(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記マイクロ電子デバイスパネルは、ダイシングストリートであって、前記複数のパッケージ縁部導体がダイシングストリートまで延在する、前記ダイシングストリートを備え、
前記配置することは、前記デバイスパネルの前記ダイシングストリートが少なくとも部分的に重なり合うように、前記デバイスパネルをパネルスタック内に配置することを含む、請求項1に記載の製造方法。
前記マイクロ電子デバイスパネルは、ダイシングストリートであって、前記複数のパッケージ縁部導体が前記ダイシングストリートまで延在する、前記ダイシングストリートを備え、
前記形成することは、前記ダイシングストリートに沿って、かつ前記複数のパッケージ縁部導体を横断して、溝を前記パネルスタックに設けることを含む、請求項1に記載の製造方法。
前記パネルスタックが個片化される前または後に前記複数の積層マイクロ電子パッケージ内に含まれる第1の積層マイクロ電子パッケージ上にコンタクト構成を生成することをさらに含み、
前記複数の側壁導体のうちの少なくとも1つは、前記第1の積層マイクロ電子パッケージ内に含まれる少なくとも1つのマイクロ電子デバイスを前記コンタクト構成内に含まれるコンタクトに電気的に結合する、請求項13に記載の製造方法。
前記設けることは、前記第2のマイクロ電子デバイスパネルを通じて延在するが、前記第1のマイクロ電子デバイスパネルを通じては延在しないように、溝を前記パネルスタック内に設けることを含む、請求項13に記載の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付の図面とともに本発明の少なくとも1つの例を説明する。図面において同様の参照符号は同様の要素を示す。
簡潔かつ明瞭な説明のために、図面は一般的な構築様式を示し、既知の特徴および技法の説明および詳細は、後続の詳細な説明に記載の本発明の例示的で非限定的な実施形態を不必要に曖昧にすることを回避するために省略される場合がある。さらに、添付の図面に見られる特徴または要素は、別途記載されない限り、原寸に比例して描かれてはいないことを理解されたい。たとえば、本発明の実施形態の理解の向上のために、図面内のいくつかの要素または領域の寸法は他の要素または領域に対して誇張されている場合がある。
【0011】
下記の詳細な記載は本質的に例示に過ぎず、本発明または本発明の適用および使用を限定することは意図されていない。例示として本明細書に記載されるすべての実施例は、必ずしも他の実施例よりも好適であるまたは優位であるとは解釈されない。さらに、上記背景技術、または以下の詳細な説明で提示される、いかなる理論によっても束縛されることは意図されていない。
【0012】
本記載および特許請求の範囲に見られる場合、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などの用語は、同様の要素間で区別するために使用されることができ、必ずしも特定の連続する、または経時的な順序を説明するためのものではない。このように使用される用語は、本明細書に記載されている本発明の実施形態がたとえば、本明細書において例示または他の様態で記載されている以外の順序で動作することが可能であるように、適切な状況下で置き換え可能であることが理解されるべきである。さらに、「備える(comprise)」、「含む(include)」、「有する(have)」という用語および類似の用語は非排他的な包含をカバーするように意図され、それによって、要素のリストを含むプロセス、方法、製品、または装置は必ずしもそれらの要素に限定されず、明示的に列挙されていない、またはこのようなプロセス、方法、製品、または装置に内在する他の要素を含むことができる。本明細書に見られる「結合される(coupled)」という用語は、電気的または非電気的な様式で直接的または間接的に接続されるものとして定義される。さらに、「実質的な(substantial)」および「実質的に(substantially)」という用語は、特定の特徴または状態が、記載されている目的を実際的な様式で達成するのに十分であること、および、わずかな欠陥または差異がある場合、それらは記載されている目的にとって重大でないことを示すために利用される。
【0013】
本明細書に示される場合、「マイクロ電子デバイス(microelectronic device)」という用語は、相対的に小型に製造され、下記の様式でパッケージングするのに適した電子デバイス、要素、または構成要素を指すために広い意味で利用される。マイクロ電子デバイスは、半導体ダイ上に形成される集積回路、微小電気機械システム、受動電子構成要素、光学デバイス、および、ほんの数例を上げると、処理、メモリ、検知、無線周波数、光学、およびアクチュエータの機能を提供することが可能な他の小型電子デバイスを含むが、これらには限定されない。さらに、「マイクロ電子パッケージ(microelectronic package)」という用語は、本明細書においては、電気的に相互接続されてもよく、またはされなくてもよい、少なくとも1つの、一般的には2つ以上のマイクロ電子デバイスを含む構造またはアセンブリを示すために利用され、「積層マイクロ電子パッケージ(stacked microelectronic package)」という用語は、マイクロ電子パッケージの異なるレベルまたは重なり合った層内に位置する少なくとも2つのマイクロ電子デバイスを含むマイクロ電子パッケージを指すために利用される。最後に、「積層マイクロ電子デバイス(stacked microelectronic devices)」という用語は、上記で定義された積層マイクロ電子パッケージの異なるレベルに位置する、2つ以上のマイクロ電子デバイスを総称するのに利用される。したがって、「積層マイクロ電子デバイス」という用語は、1つのマイクロ電子デバイスが必ずしも別のデバイスの上または下に位置付けられることを必要としない。
【0014】
以下は、従来のPoPパッケージング手法、および上述したタイプの他の既知のパッケージング技術に関連付けられる特定の制限を克服し得る、積層マイクロ電子パッケージの製造方法の例示的な実施形態を説明する。好都合には、下記の製造方法の実施形態は、各々がパネル本体内に埋め込まれるか、または封入される複数のマイクロ電子デバイスを含む大規模な事前に個片化されたマイクロ電子デバイスパネルを処理することによって実施されることができる。デバイスパネルはパネルスタックとして位置付けおよび好都合には接合され、これらは最終的には、分離または個片化されて、各々が、パッケージ側壁上に形成され、本明細書において「パッケージ側壁導体」または「パッケージ側壁相互接続」と称される多数の導体によって電気的に相互接続される少なくとも2つのマイクロ電子デバイスを含む、多数の別個のパッケージユニットになる。代替的にまたは付加的に、パッケージ側壁導体は、パッケージ下層に含まれるマイクロ電子デバイスをパッケージ上層上に形成されるコンタクト構成内に含まれるコンタクトに電気的に結合する好都合な手段を提供するのに利用されることができる。下記の製造方法の実施形態は、デバイスパネルを完全に個片化する前にパネルまたは部分パネルレベルで実行され、下記の製造方法は、積層パッケージまたはパッケージ層の相互接続がダイレベルまたは個片化後のパッケージレベルで実行される従来のパッケージング技法と比較すると、効率、費用対効果、スケーラビリティ、および全体的な生産性を向上させることができる。さらなる利点として、下記の製造方法は、BGAまたは類似のコンタクト構成を利用してパッケージ層間の垂直接続の必要をなくすかまたは低減することができ、それによって、よりコンパクトな垂直デバイスプロファイルが可能になり、製造複雑度が低減される。
【0015】
例示的な方法20は、各々がマイクロ電子デバイスのアレイを含む多数のマイクロ電子デバイスパネルを製造することによって開始する(ステップ22、
図1)。
図2は、方法20のステップ22において製造され得る部分的に完成されたデバイスパネル24を示す平面図である。
図2において、例示的なデバイスパネル24は、複数のマイクロ電子デバイス28が埋め込まれるパネル本体26を含むことがわかる。デバイス28は、製造プロセスのこの時点においてはパネル本体26の主面31(本明細書においては「デバイス面31」と称される)を通じて露出されているが、
図3に関連して下記に説明されるように、続いて1つまたは複数の追加の物質層によって被覆されることになる。示されている例示的な実施形態では、デバイスパネル24は、グリッドパターンまたはアレイに配列される21個の正方形形状のデバイス28を含むが、マイクロ電子デバイスの数、マイクロ電子デバイスの平面図寸法(たとえば、ダイ形状)、およびデバイスがパネル本体26内で空間的に分配される形態は、実施形態の間で変更されてもよい。
図2に示されているように、パネル本体26は、好都合には、一般的に円形の平面図幾何形状を有する相対的に薄いディスク形状の本体または主要部(mass)として製造されるが、パネル本体26は任意の所望の形状および寸法を有するように製造されることができる。パネル本体26は、好適には、完成した積層マイクロ電子パッケージの全体的な垂直プロファイルを最小化するために、マイクロ電子デバイス28の最大高さ(すなわち、デバイス28が半導体ダイであるときはダイ高さ)に等しいか、またはそれをわずかにしか超えない厚さを有するように製造される。
【0016】
デバイスパネル24は、好都合には、再分配チップパッケージング(RCP)製造プロセスのようなファンアウト・ウェハ・レベル・パッケージング(FO−WLP)手法を利用して製造される。非限定的な例として、デバイスパネル24を製造するのに適した1つのRCPプロセスは、以下のように実行され得る。最初に、マイクロ電子デバイス28は、支持基板またはキャリア(carrier)の表面上に所望の空間的配列に分配され、たとえば、デバイス28はキャリア上に
図2に示すタイプのグリッドアレイで配置されてよい。所望の場合、もう1つの剥離層が、マイクロ電子デバイスを位置付ける前にキャリアの超表面(carrier’s supper surface)上に被着または他の様態で形成されてもよい。貫通する中央空洞または開口を有する成形フレームが、キャリア上およびマイクロ電子デバイス28のアレイの周囲に位置付けられる。その後、シリカ充填エポキシ樹脂のような封入物質が、成形フレームの空洞内に注入され、マイクロ電子デバイス28上に流入する。封入物質がデバイス28の最上面またはコンタクト非保持面上に流入することを可能にするために、十分な量の封入物質が一般的にマイクロ電子デバイス28上に注入される。封入物質はその後、マイクロ電子デバイス28が埋め込まれる固体パネル本体をもたらすために、たとえば、オーブン硬化によって固められ得る。パネル本体は選択される封入物質に応じて剛性であってもよく、または可撓性であってもよい。パネル本体は、その後キャリアから剥離されて、デバイス28が露出されるパネル本体の裏面、すなわち、
図2に示す例示的な実施形態内のデバイス表面31を露出する。所望される場合、パネル本体の正面は、パネル本体をキャリアから剥離(release)する前に、デバイスパネル24を所望の厚さにするために研磨または研削されてよい。上記の例にかかわらず、パネル本体26は、たとえば、圧縮成形およびラミネートプロセスを含む、さまざまな他の既知の製造技法を利用して製造されることができる。
【0017】
マイクロ電子デバイス28をパネル本体26内に封入した後、次に、複数のパッケージ縁部導体がデバイスパネル24のデバイス表面31上に製造される。本明細書において利用される場合、「パッケージ縁部導体(package edge conductor)」という用語は、金属配線(metal trace)、ワイヤ、相互接続線、金属充填溝(trench)、ボンドパッドなどのような、パッケージまたはパッケージ層内に埋め込まれるマイクロ電子デバイスに電気的に結合され、パッケージまたはパッケージ層の側壁または縁部まで延在して、
図12および
図18に関連して下記に説明される側壁導体のようなパッケージ側壁導体と接触する、導電性要素を指す。パッケージ縁部導体は、多種多様な異なる形態をとることができ、特定の実施形態では、多数の絶縁層(一般的に「ビルドアップ層」、「金属層」または「再分配層」(RDL)と称される)内に形成される多数の導電線(たとえば、金属配線)、ビア、金属プラグなどを含み得、これらはまとめて、封入されるマイクロ電子デバイスとパッケージ側壁との間の導電性経路を提供し、したがってパッケージ側壁上に形成されるパッケージ側壁導体までの導電性経路を提供する。
【0018】
非限定的な例として、
図3は、方法20のステップ22(
図1)においてパネル24のデバイス表面31上に形成されることができる多数のパッケージ縁部導体32を示し、
図4は、
図3に認められる線4−4に沿って得られたマイクロ電子デバイスパネル24の一部の断面図である。この例において、パッケージ縁部導体32は多数の相互接続線または金属(たとえば、銅)配線の形態をとり、それゆえ、以後「配線32」と称する。
図3に示す例示的な実施形態では、配線32はパネルに沿ってデバイス表面31と平行に、すなわち、言い換えれば、座標凡例36によって
図3に認められるx−y平面に沿って延在する。配線32は好適には、標準的なバンピング(bumping)、またはスパッタリングもしくはめっきプロセスのような、半導体産業内で既知のウェハ・レベル・パッケージング製造技法を利用して製造される。容易に諒解されるように、配線32は一般的には1つまたは複数の絶縁体物質層30(
図4に示されており、
図3にはマイクロ電子デバイス28の配線32に対する相対的な位置付けをより明瞭に示すために示されていない)内に形成される。
図4において最も容易にわかるように、パッケージ縁部導体32は各マイクロ電子デバイス28(そのうち1つのみが全体を
図4に示されている)上に設けられる多数のランディングパッドまたは他の電気接点38に電気的に接続される。パッケージ縁部導体32は、バンピング、ウェハ・レベル・パッケージング、または他の既知の処理技法を利用してパッケージ縁部導体32下にある絶縁体層を通じて形成される充填ビア、めっきビア、金属プラグなどによってデバイス接点38(たとえば、パッド)に電気的に接続され得る。特定の実施形態では、配線32は、当該配線がマイクロ電子デバイス28の特定の接点38に選択的に結合されるようにパターニングされる。パッケージ縁部導体32が形成された後、上層の絶縁体、キャッピング、または保護層40(
図3に部分的に示されており、
図4に全体が示されている)が、たとえば、スピンオンコーティング、印刷、ラミネート、または他の堆積技法を利用してパッケージ縁部導体32上に形成され得る。
【0019】
引き続き
図3および
図4を参照すると、複数のパッケージ縁部導体32は、複数のパッケージ縁部導体32のそれぞれのマイクロ電子デバイス28から隣接するダイシングストリート34まで延在し、当該ダイシングストリートは各デバイス28を包囲または境界し、一般的に
図3において交差する破線の行列によって表されている。ダイシングストリート34は、デバイス28の間および周囲に位置するデバイスパネル24の一部を表し、ダイシングストリート34には電気的に活性の要素はなく、
図12および
図13に関連して下記に説明されるように、個片化において、ダイシングストリート34に沿って積層マイクロ電子パッケージが分割される。ダイシングストリート34は一般的に「ソーストリート」とも称されるが、個片化は機械的ソーイングプロセスを通じて達成されることが好ましいが、下記に説明される個片化プロセスにおいて、たとえば、レーザ切断および打ち抜きによるスクライビングを含む、他のダイシング技法を採用して積層マイクロ電子パッケージを分離することもできることを強調するために、本明細書においては「ダイシングストリート」という用語が使用される。
図3および
図4に示すように、導体がダイシングストリート34に沿って延在する同じ軸(すなわち、
図3に認められるx軸またはy軸)上に整列する隣接するパッケージ縁部導体32は、好適にはダイシングストリート34内で接続または交わるように形成され、それによって、隣接するマイクロ電子デバイス28間に連続した導電線が形成されるが、パッケージ縁部導体32のダイシングストリート34内に延在する部分は最終的には、プロセス中、特に例示的な方法20のステップ52に関連して下記に説明される「ハーフソー(half saw)」または非貫通溝形成プロセス中に除去されるため、これは決して必須ではない。
【0020】
例示的な製造方法20を継続すると、マイクロ電子デバイスパネルは次に統合されたパネルスタックになる(ステップ42、
図1)。
図5および
図6は、例示的なパネルスタック46(部分的に図示)を製造するために、デバイスパネル24が、追加のデバイスパネル44と垂直に重なり合う関係で位置付けられ得る1つの形態を、それぞれ分解断面図および断面図において示す。説明の便宜上、デバイスパネル44はデバイスパネル24と実質的に同一であるように図示され下記に説明されており、たとえば、デバイスパネル24がそうであるように、デバイスパネル44は、パネル本体26と、パネル本体26内に埋め込まれる多数のマイクロ電子デバイス28とデバイス28からダイシングストリート34まで延在する複数のパッケージ縁部導体32(たとえば、金属配線)とを含む。しかしながら、デバイスパネル44およびその中の1つまたは複数のマイクロ電子デバイスは、一般的にデバイスパネル24とは構造および機能が異なることを諒解されたい。さらに、
図5において楕円48によって示されているように、任意の実際的な数の追加のデバイスパネルもパネルスタック内に含まれてもよい。パネルスタック46の示されている向きを考慮して、デバイスパネル24を本明細書で下記において「上側デバイスパネル24」と称し、一方でデバイスパネル44を「下側デバイスパネル44」と称する。この用語は参照の便宜のためにのみ使用されること、および、完成した積層パッケージの向きは概して任意であることを理解されたい。たとえば、完成したマイクロ電子パッケージは一般的に、PCBまたはより大きな電子システム内に含まれる他の構成要素に対する据え付けの間反転される。
【0021】
パネル24および44がパネルスタック46内で適切に位置付けられると、デバイスパネル24および44のダイシングストリートが、垂直もしくはz軸(
図3において凡例36によって認められる)に沿ってとられているように、または、パネルスタックの厚さ(
図5において拡大破線ボックス34によって示されている)を通じてとられているように重なり合う。パネル24および44、ならびにパネルスタック46内に含まれる任意の追加のマイクロ電子デバイスパネルは、有利には、パネルスタック46の製造中にともにラミネートされる。たとえば、介在する接合層50が、積層前にマイクロ電子デバイスパネル24と44との間に被着または他の様態で配置され得る。接合層50は、エポキシまたは他の接着剤であることができ、これは、下側デバイスパネル44の上面上に被着されて、上側デバイスパネル24を位置付けた後に熱硬化され得る。この例にかかわらず、たとえば、両面接着テープを含む、任意の適切な接着物質または手段がパネル24および44を接合するために利用されることができる。マイクロ電子デバイスパネル24および44をこのようにともにラミネートすることによって、パネル24および44の相対的位置付け、および、それゆえ、パネル24および44内に埋め込まれるマイクロ電子デバイス28の相対的位置付けが、処理中、および別個の積層マイクロ電子パッケージに個片化した後に維持されることができる。
【0022】
上述のようにマイクロ電子デバイスパネル24および44を統合してパネルスタック46にした後、次に、多数の開口または溝が選択されるロケーションにおいてマイクロ電子パネルスタック46内に形成される(ステップ52、
図1)。特に、パネルスタック46内に形成される溝は、その上面を通じて、パネルスタック内に埋め込まれデバイスパネル24および44内に含まれるパッケージ縁部導体32(
図5および
図6)を横断するように形成される。このように、パネルスタック46内に形成される溝は、パネルスタック46の上面を通じてパッケージ縁部導体32(
図5および
図6)を露出させ、導電性物質が溝内に堆積されることを可能にし、これは、続いてパターニングされて、下記に説明される様式でパッケージ層を相互接続するパッケージ側壁導体をもたらすことができる。「溝」という用語は、本明細書においては、パネルスタック46内に形成される開口が一般的には細長い、概して直線的な平面図形状を有することを示すために利用される。しかしながら、これは決して必須ではなく、「溝」という用語は、本明細書に見られるものとしては、すでに定義されているように、マイクロ電子パネルスタック内に形成され1つまたは複数のパッケージ縁部導体を露出させる任意の開口を含むように定義される。
【0023】
図7および
図8は、例示的な実施形態(ステップ52、方法20)によって示されるように、複数の溝54がパネルスタック46内に形成された後の例示的なパネルスタック46の、それぞれ上面図および断面図である。上記で示されたように、溝54は好適には非貫通垂直開口またはスロットとして形成され、これは、デバイスパネル24の最上面からパネル24の本体全体を通じて、貫通はせずに下側デバイスパネル44まで延在する。結果として、下側デバイスパネル44の下側接続部分58は溝54の直下で損傷を受けないままであり、パネルスタック46が尚早に個片化されることが防止され、それによって、製造効率を増大させるために後続の処理工程を大規模なパネルのレベルで継続して実行することが可能になる。
図7および
図8に示す例示的な実施形態において、溝54は線形チャネル、スロット、または溝として形成され、これはダイシングストリート34(
図3〜
図5)に沿って延在し、実質的な部分において、部分的に完成された積層マイクロ電子パッケージ57(そのうち1つのみが
図8においてラベリングされている)の垂直な側壁56(
図8に認められる)を画定する。溝54はさらに、各溝54が異なるダイシングストリート34(
図3〜
図5)の長さに沿って延在するように形成され、したがって、溝54は集合的に、積層パッケージの、その3つまたは4つの垂直面上での垂直相互接続を可能にするための交差するグリッドまたは格子を形成する。溝54は、溝幅(
図8において「W
1」として認められる)を規定する所定の刃幅を有する従来のダイシングソー(たとえば、水冷式ダイヤモンドソー)を利用して容易に形成されることができる。機械的ソーイングは、特に、溝54がパネルスタック46の本体全体にわたって延在する線形切断部として形成される実施形態では、効率の高いプロセスである。しかしながら、容易さおよび効率のために溝54が機械的ソーイングを利用して製造されることは一般的に好ましいが、溝54は、たとえば、レーザ切断、ルーティング、および機械的穿孔を含む他の物質除去プロセスを利用して形成されることができる。
【0024】
示されている例にかかわらず、溝54はすべての実施形態においてパネルスタック46の表面全体にわたって延在する必要はない。代わりに、代替的な実施形態において、埋め込みマイクロ電子デバイス28が下記に説明されるように相互接続することを可能にするために溝54が交差してパッケージ縁部導体32を露出させることを前提として、ソーイングによるか、または他の物質除去手段によるかにかかわらず、溝54は別個のロケーションに形成されてもよい。さらに、便宜上、非貫通または出口のないように形成されているが、溝54は特定の実施形態においては完全に貫通してもよく、または部分的に貫通してもよい。たとえば、下側デバイスパネル44がさらに支持基板に剥離可能に接合される実施形態および/または溝54がパネルスタック46全体にわたっては延在しない実施形態においては、溝54は完全に延在してもよい(すなわち、溝54は下側デバイスパネル44全体を貫通して延在してもよい)。またさらなる実施形態では、パネルスタック46はステップ52(
図1)において多数の細長い断片に切断されてもよく、下記に説明されるプロセスステップは、デバイスパネル全体とは対照的に細長いパネル片を使用して実行されてもよい。その上、積層マイクロ電子パッケージの垂直相互接続がパッケージ側壁のうちの1つまたは2つのためにのみ必要とされるか、または所望される実施形態では、単一列の概して平行な交差しない溝が、例示的な方法20(
図1)のステップ52において形成され得る。
【0025】
図1、特に流れ
図20のプロセスブロック60を再び参照すると、次に、導体露出溝54内に側壁導体が形成されて、パッケージ縁部導体32が電気的に接続され、それによって、パネル24および44内に埋め込まれた積層マイクロ電子デバイス28が相互接続される。これに関連して、導電性物質が最初に溝54内に堆積され得、それによって、物質が垂直な溝の側壁を通じて露出されるパッケージ縁部導体32の末端部に接する(ステップ62、
図1)。溝54内に堆積される導電性物質は、化学気相成長(CVD)、物理気相成長(PVD)、または他のめっきプロセスを利用して溝の側壁(すなわち、部分的に画定されたパッケージ側壁)上にめっきされる金属であることができる。しかしながら、溝54は相対的に大きな寸法および高いアスペクト比を有するように形成されることが多いため、そのような金属めっきプロセスは一般的に望ましくないまでに時間がかかり、実施が煩雑である。加えて、レーザ切断を使用した金属薄膜の除去(例示的な方法20のステップ68に関連して下記に説明される方法20の好ましい実施形態において実行される)は、金属を除去するために望ましくないまでに高いエネルギーレベルを必要とし、望ましくない量の熱を生成する可能性がある。少なくともこの理由によって、いくつかの実施形態では、例示的な方法20のステップ62において流動可能導電性物質が溝54内に注入されることが好ましく、「流動可能導電性物質」という用語は、大きな容量が溝54に流入し少なくとも部分的に充填することを可能にするためのプロセス条件下で十分に流動可能である任意の物質を示す。結果生じる構造が
図9に示されており、導体露出溝54が導電性物質64で充填されている。導電性物質64の溝54(
図7および
図8)の領域内への堆積は、理想的には、望ましくない汚染を回避するためにパネルスタック46の上面上には導電性物質が皆無かそれに近いほど堆積されないように制御される。
【0026】
上述の溝充填プロセス中に使用するのに適した流動可能導電性物質の非排他的なリストは、ナノ粒子充填インク、導電性ポリマー、はんだペースト、はんだ充填接着剤および金属含有接着剤、または、銀充填エポキシ樹脂、ニッケル充填エポキシ樹脂、および銅充填エポキシ樹脂のようなエポキシ樹脂(本明細書においては「導電性ペースト」と総称する)を含む。適切な流動可能導電性物質は、限定ではないが、インジウムおよびビスマスを含む、300℃を下回る融点を有する、樹脂または溶剤を含まない、低融点金属および合金をも含む。「流動可能導電性物質」という用語は、PVD、CVD、または類似の原子レベル堆積プロセスを使用して堆積される、銅およびタングステンのような金属および合金を明確に除外する。側壁導体が、上記で規定されたように流動可能導電性物質から形成されるか、またはめっき金属薄膜から形成されるかによって、結果的に側壁導体の微細構造に構造的差異(たとえば、微細構造が円柱状であるか否か)が生じ、これは、走査型電子顕微鏡または類似の検査具を利用して観察されることができる。
【0027】
導電性ペーストを溝54(
図7および
図8)内に誘導するために、ステンシルまたはスクリーン印刷、スキージ塗布(squeegee application)、針注入、噴射などを含むが、これらには限定されない、種々の注入技法が採用されることができる。特定の実施形態では、導電性ペーストは、スクリーン印刷技法を利用して各溝54を実質的に充填するのに十分な量を溝54内に注入される銀充填エポキシ樹脂である。導電性物質を溝54内に堆積した後、必要に応じて熱硬化が実行されてもよい。実行される場合、熱硬化のパラメータは、導電性物質64の注入される容量および特定の組成(
図9)に応じて変化するが、溝54を充填するために市販の金属充填エポキシ樹脂が利用される一般的な例を提供するために、約1時間の継続時間にわたる約150℃〜約200℃の温度におけるオーブン硬化が実行され得る。
図9においてさらに示されているように、複数のはんだボール66を含むはんだBGAが、導電性物質64が導体露出溝内に堆積される前または後に、上側デバイスパネル24の最上面上に形成され得る。BGAは、絶縁体または保護最上層40のリソグラフィパターニングおよびこれに続くはんだボール66の堆積のような、既知の「バンピング」プロセス技法を利用して形成されてよい。さらなる実施形態では、BGA形成は、製造プロセス内の異なる時点において実行されてもよく、かつ/または異なるコンタクト構成(たとえば、リード線)が採用されてもよい。
【0028】
次に、例示的な方法20のステップ68(
図1)において、導電性物質64の選択される部分が除去されて、多数の電気的に絶縁された側壁導体が少なくとも部分的に画定される。
図10は、パネルスタック46の一部を平面視点から示しており、これは、スタック46が導電性物質64の選択的除去の後に見られ得る特定の形態を示している。図示のように、導電性物質64の垂直柱が充填溝から除去されて垂直穴または開口70の列がもたらされており、これらは、x軸およびy軸(
図10において軸凡例36によって認められる)に沿って直線的に離間されており、実質的な部分において、複数の電気的に絶縁された側壁導体72を画定する。各垂直開口70は、導電性物質64の本体または充填溝にわたって、第1の積層パッケージの垂直側壁から、および可能性としてそれに当接して、隣接する積層パッケージの向かい合う側壁へ、および可能性としてそれに当接して延在する。加えて、各垂直開口70は、一般的には、軸凡例36によって認められるz軸に沿った垂直方向において得られるように、またはパネルスタック46の厚さを通じて得られるように、溝内に堆積される導電性物質64の本体全体を通じて延在する。開口70は、下部デバイスパネル44の下側接続部分56に当接して、またはパネルスタック46全体を通じて延在し得る。これは、線11−11に沿ってとられる、
図10に示すパネルスタック46の部分を断面図で示す
図11を参照することによってより十分に諒解され得る。開口70は、より明瞭にするために
図11において平行線模様によって指定されている。各開口をこのように充填溝を通じて、および充填溝にわたって延在するように形成することによって、垂直開口70は、各部分的に形成された積層パッケージ57内に含まれる隣接する側壁導体72間の電気的絶縁を提供する。開口70は分散され、側壁導体72と交互配置される。示されている例では一般的に長方形の平面図幾何形状を有するが、開口70は代替的な実施形態では、丸みを帯びた、長円形の、または正方形形状の幾何形状を含む、さまざまな異なる平面図幾何形状を有するように形成されることができる。
【0029】
垂直開口70は、機械的穿孔、ルーティング、または任意の他の適切な物質除去プロセスを利用して例示的な方法20のステップ68(
図1)において形成されることができる。好ましい実施形態では、物質64の選択される部分または垂直柱を除去して開口70を生成するためにレーザ切断が利用される。レーザ切断は、標準的なUVまたはCO
2レーザ穿孔機を用いて実行されることができる。特に、溝54(
図7および
図8)内に堆積される導電性物質が導電性ペーストまたはエポキシ樹脂である実施形態では、レーザ切断プロセスは、CVD、PVD、または類似の堆積技法を利用して堆積される金属薄膜を除去するのに一般的に必要とされるよりも著しく低いエネルギーにおいて実行されることができる。たとえば、必須のレーザエネルギーは異なる導電性ペーストおよび異なる金属の間では必然的に変更されることを理解した上で、めっき金属薄膜を除去するためには少なくとも約6ワット、一般的には約8ワットを超えるエネルギーレベルが一般的に必要とされるが、本明細書に記載されるタイプの導電性ペーストおよびエポキシ樹脂は、多くの場合、約3ワットを下回るレーザ・エネルギー・レベルにおいて除去されることができる。したがって、溝内に堆積される導電性物質の選択される部分または垂直柱を除去するためにレーザ切断が利用される実施形態では、最大エネルギーレベルは好ましくは約4ワットより小さく、より好ましくは、約3ワットより小さい。垂直開口70を形成するためにそのような低エネルギーレーザ切断プロセスを採用することによって、そうでなければ、たとえば、積層パッケージまたはパッケージ層の層間剥離および分離を加速させることによってパネルスタック46に損傷を与えるか、または構造的に劣化させ得る、マイクロ電子パネルスタック46の周囲部分の望ましくない加熱が回避されることができる。そのようなレーザ切断プロセスをパネルレベルで利用することによって、非常に高い製品収量を達成することができる。
【0030】
例示的な方法20(
図1)を完了するために、パネルスタックは分離または個片化されて多数の積層マイクロ電子パッケージになる(ステップ74、
図1)。
図12は、個片化されて複数の積層マイクロ電子パッケージ76がもたらされた後の、例示的なパネルスタック46の一部の断面図である(そのうち1つのみが
図12において全体を示されている)。個片化は、レーザ切断、機械的ソーイング、および打ち抜きによるスクライビングを含む任意の既知のプロセスを利用して実行され得る。個片化は、隣接するパッケージの側壁導体を接合する導電性物質をさらに除去し、したがって、下記により十分に説明されるように、パッケージ縁部導体32によって埋め込みマイクロ電子デバイス28を相互接続する電気的に絶縁された側壁導体72を(
図10および
図11に示す開口70の形成と組み合わせて)完全に画定する。レーザ切断、機械的ソーイング、または別の物質除去プロセスが採用される場合、そのようなプロセスによって形成される切断部75は、好ましくは、所定の一様な溝幅(
図8において「W
1」として認められる)よりも狭い、所定の一様な幅(
図12において「W
2」として認められる)を有するように形成される。側壁導体の厚さは、W
1とW
2との間の差の二分の一に等しくなる。溝54が所望の溝幅(W
1)に等しい第1の刃厚を有する第1のダイシングソーを利用して形成される特定の実施形態では、パネルスタック46の個片化は所望の切断幅(W
2)に等しく第1の所定の刃厚(W
1)よりも薄い所定の刃厚を有する第2のダイシングソーを使用したダイシングによって実行される。
【0031】
例示的な製造方法20の完了にしたがって、ここにおいて多数の積層マイクロ電子パッケージが形成された。
図13は、特定のそのようなマイクロ電子パッケージ76を側面図で示す。積層マイクロ電子パッケージ76は、2つのパッケージまたはパッケージ層78および80を含み、これらは、それぞれデバイスパネル24および44(
図5〜
図9、
図11、および
図12)の個片化された部分であり、それらの各々は少なくとも1つの埋め込みマイクロ電子デバイスを含む。各パッケージ層78、80は、異なるパッケージ縁部導体32に接し、したがって電気的に接続するために、示されている垂直パッケージ側壁82まで延在する多数のパッケージ縁部導体32(
図13においては物理的に隠れており、したがって破線で示されている)をも含む。このように、パッケージ縁部導体32はパッケージ層78および80内に埋め込まれたマイクロ電子デバイスを相互接続するが、パッケージ縁部導体32はすべての実施形態においてパッケージ層78および80内に埋め込まれたマイクロ電子デバイスを相互接続する必要はなく、代わりに、パッケージ最上層(示されている向きを参照する)、または、パッケージ最下層を除く任意の他のパッケージ層内に含まれる1つまたは複数のマイクロ電子デバイスを、積層パッケージの最下面上に形成されるコンタクト(たとえば、はんだボール、リード線など)に電気的に結合するのに利用されてもよいことに留意されたい。
図13に示す例示的な実施形態では、側壁導体72は各々、実質的に直線的な幾何形状を有し、パッケージ縁部導体32の異なる重なり合ったまたは垂直に整列する対を相互接続するが、代替的な実施形態では、側壁導体72は、
図10〜
図12に関連して上述された開口70のうちの選択されるものの侵入深さを制限することによって、他の幾何形状(たとえば、L字形状、U字形状、およびブロック形状の幾何形状)を与えられることができる。特に、積層マイクロ電子パッケージ76は、少なくとも1つのいくつかの点において、特定の既知の積層マイクロ電子パッケージと構造的に異なり得る。第1に、少なくとも好ましい実施形態において、側壁導体72は、上述したタイプの、金属含有エポキシ樹脂またはペーストのような、導電性ペーストから成るか、またはそれから構成される。第2に、側壁導体72はパッケージ側壁の直上に形成され、パッケージ側壁に密接に接し、たとえば、めっきプロセスに関連して一般的に利用されるタイプのシード層によってそれから分離されない。第3に、
図12および
図13において参照符号82によって示されているように、下側デバイスパネル44は、下側突出部または棚(shelf)を含み、これは例示的な方法20のステップ52(
図1)に関連して上述した溝形成または「ハーフソー」プロセスによって形成され、パネル44の周縁の周囲に延在し、側壁導体72が、はんだボール66が上に形成される積層マイクロ電子パッケージ76の接触面からこれに向かって延在する。
【0032】
このように、上記は多数の側壁導体または相互接続を含む複数の積層マイクロ電子パッケージを製造するための方法の実施形態を提供した。上述の製造方法の実施形態は、少なくとも大部分においてパネルまたは部分パネルレベルで実行され、製造効率、費用対効果、スケーラビリティ、および生産性において著しい向上を実現することができる。上述の作製方法の実施形態はまた、BGAまたは類似のコンタクト構成を利用してパッケージ層間の垂直接続の必要をなくすかまたは低減し、それによって、よりコンパクトな垂直デバイスプロファイルが可能になり、製造複雑度が低減される。さらに、上述の作製方法の実施形態は、パッケージ層を相互接続するために固有に形成される側壁コネクタを採用し、これによって、BGAまたは類似のコンタクト構成と比較してより優れた層間相互接続性が提供される。
【0033】
上述の作製方法の特定の実施形態では、垂直パッケージ側壁上に、かつその上に形成される側壁導体に接してさらに絶縁体物質が堆積され得る。この場合、絶縁体物質は好ましくは、隣接する側壁導体間の領域を占める。これは、例示的な方法20のステップ68(
図1)において実行される上述の物質除去プロセス中に、ステップ74によって実行される個片化プロセスの前に形成される開口(たとえば、穿孔)内に絶縁体物質を堆積することによって達成され得る。その後、絶縁体物質は、個片化プロセスにおいて側壁相互接続と同一平面にあるように、切断され得る。他の実施形態では、絶縁体物質は、個片化後に側壁導体間に、それに隣接して、かつ/またはその上に堆積され得る。この目的に適したさまざまな異なる絶縁体物質が既知であり、流動可能導電性物質を被着させることによる、たとえば、針注入またはスクリーン印刷技法を含む、上述の被着技法のさまざまなものが、絶縁体を堆積するために採用されることができる。そのような絶縁体物質を堆積することによって、そうでなければ側壁導体が形成される流動可能導電性物質内に含まれる特定の構成成分(たとえば、銀粒子)の表面移動に起因して発生する場合がある樹枝状成長が回避または最小限に抑えられる。加えて、そのような絶縁体物質を側壁導体間に追加することは、追加の機械的ロバスト性を提供し得、側壁導体が形成される導電性物質よりも良好な接着特性を有するように選択され得る。
【0034】
特定の積層マイクロ電子パッケージタイプに関連して上述したが、例示的な方法20(
図1)の実施形態は、少なくとも2つのマイクロ電子デバイスが異なるレベルまたは異なるパッケージ層に位置し、上述したタイプの電気的に絶縁された側壁導体によって相互接続される、さまざまな異なるタイプの積層マイクロ電子パッケージを製造するために採用されることができることが強調される。この点をさらに強調する、
図14〜
図17は、本発明のまたさらなる例示的な実施形態による、
図1に示す方法20を利用して製造されることができる、種々のタイプの積層マイクロ電子パッケージを示す単純化された断面図である。同様の構造要素を示すために同様の参照符号を使用する、
図14〜
図17は各々、第1のパッケージまたはパッケージ層102および第2のパッケージまたはパッケージ層104を含む、相対的に単純な積層マイクロ電子パッケージ100を示す。前述の事例のように、パッケージ層102および104は、接着テープまたは接合物質のような、介在する接合層106によってラミネートされる。パッケージ層102および104は各々、パッケージ本体112内に埋め込まれる、それぞれ少なくとも1つのマイクロ電子デバイス108および110を含む。パッケージ102および104は、垂直パッケージ側壁118まで延在するとともにそれを通じて露出される、それぞれパッケージ縁部導体114および116をさらに含む。側壁導体120が垂直パッケージ側壁118上に形成されてパッケージ縁部導体114および116の露出末端部、それゆえ積層マイクロ電子デバイス108および110を電気的に相互接続する。
図14〜
図16にさらに示すように、BGAアレイ内に含まれる複数のはんだボール122も、プリント回路基板またはより大きな電子システム内に含まれる他の構成要素に対する電気的接続を容易にするためにパッケージ104のデバイス表面上に形成され得る。
【0035】
上記のように、積層マイクロ電子パッケージ100は、
図1〜
図13に関連して上述した積層マイクロ電子パッケージ76とは異なるページング手法を利用して製造される。たとえば、
図14に示すパッケージ100の場合、パッケージ層102および104はそれぞれ、ウェハレベル・チップスケール・パッケージング(WL−CSP)およびRCPパッケージングプロセスを利用して製造される。
図15に示す例示的な実施形態では、パッケージ層102および104は各々、モールデッド・アレイ・プロセス・ボール・グリッド・アレイ(MAPBGA)プロセスを利用して製造される。
図16に示す例示的な実施形態では、パッケージ層102および104はそれぞれ、ハイブリッド・フリップチップ・ボール・グリッド・アレイ(FCBGA)およびMAPBGAプロセスを利用して製造される。最後に、
図17に示す例示的な実施形態では、パッケージ層102および104は各々、ソーン・クワッド・フラット・ノーリード(QFN)ストリップレベル積層プロセスを利用して製造される。パッケージ縁部導体は、
図14に示す導体114の事例のように単一の金属層内に、
図14に示す導体116、
図15に示す導体114および116、ならびに
図16に示す導体114および116の事例のように複数の絶縁体もしくはビルドアップ層内に形成される導電線、ビアなどの組み合わせとして、
図15に示す導体114および116ならびに
図16に示す導体116の事例のように導電線に電気的に結合されるワイヤボンド124として、または、
図17に示す導体114および116の事例のようにパッケージ側壁を通じて露出されるボンドパッドに電気的に結合されるワイヤボンド124として、形成されることができる。
【0036】
このように、複数のパッケージの積層による優れたレベル間相互接続性、ならびにパッケージ小型化および超高密度パッケージを提供する、積層マイクロ電子パッケージを製造するための方法の複数の例示的な実施形態が提供されたことを諒解されたい。上述の方法の特定の実施形態では、各々複数の半導体ダイ(または他のマイクロ電子デバイス)と、ダイパッドをソースクライブまたはダイシングストリートに接続するパッケージ縁部導体(たとえば、金属配線)とを含むデバイスパネルが製造された。2つ以上のパネルが適切に整列して接合物質を用いてラミネートされた。上述の例示的な実施形態の少なくとも1つにおいて、その後、パネルを切断するための部分ソーイングが最下部パネルに対して適用され、パッケージ側壁導体が露出された。その後、金属含有ペーストのような導電性物質が利用されて、部分ソーイングによって形成された溝が充填された。その後、レーザ切断がパネルスタックの上部またはデバイス面から実行されて、配線間における余分な物質が除去された。最後に、ラミネートされたパネルが単一ユニットに個片化された。
【0037】
上述の例示的な実施形態のいくつかにおいて、製造方法は、複数のマイクロ電子デバイスパネルをパネルスタック内に配列するステップを含む。各マイクロ電子デバイスパネルは、複数のマイクロ電子デバイスと、それから延在する複数のパッケージ縁部導体とを含む。複数のパッケージ縁部導体を露出させる溝がパネルスタック内に形成され、溝を通じて露出されるパッケージ縁部導体のうちの異なるものを相互接続する複数の側壁導体が形成される。その後、パネルスタックは、各々が積層マイクロ電子パッケージ内に含まれる複数の側壁導体のうちの少なくとも1つによって電気的に相互接続される少なくとも2つのマイクロ電子デバイスを含む、複数の積層マイクロ電子パッケージに分離される。
【0038】
さらなる実施形態では、方法は、パネルスタックを生成するために少なくとも第1のデバイスパネルおよび第2のデバイスパネルを積層するステップを含む。第1のマイクロ電子デバイスパネルは、パネル本体と、パネル本体内に埋め込まれる複数のマイクロ電子デバイスと、複数のマイクロ電子デバイスを境界するダイシングストリートと、マイクロ電子デバイスからダイシングストリートまで延在する複数のパッケージ縁部導体とを含む。溝は、複数のパッケージ縁部導体を露出させるダイシングストリートに沿ってパネルスタック内へ切断される。その後、溝は、溝の側壁を通じて露出されるパッケージ縁部導体に接する導電性物質を充填される。その後、複数のパッケージ縁部導体に電気的に結合される複数の側壁導体を少なくとも部分的に画定するために、溝を充填する導電性物質を通じて開口が形成される。パネルスタックは複数の積層マイクロ電子パッケージに個片化される。
【0039】
またさらなる実施形態では、方法は、各々が、上述したタイプのパッケージ縁部導体のような導電性要素を含む複数のデバイスパネルを生成するステップと、導電性物質が埋め込まれるパネルスタックを生成するために複数のデバイスパネルをラミネートするステップとを含む。パネルスタック内に、パッケージ側壁を少なくとも部分的に画定する非貫通開口が形成され、当該開口を通じて埋め込み導電性要素が露出される。非貫通開口内に導電性ペーストが注入される。その後、導電性ペーストの選択される部分が除去されて、非貫通開口を通じて露出される導電性要素を相互接続する複数の電気的に絶縁された側壁導体を少なくとも部分的に画定する。その後、パネルスタックが複数の積層マイクロ電子パッケージに個片化される。
【0040】
積層マイクロ電子パッケージの実施形態も提供された。特定の実施形態では、積層マイクロ電子パッケージは複数の重なり合うパッケージ層を備える。そして、各パッケージ層は、パッケージ層本体と、パッケージ層本体内に埋め込まれるマイクロ電子デバイスと、電子デバイスからパッケージ本体の側壁まで延在する複数のパッケージ縁部導体とを含む。複数のパッケージ縁部導体はパッケージ層本体の側壁を通じて露出される。積層マイクロ電子パッケージは複数の側壁導体をさらに含み、当該側壁導体は、パッケージ層本体の少なくとも1つの側壁上に堆積される導電性ペーストから成り、それを通じて露出される複数のパッケージ縁部導体と抵抗接触する。
【0041】
上述の作製方法の実施形態において、パネルスタック内に溝が形成され、金属含有ペーストのような導電性物質を少なくとも部分的に充填される。その後、電気的に絶縁された側壁導体を部分的に画定するために、充填された溝を通じて開口が形成され、その後、積層マイクロ電子パッケージを個片化して側壁導体を完全に画定するために個片化が実行される。製造方法のさらなる実施形態では、パッケージ側壁上に堆積された導電性物質の選択される部分を除去する前にパネルスタックを個片化することも可能である。たとえば、導電性ペーストまたは他の物質を溝内に堆積した後、パネルスタックは、各々が、垂直パッケージ側壁のうちの少なくとも1つの上に重なるパターニングされていない導電性物質層を有する、複数の部分的に完成された積層マイクロ電子パッケージに個片化されてもよい。その後、パターニングされていない導電性物質層は、側壁導体を画定するためにパターニングされてよい。特に、導電性ペーストまたは類似の物質が溝内に堆積される実施形態では、パターニングされていない導電性ペースト層が、積層マイクロ電子パッケージの熱に影響されやすいゾーンが形成されるのを回避するために、上述のタイプの低エネルギーレーザ切断を利用してパターニングされることができる。そのようなパターニングされていない導電性側壁層の個片化後パターニングは、側壁導体がより複雑なパターン化形状を与えられることも可能にする。
【0042】
前述の詳細な説明の中で少なくとも1つの例示的な実施形態を提示してきたが、膨大な数の変形形態が存在することを諒解されたい。1つ以上の例示的な実施形態は例に過ぎず、本発明の範囲、適用性または構成を限定することは決して意図されていないことも理解されるべきである。そうではなく、前述の詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を実行するための有意義な指針を当業者に提供するものである。添付の特許請求項に記載されている本発明の範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態に記載されている要素の機能および構成にさまざまな変更を行うことができることが理解される。