(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記通知出力手段は、前記使用期間設定手段により前記使用期間情報が示す使用期間が前記処方箋の使用期間として設定された場合には、前記使用期間情報が示す使用期間の末日から所定期間前の前記タイミングまで前記第1の通知を出力せず、前記タイミング以降に前記第1の通知の出力を開始することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
前記通知出力手段は、前記使用期間設定手段により前記使用期間情報が示す使用期間が前記処方箋の使用期間として設定された場合であっても、所定のイベントを検知した場合には前記第1の通知を出力することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
前記通知出力手段は、処理実行時の日時が前記使用期間外である場合に、前記調剤情報に基づいて、調剤が行われていない前記処方情報に対する処方箋の再発行が必要であることの通知を出力することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
前記通知出力手段は、前記使用期間設定手段により設定された前記使用期間をカレンダー上に合成したカレンダー画像を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
前記通知出力ステップは、前記使用期間設定ステップにより前記使用期間情報が示す使用期間が前記処方箋の使用期間として設定された場合には、前記使用期間情報が示す使用期間の末日から所定期間前の前記タイミングまで前記第1の通知を出力せず、前記タイミング以降に前記第1の通知の出力を開始することを特徴とする請求項14に記載の情報処理方法。
前記通知出力ステップは、前記使用期間設定ステップにより前記使用期間情報が示す使用期間が前記処方箋の使用期間として設定された場合であっても、所定のイベントを検知した場合には前記第1の通知を出力することを特徴とする請求項15に記載の情報処理方法。
前記通知は、前記情報処理装置の位置情報に基づいて特定される保険薬局に関する情報を含むことを特徴とする請求項14乃至18のいずれか1項に記載の情報処理方法。
前記通知出力手段は、前記使用期間設定手段により前記使用期間情報が示す使用期間が前記処方箋の使用期間として設定された場合には、前記使用期間情報が示す使用期間の末日から所定期間前の前記タイミングまで前記第1の通知を出力せず、前記タイミング以降に前記第1の通知の出力を開始することを特徴とする請求項21に記載のプログラム。
前記通知出力手段は、前記使用期間設定手段により前記使用期間情報が示す使用期間が前記処方箋の使用期間として設定された場合であっても、所定のイベントを検知した場合には前記第1の通知を出力することを特徴とする請求項22に記載のプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0011】
(第1の実施形態)
<システムの構成>
図1は、第1の実施形態にかかる処方システムの全体構成を示す図である。本実施形態にかかる処方システムは、病院端末121、薬局端末124、情報処理装置としての携帯端末122、患者端末123及び患者家族端末125を有している。
病院端末121は、病院等の医療施設に設置された端末であり、医師により処方された処方箋の内容を示す処方情報を生成し、生成した処方情報を電子処方箋データ内に格納する。薬局端末124は、処方情報を受信し、受信した処方情報を電子処方箋データ内に格納している。さらに、薬局端末124は、処方情報に基づく調剤が行われた場合には、調剤に関する調剤情報を処方情報に対応付けて電子処方箋データ内に格納する。
【0012】
携帯端末122及び患者端末123は、患者が利用する端末である。患者家族端末125は、患者の家族が利用する端末である。携帯端末122は、病院端末121から処方情報を受信し、薬局端末124から調剤情報を受信する。携帯端末122は、受信した処方情報及び調剤情報を電子処方箋データ内に格納する。
患者端末123及び患者家族端末125は、携帯端末122から処方情報を受信する。なお、他の例としては、患者端末123及び患者家族端末125は、病院端末121及び薬局端末124から処方情報及び調剤情報を受信してもよい。
【0013】
本実施形態にかかる処方システムにおいては、患者は、医師による診察後、自分の所有する携帯端末122を病院端末121に近づける。これにより、携帯端末122及び病院端末121が備える無線モジュール(後述)を介し、患者への処方箋に対応する処方情報が病院端末121から携帯端末122に送信される。処方情報は、携帯端末122が有する電子処方箋データ(
図2)内に蓄積される。以上の処理は、紙の処方箋が交付される処理の代替処理として実施され得る。
処方情報を蓄積した携帯端末122は、電子処方箋データ内の処方情報に基づき、所定のタイミングにおいて、調剤通知をディスプレイ等の出力装置に出力する。また、携帯端末122は、調剤通知としての電子メール等を患者端末123又は患者家族端末125のうち少なくとも一方に送信することもできる。
さらに、携帯端末122は、自身の位置情報を継続的に測定することによりGPSログ情報を記録する。そして、携帯端末122は、調剤通知と共に、調剤可能な薬局情報を利用者に提供する際に、GPSログ情報を参照する。
【0014】
患者は、薬局において調剤を依頼する際に、自分の所有する携帯端末122を薬局端末124に近づける。これにより、携帯端末122及び薬局端末124が備える無線モジュール(後述)を介し、携帯端末122から薬局端末124に処方情報が送信される。これにより、薬局端末124の電子処方箋データ内に処方情報が蓄積される。そして、薬局では、薬局端末124が受信した処方情報に基づいて、調剤手続きがなされる。以上の処理は、紙の処方箋を用いた調剤処理の代替処理として実施され得る。
薬局での調剤が完了すると、薬局端末124は、調剤が完了したことを示す調剤情報を、調剤が完了した処方情報に対応付けて電子処方箋データ内に格納する。このとき、薬局端末124は、調剤情報を対応する処方情報を識別する処方IDとともに病院端末121及び携帯端末122に送信する。病院端末121は、調剤情報を受信すると、電子処方箋データ内において、処方IDに対応付けて調剤情報を格納する。同様に、携帯端末122は、調剤情報を受信すると、電子処方箋データ内において、処方IDに対応付けて調剤情報を格納する。
【0015】
なお、病院端末121が調剤情報を受信するタイミングは、実施形態に限定されるものではない。他の例としては、病院端末121は、定期的に、薬局端末124から調剤情報を受信することとしてもよい。
携帯端末122は、電子処方箋データが更新される度に、更新内容を患者端末123及び患者家族端末125に送信する。なお、携帯端末122が更新内容を送信するタイミングは、実施形態に限定されるものではない。他の例としては、携帯端末122は、定期的に、更新内容を送信することとしてもよい。
【0016】
図2は、携帯端末122が有する電子処方箋データの一例を示す図である。
図2に示すように、本実施形態にかかる携帯端末122は、複数の薬の処方情報をまとめて、1つの電子処方箋データとして管理する。電子処方箋データの各行に、1つの処方情報が1レコードとして記録されている。
図2においては、処方情報61〜64の4つの処方情報が記録されている。さらに、各処方情報は、処方ID、薬品名、交付日(交付日情報)、使用期間(使用期間情報)、分量、用法及び用量、病院情報、調剤方法、調剤済みフラグ、及び薬局情報を含んでいる。
【0017】
処方IDは、処方情報を一意に特定可能な識別子である。薬品名は、処方される薬剤を一意に特定可能な薬剤の名称である。交付日は、処方情報を交付した日付である。使用期間は、処方情報が有効な期間を示す日付である。なお、
図2に示す使用期間には、使用期間の末日が記録されている。使用期間を過ぎた場合には、患者等は、処方情報に基づく薬の処方を受けることができない。
分量は、薬剤の投与量である。分量としては、内服薬の場合は1日量、外用薬及び注射薬の場合は投与総量、頓服薬の場合は1回量である。用法及び用量は、1回当たりの服用量、1日当たりの服用回数、及び服用タイミングである。
【0018】
病院情報は、処方情報を交付した病院に関する情報である。本実施形態では、病院情報の例として病院の名称を用いている。他の例としては、病院情報として、病院の名称の他に、病院を識別する病院ID、病院の連絡先、病院の所在地、担当医師すなわち処方を行った医師の住所、医師の名前等を含んでいても良い。さらに、病院情報として、処方情報を当該病院が交付したことを認証するための処方情報のデジタル署名を含んでいても良い。デジタル署名は、処方情報を病院の署名鍵を用いて署名演算することにより算出される。或いは、医師の署名鍵を用いて署名演算するようにしても良い。或いは、病院の署名鍵を用いて署名演算したデジタル署名、及び医師の署名鍵を用いて署名演算したデジタル署名の両方を含んでいても良い。
調剤方法は、処方情報に関する特記情報である。
図2に示した例では、処方情報62,63に、夫々「処方ID3と一包化」、及び「処方ID2と一包化」という特記情報が記録されている。この例の場合、処方ID3で特定される薬Cと処方ID2で特定される薬品Bを一包化して調剤しても良いことを示している。
以上、処方ID、薬品名、交付日、使用期間、分量、用法及び用量、病院情報及び調剤方法は、病院端末121において生成される情報である。携帯端末122は、病院端末121から処方ID、薬品名、交付日、使用期間、分量、用法及び用量、病院情報及び調剤方法を取得する。
【0019】
調剤済みフラグは、処方情報に示された薬剤を調剤した否かを示す情報である。
図2の例では、「1」の場合は調剤済み、「0」の場合は未調剤であることを示す。調剤済みフラグは、病院端末121において、初期値「0」が設定され、携帯端末122は、初期値「0」を取得する。そして、調剤が行われた場合に、携帯端末122は、薬局端末124から情報を受信し、これに従い、調剤フラグを「1」に書き換える。調剤済みフラグは、調剤が行われているか否かを示す調剤情報の一例である。
薬局情報は、処方情報に基づく調剤が行われた薬局に関する情報である。薬局情報は、薬局における調剤後(すなわち、調剤済みフラグが「1」の場合)に、薬局端末124により生成される情報である。本実施形態においては、薬局情報の例として、薬局を識別する薬局IDと薬局の名称とを用いることとする。
【0020】
他の例としては、薬局情報は、薬局ID及び薬局の名称の他に、薬局の連絡先、薬局の所在地、薬局の住所、薬剤師の名前等を含んでいても良い。また薬局情報は、処方情報に基づいて薬局が調剤したことを認証するための、処方情報のデジタル署名を含んでいても良い。デジタル署名は、処方情報を薬局の署名鍵を用いて署名演算することにより算出する。或いは、薬剤師の署名鍵を用いて署名演算するようにしても良い。或いは、薬局の署名鍵を用いて署名演算したデジタル署名、及び薬剤師の署名鍵を用いて署名演算したデジタル署名の両方を含んでいても良い。
なお、処方情報は、上記情報に加え、調剤した薬剤の量、調剤日、医師への疑義照会の内容や変更点などを含んでいてもよい。この場合には、電子処方箋データは、これらの情報も、処方情報として記録する。
【0021】
病院端末121及び薬局端末124は、電子処方箋データとして、複数の患者の処方情報を記憶している。具体的には、病院端末121及び薬局端末124が有する電子処方箋データ中の処方情報は、携帯端末122が有する電子処方箋データ中の処方情報の各情報に加えて、患者IDを記憶している。患者IDは、患者を一意に特定可能な識別子である。
【0022】
図3A〜
図3Cは、病院端末121、携帯端末122、患者端末123、薬局端末124及び患者家族端末125のハードウェア構成を示す図である。
図3Aは、ホストコンピュータ111を示す図である。病院端末121、患者端末123、薬局端末124及び患者家族端末125は、ホストコンピュータ111のハードウェア構成を有している。ホストコンピュータ111は、例えば一般に普及しているパーソナルコンピュータである。
図3Aに示すように、ホストコンピュータ111は、CPU112、ROM113、RAM114、ディスプレイ115、DVD116、HD117、NIC118、無線モジュール119、I/F1110、及びクロック1119を有している。これら各部は、バス1117を介して接続される。
【0023】
CPU112は、電子回路である。CPU112は、ホストコンピュータ111内の各部の動作を制御する。CPU112はまた、RAM114にロードされたプログラムを実行する。ディスプレイ115は、CPU112の制御の下で生成された各種の情報を表示する。
ROM113は、ホストコンピュータ111を起動するためのBIOSやブートプログラムを記憶する。尚、ROM113には、不揮発性で書き換え不可能なROMに加え、不揮発性で書き換え可能なフラッシュROM等も含まれる。RAM114は、CPU112が実行するOSやアプリケーションプログラムを格納する。RAM114はまた、一時的なワークエリアとして使用される。DVD116及びHD117は、OSやアプリケーション等のプログラム、上述の電子処方箋データ、GPSログ等各種データを格納する。
【0024】
NIC118は、有線の通信ケーブルを接続することにより他のホストコンピュータと通信可能とするためのインターフェイスである。無線モジュール119は、無線により他のホストコンピュータ、モバイル端末(後述)及びICカードと通信可能とするためのモジュールである。クロック1119は、日時を算出するためのモジュールである。I/F1110は、ホストコンピュータ111にプリンタ1111、スキャナ1112、マウス1113、キーボード1114、及びバーコードリーダ1115を接続するためのインターフェイスである。
ホストコンピュータ111は、プリンタ1111により紙の処方箋を含む印刷物を出力したり、スキャナ1112により紙の処方箋を含む印刷物を電子化したりすることができる。また、ホストコンピュータ111は、バーコードリーダ1115により紙の処方箋に付加されているバーコードを読み取ることができる。なお、紙の処方箋におけるバーコードに関しては後述する。また、利用者は、マウス1113やキーボード1114を用いて、ホストコンピュータ111に対して種々の指示やデータを入力することができる。
【0025】
図3Bは、モバイル端末1116を示す図である。携帯端末122は、モバイル端末1116のハードウェア構成を有している。モバイル端末1116は、例えば一般に普及している携帯電話や、スマートフォン、PDA(Personal Data Assistance)等である。
図3Bに示すように、モバイル端末1116は、CPU112、ROM113、RAM114、ディスプレイ115、無線モジュール119、GPS1120、ICカード1118及びクロック1119を有している。ホストコンピュータ111と同様、これら各部は、バス1117を介して接続される。尚、図中でホストコンピュータ111の構成要素と同じものについては同じ符号を付与するものとし、説明は省略する。
【0026】
本実施形態のモバイル端末1116は、HD117を有していない。このため、ROM113がOSやアプリケーション等のプログラム、電子処方箋データ等各種データを格納するものとする。また、本実施形態におけるモバイル端末1116に、マウス1113やキーボード1114が接続されていない。そこで、利用者は、これらの代替入力手段として、ディスプレイに備わっている(不図示の)センサーを利用するものとする。モバイル端末1116の利用者は、指やペン等を用いてモバイル端末1116に種々の指示や情報を入力する。モバイル端末1116は、センサーにより、利用者からの入力を受け付ける。
GPS1120は、不図示のGPS衛星からの電波を受信し、受信した電波に含まれる信号の内容に基づいて、モバイル端末1116の現在位置を測定可能なモジュールである。モバイル端末1116は、GPS衛星から、現在位置に加え、現在時刻も受信する。
【0027】
なお、本実施形態にかかるモバイル端末1116としての携帯端末122は、現在位置を特定するために、GPS1120を用いて衛星から送られる電波を受信し、受信した電波により現在位置情報を受信する。他の例としては、携帯端末122は、携帯電話やPHS電話等の基地局、無線LANのアクセスポイント等から電波を受信し、受信した電波に基づいて位置情報を特定してもよい。このように、携帯端末122が現地位置を特定するための処理は、実施の形態に限定されるものではない。
ICカード1118は、物理的な耐タンパー性を備えるチップである。耐タンパー性とは、攻撃者がICカード1118内の構成やプログラム、データ等を物理的に解析しようとした場合に、ICカード1118が自己破壊するような仕組みである。この仕組みにより、攻撃者がICカード1118を解析し、ICカード1118内に記録されているプログラムやデータ等を暴露したり改竄したりすることを防止できる。
【0028】
図3Cは、モバイル端末1116が有するICカード1118の詳細な構成を示す図である。本実施形態におけるICカード1118は、CPU112、ROM113、RAM114及び無線モジュール119及びクロック1119を有している。これら各部は、バス1117を介して接続されている。図中でホストコンピュータ111の構成要素と同じものについては同じ符号を付与するものとし、説明は省略する。
また、本実施形態におけるICカード1118は、HD117を有していない。このため、ROM113がOSやアプリケーション等のプログラムや電子処方箋データ等の各種データを格納するものとする。例えば、電子処方箋データをICカード1118に格納することにより、電子処方箋データの偽造、及び改竄を防止することが可能となる。
なお、以下に示す病院端末121による処理は、病院端末121のCPU112が、ROM113やHD117に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。携帯端末122、患者端末123、薬局端末124及び患者家族端末125による処理も同様である。すなわち、各装置122〜125による処理は、各装置122〜125のCPU112が、ROM113やHD117に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
【0029】
なお、他の例としては、モバイル端末1116は、ICカード1118を有さなくてもよい。この場合には、モバイル端末1116は、外部のICカードと無線モジュール119を用いて通信することにより、ICカード1118を利用すればよい。また、他の例としては、モバイル端末1116は、ICカード1118を有さず、以下の処理において必要な情報を、ROM113等自身が備える記録媒体に格納しておくこととしてもよい。
また、他の例としては、病院端末121、患者端末123、薬局端末124又は患者家族端末125は、モバイル端末1116のハードウェア構成を有してもよい。
【0030】
<日時に基づく調剤通知判定処理>
次に、
図4を参照しつつ、携帯端末122による、日時に基づく調剤通知判定処理について説明する。
図4は、日時に基づく調剤通知判定処理を示すフローチャートである。なお、携帯端末122は、ROM113の電子処方箋データに処方情報が書き込まれている場合に、日時に基づく調剤通知判定処理により、患者への調剤通知を行う。
なお、携帯端末122は、日時に基づく調剤通知判定処理の他、イベントに基づく調剤通知判定処理により、患者への調剤通知を行う。なお、イベントに基づく調剤通知判定処理については、
図13等を参照しつつ後述する。
【0031】
日時に基づく調剤通知判定処理においては、まず、S11において、携帯端末122のCPU112は、クロック1119を用いて、処理実行時の現在日時(以下、単に現在日時と称する)を取得する。ここで、現在日時は、処理の実行タイミングの一例である。また、S11は、実行タイミングを特定する実行タイミング特定処理の一例である。
次に、S12において、CPU112は、ROM113に記録されている通知日時を取得する。ここで、通知日時とは、調剤通知を行う日時を示す情報である。携帯端末122は、後述する処理において、電子処方箋データに格納される処方情報に基づいて、適宜通知日時をROM113に設定する。なお、通知日時を設定する処理については、
図6を参照しつつ後述する。
【0032】
次に、S13において、CPU112は、通知日時がROM113に設定されているか否かを判定する。通知日時が設定されている場合には、CPU112は、処理をS14に進める。通知日時が設定されていない場合には、CPU112は、処理をS15に進める。
S14において、CPU112は、S11で取得した現在日時と、S12で取得した通知日時の差の絶対値を算出する。CPU112はさらに、算出した差の絶対値が閾値より小さいか否かを判定する。算出した差の絶対値が閾値より小さい場合には、CPU112は、処理をS18に進める。算出した差の絶対値が閾値以上である場合には、CPU112は、処理をS112に進める。すなわち、S14において、CPU112は、実行タイミングと通知日時との期間が閾値より短いか否かを判定し、短い場合には処理をS18に進め、長い場合には処理をS112に進めることになる。
【0033】
S112において、CPU112は、一定期間のスリープの後、処理をS11に進める。一方、S15において、CPU112は、ROM113に記録されている通知間隔を取得する。ここで、通知間隔とは、調剤通知を行う時間間隔である。携帯端末122は、通知間隔の初期値として、所定の値を予めROM113に格納しているものとする。
また、他の例としては、携帯端末122の利用者が、通知間隔として任意の値をディスプレイ115のセンサーを用いて携帯端末122に入力してもよい。この場合には、ROM113は、利用者により入力された値を通知間隔として格納する。
なお、携帯端末122は、通知間隔が大きい値である程、調剤通知の通知間隔を長くすることができ、通知間隔が小さな値である程、調剤通知の通知間隔を短くすることができる。
【0034】
次に、S16において、CPU112は、ROM113に記録されている前回通知日時を取得する。なお、ROM113には、前回通知日時として初期値「0」が記憶されている。そして、前回通知日時は、後述するS19において、上書き更新される。
S17において、CPU112は、S11で取得した現在日時とS16で取得した前回通知日時の差の絶対値を算出する。CPU112はさらに、算出した差の絶対値がS15で取得した通知間隔より小さいか否かを判定する。算出した差の絶対値が閾値より小さい場合には、CPU112は、処理をS18に進める。算出した差の絶対値が閾値以上である場合には、CPU112は、処理をS112に進める。
すなわち、S17において、CPU112は、前回通知日時から通知間隔だけ時間が経過している場合には、処理をS18に進め、まだ経過していない場合には、処理をS1112に進めることになる。
なお、本実施の形態においては、携帯端末122は、初回の処理時に必ずS18における調剤通知処理を実行すべく、前回通知日時が初期値「0」である場合には、処理をS18に進めることとする。
【0035】
S18において、CPU112は、調剤通知処理を実行する。調剤通知処理において、CPU112は、電子処方箋データ中に未調剤の処方情報が存在する場合に、適宜調剤通知を行う。調剤通知処理については、
図5を参照しつつ、後に詳述する。調剤通知処理の後、S19において、CPU112は、S11で取得した現在日時を通知日時としてROM113に記録する。
なお、他の例としては、CPU112は、クロック1119から改めて、S19の実行時の現在日時を取得し、取得した現在日時を通知日時としてROM113に記録するようにしてもよい。なお、この場合、S19において取得した現在日時は、実行タイミングの一例である。
【0036】
次に、S110において、CPU112は、携帯端末122の利用者から日時に基づく調剤通知判定処理の終了が指示されているか否かを判定する。終了が指示されている場合には、CPU112は、処理をS111に進める。終了が指示されていない場合には、CPU112は、処理をS112に進める。なお、終了指示は、携帯端末122の利用者がディスプレイ115のセンサーを用いて携帯端末122に指示すればよい。そして、S111において、CPU112は、通知日時を初期値「0」に上書き設定した後、一連の処理を終了する。
以上、日時に基づく調剤通知判定処理において、携帯端末122は、通知日時が設定されていない場合には、所定の通知間隔で調剤通知処理を繰り返し実行する。一方で、携帯端末122は、通知日時が設定されている場合には、設定されている通知日時より定まるタイミングにおいて、調剤通知処理を実行する。
【0037】
<調剤通知処理>
次に、
図5を参照しつつ説明した調剤通知処理(S18)について説明する。
図5は、携帯端末122による調剤通知処理における詳細な処理を示すフローチャートである。まず、S31において、携帯端末122のCPU112は、ROM113に記録されている電子処方箋データ(
図2)から一つの処方情報を取得する。次に、S32において、CPU112は、取得した処方情報、すなわち処理対象となる対象処方情報の調剤済みフラグに基づいて、対象処方情報に対応する薬の調剤が行われているか否かを判定する。
CPU112は、調剤済みフラグが「0」の場合は、未調剤であると判断し、処理をS33に進める。CPU112は、調剤済みフラグが「1」の場合は、調剤済であると判断し、処理をS38に進める。
【0038】
S33において、CPU112は、対象処方情報に対する使用期間設定処理を実行する。使用期間設定処理において、CPU112は、対象処方情報に基づいて、対象処方情報の使用期間を設定する。使用期間設定処理については、
図6を参照しつつ、後に詳述する。
使用期間設定処理の後、S34において、CPU112は、前述したS11(
図4)において取得した現在日時と、S33において設定した使用期間に基づいて、現在日時が使用期間内か否かを判定する。使用期間内である場合には、CPU112は、処理をS35に進める。使用期間外である場合には、CPU112は、処理をS36に進める。
【0039】
S35において、CPU112は、未調剤通知処理を実行する。未調剤通知処理において、CPU112は、未調剤の処方情報が存在する旨の未調剤通知情報を生成し、これを携帯端末122のディスプレイ115に表示する。なお、S35の処理は、未調剤通知情報を通知処理の実行タイミングにおいて出力装置としてのディスプレイ115に出力し、表示させる未調剤通知情報出力処理の一例である。なお、未調剤通知処理については、
図7を参照しつつ、後に詳述する。
一方、S36において、CPU112は、S31において取得した処方情報から病院情報を取得する。次に、S37において、CPU112は、取得した病院情報と処方情報の再発行が必要である旨とを含む再発行通知情報を生成し、これを携帯端末122のディスプレイ115に表示する。なお、S37の処理は、再発行通知情報出力処理の一例である。
次に、S38において、CPU112は、電子処方箋データ中に未処理の処方情報が存在するか否かを判定する。未処理の処方情報が存在する場合には、CPU112は、処理をS31に進める。未処理の処方情報が存在しない場合には、CPU112は、調剤通知処理を終了する。
【0040】
次に、
図5において説明した使用期間設定処理(S33)について説明する。
図6は、携帯端末122による使用期間設定処理における詳細な処理を示すフローチャートである。まず、S39において、CPU112は、S31において取得した処方情報に使用期間が含まれているか否かを判定する(使用期間情報判定処理)。使用期間が含まれていない場合には、CPU112は、処理をS310に進める。使用期間が含まれている場合には、CPU112は、処理をS311に進める。
本実施形態では、CPU112は、処方情報の使用期間として「NULL」が記録されている場合に、処方情報に使用期間が含まれていないと判定する。一方、CPU112は、処方情報の使用期間として日付データが記録されている場合に、処方情報に使用期間が含まれていると判定する。
図2に示す例においては、処方情報61〜63の使用期間には「NULL」が格納されている。すなわち、処方情報61〜63には、使用期間が含まれていない。したがって、CPU112は、処方情報61〜63を処理対象とする場合には、処理をS310に進める。一方、
図2に示す処方情報64においては、使用期間として「2012/8/30」が格納されている。すなわち、処方情報64には、使用期間が含まれている。したがって、CPU112は、処方情報64を処理対象とする場合には、処理をS311に進める。
【0041】
なお、他の例としては、CPU112は、使用期間として所定の範囲内の日付が記録されている場合には使用期間データありと判定し、所定の範囲外の日付が記録されている場合に使用期間データなしと判定してもよい。例えば、所定範囲を「2000/1/1〜2100/12/31」とした場合、使用期間として「1900/1/1」や「9999/12/31」が記録されている場合には、CPU112は、使用期間データなしと判定する。一方、使用期間として「2012/8/30」が記録されている場合には、CPU112は、使用期間データありと判定する。
また他の例としては、CPU112は、日付データに基づいて、使用期間の有無を判定してもよい。例えば、CPU112は、使用期間として日付データが格納されている場合には、使用期間データありと判定する。また、CPU112は、データが格納されていない場合、及び日付データ以外のデータが格納されている場合には、使用期間データなしと判定する。
【0042】
図6に戻り、S310において、CPU112は、対象処方情報に含まれる交付日(交付日情報)を取得する。CPU112はさらに、取得した交付日に3日を加えた日付を使用期間の末日として算出する。ここでS310は、処方情報から交付日情報を抽出する交付日情報抽出処理の一例である。
例えば、
図2に示す処方情報61の場合、交付日が「2012/8/1」である。したがって、CPU112は、使用期間の末日として「2012/8/4」を算出する。なお、交付日に3日を加えた日付を使用期間の末日としているのは、「保険医療機関及び保険医療養担当規則」において、処方箋の使用期間が「交付日を含めて4日間(日曜、祝日を含む)」と定められていることに起因するものである。
なお、使用期間を算出する処理は、実施の形態に限定されるものではなく、「交付日を含めて4日間(日曜、祝日を含む)」となるような種々の演算を含むことは明らかである。また、使用期間を算出する処理は、「保険医療機関及び保険医療養担当規則」等の変更に合わせ、3日以外の所定の日数を加えるものとしても良く、また日曜、祝日を含まないように所定の日数を加えるようにしても良い。
【0043】
一方、S311においては、CPU112は、対象処方情報に含まれる使用期間から任意の日数(図中、αとして記載)を引いて、その結果を通知日時として設定する。S311において設定した通知日時が、前述したS12(
図4)において取得される。なお、任意の日数は、携帯端末122に予め設定されているものとする。
次に、S312において、CPU112は、対象処方情報に含まれている使用期間を、対象処方情報の使用期間として設定する。これは、「保険医療機関及び保険医療養担当規則」において、「特に記載のある場合を除き、交付の日を含めて4日以内に保険薬局に提出すること」と定められていることに起因するものである。S310又はS312において使用期間が設定された後、CPU112は、使用期間設定処理を終了する。
【0044】
このように、CPU112は、使用期間設定処理において、処方情報に使用期間が含まれている場合には、処方情報の使用期間を設定することができる。一方で、CPU112は、処方情報に使用期間が含まれていない場合には、交付日に3日を加えた日付を使用期間として設定することができる。
例えば、
図2に示す電子処方箋データにおいては、処方情報61の使用期間は、「2012/8/4」と設定される。また、処方情報62,63の使用期間は、「2012/8/18」と設定される。処方情報64の使用期間は、「2012/8/30」と設定される。
【0045】
さらに、処方情報に使用期間が含まれている場合には、S311の処理において、CPU112は、通知日時を使用期間の数日前に設定することができる。前述の通り、使用期間データが記録されているのは、患者の特殊な事情により交付日を含め4日以内に調剤できない場合に、処方情報の使用期間を延長するための例外措置である。
よって、交付日から4日以内において調剤通知を行っても、利用者は調剤を行うことができないことが想定される。したがって、この例外措置が適用されている場合には、使用期間の数日前に通知することにより、調剤できない患者に対する無駄な調剤通知を防止することができる。
【0046】
<未調剤通知処理>
次に、
図5を参照しつつ説明した未調剤通知処理(S35)について説明する。
図8は、携帯端末122による未調剤通知処理における詳細な処理を示すフローチャートである。まず、S41において、携帯端末122のCPU112は、対象処方情報に基づいて、未調剤通知情報を生成し、生成した未調剤通知情報をディスプレイ115上に表示する。
図9は、未調剤通知情報の表示例を示す図である。
図9に示すように、本実施形態における未調剤通知情報には3つのボタン413、414、415が含まれている。携帯端末122の利用者が、携帯端末122のディスプレイ115のセンサーを用いて何れかのボタンを押下することができる。
この利用者によるボタンの押下により、
図8のS42において、CPU112は、調剤薬局の種別を選択し、以降の処理を切り替える。具体的には、利用者がボタン413を押下した場合は、CPU112は、処理をS43に進める。利用者がボタン414を押下した場合は、CPU112は、処理をS44に進める。利用者がボタン415を押下した場合は、CPU112は、処理をS45に進める。
【0047】
S43、S44、及びS45において、CPU112は、夫々かかりつけ薬局情報取得処理、通常経路上の薬局情報取得処理、及び現在位置付近の薬局情報取得処理を実行する。なお、本実施形態において、かかりつけ薬局とは、携帯端末122の利用者がよく利用する調剤薬局である。また、通常経路上の薬局とは、携帯端末122の利用者が通常利用する通学路や通勤路などの経路付近に存在する調剤薬局である。また、現在位置付近の薬局とは、携帯端末122の現在位置付近に存在する調剤薬局である。
かかりつけ薬局検索処理、通常経路上の薬局検索処理、及び現在位置付近の薬局検索処理においては、CPU112は、それぞれ利用者に提示すべき調剤薬局を検索し、検出した調剤薬局を示す薬局IDを取得する。なお、かかりつけ薬局検索処理、通常経路上の薬局検索処理、及び現在位置付近の薬局検索処理の詳細については後述する。
【0048】
次に、S46において、CPU112は、S43、S44、又はS45の何れかの処理によって薬局IDを取得したか否かを判定する。CPU112は、薬局IDを取得した場合には、取得した薬局IDを処理対象の対象薬局IDとして、処理をS47に進める。CPU112は、薬局IDを取得しない場合には、処理をS411に進める。
S47において、CPU112は、薬局詳細データ(後述)を参照し、対象薬局IDに対応付けられている営業日時を取得する。次に、S48において、CPU112は、薬局詳細データ(後述)を参照し、対象薬局IDに対応付けられている設備情報を取得する。次に、S49において、薬局詳細データ(後述)を参照し、対象薬局IDに対応付けられている、処方情報に示される薬品の在庫状況を取得する。
【0049】
ここで本実施形態における薬局詳細データについて説明する。
図7は、未調剤通知処理において、CPU112により参照される薬局詳細データの一例を示す図である。薬局詳細データは、携帯端末122のROM113等、CPU112が参照可能な領域に記憶されている。なお、薬局詳細データの格納場所は、実施形態に限定されるものではない。
他の例としては、病院端末121又は薬局端末124のうち少なくとも一方の端末が、薬局詳細データを格納してもよい。この場合には、携帯端末122は、薬局詳細データを格納する端末にアクセスすることにより、薬局詳細データを参照すればよい。
また他の例としては、処方システムは、薬局詳細データを管理する薬局詳細データ管理装置を備えていてもよい。この場合には、携帯端末122は、薬局詳細データ管理装置にアクセスすることにより、薬局詳細データを参照すればよい。
【0050】
薬局詳細データ700は、薬局IDと、薬局名と、所在地と、営業日時と、設備情報と、薬品名と、在庫状況とを対応付けて記憶している。薬局IDは、薬局を識別する情報である。薬局名は、薬局の名称である。所在地は、薬局の所在する位置を示す位置情報である。営業日時は、薬局の営業日及び営業時間帯を示す情報である。設備情報は、薬局が処方に関して備える設備を示す情報である。薬品名は、薬局が所有する薬品の名称である。在庫状況は、薬局が所有する薬品の在庫量である。なお、在庫状況は、納品予定日時、納品予定量等をさらに含んでもよい。
薬局詳細データは、薬局名、所在地、営業日時、設備情報、薬品名及び在庫状況を薬局IDに対応付けるものであればよく、そのためのデータ構成は、実施形態に限定されるものではない。他の例としては、薬品詳細データは、薬局IDと、薬局名、所在地、営業日時及び設備情報とを対応付けた所在地データと、薬局IDと、薬品名及び在庫状況とを対応付けた薬品データとを別のテーブルとして有してもよい。
【0051】
次に、S410において、CPU112は、処方情報に示される薬品を対象薬局IDに対応する薬局において調剤可能か否かを判定する。具体的には、CPU112は、薬局詳細データ700内の設備情報に基づき、処理実行時の日時が、営業日時に含まれているか否かを判定する。さらに、CPU112は、S48において取得した設備情報に基づいて、処方情報に含まれる調剤方法での調剤が可能か否かを判定する。例えば、
図6に示した処方情報62,63においては、調剤方法として一包化が指定されている。この場合、S410において、CPU112は、薬局詳細データ700内の設備情報に基づき、一包化するための設備を薬局が備えているか否かを判定する。さらに、CPU112は、S49で取得した在庫状況を参照し、薬局詳細データ700内の在庫状況に基づき、薬局が処方情報に示される薬品の処方が可能な量の薬品を有しているか否かを判定する。
そして、上記すべての判定において、薬品の処方が可能であると判定された場合に、CPU112は、対象薬局IDに対応する薬局において調剤が可能であると判断し、処理をS412へ進める。薬品の処方が可能でないと判定された場合には、CPU112は、処理をS411へ進める。
S412において、CPU112は、薬局名と共に、調剤が行われていない処方情報が存在することを通知する未調剤通知情報を生成する。そして、CPU112は、未調剤通知情報をディスプレイ115に表示する。
【0052】
一方、S411においては、CPU112は、他の通知方法を選択するか否かを判定する。具体的には、CPU112は、携帯端末122の利用者から、他の通知方法の選択を受け付けるためのウィンドウ(不図示)をディスプレイ115に表示する。そして、利用者がディスプレイ115のセンサーを用いて指示した場合に、CPU112は、指示内容を受け付ける。他の通知方法の選択指示を受け付けた場合には、CPU112は、処理をS42へ進める。他の通知方法を選択しない指示を受け付けた場合には、CPU112は、未調剤通知処理を終了する。
このように、本実施形態にかかる処方システムにおいては、携帯端末122は、未調剤の処方情報が存在することを通知するとともに、調剤可能な、適切な薬局の情報を利用者に通知することができる。
【0053】
<かかりつけ薬局検索処理>
次に、
図8を参照しつつ説明した、かかりつけ薬局検索処理(S43)について説明する。
図10は、携帯端末122による、かかりつけ薬局検索処理における詳細な処理を示すフローチャートである。まず、S51において、携帯端末122のCPU112は、既にかかりつけ薬局を検索済みか否か判定する。検索済みの場合は、CPU112は、処理をS517に進める。検索済みでない場合には、CPU112は、処理をS52に進める。
かかりつけ薬局検索処理において、かかりつけ薬局を検出した場合、CPU112は、後述のS55において、ROM113にかかりつけ薬局の薬局情報を格納する。したがって、S51において、CPU112は、ROM113にかかりつけ薬局の薬局情報が格納されているか否かに基づいて、かかりつけ薬局を検索済みか否か判定する。
【0054】
S517において、CPU112は、かかりつけ薬局を再検索するか否かを判定する。S517において、CPU112は、ディスプレイ115に再検索するか否かを指示するためのウィンドウを表示する。利用者は、CPU112のディスプレイ115のセンサーを用いて再検索するか否かを指示することができる。そして、再検索が指示された場合には、CPU112は、処理をS52に進める。再検索が指示されない場合には、かかりつけ薬局検索処理を終了する。
S52において、CPU112は、ROM113に格納されている電子処方箋データ(
図2)を参照し、過去に利用者が処方情報に基づいて調剤を依頼し、調剤が行われた薬局の薬局情報を検索する。具体的には、CPU112は、電子処方箋データの各処方情報の調剤済みフラグを参照し、調剤済みフラグが「1」である処方情報を検索する。
【0055】
次に、S53において、CPU112は、S52において過去に調剤が行われた薬局が検出されたか否かを判定する。薬局が少なくとも一つ検出された場合には、CPU112は、処理をS54に進める。薬局が検出されない場合には、CPU112は、かかりつけ薬局検索処理を終了する。
S54において、CPU112は、S52において取得した薬局毎に調剤回数を算出し、薬局を調剤回数順にソートする。そして、S55において、CPU112は、S52におけるソートの結果、調剤回数の最も多い薬局の薬局IDをかかりつけ薬局の薬局IDとしてROM113に格納し、かかりつけ薬局検索処理を終了する。
このように、携帯端末122は、かかりつけ薬局検索処理により、電子処方箋データに記録された過去の調剤薬局情報に基づき、かかりつけ薬局を検索することができる。
【0056】
なお、他の例としては、S55において、CPU112は、所定の調剤回数以上の複数の薬局の薬局IDをかかりつけ薬局の薬局IDとしてROM113に格納することとしてもよい。また、他の例としては、S55において、CPU112は、所定の順位以上の複数の薬局の薬局IDをかかりつけ薬局の薬局IDとしてROM113に格納することとしてもよい。
【0057】
<現在位置付近の薬局検索処理>
次に、
図8を参照しつつ説明した、現在位置付近の薬局検索処理(S45)について説明する。
図11は、携帯端末122による、現在位置付近の薬局検索処理における詳細な処理を示すフローチャートである。まず、S56において、CPU112は、GPS1120により、処理実行時の携帯端末122の現在位置情報を取得する。次に、S57において、CPU112は、ROM113に予め記録されている探索範囲を取得する。なお、CPU112の利用者が予め所望の値を探索範囲として入力しておき、携帯端末122のROM113は、利用者から入力された探索範囲を予め格納しているものとする。
次に、S58において、CPU112は、現在位置を基準とする探索範囲内に存在する薬局を検索する。具体的には、CPU112は、不図示の地図サービスに対して、現在位置情報、探索範囲、及び「薬局」という文字列を検索クエリとして送信する。地図サービスは、現在位置を基準とする探索範囲内に存在する薬局を検索し、検索結果を携帯端末122に送信する。これに対応し、携帯端末122のCPU112は、検索結果を取得する。
【0058】
次に、S59において、CPU112は、検索結果に基づいて、S58において薬局が検出されたか否かを判定する。少なくとも一つの薬局が検出された場合には、CPU112は、処理をS510に進める。薬局が検出されない場合には、CPU112は、現在位置付近の薬局検索処理を終了する。
S510において、CPU112は、S58において取得した薬局の検索により得られた薬局の薬局IDを、現在位置付近の薬局の薬局IDとしてROM113に格納し、処理を終了する。本実施形態においては、S510において、CPU112は、S58において複数の薬局が検出された場合には、現在位置に最も近い薬局の薬局IDを現在位置付近の薬局の薬局IDとしてROM113に格納することとする。
このように、携帯端末122は、現在位置付近の薬局検索処理により、携帯端末122の位置に応じた、適切な薬局を検索することができる。
【0059】
なお、他の例としては、S510において、CPU112は、S58において複数の薬局が検出された場合に、検出された複数の薬局の薬局IDそれぞれをROM113に格納することとしてもよい。
【0060】
<通常経路上の薬局検索処理>
次に、
図8を参照しつつ説明した、通常経路上の薬局検索処理(S44)について説明する。
図12は、携帯端末122による、通常経路上の薬局検索処理における詳細な処理を示すフローチャートである。まず、S511において、CPU112は、既に通常経路上の薬局を検索済みか否か判定する。なお、通常経路上の薬局検索処理において、通常経路上の薬局を検出した場合には、CPU112は、後述のS516において、ROM113に通常経路上の薬局の薬局IDを格納する。すなわち、S511において、CPU112は、ROM113に通常経路上の薬局の薬局IDが格納されているか否かに基づいて、通常経路上の薬局を検索済みか否か判定する。
検索済みの場合は、CPU112は、処理をS518に進める。検索済みでない場合には、CPU112は、処理をS512に進める。S512において、CPU112は、通常経路を特定する。ここで、通常経路を特定する処理について説明する。本実施形態においては、携帯端末122は、GPS1120により現在位置情報を継続的に取得し、取得した現在位置情報をGPSログ情報としてROM113に蓄積する。
携帯端末122のCPU112は、GPSログ情報を参照し、GPSログ情報に含まれる各現在位置情報を地図上の座標とし、現在時刻順に、各座標を線分で結ぶ。CPU112は、以上の処理により得られた線分の重なりを算出し、重なりが所定の閾値以上の線分を通常経路情報とする。携帯端末122の利用者がよく通る経路は、前述の線分の重なりが多くなる。したがって、CPU112は、上記処理により通常経路を算出することができる。
【0061】
ここで、
図13A及び
図13Bを参照しつつ通常経路の算出処理の一例を説明する。
図13Aに示す現在位置情報519〜525がGPSログ情報として、携帯端末122のROM113に格納されているとする。現在位置情報519は、「2012/1/10 07:00」に「経度:35.566488/緯度139.682086」で取得された現在位置情報を示している。なお、
図13Aの「点」の列は説明のために記載されているものであり、GPSログ情報には含まれない。CPU112は、
図13Aに示す現在位置情報にしたがい、経度、緯度を地図上にプロットする。
図13Bは、プロット結果を示す図である。
図13Aに示す現在位置情報519〜525により、
図13Bに示す点526〜点529が得られる。現在位置情報519〜525は、夫々
図13Aにおいて、表中の「点」の列に示される点にプロットされる。
図13Bに示すように、現在位置情報519、523は、同一の点526にプロットされている。これは、異なる日時に同じ位置で現在位置情報が取得されたことを示している。現在位置情報520、524、及び現在位置情報521、525も同様である。
【0062】
CPU112は、点526〜点529を現在時刻順に線分で結び、各線分の重なりを算出する。
図13Bに示す例においては、線分526−527と線分527−528は、重なりが「2」となる。また、線分528−292と線分529−526は、重なりが「1」となる。閾値を「2」とする場合には、重なりが「2」以上の線分である線分526−527と線分527−528が通常経路として特定される。
なお、CPU112は、ROM113に格納されているGPSログ情報に基づいて、通常経路を特定すればよく、そのための具体的な処理は、実施の形態に限定されるものではない。
【0063】
図12に戻り、通常経路を特定した後、S513において、CPU112は、ROM113に予め格納されている探索範囲を取得する。次に、S514において、CPU112は、通常経路を基準とする探索範囲内に存在する薬局を検索し、検索結果を取得する。次に、S515において、CPU112は、S514において薬局が検出されたか否かを判定する。少なくとも一つの薬局が検出された場合には、CPU112は、処理をS516に進める。薬局が検出されない場合には、CPU112は、通常経路上の薬局検索処理を終了する。
S516において、CPU112は、S514において取得した薬局の検索結果としての薬局IDを、現在位置付近の薬局の薬局IDとしてROM113に格納し、処理を終了する。本実施形態においては、S516において、CPU112は、S514において取得した検索結果に複数の薬局IDが含まれる場合には、現在位置に最も近い薬局IDを現在位置付近の薬局の薬局IDとしてROM113に格納することとする。なお、S514、S515、S516の処理は、
図11を参照しつつ説明した、S58、S59、S510の処理と同様である。
【0064】
このように、携帯端末122は、通常経路上の薬局検索処理により、携帯端末122のGPSログ情報に基づいて、適切な薬局を検索することができる。
なお、他の例としては、S510において、CPU112は、S58において取得した検索結果に複数の薬局IDが含まれる場合に、複数の薬局IDをROM113に格納することとしてもよい。
【0065】
以上の通り説明した日時に基づく調剤通知判定処理により、携帯端末122は、未調剤の処方情報が存在し、且つ、現在日時が使用期間内のタイミングである場合には、未調剤の処方情報が残っていることを、患者に通知することができる。一方、未調剤の処方情報が存在するが、現在日時が使用期間に含まれない場合には、携帯端末122は、処方情報の再発行が必要であることを、患者に通知することができる。
さらに、日時に基づく調剤通知判定処理により、携帯端末122は、予め設定された通知間隔又は通知日時に基づいて調剤通知処理を実行することができる。したがって、携帯端末122の利用者は、適切なタイミングにおいて、調剤通知又は再発行通知を受けることができる。
【0066】
なお、日時に基づく調剤通知判定処理において、調剤通知及び再発行通知の出力先となる出力装置は、ディスプレイ115に限定されるものではない。他の例としては、携帯端末122は、スピーカから音声情報として調剤通知及び再発行通知を出力してもよい。また、他の例としては、携帯端末122は、患者端末123又は患者家族端末125に対し、調剤通知情報及び再発行通知情報を電子メールとして送信してもよい。
【0067】
日時に基づく調剤通知判定処理は、患者端末123及び患者家族端末125のうち少なくとも一方の端末において実行されてもよい。この場合には、
図8を参照しつつ説明したステップS42において、未調剤通知情報に、ボタン414は含まれない。そして、S42の後、患者端末123及び患者家族端末125は、かかりつけ薬局検索処理(S43)又は現在位置付近の薬局検索処理(S45)のいずれかを実行することとする。
また他の例としては、患者端末123又は患者家族端末125において実行される日時に基づく調剤通知判定処理においてディスプレイ115に表示される未調剤通知情報は、薬局情報を含まなくともよい。さらに、この場合には、患者端末123及び患者家族端末125は、
図8を参照しつつ説明した、S42〜S412の処理は実行しない。
また、他の例としては、日時に基づく調剤通知判定処理は、病院端末121及び薬局端末124のうち少なくとも一方の端末において実行されてもよい。この場合には、上述のように、未調剤通知情報は、薬局情報を含まず、病院端末121及び薬局端末124は、S42〜S412の処理は実行しない。
【0068】
<イベントに基づく調剤通知判定処理>
次に、
図14を参照しつつ、携帯端末122による、イベントに基づく調剤通知判定処理について説明する。
図14は、イベントに基づく調剤通知判定処理を示すフローチャートである。携帯端末122は、イベントに基づく調剤通知判定処理においては、予め設定されたイベントの発生に基づくタイミングにおいて、調剤通知処理を実行する。
携帯端末122は、イベントに基づく調剤通知判定処理を行う前提として、
図15に示すイベントリストを予めROM113に記憶している。イベントリストは、複数のイベント項目を有している。
図15に示すイベントリスト29は、4つのイベント項目25〜28を有している。各イベント項目は、イベントID、イベント名、調剤通知設定及びイベント監視方法を含んでいる。
【0069】
イベントIDは、イベント項目を一意に特定可能な識別子である。イベント名は、イベント項目を一意に特定する名称である。調剤通知設定は、イベント項目で特定されたイベントが発生した際に、調剤通知を行うか否かを示す情報である。本実施形態にかかるイベントリスト29においては、調剤通知設定「1」は、調剤通知を行うことを示し、調剤通知設定「0」は調剤通知を行わないことを示している。
調剤通知設定は、初期値として「0」が設定される。そして、携帯端末122の利用者がディスプレイ115のセンサーを用いて、調剤通知処理を実行したい所望のイベントの選択をした場合に、携帯端末122のCPU112は、利用者による選択を受け付け、選択されたイベントの調剤通知設定を「1」に変更する。イベント監視方法は、当該イベントが発生したことを検知するための監視方法を特定する情報である。
【0070】
図14に戻り、S21において、携帯端末122のCPU112は、イベントリストに含まれる全イベント項目のうち調剤通知設定「1」が設定されているイベント項目を取得する。携帯端末122は、
図14に示すイベントリスト29からイベント項目25,27を取得する。次に、S22において、CPU112は、S21において取得したイベント項目に設定されているイベント監視方法に従ってイベントを監視する。
次に、S23において、CPU112は、監視対象となる対象イベントが発生したか否かを判定する。イベントが発生した場合には、CPU112は、処理をS18に進める。イベントが発生しない場合には、CPU112は、処理をS22に進める。
【0071】
S18において、CPU112は、調剤通知処理を行う。この調剤通知処理は、
図4を参照しつつ説明した、日時に基づく調剤通知判定処理中の調剤通知処理(S18)と同様であり、その詳細な処理については、
図5及び
図6を参照しつつ説明した処理と同様である。
調剤通知処理の後、S24において、CPU112は、携帯端末122の利用者からイベントによる調剤通知判定処理の終了が指示されているか否かを判定する。終了が指示されている場合には、CPU112は、一連の処理を終了する。終了が指示されていない場合には、CPU112は、処理をS22に進める。
【0072】
このように、イベントに基づく調剤判定処理において、携帯端末122は、登録されているイベントが発生する度に、調剤通知を繰り返し、利用者からの終了指示に応じて、一連の処理を終了する。
以上の通り説明したイベントに基づく調剤通知判定処理により、携帯端末122は、未調剤の処方情報が存在し、且つ、現在日時が使用期間内のタイミングである場合には、未調剤の処方情報が残っていることを、患者に通知することができる。一方、未調剤の処方情報が存在するが、現在日時が使用期間に含まれない場合には、携帯端末122は、処方情報の再発行が必要であることを、患者に通知することができる。
さらに、イベントに基づく調剤通知判定処理により、携帯端末122は、予め設定されたイベントが発生する度に、調剤通知処理を実行することができる。したがって、携帯端末122の利用者は、適切なタイミングにおいて、調剤通知又は再発行通知を受けることができる。
【0073】
なお、イベントに基づく調剤通知判定処理において、調剤通知及び再発行通知の出力先となる出力装置は、ディスプレイ115に限定されるものではない。他の例としては、携帯端末122は、スピーカから音声情報として調剤通知及び再発行通知を出力してもよい。また、他の例としては、携帯端末122は、患者端末123又は患者家族端末125に対し、調剤通知情報及び再発行通知情報を電子メールとして送信してもよい。
【0074】
従来の紙の処方箋を電子処方箋に置き換えた場合、患者の手元には物理的な紙の処方箋がなくなってしまう。このため、処方箋の存在そのものを忘れてしまう可能性が大きくなる。その結果、患者が処方箋の使用期間内に調薬し忘れることが多くなってしまう。特に、電子処方箋の使用期間を適切に判定することができない場合は、この可能性がより大きくなる。
これに対し、本実施形態における処方システムにおいては、携帯端末122は、日時に基づく調剤通知判定処理及びイベントに基づく調剤通知判定処理において、「保険医療機関及び保険医療養担当規則」に準じた処方情報の使用期間を特定する。さらに、携帯端末122は、これらの処理において、特定した使用期間に基づいて、患者に調剤通知又は再発行通知を行うことができる。これにより、電子処方箋における患者による使用期間内の調薬忘れを軽減することができる。
【0075】
なお、携帯端末122は、
図4等を参照しつつ説明した日時に基づく調剤通知判定処理と、
図14等を参照しつつ説明したイベントに基づく調剤通知判定処理とを同時に実行してもよい。この場合には、携帯端末122は、所定の通知間隔、指定した通知日時及び登録イベント発生時のタイミングにおいて、調剤通知処理を実行することができる。
【0076】
<変更例>
次に、第1の実施形態にかかる処方システムの第1の変更例について説明する。第1の実施形態にかかる処方システムにおいては、携帯端末122は、イベントに基づく調剤通知判定処理において携帯端末122のCPU112が参照する通知間隔は、予めROM113に格納されている。これに替えて、携帯端末122は、処理対象とする対象処方情報に含まれている薬品の種類に応じて、通知間隔を決定することとしてもよい。
さらに、第1の実施形態にかかる処方システムにおいては、携帯端末122は、ディスプレイ115に調剤通知情報を表示することにより、利用者(患者)に対する調剤通知を行う。これに替えて、携帯端末122は、複数の方法により調剤通知を行うこととしてもよい。さらに、携帯端末122は、対象処方情報に含まれている薬品の種類に応じて、複数の通知方法の中から適切な通知方法を決定することとしてもよい。
【0077】
以下、具体的な処理について説明する。携帯端末122は、重要度テーブルと、通知間隔テーブルと、通知方法テーブルとをROM113に予め記憶している。
図16Aは、重要度テーブルの一例を示す図である。重要度テーブルにおいて、薬品名と重要度とが対応付けられている。
図16Bは、通知間隔テーブルの一例を示す図である。通知間隔テーブルにおいて、重要度と通知間隔とが対応付けられている。
図16Cは、通知方法テーブルの一例を示す図である。通知方法テーブルにおいて、重要度と通知方法とが対応付けられている。
図16Cに示す通知方法テーブルにおいては、各重要度に対応付けて、「モバイル端末通知」、「本人メール通知」、及び「代理人メール通知」のうち1又は複数の通知方法が対応付けられている。図中「○」で示された通知方法が、対応付けられているものとする。なお、「モバイル通信通知」とは、モバイル端末1116としての携帯端末122のディスプレイ115などに調剤通知を表示する方法である。「本人メール通知」とは、患者本人のメールアドレスに対して調剤通知を送信する方法である。「代理人メール通知」とは、患者の家族等の代理人のメールアドレスに対して調剤通知を送信する方法である。
【0078】
図17は、携帯端末122による、通知間隔設定処理を示すフォローチャートである。通知間隔設定処理は、携帯端末122の利用者からの開始指示に応じて実行されることとする。携帯端末122の利用者は、開始指示を入力することにより、所望のタイミングで通知間隔設定処理を実行することができる。
通知間隔設定処理においては、まず、S131において、携帯端末122のCPU112は、電子処方箋データから処理対象となる対象処方情報を特定する。CPU112はさらに、対象処方情報から薬品名を取得する。次に、S132において、CPU112は、重要度テーブルを参照し、取得した薬品名に対応する薬品の重要度を取得する。
【0079】
次に、S133において、CPU112は、通知間隔テーブルを参照し、取得した薬品の重要度に応じて通知間隔を設定する。ここで、重要度は、薬品名、すなわち薬品の種類に応じて定まる値である。また、通知間隔は、調剤通知を実行する時間間隔である。すなわち、S133の処理は、薬の種類に基づいて時間間隔を決定する、時間間隔決定処理の一例である。
図16Bに示す通知間隔テーブルを参照した場合には、重要度が「1(高)」、「2(中)」、及び「3(低)」の薬品に対し、夫々通知間隔「3回/日」、「2回/日」、及び「1回/日」の通知間隔が設定される。さらに、S134において、CPU112は、通知方法テーブルを参照し、取得した薬品の重要度に応じて通知方法を設定する。
次に、S135において、CPU112は、未処理の処方情報の有無を判定する。未処理の処方情報が存在する場合には、CPU112は、処理をS131に進める。未処理の処方情報が存在しない場合には、CPU112は、通知間隔設定処理を終了する。
【0080】
このように、本例によれば、携帯端末122は、重要度のより高い薬品に対する調剤通知に対し、通知間隔をより短くすることができる。また、携帯端末122は、重要度のより高い薬品に対する調剤通知を、より多様な通知方法で実行することが可能となる。これにより、患者が重要度の高い薬品に対する調剤忘れを防止することができる。
なお、重要度テーブル、通知間隔テーブル及び通知方法テーブルは、例えば不図示のサーバ装置に記憶しておくこととしてもよい。この場合には、携帯端末122は、サーバ装置に対し、対象処方情報に含まれる薬品名を送信する。そして、サーバ装置において、上記通知間隔設定処理を実行する。サーバ装置は、通知間隔設定処理の結果得られた、通知間隔と、通知方法を携帯端末122に送信する。携帯端末122は、通知間隔及び通知方法をサーバ装置から受信し、受信した通知間隔及び通知方法を利用する。
【0081】
また、他の例としては、重要度テーブルのみ、不図示のサーバ装置に記憶しておくこととしてもよい。この場合には、サーバ装置は、携帯端末122から薬品名を受信し、これに対応する重要度を携帯端末122に送信する。そして、携帯端末122は、重要度を受信し、受信した重要度から、自身が備える通知間隔テーブル及び通知方法テーブルを参照して、通知間隔及び通知方法を決定する。
また、通知方法は、「モバイル端末通知」、「本人メール通知」、及び「代理人メール通知」に限定されるものではない。携帯端末122は、これ以外の種々の通知方法を設定し、実行してもよい。
【0082】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態にかかる処方システムについて説明する。第2の実施形態にかかる処方システムにおいては、携帯端末122は、電子処方箋データを患者端末123に送信する。そして、患者端末123は、電子処方箋データに含まれる各処方情報の使用期間を表すカレンダーと、薬局を表す地図とをプリンタ1111を用いて印刷する。
第2の実施形態にかかる処方システムにおいては、まず、第1の実施形態にかかる処方システムと同様に、病院における診察後、処方情報が病院端末121から患者の携帯端末122に送信される。そして、処方情報は、患者の携帯端末122内の電子処方箋データ内に蓄積される。
患者は、携帯端末122内の処方情報の印刷を希望する場合には、携帯端末122を患者端末123に近づける。これにより、携帯端末122及び患者端末123の無線モジュール119を介し、処方情報が携帯端末122から患者端末123に送信される。そして、患者端末123は、処方情報の使用期限を表すカレンダー画像、及び処方するのに適した薬局を表す地図を生成し、プリンタ1111を用いて印刷する。
【0083】
<電子処方箋出力処理>
図18は、患者端末123による、電子処方箋出力処理を示すフローチャートである。まず、S71において、患者端末123のCPU112は、HD117に記録されている電子処方箋データの中から、一つの処方情報を取得する。次に、S33において、患者端末123のCPU112は、取得した処方情報を処理対象の対象処方情報とし、使用期間設定処理を実行する。この使用期間設定処理は、第1の実施形態において
図6を参照しつつ説明した使用期間設定処理と同様の処理である。
続いて、S72において、CPU112は、電子処方箋データに未処理の処方情報があるか否かを判定する。未処理の処方情報がある場合には、CPU112は、処理をS71に進める。未処理の処方情報がない場合には、CPU112は、処理をS73に進める。
S73において、CPU112は、S33において取得した使用期間を用いてカレンダー生成処理を実行する。
図19は、患者端末123により生成されたカレンダー画像を含む印刷画像の一例を示す図である。
図19に示す印刷画像710中のカレンダー画像78は、
図2に示す電子処方箋データに基づいて生成されたものである。
図19に示すカレンダー画像78においては、処方情報の使用期限となる日付は、白抜きの文字(図中、4日、18日、及び30日)で示されている。ここで、使用期限は、使用期間の末日である。すなわち、カレンダー画像78は、カレンダー上に使用期間を合成した画像である。
【0084】
図2において、使用期間が「NULL」の処方情報61〜63に対し、電子処方箋出力処理のS33において、使用期間の末日「2012/8/4」、「2012/18」が設定される。これに対応し、カレンダー画像78においても、これらの使用期間の末日が正しく設定されている。また、処方情報64に関しては、電子処方箋データに記録されている使用期間の末日である「2012/8/30」がカレンダー画像78に設定されている。
このように本実施形態にかかる処方システムにおいては、電子処方箋内の使用期間の記録の有無に関わらず、患者端末123は、処方情報毎に適切な使用期間を設定し、カレンダー上に表示することができる。
なお、患者端末123は、カレンダーの日付を白抜きの文字で表示することとしたが、これに限定されるものではない。患者端末123は、例えば、使用期限を日付順のリストとして表示したり、使用期限に加え、病院情報、交付日、及び薬品名等の他の処方情報を合わせて表示したりしてもよい。このように、患者端末123は、種々の方式で処方情報の使用期限を出力することが可能である。
【0085】
次に、S74においては、患者端末123のCPU112は、利用者からの指示に従い、地図上に表示する薬局の種別を選択する。より具体的には、CPU112は、薬局種別を選択可能な不図示のウィンドウをディスプレイ115上に表示させる。そして、CPU112は、利用者がマウス1113やキーボード1114を用いて入力した薬局種別を受け付ける。
そして、かかりつけ薬局が指示された場合は、CPU112は、処理をS43に進める。通常経路上の薬局が指示された場合には、CPU112は、処理をS44に進める。なお、S43の処理は、
図10を参照しつつ説明した、かかりつけ薬局検索処理と同様である。また、S44の処理は、
図12を参照しつつ説明した、通常経路上の薬局検索処理と同様である。なお、患者端末123は、通常経路上の薬局検索処理の前提として、携帯端末122から、GPSログ情報を定期的に取得し、これをROM113等に格納しているものとする。
他の例としては、患者端末123がGPS1120を備える場合には、CPU112は、薬局種別の選択において、現在位置付近の薬局を選択可能としても良い。この場合において、現在位置付近の薬局が選択された場合には、S45(
図8)を実行することとする。
【0086】
次に、S75において、CPU112は、S43又は44において、薬局IDを取得したか否かを判定する。薬局IDを取得した場合には、CPU112は、処理をS76に進める。取得しなかった場合には、CPU112は、処理をS77に進める。そして、S76においては、CPU112は、S43又はS44において取得した薬局IDに基づいて、地図データ生成処理を実行する。
地図データ生成処理においては、例えば
図19に示す印刷画像710中の地図データ79が生成される。なお、
図19に示す地図データ79は、S74においてかかりつけ薬局が選択された場合の地図データの例である。S43においてかかりつけ薬局の薬局IDを取得した場合には、CPU112は、取得した薬局IDで特定される薬局詳細データ中の所在地に基づいて、かかりつけ薬局を含む地図画像を生成する。また、地図データ79に示すように、患者端末123の利用者の自宅の位置、及び会社の位置を地図画像に含めても良い。
【0087】
次に、S77において、CPU112は、最終的な出力データとしての印刷画像710を生成した後、生成した印刷画像710を、プリンタ1111を用いて出力する。なお、第2の実施形態にかかる処方システムのこれ以外の構成及び処理は、第1の実施形態にかかる処方システムの構成及び処理と同様である。
このように、本実施形態にかかる処方システムにおいては、各処方情報に対する使用期限と適切な薬局を示す地図とを紙媒体に出力することができる。
【0088】
(第3の実施形態)
第3の実施形態にかかる処方システムは、紙の処方箋が交付された場合に適用される。調剤薬局に紙の処方箋が提出された場合に、患者端末123は、スキャナ1112により紙の処方箋の記載内容を読み取り、処方情報として電子処方箋データに蓄積する。
以下、第3の実施形態にかかる処方システムについて説明する。第3の実施形態にかかる処方システムにおいては、患者は、病院での診察後、従来と同様、病院から紙の処方箋の交付を受ける。そして、患者は、調剤依頼時に、調剤薬局に紙の処方箋を提出する。調剤薬局においては、薬局端末124において、スキャナ1112を用いて紙の処方箋をスキャンし、スキャンした処方箋画像に対して文字認識処理(OCR処理)を実行し、文字認識した処方情報を薬局端末124内の電子処方箋データに蓄積する。
これにより、薬剤師は、薬局端末124内の電子処方箋データを参照し、適切な調薬を実施できる。特に、本実施形態においては、薬剤師は、処方箋の使用期間を適切に判断し、使用期間に応じて適切な調薬を実施できる。例えば、使用期間内の処方情報だけを調薬することができる。
【0089】
<紙の処方箋電子化処理>
図20は、薬局端末124による、紙の処方箋電子化処理を示すフローチャートである。まず、S81において、薬局端末124のCPU112は、スキャナ1112を用いて紙の処方箋をスキャンし、処方箋画像を処方情報として取得する(処方情報取得処理)。
次に、S82において、CPU112は、処方箋画像を用いて、処方箋のフォームを特定する。ここで、フォームとは処方箋画像中のいずれの領域に、処方箋のいずれの情報が記録されているかを特定するための情報、すなわちレイアウトである。例えば、処方画像中で(10、10)、(10、210)、(1010、10)、及び(1010、210)を頂点とする矩形領域に「患者氏名」が記録されていることが特定される。
【0090】
次に、S83において、CPU112は、使用期間設定処理を実行し、使用期間を設定する。なお、使用期間設定処理については、
図21を参照しつつ、後に詳述する。使用期間設定処理の後、S84において、CPU112は、電子化された各処方情報をHD117に電子処方箋データ(例えば、
図2)として出力し、紙の処方箋電子化処理を終了する。
次に、
図20を参照しつつ説明した使用期間設定処理(S83)について説明する。
図21は、薬局端末124による使用期間設定処理における詳細な処理を示すフローチャートである。まず、S85において、薬局端末124のCPU112は、S82において特定されたフォームに基づき、処方箋画像中の使用期限領域を特定する(使用期間領域特定処理)。次に、S86において、薬局端末124は、S85において特定された使用期限領域内の文字切り処理を実行する。ここで、使用期限領域特定処理(S85)及び使用期限領域の文字切り処理(S86)について説明する。
【0091】
図22A及び
図22Bは、使用期間が記載された処方箋のスキャン画像の一例である。
図22A及び
図22Bに示すスキャン画像においては、S85において、領域91が使用期間領域として特定される。さらに、領域91には、使用期間が記載されている。このため、S86において、「平」、「成」、「2」、「4」、「年」、「1」、「0」、「月」、「1」、「4」、「日」の夫々の文字領域が、矩形領域として切り出される(即ち、文字数は「11」個)。
一方、
図23A及び
図23Bは、使用期間が記載されていない処方箋のスキャン画像の一例である。
図23A及び
図23Bに示すスキャン画像においては、S85において、領域92が使用期間領域として特定される。領域92には、使用期間が記載されていない。したがって、領域92に対しては、S86において、文字領域は一つも切り出されない(即ち、文字数は「0」個)。
【0092】
文字切り処理の後、S87において、CPU112は、使用期限領域内の矩形領域の数を文字数とみなし、文字数をカウントする(文字数カウント処理)。そして、CPU112は、文字数と予めROM113等に設定されている閾値とを比較する。文字数が閾値よりも大きい場合は、CPU112は、処理をS812に進める。文字数が閾値以下である場合には、CPU112は、処理をS88に進める。
例えば、閾値を「0」とした場合、前述した
図22Aに示すスキャン画像が得られた場合には、CPU112は、処理をS812に進め、前述した
図23Aに示すスキャン画像が得られた場合には、CPU112は、処理を88に進める。
【0093】
S88において、CPU112は、S82において特定されたフォームに基づき、処方箋画像中の交付日領域を特定する。次に、S89において、CPU112は、S88において特定された交付日領域内の文字切り処理を実行する。
図23Bに示す例では、交付日領域として領域93が特定される。さらに、特定された領域93において、文字切り処理が実行されると、結果として「平」、「成」、「2」、「4」、「年」、「1」、「0」、「月」、「1」、「日」の夫々の文字領域が、矩形領域として切り出される。
次に、S810において、CPU112は、S89で切り出された各文字領域に対応する矩形領域に対し、文字認識処理(OCR処理)を実行する。次に、S811において、CPU112は、OCR処理によって認識された交付日に3日を加えた日付を使用期間の末日として設定する。
図23Bに示す例では、「平成24年10月4日」が使用期間の末日として設定される。
【0094】
一方、S812においては、CPU112は、S86において切り出された文字領域に対応する矩形領域毎に、文字認識処理(OCR処理)を実行する。次に、S813において、CPU112は、OCR処理によって認識された使用期間の記載内容を使用期間の末日として設定する。
次に、S814において、CPU112は、紙の処方箋のうち、まだ文字認識処理が実行されていない領域に対して、文字切り処理を実行する。そして、S815において、CPU112は、文字切り処理した領域に対して、文字認識処理(OCR処理)を実行する。CPU112は、文字認識処理により得られた各情報を電子処方箋データに格納し、一連の処理を終了する。
【0095】
このように、第3の実施形態にかかる処方システムにおいては、紙の処方箋に記載された使用期間に関わらず、「保険医療機関及び保険医療養担当規則」に準じた使用期間を設定し、電子処方箋データとして記録することができる。
なお、第3の実施形態にかかる処方システムのこれ以外の構成及び処理は、他の実施形態にかかる処方システムの構成及び処理と同様である。
【0096】
(第4の実施形態)
第4の実施形態にかかる処方システムは、パターンコードとしてのバーコードが描画された紙の処方箋が交付された場合に適用される。このバーコードには、患者氏名、交付日時、使用期限など処方情報が所定のフォーマットに従い埋め込まれている。
以下、第4の実施形態にかかる処方システムについて説明する。第4の実施形態にかかる処方システムにおいては、患者は、病院での診察後、従来と同様、紙の処方箋の交付を受ける。そして、患者は、調剤依頼時に、調剤薬局に紙の処方箋を提出する。調剤薬局においては、薬局端末124において、バーコードリーダ1115を用いて紙の処方箋に付与されたバーコードの内容、すなわち処方情報を読み取る。薬局端末124は、読み取った処方情報を自身が備える電子処方箋データに蓄積する。
これにより、薬剤師は、薬局端末124内の電子処方箋データを用いて、適切な調薬を実施できる。特に、本実施形態においては、薬剤師は、処方箋の使用期間を適切に判断し、使用期間に応じて適切な調薬を実施できる。
【0097】
<バーコード処方箋読み取り処理>
図24は、薬局端末124による、バーコード処方箋読み取り処理を示すフローチャートである。まず、S101において、薬局端末124のCPU112は、バーコードリーダ1115を用いて紙の処方箋に付加されているバーコードを入力する。次に、S102において、CPU112は、バーコードの内容を読み取り、パターンコード情報を処方情報として取得する(処方情報取得処理)。
図25A及び
図25Bは、バーコードが付与された紙の処方箋の一例を示す図である。
図25Aに示すバーコード103及び
図25Bに示すバーコード104には、それぞれのバーコード103,104が付与された処方箋に記載された内容が所定のフォーマットに従い埋め込まれている。本実施の形態においては、105、及び106に示すようなCSV(Comma Separated Values)形式のデータが埋め込まれているものとして説明する。
【0098】
CSVデータの各行(改行コード「CRLF」で区切られている)が、処方箋における各記載項目に対応する。そして、CSVデータの各行には、先頭から順に「項目識別子」及び「項目内容」が記録されている。項目識別子「01」、「02」、「03」、「04」及び「05」は、夫々「患者氏名」、「生年月日」、「交付年月日」、「使用期限」及び「処方情報」に割り当てられている。
図25Aに示されるバーコード103からは、処方情報105が得られる。また、
図25Bに示されるバーコード104からは、処方情報106が得られる。
図25Aに示すバーコード103から得られた処方情報105には、紙の処方箋に記載された使用期間「平成24年10月14日」に対応する使用期間情報「H241014」が埋め込まれている。一方、
図25Bに示すバーコード104から得られた処方情報106には、紙の処方情報に使用期間の記載がないことに対応し、使用期間情報は含まれていない。
なお、バーコード中のデータの形式は、CSV形式に限定されるものではない。バーコード中のデータの形式としては、XML(Extensible Markup Language)など種々の形式を採用することができる。
【0099】
図24のS102において、バーコードが読み取られた後、S33において、CPU112は、得られた処方情報に基づいて、使用期間設定処理を実行する。なお、この使用期間設定処理は、第1の実施形態において
図6を参照しつつ説明した使用期間設定処理と同様である。
例えば、
図25Aに示す処方情報105が得られたとする。この処方情報105には、使用期間情報「H241014」というデータが含まれている。このため、S39において、CPU112は、処理をS311に進める。一方、
図25Bに示す処方情報106が得られたとする。この処方情報106には、使用期間情報は含まれていまい。したがって、S39において、CPU112は、処理をS310に進める。
そして、S84において、CPU112は、電子化された処方情報をHD117に電子処方箋データ(例えば、
図2)として出力する。なお、S84において、CPU112は、S33において設定した使用期間に加え、CSVデータに含まれる使用期間データ以外のデータも電子処方箋データに出力しても良い。
なお、第4の実施形態にかかる処方システムのこれ以外の構成及び処理は、他の実施形態にかかる処方システムの構成及び処理と同様である。
【0100】
このように、第4の実施形態にかかる処方システムにおいては、紙の処方箋に付与されているバーコード内に使用期間が埋め込まれているか否かに関わらず、「保険医療機関及び保険医療養担当規則」に準じた使用期間を設定することができる。さらに、設定した使用期間を電子処方箋データ内に記憶することができる。
【0101】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0102】
以上、上述した各実施形態によれば、電子処方箋の適切な使用期間を特定する仕組みを提供することができる。
【0103】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。