特許第6249724号(P6249724)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6249724ダイナミックヘッドホンユニット及びダイナミックヘッドホン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6249724
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】ダイナミックヘッドホンユニット及びダイナミックヘッドホン
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/10 20060101AFI20171211BHJP
   H04R 1/22 20060101ALI20171211BHJP
   H04R 9/02 20060101ALI20171211BHJP
【FI】
   H04R1/10 101Z
   H04R1/22 310
   H04R9/02 101A
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-231997(P2013-231997)
(22)【出願日】2013年11月8日
(65)【公開番号】特開2015-95667(P2015-95667A)
(43)【公開日】2015年5月18日
【審査請求日】2016年8月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000128566
【氏名又は名称】株式会社オーディオテクニカ
(74)【代理人】
【識別番号】100088856
【弁理士】
【氏名又は名称】石橋 佳之夫
(72)【発明者】
【氏名】秋野 裕
【審査官】 岩田 淳
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−087098(JP,A)
【文献】 特開2013−038644(JP,A)
【文献】 特開2010−183249(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/10
1/20− 1/40
9/00− 9/10
9/18−11/06
11/14−15/02
19/00−19/04
21/00−21/02
23/00−23/02
31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボイスコイルを有する振動板と、
上記ボイスコイルが配置される磁気ギャップを有する磁気回路と、
上記磁気回路と振動板を支持すると共に、上記振動板と対向して形成された音孔に音響抵抗が配置されるユニットフレームと、
を有するダイナミックヘッドホンユニットであって、
上記ユニットフレームは、上記磁気回路を中央部分で支持し、周縁部で上記振動板の外端部を支持し、
上記磁気回路の中央部分には、上記振動板のセンタードームと対向する位置に、上記センタードームの背面側と背部空気室を接続する音孔があり、
上記ユニットフレームには、上記振動板のサブドームと対向する位置に上記サブドームの背面側と上記背部空気室を接続する上記音孔とは別の音孔があり、
上記音孔および上記別の音孔の背面側にはそれぞれ音響抵抗が配置され、
上記音孔および上記別の音孔内には弾性部材が配置され、
上記各弾性部材をそれぞれ上記音孔内および上記別の音孔内に留める押え部材を有し、
上記音響抵抗には、上記弾性部材に押されて応力が加えられているダイナミックヘッドホンユニット。
【請求項2】
上記各弾性部材は、上記各音孔と同様の形状である請求項1記載のダイナミックヘッドホンユニット。
【請求項3】
上記各弾性部材は、スポンジである請求項1また2記載のダイナミックヘッドホンユニット。
【請求項4】
ヘッドホン筐体にヘッドホンユニットを備えるダイナミックヘッドホンであって、
上記ヘッドホンユニットは、請求項1乃至3のいずれかに記載のダイナミックヘッドホンユニットであるダイナミックヘッドホン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイナミックヘッドホンユニット及びダイナミックヘッドホンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ダイナミックヘッドホンユニットは、永久磁石と、永久磁石の一方の極側に設けられたポールピースと、永久磁石の他方の極側に設けられたヨークにより磁気回路が形成される。この磁気回路中に形成される磁気ギャップに、振動板を介して振動可能に支持されたボイスコイルが配置されている。音声信号に応じた電流をボイスコイルに流すと、この電流によって生じる磁界と磁気ギャップ中の磁界との作用により、電流に応じてボイスコイルが振動し、これに応じて振動板が振動するので、音が出力される。このようなダイナミックヘッドホンユニットには、入力信号に対する周波数応答を平坦にするため、音響抵抗が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
従来から知られているダイナミックヘッドホンユニットについて、図3を用いて説明する。図3は、従来のダイナミックヘッドホンユニット100の構造の例を示す断面図である。ダイナミックヘッドホンユニット100は、基本的な構成として、振動板13と、ユニットフレーム14と、磁気回路17と、を有してなる。
【0004】
振動板13は、センタードーム131と、その周りに連設されたサブドーム132と、を有し、センタードーム131とサブドーム132との境界部分には、ボイスコイル133が接着材等により一体的に取り付けられている。
【0005】
磁気回路17は、永久磁石171と、センターポールピース172と、ヨーク173と、を有してなる。永久磁石171は、円盤状の金属に板厚方向の着磁を施した磁石である。センターポールピース172と、ヨーク173は、それぞれ別体の磁性体であって、永久磁石171の一方の極側に配置されたセンターポールピース172と、永久磁石171の他方の極側に配置された皿状のヨーク173との間には、磁気ギャップが形成されている。
【0006】
ユニットフレーム14は、合成樹脂製の円盤体からなり、その中央部分に形成された孔において磁気回路17を支持している。また、ユニットフレーム14の周縁部は、ボイスコイル133が磁気ギャップ内で振動可能な状態になるように、振動板13のサブドーム132の外端部を支持している。
【0007】
ダイナミックヘッドホンユニット100を備えるダイナミックヘッドホンは、図示しないバッフル板と、ヘッドホン筐体(イヤーカップ)と、イヤーパッドと、ヘッドバンドと、を有してなる。バッフル板は、ダイナミックヘッドホンユニット100を固定する円板状の板材である。ヘッドホン筐体は、ダイナミックヘッドホンユニット100の背面側(図3における右側)において、バッフル板の背面側に取り付けられる。バッフル板とダイナミックヘッドホンユニット100と筐体とによって形成される空間が、背部気室になる。イヤーパッドは、バッフル板の前面側に配置されていて、利用者の側頭部に当接される。
【0008】
ユニットフレーム14の周縁部には、振動板13のサブドーム132の背面側と図示しない背部気室を音響的に接続するため、第1音孔15が形成されている。第1音孔15は、ユニットフレーム14の周縁部において、同心上に複数形成されている。磁気回路17の中央部分には、振動板13のセンタードーム131の背面側と図示しない背部気室を音響的に接続するため、第2音孔16が形成されている。
【0009】
第1音孔15の背面側には、第1音響抵抗11が取り付けられている。この第1音響抵抗11によって、第1音孔15は覆われている。また、第2音孔16の背面側には、第2音響抵抗12が取り付けられている。この第2音響抵抗12によって、第2音孔16は覆われている。このように音響抵抗材を用いることで、ダイナミックヘッドホンユニット100における、入力信号に対する周波数応答を平坦にすることができる。
【0010】
上記のような構成を備える従来のダイナミックヘッドホンユニット100に、1mWの入力信号を加えると、この入力信号による振動板13の振動により、振動板13の前方空間と後方空間に、概ね100dB(2Pa)の音圧が生じる。
【0011】
ダイナミックヘッドホンユニット100を備えるダイナミックヘッドホンの利用状態を想定すると、振動板13の前方には利用者の耳がある。この耳とイヤーパッドと振動板13とにより形成される空間の容積は、振動板13の後方空間の容積よりも、約10倍大きい。言い換えると、振動板13と第1音響抵抗11及び第2音響抵抗12により形成される空間の容積は、振動板13の前方空間の容積の約1/10程度の容積である。
【0012】
振動板13は前方にも後方にも同じように動く。ダイナミックヘッドホンユニット100に対する1mWの入力信号により生ずる振動板13の後方空間の音圧は、約120dB(20Pa)以上にもなる。
【0013】
上記のような音圧は、ダイナミックヘッドホンユニット100への入力信号のレベルに応じて大きくなる。例えば、入力信号のレベルが32mWを超えるようなとき、振動板13の後方空間における音圧は、150dBを超える。このような大きな音圧が、第1音響抵抗11と第2音響抵抗12に加わることになる。
【0014】
第1音響抵抗11は、サブドーム132全体に抵抗負荷を加えるためのものである。したがって、第1音響抵抗11の有効面積は、サブドーム132の面積に近づける必要がある。つまり、第1音孔15の開口面積を大きくする必要がある。また、第2音響抵抗12は、センタードーム131全体に抵抗負荷を加えるものである。したがって、第2音響抵抗12の有効面積もセンタードーム131の面積に近づける必要がある。つまり、第2音孔16の開口面積を大きくする必要がある。しかし、第1音響抵抗11や第2音響抵抗12の有効面積を大きくした場合、そこに大きな音圧が加わることで、第1音響抵抗11や第2音響抵抗12は、振動しやすくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2011−087098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
音響抵抗材料は、網や不織布等が用いられるので、上記にて説明したように、大きな音圧によって、容易に振動し、音響抵抗材料の質量とスチフネスによって決定される特定の周波数において、共振する。このような音響抵抗材の振動や共振は、ダイナミックヘッドホンユニット100における周波数応答と歪率を劣化させる要因になり、ダイナミックヘッドホンユニット100の出力の音質を低下させる原因となる。
【課題を解決するための手段】
【0017】
そこで本発明は、音響抵抗の振動や共振を抑止し、周波数応答と歪率の劣化を防ぐダイナミックヘッドホンユニットを提供することを目的とする。
【0018】
本発明は、ボイスコイルを有する振動板と、
上記ボイスコイルが配置される磁気ギャップを有する磁気回路と、
上記磁気回路と振動板を支持すると共に、上記振動板と対向して形成された音孔に音響抵抗が配置されるユニットフレームと、
を有するダイナミックヘッドホンユニットであって、
上記ユニットフレームは、上記磁気回路を中央部分で支持し、周縁部で上記振動板の外端部を支持し、
上記磁気回路の中央部分には、上記振動板のセンタードームと対向する位置に、上記センタードームの背面側と背部空気室を接続する音孔があり、
上記ユニットフレームには、上記振動板のサブドームと対向する位置に上記サブドームの背面側と上記背部空気室を接続する上記音孔とは別の音孔があり、
上記音孔および上記別の音孔の背面側にはそれぞれ音響抵抗が配置され、
上記音孔および上記別の音孔内には弾性部材が配置され、
上記各弾性部材をそれぞれ上記音孔内および上記別の音孔内に留める押え部材を有し、 上記音響抵抗には、上記弾性部材に押されて応力が加えられていることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、音響抵抗の振動や共振を抑止し、周波数応答と歪率の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係るダイナミックヘッドホンユニットの実施形態の例を示す断面図である。
図2】上記ダイナミックヘッドホンユニットの特徴部分を拡大した拡大断面図である。
図3】従来のダイナミックヘッドホンユニットの例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係るダイナミックヘッドホンユニットの実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るダイナミックヘッドホンユニット10の例を示す断面図である。ダイナミックヘッドホンユニット10は、基本的な構成として、従来例と共通する構成を含んでいる。本実施形態の説明において、従来例と同じ構成には同じ符号を付すこととする。
【0022】
図1に示すように、ダイナミックヘッドホンユニット10は、振動板13と、ユニットフレーム14と、磁気回路17と、を有してなる。
【0023】
振動板13は、センタードーム131と、その周りに連設されたサブドーム132と、を有し、センタードーム131とサブドーム132との境界部分にはボイスコイル133が接着材等により一体的に取り付けられている。
【0024】
磁気回路17は、永久磁石171と、センターポールピース172と、ヨーク173と、を有してなる。永久磁石171は、円盤状の金属に板厚方向の着磁を施した磁石である。センターポールピース172と、ヨーク173は、それぞれ別体の磁性体である。永久磁石171の一方の極側に配置されたセンターポールピース172と、永久磁石171の他方の極側に配置された皿状のヨーク173との間には、磁気ギャップが形成されている。
【0025】
ユニットフレーム14は、合成樹脂製の円板体からなり、その中央部分に形成された孔において磁気回路17を支持している。また、ユニットフレーム14の周縁部は、ボイスコイル133が上記に磁気ギャップ内で振動可能な状態になるように、振動板13のサブドーム132の外端部を支持している。
【0026】
ダイナミックヘッドホンユニット10を備えるダイナミックヘッドホンは、図示しないバッフル板と、ヘッドホン筐体(イヤーカップ)と、イヤーパッドと、ヘッドバンドと、を有してなる。バッフル板は、ダイナミックヘッドホンユニット10を固定する円板状の板材である。ヘッドホン筐体は、ダイナミックヘッドホンユニット10の背面側(図1における右側)において、バッフル板の背面側に取り付けられる。バッフル板と、ダイナミックヘッドホンユニット10と、筐体によって形成される空間が背部気室になる。イヤーパッドはバッフル板の前面側に配置されていて、利用者の側頭部に当接する。
【0027】
ユニットフレーム14の周縁部には、第1音孔15が形成されている。第1音孔15は、ユニットフレーム14の周縁部において、同心上に複数形成されていて、振動板13のサブドーム132と対向し、サブドーム132の背面側と図示しない背部気室を、音響的に接続している。磁気回路17の中央部分には、第2音孔16が形成されている。第2音孔16は、振動板13のセンタードーム131と対向して、センタードーム131の背面側と図示しない背部気室とを、音響的に接続している。
【0028】
第1音孔15の背面側(図1における右側)には、第1音響抵抗11が配置されている。また、第2音孔16の背面側には、第2音響抵抗12が配置されている。第1音響抵抗11及び第2音響抵抗12のいずれも、音を透過する素材であって、例えば網や不織布である。
【0029】
第1音響抵抗11の背面側(図1における右側)には、第1弾性部材21と、第1弾性部材21を第1音響抵抗11に押し当てるための第1押え部材23が配置されている。第1弾性部材21は、例えばスポンジであって、音を透過させ、かつ、弾性を有する素材からなる。第1弾性部材21は、ユニットフレーム14の外縁部形状(周縁部形状)と同様の形状を有している。
【0030】
ここで、第1弾性部材21と第1押え部材23について詳細に説明する。図2は、図1における領域Aを拡大した拡大断面図である。図2に示すように、第1音響抵抗11の背面側には第1弾性部材21が配置されていて、第1弾性部材21の背面側には第1押え部材23が配置されている。
【0031】
第1音響抵抗11の背面側に第1弾性部材21を当接させて、第1押え部材23をユニットフレーム14側に押し付けると、第1弾性部材21が振動板13側(サブドーム132方向)に潰されていく。第1弾性部材21は、スポンジのような素材からなるので、第1押え部材23によって一旦潰された後に、元の状態に戻ろうとして膨らむ。
【0032】
第1押え部材23は、例えば、ユニットフレーム14の外縁部形状(周縁部形状)と同様の形状であって、図示しない締結部材(ネジ)などによってユニットフレーム14に固定される。第1押え部材23には孔が形成されていて、この孔は、ユニットフレーム14と第1押え部材23を固定した状態において、第1音孔15に対向する位置に配置される。すなわち、サブドーム132の背面側の空間は、第1音響抵抗11、第1弾性部材21、第1押え部材23を介して、図示しない背部気室と連通している。
【0033】
第1押え部材23によってユニットフレーム14側に押し付けられた第1弾性部材21が膨らむと、第1音響抵抗11は、サブドーム132側に押し出された状態になる。すなわち、第1音響抵抗11は、第1弾性部材21によってユニットフレーム14に押し付けられた状態になり、第1音孔15に相当する部分の第1音響抵抗11が振動板13側に膨らんで変形する。この変形による応力により、第1音響抵抗11は、サブドーム132の振動による大きな圧力が加えられても共振しづらくなり、振動することを抑止することができる。
【0034】
すなわち、ダイナミックヘッドホンユニット10は、第1弾性部材21を第1音響抵抗11の背面側に配置して第1音響抵抗11に応力を加えるようにすることで、周波数応答と歪率の劣化を防ぐことができる。
【0035】
図1に戻る。磁気回路17の中央部分に設けられている第2音孔16には、第2弾性部材22が配置されている。第2音孔16のセンタードーム131側の開口には、第2弾性部材22を第2音孔16内に留めるための第2押え部材24が取り付けられている。
【0036】
第2弾性部材22は、例えばスポンジであって、音を透過させ、かつ、弾性を有する素材からなる。第2弾性部材22は、第2音孔16と同様の形状を有している。
【0037】
第2弾性部材22を第2音孔16に挿入して押し込むと、第2弾性部材22は一旦潰される。その後、第2弾性部材22が復元する前に第2押え部材24によって第2弾性部材22の挿入口を塞ぐ。そうすると、第2弾性部材22の復元力よって、第2押え部材24と第2音響抵抗12は、それぞれ磁気回路17の外側に向けて膨らむ。すなわち、第2弾性部材22によって第2音響抵抗12には応力が加えられる。第2押え部材24は、第1音響抵抗11や第2音響抵抗12と同様の音を通過する素材であって、例えば、網や不織布である。なお、第2音響抵抗12及び第2押え部材24は、磁気回路17の外面に両面テープなどの接着剤を用いて固定するとよい。
【0038】
この応力により、第2音響抵抗12は、センタードーム131の振動による大きな圧力が加えられても共振しづらくなり、振動することを抑止することができる。すなわち、ダイナミックヘッドホンユニット10は、第2弾性部材22を第2音響抵抗12の前面側に配置して第2音響抵抗12に応力を加えるようにすることで、周波数応答と歪率の劣化を防ぐことができる。また、センタードーム131の背面側の空間は、第2押え部材24、第2弾性部材22、第2音響抵抗12を介して、図示しない背部気室と連通している。
【0039】
以上説明したダイナミックヘッドホンユニット10によれば、音響抵抗材に応力を加えることによって、音響抵抗材の振動や共振を抑止し、周波数応答と歪率の劣化と音質の低下を防止することができる。
【符号の説明】
【0040】
10 ダイナミックヘッドホンユニット
11 第1音響抵抗
12 第2音響抵抗
13 振動板
14 ユニットフレーム
15 第1音孔
16 第2音孔
21 第1弾性部材
22 第2弾性部材
23 第1押え部材
24 第2押え部材
図1
図2
図3