(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6249737
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】充電コネクター用ホルダー
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20171211BHJP
H01R 13/60 20060101ALI20171211BHJP
B60L 11/18 20060101ALN20171211BHJP
【FI】
H02J7/00 301A
H02J7/00 P
H01R13/60
!B60L11/18 C
【請求項の数】11
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-242801(P2013-242801)
(22)【出願日】2013年11月25日
(65)【公開番号】特開2015-104212(P2015-104212A)
(43)【公開日】2015年6月4日
【審査請求日】2016年11月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108708
【氏名又は名称】タキゲン製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081514
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 一
(74)【代理人】
【識別番号】100082692
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵合 正博
(72)【発明者】
【氏名】城添 昭彦
【審査官】
杉田 恵一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−263665(JP,A)
【文献】
特開2011−222466(JP,A)
【文献】
特開2012−14969(JP,A)
【文献】
特開2012−244802(JP,A)
【文献】
特開2013−46475(JP,A)
【文献】
特開2013−62992(JP,A)
【文献】
特開2013−93918(JP,A)
【文献】
特開2013−94040(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0020990(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 11/18
B60R 16/033
H01R 13/60
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電装置の周囲や建物、塀の壁面を含む充電コネクターの設置面にねじを用いて固定されるホルダーベースと、前記ホルダーベースの前面側にねじにより取り付けられ、充電コネクターの給電嵌合部を保持可能なコネクター保持部、及び充電コネクターのフックを通し係止可能なフック係合部を有するホルダー本体とを備え、電気自動車、プラグインハイブリッドカーを含む電動車両の車載電池の充電に使用する充電コネクターを保持するのに用いる充電コネクター用ホルダーにおいて、
前記ホルダーベースの前面下部に形成されるホルダーベース側の係止手段と、
前記ホルダーベースの前面の上下方向中間部に前方に向けて断面L字形に突出形成される係止受部と、
前記ホルダーベースの前面の幅方向中間で前記係止受部の上部に形成されるねじ穴と、
前記ホルダー本体の内面下部で前記ホルダーベース側の係止手段に対向する位置に形成され、相互に係合可能なホルダー本体側の係止手段と、
前記ホルダー本体の内面で前記ホルダーベースの係止受部に対向する位置に前記ホルダーベース側に向けて突出され、当該突出端側に前記ホルダーベースの係止受部に係合可能で、かつ前記ホルダーベースのねじ穴に対向する位置にねじ穴を有する係止部を具備する係止アーム、及び前記係止部のねじ穴に通される取付ねじと、
を備え、
前記ホルダー本体は、前記ホルダー本体側の係止手段と前記ホルダーベース側の係止手段との係合と、前記ホルダー本体の係止アームの係止部と前記ホルダーベースの係止受部との係合、及び前記ホルダー本体の前記係止部のねじ穴に通される前記取付ねじと前記ホルダーベースのねじ穴とのねじ締結により、前記ホルダーベースに取り付けられる、
ことを特徴とする充電コネクター用ホルダー。
【請求項2】
ホルダーベースは平面状のプレートからなり、当該プレートの適宜の位置の複数の箇所にねじ挿通部を有し、ホルダー本体は正面、上面、左右両側面、底面を備え、全体として前記ホルダーベースの前面を当該前面の上部側の一部を除いて被着可能な背面を開口されたケースからなり、前記正面の上部側の一部にフック係合部として凹部が形成されその奥の面に係止穴が設けられ、前記正面の前記フック係合部の下部にコネクター保持部として筒状部が形成され、前記上面が前記充電コネクターに接続される充電ケーブルの懸架部として中央部から両側に向けて漸次下方傾斜の円弧状又は2方向の傾斜面からなり、かつ前記正面の上部が前記上面の高さよりも上方に延出されて、前記ホルダーベースの上部側の一部とともに凹状に形成される請求項1に記載の充電コネクター用ホルダー。
【請求項3】
ホルダー本体の正面と左右両側面との間は曲面状に形成されて前記正面の上部が前記左右両側面側に回り込み、前記上面の正面側に拡幅部が設けられる請求項2に記載の充電コネクター用ホルダー。
【請求項4】
ホルダー本体の正面のフック係合部をなす係止穴の下部縁部の外側に、前方に向けて下方傾斜面を有する凸状部が形成されて、充電コネクターのフックを前記係止穴の下部縁部の内側に移動案内するガイド部が設けられる請求項2又は3に記載の充電コネクター用ホルダー。
【請求項5】
ホルダー本体の左右両側面はそれぞれ上部が下部よりも幅広に形成されて、正面は上部側がホルダーベースから最も離れ、下部に向けて漸次前記ホルダーベースに近接する傾斜面をなし、前記正面に対し上面の懸架部、前記正面のフック係合部及びコネクター保持部はそれぞれ前記ホルダーベース側が高く前記正面側を低くして斜めに設けられる請求項2乃至4のいずれかに記載の充電コネクター用ホルダー。
【請求項6】
ホルダー本体の正面の上部側で左右両側にそれぞれ上面に沿って水抜き穴が設けられる請求項2乃至5のいずれかに記載の充電コネクター用ホルダー。
【請求項7】
ホルダー本体の正面のコネクター保持部はホルダーベースと非接触で、前記コネクター保持部と前記ホルダーベースとの間に少なくとも水を通すための隙間が形成され、底面の低位置に水抜き穴が設けられる請求項2乃至6のいずれかに記載の充電コネクター用ホルダー。
【請求項8】
ホルダー本体側、ホルダーベース側の各係止手段は、一方が断面J字形又は断面L字形に突出される係止爪からなり、他方が当該係止爪に係合可能な係止穴又は係止溝又は係止爪からなる請求項1乃至7のいずれかに記載の充電コネクター用ホルダー。
【請求項9】
ホルダーベースの係止受部は、前記ホルダーベースの前面に連続し前記ホルダーベースの幅方向に延びる水平部と、前記水平部の前端部から立ち上げられ前記ホルダーベースの幅方向に延びる垂直部とからなる請求項1乃至8のいずれかに記載の充電コネクター用ホルダー。
【請求項10】
ホルダーベースのねじ穴は前記ホルダーベースの前面の幅方向中央部で係止受部の直上に前面から後面に向けて円筒状に形成される請求項1乃至9のいずれかに記載の充電コネクター用ホルダー。
【請求項11】
ホルダー本体の係止アームは、前記ホルダー本体の内面でホルダーベースの係止受部に対応する位置から前記ホルダーベースの係止受部の上方に向けて突出される円筒状のアームと、前記アームの先端にねじにより固定されて取り付けられ、前記ホルダーベースの係止受部に係合可能なプレート状の係止部とからなり、前記係止部に前記ホルダーベースのねじ穴に対向してねじ穴が形成され、当該ねじ穴に取付ねじが通される請求項1乃至10のいずれかに記載の充電コネクター用ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源からの充電ケーブルの先端に設けられて、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッドカー(PHV)などの電動車両の車載電池の充電に使用する充電コネクターを、充電装置の周囲や建物、塀の壁面など充電コネクターの設置面に保持するのに用いる充電コネクター用ホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車やプラグインハイブリッドカーなどの電動機を動力源とする電動車両の普及が進む中、自動車メーカーその他各種のメーカーから、これらの電動車両向けに各種の充電設備が提供されている。
この種の充電設備としては、ガソリンスタンドに類似した充電スタンドに設置される充電装置により行う形式と、一般家庭の電源を用いて行う形式とに大きく分けられ、いずれの形式においても、充電コネクターと充電ケーブルが用いられる。
図9に一般的な充電コネクター及び充電ケーブルの一部を示している。
図9に示すように、充電コネクター9は、電動車両に設けられた充電口に差し込み、電気的に接続するためのもので、略円柱状のボディ90と、ボディ90の軸方向一端側から軸方向に沿って突出され、先端の開口面に複数極の端子を配置された円筒状の給電嵌合部91と、ボディ90の軸方向他端側から斜めに延びるグリップ92とを一体に備え、全体としてガン型に構成される。ボディ90の軸方向一端側には、給電嵌合部91の外側に、電動車両側の充電口に設けられた被係止部に係止されて、充電コネクター9と電動車両側の充電口との接続状態を保持するためのフック93が設けられる。このフック93は先端に給電嵌合部91の外周面に向けて突出する爪931を有し、このフック93の先端側が爪931の突出方向において進退自在に構成され、この爪931が常態としてバネ94の付勢力によって給電嵌合部91側に押し付けられるようになっている。そして、このフック93の基端側のボディ90に、フック93による押し付け状態を解除するための解除ボタン95が設けられ、ユーザーが解除ボタン95を押すと、バネ94の付勢力に抗してフック93が給電嵌合部91の外周面から離れる方向に移動し、電動車両側の充電口の被係止部と爪931との係止状態が解除されるようになっている。また、給電嵌合部91の下部には凸状部96が軸方向に向けて設けられている。このような充電コネクター9のグリップ92の下端側から充電ケーブルCが導出される。充電ケーブルCは、電力を給電するための給電ケーブルと制御信号を入出力するための通信ケーブルとからなり、その基端部は、充電装置の場合、充電装置の電源部に接続され、一般家庭の電源を用いる場合は、電源コンセントに接続できるようにプラグが装着される。
充電設備を使って、車両の車載電池を充電する場合、
図10に示すように、充電コネクター9(
図9参照)を電動車両Vに設けられた充電口に差し込み、電動車両Vと電源Eとを充電コネクター9、充電ケーブルCを介して接続し、電動車両Vの車載電池を通電する。
【0003】
ところで、充電スタンドの場合でも一般家庭の場合でも、充電設備を使用しない間は、充電装置の周囲や建物、塀の壁面などで人の手の届く高さの範囲に充電コネクターを給電嵌合部を保護して保持し、また、充電ケーブルを巻き掛るためのホルダーが必要となる。
この種の充電コネクター用ホルダーが例えば特許文献1により提案されている。
この文献1の充電コネクター用ホルターは、充電装置本体に固定ねじを用いて固定されるベースと、ベースの前面側に取り付けられるホルダー本体とを備え、全体として上下方向に長い略箱状に形成される。ホルダー本体の上部には充電ケーブルを掛け回すための凹部が設けられ、ホルダー本体の下部前側の角には斜めに傾斜するテーパー部が設けられて、テーパー部には、充電コネクターの嵌合部(給電嵌合部)が差し込み接続される保持部(コネクター保持部)が設けられる。この場合、保持部は、略円形の底部と、この底部の周部から底部と直交する方向に突出する側部とにより丸穴状に形成され、テーパー部に開口している。また、保持部の内径は充電コネクターの嵌合部の外径よりも若干大きく、下斜め前方に開口しており、この保持部に下側から嵌合部が差込接続されるようになっている。また、ホルダー本体の前面において保持部の上側には充電コネクターのフックが挿入される凹部が設けられ、この凹部の内側にはフックの爪が係止可能な突起が設けられる。また、ホルダー本体の前面において凹部よりも上側には、下側ほど前方への突出量が大きくなるように斜めに傾斜するフードが一体に設けられており、雨水などが凹部や保持部に入り込みにくくなっている。
このようにしてホルダー本体は充電装置の周囲にベースを介して複数のねじにより取り付けられる。そして、充電コネクターをホルダー本体に保持するときは、充電コネクターの嵌合部をホルダー本体の保持部に挿入し押し込む。これによりフックが凹部内に挿入されフックの掛止爪が凹部内の突起に係止されて、充電コネクターがホルダー本体に固定保持される。充電ケーブルはホルダー本体の上から上部の凹部に巻き掛けておく。充電コネクターをホルダー本体から取り外す場合は、解除ボタンを押下することでフックと凹部の突起との係合が外れるので、この状態で充電コネクターを保持部から引き抜けばよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願2013−93918号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この種の充電コネクター用ホルダーでは、ホルダーベースを充電装置の周囲や建物、塀の壁面などに複数のねじにより固定し、このホルダーベースにホルダー本体を複数のねじを用いて取り付けるため、設置面への取り付けが煩雑である、という問題がある。
また、この種の充電コネクター用ホルダーはホルダーベースとホルダー本体の2部品からなるため、ホルダーベースとホルダー本体との間から水(雨水)やごみが入りやすく、排出されにくい、という問題がある。
【0006】
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種の充電コネクター用ホルダーにおいて、充電装置の周囲や建物、塀の壁面など充電コネクターの設置面への取り付けを簡易にすること、ホルダーベースとホルダー本体との間から水(雨水)やごみが入っても排出しやすくすることなど、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、
充電装置の周囲や建物、塀の壁面
を含む充電コネクターの設置面にねじを用いて固定されるホルダーベースと、前記ホルダーベースの前面側にねじにより取り付けられ、充電コネクターの給電嵌合部を保持可能なコネクター保持部、及び充電コネクターのフックを通し係止可能なフック係合部を有するホルダー本体とを備え、電気自動車、プラグインハイブリッドカー
を含む電動車両の車載電池の充電に使用する充電コネクターを保持するのに用いる充電コネクター用ホルダーにおいて、
前記ホルダーベースの前面下部に形成されるホルダーベース側の係止手段と、
前記ホルダーベースの前面の上下方向中間部に前方に向けて断
面L字形に突出形成される係止受部と、
前記ホルダーベースの前面の幅方向中間で前記係止受部の上部に形成されるねじ穴と、
前記ホルダー本体の内面下部で前記ホルダーベース側の係止手段に対向する位置に形成され、相互に係合可能なホルダー本体側の係止手段と、
前記ホルダー本体の内面で前記ホルダーベースの係止受部に対向する位置に前記ホルダーベース側に向けて突出され、当該突出端側に前記ホルダーベースの係止受部に係合可能で、かつ前記ホルダーベースのねじ穴に対向する位置にねじ穴を有する係止部を具備する係止アーム、及び前記係止部のねじ穴に通される取付ねじと、
を備え、
前記ホルダー本体は、前記ホルダー本体側の係止手段と前記ホルダーベース側の係止手段との係合と、前記ホルダー本体の係止アームの係止部と前記ホルダーベースの係止受部との係合、及び前記ホルダー本体の前記係止部のねじ穴に通される前記取付ねじと前記ホルダーベースのねじ穴とのねじ締結により、前記ホルダーベースに取り付けられる、
ことを要旨とする。
【0008】
また、このホルダーは各部に次のような構成を備えることが好ましい。
(1)ホルダーベース
は平面状のプレートからなり、当該プレートの適宜の位置の複数の箇所にねじ挿通部を有し、ホルダー本体は正面、上面、左右両側面、底面を備え、全体として前記ホルダーベースの前面を当該前面の上部側の一部を除いて被着可能な背面を開口されたケースからなり、前記正面の上部側の一部にフック係合部として凹部が形成されその奥の面に係止穴が設けられ、前記正面の前記フック係合部の下部にコネクター保持部として筒状部が形成され、前記上面が前記充電コネクターに接続される充電ケーブルの懸架部として中央部から両側に向けて漸次下方傾斜
の円弧状又は2方向の傾斜面からなり、かつ前記正面の上部が前記上面の高さよりも上方に延出されて、前記ホルダーベースの上部側の一部ととも
に凹状に形成される。
この場合、ホルダー本体の正面と左右両側面との間は曲面状に形成されて前記正面の上部が前記左右両側面側に回り込み、前記上面の正面側に拡幅部が設けられることが好ましい。
この場合、ホルダー本体の正面のフック係合部をなす係止穴の下部縁部の外側に、前方に向けて下方傾斜面を有する凸状部が形成されて、充電コネクターのフックを前記係止穴の下部縁部の内側に移動案内するガイド部が設けられることが好ましい。
さらに、この場合、ホルダー本体の左右両側面はそれぞれ上部が下部よりも幅広に形成されて、正面は上部側がホルダーベースから最も離れ、下部に向けて漸次前記ホルダーベースに近接する傾斜面をなし、前記正面に対し上面の懸架部、前記正面のフック係合部及びコネクター保持部はそれぞれ前記ホルダーベース側が高く前記正面側を低くして斜めに設けられることが好ましい。
この場合、ホルダー本体の正面の上部側で左右両側にそれぞれ上面に沿って水抜き穴が設けられることが好ましい。
この場合、ホルダー本体の正面のコネクター保持部はホルダーベースと非接触で、前記コネクター保持部と前記ホルダーベースとの間に少なくとも水を通すための隙間が形成され、底面の低位置に水抜き穴が設けられることが好ましい。
(2)ホルダー本体側、ホルダーベース側の各係止手段は、一方が断
面J字形又は断
面L字形に突出される係止爪からなり、他方が当該係止爪に係合可能な係止穴又は係止溝又は係止爪からなる。
(3)ホルダーベースの係止受部は、前記ホルダーベースの前面に連続し前記ホルダーベースの幅方向に延びる水平部と、前記水平部の前端部から立ち上げられ前記ホルダーベースの幅方向に延びる垂直部とからなる。
(4)ホルダーベースのねじ穴は前記ホルダーベースの前面の幅方向中央部で係止受部の直上に前面から後面に向け
て円筒状に形成される。
(5)ホルダー本体の係止アームは、前記ホルダー本体の内面でホルダーベースの係止受部に対応する位置から前記ホルダーベースの係止受部の上方に向けて突出される円筒状のアームと、前記アームの先端にねじにより固定されて取り付けられ、前記ホルダーベースの係止受部に係合可能なプレート状の係止部とからなり、前記係止部に前記ホルダーベースのねじ穴に対向してねじ穴が形成され、当該ねじ穴に取付ねじが通される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の充電コネクター用ホルダーによれば、上記の構成により、次のような本発明独自の格別な効果を奏する。
(1)ホルダー本体を、ホルダー本体側の係止手段とホルダーベース側の係止手段との係合と、ホルダー本体の係止アームの係止部とホルダーベースの係止受部との係合、及びホルダー本体の係止部のねじ穴に通される取付ねじとホルダーベースのねじ穴とのねじ締結により、ホルダーベースに取り付けるので、充電装置の周囲や建物、塀の壁面
を含む充電コネクターの設置面への取り付けを簡易にすることができる。
この場合、ホルダー本体側の係止手段とホルダーベース側の係止手段とを係合させ、ホルダー本体の係止アームの係止部とホルダーベースの係止受部とを係合させるので、ホルダーベースのねじ穴をホルダーベースの前面の幅方向中央部で係止受部の直上1箇所に形成し、ホルダー本体の係止アームの係止部にホルダーベースのねじ穴に対向してねじ穴を1箇所形成して、1本の取付ねじを係止部のねじ穴に通しホルダーベースのねじ穴に締結するだけで、ホルダー本体をホルダーベースに簡易にしかも確実に取り付けることができる。
(2)ホルダー本体の左右両側面をそれぞれ上部を下部よりも幅広に形成して、正面を上部側をホルダーベースから最も離し、下部に向けて漸次ホルダーベースに近接する傾斜面とし、正面に対し上面の懸架部、正面のフック係合部及びコネクター保持部をそれぞれホルダーベース側が高く正面側を低くして斜めに設けるので、ホルダー本体のフック係合部やコネクター保持部から水を浸入しにくくすることができ、また、ホルダー本体の正面の上部側で左右両側にそれぞれ上面に沿って水抜き穴を設け、さらにホルダー本体の正面のコネクター保持部をホルダーベースと非接触にして、コネクター保持部とホルダーベースとの間に少なくとも水を通すための隙間を形成し、底面の低位置に水抜き穴を設けるので、ホルダー本体の上面に水(雨水)やごみが付着したり、ホルダーベースとホルダー本体との間からホルター本体内に水(雨水)やごみが入ったりしても、各部の水抜き穴から水やごみを効果的に排出することができる。これにより、水やごみによる錆の発生や充電コネクターの給電部のショー
トを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施の形態による充電コネクター用ホルダーの構成を示す側面断面図
【
図2】同ホルダーの特にホルダーベースの構成を示す図((a)は平面断面図(b)は正面図(c)は側面断面図(d)は背面図)
【
図3】同ホルダーの特にホルダーベースに用いるパッキンの構成を示す図((a)は正面図(b)は側面断面図)
【
図4】同ホルダーの特にホルダー本体の構成を示す図((a)は正面図(b)は背面図)
【
図5】同ホルダーの特にホルダー本体の構成を示す側面断面図
【
図6】同ホルダーの特にホルダー本体の構成を示す平面断面図
【
図7】同ホルダーの特にホルダー本体に用いる係止部の構成を示す図((a)は側面断面図(b)は正面図)
【
図8】同ホルダーの取り付け例を示す図((1)はホルダーベースを充電装置の周囲や建物、塀の壁面などに取り付ける状態を示す図(2)はホルダー本体をホルダーベースに取り付ける状態を示す図)
【
図9】電気自動車(EV)やプラグインハイブリッドカー(PHV)などの電動車両の車載電池の充電に使用する一般的な充電コネクター及び充電ケーブルの一部を示す図
【
図10】電気自動車やプラグインハイブリッドカーなどの電動車両の車載電池を一般的な充電コネクター及び充電ケーブルを用いて充電する状態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1に示すように、充電コネクター用ホルダーHは既述のとおり電気自動車、プラグインハイブリッドカーなどの電動車両の車載電池の充電に使用する一般的な充電コネクターを保持するのに用いるもので、充電装置の周囲や建物、塀の壁面など充電コネクターの設置面にねじ21を用いて固定されるホルダーベース10と、ホルダーベース10の前面側に取付ねじ45により取り付けられ、充電コネクターの給電嵌合部を保持可能なコネクター保持部37、及び充電コネクターのフックを通し係止可能なフック係合部36を有するホルダー本体30とを備える。
なお、この充電コネクター用ホルダーHが適用される一般的な充電コネクターの構成は既述のとおりで、この充電コネクター用ホルダーHの説明の便宜上、必要に応じて段落0002の記載の充電コネクター9を援用する。
【0012】
この充電コネクター用ホルダーHにおいて、ホルダーベース10は、
図2に示すように、合成樹脂材からなる略平面状のプレートで、このプレートの適宜の位置の複数の箇所にねじ挿通部11が設けられる。この場合、ホルダーベース10は、基本形状を縦に長い略長方形とし、上部側の寸法が下部側の寸法よりも少し大きく、全体が上部側から下部側に向けて漸次幅狭になっており、上部及び下部が円弧状に形成され、四隅にアールが付けられる。このホルダーベース10は、上部側の一部P1が充電ケーブルの懸架部の一部をなし、その下部がホルダー本体の取付面P2になっている。ねじ挿通部11は、上部側の一部P1の下部、すなわちホルダー本体の取付面P2の上部で左右両側の2箇所、及びホルダー本体取付面P2の下部側で左右方向中央に1箇所、合計3箇所にプレートの前面から後面に貫通して形成される。なお、ホルダーベース10の後面には適宜の位置に補強リブ12が形成されており、各ねじ挿通部11は補強リブ12上に設けられる。
また、このホルダーベース10は、このホルダーベース10にホルダー本体30を取り付けるために、前面下部にホルダーベース10側の係止手段15、前面の上下方向中間部に前方に向けて断面略L字形に突出する係止受部16、前面の左右方向(幅方向)中間で係止受部16の上部にねじ穴17を備える。
この場合、係止手段15はホルダー本体30側の係止手段(断面略J字形又は断面略L字形の係止爪)に係合可能な係止穴からなり、1つの係止穴15がホルダーベース10の下部で左右方向(幅方向)中央に前面から後面を貫通して形成される。係止受部16は、ホルダーベース10の前面に連続しホルダーベース10の左右方向(幅方向)に延びる横長の長方形からなる水平部161と、水平部161の前端部から立ち上げられホルダーベース10の左右方向(幅方向)に延びる横長の長方形からなる垂直部162とからなり、ホルダーベース10の前面に溝形に形成される。また、この場合、水平部161の適宜の位置、ここでは左右両側の所定の位置に水抜き穴160が水平部161と垂直部162との間に略L字形に形成される。ねじ穴17は前面の左右方向(幅方向)中央部で係止受部16、この場合、垂直部162の直上付近に前面から後面の補強リブ12を貫通して略円筒状に形成される。
なお、このホルダーベース10の後面にはパッキンが被着される。
図3にこのパッキンを示している。
図3に示すように、パッキン18はホルダーベース10と同じ外形を有し、ホルダーベース10の各ねじ挿通部11に対応して3つのねじ挿通穴180が前面から後面を貫通して設けられる。
【0013】
ホルダー本体30は合成樹脂材により形成され、
図4に示すように、正面31、上面32、左右両側面33,34、底面35を備え、全体としてホルダーベース10の前面をこの前面の上部側の一部P1を除いて、すなわちホルダー本体取付面P2に被着可能に背面を開口されたケースからなる。そして、正面31には、上部側の一部にフック係合部36として凹部361が形成されその奥の面の略中央に係止穴362が設けられ、この係止穴362の下部にコネクター保持部37として筒状部371が形成される。なお、この場合、凹部361は充電コネクター9でも他の機種の充電コネクターでもボディ(90)の特にフック(93)の回りが嵌合可能に係止穴362の周囲に各種機種のフック回りに対応する形状及び大きさに拡張して形成される。また、上面32は充電コネクターに接続される充電ケーブルの懸架部38として左右方向中央部から左右両側に向けて漸次下方傾斜の略円弧状に形成され、かつ、
図5に示すように、正面31の上端部311が上面32の高さよりも上方に延ばされて、(ホルダー本体30とホルダーベース10との組み立て後の)ホルダーベース10の上部側の一部P1とともに略凹状をなすように形成される。また、このホルダーHの場合、ホルダー本体30の左右両側面33,34がそれぞれ上部が下部よりも幅広に形成されて、正面31の上部側がホルダーベース10から最も離れ、正面31の上部側から下部に向けて漸次ホルダーベース10に近接する傾斜面(つまり、下向きの傾斜面)をなし、この正面31に対し上面32の懸架部38、正面31のフック係合部36及びコネクター保持部37がそれぞれ直角に形成されて、これら懸架部38、フック係合部36及びコネクター保持部37がホルダーベース10側が高く正面側31を低くして斜め(つまり、正面31側が下向きの斜め)に設けられる。また、正面31のフック係合部36の係止穴362の下部縁部の外側には、前方に向けて下方傾斜面を有する凸状部39が形成され、これが充電コネクター9のフック93を係止穴362の下部縁部の内側に移動案内するガイド部になっている。なお、係止穴362の下部縁部からこの縁部の内側面にかけての表面にステンレススチールなどの金属材からなる補強板40が被着されて、充電コネクター9のフック93との係合面が補強される。さらに、筒状部371の内周面の下部には軸方向に向けて溝372が形成され、この溝372に充電コネクター9の給電嵌合部91の下部に設けられた凸状部96が係合可能になっている。また、この場合、
図5、
図6に示すように、ホルダー本体30の正面31と左右両側面33,34との間が曲面状に形成されて、全体が流線形のケースをなすとともに、正面31の上端部側が左右両側面33,34側に回り込み、凹状の懸架部38の正面31側、すなわち上面32の正面31側に拡幅部381が設けられる。
また、このホルダー本体30には、複数の箇所に水抜き穴310、350が併せて設けられる。この場合、
図4に示すように、正面31の上部側で左右両側にそれぞれ水抜き穴310が上面32の円弧状に沿って正面31の前面と後面を貫通して形成される。また、
図5に示すように、正面31のコネクター保持部37はホルダーベース10と非接触とし、このコネクター保持部37とホルダーベース10との間に少なくとも水を通すための隙間Sが形成され、底面35の低位置、ここでは、底面35のホルダーベース10側の縁部で略中央の位置に水抜き穴350が設けられる。なお、正面31のコネクター保持部37がホルダーベース10と非接触になっていることで、ホルダー本体30の内部はホルダーベース10に対して後述する係止部44と係止受部16との係合を除いて非接触になっている。
さらに、ホルダー本体30は、このホルダー本体30をホルダーベース10に取り付けるために、
図5に示すように、ホルダー本体30の内面下部でホルダーベース10側の係止手段15に対向する位置に相互に係合可能なホルダー本体30側の係止手段41、ホルダー本体30の内面でホルダーベース10の係止受部16に対向する位置にホルダーベース10側に向けて突出され、この突出端側にホルダーベース10の係止受部16に係合可能で、かつホルダーベース10のねじ穴17に対向する位置にねじ穴440を有する係止部44を具備する係止アーム42、及び係止部44のねじ穴440に通される取付ねじ45を備える。
この場合、係止手段41は、ホルダー本体30の正面31内面の左右方向(幅方向)中央で筒状部371と底面35との間に補強リブ301が形成されてそのホルダーベース10側の縁部下端から断面略J字形又は断面略L字形に突出される係止爪411からなる。係止アーム42は、ホルダー本体30の正面31内面でホルダーベース10の係止受部16に対応する位置、この位置は係止穴362の左右両側となり、この位置からホルダーベース10の係止受部16の少し上方に向けて突出される一対の円筒状のアーム43と、これらのアーム43の先端にねじ431により固定されて取り付けられ、ホルダーベース10の係止受部16に係合可能なプレート状の係止部44とからなる。この場合、一対のアーム43は、
図6に示すように、ホルダー本体30(の正面31)に一体に形成される。係止部44は、
図7に示すように、ステンレススチールなどの金属材により横長の略矩形状のプレート状に形成され、その上下方向中央付近で上部側が下部側に対して所定角度に傾斜され、下部側がホルダーベース10の係止受部16の溝内に挿入可能な係止部分441でその下縁部から所定の高さで左右方向(幅方向)中央にホルダーベース10のねじ穴17に対向するねじ穴440が形成され、上部側が一対のアーム43に固定される取付部分442で左右両側にそれぞれ一対のアーム43の先端開口に対向するねじ挿通穴443が形成される。この係止部44は、
図5に示すように、上部側の取付部分442が一対のアーム43の先端に配置され、係止部44側の各ねじ挿通穴443からねじ431としてタッピンねじが通され、各アーム43の先端開口から各アーム43の穴内にねじ込まれて、各アーム43に取り付けられる。そして、この係止部44のねじ穴440に取付ねじ45が通される。
【0014】
このようにしてホルダー本体30は、
図1に示すように、ホルダー本体30側の係止手段41とホルダーベース10側の係止手段15との係合と、ホルダー本体30の係止アーム42の係止部44とホルダーベース10の係止受部16との係合、及びホルダー本体30の係止部44のねじ穴440に通される取付ねじ45とホルダーベース10のねじ穴17とのねじ締結により、ホルダーベース10に取り付けられる。
【0015】
この充電コネクター用ホルダーHを充電装置の周囲や建物、塀の壁面など充電コネクターの設置面に取り付ける場合、まず、
図8(1)に示すように、ホルダーベース10を充電コネクターの設置面にパッキン18(
図3参照)を介してねじ21により取り付け固定する。この場合、ホルダーベース10を充電コネクターの設置面に配置し、ホルダーベース10の前面から3箇所の各ねじ挿通部11、パッキン18のねじ挿通穴180にねじ21を通し充電コネクターの設置面にねじ込み固定して、ホルダーベース10を固定する。次いで、
図8(1)、(2)に示すように、このホルダーベース10上にホルダー本体30を取り付ける。この場合、ホルダーベース10上のホルダー本体取付面P2にホルダー本体30を合わせ、既述のとおり、ホルダー本体30側の係止爪411をホルダーベース10側の係止穴15に係合させ、ホルダー本体30の係止アーム42の係止部44をホルダーベース10の係止受部16に係合させて、ホルダー本体30の係止部44のねじ穴440に通した取付ねじ45を、ホルダー本体30のフック係合部36の係止穴362を通して挿入するドライバーなどの工具により、ホルダーベース10のねじ穴17に締結して、ホルダー本体30をホルダーベース10に固定する。このようにホルダー本体30側の係止爪411をホルダーベース10側の係止穴15に係合させ、ホルダー本体30の係止アーム42の係止部44をホルダーベース10の係止受部16に係合させて、ホルダー本体30の係止部44のねじ穴440に通した1本の取付ねじ45をホルダーベース10の1箇所のねじ穴17に締結するだけなので、ホルダー本体30のホルダーベース10への取り付けは極めて簡易となる。
また、充電コネクター設置面に取り付けられたこの充電コネクター用ホルダーHは、ホルダー本体30が流線形のケースで意匠的美観に優れ、さらに、正面31は上部側がホルダーベース10から最も離れ、下部に向けて漸次ホルダーベース10に近接する傾斜面をなし、正面31に対し上面32の懸架部38、正面31のフック係合部36及びコネクター保持部37がそれぞれホルダーベース10側が高く正面31側を低くして斜めに設けられることで、ホルダー本体30のフック係合部36やコネクター保持部37から水が浸入しにくくなる。また、ホルダー本体30の正面31の上部側で左右両側にそれぞれ上面32に沿って水抜き穴310(
図4参照)が設けられ、さらに、ホルダーベース10の係止受部16(水平部161)の左右両側に水抜き穴160(
図2参照)が設けられ、また、ホルダー本体30の正面31のコネクター保持部37がホルダーベース10と非接触で、コネクター保持部37とホルダーベース10との間に少なくとも水を通すための隙間Sが形成され、底面35の低位置に水抜き穴350が設けられているので、ホルダー本体30の上面32に水(雨水)やごみが付着したり、ホルダーベース10とホルダー本体30との間からホルター本体30内に水(雨水)やごみが入ったりしても、水やごみを各部の水抜き穴310,350から外部に排出しやすい。
【0016】
この充電コネクター用ホルダーHを用いて、充電コネクター9を保持し、充電ケーブルCを巻き掛ける場合、従来と同様に、充電コネクター9の給電嵌合部91をホルダー本体30のコネクター保持部37に、フック93回りをフック係合部36の凹部361にそれぞれ挿入し、押し込む。この充電コネクター9の挿入、押し込みの動作により、充電コネクター9のフック93がホルダー本体30のフック係合部36のガイド部39を案内にして係止穴362の縁部内側面に確実に係止され、充電コネクター9がホルダー本体30に固定保持される。なお、この場合、充電コネクター9の給電嵌合部91の下部に設けられた凸状部96がコネクター保持部37(筒状部371)の溝372に係合され、充電コネクター9がコネクター保持部37内で空回りしないようになっている。また、フック係合部36は凹部361になっていて、この凹部361が係止穴362の周囲に各機種の充電コネクターのフック回りに対応可能な形状及び大きさに拡張されているので、各種の充電コネクターに対応可能である。また、充電ケーブルCにあってはその長さに応じて必要な大きさの円形に必要な回数だけ巻回して、ホルダー本体30の上から上部の懸架部38に巻き掛ければよい。この場合、凹状の懸架部38には正面31側に拡幅部381が設けられて懸架部38に空間的な余裕があるので、充電コネクター7を懸架部38に巻き掛けやすくなっている。また、充電コネクターの使用に当たり、充電コネクター9をホルダー本体30から取り外す場合は、充電コネクター9の解除ボタン95を押下することでフック93とフック係合部36の係止穴362の縁部との係合が外れるので、この状態で充電コネクター9をコネクター保持部37から引き抜く。そして、懸架部38から充電ケーブルCを引き上げる。この場合、凹状の懸架部38には拡幅部381が設けられて空間的な余裕があり、この懸架部38にユーザーの手が入りやすく、充電ケーブルCを掴みやすいので、充電ケーブルCが取り出しやすい。
【0017】
以上説明したように、この充電コネクター用ホルダーHによれば、各部の構成により、次のような格別な効果を奏することができる。
(1)ホルダー本体30を、ホルダー本体30側の係止手段41とホルダーベース10側の係止手段15との係合と、ホルダー本体30の係止アーム42の係止部44とホルダーベース10の係止受部16との係合、及びホルダー本体30の係止部44のねじ穴440に通される取付ねじ45とホルダーベース10のねじ穴17とのねじ締結により、ホルダーベース10に取り付けるので、充電装置の周囲や建物、塀の壁面など充電コネクターの設置面への取り付けを簡易にすることができる。
この場合、ホルダー本体30側の係止手段41とホルダーベース10側の係止手段15とを係合させ、ホルダー本体30の係止アーム42の係止部44とホルダーベース10の係止受部16とを係合させるので、ホルダーベース10のねじ穴17をホルダーベース10の前面の幅方向中央部で係止受部16の直上1箇所に前面から後面を貫通して略円筒状に形成し、ホルダー本体30の係止アーム42の係止部44にホルダーベース10のねじ穴17に対向してねじ穴440を1箇所形成して、1本の取付ねじ45を係止部44のねじ穴440に通しホルダーベース10のねじ穴17に締結するだけで、ホルダー本体30をホルダーベース10に簡易にしかも確実に取り付けることができる。
また、この場合、ホルダーベース10の係止受部16を、ホルダーベース10の前面に連続してホルダーベース10の幅方向に延びる水平部161と、水平部161の前端部から立ち上げられホルダーベース10の幅方向に延びる垂直部162とにより形成するので、ホルダーベース10の係止受部16を簡易な構造にして低コストに製造することができる。また、ホルダー本体30の係止アーム42を、ホルダー本体30の内面でホルダーベース10の係止受部16に対応する位置からホルダーベース10の係止受部16の上方に向けて突出される一対の円筒状のアーム43と、これらのアーム43の先端にねじ431により固定されて取り付けられ、ホルダーベース10の係止受部16に係合可能なプレート状の係止部44とにより形成し、係止部44にホルダーベース10のねじ穴17に対向してねじ穴440を形成して、このねじ穴440に取付ねじ45を通すだけなので、ホルダー本体30の係止アーム42を簡易な構造にして低コストに製造することができる。
(2)ホルダーベース10を略平面状のプレートに形成して、このプレートの適宜の位置の複数の箇所(この場合、3箇所)にねじ挿通部11を設けて、充電コネクターの設置面をねじ21で固定し、ホルダー本体30を正面31、上面32、左右両側面33,34、底面35を備え、全体としてホルダーベース10の前面をこの前面の上部側の一部P1を除いて被着可能な背面を開口したケースとし、正面31の上部側の一部にフック係合部36として凹部361を形成しその奥の面(の略中央)に係止穴362を設け、正面31のフック係合部36の下部にコネクター保持部37として筒状部371を形成し、上面32を充電ケーブルの懸架部38として中央部から両側に向けて漸次下方傾斜の略円弧状に形成し、かつ正面31の上端部311を上面32の高さよりも上方に延出して、ホルダーベース10の上部側の一部P1とともに略凹状に形成するので、ホルダーベース10、ホルダー本体30をそれぞれ簡易な構造とし、係止受部16、係止アーム42とともに、合成樹脂材料の一体成形により、低コストに製造することができる。
この場合、ホルダー本体30の正面31と左右両側面33,34との間を曲面状に形成し正面31の上端部311側を左右両側面33,34側に回り込ませることで、ホルダー本体30全体を流線形のケースとして、意匠的美観の向上を図るとともに、上面32の正面31側に拡幅部381を設けて懸架部38を空間的に拡張し、懸架部38での充電ケーブルの出し入れを容易にすることができる。
(3)ホルダー本体30の正面31のフック係合部36をなす係止穴362の下部縁部の外側に、前方に向けて下方傾斜面を有する凸状部39を形成して、充電コネクターのフックを係止穴362の下部縁部の内側に移動案内するガイド部を設けたので、この充電コネクター用ホルダーHを用いて充電コネクターを保持する際に、充電コネクターの給電嵌合部をホルダー本体30のコネクター保持部37に挿入し押し込む動作とともに、充電コネクターのフックをフック係合部36のガイド部39の案内により係止穴362の縁部内側面に確実かつ円滑に係止することができる。
(4)ホルダー本体30の左右両側面33,34をそれぞれ上部を下部よりも幅広に形成して、正面31を上部側をホルダーベース10から最も離し、下部に向けて漸次ホルダーベース10に近接する傾斜面とし、正面31に対し上面32の懸架部38、正面31のフック係合部36及びコネクター保持部37をそれぞれホルダーベース10側が高く正面31側を低くして斜めに設けたので、ホルダー本体30のフック係合部36やコネクター保持部37から水を浸入しにくくすることができる。また、ホルダー本体30の正面31の上部側で左右両側にそれぞれ上面32に沿って水抜き穴310を設け、さらに、ホルダーベース10の係止受部16の水平部161の左右両側所定の位置に水抜き穴160を設け、ホルダー本体30の正面31のコネクター保持部37をホルダーベース10と非接触にして、コネクター保持部37とホルダーベース10との間に少なくとも水を通すための隙間Sを形成して、底面35の低位置に水抜き穴350を設けたので、ホルダー本体30の上面32に水(雨水)やごみが付着したり、ホルダーベース10とホルダー本体30との間からホルター本体30内に水(雨水)やごみが入ったりしても、水やごみを各部の水抜き穴310,350から外部に効果的に排出することができる。これにより、水やごみによる錆の発生や充電コネクターの給電部のショートなどを防止することができる。
(5)ホルダー本体30側、ホルダーベース10側の各係止手段41、15の一方を断面略J字形又は断面略L字形の係止爪とし、他方を当該係止爪に係合可能な係止穴とするので、ホルダー本体30側、ホルダーベース10側の各係止手段41、15をそれぞれ簡易な構造により低コストに製造することができる。
【0018】
なお、上記実施の形態では、ホルダーベース10側の係止手段15をホルダー本体30側の係止手段41(断面略J字形又は断面略L字形の係止爪411)に係合可能な係止穴としたが、係止溝に代えてもよく、また、断面略J字形又は断面略L字形の係止爪としてもよい。また、ホルダー本体30側の係止手段41を断面略J字形又は断面略L字形の係止爪としたが、ホルダーベース側の係止手段を断面略J字形又は断面略L字形の係止爪とした場合、これに係合可能な係止穴又は係止溝又は係止爪に代えてもよい。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では、ホルダーベース10の係止受部16を、ホルダーベース10の前面に連続しホルダーベースの左右方向(幅方向)に延びる水平部161と、水平部161の前端部から立ち上げられホルダーベース10の左右方向(幅方向)に延びる垂直部162とにより形成して、ホルダーベース10のねじ穴17をホルダーベース10の前面の左右方向(幅方向)中央部で係止受部16の直上に1箇所に形成したが、ホルダーベースにねじ穴を複数個所に形成して、ホルダー本体側の係止アームの係止部に複数の取付ねじを通して締結するようにしてもよい。また、ホルダーベース10の係止受部16を、ホルダーベース10の前面に連続しホルダーベース10の左右方向(幅方向)に延びる水平部161と、水平部161の前端部から立ち上げられホルダーベース10の左右方向(幅方向)に延びる垂直部162とにより形成したが、この係止受部をL字形の突起とし、ホルターベースの左右方向(幅方向)に一列に複数個所に設けてもよい。また、ホルダー本体30の係止アーム42を、ホルダー本体30の内面でホルダーベース10の係止受部16に対応する位置からホルダーベース10の係止受部16の上方に向けて突出される一対の円筒状のアーム43と、これらのアーム43の先端にねじ431により固定されて取り付けられ、ホルダーベース10の係止受部16に係合可能なプレート状の係止部44とにより形成し、係止部44にホルダーベース10のねじ穴17に対向してねじ穴440を形成して、このねじ穴440に取付ねじ45を通すようにしたが、この係止アームは3本以上でもよく、また、係止部を各アームの数だけ分割して各アームに各別に設けてもよい。また反対に、この係止アームをホルダー本体の内面に1本だけ設けてこれに係止部を設けるようにしてもよい。さらに、一対のアーム43はホルダー本体30(の正面31)に一体に形成したが、アームをホルダー本体と別体に設けて、この別体のアームをホルダー本体の内面に接着剤やねじなどの固着手段を用いて接合してもよい。この場合、別体のアームと係止部を一体に形成してもよい。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上記実施の形態では、ホルダー本体30の上面32を中央部から両側に向けて漸次下方傾斜の略円弧状としたが、この上面を山形に、すなわち(左右方向)中央から2方向(左右方向両側)に傾斜する2方向の傾斜面状に形成してもよい。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0019】
H 充電コネクター用ホルダー
10 ホルダーベース
11 ねじ挿通部
P1 上部側の一部(懸架部の一部)
P2 ホルダー本体の取付面
12 補強リブ
14 ねじ挿通穴
15 係止手段(係止穴)
16 係止受部
160 水抜き穴
161 水平部
162 垂直部
17 ねじ穴
18 パッキン
180 ねじ挿通穴
21 ねじ
30 ホルダー本体
301 補強リブ
31 正面
310 水抜き穴
311 上端部
32 上面
33 左側面
34 右側面
35 底面
350 水抜き穴
36 フック係合部
361 凹部
362 係止穴
37 コネクター保持部
371 筒状部
372 溝
S 隙間
38 懸架部
381 拡幅部
39 ガイド部(凸状部)
40 補強板
41 係止手段
411 係止爪
42 係止アーム
43 アーム
431 ねじ(タッピンねじ)
44 係止部
440 ねじ穴
441 係止部分
442 取付部分
443 ねじ挿通穴
45 取付ねじ
9 充電コネクター
90 ホディ
91 給電嵌合部
92 グリップ
93 フック
931 爪
94 バネ
95 解除ボタン
96 凸状部
C ケーブル