特許第6249371号(P6249371)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6249371
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】光イメージング用プローブ
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20171211BHJP
   G02B 23/26 20060101ALI20171211BHJP
【FI】
   A61B1/00 526
   A61B1/00 715
   G02B23/26 B
【請求項の数】10
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-558426(P2014-558426)
(86)(22)【出願日】2013年8月22日
(86)【国際出願番号】JP2013072363
(87)【国際公開番号】WO2014115360
(87)【国際公開日】20140731
【審査請求日】2016年8月18日
(31)【優先権主張番号】特願2013-12707(P2013-12707)
(32)【優先日】2013年1月25日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000240477
【氏名又は名称】並木精密宝石株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】特許業務法人 英知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山崎 大志
(72)【発明者】
【氏名】福島 絵理
(72)【発明者】
【氏名】淺田 隆文
【審査官】 磯野 光司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−200358(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/093689(WO,A1)
【文献】 特開2002−005822(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/060973(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00− 1/32
A61B 10/00
G02B 23/24−23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前端側に入射した光を後方へ導く光イメージング用プローブにおいて、
回転子を駆動回転させる回転駆動源と、
前記回転子の回転中心側に軸方向へわたって挿通され固定されるとともに前記回転子から軸方向の両側へ突出した管状回転軸と、
前記管状回転軸の回転中心側に軸方向へわたり挿通されて固定されるとともにその前端側に光を入射可能な第1のシングルモード光ファイバと、
第1のシングルモード光ファイバの後方側に回転不能に支持された第2のシングルモード光ファイバと、
第1のシングルモード光ファイバと第2のシングルモード光ファイバとの間に介在した隙間及び光路矯正手段とを備え、
前記光路矯正手段が、一方の前記シングルモード光ファイバから伝達される光を、拡大しコリメート化して前記隙間に通過させた後、他方の前記シングルモード光ファイバへ導くようにしたことを特徴とする光イメージング用プローブ。
【請求項2】
前記回転子から軸方向の両側へ突出する前記管状回転軸の両端側部分をそれぞれ支持するように、軸受部材を二つ設けたことを特徴とする請求項1記載の光イメージング用プローブ。
【請求項3】
前記管状回転軸を、前記両端側部分にわたって同径の円筒状に形成したことを特徴とする請求項2記載の光イメージング用プローブ。
【請求項4】
前記管状回転軸の周囲を覆う円筒状のハウジングを備え、このハウジング内の両端側に、前記二つの軸受部材をそれぞれ嵌め合せたことを特徴とする請求項2又は3記載の光イメージング用プローブ。
【請求項5】
前記ハウジングを、長尺筒状のシースに接続したことを特徴とする請求項4記載の光イメージング用プローブ。
【請求項6】
二つの前記軸受部材のうち、少なくとも最も前記隙間寄りに位置する軸受部材が、周方向の複数箇所で局部的に高い潤滑膜圧力を発生させる動圧軸受を構成していることを特徴とする請求項2〜5何れか1項記載の光イメージング用プローブ。
【請求項7】
前記光路矯正手段は、第1のシングルモード光ファイバに接続された第1の光路矯正手段と、第2のシングルモード光ファイバに接続された第2の光路矯正手段とを具備するとともに、これら二つの光路矯正手段の間に前記隙間を有することを特徴とする請求項1〜6何れか1項記載の光イメージング用プローブ。
【請求項8】
前記管状回転軸内に、前記第1のシングルモード光ファイバと前記第1の光路矯正手段の接続箇所を配置したことを特徴とする請求項7記載の光イメージング用プローブ。
【請求項9】
第1のシングルモード光ファイバの前側に、第1のシングルモード光ファイバにより導かれる光の方向を前記軸方向に対する交差方向へ変換する光路変換素子を設けたことを特徴とする請求項1〜8何れか1項記載の光イメージング用プローブ。
【請求項10】
前記回転子及び前記管状回転軸を、400rpm以上3600rpm以下の回転数で連続回転するようにしたことを特徴とする請求項1〜9何れか1項記載の光イメージング用プローブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検体で反射させた光を取り込んで観察するための光イメージング用プローブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像診断技術(光イメージング技術)は、装置機械・半導体・医療などのあらゆる現場において広く利用されている技術である。例えば、精密機器や半導体などの製造現場や医療現場において、一般的な顕微観察に加えて断層画像を撮影することが可能なX線CT、核磁気共鳴、超音波観察などがその一例として挙げられる。
近年、画像診断の手法に光の干渉性を利用したOCT(光干渉断層撮影)技術が注目されている。光源として波長1300nm程度の近赤外線を用いることが多いが、近赤外線は生体に対して非侵襲性であり、また超音波よりも波長が短いために空間分解能に優れており、おおよそ10〜20μmの識別が可能となることから、特に医療現場での活躍が期待されている。OCT内視鏡の代表的な構造は、例えば、特許文献1に示されている通りである。
【0003】
ところで、特許文献1に示すOCT内視鏡では、モータの回転力を、ベルトを介して回転シャフトに伝達し、さらに光学シース内を通るフレキシブルシャフトを介してレンズユニットへ伝達するようにしている。そのため、光学シースの内周面とフレキシブルシャフトとの擦れにより摩耗紛が発生したり、フレキシブルシャフトの前記擦れや撓み、ねじれ、前記ベルトの弾性変形等に起因して、回転ムラや、回転伝達遅れ、トルク損失等を生じたり等するおそれがある。
また、前記のような問題点を解決する従来技術として、特許文献2に記載される発明では、光ファイバの前端部に対向するようにモータを配置し、このモータの回転軸の前端面に反射鏡を設けるようにしている。しかしながら、この発明では、前記モータの本体部が、前記反射鏡よりも前方側に位置するため、モータ用の給電配線が光ファイバ側へ折れ曲がったり、前記給電配線が前記反射鏡の側部に位置して、反射鏡によって反射された光を遮ってしまい、360度全周のうちの一部が影となり画角制限が生じてしまったり、反射鏡よりも前方側に突出する部分(モータ本体部を内在する部分)が、被検体に当接してしまい、プローブ軸方向の撮像範囲が制限されたり等する場合がある。また、前記モータを連続的に高速回転させた場合には、軸受部分の潤滑油膜圧の偏り等により、ジッター(回転角度が変動する現象)や、面倒れ(回転軸端面が傾く現象)、ホワール(回転軸が振れ回る現象)と呼称される回転ムラや軸振れ等生じるおそれがある。さらに、これらに起因する芯ずれ等により、光の伝達損失が増大する場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3885114号公報
【特許文献2】特許第4461216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、回転伝達遅れやトルク損失等の発生を軽減すること、回転部分の回転ムラや軸振れ、擦れ、回転伝達遅れ、光の伝達損失を低減すること、360度全周のうちの一部が影となる画角制限を防ぐこと、プローブ周方向及び軸方向の撮像範囲が制限されるのを防ぐこと等によって、安定した観察画像を得ることができる光イメージング用プローブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための一手段は、前端側に入射した光を後方へ導く光イメージング用プローブにおいて、回転子を駆動回転させる回転駆動源と、前記回転子の回転中心側に軸方向へわたって挿通され固定されるとともに前記回転子から軸方向の両側へ突出した管状回転軸と、前記管状回転軸の回転中心側に軸方向へわたり挿通されて固定されるとともにその前端側に光を入射可能な第1のシングルモード光ファイバと、第1のシングルモード光ファイバの後方側に回転不能に支持された第2のシングルモード光ファイバと、第1のシングルモード光ファイバと第2のシングルモード光ファイバとの間に介在した隙間及び光路矯正手段とを備え、前記光路矯正手段が、一方の前記シングルモード光ファイバから伝達される光を、拡大しコリメート化して前記隙間に通過させた後、他方の前記シングルモード光ファイバへ導くようにしたことを特徴とする。

【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上説明したように構成されているので、従来技術と比較し、安定した観察画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る光イメージング用プローブの一例を示す断面図。
図2】本発明に係る光イメージング用プローブの他例を示す断面図。
図3】軸受部材の一例を示す拡大断面図。
図4】二つのシングルモード光ファイバ間の接続態様の一例を示す拡大断面図。
図5】二つのシングルモード光ファイバ間の接続態様の他例を示す拡大断面図。
図6】二つのシングルモード光ファイバ間の接続態様の他例を示す拡大断面図。
図7】本実施の形態の軸受構造における潤滑膜圧力の分布を示す模式図。
図8】真円の軸受部材を用いた場合における潤滑膜圧力の分布を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施の形態における第1の特徴は、前端側に入射した光を後方へ導く光イメージング用プローブにおいて、回転子を駆動回転させる回転駆動源と、前記回転子の回転中心側に軸方向へわたり挿通されて固定されるとともにその前端側に光を入射可能な第1のシングルモード光ファイバと、第1のシングルモード光ファイバの後方側に回転不能に支持された第2のシングルモード光ファイバと、第1のシングルモード光ファイバと第2のシングルモード光ファイバとの間に介在した隙間及び光路矯正手段とを備え、前記光路矯正手段が、一方の前記シングルモード光ファイバから伝達される光を、拡大しコリメート化して前記隙間に通過させた後、他方の前記シングルモード光ファイバへ導くようにした(図1〜6参照)。
この構成によれば、一方のシングルモード光ファイバから出射される光が、拡大されコリメート化されて他方のシングルモード光ファイバへ導かれるため、一方のシングルモード光ファイバと他方のシングルモード光ファイバとの中心のずれが生じた場合でも、互いのシングルモード光ファイバ間の光の伝達損失を低減することができる。
【0010】
第2の特徴としては、前記第1の特徴に加えて、前記光路矯正手段は、第1のシングルモード光ファイバに接続された第1の光路矯正手段と、第2のシングルモード光ファイバに接続された第2の光路矯正手段とを具備するとともに、これら二つの光路矯正手段の間に前記隙間を有する(図1〜4参照)。
この構成によれば、一方の光路矯正手段と、他方の光路矯正手段との間の隙間を通過する光が、拡大されコリメート化された比較的太い光となるため、一方の光路矯正手段と他方の光路矯正手段との中心のずれが生じた場合でも、光の伝達損失を低減することができる。
【0011】
第3の特徴としては、前記第2の特徴に加えて、前記回転子の回転中心側に軸方向へわたって固定されるとともに端部側を前記回転子から軸方向へ突出させて回転可能に支持された管状回転軸を備え、この管状回転軸内に、第1のシングルモード光ファイバと第1の光路矯正手段の接続箇所を配置した(図1〜4参照)。
この構成によれば、第1のシングルモード光ファイバと第1の光路矯正手段の接続箇所の芯ずれを軽減できる上、これら接続箇所を管状回転軸によって補強することができる。
【0012】
第4の特徴としては、前記第3の特徴に加えて、前記管状回転軸を回転可能に支持する軸受部材を備え、この軸受部材が、周方向の複数箇所で局部的に高い潤滑膜圧力を発生させる動圧軸受を構成している(図3参照)。
この構成によれば、軸受部材によって、周方向の複数箇所で局部的に高い潤滑膜圧力を発生させる動圧軸受を構成しているため、軸受部分の潤滑油膜圧を周方向に分散して、回転部分の回転ムラや軸振れ等を軽減することができる。従って、互いのシングルモード光ファイバ間の光伝達損失を、より低減することができる。
【0013】
第5の特徴としては、前記第1〜4何れかの特徴に加えて、第1のシングルモード光ファイバの前側に、第1のシングルモード光ファイバにより導かれる光の方向を前記軸方向に対する交差方向へ変換する光路変換素子を設けた(図1〜2参照)。
この構成によれば、プローブ外周の角度360°の範囲において、安定した観察画像を得ることができる。
【0014】
第6の特徴としては、前記第1〜5何れかの特徴に加えて、前記回転子を、400rpm以上3600rpm以下の回転数で連続回転するようにした。
この構成によれば、回転子を連続的に高速回転させた際に生じる回転ムラや軸振れ等に起因して、一方のシングルモード光ファイバと他方のシングルモード光ファイバとの中心のずれが生じた場合でも、これらの間に介在する光路矯正手段によって、光の伝達損失を効果的に低減することができる。
【0015】
また、他の特徴としては、前記管状回転軸を軸方向の両側で支持するように前記軸受部材を複数設け、これら複数の軸受部材のうち、少なくとも最も前記隙間寄りに位置する軸受部材によって前記動圧軸受を構成した。
この構成によれば、一方のシングルモード光ファイバに対し、他方のシングルモード光ファイバが芯ずれするのを、隙間寄りに位置する動圧軸受により効果的に抑制することができる。
【0016】
また、他の特徴としては、前記光路変換素子と第1のシングルモード光ファイバの前端との間に、第1のシングルモード光ファイバから前方へ放出される光を集束する光集束手段を備える(図1〜3参照)。
この構成によれば、第1のシングルモード光ファイバから前方へ放出される光を集束して、被検体を効果的に照射することができる。
【0017】
次に、上記特徴を有する本実施の形態の好ましい具体例を、図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は、本発明に係る光イメージング用プローブの実施例1を示す。
この光イメージング用プローブは、回転子11を駆動回転させる回転駆動源10と、回転子11の回転中心側に軸方向へわたって挿通され固定された管状回転軸23と、管状回転軸23に挿通されるとともにその前端側に光を入射可能な第1のシングルモード光ファイバ33と、第1のシングルモード光ファイバ33の後方側に回転不能に支持された第2のシングルモード光ファイバ34と、第1のシングルモード光ファイバ33と第2のシングルモード光ファイバ34との間に介在した隙間s及び光路矯正手段35c(図5参照)と、管状回転軸23を回転可能に支持する軸受部材41,42と、第1のシングルモード光ファイバ33から前方へ放出される光を集束する光集束手段51と、光集束手段51の前側で第1のシングルモード光ファイバ33により導かれる光の方向を管状回転軸23の軸方向に対する交差方向へ変換する光路変換素子63とを備える。
【0019】
回転駆動源10は、回転自在な回転子11と、該回転子11の周囲を覆う電磁コイル12と、この電磁コイル12の周囲を覆う円筒状の前側ハウジング13(固定子)と、電磁コイル12への給電を行う基板14等を具備したインナーロータタイプの電動モータであり(図1参照)、所定の回転数で連続回転するように制御されている。
【0020】
回転子11は、永久磁石を有する円筒状に構成され、電磁コイル12との間の磁気作用によって連続回転する。
【0021】
電磁コイル12は、回転子11の外周面に対し所定のクリアランスを置いて略円筒状に設けられ、前側ハウジング13(固定子)の内周面に回転不能に固定されている。
【0022】
基板14は、電磁コイル12の後端面に略環状に固定されており、給電配線14aから供給される制御電流を電磁コイル12へ供給する。
給電配線14aは、後述する軸受部材41,接続部材86及びホルダー84に形成された切欠状の貫通部14bを通って後方へ導かれ、さらに長尺円筒状のシース70内を通って、OCT装置内の制御回路に接続される。なお、貫通部14bは貫通孔とすることも可能である。
【0023】
前側ハウジング13(固定子)は、磁性材料(例えばパーマロイ等)から円筒状に形成され、電磁コイル12によって生じる電磁力を強めるように作用する。
この前側ハウジング13の前端側と後端側には、軸受部材41,42が支持される。また、前側ハウジング13及び軸受部材41の後端側には、接続部材86を介して、前側ハウジング13と略同径で筒状の後側ハウジング82が接続され、この後側ハウジング82の最後端部にはシース70が接続される。
【0024】
接続部材86は、前側ハウジング13及び軸受部材41の後端側を、後側ハウジング82に接続している。この接続部材86は、軸心側に管状回転軸23を回転可能に挿通するとともに外周側の切欠に給電配線14aを挿通した略円柱状の部材であり、外周面から径外方向へ突出する縁部86aを円筒状の前側ハウジング13と後側ハウジング82の間に挟み且つ後側ハウジング82の内周面の内周面に嵌合することで回転不能に固定される。
【0025】
後側ハウジング82は、接続部材86の後部側の外周面に嵌め合せられた略円筒状の部材であり、その後端側の長尺円筒状のシース70に連通している。
【0026】
また、管状回転軸23は、金属等の硬質材料からなる長尺円筒状の部材であり、回転子11の回転中心側に挿通されて固定されるとともに、その前後端側の部分を、それぞれ、回転子11の軸方向端面から突出させている。
この管状回転軸23の後端側は、後側の軸受部材41により回転自在に支持され、同管状回転軸23の前端側は、前側の軸受部材42により回転自在に支持されるとともに軸受部材42よりも前方へ突出している。
そして、この管状回転軸23内には、その前側に第1のシングルモード光ファイバ33が挿入され固定され、後側には第1の光路矯正手段35aが挿入され固定されている。
【0027】
軸受部材41,42は、それぞれ、周方向の複数箇所で局部的に高い潤滑膜圧力を発生させる動圧軸受を構成している。
各軸受部材41,42は、例えば、青銅や焼結金属等、耐摩耗性の良好な硬質材料から略円筒状に形成され、その内周側に、潤滑油を介在して、管状回転軸23を挿通するとともに回転自在に支持している。
各軸受部材41,42の内周面には、図3に示すように、周方向に所定間隔を置いて、軸方向へわたる複数の溝41aが形成される。各溝41aは、軸受部材41,42の軸方向の一端から他端まで連続している。
【0028】
複数の溝41aは、各軸受部材41,42と管状回転軸23の間に介在する潤滑油膜の圧力(潤滑膜圧力と称する)を、周方向へ分散するように作用する。
すなわち、仮に、溝41aのない真円の軸受部材を用いた場合には、図8に示すように、該軸受部材の内周面において、周方向の一部分に潤滑膜圧力pが偏って局部的に高くなり、これに起因して、ジッター(回転角度が変動する現象)や、面倒れ(回転軸端面が傾く現象)、ホワール(回転軸が振れ回る現象)と呼称される回転ムラや軸振れ等を生じ易い。
しかしながら、本実施の形態の軸受部材41,42によれば、図7に示すように、潤滑膜圧力pは、周方向において溝41aに対応する複数箇所に分散され、各溝41aの近傍で高くなる。このため、ジッターや面倒れ、ホワール等の発生を著しく軽減することができる。
【0029】
なお、図7は、本発明に係る軸受構造を模式的に示すものであり、周方向に隣り合う溝41a,41aの深さが異なっているが、本実施の形態の好ましい一例では、複数の溝41aの深さを同一に設定している。これら溝41aの深さや幅、本数は、ジッターや面倒れ、ホワール等の発生を効果的に低減するように適宜に設定される。図示例の軸受部材41は、好ましい一例として、溝41aの数を等間隔置きに四つとしているが、他の好ましい一例としては、等間隔置きに八つとしてもよい。
本実施の形態の一例によれば、軸受内径又は軸外形寸法は0.3mm〜1.0mm程度であり、半径方向の隙間は1マイクロメータ〜3マイクロメータの範囲に設計している。
また、本実施の形態の一例によれば、溝41aは、軸の回転方向が正逆のいずれの方向の場合にも同様の性能を出す目的により軸と平行に(即ち潤滑流体が回転流動する方向に対しては90度の角度に)設けているが、回転方向が一方向に既定される場合には軸に対して適宜角度を設けてもよく、いずれも良好な性能を得ることができる。
また、本願発明者による実験結果では、溝41aを4本〜16本の範囲とし、その深さを1マイクロメータ〜数マイクロメータの範囲に設計する事で好ましい性能を得ており、これら範囲を外れる場合には回転振れや振れ回りが生じて光学的性能を劣化させてしまう危険性が生じる事を確認している。
【0030】
後側の軸受部材41は、前側ハウジング13の内周面に嵌め合わされ、その軸心側に、管状回転軸23を挿通して回転自在に支持し、後部側の外周面に接続部材86を嵌合している。
また、前側の軸受部材42は、前側ハウジング13の前端側の内周面に嵌め合わされ、その軸心側に、管状回転軸23を挿通して回転自在に支持している。
【0031】
また、第1のシングルモード光ファイバ33は、中心側のコアとその外周を覆うクラッドとからなる。この第1のシングルモード光ファイバ33は、管状回転軸23よりも若干短く形成され、その前端を管状回転軸23の前端と略面一にして、管状回転軸23内の前寄りに挿通される。この第1のシングルモード光ファイバ33は、その外周面を、軸方向の略全長及び略全周にわたって、管状回転軸23の内周面に接触しており、管状回転軸23と一体的に回転する。
【0032】
第2のシングルモード光ファイバ34は、光路矯正手段35及び隙間sを間において、第1のシングルモード光ファイバ33の後方側に同軸状に配設されるとともに、回転不能に支持されている。
この第2のシングルモード光ファイバ34は、第1のシングルモード光ファイバ33同様に、中心側のコアとその外周を覆うクラッドとからなり、前端側の一部分を除く後部側は保護被覆34aによって覆われる。この第2のシングルモード光ファイバ34の後部側は、シース70内に挿通されてOCT装置に接続されている。
【0033】
光路矯正手段35は、一方のシングルモード光ファイバ33(又は34)から伝達される光を、拡大しコリメート化して隙間sに通過させた後、集束して、他方のシングルモード光ファイバ34(又は33)へ導くように構成される。
図4に示す一例について、詳細に説明すれば、この光路矯正手段35は、第1のシングルモード光ファイバ33に接続された第1の光路矯正手段35aと、第2のシングルモード光ファイバ34に接続された第2の光路矯正手段35bとからなるとともに、これら二つの光路矯正手段35a,35bの間に前記隙間sを有する。
【0034】
第1の光路矯正手段35aは、第1のシングルモード光ファイバ33から後方へ導かれる光を拡大しコリメート化するグレーデッドインデックス光ファイバである。
この第1の光路矯正手段35aは、その後端部が管状回転軸23の後端部と略面一になるように、管状回転軸23の後端側に挿入され、管状回転軸23内で第1のシングルモード光ファイバ33の後端部に同軸状に接続される。
第1の光路矯正手段35aを第1のシングルモード光ファイバ33に接続する手段は溶着とすればよいが、他例としては、これら第1の光路矯正手段35aと第1のシングルモード光ファイバ33を軸方向に圧接した構成とすることも可能である。
【0035】
また、第2の光路矯正手段35bは、第2のシングルモード光ファイバ34から前方へ出射される光を拡大しコリメート化するグレーデッドインデックス光ファイバである。
第2の光路矯正手段35bを第2のシングルモード光ファイバ34に接続する手段は溶着とすればよいが、他例としては、これら第2の光路矯正手段35bと第2のシングルモード光ファイバ34を軸方向に圧接した構成とすることも可能である。
【0036】
第1及び第2の光路矯正手段35a,35bとして用いるグレーデッドインデックス光ファイバは、第1又は第2のシングルモード光ファイバ33,34から出射される光を拡大し略平行な比較的太い光にするように適宜な長さに形成され、例えば、コア内を伝播する光の蛇行周囲の4分の1、あるいはその奇数倍に相当する長さに形成される。
なお、第1及び第2の光路矯正手段35a,35bの他例としては、GRINレンズ(屈折率分布レンズ)や、他のレンズ等とすることも可能である。
【0037】
第2の光路矯正手段35bは、筒状保持部材83及びホルダー84を介して、後側ハウジング82の内周面に対し、回転不能に固定される(図1参照)。
【0038】
筒状保持部材83は、第2の光路矯正手段35bを全長にわたって覆うとともに第2のシングルモード光ファイバ34の前端部を挿入する円筒状の部材である。
この筒状保持部材83の内周面は、第2の光路矯正手段35bの外周面に接触し、第2の光路矯正手段35bを回転不能に保持している(図1参照)。
【0039】
ホルダー84は、外周側の一部分に給電配線14aを通過させる切欠を有する筒状の部材であり、その中心部の前側に筒状保持部材83を挿通し固定するとともに、その後側には第2のシングルモード光ファイバ34の保護被覆34aを挿通し固定している(図1参照)。
【0040】
前記のようにして、第1の光路矯正手段35aと第2の光路矯正手段35bとの間には、隙間sが確保されるため、第1の光路矯正手段35aは、自在に回転することが可能である。
隙間sの幅寸法は、第1の光路矯正手段35aと第2の光路矯正手段35bの間で、光の伝達が効率的に行われるように適宜に設定される。
【0041】
なお、図1中、符号85は、管状回転軸23の後端側の外周面に固定された位置決め部材である。この位置決め部材85は、後側の軸受部材41とホルダー84の間に位置し、管状回転軸23の前方への移動を軸受部材41との当接により規制し、同管状回転軸23の後方への移動をホルダー84との当接により規制する。
【0042】
そして、管状回転軸23における前側の軸受部材41から前方へ突出した部分には、支持ブラケット64を介して光集束手段51が同軸状に固定され、さらに光集束手段51の前端には光路変換素子63が同軸状に固定される(図1参照)。
【0043】
支持ブラケット64は、管状回転軸23の前端側に略同軸状に接続された円筒状の部材であり、その後端側に管状回転軸23の前端を挿入し固定するとともに、前端側には、後述する光集束手段51の後端を挿入し固定している。
【0044】
光集束手段51は、光路変換素子63と第1のシングルモード光ファイバ33の前端との間に位置するとともに、第1のシングルモード光ファイバ33から前方へ隙間を置いて配置され(図1参照)、第1のシングルモード光ファイバ33から前方へ放出される光を集束する。
この光集束手段51は、図示例によれば、略円柱状のGRINレンズ(屈折率分布レンズ)としているが、他例としては、適宜長さのグレーデッドインデックス光ファイバや、円柱以外の形状のレンズ等に置換することが可能である。
【0045】
光路変換素子63は、第1のシングルモード光ファイバ33に導かれて前方へ放出され光集束手段51によって集束された光の方向を、第1のシングルモード光ファイバ33の軸方向に対する交差方向へ変換するプリズムである。図示例によれば、この光路変換素子63から放出される光は、直交方向よりも若干前方に傾いた方向へ導かれる(図1の2点鎖線参照)。
【0046】
次に上述した図1の光イメージング用プローブについて、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
先ず、給電配線14aにより回転駆動源10へ電力が供給されると、回転駆動源10は、回転子11、管状回転軸23、第1のシングルモード光ファイバ33、第1の光路矯正手段35a、支持ブラケット64、光集束手段51及び光路変換素子63等を、連続的に高速回転する。この際の回転速度は、0〜3600rpmの範囲内で調整可能であり、好ましくは軸受部分において管状回転軸23が潤滑油中に浮揚するように、400rpm以上3600rpm以内に設定され、特に好ましい本実施の形態によれば約1800rpmに設定される。
【0047】
そして、OCT装置から第2のシングルモード光ファイバ34の基端部に光(詳細には近赤外線光)が供給されると、該光は、第2のシングルモード光ファイバ34内を通り、該第2のシングルモード光ファイバ34前端から第2の光路矯正手段35bに伝達され、該第2の光路矯正手段35bから隙間sを介して第1の光路矯正手段35aに伝達され、さらに第1の光路矯正手段35aから第1のシングルモード光ファイバ33へ伝達される。
この光の伝達について詳細に説明すれば、第2のシングルモード光ファイバ34から第2の光路矯正手段35bに伝達された光は、第2の光路矯正手段35b内で拡大されコリメート化されることで、比較的太い略平行な光束となって隙間sを通過し、第1の光路矯正手段35aの後端に入射される。そして、入射された光は、第1の光路矯正手段35a内で集束されて第1のシングルモード光ファイバ33に伝達される。
【0048】
そして、第1のシングルモード光ファイバ33内を前方へ進んだ光は、第1のシングルモード光ファイバ33の前端から前方へ放出され、光集束手段51に入射し、光集束手段51内で集束されて光路変換素子63に伝達し、光路変換素子63によって交差方向へ方向変換されて被検体に照射される。
また、被検体により反射した光は、前記と逆の経路を通り、先ず光路変換素子63に入射して方向変換された後、光集束手段51、第1のシングルモード光ファイバ33、第1の光路矯正手段35a、第2の光路矯正手段35b、第2のシングルモード光ファイバ34により後方へ伝達されてOCT装置に戻される。OCT装置は、戻された反射光を解析して、当該光イメージング用プローブの前端側の周囲360度の範囲をリアルタイムに画像化する。
【0049】
前記のようにして、光路変換素子63等を回転させる際、従来のフレキシブルシャフト等を介することなく、回転子11の回転力が、剛体である管状回転軸23を介して光路変換素子63に伝達されるため、回転伝達遅れやトルク損失等の発生を軽減することができる。しかも、軸受部材41,42によって、周方向の複数箇所で局部的に高い潤滑膜圧力を発生させる動圧軸受を構成しているため、軸受部分の潤滑油膜圧を周方向に分散して、回転部分の回転ムラや軸振れ等を軽減することができる。
その上、仮に若干の軸振れ等が生じたとしても、第1の光路矯正手段35aと第2の光路矯正手段35bの間では、光が拡大されコリメート化されて伝達されるため、光の伝達損失を低減することができる。
よって、これらの結果として、安定した観察画像を得ることができる。
また、光路変換素子63よりも前方側に、回転駆動源等の主要な構成を配置しない構造としているため、給電配線14aの取り回しを簡素化できる上、給電配線14aによってプローブ周方向の撮像範囲が制限されたり、前方への移動が制限されたり等するのを防ぐことができる。
【実施例2】
【0050】
次に、本発明に係る光イメージング用プローブの実施例2について説明する(図2参照)。
【0051】
図2に示す光イメージング用プローブは、図1に示す光イメージング用プローブに対し、回転駆動源10外径を、支持ブラケット64の外径と略同径になるように小さくしたものであり、基本的な構造は図1のものと同一である。
図2中、符号24は、図1のものより細く形成された管状回転軸23を支持ブラケット64に接続するための環状スペーサである。
また、図2では、給電配線の図示を省略しているが、給電配線は、周方向に約90度ずれた位置を通っており、図2のものと同様に切欠およびシース70内を通って、基板14からOCT装置へわたっている。
【0052】
よって、図2に示す光イメージング用プローブによれば、図1のものと同様に、光路変換素子63等を回転させる際、従来のフレキシブルシャフト等を介することなく、回転子11の回転力が、剛体である管状回転軸23を介して光路変換素子63に伝達されるため、回転伝達遅れやトルク損失等の発生を軽減することができる。しかも、軸受部材41,42によって、周方向の複数箇所で局部的に高い潤滑膜圧力を発生させる動圧軸受を構成しているため、軸受部分の潤滑油膜圧を周方向に分散して、回転部分の回転ムラや軸振れ等を軽減することができる。
その上、仮に若干の軸振れ等が生じたとしても、第1の光路矯正手段35aと第2の光路矯正手段35bの間では、光が拡大されコリメート化されて伝達されるため、光の伝達損失を低減することができる。
よって、これらの結果として、安定した観察画像を得ることができる。
また、光路変換素子63よりも前方側に、回転駆動源等の主要な構成を配置しない構造としているため、給電配線の取り回しを簡素化できる上、給電配線によってプローブ周方向の撮像範囲が制限されたり、前方への移動が制限されたり等するのを防ぐことができる。
【0053】
なお、図1及び図2に示す光イメージング用プローブは、第1のシングルモード光ファイバ33と第2のシングルモード光ファイバ34の好ましい接続構造として、二つの光路矯正手段35a,35bを具備した構成としたが、他例としては、図5図6に示す態様のように単一の光路矯正手段35cを具備した構成とすることも可能である。
詳細に説明すれば、図5に示す態様では、第1のシングルモード光ファイバ33と第2のシングルモード光ファイバ34の間に、単一の光路矯正手段35cを配置し、この光路矯正手段35cと第1のシングルモード光ファイバ33の間、および同光路矯正手段35cと第2のシングルモード光ファイバ34の間に、それぞれ隙間sを設けている。
また、図6に示す態様では、第1のシングルモード光ファイバ33と第2のシングルモード光ファイバ34の間に、単一の光路矯正手段35cを配置し、この光路矯正手段35cと第1のシングルモード光ファイバ33の間に隙間sを設け、および同光路矯正手段35cと第2のシングルモード光ファイバ34を接触させて接続している。
図5及び図6に示す態様において、光路矯正手段35cの長さや、隙間sの幅寸法は、光路矯正手段35から放出される光を拡径しコリメート化して、芯振れを生じた場合の光の伝達損失を軽減するように適宜に設定される。
【0054】
また、図1図2に示す光イメージング用プローブでは、軸受部材41,42として、周方向に間隔を置いて複数の溝41aを有する動圧軸受(非真円動圧軸受や多円弧軸受と呼称される場合もある)を用いたが、この軸受部材41,42は、周方向の複数箇所で局部的に高い潤滑膜圧力を発生させる動圧軸受であればよく、例えば、軸側に周方向に間隔を置いた複数の溝を有する態様や、周方向に分割された複数の円弧状部材を略円筒状に組み合わせてなる態様(セグメント軸受と称する場合もある)や、その他の動圧軸受を用いることが可能である。ただし、この軸受部材41,42に、真円軸受は含まないものとする。
【0055】
また、図1図2に示す光イメージング用プローブでは、前後の軸受部材41,42の双方を前記動圧軸受として構成したが、他例としては、その何れか一方のみを前記動圧軸受として構成し、他方を真円軸受を含む他の軸受により構成することも可能である。この場合、芯ずれを軽減する観点より、光路矯正手段35寄り側の軸受部材41を前記動圧軸受とするのが好ましい。
【0056】
また、図1図2に示す光イメージング用プローブでは、好ましい態様として、管状回転軸23両側を軸受部材41,42によって支持するようにしたが、他例としては、管状回転軸23の片側を、一方の軸受部材41(又は42)のみによって片持ち梁状に支持することも可能である。この場合、芯ずれを軽減する観点より、光路矯正手段35寄り側の軸受部材41を支持するのが好ましい。
【0057】
また、図1図2に示す光イメージング用プローブは、特に、高速で連続回転させた場合に軸振れや光伝達損失を軽減する効果を顕著に有するが、他例としては、この光イメージング用プローブを、低速回転や断続回転で用いることも可能である。
【0058】
また、図1図2に示す光イメージング用プローブでは、当該光イメージング用プローブの前端側から放出される光を被検体に反射させ、その反射光を取り込んでOCT装置へ伝達する構成(双方通行の構成)としたが、他例としては、当該光イメージング用プローブとは別体の光源による反射光を取り込んでOCT装置へ伝達する構成(一方通行の構成)とすることも可能である。
【0059】
なお、本実施の形態に適用できる軸受構造は適用設計範囲が存在する。すなわち、低回転損失で軽く回転する事が不可欠であり、むやみに高粘度な潤滑流体を用いたり、極度に高剛性な軸受設計を行うとモータの出力が不足し、モータの角速度精度を損ねてジッターを増大する場合がある。その逆に、動圧軸受は、極度に低剛性に設計すると400rpmの回転数でも動圧の発生が不足し軸振れが多くて性能を損ねる場合がある。また、この様な低剛性な軸受は、回転数が3600rpmを超えると回転ユニットから生じる遠心力(回転数の2乗に比例して増加)によっても振れが多くなり性能を損ねるおそれがある。
本願発明者は、回転速度を400rpm以上3600rpm以内に設定することで光学機器として良好な性能を得る事を実験的に確認している。
【符号の説明】
【0060】
10:回転駆動源
11:回転子
12:電磁コイル
13:前側ハウジング
23:管状回転軸
33:第1のシングルモード光ファイバ
34:第2のシングルモード光ファイバ
35:光路矯正手段
35a:第1の光路矯正手段
35b:第2の光路矯正手段
35c:光路矯正手段
41,42:軸受部材
51:光集束手段
63:光路変換素子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8