調乳することができる。
【0048】
本実施例の調乳装置によれば、実施例1の調乳装置とほぼ同じ有益な効果を果たすことができ、ここで繰り返して説明しない。
【0049】
実施例3
本実施例は
図10と
図11に示す調乳装置30を提供し、該調乳装置30は哺乳瓶31と粉乳ボックス32とを含み、粉乳ボックス32はボックス本体325、ボックス底部323及びボックス本体325の上部に位置する第1接続機構321を有し、粉乳と湯を融合するための粉乳出口326が更に設けられ、本調乳装置30の構造設計はほぼ実施例2による調乳装置20に類似し、具体的な説明は実施例2を参照し、ここで、両者の差異又は同等の代替部材のみを以下のように説明する。
【0050】
図11〜13に示すように、第2接続機構324のボックス本体支持部材322と瓶口接続部材327とは一体成形されてなる。第1シールリング329は調乳装置20における第1シールリング229に相当するが、本実施例における第1シールリング329はボックス底部323の第3接続機構3231に套設される。
図12に示すように、本実施例も第2フランジ3251を有するが、該第2フランジ3251が抜け穴3235を被覆するまで外へ延伸する点で実施例2と異なっており、且つ該第2フランジ3251にも第2シールリング328が套設される。第1動作位置の場合、第2シールリング328の外側壁は第3接続機構3231に緊密に当接され、それにより哺乳瓶と外部との間の密封を実現し、その第2下端面はボックス底部323と接触するとともに変形が発生し、それにより粉乳収容キャビティと哺乳瓶及び外部との間の密封を実現する。このため、本調乳装置30において、調乳装置20における密封壁2228ような設計を省略することができ、本調乳装置30における第2シールリング328が同時に実施例2における第2シールリング228と密封壁2228の作用を果たすからである。
【0051】
本実施例の調乳装置30の使用方法は実施例2における調乳装置20と同じであるので、ここで繰り返して説明しない。
【0052】
実施例4
本実施例は
図14と15に示す調乳アセンブリ40を提供し、該調乳アセンブリ40は哺乳瓶41と粉乳ボックス42とを含む。前記粉乳ボックス42はボックス底部423、第1接続機構421、第2接続機構422、ボックス本体425及び粉乳と湯とを融合するための粉乳出口426を含む。ボックス本体425とボックス底部423とは一体成形されてなり、粉乳出口426はボックス本体425の下部に設けられるとともにボックス底部423の辺縁まで延伸される。第1接続機構421はボックス本体425の上部に位置し、乳首(不図示)と嵌合接続することに用いられる。第2接続機構422はボックス本体の外壁の中部に設けられた雄ねじである。哺乳瓶41の瓶口から雌ねじを有するボックス本体接続部材411が延出され、粉乳ボックス42は第2接続機構422によりボックス本体接続部材411と嵌合接続され、粉乳ボックス42と哺乳瓶41との接続を実現する。ボックス本体425と哺乳瓶41は縦方向に相対運動することができ、前記縦方向の相対運動により粉乳出口426がボックス本体接続部材411の内壁で遮断される場合、粉乳出口426が閉状態にあり、ボックス本体425がボックス底部423とともに哺乳瓶における湯と密封で隔離する粉乳収容キャビティを形成し、これは粉乳ボックス42の第1動作位置である(
図18に示す)。続いて哺乳瓶の方向へボックス本体を螺入することにより粉乳出口426とボックス本体接続部材411の内壁とをずれるようにすると、ボックス本体は直径がより大きい哺乳瓶の内部キャビティに入り、即ち粉乳出口426が開状態にあり、粉乳ボックス42の第2動作位置である(
図19に示す)。この際、粉乳ボックス42と哺乳瓶41とは粉乳出口426により連通され、外部と密封で隔離する、調乳するための粉乳通路を形成し、且つ粉乳ボックス42を介して哺乳瓶41から乳首まで、外部と密封で隔離する、赤ちゃんが乳首によりミルクを飲むためのミルク通路を形成する。
【0053】
図15に示すように、粉乳ボックス42はシールキット428を更に含み、該シールキット428は2つのリング、及び該2つのリングを接続するための複数の接続アームを含む。該シールキット428はボックス本体425の下部に套設することができ、そのうちの1つのリングは前記粉乳出口426の上縁よりも上にあり、もう1つのリングは粉乳出口426の下縁よりも下にあり、前記接続アームはちょうどボックス本体の下部の開口されない部分(これらの部分により、ボックス本体とボックス底部とを一体に接続する)にあり、これらの部分の数と、粉乳出口の数と、前記接続アームの数とは一致している。
図16に示すように、第1動作位置の場合、該シールキット428は粉乳ボックス収容キャビティと哺乳瓶及び外部との間の密封を実現することに用いられる。
【0054】
図15に示すように、ボックス本体425の上部(第2接続機構422と第1接続機構421との間)には密封壁429が設置され、
図17に示すように、該密封壁429は第2動作位置の場合、粉乳通路及びミルク通路と外部との間の密封性を実現することに用いられる。
【0055】
ボックス本体42とボックス本体接続部材411はねじで接続されるので、シールキット428の着脱がより便利になるために、以下のように柔軟に設計することができる。ボックス本体接続部材411の内壁におけるねじよりも下のねじ無し部分の内径をねじ部分の内径よりも小さくなるように僅かに減少し、相応的に、ボックス本体425においてシールキット428を取り付けるための嵌合溝4251は僅かに内へ窪んだものであり、それによりシールキット428を安定的にボックス本体425に套設することができ、且つ固定後にボックス本体の表面から突出する部分は多すぎず、このように、ボックス本体425とボックス本体接続部材411(哺乳瓶41)との相対運動過程において、シールキット428がねじ部分を通過する時、螺入し難い又は係止されることはなく、一方、ねじ無し部分に入ると、該部分が内へ突出するので、第1動作位置の場合、シールキット428はねじ無し部分に密接することができ、その密封効果に影響することはない。
【0056】
本実施例の調乳装置40は、第2接続機構422及び/又はボックス本体接続部材411の雌ねじに、使用者が第1動作位置又は第2動作位置にあるか否かを正確に判別するための判定部位(不図示)が設計され、該判定部位により、第2接続機構422とボックス本体接続部材411が互いに螺入する過程に、第1動作位置に達した時、「かち」という音を発することができ、且つボックス本体における密封壁429は依然として外部に露出し、続いて哺乳瓶の方向へ螺入すると、2回目の「かち」という音を発することができ、且つボックス本体における密封壁429はちょうどボックス本体接続部材411の上端口にある。
【0057】
本実施例の調乳装置40は調乳速度が速く、構造が簡単で、洗浄し易い利点を有する。
【0058】
本実施例の調乳装置40の使用原理は実施例1の調乳装置に類似したが、より簡単になる。S1.哺乳瓶に温湯を注入する。S2.粉乳ボックス及び哺乳瓶を前記第1動作位置になるように接続する。S3.粉乳ボックスに適切な量の粉乳を充填する。S4.乳首と第1接続機構を接続して、調乳準備状態になる。調乳する必要がある場合、粉乳ボックスを哺乳瓶の方向へ前記第2動作位置まで螺入し、揺らして調乳を完了することができる。本実施例の調乳装置は、構造がより簡単で、非常に使用されやすく、ボックス底部の単層整体式構造により粉乳の残留を引き起こすことはない。
【0059】
実施例5
本実施例は
図18に示す調乳装置50を提供し、該調乳装置50は哺乳瓶51と粉乳ボックス52とを含み、
図18と
図19に示すように、粉乳ボックス52はボックス底部523、ボックス本体525、第1接続機構521及び第2接続機構524を含む。第1接続機構521はボックス本体525の上部に設けられ、且つ乳首(不図示)と嵌合接続することができ、哺乳瓶51と粉乳ボックス52とは第2接続機構524により接続され、ボックス本体525の下端口は、粉乳ボックスにおける粉乳と哺乳瓶における湯とを融合することにより調乳するための粉乳出口526である。第2接続機構524はボックス本体支持部材522と瓶口接続部材527とを含み、本実施例において、該2つの部材は別々に設置される。ボックス本体525は第2接続機構524と可動に接続され、瓶口接続部材527は哺乳瓶51の瓶口部の雄ねじと嵌合接続する雌ねじを有することにより、粉乳ボックスと哺乳瓶との接続を実現する。本実施例において、ボックス本体525と第2接続機構524のボックス本体支持部材522とはねじで接続されるとともに、縦方向に相対運動することができ、ボックス本体には操作部を有し、該操作部を把持して操作することにより、ボックス本体525とボックス本体支持部材522とを縦方向に相対運動させ、該運動により粉乳ボックス52が第1動作位置と第2動作位置を有する。前記第1動作位置において、粉乳出口526を閉合することにより、ボックス本体525がボックス底部523とともに哺乳瓶51の内部キャビティと隔離する粉乳収容キャビティを形成し、前記第2動作位置において、粉乳出口526を開けることにより、粉乳ボックス52の内部キャビティと哺乳瓶51の内部キャビティとの間に外部と密封で隔離する、調乳するための粉乳通路を形成し、且つ哺乳瓶51と乳首との間に外部と密封で隔離する、ミルクを飲むためのミルク通路を形成することができる。
【0060】
本実施例の調乳装置は実施例2の調乳装置20に類似しており、
図19に示すように、ボックス底部523とボックス本体525は別々に設置され、ボックス底部523はその辺縁から延出した第3接続機構5231により哺乳瓶51の瓶口の辺縁と接続することができるが、これに限定されず、第2接続機構524のボックス本体支持部材522の下端に接続されてもよい(不図示)。ボックス底部523の外輪環状ベルトには抜け穴5235が設けられ、抜け穴の数に制限がないが、ボックス底部523と第3接続機構5231との間が切れないように接続することを確保しなければならず、これらの抜け穴5235は哺乳瓶51の内部キャビティと連通されたものである。粉乳出口526がボックス底部523の上表面で完全に遮断されるまで、ボックス底部523の方向へボックス本体525を螺入すると、粉乳ボックスは前記第1動作位置にあり、即ち
図20に示す粉乳ボックスであり、抜け穴5235はボックス本体で前記粉乳収容キャビティの以外に隔離され、ボックス本体が第2接続機構524で係止されて続いて螺入することができないまで、ボックス底部523から離れる方向へボックス本体525を螺入すると、粉乳ボックスは前記第2動作位置にあり、即ち
図21に示す粉乳ボックスである。
【0061】
図20に示すように、ボックス本体支持部材522の下部の内表面には、階段状に配列された第1ショルダー5221と第2ショルダー5222とが形成され、該階段状が逆階段状である。
【0062】
図19〜21に示すように、第2接続機構524と哺乳瓶51の瓶口との接触部には第1シールリング529が設けられ、その形状が「]」状であり、第3接続機構5231に套設され、該第1シールリングは第1上端面と該第1上端面と対向する第1下端面とを有し、第1上端面は第2接続機構524の内表面に接触する(具体的には、ボックス本体支持部材522の下端口の辺縁、即ちリング面と接触する)とともに変形が発生し、第1下端面は哺乳瓶の瓶口の辺縁と接触するとともに変形が発生し、それにより哺乳瓶と外部との間の密封、及び粉乳通路及びミルク通路と外部との間の密封隔離を実現する。
【0063】
図19〜21に示すように、ボックス本体525の下端口にはボックス本体とともに運動する第2シールリング528が設けられ、その形状も「]」状であるが、第1シールリング529のように上下に対称するものではなく、ボックス本体525の下端口から外へ延出した第2フランジ5251に套設され、該第2シールリング528は第2上端面と該第2上端面と対向する第2下端面とを有する。第1動作位置の場合、前記第2下端面はボックス底部523と接触するとともに変形が発生し、それにより前記粉乳収容キャビティと哺乳瓶及び外部との間の密封を実現し、第2動作位置の場合、前記第2上端面は第2接続機構の内表面と接触する(具体的にボックス本体支持部材522の内表面の第1ショルダーと接触する)とともに変形が発生し、それにより前記ミルク通路と外部との間の密封を実現する。
【0064】
本調乳装置50は実施例2及び実施例3の調乳アセンブリと、構造の設計上でほぼ同じであるが、その主な差異は以下の通りである。
図20と
図21に示すように、第2シールリング528の第2上端面には少なくとも1輪の第1突起(図面において2輪である)5281が設けられ、第2上端面と第2下端面との間に側面を有し、該側面がリング状曲面であることが分かり、該リング曲面の上辺縁に第2上端面が接続され、下辺縁に第2下端面が接続され、該側面の第2下端面に近づく円環状ベルトに、突出台5284が延出され、第2下端面には内輪から外輪まで順次に1輪の第2突起5282と1輪の第3突起5283が設けられる。
図20に示すように、第1動作位置の場合、第2突起5282はボックス底部523の抜け穴5235以内の部分と接触するとともに変形が発生し、それにより粉乳収容キャビティと哺乳瓶の内部キャビティとの間の密封を強化する。第3突起5283は第3接続機構5231の上表面と接触するとともに変形が発生し、且つその変形量は第2突起のボックス底部に対する変形量よりも小さく、哺乳瓶の内部キャビティに蒸気圧力がある場合、圧力の逃がしを行うことに用いられ、水蒸気が第2突起部から粉乳収容キャビティに入ることを防止する。
図21に示すように、第2動作位置の場合、第1突起5281はボックス本体支持部材522の内表面の第1ショルダー5221と接触するとともに変形が発生し、それによりミルク通路と外部との間の密封を強化する。突出台5284は第2ショルダー5222と接触するとともに変形が発生し、粉乳ボックスを組み合わせる過程において、使用者は第2シールリング528の側面に触る可能性があるので、この際、突出台と第2ショルダーとの当接により、ミルクが漏れて前記側面を洗い流してミルクを汚染することを回避する。
【0065】
図19に示すように、外部の汚れがボックス本体525とボックス本体支持部材522とのねじ接続部から調乳装置の第2シールリング部(具体的には、
図20に示すように、汚れは第2シールリングの第2上端面、側面、突出台5284、ボックス本体支持部材522の内表面及びボックス本体の外表面で囲まれた空間に入る可能性がある)に入ることを回避するために、特にボックス本体525の雄ねじと第1接続機構521との間の表面に1輪の密封壁5253が設けられ、更に該密封壁に係止可能なシールリング5254が設けられる。第1動作位置の場合、シールリング又は密封壁はちょうどボックス本体支持部材522の上端口にあるので、ここでの密封作用を果たし、このため、該密封壁5253とシールリング5254との設計により上記問題を解決した。
【0066】
好ましくは、第1シールリングの密封作用を強化するために、第1シールリング529の上、下表面にも第2シールリングにおける第1突起5281に類似した設計を行うことができる。また、本実施例におけるシールリングの組合せ及び用いる材料はいずれも実施例2又は3に記載されたとおりである。
【0067】
本実施例の調乳装置50は実施例3の調乳装置30の使用方法とほぼ同じであるので、ここで繰り返して説明しない。上記実施例(例えば実施例1、2、3)による有益な効果以外、第2シールリング528における突起、突出台等の設計により、本実施例の調乳装置の密封効果はより良好である。
【0068】
以上、具体的な好ましい実施形態を合わせて本発明を更に詳しく説明したが、本発明の具体的な実施例がこれらの説明に限定されると認定することができない。当業者にとって、本発明の思想から逸脱しない限り、更に複数の同等の置換又は明らかな変形を行うことができ、且つ性能又は用途が同じであれば、すべて本発明の保護範囲に属すると見なすべきである。