(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6249446
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】クリップ
(51)【国際特許分類】
F16B 2/24 20060101AFI20171211BHJP
B42F 1/02 20060101ALI20171211BHJP
B21F 35/00 20060101ALI20171211BHJP
【FI】
F16B2/24 E
B42F1/02 F
F16B2/24 C
B21F35/00 Z
【請求項の数】4
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-215791(P2014-215791)
(22)【出願日】2014年10月22日
(65)【公開番号】特開2015-83872(P2015-83872A)
(43)【公開日】2015年4月30日
【審査請求日】2017年10月4日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509033697
【氏名又は名称】佐々木 典政
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 典政
【審査官】
杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】
実開平03−074986(JP,U)
【文献】
実開昭55−002927(JP,U)
【文献】
実開昭55−160868(JP,U)
【文献】
実開昭47−023554(JP,U)
【文献】
米国特許第6374463(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 2/24
B21F 35/00
B42F 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング状の線材を折り曲げて、二つの同形の長方形が中央の2か所の直線部でつながる状態にし、
各長方形の前記2か所の直線部につながる辺と対抗する辺同士が互いに近接する向きの弾発力が常時作用して押圧部となるように、前記直線部につながる辺をそれぞれ軸にして、前記二つの長方形の部分を対向するように折り曲げ、
前記押圧部の中央は、着脱具の先端を挿入できる隙間ができるように迂回させてあり、
前記2か所の直線部の間隔は、直線部を着脱具の支点とすることができるよう前記押圧部に設けた前記着脱具の挿入部の幅よりは狭くし、
前記直線部の長さが挟持する書類の最大の厚さとなる、
クリップ。
【請求項2】
リング状ではなく1本の線材を加工して製作し、その線材の両端の位置が、一方の押圧部の迂回部の中央にある、請求項1に記載されたクリップ。
【請求項3】
リング状ではなく1本の線材を加工して製作し、その線材の両端の位置が、一方の支点となる直線部の中央にある、請求項1に記載されたクリップ。
【請求項4】
支点となる直線部が押圧部側に湾曲している請求項1乃至3のいずれかに記載されたクリップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、線材を立体形状に折り曲げ加工したクリップに関する。
【背景技術】
【0002】
挟持部が線材でできており、線材でできているループ状のハンドル部を有するクリップが市販されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記クリップは、線材でできているループ状のハンドル部があるために使用時に結束部がかさばる欠点がある。
また、着脱の時だけに使用するハンドル部を常時クリップに固定しておくことは資源の浪費になる。
【0004】
本発明は、線材でできているハンドル部をなくし使用時にかさばりが少ないクリップを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明のクリップは、線材を折り曲げて、二つの同形の長方形が中央の2か所の直線部でつながる状態にし、各長方形の前記2か所の直線部につながる辺と対抗する辺同士が互いに近接する向きの弾発力が常時作用して押圧部となるように、前記直線部につながる辺をそれぞれ軸にして、前記二つの長方形の部分を対向するように折り曲げ、前記押圧部の中央は、着脱具の先端を挿入できる隙間ができるように迂回させてあり、前記2か所の直線部の間隔は、直線部を着脱具の支点とすることができるよう前記押圧部に設けた前記着脱具の挿入部の幅よりは狭くし、前記直線部の長さが挟持する書類の最大の厚さとなる、構成とした。
なお、前記2か所の直線部については、押圧部側に湾曲させることも可能である。
【発明の効果】
【0006】
ハンドル部がない分だけ使用時のかさばりを少なくすることが可能である。
また、
図4に示したような道具を使用すれば、本発明のクリップで容易に書類束を挟持することが可能であり、また、その取り外しも容易である。
図4に示したような道具は普及していないが、構造は単純であり、安価に製造することが可能であり、大量に製造して広く普及させることは可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明(請求項1)のクリップの実施例の斜視図
【
図2】本発明(請求項2、請求項3)のクリップの実施例の斜視図
【
図3】本発明(請求項4)のクリップの実施例の斜視図
【
図5】本発明のクリップにクリップ着脱具を挿入した状態の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
発明を実施するための形態は、
図1から
図3までのとおりである。
【0009】
押圧部中央の迂回部が着脱具引掛け部3となる。
請求項2のクリップの線材の両端の位置は線材の端部A5、請求項3のクリップの線材の両端の位置は線材の端部Bとなる。
【符号の説明】
【0010】
1 本発明のクリップ
2 支点部
3 着脱具引掛け部
4 押圧部
5 線材の端部A
6 線材の端部B
7 クリップ着脱具