特許第6249235号(P6249235)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6249235直流電気鉄道車両の直流磁界シールド装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6249235
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】直流電気鉄道車両の直流磁界シールド装置
(51)【国際特許分類】
   B61D 17/20 20060101AFI20171211BHJP
   B61K 13/04 20060101ALI20171211BHJP
   H05K 9/00 20060101ALI20171211BHJP
   B60L 3/00 20060101ALN20171211BHJP
【FI】
   B61D17/20 Z
   B61K13/04
   H05K9/00 K
   !B60L3/00 B
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-224561(P2014-224561)
(22)【出願日】2014年11月4日
(65)【公開番号】特開2016-88271(P2016-88271A)
(43)【公開日】2016年5月23日
【審査請求日】2016年11月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000173784
【氏名又は名称】公益財団法人鉄道総合技術研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(72)【発明者】
【氏名】加藤 佳仁
(72)【発明者】
【氏名】笹川 卓
【審査官】 林 政道
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−169335(JP,A)
【文献】 特開2011−057082(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61D 17/00,17/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電気鉄道車両の車両連結部の間隙部外側を塞ぐように、車両の連結面端部側に上下方向に延在する磁気シールド部材が配置された直流磁界シールド装置であって、
前記磁気シールド部材が、前記車両連結部の床部から1.5m以上、かつ、最大で車両連結部の幌部と同等の高さを有し、前記間隙部の半分以下の幅を有する強磁性体からなる主シールド板と、前記車両連結部の中央側よりに位置する前記主シールド板の幅方向端部側に沿って前記幌部に向いて延在された強磁性体からなる副シールド板を具備してなり、前記車両の連結面において前記主シールド板より内側であって、前記幌部に近い部分に上下方向に延在する直流通電用の電気ケーブルが設置されるとともに、前記車両連結部の外側からみて上下方向に延在された前記電気ケーブルが前記主シールド板と前記副シールド板により掩蔽され、前記副シールド板の水平方向の長さが0.05〜0.2mであることを特徴とする直流電気鉄道車両の直流磁界シールド装置。
【請求項2】
前記主シールド板の幅方向両側に副シールド板が設けられ、これらのうち、前記車両に近い側の副シールド板が車両連結部の車両外面に沿って配置され、前記副シールド板を貫通して前記車両に取り付けられた固定具によって前記副シールド板が前記車両に固定されたことを特徴とする請求項1記載の直流電気鉄道車両の直流磁界シールド装置。
【請求項3】
前記主シールド板が前記車両側面に沿って該車両側面を延長するように配置され、転落防止機能が付加されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の直流電気鉄道車両の直流磁界シールド装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流電気鉄道車両における直流磁界の低減手法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、支持金具で固定したリアクトルを鉄道用車両の床下に設置し、リアクトルで発生する漏洩磁束を車両内部に漏れないように、リアクトルと車両の床下との間に磁性体からなる磁気遮蔽板を配置した構造が知られている。また、鉄道用車両には、磁束が車両内へ侵入することを低減するために磁性体からなる磁気遮蔽板が床下に配置される場合がある。
この磁気遮蔽板は、漏洩磁束を低減するとともに、リアクトルを吊り下げるための構造部材としても利用されている。
【0003】
鉄道車両の床下に設置される磁気遮蔽板として、自身から発生する漏洩磁束が車両内に漏れることを低減するために、艤装配線を覆う艤装配線用遮蔽板を車両の高さ方向でリアクトル用磁気遮蔽板と同程度の位置あるいはリアクトル用磁気遮蔽板よりも車両の床下から離れた位置に設けた構造が知られている(特許文献1参照)。
また、前後に連結された交流電気鉄道車両の間に設けられる内幌の床面の外側に、厚み5mm程度のアルミニウム板などの磁気シールド板を配置し、外幌の場合は、天端面および側面の内側に内幌と同様の磁気シールド体を配置した構造が知られている(特許文献2参照)。この特許文献2には、磁気シールド体として、板状の導電性材料の代わりに導電性の配線の集合体を用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−347133号公報
【特許文献2】特開2011−057082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
鉄道システムにおいて変電所からき電線やトロリ線を通じて鉄道車両に電気が供給され、それが鉄道車両の駆動や補助機器の動作に使用された後、レールやき電線、フィーダを通じて変電所に戻ってゆく。これらの電気は高電圧となり、大きな閉ループを構成するので、それによる磁界が距離減衰し難い。
ところで、最近の鉄道車両においては、車両軽量化の観点から、アルミニウム車体が使用されることが多くなってきている。このアルミニウム車体は、その高電気伝導度のため、交流電気鉄道車両の交流磁界遮蔽には有利な面を有するが、直流磁界に対する磁気シールド効果の面では期待できない車体であるといえる。
このため、アルミニウム車体からなる鉄道車両においては、強い直流磁界を発生する部位に磁気シールド板を配置し、車両内部側に漏洩磁束が漏れないように配慮する必要がある。
現状、鉄道車両の底部側に配置された機器から車両内部側への漏洩磁束の対策は上述の特許文献1、2に記載の如く種々の対応がなされている。ところが、鉄道車両端部の幌部に隣接して幌部の外側に配線される電気ケーブルが発生させる直流磁界について特別な対策がなされていない課題がある。
例えば、車両端部の幌部の側方側には、電気ケーブルが配置されているが、この電気ケーブルを流れる直流により発生した磁束は、例えば、駅のホーム側に漏洩磁束として作用する問題がある。
【0006】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、直流電気鉄道車両の幌部外側に生じている直流磁界の外部側への漏洩を低減できる構造の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、直流電気鉄道車両の車両連結部の間隙部外側を塞ぐように、車両の連結面端部側に上下方向に延在する磁気シールド部材が配置された直流磁界シールド装置であって、前記磁気シールド部材が、前記車両連結部の床部から1.5m以上、かつ、最大で車両連結部の幌部と同等の高さを有し、前記間隙部の半分以下の幅を有する強磁性体からなる主シールド板と、前記車両連結部の中央側よりに位置する前記主シールド板の幅方向端部側に沿って前記幌部に向いて延在された強磁性体からなる副シールド板を具備してなり、前記車両の連結面において前記主シールド板より内側であって、前記幌部に近い部分に上下方向に延在する直流通電用の電気ケーブルが設置されるとともに、前記車両連結部の外側からみて上下方向に延在された前記電気ケーブルが前記主シールド板と前記副シールド板により掩蔽され、前記副シールド板の水平方向の長さが0.05〜0.2mであることを特徴とする。
【0008】
本発明において、前記主シールド板の幅方向両側に副シールド板が設けられ、これらのうち、前記車両に近い側の副シールド板が車両連結部の車両外面に沿って配置され、前記副シールド板を貫通して前記車両に取り付けられた固定具によって前記副シールド板が前記車両に固定されたことが好ましい。
本発明において、前記主シールド板が前記車両側面に沿って該車両側面を延長するように配置され、転落防止機能が付加されたことが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、直流電気鉄道車両の車両連結部において幌部の側方に上下方向に延在し設けられている直流通電用の電気ケーブルから発生する直流磁界を磁気シールド部材の主シールド板と副シールド板で遮ることができ、車両連結部の外側への漏洩磁界を低減できる。このため、駅のホームに車両が位置している場合、車両幌部側方に上下方向に延在し設けられている電気ケーブルが発生させる直流磁界を遮蔽することができ、車両連結部の外側に対する漏洩磁界を抑制できる。磁気シールド部材は車両の連結面端部から幌部側面に並行し、車両連結部の間隙部を塞ぐように設けられているので、駅のホームに車両が停車している場合、ホーム側にいる人が線路側へ転落することを防止する転落防止板の機能を有する。
また、磁気シールド部材の高さは車両連結部の床部から1.5m以上、最大で幌部と同等の高さであれば、 車両が停車するホームの高さの1.5m以上の部分について磁気遮蔽できるので、人体の胸部までを直流磁界から保護できる。
また、車両連結部の中央側よりに位置する主シールド板の幅方向端部から幌部に向いて延在された水平方向長さ0.05〜0.2mの副シールド板を有するので、車両がホームに停車中、ホームを歩く人の胸部までを確実に磁気シールドすることができ、ホーム上の人の胸部に直流磁界の影響を与えない磁気シールド装置を提供できる。
【0010】
磁気シールド部材を主シールド板と副シールド板から構成し、副シールド板を車両連結部の間隙部内側に向けて延在させていると、主シールド板の端部側を周回するように漏れる漏洩磁界を効率良く抑制することができ、磁界漏洩の少ない直流磁界シールド装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る直流磁界シールド装置を備えた車両の連結部を示す構成図。
図2】同連結部の平面略図。
図3】同連結部について漏洩磁界のシミュレーション結果を示すグラフ。
図4】同連結部において漏洩磁界のシミュレーション結果の他の例を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る直流磁界シールド装置の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態の直流磁界シールド装置を備えた直流電気鉄道車両の連結部を示すもので、前後に連結された車両1、2の間に連結部が設けられ、車両1、2の連結部中央部側に車両1、2の間で人が移動するための連結床と通路を囲むための幌部5が設けられている。
幌部5は側面と天井面と底面とを備えたトンネル型に形成されている。図1図2に示す形態では記載の簡略化のため、幌部5の側面5aと天井部5bのみを表示している。
幌部5は、車両1、2の横幅の半分程度の幅を有し、車両1、2の高さより若干低い高さを有して車両1、2の連結部中央側に配置されている。このため、車両1、2の連結部には、幌部5の側面5aと車両1、2の連結面1a、2aにより囲まれる間隙部7が形成されている。
車両1の幅方向両端の連結面端部1bには、それぞれ平面視コ字状の強磁性体からなる板状の磁気シールド部材8が車両1の側面を延長するように取り付けられている。
【0013】
磁気シールド部材8は、幌部5の底部側から幌部5の天井部近くの位置まで達する高さ を有する縦長の主シールド板8aと、この主シールド板8の幅方向両側に幌部側に向い た(車両1の幅方向内側に向いた)強磁性体からなる副シールド板8bを備えている。主 シールド板8aの両端側において副シールド板8bは主シールド板8aに対し直角向きに 一体化されている。副シールド板8bのうち、車両1に近い側の副シールド板8bは、自 身を貫通するボルト等の固定金具10により車両1の連結面端部に取り付けられている。 各主シールド板8aの取り付け位置は、図1の例では車両1の側面1Aに対しほぼ面一 に設定されている。
【0014】
磁気シールド部材8は、望ましくは鋼板などの強磁性体の板材からなるが、磁気遮蔽効果を奏する材料であれば、いずれの材料であっても良く、高透磁率材料の繊維布を積層した構造や非Fe系の軟磁性材料を用いた板材、電磁鋼板などのいずれを用いても良い。
【0015】
車両1の連結面1aにおいて、幌部5に近い部分には、図2に例示するように電気ケーブル12が設置されている。この電気ケーブル12には直流電流が通電されるのでこの電気ケーブル12から直流磁界が発生される。電気ケーブル12から発生する磁界はケーブルから放射状に広がるため、ケーブルの近くに矢印で示すように車両の外部方向にも漏洩する。
前記主シールド板8aと副シールド板8bの底部は、幌部5の底部と同等高さ位置に、換言すると車両1の床部と同等高さ位置に形成され、前記主シールド板8aと副シールド板8bの高さは最低1.5m、最大で幌部5と同等高さに形成される。前記主シールド板8aと副シールド板8bの最低高さを1.5mとしたのは、車両1がホーム13に停車中、ホーム13を歩く人の胸部までを保護する目的のためである。前記主シールド板8aと副シールド板8bの最大高さは、先の目的で支障が生じないのであれば材料の無駄を無くするためにできるだけ低くした方が望ましい。
【0016】
電気ケーブル12に直流電流が流れると、直流磁界が発生する。
電気ケーブル12が発生させる磁界は、車両1の外部に設置されている磁気シールド部材8により大部分遮蔽され、ホーム13側に漏洩する磁界は少ない。このため、ホーム13側に直流磁界による悪影響を及ぼさない。
【0017】
図1に示すようにホーム13側から見て車両1、2間に存在する主シールド板8aの間に隙間11が形成されているが、この隙間11にせり出すように副シールド板8bが存在しているので、隙間11を介しホーム13側に漏れ出る磁界を少なくできる。
これらの効果が相俟って、ホーム13側に対する直流磁界の漏洩を最小限度に抑制することができ、磁気漏洩の少ない直流電気鉄道車両の連結部構造を提供できる。
【0018】
また、磁気シールド部材8の高さ(主シールド板8aと副シールド板8bの高さ)として、車両連結部の床部から1.5m以上の高さであれば、車両1、2が停車するホーム13の位置からホーム上の磁気シールド部材高さ相当位置(1.5m以上の磁気シールド部材最上位置)について確実に磁気遮蔽できるので、ホーム上の人の胸部に対して影響のない直流磁界遮蔽構造の車両1とすることができる。
また、磁気シールド部材8は車両1の連結面端部から幌部5の側面に並行し、車両連結部の間隙部7を塞ぐように設けられているので、駅のホーム13に車両1、2が停車している場合ホーム側にいる人が線路側へ転落することを防止する転落防止板の機能を有する。このため、磁気遮蔽効果と転落防止効果の両方を兼ね備える特徴を有する。
【0019】
ところで、先の実施形態では主シールド板8aの幅方向両側に副シールド板8bを備えた構造の磁気シールド部材8について説明したが、磁気シールド部材8はその幅方向一側のみに副シールド板8bを備えたL字型構造としても良い。その場合、連結部の中央側に副シールド板を設け、車両への取り付け側には副シールド板を略した構造を採用する。
主シールド板を車両1に取り付ける場合、一例として、L型金具などの取り付け金具とビスやナットを用いて主シールド板を車両1に取り付けることができる。
L字型の磁気シールド部材を用いても、先のコの字型の磁気シールド部材8に準じる磁気遮蔽構造を得ることができる。
【0020】
「磁界シミュレーション試験例1」
図2に示す車両1に対し、一方の連結面端部1bに幅0.15mの鋼板製の主シールド板(厚さ5mm)を車両1の側面に対し面一になるように配置し、車両連結面端部から0.3mの位置に幌部5の側面に沿って電気ケーブルを設置した構造において直流磁界シミュレーションを行った。用いた磁界シミュレーションソフトは、ELF/MAGIC(株式会社エルフ製:電磁場電磁界解析装置)である。
磁界測定位置は、図2に示すように、車両1の連結面端部1bからホーム側に0.2m離れた位置、車両1の連結面端部1bから車両2側に0.15m離れた位置Bである。
【0021】
図2に示す構成のうち、この磁界シミュレーションでは車両1の連結面端部1bに電気ケーブル12と磁気シールド部材8を配置した例について静磁場シミュレーションを行った。
また、磁気シールド部材については、主シールド板のみを設けた場合(副シールド板無し)、主シールド板に加え、幅0.05mの副シールド板を設けた場合(シールド両端部角曲り有:長さ0.05m)、主シールド板に加え、幅0.1mの副シールド板を設けた場合(シールド両端部角曲り有:長さ0.1m)についてそれぞれシミュレーションした。以上のシミュレーション結果の磁界分布を図3に示す。磁界分布は、シールド板無しの状態において位置Bで測定した磁束密度の相対比として表示している。
【0022】
図3に示すシミュレーション結果から、シールド無しの場合(磁気シールド部材8を設けない場合)に比べ、シールドあり(シールド両端部角曲り無)の場合について顕著な磁気シールド効果が見られた。
また、主シールド板の存在に加えて、副シールド板を設けることにより、更に磁気遮蔽効果が向上することが明らかになった。
このため、主シールド板と副シールド板の両方を設けることにより、主シールド板のみを設けた場合に更に優れた磁気遮蔽効果を得られることがわかった。
【0023】
「磁界シミュレーション試験例2」
図1に示す構成のうち、先のシミュレーション1では主シールド板の幅方向両側に副シールド板を備えた構造についてシミュレーションしたが、主シールド板の幅方向一側のみに副シールド板を備えた構造についてシミュレーションを行った。
シミュレーションの条件としては、シミュレーション試験1と同等であるが、主シールド板の両側に副シールド板を有する磁気シールド部材に替えて、主シールド板の幅方向一側のみ(連結部の中央側より)に副シールド板を有する磁気シールド部材を使用した。
また、磁気シールド部材については、主シールド板のみを設けた場合(副シールド板無し)、主シールド板に加え、幅0.1mの副シールド板を設けた場合(シールド端部角曲り有:長さ0.1m)、主シールド板に加え、幅0.2mの副シールド板を設けた場合(シールド端部角曲り有:長さ0.2m)についてそれぞれシミュレーションした。以上のシミュレーション結果の磁界分布を図4に示す。磁界分布は、シールド板無しの状態において位置Bで測定した磁束密度の相対比として表示している。
【0024】
図4に示すシミュレーション結果から、シールド無しの場合(磁気シールド部材8を設けない場合)に比べ、シールドあり(シールド端部角曲がり無)の場合について顕著な磁気シールド効果が見られた。
また、主シールド板の存在に加えて、副シールド板を設けることにより、更に磁気遮蔽効果が向上することが明らかになった。
このため、主シールド板と副シールド板の両方を設けることにより、主シールド板のみを設けた場合に更に優れた磁気遮蔽効果を得られることがわかった。
【符号の説明】
【0025】
1、2…車両、1a、2a…連結面、1A、2A…側面、5…幌部、5a…側面、5b…天井部、7…間隙部、8…磁気シールド部材、8a…主シールド板、8b…副シールド板、11…隙間、W…副シールド板の幅(長さ)、12…電気ケーブル。
図1
図2
図3
図4