(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
開封起点エッジ部を有する台紙と、接着部を介して前記台紙に接着され且つ軸周り方向に熱収縮可能な筒状のシュリンクフィルムと、前記シュリンクフィルムの熱収縮によってそのフィルム内に保持された被包装物と、を有し、
前記台紙に、前記開封起点エッジ部からシュリンクフィルムの軸方向に延びる一対の開封用切り目が形成されており、前記一対の開封用切り目の間又はその切り目の延長線の間の領域に、前記接着部が設けられており、
前記シュリンクフィルムの、少なくとも前記開封用切り目に対応する側の端縁領域に、軸方向に延びる分断補助線が形成されており、前記分断補助線が、前記接着部の側縁の外側であってその側縁の近傍に沿って形成されている、包装体。
台紙と、接着部を介して前記台紙に接着され且つ軸周り方向に熱収縮可能な筒状のシュリンクフィルムと、前記シュリンクフィルムの熱収縮によってそのフィルム内に保持された被包装物と、を有し、
前記台紙に、シュリンクフィルムの軸方向に延びる一対の開封用切り目が形成されており、前記一対の開封用切り目の間又はその切り目の延長線の間の領域に、前記接着部が設けられており、
前記シュリンクフィルムの、少なくとも前記開封用切り目に対応する側の端縁領域に、軸方向に延びる分断補助手段が設けられており、前記分断補助手段が、前記接着部の側縁に若しくはその近傍に沿って又は側縁の延長線に若しくはその延長線の近傍に沿って設けられ、
さらに、前記台紙には、その外側に突出する延出部が延設されており、その延出部を前記分断補助手段が設けられたシュリンクフィルムの端縁領域上に折り返し、前記延出部と台紙の表面部によって挟持することによって前記端縁領域が台紙と接合されている、包装体。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、用語の始めに、「第1」、「第2」などを付す場合があるが、これらは、用語を区別するために付加されたものであり、その順序や優劣などを意味しない。台紙の「表面」は、台紙を
図1に示す正面(台紙の面を直視する方向)から見たときに、見る者に近い側にある面を指し、「裏面」は、その反対側の面を指す。平面視形状は、台紙の表面又は裏面に対して鉛直方向から見たときの形状である。方向性を示す用語として、上、下、左、右を使用するが、これらは、台紙の任意の一辺を水平面上に置いて包装体を立てた状態を仮想して、その台紙の表面に対して鉛直方向から見たときの方向を指す。前記台紙の任意の一辺を水平面上に置いて台紙を立てた状態は、例えば、
図1に示すように、台紙の下縁を水平面上に置いて包装体を立てた状態である。また、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。さらに、本発明において、台紙という用語は、それが紙製であるという限定的な意味を有するわけではない。
なお、各図の具体的な寸法及び縮尺比は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
【0011】
[第1実施形態]
(包装体の概要)
図1乃至
図5において、本発明の包装体10は、シュリンクフィルム付き台紙1と、そのシュリンクフィルム付き台紙1に取り付けられた被包装物9と、を有する。
前記シュリンクフィルム付き台紙1は、シート材からなる台紙2と、筒状のシュリンクフィルム3と、を有する。前記筒状のシュリンクフィルム3は、その軸周り方向に熱収縮可能である。前記シュリンクフィルム3は、シュリンクフィルム3の軸方向に延びる所定幅の接着部4を介して台紙2の表面部に接着されている。筒状のシュリンクフィルム3は、軸方向を上下方向と平行にして台紙2に接着されている。従って、本実施形態においては、上下方向とシュリンクフィルム3の軸方向とは、同じ方向(平行)である。
【0012】
台紙2には、シュリンクフィルム3の軸方向に延びる部分を有する一対の開封用切り目61,62が形成されている。この開封用切り目61,62は、台紙2の開封起点エッジ部2eの両端部からそれぞれ形成されている。前記一対の開封用切り目61,62の間又はその切り目61,62の延長線の間の領域に、前記接着部4が設けられている。
前記シュリンクフィルム3には、軸方向に延びる分断補助手段が設けられている。分断補助手段としては、例えば、シュリンクフィルム3に形成された切込みやミシン目線などの分断補助線;シュリンクフィルム3に形成された厚肉部などが挙げられる。図示例では、シュリンクフィルム3の面内に、分断補助手段として、2つの切込み81,82とこれに連続したミシン目線51,52とからなる分断補助線が軸方向にそれぞれ形成されている。この一対の切込み81,82は、前記開封用切り目61,62に対応する側の端縁領域に形成されている。この端縁領域は、シュリンクフィルム3の1つのフィルムエッジ3eを含んでいる。前記一対の切込み81,82は、接着部4の両側縁に若しくはその近傍に沿って又は両側縁の延長線に若しくはその延長線の近傍に沿って形成されている。
前記分断補助手段が設けられたシュリンクフィルム3の端縁領域の一部又は全部は、台紙2と接合されている。分断補助手段として切込み81が用いられている本実施形態においては、前記一対の切込み81,82の間におけるシュリンクフィルム3の端縁部Yが、前記台紙の表面と接合されている。第1実施形態では、前記端縁部Yの一部又は全部を、接着剤を用いて前記台紙2と接着することにより、前記端縁部Yが台紙2に接合されている。以下、前記接着剤にて接着した部分を接着接合部41という。
前記筒状のシュリンクフィルム3の内側に被包装物9を挿入し、シュリンクフィルム3を熱収縮させることにより、被包装物9がシュリンクフィルム3内に保持される。
【0013】
(シュリンクフィルム付き台紙)
図6及び
図7に示すように、シュリンクフィルム付き台紙1においては、保管又は運搬の便のため、通常、台紙2に接着された筒状のシュリンクフィルム3は扁平状に折り畳まれている。
台紙2を形成するシート材は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。シート材としては、例えば、厚紙(薄い合成樹脂製フィルムが積層された厚紙を含む)、合成樹脂製シート、金属蒸着層を有する合成樹脂製シート、発泡樹脂シート、及びこれらの積層シートなどが挙げられる。比較的安価であることから、前記厚紙又は合成樹脂製シートを用いることが好ましい。特に、本発明においては、開封時に、台紙2が材料破壊を起こさないので、厚紙を用いることも可能である。前記合成樹脂製シートとしては、例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系などのシートが挙げられ、適度な剛性を有することから、ポリプロピレン製シートが好ましい。また、台紙2は、複数枚のシート材を剥離可能に積層してなる積層シート、1枚のシート材を複数回折り返して剥離可能に重ね合わせた積層シートなどであってもよい。このような積層シートを用いることにより、表示面積が大きい台紙2を構成できる。
【0014】
シート材の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.2mm〜1.5mm程度である。厚紙の場合には、0.5mm〜1.5mm程度であり、合成樹脂製シートの場合には、0.2mm〜0.6mm程度である。また、台紙2の表面又は/及び裏面には、必要に応じて、所望のデザインが印刷などにより表示されていてもよい。
【0015】
台紙2の平面視形状は、図示したように、上下方向の長さが左右方向の長さよりも大きい平面視略矩形状に形成されているが、これに限定されない。例えば、台紙2は、平面視略三角形状、平面視略楕円形状などに形成されていてもよい(図示せず)。また、台紙2に、例えば、包装体10に自立性を付与するため、台紙2の下方部に脚片等が形成されていてもよい(図示せず)。また、台紙2の上方部には、吊り下げ用の孔29が形成されている。もっとも、前記吊り下げ用の孔29が形成されていなくてもよい。
【0016】
図8は、接着部が設けられた範囲と開封用切り目及び補助切り目の位置関係を判りやすくするため、
図6及び
図7のシュリンクフィルム付き台紙からシュリンクフィルムを省略した正面図であり、この正面図において、便宜上、接着部4に、無数のドットを付加し、接着接合部41に、網掛け模様を付加している(以下、シュリンクフィルムを不図示とした他の正面図も同様)。
台紙2には、
図8にも示すように、開封起点エッジ部2eが形成されている。開封起点エッジ部2eは、後述するように台紙2を開封する際に摘み部となる縁部であって、帯状片の縁部である。本実施形態においては、台紙2の下縁の一部分(一対の開封用切り目61,62で挟まれた部分)が、前記開封起点エッジ部2eに相当する。後述するように、接着接合部41の一端41aが台紙2の下縁に一致しているため、開封起点エッジ部2eは、接着接合部41の一端41aに沿っている。
さらに、台紙2には、台紙2の一部分を帯状に切り取って台紙2を開封するための、少なくとも一対の開封用切り目61,62が形成されている。この開封用切り目61,62は、台紙2の開封起点エッジ部2eから形成されている。以下、一方の開封用切り目61を「第1開封用切り目61」といい、他方の開封用切り目62を「第2開封用切り目62」といい、両者を併せて「開封用切り目61,62」という。
【0017】
具体的には、第1開封用切り目61は、台紙2の下縁(開封起点エッジ部2e)からシュリンクフィルム3の軸方向に形成されている。第2開封用切り目62は、第1開封用切り目61から所要間隔を開け、台紙2の下縁(開封起点エッジ部2e)から軸方向に形成されている。第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62は、何れも台紙2を厚み方向に分断した1つの線である。図示例では、第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62は、台紙2の下縁に交差して形成されているが、下縁より少し内側に寄った位置から形成されていてもよい。開封用切り目61,62が台紙2の下縁より少し内側に寄って形成されていても(つまり、開封用切り目61,62の下端と台紙2の下縁の間に、少しの非切り部が残っていても)、開封起点エッジ部2eを簡単に起こし、台紙2の帯状片を切り取ることができる。なお、前記内側に寄った位置は、台紙2の下縁より3mm以内である。また、第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62は、その全体がそれぞれシュリンクフィルム3の軸方向に延びているが、その一部分が軸方向に延びていればよい。
第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62の長さは、特に限定されないが、それぞれ独立して、例えば、1mm〜10mmである。
【0018】
この第1開封用切り目61と第2開封用切り目62の間の領域に接着接合部41が設けられている。さらに、第1及び第2開封用切り目61,62の各延長線上の間の領域に、接着部4が設けられている。前記第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62は、接着接合部41の両側縁又はその両側縁の外側近傍に沿って形成されていることが好ましい。図示例では、第1開封用切り目61は、接着接合部41の一方の側縁の外側近傍に沿って形成され、第2開封用切り目62は、接着接合部41の他方の側縁の外側近傍に沿って形成されている。従って、前記2つの開封用切り目61,62の間の領域に、接着接合部41が存在している。
【0019】
さらに、台紙2の面内には、第1開封用切り目61の端部に連設された、複数の第1補助切り目63が形成されている。同様に、第2開封用切り目62の端部に連設された、複数の第2補助切り目64が形成されている。複数の第1補助切り目63は、所要間隔を開けて第1開封用切り目61の延長線上に並んでいる。好ましくは、複数の第1補助切り目63は、所要間隔を開けてシュリンクフィルム3の軸方向に一列に並んでいる。複数の第2補助切り目64は、所要間隔を開けて第2開封用切り目62の延長線上に並んでいる。好ましくは、複数の第2補助切り目64は、所要間隔を開けて軸方向に一列に並んでいる。第1補助切り目63及び第2補助切り目64は、台紙2の厚み方向に貫通するものであり、その平面視形状は特に限定されず、例えば、直線状、細長い直線状、針穴状、略L字状などが挙げられる。図示例では、第1補助切り目63及び第2補助切り目64は、いずれも平面視略L字状に形成されている。第1補助切り目63と第2補助切り目64の間の領域には、接着部4が存在する。換言すると、接着部4は、複数の第1補助切り目63と第2補助切り目64との間の領域に設けられている。第1補助切り目63及び第2補助切り目64の数は、特に限定されない。図示例では、第1補助切り目63及び第2補助切り目64は、接着部4の他端4bを越える程度にまで形成されている。詳しくは、第1補助切り目63及び第2補助切り目64は、それぞれ14個形成されている。前記接着部4の他端4bは、接着接合部41の一端41aとは反対側の端である。
なお、第1開封用切り目61と複数の第1補助切り目63を合わせたものは、1本のミシン目線とも観念できる。第2開封用切り目62と複数の第2補助切り目64を合わせたものも、1本のミシン目線と観念できる。
【0020】
筒状のシュリンクフィルム3を構成するために用いられるフィルムは、柔軟性を有し、さらに、少なくとも一方向(一方向は、筒状に形成された際に軸周り方向となる)に熱収縮性を有するフィルムであれば特に限定されず、従来公知のフィルムを用いることができる。なお、前記熱収縮性は、所定の温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱されると収縮する性質をいう。前記フィルムとして、他方向(他方向は、フィルム面内で前記一方向に直交する方向)にも若干熱収縮又は熱伸張するフィルムを用いてもよい。熱収縮性を有するフィルムは、公知の製法で製膜し延伸処理することにより得ることができる。延伸処理は、通常、70〜110℃程度の温度で、一方向に2.0〜8.0倍、好ましくは3.0〜7.0倍程度で主延伸することにより行われる。さらに、フィルムの他方向(筒状に形成した際に於ける縦方向)にも、例えば1.5倍以下の低倍率で延伸処理を行ってもよい。このようなフィルムは、少なくとも一方向に延伸され且つその方向が主延伸方向となった一軸延伸フィルムであり、好ましくは一方向及び他方向に延伸された二軸延伸フィルムである。
【0021】
前記フィルムは、不透明のフィルムでもよいが、筒状のシュリンクフィルム3にデザインを表示した際、それが綺麗に見えるので、無色透明又は有色透明のフィルムを用いることが好ましい。前記フィルムは、単層でもよいし、複数の層が積層一体化された積層フィルムでもよい。前記フィルムの形成材料は、特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂、環状オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などを主成分として含む樹脂組成物が挙げられる。フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば、20μm〜100μmである。
【0022】
シュリンクフィルム3には、必要に応じて、所望のデザインが印刷などにより表示されていてもよい。デザインの印刷層(図示せず)は、筒状のシュリンクフィルム3の内面又は外面の何れに設けられていてもよいが、傷付き防止の観点から、シュリンクフィルム3の内面に設けることが好ましい。この場合、シュリンクフィルム3は、無色透明又は有色透明なフィルムが用いられる。
【0023】
シュリンクフィルム3は、前記フィルムの一方向が軸周り方向となるようにそのフィルムを丸め、その一側端部3aを他側端部3bに重ね合わせ、その両側端部3a,3bを溶剤又は接着剤で互いに接着することにより、筒状に形成されている。なお、前記重ね合わせて接着した部位(以下、「重合部位」という)は、筒状のシュリンクフィルム3の軸周り方向の何れに位置していてもよく、特に限定されない。好ましくは、前記重合部位は、シュリンクフィルム3に被包装物9を取り付けた際に、被包装物9の正面視におけるデザインを阻害しないような位置に配置される。
【0024】
筒状のシュリンクフィルム3の大きさは、被包装物9に応じて適宜設定できる。被包装物9を挿入するために、筒状のシュリンクフィルム3の内周長さは、被包装物9の外周長さよりも少し大きい。筒状のシュリンクフィルム3の上下方向の長さは、被包装物9の上下方向の長さと同じ若しくはそれよりも小さい又はそれよりも大きくてもよい。
上下方向の長さが被包装物9よりも大きい筒状のシュリンクフィルム3を用いた場合には、それに被包装物9を挿入し加熱することにより、そのシュリンクフィルム3の上方部及び下方部が、被包装物9の上面周縁部及び下面周縁部に回り込んで密着する、又は、そのシュリンクフィルム3の上方部が被包装物9の上面周縁部に回り込んで密着する、若しくは、そのシュリンクフィルム3の下方部が被包装物9の下面周縁部に回り込んで密着するようになる。なお、前記軸方向は、シュリンクフィルム3を円筒形に開いたときにその円筒の全ての中心を通る線方向である。
【0025】
図示例では、上下方向の長さが被包装物9の上下方向の長さよりも大きいシュリンクフィルム3が用いられている。従って、
図1及び
図4に示すように、シュリンクフィルム3の上方部及び下方部が、被包装物9の上面周縁部及び下面周縁部に回り込んで密着している。ただし、シュリンクフィルム3の下縁から一対の切込み81,82が形成されているので、
図4に示すように、シュリンクフィルム3の端縁部Yは接着接合部41を介して台紙2に接着されたままで、その端縁部Yを除く下方部31aが被包装物9の下面周縁部に回り込んで密着する。後述するように、シュリンクフィルム3の上縁から一対の切込み83,84が形成されているので、同様に、その切込み83,84の間のフィルム部分は接着部4を介して台紙2に接着されたままで、その部分を除く上方部が被包装物9の上面周縁部に回り込んで密着する(図示せず)。
【0026】
このシュリンクフィルム3は、台紙2の表面に取り付けられている。シュリンクフィルム3の一方開口縁及び他方開口縁が台紙2の下縁及び上縁から離れるように、シュリンクフィルム3が台紙2に取り付けられていてもよい。或いは、シュリンクフィルム3の一方開口縁及び他方開口縁の少なくとも一方が台紙2の下縁及び上縁の少なくとも一方に一致するように、シュリンクフィルム3が台紙2に取り付けられていてもよい。図示例では、シュリンクフィルム3の一方開口縁を台紙2の下縁に一致させ、且つ、シュリンクフィルム3の他方開口縁を台紙2の上縁から離して、シュリンクフィルム3が台紙2に取り付けられている。
なお、シュリンクフィルム3の一方開口縁は、下方側のフィルムエッジ3eである。本実施形態では、開封起点エッジ部2eが台紙2の下方に形成されているので、それに対応してフィルムエッジ3eもシュリンクフィルム3の下方に配置されている。
【0027】
筒状のシュリンクフィルム3は、接着部4によって台紙2に接着されている。また、シュリンクフィルム3の端縁部Yは、接着接合部41によって台紙2に接着されている。
前記接着部4及び接着接合部41は、台紙2とシュリンクフィルム3を連結する部分であって、接着剤又は粘着剤から構成されている。接着剤又は粘着剤は、シュリンクフィルム3との接着強度が強く、被包装物9の荷重に耐えて、流通過程や陳列過程において長時間接着状態を維持できるものであれば特に限定されない。接着剤(粘着剤を含む)としては、エラストマー系接着剤、熱可塑性樹脂系接着剤、及びホットメルト接着剤等の感圧性接着剤や感熱性接着剤などが挙げられる。特に、加熱塗工してシュリンクフィルム3を貼り合わせた後、常温に冷却されたときに強い接着強度を発現するホットメルト接着剤が好適であり、中でも湿気反応型ホットメルト接着剤がより好適である。なお、接着強度は、接着剤の種類だけでなく、接着剤の塗布面積や各種添加物等によっても調整することができ、被包装物9の重量等に応じて適宜調整できる。
本実施形態では、接着接合部41及び接着部4は、1つの接着剤から一体的に形成されている。もっとも、接着接合部41と接着部4を、それぞれ独立して形成してもよい。また、本実施形態では、接着接合部41と接着部4は、連続して形成されているが(つまり、接着接合部41の他端41bと接着部4の一端4aが繋がっているが)、接着接合部41と接着部4は、間隔を開けて形成してもよい。
【0028】
図9は、接着接合部及び接着部が設けられた範囲と切込みの位置関係を判りやすくするため、
図6及び
図7のシュリンクフィルム付き台紙から台紙を省略した背面図であり、
図10は、
図9の要部拡大背面図である。これらの背面図において、便宜上、接着部4に、無数のドットを付加し、接着接合部41に、網掛け模様を付加している(以下、台紙を不図示とした他の背面図も同様)。
図9及び
図10にも示すように、フィルムエッジ3eを含む端縁部Yに、接着接合部41が設けられている。接着接合部41の一端41aは、フィルムエッジ3eに一致し、接着接合部41の他端41bは、接着部4の一端4aに連続している。接着部4は、台紙2の表面に、上下方向に延びる所定幅の帯状に設けられている。接着部4は、例えば、台紙2の幅方向略中央部に設けられ、接着部4の一端4aは、台紙2の下縁(開封起点エッジ部2e)から離れており、接着部4の上縁は、台紙2の上縁から離れている。つまり、接着部4の他端4bは、シュリンクフィルム3の他方開口縁に一致している。
【0029】
なお、帯状の接着部4は、実質的に帯状に形成されていればよい。実質的に帯状の接着部4は、接着剤などをベタ状に塗工することによって形成される。その他、前記帯状の接着部4は、例えば、接着剤などを無数のドット状に設けて全体として帯状となるように形成される場合などを含む。前記ベタ状とは、いわゆるベタ塗り状態(隙間無く設けた状態)を意味する。帯状の接着部4は、軸周り方向一方側においてシュリンクフィルム3の軸方向に延びる側縁と、軸周り方向他方側においてシュリンクフィルム3の軸方向に延びる側縁と、を有する。本明細書において、接着部4の一方側の側縁を「第1側縁」といい、他方側の側縁を「第2側縁」といい、両者を併せて「両側縁」という。
【0030】
接着部4の幅(この幅は、第1側縁と第2側縁の間の長さである)は、特に限定されない。前記幅が、余りに小さいと、シュリンクフィルム3に被包装物9を取り付けた際に、被包装物9の重さなどに耐えられず、シュリンクフィルム3が台紙2から外れるおそれがある。このため、前記接着部4の幅は、3mm以上が好ましく、5mm以上がより好ましく、7mm以上が特に好ましい。一方、接着部4の幅が余りに大きいと、扁平状に畳んだシュリンクフィルム3を円筒状に開くことが困難となる。このため、前記接着部4の幅は、15mm以下が好ましく、12mm以下がより好ましい。ただし、前記接着部4の幅は、直径1cm〜7cm程度の円筒状の被包装物9又は前記円筒状の被包装物9と同程度の周長を有する円筒状でない被包装物9を取り付ける場合である。このような被包装物9以外の被包装物9(例えば、非常に大きな被包装物9)を取り付ける場合には、接着部4の幅が前記範囲以外でも、支障を来さない場合もある。
【0031】
筒状のシュリンクフィルム3には、フィルムエッジ3eから軸方向に延びる一対の切込み81,82が形成されている。一対の切込み81,82は、所要間隔を開けて配置されている。前記一対の切込み81,82の間隔は、特に限定されないが、例えば、接着部4の幅−2mm〜接着部4の幅+2mmの範囲が好ましい。以下、一方の切込み81を「第1切込み81」といい、他方の切込み82を「第2切込み82」といい、両者を併せて「切込み81,82」という。
具体的には、第1切込み81は、シュリンクフィルム3の下縁(フィルムエッジ3e)から軸方向に形成されている。第2切込み82は、第1切込み81から所要間隔を開け、シュリンクフィルム3の下縁(フィルムエッジ3e)から軸方向に形成されている。図示例では、第1切込み81及び第2切込み82は、何れもシュリンクフィルム3を厚み方向に分断した1つの線である。
【0032】
また、
図10において、第1切込み81及び第2切込み82は、シュリンクフィルム3の下縁に交差して形成されているが、下縁より少し内側に寄った位置から形成されていてもよい。切込み81,82がシュリンクフィルム3の下縁より少し内側に寄って形成されていても、開封時に、台紙2の開封起点エッジ部2eを起こすと、それに追従してシュリンクフィルム3も容易に切り取られる。なお、前記内側に寄った位置は、シュリンクフィルム3の下縁より3mm以内である。第1切込み81及び第2切込み82の長さ(軸方向における切込みの長さ)は、特に限定されないが、それぞれ独立して、例えば、1mm〜10mmである。
【0033】
前記一対の切込み81,82は、シュリンクフィルム3の端縁領域に形成されている。ここで、前記端縁領域は、
図10に示すように、フィルムエッジ3eから内側に10mm(フィルムエッジ3eから軸方向に10mm)の範囲をいう。
この端縁領域と一対の切込み81,82にて区画される部分が、シュリンクフィルム3の端縁部Yである。なお、切込み81,82の長さが端縁領域の上下長さよりも小さい場合には、前記端縁部Yは、端縁領域と切込み81,82及びその切込みの延長線にて区画される部分である。
端縁部Yの一部又は全部は、台紙2に接合されている。図示例では、端縁部Yの一部を接着剤(接着接合部41)にて台紙2に接着することにより、端縁部Yが台紙2に接合されている。
【0034】
詳しくは、接着接合部41は、端縁部Yの両側縁(端縁部Yの両側縁は、一対の切込み81,82に一致している)よりも少し内側に形成されている。換言すると、第1切込み81は、接着接合部41の一方の側縁近傍に形成され、第2切込み82は、接着接合部41の他方の側縁近傍に形成されている。なお、接着接合部41の両側縁が第1切込み81及び第2切込み82に一致するように設けられていてもよく、この場合、端縁部Yの全部が台紙2に接着される。
第1切込み81及び第2切込み82が接着接合部41の両側縁近傍に形成される場合、第1切込み81と接着接合部41の一方の側縁の間隔W1及び第2切込み82と接着接合部41の他方の側縁の間隔W2は、特に限定されず、適宜設定できる。前記間隔W1,W2は、それぞれ独立して、5mm以下が好ましく、3mm以下がより好ましい。
本明細書において、「GGGの近傍」又は「GGG近傍」とは、そのGGGとの距離が、例えば、10mm以下であること、好ましくは5mm以下であることを意味する。
【0035】
また、シュリンクフィルム3のフィルムエッジ3eと反対側の縁(他方開口縁)には、第1切込み81及び第2切込み82に対向した第3切込み83及び第4切込み部84が形成されている。第3切込み83は、シュリンクフィルム3の上縁から軸方向に形成されている。第4切込み84は、第3切込み83から所要間隔を開け、シュリンクフィルム3の上縁ら軸方向に形成されている。
前記一対の切込み81,82は、少なくとも端縁領域に形成されていればよく、端縁領域を越えて形成されていてもよい。
【0036】
シュリンクフィルム3の面内には、前記第1切込み81の端部に連続して軸方向に延びるミシン目線51が形成され、且つ、前記第2切込み82の端部に連続して軸方向に延びるミシン目線52が形成されている。前記ミシン目線51は、第3切込み83の端部に連続し、前記ミシン目線52は、第4切込み84の端部に連続している。従って、第1切込み81、ミシン目線51及び第3切込み83は、軸方向に直線状に並んでおり、第2切込み82、ミシン目線52及び第4切込み84は、軸方向に直線状に並んでいる。以下、一方のミシン目線51を「第1ミシン目線51」といい、他方のミシン目線52を「第2ミシン目線52」といい、両者を併せて「ミシン目線51,52」という。
なお、第1切込み81、ミシン目線51及び第3切込み83を合わせたものは、1本のミシン目線(この1本のミシン目線は、長い貫通孔である第1切込み81及び第3切込み83と、短い貫通孔の集合であるミシン目線51と、からなり、長さの異なる貫通孔が断続的に並んだ線)と観念でき、第2切込み82、ミシン目線52及び第4切込み84を合わせたものも、同様に、1本のミシン目線と観念できる。
【0037】
第1ミシン目線51は、前記接着部4の第1側縁又はその側縁の外側近傍に沿って形成され、第2ミシン目線52は、前記接着部4の第2側縁又はその側縁の外側近傍に沿って形成されている。もっとも、ミシン目線51,52を接着部4の両側縁に沿って設けることは、製造上、その位置合わせが難しいことから、
図10に示すように、好ましくは、第1ミシン目線51は接着部4の第1側縁の外側近傍に沿って設けられ、且つ、第2ミシン目線52は接着部4の第2側縁の外側近傍に沿って設けられる。
【0038】
ミシン目線51,52は、シュリンクフィルム3の厚み方向に貫通する複数の貫通孔の集合である。それらの貫通孔の間には、非貫通部が存在する。前記貫通孔の平面視形状は、細長い直線状、針穴状(円形孔又は楕円形孔)などが挙げられる。前記貫通孔の軸方向の長さ及び隣接する貫通孔の間隔は、特に限定されない。ミシン目線51,52に沿ってシュリンクフィルム3を容易に分断できることから、1つの貫通孔の軸方向長さは、0.1mm〜2.5mmが好ましく、隣接する貫通孔の間の長さ(非貫通部の軸方向の長さに等しい)は、0.1mm〜4.0mmが好ましい。
本実施形態では、分断補助手段は、前記上下の切込みとその間に形成されたミシン目線とからなる分断補助線であり、従って、分断補助手段は、シュリンクフィルム3の軸方向全体に亘って設けられている。
【0039】
(包装体の製法及び開封)
扁平状に畳まれたシュリンクフィルム3を開き、被包装物9をシュリンクフィルム3内に挿入する。被包装物9は、シュリンクフィルム3の上下方向の所望の位置に挿入される。例えば、被包装物9の下面がシュリンクフィルム3の下縁よりも少し上方に、且つ、被包装物9の上面がシュリンクフィルム3の上縁よりも少し下方にそれぞれ位置するように、被包装物9を挿入する。挿入後、シュリンクフィルム3を所定温度に加熱すると、シュリンクフィルム3が縮径して被包装物9の胴部外面に密着し、
図1乃至
図5に示すような包装体10を得ることができる。
前記被包装物9は、特に限定されず、従来公知のものを使用できる。被包装物9としては、化粧料などが収納されたスプレー式容器、キャップ付き容器、ボトル型容器などの各種容器などの物品が挙げられる。前記物品の形状は、特に限定されないが、例えば、円筒状、楕円筒状、四角筒状などの多角筒状、円錐台状、楕円錐台状などが挙げられる。
また、被包装物9は、包装フィルムに包まれた物品でもよい。
【0040】
得られた包装体10を開封する際には、
図11に示すように、2つの開封用切り目61,62で挟まれた部分である台紙2の開封起点エッジ部2eを起こし、これを外側上方に引き出す。すると、第1開封用切り目61及びそれに連なる第1補助切り目63並びに第2開封用切り目62及びそれに連なる第2補助切り目64に沿って台紙2が分断され、台紙2の一部分Cが帯状に切り取られる(切り取られる台紙2の一部分を「帯状片C」という)。第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62の間に対応するシュリンクフィルム3の端縁部Yが台紙2に接合され且つ端縁部Yの両側縁には一対の切込み81,82が形成されているので、開封起点エッジ部2eを含む帯状片Cの引き出しに伴い、シュリンクフィルム3の端縁部Yも引き出される。端縁部Yから軸方向に延長した領域内には、接着部4が設けられ、さらに、シュリンクフィルム3には切込み81,82によって切断のきっかけが生じるので、前記接着部4にて台紙2に接着されたシュリンクフィルム3の帯状の領域Aが帯状片Cと共に切り取られていく。特に、接着部4の両側縁又は両側縁の近傍にミシン目線51,52が形成されているので、前記領域Aはミシン目線51,52に沿って容易に切り取られる。このようにシュリンクフィルム3の端縁部Y及び帯状の領域Aが前記帯状片Cに接着されたままで引き出され、その帯状の領域Aが、シュリンクフィルム3の他方開口縁まで切り取られると、
図12に示すように、被包装物9を台紙2から完全に取り外すことができる。
図12に、被包装物9を取り外した後の台紙2を併せて示している。
図12に示すように、第1開封用切り目61などに従って帯状片Cが切り取られた台紙2には、その抜き跡Dが生じている。前記帯状片Cには、接着接合部41と、接着接合部41にて接合されたシュリンクフィルム3の端縁部Yと、接着部4と、2つのミシン目線51,52の間の帯状の領域Aと、が付随している。分断後、被包装物9の周囲に残存するシュリンクフィルム残部Bは、シュリンクフィルム3の一方開口縁から他方開口縁まで分断されているので、フィルム残部Bを簡単に外して被包装物9を取り出すことができる。
このように本発明の包装体10は、シュリンクフィルム3の縁部のみを摘んで開封せず、台紙2の開封起点エッジ部2eを摘んで引き出すと、接着部4に付随してシュリンクフィルム3が一対の切込み81,82から分断されるので、容易に被包装物9をシュリンクフィルム3から取り出すことができる。また、開封時に、台紙2の表面部が材料破壊を起こすこともない。
さらに、切込み81,82及びミシン目線51,52が接着部4の両側縁又はその延長線上などに形成されているので、包装体10の正面から前記切込み81,82やミシン目線51,52が見え難い。このため、包装体10の正面外観が損なわれることもない。
【0041】
[第2実施形態]
第2実施形態は、筒状のシュリンクフィルムがその軸方向を左右方向にして台紙に接着され、シュリンクフィルムの端縁部が台紙の表面部と延出部によって挟持されている包装体に関する。
ただし、第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する場合がある。
【0042】
図13乃至
図16において、第2実施形態の包装体10も、台紙2に接着部4を介して筒状のシュリンクフィルム3が接着されたシュリンクフィルム付き台紙1と、そのシュリンクフィルム付き台紙1のシュリンクフィルム3に保持された被包装物9と、を有する。
図17及び
図18にも示すように、シュリンクフィルム付き台紙1においては、筒状のシュリンクフィルム3がその軸方向を台紙2の左右方向にして台紙2に接着されている。
図19は、接着部が設けられた範囲と開封用切り目及び補助切り目の位置関係を判りやすくするため、
図17及び
図18のシュリンクフィルム付き台紙からシュリンクフィルムを省略した正面図である。
図20は、接着部が設けられた範囲とミシン目線の位置関係を判りやすくするため、
図17及び
図18のシュリンクフィルム付き台紙から台紙を省略した背面図である。
【0043】
台紙2には、開封起点エッジ部2eから一対の開封用切り目61,62が形成されている。また、台紙2には、前記一対の開封用切り目61,62の間の部分を外側に突出させた、延出部21が延設されている。本実施形態では、延出部21を折り返した折り縁21aが開封起点エッジ部2eに相当する。
具体的には、第1開封用切り目61は、台紙2の側縁からシュリンクフィルム3の軸方向に形成されている。第2開封用切り目62は、第1開封用切り目61から所要間隔を開け、台紙2の側縁から軸方向に形成されている。図示例では、第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62は、その全体が、シュリンクフィルム3の軸方向に直線状に延びている。もっとも、第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62は、第1実施形態と同様に、その一部分が軸方向に延びていればよい(軸方向と非平行に延びる部分を有していてもよい)。
【0044】
この第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62の各延長線上の間の領域に、帯状の接着部4が設けられている。さらに、台紙2の面内には、第1実施形態と同様に、複数の第1補助切り目63及び第2補助切り目64が、それぞれ第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62の端部に連設されている。図示例では、複数の第1補助切り目63が接着部4の第1側縁から外側に離れて形成され且つ第2補助切り目64が接着部4の第2側縁から外側に離れて形成されているが、第1補助切り目63及び複数の第2補助切り目64は、接着部4の両側縁に沿って又はその近傍に形成されていてもよい。
【0045】
延出部21は、一対の開封用切り目61,62の間の部分を外側に延ばしたものである。延出部21の延出長さは、それを折り返した際に、延出部21の少なくとも先端部が端縁部Yに重なる程度の長さとされる。
この延出部21は、
図13及び
図16に示すように、台紙2の表面側へと180度折り返され、シュリンクフィルム3の端縁部Y上に重ねられている。シュリンクフィルム3の端縁部Yは、折り返された延出部21と台紙2の表面部によって挟持され、台紙2に接合されている。好ましくは、
図16に示すように、延出部21は、シュリンクフィルム3の端縁部Yと被包装物9の隙間39に差し入れられている。シュリンクフィルム3は被包装物9の周囲に密着しているので、前記延出部21は、端縁部Yと被包装物9によって挟持され、延出部21が端縁部Yから不用意に離れることがない。
また、延出部21の折り縁21aを含む折り目近傍部211は、台紙2の側縁よりも少し外側に突出している。かかる折り目近傍部211は、開封時に摘み部として利用できる。
【0046】
筒状のシュリンクフィルム3は、接着部4によって台紙2に接着されている。
前記接着部4は、シュリンクフィルム3の軸方向(左右方向)に延びる所定幅の帯状に設けられている。接着部4の一端4a及び他端4bは、シュリンクフィルム3の一方開口縁及び他方開口縁から離れて少し内側に配置されている。なお、接着部4は、その他端4bがシュリンクフィルム3の他方開口縁と一致するまで形成されていてもよい。
また、シュリンクフィルム3の端縁部Yは、接着剤にて台紙2に接着されておらず(第1実施形態のような接着接合部41が設けられておらず)、台紙2の表面部に対して非接着とされている。本実施形態では、端縁部Yは、延出部21と台紙2の表面部の間に挟持され、台紙2の表面部に接合されているので、端縁部Yを台紙2に接着する必要性はない。もっとも、第1実施形態のように、端縁部Yが接着接合部41を介して台紙2に接着されていても構わない(この接着接合部41は、シュリンクフィルム3の一方開口端(フィルムエッジ3e)にまで設けられていてもよいし、一方開口端よりも少し内側に設けられていてもよい)。
【0047】
筒状のシュリンクフィルム3は、台紙2の開封用切り目61,62に対応して、フィルムエッジ3eを有する。本実施形態では、正面から見て左側の一方開口縁がフィルムエッジ3eとされている。フィルムエッジ3eを含む端縁領域には、一対の切込み81,82が形成されている。切込み81,82は、フィルムエッジ3eからシュリンクフィルム3の軸方向に形成されている。
【0048】
さらに、シュリンクフィルム3の面内には、第1切込み81に連続した第1ミシン目線51と、第2切込み82に連続した第2ミシン目線52と、が形成されている。この一対のミシン目線51,52は、シュリンクフィルム3の他方開口縁にまで形成されている。もっとも、ミシン目線51,52の終端が、他方開口縁から数mm〜十数mm内側に寄った位置であってもよい。前記ミシン目線51,52は、接着部4の両側縁又はその両側縁の外側近傍に沿って設けられている。
【0049】
本実施形態において、筒状のシュリンクフィルム3に保持された被包装物9は、物品91と、その物品91を包む包装フィルム92と、から構成されている。
具体的には、
図21(a)及び(b)に示すように、被包装物9は、複数の物品91と、その複数の物品91を包む1つの包装フィルム92と、からなる。物品91は、特に限定されない。図示例では、物品91として乾電池を例示している。また、包装フィルム92で包まれる物品91は、複数であることが好ましいが、1つの包装フィルムにて1つの物品が包まれた被包装物9を用いてもよい。
包装フィルム92は、一方側及びそれとは反対の他方側にそれぞれ開口を有する筒状であり、その筒状の包装フィルム92の内側に複数の物品91が保持されている。なお、包装フィルム92は、少なくとも一方側に開口を有していればよく、例えば、一方側にのみ開口を有する筒状であってもよい(図示せず)。包装フィルム92を構成するフィルムの性質は、特に限定されず、熱収縮性を有するフィルム、自己伸縮性を有するフィルム、熱収縮性及び自己伸縮性を有さないフィルムの何れでもよい。自己伸縮性を有するフィルムは、拡張力を加えると伸び、その力を解除すると概ね元の大きさに戻るフィルムである。このようなフィルムは、ストレッチフィルムとも呼ばれる。熱収縮性及び自己伸縮性を有さないフィルムは、二軸延伸フィルムなどが挙げられる。
包装フィルム92としては、熱収縮性を有するフィルム(熱収縮性及び自己伸縮性を有するフィルムを含む)を用いることが好ましい。熱収縮性を有するフィルムは、シュリンクフィルム3と同様に、例えば、少なくとも一方向に延伸され且つその方向が主延伸方向となった一軸延伸フィルムを用いることができる。
【0050】
包装フィルム92が熱収縮性又は/及び自己伸縮性を有するフィルムである場合、その筒状の包装フィルム92は、軸周り方向に熱収縮可能又は/及び自己伸縮可能である。熱収縮性又は/及び自己伸縮性を有する包装フィルム92は、複数の物品91に外嵌する、或いは、複数の物品91の外側に巻き付けることによって、複数の物品91を纏めて包むことができる。包装フィルム92が熱収縮性及び自己伸縮性を有さないフィルムである場合、複数の物品91の外側に巻き付けることによって、複数の物品91を纏めて包むことができる。好ましくは、包装フィルム92は、熱収縮性を有するフィルム又は熱収縮性及び自己伸縮性を有するフィルムが用いられる。熱収縮性を有する包装フィルム92は、例えば、
図21(c)に示すように、複数の物品91の外側に嵌めた後、又は、複数の物品91の周囲に巻き付けた後(巻き付ける場合は図示せず)、加熱することにより、
図21(a)及び(b)に示すような被包装物9が得られる。
かかる被包装物9においては、物品91の一方側及び他方側に包装フィルム92の一方側の開口92a及び他方側の開口92bがそれぞれ位置している。このため、物品91の一方側及び他方側は包装フィルム92で覆われていない。
【0051】
第2実施形態の包装体10においては、前記被包装物9の包装フィルム92の開口92a,92bがシュリンクフィルム3の内面にて塞がれるように、被包装物9がシュリンクフィルム3に保持されている。換言すると、筒状の包装フィルム92の開口92a,92bが筒状のシュリンクフィルム3の一方開口及び他方開口から視認できない配置にて、被包装物9がシュリンクフィルム3に保持されている。図示例では、筒状の包装フィルム92の軸方向が筒状のシュリンクフィルム3の軸方向に直交するように、被包装物9がシュリンクフィルム3内に保持されている。
【0052】
本実施形態の包装体10は、
図22に示すように、シュリンクフィルム付き台紙1のシュリンクフィルム3に被包装物9を挿入し、延出部21を折り縁21aにて折り返して被包装物9とシュリンクフィルム3の端縁部Yの隙間39に挿入した後、加熱してシュリンクフィルム3を熱収縮させることにより得ることができる。この際、被包装物9を、包装フィルム92の軸方向がシュリンクフィルム3の軸方向に対して非平行(好ましくは45度〜90度)となるように挿入することにより、包装フィルム92の開口92a,92bがシュリンクフィルム3の内面にて塞がれた包装体10を得ることができる(
図14乃至
図16参照)。
【0053】
得られた包装体10を開封する際には、2つの開封用切り目61,62で挟まれた部分である台紙2の開封起点エッジ部2eを摘んで起こし、これを外側側方に引き出す。本実施形態では、折り縁21a(開封起点エッジ部2e)を含む折り目近傍部211が台紙2の側縁よりも外側に突出しているので、この近傍部211を容易に摘み、開封起点エッジ部2eを引き起こすことができる。シュリンクフィルム3の端縁部Yは、開封起点エッジ部2eから延びる延出部21と台紙2によって挟持されているので、前記開封起点エッジ部2eを含む近傍部211の引き出しに伴い、シュリンクフィルム3の端縁部Yもそれに追従して引き出される。開封起点エッジ部2e及び端縁部Yが引き出されると、第1開封用切り目61及びそれに連なる第1補助切り目63並びに第2開封用切り目62及びそれに連なる第2補助切り目64に沿って台紙2の帯状片Cが切り取られると共に、一対の切込み81,82及びこれに連なるミシン目線51,52に沿ってシュリンクフィルム3の帯状の領域Aが切り取られる。このようにシュリンクフィルム3の端縁部Y及び帯状の領域Aが前記帯状片Cに接着されたままで引き出され、その帯状の領域Aが、シュリンクフィルム3の他方開口縁まで切り取られると、
図23に示すように、被包装物9を台紙2から完全に取り外すことができる。
その後、被包装物9の周囲に残存するシュリンクフィルム残部Bを外すことにより被包装物9を取り出すことができる。
【0054】
第2実施形態の包装体10においても、台紙2の開封起点エッジ部2eを起点としてシュリンクフィルム3を容易に分断でき、また、開封時に、台紙2の表面部が材料破壊を起こすこともない。さらに、包装体10の正面から前記切込み81,82やミシン目線51,52が見え難い。
加えて、この包装物10において、被包装物9の包装フィルム92の開口92a,92bがシュリンクフィルム3の内面にて塞がれるように、被包装物9がシュリンクフィルム3に保持されている。このため、延出部21によってシュリンクフィルム3の端縁部Yを挟持すべき、延出部21を端縁部Yと被包装物9の間に差し入れる際に、誤ってその延出部21が包装フィルム92と物品91の間に入ることを防止できる。
なお、第2実施形態の包装体10においては、包装フィルム92に物品91が包装された被包装物9が用いられているが、被包装物9は、包装フィルム92に包まれているものに限られず、包装フィルムに包まれていない物品でもよい。
【0055】
次に、第1及び第2実施形態の変形例を示す。ただし、変形例の説明において、上記第1及び第2実施形態と同様の構成及び効果は、(その説明を行ったものとして)その説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する場合がある。
【0056】
(第1変形例)
上記第1及び第2実施形態において、シュリンクフィルム3の各切込み81,82,83,84は軸方向に直線状に形成されているが、これに限られず、切込みが軸方向に対して傾斜するように形成されていてもよい。例えば、
図24に示す例では、第1切込み81及び第2切込み82が、その一方開口縁に向かうに従って互いに離れるように傾斜して形成されている。第3切込み83及び第4切込み84が、その他方開口縁に向かうに従って互いに離れるように傾斜して形成されている。この場合、各切込み81,82,83,84は、軸方向に対して傾斜した傾斜直線状でもよいが、
図24に示すように、弧状に湾曲して形成されていることが好ましい。
また、第3切込み83及び第4切込み84は、必ずしも設けられていなければならないわけでなく、省略することも可能である。
【0057】
(第2変形例)
また、上記第1実施形態において、接着接合部41の一端41aがシュリンクフィルム3のフィルムエッジ3eに一致して接着接合部41が設けられているが、接着接合部41の一端41aがシュリンクフィルム3のフィルムエッジ3e(下縁)から内側に離れた位置に設けられていてもよい。例えば、
図25に示す例では、接着接合部41の一端41aがフィルムエッジ3eから離れ、切込み81,82の中途部に位置するように、接着接合部41が設けられている。また、
図26に示す例では、接着接合部41の一端41aが切込み81,82の端部81a,82aを結んだ仮想直線に一致するように、接着接合部41が設けられている。
図25及び
図26に示す例は、端縁部Yの一部が接着接合部41にて台紙2に接着された例である。
【0058】
切り目が形成されたシュリンクフィルムと台紙とを接着剤で接着したものを、台紙の一部分を引き出し、その切り目でシュリンクフィルムを切り取る場合に、台紙の表面部が材料破壊を生じないようにする必要がある。この材料破壊が生じる原因は、次の通りである。
図27(a)のように、台紙の一部分を引き出したときに、その引き裂き力が、シュリンクフィルムと接着剤の境界、台紙と接着剤の境界、及び、シュリンクフィルムに形成した切り目の端部にそれぞれ加わる。シュリンクフィルムは台紙よりも機械的強度に優れるので材料破壊を生じ難いため、切り目の端部が接着剤の下端よりも下方に離れすぎていると、台紙の表面部が材料破壊を生じる。この点、本発明のように、切込みの端部が接着剤の端部又は接着剤の端部よりも上方に位置していると(
図27(b)参照)、前記引き裂き力が切り目の端部に集中的に加わり、そこからシュリンクフィルムが切れていくのである。なお、
図27において、切り目に、斜線を付加している。
【0059】
(第3変形例)
上記第1及び第2実施形態において、開封用切り目61,62は台紙2の縁から形成されているが、台紙2の面内に開封用切り目61,62が形成されていてもよい。例えば、
図28に示すシュリンクフィルム付き台紙1は、台紙2の面内に、左右方向(シュリンクフィルム3の軸方向と直交する方向)に延びる起点切り目65が形成されている。起点切り目65は、図示したように、平面視曲線状に形成されていてもよいし、特に図示しないが、直線状に形成されていてもよい。この起点切り目65を形成することにより、台紙2の面内に、開封起点エッジ部2eが生じる。第1開封用切り目61は、前記起点切り目65の一端部から形成され且つシュリンクフィルム3の軸方向(下方)に延び、第2開封用切り目62は、前記起点切り目65の他端部から形成され且つシュリンクフィルム3の軸方向(下方)に延びている。
【0060】
第3変形例では、開封起点エッジ部2eが台紙2の上方部に形成されているので、シュリンクフィルム3の上縁がフィルムエッジ3eとされている。具体的には、
図29に示すように、第1切込み81は、シュリンクフィルム3の上縁(フィルムエッジ3e)から下向きに形成されている。第2切込み82も、シュリンクフィルム3の上縁(フィルムエッジ3e)から下向きに形成されている。前記一対の切込み81,82は、シュリンクフィルム3のフィルムエッジ3eを含む端縁領域に形成されている。接着接合部41を介して、前記端縁領域と一対の切込み81,82とで区画される端縁部Yの一部又は全部が、台紙2に接着されている。この端縁部Yから軸方向に延長した領域内に、接着部4が設けられている。
第3変形例のシュリンクフィルム付き台紙1に被包装物9を取り付けることにより、包装体10が得られる(
図30参照)。第3変形例の包装体10は、台紙2の面内に形成された開封起点エッジ部2eを起こし、これを外側下方に引き出すことにより、第1実施形態と同様に、シュリンクフィルム3の領域Aが接着されたままで帯状片Cが切り取られ、被包装物9を台紙2から取り外すことできる。
【0061】
(第4変形例)
さらに、上記第1実施形態において、接着接合部41及び接着部4が実質的にシュリンクフィルム3の一方開口縁から他方開口縁にまで形成されているが、これに限られない。例えば、
図31及び
図32に示すように、接着接合部41及び接着部4が、シュリンクフィルム3の上下方向中央部にのみ設けられていてもよい。この場合、シュリンクフィルム3の面内に、接着接合部41の一端41a又はその下側近傍に沿って、軸周り方向に延びる交差切り目53が形成される。必要に応じて、接着部4の他端4b又はその上側近傍に沿って、軸周り方向に延びる交差切り目54を形成してもよい。前記交差切り目53を形成することにより、シュリンクフィルム3の面内に、フィルムエッジ3eが生じる。このフィルムエッジ3eを含む端縁領域に、一対の切込み81,82が形成されている。端縁部Yから軸方向に延長した領域内に、接着部4が存在している。
【0062】
また、一対の切込み81,82の端部には、ミシン目線51,52が連設されている。ミシン目線51,52は、接着部4の両側縁又はその外側近傍に沿って形成されている。必要に応じて、シュリンクフィルム3の下縁から一対の切込み81,82の間に、及び、シュリンクフィルム3の上縁から一対のミシン目線51,52の端部までの間に、補助ミシン目線511,521,512,522が形成されていてもよい。
第4変形例における台紙2も、上記第1実施形態と同様に、台紙2の下縁(開封起点エッジ部2e)から上向きに、第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62が形成されている。第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62の間に、接着接合部41が存在し、第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62の各延長線上の間に、接着部4が存在している。また、第1開封用切り目61の延長線上には、第1補助切り目63が形成され、且つ、第2開封用切り目62の延長線上には、第2補助切り目64が形成されている。
【0063】
図33は、第4変形例のシュリンクフィルム付き台紙1を用いた包装体10を示す。
この包装体10も、上記第1実施形態と同様に、台紙2の2つの開封用切り目61,62で挟まれた開封起点エッジ部2eを起こし、これを外側上方に引き出すと、
図34に示すように、第1開封用切り目61及びそれに連なる補助切り目63並びに第2開封用切り目62及びそれに連なる補助切り目64に沿って台紙2が分断され、帯状片Cが切り取られる。そして、帯状片Cの切り取りがシュリンクフィルム3の端縁部Yにまで至ると、シュリンクフィルム3が下方の交差切り目53(フィルムエッジ3e)から一対の切込み81,82、2つのミシン目線51,52へと分断されていき、シュリンクフィルム3のうち前記交差切り目53以降の帯状の領域A1が、前記帯状片Cに接着されたままで引き出される。このようにして被包装物9を台紙2から取り外すことができる。
図35に、被包装物9を取り外した後の台紙2を併せて示している。
図35に示すように、帯状片Cが切り取られた台紙2には、その抜き跡Dが生じている。前記帯状片Cには、接着接合部41と、接着接合部41にて接合されたシュリンクフィルム3の端縁部Yと、接着部4と、2つのミシン目線51,52及び補助ミシン目線512,522の間の帯状の領域A1と、が付随している。分断後、被包装物9の周囲に残存するシュリンクフィルム残部Bは、筒状のまま被包装物9に密着した筒状部B1と、前記領域A1が切り取られて分断された非筒状部B2と、からなる。このフィルム残部Bは、被包装物9の周囲に密着した筒状部B1を有するが、その筒状部B1に一体的な非筒状部B2を有するので、非筒状部B2から捲ることによって、フィルム残部Bを簡単に外して被包装物9を取り出すことができる。
特に、補助ミシン目線511,521をシュリンクフィルム3の一方開口縁から交差切り目53にまで形成した場合には、
図35に示すように、フィルム残部Bの筒状部B1に、2つのミシン目線511,521が残存するので、このミシン目線511,521を利用してフィルム残部Bの筒状部B1を容易に分断できる。
【0064】
なお、第4変形例において、台紙2の面内に開封用切り目61,62が形成されていてもよい。例えば、
図36に示す包装体10は、台紙2の面内に、接着接合部41の一端41aよりも下方に、左右方向に延びる起点切り目65が形成されている。各起点切り目65は、図示したように、平面視直線状に形成されていてもよいし、特に図示しないが、曲線状に形成されていてもよい。この起点切り目65によって形成された開封起点エッジ部2eの一端部から、第1開封用切り目61が形成され、前記起点切り目65の他端部から、第2開封用切り目62が形成されている。この包装体10も、台紙2の面内に形成された開封起点エッジ部2eを起こし、これを外側に引き出すことにより、被包装物9を台紙2から取り外すことできる。
また、上記第1実施形態では、第1補助切り目63及び第2補助切り目64は、いずれも平面視略L字状に形成されているが、平面視直線状に形成されていてもよい。
【0065】
(第5変形例)
上記第1及び第2実施形態において、第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62は、その全体がそれぞれ軸方向に延びているが、第1開封用切り目61及び第2開封用切り目62は、一部分が軸方向に延びていればよい。例えば、
図37に示すように、第1開封用切り目61は、軸方向に延びる2つの部分611,612と、その2つの部分の間に軸方向に対して傾斜して延びる部分613と、から構成されていてもよい。同様に、第2開封用切り目62は、軸方向に延びる2つの部分621,622と、その2つの部分の間に軸方向に対して傾斜して延びる部分623と、から構成されていてもよい。
【0066】
また、上記第1実施形態において、複数の第1補助切り目63及び複数の第2補助切り目64は、接着部4の両側縁に沿って又はその近傍に形成されているが、
図37に示すように、第1補助切り目63が接着部4の第1側縁から外側に離れて形成され且つ第2補助切り目64が接着部4の第2側縁から外側に離れて形成されていてもよい。
さらに、上記第1実施形態において、複数の第1補助切り目63及び複数の第2補助切り目64は、それぞれ接着部4の他端4bを越える程度にまで形成されているが、
図37に示すように、第1補助切り目63及び第2補助切り目64は、接着部4の他端4bを越えない範囲(接着部4の他端4b側に開封用切り目61,62が形成されている場合には、接着接合部41の一端41aを越えない範囲)で形成されていてもよい。
【0067】
(第6変形例)
上記第1及び第2実施形態において、切込み81,82の長さは、ミシン目線51,52の1つの貫通孔の長さよりも大きいが、
図38に示すように、切込み81,82の長さがミシン目線51,52の貫通孔の長さと同じに形成されていてもよい。このような切込み81及びミシン目線51は、軸方向に複数の貫通孔を断続的に刻設することによって同時に形成できる。同様に、切込み82及びミシン目線52は、軸方向に複数の貫通孔を断続的に刻設することによって同時に形成できる。なお、この場合、フィルムエッジ3eを含む端縁領域に形成された貫通孔が、切込み81,82に相当する。
【0068】
(第7変形例)
また、上記第1及び第2実施形態において、シュリンクフィルム3には、第1切込み81及び第2切込み82に連続してミシン目線51,52が形成されているが、かかるミシン目線51,52が形成されていなくてもよい。つまり、分断補助手段(分断補助線)が、端縁領域に形成された切込みのみから構成されていてもよい。シュリンクフィルム3のフィルムエッジ3eを含む端縁領域に、接着部4の両側縁などに沿って一対の切込み81,82が形成されていれば、台紙2の開封起点エッジ部2eを引き出した際、シュリンクフィルム3がその切込み81,82をきっかけとして軸方向に引き裂かれるので、前記ミシン目線51,52が存在しなくても、接着部4にて帯状片Cに一体化された帯状の領域A,A1が引っ張られて分断される。
【0069】
(第8変形例)
上記第1及び第2実施形態において、シュリンクフィルム3は重合部位以外の部分で接着部4に接着されているが、シュリンクフィルム3が重合部位にて接着部4に接着されていてもよい。
図39に示すように、第8変形例のシュリンクフィルム付き台紙1は、その重合部位(一側端部3aと他側端部3bを接着した部位)を、接着部4に対面させている。従って、シュリンクフィルム3は、接着部4を介して、その重合部位を台紙2に接着させている。本実施形態のシュリンクフィルム付き台紙1も、第1実施形態などと同様にして使用されるが、比較的小さな力でシュリンクフィルム3を切込み81,82及びミシン目線51,52に略沿って分断することができる。
具体的には、前記重合部位は、フィルムの一側端部3aと他側端部3bを接着した、フィルムが2重になった厚肉部である。つまり、筒状のシュリンクフィルム3は、フィルムが1重の領域と、フィルムが2重の部位と、を有する。このフィルムが2重である重合部位は、フィルムが1重の領域よりも、高い強度を有する。従って、フィルムが1重の領域と重合部位との間に、強度差が存在する。本変形例では、前記重合部位が、接着部4を介して台紙2に接着されているので、シュリンクフィルム3のうち台紙2に接着されていない領域は、全てフィルムが1重となっている。このため、台紙2の帯状片Cを引き出した際にシュリンクフィルム3に加わる引裂き力が、ミシン目線51,52に集中し易くなる。そのため、本変形例のシュリンクフィルム付き台紙1を用いた包装体10は、比較的小さな力でシュリンクフィルム3を切り取り、被包装物9を台紙2から取り外すことができる。
【0070】
なお、本発明においては、上述のように、シュリンクフィルム3に切込み81,82やミシン目線51,52が形成されていることが好ましいが、本実施形態のように、重合部位を接着部4に接着した場合には、シュリンクフィルム3に切込み81,82などの分断補助線を必ずしも形成しなくてもよい。
詳しくは、重合部位が接着部4に接着されている場合、その重合部位は、接着部4の側縁又はその近傍に沿って配置される。重合部位は2重のフィルムが一体化した厚肉部であるため、シュリンクフィルム3の重合部位以外の領域(フィルムが1重の領域)に比して高い強度を有する。従って、台紙2の帯状片Cを切り取る際、接着部4を介して重合部位が帯状片Cに追従して引っ張られるので、(分断補助線が形成されていなくても)重合部位と重合部位以外の領域の境界である、接着部4の側縁又はその近傍に沿ってシュリンクフィルム3が分断されるようになる。このように分断補助手段としてシュリンクフィルム3の厚肉部を利用しても、台紙2の開封と同時にシュリンクフィルム3を分断し、被包装物9を取り出すことができる。
【0071】
(第9変形例)
上記第1及び第2実施形態では、シュリンクフィルム3の端縁領域を台紙2に接合する手段として、接着剤を介した接着、又は、延出部21と台紙2の表面部による挟持を例示したが、これに限定されない。例えば、前記接合手段として、シュリンクフィルム3の端縁領域と台紙2に跨がるように貼付テープ(例えば、タックラベル、セロハンテープなど)を貼り付けてもよいし、或いは、端縁領域と台紙2を留め具(例えば、クリップなど)で留めてもよい。
また、
図40に示すように、シュリンクフィルム3の端縁部Yの面内に、一対の切込み81,82の間隔よりも短い長さのスリット37を刻設し、そのスリット37に、開封起点エッジ部2eを含む開封用切り目61,62の間の部分27を差込むことによって、シュリンクフィルム3の端縁領域が台紙2に接合されていてもよい。この場合、前記台紙2の部分27の幅は、シュリンクフィルム3の一対の切込み81,82の間隔よりも小さいことが好ましい。
図40の態様は、前記台紙2の部分27が、シュリンクフィルム3の内側に存在しており(部分27がシュリンクフィルム3の端縁部Yと被包装物9の間に介在し)、平面状を保持しようとする台紙2と熱収縮により内側に縮もうとするシュリンクフィルム3の相互作用で、台紙2の部分27の外面とシュリンクフィルム3の端縁部Yの内面が接合する。
【0072】
(その他の変形例)
上記第1及び第2実施形態において、シュリンクフィルム3に形成される分断補助線(分断補助手段)として、切込み81,82、ミシン目線51,52を例示しているが、分断補助線はこれに限定されない。例えば、分断補助線として、シュリンクフィルム3に形成されたハーフカット線、或いは、シュリンクフィルム3に形成された脆弱線を用いてもよい。前記ハーフカット線は、Vノッチ線のような、フィルムを完全に分断せず且つフィルムの厚み方向に切り込んだ切込み線である。前記脆弱線は、フィルムを完全に分断せず且つ熱処理などによってフィルムの一部分を他の部分よりも脆弱化した線状脆弱部である。
【0073】
上記第1及び第2実施形態では、シュリンクフィルム付き台紙1に接着された扁平状のシュリンクフィルム3を開いた後、被包装物9をシュリンクフィルム3内に挿入して熱収縮させることにより、包装体10を製造している。これに代えて、(台紙2に筒状のシュリンクフィルム3を予め接着せず)筒状のシュリンクフィルム3に被包装物9を挿入し、このシュリンクフィルム3を熱収縮させた後、その被包装物取り付け済みシュリンクフィルム3を当該被包装物9と共に接着部4を介して台紙2に接着することにより、包装体10を製造することもできる。
【0074】
さらに、上記第1及び第2実施形態のシュリンクフィルム3の内面に、滑り処理を施してもよい。滑り処理としては、シュリンクフィルム3の内面の一部又は全体に、メジウムインキ、オーバーコートニス、滑剤を含むインキなどをベタ状に塗工して滑り層を形成することが挙げられる。このようにシュリンクフィルム3に滑り性を付与することにより、包装体10を製造する際、被包装物9をシュリンクフィルム3内に挿入し易くなる。なお、被包装物9が、包装フィルム92を有する場合、前記シュリンクフィルム3への滑り処理に代えて又はシュリンクフィルム3への滑り処理と併用して、その包装フィルム92の外面に、同様な滑り処理を施してもよい。
【0075】
また、上記第1及び第2実施形態において、軸方向が台紙2の上下方向又は左右方向となるように、シュリンクフィルム3が台紙2に配置されているが、これに限定されず、シュリンクフィルム3の軸方向が台紙2の上下方向及び左右方向の何れの方向に対して鈍角となるようにシュリンクフィルム3が台紙2に配置されていてもよい。
その他、第1及び第2実施形態並びに各変形例で示した様々な態様を、適宜組み合わせることも可能である。