(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コンピュータにより実行される前記並べるステップが、前記メディア要素の少なくとも1つのセグメントを前記パフォーマンス・メタデータに基づいて指定するステップを含む請求項2に記載の方法。
データ処理システムがパフォーマンス・メタデータに基づいてメディア要素を選択する方法を実行する際の実行命令を記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 前記方法は、
それぞれにパフォーマンス目標がある複数の活動インターバルを含んだ運動活動プロファイルを指定するユーザ入力を受け取るステップと、
メディア要素の集合に関連するパフォーマンス・メタデータにアクセスするステップであって、前記パフォーマンス・メタデータは、複数のユーザのトレーニング成果をあらわす集団的パフォーマンス・メタデータであり、前記パフォーマンス・メタデータは、前記複数のユーザが前記メディア要素に応じて前記運動活動プロファイルにおける活動インターバルのパフォーマンス目標を越えたか又は達しなかったかどうかをあらわすパフォーマンス値を、前記集合内の各メディア要素のために含む当該ステップと、
前記メディア要素の前記パフォーマンス値が、前記指定された運動活動プロファイルにおける前記活動インターバルのパフォーマンス目標に対応するような順序に前記メディア要素の集合を並べるステップと、
前記並べた順序の前記メディア要素を提供するステップと、
を含む、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
前記並べるステップが、前記メディア要素の少なくとも1つのセグメントを前記パフォーマンス・メタデータに基づいて指定するステップを含む請求項5に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
前記提供するステップが、前記第2の順序の前記メディア要素の第2の集合のうちの2つのメディア要素間でクロスフェードするステップを含む請求項10に記載の方法。
前記コンピュータにより実行される前記提供するステップが、ビートマッチングアルゴリズムを使用して、前記第2の順序の前記メディア要素の第2の集合のうちの2つのメディア要素のタイミングを一致させるステップを含む請求項10に記載の方法。
前記提供するステップが、前記第2の順序の前記メディア要素の第2の集合のうちの2つのメディア要素間でクロスフェードするステップを含む請求項17に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
前記提供するステップが、ビートマッチングアルゴリズムを使用して、前記第2の順序の前記メディア要素の第2の集合のうちの2つのメディア要素のタイミングを一致させるステップを含む請求項17に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、メディア要素に関連するパフォーマンス・メタデータを作成するためのシステム及び方法に関する。電子装置は、特定のメディア要素を再生しながらユーザのトレーニング成果をモニタすることができる。メディア要素は、楽曲、音楽ビデオ、又は他のいずれかの適当な録音物及び/又は録画物を含むことができる。例えば、電子装置は、楽曲を再生しながらユーザのトレーニング成果をモニタし、この楽曲に関連するパフォーマンス・メタデータを作成することができる。
【0011】
トレーニング成果は、ユーザの(ペース又は速度などの)運動速度を含むことができる。例えば、装置は、ユーザの運動速度を測定するためのセンサ(動作検知要素又は位置決め回路など)を含むことができ、又はこれを装置と組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、トレーニング成果が、ユーザの(心拍数などの)1又はそれ以上の生理的測定基準を含むことができる。例えば、装置は、ユーザの1又はそれ以上の生理的測定基準を測定するための生理的センサ(心拍センサ、パルス波形センサ、呼吸センサ、電気皮膚反応センサ、温度センサなど)を含むことができ、又はこれに結合することができる。いくつかの実施形態では、装置が、ユーザの運動速度を測定するための外部装置又はセンサ、或いはユーザの1又はそれ以上の生理的測定基準を測定するための装置又はセンサと通信するための通信回路を含むことができる。
【0012】
電子装置は、ユーザのトレーニング成果に基づいて、メディア要素に関連する新たなパフォーマンス・メタデータを作成し、又は既存のパフォーマンス・メタデータを修正することができる。例えば、装置は、メディア要素に関連する既存のパフォーマンス・メタデータがない場合、メディア要素に関連する新たなパフォーマンス・メタデータを作成することができる。装置は、メディア要素に関連する既存のパフォーマンス・メタデータがある場合、ユーザのトレーニングをモニタすることから得られるあらゆる新たな情報を組み入れるように既存のパフォーマンス・メタデータを修正することができる。
【0013】
図1は、本発明の1つの実施形態による、パフォーマンス・メタデータを作成するための例示的な電子装置の概略図である。電子装置100は、制御回路102、記憶装置104、メモリ106、入力/出力回路108、動作検知要素110、位置決め回路112、生理的検知要素114、及び通信回路116を含むことができる。いくつかの実施形態では、電子装置100の構成要素の1又はそれ以上を組み合わせ、又は省くことができる。例えば、記憶装置104とメモリ106を組み合わせて、データを記憶するための単一の機構にすることができる。いくつかの実施形態では、電子装置100が、電源(バッテリ又は動力など)、ディスプレイ、バス、又は入力機構などの、
図1に示す要素に組み合わされない又は含まれない他の要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、電子装置100が、
図1に示す構成要素の例を複数含むことができるが、簡単にするために、
図1には各構成要素を1つしか示していない。
【0014】
電子装置100は、メディア要素を提供できるあらゆる適当な種類の電子装置を含むことができる。例えば、電子装置100は、カリフォルニア州クパチーノのApple社が提供するiPod(登録商標)、携帯電話、パーソナル電子メール又はメッセージング装置(Blackberry(登録商標)又はSidekick(登録商標)など)、Apple社から提供されるiPhone(登録商標)、ポケットサイズパーソナルコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、サイクロコンピュータ、音楽レコーダ、ビデオレコーダ、カメラ、及び他のいずれかの適当な電子装置などのメディアプレーヤを含むことができる。電子装置100は、単一の機能を実行できる場合もあれば(音楽再生専用装置など)、複数の機能を実行できる場合もある(音楽を再生し、ビデオを表示し、画像を記憶し、通話を送受信する装置など)。
【0015】
制御回路102は、電子装置100の種類の電子装置の動作及び能力を制御するあらゆる処理回路又はプロセッサを含むことができる。組み合わせ可能な記憶装置104及びメモリ106は、例えば、電子装置100の種類の電子装置で使用する1又はそれ以上の記憶メディア又はメモリを含むことができる。詳細には、記憶装置104及びメモリ106は、メディア要素の再生中に生理的測定基準であるユーザの運動速度を表す情報などのパフォーマンス・メタデータに関する情報を記憶することができる。その後、メディア要素全体、又はメディア要素のセグメントを再生し終えた後に、この記憶した情報を使用してパフォーマンス・メタデータを作成することができる。いくつかの実施形態では、記憶装置104及びメモリ106が、装置100のユーザのみに関するパフォーマンス・メタデータを記憶することができる。いくつかの実施形態では、記憶装置104及びメモリ106が、複数のユーザ(装置100のユーザ及び装置100と同様の装置を有する他のユーザなど)に関する集団的パフォーマンス・メタデータを記憶することができる。いくつかの実施形態では、記憶装置104及びメモリ106が、記憶したパフォーマンス・メタデータに関連するメディア要素を記憶することもできる。入力/出力回路108は、例えば、電子装置100の種類の電子装置に特有のいずれかの態様で、アナログ信号及びその他の信号をデジタルデータに変換(必要であれば符号化/復号)することができる。電子装置100は、ユーザが入力/出力回路108に入力を行えるようにするためのあらゆる適当な機構又は構成要素、及びユーザに出力を行うためのあらゆる適当な回路(音声出力回路又はディスプレイ回路など)を含むことができる。
【0016】
動作検知要素110は、電子装置100の動きを検知することができる。いくつかの実施形態では、動作検知要素110が、3次元(すなわち、x又は左/右方向、y又は上/下方向、及びz又は前/後方向)の線形加速度を検出する1又はそれ以上の3軸加速動作検知要素(加速度計など)を含むことができる。別の例として、動作検知要素110は、x又は左/右方向及びy又は上/下方向(又は他のいずれかの方向の対)の各々のみに沿った線形加速度を検出できる1又はそれ以上の2軸加速動作検知要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、動作検知要素110が、シリコン微小機械MEMS(微小電気機械システム)技術、圧電型加速度計、圧抵抗型加速度計、又はその他のいずれかの適当な加速度計に基づく静電容量(静電容量結合)加速度計を含むことができる。
【0017】
いくつかの実施形態では、動作検知要素110が、回転、回転動作、角度変位、傾き、位置、向き、(アーチ形などの)非線形経路に沿った動作、又は他のいずれかの非線形的動作を直接検出することができる。例えば、動作検知要素110が線形動作検知要素である場合、追加処理を使用して非線形動作の一部又は全部を間接的に検出することができる。例えば、動作検知要素110は、動作検知要素の線形出力を重力ベクトル(すなわち静的加速)と比較することにより、電子装置100のy軸に対する傾きを計算することができる。いくつかの実施形態では、これに代えて又はこれ加えて、動作検知要素110が、回転動作を直接検出するための1又はそれ以上のジャイロ運動検知要素又はジャイロスコープを含むことができる。例えば、動作検知要素110は、回転要素又は振動要素を含むことができる。別の例として、動作検知要素110は、装置の磁北極に対する向きを検出するマグノメータを含むことができる。電子装置は、マグノメータの出力の変化をモニタして装置の回転を検出することができる。
【0018】
電子装置100は、電子装置100の現在の位置を特定するための位置決め回路112を含むことができ、比較的速い速度を含むあらゆる適当な速度で現在位置を更新して、移動速度及び移動距離を推定することができる。いくつかの実施形態では、位置決め回路112が、装置の地理的座標(すなわち地理的位置)を戻すGPSアプリケーション機能呼び出しにアクセスするための全地球測位システム(「GPS」)受信機を含むことができる。地理的座標は、あらゆる適当な三辺測量又は三角測量技術から、基本的に、代替的に、又は追加的に導き出すことができる。例えば、装置は、装置に関連するネットワーク信号(携帯電話ネットワーク信号など)の様々な測定結果(信号対雑音比(「SNR」)又は信号強度など)を使用して、装置の位置を特定することができる。例えば、電子装置に統合又は接続される無線周波数(「RF」)三角測量検出器又はセンサが、装置の近似位置を特定することができる。装置の近似位置は、(1)1又はそれ以上のセルラータワーへの/からの信号の進入角、(2)信号が1又はそれ以上のセルラータワー又はユーザ装置に到達する時間、(3)信号が1又はそれ以上のタワー又はユーザ装置に達したときの信号強度、又はこれらの測定結果のいずれかの組み合わせなどの、装置の固有のネットワーク信号の様々な測定結果に基づいて特定することができる。他の形式の無線支援GPS(本明細書では、拡張GPS又はA−GPSと呼ぶことがある)を使用して、電子装置100の現在の位置を特定することもできる。これの代わりに又はこれに加えて、位置決め回路112は、範囲内の無線ネットワーク又はアクセスポイント、或いは装置が現在接続されている無線ネットワーク又はアクセスポイントに基づいて装置の位置を特定することができる。例えば、無線ネットワークの範囲は有限であるため、装置の範囲内のネットワークは、装置が無線ネットワークに近い地理的位置に位置することを示すことができる。
【0019】
生理的検知要素114は、ユーザの1又はそれ以上の生理的測定基準を検出することができる。例えば、生理的検知要素114は、装置100を操作するユーザの1又はそれ以上の生理的測定基準を検知することができる。生理的検知要素114は、ユーザの心拍数、パルス波形、呼吸数、血中酸素含有率、電気皮膚反応、温度、熱流束、その他のいずれかの適当な生理的測定基準、又はこれらのいずれかの組み合わせを検出するセンサを含むことができる。例えば、生理的検知要素114は、心拍数センサ、パルス波形センサ、呼吸センサ、電気皮膚反応センサ、温度センサ(赤外線光検出器など)、光学センサ(可視又は赤外線光源及び光検出器)、その他のいずれかの適当な生理的センサ、又はこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、生理的検知要素114が、ユーザの身体に電気的に結合するための1又はそれ以上の電気接点を含むことができる。このようなセンサを外部環境にさらし、又は、電気、光学、及び/又は熱伝導材料の下に配置して、これらの材料を通じて接点が生理的信号を取得できるようにすることができる。電子装置を使用して生理的測定基準を検出するのに適した構成要素のより詳細な説明を、2007年3月27日に出願された「成果測定基準を追跡するための統合センサ」という名称の米国特許出願第11/729,075号に見出すことができ、該特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0020】
通信回路116は、通信ネットワークに接続して、装置100から他の装置への(音声又はデータなどの)通信をこの通信ネットワーク内で送信するあらゆる適当な通信回路を含むことができる。通信回路116は、例えば、Wi−Fi(802.11プロトコルなど)、Bluetooth(登録商標)、無線周波数システム(900MHz、1.4GHz、及び5.6GHz通信システムなど)、セルラーネットワーク(GSM(登録商標)、AMPS、GPRS、CDMA、EV−DO、EDGE、3GSM、DECT、IS−136/TDMA、iDen、LTE又は他のいずれかの適当なセルラーネットワーク又はプロトコルなど)、赤外線、TCP/IP(TCP/IP層の各々で使用されるプロトコルのいずれか)、HTTP、BitTorrent、FTP、RTP、RTSP、SSH、ボイスオーバーIP(VOIP)、その他のいずれかの通信プロトコル、又はこれらのいずれかの組み合わせなどのあらゆる適当な通信プロトコルを使用して通信ネットワークにインターフェイス接続することができる。いくつかの実施形態では、通信回路116が、電子装置100に有線通信経路を提供することができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、通信回路116が、電子装置100を、ユーザの運動速度を測定するための外部装置又はセンサにインターフェイス接続することができる。例えば、通信回路116は、電子装置100を、ユーザの身体又は衣服に取り付けられた又は組み込まれた動きセンサ(カリフォルニア州クパチーノのApple社及びオレゴン州ビーバートンのNike社が販売するNike+iPodスポーツキットのセンサと同様の動きセンサ)に接続することができる。別の例では、通信回路116が、装置100を運動器具(トレッドミル又は楕円運動器具)に接続してユーザの運動速度を求めることができる。電子装置と通信するのに適した運動器具の詳細な説明を、2008年9月26日に出願された「ポータブルメディア装置とスポーツ器具のインターフェイス接続」という名称の米国特許出願第12/238,436号に見出すことができ、該特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0022】
いくつかの実施形態では、通信回路116が、電子装置100を、ユーザの1又はそれ以上の生理的測定基準を測定するための外部装置又はセンサに接続することができる。例えば、通信回路116は、電子装置100を、ユーザの身体又は衣服に取り付けられた又は組み込まれた生理的センサ(デラウェア州ウィルミントンのTextronics社製のNuMetrexシリーズの衣服と同様の一体型心拍数センサを備えた衣服)に接続することができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、通信回路116が、電子装置100を、データ転送のための、装置、ソフトウェア又はファームウェアの更新を同期化(すなわち「同調」)させるための、遠隔ソースに成果情報を提供するための(遠隔サーバにトレーニングパフォーマンス・メタデータを提供するためなどの)、又は電子装置100をホスト装置に結合することを必要とする他のいずれかの適当な動作を行うためのホスト装置(ホストコンピュータなど)に接続することができる。ホスト装置をサーバとして使用して、(複数のホスト装置の各々が、電子装置100に記憶されたデータのバックアップとして機能するように)複数の電子装置100を単一のホスト装置に結合し、これの代わりに又はこれに加えて、電子装置100を複数のホスト装置に結合することができる。
【0024】
集団的パフォーマンス・メタデータは、複数のユーザ装置(装置100の複数回の反復など)により作成されたパフォーマンス・メタデータに基づくことができる。いくつかの実施形態では、集団的パフォーマンス・メタデータのマスター版を中央システム又はサーバに記憶することができる。
図2は、本発明の1つの実施形態による、集団的パフォーマンス・メタデータを作成するためのシステム200の概略図である。システム200は、サーバ210及び電子装置220〜224を含むことができる。電子装置220〜224は、トレーニングパフォーマンス・メタデータを作成するためのあらゆる適当な装置を含むことができる(装置100などを参照)。サーバ210は、電子装置220〜224と通信するためのあらゆる適当な装置又はコンピュータを含むことができる。例えば、サーバ210は、電子装置220〜224と通信してこれらの電子装置から受け取ったデータを記憶するためのインターネットサーバを含むことができる。サーバ210及び電子装置220〜224は、あらゆる適当な通信プロトコルを使用してともに通信することができる。例えば、サーバ210及び装置220〜224は、装置220〜224の各々の通信回路がサポートするあらゆるプロトコルを使用して通信することができる(装置100の通信回路116などを参照)。サーバ210及び/又は装置220〜224は、例えば、Wi−Fi(802.11プロトコルなど)、Bluetooth(登録商標)、無線周波数システム(900MHz、1.4GHz、及び5.6GHz通信システムなど)、セルラーネットワーク(GSM、AMPS、GPRS、CDMA、EV−DO、EDGE、3GSM、DECT、IS−136/TDMA、iDen、LTE又は他のいずれかの適当なセルラーネットワーク又はプロトコルなど)、赤外線、TCP/IP(TCP/IP層の各々で使用されるプロトコルのいずれか)、HTTP、BitTorrent、FTP、RTP、RTSP、SSH、ボイスオーバーIP(VOIP)、その他のいずれかの通信プロトコル、又はこれらのいずれかの組み合わせなどのプロトコルを使用して通信することができる。
【0025】
サーバ210は、制御回路212、記憶装置214、メモリ216、及び通信回路218を含むことができ、これらはそれぞれ、装置100の制御回路102、記憶装置104、メモリ106、及び通信回路116と実質的に同様のものとすることができる。従って、装置100についての前述の説明をサーバ210に適用することができる。制御回路212は、サーバ210の動作及び能力を制御できるあらゆる適当な処理回路又はプロセッサを含むことができる。通信回路218は、通信ネットワークに接続し、(音声又はデータなどの)通信を装置220〜224へ送信し、装置220〜224から(音声又はデータなどの)通信を受け取るあらゆる適当な通信回路を含むことができる。通信回路218は、あらゆる適当な通信プロトコルをサポートすることができ、この結果、サーバ210は、前述したようにあらゆる適当な通信プロトコルを使用して通信できるようになる。
【0026】
サーバ210は、装置220〜224から受け取ったデータを記憶するための記憶装置214及び/又はメモリ216を含むことができる。組み合わせ可能な記憶装置214及びメモリ216は、例えば、サーバ210の種類のサーバで使用する1又はそれ以上の記憶メディア又はメモリを含むことができる。詳細には、記憶装置214及びメモリ216は、装置220〜224のユーザに関する集団的パフォーマンス・メタデータを記憶することができる。いくつかの実施形態では、記憶装置214及びメモリ216が、記憶したパフォーマンス・メタデータに関連するメディア要素を記憶することもできる。
【0027】
いくつかの実施形態では、電子装置又はサーバが、集団的パフォーマンス・メタデータのマスター版を記憶することができる。この集団的パフォーマンス・メタデータのマスター版を使用して、集団的パフォーマンス・メタデータの作成及び配布を複数の電子装置間で調整することができる。例えば、サーバ210は、装置220〜224から受け取ったパフォーマンス・メタデータに基づく集団的パフォーマンス・メタデータのマスター版を記憶することができる。装置220〜224の各々は、パフォーマンス・メタデータをサーバ210へ送信することができ、次にサーバ210は、各装置から受け取ったメタデータに基づいて集団的パフォーマンス・メタデータを更新することができる。例えば、装置220〜224の各々は、装置がサーバ210に同期したときにサーバ210へパフォーマンス・メタデータを送信することができる。いくつかの実施形態では、サーバ210が、新たなパフォーマンス・メタデータを受け取るたびに集団的メタデータのマスター版を更新することができる。例えば、サーバ210は、(装置のユーザのトレーニング成果などに基づいて)装置220〜224の1つから新たなパフォーマンス・メタデータを受け取った場合に集団的メタデータを更新することができる。いくつかの実施形態では、サーバ210が、全ての受け取ったパフォーマンス・メタデータを一時的に記憶し、その後この受け取ったメタデータを全て組み入れるように集団的メタデータを定期的に更新することができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、装置220〜224の1又はそれ以上が、集団的パフォーマンス・メタデータのローカル版を記憶することができる。例えば、装置220〜224の1又はそれ以上が、集団的パフォーマンス・メタデータのローカル版を記憶して、各装置が、このメタデータに基づいてメディア要素を選択できるようにすることができる(
図7に示す処理700などを参照)。装置に記憶された集団的パフォーマンス・メタデータは、サーバ又は別の電子装置から受け取ることができる。例えば、サーバ210は、集団的パフォーマンス・メタデータを装置220〜224の1又はそれ以上へ送信することができ、装置は、集団的メタデータのローカル版を記憶装置又はメモリ(記憶装置104及びメモリ106などを参照)に記憶することができる。いくつかの実施形態では、サーバ210が、装置220〜224の1又はそれ以上に集団的パフォーマンス・メタデータを定期的に再送信して、装置220〜224に記憶された集団的パフォーマンス・メタデータのバージョンが古過ぎることのないようにすることができる。例えば、サーバ210は、装置がサーバ210に同期するたびに、この装置へ新たな集団的パフォーマンス・メタデータを送信することができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、サーバ又は電子装置が、装置の1又はそれ以上に集団的パフォーマンス・メタデータをストリーミングすることができ、装置は、ローカル版を記憶する必要がない。例えば、サーバ210は、装置220〜224の1又はそれ以上に集団的パフォーマンス・メタデータをストリーミングして、装置がこのメタデータに基づいてメディア要素を選択できるようにすることができる(
図7に示す処理700などを参照)。しかしながら、装置に集団的パフォーマンス・メタデータをストリーミングする実施形態では、装置は、ストリーミングメタデータに基づいてメディア要素を選択するためにサーバ又はその他の装置と通信する必要はない。
【0030】
図2に示す実施形態は、サーバ210と結合する、及び互いに結合する電子装置220〜224を含むが、いくつかの実施形態では、装置220〜224の各々が、(パーソナルコンピュータなどの)ホスト装置を使用してサーバ210と、及び互いに結合できると理解されたい。このような実施形態では、装置を常にホスト装置に結合できるわけではなく、従って集団的パフォーマンス・メタデータのマスター版を記憶するサーバ又はその他の装置と常に通信できるわけではないので、集団的パフォーマンス・メタデータのローカル版を提供することが有利となり得る。
【0031】
さらに、
図2に示す実施形態はサーバ210を含むが、いくつかの実施形態では、電子装置220〜224が、サーバを使用せずに互いに通信できると理解されたい。例えば、装置220〜224は、サーバを必要としないピアツーピアネットワークを形成することができる。いくつかの実施形態では、集団的パフォーマンス・メタデータの包括版すなわちマスター版を、サーバではなく装置220〜224の1又はそれ以上に記憶することができる。
【0032】
図3は、本発明の1つの実施形態による、パフォーマンス・メタデータを作成するための例示的な処理300のフロー図である。処理300は、単一の装置(装置100又は装置220〜224の1つなど)、複数の装置(装置220〜224のうちの2つなど)、サーバ及び装置(サーバ210及び装置220〜224の1つなど)、或いはサーバと装置のあらゆる適当な組み合わせによって行うことができる。処理300は、ブロック310から開始することができる。
【0033】
ブロック310において、メディア要素を提供することができる。メディア要素は、あらゆる適当な装置(装置100又は装置220〜224などを参照)によって提供することができる。前述したように、メディア要素は、楽曲、音楽ビデオ、又はその他のいずれかの適当な録音物及び/又は録画物を含むことができる。例えば、装置は、この装置のユーザに楽曲を提供することができる。メディア要素は、装置の入力/出力回路(装置100の入力/出力回路108などを参照)を通じて提供することができる。例えば、メディア要素は、装置に組み込まれた1又はそれ以上のスピーカ、装置に結合された1又はそれ以上のスピーカ、装置に結合されたヘッドホン、装置に組み込まれたディスプレイ、装置に結合された1又はそれ以上のディスプレイ、その他のいずれかの適当な入力/出力回路、或いはこれらのいずれかの組み合わせを通じて提供することができる。
【0034】
ブロック320において、メディア要素を提供している間のユーザのトレーニング成果をモニタすることができる。トレーニング成果は、あらゆる適当な装置(装置100又は装置220〜224などを参照)によってモニタすることができる。前述したように、ユーザのトレーニング成果は、運動速度(ペース又は速度など)、ユーザの1又はそれ以上の生理的測定基準(心拍数、パルス波形、呼吸数、血中酸素含有率、電気皮膚反応、温度、又は熱流束など)、ユーザのトレーニング成果の他のいずれかの適当な尺度、又はこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。装置に組み込まれているか又は装置に結合されているかに関わらず、あらゆる適当なセンサを使用して、ブロック320においてトレーニング成果を測定することができる(装置100の動作検知要素110、位置決め回路112、及び生理的検知要素114などを参照)。いくつかの実施形態では、ブロック320において、装置が、動作検知要素(装置100の構成要素110など)を使用してユーザのペースを測定することができる。いくつかの実施形態では、装置が、メディア要素を提供している間のトレーニング成果に関する情報を一時的に記憶することができる。例えば、装置は、メディア要素を提供していた間に定期的な間隔で取得したトレーニング成果の測定結果を一時的に記憶することができる。
【0035】
ブロック330において、ユーザのトレーニング成果に基づいて、メディア要素に関連するパフォーマンス・メタデータを作成することができる。パフォーマンス・メタデータは、あらゆる適当な装置(装置100又は装置220〜224などを参照)によって作成することができる。ブロック330では、メディア要素を提供していた間のユーザのトレーニング成果を表すパフォーマンス・メタデータを作成することができる。従って、パフォーマンス・メタデータは、提供したメディア要素がユーザのトレーニング(ユーザの反応など)に与える効果を表すことができる。パフォーマンス・メタデータは、ユーザのトレーニング成果の測定結果を表すあらゆる適当なデータを含むことができる。例えば、パフォーマンス・メタデータは、ユーザのペース(距離当たりの時間など)、スピード(時間当たりの距離など)、心拍数、パルス波形、呼吸数、血中酸素含有率、電気皮膚反応、温度、又は熱流束、ユーザのトレーニング成果の他のいずれかの適当な尺度、又はこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、運動計画(運動活動プロファイルなど)に少なくとも部分的に基づくことができる。例えば、ユーザは、(ファルトレクインターバル又は高負荷インターバルなどの)特定の種類の運動計画に従ってトレーニングすることができ、装置は、ユーザのトレーニング成果及び運動計画の種類の両方に基づいてパフォーマンス・メタデータを作成することができる。このような実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、特定の種類の運動計画に対してメディア要素が効果的であるかどうかを表すことができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、(目標ランニングペース又は目標心拍数などの)1又はそれ以上の目標を含む運動計画に少なくとも部分的に基づくことができる。例えば、ユーザは、目標を含む運動計画に従ってトレーニングすることができ、装置は、この目標に関するユーザのトレーニング成果に基づいてパフォーマンス・メタデータを作成することができる。このような実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、ユーザが運動計画に関する目標を達成する支援を行う上でメディア要素が効果的であるかどうかを表すことができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、運動計画が複数の段階を含むことができ、パフォーマンス・メタデータは、この運動計画の段階に少なくとも部分的に基づくことができる。例えば、運動計画は、ウォームアップ段階、クールダウン段階、高負荷段階、回復段階、その他のいずれかの適当な種類の段階、又はこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、関連するメディア要素を提供している最中の運動計画の段階に少なくとも部分的に基づくことができる。例えば、パフォーマンス・メタデータは、関連するメディア要素を運動計画の特定の段階中に提供したときのユーザのトレーニング成果に基づくことができる。従って、パフォーマンス・メタデータは、運動計画の特定の段階でメディア要素が効果的であるかどうかを表すことができる。例えば、パフォーマンス・メタデータは、ウォームアップ段階、クールダウン段階、又は運動計画の他のいずれかの段階にメディア要素が効果的であるかどうかを表すことができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、メディア要素を提供していた間のユーザの平均トレーニング成果に基づくことができる。例えば、ブロック330において作成されるパフォーマンス・メタデータは、メディア要素を提供していた間に行われた複数のトレーニング成果の測定結果の平均に基づくことができる。いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、メディア要素の様々なセグメントに関連する複数のトレーニング成果の測定結果を含むことができる。例えば、ブロック330において作成されるパフォーマンス・メタデータは、(各5秒のセグメントなどの)メディア要素のセグメントごとの異なるトレーニング成果の測定結果を含むことができる。
【0040】
ブロック340において、パフォーマンス・メタデータを、メディア要素に関連する集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせることができる。パフォーマンス・メタデータは、あらゆる適当な装置(装置100又は装置220〜224などを参照)によって、集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせることができる。前述したように、集団的パフォーマンス・メタデータは、メディア要素に反応した他のユーザのトレーニング成果(他のユーザがメディア要素にどのように反応したかなど)を表すことができる。パフォーマンス・メタデータと集団的パフォーマンス・メタデータとを組み合わせることで、ブロック320において行うモニタリングも表す新たな集団的パフォーマンス・メタデータを作成することができる。
【0041】
いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータを、同様のユーザのトレーニング成果に基づく集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせることができる。例えば、異なる種類のユーザには異なる集団的パフォーマンス・メタデータセットが存在することができ、ユーザのトレーニング成果を表すパフォーマンス・メタデータを、同様の種類の他のユーザのトレーニングを表す集団的パフォーマンス・メタデータのみと組み合わせることができる。例えば、トレーニング経験、平均トレーニング成果(平均ペースなど)、一般的健康レベル、年齢、体重、性別、又は他のいずれかの適当な特徴、或いはこれらのいずれかの組み合わせなどのあらゆる適当なユーザ特徴に基づいてユーザタイプを形成することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、ユーザの1又はそれ以上の特徴が、ユーザのパフォーマンス・メタデータを集団的パフォーマンス・メタデータとどのように組み合わせるかに影響を与えることができる。例えば、ユーザのパフォーマンス・メタデータを、集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせる前に、ユーザの1又はそれ以上の特徴に基づいて調整することができる。例えば、ユーザが、概して非常に高いレベルのトレーニング成果を達成する(例えば、ユーザが高速ランナーである)場合、このユーザに基づくパフォーマンス・メタデータを、集団的パフォーマンス・メタデータに組み合わせる前に低下させる(例えば、平均ペースをより遅く調整する)ことができる。ユーザのパフォーマンス・メタデータは、例えば、トレーニング経験、平均トレーニング成果(平均ペースなど)、一般的健康レベル、年齢、体重、性別、又はその他のいずれかの適当な特徴、或いはこれらのいずれかの組み合わせなどのあらゆる適当なユーザ特徴に基づいて調整することができる。このような調整により、平均ユーザのトレーニング成果をより正確に表す集団的パフォーマンス・メタデータの作成を促進することができる。しかしながら、集団的パフォーマンス・メタデータが相当数のユーザに基づく実施形態では、当然ながら集団的パフォーマンス・メタデータをユーザ全てにわたって平均化することができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、処理300が、ブロック320の後のいずれかの時点で、ユーザのトレーニング成果に関する情報をサーバ(サーバ210などを参照)にアップロードするステップを含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、ブロック330及び/又はブロック340をサーバが実行することができる。例えば、処理300は、ユーザのトレーニング成果に関する情報をサーバにアップロードするステップをブロック320の後に含むことができ、ブロック330及びブロック340をサーバが実行することができる。別の例では、処理300が、パフォーマンス・メタデータをサーバにアップロードするステップをブロック330の後に含むことができ、ブロック340をサーバが実行することができる。いくつかの実施形態では、サーバが、集団的パフォーマンス・メタデータのマスター版を調整し、又は記憶しておくことができるので、サーバがブロック340を実行することは有利となり得る。
【0044】
パフォーマンス・メタデータは、1又はそれ以上のデータベースに記憶することができる。いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータを、メディア要素に関連する他のメタデータとともにデータベースに記憶することができる。例えば、パフォーマンス・メタデータを、メディア要素に関する情報を表す(タイトル、アーティスト、トラック長、トラック番号、アルバム、ジャンル、又は作者などの)他のメタデータとともにデータベースに記憶することができる。
図4は、本発明の1つの実施形態による、パフォーマンス・メタデータを記憶するためのデータベース400の概略図である。データベース400は、あらゆる適当な装置(装置100又は装置220〜224など)又はあらゆる適当なサーバ(サーバ210など)に記憶することができる。いくつかの実施形態では、異なる装置又はサーバが、(マスター版及び/又はローカル版などの)異なるバージョンのデータベース400を記憶することができる。
【0045】
データベース400は、数多くのメディア要素に関連するメタデータを含むことができる。例えば、データベース400は、全てのメディア要素に関連するメタデータをライブラリに含めることができる。データベース400は、メディア要素ごとに別個のレコードを含むことができ、各レコードを
図4の行によって表すことができる。例えば、データベース400は、例示的なレコード401〜406を含むことができ、各レコードは、異なるメディア要素を表すことができる。
【0046】
データベース400は、各レコードに関する情報を記憶して体系化するための数多くのフィールドを含むことができる。例えば、データベース400は、識別メタデータ(メディア要素にインデックスを付ける情報又はメディア要素の記憶場所を表す情報など)、属性メタデータ(メディアタイプ、タイトル、又はアーティストなどの、メディア要素に関する一般情報など)、パフォーマンス・メタデータ、又はメディア要素に関連する他のいずれかの情報又はメタデータに対応するフィールドを含むことができる。
【0047】
データベース400は、メディア要素を表す識別メタデータを記憶するための1又はそれ以上のフィールドを含むことができる。例えば、フィールド410は、インデックス番号を含むことができ、各インデックス番号がメディア要素を表すことができる。識別メタデータを使用して、データベースレコード、又はデータベースレコードに関連するメディア要素にアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、フィールド410が、メディア要素に関連するファイルシステムデータを含むことができる。例えば、フィールド410は、ファイルシステム内のメディア要素が記憶されているアドレス(ファイル割り当てテーブルアドレスなど)を表すことができる。データベース400を記憶するシステム又は装置は、データベースにレコードが追加されたとき、又は削除されたときに、フィールド410に記憶された識別メタデータを更新することができる。
【0048】
データベース400は、メディア要素に関する一般情報を表す属性メタデータを記憶するための1又はそれ以上のフィールドを含むことができる(フィールド420、430、440、450、460、及び470などを参照)。データベース400は、メディア要素に関連するメディアタイプメタデータを記憶するためのフィールドを含むことができる。例えば、フィールド420は、メディア要素のメディアタイプ(オーディオ又はビデオなど)を表すメタデータを記憶することができる。いくつかの実施形態では、フィールド420が、メディア要素のコンテンツを表すメタデータを記憶することができる。例えば、フィールド420は、メディア要素が楽曲であるか、オーディオブックの章であるか、楽曲の音楽ビデオであるか、テレビ番組の1回放送分であるか、映画であるか、又は他のいずれかの適当なメディアコンテンツであるかを示すメタデータを記憶することができる。データベース400は、メディア要素のタイトル又は制作者を表すメタデータを記憶するためのフィールドを含むことができる。例えば、フィールド430は、メディア要素のタイトルを表すメタデータを記憶することができ、フィールド440は、メディア要素を制作したアーティストを表すメタデータを記憶することができる。データベース400は、メディア要素のグループを表すメタデータを記憶するためのフィールドを含むことができる。例えば、フィールド450は、メディア要素を含むメディア要素のグループを表すメタデータを記憶することができる。いくつかの実施形態では、メディア要素が楽曲である場合、フィールド450内の対応するエントリは、この楽曲を含むアルバムを表すメタデータを記憶することができる。いくつかの実施形態では、メディア要素がテレビ番組の1回放送分である場合、フィールド450内の対応するエントリは、この1回放送分を含むシーズンを表すメタデータを記憶することができる。データベース400は、メディア要素の長さを表すメタデータを記憶するためのフィールドを含むことができる。例えば、フィールド460は、メディア要素の長さを表すメタデータを記憶することができる。データベース400は、メディア要素の音声測定基準(ビート・パー・ミニット、拍子記号、又は周波数成分など)を表すメタデータを記憶するためのフィールドを含むことができる。例えば、フィールド470は、メディア要素の平均ビート・パー・ミニット(BPM)を表すメタデータを記憶することができる。いくつかの実施形態では、データベース400内に新たなレコードが作成された場合、メディア要素を分析して1又はそれ以上の音声測定基準を求めることができる。他の実施形態では、データベース400内に新たなレコードが作成された場合、1又はそれ以上の音声測定基準を(音楽ライブラリサーバなどの)別の装置から受け取り、又は手動入力することができる。
【0049】
データベース400は、メディア要素に関連するトレーニング成果を表すパフォーマンス・メタデータを記憶するための1又はそれ以上のフィールドを含むことができる(フィールド482及び484のグループ480などを参照)。いくつかの実施形態では、データベース400が、1又はそれ以上のユーザのトレーニング成果に基づくパフォーマンス・メタデータを記憶するための1又はそれ以上のフィールドを含むことができる。例えば、フィールド482は、特定のメディア要素を提供した場合の1又はそれ以上のユーザの平均ランニングペースを表すメタデータを記憶することができる。いくつかの実施形態では、データベース400が、ユーザのそれぞれの運動計画(運動活動プロファイルなど)に対する1又はそれ以上のユーザのトレーニング成果に基づくパフォーマンス・メタデータを記憶するための1又はそれ以上のフィールドを含むことができる。処理300のブロック330に関連して前述したように、パフォーマンス・メタデータは、1又はそれ以上の目標を含む運動計画に少なくとも部分的に基づくことができる。従って、データベース400には、1又はそれ以上の目標に対するトレーニング成果に少なくとも部分的に基づくパフォーマンス・メタデータを記憶することができる。例えば、フィールド484は、特定のメディア要素を提供した場合のユーザのそれぞれの運動計画に対する1又はそれ以上のユーザの平均成果を表すメタデータを記憶することができる。
図4に示す実施形態では、フィールド484の各エントリが、特定のメディア要素を提供した場合に1又はそれ以上のユーザが自分の運動目標を上回った(例えば、正のパーセント)か又はその運動目標に及ばなかった(例えば、負のパーセント)か、及びこれらの程度を反映するパーセント値を含むことができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、運動計画の種類に少なくとも部分的に基づくことができる。処理300のブロック330に関連して前述したように、パフォーマンス・メタデータは、ユーザの成果をモニタしているときにユーザが行っている運動計画の種類に少なくとも部分的に基づくことができる。いくつかの実施形態では、データベースが、異なる種類の運動計画に対応する、パフォーマンス・メタデータの異なるフィールドを含むことができる。従って、各レコードは、関連するメディア要素を各種の運動計画中に提供したときに、この関連するメディア要素がユーザのトレーニング成果にどのように影響を与えるかを表す異なるメタデータを含むことができる。例えば、各レコードは、ファルトレクインターバルトレーニング又は他のあらゆる種類のトレーニング中にメディア要素を提供した場合に、このメディア要素がユーザのトレーニング成果にどのように影響を与えるかを表すメタデータを含むことができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、運動計画の段階に少なくとも部分的に基づくことができる。処理300のブロック330に関連して前述したように、パフォーマンス・メタデータは、ユーザの成果をモニタしているときにユーザが行っている運動計画の段階(ウォームアップ、クールダウン、高負荷期間、回復期間など)に少なくとも部分的に基づくことができる。いくつかの実施形態では、データベースが、運動計画の異なる段階に対応する、パフォーマンス・メタデータの異なるフィールドを含むことができる。従って、各レコードは、関連するメディア要素を運動計画の異なる段階中に提供した場合に、この関連するメディア要素がユーザのトレーニング成果にどのように影響を与えるかを表す様々なメタデータを含むことができる。例えば、各レコードは、ウォームアップ段階中、クールダウン段階中、又は運動計画の他のいずれかの段階中にメディア要素を提供した場合に、このメディア要素がユーザのトレーニング成果にどのように影響を与えるかを表すメタデータを含むことができる。
【0052】
データベース400に記憶されるパフォーマンス・メタデータは、個々のユーザ又は複数のユーザのトレーニング成果に基づくことができる。いくつかの実施形態では、データベース400が、個々のユーザのトレーニング成果に基づくパフォーマンス・メタデータを記憶するための1又はそれ以上のフィールドを含むことができる(処理300のブロック330などを参照)。例えば、フィールド482及び/又は484に記憶されるパフォーマンス・メタデータは、単一ユーザのトレーニング成果に基づくことができる。いくつかの実施形態では、データベース400が、複数のユーザのトレーニング成果に基づく集団的パフォーマンス・メタデータを記憶するための1又はそれ以上のフィールドを含むことができる(処理300のブロック340などを参照)。例えば、フィールド482及び/又は484に記憶されるパフォーマンス・メタデータを、複数のユーザのトレーニング成果に基づく集団的メタデータとすることができる。処理300のブロック340に関連して前述したように、様々な実施形態によるパフォーマンス・メタデータを組み合わせるための技術は複数存在する。
【0053】
データベース400は、6つのレコードと9つのフィールドを含むが、あらゆる数のレコード又はフィールドを提供できると理解されたい。例えば、データベース400は、ライブラリ内のメディア要素を全て表すのに十分な、又はカリフォルニア州クパチーノのApple社が提供するiTunes Store(登録商標)などのデジタル音楽ストアでの販売用に提供されるメディア要素を全て表すのに十分なレコードを含むことができる。さらに、データベース400は、識別メタデータ、属性メタデータ、パフォーマンス・メタデータ、他のいずれかの種類のメタデータ、又はこれらのいずれかの組み合わせを表す追加フィールドを含むことができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、メディア要素内の2又はそれ以上の異なるセグメントに関する情報を含むことができる。例えば、パフォーマンス・メタデータは、(各5秒のセグメントなどの)メディア要素のセグメントごとの異なるトレーニング成果の測定結果を含むことができる。
図5は、本発明の1つの実施形態による、パフォーマンス・メタデータを記憶するためのデータベース500の概略図である。データベース500は、あらゆる適当な装置(装置100又は装置220〜224など)又はあらゆる適当なサーバ(サーバ210など)に記憶することができる。いくつかの実施形態では、異なる装置又はサーバが、(マスター版及び/又はローカル版などの)異なるバージョンのデータベース400を記憶することができる。データベース500は、
図4に示すデータベース400と実質的に同様のものとすることができ、一般にデータベース400の説明をデータベース500に適用することができる。例えば、データベース500は、レコード501〜506(データベース400のレコード401〜406などを参照)、及びフィールド510、520、530、540、550、560、及び570(フィールド410、420、430、440、450、460、及び470などを参照)を含むことができる。さらに、データベース400のように、データベース500を使用して、単一ユーザのトレーニング成果に基づくメタデータ(処理300のブロック330などを参照)、又は複数のユーザのトレーニング成果に基づく集団的メタデータ(処理300のブロック340などを参照)を記憶することができる。
【0055】
しかしながら、データベース400とは異なり、データベース500は、メディア要素の様々なセグメントに関連するパフォーマンス・メタデータを記憶するためのフィールドを含むことができる。データベース500は、メディア要素のセグメントごとに、そのセグメント中のトレーニング成果に基づくパフォーマンス・メタデータを記憶するための1又はそれ以上のフィールドを含むことができる。例えば、データベース500は、メディア要素の第1のセグメント中のトレーニング成果に基づくフィールド582及び584からなるグループ580、及びメディア要素の第2のセグメント中のトレーニング成果に基づくフィールド592及び594からなるグループ590を含むことができる。
図5には、メディア要素の2つのセグメントに関連するパフォーマンス・メタデータのみを示しているが、データベースには、あらゆる適当な数のセグメントに関連するパフォーマンス・メタデータを記憶できると理解されたい。データベース500内のフィールドは、メディア要素をセグメントに分割している点を除き、データベース400内のフィールドと実質的に同様のパフォーマンス・メタデータを記憶することができる。例えば、フィールド582及び592は、1又はそれ以上のユーザのペースを表すパフォーマンス・メタデータを記憶することができる(データベース400のフィールド482などを参照)。別の例では、フィールド584及び594が、1又はそれ以上のユーザの目標に対する成果を表すパフォーマンス・メタデータを記憶することができる(データベース400のフィールド484などを参照)。
【0056】
いくつかの実施形態では、メディア要素をあらゆる適当な数のセグメントに分割して、各セグメントに関連するパフォーマンス・メタデータを作成することができる。メディア要素を分割するセグメント数により、パフォーマンス・メタデータの分解能を決定することができる。いくつかの状況では、関連するパフォーマンス・メタデータがトレーニング成果を比較的高い分解能で表せるという理由で、比較的多くのセグメント数を使用することが有利となり得る。しかしながら、メディア要素内のセグメント数はあまりにも多いので、各セグメントが極端に短い(1秒未満のような)場合、装置は、トレーニング成果を正確に測定することができない。さらに、メディア要素内のセグメント数があまりにも多い場合、装置は、パフォーマンス・メタデータを全て計算及び/又は記憶することができない。メディア要素内のセグメント数を求めるためには、いくつかの方法を使用することができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、セグメント数が、メディア要素の長さに基づくことができる。例えば、ユーザは、特定のセグメント持続時間(5秒など)を指定することができ、メディア要素内のセグメント数は、この持続時間のセグメントをメディア要素がいくつ収容できるかに基づくことができる。このような実施形態では、データベース400が、セグメント数が最も多い最長のメディア要素を収容するために、かなり多くの数のパフォーマンス・メタデータフィールドを含むことができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、全てのメディア要素に対してセグメント数を固定することができる。例えば、ユーザは、全てのメディア要素に対して特定のセグメント数(10セグメントなど)を指定することができ、各メディア要素をこのセグメント数に分割することができる。このような実施形態では、メタデータのデータベース(データベース500などを参照)が、各セグメントの開始を指示するためのフィールドを含むことができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、セグメント数が、メディア要素のコンテンツに基づくことができる。セグメント数は、メディア要素内の異なるセクション数に対応することができる。例えば、メディア要素が4つの異なるセクションを含み、各セクションが(導入部、主要部、クライマックス、及びエンディングなどの)異なるコンテンツを有する場合、メディア要素を4つのセグメントに分割することができる。コンテンツのあらゆる適当な特徴を使用して、異なるセクション間の移行を識別することができる。例えば、平均エネルギー、音量、周波数組成、又は他のいずれかの適当な特徴、或いはこれらのいずれかの組み合わせの変化を使用して、音声要素の異なるセクション間の移行を識別することができる。例えば、メディア要素の平均エネルギーを使用して、主に会話を含む楽曲の導入部から多くの楽器及び歌を含む楽曲の本体部への移行を識別することができる。セグメント数がメディア要素内の異なるセクション数に基づくことができる実施形態では、メタデータのデータベース(データベース500など)が、各セグメントの開始を指示するためのフィールドを含むことができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、セグメント数が、メディア要素を提供したときにモニタされるトレーニング成果に基づくことができる。例えば、1又はそれ以上のユーザのトレーニング成果が、メディア要素内の特定の時点で大きく変化する場合、メディア要素のこの部分の効果を表すために異なるセグメントを使用することができる。このような実施形態では、前述した実施形態のいくつかのように、メタデータのデータベース(データベース500などを参照)が、各セグメントの開始を指示するためのフィールドを含むことができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、メディア要素の集合を表すパフォーマンス・メタデータをデータベースに記憶することができる。例えば、データベース(
図4のデータベース400又は
図5のデータベース500などを参照)は、メディア要素の集合(再生リストなど)を表すレコードを含むことができ、このレコードは、この集合に関連するトレーニング成果を表すパフォーマンス・メタデータを含むことができる。いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、メディア要素の集合全体にわたる平均トレーニング成果(1又はそれ以上のユーザの再生リスト全体にわたる平均トレーニング成果など)を表すことができる。いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、集合内の各メディア要素の最中のトレーニング成果(再生リスト内の各楽曲中の1又はそれ以上のユーザのトレーニング成果)を表すことができる。例えば、データベースは、異なるセグメントに関連するパフォーマンス・メタデータを記憶するためのフィールドを含むことができ(
図5のデータベース500などを参照)、各セグメントは、集合内のメディア要素(再生リスト内の楽曲など)を表すことができる。従って、パフォーマンス・メタデータは、集合という状況での異なるメディア要素の効果(特定の再生リスト順で楽曲を提供したときの楽曲の効果)を表すことができる。いくつかの実施形態では、メディア要素の集合を表すパフォーマンス・メタデータを使用して、この集合を修正し、トレーニングにとってより効果的なものにすることができる。例えば、効果のない楽曲を再生リストから削除することができ、又は再生リスト内の異なる順位に移動させることができる。
【0062】
いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、ユーザのフィードバックに少なくとも部分的に基づくことができる。装置は、ユーザのトレーニング成果をモニタした後に、トレーニングに関するユーザ入力(フィードバックなど)を行うようにユーザを促すことができる。例えば、装置は、トレーニングの質、又はトレーニング中に提供したメディアの効果を評価するようにユーザを促すことができる。
【0063】
いくつかの実施形態では、モニタしたトレーニング成果及び受け取ったユーザ入力(フィードバックなど)を使用して、パフォーマンス・メタデータを作成することができる。例えば、パフォーマンス・メタデータは、ユーザがトレーニングの質が良くなかったことを示すかどうか、又はメディア要素がトレーニングに適していなかったかどうかを反映することができる。いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータを作成する際に受け取ったユーザ入力に基づいて、ユーザのトレーニング成果の測定結果を調整することができる。いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、受け取ったユーザ入力(フィードバックなど)のための別個の測定基準を含むことができる。例えば、メタデータデータベース(データベース400又はデータベース500などを参照)は、ユーザのフィードバックを表すための別個のフィールドを含むことができる。いくつかの実施形態では、否定的なユーザ入力に応答してパフォーマンス・メタデータを消去し、又は全く作成しないことができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、モニタしたトレーニング成果及び受け取ったユーザ入力(フィードバックなど)が、パフォーマンス・メタデータを集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせる態様に影響を与えることができる。例えば、ユーザのトレーニング成果に基づくパフォーマンス・メタデータ(処理300のブロック330などを参照)を集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせた(処理300のブロック340などを参照)ときのユーザのフィードバックに基づいて、ユーザのトレーニング成果に基づくパフォーマンス・メタデータに重み付けすることができる。
【0065】
図6は、本発明の1つの実施形態による、パフォーマンス・メタデータを作成するための例示的な処理600のフロー図である。処理600は、単一の装置(装置100又は装置220〜224の1つなど)、複数の装置(装置220〜224のうちの2つなど)、サーバ及び装置(サーバ210及び装置220〜224の1つなど)、或いはサーバと装置のあらゆる適当な組み合わせによって行うことができる。処理600は、ブロック610から開始することができる。ブロック610及びブロック620は、それぞれ処理300のブロック310及びブロック320と実質的に同様のものとすることができ、ブロック310及びブロック320についての前述の説明をブロック610及びブロック620に適用することができる。
【0066】
ブロック630において、トレーニングに関するユーザ入力を受け取ることができる。例えば、メディア要素が提供されていた間にユーザが行ったトレーニングに関するユーザ入力を受け取ることができる。ユーザ入力は、あらゆる適当な入力機構(装置100の入力/出力回路108などを参照)を通じて受け取ることができる。いくつかの実施形態では、ユーザ入力を行うようにユーザを促すことができる。例えば、装置は、ディスプレイを使用して、トレーニングに関する様々な入力候補(トレーニングが非常に良い、音楽が非常に良い、普通、トレーニングが良くない、音楽が良くないなど)をユーザに提示することができ、ユーザは、この入力候補の1つを選択することができる。
【0067】
トレーニングに関するユーザ入力は、トレーニングに関するあらゆる適当なユーザのフィードバックを含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザ入力が、ユーザの全体的なトレーニングの質を表すことができる。トレーニングの質に関するユーザのフィードバックは、トレーニング中に提供された1又はそれ以上のメディア要素の効果を示すことはできるが、この1又はそれ以上のメディア要素の効果を直接表すことはできない。いくつかの実施形態では、ユーザ入力が、トレーニング中に提供された1又はそれ以上のメディア要素の効果を表すことができる。しかしながら、ユーザによっては、1又はそれ以上のメディア要素の効果に関するフィードバックよりも、全体的なトレーニングの質に関するフィードバックを提供するほうがより容易かつ自然と考えられる。さらに、全体的なトレーニングの質に関するフィードバックを、メディア要素に関連するトレーニングパフォーマンス・メタデータ以外の他の状況で使用することもできる。例えば、全体的なトレーニングの質に関するフィードバックを使用して、長期的運動又はフィットネスの目標に到達するための運動計画を作成することができる。いくつかの実施形態では、ユーザが、全体的なトレーニングの質と1又はそれ以上のメディア要素の効果の両方を表す入力を行うことができる。
【0068】
いくつかの実施形態では、トレーニング全体が終了した後にユーザ入力を受け取ることができる。例えば、ユーザは、トレーニング全体に関する、又はトレーニング中に提供されたメディア要素全てに関するフィードバックを行うことができる。この例を続けると、このようなユーザ入力は、トレーニング中に提供されたメディア要素全てに関連するパフォーマンス・メタデータに影響を与えることができる。
【0069】
いくつかの実施形態では、トレーニング中の複数の時点でユーザ入力を受け取ることができる。例えば、各メディア要素を提供した後、又は提供している間にフィードバックを行うようにユーザを促すことができる。この例を続けると、このようなユーザ入力は、入力を受け取る直前又は受け取ったときに提供されていたメディア要素に関連するパフォーマンス・メタデータに影響を与えることができる。別の例では、2又はそれ以上のメディア要素を提供されたトレーニングの一部が(時間間隔又はトレーニング目標などに基づいて)終了した後にフィードバックを行うようにユーザを促すことができる。この例を続けると、このようなユーザ入力は、そのトレーニングの一部の最中に提供されたメディア要素に関連するパフォーマンス・メタデータに影響を与えることができる。
【0070】
ブロック640において、ユーザのトレーニング成果及び受け取ったユーザ入力に基づいて、メディア要素に関連するパフォーマンス・メタデータ(ブロック610などを参照)を作成することができる。前述したように、パフォーマンス・メタデータが、受け取ったユーザ入力(フィードバックなど)に基づくようにすることができる方法は複数存在する。いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータを作成する際に受け取ったユーザ入力に基づいて、ユーザのトレーニング成果を調整することができる。例えば、ユーザのトレーニングの質の評価に基づいて、ユーザの目標に対するトレーニング成果を調整することができる(例えば、ユーザがトレーニングの質を良くないと評価した場合、トレーニング成果が目標を上回っても、中程度のパフォーマンス・メタデータしか作成されないようにすることができる)。いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータが、ユーザのフィードバックのための別個の測定基準を含むことができる。例えば、データベース400又はデータベース500は、ユーザのフィードバックを表すメタデータを記憶するための1又はそれ以上の別個のフィールドを含むことができる。いくつかの実施形態では、受け取ったユーザ入力(フィードバックなど)に応答して、パフォーマンス・メタデータを消去し、又は全く作成しないことができる。例えば、ユーザが強い否定的なフィードバックを行った場合には、パフォーマンス・メタデータを作成しなくてもよい。
【0071】
メディア要素のセグメントごとにパフォーマンス・メタデータを作成できる実施形態では(データベース500などを参照)、受け取ったユーザ入力が、メディア要素の特定のセグメントに関するパフォーマンス・メタデータにのみ影響を与えることができる。例えば、ユーザのフィードバックは、ユーザに提供されたセグメントに関するパフォーマンス・メタデータのみに影響を与えることができる(ブロック610などを参照)。いくつかの実施形態では、他のパフォーマンス・メタデータが、メディア要素の特定のセグメントにしか関連できないとしても、受け取ったユーザ入力は、メディア要素全体に関連するパフォーマンス・メタデータに影響を与えることができる。
【0072】
ブロック650において、パフォーマンス・メタデータを、メディア要素に関連する集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせることができる。パフォーマンス・メタデータは、あらゆる適当な装置(装置100又は装置220〜224などを参照)によって集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせることができる。前述したように、集団的パフォーマンス・メタデータは、メディア要素に反応する他のユーザのトレーニング成果(他のユーザがメディア要素にどのように反応したかなど)を表すことができる。パフォーマンス・メタデータを集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせることで、ブロック620において行うモニタリングも表す新たな集団的パフォーマンス・メタデータを作成することができる。いくつかの実施形態では、ブロック650を、処理300のブロック340と実質的に同様のものとすることができ、ブロック340についての前述の説明をブロック650に適用することができる。
【0073】
いくつかの実施形態では、パフォーマンス・メタデータを、ユーザ入力(フィードバックなど)に少なくとも部分的に基づく集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせることができる。例えば、ユーザからのフィードバックに少なくとも部分的に基づいて、ユーザのトレーニングに基づくパフォーマンス・メタデータを、他のユーザのトレーニング成果に基づく集団的メタデータと組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、ユーザのトレーニングに基づくパフォーマンス・メタデータを集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせる際に、受け取ったユーザ入力に基づいて、ユーザのトレーニングに基づくパフォーマンス・メタデータに重み付けすることができる。例えば、ユーザの目標に対するトレーニング成果に基づくパフォーマンス・メタデータ(フィールド484、584、及び594などを参照)を、ユーザのトレーニングの質の評価に基づいて集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせることができる(例えば、ユーザがトレーニングの質を良くないと評価した場合、肯定的なパフォーマンス・メタデータが集団的パフォーマンス・メタデータに大きな影響を与えることはできない)。いくつかの実施形態では、受け取ったユーザ入力が、トレーニングの質が極端に低いこと又は概してメディア要素の効果がなかったことを示す場合、ユーザのトレーニングに基づくパフォーマンス・メタデータを集団的パフォーマンス・メタデータと組み合わせなくてもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、処理600が、ブロック630の後のいずれかの時点で、ユーザのトレーニング成果に関する情報及び受け取ったユーザ入力(フィードバックなど)をサーバ(サーバ210などを参照)にアップロードするステップを含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、ブロック640及び/又はブロック650をサーバが実行することができる。例えば、処理600は、ユーザのトレーニング成果に関する情報及び受け取ったユーザ入力(フィードバックなど)をサーバにアップロードするステップをブロック630の後に含むことができ、ブロック640及びブロック650をサーバが実行することができる。別の例では、処理600が、パフォーマンス・メタデータ及び受け取ったユーザ入力(フィードバックなど)をサーバにアップロードするステップをブロック640の後に含むことができ、ブロック650をサーバが実行することができる。いくつかの実施形態では、サーバが、集団的パフォーマンス・メタデータのマスター版を調整し、又は記憶しておくことができるので、サーバがブロック650を実行することは有利となり得る。
【0075】
いくつかの実施形態では、メディア要素に関連するパフォーマンス・メタデータに基づいて、トレーニングのための1又はそれ以上のメディア要素を選択することができる。あらゆる適当な種類のパフォーマンス・メタデータを使用して、トレーニングのためのメディア要素を選択することができる。例えば、特定のユーザの過去のトレーニング成果を表すパフォーマンス・メタデータを使用してメディア要素を選択することができる。別の例では、複数のユーザの過去の成果を表す集団的パフォーマンス・メタデータを使用してメディア要素を選択することができる。
【0076】
いくつかの実施形態では、ユーザが現在トレーニングを実行していると考えられ、この現在のトレーニングにおけるユーザの成果に対応するパフォーマンス・メタデータに基づいて、1又はそれ以上のメディア要素を選択することができる。例えば、パフォーマンス・メタデータを使用して、ユーザの現在の成果レベル(ランニングペースなど)に一致するメディア要素を選択することができる。音楽を選択する目的でユーザのトレーニング成果(身体測定基準など)を測定するのに適した技術の詳細な説明を、2004年11月24日に出願された「音楽同期化構成」という名称の米国特許第7,521,623号に見出すことができ、該特許はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0077】
いくつかの実施形態では、ユーザが、運動計画(運動活動プロファイルなど)を指定することができ、選択された計画に対応する1又はそれ以上のメディア要素を、パフォーマンス・メタデータに基づいて選択することができる。例えば、ユーザは、中程度の強度のウォームアップ期間後に高負荷のインターバルが続く運動活動プロファイルを指定することができ、パフォーマンス・メタデータを使用して、このプロファイルに対応するトレーニング再生リストのための1又はそれ以上のメディア要素を選択することができる。適当な運動活動プロファイル、及びプロファイルに基づいて音楽を選択する方法の詳細な説明を、2004年11月24日に出願された「音楽同期化構成」という名称の米国特許第7,521,623号に見出すことができ、該特許はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0078】
図7は、本発明の1つの実施形態による、パフォーマンス・メタデータに基づいてメディア要素を選択するための例示的な処理700のフロー図である。処理700は、単一の装置(装置100又は装置220〜224の1つなど)、複数の装置(装置220〜224のうちの2つなど)、サーバと装置(サーバ210と装置220〜224の1つなど)、或いはサーバ及び装置のあらゆる適当な組み合わせによって行うことができる。処理700は、ブロック710から開始することができる。ブロック710において、運動活動プロファイル(運動計画など)を指定するユーザ入力を受け取ることができる。例えば、装置は、ディスプレイを使用して様々な活動プロファイル候補(インターバルトレーニング又は高地トレーニングなど)をユーザに提示することができ、ユーザは、この活動プロファイル候補の1つを選択することができる。
【0079】
ブロック720において、メディア要素の集合に関連するパフォーマンス・メタデータにアクセスすることができる。このメディア要素の集合は、あらゆる適当なメディア要素の集合から選択することができる。例えば、メディア要素の集合は、ライブラリ内のメディア要素全て(例えば、ユーザの装置に記憶されているメディア要素全て)を含むことができる。別の例では、メディア要素の集合が、ユーザにより指定されたメディア要素の一部のみ(例えば、再生リスト内のメディア要素全て)を含むことができる。ブロック720でアクセスを受けるパフォーマンス・メタデータは、あらゆる適当なパフォーマンス・メタデータを含むことができる。前述したように、パフォーマンス・メタデータは、個々のユーザのトレーニング成果に基づくメタデータ、又は複数のユーザのトレーニング成果に基づく集団的メタデータを含むことができる。いくつかの実施形態では、ブロック720でアクセスを受けるパフォーマンス・メタデータが、メディア要素の異なるセグメントに関連するパフォーマンス・メタデータを含むことができる(データベース500のグループ580及びグループ590などを参照)。
【0080】
ブロック730において、メディア要素の集合を、各要素のパフォーマンス・メタデータが、指定された運動活動プロファイルに対応するような順序に並べることができる。例えば、メディア要素の集合を、各メディア要素の平均ペースメタデータ(データベース400のフィールド482などを参照)が、指定された運動活動プロファイルの1又はそれ以上のペース目標に一致するような順序に並べることができる。いくつかの実施形態では、メディア要素のパフォーマンス・メタデータが、指定されたプロファイル内の1又はそれ以上のペース目標に必ずしも一致しなくてもよいが、これに最も近いパフォーマンス・メタデータ値に基づいてメディア要素を並べることができる。
【0081】
いくつかの実施形態では、メディア要素の集合を並べるステップが、メディア要素の一部を指定するステップを含むことができる。例えば、メディア要素の集合を並べるステップは、1又はそれ以上のメディア要素の開始時点と終了時点を指定するステップを含むことができる。いくつかの実施形態では、運動活動プロファイルにより指定された目標が変わった場合、メディア要素を中断することができる。例えば、運動活動プロファイルが高負荷セクションから低負荷セクションに移行した場合、より適したパフォーマンス・メタデータのメディア要素を提供できるようにメディア要素を中断することができる。メディア要素のセグメントごとにパフォーマンス・メタデータを作成することができる実施形態では(データベース500などを参照)、メディア要素の集合を並べるステップが、指定されたプロファイルに対応するパフォーマンス・メタデータを有するメディア要素のセグメントを識別するステップを含むことができる。例えば、楽曲の導入部のエネルギーが十分でなくても、楽曲の主要部を識別することができる。このような実施形態では、メディア要素の配列に移行部分が多過ぎると気が散る恐れがあるので、あらゆる適当な技術を使用して過編集のメディア要素を防ぐことができる。例えば、楽曲の識別できる最低限の部分に制限を設けることができる。
【0082】
いくつかの実施形態では、トレーニングに効果がないことを示すパフォーマンス・メタデータを有するメディア要素を配列の最後に移動し、又は配列から完全に削除することができる。メディア要素が効果的でないかどうかを判定するためのあらゆる適当なパフォーマンス・メタデータを使用することができる。例えば、ユーザのフィードバックを直接的に表すパフォーマンス・メタデータを使用して、メディア要素が効果的でないかどうかを判定することができる。別の例では、目標に対するトレーニング成果を表すパフォーマンス・メタデータを使用して、メディア要素が効果的でないかどうかを判定することができる(データベース400のフィールド484及びデータベース500のフィールド584及び594などを参照)。
【0083】
ブロック740において、並べた順序のメディア要素を提供することができる。例えば、並べた順序のメディア要素を、ユーザのトレーニング中にユーザに提供することができる。装置(装置100又は装置220〜224の1つなどを参照)内のあらゆる適当な出力要素を使用して、並べた順序のメディア要素を提供することができる。例えば、装置に組み込まれた1又はそれ以上のスピーカ、装置に結合された1又はそれ以上のスピーカ、装置に結合されたヘッドホン、装置に組み込まれたディスプレイ、装置に結合された1又はそれ以上のディスプレイ、その他のいずれかの適当な入力/出力回路、或いはこれらのいずれかの組み合わせを通じてメディア要素を提供することができる。
【0084】
配列がメディア要素の1又はそれ以上の部分を含む実施形態では、メディア要素を提供するステップが、並べた順序のメディア要素の対応する部分を提供するステップを含むことができる。例えば、装置は、第1のメディア要素の開始部分を提供し、次にこのメディア要素が終了する前に、(例えば、第1のメディア要素の最後を迂回して)並べた順序に基づいて第2のメディア要素の提供に移行することができる。別の例では、装置が第1のメディア要素を提供し、次に(例えば、第2のメディア要素の開始部分を迂回して)並べた順序に基づいて第2のメディア要素の中間部分に移行することができる。
【0085】
装置は、メディア要素間、メディア要素の一部の間、又はこれらのいずれかの組み合わせの間の移行部分に、あらゆる適当な音響効果を提供することができる。いくつかの実施形態では、装置が、1つのメディア要素から別のメディア要素にクロスフェードすることができる。いくつかの実施形態では、装置が、メディア要素間を移行する際に、ビートマッチングアルゴリズムを使用して、一方又は両方のメディア要素のタイミングを一時的に調整して一致させることができる。
【0086】
本発明の様々な実施形態は、ソフトウェアによって実現することができるが、ハードウェア又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実現することもできる。本発明は、コンピュータ可読メディア上のコンピュータ可読コードとして具体化することもできる。コンピュータ可読メディアは、後でコンピュータシステムが読み取ることができるデータを記憶できるいずれのデータ記憶装置であってもよい。コンピュータ可読メディアの例には、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、CD−ROM、DVD、磁気テープ、及び光学データ記憶装置がある。ネットワーク結合コンピュータシステムを通じてコンピュータ可読メディアを分散し、コンピュータ可読コードを分散した形で記憶して実行するようにしてもよい。
【0087】
上述した本発明の実施形態は、限定ではなく例示目的で提示したものであり、本発明は以下の特許請求の範囲によってのみ限定される。