特許第6249229号(P6249229)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6249229通信装置、通信方法、および通信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6249229
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】通信装置、通信方法、および通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/46 20060101AFI20171211BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20171211BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20171211BHJP
【FI】
   H04L12/46 E
   H04Q9/00 301D
   G06F13/00 520C
【請求項の数】7
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-71777(P2014-71777)
(22)【出願日】2014年3月31日
(65)【公開番号】特開2015-195463(P2015-195463A)
(43)【公開日】2015年11月5日
【審査請求日】2016年9月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142664
【弁理士】
【氏名又は名称】熊谷 昌俊
(72)【発明者】
【氏名】門間 信行
(72)【発明者】
【氏名】久間 修一
【審査官】 速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−238164(JP,A)
【文献】 特開2008−152343(JP,A)
【文献】 特開2005−109746(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0047216(US,A1)
【文献】 特開2006−148804(JP,A)
【文献】 ECHONET CONSORTIUM,ECHONET SPECIFICATION 第9部 ECHONETゲートウェイ仕様 Version 3.21,2005年10月13日
【文献】 ECHONET CONSORTIUM,ECHONET SPECIFICATION APPENDIX ECHONET機器オブジェクト詳細規定 Release C,2013年 5月31日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/46
G06F 13/00
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作端末と機器との通信を中継する通信機器であって、
前記操作端末から遠隔制御信号の電文を受信したときに、この電文に所定のコードを付与した電文を前記機器が所定の内容として処理可能か否か及び適切に処理可能か否かを判断する判断部と;
を有し、
前記判断部が処理可能と判断した場合、前記受信した電文に前記所定のコードを前記電文に付与して送信し、前記判断部が所定の内容としてまたは適切な処理不可と判断した場合、前記受信した電文に前記コードを付与せずに前記電文を送信しまたは受信した電文を破棄することを特徴とする通信機器。
【請求項2】
前記機器のソフトウェアバージョンを調べ、前記コードを、前記機器が所定の内容として解読するか否かを判断するバージョン調査部と;
前記機器の対応機能を調べ、前記コードが要求する機能を前記機器が対応するか否かを判断する機能調査部と;
をさらに備え
前記バージョン調査部の判断によって所定のコードを付与した電文を前記機器が所定の内容として処理可能か否かを判断し、前記機能調査部の判断によって所定のコードを付与した電文を前記機器が適切に処理可能か否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の通信機器。
【請求項3】
前記機器が所定数以上の命令が含まれる電文を受理可能か否かを判断する受理調査部と;
を備え、
前記判断部は、前記受理調査部が、前記機器が前記所定数以上の命令が含まれる電文を受理不可と判断した場合、前記所定のコードを付与した電文を前記機器が適切に処理不可であると判断する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信機器。
【請求項4】
前記コードは、公共回線を介する遠隔制御であることを記し、
前記バージョン調査部は、前記機器が前記コードを遠隔制御であることを記すと解釈するか否かを調査する
ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一に記載の通信機器。
【請求項5】
前記コードは、公共回線を介する遠隔制御であることを記し、
前記機能調査部は、前記機器が遠隔制御対応であるか否かを調査する
ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一に記載の通信機器。
【請求項6】
操作端末から遠隔制御信号の電文を受信したときに、この電文に所定のコードを付与した電文を送信先の機器が所定の内容として処理可能か否か及び適切に処理可能か否かを判断し、所定の内容としてまたは適切な処理不可と判断した場合、前記コードを付与せずに前記電文を送信しまたは受信した電文を破棄し、処理可能と判断した場合、前記受信した電文が前記操作端末による遠隔制御信号である場合に前記所定のコードを前記電文に付与して前記機器に送信する
ことを特徴とする通信方法。
【請求項7】
少なくとも一つの機器と;
前記機器を操作する操作端末と;
前記操作端末から遠隔制御信号の電文を受信したときに、この電文に所定のコードを付与した電文を前記機器が所定の内容として処理可能か否か及び適切に処理可能か否かを判断する判断部と、前記判断部が処理可能と判断した場合、前記受信した電文に前記所定のコードを前記電文に付与して送信し、前記判断部が所定の内容としてまたは適切な処理不可と判断した場合、前記受信した電文に前記コードを付与せずに前記電文を送信しまたは受信した電文を破棄する通信機器と;
を備えることを特徴とする通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は通信装置、通信方法、および通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
操作端末から、通信装置を介して機器を操作する技術が知られている。たとえば、先に出願した特許文献1では、ECHONETやECHONET Liteを用いた電化製品の遠隔操作手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2013-135286号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ECHONETLiteでは、公衆回線を介す遠隔操作の場合、電文にその旨を示すコードの付与が規定されている。しかしながら、通信経路の情報を示すコードを含む電文は、すべての機器に適切に処理されない、という問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態は、電文の送信先である機器が所定のコードを付与した電文を所定の内容として処理可能か否か及び適切に処理可能か否かを判断し、判断部が処理可能と判断した場合、前記受信した電文に前記所定のコードを前記電文に付与して送信し、前記機器が所定の内容としてまたは適切な処理不可と判断した場合、前記受信した電文に前記コードを付与せずに前記電文を送信しまたは受信した電文を破棄する。
【発明の効果】
【0006】
本実施形態によれば、送信先の機器が所定のコードを適切に処理可能か否かを判断してから、当該コードを電文に付与して送信することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施形態にかかるシステムの構成図
図2】第1の実施形態にかかる通信装置のブロック図
図3】第1の実施形態にかかる通信装置の動作フロー
図4】第1の実施形態にかかる電文の構成例
図5】第1の実施形態にかかる電文の構成例
図6】第2の実施形態にかかる通信装置のブロック図
図7】第2の実施形態にかかる通信装置の動作フロー
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明にかかる実施形態の通信装置は、電文の送信先である機器が同じ内容として解読するか否かを判断し、前記機器が同じ内容として解読しない場合、前記コードを電文に付与せず;前記電文が要求する機能を前記機器が対応するか否かを判断し、前記電文が要求する機能を前記機器が対応できない場合、前記コードを電文に付与しないことを特徴とする通信方法を提供する。
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
【0011】
本実施形態では、ECHONET Liteにおいて、宅外の操作端末2から、機器3に対し制御命令を含む電文を送り、通信装置1が当該電文に、公衆回線を介した電文であること示すコードを付与すべきか否かを判断する例を説明する。
【0012】
図1は、第1の実施形態にかかるシステムの構成図である。
【0013】
図1の通信システムは、それぞれ有線または無線のネットワークを介して接続された、通信装置1と、宅内または宅外に位置する操作端末2と、通信装置1と通信する機器3と、から構成されている。なお、機器3がレディ機器の場合、アダプタ4を介して通信装置1と通信しても良い。また、操作端末2が宅内に位置する場合は、宅内ネットワークを介して通信装置1と通信可能し、宅外に位置する場合は、公衆回線を介して通信装置1と通信し、外部サーバなど任意の中継装置をさらに介してもよい。
【0014】
通信装置1は、宅内ネットワークを介して接続された機器3の制御または情報収集などといった管理機能を備える。操作端末2は、ユーザの指示によってECHONET/ECHONET Lite形式の電文を生成する移動式端末または固定式端末である。機器3は、たとえばネットワーク対応の家電機器である。なお、操作端末2から受信した任意の指示をもとに、通信装置1がECHONET/ECHONET Lite形式の電文に変換してもよい。
【0015】
図2は、第1の実施形態にかかる通信装置1のブロック図である。
【0016】
通信部11は、操作端末2または機器3と電文の送受信を行う。
【0017】
判断部12は、機能調査部14およびバージョン調査部15の判断結果を用いて、後述する所定のコードを付与した電文が機器3によって適切に処理可能か否かを判断する。
【0018】
コード付与部13は、判断部12が、所定のコードを付与した電文を機器3が適切に処理可能と判断した場合、前記コードを電文に付与する。判断部12が、所定のコードを付与した電文を機器3が適当に処理不可と判断した場合、前記コードを電文に付与しない。ここで、所定のコードとは、たとえば当該電文が遠隔操作か否かを示す、通信経路の情報である。その場合、先頭のプロパティとして「EPC=0x93(遠隔操作)」、そのプロパティ値として「EDT=0x42(公衆回線経由操作)」または「EDT=0x41(公衆回線非経由操作)」を付与する。
【0019】
機能調査部14は、機器3が、前記コードが要求する機能に対応するか否かを判断する。たとえば、Setプロパティマッププロパティの値を読み出し、遠隔操作プロパティ、すなわち「EPC=0x93」がSetプロパティマップ上に存在するか検査する。
【0020】
バージョン調査部15は、機器3のソフトウェアバージョンを調べ、前記コードを、機器3が同じ内容として解読するか否かを判断する。たとえば、ECHONET機器オブジェクト規定のRelease Cにおいて、「EPC=0x93」は遠隔操作プロパティを意味するが、ECHONET機器オブジェクト規定のRelease C 以前において、「EPC=0x93」は位置情報プロパティを意味する。そのため、バージョンが異なる機器3に電文を送信すると、ユーザが意図しない動きをしたり、通信装置1に意図しない応答を返す可能性がある。したがって、たとえば機器3に規格Version情報プロパティを問い合わせる命令を送信し、応答結果を検査することによって、前記コードを同じ内容として解読するか否かを判断できる。
【0021】
図3は、本実施形態における通信装置1の動作フローを示す。
【0022】
図3のフローは、通信装置1が操作端末2から公衆回線を介し、図4のような遠隔制御信号である電文を受信したときに開始する。まず、通信装置1は、電文の送信先である機器3に、規格Version情報およびSetプロパティマップを問い合わせ、機器3から応答を取得する(S31)。
【0023】
機能調査部14は、機器3のプロパティマップに「EPC=0x93」が存在するか否かを検査する。存在しない場合、機器3は遠隔操作機能に対応しないと判断できるため、遠隔操作プロパティコードを付与しない(S33)。
【0024】
次に、バージョン調査部15は、機器3が「EPC=0x93」を遠隔操作プロパティと解釈する規格バージョンを搭載しているか調査する(S34)。すなわち、規格Version情報プロパティを検査し、搭載しているECHONET機器オブジェクト規定がRelease C以降か否かを判断する。たとえば規格バージョンがRelease B である場合、「EPC=0x93」は異なる意味、すなわち位置情報プロパティとして解釈されるため、遠隔操作プロパティを付与しない(S33)。規格バージョンがRelease C である場合、機器3は「EPC=0x93」を遠隔操作プロパティと解釈し、かつ、S32にてSetプロパティマップに当該プロパティに対応すると判断されたため、電文の適切な位置に「EDT=0x42(公衆回線経由操作)」を付与する(S35)。すなわち、電文は図5のように構成される。
【0025】
なお、S33のあと、通信装置1は必要に応じて適切な処理を行ってもよい。たとえば、電文を破棄してもよいし、コードを付与せずにそのままの電文を送信してもよい。また、図3の判断手順によって得た判断結果を、機器3のアドレス、またはオブジェクトコードなどと関連付けて格納し、次回から図3の判断手順を省略してもよい。
【0026】
(第1の実施形態の効果)
第1の実施形態によると、送信先の機器が所定のコードを適切に処理可能か否かを判断してから、当該コードを電文に付与して送信できる。よって、ユーザが意図しない機器の誤作動を防止し、不必要な通信量を削減することができる。
【0027】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、機器3が、遠隔操作プロパティが付与された電文を受理できるか否かをまず判断する例を説明する。第1の実施形態と同一の構成については同符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0028】
図6は、第2の実施形態にかかる通信装置1のブロック図である。
【0029】
第2の実施形態において、通信装置1は、受理調査部16をさらに備え、判断部12は、受理調査部16の判断結果を用いて、所定のコードを付与した電文が機器3によって適切に処理可能か否かを判断する。
【0030】
受理調査部16は、電文に含まれる命令の数によって、機器3が所定のコード、たとえば遠隔操作プロパティを付与した電文を受理可能か否かを判断する。その手段の例は、図7にて後述する。
【0031】
図7は、本実施形態における通信装置1の動作フローを示す。
【0032】
図7のフローは、通信装置1が操作端末2から公衆回線を介し、図4のような電文を受信したときに開始する。まず、通信装置1は、電文の送信先である機器3に、規格Version情報およびSetプロパティマップを問い合わせ、機器3から応答を取得する(S61)。このとき、二つの問合せ内容を一つの電文で送信すると、正常に応答が来れば、機器3が2以上のOPC(命令数)を一度に受理することが可能であることを示す(S62)。応答が来なければ、機器3は2以上のOPC(命令数)を一度に受理することができない、すなわち、遠隔操作プロパティを付与すると、機器3が受け付けないことが分かるため、コードを付与しない(S63)。S64〜S66の手順は、第1の実施形態と同様のため、説明は省略する。
【0033】
(第2の実施形態の効果)
【0034】
第2の実施形態によると、送信先の機器が2つ以上の命令を一度に受理できるか否かをまず判断するため、受理できない旧バージョンの場合、その後の手順を省略することができる。
【符号の説明】
【0035】
1…通信装置
11…通信部
12…判断部
13…コード付与部
14…機能調査部
15…バージョン調査部


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7