(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る管継手10は、流体用チューブ12が離脱自在に装着されて、例えば、シリンダ等の流体圧機器14に接続される。
【0019】
管継手10は、
図1及び
図2に示されるように、流体用チューブ12が挿入される樹脂ボディ(第1のボディ)16aと、流体圧機器14に接続され、前記樹脂ボディ16aに対して相対的に回転自在な金属ボディ(第2のボディ)16bとを備える。
【0020】
樹脂ボディ16aは、着脱機構18が組み込まれる大径円筒部20aを有する。大径円筒部20aには、前記大径円筒部20aよりも小径な中間円筒部20bが一体成形されるとともに、前記中間円筒部20bには、該中間円筒部20bよりも小径な有底円筒部20cが一体成形される。
【0021】
大径円筒部20aの内部には、第1開口部28が軸方向に所定の深さまで形成される。第1開口部28の底部には、第1段部30が設けられ、前記第1段部30を介して前記第1開口部28が縮径された第2開口部32に連通する。第2開口部32は、中間円筒部20bの内部に設けられて所定の深さを有し、前記第2開口部32の底部には、第2段部34が設けられる。
【0022】
図1〜
図3に示すように、第1開口部28に組み込まれる着脱機構18は、環状のパッキン部材36と、樹脂ボディ16aに挿入された流体用チューブ12を係止するチャック38とを備える。着脱機構18は、さらに第1開口部28の内周面に係合されるガイド部材40と、前記ガイド部材40に沿って変位自在なリリースブッシュ42とを備える。
【0023】
パッキン部材36は、例えば、ゴム等の弾性材料で形成され、第1開口部28内に第1段部30に当接するように配置される。パッキン部材36は、略リング形状に形成されるとともに、外周面には、第1開口部28の内周面に当接する膨出部44が形成される。内周面には、流体用チューブ12の外周面に摺接するシール凸部46が突出形成される。
【0024】
チャック38は、例えば、薄板材をプレス加工することにより略円筒状に形成される。チャック38の一端部には、半径内方向に向かって傾斜する爪部48が形成され、前記チャック38の他端部には、半径外方向に向かって折曲される係止部50が形成される。爪部48の先端は、刃状に形成され、流体用チューブ12の外周面に刺入可能に形成される。
【0025】
チャック38の一端部側には、他端部側に向かって所定長さで切り欠かれた第1スリット52が形成され、前記第1スリット52は、チャック38の周方向に沿って等間隔で複数(例えば、4本)設けられる。
【0026】
チャック38の他端部側には、一端部側に向かって所定長さで切り欠かれた第2スリット54が形成され、前記第2スリット54は、チャック38の周方向に沿って等間隔で複数(例えば、4本)設けられる。第1スリット52と第2スリット54とは、チャック38の周方向に沿って互い違いとなるように交互に設けられる。
【0027】
ガイド部材40は、上述したチャック38と同様に、例えば、薄板材をプレス加工することにより略円筒状に形成され、第1開口部28の内周面に当接するように配置される。ガイド部材40の一端部には、第1開口部28内で折り返されてパッキン部材36側に配置されるフロントエンド部56が形成される。ガイド部材40の他端部には、第1開口部28の開放端部に配置され、半径内方向に向かって断面円形状に折曲されるリアエンド部58が形成される。
【0028】
リリースブッシュ42は、例えば、樹脂製材料から円筒状に形成される。リリースブッシュ42の一端部には、半径外方向に膨出し、先端側に向かって徐々に縮径するテーパ部60が形成される。テーパ部60は、チャック38を構成する爪部48に臨むように設けられる。
【0029】
リリースブッシュ42の他端部には、半径外方向に拡径するフランジ部62が形成される。フランジ部62の外周径は、第1開口部28より大きく形成される。リリースブッシュ42の内部には、軸線方向に沿って貫通し、流体用チューブ12が挿通される貫通孔64が形成される。貫通孔64の内周径は、流体用チューブ12の外周径に対して若干だけ大きく形成され、略一定径に形成される。
【0030】
図4に示すように、有底円筒部20cの底面68には、それぞれ開口径が異なるオリフィス70a、70b及び70cが同一円周上に且つ所定の角度ずつ離間して設けられる。中間円筒部20bの外周には、オリフィス70a、70b及び70cの角度位置に対応して溝部72a、72b及び72cが軸方向に延在して形成される。大径円筒部20aの外周には、各オリフィス70a、70b及び70cのオリフィス径が印字された印字部74が設けられるとともに、凹凸形状を有する回転つまみ部76が形成される。
【0031】
金属ボディ16bは、例えば、ステンレス等の金属製材料で形成され、略円筒形状を有する。金属ボディ16bの軸方向(矢印A方向)先端部には、流体圧機器14のねじ孔78に螺合するねじ部80が設けられる。金属ボディ16bの外周部には、ねじ部80に連なって締め付けナット部82が形成される。締め付けナット部82は、例えば、断面六角形状に形成され、図示しない工具を用いてねじ孔78に接続する際に用いられる。
【0032】
金属ボディ16bの軸方向一端側からは、樹脂ボディ16aの有底円筒部20c及び中間円筒部20bを挿入するための大径側開口部86a及び小径側開口部86bが同軸的に形成される。
【0033】
開口部86bには、有底円筒部20cが回転自在に嵌合する一方、開口部86aには、中間円筒部20bが回転自在に嵌合する。開口部86a、86bの境界部位には、シール部材88が配設される。
【0034】
金属ボディ16bの軸方向一端側の外周部には、突起部90が内方に膨出(かしめ)形成される。突起部90は、溝部72a、72b又は72cのいずれかに係合することにより、オリフィス70a、70b又は70cのいずれかを流体圧機器14に連通する位置に配置させる。
【0035】
金属ボディ16bの軸方向他端側には、内方突出部92が設けられ、開口部(孔部)93が形成される。内方突出部92は、リング形状を有し、その一部には、軸方向内方にかしめられた係止部92aが形成される。
【0036】
金属ボディ16b内には、内方突出部92と樹脂ボディ16aの有底円筒部20cの先端との間に位置して、通路部材94及びガスケット96が配設される。通路部材94は、例えば、樹脂製材料で形成されて略円板形状を有し、その中央部から偏心して貫通孔98を設ける。貫通孔98は、突起部90が溝部72a、72b又は72cのいずれかに係合する際に、オリフィス70a、70b又は70cのいずれかを流体圧機器14に連通する位置に配置される。
【0037】
通路部材94の一方の面には、貫通孔98から前記通路部材94の径方向に切り欠いて溝部100が形成される。溝部100には、金属ボディ16bの係止部92aが係合して貫通孔98の角度位置が保持される。通路部材94の他方の面には、径方向に延在して溝部102が形成される。
【0038】
ガスケット96は、略円板形状を有するとともに、通路部材94の貫通孔98に連通する貫通孔104が中心から偏心して形成される。貫通孔98及び104により、流体用チューブ12と流体圧機器14とを連通する連通部が構成される。ガスケット96には、径方向に延在する凸部106が設けられるとともに、前記凸部106は、通路部材94の溝部102に嵌合する。ガスケット96と通路部材94との相対的な位置決めを行うためである。
【0039】
次いで、この管継手10の動作並びに作用効果について、以下に説明する。なお、管継手10は、流体圧機器14に予め螺合されて固定されている状態とする(
図1参照)。
【0040】
先ず、流体用チューブ12は、第1開口部28からリリースブッシュ42の貫通孔64に沿って挿入される。その際、流体用チューブ12は、パッキン部材36の内部に挿通されるため、シール凸部46が前記流体用チューブ12の外周面に摺接する。このため、パッキン部材36と流体用チューブ12との間における気密が確実に保持される。
【0041】
一方、チャック38の一端部は、流体用チューブ12によって半径外方向に押し広げられ、爪部48が前記流体用チューブ12の外周面に当接している。さらに、流体用チューブ12が挿入されると、前記流体用チューブ12の先端部が第2段部34に当接する。
【0042】
次いで、流体圧機器14を作動させる際には、管継手10に接続されている流体用チューブ12に対して流体の供給又は排出が行われる。例えば、流体用チューブ12から管継手10の樹脂ボディ16a内に流体が供給される。この流体は、樹脂ボディ16aの底面68に設けられているオリフィス70a、70b又は70cを通って供給流量が規制された後、貫通孔98及び開口部93から流体圧機器14に供給される。
【0043】
また、流体圧機器14から樹脂ボディ16a内に流体が排出されると、この流体は、貫通孔98からオリフィス70a、70b又は70cに供給される。これにより、流体は、排出流量が規制された後、流体用チューブ12に排出される。このため、流体圧機器14における速度制御(例えば、ピストンの往復速度制御)が遂行される。
【0044】
一方、流体用チューブ12を管継手10から離脱させる際には、リリースブッシュ42のフランジ部62を樹脂ボディ16a側に向かって押圧する。このため、テーパ部60がチャック38の爪部48を押圧して前記爪部48を流体用チューブ12の外周面から離脱させる方向に移動させる。
【0045】
これにより、チャック38の他端部が、リリースブッシュ42によって強制的に半径外方向へと押し出される。このため、流体用チューブ12の外周面に刺入された爪部48は、前記流体用チューブ12の外周面から離間して、チャック38による前記流体用チューブ12の係止状態が解除される。そして、流体用チューブ12を樹脂ボディ16aから離間させる方向に引張することにより、前記流体用チューブ12が管継手10から取り外される。
【0046】
この場合、第1の実施形態では、樹脂ボディ16aを回転させるだけで、それぞれの開口径が異なるオリフィス70a、70b又は70cのいずれかを流体圧機器14に連通する位置(連通部)に配置させることが可能になる。従って、種々の流体圧機器14に良好に採用することができ、汎用性の向上が容易に図られる。
【0047】
しかも、樹脂ボディ16aの外周には、溝部72a、72b及び72cが軸方向に延在して形成されている。一方、金属ボディ16bの軸方向一端側の外周部には、溝部72a、72b又は72cのいずれかに係合する突起部90が設けられている。これにより、オリフィス70a、70b又は70cを所定の角度位置に確実に保持することができ、流体用チューブ12の着脱や振動等によるオリフィス径の変動を確実に抑制することが可能になる。
【0048】
さらに、樹脂ボディ16aには、それぞれの開口径が異なるオリフィス70a、70b及び70cが設けられている。このため、オリフィス径の変更時に、樹脂ボディ16a自体を交換する必要がなく、前記樹脂ボディ16aを回転させるだけでよい。従って、オリフィス径の変更作業が、一層簡単且つ短時間で遂行される。
【0049】
また、樹脂ボディ16aの外周には、各オリフィス70a、70b及び70cのオリフィス径が印字された印字部74が設けられている。これにより、使用時に、外部からオリフィス径を確認することができ、作業性の向上及び精度の向上が図られる。
【0050】
図5は、本発明の第2の実施形態に係る管継手110の全体縦断面図である。なお、第1の実施形態に係る管継手10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3以降の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略するとともに、前の実施形態に使用した構成要素と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0051】
管継手110は、例えば、ステンレス等の金属製材料で形成され、略円筒形状を有するボディ112を備える。ボディ112は、一端部側に着脱機構18が組み込まれるとともに、他端部側にねじ部80が設けられる。ボディ112の内部には、第1段部30、第2段部34及び第3段部114が同軸上に且つ順次小径となって形成される。第3段部114の下流側には、流体圧機器14に連通する連通孔(連通部)116が設けられる。
【0052】
ボディ112には、第3段部114と流体用チューブ12の先端部との間に位置して、オリフィス部118が配設される。オリフィス部118は、
図5及び
図6に示すように、例えば、樹脂材で形成され、略リング状の本体部120と、例えば、金属材料又は樹脂材料で形成され、前記本体部120に回転自在に係合するオリフィス板122とを備える。
【0053】
本体部120の外周には、ボディ112の第2段部34と第3段部114との間の内周面112aに摺接する凸部124が膨出形成される。本体部120の中央には、連通孔116に連通する孔部126が形成されるとともに、この孔部126の一端側(流体用チューブ12側)の端部に連通する通路128が形成される。
【0054】
通路128は、本体部120の端面120aを切り欠くことにより形成され、前記本体部120の軸心位置からオフセットして設けられる。通路128が設けられた端部側には、スナップフィット130が形成される。スナップフィット130は、複数(例えば、6個)の爪部132が孔部126を中心に等角度間隔ずつ離間して設けられる。各爪部132の内側には、内方に膨出する係止部132aが設けられるとともに、径方向に弾性変形可能である。本体部120の端面120aには、複数の凹部(又は凸部)134が所定間隔ずつ離間し、孔部126を中心とする円周上に沿って配置される。
【0055】
オリフィス板122は、円板部136を有し、前記円板部136には、オリフィス138と端面120a側に突出する凸部(又は凹部)140とが設けられる。オリフィス138は、円板部136の中心を支点にする円弧状に沿って屈曲されるとともに、一方の端部138a側の開口幅寸法が徐々に拡大した後、略同一の開口幅寸法を維持して他方の端部138bに連続する。
【0056】
オリフィス138は、凸部140が端面120aの各凹部134に、順次、係合する際に、通路128との連通する断面積が、順次、大きくなるように調整可能である(
図7参照)。オリフィス板122は、端面120aに当接した際に、スナップフィット130を構成する各爪部132に係止されて、抜け止めがなされる。
【0057】
この第2の実施形態では、
図7に示すように、つまみ部142を把持して矢印方向に回転させると、このつまみ部142と一体にオリフィス板122が本体部120に対して回転する。そして、円板部136に設けられている凸部140を本体部120に設けられている複数の凹部134の中、任意の凹部134に係合させる。このため、オリフィス138が通路128に連通する流路断面積を変更させることができる。
【0058】
従って、オリフィス部118では、所望の流路断面積に調整することが可能である。これにより、種々の流体圧機器14に良好に採用することができ、汎用性の向上が容易に図られる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0059】
図8は、本発明の第3の実施形態に係る管継手150の全体縦断面図である。なお、第2の実施形態に係る管継手110と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0060】
管継手150は、例えば、ステンレス等の金属製材料で形成され、略円筒形状を有するボディ152を備える。ボディ152は、第3段部114と流体用チューブ12の先端との間に、オリフィス部154を配置する。
【0061】
図8及び
図9に示すように、オリフィス部154は、樹脂製の本体部156と、金属製又は樹脂製のオリフィス板158と、ゴム製のパッキン部材160とを備える。
【0062】
本体部156は、柱状部162の両端に円板部164a、164bが一体成形されるとともに、中央部に孔部126が形成される。円板部164aには、通路128、スナップフィット130及び複数の凹部(又は凸部)134が形成される。円板部164bには、外周にそれぞれ所定角度間隔ずつ離間して外方に突出する突起部166が設けられる。
【0063】
オリフィス板158には、オリフィス138、本体部156側の凸部(又は凹部)140及びつまみ部142が形成される。パッキン部材160は、外周部に第2段部34から第3段部114に向かって外方に傾斜して拡径する傾斜シール部160aが設けられる。傾斜シール部160aは、ボディ152の内周面152aに摺接する。
【0064】
この第3の実施形態では、流体圧機器14からボディ152内に流体が排出されると、
図8に示すように、この流体は、オリフィス部154を構成する本体部156の孔部126に導入される。孔部126は、円板部164aの通路128に連通しており、流体は、前記通路128からオリフィス138のみを通って制御され、流体用チューブ12に排出される。
【0065】
一方、流体用チューブ12から流体圧機器14に流体を供給する際には、
図10に示すように、前記流体が前記流体用チューブ12に沿ってオリフィス部154側に供給される。流体は、オリフィス138から通路128及び孔部126を通って流体圧機器14に供給される。さらに、残余の流体は、パッキン部材160の傾斜シール部160aを半径内方向に縮径させて、前記傾斜シール部160aの外周と内周面152aとの間を通って流体圧機器14に供給される(自由流れ)。
【0066】
この場合、第3の実施形態では、オリフィス板158を回転させるだけで、オリフィス部154の流路断面積を任意に調整することができる。従って、種々の流体圧機器14に良好に採用することができ、汎用性の向上が容易に図られる等、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
【0067】
図11は、本発明の第4の実施形態に係る管継手170の全体縦断面図である。
【0068】
管継手170は、例えば、ステンレス等の金属製材料で形成され、略円筒形状を有するボディ172を備える。ボディ172は、第3段部114と第2段部34との間に位置してオリフィス部174を配置する。
【0069】
オリフィス部174は、
図11及び
図12に示すように、樹脂製の本体部176、金属製のオリフィス板178、樹脂製の回転部180、パッキン部材160及び樹脂製の底板182を備える。
【0070】
本体部176は、柱状部184と前記柱状部184の一端部に一体成形される円板部186とを有する。円板部186には、孔部126に連通し、前記円板部186の面内一方に開口する通路188が形成される。円板部186の外周縁部には、係止用の突起部190が膨出形成される。
【0071】
オリフィス板178は、円盤状を有し、外周縁部には、仮想円上に沿って複数の円形状オリフィス192が所定間隔ずつ離間して形成される。オリフィス192は、矢印方向に沿って、順次、開口寸法が大きく設定される。オリフィス板178の外周部には、位置決め用溝部194が形成される。
【0072】
回転部180は、リング体196を有し、前記リング体196の一方の側面には、凹部198が所定間隔ずつ離間して設けられることにより、鋸歯形状に形成される。リング体196の外周部には、スナップフィット130が構成される。スナップフィット130は、例えば、3つの爪部132を有する。リング体196には、オリフィス板178の溝部194に嵌合して、前記オリフィス板178を前記リング体196に一体的に保持する凸部(図示せず)が設けられる。
【0073】
底板182は、略リング状を有し、中央部に本体部176の柱状部184が圧入される開口部200が形成される。底板182の外周部には、例えば、3個の突起部202が外方に突出して形成される。
【0074】
この第4の実施形態では、
図13に示すように、回転部180のスナップフィット130が本体部176の円板部186に係合することにより、前記本体部176、オリフィス板178及び前記回転部180が一体に保持される。
【0075】
そして、回転部180が矢印方向に回転されると、前記回転部180とオリフィス板178とが一体的に矢印方向に回転する。このため、回転部180の凹部198から突起部190が離脱し、前記回転部180を所定の角度位置に停止させると、一つの凹部198に前記突起部190が嵌合する。従って、オリフィス192が通路188に対して所定の数だけ連通し、オリフィス部174における流路断面積が調整される。
【0076】
これにより、種々の流体圧機器14に良好に採用することができ、汎用性の向上が容易に図られる等、上記の第1〜第3の実施形態と同様の効果が得られる。
【0077】
図14は、本発明の第5の実施形態に係る管継手210の全体縦断面説明図である。
【0078】
管継手210は、例えば、ステンレス等の金属製材料で形成され、略円筒形状を有するボディ212を備える。ボディ212の内部には、第1段部30及び第2段部34を有し、第3段部を設けていない。第2段部34と流体用チューブ12の先端部との間には、オリフィス部214が配置される。
【0079】
図14及び
図15に示すように、オリフィス部214は、樹脂製の本体部216、ゴム製のガスケット218及び樹脂製のオリフィス板220を備える。本体部216は、略円盤状を有し、外周部には、ボディ212の内周面212aに摺接する凸部222が膨出形成される。
【0080】
本体部216の端面216aには、孔部126に連通する通路224が偏心して設けられるとともに、前記端面216aには、径方向に延在する係止部226が膨出形成される。本体部216には、内部から端面216aと略同一面上に位置してスナップフィット130が設けられる。
【0081】
ガスケット218は、スナップフィット130に保持されるとともに、中央位置から偏心して連通孔(連通部)228が形成される。
【0082】
オリフィス板220は、略円盤状を有し、
図16に示すように、本体部216側に向かう面には、中央から膨出部230が形成される。膨出部230の外周面には、拡径する傾斜面232が形成され、前記傾斜面232は、スナップフィット130に係合することにより、回転時の脱落防止機能を有する。
【0083】
膨出部230には、オリフィス70a、70b及び70cが形成される。オリフィス板220には、オリフィス70a、70b及び70cに対応して溝部72a、72b及び72cが径方向に延在して形成される。溝部72a、72b及び72cは、本体部216の係止部226に係合することにより、オリフィス70a、70b及び70cが連通孔228を介して孔部126に選択的に連通可能である。
【0084】
オリフィス板220の外方の面には、印字部74が設けられる。オリフィス板220の中央側には、例えば、6角レンチ等が嵌合する係合孔234が形成される。
【0085】
この第5の実施形態では、オリフィス板220の係合孔234に工具を挿入して、前記オリフィス板220を所定の位置に回転させる。すなわち、溝部72a、72b又は72cを係止部226に係合させる。このため、オリフィス70a、70b又は70cが連通孔228を介して孔部126に連通し、流体圧機器14に連通する。従って、種々の流体圧機器14に良好に採用することができ、汎用性の向上が容易に図られる等、上記の第1〜第4の実施形態と同様の効果が得られる。
【0086】
図17は、本発明の第6の実施形態に係る管継手240の全体縦断面説明図である。
【0087】
管継手240は、例えば、ステンレス等の金属製材料で形成され、略円筒形状を有するボディ242を備える。ボディ242の内部には、第2段部34と流体用チューブ12の先端部との間に、オリフィス部244が配置される。
【0088】
図17〜
図19に示すように、オリフィス部244は、樹脂製の本体部246と樹脂製のオリフィス部材248とを備える。本体部246は、略円盤状を有し、外周部には、ボディ242の内周面242aに摺接する凸部250が膨出形成される。ボディ242の中央部側には、スナップフィット130が設けられるとともに、中心から偏心した位置に、通路252が貫通形成される。
【0089】
図19に示すように、本体部246のスナップフィット130とは反対側の面には、中心に孔部254が設けられるとともに、係止用突起256が膨出形成される。
【0090】
オリフィス部材248は、円板部258を有し、前記円板部258の一端部側には、つまみ部260が形成される。つまみ部260は、両側部に平坦面262を設ける。つまみ部260には、オリフィス264が形成される。オリフィス264は、端部264aから開口幅寸法が連続的に大きくなるような形状に設定される。
【0091】
図18に示すように、オリフィス部材248のつまみ部260とは反対の面側には、中央部から棒体266が膨出形成され、前記棒体266の外周部には、周溝266aが形成される。周溝266aには、スナップフィット130が係合自在である。
【0092】
オリフィス部材248は、棒体266の外方に、略円弧状に湾曲して内周側に鋸歯状凹凸部268aを有した係合部268が設けられる。凹凸部268aには、係止用突起256が係合自在である。なお、オリフィス部材248には、つまみ部260の外方に目盛270が設けられる。
【0093】
この第6の実施形態では、オリフィス部材248がつまみ部260により回転されることにより、本体部246の係止用突起256が前記オリフィス部材248の凹凸部268aのいずれかに係合する。そして、オリフィス部材248を所定の角度位置に停止させるとオリフィス264と通路252との重なり状態が調整され、オリフィス部244の流路断面積が調整可能である。従って、第6の実施形態では、上記の第1〜第5の実施形態と同様の効果が得られる。
【0094】
なお、本発明に係る管継手は、上述の各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。