【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、一態様では、光導体を有する点灯装置を提供する。光導体は、光抽出面を画定する少なくとも1つの主面を有する。点灯装置は、光抽出面を画定する光導体の主面に配置された少なくとも1つの繊維層(典型的には不織又は織布繊維層)を更に有する。光抽出面において、点灯装置は、少なくとも1つの繊維層が光導体の主面に結合された複数の別個の結合領域を有する。
【0012】
特定の態様では、結合領域は、光抽出面で光抽出要素を画定する。このような構成は、例えば、車両内部の照明などの様々な用途に有用な、簡単、確実、かつ費用効率の高い点灯装置を典型的に提供する。点灯装置は、ガタつきなどを示すことなく、車両の部品に容易に組み込まれ得る。均一かつ良好な光出力を供給する一方で、自動車製造要件に従って、車両内部のカバーに典型的に使用される発泡体層又は布地カバー層などの更なる層を容易かつ費用効果的に点灯装置に結合することができる。また、繊維層は、光導体の表面を更に保護することから、ほこり及び指紋が蓄積する影響を受けにくくする。
【0013】
「光抽出面」という用語は、光源によって光導体に入射された光のかなりの部分又は大部分が放出される光導体の面を表すことを意味する。
【0014】
「別個の結合領域」という用語は、繊維層が光導体に結合されている個々の領域を表すことを意味する。結合領域は、光導体の屈折率と同等又はそれより高い屈折率を典型的に有する。結合領域が光導体の屈折率と同等又はそれより高い屈折率を有するとき、別個の結合領域は光導体の光抽出要素として機能できる。ただし、特定の実施形態では、結合領域の屈折率は、光導体の屈折率より低いことがある。結合領域の形状及び寸法は大きく異なっていてもよい。形状は、任意の規則的又は不規則な形状であってもよい。好適な形状には、一般に円形、楕円形、正方形、又は方形であり得る点が挙げられる。また、別個の結合領域は、望ましい場合には縞又は線であってもよい。典型的には、別個の結合領域の寸法は、2mm
2以下、例えば1.5mm
2以下、又は1mm
2以下、又は0.8mm
2以下、又は0.5mm
2以下であろう。一般に、別個の結合領域は、別個の結合領域が設けられる光導体の主面で光導体の全表面積のわずかな部分のみを占めるであろう。典型的には、別個の結合領域は、別個の結合領域が設けられる光導体の主面で全表面積の30%未満、例えば20%以下、又は10%以下を占めるであろう。特定の実施形態では、占有する表面の量は5%以下である。
【0015】
典型的には、点灯装置の光導体は、2つの対向する主面と、主面にほぼ垂直な主面間の少なくとも1つの面とを有する、立方体形状を有する。主面は、正方形又は方形の断面を有していてもよい。主面に垂直な1つ以上の面は、光入力面を画定してもよい。光入力面に入射した光は、光導体に沿って伝搬するであろう。断面が円形又は楕円形の主面を有する円盤形などの他の形状も、同様に考えられる。
【0016】
光源によって光導体の1面に入射した光は、光導体と空気などの周囲物質との境界面での全反射により、光導体の面内の直交する2方向(例えば、長さ及び幅)に実質的に沿って光導体に沿って一般に伝搬するであろう。
【0017】
好ましい実施形態では、結合領域は、光抽出面を画定する光導体の主面の表面で光抽出要素を画定する。結合領域が配置された光導体の内表面に当たる光は、光導体から、すなわち結合領域で光導体の光抽出面に結合された繊維層(典型的には織布又は不織繊維層)の方向に、抽出されるであろう。所望の光出力によっては、光抽出面の切り欠き又は任意の他の手段などの更なる光抽出要素を必要としないことがある。これは、簡単かつ費用効率の高い点灯装置の製造を助ける。ただし、特定の実施形態では、更なる追加の光抽出要素が提供されることがある。
【0018】
一実施形態では、結合領域は、熱結合により提供されてもよい。光導体及び繊維層(典型的には織布又は不織繊維層)は熱可塑性材料を含み、熱を点状に適用することで結合領域の生成を容易にし、光導体及び/又は繊維層のそれぞれの材料を融解し、それぞれ結合領域を形成することができる。
【0019】
別の実施形態では、結合は、超音波溶接又はレーザー溶接などの溶接により提供されてもよく、このことは、光導体及び/又は繊維層が結合領域の生成を容易にするために熱可塑性材料を含むことを意味する。結合は、それぞれの材料が融解して結合領域を形成するように、光導体と繊維層(典型的には織布又は不織繊維層)との接点に超音波エネルギー又はレーザーを点状に適用することで達成されてもよい。このような溶接作業は、迅速かつ費用効果的に結合領域を与える方法を提供することができる。更なる(結合)材料は不要である。これは、簡単かつ費用効率の高い点灯装置の製造を更に助ける。
【0020】
更なる実施形態では、結合領域は、例えば感圧接着剤又はホットメルト接着剤を含む、接着剤により提供されてもよい。好適な接着剤は、硬化接着剤、溶媒型接着剤、又は水系接着剤であってもよい。典型的には、自動車産業で承認されている接着剤は、一般に低いガス放出性を示すため、特に点灯装置を車両に使用している場合に好適である。結合は、それぞれの材料が共に接着して結合領域を形成するように、それぞれ光導体及び/又は繊維層の表面に接着剤を点状又は面状に適用することで達成されてもよい。接着剤結合領域は、光導体又は繊維層が熱可塑性材料を含む必要がないため、有利である。また、接着剤の適用は、容易に費用効率の高い方法で行われ得る。これは、簡単かつ費用効率の高い点灯装置の製造を更に助ける。
【0021】
接着剤は、透明又は半透明であってもよい。接着剤は、光導体の屈折率と同等又はそれより高い屈折率を典型的に有する。
【0022】
別の実施形態では、結合領域は、光抽出面を画定する光導体の主面に印刷されてもよい。したがって、結合をもたらす材料は、スクリーン印刷などの印刷によって光導体の表面に適用されることができる。これには、接着剤、熱可塑性材料、又は架橋可能材料の適用が挙げられ得る。
【0023】
一実施形態では、光抽出要素は、光導体から光を抽出するために光導体の少なくとも1つの主面に提供され得る。特定の実施形態では、光抽出要素は、光抽出面を画定する主面の反対側の光導体の主面に配置される。例えば、欧州特許第594089号(Minnesota Mining and Manufacturing Companyの名義で)で細長い光導体に関して記載されるような光抽出面の反対側の光導体の主面の表面にある切り欠きは、上記のように配置され得る。例えば反射材により少なくとも1つの主面に形成された、他の光抽出要素も考えられる。別の実施形態では、光抽出要素は、少なくとも1つの主面に配置され、例えば光導体の表面のエッチング、粗面化、又はつや消しにより形成されてもよい。また、光導体の少なくとも1つの主面に形成された白色点も考えられる。
【0024】
光抽出要素を光導体の片面又は両面に形成できることは、当業者に理解される。また、本明細書に記載の光抽出要素を互いに組み合わせて及び/又は光抽出要素に相当する結合領域と組み合わせて使用できることは、理解されるべきである。
【0025】
別の実施形態では、光抽出要素は、光抽出面の反対側の光導体の主面に配置された材料により提供されてもよい。特定の実施形態では、光抽出要素は、例えばスクリーン印刷により、光抽出面の反対側の光導体の主面に印刷されてもよい。光抽出要素は、反射材を含むことができる。
【0026】
一実施形態では、点灯装置は、規則的又は不規則なパターンで配置される結合領域を含む。これは、例えば一定の光抽出が求められるとき、上記の結合領域が光抽出要素を形成する場合に特に有用である。例えば、光導体の面内の少なくとも1方向に沿って光導体から抽出される光の量は、異なっていてもよい。
【0027】
一実施形態では、結合領域の密度は、光導体の少なくとも1つの主面の面内の少なくとも1方向(例えば、長さ方向)で異なっていてもよい。例えば、個々の結合領域間の間隔は、1方向又は互いに垂直な両方向及び光導体の面内で増加又は減少してもよい。一般に、高密度の光抽出要素は、より多くの光抽出をもたらす。更に、一定密度の光抽出要素を有する光導体では、光源からの距離が増すにつれて典型的に光抽出が減少する。
【0028】
例えば、光導体の面内の少なくとも1つの直交方向(例えば、長さ方向)で光導体の光抽出面に沿ってほぼ均一な出力照明を維持するには、光源からの距離が増すにつれて連続する結合領域の間隔を減少させる。
【0029】
点灯装置に使用するための光導体は、中空又は中実の光導体であってもよい。光導体は厚さが大きく異なってもよいが、典型的な実施形態では、光導体は10mm以下、例えば3mm以下又は2mm以下の厚さを有するであろう。光導体は、典型的には(標準許容誤差の範囲内で)おおむね均一な厚さを有することができるが、側面に沿って厚さが異なる光導体(例えば、先細の光導体)を使用することも想到される。
【0030】
点灯装置が薄型又は軽量であるほど、点灯装置は可撓性になり得、点灯装置は魅力的になり得る。また、薄型の点灯装置は、典型的に更なる組み立ての柔軟性を提供するであろう。更に、より薄型の点灯装置はより軽量でもあると考えられるため、例えば自動車、バス、トラック、又は鉄道車両などの動力車の部品としてこのような点灯装置を含む自動車の燃料消費を軽減するのに役立つことができる。本発明による点灯装置は、その他の車両にも同様に使用することができる。
【0031】
特定の実施形態では、点灯装置の光導体は、内部に光散乱粒子が分散された透明な高分子材料を含む中実な光導体である。特定の実施形態では、光導体に使用される光散乱粒子は、光導体が作製される透明な高分子材料の屈折率とは異なる屈折率を有することができる。したがって、光導体に光散乱をもたらすための粒子の屈折率と、粒子が分散されたマトリックスを形成する透明な高分子材料の屈折率とは、互いに異なる。屈折率間の差は、光導体の高分子マトリックス内で光の最適な散乱を得るように、かつ光導体内で光の所望の均一分布を達成するように、当業者により都合よく選定可能である。
【0032】
光導体は、ポリウレタン、ポリカーボネート、又はポリメチルメタクリレートを含むことができる。光導体は、熱可塑性ポリマー又は架橋ポリマー、例えば熱硬化性ポリウレタンなどの熱硬化性樹脂を含むことができる。
【0033】
一実施形態では、光導体は、架橋ポリマーの層と、結合層を画定する熱可塑性ポリマーの層とを含んでいてもよい。これにより、光導体が架橋ポリマーを実質的に含む場合でも、熱結合及び/又は溶接を伴う繊維層(典型的には織布又は不織繊維層)の光導体への結合作業が可能になる。光導体の結合層は、光抽出面を画定する光導体の主面に、すなわち繊維層に面して、配置されてもよい。その場合、結合層は、光抽出面を画定する光導体の主面に相当する。更に、結合層中の熱可塑性材料は、典型的に光導体と同等の屈折率を有する。あるいは、結合層の屈折率は、光導体に比べて高くてもよい。
【0034】
更なる実施形態では、点灯装置は、その製造中に非架橋ポリウレタンを含む別個の結合領域をその光抽出面に含んでいてもよく、非架橋ポリウレタンは、架橋又は硬化工程後に別個の結合領域を形成するであろう。光導体は、この場合、既にそれぞれ架橋又は硬化されているが、架橋可能なポリウレタンからも構成され得る。非架橋材料を適用した後、非架橋ポリウレタンを含む結合領域に接するように光抽出面に繊維層(典型的には織布又は不織繊維層)を配置し、この配置を架橋又は硬化工程へ送ると、繊維層は光導体の光抽出面に結合されるであろう。非架橋ポリウレタンの屈折率は、典型的に光導体の屈折率と同等である。
【0035】
更なる実施形態では、例えば光導体を形成する層を繊維層上に押し出すことにより、光導体を繊維層の表面に形成することができる。それにより、繊維層の繊維は、光導体を形成する層に少なくとも部分的に埋め込まれることができ、それによって光導体を繊維層に結合することができる。別個の結合領域を2層間に形成するために、繊維層及び/又は光導体に部分的に圧力を加えてもよい。
【0036】
更に別の実施形態では、光導体は、その光抽出面に接着剤を含む別個の結合領域のパターンを含み、反対側の主面に連続的な接着剤の層を含んでいてもよい。この場合、光導体の主面に全体的にコーティングされた接着剤は、光導体の屈折率より低い屈折率を有していてもよく、例えば反射材であってもよい。
【0037】
一実施形態では、光導体は、実質的に曲げることができないように剛性である。特定の実施形態において、光導体は可撓性であり、好ましくは弾性でもある。光導体を形成するために使用できる一般的な材料はポリウレタンであり、特に架橋ポリウレタンである。「ポリウレタン」という用語は、多官能イソシアネートとポリオールとの反応生成物であって他の構成成分を含み得るポリマーを意味する。
【0038】
光導体に使用できるその他の材料としては、ポリアクリレート類及びシリコーン類が挙げられる。
【0039】
点灯装置は、繊維層を含む。繊維層は、典型的に半透明である。半透明の繊維層は、典型的に光の少なくとも20%、例えば少なくとも50%を繊維層に透過させることができる。一般に、半透明の繊維層は、20g/m
2〜500g/m
2、例えば50g/m
2〜250g/m
2の基材重量(base weight)を有することができる。
【0040】
好ましい実施形態では、繊維層は、その光導体に面していない主面にポリコートがコーティングされていてもよい。好適な繊維層は、Pegas Nonwovens(Znojrno,Czechia)から市販されている、50g/m
2の坪量及び2デニールの繊維寸法を有するPegatex−S型の不織繊維層を含むことができ、その1面には不織繊維層上に押し出された28g/m
2のポリエチレン/ポリプロピレン混合物がコーティングされており、ポリコート層を形成している。このようなコーティングされた不織繊維層は、結合領域による光抽出に対する悪影響を有し得る、装着用接着剤(光導体の光抽出面の反対側の面で点灯装置を車両部品に装着するために使用される)の不織繊維層内への浸透又は不織繊維層を介した浸透を最小化又は防止するであろうという利点を有する。
【0041】
本発明は、更なる態様では、点灯装置の製造方法であって、
−光抽出面を画定する少なくとも1つの主面を有する光導体を提供する工程と、
−光抽出面を画定する光導体の主面に繊維層(典型的には織布又は不織繊維層)を設ける工程と、
−光抽出要素を画定する光導体の少なくとも1つの主面に複数の別個の結合領域で繊維層を光導体に結合する工程と、
を含む方法を提供する。
【0042】
この方法により、製造が容易で費用効率の高い点灯装置がもたらされる。このような点灯装置は、ドア部品又はルーフ部品などの車両の部品に容易かつ確実に組み込まれることもできる。
【0043】
特定の実施形態では、点灯装置は光源を更に含む。光源は、発光ダイオード(LED)を含んでいてもよい。特定の実施形態では、点灯装置は、例えばNichia(Tokyo,Japan)から市販されているNSSW 088T型などの、側方LEDを含んでいてもよい。側方LED型のLEDは、例えばプリント基板上に表面実装され得るため(SMD装置)、光源及び点灯装置の小型構成体を提供する。一般に、他のSMD型LEDは、小型構成体に好適なことがある。
【0044】
一実施形態では、点灯装置は、光源の周囲に配置された反射材を含むことができる。このような反射材は、2つの対向する主面を有していてもよく、一方の主面がそれぞれ光源、光導体、及び繊維層に面していてもよい。この主面は、拡散反射材又は鏡面反射材を含んでいてもよく、その結果、光抽出面を画定する繊維層の主面からの発光の損失と考えられる、光源によって光導体から又は繊維層から放射された光は、反射されてそれぞれ光源、光導体、及び/又は繊維層に戻される。それにより、このような光の損失が減少するため、照明が更に増強され得る。
【0045】
一態様では、本発明は、周囲照明を用いて照明するための上記の光導体の用途を提供する。更に別の態様では、本発明は、上記の点灯装置を含む車両を提供する。また別の態様では、本発明は、例えば車両内部の照明が提供され得る車両内に、周囲照明を提供するための点灯装置の用途を提供する。この実施形態によると、点灯装置は、車両のドア又はルーフに配置される。点灯装置は、典型的に、周囲照明を提供する車両内部の照明のために、例えばドア部品又はルーフ部品などの車両の部品に容易に組み込まれ得る。したがって、点灯装置は、光抽出面を画定する主面の反対側の主面でドア部品又はルーフ部品などの車両の基材に結合され得る。
【0046】
この態様では、点灯装置は、光抽出面を画定する主面の反対側の光導体の主面に配置された第2の繊維層(例えば、織布又は不織)を更に含むことができる。第2の繊維層は、連続した又は不連続な接着層により基材に結合されてもよい。発泡体層などの更なる層を繊維層上に配置し、連続した又は不連続な接着層により繊維層に結合してもよい。発泡体層の上に、カバー布地などの更なるカバー層を配置し、連続した又は不連続な接着層により発泡体層に結合してもよい。このような布地カバーは、車両の内部に面するドア又はルーフの側面をカバーするために典型的に使用される。更に、光を光導体の1面に入射させるように光源を配置してもよい。光源を固定及び/又は装着する手段を設けてもよい。
【0047】
光源によって光導体に入射された光は、光導体に沿って(光導体の主面間で)伝搬すると考えられ、光抽出面に設けられた光抽出要素により及び/又はこのような光抽出要素として機能する光抽出面を画定する主面の結合領域により抽出され得る。光抽出面を画定する光導体の主面から抽出された光は、典型的に光抽出面を画定する光導体の主面に配置された繊維層に入射されるであろう。光は、一般に、そこから発泡体層及び/又は布地カバーなどの更なる層に少なくとも部分的に放射され、更に車両の内部に放射されるであろう。車両内部の周囲照明は、それによって達成され得る。
【0048】
点灯装置に余分なスペースは不要であってもよい。車両又はドア部品若しくはルーフ部品などの車両部品の製造も簡素化することができる。
【0049】
更なる態様では、本発明は、点灯装置のロールを提供する。この態様では、光導体は、点灯装置をロールに巻き取ることができるように点灯装置の可撓性を付与する可撓性材料を含む。点灯装置の他の層又は構成要素、すなわち繊維層、結合領域、任意の更なる接着剤も、典型的に可撓性である。これは、点灯装置の製造時及び点灯装置が使用され得る車両の製造時にも有利なことがある。自動車メーカーは、点灯装置を車両に組み込む前に、ロール状の点灯装置を在庫に持つことができる。車両の製造時又は点灯装置の車両への組み込み時に、自動車メーカーは、簡単に点灯装置のロールを供給し、寸法及び形状への切断を含む点灯装置の必要量をロールから引き出し、製造及び/又は組み込みを続行することができる。これは、コスト面で有利であり、かつ/又は製造若しくは組み込みの時間を短縮することができる。
【0050】
以下は、実施形態の概要である。
【0051】
1.
−光抽出面を画定する少なくとも1つの主面を有する光導体と、
−光抽出面を画定する光導体の主面に配置された少なくとも1つの繊維層と、を含み、
−少なくとも1つの繊維層が、光抽出面を画定する光導体の主面に複数の別個の結合領域で結合される、点灯装置。
【0052】
2.複数の別個の結合領域が光抽出要素を画定する、実施形態1に記載の点灯装置。
【0053】
3.光導体が光抽出要素を更に含む、実施形態1又は2のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0054】
4.光導体がポリウレタン、ポリカーボネート、又はポリメチルメタクリレートを含む、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0055】
5.光導体が熱可塑性ポリマー又は架橋ポリマーを含む、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0056】
6.光導体が架橋ポリマーの層と、熱可塑性ポリマーを含む結合層と、を含む、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0057】
7.少なくとも1つの繊維層が熱結合により光導体の主面に結合される、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0058】
8.少なくとも1つの繊維層が溶接により光導体の主面に結合される、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0059】
9.溶接の手段に超音波溶接又はレーザー溶接が含まれる、実施形態8に記載の点灯装置。
【0060】
10.少なくとも1つの繊維層が接着剤により光導体の主面に結合される、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0061】
11.接着剤の手段に感圧接着剤又はホットメルト接着剤が含まれる、実施形態10に記載の点灯装置。
【0062】
12.結合領域が規則的又は不規則なパターンで配置される、実施形態1〜11のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0063】
13.光導体が中実の光導体である、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0064】
14.光導体が可撓性材料を含む、実施形態1〜13のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0065】
15.結合領域が、光抽出面を画定する少なくとも1つの主面の大部分に配置される、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0066】
16.光抽出面を画定する主面の反対側の主面に光抽出要素を更に含み、光導体の面内の少なくとも1方向に沿って密度が異なる、実施形態1〜15のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0067】
17.光源と、光源の周囲に配置された反射材とを更に含む、実施形態1〜16のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0068】
18.光導体の少なくとも1つの主面に配置された拡散反射材又は鏡面反射材を更に含む、実施形態1〜17のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0069】
19.繊維層が不織繊維層である、実施形態1〜18のいずれか1つに記載の点灯装置。
【0070】
20.実施形態1〜19のいずれか1つに記載の点灯装置の製造方法であって、
−光抽出面を画定する少なくとも1つの主面を有する光導体を提供する工程と、
−光抽出面を画定する光導体の主面に繊維層を設ける工程と、
−光抽出要素を画定する光導体の少なくとも1つの主面に複数の別個の結合領域で繊維層を光導体に結合する工程と、を含む方法。
【0071】
21.光抽出面を画定する少なくとも主面に配置された繊維層を有する光導体をロールに巻き取る工程を更に含む、実施形態20に記載の点灯装置の製造方法。
【0072】
22.点灯装置がドア又はルーフに配置された、実施形態1〜19のいずれか1つに記載の点灯装置を含む車両。
【0073】
23.周囲照明を用いて照明するための実施形態1〜19のいずれか1つに記載の点灯装置の使用。
【0074】
24.周囲照明を用いて車両の内部を照明するための実施形態1〜19のいずれか1つに記載の点灯装置の使用。
【0075】
25.実施形態14〜19のいずれか1つに記載の点灯装置のロール。