(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6249478
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】送風機
(51)【国際特許分類】
F04D 29/52 20060101AFI20171211BHJP
F04D 29/64 20060101ALI20171211BHJP
【FI】
F04D29/52 B
F04D29/64 B
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-250749(P2013-250749)
(22)【出願日】2013年12月4日
(65)【公開番号】特開2015-108311(P2015-108311A)
(43)【公開日】2015年6月11日
【審査請求日】2016年11月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】391008294
【氏名又は名称】フルタ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083068
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 一宣
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100165489
【弁理士】
【氏名又は名称】榊原 靖
(72)【発明者】
【氏名】古田 成広
(72)【発明者】
【氏名】山口 一広
(72)【発明者】
【氏名】田中 悟
(72)【発明者】
【氏名】日下部 圭介
【審査官】
所村 陽一
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭50−155846(JP,U)
【文献】
特開昭61−282793(JP,A)
【文献】
特開昭54−017512(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 29/52
F04D 29/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定側筐本体と、この固定側筐本体に接離する可動側筐本体とで構成する両側面が開口する筐体と、この筐体に設けたファンと、このファンを可動するモータとを備えた送風機において、
前記筐体の環状枠体の下半分と一体構成する固定側筐本体の一方端側に、可動側筐本体の一方蓋部の放射方向に立設し、かつ該一方端側の円周方向と直交する方向に延設した第一フランジと、この筐体の環状枠体の上半分に開設した開口部を閉塞する一方蓋部の基端側に、この基端側の放射方向に立設し、かつ該基端側の円周方向と直交する方向に延設した第三フランジとを枢着した第一繋目は、この送風機の据付状態で、水平部より上方(Q1)に位置するとともに、この固定側筐本体の他方端側に、この他方端側の放射方向に立設し、かつこの他方端側の円周方向と直交する方向に延設した第二フランジと、この筐体の環状枠体の上半分に開設した開口部を閉塞する他方蓋部の基端側に、この基端側の放射方向に立設し、かつこの基端側の円周方向と直交する方向に延設した第四フランジとを蝶番手段を介して枢着した第二繋目は、この送風機の据付状態で、水平部より下方(Q2)に位置する構成とし、併せて、前記一方蓋部の円周方向の長さに対して、前記他方蓋部の円周方向の長さを小さくする構成とし、前記モータの軸芯を、前記送風機の鉛直線上にセットする構成とした送風機。
【請求項2】
前記筐体の環状枠体の下半分と一体構成する固定側筐本体と、この筐体の環状枠体の上半分に開設した開口部の一部を閉塞し、かつこの固定側筐本体の一方端側に、基端側を枢着した一方蓋部、及び、前記開口部の他の一部を閉塞し、かつこの固定側筐本体の他方端側に、基端側を枢着した他方蓋部でなる前記可動側筐本体とで構成してなり、前記一方蓋部と、前記他方蓋部の両自由端側が接離する構成とした請求項1に記載の送風機。
【請求項3】
前記一方蓋部、及び前記他方蓋部の各自由端側には、この一方蓋部、及びこの他方蓋部の放射方向に立設し、かつ該一方蓋部、及び該他方蓋部の円周方向と直交する方向に延設した第五・第六フランジを設け、この第五・第六フランジは、該一方蓋部、及び該他方蓋部の閉塞時に接触するとともに、この第五・第六フランジの何れか一方の取付側にシールパッキンを設け、このシールパッキンは、前記直交する方向に延設する構成とした請求項1に記載の送風機。
【請求項4】
前記一方蓋部の基端側に設けた第三フランジ、及び他方蓋部の基端側に設けた第四フランジは、該一方蓋部、及び該他方蓋部の閉塞時において、前記固定側筐本体の一方・他方端側に設けた第一・第二フランジに接触するとともに、この第一・第二フランジに設けたシールパッキンで、前記第三フランジ、及び前記第四フランジとこの第一・第二フランジとの気密を確保する構成とした請求項1に記載の送風機。
【請求項5】
前記第一・第二フランジと、第三・第四フランジの枢着位置は、この第一・第二フランジに、この第三・第四フランジが接触した状態において、該第一・第二フランジの放射方向にある外側と、この第三・第四フランジの放射方向にある外側とする構成とした請求項3、又は請求項4に記載の送風機。
【請求項6】
前記第一・第二フランジの立設長さ(L)と、第三・第四フランジの立設長さ(L1)との関係を、(L)>(L1)とする構成とした請求項1に記載の送風機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品の冷却、又は乾燥用、或いは高温空気・ガス等の給気、又は排気用等のダクトに介在されるダクトファン、或いは空気・ガス等の給気、又は排気用等のダクトに介在されるダクトファン等の送風機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の送風機(
図10−1に示した、ダクトファンとする)では、筐体の可動側筐本体は、筐体の略180度(半円形状)を開閉する構成で、かつ可動側筐本体の一つの基端側を、固定側筐本体の一つの自由端側に枢着するとともに、固定側筐本体の外周面に設ける構成である。半円形状を開閉する構造では、可動側筐本体を、閉じる直前で(固定側筐本体の他の一つの自由端側に接触する直前で)で(
図10−2参照)、筐体の環状枠体の上半分に開設した開口部を囲繞するシールパッキンの一部、例えば、円周方向の横側にずれて(擦れるようにして)閉じる(
図10−3参照)。これにより、シールパッキンに傷が付くことと、損傷すること、また、シールパッキンがずれ易くなること、等の弊害があった。そこで、本発明は、この半円形状を開閉する構造における弊害解消を目的とする。また、本発明は、必要により、第一繋目を、軸芯に近づけることで、可動側筐本体の開閉動作と、この動作時の負荷軽減を図ることを意図する。
【0003】
尚、可動側筐本体は、観音開きの、少なくとも、二分割の扉で、分割された扉の横幅が大小でなる構成に関しては、この送風機の分野では、見当たらない。そこで、家具、機器等の分野で検討すると、例えば、特開2008−51486号公報の冷蔵庫、又は特開平7−298931号公報の化粧用ワゴンの発明がある。しかし、これらの発明は、単に、観音開きの二分割の扉で、この扉を大小とする構成に関して、類似点があるが、目的と構成、並びに効果(特徴)に関しても、本発明と、全く相違する。
【0004】
【特許文献1】特開2008−51486号公報
【特許文献2】特開平7−298931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の課題を解決することを意図する。その要点は、可動側筐本体を、観音開きの、少なくとも、二分割の可動側筐本体の一方蓋部と他方蓋部で、分割された一方蓋部と他方蓋部の円周方向の寸法を大小とする構成と、パッキンの保護、及び必要により、この一方蓋部とパッキンとに対して、開閉動作の負荷軽減を図ること、等にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題解決を意図し、本発明は、請求項1〜
6を提供する。
【発明の効果】
【0007】
請求項1では、
筐体の環状枠体の下半分と一体構成する固定側筐本体の一方端側の円周方向と直交する方向に延設した第一フランジと、第三フランジとを枢着した第一繋目は、水平部より上方(Q1)に位置するとともに、固定側筐本体の他方端側の円周方向と直交する方向に延設した第二フランジと、第四フランジとを枢着した第二繋目は、水平部より下方(Q2)に位置する構成としたので、少なくとも、一方蓋部の開閉動作の負荷軽減が図れる。また、請求項1では、一方蓋部の円周方向の長さに対して、他方蓋部の円周方向の長さを小さくする構成としたことで、パッキンの保護、及び必要により、この一方蓋部とパッキンとに対して、開閉動作の負荷軽減
が図れる。
【0008】
固定側筐本体と、固定側筐本体に接離する可動側筐本体とで構成する両側面が開口する筐体と、筐体に設けたファンと、ファンを可動するモータとを備えた送風機において、
筐体の環状枠体の下半分と一体構成する固定側筐本体の一方端側に、一方蓋部の放射方向に立設し、かつ一方端側の円周方向と直交する方向に延設した第一フランジと、筐体の環状枠体の上半分に開設した開口部を閉塞する一方蓋部の基端側に、基端側の放射方向に立設し、かつ基端側の円周方向と直交する方向に延設した第三フランジとを枢着した第一繋目は、送風機の据付状態で、水平部より上方(Q1)に位置するとともに、固定側筐本体の他方端側に、他方端側の放射方向に立設し、かつ他方端側の円周方向と直交する方向に延設した第二フランジと、筐体の環状枠体の上半分に開設した開口部を閉塞する他方蓋部の基端側に、基端側の放射方向に立設し、かつ基端側の円周方向と直交する方向に延設した第四フランジとを蝶番手段を介して枢着した第二繋目は、送風機の据付状態で、水平部より下方(Q2)に位置する構成とし、併せて、一方蓋部の円周方向の長さに対して、他方蓋部の円周方向の長さを小さくする構成とし、モータの軸芯を、送風機の鉛直線上にセットする構成とした。
【0009】
請求項2では、請求項1の目的を達成するに適する筐体の構造を提供する。
【0010】
この請求項2は、筐体の環状枠体の下半分と一体構成する固定側筐本体と、筐体の環状枠体の上半分に開設した開口部の一部を閉塞し、かつ固定側筐本体の一方端側に、基端側を枢着した一方蓋部、及び、開口部の他の一部を閉塞し、かつ固定側筐本体の他方端側に、基端側を枢着した他方蓋部でなる可動側筐本体とで構成してなり、一方蓋部と、他方蓋部の両自由端側が接離する構成とした。
【0013】
請求項
3では、請求項1の目的を達成するに適する筐体であって、その可動側筐本体の一方蓋部と他方蓋部とのシールパッキンの構造を提供する。
【0014】
この請求項
3は、一方蓋部、及び他方蓋部の各自由端側には、一方蓋部、及び他方蓋部の放射方向に立設し、かつ一方蓋部、及び他方蓋部の円周方向と直交する方向に延設した第五・第六フランジを設け、第五・第六フランジは、一方蓋部、及び他方蓋部の閉塞時に接触するとともに、第五・第六フランジの何れか一方の取付側にシールパッキンを設け、シールパッキンは、直交する方向に延設する構成とした。
【0015】
請求項
4では、請求項1の目的を達成するに適する筐体であって、その可動側筐本体の一方蓋部、及び他方蓋部と、固定側筐本体の一方端側、及び他方端側のフランジとシールパッキンの構造を提供する。
【0016】
この請求項
4は、一方蓋部の基端側に設けた第三フランジ、及び他方蓋部の基端側に設けた第四フランジは、一方蓋部、及び他方蓋部の閉塞時において、固定側筐本体の一方・他方端側に設けた第一・第二フランジに接触するとともに、第一・第二フランジに設けたシールパッキンで、第三フランジ、及び第四フランジと第一・第二フランジとの気密を確保する構成とした。
【0017】
請求項
5では、請求項1の目的を達成するに適する筐体であって、その可動側筐本体の一方蓋部、及び他方蓋部のフランジと、固定側筐本体の一方端側、及び他方端側のフランジの枢着位置の構造を提供する。
【0018】
この請求項
5は、第一・第二フランジと、第三・第四フランジの枢着位置は、第一・第二フランジに、第三・第四フランジが接触した状態において、第一・第二フランジの放射方向にある外側と、第三・第四フランジの放射方向にある外側とする構成とした。
【0019】
請求項
6では、
パッキンの保護、及び一方蓋部とパッキンとに対して、開閉動作の負荷軽減を図る構造を提供する。
【0020】
この請求項
6では、
第一・第二フランジの立設長さ(L)と、第三・第四フランジの立設長さ(L1)との関係を、(L)>(L1)とする構成とした。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の第1実施例の全体を示した正面斜視図
【
図4】
図1の要部であって、可動側本体の一方蓋部と他方蓋部を開放した状態の俯瞰斜視図
【
図5】第1実施例の可動側筐本体の一方蓋部と他方蓋部を開放した状態の正面図
【
図6-1】
図5の要部であって、可動側筐本体の一方蓋部と他方蓋部とを、順次、閉塞する過程を示した状態の正面模式図
【
図7-1】
図6−1がさらに進み、可動側筐本体の一方蓋部と他方蓋部とを、接触する直前の状態を示した正面模式図
【
図8-1】可動側筐本体の一方蓋部と他方蓋部とが、固定側筐本体の一方端側と他方端側とに接触した(可動側筐本体の可動が終了し、固定側筐本体に閉塞した)状態を示した正面模式図
【
図9-1】本発明の第2実施例であって、可動側筐本体の一方蓋部と他方蓋部を開放した状態の正面図
【
図9-2】本発明の第2実施例であって、可動側筐本体の一方蓋部と他方蓋部を閉塞した状態の正面図
【
図10-1】従来の可動側筐本体を開放した状態の正面図
【
図10-2】
図10−1がさらに進み、可動側筐本体の蓋部端側が、固定側筐本体の他の一つの自由端側に接触する直前の状態を示した正面模式図
【発明を実施するための形態】
【0022】
1はダクトファン(送風機の一種)で、このダクトファン1は、
図1〜
図3と、
図5等に示す一例の如く、適宜、間隔をおいて対に設けた環状枠体2、2(対の例では、一つの符号とし、一方側のみの説明とする)と、この環状枠体2間の下半分2−1の底部となる、環状枠体2の内面側に一体構成する固定側筐本体3、及びこの環状枠体2間の上半分2−2の蓋部となる、環状枠体2の内面側に開閉自在に設けられ、かつこの上半分2−2に開口した開口部5を閉塞する可動側筐本体6でなる筐体7と、この筐体7の可動側筐本体6に設けてなる後述するプーリーカバーに止め具8a支持したフランジ形状の軸受8と、この軸受8に回転自在に貫設した軸9aと、この軸9aに設け、かつ筐体7に内設したファン9と、このファン9用のモータ10と、図示しないプーリー、ベルトを囲繞し、かつ可動側筐本体6の鉛直線Zに設けたプーリーカバー11と、このプーリ―カバー11に連設したベルトカバー11aとで構成する。尚、この筐体7の左右側は、空気、ガス等が流通する開口7a、7bを備える。
【0023】
固定側筐本体3と可動側筐本体6との構成を説明する。
図2と
図5等に示す一例の如く、可動側筐本体6の一方蓋部60の基端側60aは、固定側筐本体3の一方端側30aに枢着されて第一繋目(イ)となり、また、可動側筐本体6の他方蓋部61の基端側61aは、固定側筐本体3の他方端側30bに枢着されて第二繋目(ロ)となる。
【0024】
この第一繋目(イ)は、固定側筐本体3の一方端側30aには、固定側筐本体3の放射方向の矢視Xに立設し、かつこの一方端側30aの円周方向と直交する方向に延設した第一フランジ300と、可動側筐本体6の一方蓋部60の基端側60aには、一方蓋部60の放射方向の矢視Xに立設し、かつこの一方蓋部60の円周方向と直交する方向に延設した第三フランジ600とを蝶番12(蝶番には、図示しないが、例えば、一方・他方蓋部60、61に架承等した筒体と、この筒体に差入れた固定側筐本体3に架承等した支持軸等の蝶番手段、或いは、固定側筐本体3に筒体を架承等し、一方・他方蓋部60、61に支持軸を架承等した逆の構造の蝶番手段、等を含む。以下同じ「蝶番手段」)を介して枢着する(
図1等参照)。この第一繋目(イ)は、
図5に示す如く、第一・第三フランジ300、600の放射方向端部(筐体7の外周面700の外側700a)にある。そして、この第一繋目(イ)を支点として、可動する一方蓋部60は、この外側700aに設けた第三フランジ600の立設長さ(L1)分だけ、異なる軌跡(ハ)をもって、筐体7の外周面700に被さっていき、最終的には、環状枠体2の上半分2−2に添接する。
【0025】
また、この第二繋目(ロ)は、固定側筐本体3の他方端側30bには、固定側筐本体3の放射方向の矢視Yに立設し、かつこの他方端側30bの円周方向Oと直交する方向に延設した第二フランジ310と、可動側筐本体6の他方蓋部61の基端側61aには、他方蓋部61の放射方向の矢視Yに立設し、かつこの他方蓋部61の円周方向Oと直交する方向に延設した第四フランジ610とを蝶番13(前記蝶番手段と同じ)を介して枢着する(
図5参照)。この第二繋目(ロ)は、
図5に示す如く、第二・第四フランジ310、610の放射方向端部(筐体7の外周面700の外側)にある。そして、この第二繋目(ロ)を支点として、可動する他方蓋部61は、この外側700aに設けた第四フランジ610の立設長さ(L1)分だけ、前記と同じ軌跡(ニ)をもって、筐体7の外周面700に被さっていき、最終的には、環状枠体2の上半分2−2に添接する。
【0026】
尚、第三・第四フランジ600、610の立設長さ(L1)は、第一・第二フランジ300、310の立設長さ(L)より短い構造である。
【0027】
そして、
図1〜
図3と、
図5等に示す如く、第1実施例では、第一繋目(イ)は、このダクトファン1の据付状態で、水平部Qより上方Q1に位置するとともに、第二繋目(ロ)は、このダクトファン1の据付状態で、水平部Qより下方Q2に位置する。この例では、開閉時において、可動側筐本体6の重心(第一繋目(イ))が、水平部Qより上方にあり、開閉動作の負荷の軽減化が図れる。また、
図9−1、9−2に示す如く、第2実施例では、第一繋目(イ)は、このダクトファン1の据付状態で、水平部Qに位置するとともに、第二繋目(ロ)は、このダクトファン1の据付状態で、水平部Qに位置する。この例では、従来と同様な操作が可能となる。尚、この据付状態では、モータ10の軸芯1000を、ダクトファン1の鉛直線Z上にセットされる。また、可動側筐本体6を分割することで、軸芯90方向の横ずれ防止に有効である。
【0028】
前記第一フランジ300と第三フランジ600との間の取付側の下端にシールパッキン15を設け、このシールパッキン15は、前記直交する方向に延設する。この下端にシールパッキン15を設ける際に、このシールパッキン15の略1/2が陥没して設け、第一・第三フランジ300、600の接触時に、それぞれの表面が確実に接触するとともに、シールパッキン15で密着される構造とし、漏洩防止を図る(
図8−2参照)。
【0029】
また、この第二フランジ310と第四フランジ610との間の取付側の下端にシールパッキン16を設け、このシールパッキン16は、前記直交する方向に延設する。この下端にシールパッキン16を設ける際に、このシールパッキン16の略1/2が陥没して設け、第二・第四フランジ310、610の接触時に、それぞれの表面が確実に接触するとともに、シールパッキン16で密着される構造とし、漏洩防止を図る(
図8−4参照)。
【0030】
次に、
図1〜
図9−2等に示す如く、一方蓋部60、及び他方蓋部61の各自由端側60b、61bには、一方蓋部60、及び他方蓋部61の放射方向に立設し、かつこの一方蓋部60、及びこの他方蓋部61の円周方向Oと直交する方向に延設した第五・第六フランジ601、611を設け、第五・第六フランジ601、611は、一方蓋部60、及び他方蓋部61の閉塞時に接触するとともに、この第五・第六フランジ601、611の何れか一方の取付側の下端にシールパッキン17を設け、このシールパッキン17は、前記直交する方向に延設する。この下端にシールパッキン17を設ける際に、このシールパッキン17の略1/2が陥没して設け、第五・第六フランジ601、611の接触時に、それぞれの表面が確実に接触するとともに、シールパッキン17で密着される構造とし、漏洩防止を図る(
図8−3参照)。
【0031】
前記環状枠体2の上半分2−2に設けた開口部5の円周方向Oの両側周辺板部には、断面方形状のシールパッキン18が設けられており、
図8−2〜
図8−4に示す如く、一方蓋部60、及び他方蓋部61を閉塞した状態において、圧縮され、他のシールパッキン15〜17と併せて、固定側筐本体3と可動側筐本体6との密着が確保される。
【0032】
続いて、
図1の固定側筐本体3と可動側筐本体6とが閉塞状態(密着状態)より、
図5の開放状態に至り、その後、
図6−1〜
図7−2を経由し、
図8−1〜
図8−4に至り、最初の閉塞状態に戻る経過を説明する。
図1に示した、固定側筐本体3と可動側筐本体6との閉塞状態から、
図5に示した開放状態を説明すると、固定側筐本体3と可動側筐本体6との閉塞状態から、開放するには、可動側筐本体6の一方蓋部60と他方蓋部61の取手20、21を持って、それぞれ可動する。例えば、一方蓋部60は、固定側筐本体3の第一フランジ300の蝶番12(筐体7の外周面700の外側700a)を支点として、第三フランジ600とともに時計方向に可動して開放するとともに、他方蓋部61は、固定側筐本体3の第二フランジ310の蝶番13(筐体7の外周面700の外側700a)を支点として、第四フランジ610とともに反時計方向に可動することで、同図の如く、開放される。
【0033】
この開放状態の作業の一例を説明すると、ファン9、軸受8等が外部に開放状態であり、清掃、又は補修が容易にできる。また、固定側筐本体3内部の清掃等において、有益性がある。また、この例の如く、一方蓋部60と他方蓋部61とを、個別、及び/又は、同時に開放でき重宝することと、前記清掃においても、ファン9等の略半分以上が開放されており、有益性がある。
【0034】
そして、開放状態から、最初の閉塞状態となるのを、
図6−1〜
図7−2をもとに説明する。先ず、
図6−1と
図6−2の如く、可動側筐本体6の一方蓋部60と他方蓋部61の取手20、21を持って、それぞれ可動する。例えば、一方蓋部60は、固定側筐本体3の第一フランジ300の蝶番12を支点として、第三フランジ600とともに反時計方向に可動して閉塞状態に移行するとともに、他方蓋部61は、固定側筐本体3の第二フランジ310の蝶番13を支点として、第四フランジ610とともに時計方向に可動して閉塞状態に、向かって移行する。この移行では、各シールパッキン15〜18に対する強圧と、ずれによる損傷はない。
【0035】
続いて、
図7−1と
図7−2の如く、可動側筐本体6の一方蓋部60と他方蓋部61の取手20、21を持って、
図6−1と
図6−2の状態より、さらに、それぞれ可動する。例えば、
図6−1と
図6−2と同様に、一方蓋部60は、蝶番12を支点として、第三フランジ600とともに反時計方向に可動し、同様に、他方蓋部61は、蝶番13を支点として、第四フランジ610とともに時計方向に可動して閉塞状態に、順次、近づくように移行する。この状態では、一方蓋部60と他方蓋部61は、共に環状枠体2の開口部5に設けたシールパッキン18を押圧し、後述する、押圧されるシールパッキン17の逃げ代30を確保する。この例では、一方蓋部60の押圧は、第一繋目(イ)が外側700aにあること、及び第三フランジ600の長さL1により、一方蓋部60の自由端側60bは、筐体7の外周面700の円弧とは異なる軌跡(ハ)を辿っていくが、最終的には、押圧とともに、後述するように、
図8−1の如く、環状枠体2の上半分2−2の一方側に添接される。尚、他方蓋部61の押圧は、第二繋目(ロ)が外側700aにあること、及び第四フランジ610の長さL1により、他方蓋部61の自由端側61bは、筐体7の外周面700の円弧とは異なる軌跡(ニ)を辿っていくが、最終的には、押圧とともに、後述するように、
図8−4の如く、環状枠体2の上半分2−2の他方側に添接される。
【0036】
図8−1〜
図8−4は、前記
図7−1と
図7−2とが進捗した状況であって、一方蓋部60と他方蓋部61とが、上半分2−2に添接された、所謂、閉塞状態である。この閉塞状態の特徴は、第一フランジ300の取付側の下端の略1/2(以下同じ、省略する)に設けたシールパッキン15を、第三フランジ600の外側で押圧しているとともに、第二フランジ310の取付側の下端のシールパッキン16を、第四フランジ610の外側で押圧している。従って、
図8−2と
図8−4の如く、第一フランジ300と第三フランジ600、及び第二フランジ310と第四フランジ610とは、密着されている。これと同時に、一方蓋部60の基端側60aと固定側筐本体3の一方端側30aとが密着されるとともに、他方蓋部61の基端側61aと固定側筐本体3の他方端側30bとが密着される。この密着状態が確保された際には、
図8−3の如く、第五フランジ601と第六フランジ611とは、密着されるとともに、一方蓋部60の自由端側60bと他方蓋部61の自由端側61bとが密着される。また、一方蓋部60の自由端側60bに設けたシールパッキン17は、他方蓋部61の自由端側61bにより押圧されるが、逃げ代30により、強圧より解放される。この密着状態では、シールパッキン15〜17を押圧するのみであり、強圧する構造でないので、損傷、及び/又は、劣化等は、略ないことが特徴である。
【0037】
そして、閉塞状態から、開放状態にするには、前述の操作の逆であり、説明は割愛する。
【0038】
前述した各構造は、本発明の好ましい一例の説明である。従って、本発明は上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨の範囲において構成の一部を変更する構造とか、同じ特徴と効果を達成できる構造、等は、本発明の範疇である。
【符号の説明】
【0039】
1 ダクトファン
2 環状枠体
2−1 下半分
2−2 上半分
3 固定側筐本体
30a 一方端側
30b 他方端側
300 第一フランジ
310 第二フランジ
5 開口部
6 可動側筐本体
60 一方蓋部
60a 基端側
60b 自由端側
600 第三フランジ
601 第五フランジ
61 他方蓋部
61a 基端側
61b 自由端側
610 第四フランジ
611 第六フランジ
7 筐体
7a 開口
7b 開口
700 外周面
700a 外側
8 軸受
8a 止め具
9 ファン
9a 軸
90 軸芯
10 モータ
1000 軸芯
11 プーリーカバー
11a ベルトカバー
12 蝶番
13 蝶番
15 シールパッキン
16 シールパッキン
17 シールパッキン
18 シールパッキン
20 取手
21 取手
30 逃げ代
(イ) 第一繋目
(ロ) 第二繋目
(ハ) 軌跡
(ニ) 軌跡
X 矢視
Y 矢視
Z 鉛直線
O 円周方向
Q 水平部
Q1 上方
Q2 下方
L 長さ
L1 長さ