(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
車両が入出庫する入出庫階と車両を駐車する各駐車階との間で昇降路を昇降可能であり車両積載用のリフト側フォークを有するリフトと、各駐車階に設けられ前記昇降路に水平横方向に隣接するトレイ受け渡しスペースと、リフトの昇降路とトレイ受け渡しスペースとの間で水平横方向に移動可能な車両積載用の横行フォークトレイとを備え、横行フォークトレイが昇降路に位置している時に、該横行フォークトレイとリフト側フォークとの間で車両を載せ替えるフォーク式駐車装置であって、
前記リフトは、
前記リフト側フォークが固定され昇降路において昇降駆動されるリフトフレームと、
昇降しない駐車階構造物と昇降するリフトフレームのうち駐車階構造物に支持された非昇降支持状態と、リフトフレームに支持された昇降支持状態との間で切り換えられるトレイ支持機構と、を有し、
各駐車階において、トレイ受け渡しスペースには、横行フォークトレイが設けられ、
いずれかの駐車階に対応する高さで非昇降支持状態にされた前記トレイ支持機構は、該駐車階のトレイ受け渡しスペースとの間で、横行フォークトレイを受け渡し、
非昇降支持状態の前記トレイ支持機構が、トレイ受け渡しスペースから横行フォークトレイを受けて該横行フォークトレイを支持している時に、リフトフレームの昇降により、リフト側フォークが該横行フォークトレイを鉛直方向に通過することにより、リフト側フォークと該横行フォークトレイとの間で車両が載せ替えられ、
昇降支持状態の前記トレイ支持機構は、リフトフレームと共に昇降する、ことを特徴とするフォーク式駐車装置。
非昇降支持状態のトレイ支持機構とリフトフレームとの相対的な鉛直方向移動を案内する案内機構が、トレイ支持機構とリフトフレームに設けられている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のフォーク式駐車装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
各駐車階において、格納棚と昇降路の各々には、横行フォークトレイを横行可能に支持するトレイ支持機構が設けられている。特許文献1では、トレイ支持機構は、縦方向に間隔をおいて配置され横方向に延びる1対の横行ローラフレームと、各横行ローラフレームにおいて横方向に間隔をおいて配置された複数のローラとを有する。各ローラは、横行フォークトレイを下方から支持する。各ローラが、回転駆動されることにより、横行フォークトレイを、格納棚から昇降路へ、または、昇降路から格納棚へ横行させる。特許文献2にも同様の構成が記載されている。
【0008】
しかし、すべての駐車階において、昇降路にトレイ支持機構を配置しているので、その分、フォーク式駐車装置の製造費用が高くなる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、各駐車階の昇降路にトレイ支持機構を配置することなく、各駐車階で、昇降路において横行フォークトレイを支持できるフォーク式駐車装置およびその入庫方法と出庫方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の目的を達成するため、本発明によると、車両が入出庫する入出庫階と車両を駐車する各駐車階との間で昇降路を昇降可能であり車両積載用のリフト側フォークを有するリフトと、各駐車階に設けられ前記昇降路に水平横方向に隣接するトレイ受け渡しスペースと、リフトの昇降路とトレイ受け渡しスペースとの間で水平横方向に移動可能な車両積載用の横行フォークトレイとを備え、横行フォークトレイが昇降路に位置している時に、該横行フォークトレイとリフト側フォークとの間で車両を載せ替えるフォーク式駐車装置であって、
前記リフトは、
前記リフト側フォークが固定され昇降路において昇降駆動されるリフトフレームと、
昇降しない駐車階構造物と昇降するリフトフレームのうち駐車階構造物に支持された非昇降支持状態と、リフトフレームに支持された昇降支持状態との間で切り換えられるトレイ支持機構と、を有し
各駐車階において、トレイ受け渡しスペースには、横行フォークトレイが設けられ、
いずれかの駐車階に対応する高さで非昇降支持状態にされた前記トレイ支持機構は、該駐車階のトレイ受け渡しスペースとの間で、横行フォークトレイを受け渡し、
非昇降支持状態の前記トレイ支持機構が、トレイ受け渡しスペースから横行フォークトレイを受けて該横行フォークトレイを支持している時に、リフトフレームの昇降により、リフト側フォークが該横行フォークトレイを鉛直方向に通過することにより、リフト側フォークと該横行フォークトレイとの間で車両が載せ替えられ、
昇降支持状態の前記トレイ支持機構は、リフトフレームと共に昇降する、ことを特徴とするフォーク式駐車装置が提供される。
【0011】
本発明のフォーク式駐車装置の好ましい例は、以下の通りである。
【0012】
前記トレイ支持機構は、被係止部材を有し、
該被係止部材は、前記トレイ支持機構を非昇降支持状態にするために駐車階構造物に係止される係止位置と、駐車階構造物に係止されない非係止位置との間で駆動される。
【0013】
前記リフトフレームは、落下防止部を有し、
該落下防止部は、前記トレイ支持機構を下方から支持することにより、トレイ支持機構を昇降支持状態にして、前記リフトフレームからトレイ支持機構が落下することを防止する。
【0014】
リフトは、リフトフレームにトレイ支持機構を保持させる保持装置を備え、
非昇降支持状態にされたトレイ支持機構のトレイ支持面が、リフト側フォークの上面より上方に位置することになる、トレイ支持機構とリフトフレームとの位置関係で、前記保持装置は、リフトフレームにトレイ支持機構を保持させることにより、該位置関係を維持する。
【0015】
非昇降支持状態のトレイ支持機構とリフトフレームとの相対的な鉛直方向移動を案内する案内機構が、トレイ支持機構とリフトフレームに設けられている。
【0016】
本発明によると、上述のフォーク式駐車装置の入庫方法であって、
(A)入出庫階で車両が積載されたリフト側フォークを、リフトフレームの昇降により、昇降支持状態のトレイ支持機構と共に鉛直方向に移動させ、対象の駐車階においてトレイ支持機構を昇降支持状態から非昇降支持状態にし、
(B)該トレイ受け渡しスペースの横行フォークトレイを、トレイ支持機構上へ水平移動させ、
(C)リフトフレームと共にリフト側フォークを、非昇降支持状態のトレイ支持機構上の横行フォークトレイの上方から下方へ下降させることにより、リフト側フォーク上の車両を横行フォークトレイ上に載せ替え、
(D)車両が積載された横行フォークトレイをトレイ受け渡しスペースへ水平横方向に移動させる、ことを特徴とするフォーク式駐車装置の入庫方法が提供される。
【0017】
また、本発明によると、リフトが上述の保持装置を備えない場合における上述のフォーク式駐車装置の出庫方法であって、
(A)車両が積載されていないリフト側フォークを、リフトフレームの昇降により、トレイ支持機構と共に鉛直方向に移動させ、対象の駐車階においてトレイ支持機構を非昇降支持状態にし、
(B)トレイ支持機構を非昇降支持状態に維持したまま、リフトフレームを下降させることにより、リフト側フォークの上面を、トレイ支持機構のトレイ支持面よりも下方へ移動させ、
(C)該駐車階において、車両が積載された横行フォークトレイを、トレイ受け渡しスペースからトレイ支持機構へ水平横方向に移動し、
(D)リフトフレームと共にリフト側フォークを、非昇降支持状態のトレイ支持機構上の横行フォークトレイの下方から上方へ上昇させることにより、横行フォークトレイ上の車両をリフト側フォーク上に載せ替え、
(E)トレイ支持機構を昇降支持状態にし、車両が積載されたリフト側フォークをリフトフレームと共に入出庫階へ鉛直方向に移動する、ことを特徴とするフォーク式駐車装置の出庫方法が提供される。
【0018】
さらに、本発明によると、リフトが上述の保持装置を備える場合における上述のフォーク式駐車装置の出庫方法であって、
(A)トレイ支持機構とリフトフレームとの前記位置関係で、前記保持装置によりトレイ支持機構をリフトフレームに保持させた状態で、車両が積載されていないリフト側フォークを、リフトフレームの昇降により、トレイ支持機構と共に鉛直方向に移動させ、対象の駐車階においてトレイ支持機構を非昇降支持状態にし、
(B)リフトフレームを昇降させることなく、該駐車階において、車両が積載された横行フォークトレイを、トレイ受け渡しスペースからトレイ支持機構へ水平横方向に移動し、
(C)リフトフレームと共にリフト側フォークを、非昇降支持状態のトレイ支持機構上の横行フォークトレイの下方から上方へ上昇させることにより、横行フォークトレイ上の車両をリフト側フォーク上に載せ替え、
(D)トレイ支持機構を昇降支持状態にし、車両が積載されたリフト側フォークをリフトフレームと共に入出庫階へ鉛直方向に移動する、ことを特徴とするフォーク式駐車装置の出庫方法が提供される。
【発明の効果】
【0019】
上述した本発明では、昇降路において横行フォークトレイを支持するトレイ支持機構をリフトに設け、このトレイ支持機構を、対象の駐車階構造物に支持された非昇降支持状態とリフトフレームに支持された昇降支持状態との間で切り換えるようにした。したがって、駐車階毎に、トレイ支持機構を昇降路に設ける必要がなくなる。すなわち、リフトに設けたトレイ支持機構が、各駐車階のトレイ支持機構として機能する。その結果、フォーク式駐車装置の製造費用を下げることが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0022】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態によるフォーク式駐車装置を水平縦方向から見た正面図である。
図2は、
図1のII−II線矢視図である。
図3は、
図2のIII−III線矢視図である。
図2と
図3に示す駐車階以外の各駐車階も
図2および
図3と同じ構成を有する。
【0023】
フォーク式駐車装置10は、リフト1とトレイ受け渡しスペース3と横行フォークトレイ5とを備える。
【0024】
リフト1は、車両が入出庫する入出庫階と車両を駐車する駐車階との間で昇降可能であり、かつ、複数の駐車階の間で昇降可能である。
図1では、入出庫階は、最も下側の階であり、地上に位置し、複数の駐車階は、入出庫階よりも上方に位置する。リフト1は、車両積載用のリフト側フォーク1bと、リフト側フォーク1bが固定され昇降路7において昇降駆動されるリフトフレーム1aとを備える。リフトフレーム1aには、被案内部1a1(例えば、ガイドローラ)が設けられている。リフトフレーム1aの昇降は、被案内部1a1を介してガイドレール23に案内される。ガイドレール23は、鉛直方向に延びている。
図2では、4本のガイドレール23が、それぞれ、鉛直方向から見た場合における昇降路7の4隅に設けられている。リフトフレーム1aは、4本の索状体25(チェーンやワイヤなど)により吊るされている。4本の索状体25が、例えば
図1に示す昇降駆動装置27(
図1ではモータ)により昇降されることにより、リフトフレーム1aが昇降駆動される。
【0025】
リフト1は、トレイ支持機構1cを有する。トレイ支持機構1cは、昇降しない駐車階構造物12と昇降するリフトフレーム1aのうち駐車階構造物12に支持された非昇降支持状態と、リフトフレーム1aに支持された昇降支持状態との間で切り換えられる。なお、駐車階構造物12は、地上に対して固定されて駐車階を構成するための構造物、または、この構造物に設けられた構造物である。
図2と
図3では、駐車階構造物12は、ガイドレール23に設けられた後述の係止部である。なお、
図3および後述の
図4〜
図9において、被係止部材1c4と係止部12、および、被係止部材1c4を駆動するために用いる後述の各部は、トレイ支持機構1cの構成部から水平縦方向(紙面の裏側)にずれて位置するが(
図2を参照)、理解を容易にするため、これらのすべてを透視して図示している。
図3では、トレイ支持機構1cは、非昇降支持状態にある。トレイ支持機構1cの昇降支持状態は、例えば、後述する
図4(A)の状態である。
【0026】
トレイ受け渡しスペース3は、各駐車階に設けられ、リフト1の昇降路7に水平横方向に隣接する。
図1では、各駐車階において、トレイ受け渡しスペース3は、昇降路7に水平横方向両側にそれぞれ設けられる。また、
図1では、トレイ受け渡しスペース3は、車両の駐車スペースである。
【0027】
横行フォークトレイ5は、リフト1の昇降路7とトレイ受け渡しスペース3との間で水平横方向に移動可能である。横行フォークトレイ5は、車両積載用のトレイである。横行フォークトレイ5は、各駐車階において、トレイ受け渡しスペース3(
図1では、各トレイ受け渡しスペース3)に設けられる。
【0028】
本実施形態によると、トレイ支持機構1cは、次のように機能する。いずれか任意の駐車階に対応する高さで非昇降支持状態にされたトレイ支持機構1cは、この駐車階のトレイ受け渡しスペース3との間で、横行フォークトレイ5を受け渡す。また、非昇降支持状態のトレイ支持機構1cが、トレイ受け渡しスペース3から横行フォークトレイ5を受けてこの横行フォークトレイ5を支持している時に、リフトフレーム1aの昇降により、リフト側フォーク1bがこの横行フォークトレイ5を鉛直方向に通過することにより、リフト側フォーク1bとこの横行フォークトレイ5との間で車両が載せ替えられる。一方、昇降支持状態のトレイ支持機構1cは、リフトフレーム1aと共に昇降する。
【0029】
以下、本実施形態によるフォーク式駐車装置10の構成を、より詳細に説明する。
【0030】
トレイ支持機構1cは、リフト側フォーク1bと干渉しないようにリフト側フォーク1bから水平方向にずれて配置される。
図2では、トレイ支持機構1cは、リフト側フォーク1bよりも縦方向外側にずれるように、リフト側フォーク1bの水平縦方向の両側にそれぞれ設けられる。各トレイ支持機構1cは、水平横方向に延びるローラ支持部1c1と、水平横方向に間隔をおいてローラ支持部1c1に回転可能に取り付けられた複数の横行ローラ1c2と、ローラ支持部1c1に設けられ複数の横行ローラ1c2の少なくともいずれかを回転駆動するローラ駆動装置1c3とを有する。複数の横行ローラ1c2が、横行フォークトレイ5を、トレイ受け渡しスペース3のトレイ横行装置9(後述する)から受けることにより、横行フォークトレイ5が複数の横行ローラ1c2の上面で支持される。また、ローラ駆動装置1c3は、横行ローラ1c2を回転駆動することにより、横行ローラ1c2上の横行フォークトレイ5を、トレイ受け渡しスペース3へ水平横方向に移動させて、横行フォークトレイ5をトレイ横行装置9へ渡す。
【0031】
なお、ローラ駆動装置1c3は、この例では、モータである。モータ1c3は、スプロケット4を回転駆動する。これにより、スプロケット4に掛けられたチェーン6を駆動する。チェーン6が駆動されると、チェーン6が掛けられたスプロケット8が回転駆動される。その結果、スプロケット8が同軸に固定された横行ローラ1c2が回転駆動される。
【0032】
横行フォークトレイ5は、各トレイ受け渡しスペース3に設けられる。各駐車階において、各トレイ受け渡しスペース3の横行フォークトレイ5は、このトレイ受け渡しスペース3と、この駐車階に対応する高さで非昇降支持状態にされたトレイ支持機構1cとの間で水平横方向に受け渡される。
【0033】
各トレイ受け渡しスペース3には、横行フォークトレイ5が載せられ、これを支持するトレイ横行装置9が設けられる。各トレイ受け渡しスペース3のトレイ横行装置9は、このトレイ横行装置9に水平横方向に隣接した非昇降支持状態のトレイ支持機構1c上へ横行フォークトレイ5を水平横方向に移動させ、かつ、このトレイ支持機構1cから横行フォークトレイ5を受けて支持する。
【0034】
トレイ横行装置9は、
図2と
図3では、1対の横行ローラフレーム9aと複数の横行ローラ9bを有する。1対の横行ローラフレーム9aは、それぞれ、トレイ受け渡しスペース3における水平縦方向両側に設けられる。各横行ローラフレーム9aは、水平横方向に間隔をおいて配置された複数の横行ローラ9bを回転可能に支持する。各横行ローラフレーム9aにおいて、少なくともいずれかの横行ローラ9bが回転駆動されることにより、複数の横行ローラ9bに載せられている横行フォークトレイ5を、昇降路7側へ水平横方向に移動させる。
【0035】
トレイ支持機構1cに渡されてトレイ支持機構1c上に位置する横行フォークトレイ5をリフト側フォーク1bが上下に通過できるように、トレイ支持機構1c上の横行フォークトレイ5とリフト側フォーク1bとは、それぞれ、この状態で、鉛直方向に互いに重ならないくし歯形状部を有する。なお、
図2において、一点鎖線は、トレイ受け渡しスペース3からトレイ支持機構1c上へ移動させられた場合の横行フォークトレイ5を示す。
【0036】
昇降支持状態のトレイ支持機構1cは、リフトフレーム1aと共に昇降する。トレイ支持機構1cが昇降支持状態のときには、トレイ支持機構1cにおいて横行フォークトレイ5を支持するトレイ支持面(すなわち、横行ローラ1c2の上面)は、リフト側フォーク1bの上面よりも下方に位置している。リフト側フォーク1bの上面は、車両のタイヤが積載される面である。
【0037】
トレイ支持機構1cは、被係止部材1c4を有する。被係止部材1c4は、トレイ支持機構1cを非昇降支持状態にするために駐車階構造物(
図3では、ガイドレール23に設けた係止部12)に係止される係止位置と、係止部12に係止されない非係止位置との間で駆動される。
図3では、被係止部材1c4は、中心軸Cまわりに回転駆動されることにより、係止位置と非係止位置との間で駆動される。
【0038】
トレイ支持機構1cには、被係止部材1c4を、係止位置と非係止位置との間で駆動する駆動装置16が設けられる。
【0039】
本実施形態では、被係止部材1c4を係止位置側に向けて押す弾性力が、被係止部材1c4に作用している。したがって、駆動装置16が作動していない状態では、被係止部材1c4は、上述の弾性力により非係止位置に位置させられている(例えば、後述する
図4(A)の状態)。
駆動装置16は、作動すると、上述の弾性力に抗して被係止部材1c4を係止位置まで移動させ、被係止部材1c4を係止位置に維持する(例えば、
図3の状態)。
【0040】
上述のように弾性力を付与する構造と駆動装置16の例を、
図3に基づいて説明する。ただし、駆動装置16は、被係止部材1c4を、係止位置と非係止位置との間で動作させるものであれば、
図3の構成に限定されない。
【0041】
上述の弾性力を付与するために、トレイ支持機構1cには、第1および第2のバネ支持部材11,13とコイルバネ15とワイヤ17とブラケット19が設けられる。第1のバネ支持部材11は、トレイ支持機構1cに固定されている。コイルバネ15の一端部は、第1のバネ支持部材11に固定され、コイルバネ15の他端部は、第2のバネ支持部材13に固定されている。第2のバネ支持部材13は、コイルバネ15の圧縮量に応じて第1のバネ支持部材11に対し移動可能である。第2のバネ支持部材13とブラケット19は、ワイヤ17により互いに連結されている。ブラケット19は、被係止部材1c4に固定されている。ワイヤ17の一端は第2のバネ支持部材13に結合されている。ワイヤ17は、その一端から延びて、コイルバネ15の中心部を貫通し、さらに、第1のバネ支持部材11を貫通し、その他端がブラケット19に結合されている。
【0042】
駆動装置16は、伸縮シリンダ装置である。伸縮シリンダ装置16のピストンの先端部とブラケット19は、ワイヤ21により互いに連結されている。したがって、被係止部材1c4が非係止位置にある状態(例えば
図4(A)の状態)から、伸縮シリンダ装置16が作動すると、伸縮シリンダ装置16のピストンが前進した状態から後退する。これにより、伸縮シリンダ装置16が収縮すると、圧縮状態のコイルバネ15の弾性力に抗して、ワイヤ21を介して、ブラケット19を第1のバネ支持部材11と離れる方向に移動させる。その結果、被係止部材1c4は、非係止位置から係止位置へ動作する。なお、好ましくは、ワイヤ21は、トレイ支持機構1cに固定されたチューブ状部材(図示せず)の内部に配置されて、チューブ状部材に沿ってチューブ状部材に対し移動可能である。
【0043】
なお、被係止部材1c4は、
図2と
図3では、各トレイ支持機構1cの横方向の各端部に設けられている。この場合、
図3に示すように、複数(2つまたは4つ)の被係止部材1c4に対して、1組の駆動装置16とワイヤ21が設けられていてもよいし、各被係止部材1c4に対して、1組の駆動装置16とワイヤ21が設けられていてもよい。
【0044】
本実施形態では、係止位置の被係止部材1c4を係止する係止部12は、各駐車階に対応する高さで、各ガイドレール23に固定されている。この場合、駐車階毎に、4つの係止部12が設けられる。したがって、4つの係止部12にそれぞれ対応して、4つの被係止部材1c4が設けられている。各係止部12は、ガイドレール23から昇降路7の内側へ水平横方向に張り出している。
【0045】
リフトフレーム1aは、落下防止部1a2を有する。落下防止部1a2は、トレイ支持機構1cを下方から支持することによりトレイ支持機構1cを昇降支持状態にして、リフトフレーム1aからトレイ支持機構1cが落下することを防止する。落下防止部1a2は、各トレイ支持機構1cの横方向両端部に設けられる。各落下防止部1a2は、対応するトレイ支持機構1cの横方向端部を下方から支持する。
図3では、各落下防止部1a2は、リフトフレーム1aの構成部分から昇降路7の内側へ水平横方向に張り出している。一方、落下防止部1a2に支持される、トレイ支持機構1cの被支持部1c5は、トレイ支持機構1cの構成部分から昇降路7の外側を向く水平横方向に張り出している。
【0046】
非昇降支持状態のトレイ支持機構1cとリフトフレーム1aとの相対的な鉛直方向移動を案内する案内機構18が、リフトフレーム1aとトレイ支持機構1cに設けられている。本実施形態では、案内機構18は、リフトフレーム1aに設けられた案内部1dと、トレイ支持機構1cに設けられた被案内部1c6とを有する。案内部1dは、リフトフレーム1aに対するトレイ支持機構1cの鉛直方向移動を案内する。案内部1dは、各トレイ支持機構1cの横方向両端部に設けられる。各案内部1dは、トレイ支持機構1cの横方向端部に設けられた被案内部1c6(
図2と
図3では、ローラ1c6)の相対的な鉛直方向移動を案内する。
図3では、案内部1dは、鉛直方向に延び、水平軸まわりに回転自在な1対のローラ1c6に挟まれている。
図3では、各案内部1dは、落下防止部1a2よりも上方に位置する。
【0047】
上述のようにリフトフレーム1aに対して昇降可能なトレイ支持機構1cは、上述の落下防止部1a2によりリフトフレーム1aから落下しないようになっている。したがって、トレイ支持機構1cは、落下防止部1a2により下方から支持される位置よりも上方側の設定範囲内で、リフトフレーム1aに対し昇降可能になっている。この設定範囲にわたって、案内部1dは鉛直方向に延びている。
【0048】
本実施形態によると、各落下防止部1a2と各案内部1dは、リフトフレーム1aの昇降を案内するガイドレール23の近傍に位置する。
【0049】
なお、トレイ支持機構1cに設けられたローラ駆動装置1c3や駆動装置16や後述の駆動装置29cは、電力により作動させられてよい。この場合、トレイ支持機構1cへの電力供給は、例えば、次のように行われてよい。電力供給線の先端側部分をトレイ支持機構1cに取り付け、昇降支持状態のトレイ支持機構1cの昇降に応じて、フォーク式駐車装置10の最上階から下方へ電力供給線を昇降路7において下方へ巻き出し、または、この電力供給線を最上階側へ巻き上げる。このような電力供給線を通して、ローラ駆動装置1c3や駆動装置16や後述の駆動装置29cに電力を供給する。
【0050】
フォーク式駐車装置10は、以下で説明するように、リフト1の動作を制御するとともに、横行フォークトレイ5の横行を制御する制御装置30(
図1を参照)を備える。
【0051】
次に、フォーク式駐車装置10の入庫方法について説明する。
【0052】
本実施形態では、この入庫方法は、フォーク式駐車装置10に設けられた制御装置30により実行される。
【0053】
(入庫時)
制御装置30は、入出庫階から駐車階へ車両を移動させる旨の指令信号を受けると、フォーク式駐車装置10の各部に次の動作(1)〜(5)を実行させる制御を行う。この指令信号は、例えば、入出庫階においてリフト側フォーク1b上に車両が乗り込んだ後、適宜の入力装置を人が操作することにより生成され、制御装置30に入力される。
【0054】
(1)入出庫階で車両が積載されたリフト側フォーク1bを、リフトフレーム1aの昇降により、昇降支持状態のトレイ支持機構1cと共に鉛直方向に移動させて、対象の駐車階において、係止位置にある被係止部材1c4を係止部12に係止させて、トレイ支持機構1cを昇降支持状態から非昇降支持状態にする。
【0055】
この動作(1)において、対象の駐車階と入出庫階との間に別の駐車階が存在する場合には、トレイ支持機構1cが落下防止部1a2に支持された昇降支持状態で、かつ、被係止部材1c4を非係止位置にさせた状態で、対象の駐車階の係止部12よりも被係止部材1c4が少しだけ上方に位置するまで、リフトフレーム1aを上昇または下降させる。この状態を
図4(A)に示す。次いで、被係止部材1c4を係止位置に位置させて、リフトフレーム1aを下降させることにより、被係止部材1c4を、対象の駐車階の係止部12に係止させる。これにより、トレイ支持機構1cを昇降支持状態から非昇降支持状態にする。この状態を
図4(B)に示す。なお、好ましい例では、対象の駐車階は、車両が格納されていない駐車階のうち、入出庫階に最も近い駐車階である。
【0056】
このような動作(1)を実行するため、制御装置30は、駆動装置16を制御することを介して、被係止部材1c4を上述のように動作させ、昇降駆動装置27を制御することを介して、リフトフレーム1aを上述のように動作させる。
【0057】
(2)対象の駐車階のトレイ受け渡しスペース3の横行フォークトレイ5を、トレイ支持機構1cへ水平横方向に移動させる。この状態を
図5(A)に示す。
【0058】
このような動作(2)を実行するため、制御装置30は、トレイ横行装置9の駆動装置(図示せず)、または、トレイ横行装置9の駆動装置とローラ駆動装置1c3の両方を制御することを介して、横行フォークトレイ5を上述のように動作させる。
【0059】
(3)リフトフレーム1aと共にリフト側フォーク1bを、非昇降支持状態のトレイ支持機構1c上の横行フォークトレイ5の上方から下方へ下降させることにより、リフト側フォーク1b上の車両を横行フォークトレイ5上に載せ替える。この状態を
図5(B)に示す。
【0060】
このような動作(3)を実行するため、制御装置30は、昇降駆動装置27を制御することを介して、リフトフレーム1aを上述のように動作させる。
【0061】
(4)横行フォークトレイ5をトレイ受け渡しスペース3へ横行させる。この状態を
図6に示す。
【0062】
このような動作(4)を実行するため、制御装置30は、ローラ駆動装置1c3、または、トレイ横行装置9の駆動装置(図示せず)とローラ駆動装置1c3の両方を制御することを介して、横行フォークトレイ5を上述のように動作させる。
【0063】
次に、フォーク式駐車装置10の出庫方法について説明する。
【0064】
本実施形態では、この出庫方法は、制御装置30により実行される。
【0065】
(出庫時)
制御装置30は、駐車階から入出庫階へ車両を移動させる旨の指令信号を受けると、フォーク式駐車装置10の各部に次の動作(5)〜(9)を実行させる制御を行う。この指令信号は、例えば、適宜の入力装置を人が操作することにより生成され、制御装置30に入力される。
【0066】
(5)車両が積載されていないリフト側フォーク1bを、リフトフレーム1aの昇降により、トレイ支持機構1cと共に鉛直方向に移動させて、例えば指令信号によって特定される対象の駐車階において、係止位置にある被係止部材1c4を係止部12に係止させて、トレイ支持機構1cを昇降支持状態から非昇降支持状態にする。この状態を
図7(A)に示す。
【0067】
この動作(5)において、対象の駐車階と入出庫階との間に別の駐車階が存在する場合には、トレイ支持機構1cが落下防止部1a2に支持された昇降支持状態で、かつ、被係止部材1c4を非係止位置にさせた状態で、対象の駐車階の係止部12よりも被係止部材1c4が少しだけ上方に位置するまで、リフトフレーム1aを上昇または下降させる。次いで、被係止部材1c4を係止位置に位置させて、リフトフレーム1aを下降させることにより、被係止部材1c4を、対象の駐車階の係止部12に係止させる。これにより、トレイ支持機構1cを昇降支持状態から非昇降支持状態にする。
【0068】
このような動作(5)を実行するため、制御装置30は、駆動装置16を制御することを介して、被係止部材1c4の位置を上述のように制御し、昇降駆動装置27を制御することを介して、リフトフレーム1aを上述のように動作させる。
【0069】
(6)トレイ支持機構1cを非昇降支持状態に維持したまま、リフトフレーム1aを下降させることにより、リフト側フォーク1bの上面を、トレイ支持機構1cのトレイ支持面(横行ローラ1c2の上面)よりも下方へ下降させる。この状態を
図7(B)に示す。
【0070】
このような動作(6)では、制御装置30は、昇降駆動装置27を制御することを介して、リフトフレーム1aを上述のように動作させる。
【0071】
(7)対象の駐車階において、車両が積載された横行フォークトレイ5を、トレイ受け渡しスペース3からトレイ支持機構1cへ水平横方向に移動させる。この状態を
図8(A)に示す。
【0072】
このような動作(7)を実行するため、制御装置30は、トレイ横行装置9の駆動装置(図示せず)、または、トレイ横行装置9の駆動装置とローラ駆動装置1c3の両方を制御することを介して、横行フォークトレイ5を上述のように動作させる。
【0073】
(8)リフトフレーム1aと共にリフト側フォーク1bを、非昇降支持状態のトレイ支持機構1c上の横行フォークトレイ5の下方から上方へ上昇させることにより、横行フォークトレイ5上の車両をリフト側フォーク1b上に載せ替える。この状態を
図8(B)に示す。
【0074】
このような動作(8)を実行するため、制御装置30は、昇降駆動装置27を制御することを介して、リフトフレーム1aの動作を上述のように動作させる。
【0075】
(9)横行フォークトレイ5を、トレイ支持機構1cからトレイ受け渡しスペース3へ横行させて戻し、その後、リフトフレーム1aと共にリフト側フォーク1bを入出庫階へ鉛直方向に移動させる。
【0076】
この動作(9)において、横行フォークトレイ5をトレイ受け渡しスペース3へ戻し、次いで、リフトフレーム1aを上昇させてトレイ支持機構1cが昇降支持状態になったら、被係止部材1c4を非係止位置に位置させ、リフトフレーム1aを入出庫階まで上昇または下降させる。
【0077】
このような動作(9)を実行するため、制御装置30は、ローラ駆動装置1c3、または、トレイ横行装置9の駆動装置とローラ駆動装置1c3の両方を制御することを介して、横行フォークトレイ5を上述のように動作させ、昇降駆動装置27を制御することを介して、リフトフレーム1aを上述のように動作させる。
【0078】
なお、動作(9)の後、リフト側フォーク1b上の車両が、(例えば、リフト側フォーク1bから乗り出すことにより)フォーク式駐車装置10から出庫される。
【0079】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態によるフォーク式駐車装置10を説明する。第2実施形態において、以下で説明しない点は、上述した第1実施形態と同じである。
【0080】
図9は、
図3と
図6に対応する図であるが、本発明の第2実施形態によるフォーク式駐車装置10の構成を示す。
図10(A)は、
図9の部分拡大図であり、
図10(B)は、
図10(A)のB−B線断面図であり、
図10(C)は、
図10(A)のC−C線矢視図である。
【0081】
第2実施形態によると、リフト1は、リフトフレーム1aにトレイ支持機構1cを保持させる保持装置29を備える。非昇降支持状態にされたトレイ支持機構1cのトレイ支持面(横行ローラ1c2の上面)が、リフト側フォーク1bの上面(車両のタイヤが積載される面)より上方に位置することになる、トレイ支持機構1cとリフトフレーム1aとの位置関係(例えば、
図3と
図6に対応する
図9での位置関係)で、保持装置29は、リフトフレーム1aにトレイ支持機構1cを保持させることにより、この位置関係を維持する。
【0082】
第2実施形態において、入庫方法は、第1実施形態と同じであるが、出庫方法が、後述する点において第1実施形態と異なる。
【0083】
保持装置29が、リフトフレーム1aにトレイ支持機構1cを保持させる動作は、トレイ支持機構1cが係止部12により非昇降支持状態にされている時に行われる。例えば、この動作は、上述の入庫方法の動作手順において、
図6に対応する
図9の状態(または
図5(B)に対応する状態)になった時に行われてよい。なお、リフトフレーム1aにトレイ支持機構1cを保持させる時に、トレイ支持機構1cを非昇降支持状態にさせておくための係止部12を、入出庫階に設けてもよい。
【0084】
保持装置29は、リフトフレーム1aに設けられトレイ支持機構1cを保持する保持部29aと、トレイ支持機構1cに設けられ保持部29aに保持される被保持部材29bと、被保持部材29bを、保持部29aに保持される保持位置(
図10の状態)と保持部29aに保持されない非保持位置(
図11の状態)との間で駆動する駆動装置29cとを有する。
【0085】
図11(A)(B)(C)は、それぞれ、
図10(A)(B)(C)に対応するが、保持装置29がトレイ支持機構1cを保持していない状態を示す。
【0086】
保持部29aは、例えば、鉛直方向に貫通する第1の水平方向(
図9では、水平縦方向)に延びる横長穴29a1を有する。この場合、被保持部材29bは、鉛直方向に横長穴29a1と整合する位置に設けられており、鉛直方向を向く回転軸C1まわりに駆動装置29cにより回転駆動されて、保持位置と非保持位置との間で駆動される。被保持部材29bは、保持位置にある状態では、鉛直方向に横長穴29a1を通過できず保持部29aに保持され、非保持位置にある状態では、鉛直方向に横長穴29a1を通過でき保持部29aに保持されない。
【0087】
この例では、被保持部材29bを保持位置側に向けて押す弾性力が、被保持部材29bに作用している。したがって、駆動装置29cが作動していない状態では、被保持部材29bは、上述の弾性力により非保持位置に位置させられている(
図11の状態)。
トレイ支持機構1cには、駆動装置29cが設けられている。駆動装置29cは、作動すると、上述の弾性力に抗して被保持部材29bを保持位置まで移動させ、トレイ支持機構1cを保持位置に維持する(
図10の状態)。
【0088】
上述のように弾性力を付与する構造と駆動装置29cの例を、
図10と
図11に基づいて説明する。ただし、駆動装置29cは、被保持部材29bを、保持位置と非保持位置との間で動作させるものであれば、
図9〜
図11の構成に限定されない。
【0089】
上述の弾性力を付与するために、トレイ支持機構1cには、第1および第2のバネ支持部材31,33とコイルバネ35とワイヤ37とブラケット39が設けられる。第1のバネ支持部材31は、トレイ支持機構1cに固定されている。コイルバネ35の一端部は、第1のバネ支持部材31に固定され、コイルバネ35の他端部は、第2のバネ支持部材33に固定されている。第2のバネ支持部材33は、コイルバネ35の圧縮量に応じて第1のバネ支持部材31に対し移動可能である。第2のバネ支持部材33とブラケット39は、ワイヤ37により互いに連結されている。ブラケット39は、被保持部材29bに固定されている。ワイヤ37の一端は第2のバネ支持部材33に結合されている。ワイヤ37は、その一端から延びて、コイルバネ35の中心部を貫通し、さらに、第1のバネ支持部材31を貫通し、その他端がブラケット39に結合されている。
【0090】
駆動装置29cは、伸縮シリンダ装置である。伸縮シリンダ装置29cのピストンの先端部とブラケット39は、ワイヤ41により互いに連結されている。したがって、被保持部材29bが非保持位置にある状態(
図11の状態)から、伸縮シリンダ装置29cが作動すると、伸縮シリンダ装置29cのピストンが前進した状態から後退する。これにより、伸縮シリンダ装置29cが収縮すると、圧縮状態のコイルバネ35の弾性力に抗して、ワイヤ41を介して、ブラケット39を第1のバネ支持部材31と離れる方向に移動させる。その結果、被保持部材29bは、非保持位置から保持位置へ動作する。なお、好ましくは、ワイヤ41は、トレイ支持機構1cに固定されたチューブ状部材(図示せず)の内部に配置されて、チューブ状部材に沿ってチューブ状部材に対し移動可能である。
【0091】
なお、被保持部材29bは、
図9では、各トレイ支持機構1cの横方向の各端部に設けられている。この場合、
図10と
図11に示すように、複数の被保持部材29bに対して、1組の駆動装置29cとワイヤ41が設けられていてもよいし、各被保持部材29bに対して、1組の駆動装置29cとワイヤ41が設けられていてもよい。
【0092】
次に、第2実施形態によるフォーク式駐車装置10の出庫方法について説明する。
【0093】
リフト1が、上述の保持装置29を備える場合には、上記(5)の動作を開始する前に、制御装置30は、保持装置29(駆動装置29c)を制御することにより、リフト側フォーク1bの下方に位置するトレイ支持機構1cを保持装置29によりリフトフレーム1aに保持させる。この状態で、制御装置30は、フォーク式駐車装置10の各部に上記(5)の動作を実行させる。
【0094】
制御装置30は、上記(5)の動作を実行させた後、上記(6)の動作を行うことなく、上記(7)〜(9)の動作を実行させる。
ただし、上記(5)の動作後、上記(8)の動作の開始前までに、制御装置30は、保持装置29(駆動装置29c)を制御することにより、被保持部材29bを、保持位置から非保持位置へ動作させておく。
【0095】
第2実施形態によると、上記(6)の動作を省略できるので、出庫に要する時間を短くできる。
【0096】
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下の変更例1、2の一方または両方を採用してもよい。この場合、以下で説明しない点は、上述と同じである。
【0097】
(変更例1)
上述では、トレイ受け渡しスペース3は、車両が格納される駐車棚であったが、本発明は、これに限定されない。例えば、入庫時に、いずれかの駐車階で、非昇降支持状態のトレイ支持機構1cからトレイ受け渡しスペース3へ、車両が積載された横行フォークトレイ5が渡された後、この横行フォークトレイ5は、この駐車階における駐車スペースへ移動させられてもよい。出庫時は、この駐車スペースからこの横行フォークトレイ5が、トレイ受け渡しスペース3へ移動させられ、トレイ受け渡しスペース3から非昇降支持状態のトレイ支持機構1cへ移動させられる。
【0098】
(変更例2)
入出庫階の下方に複数の駐車階が存在していてもよいし、入出庫階の上方と下方の両方に駐車階が存在していてもよい。また、入出庫階が地上階でなくてもよい。