特許第6249822号(P6249822)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6249822
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】投票処理装置及び投票処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20171211BHJP
   G07C 13/00 20060101ALI20171211BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20171211BHJP
【FI】
   G06Q50/34
   G07C13/00 A
   H04M11/00 302
【請求項の数】5
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2014-38924(P2014-38924)
(22)【出願日】2014年2月28日
(65)【公開番号】特開2015-162224(P2015-162224A)
(43)【公開日】2015年9月7日
【審査請求日】2016年2月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092152
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 毅巖
(72)【発明者】
【氏名】沼田 洋行
【審査官】 毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−018052(JP,A)
【文献】 特開2005−011041(JP,A)
【文献】 特開2006−053625(JP,A)
【文献】 特開平11−239371(JP,A)
【文献】 特開2001−344173(JP,A)
【文献】 特開2006−301702(JP,A)
【文献】 競馬ステーションNEO,JRAが「応援馬券」を秋から新発売,livedoor blog,日本,[online],2006年 6月11日,[2016年12月27日検索],インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20061022175852/http://blog.livedoor.jp/neouniverse03/archives/50327928.html>
【文献】 mahal,応援メッセージ付き馬券,Hatelabo::Serif,日本,[online],2006年12月 8日,[2016年12月27日検索],インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20070217124226/http://serif.hatelabo.jp/a3d0839042848c4b7274d613a54964498e77b2e4/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
G07C 13/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
公営競技の投票内容を投票券に印字し、前記投票券を発券する投票処理装置において、
前記投票内容の投票情報を取得する投票情報取得部と、
前記投票内容の、投票者が前記投票券に印字したいコメントを表すコメント情報を取得するコメント情報取得部と、
前記コメント情報の情報量が1枚の前記投票券に印字される情報量の上限を超えており、さらに、前記投票内容の投票数が複数ある場合に、前記投票数に応じて、前記投票情報を複数の投票券に分割して印字させ、前記コメント情報を前記複数の投票券に跨って印字させる印字制御部と、
を有することを特徴とする投票処理装置。
【請求項2】
前記印字制御部は、
前記コメント情報の情報量が1枚の前記投票券に印字される情報量の上限を超えており、さらに、前記投票内容の投票数が1つの場合には、前記公営競技に対する新たな投票を受け付ける、
ことを特徴とする請求項1記載の投票処理装置。
【請求項3】
前記コメント情報は文字列であることを特徴とする請求項1記載の投票処理装置。
【請求項4】
前記印字制御部は、
前記公営競技に対する前記新たな投票を受け付けない場合には、前記投票券に、前記コメント情報を前記上限まで印字させる、
ことを特徴とする請求項記載の投票処理装置。
【請求項5】
公営競技の投票内容を投票券に印字し、発券する投票処理プログラムにおいて、
コンピュータに、
前記投票内容の投票情報を取得させ、
前記投票内容の、投票者が前記投票券に印字したいコメントを表すコメント情報を取得させ、
前記コメント情報の情報量が1枚の前記投票券に印字される情報量の上限を超えており、さらに、前記投票内容の投票数が複数ある場合に、前記投票数に応じて、前記投票情報を複数の投票券に分割して印字させ、前記コメント情報を前記複数の投票券に跨って印字させる
処理を実行させることを特徴とする投票処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投票処理装置及び投票処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
競馬、競艇、競輪等の公営競技では、投票者が、その投票券を購入する場合には、投票処理装置に入金し、所望の場名と、レース番号、式別、投票対象の組番等の投票情報をマークしたマーク式の投票用紙(マークカード)を当該投票処理装置に読み取らせる。投票処理装置は当該マークカードを読み取ると、管理サーバから発券許可が通知されると、投票券を発券する。このようにして投票者は投票券を購入することができる。
【0003】
また、近年、スマートフォン等の携帯端末装置を用いた投票が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1によれば、携帯端末装置は、インストールされた投票用テンプレートを用いて投票者に入力された投票内容をバーコードに変換する。投票者が、携帯端末装置が表示する当該バーコードを投票処理装置の読み取り装置にかざすと、投票処理装置は読み取ったバーコードから変換した投票内容に基づいて投票券を発券する。これにより、投票者の投票用紙への記入の手間を省き投票を効率化することができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−77023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、投票者の中には、自分が応援している選手、競走馬等の名前、注目度が高い競技のレース名称等が印字された投票券を記念として購入し、または、それをプレゼントにする者がいる。しかし、投票券に対する印字内容は一律であり、記念として購入したり、プレゼントするには味気がないものである。また、このような投票券を記念として購入する投票者は、一部のファン等に限られている。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、投票者に対して独自性が高い投票券を発券できる投票処理装置及び投票処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一観点によれば、公営競技の投票内容を投票券に印字し、前記投票券を発券する投票処理装置において、前記投票内容の投票情報を取得する投票情報取得部と、前記投票内容の、投票者が前記投票券に印字したいコメントを表すコメント情報を取得するコメント情報取得部と、前記コメント情報の情報量が1枚の前記投票券に印字される情報量の上限を超えており、さらに、前記投票内容の投票数が複数ある場合に、前記投票数に応じて、前記投票情報を複数の投票券に分割して印字させ、前記コメント情報を前記複数の投票券に跨って印字させる印字制御部と、を有する投票処理装置が提供される。
【0008】
本発明の一観点によれば、公営競技の投票内容を投票券に印字し、発券する投票処理プログラムにおいて、コンピュータに、前記投票内容の投票情報を取得させ、前記投票内容の、投票者が前記投票券に印字したいコメントを表すコメント情報を取得させ、前記コメント情報の情報量が1枚の前記投票券に印字される情報量の上限を超えており、さらに、前記投票内容の投票数が複数ある場合に、前記投票数に応じて、前記投票情報を複数の投票券に分割して印字させ、前記コメント情報を前記複数の投票券に跨って印字させる、処理を実行させる投票処理プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
開示の技術によれば、投票者に対するサービスを向上させて、投票処理装置が設置されている競技場、場外発売所への来場者数の増加を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1の実施の形態に係る投票処理装置のブロック図である。
図2】第1の実施の形態に係る投票処理システムのブロック図である。
図3】第2の実施の形態に係る投票処理システムを示す図である。
図4】第2の実施の形態に係る携帯端末装置が備えるハードウェア構成例を示す図である。
図5】第2の実施の形態に係る投票処理装置が備えるハードウェア構成例を示す図である。
図6】第2の実施の形態に係る公営競技管理サーバが備えるハードウェア構成例を示す図である。
図7】第2の実施の形態に係る携帯端末装置で実行される二次元コード化処理の一例を示すフローチャートである。
図8】第2の実施の形態に係る携帯端末装置で二次元コード化処理時に表示される投票受付画面の一例を示す図である。
図9】第2の実施の形態に係る投票処理装置で実行される投票受付処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
図10】第2の実施の形態に係る投票処理装置で実行される投票受付処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
図11】第2の実施の形態に係る投票処理装置が投票受付処理時の受付画面の一例を示す図である。
図12】第2の実施の形態に係る投票処理装置が投票受付処理時の文字列入力受付画面の一例を示す図である。
図13】第2の実施の形態に係る投票処理装置が投票受付処理時の投票券の追加投票受付画面の一例を示す図である。
図14】第2の実施の形態に係る投票処理装置が投票受付処理時の印字方法受付画面の一例を示す図である。
図15】第2の実施の形態に係る投票処理装置が保持する投票情報の一例及び文字列情報の一例を示す図である。
図16】第2の実施の形態に係る投票処理装置で実行される投票分割処理の一例を示すフローチャートである。
図17】第2の実施の形態に係る投票処理装置が保持する投票分割後の投票情報の一例を示す図である。
図18】第2の実施の形態に係る投票処理装置で実行される印字情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
図19】第2の実施の形態に係る投票処理装置が保持する印字情報の一例を示す図である。
図20】第2の実施の形態に係る投票処理装置で実行される投票券発券処理と、公営競技管理サーバで実行される投票券発券受付処理の一例を示すフローチャートである。
図21】第2の実施の形態に係る投票処理装置が発券する投票券の一例を示す図である。
図22】第2の実施の形態に係る投票処理装置で実行される精算処理の一例を示すフローチャートである。
図23】第3の実施の形態に係る携帯端末装置で実行される二次元コード化処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
図24】第3の実施の形態に係る携帯端末装置で実行される二次元コード化処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
図25】第3の実施の形態に係る投票処理装置で実行される投票受付処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態の投票処理装置は、投票者から公営競技の投票内容の投票情報と、コメント(文字列等)とを受け付けて、投票券に当該投票情報と共に文字列を印字して、当該投票券を発券するものである。
【0013】
このような投票処理装置について図1を用いて説明する。
なお、本実施形態として、コメント情報を文字列とした例について説明するが、他のコメント情報の構成として、文字に限らず、数字、記号、符号、図形、手書き文字であっても同様に転用が可能である。
【0014】
図1は、第1の実施の形態に係る投票処理装置のブロック図である。
投票処理装置10は、受付部11と、投票情報取得部12、文字列取得部13、投票情報保持部14、文字列保持部15、印字部16、発券部17、印字制御部18を備える。
【0015】
受付部11は、投票者から公営競技の投票に関する投票情報、投票券50に印字したい文字列を受け付ける。投票処理装置10は、例えば、マークカード読み取り装置、タッチパネル(いずれも図示を省略)を備えており、投票者から、所望の投票内容がマークされたマークカードがマークカード読み取り装置に挿入されて読み取られると、受付部11は、マークカードから投票情報を受け付ける。また、投票者が投票処理装置10のタッチパネルに投票券50に印字したい文字列等のコメント情報を入力すると、受付部11は、当該文字列を受け付ける。
【0016】
投票情報取得部12は、投票内容の投票情報を取得する。投票情報取得部12は、例えば、受付部11が受け付けたマークカードにマークされた投票に関する投票情報を取得する。
【0017】
文字列取得部13は、投票内容の文字列情報を取得する。文字列取得部13は、例えば、受付部11が投票者からタッチパネルに対して受け付けた入力から、文字列を取得する。投票情報保持部14は、投票情報取得部12が取得した投票情報を保持する。
【0018】
文字列保持部15は、文字列取得部13が取得した文字列を保持する。
印字部16は、投票情報保持部14を参照して、投票情報を投票券50に印字する。
発券部17は、印字部16が印字した投票券50を発券する。
【0019】
印字制御部18は、投票券50に投票情報と共に文字列を印字させる。印字制御部18は、例えば、印字部16の印字を制御して、印字部16が投票情報を投票券50に印字する際に、文字列も印字させる。
【0020】
なお、投票処理装置10が有する各部(特に、投票情報取得部12と、文字列取得部13、印字制御部18)は、投票処理装置10がそれぞれ備える中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によりプログラムが実行されることにより実現される。
【0021】
このような構成を備える投票処理装置10で実行される投票受付処理について説明する。
投票者は、公営競技に対する所望の投票に関する投票情報(例えば、競馬では、あるレースにおいて、「二連複」の「1−3」、「4−9」)をマークカードにマークしておく。投票者はこのようなマークカードを投票処理装置10に読み取らせ、また、投票処理装置10のタッチパネルに対して投票券に印字したい文字列(例えば、「THANK YOU」)を入力する。
【0022】
投票処理装置10では、受付部11が、このような投票情報及び文字列を受け付ける。そして、投票情報取得部12が投票情報を取得して投票情報保持部14に保持させ、文字列取得部13が文字列を取得して文字列保持部15に保持させる。
【0023】
印字制御部18は、印字部16に、投票券50に投票情報と共に、文字列を印字させる。発券部17は、このようにして印字された投票券50を発券する。
このようにして発券された投票券50は、投票情報(「二連複」、「1−3」、「4−9」)が印字されると共に、文字列(「THANK YOU」)が印字される。
【0024】
上記投票処理装置10では、投票情報取得部12が公営競技の投票内容の投票情報を取得し、文字列取得部13が投票内容の文字情報を取得し、印字制御部18が投票券50に投票情報と共に文字列を印字させるようにした。このようにして印字された投票券50は、投票情報に加えて、投票者が望む文字列が印字されることで、独自性が高まり、サービス性の向上を図ることができる。さらに、サービス性の向上により、投票処理装置10の利用が高まり、投票処理装置10が設置されている競技場、場外発売所への集客の向上も図ることができる。
【0025】
なお、投票処理装置10において、文字列の文字数が、1枚の投票券に印字される文字数の上限を超える場合には、印字制御部18は、印字部16に、文字列の文字サイズを小さくし、または、投票情報の文字サイズを小さくして文字列の印字スペースを広げること等を行って、文字列を印字させることが可能である。また、別の方法としては、公営競技に対する投票数が複数あれば、複数の投票情報を、複数の投票券に分割して印字し、1枚の投票券に印字される文字数の上限を超える文字列を複数の投票券に跨って印字させることも可能である。
【0026】
また、上記投票処理方法は、投票処理装置10に限らず、携帯端末装置を利用することも可能である。この場合について、図2を用いて説明する。
図2は、第1の実施の形態に係る投票処理システムのブロック図である。
【0027】
なお、この場合も、コメント情報を文字列とした例について説明するが、コメント情報の構成は文字列に限定されない。また、コード生成部が生成する識別コードを二次元バーコードとした例について説明するが、他の識別コードの構成として、バーコード等の一次元コード、QRコード(登録商標)等としても同様に転用が可能である。
【0028】
投票処理システム20は、携帯端末装置30と、投票処理装置40を備える。
携帯端末装置30は、受付部31と、投票情報取得部32、文字列取得部33、投票情報保持部34、文字列保持部35、二次元コード生成部36、二次元コード生成制御部37を有する。
【0029】
受付部31は、投票者から公営競技の投票に関する投票情報、投票券50に印字したい複数の文字により構成されている文字列を受け付ける。携帯端末装置30は、例えば、タッチパネル(図示を省略)を備えており、投票者から、投票者が携帯端末装置30のタッチパネルに投票情報と、投票券50に印字したい文字列等のコメント情報とが入力されると、受付部31は、当該投票情報及び当該文字列を受け付ける。
【0030】
投票情報取得部32は、投票内容の投票情報を取得する。投票情報取得部32は、例えば、受付部31が受け付けた情報から投票に関する投票情報を取得する。
文字列取得部33は、投票内容の文字列情報を取得する。文字列取得部33は、例えば、受付部31が投票者から受け付けた入力のうち、文字列を取得する。
【0031】
投票情報保持部34は、投票情報取得部32が取得した投票情報を保持する。
文字列保持部35は、文字列取得部33が取得した文字列を保持する。
二次元コード生成部36は、取得した投票情報に基づき、投票処理装置40に読み取られて投票情報が投票券50に印字される、投票情報を表す識別コードを生成する。二次元コード生成部36は、投票情報を、例えば、QRコード等の二次元コードに変換する。
【0032】
二次元コード生成制御部37は、二次元コード生成部36に、取得した文字列に基づき、投票情報と共に、取得した文字列を表す識別コードを生成させる。このようにして生成された識別コードには、投票情報と文字列との情報が含まれる。
【0033】
また、投票処理装置40は、変換部41と、印字部42、発券部43を有する。
変換部41は、携帯端末装置30が生成した識別コードを読み取って、当該コードから、投票情報(及び文字列)に変換する。
【0034】
印字部42は、変換部41により変換された投票情報(及び文字列)を投票券50に印字する。
発券部43は、印字部42が印字した投票券50を投票者に対して発券する。
【0035】
なお、携帯端末装置30が有する各部(特に、投票情報取得部32、文字列取得部33、二次元コード生成部36、二次元コード生成制御部37)と、投票処理装置40が有する各部(特に、変換部41)は、携帯端末装置30及び投票処理装置40がそれぞれ備えるCPUによりプログラムが実行されることにより実現される。
【0036】
このような携帯端末装置30及び投票処理装置40を備える投票処理システム20で実行される投票処理について説明する。
投票者は、携帯端末装置30のタッチパネルに対する操作入力により、公営競技に対する所望の投票に関する投票情報(例えば、図1と同様に、「二連複」の「1−3」、「4−9」)と、投票券50に印字したい文字列(例えば、図1と同様に、「THANK YOU」)とを入力する。
【0037】
携帯端末装置30では、受付部31が、このような投票情報及び文字列を受け付ける。そして、投票情報取得部32が投票情報を取得して投票情報保持部34に保持させ、文字列取得部33が文字列を取得して文字列保持部35に保持させる。
【0038】
二次元コード生成制御部37は、二次元コード生成部36に、投票情報と共に、文字列を識別コードにコード化させる。
投票者は、上記携帯端末装置30の識別コードを、例えば、投票処理装置40の読み取り装置(図示を省略)に読み取らせる。
【0039】
投票処理装置40では、変換部41は、読み取った識別コードから投票情報及び文字列に変換する。印字部42が変換した投票情報及び文字列を投票券50に印字し、発券部43は、投票券50を発券する。
【0040】
このようにして発券された投票券50は、図1と同様に、投票情報(「二連複」、「1−3」、「4−9」)が印字されると共に、文字列(「THANK YOU」)が印字される。
【0041】
上記携帯端末装置30では、投票情報取得部32が公営競技の投票の投票情報を取得し、文字列取得部33が投票内容の文字列を取得し、二次元コード生成部36が、取得した投票情報に基づき、投票処理装置40に読み取られて投票情報が投票券50に印字される、投票情報を表す識別コードを生成し、二次元コード生成制御部37が、二次元コード生成部36に、取得した文字列に基づき、投票情報と共に、取得した文字列を表す識別コードを生成させる。このような識別コードに基づき投票処理装置40で印字され、発券される投票券50には、投票情報に加えて、投票者が望む文字列が印字されることで、独自性が高まり、サービス性の向上を図ることができる。さらに、サービス性の向上により、携帯端末装置30及び投票処理装置40の利用が高まり、投票処理装置40が設置されている競技場、場外発売所への集客の向上も図ることができる。また、投票処理装置40から投票券を発券させ、携帯端末装置30が用いられるために、マークカードを削減し、投票者の投票券発券操作を効率化することができる。
【0042】
[第2の実施の形態]
次に、上記の図1の場合についてより具体的な第2の実施の形態について説明する。
まず、第2の実施の形態の投票処理システムについて図3を用いて説明する。
【0043】
図3は、第2の実施の形態に係る投票処理システムを示す図である。
投票処理システム100は、例えば、競馬に関するものであり、図3に示すように、投票者Vの携帯端末装置200と、投票処理装置300、公営競技管理サーバ400を含んでいる。また、投票処理装置300は、競馬場、場外馬券場等に設置されており、公営競技管理サーバ400と、ネットワーク500を介して互いに通信可能に接続されている。
【0044】
次に、投票処理システム100を構成する各装置のハードウェア構成例について説明する。
携帯端末装置200について、図4を用いて説明する。
【0045】
図4は、第2の実施の形態に係る携帯端末装置が備えるハードウェア構成例を示す図である。
携帯端末装置200は、図4に示すように、制御ユニット210と、制御ユニット210に電気的に接続されているディスプレイ220と、タッチパネル230、マイク240、スピーカ250を備えている。
【0046】
制御ユニット210はCPU210aを含み、CPU210aによって携帯端末装置200全体が制御されている。CPU210aには、バス210hを介して、RAM(Random Access Memory)210bと、フラッシュメモリ210c、グラフィック処理部210d、入出力インタフェース210e、音声処理部210f、無線通信モジュール210gが接続されている。
【0047】
RAM210bには、CPU210aに実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM210bには、CPU210aによる処理に必要な各種データが格納される。フラッシュメモリ210cには、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
【0048】
グラフィック処理部210dには、ディスプレイ220が接続されている。グラフィック処理部210dは、CPU210aからの命令にしたがって、画像をディスプレイ220の画面に表示させる。
【0049】
入出力インタフェース210eには、ディスプレイ220に設置されたタッチパネル230が接続されている。入出力インタフェース210eは、タッチパネル230から送られてくる信号を、バス210hを介してCPU210aに送信する。
【0050】
音声処理部210fは、マイク240及びスピーカ250が接続されて、音声信号処理を行う。具体的には、音声処理部210fは、マイク240から音声アナログ信号を取得し、必要な信号変換処理を行ってバス210hを介してCPU210aに音声データを出力する。また、音声処理部210fは、CPU210aからバス210hを介して音声データを取得し、必要な信号変換処理を行ってスピーカ250に音声再生させる。
【0051】
無線通信モジュール210gは、無線信号処理を行い、基地局等他の通信装置との無線通信を実現する。無線通信モジュール210gは、携帯端末装置200に搭載されたアンテナ(図示を省略)を介して受信した信号を復調・復号し、得られた受信データをバス210hを介してCPU210aに出力する。また、無線通信モジュール210gは、CPU210aからバス210hを介して取得した送信データを符号化・変調し、得られた送信信号をアンテナを介して出力する。
【0052】
なお、携帯端末装置200は、投票を受け付けるための専用のアプリが、例えば、フラッシュメモリ210cに格納されている。このようなアプリは、例えば、携帯端末装置200の無線通信モジュール210gにより、別の管理サーバ(図示しない)に通信して、ダウンロードされる。
【0053】
次に、投票処理装置300について、図5を用いて説明する。
図5は、第2の実施の形態に係る投票処理装置が備えるハードウェア構成例を示す図である。
【0054】
投票処理装置300は、図5に示すように、制御ユニット310と、ディスプレイ311、管理者用ディスプレイ312を備える。投票処理装置300は、ディスプレイ311に設置されたタッチパネル321と、管理者用ディスプレイ312に設置された管理者用タッチパネル322、紙幣処理ユニット331、硬貨処理ユニット332を備える。また、投票処理装置300は、投票券発券ユニット341と、払戻投票券読取ユニット342を備える。さらに、投票処理装置300は、マークカード読取ユニット350と、二次元コード読取ユニット360を備える。
【0055】
制御ユニット310はCPU310aを含み、CPU310aによって投票処理装置300全体が制御されている。CPU310aには、バス310hを介してRAM310bと、HDD(Hard Disk Drive)310c、グラフィック処理部310d、入出力インタフェース310e、ディスクドライブ310f、通信制御部310gが接続されている。
【0056】
RAM310bには、CPU310aに実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM310bには、CPU310aによる処理に必要な各種データが格納される。HDD310cには、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
【0057】
グラフィック処理部310dには、ディスプレイ311と、管理者用ディスプレイ312が接続されている。グラフィック処理部310dは、CPU310aからの命令にしたがって、画像をディスプレイ311の画面と、管理者用ディスプレイ312の画面に表示させる。なお、管理者用ディスプレイ312は、投票処理装置300の裏面側に備えられる管理者向けの情報表示装置である。
【0058】
入出力インタフェース310eには、タッチパネル321と、管理者用タッチパネル322、紙幣処理ユニット331、硬貨処理ユニット332が接続されている。また、入出力インタフェース310eには、投票券発券ユニット341と、払戻投票券読取ユニット342が接続されている。さらに、入出力インタフェース310eは、マークカード読取ユニット350と、二次元コード読取ユニット360が接続されている。入出力インタフェースは、タッチパネル321と、管理者用タッチパネル322、紙幣処理ユニット331、硬貨処理ユニット332、投票券発券ユニット341、払戻投票券読取ユニット342、マークカード読取ユニット350、二次元コード読取ユニット360から送られてくる信号を、バス310hを介してCPU310aに送信する。なお、管理者用タッチパネル322は、投票処理装置300の裏面側に備えられる管理者向けの情報入力装置である。紙幣処理ユニット331は、紙幣の受け入れ、紙幣の真贋の鑑別、紙幣の収納、紙幣の返却、釣銭(紙幣)の払い出しをおこなう。硬貨処理ユニット332は、硬貨の受け入れ、硬貨の真贋の鑑別、硬貨の収納、硬貨の返却、釣銭(硬貨)の払い出しをおこなう。投票券発券ユニット341は、投票券を印刷して発券する。払戻投票券読取ユニット342は、投票券を受け入れて投票内容を読み取る。マークカード読取ユニット350は、マークカードから投票内容を読み取るユニットである。二次元コード読取ユニット360は、携帯端末装置200が表示する、二次元コードの読み取るユニットである。なお、二次元コードは、QRコード、バーコード等の二次元で表される識別コードの総称である。
【0059】
ディスクドライブ310fは、可搬型記録媒体370への情報の書き込み、及び、可搬型記録媒体370への情報の読出しが可能な装置である。ディスクドライブ310fは、可搬型記録媒体370から読み取った信号を、バス310hを介してCPU310aに送信し、CPU310aからバス310hを介して受け付けた信号を可搬型記録媒体370に書き込む。
【0060】
通信制御部310gは、ネットワーク500に接続されており、公営競技管理サーバ400(図3参照)との間で情報の送受信を行う。
次に、公営競技管理サーバ400について、図6を用いて説明する。
【0061】
図6は、第2の実施の形態に係る公営競技管理サーバが備えるハードウェア構成例を示す図である。
公営競技管理サーバ400は、図6に示すように、公営競技管理サーバ400全体を制御するCPU410aが、バス410hを介してRAM410bと、HDD410c、グラフィック処理部410d、入出力インタフェース410e、ディスクドライブ410f、通信制御部410gとに接続されている。
【0062】
RAM410bには、CPU410aに実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM410bには、CPU410aによる処理に必要な各種データが格納される。HDD410cには、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
【0063】
グラフィック処理部410dには、ディスプレイ420が接続されている。グラフィック処理部410dは、CPU410aからの命令にしたがって、画像をディスプレイ420の画面に表示させる。
【0064】
入出力インタフェース410eには、例えばタッチパネル430が接続されている。入出力インタフェースは、タッチパネル430から送られてくる信号を、バス410hを介してCPU410aに送信する。
【0065】
ディスクドライブ410fは、可搬型記録媒体470への情報の書き込み、及び、可搬型記録媒体470への情報の読出しが可能な装置である。ディスクドライブ410fは、可搬型記録媒体470から読み取った信号を、バス410hを介してCPU410aに送信し、CPU410aからバス410hを介して受け付けた信号を可搬型記録媒体470に書き込む。
【0066】
通信制御部410gは、ネットワーク500に接続されており、投票処理装置300(図3参照)との間で情報の送受信を行う。
次に、このような携帯端末装置200及び投票処理装置300により実行される投票処理について説明する。
【0067】
まず、携帯端末装置200で実行される投票情報の二次元コード化処理について図7及び図8を用いて説明する。
図7は、第2の実施の形態に係る携帯端末装置で実行される二次元コード化処理の一例を示すフローチャートである。
【0068】
図8は、第2の実施の形態に係る携帯端末装置で二次元コード化処理時に表示される投票受付画面の一例を示す図である。
携帯端末装置200は、例えば、ディスプレイ220上に表示されている「投票受付アプリ」が投票者Vによりタッチされることで、CPU210aが投票受付アプリを起動して、初期化し、以下の処理を実行する。
【0069】
[ステップS11] 携帯端末装置200は、ディスプレイ220に、例えば、図8に示すような投票受付画面を表示させる。
[ステップS12] 携帯端末装置200は、ディスプレイ220に表示する投票受付画面に対する投票者Vからの投票をタッチパネル230で受け付ける。
【0070】
例えば、タッチパネル230は、ディスプレイ220に表示される図8の投票受付画面の「場名」、「レース」、「買い方」、「式別」、「組番」、「金額」に対する投票者Vからの入力を受け付ける。なお、買い方には、一点ずつ組番を指定して購入を行う「通常」、複数の馬を選んでその組み合わせを購入する「ボックス」、軸にする馬を決めて、その馬から何頭かと組み合わせて購入する「ながし」等がある。
【0071】
[ステップS13] 携帯端末装置200は、タッチパネル230は、ディスプレイ220に表示される投票受付画面の「入力完了」の操作入力を待ち受けて、「入力完了」の操作入力を検知すると、ステップS14の処理に進む。
【0072】
[ステップS14] 携帯端末装置200は、ステップS12で入力された投票内容を二次元コードにコード化する。
なお、携帯端末装置200は、コード化された二次元コードの画像情報を保存し、また、投票者Vの操作入力に基づき、二次元コードの画像をディスプレイ220に表示する。
【0073】
以上により、二次元コード化処理が終了する。
次に、投票処理装置300による投票受付処理について図9及び図10並びに図11図15を用いて説明する。
【0074】
図9及び図10は、第2の実施の形態に係る投票処理装置で実行される投票受付処理の一例を示すフローチャートである。
図11は、第2の実施の形態に係る投票処理装置が投票受付処理時の受付画面の一例を示す図、図12は、第2の実施の形態に係る投票処理装置が投票受付処理時の文字列入力受付画面の一例を示す図、図13は、第2の実施の形態に係る投票処理装置が投票受付処理時の投票券の追加投票受付画面の一例を示す図、図14は、第2の実施の形態に係る投票処理装置が投票受付処理時の印字方法受付画面の一例を示す図である。
【0075】
また、図15は、第2の実施の形態に係る投票処理装置が保持する投票情報の一例及び文字列情報の一例を示す図であり、図15(A)は投票情報を、図15(B)は文字列情報をそれぞれ表している。また、第2の実施の形態に係る画面では文字列情報をコメントとして表している。
【0076】
[ステップS21] 投票処理装置300は、ディスプレイ311に、例えば、図11に示すような、受付画面を表示する。
[ステップS22] 投票処理装置300は、投票者Vから、紙幣処理ユニット331及び硬貨処理ユニット332に対する入金を受け付ける。ここで、入金とは現金または的中券が投票処理装置300に投入されることを指す。
【0077】
[ステップS23] 投票処理装置300は、二次元コード読取ユニット360が、投票者Vによってかざされた携帯端末装置200が表示する二次元コードを読み取って、投票を受け付ける。
【0078】
なお、投票受付には、携帯端末装置200を用いずに、例えば、投票内容がマークされたマークカードをマークカード読取ユニット350に読み取らせる方法、ディスプレイ311に表示されている投票受付画面(図示を省略)に基づいてタッチパネル321に対するタッチ入力を受け付ける方法等がある。
【0079】
[ステップS24] 投票処理装置300は、受け付けた二次元コードを変換して、二次元コードに含まれている投票情報を取得する。なお、この際、投票情報から投票金額に関する情報も取得する。
【0080】
なお、マークカードで投票を受け付けた場合には、マークカードから投票情報を取得し、投票情報から投票金額に関する情報を取得する。
このようにして取得した投票情報は、例えば、図15(A)に示されるように、投票情報保持部301に「場名」・「レース」・「買い方」・「式別」・「組番」・「金額」といった項目ごとに保持される。また、これらの項目において、「場名」・「レース」・「買い方」を共通項目、「式別」・「組番」・「金額」を変更項目とする。
【0081】
[ステップS25] 投票処理装置300は、ディスプレイ311に、例えば、図12に示されるように、コメント(文字列等)入力画面を表示して、投票者Vが投票券に印字したい文字列の文字入力を受け付ける。
【0082】
投票者Vは、コメント(文字列等)入力画面に所望の文字列を入力して、「OK」をタッチすると、例えば、図15(B)に示されるように、「共通項目」に対して入力された文字列(「最後のレース。お疲れ様でした、ありがとう。」)が文字列情報保持部302に保持される。また、投票者Vは、文字列を入力しない場合には、文字列入力画面の「中止」をタッチすることで、投票処理装置300は、文字列を受け付けずに、次のステップS26の処理を実行する。
【0083】
または、マークカードに新たに文字列記載領域を設けるようにすることも可能である。この場合には、投票者Vは、マークカードに所望の投票をマークすると共に、文字列記載領域に文字列を記載しておき、ステップS23で当該マークカードを投票処理装置300に読み取らせる。この際、投票処理装置300は、投票情報と共に、文字列を読み取ることができる。なお、この方法を利用する際には、投票処理装置300は、当該ステップS25の処理を行わずに、次のステップS26の処理を行う。
【0084】
[ステップS26] 投票処理装置300は、ステップS24で取得した投票情報を印字するために必要な投票券の発券枚数をカウントする。
なお、1枚の投票券に対して印字できる投票数の上限が設定されていることから、投票情報から投票数が特定されると、投票数を当該上限で除することで、投票券の発券枚数がカウントされる。したがって、投票数が当該上限を超えている場合には、投票券の枚数が増加する。
【0085】
例えば、第2の実施の形態では、投票数は図15(A)に示されるように、1つのレースに対して、3である。これは、1枚の投票券に印字可能であるために、ステップS26では、発券枚数として1枚がカウントされる。
【0086】
[ステップS27] 投票処理装置300は、ステップS25で受け付けた文字列の文字数をカウントする。
例えば、第2の実施の形態では、図15(B)に示されるように、投票処理装置300が受け付けた文字列の21文字が文字列情報保持部302に保持される。
【0087】
[ステップS28] 投票処理装置300は、投票券に印字できる文字列の文字数の上限をカウントする。
なお、1枚の投票券は印字される文字列の文字数の上限が設定されており、当該上限と、ステップS26でカウントした発券枚数との積により、投票券に印字できる文字列の文字数の上限がカウントされる。例えば、1枚の投票券に印字できる文字列の文字数の上限が15文字である場合、ステップS26での発券枚数が2枚のときは、文字列文字数の上限は30文字となる。
【0088】
[ステップS29] 投票処理装置300は、ステップS27でカウントした文字列の文字数と、ステップS28でカウントした上限とを比較する。
投票処理装置300は、文字列の文字数が上限以下ではない(文字列の文字数が上限を超える)場合には、ステップS30の処理に進み、文字列の文字数が上限以下である場合には、ステップS50の処理に進む。
【0089】
例えば、第2の実施の形態では、文字列の文字数が21文字、上限が15文字であるために、次はステップS30の処理に進められる。
[ステップS30] 投票処理装置300は、ステップS24で取得し、保持させた投票情報保持部301を参照して、1つのレースに対して複数の投票があるか否かを判定する。
【0090】
投票処理装置300は、1つのレースに対して投票が複数ない場合には、ステップS31の処理に進み、投票が複数ある場合には、ステップS40に進む。
例えば、第2の実施の形態では、図15(A)に示されるように、投票数が複数(3つ)あるために、次はステップS40に進められる。
【0091】
[ステップS31] 投票処理装置300は、例えば、図13に示されるように、ディスプレイ311に追加投票受付案内を表示して、追加投票するか否かを投票者Vから受け付ける。
【0092】
投票処理装置300は、追加投票しないことを受け付けると、ステップS32の処理に進み、追加投票することを受け付けると、ステップS23の処理に再び進む。
[ステップS32] 投票処理装置300は、例えば、図14に示されるように、コメントの印字方法受付画面を表示して、投票者Vからの印字方法を受け付ける。
【0093】
[ステップS33] 投票処理装置300は、ステップS32で受け付けた印字方法が、発券中止であるか否を判定する。
投票処理装置300は、印字方法が発券中止である場合にはステップS34の処理に進み、発券中止ではない場合にはステップS50の処理に進む。
【0094】
[ステップS34] 投票処理装置300は、ディスプレイ311に、投票受付処理終了案内(図示を省略)を表示して、投票受付処理を終了する。
[ステップS40] 投票処理装置300は、投票情報保持部301を参照して、ステップS24で取得した投票情報に基づき、複数の投票を分割して、分割した投票情報を投票情報保持部301に保持して、発券する投票券を増加させる。
【0095】
なお、ステップS40の処理の詳細については後述する。
[ステップS50] 投票処理装置300は、投票券に印字するための印字情報を生成する印字情報生成処理を実行し、生成した印字情報は印字情報保持部303(図19)に保持する。
【0096】
なお、ステップS50の処理の詳細については後述する。
[ステップS60] 投票処理装置300は、投票券に投票情報を印字すると共に、文字列も印字して、投票券の発券処理を実行する。
【0097】
なお、ステップS60の処理の詳細については後述する。
[ステップS70] 投票処理装置300は、受付金額と、投票金額との精算処理を実行する。
【0098】
なお、ステップS70の処理の詳細については後述する。
次に、上記投票受付処理で実行される投票分割処理(ステップS40)、印字情報生成処理(ステップS50)、投票券発券処理(ステップS60)、精算処理(ステップS70)について説明する。
【0099】
まず、ステップS40の投票分割処理について、図16及び図17を用いて説明する。
図16は、第2の実施の形態に係る投票処理装置で実行される投票分割処理の一例を示すフローチャートであり、図17は、第2の実施の形態に係る投票処理装置が保持する投票分割後の投票情報の一例を示す図である。
【0100】
[ステップS41] 投票処理装置300は、投票情報保持部301(図15)を参照して、分割対象の投票情報を取得する。
図15に示す投票情報保持部301の場合には、共通項目(「場名」・「レース」・「買い方」が「△〇」・「第11」・「通常」)に対して、3つ投票されており、これを分割対象として取得する。
【0101】
[ステップS42] 投票処理装置300は、投票情報保持部301からステップS41で取得した投票情報をクリアする。
[ステップS43] 投票処理装置300は、ステップS41で取得した投票情報にて、共通項目と、変更項目とに分類する。
【0102】
図15に示した場合には、共通項目の「場名」・「レース」・「買い方」として、「△〇」・「第11」・「通常」と、変更項目の「式別」・「組番」・「金額」として、「二連複」・「15−17」・「100円」、「二連複」・「6−9」・「100円」、「二連複」・「4−10」・「100円」とに分類する。
【0103】
[ステップS44] 投票処理装置300は、ステップS43の分類から、一方の投票券の印字項目として、共通項目と、変更項目の1番目とを指定する。
図15に示した場合には、投票処理装置300は、共通項目の「場名」・「レース」・「買い方」として、「△〇」・「第11」・「通常」を指定する。さらに、投票処理装置300は、変更項目の1番目の「式別」・「組番」・「金額」として、「二連複」・「15−17」・「100円」を指定する。
【0104】
[ステップS45] 投票処理装置300は、ステップS43の分類から、他方の投票券の印字項目として、共通項目と、ステップS44で分類した残りの変更項目を指定する。
【0105】
図15に示した場合には、投票処理装置300は、共通項目の「場名」・「レース」・「買い方」として、「△〇」・「第11」・「通常」を指定する。さらに、投票処理装置300は、変更項目として、「式別」・「組番」・「金額」として、「二連複」・「6−9」・「100円」、「二連複」・「4−10」・「100円」を指定する。
【0106】
[ステップS46] 投票処理装置300は、ステップS44,S45で指定した共通項目、変更項目を投票情報保持部301にそれぞれ保持させる。
上記の場合には、例えば、図17に示されるように、共通項目の「場名」・「レース」・「買い方」が「△〇」・「第11」・「通常」が2つに分割される。
【0107】
[ステップS47] 投票処理装置300は、ステップS26でカウントした発券枚数に1を追加する。
次に、ステップS50の印字情報生成処理について図18及び図19を用いて説明する。
【0108】
図18は、第2の実施の形態に係る投票処理装置で実行される印字情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
図19は、第2の実施の形態に係る投票処理装置が保持する印字情報の一例を示す図である。
【0109】
[ステップS51] 投票処理装置300は、ステップS32において、コメント印字を行わないことを受け付けていない(コメントについて印字可能な文字数を印字することを受け付けている)場合には、ステップS52の処理に進む。また、投票処理装置300は、コメントの印字を行わないことを受け付けている場合には、印字情報生成処理を終了する。
【0110】
[ステップS52] 投票処理装置300は、投票情報保持部301(図17)及び文字列情報保持部302(図15(B))を参照し、印字対象の投票情報の共通項目に、文字列情報が対応されているか否かを判定する。
【0111】
投票処理装置300は、投票情報の共通項目に、文字列情報が対応されている場合には、ステップS53の処理に進み、対応されていない場合には、印字情報生成処理を終了する。
【0112】
第2の実施の形態では、共通項目の「場名」・「レース」・「買い方」である「△〇」・「第11」・「通常」に対して、文字列(「最後のレース。お疲れ様でした、ありがとう。」)が対応付けられている。
【0113】
[ステップS53] 投票処理装置300は、ステップS27でカウントした文字列の文字数と、1枚の投票券に印字可能な文字列の文字数の上限とを比較する。
投票処理装置300は、文字列の文字数が1枚の上限以下である場合には、ステップS55の処理に進み、文字列の文字数が1枚の上限を上回る場合には、ステップS54の処理に進む。
【0114】
例えば、第2の実施の形態では、1枚の投票券に印字可能な文字列の文字数の上限が15文字であることから、図15(B)の文字列は21文字であり、上限を超えていることから、投票処理装置300は、次のステップS54の処理に進む。
【0115】
[ステップS54] 投票処理装置300は、文字列を1枚の投票券の印字可能な文字列の文字数ごとに分割する。
例えば、第2の実施の形態では、1枚の投票券に印字可能な文字列の文字数の上限が15文字であることから、図15(B)の場合には、文字列は、「最後のレース。ありがとう、お疲(15文字)」と、「れ様でした。(6文字)」に分割される。
【0116】
[ステップS55] 投票処理装置300は、投票情報保持部301(図17)の発券対象の投票情報に、ステップS54で分割した文字列情報保持部302(図15(B))の文字列を順に対応付ける。
【0117】
例えば、第2の実施の形態では、図17の投票情報に対して、分割した文字列、「最後のレース。ありがとう、お疲」と、「れ様でした。」とを順に対応付けて、図19に示されるような、印字情報保持部303が保持する印字情報が生成される。
【0118】
また、投票処理装置300は、ステップS32で投票券に印字可能な文字数の文字列を印字することを受け付けている場合には、ステップS54で分割したコメントのうち、1枚の投票券に印字可能なコメントの文字数の上限と同数のものを対応付ける。
【0119】
次に、ステップS60の投票券発券処理について図20及び図21、並びに図19を用いて説明する。
図20は、第2の実施の形態に係る投票処理装置で実行される投票券発券処理と、公営競技管理サーバで実行される投票券発券受付処理との一例を示すフローチャートである。
【0120】
また、図21は、第2の実施の形態に係る投票処理装置が発券する投票券の一例を示す図であり、図21(A),(B)は2枚の投票券に文字列が跨って印字されている場合を示している。
【0121】
投票処理装置300は、投票券を1枚ごと発券するごとに以下の処理を実行する。
[ステップS61] 投票処理装置300は、発券案内通知の電文として、発券対象の投票券に印字する投票情報を公営競技管理サーバ400に送信する。
【0122】
例えば、図17の場合には、投票情報は、共通項目の「場名」・「レース」・「買い方」(「△〇」・「第11」・「通常」)と、変更項目の「式別」・「組番」・「金額」(「二連複」・「15−17」・「100円」)とである。
【0123】
[ステップS62] 公営競技管理サーバ400は、投票情報を受信する。
[ステップS63] 公営競技管理サーバ400は、受信した投票情報に、管理IDを対応付けし、内部に保存する。
【0124】
例えば、公営競技管理サーバ400は、上記投票情報に対して、管理IDとして、「20131025100055」を対応付ける。
[ステップS64] 公営競技管理サーバ400は、発券実行通知の電文として、投票情報に対応付けた管理IDを投票処理装置300に送信する。
【0125】
[ステップS65] 投票処理装置300は、公営競技管理サーバ400から管理IDを受信する。投票処理装置300は、受信した管理IDを、発券対象の投票情報に対応付けて保持する。
【0126】
[ステップS66] 投票処理装置300は、投票券発券ユニット341を制御して、印字情報保持部303(図19)を参照して、投票券に投票情報を印字させて発券する。この際、公営競技管理サーバ400から受信した管理IDも印字させる。
【0127】
このようにして印字された投票券は、例えば、図21(A)に示されるように、共通項目として、「△〇」・「第11」・「通常」が、変更項目として、「二連複」・「15−17」・「100円」が印字されている。また、文字列として、「最後のレース。ありがとう、お疲」が、管理IDとして、「20131025100055」がそれぞれ印字されている。
【0128】
また、投票処理装置300は、共通項目の「△〇」・「第11」・「通常」に対する、変更項目の「二連複」・「6−9」・「100円」及び「二連複」・「4−10」・「100円」についても同様の処理を実行すると、図21(B)に示されるような、コメントとして、「れ様でした。」が、管理IDとして、「20131025100056」がそれぞれ印字された投票券が発券される。
【0129】
[ステップS67] 投票処理装置300は、発券完了通知を公営競技管理サーバ400に送信する。
[ステップS68] 公営競技管理サーバ400は、発券完了通知を受信する。
【0130】
[ステップS69] 投票処理装置300は、発券対象の投票情報の残りがあれば、ステップS61の処理に再び進み、残りがなければ、投票券発券処理を終了する。
次に、ステップS70の精算処理について図22を用いて説明する。
【0131】
図22は、第2の実施の形態に係る投票処理装置で実行される精算処理の一例を示すフローチャートである。
[ステップS71] 投票処理装置300は、ステップS22で受け付けた現金(受付金額)と、ステップS24で取得した投票情報における(全投票の)購入金額とを比較する。
【0132】
投票処理装置300は、受付金額が購入金額以上である場合には、ステップS75の処理に進み、受付金額が購入金額未満である場合には、ステップS72の処理に進む。
[ステップS72] 投票処理装置300は、ディスプレイ311に、入金要求案内の画面(図示を省略)を表示する。
【0133】
[ステップS73] 投票処理装置300は、投票者Vから紙幣処理ユニット331並びに硬貨処理ユニット332に対する入金を待ち受けて、入金されると、ステップS74の処理に進む。
【0134】
[ステップS74] 投票処理装置300は、ステップS73の入金金額を受付金額に加算して、再び、ステップS71の処理に進む。
[ステップS75] 投票処理装置300は、受付金額と、購入金額とが等しいか否かを判定する。
【0135】
投票処理装置300は、受付金額と購入金額とが等しい場合には、精算処理を終了し、受付金額と購入金額とが等しくない(受付金額が購入金額よりも大)場合には、ステップS76の処理に進む。
【0136】
[ステップS76] 投票処理装置300は、受付金額から購入金額を差し引いた額(釣銭)を算出する。
[ステップS77] 投票処理装置300は、紙幣処理ユニット331並びに硬貨処理ユニット332から、ステップS76で算出した釣銭を出金させる。
【0137】
上記投票処理装置300では、公営競技の投票の投票情報を取得し、複数種類の文字により構成される文字列を取得し、投票券に投票情報と共に文字列を印字させるようにした。さらに、投票処理装置300は、複数投票が印字されている投票券において、投票券に印字した文字列の文字数が投票券の上限を超えている場合には、複数の投票を分割して、複数の投票券に印字するようにした。これにより、投票者Vが望む長さの文字列でも、投票券に印字できるようにした。このようにして印字された投票券は、投票情報に加えて、投票者Vが望む文字列が印字されて、独自性が高まり、サービス性の向上を図ることができる。さらに、サービス性の向上により、投票処理装置の利用が高まり、投票処理装置10が設置されている競技場、場外発売所への集客の向上も図ることができる。
【0138】
[第3の実施の形態]
次に、上記の図2の場合についてより具体的な第3の実施の形態について説明する。
なお、第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同様の投票処理システム100が利用される。したがって、第3の実施の形態でも、投票処理システム100(図3)は、携帯端末装置200(図4)と、投票処理装置300(図5)、公営競技管理サーバ400(図6)が用いられる。
【0139】
次に、このような携帯端末装置200及び投票処理装置300による投票処理について説明する。
まず、携帯端末装置200で実行される投票情報の二次元コード化処理について図23及び図24並びに図8図12図15を用いて説明する。
【0140】
図23及び図24は、第3の実施の形態に係る携帯端末装置で実行される二次元コード化処理の一例を示すフローチャートである。
なお、図23及び図24の処理において、図7と、図9図10の処理に対応するものについては、その説明を簡略化する。
【0141】
図12図15は、第2の実施の形態では、投票処理装置300で用いるものであるが、第3の実施の形態では、携帯端末装置200で用いられることができる。
携帯端末装置200は、第2の実施の形態と同様に、ディスプレイ220上に表示されている「投票受付アプリ」が投票者Vによりタッチされることで、CPU210aが投票受付アプリを起動して、初期化すると以下の処理を実行する。
【0142】
[ステップS101] 携帯端末装置200は、ディスプレイ220に、図8に示すような投票受付画面を表示させる。
[ステップS102] 携帯端末装置200は、ディスプレイ220に表示する投票受付画面に対する投票者Vからの投票をタッチパネル230で受け付ける(図7のステップS12に対応)。
【0143】
このようにして受け付けた投票情報は、例えば、図15(A)に示されるように、投票情報保持部301に「場名」・「レース」・「買い方」・「式別」・「組番」・「金額」といった項目ごとに保持される。
【0144】
[ステップS103] 携帯端末装置200は、タッチパネル230が、ディスプレイ220に表示される投票受付画面の「入力完了」の操作入力を待ち受けて、「入力完了」の操作入力を検知すると、ステップS104の処理に進む。
【0145】
[ステップS104] 携帯端末装置200は、ディスプレイ220に、例えば、図12に示されるように、コメント入力画面を表示して、投票者Vが投票券に印字したい文字列の文字入力を受け付ける(図9のステップS25に対応)。
【0146】
[ステップS105] 携帯端末装置200は、ステップS24で取得した投票情報を印字するために必要な投票券の発券枚数をカウントする(図9のステップS26に対応)。
【0147】
[ステップS106] 携帯端末装置200は、ステップS104で受け付けた文字列の文字数をカウントする(図9のステップS27に対応)。
携帯端末装置200は、カウントした文字列の文字数を、例えば、図15(B)に示されるように、文字列情報保持部302に保持する。
【0148】
[ステップS107] 携帯端末装置200は、投票券に印字する文字列の文字数の上限をカウントする(図9のステップS28に対応)。
なお、1枚の投票券は印字される文字列の文字数の上限が、例えば、15文字と設定されており、当該上限と、ステップS26でカウントした発券枚数との積により、投票券に印字できる文字列の文字数の上限がカウントされる。
【0149】
[ステップS108] 携帯端末装置200は、ステップS106でカウントした文字列の文字数と、ステップS107でカウントした上限とを比較する。
携帯端末装置200は、文字列の文字数が上限以下ではない(文字列の文字数が上限を超える)場合には、ステップS109の処理に進み、文字列の文字数が上限以下である場合には、ステップS50の処理に進む(図10のステップS29に対応)。
【0150】
[ステップS109] 携帯端末装置200は、ステップS102で受け付けて、保持させた投票情報保持部301を参照して、1つのレースに対して複数の投票があるか否かを判定する。
【0151】
携帯端末装置200は、1つのレースに対して投票が複数ない場合には、ステップS110の処理に進み、投票が複数ある場合には、ステップS40に進む(図10のステップS30に対応)。
【0152】
[ステップS110] 携帯端末装置200は、例えば、図13に示されるように、ディスプレイ220に追加投票受付案内を表示して、追加投票するか否かを投票者Vから受け付ける。
【0153】
携帯端末装置200は、追加投票しないことを受け付けると、ステップS111の処理に進み、追加投票することを受け付けると、ステップS102の処理に再び進む(図10のステップS31に対応)。
【0154】
[ステップS111] 携帯端末装置200は、例えば、図14に示されるように、コメントの印字方法受付画面を表示して、投票者Vからの印字方法を受け付ける(図10のステップS32に対応)。
【0155】
[ステップS112] 携帯端末装置200は、ステップS111で受け付けた印字方法が、発券中止であるか否を判定する。
携帯端末装置200は、印字方法が発券中止である場合には二次元コード化処理を終了し、発券中止ではない場合にはステップS50の処理に進む(図10のステップS33に対応)。
【0156】
[ステップS40] 携帯端末装置200は、投票情報保持部301を参照して、ステップS104で受け付けた投票情報に基づき、複数の投票を分割して、分割した投票情報を投票情報保持部301に保持して、発券する投票券を増加させる(詳細は、図16を参照)。
【0157】
[ステップS50] 投票処理装置300は、投票券に印字するための印字情報を生成する印字情報生成処理を実行し、生成した印字情報は印字情報保持部303(図19)に保持する(詳細は、第2の実施の形態の図18の説明を参照)。
【0158】
[ステップS113] 携帯端末装置200は、ステップS50で生成された印字情報を二次元コードにコード化する。
なお、携帯端末装置200は、コード化された二次元コードの画像情報を保存し、投票者Vの操作入力に基づき、二次元コードの画像をディスプレイ220に表示することができる。
【0159】
次に、投票処理装置300で実行される投票受付処理について図25を用いて説明する。
図25は、第3の実施の形態に係る投票処理装置で実行される投票受付処理の一例を示すフローチャートである。
【0160】
[ステップS121] 投票処理装置300は、ディスプレイ311に、現金または的中券を入金させるための受付画面を表示する(図9のステップS21に対応)。
[ステップS122] 投票処理装置300は、投票者Vから、紙幣処理ユニット331及び硬貨処理ユニット332に対する入金を受け付ける(図9のステップS22に対応)。
【0161】
[ステップS123] 投票処理装置300は、二次元コード読取ユニット360が、投票者Vによってかざされた携帯端末装置200が表示する二次元コードを読み取って、投票を受け付ける(図9のステップS23に対応)。
【0162】
さらに、投票処理装置300は、読み取った二次元コードから、図19に示されるような投票情報、文字列を含む印字情報に変換する。
[ステップS60] 投票処理装置300は、印字情報の投票情報、文字列に基づき投票券に投票情報を印字すると共に、文字列も印字して、投票券の発券処理を実行する(詳細は、第2の実施の形態の図20の説明を参照)。
【0163】
[ステップS70] 投票処理装置300は、受付金額と、投票金額との精算処理を実行する(詳細は、第2の実施の形態の図22の説明を参照)。
上記携帯端末装置200では、公営競技の投票の投票情報を取得し、文字列情報を取得し、取得した投票情報に基づき、投票処理装置300に読み取られて投票情報が投票券に印字される、投票情報を表す二次元コードを生成し、取得した文字列に基づき、投票情報と共に、取得した文字列とを含む二次元コードを生成させるようにした。さらに、携帯端末装置200の二次元コードは、複数投票が印字される投票券において、投票券に印字する文字列の文字数が投票券の上限を超えている場合には、複数の投票を分割して、複数の投票券に印字させる。このような二次元コードに基づき投票処理装置300で発券される投票券には、投票情報に加えて、投票者が望む文字列が印字されて、独自性が高まり、サービス性の向上を図ることができる。さらに、サービス性の向上により、携帯端末装置200及び投票処理装置300の利用が高まり、投票処理装置300が設置されている競技場、場外発売所への集客の向上も図ることができる。また、投票処理装置300から投票券を発券させるために携帯端末装置200が用いられるために、マークカードを削減し、投票者の投票券発券操作を効率化することができる。
【0164】
また、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、コンピュータが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
【0165】
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体には、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記憶媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)等がある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。光磁気記憶媒体には、MO(Magneto - Optical disk)等がある。半導体メモリには、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のフラッシュメモリがある。
【0166】
上記プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータに格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0167】
上記プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム若しくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0168】
また、プログラムで記述された処理の一部または全てを、電子回路に置き換えることが可能である。例えば、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現してもよい。
【0169】
なお、上述の実施の形態は公営競技にて説明したが、本発明は宝くじ、サッカーくじ等にも同様の適用が可能であり、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0170】
さらに、上述の実施の形態は、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0171】
10 投票処理装置
11 受付部
12 投票情報取得部
13 文字列取得部
14 投票情報保持部
15 文字列保持部
16 印字部
17 発券部
18 印字制御部
50 投票券
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