特許第6249908号(P6249908)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6249908
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20171211BHJP
   G06Q 50/24 20120101ALI20171211BHJP
   A61B 1/04 20060101ALI20171211BHJP
【FI】
   G06F17/30 220C
   G06F17/30 170Z
   G06Q50/24
   A61B1/04 550
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-179462(P2014-179462)
(22)【出願日】2014年9月3日
(65)【公開番号】特開2016-53833(P2016-53833A)
(43)【公開日】2016年4月14日
【審査請求日】2016年12月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100109047
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 雄祐
(74)【代理人】
【識別番号】100109081
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 友由
(72)【発明者】
【氏名】酒井 良輔
【審査官】 齊藤 貴孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−130263(JP,A)
【文献】 特開2004−193729(JP,A)
【文献】 特開2013−132385(JP,A)
【文献】 特開2003−122796(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/109156(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0191091(US,A1)
【文献】 特開2009−055303(JP,A)
【文献】 黒沢 健至,撮影カメラの個体識別 −鑑識科学の新しい試み−,電子情報通信学会誌,日本,社団法人電子情報通信学会,2005年10月 1日,第88巻,第10号,p.818−822
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
A61B 1/04
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置に含まれる撮像素子により撮像された画像を記憶する第1記憶部と、
撮像装置の種別を識別するための装置種別情報と、撮像素子の種別を識別するための撮像素子種別情報との対応関係を記憶する第2記憶部と、
撮像装置を識別するための機器情報と、撮像装置の種別を識別するための装置種別情報との対応関係を記憶する第3記憶部と、
前記第1記憶部に記憶された画像に付加されている撮像素子種別情報を取得する撮像素子種別情報取得部と、
前記第2記憶部に記憶された対応関係と、前記第3記憶部に記憶された対応関係とを参照して、前記撮像素子種別情報取得部における取得結果をもとに、1つまたは複数の撮像装置を特定する検索処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記検索処理部は、
前記第2記憶部に記憶された対応関係を参照して、前記撮像素子種別情報取得部が取得した撮像素子種別情報に対応付けられている装置種別情報を特定する第1検索部と、
前記第3記憶部に記憶された対応関係を参照して、前記第1検索部により特定された装置種別情報に対応付けられている機器情報を特定する第2検索部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
画像が撮像されたときの状況を示す状況情報を取得する状況情報取得部をさらに備え、
前記第3記憶部は、機器情報と、装置種別情報と、撮像装置が使用される状況を示す状況情報との対応関係を記憶し、
前記第2検索部は、前記第1検索部により特定された装置種別情報と、前記状況情報取得部により取得された状況情報とに対応付けられている機器情報を特定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第2検索部は、前記撮像素子種別情報取得部により撮像素子種別情報が取得されない場合に、前記第3記憶部に記憶された対応関係を参照して、前記第2記憶部に含まれる装置種別情報を有しない機器情報を特定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第2検索部は、前記状況情報取得部により取得された状況情報に対応付けられている機器情報を特定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記検索処理部により特定された撮像装置の数が1つか複数であるかを判定する判定部と、
前記判定部により撮像装置の数が1つであることが判定されると、その撮像装置の機器情報を登録する登録制御部と、
前記判定部により撮像装置の数が複数であることが判定されると、複数の撮像装置の機器情報を表示する表示制御部と、
表示された複数の機器情報の中から、少なくとも1つを選択する選択入力を受け付ける入力受付部と、をさらに備え、
前記登録制御部は、選択された機器情報を登録することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記画像は医用画像であり、
前記撮像装置は、医用画像を撮像する医用画像撮像装置であり、
前記第3記憶部は、施設内で管理されている医用画像撮像装置を識別するための機器情報と、医用画像撮像装置の種別を識別するための装置種別情報との対応関係を記憶する、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画像装置の中から、画像を撮像した撮像装置を検索処理により絞り込む技術に関する。
【背景技術】
【0002】
Exif(Exchangeable image file format)は、デジタルカメラで撮像された画像用のメタデータを含む画像ファイルフォーマットを規定する。デジタルカメラで撮像された画像データに、Exif情報として様々なメタデータを付加することで、ビューワがメタデータを解析して、様々な再生処理を行えるようになっている。特許文献1は、これらの付加情報が破棄された画像から直接得られる画質情報を読み取り、読み取った画質情報に基づいてデジタルカメラの機種を特定して画質補正を行う技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−35393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内視鏡検査においては、内視鏡スコープの挿入部が患者の体内に挿入され、内視鏡スコープが接続される画像処理装置が、内視鏡スコープの撮像素子で撮像された画像を処理して、表示装置に表示する。内視鏡スコープにはレリーズスイッチが設けられており、医師がレリーズスイッチを操作すると、そのときの体内画像が静止画像として取得され、画像記録装置に送信される。画像記録装置において、撮像された検査画像は検査オーダの特定情報(検査ID)に紐付けられて記録される。1回の内視鏡検査では、たとえば数十枚の検査画像が撮像され、検査の終了後、医師が端末装置で検査レポートを作成する際には、検査IDに紐付けられた検査画像が端末装置に取り込まれて、医師が検査画像を選択して、レポートに貼り付けられるようになっている。
【0005】
医療施設においては内視鏡検査による患者から患者への感染を防止するために、定められたガイドラインにしたがって、使用された内視鏡スコープの洗浄、消毒が慎重に行われている。このように医療施設において内視鏡スコープの取り扱いには十分な注意を払う必要があり、検査終了後には、患者にどの内視鏡スコープを使用したかを記録して、内視鏡スコープの使用状況が登録されることが好ましい。検査画像に内視鏡スコープの識別情報がメタデータとして付加されていれば、検査画像から内視鏡スコープの識別情報を抽出することで、使用した内視鏡スコープの識別情報を検査情報の1つとして簡単に記録することができる。
【0006】
一方で、検査画像に内視鏡スコープの識別情報がメタデータとして付加されていない場合には、たとえば医師や看護師が、医療施設内で保有している全ての内視鏡スコープの表示リストの中から、使用した内視鏡スコープを探し出して選択する必要がある。このときスコープ本数が少なければ、表示リストから探し出す作業もそれほど手間ではないが、スコープ本数が数十本を超えるような場合には作業負担が大きく、使用したスコープを特定するのに時間がかかるだけでなく、選択間違いも生じやすいという問題がある。
【0007】
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、医療施設内で保有している複数の内視鏡スコープの中から、使用した内視鏡スコープを特定し、または使用した内視鏡スコープの候補を絞り込んでユーザに提示する技術を提供することにある。なお本発明は、内視鏡検査で使用した内視鏡スコープに限らず、他の種類の撮像装置の特定処理においても利用できる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の情報処理システムは、撮像装置に含まれる撮像素子により撮像された画像を記憶する第1記憶部と、撮像装置の種別を識別するための装置種別情報と、撮像素子の種別を識別するための撮像素子種別情報との対応関係を記憶する第2記憶部と、撮像装置を識別するための機器情報と、撮像装置の種別を識別するための装置種別情報との対応関係を記憶する第3記憶部と、第1記憶部に記憶された画像に付加されている撮像素子種別情報を取得する撮像素子種別情報取得部と、第2記憶部に記憶された対応関係と、第3記憶部に記憶された対応関係とを参照して、撮像素子種別情報取得部における取得結果をもとに、1つまたは複数の撮像装置を特定する検索処理部とを備える。
【0009】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像を撮像した撮像装置を特定し、または画像を撮像した撮像装置の候補を特定する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施例にかかる情報処理システムの構成を示す図である。
図2】使用した内視鏡スコープの登録支援機能を実現するための機能ブロックを示す図である。
図3】入力支援システムのシステム起動・終了画面を示す図である。
図4】検査業務メイン画面を示す図である。
図5】実施未登録検査一覧画面を示す図である。
図6】実施入力画面を示す図である。
図7】型番対応関係記憶部に記憶される対応関係の一例を示す図である。
図8】スコープ情報記憶部に記憶される対応関係の一例を示す図である。
図9】実施入力画面に重畳表示される入力用ウィンドウの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明の実施例にかかる情報処理システム1の構成を示す図である。情報処理システム1は、内視鏡検査を支援するための医療行為支援システムであり、内視鏡システム10、医用画像管理装置42、検査情報管理装置44、複数の情報処理装置30、34を備え、それらはLAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワーク2によって相互接続される。情報処理装置30、34はたとえばパーソナルコンピュータであって、それぞれ画面出力可能に表示装置32、36と接続されてよいが、情報処理装置30、34は表示装置と一体となったラップトップコンピュータであってもよく、また携帯型タブレットであってもよい。情報処理装置30は、内視鏡システム10を備えた検査室内に配置され、情報処理装置34は、検査科、ここでは内視鏡科に配置されている。
【0013】
内視鏡検査は、オーダリングシステム(図示せず)により発行される検査オーダ情報にしたがって実施される。情報処理装置30は検査室内に配置されて、内視鏡検査オーダの一覧画面を表示装置32に表示し、医師がオーダ一覧から、これから実施するオーダを選択すると、情報処理装置30は、表示装置32にオーダ詳細確認画面を表示する。医師は、この確認画面をみて、検査内容を確認してから、内視鏡検査を実施する。
【0014】
内視鏡システム10は、内視鏡スコープ12、画像処理装置14および表示装置16を備える。内視鏡スコープ12は、撮像素子(イメージセンサ)18と、レリーズスイッチを含む操作部20とを有して構成される。撮像素子18は内視鏡スコープ12に設けられ、挿入部が患者の体内に挿入されて体内を撮像し、医師が操作部20のレリーズスイッチを押したタイミングで、画像処理装置14が体内画像を静止画像として取得する。撮像素子18は、たとえばCCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサであり、信号処理回路(図示せず)とともに撮像モジュールを構成する。撮像素子18は入射光を電気信号に変換し、信号処理回路は、撮像素子18により光電変換されたデータに対して、A/D変換、ノイズ除去などの信号処理を施して、画像処理装置14に出力する。
【0015】
画像処理装置14は、内視鏡システム10全体を統括的に制御する。画像処理装置14の一つの重要な役割は、内視鏡スコープ12により取得されている映像を表示装置16にリアルタイムで表示させることであり、もう一つの重要や役割は、医師がレリーズスイッチを押したタイミングで撮像素子18により撮像された画像を医用画像管理装置42に送信して、画像記憶部(データベース)に記憶させることである。医用画像管理装置42は、画像処理装置14から送信される内視鏡画像データを受け取り、検査オーダごとにまとめて画像記憶部に蓄積する。
【0016】
内視鏡スコープ12および画像処理装置14は、撮像ユニット22を構成する。本実施例において撮像ユニット22から医用画像管理装置42に送信される検査画像には、付加されるメタデータの観点から、少なくとも3種類のタイプのものが存在する。
(1)タイプ1
メタデータとして、内視鏡スコープ12を識別するための機器情報と、撮像素子18の種別を識別するための撮像素子種別情報とが含まれている検査画像。
内視鏡スコープ12が、機器情報を保持する保持部(メモリ)を有し、撮像素子18を含む撮像ユニットが、撮像素子種別情報を保持する保持部(メモリ)を有しており、画像処理装置14が、機器情報および撮像素子種別情報を各保持部から取得して、レリーズスイッチが操作されたときに、画像データに、機器情報および撮像素子種別情報をメタデータとして付加したタイプ1の検査画像データを生成する。なお撮像ユニットが、撮像素子種別情報を含めた画像データを画像処理装置14に提供し、画像処理装置14が、予め取得している機器情報を、画像データに付加するようにしてもよい。
【0017】
ここで「機器情報」は、内視鏡スコープ12を一意に特定するための識別情報であり、たとえばシリアル番号などのスコープIDであってよい。また「撮像素子種別情報」は、撮像素子18の種類を特定するための識別情報であり、たとえば撮像素子の型番であってよい。内視鏡スコープ12には、上部内視鏡検査用、下部内視鏡検査用、内視鏡的逆行性胆道膵管造影用(Endoscopic retrograde cholangiopancreatography : ERCP)、呼吸器内視鏡用、耳鼻咽喉内視鏡用、泌尿器内視鏡用など、様々な種類がある。同じ型番の撮像素子が、異種の検査用の内視鏡スコープに搭載されることもあり、また異なる型番の同種の検査用の内視鏡スコープに搭載されることもある。
【0018】
(2)タイプ2
メタデータとして、撮像素子18の種別を識別するための撮像素子種別情報が含まれている検査画像。機器情報はメタデータに含まれていない。
撮像ユニットが撮像素子種別情報を保持する保持部を有し、画像処理装置14が、撮像素子種別情報を保持部から取得して、レリーズスイッチが操作されたときに、画像データに、撮像素子種別情報をメタデータとして付加したタイプ2の検査画像データを生成する。なお撮像ユニットが、撮像素子種別情報を付加したタイプ2の検査画像データを生成してもよい。
【0019】
たとえば旧型の内視鏡スコープが、撮像素子種別情報の出力機能を搭載するものの、機器情報の出力機能を搭載していない場合、旧型の内視鏡スコープを接続された撮像ユニット22は、タイプ2の検査画像を生成する。一方、新型の内視鏡スコープが、撮像素子種別情報の出力機能に加え、機器情報の出力機能も搭載していると、新型の内視鏡スコープを接続された撮像ユニット22は、タイプ1の検査画像を生成する。このように撮像ユニット22がタイプ1またはタイプ2の検査画像を生成するかは、撮像素子種別情報の出力機能を有する内視鏡スコープが、機器情報の出力機能を搭載しているか否かによって決まる。
【0020】
(3)タイプ3
メタデータとして、機器情報および撮像素子種別情報を含まない検査画像。
内視鏡スコープが、機器情報および撮像素子種別情報の出力機能を有しない場合に、タイプ3の検査画像が生成される。なお内視鏡スコープ12と画像処理装置14とが、たとえば別のメーカによって製造されているような場合に、内視鏡スコープ12が、機器情報および/または撮像素子種別情報を出力しても、画像処理装置14がそれらの情報を取得できないようなときにも、タイプ3の検査画像が生成されることがある。また検査画像が、表示装置16に表示される表示画像をキャプチャして生成されるような場合にも、メタデータが付加されずに、タイプ3の検査画像が生成されることもある。
【0021】
以上のように情報処理システム1においては、内視鏡スコープ12と画像処理装置14との関係から、3つのタイプの検査画像が生成される。画像処理装置14は、生成した検査画像を医用画像管理装置42に送信し、医用画像管理装置42は、検査画像を、検査オーダを特定する検査IDに紐付けて、画像記憶部に記憶する。
【0022】
医用画像管理装置42は、内視鏡システム10から受信した画像を画像記憶部に記憶し、また情報処理装置30、情報処理装置34に対して、記憶した画像を提供するサーバとして構成される。医用画像管理装置42は、画像記憶部をHDD(ハードディスクドライブ)で構成してもよく、またフラッシュメモリで構成してもよい。各情報処理装置30、34は、医用画像管理装置42にアクセスして、画像記憶部に記憶された検査画像を各表示装置32、34に表示できる。
【0023】
情報処理装置34は内視鏡科に設置されており、キーボードなどのユーザインタフェースが接続されている。医師は、検査が終了すると、情報処理装置34で検査レポートを作成する。このとき情報処理装置34は、医用画像管理装置42から検査画像(内視鏡画像)を取得して表示装置36に表示し、医師は、必要な画像を選択してレポートに貼り付け、検査情報管理装置44に検査情報として登録する。また医師や看護師は、会計処理に必要な情報を情報処理装置34から入力して、検査情報管理装置44に検査情報として登録する。本実施例の情報処理システム1においては、検査情報を登録するための入力画面が表示装置36に表示され、医師や看護師等の医療従事者が、必要な情報を入力画面から入力することで、検査情報が検査情報管理装置44に登録される。本実施例の情報処理システム1は、使用した内視鏡スコープ12の機器情報の登録を支援する機能を有する。
【0024】
図2は、使用した内視鏡スコープの登録支援機能を実現するための機能ブロックを示す。情報処理システム1は、検索処理部100、制御部120、撮像素子種別情報取得部140、状況情報取得部142、型番対応関係記憶部150、スコープ情報記憶部152、撮像画像記憶部160および検査情報記憶部170を備える。検索処理部100は、第1検索部102および第2検索部104を備え、制御部120は、判定部122、登録制御部124、表示制御部126および入力受付部128を備える。
【0025】
これらの構成はハードウエア的には、任意のプロセッサ、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。なお図2に示す登録支援機能は、情報処理装置34、医用画像管理装置42および検査情報管理装置44が協働して実現される。
【0026】
たとえば検索処理部100、制御部120、撮像素子種別情報取得部140および状況情報取得部142の各機能は、情報処理システム1に設けられるCPUにより実現されてよい。また型番対応関係記憶部150、スコープ情報記憶部152、撮像画像記憶部160および検査情報記憶部170の各機能は、情報処理システム1に設けられるメモリにより実現されてよい。
【0027】
情報処理システム1は、医療従事者が日次の検査業務の記録を入力するための入力画面を生成して、医療従事者が入力した検査等の実施データを検査情報管理装置44に登録する入力支援システムを提供する。検査情報管理装置44は、患者の検査情報を登録する検査情報記憶部170を有する。
【0028】
検査情報には、検査内容に関する情報として、検査予定日および検査実施日を含む日付情報と、検査種別および検査項目を含む検査内容が含まれる。たとえば検査内容に関する情報は、当該検査に対して発行された検査オーダ情報から抽出して、検査情報記憶部170に登録されてもよい。なお検査実施時に、検査オーダ情報で指定された検査内容に変更や追加があったような場合には、検査実施中ないしは検査終了後に、検査オーダ情報が適切に修正されて、検査情報管理装置44が、修正された検査オーダ情報をもとに検査情報を修正する。
【0029】
また検査情報には、検査終了後に、医師により入力される検査のレポート情報が含まれる。レポートには、検査部位に対する診断情報や処置情報が含まれ、必要に応じて撮像した検査画像が貼り付けられる。
【0030】
また検査情報には、医療従事者により入力される検査の実施内容に関する実施情報が含まれる。実施情報は、内視鏡検査において実施した「手技」や、使用した「薬品」、「器材」などの情報を含む。これらの実施情報は、会計システムに送信されて、会計処理にて請求額の算定に使用される。
【0031】
以下、医療従事者が内視鏡科に設置された情報処理装置34から、検査情報を入力する手順について説明する。本実施例において検索処理部100の各機能および制御部120の各機能は情報処理装置34において実現されるが、これらの各機能の少なくとも一部が検査情報管理装置44において実現されてもよい。
【0032】
表示制御部126が、検査情報を登録するための入力画面を生成し、表示装置36に表示する。
図3は、入力支援システムのシステム起動・終了画面51を示す。システム起動・終了画面51においては、検査業務アイコン52、カンファレンスアイコン53、統計・履歴アイコン54、管理機能アイコン55が表示される。医療従事者が、ユーザIDとパスワードを入力して、ログインすると、各アイコンに対応する機能が起動可能となる。なお医療従事者が終了ボタン50を選択すると、入力支援システムが終了する。
【0033】
「検査業務」機能は、通常の内視鏡検査業務で使用する機能である。患者受付、前処置実施入力、撮影、実施入力、レポート入力などの一連の検査業務を行うことができる。
「カンファレンス」機能は、過去の内視鏡検査を検索し、検査画像の供覧、検査レポートの供覧・編集を行うことができる。
「統計・履歴」機能は、各種データ集計、およびスコープ使用履歴、フォローアップが必要な検査の検索を行うことができる。スコープの使用情報については、「検査業務」機能により提供される入力画面から検査情報の1つとして登録され、統計・履歴機能により、スコープの使用履歴をまとめて表示できる。
「管理機能」は、システム管理者が操作する機能であり、その実行にはアクセス制限が課される。本システムで使用する各種設定や、オーダの照合・統合、送信ログ表示などを行うことができる。
【0034】
図4は、検査業務メイン画面58を示す。図3のシステム起動・終了画面51において、医療従事者が検査業務アイコン52を選択すると、図4に示す検査業務メイン画面58が表示装置36に表示される。画面の左側には、検査業務に対応したアイコンが並べられ、医療従事者が選択することで、対応する入力画面が表示されるようになっている。画面の左側には、患者受付アイコン59、前処置入力アイコン60、撮影アイコン61、実施入力アイコン62、レポート入力アイコン63、検査状況一覧アイコン64、検査オーダボタン65が配置される。
【0035】
図5は、実施未登録検査一覧画面67を示す。図4の検査業務メイン画面58において、医療従事者が実施入力アイコン62を選択すると、図5に示す実施未登録検査一覧画面67が表示装置36に表示される。実施未登録検査一覧画面67には、検査の実施情報が未入力である検査一覧68が含まれる。表示制御部126は、検査情報記憶部170に記憶されている検査情報を参照して、指定された日付(ここでは2014年5月20日)の検査のうち、検査が終了し且つ実施情報が登録されていない検査の一覧を表示する。医療従事者が、登録済み検査一覧ボタン69を押すと、表示制御部126は、検査情報記憶部170に記憶されている検査情報を参照して、指定された日付の検査のうち、検査が終了し且つ実施情報が登録されている検査の一覧を表示する。
【0036】
図6は、実施入力画面70を示す。図5に示す実施未登録検査一覧画面67において、医療従事者が、患者ID「abc123」に対して実施された検査を選択すると、図6に示す実施入力画面70が表示装置36に表示される。実施入力画面70は、画面の左側に患者情報、検査オーダ情報を含み、画面の右側に、内視鏡検査における実施情報に対応したアイコンが並べられる。この例では、実施医アイコン71、看護師アイコン72、手技アイコン73、加算アイコン74、薬剤アイコン75、器材アイコン76、スコープアイコン77が配置されている。医療従事者が、いずれかのアイコン71〜77を選択すると、対応する実施情報の入力用ウィンドウが開き、実施情報を入力できるようになっている。このとき入力用ウィンドウには、候補となる情報の一覧が並べて表示され、医療従事者が情報を選択できるようにされてもよい。実施情報が入力され、登録ボタン78が押されると、入力された実施情報が、検査情報として検査情報記憶部170に登録される。
【0037】
実施入力画面70において、既に検査情報記憶部170に記録されている検査情報に対応する実施情報が表示されていてもよい。たとえば内視鏡検査の実施医や看護師の情報が、検査オーダ情報から抽出されて検査情報記憶部170に既に登録されている場合には、これらの情報が実施入力画面70に最初から表示されていてもよい。ここでは、実施医として「医師1」、看護師として「看護師1」が最初から表示された実施入力画面70が示されている。医療従事者は、入力がされていない実施情報のアイコンを選択して、入力用ウィンドウから、対応する情報を選択して検査情報記憶部170に登録する。
【0038】
以下、内視鏡スコープの使用情報の登録処理について説明する。使用した内視鏡スコープの機器情報(スコープID)を登録するためには、医療従事者がスコープアイコン77を選択して入力用ウィンドウを開き、入力用ウィンドウに表示された複数の内視鏡スコープの中から、使用した内視鏡スコープを選択する。このとき医療施設内で保有する内視鏡スコープの本数が数十を超えるような場合には、入力用ウィンドウに、数十を超える内視鏡スコープの情報を並べたスコープ一覧が表示されることになる。
【0039】
スコープ一覧に含めるスコープ数を減らすためには、入力用ウィンドウ内に、たとえば検査種別を選択する選択欄を設けて、医療従事者が検査種別を選択すると、その選択された検査種別に対応するスコープのみが一覧表示されるようにしてもよい。たとえば検査種別として「上部内視鏡検査」を選択することで、上部内視鏡検査用のスコープのみが一覧表示されるようになり、医療施設内の全てのスコープを表示するときと比べて、表示するスコープ数を減らすことができる。
【0040】
しかしながら、上部内視鏡検査用のスコープを十以上保有している医療施設においては、検査種別を「上部内視鏡検査」に絞り込んでスコープ一覧を表示させた場合であっても、十以上の上部内視鏡スコープの情報が入力用ウィンドウに並べられる。依然として、表示されるスコープ数は多く、さらにスコープの絞り込み処理を行って、表示するスコープ数を少なくすることが好ましい。
【0041】
図2に戻って、医用画像管理装置42は、内視鏡システム10から送信される検査画像を記憶する撮像画像記憶部160を有する。具体的に撮像画像記憶部160は、内視鏡スコープ12に含まれる撮像素子18により撮像された画像を記憶する。検索処理部100は、撮像画像記憶部160に記憶された検査画像に付加されたメタデータを参照して、内視鏡検査で使用した内視鏡スコープ12の絞り込み処理を行う。また検索処理部100は、検査画像にメタデータが付加されていない場合には、このメタデータが付加されていないという事柄を利用して、内視鏡検査で使用した内視鏡スコープ12の絞り込み処理を行う。
【0042】
型番対応関係記憶部150は、撮像装置(観察装置)である内視鏡スコープ12の種別を識別するための装置種別情報と、撮像素子18の種別を識別するための撮像素子種別情報との対応関係を記憶する。ここで装置種別情報は、内視鏡スコープ12の型番情報(スコープ型番)であり、撮像素子種別情報は、撮像素子18の型番情報であってよい。
【0043】
図7は、型番対応関係記憶部150に記憶される対応関係の一例を示す。型番対応関係記憶部150においては、装置種別情報であるスコープ型番に、撮像素子種別情報であるCCDイメージセンサの型番(CCD型番)が対応付けて記憶されている。図7に示す例では、CCD型番が「1」である撮像素子18を、スコープ型番が「SSS−A」、「TTT−A」、「UUU−A」である内視鏡スコープのそれぞれが搭載していることを示す。またCCD型番が「2」である撮像素子18を、スコープ型番が「SSS−B」、「TTT−B」、「UUU−B」である内視鏡スコープのそれぞれが搭載していることを示す。なお図7に例示するスコープ型番において、「SSS」ではじまるスコープは上部内視鏡検査用、「TTT」ではじまるスコープは下部内視鏡検査用、「UUU」ではじまるスコープはERCP検査用、「VVV」ではじまるスコープは気管支検査用、「WWW」ではじまるスコープは泌尿器用の内視鏡スコープを示すものとする。
【0044】
これらの対応関係は、スコープメーカにより医療施設に提供されるマスタテーブルに記述される。対応関係に含まれるスコープ型番は、スコープメーカが製造した内視鏡スコープの型番であり、医療施設が保有していないものも含まれている。たとえば医療施設が泌尿器用スコープを保有していなければ、「WWW」ではじまるスコープ型番の内視鏡スコープの機器情報は、以下に示すスコープ情報記憶部152に含まれない。
【0045】
スコープ情報記憶部152は、医療施設内で管理されている撮像装置である内視鏡スコープ12を識別するための機器情報と、内視鏡スコープ12の種別を識別するための装置種別情報との対応関係を記憶する。ここで機器情報は、シリアル番号など個々の内視鏡スコープを識別可能なスコープIDであってよく、装置種別情報は、内視鏡スコープ12の型番情報であってよい。
【0046】
図8は、スコープ情報記憶部152に記憶される対応関係の一例を示す。スコープ情報記憶部152においては、医療施設内で保有されている内視鏡スコープ12の管理番号、スコープID、スコープ名称、スコープ型番、使用する検査種別とが対応付けられて記憶されている。スコープ情報記憶部152に記憶される対応関係は、医療施設によって管理され、新しい内視鏡スコープが導入されると、その内視鏡スコープの情報がスコープ情報記憶部152に追加され、また内視鏡スコープが廃棄されると、その内視鏡スコープの情報がスコープ情報記憶部152から削除される。
【0047】
「管理番号」および「施設内でのスコープ名称」は、内視鏡スコープを区別するために医療施設内において設定される。たとえば同じ種別の内視鏡スコープが複数本存在する場合に、それぞれを区別するために、異なる管理番号およびスコープ名称をつけて管理する。「スコープID」、「スコープ型番」は、内視鏡スコープ固有の情報であり、製造時にスコープメーカにより設定される。
【0048】
管理番号がSSS−1、SSS−2、SSS−3である内視鏡スコープは、同じスコープ型番(SSS−A)を有している。このことは、医療施設において、SSS−Aのスコープ型番をもつ同種の内視鏡スコープが3本存在することを意味している。医療施設において、それぞれのスコープ名称は、「ABC260−1」、「ABC260−2」、「ABC260−3」と設定されており、それぞれの呼び名を異ならせることで、医療従事者が、これらを区別できるようにしている。このとき呼び名を印字したシールが、内視鏡スコープ12の操作部20に貼り付けられ、医療従事者が、スコープ名を確認できるようにしてもよい。なお施設内で呼び名を個別に設定するかどうかは医療施設の方針によって適宜決められることであり、たとえば呼び名を設定しない医療施設においては、管理番号を印字したシールが操作部20に貼り付けられて、医療従事者が、それぞれを区別できるようにしてもよい。
【0049】
図8に示す対応表において、管理番号が「SSS−4」、「TTT−5」、「TTT−6」、「TTT−7」のスコープ型番がブランクとなっている。このブランクは、当該スコープが図7に示すマスタテーブルに含まれていないスコープであることを意味している。本実施例において管理番号が「SSS−4」、「TTT−5」、「TTT−6」、「TTT−7」のスコープは、図7に示すマスタテーブルを作成したスコープメーカとは異なるメーカによって製造されており、医療施設が、その異なるメーカからマスタテーブルの提供を受けていない場合に、スコープ型番不明として、ブランクを設定している。なお医療施設がスコープ型番を把握している場合には、そのスコープ型番が入力されていてもよい。
【0050】
図6に示す実施入力画面70において、医療従事者がスコープアイコン77を選択すると、使用した内視鏡スコープ12の絞込検索処理が実行される。なお内視鏡スコープ12の絞込検索処理は、実施入力画面70の表示指示が入力された時点で実行されて、スコープアイコン77が選択されるときには、すでに絞込検索処理が完了した状態となっていてもよい。
【0051】
本実施例の内視鏡システム10において、撮像ユニット22がタイプ1〜タイプ3のいずれかの検査画像を生成することを説明したが、タイプ1の検査画像は、スコープIDをメタデータとして有している。そのため検索処理部100は、検査画像のメタデータを読み出して、機器情報であるスコープIDを取得すれば、図8に示す対応関係を参照することで、その検査画像を撮像した内視鏡スコープ12を特定できる。このように、検査画像にスコープIDが付加されている場合には、検索処理部100が、スコープIDから、内視鏡スコープ12を容易に特定することができる。
【0052】
一方で、タイプ2およびタイプ3の検査画像は、スコープIDをメタデータとして有していない。そこでタイプ2およびタイプ3の検査画像を撮像した内視鏡スコープ12の絞込検索処理は、タイプ2の検査画像が撮像素子種別情報をメタデータとして有し、一方でタイプ3の検査画像が撮像素子種別情報をメタデータとして有しないことを利用して、以下のように行われる。
【0053】
撮像素子種別情報取得部140が、撮像画像記憶部160に記憶された画像に付加されている撮像素子種別情報を取得する。内視鏡検査で撮影された画像がタイプ2のものであれば、撮像素子種別情報取得部140は、撮像素子種別情報を取得し、一方で、画像がタイプ3のものであれば、撮像素子種別情報取得部140は、撮像素子種別情報を取得しない。
【0054】
検索処理部100は、第1検索部102および第2検索部104を有する。検索処理部100は、型番対応関係記憶部150に記憶された対応関係と、スコープ情報記憶部152に記憶された対応関係とを参照して、撮像素子種別情報取得部140における取得結果をもとに、撮像状況に適合した1つまたは複数の内視鏡スコープを特定する。
【0055】
(A)タイプ2の検査画像である場合
検査画像がタイプ2である場合、撮像素子種別情報取得部140が、検査画像に付加されている撮像素子種別情報であるCCDイメージセンサの型番を取得する。撮像素子種別情報取得部140は、検査において撮像された全ての検査画像のメタデータを参照して、CCD型番を取得する。検査中、1つの内視鏡スコープ12のみが使用される場合には、取得するCCD型番は1つであるが、複数の内視鏡スコープ12が使用された場合には、取得するCCD型番が複数となることがある。
【0056】
第1検索部102は、型番対応関係記憶部150に記憶された対応関係を参照して、撮像素子種別情報取得部140が取得したCCD型番に対応付けられている装置種別情報(スコープ型番)を特定する。たとえば、取得したCCD型番が「1」である場合、第1検索部102は、図7に示す対応関係を参照して、CCD型番「1」に対応付けられているSSS−A、TTT−A、UUU−Aを特定する。
【0057】
次に第2検索部104は、スコープ情報記憶部152に記憶された対応関係を参照して、第1検索部102により特定された装置種別情報に対応付けられている機器情報を特定する。第2検索部104は、図8に示す対応関係を参照して、SSS−A、TTT−A、UUU−Aのスコープ型番に対応付けられている機器情報、すなわち「312」、「323」、「310」、「256」、「3621」、「932」のスコープIDを特定する。
【0058】
このとき状況情報取得部142が、内視鏡スコープ12が使用された状況を示す状況情報を取得する。ここで内視鏡検査において内視鏡スコープ12が使用された状況とは、どの種別の内視鏡検査で使用されたかを示す情報である。状況情報取得部142は、検査情報記憶部170において登録されている、2014年5月20日に患者ID「abc123」に対して実施された検査情報を参照して、検査種別を取得する。ここで患者ID「abc123」に対して実施された検査は、上部内視鏡検査であり、したがって状況情報取得部142は、撮像時の検査が上部内視鏡検査であることを示す状況情報を第2検索部104に提供する。
【0059】
第2検索部104は、状況情報取得部142により取得された状況情報を用いて、さらに機器情報を絞り込む。すなわち第2検索部104は、「312」、「323」、「310」、「256」、「3621」、「932」のスコープIDを含むスコープ情報のうち、さらに検査種別として「上部内視鏡検査」が登録されているスコープ情報を抽出する。この絞り込み処理により、第2検索部104は、「312」、「323」、「310」のスコープIDを特定する。
【0060】
このように第2検索部104は、第1検索部102により特定された装置種別情報と、状況情報取得部142により取得された状況情報とに対応付けられている機器情報を特定する。第2検索部104による検索処理の結果、使用された内視鏡スコープ12の候補を、3本に絞り込むことができる。以上は、患者ID「abc123」に対して実施された検査が上部内視鏡検査であり、検査画像から取得されたCCD型番が「1」の場合の絞り込み処理の例である。
【0061】
次に、使用された内視鏡スコープ12を1本に絞り込む例について説明する。以下では条件を変更し、患者ID「abc123」に対して実施された検査が下部内視鏡検査であり、検査画像から取得されたCCD型番が「2」の場合について説明する。
【0062】
第1検索部102は、型番対応関係記憶部150に記憶された対応関係を参照して、撮像素子種別情報取得部140が取得したCCD型番「2」に対応付けられている装置種別情報(スコープ型番)を特定する。ここでは第1検索部102は、図7に示す対応関係を参照して、CCD型番「2」に対応付けられているSSS−B、TTT−B、UUU−Bを特定する。
【0063】
次に第2検索部104は、スコープ情報記憶部152に記憶された対応関係を参照して、第1検索部102により特定された装置種別情報に対応付けられている機器情報を特定する。第2検索部104は、図8に示す対応関係を参照して、SSS−B、TTT−B、UUU−Bのスコープ型番に対応付けられている機器情報、すなわち「841」、「530」のスコープIDを特定する。
【0064】
また状況情報取得部142が、撮像時の検査が下部内視鏡検査であることを示す状況情報を第2検索部104に提供する。第2検索部104は、状況情報取得部142により取得された状況情報を用いて、さらに機器情報を絞り込み、すなわち「841」、「530」のスコープIDを含むスコープ情報のうち、検査種別として「下部内視鏡検査」が登録されているスコープ情報を抽出する。この絞り込み処理により、第2検索部104は、「841」のスコープIDを特定する。この条件においては、第2検索部104による検索処理の結果、使用された内視鏡スコープ12の候補を1本に絞り込むことができる。
【0065】
(B)タイプ3の検査画像である場合
次に、検査画像がタイプ3である場合の絞り込み処理について説明する。検査画像がタイプ3である場合、検査画像には、撮像素子種別情報が付加されていない。そのため撮像素子種別情報取得部140は、撮像素子種別情報の取得結果として、検査画像から撮像素子種別情報が取得されなかったことを示す情報を検索処理部100に提供する。
【0066】
第2検索部104は、撮像素子種別情報取得部140により撮像素子種別情報が取得されない場合に、スコープ情報記憶部152に記憶された対応関係を参照して、型番対応関係記憶部150に含まれる装置種別情報を有しない機器情報を特定する。型番対応関係記憶部150に含まれる装置種別情報は、SSS−A、SSS−B、SSS−C、SSS−D、TTT−A、TTT−B、TTT−C、TTT−D、UUU−A、UUU−B、UUU−C、UUU−D、VVV−A、VVV−B、VVV−C、VVV−Dであり、第2検索部104は、検査画像を撮像した内視鏡スコープ12が、これらのスコープ型番で特定されるものではないことを判定する。図8において、スコープIDが「21」、「3215」、「9742」、「1531」であるスコープ情報のスコープ型番がブランクに設定されており、第2検索部104は、これらの内視鏡スコープが、型番対応関係記憶部150に含まれる装置種別情報を有しないスコープであることを特定する。なお、図8においては、これらのスコープ型番をブランクで表現しているが、実際のスコープ型番が含まれていてもよい。
【0067】
状況情報取得部142が、内視鏡スコープ12が使用された状況を示す状況情報を取得する。ここで内視鏡検査において内視鏡スコープ12が使用された状況とは、どの種別の内視鏡検査で使用されたかを示す情報である。状況情報取得部142は、検査情報記憶部170において登録されている、2014年5月20日に患者ID「abc123」に対して実施された検査情報を参照して、検査種別を取得する。ここで患者ID「abc123」に対して実施された検査は、上部内視鏡検査であり、したがって状況情報取得部142は、撮像時の検査が上部内視鏡検査であることを示す状況情報を第2検索部104に提供する。
【0068】
第2検索部104は、状況情報取得部142により取得された状況情報を用いて、さらに機器情報を絞り込む。すなわち第2検索部104は、「21」、「3215」、「9742」、「1531」のスコープIDを含むスコープ情報のうち、さらに検査種別として「上部内視鏡検査」が登録されているスコープ情報を抽出する。この絞り込み処理により、第2検索部104は、「21」のスコープIDを特定する。この場合、第2検索部104による検索処理の結果、使用された内視鏡スコープ12の候補を1本に絞り込むことができる。
【0069】
以上のように検索処理部100は、検査画像がタイプ2であっても、タイプ3であっても、撮像素子種別情報取得部140における撮像素子種別情報の取得結果に応じて、使用された内視鏡スコープ12の候補を絞り込むことができる。検索処理部100は、絞り込んだ結果を制御部120に提供する。
【0070】
制御部120は、判定部122、登録制御部124、表示制御部126および入力受付部128を備える。判定部122は、検索処理部100から検索結果を受け取り、検索処理部100により特定された内視鏡スコープ12の数が1つか複数であるかを判定する。判定部122により、絞り込まれた内視鏡スコープ12の数が1つであることが判定されると、登録制御部124が、その内視鏡スコープ12の機器情報を、検査情報として検査情報記憶部170に登録する。なお、ここで登録する機器情報は、内視鏡スコープ12を一意に識別できるものであればよく、スコープIDであってよい。なお、スコープに対して医療施設内で設定される管理番号やスコープ名称も、少なくとも医療施設内では、内視鏡スコープ12を一意に識別できる識別情報であり、したがって、管理番号ないしはスコープ名称が、検査情報として検査情報記憶部170に登録されてもよい。
【0071】
一方で、判定部122により、絞り込まれた内視鏡スコープ12の数が複数であることが判定されると、表示制御部126が、複数の内視鏡スコープ12の機器情報を表示装置36に表示する。ここで表示する機器情報は、医療従事者が、スコープを区別できるように、少なくとも管理番号および/またはスコープ名称が含まれることが好ましい。
【0072】
図9は、実施入力画面70に重畳表示される入力用ウィンドウ200の一例を示す。図8を参照して、この医療施設内には4本の上部内視鏡検査用スコープが存在するところ、検索処理により絞り込まれて、4本よりも少ない3本のスコープ候補を表示できるようになっている。なお医療施設がSSS−B、SSS−C、SSS−Dのスコープ型番を有する上部内視鏡検査用スコープを多数保有している場合には、3本に絞り込めることで、絞込効果はさらに大きくなる。
【0073】
表示制御部126は、検索処理部100により絞り込まれたスコープ候補の一覧を入力用ウィンドウ200に表示する。医療従事者は、入力用ウィンドウ200において、表示された複数の内視鏡スコープの機器情報の中から、使用した内視鏡スコープ12を選択する。少なくとも1つの機器情報が選択され、OKボタンが操作されると、入力受付部128は、選択入力を受け付け、登録制御部124は、選択された機器情報を検査情報として検査情報記憶部170に登録する。
【0074】
なお医療従事者は、入力用ウィンドウ200において、複数の内視鏡スコープを選択してもよい。たとえば、内視鏡検査において複数のスコープを使用した場合には、入力受付部128が複数の選択入力を受け付け、登録制御部124が、選択された複数の機器情報を検査情報として検査情報記憶部170に登録する。
【0075】
このように制御部120は、検索処理部100により検索処理された絞込結果が1つのスコープを示す場合には、そのスコープが、検査に使用した内視鏡スコープ12であることを判定し、検査情報記憶部170に登録する。また、検索処理部100により検索処理された絞込結果が複数のスコープを示す場合には、それらのスコープを一覧表示して、医療従事者に選択させる。本実施例によると、検索処理により、検査の撮像状況に適合するスコープを絞り込むことで、医療従事者のスコープ選択における作業負担を軽減することが可能となる。
【0076】
なお、絞込結果が1つのスコープを示す場合には、登録制御部124が、検査情報記憶部170に検査情報として登録するとともに、表示制御部126が、図6に示すスコープアイコン77の横に、登録したスコープ情報を実施情報として表示してもよい。スコープ情報を表示することで、医療従事者は、使用したスコープ情報が検査情報として登録されていることを確認できるため、スコープアイコン77を押す操作を行わなくてすむ。
【0077】
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。実施例では、撮像装置として内視鏡スコープについて説明したが、撮像装置は内視鏡に接続するカメラヘッドであってもよい。
【0078】
実施例においては、内視鏡検査の検査画像に付加されたメタデータから、内視鏡スコープ12の絞り込み処理を行うことを示したが、他の種類の医用画像から、内視鏡スコープ12以外の撮像装置の絞り込み処理を行うことも可能である。また医用画像に限らず、撮像画像のメタデータから、撮像装置の絞り込み処理を行うことも可能である。
【符号の説明】
【0079】
1・・・情報処理システム、10・・・内視鏡システム、12・・・内視鏡スコープ、14・・・画像処理装置、18・・・撮像素子、22・・・撮像ユニット、34・・・情報処理装置、36・・・表示装置、42・・・医用画像管理装置、44・・・検査情報管理装置、100・・・検索処理部、102・・・第1検索部、104・・・第2検索部、120・・・制御部、122・・・判定部、124・・・登録制御部、126・・・表示制御部、128・・・入力受付部、140・・・撮像素子種別情報取得部、142・・・状況情報取得部、150・・・型番対応関係記憶部、152・・・スコープ情報記憶部、160・・・撮像画像記憶部、170・・・検査情報記憶部、200・・・入力用ウィンドウ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9