【文献】
Qualcomm Incorporated,"Introduction of new Test Case",R5-123223,[online],2012年 8月17日,[検索日:2016.08.08],URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG5_Test_ex-T1/TSGR5_56_Qingdao/Tdoc/R5-123223.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
少なくとも1つの無線ベアラを停止するよう前記ユーザ機器に指示するための前記情報は、前記少なくとも1つの無線ベアラの無線ベアラ停止/継続属性が停止であること示す情報を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
前記リソースは、電力リソース、チャネル要素(CE)リソース、コードリソース、Iubインターフェース伝送帯域幅リソース、シグナリング処理ユニット(SPU)リソース、フォワードアクセスチャネル(FACH)リソース、ページングチャネル(PCH)リソース、非高速パケットアクセスR99サービスリソース、高速パケットアクセス(HSPA)サービスリソース、回路サービス(CS)リソース、またはパケットサービス(PS)リソースを含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
前記リソースの前記使用情報は、前記リソースの使用率、前記リソースの使用量、前記リソースの利用可能量、前記リソースの承認拒否率、前記リソースの輻輳率、前記リソースの輻輳レベル、または前記リソースの輻輳状態を含む、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための前記情報は、前記少なくとも1つの無線ベアラの無線ベアラ停止/継続属性が停止であること示す情報を含む、請求項8から10のいずれか一項に記載の無線アクセスネットワークデバイス。
前記リソースは、電力リソース、チャネル要素(CE)リソース、コードリソース、Iubインターフェース伝送帯域幅リソース、シグナリング処理ユニット(SPU)リソース、フォワードアクセスチャネル(FACH)リソース、ページングチャネル(PCH)リソース、非高速パケットアクセスサービスR99リソース、高速パケットアクセス(HSPA)サービスリソース、回路サービス(CS)リソース、またはパケットサービス(PS)リソースを含む、
請求項8から11のいずれか一項に記載の無線アクセスネットワークデバイス。
前記リソースの前記使用情報は、前記リソースの使用率、前記リソースの使用量、前記リソースの利用可能量、前記リソースの承認拒否率、前記リソースの輻輳率、前記リソースの輻輳レベル、または前記リソースの輻輳状態を含む、
請求項8から12のいずれか一項に記載の無線アクセスネットワークデバイス。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
このことを考慮して、本発明の実施形態は無線ベアラ制御方法、デバイス、およびシステムを提供し、それにより無線ネットワークが混雑しているときでもユーザ機器はリソースを得ることができ、また同時に、無線ネットワークの通信リソースの消費を抑えることができ、その結果、ユーザ機器の報復的な再試行が避けられる。
【0004】
第1の態様において、無線ベアラ制御方法が提供され、以下を含む。
少なくとも1種類のリソースの使用情報に従って、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑しているか否かを判定するステップと、ユーザ機器の少なくとも1種類の呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすか否かを判定するステップと、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定され、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすと判定される場合、少なくとも1つの無線ベアラを止めるようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを送るステップ。
【0005】
第1の態様の第1の可能な実施法では、第1のメッセージは、無線ベアラ再構成RADIO BEARER RECONFIGURATION、セル更新確認CELL UPDATE CONFIRM、無線ベアラ解放RADIO BEARER RELEASE、または無線ベアラセットアップRADIO BEARER SETUPを含む。
【0006】
第1の態様の第2の可能な実施法では、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報は、少なくとも1つの無線ベアラの無線ベアラ停止/継続属性が停止であると示し得る。
【0007】
第1の態様の第3の可能な実施法では、リソースは、電力リソース、チャネル処理ユニットCEリソース、コードリソース、Iubインターフェース伝送帯域幅リソース、シグナリング処理ユニットSPUリソース、フォワードアクセスチャネルFACHリソース、ページングチャネルPCHリソース、非高速パケットアクセスサービスR99リソース、高速パケットアクセスサービスHSPAリソース、回路サービスCSリソース、またはパケットサービスPSリソースを含む。
【0008】
リソースの使用情報は、リソースの使用率、リソースの使用量、リソースの利用可能量、リソースの承認拒否率、リソースの輻輳率、リソースの輻輳レベル、またはリソースの輻輳状態を含む。
【0009】
第1の態様の第4の可能な実施法では、少なくとも1種類のリソースの使用情報に従って、無線ネットワークが混雑しているか否かを判定するステップは、少なくとも1種類のリソースの使用情報とリソースの重さに応じて加重平均を行うことによって統合リソース使用情報を得るステップと、統合リソース使用情報と輻輳閾値に応じて、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑しているか否かを判定するステップとを含む。
【0010】
第1の態様の第5の可能な実施法では、ユーザ機器の呼び出し制御情報は、
セル専用チャネルCELL_DCH状態、セル順方向アクセスチャネルCELL_FACH状態、セルページングチャネルCELL_PCH状態、またはUTRAN登録領域ページングチャネルURA_PCH状態を含む、ユーザ機器の接続状態、
RRCセットアップ位相、RRC位相、RABセットアップ位相、またはRAB位相を含むユーザ機器のサービス接続位相、
ソフトハンドオーバ状態または非ソフトハンドオーバ状態を含むユーザ機器のハンドオーバ状態、
ユーザ機器の割り当て保存優先ARP、
ユーザ機器のトラフィック処理優先THP、
ゴールドユーザ、シルバーユーザ、またはブロンズユーザであり得る、ユーザ機器のユーザ重要度、
ストリーミングサービス、相互作用サービス、背景サービス、またはセッションサービスである、ユーザ機器のトラフィッククラスTC、
ユーザ機器のデータスループット、または
チップあたりのエネルギーの全ノイズ電力密度Ec/N0に対する共通パイロットチャネルCPICH比、共通パイロットチャネルCPICHの受信信号コード電力RSCP、パスロスPathloss、ブロック誤り率BLER、または信号対混信比SIRを含む、少なくとも1種類のリンク品質指標を含む。
【0011】
第1の態様の第6の可能な実施法において、ユーザ機器の少なくとも1種類の呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすか否かを判定するステップは、ユーザ機器の少なくとも1種類の呼び出し制御情報およびユーザ機器の呼び出し制御情報の重さに応じて加重平均を行うことによって統合
呼び出し制御情報を得るステップと、統合呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすか否かを判定するステップとを含む。
【0012】
第1の態様の第6の可能な実施法に関して、第1の態様の第7の可能な実施法では、統合呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすか否かを判定するステップは、統合呼び出し制御情報と事前に設定された閾値との比較結果に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすか否かを判定するステップとを含む。
【0013】
第1の態様の第6の可能な実施法に関して、第1の態様の第8の可能な実施法では、統合呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしているか否かを判定するステップは、ユーザ機器の統合呼び出し制御情報と、少なくとも1つの他のユーザ機器の統合呼び出し制御情報を配列するステップと、ユーザ機器の統合呼び出し制御情報の配列情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすか否かを判定するステップとを含む。
【0014】
第1の態様の第9の可能な実施法では、方法は、ユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが停止されたか否かを判定するステップと、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していないと判定され、ユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが停止されたと判定される場合、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを送るステップとをさらに含む。
【0015】
第1の態様の第10の可能な実施法では、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報は、少なくとも1つの無線ベアラの無線ベアラ停止/継続属性が継続であることを示し得る。
【0016】
第1の態様の第11の可能な実施法では、無線ベアラは、トラフィック無線ベアラTRB、またはシグナリング無線ベアラSRBである。
【0017】
第2の態様では、無線ベアラ制御方法が提供され、
ユーザ機器が、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定され、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定される場合に無線アクセスネットワークデバイスによって送られ、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを受け取るステップと、
ユーザ機器が、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報であって、第1のメッセージ内にある情報に従って、少なくとも1つの無線ベアラを停止させるステップと、を含む。
【0018】
第2の態様の第1の可能な実施法では、方法は、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していないと判定され、またユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが停止されたと判定される場合に無線アクセスネットワークデバイスによって送られ、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージをユーザ機器が受け取るステップと、
少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報であって、第1のメッセージ内にある情報に従って、ユーザ機器が少なくとも1つの無線ベアラを復元するステップと、をさらに含む。
【0019】
第3の態様では、無線アクセスネットワークデバイスが提供され、
少なくとも1種類のリソースの使用情報に従って、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑しているか否かを判定するように構成される第1の判定ユニットと、
ユーザ機器の少なくとも1種類の呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすか否かを判定するように構成される第2の判定ユニットと、
第1の判定ユニットがユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定し、第2の判定ユニットがユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすと判定する場合、少なくとも1つの無線ベアラを止めるようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを送るように構成される送信ユニットと、を含む。
【0020】
第3の態様の第1の可能な実施法では、第1のメッセージは、
無線ベアラ再構成RADIO BEARER RECONFIGURATION、セル更新確認CELL UPDATE CONFIRM、無線ベアラ解放RADIO BEARER RELEASE、または無線ベアラセットアップRADIO BEARER SETUPを含む。
【0021】
第3の態様の第2の可能な実施法では、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報は、少なくとも1つの無線ベアラの無線ベアラ停止/継続属性が停止であると示し得る。
【0022】
第3の態様の第3の可能な実施法では、リソースは、電力リソース、チャネル処理ユニットCEリソース、コードリソース、Iubインターフェース伝送帯域幅リソース、シグナリング処理ユニットSPUリソース、フォワードアクセスチャネルFACHリソース、ページングチャネルPCHリソース、非高速パケットアクセスサービスR99リソース、高速パケットアクセスサービスHSPAリソース、回路サービスCSリソース、またはパケットサービスPSリソースを含む。
【0023】
リソースの使用情報は、リソースの使用率、リソースの使用量、リソースの利用可能量、リソースの承認拒否率、リソースの輻輳率、リソースの輻輳レベル、またはリソースの輻輳状態を含む。
【0024】
第3の態様の第4の可能な実施法では、第1の判定ユニットは、
少なくとも1種類のリソースの使用情報とリソースの重さに応じて加重平均を行うことによって統合リソース使用情報を得るように構成されるリソース重み付けモジュールと、
リソース重み付けモジュールによって得られる統合リソース使用情報と輻輳閾値に応じて、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑しているか否かを判定するように構成される輻輳判定モジュールと、を含む。
【0025】
第3の態様の第5の可能な実施法では、ユーザ機器の呼び出し制御情報は、
セル専用チャネルCELL_DCH状態、セル順方向アクセスチャネルCELL_FACH状態、セルページングチャネル状態CELL_PCH状態、またはUTRAN登録領域ページングチャネル状態URA_PCH状態を含む、ユーザ機器の接続状態、
RRCセットアップ位相、RRC位相、RABセットアップ位相、またはRAB位相を含むユーザ機器のサービス接続位相、
ソフトハンドオーバ状態または非ソフトハンドオーバ状態を含むユーザ機器のハンドオーバ状態、
ユーザ機器の割り当て保存優先ARP、
ユーザ機器のトラフィック処理優先THP、
ゴールドユーザ、シルバーユーザ、またはブロンズユーザであり得る、ユーザ機器のユーザ重要度、
ストリーミングサービス、相互作用サービス、背景サービス、またはセッションサービスである、ユーザ機器のトラフィッククラスTC、
ユーザ機器のデータスループット、または
チップあたりのエネルギーの全ノイズ電力密度Ec/N0に対する共通パイロットチャネルCPICH比、共通パイロットチャネルCPICHの受信信号コード電力RSCP、パスロスPathloss、ブロック誤り率BLER、または信号対混信比SIRを含む、少なくとも1種類のリンク品質指標、を含む。
【0026】
第3の態様の第6の可能な実施法では、第2の判定ユニットは、
ユーザ機器の少なくとも1種類の呼び出し制御情報および制御ルールの重さに応じて加重平均を行うことによって統合
呼び出し制御情報を得るように構成される制御重み付けモジュールと、
制御重み付けモジュールによって得られた統合呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすか否かを判定するように構成される制御判定モジュールと、を含む。
【0027】
第3の態様の第7の可能な実施法では、制御判定モジュールは、詳細には、
統合呼び出し制御情報と事前に設定された閾値との比較結果に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすか否かを判定するように構成される。
【0028】
第3の態様の第8の可能な実施法では、制御判定モジュールは、詳細には、
ユーザ機器の統合呼び出し制御情報と、少なくとも1つの他のユーザ機器の統合呼び出し制御情報を配列し、
ユーザ機器の統合呼び出し制御情報の配列情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすか否かを判定するように構成される。
【0029】
第3の態様の第9の可能な実施法では、無線アクセスネットワークデバイスは、
ユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが停止されたか否かを判定するように構成される第3の判定ユニットをさらに含み、
送信ユニットは、第1の判定ユニットがユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していないと判定し、第3の判定ユニットがユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが停止されたと判定する場合、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを送るようにさらに構成される。
【0030】
第3の態様の第10の可能な実施法では、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報は、少なくとも1つの無線ベアラの無線ベアラ停止/継続属性が継続であることを示し得る。
【0031】
第3の態様の第11の可能な実施法では、無線ベアラは、トラフィック無線ベアラTRB、またはシグナリング無線ベアラSRBである。
【0032】
第4の態様では、ユーザ機器が提供され、
ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定され、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定される場合に無線アクセスネットワークデバイスによって送られ、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを受け取るように構成される受信ユニットと、
少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報であって、受信ユニットによって受け取られる第1のメッセージ内にある情報に従って、少なくとも1つの無線ベアラを停止させるように構成される制御ユニットと、を含む。
【0033】
第4の態様の第1の可能な実施法では、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していないと判定され、またユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが停止されたと判定される場合に、受信ユニットによって受け取られる第1のメッセージは無線アクセスネットワークデバイスによって送られ、また、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報を含み、
制御ユニットは、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報であって、受信ユニットによって受け取られる第1のメッセージ内にある情報に従って、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようにさらに構成される。
【0034】
第5の態様では、1つまたは複数のグループのコンピュータプログラムを保存し、実行された際に、コンピュータプログラムは第1の態様のいずれか1つの方法を実行するのに使用される、コンピュータプログラム製品が提供される。
【発明の効果】
【0035】
本発明の実施形態における方法、デバイス、およびシステムでは、無線ネットワークが混雑しているとき、無線ネットワークのリソース消費を下げるように、ユーザ機器はアップリンクデータの送信とダウンリンクデータの受信を止めさせられ、また、無線ネットワークのリソースが混雑していないとき、ユーザができるだけ早くサービスデータの送受信を復元できるように、停止された無線ベアラは、できるだけ早く復元される。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決について、以下に明確かつ完全に説明する。説明される実施形態は、本発明の実施形態のすべてというより、むしろ単なる一部であることが理解できる。創造努力なしで、本発明の実施形態に基づく、当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に収まる。
【0038】
本発明の実施形態における方法および装置は、無線アクセスネットワークデバイスによって実装され得る。無線アクセスネットワークデバイスは、以下の基地局NodeB、無線ネットワーク制御装置RNC、または他のアクセスネットワークデバイスの制御ノードなどのうち、任意の1つまたは複数のものによって実装されるが、制限されない。本発明の実施形態では、無線アクセスネットワークデバイスに関して、ユーザとユーザ機器は同じ意味である。
【0039】
図1は、本発明の実施形態に従った無線ベアラ制御方法のフローチャートである。
図1に示されるように、その方法は以下を含み得る。
【0040】
101:少なくとも1種類のリソースの使用情報に従って、ユーザ機器のためのサービスを提供する無線ネットワークが混雑しているか否かを判定するステップ。
【0041】
リソースは、電力リソース、チャネル処理ユニット(Channel Element、CE)リソース、コードリソース、Iub伝送帯域幅リソース、シグナリング処理ユニット(Signaling Process Unit、SPU)リソース、フォワードアクセスチャネル(Forward Access Channel、FACH)リソース、ページングチャネル(Paging Channl、PCH)リソース、非高速パケットアクセスサービスR99リソース、高速パケットアクセスサービス(High Speed Packet Access、HSPA)リソース、回路サービス(Circuit Service、CS)リソース、またはパケットサービス(Packet Service、PS)リソース等であるが、本発明の実施形態はそれらに限定されない。
【0042】
リソースの使用情報は、リソースの使用率、リソースの使用量、リソースの利用可能量、リソースの承認拒否率、またはリソースの輻輳率等であり、また、リソースの輻輳レベル、またはリソースの輻輳状態等であり得ることに注意すべきである。上記は説明のための例を提供するのみで、本発明の実施形態はそれに限定されない。
【0043】
ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑しているか否かについての判断は、少なくとも1種類のリソースの使用情報に従い得る。たとえば、コードリソースの使用率が、事前に設定された使用率の閾値を超える場合、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定される。別の例で、ユーザ機器がパケットサービスリソースの割り当てを要求する際、非高速パケットアクセスサービスR99リソースの利用可能量が事前に設定されたR99利用可能量の閾値より低く、かつ、高速パケットアクセスサービスHSPAリソースの利用可能量が事前に設定されたHSPA利用可能量の閾値より低い場合、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していと判定される。
【0044】
本発明の別の実施形態で、少なくとも1種類のリソースの使用情報に従って無線ネットワークが混雑しているか否かを判定することは、各リソースの使用情報と、統合リソース使用情報を得るためのリソースの重さとに従って加重平均を行うこと、また、統合リソース使用情報と事前に設定された輻輳閾値とに従って、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑しているか否かを判定することでもあり得る。たとえば、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑しているか否か判定するのに使用されたリソースの使用情報は、電力リソースの輻輳レベルと、CEリソースの輻輳レベルと、SPUリソースの輻輳レベルである。
【0045】
統合リソース使用情報=電力リソースの輻輳レベル×電力リソースの重さ+CEリソースの輻輳レベル×CEリソースの重さ+SPUリソースの輻輳レベル×SPUリソースの重さ
【0046】
リソースの輻輳レベルの値が大きくなるにつれて、リソースが、より厳しく輻輳するという一例を挙げると、統合リソース使用情報が輻輳閾値と等しいか、あるいは輻輳閾値より高い場合、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判断される。
【0047】
別の例について、リソースの利用可能量がリソースの利用情報として使用されるという一例を挙げると、リソースの利用可能量が低くなるにつれて、リソースが、より厳しく輻輳され、リソースの利用可能量とリソースの重さに応じて統合リソース使用情報が得られ、統合リソース使用情報が輻輳閾値より低い場合、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定される。
【0048】
無線ネットワークにおける輻輳が、ここで1つずつ示されない複数の方法で判定され得ることを理解すべきであるが、本発明の実施形態はそれに限定されない。
【0049】
102:ユーザ機器の少なくとも1種類の呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしているか否かを判定するステップ。
【0050】
ユーザ機器の呼び出し制御情報は、接続状態はセル専用チャネルCELL_DCH状態、セル順方向アクセスチャネルCELL_FACH状態、セルページングチャネル状態CELL_PCH状態、またはUTRAN登録領域ページングチャネル状態URA_PCH状態等のユーザ機器の接続状態か、
RRCセットアップ位相、RRC位相、RABセットアップ位相、またはRAB位相等である、ユーザ機器のサービス接続位相か、
ソフトハンドオーバ状態または非ソフトハンドオーバ状態等である、ユーザ機器のハンドオーバ状態か、
ユーザ機器の割り当て保存優先(Allocation and Retention Priority、ARP)か、
ユーザ機器のトラフィック処理優先(Traffic Handle Priority、THP)か、
ゴールドユーザ、シルバーユーザ、またはブロンズユーザである、ユーザ機器のユーザ重要度か、
ストリーミングサービス、相互作用サービス、背景サービス、またはセッションサービスである、ユーザ機器のトラフィッククラス(Traffic Class、TC)か、
ユーザ機器のデータスループットか、
チップあたりのエネルギーの全ノイズ電力密度(Ratio of energy per chip to the total Noise power density, Ec/N0)に対する共通パイロットチャネル(Common Pilot Channel、CPICH)比、共通パイロットチャネルCPICHの受信信号コード電力(Received Signal Code Power, RSCP)、パスロスPathloss、ブロック誤り率(Block Error Rate, BLER)、または信号対混信比(Signal to Interference Ratio, SIR)等、少なくとも1種類のリンク品質指標であり得る。
【0051】
たとえば、ユーザ機器の接続状態がCELL_FACH状態であるとき、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定される。
【0052】
別の例において、ユーザ機器のサービス接続位相がRAB位相であり、ユーザ機器のユーザ重要度がブロンズユーザであるとき、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定される。
【0053】
別の例において、ユーザ機器のトラフィッククラスが背景サービスあるいは相互作用サービスであるとき、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定される。
【0054】
別の実施形態において、ユーザ機器のCPICH RSCPが事前に設定されたRSCP閾値より高く、ユーザ機器のデータスループットが事前に設定されたスループット閾値より低い場合、あるいはユーザ機器のCPICH Ec/N0が事前に設定されたEc/N0閾値より高く、ユーザ機器のデータスループットが事前に設定されたスループット閾値より低い場合、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定される。
【0055】
本発明の別の実施形態において、ユーザ機器の少なくとも1種類の呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしているか否かを判定することは、ユーザ機器の少なくとも1種類の呼び出し制御情報および呼び出し制御情報の重さに応じて加重平均を行うことによって統合呼び出し制御情報を得ること、そして、統合呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすと判定することであり得る。
【0056】
ユーザ機器の統合呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定することは、統合呼び出し制御情報と事前に設定された閾値を比較して、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定することであり得る。たとえば、ユーザ機器に関して、ARPは11であり、THPは6である。
統合呼び出し制御情報=ARP×ARPの重さ+THP×THPの重さ
【0057】
統合呼び出し制御情報が8になるように、ARPの重さが0.4で、THPの重さが0.6と仮定される。統合呼び出し制御情報が事前に設定された閾値より高い場合、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすと判定され得る。上記は説明のための一例に過ぎず、本発明の実施形態はそれに限定されないことに注意すべきである。
【0058】
本発明の別の実施形態において、ユーザ機器の統合呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定することは、ユーザ機器の統合呼び出し制御情報と少なくとも1つの他のユーザ機器の統合呼び出し制御情報を配列すること、また、ユーザ機器の統合呼び出し制御情報の配列に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすと判定することでもあり得る。たとえば、ユーザ機器の統合呼び出し制御情報は、8であり、セルにおける他の10個のユーザ機器の統合呼び出し制御情報と共に配列され、また、ユーザ機器の統合呼び出し制御情報の配列が上位3個である場合、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定される。上記は説明のための一例に過ぎず、本発明の実施形態はそれに限定されないことに注意すべきである。
【0059】
103:ステップ101でユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定され、ステップ102でユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすと判定された場合、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを送るステップ。
【0060】
第1のメッセージは、無線ベアラ再構成(RADIO BEARER RECONFIGURATION)、セル更新確認(CELL UPDATE CONFIRM)、無線ベアラ解放(RADIO BEARER RELEASE)、または無線ベアラセットアップ(RADIO BEARER SETUP)等を含むが、それらに限定されない。第1のメッセージは、要求に従って無線アクセスネットワークデバイスがユーザ機器の各無線ベアラのパラメータを構成できるように、無線ベアラ識別子、無線ベアラによってマッピングされた論理チャネル情報、または無線ベアラ停止/継続(RB Stop/Continue)等、無線ベアラを制御するための複数の無線ベアラのパラメータを含み、それにより、無線ベアラを制御する目的を達成できる。
【0061】
第1のメッセージは、ユーザプレーンまたは制御プレーンでの他のメッセージでもあり、また、限定はされないが、既存のメッセージに新たに加えられる無線ベアラ制御情報要素、または無線ベアラ制御情報を含む新たに加えられたメッセージを含むが、本発明の実施形態はそれに限定されないことを理解すべきである。
【0062】
通常、無線ベアラはシグナリング無線ベアラ(Signalling Radio Bearer、SRB)およびトラフィック無線ベアラ(Traffic Radio Bearer、TRB)を含み、SRBはユーザ機器と無線アクセスネットワークデバイスとの間で無線リソース制御信号を送信するために使用され、TRBはユーザ機器と無線アクセスネットワークデバイスとの間でサービスデータを送信するために使用される。
【0063】
無線アクセスネットワークデバイスは複数のシナリオのユーザ機器に第1のメッセージを送り得る。たとえば、ユーザ機器がサービスセットアップを開始するとき、ユーザ機器用のリソース承認の完了後、無線アクセスネットワークデバイスは無線リソースとTRBをユーザ機器に割り当てて、RADIO BEARER SETUPメッセージをユーザ機器に送ることを決定する。別の実施形態において、ユーザ機器のハンドオーバの間、ハンドオーバの目的セルでユーザ機器のリソース承認の完了後、無線アクセスネットワークデバイスは無線リソースをユーザ機器に割り当て、SRBまたはTRBの論理チャネルマッピングを更新し、RADIO BEARER RECONFIGURATIONメッセージをユーザ機器に送ることを決定する。別の例では、ユーザ機器がセル更新を引き起こす場合、目的セルでユーザ機器のリソース承認の完了後、無線アクセスネットワークデバイスは無線リソースをユーザ機器に割り当て、SRBまたはTRBの論理チャネルマッピングを更新し、CELL UPDATE CONFIRMメッセージをユーザ機器に送ることを決定する。別の例では、ユーザ機器がサービスを解放するとき、無線アクセスネットワークデバイスは、サービスに対応するTRBを含む、サービスに関連するユーザ機器の無線リソースを解放し、残りのSRBまたはTRBの論理チャネルマッピングを更新し、RADIO BEARER RELEASEメッセージをユーザ機器に送ることを決定する。第1のメッセージがユーザ機器に送られる必要がある複数のシナリオがさらに含まれることに注意すべきである。上記で述べられたシナリオは、説明のための例に過ぎず、本実施形態はそれに限定されない。
【0064】
第1のメッセージは、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報を含み、たとえば、無線ベアラを停止するように、少なくとも1つの無線ベアラの無線ベアラ停止/継続属性が停止であることを示し得る。また、第1のメッセージは、少なくとも1つの無線ベアラの停止を示す他の属性も含み得るが、本発明の実施形態はそれに限定されない。
【0065】
本発明の実施形態を通して、ユーザ機器は無線リソースを得ることができ、また、アップリンクデータの送信とダウンリンクデータの受信が行われない状態を維持でき、それにより、無線ネットワークでの消費を抑えることができる。
【0066】
望ましくは、ユーザ機器がサービスデータの送信を停止し、また同時に無線アクセスネットワークデバイスによって送られた信号を受信し、信号を無線アクセスネットワークデバイスに送ることを可能にするために、ユーザ機器のTRBが最初に停止される。
【0067】
本発明の実施形態の方法で、無線ネットワークが混雑しているとき、ユーザ機器の無線ベアラは停止されて、ユーザ機器のアップリンクデータの送信とダウンリンクデータの受信を防ぎ、それによって、1つの態様では、ユーザ機器が無線リソースを取得でき、特にリソース要求が直接拒否され、その結果、ユーザ機器の報復的な再試行を避けることができ、また、別の態様では、無線ネットワークの通信リソースの消費も抑えられる。
【0068】
さらに、本発明の別の実施形態は、以下の任意のステップを含み得る。
【0069】
104:ユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが停止されたか否か判定するステップ。
【0070】
105:ステップ101でユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していないと判定され、ステップ104でユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが停止されたと判定された場合、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを送るステップ。
【0071】
第1のメッセージは、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報を含み、たとえば、無線ベアラを復元するように少なくとも1つの無線ベアラの無線ベアラ停止/継続属性が継続であることを示し、また、第1のメッセージが、少なくとも1つの無線ベアラの継続を示す他の属性も含み得るが、本発明の実施形態はそれに限定されない。
【0072】
本発明の実施形態における方法で、無線ネットワークが混雑していないとき、停止されたユーザ機器の無線ベアラは、できるだけ早く復元されるよう実装され、ユーザができるだけ早くサービスデータの送受信を復元するのを可能にする。
【0073】
ステップ101、102、および104は1つのシーケンスではなく、異なる実施形態において異なるシーケンスで実行され得ることに注意すべきである。
【0074】
図2は、本発明の別の実施形態に従った無線ベアラ制御方法のフローチャートである。図に示されるように、方法は以下を含み得る。
【0075】
201:ユーザ機器は、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定され、
図1の実施形態における方法に従ってユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定される場合に無線アクセスネットワークデバイスによって送られ、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを受け取る。
【0076】
202:少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報であって、ステップ201で受け取られた第1のメッセージ内の情報に従って、ユーザ機器は少なくとも1つの無線ベアラを停止する。
【0077】
第1のメッセージは、上記の方法の実施形態で説明されており、ここでは繰り返して説明されない。さらに、以下の任意のステップも含まれ得る。
【0078】
203:ユーザ機器は、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していないと判定され、また、ユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが
図1の実施形態における方法に従って停止されたと判定される場合に無線アクセスネットワークデバイスによって送られ、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを受け取る。
【0079】
204:少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報であって、ステップ203で受け取られた第1のメッセージ内の情報に従って、ユーザ機器は少なくとも1つの無線ベアラを停止する。
【0080】
本発明の実施形態における方法では、無線ネットワークが混雑しているとき、ユーザ機器は、無線ネットワークでリソース消費を減らすようにアップリンクデータの送信とダウンリンクデータの受信を止めることが実装される。無線ネットワークにおけるリソースが輻輳しない場合、停止された無線ベアラは、できるだけ早く復元され、ユーザができるだけ早くサービスデータの送受信を復元できるようにする。
【0081】
図3は、本発明の別の実施形態に従った無線アクセスネットワークデバイスの構造図である。
図3に示されるように、装置は無線アクセスネットワークデバイスに適用可能であり、以下を含む。
【0082】
第1の判定ユニット301は、少なくとも1種類のリソースの使用情報に従って、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑しているか否かを判定するように構成される。
【0083】
リソースは、電力リソース、チャネル処理ユニット(Channel Element、CE)リソース、コードリソース、Iub伝送帯域幅リソース、信号処理ユニット(Signalling Process Unit、SPU)リソース、順方向アクセスチャネル(Forward Access Channel、FACH)リソース、ページングチャネル(Paging Channl、PCH)リソース、非高速パケットアクセスサービスR99リソース、高速パケットアクセスサービス(High Speed Packet Access、HSPA)リソース、回路サービス(Circuit Service、CS)リソース、またはパケットサービス(Packet Service、PS)リソース等であるが、本発明の実施形態はそれに限定されない。
【0084】
リソースの使用情報がリソースの使用率、リソースの使用量、リソースの利用可能量、リソースの承認拒否率、またはリソースの輻輳率等であり、あるいは、リソースの輻輳レベルまたはリソースの輻輳状態等であり得ることに注意すべきである。上記は説明のための例を提供するのみで、本発明の実施形態はそれに限定されない。
【0085】
たとえば、Iub伝送帯域幅リソースの使用率が事前に設定された使用率閾値を超える場合、第1の判定ユニット301は、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定する。別の実施形態では、ユーザ機器が回路サービスリソースを要求し、信号処理ユニットSPUの利用可能量が事前に設定されたSPU利用可能量閾値より低く、回路サービスCSリソースの利用可能量が事前に設定されたCS利用可能量閾値より低い場合、第1の判定ユニット301は、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定する。
【0086】
第1の判定ユニット301は、さらにリソース重み付けモジュール3011と輻輳判定モジュール3012を含み得る。
【0087】
リソース重み付けモジュール3011は、少なくとも1種類のリソースの使用情報とリソースの重さに応じて加重平均を行うことによって統合リソース使用情報を得るように構成される。
【0088】
輻輳判定モジュール3012は、リソース重み付けモジュール3011によって得られる統合リソース使用情報と輻輳閾値に従って、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑しているか否かを判定するように構成される。
【0089】
第1の判定ユニット301は、少なくとも1種類のリソースの使用情報に従って、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑しているか否かを判定するが、そのことは上記方法の実施形態で説明されており、ここでは繰り返して説明されない。
【0090】
無線ネットワークにおける輻輳は、ここでは1つずつ示されないが、複数の方法で判定され、本発明の実施形態はそれに限定されないことを理解するべきである。
【0091】
第2の判定ユニット302は、ユーザ機器の少なくとも1種類の呼び出し制御に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしているか否かを判定するように構成される。
【0092】
ユーザ機器の呼び出し制御情報は、セル専用チャネルCELL_DCH状態、セル順方向アクセスチャネルCELL_FACH状態、セルページングチャネル状態CELL_PCH状態、またはUTRAN登録領域ページングチャネル状態URA_PCH状態等のユーザ機器の接続状態であるか、
RRCセットアップ位相、RRC位相、RABセットアップ位相、またはRAB位相等、ユーザ機器のサービス接続位相であるか、
ソフトハンドオーバ状態または非ソフトハンドオーバ状態等、ユーザ機器のハンドオーバ状態であるか、
ユーザ機器の割り当て保存優先(Allocation and Retention Priority、ARP)か、
ユーザ機器のトラフィック処理優先(Traffic Handle Priority、THP)か、
ゴールドユーザ、シルバーユーザ、またはブロンズユーザであり得る、ユーザ機器のユーザ重要度か、
ストリーミングサービス、相互作用サービス、背景サービス、またはセッションサービスである、ユーザ機器のトラフィッククラス(Traffic Class、TC)か、
ユーザ機器のデータスループットか、
チップあたりのエネルギーの全ノイズ電力密度(Ratio of energy per chip to the total Noise power density, Ec/N0)に対する共通パイロットチャネル(Common Pilot Channel、CPICH)比、共通パイロットチャネルCPICHの受信信号コード電力(Received Signal Code Power, RSCP)、パスロスPathloss、ブロック誤り率(Block Error Rate, BLER)、または信号対混信比(Signal to Interference Rati, SIR)等、少なくとも1種類のリンク品質指標であり得る。
【0093】
第2の判定ユニット302は、さらに制御重み付けモジュール3021と制御判定モジュール3022を含み得る。
【0094】
制御重み付けモジュール3021は、ユーザ機器の少なくとも1種類の呼び出し制御情報と呼び出し制御情報の重さに応じて加重平均を実行することによって統合呼び出し制御情報を得るように構成される。
【0095】
制御判定モジュール3022は、制御重み付けモジュール3021で得られた統合呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすと判定するように構成される。
【0096】
たとえば、制御判定モジュール3022は、統合呼び出し制御情報と事前に設定された閾値を比較して、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定できる。
【0097】
別の実施形態では、制御判定モジュール3022は、ユーザ機器の統合呼び出し制御情報と少なくとも1つの他のユーザ機器の統合呼び出し制御情報を配列し、ユーザ機器の統合呼び出し制御情報の配列に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定できる。
【0098】
第2の判定ユニット302は、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすか否かを判定するが、そのことは上記の方法の実施形態で説明されており、ここでは繰り返して説明されない。
【0099】
第2の判定ユニット302は、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすことをここで1つずつ示されない複数の方法で判定できることを理解されるべきであるが、本発明の実施形態はそれに限定されない。
【0100】
第1の判定ユニット301が、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定し、第2の判定ユニット302が、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たすと判定する場合、送信ユニット303は、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを送るようにさらに構成される。
【0101】
第1のメッセージは、無線ベアラ再構成(RADIO BEARER RECONFIGURATION)、セル更新確認(CELL UPDATE CONFIRM)、無線ベアラ解放(RADIO BEARER RELEASE)、または無線ベアラセットアップ(RADIO BEARER SETUP)等を含むが、それらに限定されない。第1のメッセージは、要求に従って無線アクセスネットワークデバイスがユーザ機器の各無線ベアラのパラメータを構成できるように、無線ベアラ識別子、無線ベアラによってマッピングされた論理チャネル情報、または無線ベアラ停止/継続(RB Stop/Continue)等、無線ベアラを制御するための複数の無線ベアラのパラメータを含み、それにより、無線ベアラを制御する目的を達成できる。
【0102】
第1のメッセージは、ユーザプレーンまたは制御プレーンでの他のメッセージでもあり、また、限定はされないが、既存のメッセージに新たに加えられる無線ベアラ制御情報要素、または無線ベアラ制御情報を含む新たに加えられたメッセージを含むが、本発明の実施形態はそれに限定されないことを理解すべきである。
【0103】
第1のメッセージに含まれる情報と送信するシナリオは上記の方法の実施形態で説明されており、ここでは繰り返して説明されない。
【0104】
第1のメッセージが、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報を含むことは、たとえば、無線ベアラを停止するよう、少なくとも1つの無線ベアラの無線ベアラ停止/継続属性が停止であることを含む。第1のメッセージは、少なくとも1つの無線ベアラの停止を示す他の属性も含み得るが、本発明の実施形態はそれに限定されない。
【0105】
本発明の実施形態を通して、ユーザ機器は無線リソースを得ることができ、また、アップリンクデータの送信とダウンリンクデータの受信が行われない状態を維持でき、それにより、無線ネットワークでの消費を抑えることができる。
【0106】
望ましくは、ユーザ機器がサービスデータの送信を停止し、また同時に無線アクセスネットワークデバイスによって送られた信号を受信し、信号を無線アクセスネットワークデバイスに送ることを可能にするために、ユーザ機器のTRBが最初に停止される。
【0107】
本発明の実施形態の装置で、無線ネットワークの通信リソースが混雑しているとき、ユーザ機器の無線ベアラは停止されて、ユーザ機器のアップリンクデータの送信とダウンリンクデータの受信を防ぎ、それによって、1つの態様では、ユーザ機器が無線リソースを取得でき、特にリソース要求が直接拒否され、その結果、ユーザ機器の報復的な再試行を避けることができ、また、別の態様では、無線ネットワークの通信リソースの消費も抑えられる。
【0108】
さらに、本発明の別の実施形態における装置はさらに以下の任意のユニットを含み得る。
【0109】
第3の判定ユニット304は、ユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが停止されたか否かを判定するように構成される。
【0110】
さらに、送信ユニット303は、第1の判定ユニット301がユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していないと判定し、第3の判定ユニット304がユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが停止されたと判定する場合、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを送るように構成される。
【0111】
第1のメッセージが少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報を含んでいることは、たとえば、無線ベアラを復元するように少なくとも1つの無線ベアラの無線ベアラ停止/継続属性が継続であることを含み、第1のメッセージは少なくとも1つの無線ベアラを継続可能にする他の属性を含むが、本発明の実施形態はそれに限定されず、ユーザ機器はデータの送受信を復元できる。
【0112】
本発明の実施形態における装置について、無線ネットワークが混雑していないとき、ユーザ機器の停止された無線ベアラはできるだけ早く復元され、ユーザができるだけ早くサービスデータの送受信を復元するのを可能にする。
【0113】
図4は、本発明の別の実施形態に従ったユーザ機器の構造図である。
図4で示されるように、装置は以下を含み得る。
【0114】
受信ユニット401は、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定され、
図1の実施形態における方法に従ってユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定される場合に無線アクセスネットワークデバイスによって送られ、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを受け取るように構成される。
【0115】
制御ユニット402は、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報であって、受信ユニット401によって受け取られた第1のメッセージ内の情報に従って、少なくとも1つの無線ベアラを停止するように構成される。
【0116】
第1のメッセージは、上記の方法の実施形態で説明されており、ここでは繰り返して説明されない。
【0117】
さらに、
ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していないと判定され、また、ユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが
図1の実施形態における方法に従って停止されたと判定される場合に、受信ユニット401によって受け取られる第1のメッセージは無線アクセスネットワークデバイスによって送られ、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報を含む。
【0118】
制御ユニット402は、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報であって、受信ユニット401によって受け取られた第1のメッセージ内にある情報に従って、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようにさらに構成される。
【0119】
本発明の実施形態における装置では、無線ネットワークが混雑しているとき、無線ネットワークでリソース消費を下げるために、ユーザ機器がアップリンクデータの送信とダウンリンクデータの受信を停止するよう実装される。無線ネットワークが混雑していないとき、停止された無線ベアラは、できるだけ早く復元され、ユーザができるだけ早くサービスデータの送受信を復元するのを可能にする。
【0120】
図5は、本発明の別の実施形態に従った無線アクセスネットワークデバイスの構造図である。図に示されるように、装置はプロセッサ501とトランシーバ502を含み得る。
【0121】
プロセッサ501は、少なくとも1種類のリソースの使用情報に従ってユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定されるとき、ユーザ機器の少なくとも1種類の呼び出し制御情報に従って、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしているか否かを判定するように構成され、また、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定され、また、ユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定される場合、トランシーバ502に少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージのユーザ機器への送付を要求するように構成される。
【0122】
トランシーバ502は、プロセッサ501の要求に応じて第1のメッセージをユーザ機器に送るように構成される。
【0123】
本発明の別の実施形態では、さらに、詳細には、プロセッサ501は、ユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが停止されたか否かを判定するように構成され、また、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していないと判定され、ユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが停止されたと判定された場合、トランシーバ502に少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための無線ベアラ情報を含む第1のメッセージのユーザ機器への送付を要求するように構成される。
【0124】
本発明の実施形態における無線アクセスネットワークデバイスの構成要素は、上述の関連方法の実施形態における無線ベアラ制御方法のステップの機能を実装するように構成され得る。ステップは、上述の方法の実施形態で説明されおり、ここでは繰り返して説明されない。
【0125】
図6は、本発明の別の実施形態に従ったユーザ機器の構造図である。図に示されるように、装置は受信機601とプロセッサ602を含み得る。
【0126】
受信機601は、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していると判定され、
図1の実施形態における方法に従ってユーザ機器がデータの送受信を止める条件を満たしていると判定される場合に無線アクセスネットワークデバイスによって送られ、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報を含む第1のメッセージを受け取るように構成される。
【0127】
プロセッサ602は、少なくとも1つの無線ベアラを停止するようユーザ機器に指示するための情報であって、受信機601によって受け取られた第1のメッセージに含まれる情報に従って、少なくとも1つの無線ベアラを停止するように構成される。
【0128】
さらに、
また、受信機601によって受け取られた第1のメッセージは、ユーザ機器用のサービスを提供する無線ネットワークが混雑していないと判定され、また、ユーザ機器の少なくとも1つの無線ベアラが
図1の実施形態における方法に従って停止されたと判定される場合に無線アクセスネットワークデバイスによって送られ、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報を含み得る。
【0129】
プロセッサ602は、少なくとも1つの無線ベアラを復元するようユーザ機器に指示するための情報であって、受信機601によって受け取られた第1のメッセージに含まれる情報に従って、少なくとも1つの無線ベアラを復元するように構成される。
【0130】
本発明の実施形態における装置では、無線ネットワークが混雑しているとき、無線ネットワークでリソース消費を下げるために、ユーザ機器がアップリンクデータの送信とダウンリンクデータの受信を停止するよう実装される。無線ネットワークにおけるリソースが輻輳しない場合、停止された無線ベアラは、できるだけ早く復元され、ユーザができるだけ早くサービスデータの送受信を復元するのを可能にする。
【0131】
上述の実施形態の説明において、当業者は、本発明がハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとファームウェアの組合せを通して実施され得ることを明確に認識できる。本発明がソフトウェアを通して実施されるとき、上述の機能は、コンピュータに読み込み可能な媒体に保存されるか、またはコンピュータに読み込み可能な媒体に、1つまたは複数のコマンドあるいはコードとして送信され得る。コンピュータに読み込み可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体を含む。通信媒体は、コンピュータプログラムの1つの場所から別の場所までの送信を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータにアクセスできる任意の利用可能な媒体であり得る。以下は例として挙げられるが、限定されるわけではない。コンピュータに読み込み可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、他の光ディスク記憶媒体およびディスク記憶媒体、他のディスク記憶デバイス、あるいは、コマンドまたはデータ構造形式で希望のプログラムコードを運ぶまたは保存するのに使用され、コンピュータからアクセスできる任意の他の媒体を含み得る。さらに、任意の接続が、適切にコンピュータに読み込み可能な媒体になり得る。たとえば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから同軸ケーブル、光ケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、あるいはマイクロウェーブのような無線技術を使用して送信を実施する場合、同軸ケーブル、光ケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、あるいはマイクロウェーブのような無線技術は媒体の固定に含まれる。たとえば、本発明で使用されるディスク(Disk)とディスク(disc)は、圧縮コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピィディスク、およびブルーレイディスクを含む。通常、ディスク(disk)は磁気的にデータを複製するが、ディスク(disc)はレーザを使用して光学的にデータを複製する。上述の組合せは、コンピュータに読み込み可能な媒体の保護範囲に含まれるべきである。
【0132】
上記は本発明の保護範囲を限定せず、本発明の技術的解決の典型的な実施形態を提供するのみである。
本発明の原理内での如何なる変更、同等の置換、または改良は、本発明の保護範囲内に収まる。