(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の四角形の面積が前記第1の四角形の面積に比べてしきい値の範囲より大きい場合は、前記コンテンツ領域の拡大を示すことを特徴とする請求項2に記載のタッチ機能制御方法。
前記第2の四角形の面積が前記第1の四角形の面積に比べてしきい値の範囲より小さい場合は、前記コンテンツ領域の縮小を示すことを特徴とする請求項2に記載のタッチ機能制御方法。
前記第2の四角形の面積が前記第1の四角形の面積と比べてしきい値の範囲内の値を有する場合は、前記コンテンツ領域のスクロールを示すことを特徴とする請求項2に記載のタッチ機能制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明を説明するに当たって、関連する公知機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明確にするおそれがあると判断した場合、その詳細な説明を省略する。そして、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義した用語であって、これはユーザ、運用者の意図又は慣例などによって異なることがある。従って、その定義は本明細書全般に亘る内容に基づいて行われるべきである。
【0014】
図1Aは、表示されたコンテンツ領域をスクロールダウンする本発明の一実施形態を模式的に示す図である。電子装置は、例えば、20(5×4)に区別されたそれぞれのタッチを感知する。電子装置がタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの少なくとも1つのタッチ入力を感知する。感知されたそれぞれのタッチ入力のX及びY座標値を比較してX値の最大値と最小値を決定しY座標値の最小値と最大値を決定することで、これらの座標値からなる第2四角形(ボックス)領域101を設定する。タッチ入力が1つの場合はX、Y座標値が1つであるため、その場合はX、Y座標値の周りの最小単位の四角形に決定する。
【0015】
次いで、少なくとも1つのタッチが移動(ドラッグ)することによって発生するタッチ点のX及びY座標の最大値と最小値によって形成される第3四角形(ボックス)102の面積(大きさ)を決定する。本実施形態で変数とするものはタッチ点のX及びY座標の最大値と最小値によって形成される第3四角形(ボックス)102の面積である。決定された第3四角形の面積を第2四角形の面積と比較する。第3四角形の面積と第2四角形の面積の差が所定幅のしきい値(threshold)の範囲内の場合、タッチの移動はコンテンツ領域をスクロールすることであると決定する。この場合、コンテンツ領域はスクロールされて表示される。この時、スクロールはスクロールダウン(down)に該当する。
【0016】
ここで、しきい値とは電子装置の機能設定に応じて予め決められた値であって、ユーザの設定に応じて変更できる。
【0017】
第2四角形を形成するタッチは複数のタッチである場合があり、このような複数のタッチの中には電子装置のスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの最初にタッチされる第1タッチを含む。このような関係は、上述したように、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小のためのイベントであると見なすことができる。
【0018】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域は電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクト(object)を示し得る。オブジェクトはグラフィックオブジェクト(graphical object)であり得る。
【0019】
図1Bは、表示されたコンテンツ領域をスクロールアップする本発明の一実施形態を模式的に示す図である。電子装置がタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの少なくとも1つのタッチ入力を感知し、感知されたそれぞれのタッチ入力のX及びY座標値を比較してX値の最大値と最小値を決定しY座標値の最小値と最大値を決定することで、これらの座標値からなる第2四角形(ボックス)領域103を設定する。タッチ入力が1つの場合はX、Y座標値が1つであるため、その場合はX、Y座標値の周りの最小単位の四角形に決定する。
【0020】
次いで、少なくとも1つのタッチが移動(ドラッグ)することによって発生するタッチ点のX及びY座標の最大値と最小値によって形成される第3四角形(ボックス)104の面積を決定する。決定された第3四角形の面積を第2四角形の面積と比較する。第3四角形の面積と第2四角形の面積の差が所定幅のしきい値の範囲内の場合、タッチの移動はコンテンツ領域をスクロールすることであると決定する。この場合、コンテンツ領域はスクロールされて表示される。この時、スクロールはスクロールアップ(up)に該当する。
【0021】
ここで、しきい値とは電子装置の機能設定に応じて予め決められた値であって、ユーザの設定に応じて変更できる。
【0022】
第2四角形を形成するタッチは複数のタッチである場合があり、このような複数のタッチの中には電子装置のスクリーンに表示されたコンテンツの領域のうちの最初にタッチされる第1タッチを含む。このような関係は、上述したように、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小のためのイベントであると見なすことができる。
【0023】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域は電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトを示し得る。オブジェクトはグラフィックオブジェクトであり得る。
【0024】
図1Cは、表示されたコンテンツ領域を拡大する本発明の一実施形態を模式的に示す図である。電子装置がタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの少なくとも1つのタッチ入力を感知し、感知されたそれぞれのタッチ入力のX及びY座標値を比較してX値の最大値と最小値を決定しY座標値の最小値と最大値を決定することで、これらの座標値からなる第2四角形(ボックス)領域105を設定する。次いで、少なくとも1つのタッチが移動(ドラッグ)することによって発生するタッチ点のX及びY座標の最大値と最小値によって形成される第3四角形(ボックス)106の面積を決定する。第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて所定幅のしきい値の範囲より大きい場合、タッチの移動はコンテンツ領域を拡大(magnifying、zooming in)することであると決定する。この場合、コンテンツ領域は拡大されて表示される。
【0025】
コンテンツ領域の拡大比率は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差に比例し得る。この時、比例は1次元の比例である場合もあり、或いは多次元の比例関係である場合もある。即ち、コンテンツ領域の拡大値は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差を変数とする1次元方程式又は多次元方程式関係であり得る。
【0026】
また、第2四角形と第3四角形の面積の代わりに各四角形の座標点のX軸の差の自乗とY軸の差の自乗を足した値を基準とすることができる。即ち、(X
max−X
min)
2+(Y
max−Y
min)
2を四角形の面積の代わりに比較基準とすることができる(X
maxは四角形の各点の座標のうちのX軸の最大値、X
minは四角形の各点の座標のうちのX軸の最小値、Y
maxは四角形の各点の座標のうちのY軸の最大値、Y
minは四角形の各点の座標のうちのY軸の最小値)。
【0027】
ここで、しきい値とは電子装置の機能設定に応じて予め決められた値であって、ユーザの設定に応じて変更できる。
【0028】
第2四角形を形成するタッチは複数のタッチである場合があり、このような複数のタッチの中には電子装置のスクリーンに表示されたコンテンツの領域のうちの最初にタッチされる第1タッチを含む。このような関係は、上述したように、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域をスクロールするイベント又はコンテンツ領域の拡大/縮小のためのイベントであると見なすことができる。
【0029】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域の拡大は電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトのパラメータ(parameter)を大きく調節する(adjust)ことであり得る。
【0030】
図1Dは、表示されたコンテンツ領域を縮小する本発明の一実施形態を模式的に示す図である。電子装置がタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの少なくとも1つのタッチ入力を感知し、感知されたそれぞれのタッチ入力のX及びY座標値を比較してX値の最大値と最小値を決定しY座標値の最小値と最大値を決定することで、これらの座標値からなる第2四角形(ボックス)領域107を設定する。次いで、少なくとも1つのタッチが移動(ドラッグ)することによって発生するタッチ点のX及びY座標の最大値と最小値によって形成される第3四角形(ボックス)108の面積を決定する。第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて所定幅のしきい値の範囲より小さい場合、タッチの移動はコンテンツ領域を縮小(zooming out)することであると決定する。この場合、コンテンツ領域は縮小されて表示される。
【0031】
コンテンツ領域の縮小比率は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差に比例し得る。この時、比例は1次元の比例である場合もあり、或いは多次元の比例関係である場合もある。即ち、コンテンツ領域の縮小値は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差を変数とする1次元方程式又は多次元方程式関係であり得る。
【0032】
また、第2四角形と第3四角形の面積の代わりに各四角形の座標点のX軸の差の自乗とY軸の差の自乗を足した値を基準とすることができる。即ち、(X
max−X
min)
2+(Y
max−Y
min)
2を四角形の面積の代わりに比較基準とすることができる(X
maxは四角形の各点の座標のうちのX軸の最大値、X
minは四角形の各点の座標のうちのX軸の最小値、Y
maxは四角形の各点の座標のうちのY軸の最大値、Y
minは四角形の各点の座標のうちのY軸の最小値)。
【0033】
ここで、しきい値とは電子装置の機能設定に応じて予め決められた値であって、ユーザの設定に応じて変更できる。
【0034】
第2四角形を形成するタッチは複数のタッチである場合があり、このような複数のタッチの中には電子装置のスクリーンに表示されたコンテンツの領域のうちの最初にタッチされる第1タッチを含む。このような関係は、上述したように、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小のためのイベントであると見なすことができる。
【0035】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域の縮小は電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトのパラメータを小さく調節することであり得る。
【0036】
また、
図1Cで、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する条件を異なるように設定することができる。即ち、四角形の面積が基準値を超えることを、表示されたコンテンツ領域を拡大する条件として与えることができる。例えば、四角形の面積の基準値を4cm
2に設定した場合は、第2四角形の面積がこの基準値を超える時点から、表示されたコンテンツ領域の拡大が行われるようにすることができる(
図4Aで後述する第1四角形の面積は基準値と同じか又はそれより小さいことを前提とする)。コンテンツ領域の拡大比率は基準値を超える比率に連動させることができる。もし、第1四角形の面積が基準値以上の場合は、第2四角形の面積が第1四角形の面積より大きくなる時点から、表示されたコンテンツ領域の拡大が行われるようにすることができる。拡大比率は基準値を超える比率に連動させることができる。
【0037】
また、
図1Dで、表示されたコンテンツ領域を縮小する条件として、四角形の面積が基準値未満になることを与えることができる(
図4Aで後述する第1四角形の面積は基準値と同じか又はそれより大きいことを前提とする)。
【0038】
また、上述したように、表示されたコンテンツ領域を拡大する2つの条件を共に使用することができる。即ち、四角形の面積が基準値を超えることと、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められた所定幅の第2しきい値(オフセットと表現する場合もある)の範囲より大きくなることとを、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する条件とすることができる。また、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を縮小する条件として、四角形の面積が基準値未満になることと、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められた所定幅の第2しきい値(オフセットと表現する場合もある)の範囲より小さくなることとを設定することができる。
【0039】
図2は、2つのタッチが移動する場合に、表示されたコンテンツを拡大する本発明の一実施形態を模式的に示す図である。電子装置がタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つのタッチ入力201、202を感知し、感知されたそれぞれのタッチ入力のX及びY座標値を比較してX値の最大値と最小値を決定し(ここではX値の最大値と最小値に所定のオフセットを設けた場合を表示する)Y座標値の最小値と最大値を決定することで(ここではY値の最大値と最小値に所定のオフセットを設けた場合を表示する)、これらの座標値からなる第2四角形(ボックス)領域203を設定する。次いで、2つのタッチが移動(ドラッグ)することによって発生するタッチ点のX及びY座標の最大値と最小値(所定のオフセットを適用する)によって形成される第3四角形(ボックス)207の面積を決定する。
図2に示したように、第3四角形の面積が第2四角形の面積より大きい。即ち、移動したタッチのX及びY座標の最大値と最小値(所定のオフセットを適用する)の差が移動前より大きい場合である。このような四角形の面積の差が予め定められたしきい値の範囲を超える場合は、タッチの移動は上述のコンテンツ領域を拡大することであると決定し、この場合、コンテンツ領域はタッチスクリーンに拡大されて表示される。
【0040】
コンテンツ領域の拡大又は縮小比率は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差に比例し得る。この時、比例は1次元の比例である場合もあり、或いは多次元の比例関係である場合もある。即ち、コンテンツ領域の拡大値又は縮小値は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差を変数とする1次元方程式又は多次元方程式関係であり得る。
【0041】
また、第2四角形と第3四角形の面積の代わりに各四角形の座標点のX軸の差の自乗とY軸の差の自乗を足した値を基準とすることができる。即ち、(X
max−X
min)
2+(Y
max−Y
min)
2を四角形の面積の代わりに比較基準とすることができる(X
maxは四角形の各点の座標のうちのX軸の最大値、X
minは四角形の各点の座標のうちのX軸の最小値、Y
maxは四角形の各点の座標のうちのY軸の最大値、Y
minは四角形の各点の座標のうちのY軸の最小値)。
【0042】
ここで、しきい値とは電子装置の機能設定に応じて予め決められた値であって、ユーザの設定に応じて変更できる。
【0043】
第2四角形を形成するタッチは複数のタッチである場合があり、このような複数のタッチの中には電子装置のスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの最初にタッチされる第1タッチを含む。このような関係は、上述したように、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小のためのイベントであると見なすことができる。
【0044】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域の拡大は電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトのパラメータを大きく調節することであり得る。
【0045】
図3は、複数のタッチ移動に応じて、表示されたコンテンツをスクロールダウンする本発明の一実施形態を模式的に示す図である。電子装置がタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つのタッチ入力301、302を感知する。感知されたそれぞれのタッチ入力のX及びY座標値を比較してX値の最大値と最小値を決定しY座標値の最小値と最大値を決定することで、これらの座標値からなる第2四角形(ボックス)領域303を設定する。次いで、2つのタッチが移動(ドラッグ)すると共にタッチが更に1つ増加して3つのタッチ点のX及びY座標の最大値と最小値によって形成される第3四角形(ボックス)304の面積を決定する。第3四角形の面積と第2四角形の面積の差がしきい値の範囲内の場合、タッチの移動はコンテンツ領域をスクロールすることであると決定する。この場合、コンテンツ領域はスクロールされて表示される。この時、スクロールはスクロールダウンに該当する。
【0046】
ここで、しきい値とは電子装置の機能設定に応じて予め決められた値であって、ユーザの設定に応じて変更できる。
【0047】
第2四角形を形成するタッチは複数のタッチである場合があり、このような複数のタッチの中には電子装置のスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの最初にタッチされる第1タッチを含む。このような関係は、上述したように、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小のためのイベントであると見なすことができる。
【0048】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域は電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトを示し得る。オブジェクトはグラフィックオブジェクトであり得る。
【0049】
図4Aは、本発明の一実施形態によるタッチ領域の変化によって、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小のためのイベントであるかを確認する方法を説明する図である。
【0050】
電子装置のスクリーンに表示されたコンテンツ領域の中に第1タッチが行われると、第1タッチの地点に第1四角形領域403が発生する。このような四角形領域を形成する方法は後述の
図4B及び
図5で詳細に説明する。第1タッチの地点が座標の地点に正確に一致する場合は第1四角形の面積はゼロ(zero)である場合がある。
【0051】
また、このような第1四角形は、タッチスクリーン上に現れるようにするか又は現れないようにすることができる。このような第1タッチの後、所定時間以内(ここでは、電子装置のユーザが、タッチが完全に不連続であると感じない時間差、例えば150ms又はそれ以下の所定時間を意味し、このような時間は予め定めることができる)の第2タッチが行われると、第1タッチの地点と第2タッチの地点のそれぞれの座標のx、y値を基準に最小値と最大値を決定し、4つの頂点を有する第2四角形404を形成できる。このような第2四角形も、タッチスクリーン上に現れるようにするか又は現れないようにすることができる。
【0052】
また、第2タッチの後も所定時間内に行われる多数個のタッチを更に含み得る。多数個のタッチが所定時間内に追加的に行われた場合は、多数個のタッチの地点のそれぞれの座標のx、y値を基準に最小値と最大値を決定し、4つの頂点を有する第2四角形を形成できる。この場合は、全ての多数個のタッチを第2タッチと称する。
【0053】
次に、第1四角形の面積(大きさ、size)と第2四角形の面積を比較して、第2四角形の面積が予め定められた所定幅の第1しきい値の範囲内か、それより大きいか又は小さいかに応じて、このような第1及び第2タッチはタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小のためのイベントであると見なす。
【0055】
その後、このような第2タッチが移動して(drag、move)第3のタッチをなす場合、第3のタッチ地点のそれぞれの座標のx、y値を基準に最小値と最大値によって決定した4つの頂点を有する第3四角形の面積を第2四角形の面積と比較する。また、このような第3四角形は、タッチスクリーン上に現れるようにするか又は現れないようにすることができる。第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められた第2しきい値(オフセットと表現する場合もある)の範囲より大きい場合、このような第2及び第3タッチは、面積の変化率に応じてタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する。第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より大きい例は
図1Cに示した通りである。また、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より小さい場合、このような第2及び第3タッチの面積の変化率に応じてタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を縮小する。第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より小さい例は
図1Dに示した通りである。
【0056】
ここで、しきい値はタッチスクリーンの面積を考慮して定めることができる。
【0057】
コンテンツ領域の拡大又は縮小比率は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差に比例し得る。この時、比例は1次元の比例である場合もあり、或いは多次元の比例関係である場合もある。即ち、コンテンツ領域の拡大値又は縮小値は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差を変数とする1次元方程式又は多次元方程式関係であり得る。
【0058】
また、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する条件を異なるように設定することができる。即ち、四角形の面積が基準値を超えることを、表示されたコンテンツ領域を拡大する条件として与えることができる。例えば、四角形の面積の基準値を4cm
2に設定した場合は、第2四角形の面積がこの基準値を超える時点から、表示されたコンテンツ領域の拡大が行われるようにすることができる(
図4Aの第1四角形の面積は基準値と同じか又はそれより小さいことを前提とする)。コンテンツ領域の拡大比率は基準値を超える比率に連動させることができる。もし、第1四角形の面積が基準値以上の場合は、第2四角形の面積が第1四角形の面積より大きくなる時点から、表示されたコンテンツ領域の拡大が行われるようにすることができる。拡大の比率は基準値を超える比率に連動させることができる。また、表示されたコンテンツ領域を縮小する条件として、四角形の面積が基準値未満になること(
図4Aの第1四角形の面積は基準値と同じか又はそれより大きいことを前提とする)を与えることができる。
【0059】
また、上述したように、表示されたコンテンツ領域を拡大する2つの条件を共に使用することができる。即ち、四角形の面積が基準値を超えることと、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められた第2しきい値(オフセットと表現する場合もある)の範囲より大きくなることとを、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する条件とすることができる。また、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を縮小する条件として、四角形の面積が基準値未満になることと、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められた第2しきい値(オフセットと表現する場合もある)の範囲より小さくなることとを設定することができる。
【0060】
また、第2四角形と第3四角形の面積の代わりに各四角形の座標点のX軸の差の自乗とY軸の差の自乗を足した値を基準とすることができる。即ち、(X
max−X
min)
2+(Y
max−Y
min)
2を四角形の面積の代わりに比較基準とすることができる(X
maxは四角形の各点の座標のうちのX軸の最大値、X
minは四角形の各点の座標のうちのX軸の最小値、Y
maxは四角形の各点の座標のうちのY軸の最大値、Y
minは四角形の各点の座標のうちのY軸の最小値)。
【0061】
図4Bは、本発明の一実施形態による2つのタッチによって四角形領域を決定する方法を説明する図である。本実施形態による電子装置はユーザから表示されたコンテンツの領域で2つのタッチ入力を受信する。
【0062】
四角形領域401はタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つのタッチ入力の地点の座標値を超えない座標のx、y値を基準に最小値と最大値を決定して形成される。或いは、四角形領域402をタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つのタッチ入力の地点の座標値を超えた最も近い座標のx、y値を基準に最小値と最大値を決定して形成される。
【0063】
四角形領域401、402はタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つのタッチ入力によって感知された2つのタッチ領域に含まれるピクセル(pixel)の数を基準に生成された領域であると定義できる。
【0064】
四角形領域401を決定した場合、2つのタッチが移動して(405)、他の四角形406を形成すると、四角形401と他の四角形406の面積を比較して面積が大きくなった場合にタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する。
【0065】
図5は、第1タッチ入力を受けた場合に、設定された領域を生成する本発明の一実施形態を示す図である。先ず、本実施形態による電子装置は、ユーザにより表示されたコンテンツ領域のうちの少なくとも1つの領域がタッチ入力される。より具体的に、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうち、1つのタッチが入力されるか又は2つのタッチが入力される。以下、本発明の実施形態では、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの1つのタッチが入力された場合を仮定して、設定された領域を生成する方法を詳細に説明する。
【0066】
本発明における設定された領域とは、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの1つのタッチ入力によって感知された領域に含まれるピクセルを基準に生成された領域と定義され得る。先ず、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの1つの領域がタッチ入力を受信したことを感知し、タッチ領域に最も近接するピクセル交点(X軸とY軸の交点)を検出する。例えば、電子装置でいずれか1つのピクセルに対するタッチ入力を受信すると、電子装置はタッチ領域の中央から最も近いピクセル交点を検出する。その後、電子装置は、検出されたピクセル交点を基準に少なくとも1つのピクセルが含まれるように設定された領域を生成する。例えば、
図2に示したように、電子装置でピクセル交点501を検出すると、電子装置は、検出されたピクセル交点501を基準に1つのピクセルが含まれるように設定された領域502を生成する。即ち、電子装置は、検出されたピクセル交点501を中心とする4つのピクセルのうちの4分の1の面積分のピクセルを、設定された領域502として生成する。他の例として、電子装置は、検出されたピクセル交点501を基準に4つのピクセルが含まれるように設定された領域503を生成することもできる。即ち、電子装置は、検出されたピクセル交点501を中心とする周りの4つのピクセルを、設定された領域503として生成することもできる。更に他の例として、電子装置は、検出されたピクセルの交点501を基準に16のピクセルが含まれるように、設定された領域504を生成することもできる。即ち、電子装置は、検出されたピクセルの交点501を中心とする周りの16のピクセルが含まれるように、設定された領域504を生成することもできる。結論的に、電子装置で1つのタッチ入力を受けた場合、電子装置は、検出されたピクセル交点を基準に少なくとも1つのピクセルが含まれるように、設定された領域を生成する。但し、ここで、1つのタッチの地点が座標のピクセル交点に正確に一致する場合は、四角形の面積はゼロ(zero)である場合がある。
【0067】
図6は、2つのタッチ入力を受けた場合に、設定された領域を生成する本発明の一実施形態を示す図である。先ず、本実施形態による電子装置は、表示されたコンテンツ領域のうちの少なくとも1つの領域がタッチ入力される。より具体的に、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうち、1つの領域がシングルタッチ入力されるか又は2つの領域がデュアルタッチ入力される。以下、本発明の実施形態では、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つの領域がデュアル(2つの)タッチ入力された場合を仮定して、設定された領域を生成する方法を詳細に説明する。
【0068】
本発明における設定された領域とは、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つのタッチ入力によって感知されたデュアルタッチ領域に含まれるピクセルを基準に生成された領域であると定義できる。先ず、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つの領域がタッチ入力されたことを感知し、それぞれのタッチ領域に最も近接する第1ピクセル交点601及び第2ピクセル交点602を検出する。より具体的に、電子装置でタッチスクリーンに表示されたコンテンツの2つの領域がタッチ入力された場合、電子装置は、それぞれのタッチ入力された領域に最も近接するピクセルの交点である第1ピクセルの交点601及び第2ピクセルの交点602を検出する。その後、電子装置は、検出された第1ピクセルの交点601と第2ピクセルの交点602を対角線で連結して少なくとも1つのピクセルが含まれるように設定された領域を生成する。例えば、電子装置は、検出された第1ピクセルの交点601と第2ピクセルの交点602を対角線とする総8つのピクセル(横ピクセル4つ、縦ピクセル2つ)で構成された設定された領域603を生成する。他の例として、電子装置は、検出された第1ピクセル交点601と第2ピクセル交点602を対角線とする総24のピクセル(横ピクセル6つ、縦ピクセル4つ)で構成された設定領域604を生成することができる。更に他の例として、電子装置は、検出された第1ピクセル交点601と第2ピクセル交点602を対角線とする総48のピクセル(横ピクセル8つ、縦ピクセル6つ)で構成された設定領域605を生成することもできる。結論的に、電子装置は、検出された第1ピクセル交点601と第2ピクセル交点602を対角線で連結して少なくとも1つのピクセルが含まれるように、設定された領域を生成する。
【0069】
図7は、検出された第1ピクセル交点及び第2ピクセル交点のX座標が同一と判断された場合にオフセットを適用する本発明の一実施形態を示す図である。先ず、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つの領域がタッチ入力されたことを感知し、それぞれのタッチ領域に最も近接する第1ピクセル交点701及び第2ピクセル交点702を検出する。より具体的に、電子装置でタッチスクリーンに表示されたコンテンツの2つの領域がタッチ入力された場合、電子装置は、それぞれのタッチ入力された領域に最も近接するピクセルの交点である第1ピクセル交点701及び第2ピクセル交点702を検出する。その後、電子装置は、検出された第1ピクセル交点701と第2ピクセル交点702を対角線で連結して少なくとも1つのピクセルが含まれるように、設定された領域である四角形を生成する。
【0070】
しかし、
図7(a)に示したように、電子装置で検出された第1ピクセル交点701と第2ピクセル交点702のX座標が同一と判断された場合、電子装置は、設定領域を生成することができない。より具体的に、電子装置では、最初に検出された第1ピクセル交点701と第2ピクセル交点702を連結して設定された領域を生成するアルゴリズムを実行するが、第1ピクセル交点701と第2ピクセル交点702が同一である場合、本アルゴリズムを実行できない問題が生じ得る。従って、本実施形態による電子装置で検出された第1ピクセル交点701と第2ピクセル交点702が同一と判断された場合、電子装置はそれぞれのX座標にオフセット(offset)を適用する。より具体的に、電子装置は、第1ピクセルのX座標から設定されたα値を減算し、第2ピクセルのX座標に設定されたα値を加算する。例えば、電子装置で検出された第1ピクセルのX座標がX
1で、検出された第2ピクセルのX座標もX
1であると仮定する。この仮定のように、電子装置で検出された第1ピクセルのX座標と第2ピクセルのX座標がX
1として同じである場合、電子装置は、第1ピクセルのX座標であるX
1から設定されたα値を減算し、第2ピクセルのX座標であるX
1に設定されたα値を加算する。従って、電子装置は、第1ピクセル交点のX座標としてX
1−α値を得、第2ピクセル交点のX座標としてX
1+α値を得る。結論的に、
図7(b)に示したように、電子装置は、検出されたX座標にオフセットを適用して新しく得た第1ピクセル交点(X
1−α,Y
1)703と第2ピクセル交点(X
1+α,Y
2)704を連結して、設定された領域705を生成する。
【0071】
他の方法として、
図7(a)に示したように、電子装置で検出された第1タッチの地点(第1ピクセル交点)701と第2タッチの地点(第2ピクセル交点)702のX座標が同じ場合は、第1タッチの地点のY軸値(Y
1)と第2タッチの地点のY軸値(Y
2)の差(Y
1−Y
2)の自乗で面積を置き換えることができる。即ち、(Y
1−Y
2)
2を設定領域の面積と見なすことができる。
【0072】
図8は、検出された第1ピクセル交点及び第2ピクセル交点のY座標が同一と判断された場合にオフセットを適用する本発明の一実施形態を示す図である。先ず、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つの領域にタッチが入力されたことを感知し、それぞれのタッチ領域に最も近接する第1ピクセル交点801及び第2ピクセル交点802を検出する。より具体的に、電子装置でタッチスクリーンに表示されたコンテンツの2つの領域にタッチが入力された場合、電子装置は、それぞれのタッチ入力領域に最も近接するピクセルの交点である第1ピクセル交点801及び第2ピクセル交点802を検出する。その後、電子装置は、検出された第1ピクセル交点801と第2ピクセル交点802を対角線で連結して少なくとも1つのピクセルが含まれるように、設定された領域である四角形を生成する。
【0073】
しかし、
図8(a)に示したように、電子装置で検出された第1ピクセル交点801と第2ピクセル交点802のY座標が同一と判断された場合、電子装置は、設定された領域を生成できない。より具体的に、電子装置では、最初に検出された第1ピクセル交点801と第2ピクセル交点802を連結して設定された領域を生成するアルゴリズムを実行するが、第1ピクセル交点801と第2ピクセル交点802が同一である場合、本アルゴリズムを実行できない問題が生じ得る。従って、本実施形態による電子装置では、検出された第1ピクセル交点801と第2ピクセル交点802が同一と判断された場合、電子装置はそれぞれのY座標にオフセットを適用する。より具体的に、電子装置は、第1ピクセルのY座標から設定されたα値を減算し、第2ピクセルのY座標に設定されたα値を加算する。例えば、電子装置で検出された第1ピクセルのY座標がY
1で、検出された第2ピクセルのY座標もY
1であると仮定する。この仮定のように、電子装置で検出された第1ピクセルのY座標と第2ピクセルのY座標がY
1として同じである場合、電子装置は、第1ピクセルのY座標であるY
1から設定されたα値を減算し、第2ピクセルのY座標であるY
1に設定されたα値を加算する。従って、電子装置は、第1ピクセル交点のY座標としてY
1−α値を得、第2ピクセル交点のY座標としてY
1+α値を得る。結論的に、
図8(b)に示したように、電子装置は、検出されたY座標にオフセットを適用して新しく得た第1ピクセル交点(X
1,Y
1−α)803と第2ピクセル交点(X
2,Y
1+α)804を連結して、設定された領域805を生成する。
【0074】
他の方法として、
図8(a)に示したように、電子装置で検出された第1タッチの地点(第1ピクセル交点)801と第2タッチの地点(第2ピクセル交点)802のY座標が同じ場合は、第1タッチの地点のX軸値(X
1)と第2タッチの地点のX軸値(X
2)の差(X
1−X
2)の自乗で面積を置き換えることができる。即ち、(X
1−X
2)
2を設定領域の面積と見なすことができる。
【0075】
図9は、1つのタッチ入力を受けて、表示されたコンテンツをスクロールする本発明の一実施形態を示す図である。
図9に示したように、本実施形態による電子装置は、1つのタッチ入力を受けてタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域をスクロールする。1つのタッチ入力を受けた場合も、追加的な条件が与えられると、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小が可能である。
【0076】
但し、以下ではタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域をスクロールする場合を説明する。先ず、電子装置は、タッチ領域が移動することによって生成された領域902内に含まれるピクセルの数の増減した変化量を測定した後、測定されたピクセルの数の増減した変化量を判断する。その後、電子装置で判断されたピクセルの数の増減した変化量が、設定された第1変化量以上且つ設定された第2変化量未満と判断された場合、電子装置は、コンテンツをタッチ領域が移動した領域にスクロールする。例えば、最初に生成された領域901内に含まれるピクセルの数が4つで、設定された第1変化量が0、設定された第2変化量が10のピクセル数であると仮定する。この仮定では、電子装置の最初のタッチ入力によって生成された4つのピクセルの数から移動したタッチ入力によるピクセルの変化量が0と測定された場合、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツをタッチ領域が移動した領域にスクロールする。より具体的に、電子装置は、最初のタッチ入力によって生成されたピクセルの数から移動したタッチ入力によって新しく生成された領域902内のピクセルの数の増減した変化量が、設定された第1変化量以上且つ設定された第2変化量未満と判断された場合、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツをタッチ領域が移動した領域にスクロールする。
【0077】
また、電子装置は、タッチ領域が移動することによって生成された領域902内の面積の増減した変化量を測定した後、測定された面積の増減した変化量を判断できる。その後、電子装置で判断された面積の増減した変化量が、設定された第1変化量以上且つ設定された第2変化量未満と判断された場合、電子装置は、コンテンツをタッチ領域が移動した領域にスクロールする。例えば、生成された領域内の面積が84mm
2で、設定された第1変化量が0mm
2、設定された第2変化量が20mm
2と仮定する。この仮定では、電子装置の最初のタッチ入力によって生成された領域の面積である84mm
2から移動したタッチ入力によるピクセルの変化量が0mm
2と測定された場合、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツをタッチ領域が移動した領域にスクロールする。より具体的に、電子装置は、最初のタッチ入力によって生成された領域の面積901から移動したタッチ入力によって新しく生成された領域902内の面積の増減した変化量が、設定された第1変化量以上且つ設定された第2変化量未満と判断された場合、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツをタッチ領域が移動した領域にスクロールする。
【0078】
図10は、2つのタッチ入力を受けて、表示されたコンテンツをスクロールする本発明の一実施形態を示す図である。
図10に示したように、本実施形態による電子装置は、2つのタッチ入力を受けてタッチスクリーンに表示されたコンテンツをスクロールする。先ず、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つの領域がタッチ入力されたことを感知し、それぞれのタッチ領域に最も近接する第1ピクセル交点1001及び第2ピクセル交点1002を検出する。より具体的に、電子装置でタッチスクリーンに表示されたコンテンツの2つの領域がタッチ入力された場合、電子装置は、それぞれのタッチ入力された領域に最も近接するピクセル交点である第1ピクセル交点1001及び第2ピクセル交点1002を検出する。その後、電子装置は、検出された第1ピクセル交点1001と第2ピクセル交点1002を対角線で連結して少なくとも1つのピクセルが含まれるように設定された領域1003を生成する。例えば、電子装置は、検出された第1ピクセル交点1001と第2ピクセル交点1002を対角線とする四角形を生成し、本発明における設定された領域1003を生成する。
【0079】
電子装置は、タッチ領域が移動することによって生成された領域1004内に含まれるピクセルの数の増減した変化量を測定した後、測定されたピクセルの数の増減した変化量を判断する。その後、電子装置で判断されたピクセルの数の増減した変化量が、設定された第1変化量以上且つ設定された第2変化量未満と判断された場合、電子装置は、コンテンツをタッチ領域が移動した領域にスクロールする。例えば、生成された領域1003内に含まれるピクセルの数が20で、設定された第1変化量が0、設定された第2変化量が20のピクセルの数であると仮定する。この仮定では、電子装置の最初のタッチ入力によって生成された20のピクセルの数から移動したタッチ入力によるピクセルの変化量が0と測定された場合、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツをタッチ領域が移動した領域にスクロールする。より具体的に、電子装置は、最初のタッチ入力によって生成されたピクセルの数から移動したタッチ入力によって新しく生成された領域1004内のピクセルの数の増減した変化量が、設定された第1変化量以上且つ設定された第2変化量未満と判断された場合、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツをタッチ領域が移動した領域にスクロールする。
【0080】
また、電子装置は、タッチ領域が移動することによって生成された領域1004内の面積の増減した変化量を測定した後、測定された面積の増減した変化量を判断できる。その後、電子装置で判断された面積の増減した変化量が、設定された第1変化量以上且つ設定された第2変化量未満と判断された場合、電子装置は、コンテンツをタッチ領域が移動した領域にスクロールする。例えば、生成された領域内の面積が84mm
2で、設定された第1変化量が0mm
2、設定された第2変化量が20mm
2と仮定する。この仮定では、電子装置の最初のタッチ入力によって生成された領域の面積である84mm
2から移動したタッチ入力によるピクセルの増加された変化量が15mm
2と測定された場合、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツをタッチ領域が移動した領域にスクロールする。より具体的に、電子装置は、最初のタッチ入力によって生成された領域の面積1003から移動したタッチ入力によって新しく生成された領域1004内の面積の増減した変化量が、設定された第1変化量以上且つ設定された第2変化量未満と判断された場合、電子装置は、タッチスクリーンに表示されたコンテンツをタッチ領域が移動した領域にスクロールする。
【0081】
図11は、マルチタッチ入力を受けて、表示されたコンテンツをスクロールする本発明の一実施形態を示す図である。
【0082】
電子装置がタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの3つのタッチ入力1101、1102、1103を感知する。感知されたそれぞれのタッチ入力のX及びY座標値を比較してX値の最大値と最小値を決定しY座標値の最小値と最大値を決定することで、これらの座標値からなる第2四角形(ボックス)領域1104を設定する。次いで、2つのタッチが移動(ドラッグ)すると共にタッチが1つ減少して2つのタッチ点のX及びY座標の最大値と最小値によって形成される第3四角形(ボックス)1105の面積を決定する。第3四角形の面積と第2四角形の面積の差がしきい値(オフセットと表現する場合もある)の範囲内の場合、タッチの移動はコンテンツ領域をスクロールすることであると決定する。この場合、コンテンツ領域はスクロールされて表示される。この時、スクロールはスクロールダウンに該当する。
【0083】
ここで、しきい値とは電子装置の機能設定に応じて予め決められた値であって、ユーザの設定に応じて変更できる。
【0084】
図4Aで上述したように、第2タッチに含まれる第1タッチによって形成される第1四角形の面積(size)と第2タッチの第2四角形の面積を比較して、第2四角形の面積が予め定められた第1しきい値の範囲内か、それより大きいか又は小さいかに応じて、このような第1及び第2タッチはタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小のためのイベントであると見なす過程が、電子装置がタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの3つのタッチ入力1101、1102、1103を感知する過程の前に追加的に行われ得る。
【0085】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域は電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトを示し得る。オブジェクトはグラフィックオブジェクトであり得る。
【0086】
図12は、2つのタッチ入力を受けて、表示されたコンテンツを縮小する本発明の一実施形態を示す図である。
【0087】
電子装置がタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つのタッチ入力1201、1202を感知し、感知されたそれぞれのタッチ入力のX及びY座標値を比較してX値の最大値と最小値を決定し(ここではX値の最大値と最小値に所定のオフセットを設けた場合を表示する)Y座標値の最小値と最大値を決定することで(ここではY値の最大値と最小値に所定のオフセットを設けた場合を表示する)、これらの座標値からなる第2四角形(ボックス)領域1203を設定する。次いで、2つのタッチが移動(ドラッグ)することによって発生するタッチ点のX及びY座標の最大値と最小値(所定のオフセットを適用する)によって形成される第3四角形(ボックス)1207の面積を決定する。
図12に示したように、第3四角形1207の面積が第2四角形1203の面積より小さい。即ち、移動したタッチのX及びY座標の最大値と最小値(所定のオフセットを適用する)の差が移動前より小さい場合である。このような四角形の面積の差が予め定められたしきい値の範囲より小さい場合、タッチの移動はコンテンツ領域を縮小することであると決定し、この場合、コンテンツ領域はタッチスクリーンに縮小されて表示される。
【0088】
コンテンツ領域の縮小比率は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差に比例し得る。この時、比例は1次元の比例である場合もあり、或いは多次元の比例関係である場合もある。即ち、コンテンツ領域の縮小値は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差を変数とする1次元方程式又は多次元方程式関係であり得る。
【0089】
また、第2四角形と第3四角形の面積の代わりに各四角形の座標点のX軸の差の自乗とY軸の差の自乗を足した値を基準とすることができる。即ち、(X
max−X
min)
2+(Y
max−Y
min)
2を四角形の面積の代わりに比較基準とすることができる(X
maxは四角形の各点の座標のうちのX軸の最大値、X
minは四角形の各点の座標のうちのX軸の最小値、Y
maxは四角形の各点の座標のうちのY軸の最大値、Y
minは四角形の各点の座標のうちのY軸の最小値)。
【0090】
図4Aで上述したように、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小のためのイベントであると見なす過程が、電子装置がタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの2つのタッチ入力1201、1202を感知する過程の前に追加的に行われ得る。
【0091】
ここで、しきい値とは電子装置の機能設定に応じて予め決められた値であって、ユーザの設定に応じて変更できる。
【0092】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域の縮小は電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトのパラメータを小さく調節することであり得る。
【0093】
図13は、本発明の一実施形態によるタッチ領域を調節する電子装置の動作手順を示すフローチャートである。先ず、電子装置は、表示されたコンテンツ領域に対する少なくとも1つのタッチ(第2タッチ)を感知し(ステップS1301)、感知されたタッチによって形成される第2四角形の面積を決定する(ステップS1302)。次に、感知されたタッチが移動した第3タッチによって形成される第3四角形の面積を決定する(ステップS1303)。次に、四角形の面積を比較し(ステップS1304)、コンテンツ領域に対するタッチの機能を決定する。タッチの機能とは電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域の拡大又は縮小を意味し得る。或いは、コンテンツ領域のスクロールを意味し得る。即ち、第3四角形のこのような方法を実行して決定された機能に応じてコンテンツ領域を表示する(ステップS1305)。
【0094】
第2四角形及び第3四角形は、第2及び第3タッチ地点のそれぞれの座標のx、y値を基準に最小値と最大値によって決定した4つの頂点からなる。第3四角形の面積を第2四角形の面積と比較して第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より大きい場合、このような第2及び第3タッチは、面積の変化率に応じてタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する。第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より大きい例は
図1Cに示した通りである。また、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より小さい場合、このような第2及び第3タッチの面積の変化率に応じてタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を縮小する。第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より小さい例は
図1Dに示した通りである。
【0095】
コンテンツ領域の拡大又は縮小比率は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差に比例し得る。この時、比例は1次元の比例である場合もあり、或いは多次元の比例関係である場合もある。即ち、コンテンツ領域の拡大値又は縮小値は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差を変数とする1次元方程式又は多次元方程式関係であり得る。
【0096】
また、第2四角形と第3四角形の面積の代わりに各四角形の座標点のX軸の差の自乗とY軸の差の自乗を足した値を基準とすることができる。即ち、(X
max−X
min)
2+(Y
max−Y
min)
2を四角形の面積の代わりに比較基準とすることができる(X
maxは四角形の各点の座標のうちのX軸の最大値、X
minは四角形の各点の座標のうちのX軸の最小値、Y
maxは四角形の各点の座標のうちのY軸の最大値、Y
minは四角形の各点の座標のうちのY軸の最小値)。
【0097】
ここで、しきい値とは電子装置の機能設定に応じて予め決められた値であって、ユーザの設定に応じて変更できる。
【0098】
第2タッチは複数のタッチである場合があり、このような複数のタッチの中には電子装置のスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの最初にタッチされる第1タッチを含む。このような関係は、
図4Aで説明した通りである。
【0099】
即ち、第2タッチに含まれる第1タッチによって形成される第1四角形の面積(size)と第2タッチの第2四角形の面積を比較し、第2四角形の面積が予め定められた第1しきい値の範囲内か、それより大きいか又は小さいかに応じて、このような第1及び第2タッチはタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小のためのイベントであると見なすステップが、電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域に対する少なくとも1つのタッチ(第2タッチ)を感知するステップS1301の前に追加的に行われ得る。
【0100】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域は電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトを示し得る。オブジェクトはグラフィックオブジェクトであり得る。
【0101】
コンテンツ領域の拡大又は縮小は、電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトのパラメータを調節することである。
【0102】
コンテンツ領域のスクロールは、電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトをスクロールすることを示し得る。
【0103】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトのパラメータを調節することは、電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツの面積を大きくするか(zooming−in)又は小さくする(zooming−out)ことを示し得、電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトをスクロールすることは、電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツをスクロールアップするか又はスクロールダウンすることを示し得る。
【0104】
図14は、本発明の一実施形態による電子装置の構成を示したブロック図である。このような電子装置1400は、携帯用電子機器であり得、携帯端末、携帯電話、モバイルパッド、メディアプレーヤ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、又はPDA(Personal Digital Assistant)のような装置である。また、このような装置のうちの2種以上の機能を結合した装置を含む任意の携帯用電子装置であり得る。
【0105】
このような電子装置1400は、メモリ1410、プロセッサユニット1420、第1無線通信サブシステム1430、第2無線通信サブシステム1431、外部ポート1460、オーディオサブシステム1450、スピーカ1451、マイクロホン1452、入出力(I/O:Input Output)システム1470、タッチスクリーン1480、及びその他の入力/制御装置1490を含む。メモリ1410と外部ポート1460は多数個が使用され得る。
【0106】
プロセッサユニット1420は、メモリインタフェース1421、1つ以上のプロセッサ1422、及び周辺装置インタフェース1423を含む。プロセッサユニット1420全体をプロセッサと称する場合もある。
【0107】
本実施形態におけるプロセッサユニット1420は、表示されたコンテンツ領域に対する少なくとも1つの第1タッチを感知し、感知されたタッチによって形成される第1四角形の面積を決定し、感知されたタッチが移動した第2タッチによって形成される第2四角形の面積を決定し、第1四角形と第2四角形の面積を比較して、コンテンツ領域に対するタッチの機能を決定してコンテンツ領域を表示するように制御する。
【0108】
プロセッサ1422は、様々なソフトウェアプログラムを実行して電子装置1400のための様々な機能を行い、また音声通信及びデータ通信のための処理及び制御を行う。また、このような通常的な機能に加え、プロセッサ1422は、メモリ1410に格納されている特定のソフトウェアモジュール(命令セット)を実行してそのモジュールに対応する特定の様々な機能を遂行する役割も担う。即ち、プロセッサ1422は、メモリ1410に格納されたソフトウェアモジュールと連動して本明細書に記載の本発明の実施形態の方法を実行する。
【0109】
プロセッサ1422は、1つ以上のデータプロセッサ、イメージプロセッサ、又はコーデック(CODEC)を含むことができる。データプロセッサ、イメージプロセッサ、又はコーデックは別途構成することもできる。また、互いに異なる機能を行ういくつかのプロセッサで構成することもできる。周辺装置インタフェース1423は、電子装置1400の入出力サブシステム1470及び様々な周辺装置を、プロセッサ1422及びメモリ1410(メモリインタフェースを介して)に連結させる。
【0110】
電子装置1400の様々な構成要素は1つ以上の通信バス(符号記載せず)又はストリームライン(符号記載せず)によって結合(coupled)される。
【0111】
外部ポート1460は、携帯用電子装置(図示せず)を他の電子装置に直接連結させるか、又はネットワーク(例えば、インターネット、イントラネット、無線LAN等)を介して他の電子装置に間接的に連結するために使用される。外部ポート1460は、例えば、これらに限定しないが、USB(Universal serial Bus)ポート又はFIREWIREポートなどをいう。
【0112】
モーションセンサ1491及び光センサ1492は、周辺装置インタフェース1423に結合されて様々な機能を可能にする。例えば、モーションセンサ1491及び光センサ1492が周辺装置インタフェース1423に結合されて、それぞれ電子装置のモーションの感知及び外部からの光感知を可能にする。それ以外にも、位置測定システム、温度センサ、又は生体センサなどのようなその他のセンサが周辺装置インタフェース1423に連結されて関連機能を行うことができる。
【0113】
カメラサブシステム1493は、写真及びビデオクリップレコーディングのようなカメラ機能を行う。
【0114】
光センサ1492には、CCD(charged coupled device)又はCMOS(complementary metal−oxide semiconductor)デバイスを使用することができる。
【0115】
1つ以上の無線通信サブシステム1430、1431を介して通信機能が行われる。無線通信サブシステム1430、1431は、無線周波数(radio frequency)受信機及び送受信機、及び/又は光(例えば、赤外線)受信機及び送受信機を含む。第1無線通信サブシステム1430と第2無線通信サブシステム1431は、電子装置1400が通信する通信ネットワークによって区分される。例えば、通信ネットワークは、これらに限定しないが、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication)ネットワーク、EDGE(Enhanced Data GSM(登録商標) Environment)ネットワーク、CDMA(Code Division Multiple Access)ネットワーク、W−CDMA(W−Code Division Multiple Access)ネットワーク、LTE(Long Term Evolution)ネットワーク、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)ネットワーク、Wi−Fi(Wireless Fidelity)ネットワーク、WiMaxネットワーク、及び/又はBluetooth(登録商標)ネットワークなどを介して作動するように設計される通信サブシステムを含む。第1無線通信サブシステム1430と第2無線通信サブシステム1431とを合わせて1つの無線通信サブシステムとして構成することもできる。
【0116】
オーディオサブシステム1450がスピーカ1451及びマイクロホン1452に結合されて、音声認識、音声復号、デジタルレコーディング(recording)、及び電話機能のようなオーディオストリームの入力と出力を担当する。即ち、オーディオサブシステム1450は、スピーカ1451及びマイクロホン1452を介してユーザと通信する(communicate)。オーディオサブシステム1450は、プロセッサユニット1420の周辺装置インタフェース1423を介してデータストリームを受信し、受信したデータストリームを電気ストリームに変換する。変換された電気ストリーム(electric signal)はスピーカ1451に伝達される。スピーカ1451は電気ストリームを人が聴ける音波(sound wave)に変換して出力する。マイクロホン1452は、人やその他の音源から伝達された音波を電気ストリームに変換する。オーディオサブシステム1450は、マイクロホン1452から変換された電気ストリームを受信する。オーディオサブシステム1450は、受信した電気ストリームをオーディオデータストリームに変換し、変換されたオーディオデータストリームを周辺インタフェース1423へ伝送する。オーディオサブシステム1450は、脱着可能なイヤホン、ヘッドホン、又はヘッドセットを含む。
【0117】
入出力(I/O:Input/Output)サブシステム1470は、タッチスクリーン制御器1471、及び/又はその他の入力制御器1472を含む。タッチスクリーン制御器1471は、タッチスクリーン1480に結合される。タッチスクリーン1480及びタッチスクリーン制御器1471は、以下に限定しないが、タッチスクリーン1480との1つ以上の接触点を決定するための容量性、抵抗性、赤外線、及び表面音響波技術だけでなくその他の近接センサ配列又はその他の要素を含む任意のマルチタッチ感知技術を用いてタッチ及びモーション又はこれらの中断を検出する。その他の入力制御器1472は、その他の入力/制御装置1490に結合される。その他の入力/制御装置1490には、1つ以上のボタン、ロッカー(rocker)スイッチ、サムホイール(thumb−wheel)、ダイヤル(dial)、スティック(stick)、及び/又はスタイラスのようなポインタ装置などが結合される。
【0118】
タッチスクリーン1480は、電子装置1400とユーザの間に入力/出力インタフェースを提供する。即ち、タッチスクリーン1480は、ユーザのタッチ入力を電子装置1400に伝達する。また、電子装置1400からの出力をユーザに示す媒体である。即ち、タッチスクリーン1480は、ユーザに視覚的な出力を見せる。このような視覚的出力(visual output)はテキスト、グラフィック、ビデオとこれらの組み合わせの形態で示される。
【0119】
タッチスクリーン1480は、様々なディスプレイが使用される。例えば、これに限定しないが、LCD(liquid crystal display)、LED(Light Emitting Diode)、LPD(light emitting polymer display)、OLED(Organic Light Emitting Diode)、AMOLED(Active Matrix Organic Light Emitting Diode)、又はFLED(Flexible LED)を使用することができる。
【0120】
メモリ1410は、メモリインタフェース1421に結合される。メモリ1410は、1つ以上の磁気ディスク格納装置のような高速ランダムアクセスメモリ及び/又は不揮発性メモリ、1つ以上の光格納装置及び/又はフラッシュメモリ(例えば、NAND、NOR)を含む。
【0121】
メモリ1410はソフトウェアを格納する。ソフトウェア構成要素は、オペレーションシステム(operating system)モジュール1411、通信モジュール1412、グラフィックモジュール1413、ユーザインタフェースモジュール1414、及びCODECモジュール1415、カメラモジュール1416、1つ以上のアプリケーションモジュール1417などを含む。また、ソフトウェア構成要素であるモジュールは、命令の集合で表現できるため、モジュールを命令セット(instruction set)で表現する場合もある。また、モジュールはプログラムで表現する場合もある。オペレーションシステムモジュール1411(例えば、WINDOWS(登録商標)、LINUX(登録商標)、ダーウィン(Darwin)、RTXC、UNIX(登録商標)、OS X、又はVxWorksのような内蔵オペレーションシステム)は、一般的なシステム動作(system operation)を制御する様々なソフトウェア構成要素を含む。このような一般的なシステム動作の制御は、例えば、メモリ管理及び制御、格納ハードウェア(装置)制御及び管理、電力制御及び管理などを意味する。このようなオペレーションシステムソフトウェアは、様々なハードウェア(装置)とソフトウェア構成要素(モジュール)の間の通信を円滑にする機能も行う。
【0122】
通信モジュール1412は、無線通信サブシステム1430、1431や外部ポート1460を介してコンピュータ、サーバ、及び/又は携帯端末などの他の電子装置と通信を可能にする。
【0123】
グラフィックモジュール1413は、タッチスクリーン1480上にグラフィックを提供して表示するための様々なソフトウェア構成要素を含む。グラフィックという用語は、テキスト、ウェブページ、アイコン、デジタルイメージ、ビデオ、アニメーションなどを含む意味として用いられる。
【0124】
ユーザインタフェースモジュール1414は、ユーザインタフェースに関連する様々なソフトウェア構成要素を含む。ユーザインタフェースの状態がどのように変更されるか又はユーザインタフェース状態の変更がどのような条件で行われるかなどに対する内容を含む。
【0125】
コーデック(CODEC)モジュール1415は、ビデオファイルのエンコード及びデコードに関連するソフトウェア構成要素を含む。コーデックモジュールは、MPEGモジュール及び/又はH204モジュールのようなビデオストリームモジュールを含む。また、コーデックモジュールは、AAA、AMR、WMAなどの様々なオーディオファイル用コーデックモジュールを含む。また、コーデックモジュール1415は、本発明の実施方法に対応する命令セットを含む。
【0126】
カメラモジュール1416は、カメラ関連のプロセス及び機能を可能にするカメラ関連ソフトウェア構成要素を含む。
【0127】
アプリケーションモジュール14110は、ブラウザ、電子メール、インスタントメッセージ、ワードプロセス、キーボードエミュレーション、アドレスブック、タッチリスト、ウィジェット、デジタル著作権管理(DRM:Digital Right Management)、音声認識、音声復号、位置決定機能、位置基盤サービスなどを含む。
【0128】
また、本発明による電子装置1400の様々な機能は、1つ以上のストリームプロセッシング及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated circuit)を含むハードウェア及び/又はソフトウェア、及び/又はこれらの結合によって実行され得る。
【0129】
例えば、
図1A〜
図1Dに示したように、本発明は、タッチスクリーン、1つ以上のプロセッサ、メモリ、及びメモリに格納されて、1つ以上のプロセッサによって駆動され、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域に対する少なくとも1つの第2タッチを感知し、感知されたタッチによって形成される第2四角形の面積を決定し、感知されたタッチが移動した第3タッチによって形成される第3四角形の面積を決定し、第2四角形と第3四角形の面積を比較して、コンテンツ領域に対するタッチの機能を決定してコンテンツ領域をタッチスクリーンに表示するステップを実行させるプログラム又はこのような命令を含むプログラムを含む装置であり得る。ここで、コンテンツ領域の表示は、コンテンツ領域のスクロール、又はコンテンツ領域の拡大若しくは縮小を示す。
【0130】
コンテンツ領域の拡大又は縮小比率は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差に比例し得る。この時、比例は1次元の比例である場合もあり、或いは多次元の比例関係である場合もある。即ち、コンテンツ領域の拡大値又は縮小値は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差を変数とする1次元方程式又は多次元方程式関係であり得る。
【0131】
また、第2四角形と第3四角形の面積の代わりに各四角形の座標点のX軸の差の自乗とY軸の差の自乗を足した値を基準とすることができる。即ち、(X
max−X
min)
2+(Y
max−Y
min)
2を四角形の面積の代わりに比較基準とすることができる(X
maxは四角形の各点の座標のうちのX軸の最大値、X
minは四角形の各点の座標のうちのX軸の最小値、Y
maxは四角形の各点の座標のうちのY軸の最大値、Y
minは四角形の各点の座標のうちのY軸の最小値)。
【0132】
また、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する条件を異なるように設定することができる。即ち、四角形の面積が基準値を超えることを、表示されたコンテンツ領域を拡大する条件として与えることができる。例えば、四角形の面積の基準値を4cm
2に設定した場合は、第2四角形の面積がこの基準値を超える時点から、表示されたコンテンツ領域の拡大が行われるようにすることができる(
図4Aで説明した第1四角形の面積は基準値と同じか又はそれより小さいことを前提とする)。コンテンツ領域の拡大比率は基準値を超える比率に連動させることができる。もし、第1四角形の面積が基準値以上の場合は、第2四角形の面積が第1四角形の面積より大きくなる時点から、表示されたコンテンツ領域の拡大が行われるようにすることができる。拡大比率は基準値を超える比率に連動させることができる。また、表示されたコンテンツ領域を縮小する条件として、四角形の面積が基準値未満になることを与えることができる(
図4Aで説明した第1四角形の面積は基準値と同じか又はそれより大きいことを前提とする)。
【0133】
また、上述したように、表示されたコンテンツ領域を拡大する2つの条件を共に使用することができる。即ち、四角形の面積が基準値を超えることと、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められた第2しきい値(オフセットと表現する場合もある)の範囲より大きくなることとを、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する条件とすることができる。また、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を縮小する条件として、四角形の面積が基準値未満になることと、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められた第2しきい値(オフセットと表現する場合もある)の範囲より小さくなることとを設定することができる。
【0134】
図15(a)は、本発明の一実施形態によるタッチ領域を調節する電子装置の動作手順を示すフローチャートである。先ず、電子装置は、表示されたコンテンツ領域に対する少なくとも1つの第2タッチを感知し、感知されたタッチによって形成される第2四角形の面積を決定する(ステップS1501)。次に、感知されたタッチが移動した第3タッチによって形成される第3四角形の面積を決定する(ステップS1502)。次に、第2四角形と第3四角形の面積を比較して、コンテンツ領域に対するタッチの機能を決定する。このような方法を行って決定された機能に応じてコンテンツ領域を表示する(ステップS1503)。
【0135】
第2四角形及び第3四角形は、第2及び第3タッチ地点のそれぞれの座標のx、y値を基準に最小値と最大値によって決定した4つの頂点からなる。第3四角形の面積を第2四角形の面積と比較して第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より大きい場合、このような第2及び第3タッチは、面積の変化率に応じてタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する。第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より大きい例は
図1Cに示した通りである。また、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より小さい場合、このような第2及び第3タッチの面積の変化率に応じてタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を縮小する。第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より小さい例は
図1Dに示した通りである。
【0136】
コンテンツ領域の拡大又は縮小比率は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差に比例し得る。この時、比例は1次元の比例である場合もあり、或いは多次元の比例関係である場合もある。即ち、コンテンツ領域の拡大値又は縮小値は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差を変数とする1次元方程式又は多次元方程式関係であり得る。
【0137】
また、第2四角形と第3四角形の面積の代わりに各四角形の座標点のX軸の差の自乗とY軸の差の自乗を足した値を基準とすることができる。即ち、(X
max−X
min)
2+(Y
max−Y
min)
2を四角形の面積の代わりに比較基準とすることができる(X
maxは四角形の各点の座標のうちのX軸の最大値、X
minは四角形の各点の座標のうちのX軸の最小値、Y
maxは四角形の各点の座標のうちのY軸の最大値、Y
minは四角形の各点の座標のうちのY軸の最小値)。
【0138】
ここで、しきい値とは電子装置の機能設定に応じて予め決められた値であって、ユーザの設定に応じて変更できる。
【0139】
第2タッチは複数のタッチである場合があり、このような複数のタッチの中には電子装置のスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの最初にタッチされる第1タッチを含む。このような関係は、
図4Aで説明した通りである。
【0140】
即ち、第2タッチに含まれる第1タッチによって形成される第1四角形の面積(size)と第2タッチの第2四角形の面積を比較し、第2四角形の面積が予め定められた第1しきい値の範囲内か、それより大きいか又は小さいかに応じて、このような第1及び第2タッチはタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小のためのイベントであると見なすステップが、電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域に対する少なくとも1つの第2タッチを感知し、感知されたタッチによって形成される第2四角形の面積を決定するステップS1501の前に追加的に行われ得る。
【0141】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域は電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトを示し得る。オブジェクトはグラフィックオブジェクトであり得る。
【0142】
コンテンツ領域の拡大又は縮小は、電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトのパラメータを調節することである。
【0143】
コンテンツ領域のスクロールは、電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトをスクロールすることを示し得る。
【0144】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトのパラメータを調節することは、電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツの面積を大きくするか(magnifying、zooming−in)又は小さくする(de−magnifying、zooming−out)ことを示し得、電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトをスクロールすることは、電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツをスクロールアップするか又はスクロールダウンすることを示し得る。
【0145】
また、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する条件を異なるように設定することができる。即ち、四角形の面積が基準値を超えることを、表示されたコンテンツ領域を拡大する条件として与えることができる。例えば、四角形の面積の基準値を4cm
2に設定した場合は、第2四角形の面積がこの基準値を超える時点から、表示されたコンテンツ領域の拡大が行われるようにすることができる(
図4Aで説明した第1四角形の面積は基準値と同じか又はそれより小さいことを前提とする)。コンテンツ領域の拡大比率は基準値を超える比率に連動させることができる。もし、第1四角形の面積が基準値以上の場合は、第2四角形の面積が第1四角形の面積より大きくなる時点から、表示されたコンテンツ領域の拡大が行われるようにすることができる。拡大比率は基準値を超える比率に連動させることができる。また、表示されたコンテンツ領域を縮小する条件として、四角形の面積が基準値未満になることを与えることができる(
図4Aで説明した第1四角形の面積は基準値と同じか又はそれより大きいことを前提とする)。
【0146】
また、上述したように、表示されたコンテンツ領域を拡大する2つの条件を共に使用することができる。即ち、四角形の面積が基準値を超えることと、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められた第2しきい値(オフセットと表現する場合もある)の範囲より大きくなることとを、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する条件とすることができる。また、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を縮小する条件として、四角形の面積が基準値未満になることと、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められた第2しきい値(オフセットと表現する場合もある)の範囲より小さくなることとを設定することができる。
【0147】
図15(b)は、本発明の一実施形態によるタッチ領域を調節する電子装置の各手段を示す図である。
【0148】
先ず、電子装置の第2四角形面積決定手段1504は、表示されたコンテンツ領域に対する少なくとも1つの第2タッチを感知し、感知されたタッチによって形成される第2四角形の面積を決定する。次に第3四角形面積決定手段1505は、感知されたタッチが移動した第3タッチによって形成される第3四角形の面積を決定する。第2四角形と第3四角形の面積を比較して、コンテンツ領域に対するタッチの機能を決定するディスプレイ制御手段1506は、このような方法の実行によって決定された機能に応じてコンテンツ領域を表示するよう制御する。
【0149】
上記各手段は、
図14のプロセッサユニット1420に含まれ得る。或いは
図14のプロセッサ1422に含まれ得る。
【0150】
第2四角形及び第3四角形は、第2及び第3タッチ地点のそれぞれの座標のx、y値を基準に最小値と最大値によって決定した4つの頂点からなる。第3四角形の面積を第2四角形の面積と比較して第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より大きい場合、このような第2及び第3タッチは、面積の変化率に応じてタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する。第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より大きい例は
図1Cに示した通りである。また、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より小さい場合、このような第2及び第3タッチの面積の変化率に応じてタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を縮小する。第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められたしきい値の範囲より小さい例は
図1Dに示した通りである。
【0151】
コンテンツ領域の拡大又は縮小比率は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差に比例し得る。この時、比例は1次元の比例である場合もあり、或いは多次元の比例関係である場合もある。即ち、コンテンツ領域の拡大値又は縮小値は第3四角形の面積と第2四角形の面積の差を変数とする1次元方程式又は多次元方程式関係であり得る。
【0152】
また、第2四角形と第3四角形の面積の代わりに各四角形の座標点のX軸の差の自乗とY軸の差の自乗を足した値を基準とすることができる。即ち、(X
max−X
min)
2+(Y
max−Y
min)
2を四角形の面積の代わりに比較基準とすることができる(X
maxは四角形の各点の座標のうちのX軸の最大値、X
minは四角形の各点の座標のうちのX軸の最小値、Y
maxは四角形の各点の座標のうちのY軸の最大値、Y
minは四角形の各点の座標のうちのY軸の最小値)。
【0153】
第2タッチは複数のタッチである場合があり、このような複数のタッチの中には電子装置のスクリーンに表示されたコンテンツ領域のうちの最初にタッチされる第1タッチを含む。このような関係は、
図4Aで説明した通りである。
【0154】
即ち、第2タッチに含まれる第1タッチによって形成される第1四角形の面積(大きさ、size)と第2タッチの第2四角形の面積を比較し、第2四角形の面積が予め定められた第1しきい値の範囲内か、それより大きいか又は小さいかに応じて、このような第1及び第2タッチはタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域のスクロール又は拡大/縮小のためのイベントであると見なす過程を実行する手段(図示せず)を、電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域に対する少なくとも1つの第2タッチを感知し、感知されたタッチによって形成される第2四角形の面積を決定する第2四角形面積決定手段の前に追加的に有し得る。
【0155】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域は電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトを示し得る。オブジェクトはグラフィックオブジェクトであり得る。
【0156】
コンテンツ領域の拡大又は縮小は、電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトのパラメータを調節することである。
【0157】
コンテンツ領域のスクロールは、電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトをスクロールすることを示し得る。
【0158】
電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトのパラメータを調節することは、電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツの面積を大きくするか(magnifying、zooming−in)又は小さくする(de−magnifying、zooming−out)ことを示し得、電子装置のタッチスクリーンに表示されたオブジェクトをスクロールすることは、電子装置のタッチスクリーンに表示されたコンテンツをスクロールアップするか又はスクロールダウンすることを示し得る。
【0159】
また、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する条件を異なるように設定することができる。即ち、四角形の面積が基準値を超えることを、表示されたコンテンツ領域を拡大する条件として与えることができる。例えば、四角形の面積の基準値を4cm
2に設定した場合は、第2四角形の面積がこの基準値を超える時点から、表示されたコンテンツ領域の拡大が行われるようにすることができる(
図4Aで説明した第1四角形の面積は基準値と同じか又はそれより小さいことを前提とする)。コンテンツ領域の拡大比率は基準値を超える比率に連動させることができる。もし、第1四角形の面積が基準値以上の場合は、第2四角形の面積が第1四角形の面積より大きくなる時点から、表示されたコンテンツ領域の拡大が行われるようにすることができる。拡大比率は基準値を超える比率に連動させることができる。また、表示されたコンテンツ領域を縮小する条件として、四角形の面積が基準値未満になることを与えることができる(
図4Aで説明した第1四角形の面積は基準値と同じか又はそれより大きいことを前提とする)。
【0160】
また、上述したように、表示されたコンテンツ領域を拡大する2つの条件を共に使用することができる。即ち、四角形の面積が基準値を超えることと、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められた第2しきい値(オフセットと表現する場合もある)の範囲より大きくなることとを、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を拡大する条件とすることができる。また、タッチスクリーンに表示されたコンテンツ領域を縮小する条件として、四角形の面積が基準値未満になることと、第3四角形の面積が第2四角形の面積に比べて予め定められた第2しきい値(オフセットと表現する場合もある)の範囲より小さくなることとを設定することができる。
【0161】
本実施形態による電子装置の動作方法は、表示されたコンテンツ領域に対する少なくとも1つの第2タッチを感知し、感知されたタッチによって形成される第2四角形の面積を決定し、感知されたタッチが移動した第3タッチによって形成される第3四角形の面積を決定し、第2四角形と第3四角形の面積を比較することで、コンテンツ領域に対するタッチの機能を決定できる。
【0162】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。