【文献】
長峯 隆、外2名,“3D顔画像における個人性の分析”,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,1991年12月20日,Vol.91, No.111,pp.57-64
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御手段は、異なる顔から生成された顔画像が類似しているとの認識結果を取得した場合、前記顔画像に前記第1領域を重畳して表示し、同じ顔から生成された顔画像が類似していないとの認識結果を取得した場合、前記顔画像に前記第2領域を重畳して表示するよう制御する、請求項1に記載の表示制御装置。
前記表示制御手段は、前記第1領域および前記第2領域を、前記類似度の高低を判別可能に、前記顔画像に重畳して表示するよう制御する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
前記表示制御手段は、前記類似度が所定の範囲内にある前記部分領域を連結した連結領域を生成し、前記連結領域を前記顔画像に重畳して表示するよう制御する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示制御装置。
前記表示制御手段は、異なる画像から生成した顔画像が類似しているとの認識結果を取得した場合、前記第3領域を前記顔画像に重畳して表示するよう制御する、請求項8に記載の表示制御装置。
前記マーク生成手段は、前記マークを生成する条件と前記マークを表示するための画像とを対応付けて記憶するマーク記憶手段を有する、請求項10に記載の表示制御装置。
前記マーク生成手段は、前記類似度の高低に対応して前記マークのサイズ、濃淡、または、透明度を変化させる、請求項10乃至12のいずれか1項に記載の表示制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての表示制御装置100について、
図1を用いて説明する。表示制御装置100は、顔認識する顔画像の表示を制御する装置である。
【0015】
図1に示すように、表示制御装置100は、類似度取得部101と、表示制御部102と、を含む。類似度取得部101は、顔画像の部分領域ごとの照合処理によって導き出された類似度を取得する。表示制御部102は、類似度が閾値を超えた第1領域と、類似度が閾値を超えていない第2領域との少なくとも一方を、顔画像に重畳して表示するよう制御する。
【0016】
本実施形態によれば、顔画像の部分領域ごとの類似度の程度を顔画像に重畳して表示することで、オペレータが顔認識結果の要因を一目で把握できるので、その場で顔認識結果を確認あるいは修正することができる。
【0017】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る表示制御装置を含む顔認識システムについて説明する。本実施形態に係る表示制御装置は、顔認識装置で顔画像の部分領域ごとに照合されて導出された類似度を取得し、取得した類似度が閾値を超えるか超えないかをそれぞれ示すマークを顔画像に重畳して表示するように制御することで、ユーザあるいはオペレータが顔認識結果の要因を一目で把握でき、その場で顔認識結果を確認あるいは修正することができるようにする。
【0018】
《顔認識結果の表示画面》
図2Aは、本実施形態に係る端末210の表示画面の概要を示す図である。なお、
図2Aの表示画面は、携帯端末の表示画面であっても、PC(Personal Computer)の表示画面であっても、顔認識専用あるいは監視専用の装置の表示画面であってもよく、限定されない。
【0019】
図2Aの左側に示した端末210の表示画面には、撮像された顔画像あるいは認識対象の顔画像211に、部分領域(
図2Aにおいては、縦5×横5=25)の各々における類似度を所定閾値と比較し、所定閾値を超えた場合を示す“○”が重畳されている。ここで、“○”の大小は、類似度から所定閾値を引いた差分値に対応している。すなわち、大きな○212は、類似度が所定閾値よりかなり大きな部分領域を示している。一方、小さな○213は、類似度が所定閾値より余り大きくない部分領域を示している。このように、類似度の高低が判別可能に重畳表示される。なお、左側の表示画面において、“●”は類似度が所定閾値を超えない部分領域を示している。左側の表示画面からは、目の周囲や口の中央が類似領域であることがユーザあるいはオペレータによって一目で理解できる。
【0020】
図2Aの右側に示した端末210の表示画面には、撮像された顔画像あるいは認識対象の顔画像211に、部分領域(
図2Aにおいては、縦5×横5=25)の各々における類似度を所定閾値と比較し、所定閾値を超えた場合を示す“□”が重畳されている。ここで、“□”の大小は、類似度から所定閾値を引いた差分値に対応している。すなわち、大きな□214は、類似度が所定閾値よりかなり大きな部分領域を示している。一方、小さな□215は、類似度が所定閾値より余り大きくない部分領域を示している。なお、右側の表示画面において、“■”は類似度が所定閾値を超えない部分領域を示している。右側の表示画面からは、左側と同様に、目の周囲や口の中央が類似領域であることがユーザあるいはオペレータによって一目で理解できる。
【0021】
なお、
図2Aにおいては、類似度を示すマークとして大小の“○”と“□"とを示したが、マークの形状は
図2Aに限定されない。また、類似度の大小をマークの大小に対応させたが、マークの色の種類や色度、あるいは、マークの濃淡、あるいは、顔画像に重畳した場合の透明度などで表わしてもよい。
【0022】
図2Bは、本実施形態に係る端末210の表示画面の他の概要を示す図である。
【0023】
図2Bの左側に示した端末210の表示画面には、撮像された顔画像221と、認識対象の蓄積された顔画像222とが表示されている。そして、認識対象の蓄積された顔画像222において、縦4×横4=16の部分領域の類似部分223が透明度のある所定の色で塗りつぶされている(
図2Bでは、左下がりの斜線で示す)。一方、非類似部分224は塗りつぶされていない。ここで、類似部分とは、部分領域の類似度が所定閾値を超えた領域である。なお、この重畳表示は、顔画像222の部分領域に、透明度のある色で塗りつぶした枠を、類似領域マークとして重畳したものである。
【0024】
図2Bの右側に示した端末210の表示画面には、撮像された顔画像231と、認識対象の蓄積された顔画像232とが表示されている。そして、認識対象の蓄積された顔画像232において、縦4×横4=16の部分領域の非類似部分233が透明度のある所定の色で塗りつぶされている(
図2Bでは、右下がりの斜線で示す)。一方、類似部分234は塗りつぶされていない。ここで、非類似部分とは、部分領域の類似度が所定閾値を超えない領域である。なお、この重畳表示は、顔画像232の部分領域に、透明度のある色で塗りつぶした枠を、非類似領域マークとして重畳したものである。
【0025】
なお、
図2Bにおいては、認識対象の蓄積された顔画像222や232に、類似領域マークや非類似領域マークを重畳した例を示したが、撮像された顔画像221や231に類似領域マークや非類似領域マークを重畳してもよい。また、類似領域マークと非類似領域マークとは、顔画像への一方の重畳であっても、両方の重畳であってもよい。両方を重畳する場合には、類似領域マークと非類似領域マークとは対照可能に表示される。また、画面に重畳表示する顔画像は、撮像された顔画像221や231と、認識対象の蓄積された顔画像222や232と、のいずれか一方であってもよい。
【0026】
またさらに、
図2Aや
図2Bでは、撮像した顔画像と、認識対象の蓄積された顔画像とを比較して、その類似度を算出したが、比較は、撮像した複数の顔画像間であっても、蓄積された複数の顔画像間であってもよい。このように、マークは、所定の形状の記号、部分領域の色、または、部分領域の塗りつぶしを含むものである。
【0027】
《顔認識システム》
図3および
図4を参照して、本実施形態の顔認識システム300の構成および操作について説明する。
【0028】
(システム構成)
図3は、本実施形態に係る顔認識システム300の構成を示すブロック図である。
【0029】
顔認識システム300は、ネットワーク350によって接続される、撮像装置(カメラ)320〜32mと、端末210〜21nと、表示制御装置330と、顔認識装置340と、を備える。
【0030】
撮像装置(カメラ)320〜32mは、空港などに配置された監視カメラを含む。また、端末210〜21nは、空港などに配置された監視用のオペレータ端末210であっても、ユーザ端末としてのノートPC21iや携帯端末(スマートフォンやタブレットなど)であってもよい。表示制御装置330は、顔認識装置340で顔画像の部分領域ごとに比較された結果の類似度を閾値と比較して、その結果を顔画像に重畳して端末210〜21nへの表示制御を行なう。顔認識装置340は、撮像装置(カメラ)320〜32mが撮像した画像から顔画像を抽出し、蓄積部から読み出した顔画像と部分領域ごとに比較して類似度を導出し、その類似度に基づいて顔の認識をする。そして、顔認識装置340は、顔認識結果と部分領域の類似度とを表示制御装置330に送信すると共に、顔認識結果を端末210〜21nに送信する。
【0031】
なお、表示制御装置330と顔認識装置340とは、破線で示すように、ローカルネットワークで接続されていてもよい。
【0032】
(動作シーケンス)
図4は、本実施形態に係る顔認識システム300の動作手順を示すシーケンス図である。なお、
図4において、撮像装置(カメラ)320〜32mはカメラ320で代表させ、端末210〜21nはオペレータ端末210で代表させる。
【0033】
ステップS401において、顔認識システム300の初期化が行なわれる。カメラ320は、ステップS403において、人物を撮像して、顔認識装置340に送信する。なお、カメラ320の撮像は特定の人物でなく、空港ロビーや道路上などの人混みの撮像でよく、顔認識装置340などにおいて各人物が抽出され、さらに各人物の顔画像が抽出される。また、カメラ320側に高機能な画像処理部が設置され、顔認識装置340に、顔画像の特徴量のみが送信される構成であってもよい。
【0034】
カメラ320から撮像画像を受信した顔認識装置340は、ステップS405において、顔画像を部分領域に分割する。なお、部分領域は、
図2Aや
図2Bのように碁盤上の分割でなく、顔認識の重要度に対応して面積の異なる矩形領域であっても、矩形領域でなく曲線で囲まれた領域であってもよい。さらに、撮像した顔画像から抽出した目、鼻、口などの部位を含む領域であってもよく、限定されない。
【0035】
顔認識装置340は、ステップS407において、顔画像を蓄積する顔画像データベースから読み出した各顔画像と、撮像した顔画像との、対応する部分領域を比較して類似度を算出する。なお、顔画像の部分領域を対応させるための拡大/縮小処理も行なわれるが、同じ角度からの顔画像においては顔の縦横比は変えないのが望ましい。部分領域の類似度の算出には、例えば、画素単位の輝度や色などの比較の累積や、部分領域を細分化した領域の特徴量の累積や、部分領域全体の輝度や色の特徴量や部分領域内のエッジの特徴量などがあるが、限定されない。例えば、部分領域あるいは部分領域を細分化した領域の画素単位の輝度値の並びを用いてSSD(Sum of Squared Difference)、あるいはSAD(Sum of Absolute Difference)、あるいは正規化相関値などを類似度として算出してもよい。
【0036】
顔認識装置340は、ステップS409において、部分領域の類似度を、重みを考慮しながら累積して、その累積値を閾値と比較することによって、類似や非類似の顔認識を行なう。そして、類似の顔があれば認識結果として報知する。同時に、顔認識装置340は、ステップS411において、顔認識結果、顔画像の各部分領域の照合結果(類似度)を表示制御装置330に送信する。なお、顔認識結果は、オペレータ端末210に直接通知されてもよい。
【0037】
表示制御装置330は、ステップS413において、顔認識装置340から受信した各部分領域の類似度を所定閾値と比較する。表示制御装置330は、ステップS415において、顔画像の、類似度が所定閾値を超える部分領域、および/または、類似度が所定閾値を超えない部分領域に、所定マークを重畳して重畳表示画像データを生成する。そして、表示制御装置330は、ステップS417において、重畳表示画像データをオペレータ端末210に送信する。
【0038】
オペレータ端末210は、ステップS419において、表示制御装置330から受信した重畳画像を表示する。なお、オペレータ端末210は、同時に顔認識装置340による顔認識結果(類似/非類似)を表示する。オペレータ端末210は、ステップS421において、オペレータが重畳表示を見て行なった操作を、カメラ320や表示制御装置330や顔認識装置340に送信する。
【0039】
なお、
図4においては、表示制御装置330において重畳表示画像を生成する場合を示したが、表示制御装置330から送信されたマークを示す画像を、オペレータ端末210において顔画像に重畳してもよい。
【0040】
《表示制御装置の機能構成》
図5は、本実施形態に係る表示制御装置330の機能構成を示すブロック図である。
【0041】
表示制御装置330は、通信制御部501と、顔画像取得部502と、顔画像記憶部503と、類似度取得部504と、比較部505と、閾値記憶部506と、を備える。表示制御装置330は、さらに、マーク生成部507と、マーク記憶部508と、画像重畳部509と、重畳画像送信部510と、を備える。
【0042】
通信制御部501は、ネットワーク350を介する、顔認識装置340やオペレータ端末210との通信を制御する。顔画像取得部502は、通信制御部501を介して、顔認識装置340から顔認識された顔画像を取得する。顔認識された顔画像としては、撮像された顔画像と認識対象の蓄積された顔画像との少なくとも一方を含む。
【0043】
類似度取得部504は、顔認識装置340から各部分領域の類似度を部分領域ID(Identifier)と対応付けて取得する。比較部505は、各部分領域の類似度と所定閾値とを比較して、比較結果(類似度が閾値を超えるか否か)を出力する。閾値記憶部506は、比較部505で各部分領域の類似度と比較する閾値を記憶する。かかる閾値は、類似度を、閾値を超えるか否かに分ける1つの閾値であっても、類似度が第1閾値を超えるか第2閾値を超えないかを分ける2つの閾値(第1閾値>1つの閾値>第2閾値)であってもよい。さらに、重畳画像によりオペレータに伝える情報に対応して、種々の閾値を設定可能である。
【0044】
マーク生成部507は、比較部505の出力に対応して、顔画像の部分領域に重畳すべきマークを生成する。なお、マークの生成は、比較部505の出力に対応して、使用するマークをマーク記憶部508から選択することで実現する。マーク記憶部508は、比較部505の出力に対応して、顔画像の部分領域に重畳すべきマークを記憶する。なお、マークには、部分領域の塗りつぶしも含まれる。
【0045】
画像重畳部509は、顔画像記憶部503に記憶された顔画像に、マーク生成部507が生成した、類似度が閾値を超えるか否かを示すマークを重畳する。重畳画像送信部510は、画像重畳部509が重畳した、部分領域にマークが重畳された顔画像を、ネットワーク350を介してオペレータ端末210に送信する。
【0046】
なお、
図5において、比較部505と、閾値記憶部506と、マーク生成部507と、マーク記憶部508と、画像重畳部509と、重畳画像送信部510とは、
図1の表示制御部102に相当する。
【0047】
(顔画像記憶部)
図6は、本実施形態に係る顔画像記憶部503の構成を示す図である。顔画像記憶部503は、マークとの重畳画像を生成するための、顔認識装置340における顔認識結果と顔画像とを記憶する。なお、顔画像記憶部503の構成は、
図6に限定されない。
【0048】
顔画像記憶部503は、顔認識処理を識別する顔認識ID601と、カメラ320が撮像した撮像画像を識別する撮像画像ID602と、顔認識装置340で認識対象となった蓄積画像を識別する蓄積画像ID603と、顔認識装置340における顔認識結果604と、を記憶する。さらに、顔画像記憶部503は、重畳する顔画像が撮像画像か蓄積画像か、あるいは両方かを示す重畳画像フラグ605を記憶する。
【0049】
(閾値記憶部)
図7は、本実施形態に係る閾値記憶部506の構成を示す図である。閾値記憶部506は、顔画像の部分領域ごとの類似度と比較する、重畳マークに対応する閾値を記憶する。なお、閾値記憶部506の構成は、
図7に限定されない。
【0050】
閾値記憶部506は、類似度との比較における閾値の用途701に対応付けて、閾値702を記憶する。
図7においては、例えば、類似度を、閾値を超えるか否かに分ける、類似度により部分領域を分岐するための1つの閾値Th0と、類似度が第1閾値を超える高類似度の部分領域を分離するため、類似度が第2閾値を超えない低類似度の部分領域を分離するための、2つの閾値Th1(第1閾値)およびTh2(第2閾値)とが記憶されている。なお、重畳マークを細かく変化させるため、類似度を分離する閾値をさらに設けてもよい。
【0051】
(マーク記憶部)
図8Aは、本実施形態に係るマーク記憶部508の構成を示す図である。マーク記憶部508は、各部分領域の類似度と閾値との比較結果の条件とそれをオペレータに示すマークの条件とを考慮して選択される、様々なマークを記憶する。なお、マーク記憶部508の構成は、
図8に限定されない。
【0052】
マーク記憶部508は、マークを識別するマークID811に対応付けて、マークの形状812と、マークの基本画像データ813と、類似度に対応する変化814と、を記憶する。基本画像データ813には、マークの基本となるサイズ、色、濃淡、あるいは、画素単位の画像データなどが記憶される。
【0053】
(重畳画像データ生成テーブル)
図8Bは、本実施形態に係る重畳画像データ生成テーブル820の構成を示す図である。重畳画像データ生成テーブル820は、マーク生成部507までの処理において、各部分領域の重畳画像データを生成するために使用される。
【0054】
重畳画像データ生成テーブル820は、マークが重畳表示される顔画像を識別する表示顔画像ID821の各部分領域ID822に対応付けて、部分領域の類似度823と、閾値を超えるか否かの比較結果824と、比較結果824を示すためのマークID825と、比較結果824に対応するレベル826と、を記憶する。そして、重畳画像データ生成テーブル820は、各部分領域に重畳する重畳画像データ827を記憶する。
【0055】
(重畳表示データ生成テーブル)
図9は、本実施形態に係る重畳表示データ生成テーブル900の構成を示す図である。重畳表示データ生成テーブル900は、画像重畳部509の処理において、顔画像の各部分領域に各部分領域の重畳画像データを重畳して表示画像データを生成するために使用される。
【0056】
重畳表示データ生成テーブル900は、表示顔画像ID821に対応付けて顔画像データ902を記憶する。そして、マーク生成部507で生成された部分領域の重畳画像データ827と、各部分領域の重畳結果データ904と、を記憶する。そして、重畳表示データ生成テーブル900は、各部分領域の重畳結果データ904を全顔画像とした表示画像データ905を記憶する。
【0057】
なお、
図9においては、各部分領域ごとに重畳画像を生成したが、別個にマークを集めた重畳用画像データを生成して、表示顔画像データと重畳用画像データとをまとめて重畳してもよい。
【0058】
《顔認識装置の機能構成》
図10は、本実施形態に係る顔認識装置340の機能構成を示すブロック図である。
【0059】
顔認識装置340は、通信制御部1001と、撮像画像取得部1002と、顔画像抽出部1003と、撮像顔画像データベース1004と、照合対象顔画像データベース1005と、部分領域データベース1006と、を備える。また、顔認識装置340は、部分領域生成部1007と、部分領域類似度算出部1008と、顔認識部1009と、認識結果および類似度送信部1010と、オペレータ操作取得部1011と、を備える。
【0060】
通信制御部1001は、ネットワーク350を介して、撮像装置(カメラ)320、オペレータ端末210、表示制御装置330、との通信を制御する。撮像画像取得部1002は、通信制御部1001を介して、撮像装置(カメラ)320から撮像画像を取得する。顔画像抽出部1003は、撮像画像取得部1002が取得した撮像画像から顔画像を抽出する。なお、撮像装置(カメラ)320から顔画像が送られる場合や、さらに、顔画像の特徴量が送信される場合には、顔画像抽出部1003は無くてもよい。撮像顔画像データベース1004は、撮像した顔画像を検索可能に蓄積する。
【0061】
照合対象顔画像データベース1005は、撮像顔画像の認識のための照合を行なう対照顔画像を検索可能に蓄積する。部分領域データベース1006は、本実施形態において、照合して類似度を算出する部分領域を検索可能に格納する。なお、部分領域データベース1006は、部分領域のためのデータのみでなく部分領域を生成するアルゴリズムを格納してもよい。
【0062】
部分領域生成部1007は、部分領域データベース1006から選択されて規定された部分領域に基づいて、撮像顔画像データベース1004から検索された撮像顔画像と、照合対象顔画像データベース1005から検索された撮像顔画像との、部分領域を生成する。部分領域類似度算出部1008は、部分領域生成部1007で生成された撮像画像の部分領域と照合対象顔画像の部分領域とを対応付けて比較し、各部分領域の類似度を算出する。顔認識部1009は、顔認識テーブル1091を有し、部分領域類似度算出部1008が算出した各部分領域の類似度の累積あるいはパターンなどから顔画像が似ているか否かを認識する。
【0063】
顔認識結果および類似度送信部1010は、顔認識部1009が出力した顔が似ているか否かの顔認識結果と、部分領域類似度算出部1008が出力した各部分領域の類似度とを、通信制御部1001を介して、表示制御装置330に送信する。なお、顔認識結果は、オペレータ端末210に直接送られてもよい。オペレータ操作取得部1011は、オペレータ端末210からのオペレータの操作を、通信制御部1001を介して受信し、オペレータ操作に対応する処理を実行させる。
【0064】
なお、
図10の顔認識装置340においては、撮像顔画像と照合対象顔画像とから顔認識を行なったが、どちらの顔画像も撮像顔画像である場合や、どちらの顔画像も照合対象顔画像である場合は、同じデータベースから顔画像が読み出されることになる。
【0065】
(撮像顔画像データベース)
図11Aは、本実施形態に係る撮像顔画像データベース1004の構成を示す図である。なお、撮像顔画像データベース1004の構成は、
図11Aに限定されない。
【0066】
撮像顔画像データベース1004は、撮像顔画像を識別する撮像顔画像ID1111に対応付けて、撮像装置を識別する撮像装置ID1112と、撮像日時1113と、撮像された顔画像データ1114と、その特徴量1115と、を格納する。
【0067】
(照合対象顔画像データベース)
図11Bは、本実施形態に係る照合対象顔画像データベース1005の構成を示す図である。なお、照合対象顔画像データベース1005の構成は、
図11Bに限定されない。
【0068】
照合対象顔画像データベース1005は、照合する対象顔画像を識別する対象顔画像ID1121に対応付けて、顔画像に付随する顔画像属性1122と、その顔画像の人物に付随する人物属性1123と、顔画像データ1124と、その特徴量1125と、を格納する。顔画像属性1122には、顔画像の取得日時、顔画像の取得場所、などを記憶する。人物属性1123には、人物に氏名、年齢、性別、住所などを記憶する。
【0069】
(部分領域データベース)
図12は、本実施形態に係る部分領域データベース1006の構成を示す図である。なお、部分領域データベース1006の構成は、
図12に限定されない。
【0070】
部分領域データベース1006は、顔画像を分ける部分領域を識別する部分領域ID1201に対応付けて、部分領域生成のアルゴリズム1202を格納する。例えば、部分領域生成のアルゴリズム1202には、顔画像のメッシュ分割のサイズ、縦H×横Wや、目、鼻、口などの特徴部分(部位)を含む領域や、特徴部分とメッシュ(より小さい縦h×横w)との混在や、メッシュ(縦H×横W)とメッシュ(より小さい縦h×横w)との混在などが示されている。
【0071】
しかしながら、
図12のアルゴリズムに限定されるものではない。例えば、顔認識の重要領域を細かな領域とし、非重要領域をより粗い領域としたり、その逆であったりする。また、部分領域生成のアルゴリズム1202を各部分領域の照合方法(類似度算出方式)に対応させて変化させることもできる。その他、以下のような部分領域生成も含まれる。・メッシュとして、矩形以外に三角形や六角形などの多角形や円などの閉曲線で領域を生成する。・2つ以上の領域について重なりが生じる領域生成をする。・オペレータの操作に基づいて部分領域を生成する。
【0072】
(顔認識テーブル)
図13は、本実施形態に係る顔認識テーブル1091の構成を示す図である。顔認識テーブル1091は、顔認識部1009において、部分領域の類似度から顔認識をするために使用される。
【0073】
顔認識テーブル1091は、顔認識のために比較した、撮像顔画像を識別する撮像顔画像ID1301と照合対象顔画像を識別する照合対象顔画像ID1302とに対応付けて、各部分領域の類似度にスコアを付した類似度スコア1303と、トータルスコア1304と、を記憶する。そして、トータルスコア1304と予め記憶された顔類似閾値との比較結果1305と、比較結果1305に対応した類似/非類似の顔認識結果1306と、を記憶する。なお、トータルスコア1304は、各部分領域の類似度スコア1303に領域の重み付けをして算出してもよい。また、顔類似閾値は、部分領域の分け方や類似度の算出方式やスコアの付け方などに対応して、好適に設定される。
【0074】
《オペレータ端末の機能構成》
図14は、本実施形態に係るオペレータ端末210の機能構成を示すブロック図である。
【0075】
オペレータ端末210は、通信制御部1401と、表示画像受信部1402と、表示部1403と、操作部1404と、オペレータ操作送信部1405と、を備える。また、オペレータ端末210に撮像装置(カメラ)320がローカルに接続される場合、オペレータ端末210は、撮像画像取得部1406と、撮像画像送信部1407と、を備える。
【0076】
通信制御部1401は、ネットワーク350を介して、撮像装置(カメラ)320、顔認識装置340、表示制御装置330、との通信を制御する。表示画像受信部1402は、通信制御部1401を介して、表示部1403に表示するための、通常の画像データ、重畳画像データあるいは重畳される画像データなどを受信する。例えば、撮像装置(カメラ)320からであれば、撮像画像を受信する。顔認識装置340からであれば、顔認識結果の通知画像を受信する。表示制御装置330からであれば、顔画像の部分領域に、類似度の閾値との比較結果を示すマークを重畳した画像データを受信する。表示部1403は、表示画像受信部1402が受信した画像を表示する。
【0077】
操作部1404は、操作処理テーブル1441を有し、オペレータがタッチパネルなどから入力した操作内容を判定する。なお、タッチパネルの場合、操作内容は表示部1403の表示内容とも関連付けられる。オペレータ操作送信部1405は、オペレータの操作内容を、通信制御部1401を介して、操作を実現する各装置に伝達する。撮像画像取得部1406は、ローカルに接続された撮像装置(カメラ)320からの撮像画像を取得する。撮像画像送信部1407は、撮像画像を、通信制御部1401を介して顔認識装置340に送信する。なお、スマードフォンやタブレットなどのカメラが搭載された通信端末は、撮像画像取得部1406と、撮像画像送信部1407と、を有している。
【0078】
(操作処理テーブル)
図15は、本実施形態に係る操作処理テーブル1441の構成を示す図である。操作処理テーブル1441は、オペレータからの例えばタッチパネルへの操作入力を判定して、適切な操作命令に変換するために使用される。
【0079】
操作処理テーブル1441は、操作部1404であるタッチパネルの操作位置(座標)1501とオペレータ(特に、指)の動作種類1502とに対応付けて、操作内容1503を記憶する。なお、かかるオペレータの操作動作や操作内容については、具体例は省略する。
【0080】
《表示制御装置のハードウェア構成》
図16は、本実施形態に係る表示制御装置330のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0081】
図16で、CPU(Central Processing Unit)1610は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで
図5の機能構成部を実現する。ROM(Read Only Memory)1620は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。通信制御部501は、ネットワーク350を介して、顔認識装置340、オペレータ端末210や他の装置との通信を制御する。
【0082】
RAM(Random Access Memory)1640は、CPU1610が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1640には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。類似度1641は、顔認識装置340から受信した各部分領域の類似度を記憶する領域である。閾値1642は、類似度1641と比較するための閾値を記憶する領域である。判定結果1643は、各部分領域の類似度1641と閾値1642との比較結果を記憶する領域である。生成されたマーク1644は、判定結果1643に対応した一目で類似度を認識できるマークを記憶する領域である。顔画像1645は、生成されたマーク1644を重畳する顔画像を記憶する領域である。重畳表示データ生成テーブル900は、
図9に示した、重畳表示データを生成するためのテーブルを記憶する領域である。送受信データ1646は、通信制御部501を介して送受信されるデータを記憶する領域である。
【0083】
ストレージ1650は、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。顔画像記憶部503は、
図6に示したように、部分領域ごとにマークが重畳される顔画像を記憶する。閾値記憶部506は、
図7に示したように、各部分領域の類似度と比較する閾値を記憶する。マーク記憶部508は、
図8に示したように、各部分領域の類似度と閾値との比較結果に対応して、重畳するマークを記憶する。ストレージ1650には、以下のプログラムが格納される。表示制御装置制御プログラム1651は、本表示制御装置330の全体を制御するプログラムである。類似度判定モジュール1652は、各部分領域の類似度と閾値とを比較して判定結果を生成するモジュールである。マーク生成モジュール1653は、マーク記憶部508を参照して、類似度判定モジュール1652による判定結果に対応するマークを生成するモジュールである。重畳画像生成モジュール1654は、顔画像1645に生成されたマーク1644を重畳して、重畳表示データを生成してオペレータ端末210での表示を制御するモジュールである。
【0084】
なお、
図16のRAM1640やストレージ1650には、表示制御装置330が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0085】
《表示制御装置の処理手順》
図17は、本実施形態に係る表示制御装置330の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図16のCPU1610がRAM1640を使用して実行し、
図5の機能構成部を実現する。
【0086】
表示制御装置330は、ステップS1701において、顔画像を受信して、顔画像記憶部503に記憶する。表示制御装置330は、ステップS1703において、顔認識装置340から顔画像の各部分領域の類似度を取得する。そして、表示制御装置330は、ステップS1705において、各部分領域の類似度と閾値とを比較して対応するマークを生成するマーク生成処理を実行する。
【0087】
各部分領域に対応するマークを生成した後、表示制御装置330は、ステップS1707において、マークを重畳表示するか否かをオペレータのオペレータ端末210での操作により判定する。マークの表示がオペレータから指示されれば、表示制御装置330は、ステップS1709において、顔画像の部分領域に類似度に対応するマークを重畳する。
【0088】
表示制御装置330は、ステップS1711において、部分領域の処理が終了したかを判定する。部分領域の処理が終了してなければ、表示制御装置330は、ステップS1703に戻って、残りの部分領域の類似度を取得してステップS1709までの処理を繰り返す。部分領域の処理が終了していれば、表示制御装置330は、ステップS1713において、マークが重畳された顔画像がオペレータ端末210の表示部1403に表示されるように表示制御処理を実行する。
【0089】
(マーク生成処理:閾値)
図18Aは、本実施形態に係るマーク生成処理(S1705)の手順の一例を示すフローチャートである。
図18Aは、1つの閾値を用いて、部分領域の類似度が閾値を超える場合と、閾値を超えない場合とで対応するマークを生成する例である。
【0090】
表示制御装置330は、ステップS1811において、各部分領域の類似度が閾値Th0を超えるか否かを判定する。類似度が閾値Th0を超える場合、表示制御装置330は、ステップS1813において、類似度が閾値Th0を超えた類似領域であることを示すマークを、その類似度レベルも表わすように生成する。一方、類似度が閾値Th0を超えない場合、表示制御装置330は、ステップS1815において、類似度が閾値Th0を超えない非類似領域であることを示すマークを、その類似度レベルも表わすように生成する。
【0091】
なお、閾値を超えるか超えないかの一方のみにマークを重畳する場合は、ステップS1813とS1815の一方があればよい。また、両方のマークを生成して、重畳時にいずれを重畳するかを選択してもよい。
【0092】
(マーク生成処理:第1および第2閾値)
図18Bは、本実施形態に係るマーク生成処理の手順(S1705)の他例を示すフローチャートである。
図18Bは、2つの閾値を用いて、部分領域の類似度がより高い閾値を超える場合と、より低い閾値を超えない場合とで対応するマークを生成する例である。
【0093】
表示制御装置330は、ステップS1821において、各部分領域の類似度が閾値Th1(>Th0)を超えるか否かを判定する。類似度が閾値Th1を超える場合、表示制御装置330は、ステップS1823において、類似度が閾値Th1を超えた類似領域であることを示すマークを、その類似度レベルも表わすように生成する。一方、表示制御装置330は、ステップS1825において、各部分領域の類似度が閾値Th2(<Th0)を超えないか否かを判定する。類似度が閾値Th2(<Th0)を超えない場合、表示制御装置330は、ステップS1827において、類似度が閾値Th2を超えない非類似領域であることを示すマークを、その類似度レベルも表わすように生成する。
【0094】
なお、閾値を超えるか超えないかの一方のみにマークを重畳する場合は、ステップS1821およびS1823と、ステップS1825およびS1827との一方があればよい。また、両方のマークを生成して、重畳時にいずれを重畳するかを選択してもよい。
【0095】
《顔認識装置のハードウェア構成》
図19は、本実施形態に係る顔認識装置340のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0096】
図19で、CPU1910は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで
図5の機能構成部を実現する。ROM1920は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。通信制御部1001は、ネットワーク350を介して、表示制御装置330、オペレータ端末210や他の装置との通信を制御する。
【0097】
RAM1940は、CPU1910が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1940には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。撮像顔画像および部分領域画像1941は、撮像した顔画像とその部分領域画像とを記憶する領域である。照合対象顔画像および部分領域画像1942は、照合対象の蓄積された顔画像とその部分領域画像とを記憶する領域である。部分領域の類似度1943は、対応する撮像顔画像の部分領域と照合対象画像の部分領域とを照合した結果の類似度を記憶する領域である。顔認識テーブル1091は、
図13に示したように、部分領域の類似度から顔認識をするためのテーブルを記憶する領域である。顔認識結果1944は、顔認識テーブル1091を用いて顔認識した結果を記憶する領域である。送受信データ1945は、通信制御部1001を介して表示制御装置330やオペレータ端末210、撮像装置(カメラ)320と送受信されるデータを記憶する領域である。
【0098】
ストレージ1950は、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。照合対象顔画像データベース1005は、
図11Bに示したように、照合対象の顔画像を蓄積するデータベースである。撮像顔画像データベース1004は、
図11Aに示したように、撮像装置(カメラ)320が撮像した顔画像を格納するデータベースである。部分領域データベース1006は、
図12に示したように、顔画像を照合する適切な部分領域を規定するためのデータベースである。類似度算出アルゴリズム1951は、顔画像の部分領域ごとの類似度を算出するためのアルゴリズムを記憶する。顔認識アルゴリズム1952は、部分領域ごとの類似度から顔認識するためのアルゴリズムを記憶する。ストレージ1950には、以下のプログラムが格納される。顔認識装置制御プログラム1953は、本顔認識装置340の全体を制御するプログラムである。部分領域照合モジュール1954は、撮像顔画像および照合対象顔画像の部分領域を生成し、各部分領域の類似度を生成するための比較照合を行なうモジュールである。顔認識モジュール1955は、各部分領域の類似度に基づいて顔画像を認識するモジュールである。顔認識結果・類似度出力モジュール1956は、顔認識モジュール1955の出力である顔認識結果と、部分領域照合モジュール1954の出力である部分領域の類似度とを、表示制御装置330またはオペレータ端末210に出力するモジュールである。
【0099】
なお、
図19のRAM1940やストレージ1950には、顔認識装置340が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0100】
《顔認識装置の処理手順》
図20は、本実施形態に係る顔認識装置340の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図19のCPU1910がRAM1940を使用して実行し、
図10の機能構成部を実現する。
【0101】
顔認識装置340は、ステップS2001において、撮像装置(カメラ)320から撮像顔画像を受信する。あるいは、撮像画像を受信して、顔画像を抽出する。顔認識装置340は、ステップS2003において、照合対象顔画像データベース1005から照合対象顔画像を取得する。なお、照合対象顔画像の取得は、アルゴリズムなしに順に読み出してもよいが、撮像画像の特徴やオペレータからの指示に従って、選択された範囲の照合対象顔画像を読み出して照合するのが望ましい。
【0102】
顔認識装置340は、ステップS2005において、撮像顔画像と照合対象顔画像とを同じ部分領域に分割して、部分領域ごとの類似度を算出する。そして、顔認識装置340は、ステップS2007において、部分領域の類似度に基づいて顔認識処理を行なう。顔認識装置340は、ステップS2009において、顔認識結果と部分領域の類似度とを、表示制御装置330あるいはオペレータ端末210に出力する。
【0103】
本実施形態によれば、類似度が閾値を超えるか超えないかをそれぞれ示すマークを顔画像に重畳して表示するように制御することで、オペレータが顔認識結果の要因を一目で把握でき、その場で顔認識結果を確認あるいは修正することができる。
【0104】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る表示制御装置を含む顔認識システムについて説明する。本実施形態に係る表示制御装置は、上記第2実施形態と比べると、所定範囲の類似度を有し、かつ、隣接する部分領域を連結して新たな連結領域を生成して顔画像に重畳表示する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0105】
《顔認識結果の表示画面》
図21は、本実施形態に係る端末210の表示画面の概要を示す図である。
図21の表示画面は、携帯端末の表示画面であっても、PCの表示画面であっても、顔認識専用あるいは監視専用の装置であってもよく、限定されない。なお、
図21において、
図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0106】
図21の左端に示した端末210の表示画面は、
図2Aの左側に示した表示画面と同じである。ここで、
図21の上段の中央および右端に示した表示画面は、左端の表示画面において、部分領域の類似度が閾値を超える類似領域を連結して、類似領域をより分かり易くした表示画面である。一方、
図21の下段の中央および右端に示した表示画面は、左端の表示画面において、部分領域の類似度が閾値を超えない非類似領域を連結して、非類似領域をより分かり易くした表示画面である。
【0107】
図21の上段の中央に示した端末210の表示画面は、左端の表示画面の大きな○212や小さな○213が隣接する領域を連結した領域2122乃至2124などを示している。
図21の上段の右端に示した端末210の表示画面は、上段の中央の表示画面において、領域2122乃至2124などをさらに連結した領域2132乃至2134を示している。このように、
図21の上段においては、細分割された顔画像の部分領域の類似度と閾値との照合結果から、閾値を超える類似領域がまとめられて(連結されて)、より粗く分割された類似領域に変化させる。
【0108】
図21の下段の中央に示した端末210の表示画面は、左端の表示画面の“●”が隣接する領域を連結した領域2142乃至2144などを示している。
図21の下段の右端に示した端末210の表示画面は、下段の中央の表示画面において、領域2142乃至2144などをさらに連結した領域2152乃至2154を示している。このように、
図21の下段においては、細分割された顔画像の部分領域の類似度と閾値との照合結果による非類似領域がまとめられて(連結されて)、より粗く分割された非類似領域に変化させる。
【0109】
なお、類似領域の連結や非類似領域の連結は、隣接する類似領域や隣接する非類似領域を連結していく処理や、閾値を変化させて類似領域や非類似領域として残った部分を連結する処理、あるいは、最初の部分領域のサイズ(分割数に対応)を変化させるなどにより行なわれる。また、
図21では3段階のみを示したが、多段階の部分領域が実現でき、オペレータが見た場合に類似要因がより認識し易い段階を選択できる。また、適切な段階は、表示画面のサイズ、顔画像のサイズや濃淡、重畳するマークの形状などにも影響されるので、オペレータにより選択されてもよい。
【0110】
《表示制御装置の機能構成》
図22は、本実施形態に係る表示制御装置2230の機能構成を示すブロック図である。なお、
図22において、
図5と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0111】
部分領域連結部2211は、領域連結テーブル2212を有し、比較部505の出力である類似領域あるいは非類似領域という比較結果から、隣接する類似領域や隣接する非類似領域を連結して、マーク生成部507に対して連結領域を示すより大きなマークを生成させる。
【0112】
なお、
図21の尚書きで説明したように、最初の部分領域のサイズ(分割数に対応)を漸次変化させる場合、本実施形態の顔認識システムでは顔認識装置340において部分領域のサイズ(分割数に対応)を変化させることになる。しかしながら、表示制御装置330と顔認識装置340とが一体化した装置やシステムでは、統一的に部分領域のサイズ(分割数に対応)を漸次変化させることができる。
【0113】
(領域連結テーブル)
図23は、本実施形態に係る領域連結テーブル2212の構成を示す図である。領域連結テーブル2212は、部分領域連結部2211が類似領域や非類似領域を連結して、マーク生成部507が新たな連結領域に対応する連結マークを生成するために使用される。
【0114】
領域連結テーブル2212は、部分領域を識別する部分領域ID2301に対応付けて、連結するための類似度条件2302と、連結するための位置条件2303と、連結するか否かの連結領域結果2304と、を記憶する。さらに、領域連結テーブル2212は、部分領域を連結した後の連結領域の顔画像上の連結領域座標2305と、顔画像の連結領域の重畳する連結マーク2306と、を記憶する。なお、連結領域座標2305と連結マーク2306とは、連結された部分領域2310に対して同じ座標と連結マークとが割り当てられる。
【0115】
《領域連結処理手順》
図24は、本実施形態に係る表示制御装置2230の領域連結処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図16のCPU1610がRAM1640を使用して実行し、
図22の機能構成部を実現する。なお、顔画像と類似度のマークとの重畳処理については、
図17の処理手順と類似であるので、説明を省略する。
【0116】
表示制御装置2230は、ステップS2401において、部分領域を連結する類似度の範囲を設定する。表示制御装置2230は、ステップS2403において、設定された類似度範囲内の部分領域を抽出する。そして、表示制御装置2230は、ステップS2405において、抽出された類似度範囲内の部分領域の内から隣接する部分領域を選別する。隣接する部分領域であれば、表示制御装置2230は、ステップS2407において、設定された類似度範囲内で隣接する部分領域を連結する。
【0117】
表示制御装置2230は、ステップS2409において、ステップS2403で抽出された全ての部分領域について処理をしたかを判定し、処理か終了するまでステップS2405からS2409を繰り返す。全ての抽出した部分領域の処理が終了すると、表示制御装置2230は、ステップS2411において、連結して生成されたより大きな連結領域に対応するマークを生成する。そして、表示制御装置2230は、ステップS2413において、顔画像の連結領域を示す連結マークを重畳して、オペレータ端末210への表示を制御する。
【0118】
なお、連結マークも、同様に類似度レベルを形状、色、濃淡、透明度などで変化させてもよい。
【0119】
本実施形態によれば、所定範囲の類似度を有し、かつ、隣接する部分領域を連結して新たな連結領域を生成して顔画像に重畳表示するので、オペレータが顔認識結果の要因をより容易に把握でき、その場で顔認識結果を確認あるいは修正することができる。
【0120】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る表示制御装置を含む顔認識システムについて説明する。本実施形態に係る表示制御装置は、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、顔を誤認識した場合の要因となった部分領域を生成して顔画像に重畳表示する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態や第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0121】
《顔認識結果の表示画面》
図25は、本実施形態に係る端末210の表示画面の概要を示す図である。
図25の表示画面は、携帯端末の表示画面であっても、PCの表示画面であっても、顔認識専用あるいは監視専用の装置であってもよく、限定されない。なお、
図25において、
図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0122】
図25の上段の端末210の表示画面は、顔認識装置340で非類似2511、2521と判定された、撮像顔画像2510と照合対象顔画像2520とが表示されている。しかしながら、照合対象顔画像2520ではメガネを掛けているのみで、実際は同じ顔画像である。このように、顔認識装置340において非類似との誤認識が発生した場合に、顔認識装置340による再認識や、オペレータによるオペレータ端末210からの指摘に応答して、本実施形態の表示制御装置は、どの部分領域あるいは連結領域において非類似と判定されたために誤認識が発生したかを判定する。そして、本実施形態の表示制御装置は、部分領域あるいは連結領域2512、2522に誤認識の原因があることをオペレータに報知する。
【0123】
図25の下段の端末210の表示画面は、顔認識装置340で類似2531、2541と判定された、撮像顔画像2530と照合対象顔画像2540とが表示されている。しかしながら、撮像顔画像2530は男性であり、一方、照合対象顔画像2540は女性であり、実際は異なる顔画像である。このように、顔認識装置340において類似との誤認識が発生した場合に、顔認識装置340による再認識や、オペレータによるオペレータ端末210からの指摘に応答して、本実施形態の表示制御装置は、どの部分領域あるいは連結領域において類似と判定されたために誤認識が発生したかを判定する。そして、本実施形態の表示制御装置は、部分領域あるいは連結領域2532、2542に、全く同じメガネの類似度が誤認識の原因があることをオペレータに報知する。
【0124】
なお、
図25においては、矩形状の部分領域あるいは連結領域を示したが、誤認識の原因を示す領域は矩形状に検定されない、あるいは、顔画像上に1つである必要もない。
【0125】
《顔認識システム》
図26は、本実施形態に係る顔認識システムの動作手順を示すシーケンス図である。なお、
図26において、
図4と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0126】
ステップS401からS419までの
図4に従う重畳表示が行なわれた後、オペレータが顔認識装置340の誤認識と気付いた場合に、オペレータがオペレータ端末210に誤認識の要因表示を指示する。オペレータ端末210は、ステップS2621において、本実施形態の表示制御装置2630に対して誤認識の要因表示を依頼する。
【0127】
顔が非類似と認識された誤認識の場合には、表示制御装置2630は、ステップS2623において、低い類似領域にマークを重畳して重畳画像データを生成する。一方、顔が類似と認識された誤認識の場合には、表示制御装置2630は、ステップS2625において、高い類似領域にマークを重畳して重畳画像データを生成する。そして、表示制御装置2630は、ステップS2627において、いずれかの誤認識要因の領域を示した重畳画像をオペレータ端末210に送信する。オペレータ端末210は、ステップS2629において、
図25のように、重畳画像を表示して、オペレータに誤認識要因の領域を報知する。
【0128】
《表示制御装置の機能構成》
図27は、本実施形態に係る表示制御装置2630の機能構成を示すブロック図である。なお、
図27において、
図5または
図22と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0129】
誤認識領域選別部2714は、オペレータ端末210から誤認識要因の領域表示の指示と、顔認識装置340の認識結果とを受けて、比較部505からの部分領域の類似度と閾値との比較結果の出力から、類似との誤認識の場合は類似度の特に高い領域を選別する。一方、誤認識領域選別部2714は、非類似との誤認識の場合は類似度の特に低い領域を選別する。そして、誤認識領域選別部2714は、部分領域連結部2211の選別された部分領域の連結領域を生成させる。
【0130】
《表示制御処理手順》
図28は、本実施形態に係る表示制御装置2630の表示制御処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図16のCPU1610がRAM1640を使用して実行し、
図27の機能構成部を実現する。なお、顔画像と類似度のマークとの重畳処理については、
図17の処理手順と類似であるので、説明を省略する。
【0131】
表示制御装置2630は、ステップS2801において、誤認識要因の領域を表示するように、オペレータ端末210から指示されたか否かを判定する。誤認識要因の領域表示の指示があれば、表示制御装置2630は、ステップS2803において、顔認識装置340の認識結果を取得する。
【0132】
表示制御装置2630は、ステップS2805において、取得した顔認識結果が類似であるか否かを判定する。顔認識結果が類似であれば、表示制御装置2630は、ステップS2807において、類似度が特に高くて類似との顔認識結果に影響を及ぼした部分領域の連結領域を生成し、誤認識要因の連結領域を示すマークを生成する。顔認識結果が類似でなければ、表示制御装置2630は、ステップS2809において、取得した顔認識結果が非類似であるか否かを判定する。顔認識結果が非類似であれば、表示制御装置2630は、ステップS2811において、類似度が特に低くて非類似との顔認識結果に影響を及ぼした部分領域の連結領域を生成し、誤認識要因の連結領域を示すマークを生成する。
【0133】
表示制御装置2630は、ステップS2813において、顔画像に生成したマークを重畳して、オペレータ端末210への
図25のような重畳画像の表示を制御する。
【0134】
本実施形態によれば、顔を誤認識した場合の要因となった部分領域を生成して顔画像に重畳表示するので、オペレータが顔の誤認識の要因をより容易に把握でき、その場で顔認識結果を確認あるいは修正することができる。
【0135】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る表示制御装置を含む顔認識システムについて説明する。本実施形態に係る表示制御装置は、上記第2実施形態から第4実施形態と比べると、顔が似ていると認識をした場合の要因となった部分領域を生成して顔画像に重畳表示する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第4実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0136】
《顔認識結果の表示画面》
図29は、本実施形態に係る端末210の表示画面の概要を示す図である。
図29の表示画面は、携帯端末の表示画面であっても、PCの表示画面であっても、顔認識専用あるいは監視専用の装置であってもよく、限定されない。なお、
図29において、
図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0137】
図29の上段の端末210の表示画面は、顔認識装置340で似ている顔2911と判定された、撮像顔画像2910と照合対象顔画像2920とが表示されている。
図29の上段の表示画面は、親子の顔画像である。なお、共に撮像顔画像であっても、共に照合対象顔画像であってもよい。似ている顔2911と顔認識装置340で認識された場合に、オペレータあるいはユーザがオペレータ端末210や携帯端末から、どこが似ているのかを問い合わせた場合に、似ている顔2911と認識した主要因の部分領域あるいは連結領域2912、2922を顔画像に重畳表示することで、オペレータあるいはユーザに特に似ている部分を通知する。
【0138】
図29の下段の端末210の表示画面は、顔認識装置340で似ている顔2931と判定された、撮像顔画像2930と照合対象顔画像2940とが表示されている。
図29の下段の表示画面は、右側がタレントの顔画像である。なお、共に撮像顔画像であっても、共に照合対象顔画像であってもよい。似ている顔2931と顔認識装置340で認識された場合に、オペレータあるいはユーザがオペレータ端末210や携帯端末から、どこが似ているのかを問い合わせた場合に、似ている顔2931と認識した主要因の部分領域あるいは連結領域2932、2942を顔画像に重畳表示することで、オペレータあるいはユーザに特に似ている部分を通知する。
【0139】
なお、
図29においては、矩形状の部分領域あるいは連結領域を示したが、似ている顔との認識結果の原因を示す領域は矩形状に限定されない、あるいは、顔画像上に1つである必要もない。
【0140】
《顔認識システム》
図30は、本実施形態に係る顔認識システムの動作手順を示すシーケンス図である。なお、
図30において、
図4または
図26と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0141】
ステップS401からS419までの
図4に従う重畳表示が行なわれた後、オペレータが顔認識装置340により「似ている顔」との認識結果を得た場合に、オペレータがオペレータ端末210に、あるいは、ユーザが携帯端末に、「似ている顔」の要因表示を指示する。オペレータ端末210は、ステップS3021において、本実施形態の表示制御装置3030に対して「似ている顔」の要因表示を依頼する。
【0142】
表示制御装置3030は、ステップS3025において、高い類似領域にマークを重畳して重畳画像データを生成する。そして、表示制御装置3030は、ステップS2627において、「似ている顔」の認識要因の領域を示した重畳画像をオペレータ端末210に送信する。オペレータ端末210は、ステップS2629において、
図29のように、重畳画像を表示して、オペレータに「似ている顔」の認識要因の領域を報知する。なお、
図30には、オペレータ端末210からの認識要因の表示指示を説明したが、ユーザによる携帯端末からの指示の処理も同様である。
【0143】
《表示制御装置の機能構成》
図31は、本実施形態に係る表示制御装置3030の機能構成を示すブロック図である。なお、
図31において、
図5または
図22と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0144】
類似領域選別部3114は、オペレータ端末210から「似ている顔」の認識要因の領域表示の指示を受けて、比較部505からの部分領域の類似度と閾値との比較結果の出力から、類似度の特に高い領域を選別して、部分領域連結部2211の選別された部分領域の連結領域を生成させる。
【0145】
《表示制御処理手順》
図32は、本実施形態に係る表示制御装置3030の表示制御処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図16のCPU1610がRAM1640を使用して実行し、
図31の機能構成部を実現する。なお、顔画像と類似度のマークとの重畳処理については、
図17の処理手順と類似であるので、説明を省略する。
【0146】
表示制御装置3030は、ステップS3201において、顔類似認識の要因となる領域を表示するように、オペレータ端末210や携帯端末から指示されたか否かを判定する。顔類似認識の要因となる領域表示の指示があれば、表示制御装置3030は、ステップS3203において、類似度が特に高くて類似との顔認識結果に影響を及ぼした部分領域の連結領域を生成し、類似認識要因の連結領域を示すマークを生成する。表示制御装置3030は、ステップS3205において、顔画像に生成したマークを重畳して、オペレータ端末210への
図29のような重畳画像の表示を制御する。
【0147】
本実施形態によれば、顔が似ていると認識をした場合の要因となった部分領域を生成して顔画像に重畳表示するので、オペレータが、顔が似ている要因をより容易に把握できる。
【0148】
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係る表示制御装置を含む顔認識システムについて説明する。本実施形態に係る表示制御装置は、上記第2実施形態から第5実施形態と比べると、顔認識結果を蓄積して学習し、生成された顔画像を照合するための注目領域や非注目領域を顔画像に重畳表示する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第5実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0149】
《顔認識時の表示画面》
図33は、本実施形態に係る端末210の表示画面の概要を示す図である。
図33の表示画面は、携帯端末の表示画面であっても、PCの表示画面であっても、顔認識専用あるいは監視専用の装置であってもよく、限定されない。なお、
図33において、
図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0150】
図33の上段の端末210の表示画面は、顔認識装置340で認識結果の履歴を蓄積して、その学習から誤認識の要因となる部分領域あるいは連結領域3312、3322を、非注目領域3311として重畳した、撮像顔画像3310と照合対象顔画像3320とが表示されている。なお、共に撮像顔画像であっても、共に照合対象顔画像であってもよい。あるいは、撮像顔画像または照合対象顔画像の一方の表示でもよい。認識結果の履歴を蓄積から、例えば一般的にあるいはこの顔画像においては、目および目の周辺領域はメガネを掛けると同じ顔画像でも非類似と誤認識するので、認識対象から除くように顔画像にマークを重畳する。この重畳画像を見ると、オペレータは目および目の周辺領域には注目せずに、残る領域の類似/非類似を判定することができ、非類似との誤認識を少なくすることができる。
【0151】
図33の下段の端末210の表示画面は、顔認識装置340で認識結果の履歴を蓄積して、その学習から誤認識の要因となる部分領域あるいは連結領域3332、3342を、注目領域3331として重畳した、撮像顔画像3330と照合対象顔画像3340とが表示されている。なお、共に撮像顔画像であっても、共に照合対象顔画像であってもよい。あるいは、撮像顔画像または照合対象顔画像の一方の表示でもよい。認識結果の履歴を蓄積から、例えば一般的にあるいはこの顔画像においては、目と鼻および目と鼻の周辺領域が類似していれば他の領域の類似/非類似は認識結果への影響が小さいと学習して、目と鼻および目と鼻の周辺領域以外は認識対象から除くように顔画像にマークを重畳する。この重畳画像を見ると、オペレータは目と鼻および目と鼻の周辺領域に注目することで、残る領域の類似/非類似による誤認識を避けることができる。
【0152】
なお、
図33においては、矩形状の部分領域あるいは連結領域を示したが、非注目領域あるいは注目領域を示す領域は矩形状に限定されない、あるいは、顔画像上に1つである必要もない。
【0153】
《顔認識システム》
図34は、本実施形態に係る顔認識システムの動作手順を示すシーケンス図である。なお、
図34において、
図4と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0154】
ステップS401からS419までの
図4に従う重畳表示が行なわれた後、顔認識装置3440は、ステップS3411において、顔認識結果、顔画像部分領域の照合結果(類似度)を顔認識履歴(学習)データベースに解析可能に蓄積する。
【0155】
オペレータは、自分の顔認識前に、オペレータ端末210に注目領域および/または非注目領域の重畳指示を入力する。あるいは、予めオペレータ端末210に設定しておいてもよい。オペレータ端末210は、ステップS3421において、顔認識装置3440に対して注目領域/非注目領域の重畳表示を依頼する。
【0156】
顔認識装置3440は、ステップS3425において、学習データベースの蓄積情報から注目領域/非注目領域を抽出する。そして、顔認識装置3440は、ステップS3427において、抽出した注目領域/非注目領域を表示制御装置3430に送信する。
【0157】
表示制御装置3430は、ステップS3424において、顔認識装置3440から注目領域/非注目領域を取得して、ステップS3431において、撮像顔画像および/または照合対象顔画像に注目領域および/または非注目領域を重畳する。そして、表示制御装置3430は、ステップS3433において、注目領域/非注目領域を示した重畳画像をオペレータ端末210に送信する。オペレータ端末210は、ステップS3435において、
図33のように、重畳画像を表示して、オペレータに注目領域/非注目領域を報知する。
【0158】
なお、
図34においては、矩形状の部分領域あるいは連結領域を示したが、似ている顔との認識結果の原因を示す領域は矩形状に検定されない、あるいは、顔画像上に1つである必要もない。また、表示制御装置3430と顔認識装置3440とが一体である場合は、注目領域/非注目領域の抽出と顔画像への重畳は一体に実行される。
【0159】
《表示制御装置の機能構成》
図35は、本実施形態に係る表示制御装置3430の機能構成を示すブロック図である。なお、
図35において、
図5と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0160】
注目領域/非注目領域取得部3515は、オペレータ端末210からの指示の下で、顔認識装置3440で抽出されて送信された、注目領域および/または非注目領域のマークを通信取得する。画像重畳部3509は、顔画像記憶部503からの顔画像に対して、マーク生成部507からの部分領域のマークや、注目領域/非注目領域取得部3515が取得した注目領域および/または非注目領域を重畳して重畳画像データを生成する。
【0161】
なお、マークは、連結領域に対応するマークなど他のマークであってもよい。
【0162】
《表示制御処理手順》
図36は、本実施形態に係る表示制御装置3430の表示制御処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図16のCPU1610がRAM1640を使用して実行し、
図35の機能構成部を実現する。なお、顔画像と類似度のマークとの重畳処理については、
図17の処理手順と類似であるので、説明を省略する。
【0163】
表示制御装置3430は、ステップS3601において、重畳するのが注目領域であるか否かを判定する。注目領域の重畳表示であれば、表示制御装置3430は、ステップS3603において、顔認識装置3440から注目領域を取得する。注目領域でなければ、表示制御装置3430は、ステップS3605において、重畳するのが非注目領域であるか否かを判定する。非注目領域の重畳表示であれば、表示制御装置3430は、ステップS3607において、顔認識装置3440から非注目領域を取得する。そして、表示制御装置3430は、ステップS3609において、取得した注目領域または非注目領域を顔画像に重畳して、オペレータ端末210への表示を制御する。
【0164】
なお、注目領域および非注目領域を表示する場合のフローチャートについては、図示および説明を省略する。
【0165】
《顔認識装置の機能構成》
図37は、本実施形態に係る顔認識装置3440の機能構成を示すブロック図である。なお、
図37において、
図10と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0166】
顔認識履歴(学習)データベース3712は、顔認識装置3440における部分領域の類似度に基づく認識結果と、認識対象顔画像、および、認識要因などの履歴を蓄積する。注目領域/非注目領域生成送信部3713は、注目/非注目領域生成テーブル3714を有し、顔認識履歴(学習)データベース3712を参照して、注目領域/非注目領域を生成する。
【0167】
(顔認識履歴データベース:学習データベース)
図38は、本実施形態に係る顔認識履歴(学習)データベース3712の構成を示す図である。顔認識履歴(学習)データベース3712の構成は、
図38に限定されない。
【0168】
顔認識履歴(学習)データベース3712は、撮像顔画像を識別する撮像画像ID3801と照合対象顔画像を識別する照合対象顔画像ID3802とに対応付けて、顔認識装置の認識結果3803と、オペレータの認識結果3804と、を蓄積する。そして、顔認識履歴(学習)データベース3712は、学習内容3805を記憶する。顔認識装置の認識結果3803は、例えば、認識結果と判定に影響した領域などを含む。また、オペレータの認識結果3804は、例えば、認識結果と注目領域などを含む。また、学習内容3805には、顔認識装置の認識結果とオペレータの認識結果との一致や不一致、一致した原因、不一致の原因などを含む。
【0169】
なお、
図38には図示しないが、顔認識日時などの認識条件を学習に必要とする限り蓄積してもよい。
【0170】
(注目領域/非注目領域生成テーブル)
図39は、本実施形態に係る注目領域/非注目領域生成テーブル3714の構成を示す図である。注目領域/非注目領域生成テーブル3714は、注目領域/非注目領域生成送信部3713が顔認識履歴(学習)データベース3712に蓄積された履歴に基づいて、注目領域と非注目領域を生成するために使用される。
【0171】
注目領域/非注目領域生成テーブル3714は、顔画像の部分領域を識別する部分領域ID3901に対応付けて、顔画像上の部分領域座標3902と、認識結果への影響度3903と、を記憶する。認識結果への影響度3903は、認識結果に高影響を与えた高影響スコアと認識結果に高影響を与えなかった低影響スコアとを含む。そして、その部分領域を注目領域とするか否か3904と、非注目領域とするか否か3905と、を記憶する。なお、
図39においては、上の2つの部分領域は注目領域と判定され、3番目の領域は非注目領域と判定され、4番目の領域は注目領域と非注目領域とのいずれでもないと判定されている。
【0172】
なお、
図39には部分領域のみを示したが、連結領域などにおいても同様である。
【0173】
《注目領域/非注目領域生成処理手順》
図40は、本実施形態に係る注目領域/非注目領域生成処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、
図19のCPU1910がRAM1940を使用して実行し、
図37の機能構成部を実現する。なお、顔画像と類似度のマークとの重畳処理については、
図17の処理手順と類似であるので、説明を省略する。
【0174】
顔認識装置3440は、ステップS4001において、オペレータ端末210から注目領域/非注目領域の生成を指示されたか否かを判定する。注目領域/非注目領域の生成を指示されたならば、顔認識装置3440は、ステップS4003において、撮像装置(カメラ)320から撮像顔画像を取得する。次に、顔認識装置3440は、ステップS4005において、取得した撮像顔画像の認識のための照合対象顔画像を取得する。そして、顔認識装置3440は、ステップS4007において、取得した撮像顔画像および照合対象顔画像から、顔認識履歴(学習)データベース3712に蓄積された履歴を参照して、注目領域と非注目領域とを生成する。顔認識装置3440は、ステップS4009において、生成された注目領域/非注目領域と顔画像とは、重畳表示されるために表示制御装置3430に送信される。
【0175】
本実施形態によれば、顔認識結果を蓄積して学習し、生成された顔画像を照合するための注目領域や非注目領域を顔画像に重畳表示するので、オペレータがより容易に顔認識をすることができる。
【0176】
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係る表示制御装置を含む顔認識システムについて説明する。本実施形態に係る表示制御装置は、上記第2実施形態から第6実施形態と比べると、顔認識システムを構成する機能構成部に含まれる点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第6実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0177】
《顔認識システム》
図41は、本実施形態に係る顔認識システム4100の構成を示すブロック図である。この顔認識システム4100は、顔認識システムを構成する最小限の機能構成部で表現したものである。
【0178】
顔認識システム4100は、撮像部320と、顔認識装置340と、表示部4110と、を備える。ここで、表示部4110は、部分領域の類似度が閾値を超えるか否かのマークを生成して顔画像に重畳する表示制御装置330と、重畳画像を表示する表示部1403を有するオペレータ端末210とを有する。顔認識装置340は、蓄積部、撮像顔画像の部分領域生成部、蓄積顔画像の部分領域生成部、部分領域ごとの類似度算出部、部分領域の類似度に基づく顔認識部などを有する。
【0179】
本実施形態によれば、上記実施形態のそれぞれの効果を多様な機能構成の異なる組み合わせで実現することができる。
【0180】
[第8実施形態]
次に、本発明の第8実施形態に係る表示制御装置を含む顔認識システムについて説明する。本実施形態に係る表示制御装置は、上記第2実施形態から第7実施形態と比べると、クラウドサーバ内に表示制御サーバとして実現される点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第7実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0181】
《顔認識システム》
図42Aは、本実施形態に係る顔認識システム4201の構成を示すブロック図である。なお、
図42Aにおいて、
図3と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0182】
顔認識システム4201は、ネットワーク350に接続するクラウドサーバ4260を備える。クラウドサーバ4260は、上記実施形態で説明した表示制御装置に対応する表示制御サーバ4230および顔認識装置に対応する顔認識サーバ4240を含む。
【0183】
空港などに配置された監視用のオペレータ端末210や、ユーザ端末としてのノートPC21iや携帯端末(スマートフォンやタブレットなど)からの、顔画像への種々の顔認識処理の支援となるマーク重畳の要請に従って、クラウドサーバ4260において、統合処理が実行されて、各端末210〜21nにおける重畳画像の表示が制御される。
【0184】
図42Bは、本実施形態に係る顔認識システム4202の構成を示すブロック図である。なお、
図42Bにおいて、
図3または
図42Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0185】
顔認識システム4202においては、端末4211〜421nはユーザの携帯端末(スマートオフォン、タブレットあるいは携帯電話)である。ユーザの携帯端末に搭載されたカメラによる撮像映像をクラウドサーバ4260に送信すれば、クラウドサーバ4260においてユーザ所望の顔認識処理の支援となるマーク重畳画像が、ユーザの携帯端末の画面に表示される。
【0186】
本実施形態によれば、上記実施形態のそれぞれの効果を、自装置が機能を備えていなくてもクラウドサーバに依頼すれば実現することができる。
【0187】
[第9実施形態]
次に、本発明の第9実施形態に係る表示制御装置を含む顔認識システムについて説明する。本実施形態に係る表示制御装置は、上記第2実施形態から第8実施形態と比べると、顔認識システムとしての通信端末に顔認識アプリケーションの一部として含まれる点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第8実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0188】
《顔認識システム》
図43は、本実施形態に係る顔認識システとしての通信端末4310の機能構成を示すブロック図である。なお、
図43には、新規な参照番号“43XX”が付されているが、これらは
図5や
図10の機能構成部を通信端末4310に集中して搭載したものであり、その処理機能は同じ名称であれば同様であるので、重複する説明を省略する。
【0189】
通信端末4310は、通信制御部4301と、顔認識アプリケーション4302と、撮像部(カメラ)4303と、表示部4304と、操作部4305と、を備える。顔認識アプリケーション4302は、通信端末4310にダウンロードされるアプリケーションプログラムに相当する。また、通信端末4310に予め搭載されていてもよい。
【0190】
顔認識アプリケーション4302は、照合対象顔画像取得部4321と、照合対象顔画像データベース4322と、部分領域生成部4323と、類似度算出部4324と、を有する。さらに、顔認識アプリケーション4302は、閾値およびマーク情報に基づきマークを生成するマーク生成部4325と、部分領域の類似度に基づいて顔画像を認識する顔認識部4326と、撮像部(カメラ)4303が撮像した撮像顔画像および/または照合対象顔画像に、マークを重畳して表示部4304に表示させる重畳画像生成部4327と、を有する。
【0191】
本実施形態によれば、上記実施形態のそれぞれの効果を、端末のみで実現することができる。
【0192】
[他の実施形態]
なお、上記実施形態においては、表示制御装置と顔認識装置とを別途に設けた例を説明したが、全体を1つの装置にまとめても、その一部を一方の装置に含むようにしてもよい。例えば、部分領域の照合機能を表示制御装置が有して、照合結果を顔認識装置に通知してもよい。さらに、部分領域照合装置として、部分領域を照合して、その結果を表示制御装置と顔認識装置とに出力する新たな装置を設けてもよい。すなわち、本実施形態の表示制御装置と顔認識装置とに含まれる機能が実現できれば、そのような配置であってもよい。
【0193】
また、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0194】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムとしての表示制御プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。
【0195】
この出願は、2015年9月8日に出願された日本国特許出願 特願2015−176534号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。