特許第6249922号(P6249922)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6249922
(24)【登録日】2017年12月1日
(45)【発行日】2017年12月20日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20171211BHJP
【FI】
   A63F7/02 304D
【請求項の数】1
【全頁数】47
(21)【出願番号】特願2014-210255(P2014-210255)
(22)【出願日】2014年10月14日
(65)【公開番号】特開2016-77430(P2016-77430A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2016年10月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000135210
【氏名又は名称】株式会社ニューギン
(74)【代理人】
【識別番号】100076048
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 喜幾
(74)【代理人】
【識別番号】100141645
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 健司
(72)【発明者】
【氏名】中村 徳秀
(72)【発明者】
【氏名】竹内 修
(72)【発明者】
【氏名】太田 光紀
【審査官】 有賀 綾子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−205896(JP,A)
【文献】 特開2003−180950(JP,A)
【文献】 特開2013−132474(JP,A)
【文献】 特開2013−169325(JP,A)
【文献】 特開2009−089888(JP,A)
【文献】 特開2011−125557(JP,A)
【文献】 特開2015−023933(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作により演出を行う可動演出装置を備えた遊技機において、
前記可動演出装置は、
回転動作および該回転動作の回転軸方向に離間する初期位置と作動位置との間を移動する往復動作が可能に支持されると共に、外面に、回転方向に複数の異なる意匠部が設けられ、各意匠部に、光が照射されることで明輝する明輝部を夫々備えた可動体と、
前記可動体に設けられ、光導入端から入射した光を対応する明輝部に導びく複数の導光部材と
前記可動体を往復動作すると共に、該可動体を初期位置と作動位置とで停止するように駆動制御される往復用の駆動手段と、
前記可動体を回転動作すると共に、該可動体を各意匠部が前側を向く姿勢で停止するように駆動制御される回転用の駆動手段と、
設置部に固定配置され、前記作動位置において回転停止された前記可動体における前側を向く前記意匠部の明輝部に対応する導光部材の光導入端と対向して、該光導入端に向けて光を照射する第1の発光手段と、
設置部に固定配置され、前記初期位置において回転停止された前記可動体における前側を向く前記意匠部の明輝部に対応する導光部材の光導入端と対向して該光導入端に向けて光を照射する第2の発光手段とを備え、
前記初期位置および作動位置において、前記可動体の回転動作によって意匠部を切り替えることで、異なる意匠部の明輝部を明輝させ得るよう構成された
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動作により演出を行う可動演出装置を備えた遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の枠状装飾体(所謂センター役物)が配設されて、該枠状装飾体の窓口を介して複数の図柄を変動表示する液晶式やドラム式等の図柄表示装置を後方から臨ませると共に、該遊技盤における枠状装飾体の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での図柄変動を開始させる始動入賞装置(始動入賞手段)や大当り時等に開放する特別入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。この種のパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置に入賞することにより、所定数の賞球が払い出されると共に、前記図柄表示装置での図柄変動演出に伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組み合わせで停止することにより所謂大当りが発生し、前記特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るよう構成される。
【0003】
前記パチンコ機では、前記枠状装飾体等に、所要の動作を行う可動体を備えた演出装置(可動演出装置)を配設して、該可動体を図柄表示装置での図柄変動演出に合わせて動作させることにより演出効果の向上を図っている。また、近年のパチンコ機は、前記可動体での演出効果を高めるため、該可動体に発光手段を設け、可動体の動作に合わせて発光手段での発光態様を変化させることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−21577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に開示の可動演出装置のように可動体に発光手段を設けた場合は、該発光手段に接続する配線が邪魔となり、可動体の円滑な動作が阻害されたり動作範囲や動作形態が制限される問題がある。また、可動体が動作する際に配線が絡まったり他の部材と干渉するのを防止するために、配線の引き回しを工夫する必要ある。しかしながら、配線の引き回しを工夫したとしても、可動体の動作量や動作姿勢によっては配線が露出して遊技者から見えてしまうおそれがあり、見栄えが低下する難点を招く。
【0006】
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、発光手段に接続する配線による動作制限を受けることなく、可動体の動作に合わせて発光態様を変化させ得る遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明では、
動作により演出を行う可動演出装置(50)を備えた遊技機において、
前記可動演出装置(50)は、
回転動作および該回転動作の回転軸方向に離間する初期位置と作動位置との間を移動する往復動作が可能に支持されると共に、外面に、回転方向に複数の異なる意匠部(58a,59a)が設けられ、各意匠部(58a,59a)に、光が照射されることで明輝する明輝部(121,122)を夫々備えた可動体(120)と、
前記可動体(120)に設けられ、光導入端(64d,68d)から入射した光を対応する明輝部(121,122)に導びく複数の導光部材(125,126)と
前記可動体(120)を往復動作すると共に、該可動体(120)を初期位置と作動位置とで停止するように駆動制御される往復用の駆動手段(85)と、
前記可動体(120)を回転動作すると共に、該可動体(120)を各意匠部(58a,59a)が前側を向く姿勢で停止するように駆動制御される回転用の駆動手段(108)と、
設置部(51)に固定配置され、前記作動位置において回転停止された前記可動体(120)における前側を向く前記意匠部(58a,59a)の明輝部(121,122)に対応する導光部材(125,126)の光導入端(64d,68d)と対向して、該光導入端(64d,68d)に向けて光を照射する第1の発光手段(128)と、
設置部(51)に固定配置され、前記初期位置において回転停止された前記可動体(120)における前側を向く前記意匠部(58a,59a)の明輝部(121,122)に対応する導光部材(125,126)の光導入端(64d,68d)と対向して該光導入端(64d,68d)に向けて光を照射する第2の発光手段とを備え、
前記初期位置および作動位置において、前記可動体(120)の回転動作によって意匠部(58a,59a)を切り替えることで、異なる意匠部(58a,59a)の明輝部(121,122)を明輝させ得るよう構成されたことを要旨とする。
【0008】
請求項1の発明によれば、可動体に発光手段を設けていないので、発光手段に接続する配線による動作制限を受けることはなく、可動体による動作の自由度を高めて演出効果を向上し得る。また、発光手段に接続する配線の引き回し処理が簡単で、配線による見栄えの低下も防止し得る。
また、可動体に設けた複数の意匠部の夫々に明輝部が設けられているので、該可動体の回転動作によって意匠部を切り替えることで、1つの発光手段によって異なる意匠部の明輝部を明輝させることができる。
【0009】
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記可動体(57A,57B)に複数の前記明輝部(70,71)が設けられると共に、各明輝部(70,71)に光を導びく複数の前記導光部材(68,69)が該可動体(57A,57B)に設けられ、
前記設置部(51)に、前記可動体(57A,57B)の動作によって複数の導光部材(68,69)の各光導入端(64d,68d)が対向する複数の前記発光手段(118b)が固定配置されて、各光導入端(64d,68d)から入射した光によって対応する明輝部(70,71)を明輝し得るよう構成されたことを要旨とする。
この構成によれば、複数の明輝部を個別に明輝させることが可能となるので、可動体による発光態様のバリエーションを増やして演出の興趣を向上し得る。
【0010】
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記導光部材(63,68,69,125,126)は、前記光導入端(64d,68d)から入射した光を前記発光手段(116a,118a,118b,128)の光照射方向と交差する方向に反射する第1反射面(64e,68e)と、該第1反射面(64e,68e)で反射された光を2方向に分岐するように反射する第2反射面(64f,68f)と、該第2反射面(64f,68f)で反射された光を前記明輝部(61,70,71,121,122)に向けて反射する第3反射面(64g,68g)とを備えることを要旨とする。
この構成によれば、1つの導光部材によって明輝部の2箇所を明輝させることができる。
【0012】
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記設置部(51)に配設された発光基板(118)の両面に前記発光手段(118a,118b)が夫々実装され、
前記発光基板(118)を挟む両側に、対応する前記発光手段(118a,118b)の光照射方向前側で動作する前記可動体(57A,57B)を夫々備えることを要旨とする。
この構成によれば、各可動体の明輝部を明輝させ得る発光手段が実装される発光基板を共通化したので、部品点数を低減することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る遊技機によれば、発光手段に接続する配線による動作制限を受けることなく、可動体の動作に合わせて発光態様を変化させ得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。
図2】実施例に係る遊技盤を示す正面図である。
図3】実施例に係る遊技盤に設置部材を配設した状態での要部縦断側面図である。
図4】実施例に係る可動演出装置を配設した設置部材を示す概略斜視図である。
図5】実施例に係る可動演出装置を各可動体が初期位置の状態で前側から見た概略斜視図である。
図6】実施例に係る可動演出装置をケース体を省略すると共に各可動体が初期位置の状態で前側から見た概略斜視図である。
図7】実施例に係る可動演出装置をケース体を省略すると共各可動体が初期位置の状態で後側から見た概略斜視図である。
図8】実施例に係る可動演出装置の横断底面図である。
図9】実施例に係る可動演出装置におけるケース体および昇降駆動機構を分解した状態で前側から見た概略斜視図である。
図10】実施例に係る可動演出装置におけるケース体および昇降駆動機構を分解した状態で後側から見た概略斜視図である。
図11】実施例に係る第1可動体および昇降駆動機構を分解した状態で前側から見た概略斜視図である。
図12】実施例に係る第1可動体および昇降駆動機構を分解した状態で後側から見た概略斜視図である。
図13】実施例に係る第1可動体の第1半体を示すものであって、(a)は第1姿勢での背面図であり、(b)は(a)の平面図である。
図14】実施例に係る第1可動体の第2半体を示すものであって、(a)は第1姿勢での正面図であり、(b)は(a)の右側面図である。
図15】実施例に係る第1可動体に配設される導光部材を示すものであって、(a)は第1姿勢での正面図であり、(b)は(a)の背面図であり、(c)は(a)の平面図である。
図16】実施例に係る第2可動体、昇降駆動機構および回転駆動機構を分解した状態で前側から見た概略斜視図である。
図17】実施例に係る第2可動体、昇降駆動機構および回転駆動機構を分解した状態で後側から見た概略斜視図である。
図18】実施例に係る第1可動体の左側に配設される第2可動体の第1半体を示すものであって、(a)は第1姿勢での背面図であり、(b)は(a)の平面図である。
図19】実施例に係る第1可動体の左側に配設される第2可動体の第2半体を示すものであって、(a)は第1姿勢での正面図であり、(b)は(a)の右側面図である。
図20】実施例に係る第1可動体の左側に配設される第2可動体に配設される導光部材を示すものであって、(a)は第1姿勢での正面図であり、(b)は(a)の背面図であり、(c)は(a)の平面図である。
図21】実施例に係る第3可動体および昇降駆動機構を分解した状態で前側から見た概略斜視図である。
図22】実施例に係る第3可動体および昇降駆動機構を分解した状態で後側から見た概略斜視図である。
図23】実施例に係る第1可動体の左側に配設される第3可動体の第1半体を示すものであって、(a)は第1姿勢での背面図であり、(b)は(a)の平面図である。
図24】実施例に係る第1可動体の左側に配設される第3可動体の第2半体を示すものであって、(a)は第1姿勢での正面図であり、(b)は(a)の左側面図である。
図25】実施例に係る第1可動体の左側に配設される第3可動体に配設される第1導光部材を示すものであって、(a)は第1姿勢での正面図であり、(b)は(a)の背面図であり、(c)は(a)の平面図である。
図26】実施例に係る第1可動体の左側に配設される第3可動体に配設される第2導光部材を示すものであって、(a)は第1姿勢での正面図であり、(b)は(a)の背面図であり、(c)は(a)の平面図である。
図27】実施例に係る第1可動体の左右両側に位置する第2可動体を作動する連繋部材の配置関係を示す説明平面図である。
図28】実施例に係る遊技盤を示す正面図であって、可動演出装置の各可動体が作動位置の状態で示している。
図29】実施例に係る可動演出装置を各可動体が作動位置の状態で前側から見た概略斜視図である。
図30】実施例に係る可動演出装置をケース体を省略すると共に各可動体が初期位置の状態で示す正面図である。
図31】実施例に係る可動演出装置をケース体を省略すると共に各可動体が初期位置の状態で示す背面図である。
図32】実施例に係る可動演出装置をケース体を省略すると共に第3可動体のみが作動位置に移動した状態で示す正面図である。
図33】実施例に係る可動演出装置をケース体を省略すると共に第3可動体のみが作動位置に移動した状態で示す背面図である。
図34】実施例に係る可動演出装置をケース体を省略すると共に第2および第3可動体が作動位置に移動した状態で示す正面図である。
図35】実施例に係る可動演出装置をケース体を省略すると共に第2および第3可動体が作動位置に移動した状態で示す背面図である。
図36】実施例に係る可動演出装置をケース体を省略すると共に全ての可動体が作動位置に移動した状態で示す正面図である。
図37】実施例に係る可動演出装置をケース体を省略すると共に全ての可動体が作動位置に移動した状態で示す背面図である。
図38図36の状態から全ての可動体が反転した状態を示す正面図である。
図39】実施例に係る可動演出装置の各可動体と発光体との関係を示す説明図であって、(a)は可動体が第1姿勢の状態を示し、(b)は可動体が第2姿勢の状態を示している。
図40】実施例に係る可動演出装置の第3可動体と発光体との関係を示す説明図であって、(a)は第3可動体が第1姿勢の状態を示し、(b)は第3可動体が第2姿勢の状態を示している。
図41】別実施例に係る可動演出装置の可動体と発光体との関係を示す説明図であって、(a)は可動体が第1姿勢の状態を示し、(b)は可動体が第2姿勢の状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
【実施例】
【0016】
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられると共に、遊技盤20の後側に、図柄を変動表示可能な表示装置17(図3参照)が着脱し得るよう配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視可能に保護する透明部材13aを窓部に備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
【0017】
前記表示装置17は、後述する始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として演出用の図柄(飾図という場合もある)を表示部17aに変動表示させる図柄変動演出を行うよう構成される。また表示装置17では、図柄変動に関連して実行される各種の表示演出(リーチ演出、予告演出、報知演出等)を表示部17aに表示し得るようになっている。実施例では、前記表示装置17として、各種図柄や表示演出に係る画像を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、有機EL(Electro-Luminescence)を用いた表示装置、あるいはドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を用いることができる。
【0018】
前記前枠13には、図1に示す如く、前記下球受け皿15の右側方に、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられる。この操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20に配設された後述する枠状装飾体42の左側の遊技領域28をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該枠状装飾体42の右側の遊技領域28をパチンコ球が流下する所謂「右打ち」とを打ち分け得るようになっている。また、前枠13の前部には、LED等の発光体による発光演出が可能なランプ装置18や、音声や効果音を出力可能なスピーカ19が配設されており、前記表示装置17での図柄変動演出に合わせてランプ装置18で発光演出を行ったりスピーカ19で音声演出を行い得るよう構成されている。
【0019】
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材等からなる透明な平板状の板部材であって、該遊技盤20の裏側に、合成樹脂材により前方へ開口した箱状に形成されて遊技盤20との間に収容空間27を画成する設置部材22が配設されている(図3参照)。前記遊技盤20と設置部材22との間の収容空間27には、動作により演出を行う可動演出装置50(後述)や発光により演出を行う発光演出装置(図示せず)等が設置されており、透明な遊技盤20を介して該遊技盤20の前面側から当該収容空間27内の可動演出装置50を遊技者が目視し得るよう構成されている。なお、前記表示装置17は、設置部材22の裏側に取り付けられて、後述するように設置部材22に設けた開口部(可視部)22aおよび枠状装飾体42(後述)の開口部42aを介して遊技盤20の前側に視認可能に臨むよう構成される。遊技盤20は、木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート等を貼付けて装飾したものであってもよい。
【0020】
前記遊技盤20の前面側には、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール23によりパチンコ球が流下可能な遊技領域28が画成されている。案内レール23は、図2に示すように、遊技盤20の左下部から右上部に至るよう左方向に膨出する円弧状に形成された外レール24と、遊技盤20の右上部、右下部および左上部に至るよう右方向に膨出する円弧状に形成された内レール25とから構成されている。前記内レール25は、外レール24の右上端部に連接して遊技盤20の右上部から下部に亘って配設され、左端縁が右方に凹む円弧状に形成された盤面飾り部材25aと、遊技盤20の下部から左上部に亘って配設されて盤面飾り部材25aの下端部に連接し、前記外レール24の右方(内側)に離間して位置するレール部材25bとから構成され、該外レール24およびレール部材25bにより1個のパチンコ球が通過可能な発射通路26が画成されている。ここで、前記内レール25を構成するレール部材25bは、前記遊技盤20の左上部に開放端が臨むよう配置されて、外レール24との間に遊技領域28に開口する発射口を画成するよう構成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が発射通路26の下方開口から飛翔して、当該発射口から遊技領域28内に打ち出されるようになっている。
【0021】
前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口が前記遊技領域28内の適宜位置に開設されて、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品が配設されている。なお、実施例の遊技盤20には、遊技盤設置部品として枠状装飾体42、始動入賞装置31、特別入賞装置33、普通入賞部34、ゲート部35等を設置する装着口が形成されている。なお、図3には、枠状装飾体42が設置される装着口21と、始動入賞装置31および特別入賞装置33が設置される装着口21を図示してある。そして、前記遊技盤20において遊技領域28の最下部位置に、該遊技領域28の最下部位置まで流下したパチンコ球を遊技盤20の外部に排出するアウト口36が開設されている。すなわち、前記打球発射装置から発射されて遊技領域28を流下するパチンコ球が前記遊技盤設置部品に設けられた入球部(始動入賞装置31、特別入賞装置33、普通入賞部34、ゲート部35等)に入球することにより、入球した入球部に応じた賞球の払い出しや図柄変動演出の実行等の所定の遊技が行われ、遊技領域28の最下部まで流下したパチンコ球がアウト口36を介して機外に排出されるよう構成される。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に対して取り付けられる遊技盤設置部品の配設位置や配設数等に応じて適宜に決定される。
【0022】
また、前記遊技盤20には、前記遊技領域28内に多数の遊技釘37が設けられると共に、後述する枠状装飾体42の左側方に、遊技領域28を流下するパチンコ球の接触に伴って回転する回転案内部材38が回転自在に支持されており、遊技釘37や回転案内部材38との接触によりパチンコ球の流下方向が不規則に変化するよう構成されている。前記回転案内部材38は、所謂「風車」とも称される部材であって、該回転案内部材38の回転に伴ってパチンコ球を弾くように左右方向へ放出する部材である。
【0023】
実施例の前記遊技盤20には、図2,図3に示すように、前記案内レール23で囲まれた遊技領域28の略中央の大部分が開口する装着口21に、前後に開口する枠状に形成された枠状装飾体42が取り付けられ、該枠状装飾体42の開口部42aの後方に、前記設置部材22の開口部22aが位置するようになっている。すなわち、前記枠状装飾体42の開口部42aの後方に前記表示装置17の表示部17aが位置するよう構成されている。
【0024】
また、前記遊技盤20には、前記枠状装飾体42の下方位置(アウト口36の直上位置)に形成された装着口21に、遊技領域28を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口29および第2始動入賞口30が設けられた始動入賞装置31および特別入賞口32が設けられた特別入賞装置33が配設されている。第1始動入賞口29は、パチンコ球が入賞可能に遊技領域28内で常に上方開口した常時開放型の入賞口とされており、遊技盤20の遊技領域28を流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングで第1始動入賞口29にパチンコ球が入球(入賞)し得るよう構成されている。また、第2始動入賞口30は、該第2始動入賞口30を図示しない駆動手段の駆動に伴って開放可能に開閉部材31aで閉鎖する開閉型の入賞口とされており、遊技盤20の遊技領域28を流下するパチンコ球の流下態様および駆動手段の駆動による開閉部材31aの開放動作タイミングに応じて第2始動入賞口30にパチンコ球が入賞し得るよう構成されている。
【0025】
前記特別入賞装置33の特別入賞口32は、該特別入賞口32を図示しない駆動手段の駆動に伴って開放可能に開閉部材33aで閉鎖する開閉型の入賞口とされており、遊技盤20の遊技領域28を流下するパチンコ球の流下態様および駆動手段の駆動による開閉部材33aの開放動作タイミングに応じて特別入賞口32にパチンコ球が入賞し得るよう構成されている。
【0026】
前記遊技盤20には、前記枠状装飾体42の左側をパチンコ球が流下する遊技領域28に、複数の装着口が上下に離間して開設されており、最上部の装着口にゲート部35が配設されると共に、該ゲート部35が配設される装着口より下側の複数の装着口には普通入賞口34aが夫々設けられた普通入賞部34が配設されている。ゲート部35は、パチンコ球が通過可能なゲート入口およびゲート出口が遊技領域28内で常に上下に開口する常時開放型の入球部とされ、遊技盤20の遊技領域28を流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングでゲート入口をパチンコ球が入球(通過)して、ゲート出口を介して遊技領域28に排出されるようになっている。また、普通入賞部34は、パチンコ球が入賞可能な普通入賞口34aが遊技領域28内で常に上方開口する常時開放型の入賞部とされ、遊技盤20の遊技領域28を流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングで普通入賞口にパチンコ球が入球(入賞)し得るようになっている。
【0027】
前記始動入賞装置31、特別入賞装置33および普通入賞部34の夫々は、各対応の入賞口29,30,32,34aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出センサ(図示せず)を備えており、各入賞検出センサがパチンコ機10の裏側に配設された制御手段に配線接続されている。そして、始動入賞装置31が備える入賞検出センサの何れかによるパチンコ球の検出(パチンコ球を検出した検出信号の入力)に伴い特図当り判定条件(当り判定条件)が成立するようになっている。そして、特図当り判定条件が成立することで、特図当り(大当りや小当り)を生起させるか否かに関する特図当り判定が行われ、該判定結果が当りであった場合に、前記表示装置17で行われる図柄変動演出の結果として所定の当り表示(例えば同一図柄の3つ揃い等)で飾図が確定停止表示されて、前記特別入賞装置33の開閉部材33aを開放する遊技者に有利な当り遊技が付与されるよう構成されている。また、実施例のパチンコ機10では、前記入賞検出センサがパチンコ球を検出することで賞球払出条件が成立するよう構成されており、当該賞球払出条件の成立に伴って制御手段が図示しない払出制御装置に制御信号を出力して、所定数の賞球が前記上球受け皿14または下球受け皿15に払い出されるようになっている。
【0028】
前記ゲート部35には、ゲート入口に入球して当該ゲート部35を通過するパチンコ球を検出するゲートセンサ(図示せず)が設けられている。このゲートセンサは、パチンコ機10の裏側に配設された制御手段に配線接続されており、該ゲートセンサから制御手段への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図当り判定条件が成立するようになっている。そして、普図当り判定条件の成立に伴って普図当りを生起させるか否かに関する普図当り判定が行われ、該判定結果が当りの判定であった場合に、前記始動入賞装置31の開閉部材31aが開放作動されて、第2始動入賞口30が開放するよう構成されている。なお、実施例では、前記ゲートセンサがパチンコ球を検出することによっては賞球払出条件が成立しないよう設定されており、パチンコ球のゲート部35の通過に伴って賞球が払い出されないようになっている。
【0029】
(枠状装飾体42について)
次に、前記枠状装飾体42について説明する。前記枠状装飾体42は、図2,図3に示す如く、前記遊技盤20に開設された枠状装飾体42が配設される装着口21の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部43と、該枠状基部43に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域28と表示装置17の表示部17aを区切る庇状部44と、該庇状部44の後縁から外方に延出する薄板状の台板部45とを備える。そして、前記枠状基部43を装着口21に挿入すると共に台板部45を遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部45をネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体42が遊技盤20に取り付けられて、該枠状装飾体42の外側、具体的には庇状部44と案内レール23との間にパチンコ球が流下する遊技領域28が画成されるようになっている。なお、枠状装飾体42を遊技盤20に取り付けた状態で、庇状部44の後端縁から外方に延出する台板部45が遊技盤20の前面に沿って延在して、該台板部45の前側をパチンコ球が通り得るよう構成される。また、枠状装飾体42は、全体が透明な合成樹脂製とされており、透明な遊技盤20の前側に台板部45を重ねた状態で、該台板部45および遊技盤20を介して裏側を透視可能に構成されている。
【0030】
前記枠状装飾体42の庇状部44は、前記枠状基部43の全周に亘って連続して延在するよう設けられており、前記遊技領域28から開口部42a内にパチンコ球が飛び込むのを規制して、前記表示装置17における表示部17aの前側をパチンコ球が移動しないように構成してある。また庇状部44は、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域28に打ち出されたパチンコ球が庇状部44上で滞ることなく枠状装飾体42の左側方または右側方へ誘導案内されるよう形成されている。
【0031】
前記枠状装飾体42には、図2に示す如く、開口部42aの下側(枠状装飾体42の内周下縁部)に、ステージ46が配設されると共に、開口部42aの左側に、遊技領域28に開口して該遊技領域28を流下するパチンコ球を枠状装飾体42の内側(ステージ46)に取り込む球導入部47が設けられ、該球導入部47がステージ46に連通するよう構成される。そして、球導入部47からステージ46に通出されたパチンコ球は、ステージ46上を左右に転動した後に、前記始動入賞口29,30が設けられている遊技領域28に排出される。また、前記ステージ46の後端縁には、左右方向の全長に亘って上側に向けて所定高さで立上がる透明壁48(図3参照)が設けられ、ステージ46上を転動するパチンコ球が表示装置17の表示部17a側に移動するのを該透明壁48で防止している。また、透明壁48の上端縁に、前記前枠13における透明部材13aの裏面に近接する位置(透明部材13aとの間をパチンコ球が通過できない隙間となる位置)まで張り出す張出部48aが設けられており、遊技釘37に接触して跳ねてステージ46に飛び込むパチンコ球が表示部17a側に移動するのを該張出部48aで防止している。
【0032】
前記枠状装飾体42には、図2に示す如く、パチンコ機10のモチーフとなる意匠が施された複数の装飾部品49が、前記庇状部44の内周縁部に設けられている。そして、本実施例では、装飾部品49、庇状部44および前記透明壁48の張出部48aによって、前記表示装置17の表示部17aを前側に臨ませる開口部42aが画成される。
【0033】
(設置部材22について)
前記設置部材(設置部)22は、図3,図4に示す如く、前記遊技盤20の外郭形状より小さい略矩形状に形成された背面板40と、該背面板40の外周縁部から前方に突出する画壁部41とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部41の開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材22とがネジ止め固定される。そして、前記設置部材22において前記遊技盤20との間に画成される収容空間27に、動作により演出を行う可動演出装置50が設置されて、設置部材22を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。前記設置部材22の背面板40には、前記枠状装飾体42の開口部42aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部22aが前後に開口するよう開設される。そして、背面板40の裏面に配設した前記表示装置17の表示部17aが、前記開口部22aおよび開口部42aを介して遊技盤20の前側に臨むようになっている。なお、以下の説明では、設置部材22の背面板40について、開口部22aに対する上下左右の各部位を、上板部,下板部,左板部,右板部と指称して区別する場合もある。
【0034】
(可動演出装置50について)
図3および図4に示す如く、前記設置部材22における背面板40の下板部に前記可動演出装置50が配設されている。可動演出装置50は、複数(実施例では5つ)の可動体55,56A,56B,57A,57Bを備え、該可動演出装置50は、複数の可動体55,56A,56B,57A,57Bを、後述するケース体51に収容された初期位置(図5)と該ケース体51から突出された作動位置(図28,図29)との間で昇降移動させる動作によって演出を行い得るよう構成されている。また、可動演出装置50は、複数の可動体55,56A,56B,57A,57Bを回転させる動作によっても演出を行い得るようになっている。すなわち、実施例の可動演出装置50は、可動体55,56A,56B,57A,57Bの昇降動作および回転動作によってバリエーションのある動作演出を行い得るよう構成されている。
【0035】
(ケース体51について)
前記可動演出装置50は、該可動演出装置50を構成する部材の設置基体となるケース体(設置部)51と、所定の演出動作を行う前記可動体55,56A,56B,57A,57Bと、この可動体55,56A,56B,57A,57Bを昇降動作させる昇降駆動機構(昇降機構)84と、該可動体55,56A,56B,57A,57Bを回転動作させる回転駆動機構(回転機構)107とを備えている。前記ケース体51は、図8,図9,図10に示す如く、後側に向けて開放する略箱状の前ケース52と、前側に向けて開放する略箱状の後ケース53と、両ケース52,53を前後に組み付けることで画成される上部開口を塞ぐ蓋部材54とを備え、ケース体51に内部画成された収容空間Sに、前記可動体55,56A,56B,57A,57Bおよび昇降駆動機構84、回転駆動機構107の各機構部分が収容されるようになっている。そして、ケース体51を前記下板部にネジ止め固定することで、設置部材22に対して可動演出装置50が位置決め固定されるようになっている(図3,図4参照)。すなわち、可動演出装置50は、設置部材22に対してケース体51を単位として着脱可能なユニット構造になっている。
【0036】
前記蓋部材54には、図5に示す如く、各可動体55,56A,56B,57A,57Bに対応する位置に上下方向に貫通する孔部54aが夫々形成されており、各可動体55,56A,56B,57A,57Bは、略全体が前記収容空間Sに収容された初期位置(図5参照)と、対応する孔部54aから上側に所定長さだけ突出した作動位置(図29参照)との間を昇降動作するよう構成される。そして、ケース体51から上方に突出した各可動体55,56A,56B,57A,57Bが、図28に示す如く、前記枠状装飾体42の開口部42aに現われるインパントのある演出が行われるようになっている。実施例では、前記枠状装飾体42に配設した透明壁48における張出部48aの上側で各可動体55,56A,56B,57A,57Bが上下動するよう構成される。
【0037】
(可動体55,56A,56B,57A,57Bについて)
前記可動演出装置50には、図6,図30,図31等に示す如く、5つの可動体55,56A,56B,57A,57Bが左右方向(横方向)に所定間隔で並ぶように配置されている。この5つの可動体55,56A,56B,57A,57Bは、前記昇降駆動機構84によってタイミングを異ならせて昇降動作するよう構成されている(図32図37参照)。具体的には、中央に配置される可動体55と、該中央の可動体55を挟んで左右に隣り合う位置に配置される2つの可動体56A,56Bと、最も外側に配置される左右両側の2つの可動体57A,57Bとの昇降動作のタイミングが夫々異なるよう設定されている。そこで、5つの可動体55,56A,56B,57A,57Bについて、以後、中央に配置される可動体55を第1可動体55と指称し、該第1可動体55を挟んで左右に隣り合う位置に配置される2つの可動体56A,56Bを第2可動体56A,56Bと指称し、最も外側に配置される左右両側の2つの可動体57A,57Bを第3可動体57A,57Bと指称して区別する場合がある。また、各可動体55,56A,56B,57A,57Bは、前記回転駆動機構107によって回転動作するよう構成されており、後述するように実施例では、各可動体55,56A,56B,57A,57Bは180度の角度で正転方向および逆転方向に回転することで、表裏が反転するよう構成されている(図36,図38参照)。
【0038】
(第1可動体55について)
前記第1可動体55は、図11図14に示す如く、2つに分割可能な第1半体58および第2半体59と、両半体58,59の間に収容された導光部材63とを備える。第1半体58および第2半体59は、上下方向に延在する意匠面部(意匠部)と、該意匠面部の外周縁から板面と直交するように突出する側壁とから一方向に開放するように形成された部材であって、両半体58,59の側壁の突出端同士を当接した状態でネジ止め固定することで、両半体58,59の間に導光部材63が収容される空間が画成されるようになっている。なお、第1半体58の意匠面部を第1意匠面部58aと指称すると共に、第2半体59の意匠面部を第2意匠面部59aと指称するものとする。
【0039】
前記第1可動体55の底部に、上下方向に貫通する支持孔60が設けられており、該支持孔60に、前記回転駆動機構107を構成する後述する第1回転支持体78の軸部79bが挿通されるようになっている。第1回転支持体78の軸部79bは、後述するが周面の一部に軸方向に延在する平坦面79cが形成されている。そして、前記支持孔60の内周は、該軸部79bの外形形状に一致するように形成されており、軸部79bが支持孔60に挿通可能な向きが平坦面79cによって規定されるようになっている。これにより、第1回転支持体78に軸部79bおよび支持孔60を介して取り付けられる第1可動体55の第1意匠面部58aおよび第2意匠面部59aの向きが規定されるよう構成されている。
【0040】
前記第1可動体55における第1半体58の第1意匠面部58aおよび第2半体59の第2意匠面部59aには夫々異なる意匠が施されており、各意匠面部58a,59aに施されている意匠を見た際に遊技者に与える印象が変わるように構成されている。各意匠面部58a,59aに施される意匠を具体的に説明すると、実施例では、両意匠面部58a,59aには、パチンコ機10のモチーフに関連する人(具体的には女中)を模した意匠が施されており、第1意匠面部58aには顔が平常の表情で表わされた人の意匠が施され、第2意匠面部59aには顔が般若となっている人の意匠が施されている。第1可動体55は、前記回転駆動機構107によって上下方向に延在する軸回りに正転および逆転されることで、第1意匠面部58aが前側を向く第1姿勢(図36参照)と、第2意匠面部59aが前側を向く第2姿勢(図38参照)とに変化可能に構成されている。すなわち、第1可動体55の外面には、回転方向に複数(実施例では2つ)の意匠面部(意匠部)58a,59aが設けられており、該第1可動体55を回転することによって前側を向く意匠面部58a,59aを切り替え得るよう構成される。
【0041】
前記第1可動体55は全体が非光透過性に構成されているが、前記第2半体59の一部に光透過性の明輝部61が設けられている。具体的に、第1可動体55では、前記第2意匠面部59aに施されている意匠の顔における目に対応する位置に明輝部61が夫々設けられている(図14参照)。すなわち、第1可動体55では、同じ高さ位置で該第1可動体55の移動方向と交差する方向で離間する2箇所に明輝部61が設けられている。そして、後述する第1発光体116aから照射された光を導光部材63で分岐して2つの明輝部61,61を明輝させるようになっている(図39(b)参照)。また、第1可動体55には、一方の側面(半体58,59の側壁)に、内外方向に貫通する光導入口62が形成されている。
【0042】
(導光部材63について)
前記第1可動体55の内部に配設された導光部材63は、図11,図12,図15に示す如く、横方向に延在する第1導光部64aと、該第1導光部64aの一端に連設されて上下方向に延在する第2導光部64bと、該第2導光部64bの上端に連設された第3導光部64cとを備え、第1導光部64aの他端が前記光導入口62を介して外側に臨むように第1可動体55内に配置されている。第1導光部64aにおける光導入口62に臨む端部は、後述する第1発光体116aから照射された光の導入端部となることから、該端部を光導入端64dと指称する。また、第1導光部64aと第2導光部64bとの連設部には、光導入端64dから入射して第1導光部64aを直進する光を第2導光部64bの延在方向に沿って上方(発光手段の光照射方向と交差する方向)に向けて反射する第1反射面64eが形成されている。また、第2導光部64bと第3導光部64cとの連設部には、第1反射面64eで反射して第2導光部64bを上方に向けて直進する光を前記一対の明輝部61,61の離間方向(2方向)に分岐するように反射する第2反射面64f,64fが形成されている。
【0043】
前記第3導光部64cは、図15に示す如く、前記第2反射面64f,64fを挟んで離間する2つの導光部64c,64cからなり、各第3導光部64cにおける第2半体59の裏面を向く光射出端64hが、対応する前記明輝部61に近接して対向している。また、各第3導光部64cには、第2反射面64fで反射された光を光射出端64hに向けて反射する第3反射面64gが形成されており、該光射出端64hから射出された光が対応する明輝部61に照射されて該明輝部61が明輝するよう構成されている。具体的に、第1可動体55を第2意匠面部59aが前側を向く第2姿勢とした状態において、該第1可動体55に対して側方から照射された光を、導光部材63によって前側に向けて照射するように光の向きを変えるよう構成されて、該第3導光部64c(光射出端64h)から射出された光によって前記明輝部61が明輝するよう構成されている。
【0044】
前記第1可動体55では、前記昇降駆動機構84による昇降動作および回転駆動機構107による回転動作によって、前記導光部材63の光導入端64dが、後述する第1発光体116aの光照射方向と対向する位置と、対向しない位置とに変化することで(図39参照)、前記明輝部61の態様が切り替わるよう構成されている。すなわち、導光部材63の光導入端64dが、第1発光体116aの光照射方向と対向する位置(第1可動体55の第2姿勢)では(図39(b))、該第1発光体116aから照射された光が導光部材63によって明輝部61に導びかれて該明輝部61が明輝する態様となり、導光部材63の光導入端64dが、第1発光体116aの光照射方向と対向しない位置(第1可動体55の第1姿勢)に変化すると(図39(a))、該第1発光体116aから照射された光は導光部材63で明輝部61に導びかれなくなって該明輝部61は明輝しない態様となる。
【0045】
前記第2半体59の内面(第1半体58と対向する面)には、図11,図14(a)に示す如く、第1半体58側に突出する収容壁65によって前記導光部材63に対応する形状の収容溝65aが形成されており、該収容溝65aに導光部材63を収容することで、該導光部材63の光導入端64dが光導入口62に位置すると共に、光射出端64hが対応する明輝部61に近接して対向位置するよう構成される。また、前記第1半体58の内面(第2半体59と対向する面)には、図12,図13に示す如く、前記第2半体59の収容溝65aに収容された導光部材63における第3導入部64cに対応する位置に、該第1半体58の開放端から突出する支持突部66が設けられている。そして、両半体58,59を組み付けた状態で該支持突部66が第3導入部64cに当接して、明輝部61に対する光射出端64hの位置を一定に保持すると共に、収容溝65aからの導光部材63の脱落を阻止するようになっている。なお、支持突部66は二股状に形成されており、前記回転駆動機構107の後述する第1軸体77と干渉しないよう構成してある。また、第2半体59の内面下端部に、該第2半体59の開口側に開放して後述する第1回転支持体78の係合片79dが係合する凹状の係合部67が設けられている。
【0046】
(第2可動体56A,56Bについて)
前記2つの第2可動体56A,56Bの基本的な構造は同じである。また、各第2可動体56A,56Bは、上下方向の寸法が前記第1可動体55と異なるのみで、その他の基本構成は同じであるので、既出の部材と同じ部材や部位には同じ付号を付して詳細説明は省略する。すなわち、第2可動体56A,56Bは、図16図20に示す如く、第1意匠面部58aを有する第1半体58と、第2意匠面部59aを有する第2半体59とを組み付けることで画成される空間に、導光部材63が収容されている。また、第2意匠面部59aに施されている意匠の目に対応する位置に明輝部61が設けられており、前記導光部材63によって外部から導入された光を明輝部61に導びいて該明輝部61を明輝させ得るよう構成されている。なお、第2可動体56A,56Bでは、第2意匠面部59aに施される意匠が第1可動体55とは異なるようにしてある。具体的には、第2可動体56A,56Bの第2意匠面部59aには顔が怨嗟の表情をした人の意匠が施されている。図18および図19は、第1可動体55の左側に配設される第2可動体56Aを構成する第1半体58および第2半体59を示している。また図20は、第1可動体55の左側に配設される第2可動体56Aを構成する導光部材63を示している。
【0047】
ここで、2つの第2可動体56A,56Bは、光導入口62,62の向きが左右反対となっており、導光部材63,63における光導入口62,62に臨む光導入端64dも左右反対となっている。すなわち、第1可動体55の左側に位置する第2可動体56Aは、図39(a)に示す如く、第1姿勢(第1意匠面部58aが前側を向く姿勢)では、光導入口62および光導入端64dが右側を向くのに対し、第1可動体55の右側に位置する第2可動体56Bは、第1姿勢(第1意匠面部58aが前側を向く姿勢)では、光導入口62および光導入端64dが左側を向くよう構成される。そして、第2可動体56A,56Bの夫々が第2姿勢(第2意匠面部59aが前側を向く姿勢)に変化することで、図39(b)に示す如く、第1可動体55の左側に位置する第2可動体56Aでは光導入口62および光導入端64dが左側を向くのに対し、第1可動体55の右側に位置する第2可動体56Bでは光導入口62および光導入端64dが右側を向くよう構成される。
【0048】
(第3可動体57A,57Bについて)
前記2つの第3可動体57A,57Bの構造は同じである。また、各第3可動体57A,57Bの基本的な構成は、前記第1可動体55と同じであるので、第1可動体55と異なる部分について詳細に説明する。なお、第3可動体57A,57Bの構成に関し、第1可動体55の構成に関して説明した既出の部材と同じ部材や部位には同じ付号を付して詳細説明は省略する。
【0049】
前記第3可動体57A,57Bは、図21図26に示す如く、第1意匠面部58aを有する第1半体58と、第2意匠面部59aを有する第2半体59とを組み付けることで画成される空間に、複数(実施例では2つ)の導光部材68,69が収容されている。第3可動体57A,57Bでは、該第3可動体57A,57Bに配設された導光部材68,69と対応する複数の明輝部70,71が設けられている。具体的には、第3可動体57A,57Bでは、第2意匠面部59aに施されている意匠の胸に対応する位置に第1明輝部70が設けられると共に、第2意匠面部59aに施されている意匠の目に対応する位置に第2明輝部71,71が設けられている。すなわち、第3可動体57A,57Bでは、前記第1可動体55と同様に同じ高さ位置で該第3可動体57A,57Bの移動方向と交差する方向で離間する2箇所に第2明輝部71が設けられる他に、該第2明輝部71とは高さ方向(第3可動体57A,57Bの移動方向)で異なる位置に第1明輝部70が設けられている。そして、第3可動体57A,57Bの内部に配設された第1導光部材68によって外部から導入された光を第1明輝部70に導びくと共に、該第3可動体57A,57Bの内部に配設された第2導光部材69によって外部から導入された光を第2明輝部71に導びくよう構成される。実施例では、第1導光部材68が第1半体58の裏側にネジ止め固定されると共に、第2導光部材69が第2半体59の裏側にネジ止め固定されている。なお、第3可動体57A,57Bでは、第2意匠面部59aに施される意匠が第1可動体55とは異なるようにしてある。具体的には、第3可動体57A,57Bの第2意匠面部59aには顔が怨嗟の表情をした人の意匠が施されている。図23および図24は、第1可動体55の左側に配設される第3可動体57Aを構成する第1半体58および第2半体59を示している。また図25,図26は、第1可動体55の左側に配設される第3可動体57Aを構成する導光部材68,69を示している。
【0050】
ここで、2つの第3可動体57A,57Bは、前記第2可動体56A,56Bと同様に、前記光導入口62,62の向きが左右反対となっており、後述する導光部材68,69における光導入口62,62に臨む光導入端68d,69dも左右反対となっている。すなわち、第1可動体55の左側に位置する第3可動体57Aは、図39(a)に示す如く、第1姿勢(第1意匠面部58aが前側を向く姿勢)では、光導入口62,62および光導入端68d,69dが左側を向くのに対し、第1可動体55の右側に位置する第3可動体57Bは、第1姿勢(第1意匠面部58aが前側を向く姿勢)では、光導入口62,62および光導入端68d,69dが右側を向くよう構成される。そして、第3可動体57A,57Bの夫々が第2姿勢(第2意匠面部59aが前側を向く姿勢)に変化することで、図39(b)に示す如く、第1可動体55の左側に位置する第3可動体57Aでは光導入口62,62および光導入端68d,69dが右側を向くのに対し、第1可動体55の右側に位置する第3可動体57Bでは光導入口62,62および光導入端68d,69dが左側を向くよう構成される。
【0051】
(第1導光部材68について)
前記左右の第3可動体57A,57Bに配設される第1導光部材68,68は左右対称であるので、第1可動体55の左側に位置する第3可動体57Aに配設される第1導光部材68について説明する。該第1導光部材68は、図25に示す如く、横方向に延在する第1導光部68aと、該第1導光部68aの一端に連設されて上下方向に延在する第2導光部68bと、該第2導光部68bの上端に連設された第3導光部68cとを備え、第1導光部68aの他端が第3可動体57Aの一方の側面に設けられた光導入口62を介して外側に臨むように配置されている。第1導光部68aにおける光導入口62に臨む端部は、後述する第3発光体118bから照射された光の導入部となることから、該端部を光導入端68dと指称する。
【0052】
前記第1導光部材68の第1導光部68aと第2導光部68bとの連設部には、図25に示す如く、光導入端68dから入射して第1導光部68aを直進する光を第2導光部68bの延在方向に沿って上方(発光手段の光照射方向と交差する方向)に向けて反射する第1反射面68eが形成されている。また、第1導光部材68の第2導光部68bと第3導光部68cとの連設部には、第1反射面68eで反射して第2導光部68bを上方に向けて直進する光を2方向に分岐するように反射する第2反射面68f,68fが形成されている。
【0053】
前記第1導光部材68の第3導光部68cは、図25に示す如く、前記第2反射面68f,68fを挟んで離間する2つの導光部68c,68cからなり、各第3導光部68cには第2半体59の裏面に向けて延出する延出導光部68iが設けられており、該延出導光部68iの延出端である光射出端68hが、前記第1明輝部70に近接して対向している。また、各第3導光部68cには、第2反射面68fで反射された光を延出導光部68iの光射出端68hに向けて反射する第3反射面68gが形成されており、該光射出端68hから射出された光が第1明輝部70に照射されて該第1明輝部70が明輝するよう構成されている。具体的に、第3可動体57A,57Bを第2意匠面部59aが前側を向く第2姿勢とした状態において、該第3可動体57A,57Bに対して側方から照射された光を、第1導光部材68によって前側に向けて照射するように光の向きを変えるよう構成されて、該第3導光部68c(光射出端68h)から射出された光によって前記第1明輝部70が明輝するよう構成されている。
【0054】
(第2導光部材69について)
前記第3可動体57A,57Bに配設される第2導光部材69の構成は、前記第1可動体55に配設された導光部材63と同じであるので、同一部位には同じ符号を付して詳細説明は省略する。また、左右の第3可動体57A,57Bに配設される第2導光部材69,69は左右対称であって、図26には第1可動体55の左側に位置する第3可動体57Aに配設される第2導光部材69を図示してある。第2導光部材69は、第1導光部64a、第2導光部64b、第3導光部64c、第1反射面64e,第2反射面64fおよび第3反射面64gを備え、第1導光部64aにおける光導入口62に臨む光導入端64dから入射した光を各第3導光部64cの光射出端64hから対応する第2明輝部71に向けて射出して該第2明輝部71を明輝させ得るよう構成されている。また、第2導光部材69の第2導光部64bは、図39に示す如く、前記第1導光部材68における一対の延出導光部68i,68iの間を上下方向に非接触で延在するよう配置されて、第1導光部材68で導びかれる光が第2導光部材69に入射されないようになっている。すなわち、第1明輝部70と第2明輝部71とを明確に分けて明輝し得るよう構成してある。
【0055】
ここで、前記第3可動体57A,57Bにおいて、光導入口62に臨む第1導光部材68の光導入端68dと第2導光部材69の光導入端64dとは、半体58,59の対向方向(前後方向)に離間すると共に上下方向でずれて位置するよう設定される(図40参照)。そして、後述する第2発光基板118に配設された対応する第3発光体118b,118bが各光導入端68d,64dに個々に対向するよう構成されている。すなわち、一方の第3発光体118bのみを発光することで、第1明輝部70および第2明輝部71の何れかを選択して明輝させることができるよう構成されている。また、2つの第3発光体118b,118bを発光することで、第1明輝部70および第2明輝部71を同時に明輝させることができるようになっている。
【0056】
前記第3可動体57A,57Bにおける第1半体58の内面には、図23に示す如く、第2半体59側に突出する第1収容壁72によって前記第1導光部材68に対応する形状の第1収容溝72aが形成されており、該第1収容溝72aに第1導光部材68を収容することで、該第1導光部材68の光導入端68dが光導入口62に位置すると共に、延出導光部68iの光射出端68hが第1明輝部70に近接して対向位置するよう構成される。また第1半体58には、図22,図23に示す如く、第1収容壁72における第1収容溝72aの外側に、ネジ孔が形成された第1ネジ止め部73が設けられ、該第1ネジ止め部73のネジ孔に鍔付きネジ74を螺挿することで、該鍔付きネジ74の鍔によって第1収容溝72aからの第1導光部材68の脱落が阻止されるようになっている。また、第3可動体57A,57Bにおける第2半体59の内面には、図21,図24に示す如く、第1半体58側に突出する第2収容壁75によって前記第2導光部材69に対応する形状の第2収容溝75aが形成されており、該第2収容溝75aに第2導光部材69を収容することで、該第2導光部材69の光導入端64dが光導入口62に位置すると共に、第3導光部64cの光射出端64hが前記第2明輝部71に近接して対向位置するよう構成される。また第2半体59には、第2収容壁75における第2収容溝75aの外側に、ネジ孔が形成された第2ネジ止め部76が設けられ、該第2ネジ止め部76のネジ孔に鍔付きネジ74を螺挿することで、該鍔付きネジ74の鍔によって第2収容溝75aからの第2導光部材69の脱落が阻止されるようになっている。
【0057】
ここで、前記第1収容溝72aに収容された第1導光部材68と、第2収容溝75aに収容された第2導光部材69とは対向方向で離間しており、前記回転駆動機構107の後述する第3軸体82A,82Bが両導光部材68,69の間に挿通されて該第3軸体82A,82Bと両導光部材68,69とが干渉しないよう構成してある(図40参照)。また、第3可動体57A,57Bの第1半体58および第2半体59には、前記第1可動体55の構成の説明で述ベたと同様に、第3導入部68cに当接して延出導光部68iの光射出端68hを第2明輝部71に対して位置決めする二股状の支持突部66および後述する第3回転支持体83A,83Bの係合片79dが係合する凹状の係合部67が設けられている。
【0058】
(第1可動体55の支持構造について)
前記ケース体51に対する第1〜第3可動体55,56A,56B,57A,57Bの支持構造について説明する。ケース体51には、図8に示す如く、左右方向の中央に、上下方向(後述するベース体86の往復移動方向と交差する方向)に延在する第1軸体(軸体)77が、下端部において該ケース体51に回動自在に支持されて、該第1軸体77の上端部はケース体51の上端近傍まで延在している。この第1軸体77に、後述する駆動歯車110が噛合する第1回転歯車77aが一体的に回転するように配設される。また、第1軸体77には、図6に示す如く、第1回転歯車77aより上側に第1回転支持体78が一体的に回転可能でかつ軸方向への移動が自在に支持されている。この第1回転支持体78は、図11,図12に示す如く、円盤状の連繋板79aと、該連繋板79aの上面に突設された軸部79bとを備え、該軸部79bが前記第1可動体55の支持孔60に挿通された状態で第1回転支持体78に第1可動体55が取り付けられている。軸部79bには周方向の所定箇所(実施例では第1半体58に対応する箇所)に平坦部79cが形成されており、該軸部79bを対応する形状に形成されている支持孔60に挿通することで、第1回転支持体78に対する第1可動体55の取り付け向きは規定される。
【0059】
前記第1回転支持体78の軸部79bには、平坦部79cとは軸中心を挟んで反対側に、径方向に突出する板状の係合片79dが設けられており、該係合片79dが第1可動体55の前記係合部67に係合するように挿入されている。すなわち、係合片79dと係合部67との係合状態で、第1可動体55は第1回転支持体78と一体的に回転すると共に一体的に第1軸体77に沿って軸方向(ベース体86の往復移動方向と交差する方向)に移動するよう構成される。
【0060】
(第2可動体56A,56Bの支持構造について)
前記ケース体51には、図8に示す如く、前記第1軸体77を挟んで左右両側に離間する位置に、該第1軸体77と平行な第2軸体(軸体)80A,80Bが、下端部において該ケース体51に回動自在に支持されて、該第2軸体80A,80Bの上端部はケース体51の上端近傍まで延在している。各第2軸体80A,80Bは、図8に示す如く、第1軸体77に対して前側に偏倚すると共に、該第2軸体80A,80Bの下端部は、ケース体51に対する第1軸体77の支持位置より上方でケース体51に回動自在に支持されている。各第2軸体80A,80Bに、図6に示す如く、後述する回転駆動機構107の上作動歯車113aが噛合する第2回転歯車80aが一体的に回転するように配設される(図6参照)。また、第2軸体80A,80Bには、第2回転歯車80aより上側に、第2回転支持体81A,81Bが一体的に回転可能でかつ軸方向への移動が自在に支持されている。この第2回転支持体81A,81Bの構成は、図16,図17に示す如く、前記第1回転支持体78の構成と同じであって、円盤状の連繋板79aと、該連繋板79aの上面に突設された軸部79bと、該軸部79bに形成された平坦部79cと、該軸部79bに形成された係合片79dとを備える。そして、前記第2可動体56A,56Bの支持孔60に軸部79bを挿通すると共に、係合片79dを係合部67に係合することで、第2回転支持体81A,81Bに対する第2可動体56A,56Bの取り付け向きが規定され、かつ第2可動体56A,56Bが第2回転支持体81A,81Bと一体的に回転すると共に一体的に第2軸体80A,80Bに沿って軸方向に移動するよう構成される。
【0061】
(第3可動体57A,57Bの支持構造について)
前記ケース体51には、図8に示す如く、前記各第2軸体80A,80Bを挟んで第1軸体77とは反対側に離間する位置の夫々に、該第1軸体77および第2軸体80A,80Bと平行な第3軸体(軸体)82A,82Bが、下端部において該ケース体51に回動自在に支持されて、該第3軸体82A,82Bの上端部はケース体51の上端近傍まで延在している。各第3軸体82A,82Bは、図8に示す如く、第2軸体80A,80Bに対して前側に偏倚すると共に、該第3軸体82A,82Bの下端部は、ケース体51に対する第1軸体77の支持位置と略同じ位置でケース体51に回動自在に支持されている。各第3軸体82A,82Bに、図6に示す如く、後述する回転駆動機構107の下作動歯車113bが噛合する第3回転歯車82aが一体的に回転するように配設される。また、第3軸体82A,82Bには、第3回転歯車82aより上側に、第3回転支持体83A,83Bが一体的に回転可能でかつ軸方向への移動が自在に支持されている。この第3回転支持体83A,83Bの構成は、前記第1回転支持体78の構成と同じであって、図21,図22に示す如く、円盤状の連繋板79aと、該連繋板79aの上面に突設された軸部79bと、該軸部79bに形成された平坦部79cと、該軸部79bに形成された係合片79dとを備える。そして、第3可動体57A,57Bの支持孔60に軸部79bを挿通すると共に、係合片79dを係合部67に係合することで、第3回転支持体83A,83Bに対する第3可動体57A,57Bの取り付け向きが規定され、かつ第3可動体57A,57Bが第3回転支持体83A,83Bと一体的に回転すると共に一体的に第3軸体82A,82Bに沿って軸方向に移動するよう構成される。
【0062】
(昇降駆動機構84について)
前記昇降駆動機構84は、前記ケース体51に配設された昇降用モータ(駆動手段)85と、ケース体51に配設されて昇降用モータ85の駆動によって左右方向(横方向)に直線的に往復移動するベース体86と、ベース体86と前記各可動体55,56A,56B,57A,57Bとを連繋して該ベース体86の往復移動に伴って各可動体55,56A,56B,57A,57Bを昇降動作させる連繋機構93,97A,97B,102A,102Bとを備える(図7,図9,図10参照)。
【0063】
(ベース体86について)
前記ベース体86は、図7,図9,図10に示す如く、平板状の部材であって、前記ケース体51における後ケース53に設けられたベース用ガイド部53a,53bに板面を前後に向けた姿勢で支持されて、該ベース用ガイド部53a,53bに沿って左右方向に平行移動自在に構成されている。ベース用ガイド部53a,53bは、後ケース53の後壁内面において左右方向に所定長さで延在するように形成された上ベース用ガイド部53a(図3参照)と、該上ベース用ガイド部53bから下方に離間して後壁内面に突設された下ベース用ガイド部53b(図9参照)とからなり、両ベース用ガイド部53a,53bの間にベース体86が支持されて後ケース53の後壁内面に沿って左右方向に移動可能に構成されている。なお、下ベース用ガイド部53bは、後述する右第3連繋機構102Bの右第3連繋部材106Bを回動自在に支持する右第3回転軸105Bの設置部として利用される。
【0064】
前記ベース体86は、前記昇降用モータ85に伝達機構87を介して連繋されている。伝達機構87は、図11,図31に示す如く、昇降用モータ85の出力軸に連結された駆動歯車88と、該駆動歯車88に噛合する複数の従動歯車89と、駆動歯車88から最も離れている従動歯車89に噛合する作動歯車90と、ベース体86に形成されて左右方向に所定長さで延在するラック86aとを備える。すなわち、昇降用モータ85を正転方向および逆転方向に回転駆動することで、作動歯車90とラック86aとの噛合作用下にベース体86が左右方向に往復移動するよう構成されている(図31,図33,図35,図37参照)。また、ラック86aは、ベース体86の下端に形成されると共に、前記作動歯車90および複数の従動歯車89は、駆動歯車88に対して横方向に並ぶようにして後ケース53の最下部に回動自在に支持されて、該作動歯車90の上側にラック86aが噛合するようになっている。
【0065】
ここで、前記ベース体86は、前記可動体55,56A,56B,57A,57Bを初期位置とする初期位置(図31)において前記駆動歯車88から最も離間して位置し、該初期位置から駆動歯車88に近接する方向に移動することで可動体55,56A,56B,57A,57Bを作動位置に向けて上昇させるよう構成されて、該ベース体86が駆動歯車88に最も近接する位置が可動体55,56A,56B,57A,57Bを作動位置まで上昇させた作動位置(図37)として設定される。なお、ベース体86および該ベース体86に設けられる後述する連繋機構93,97A,97B,102A,102Bの係合部94,98A,98B,103A,103Bにおけるベース体86の往復移動方向の各端部に関し、ベース体86が初期位置から作動位置に移動する際の前側(実施例では左側)を「初期側」または「初期端」と指称し、ベース体86が初期位置から作動位置に移動する際の後側(実施例では右側)を「作動側」または「作動端」と指称する場合がある。また、前記昇降用モータ85の回転方向について、ベース体86(可動体55,56A,56B,57A,57B)を初期位置から作動位置へ移動させる方向を正転方向、ベース体86(可動体55,56A,56B,57A,57B)を作動位置から初期位置へ移動させる方向を逆転方向と指称する場合もある。
【0066】
前記ベース体86に、バネ係止部86bが設けられると共に、前記後ケース53における該バネ係止部86bと左右方向で離間して対向する位置にバネ固定部(図示せず)が設けられており、一端がバネ固定部に係止された移動補助手段としてのコイルバネ91の他端がバネ係止部86bに係止されている。そして、ベース体86は、コイルバネ91によって可動体55,56A,56B,57A,57Bを初期位置から作動位置に向けて移動する方向へ付勢力が常に付与されるよう構成される。すなわち、複数の可動体55,56A,56B,57A,57Bを作動位置に向けて上昇させる際には、ベース体86に初期位置から作動位置に向けて移動させる方向に常にコイルバネ91の付勢力が付与されて、前記昇降用モータ85の駆動負荷を軽減し得るようになっている。
【0067】
また、前記ベース体86に検出片86cが設けられており、該検出片86cは、前記後ケース53に配設された昇降用検出手段92によって検出可能に構成されている。昇降用検出手段92は、前記制御手段に配線接続されており、該昇降用検出手段92からの検出信号の入力に基づいて制御手段が前記昇降用モータ85を駆動制御し得るよう構成される。前記検出片86cは、前記ベース体86(可動体55,56A,56B,57A,57B)の初期位置において昇降用検出手段92で検出されて(図7,図31参照)、該昇降用検出手段92の検出信号の入力に基づいて昇降用モータ85を制御手段が停止制御することで、ベース体86(可動体55,56A,56B,57A,57B)を初期位置に停止保持し得るよう構成される。昇降用モータ85としてステッピングモータが採用され、該昇降用モータ85の駆動によって初期位置から移動を開始したベース体86(可動体55,56A,56B,57A,57B)を、移動パルス信号の制御によって作動位置で停止するように昇降用モータ85を制御手段で駆動制御し得るよう構成されている。
【0068】
(連繋機構93,97A,97B,102A,102Bについて)
前記連繋機構93,97A,97B,102A,102Bは、前記各可動体55,56A,56B,57A,57Bに対応してベース体86に形成された係合部94,98A,98B,103A,103Bと、係合部94,98A,98B,103A,103Bを対応する可動体55,56A,56B,57A,57Bに連繋する連繋部材95,97A,97B,102A,102Bとを備える。各可動体55,56A,56B,57A,57Bに対応する連繋機構93,97A,97B,102A,102Bに関し、対応する可動体55,56A,56B,57A,57Bに合わせて第1連繋機構93、第2連繋機構97A,97Bおよび第3連繋機構102A,102Bと指称すると共に、各連繋機構93,97A,97B,102A,102Bを構成する部材や部位についても名称に「第1」、「第2」、「第3」を付して区別する。また、第2可動体56A,56Bおよび第3可動体57A,57Bについては、2つの可動体56A,56B,57A,57Bがあるので、正面視において第1可動体55の左側に位置する第2可動体56Aおよび第3可動体57Aを左第2可動体56Aおよび左第3可動体57Aと指称すると共に、正面視において第1可動体55の右側に位置する第2可動体56Bおよび第3可動体57Bを右第2可動体56Bおよび右第3可動体57Bと指称して区別する場合もある。そして、連繋機構97A,97B,102A,102Bについても、左右の第2可動体56A,56Bおよび第3可動体57A,57Bに対応して、左第2連繋機構97A、右第2連繋機構97B、左第3連繋機構102A、左第3連繋機構102Bと指称して区別する場合もある。
【0069】
(第1連繋機構93について)
前記第1可動体55をベース体86の移動に伴って動作させる第1連繋機構93は、図11,図12に示す如く、ベース体86に形成された第1係合部94と、該第1係合部94と前記第1可動体55とを連繋する第1連繋部材(連繋部材)95とを備える。第1係合部94は、前記ベース体86に前後方向に貫通して形成された長孔で構成されている。また、第1係合部94は、ベース体86の往復移動方向に沿って延在する非作動部94aと、該非作動部94aにおける作動端に接続して前記往復移動方向と交差する方向(上下方向)に延在する作動部94bとを備える。第1係合部94の作動部94bは、上下方向の下端部で非作動部94aに接続すると共に、上側に向かうにつれて非作動部94aの初期端から離間するように傾斜して形成されている。
【0070】
前記ケース体51における前ケース52の前壁には、前記右第2可動体56Bおよび右第3可動体57Bの配設位置の間に軸支持部52aが収容空間S内に突出するように設けられており、該軸支持部52aに、前記ベース体86の往復移動方向と交差する方向(実施例では前後方向)に延在する第1回転軸(回転軸)96が支持されている(図11,図12参照)。そして、この第1回転軸96における軸支持部52aから後方に突出する端部に、前記第1係合部94と第1可動体55とを連繋する第1連繋部材95が回動自在に支持されている。第1連繋部材95には、第1回転軸96に支持される軸支部95d(揺動中心)から該第1回転軸96の径方向に離間する位置に第1被係合部95aが設けられ、該第1被係合部95aが第1係合部94に移動自在に係合するよう構成される。実施例の第1被係合部95aは、具体的には後方に突出する円柱状の突部からなり、該突部が第1係合部94としての長孔に挿通されて、該長孔に沿って移動し得るようになっている。また、第1連繋部材95の第1被係合部95aは、ベース体86の初期位置において第1係合部94の非作動部94aにおける初期端に位置している(図31参照)。実施例では、第1回転軸96(軸支部95d)は、ベース体86の初期位置において第1係合部94の非作動部94aの上方に位置しており(図30参照)、該第1回転軸96より下側に位置する第1被係合部95aが第1係合部94の非作動部94aにおける初期端に位置するように設定される。
【0071】
前記第1連繋部材95には、第1回転軸96で支持される軸支部95dから該第1回転軸96の径方向に所定長さで延在する第1アーム95bが設けられており、該第1アーム95bの延出端が対応する前記第1回転支持体78に連繋されている。具体的には、第1アーム95bの延出端に、図11に示す如く、上下に離間する一対の連繋部95c,95cが設けられており、両連繋部95c,95cの間に第1回転支持体78の連繋板79aが回転を許容された状態で介挿されている。すなわち、第1連繋部材95に対して第1回転支持体78は、第1連繋部材95の揺動に伴って連繋板79aと連繋部95c,95cとの連繋作用によって第1軸体77に沿って軸方向に移動されると共に回転は許容される状態で連繋されている(図34,図36参照)。
【0072】
前記第1連繋部材95は、第1被係合部95aが第1係合部94の非作動部94aに係合している状態では、前記第1アーム95bが第1回転支持体78を介して連繋されている第1可動体55を初期位置に維持する(図31,図33,図35参照)。また、第1連繋部材95は、前記ベース体86の往復移動に伴い第1被係合部95aが第1係合部94の作動部94bに係合して該作動部94bに沿って第1被係合部95aが移動することで(図37参照)、第1回転軸96を支点として第1アーム95bが上下動するように揺動されて、前記第1可動体55を初期位置と作動位置との間で移動(昇降動作)させるように構成される。具体的には、ベース体86の作動位置に向けた移動に伴い第1連繋部材95の第1被係合部95aが第1係合部94の非作動部94aから作動部94bに移行することで、該第1連繋部材95は第1回転軸96を支点として第1アーム95bが上方移動するように傾動して、第1回転支持体78と共に第1可動体55を作動位置に向けて押し上げる(上昇させる)。そして、第1被係合部95aが作動部94bにおける作動端に至ることで、第1可動体55が作動位置(図37)に至るように設定される。
【0073】
これに対し、前記ベース体86の作動位置から初期位置に向けた移動に伴い第1連繋部材95の第1被係合部95aが第1係合部94の作動部94bにおける作動端から初期端に向けて移動する際には、該第1連繋部材95は第1回転軸96を支点として第1アーム95bが下方移動するように傾動して、第1回転支持体78と共に第1可動体55を作動位置から下降させ、該第1被係合部95aが第1係合部94の非作動部94aに移行することで第1連繋部材95の傾動は停止して第1可動体55が初期位置に維持されるように構成されている。すなわち、第1連繋機構93によって昇降移動される第1可動体55は、前記ベース体86の初期位置から作動位置に向けて移動を開始した所定期間は初期位置に維持され、その後に初期位置から作動位置に向けて移動を開始し、ベース体86が作動位置に至るのに合わせて該第1可動体55も作動位置に到来する。また、第1連繋機構93によって昇降移動される第1可動体55は、ベース体86の作動位置から初期位置に向けて移動を開始すると同時に作動位置から初期位置に向けての移動を開始し、該ベース体86が初期位置に至る前に初期位置まで移動し、その後はベース体86が初期位置に至るまで第1可動体55は初期位置に維持されるように設定されている。
【0074】
(第2連繋機構97A,97Bについて)
前記左右の第2可動体56A,56Bをベース体86の移動に伴って動作させる左右の第2連繋機構97A,97Bの基本的な構成は同じであるので、左第2連繋機構97Aの構成について説明することとする。但し、右第2連繋機構97Bで特有な構成については、個別に説明する。なお、左右の第2連繋機構97A,97Bにおいて同一機能の部材や部位には同じ付号を付すものとする。
【0075】
前記左第2可動体56Aをベース体86の移動に伴って動作させる左第2連繋機構97Aは、図16,図17に示す如く、ベース体86に形成された左第2係合部98Aと、該左第2係合部98Aと左第2可動体56Aとを連繋する左第2連繋部材(連繋部材)100Aとを備える。左第2係合部98Aは、前記ベース体86に前後方向に貫通して形成された長孔で構成されている。左第2係合部98Aは、ベース体86の往復移動方向に沿って延在する第1非作動部(非作動部)98aと、該第1非作動部98aにおける作動端に接続して前記往復移動方向と交差する方向(上下方向)に延在する作動部98bと、該作動部98bにおける作動端に接続して前記往復移動方向に沿って延在する第2非作動部(非作動部)98cとを備える。左第2係合部98Aの作動部98bは、上下方向の下端部で第1非作動部98aに接続すると共に、上側に向かうにつれて第1非作動部98aの初期端から離間するように傾斜して上端部で第2非作動部98cの初期端に接続されている。すなわち、左第2係合部98Aは、作動部98bを挟んで第1非作動部98aと第2非作動部98cとが反対方向に延在している。
【0076】
前記ケース体51における後ケース53の後壁には、前記第1可動体55の配設位置より右側に、前記ベース体86の往復移動方向と交差する方向(実施例では前後方向)に延在する左第2回転軸(回転軸)99A(図9参照)が収容空間S内に突出するように設けられている。そして、この左第2回転軸99Aに、前記左第2係合部98Aと左第2可動体56Aとを連繋する左第2連繋部材100Aが回動自在に支持されている。なお、前記ベース体86の左第2回転軸99Aと対応する位置に、前後方向に貫通する干渉防止孔86dが形成されており、後ケース53の後壁に突設された左第2回転軸99Aは該干渉防止孔86dに挿通されてベース体86の前側に突出しており、該左第2回転軸99Aの突出端部に軸支部100fを介して回動自在に支持された左第2連繋部材100Aはベース体86の前側に位置するよう構成される。また、干渉防止孔86dはベース体86の往復移動方向に沿って所定長さで延在し、該ベース体86が初期位置と作動位置との間を移動する間において左第2回転軸99Aによってベース体86の移動が規制されないよう構成してある。
【0077】
前記左第2連繋部材100Aには、図17に示す如く、左第2回転軸99Aで支持される軸支部100f(揺動中心)から該左第2回転軸99Aの径方向に離間する位置に左第2被係合部100aが設けられ、該左第2被係合部100aが左第2係合部98Aに移動自在に係合するよう構成される。実施例の左第2被係合部100aは、具体的には後方に突出する円柱状の突部からなり、該突部が左第2係合部98Aとしての長孔に挿通されて、該長孔に沿って移動し得るようになっている。また、左第2連繋部材100Aの左第2被係合部100aは、ベース体86の初期位置において左第2係合部98Aの第1非作動部98aにおける初期端に位置している(図31参照)。実施例では、左第2回転軸99Aは、ベース体86の初期位置において左第2係合部98Aにおける第1非作動部98aの上方に位置しており、該左第2回転軸99Aより下側に位置する左第2被係合部100aが左第2係合部98Aの第1非作動部98aにおける初期端に位置するよう設定される。
【0078】
前記左第2連繋部材100Aには、図16,図17に示す如く、左第2回転軸99Aで支持される軸支部100fから該左第2回転軸99Aの径方向に所定長さで延在する左第2アーム(アーム)100bが設けられており、該左第2アーム100bの延出端が対応する前記左第2回転支持体81Aに連繋されている。具体的には、左第2アーム100bの延出端に、上下に離間する一対の連繋部100c,100cが設けられており、両連繋部100c,100cの間に左第2回転支持体81Aの連繋板79aが回転を許容された状態で介挿されている。すなわち、左第2連繋部材100Aに対して左第2回転支持体81Aは、左第2連繋部材100Aの揺動に伴って連繋板79aと連繋部100c,100cとの連繋作用によって左第2軸体80Aに沿って軸方向に移動されると共に回転は許容されるよう構成されている(図32,図34参照)。また、前記左第2連繋部材100Aの左第2アーム100bは、図27に示す如く、前記第1可動体55の配設位置の後側を右から左に延在して、該左第2アーム100bにおける第1可動体55の配設位置より左側に位置する延出端に前記連繋部100c,100cが設けられている。
【0079】
前記左第2連繋部材100Aは、左第2被係合部100aが左第2係合部98Aの第1非作動部98aに係合している状態では、図31,図33に示す如く、前記左第2アーム100bが左第2回転支持体81Aを介して連繋されている左第2可動体56Aを初期位置に維持する。また、左第2連繋部材100Aは、前記ベース体86の往復移動に伴い左第2被係合部100aが左第2係合部98Aの作動部98bに係合して該作動部98bに沿って左第2被係合部100aが移動することで、左第2回転軸99Aを支点として左第2アーム100bが上下動するように揺動されて、前記左第2可動体56Aを初期位置と作動位置との間で移動(昇降動作)させるように構成される。具体的には、ベース体86の作動位置に向けた移動に伴い左第2連繋部材100Aの左第2被係合部100aが左第2係合部98Aの第1非作動部98aから作動部98bに移行することで(図35参照)、該左第2連繋部材100Aは左第2回転軸99Aを支点として左第2アーム100bが上方移動するように傾動して、左第2回転支持体81Aと共に左第2可動体56Aを作動位置に向けて押し上げる(上昇させる)。そして、左第2被係合部100aが作動部98bにおける作動端に至ることで、左第2可動体56Aが作動位置に至るように設定される。また、左第2連繋部材100Aは、ベース体86の作動位置に向けた移動に伴い左第2被係合部100aが左第2係合部98Aの作動部98bから第2非作動部98cに移行して該第2非作動部98cに沿って移動している状態では傾動することはなく、前記左第2アーム100bによって左第2回転支持体81Aを介して左第2可動体56Aを作動位置に維持するよう構成されている(図35,図37参照)。
【0080】
これに対し、前記ベース体86の作動位置から初期位置に向けた移動に伴い左第2連繋部材100Aの左第2被係合部100aが左第2係合部98Aにおける第2非作動部98cに沿って移動している状態では、該左第2連繋部材100Aによって左第2可動体56Aは作動位置に維持され、該左第2被係合部100aが第2非作動部98cから作動部98bに移行することで、左第2連繋部材100Aは左第2回転軸99Aを支点として左第2アーム100bが下方移動するように傾動して、左第2回転支持体81Aと共に左第2可動体56Aを作動位置から下降させる。そして、該左第2被係合部100aが左第2係合部98Aの第1非作動部98aに移行することで、左第2連繋部材100Aの傾動は停止して左第2可動体56Aはベース体86が作動位置に至るまで初期位置に維持されるように構成されている。すなわち、左第2連繋機構97Aによって昇降移動される左第2可動体56Aは、前記ベース体86の初期位置から作動位置に向けて移動を開始した所定期間は初期位置に維持され、その後に左第2可動体56Aは初期位置から作動位置に向けて移動を開始し、ベース体86が作動位置に至る前に該左第2可動体56Aが作動位置に到来し、その後はベース体86が作動位置に至るまで左第2可動体56Aは作動位置に維持されるように設定される。また、左第2連繋機構97Aによって昇降移動される左第2可動体56Aは、ベース体86の作動位置から初期位置に向けて移動を開始した所定期間は作動位置に維持され、その後に左第2可動体56Aは作動位置から初期位置に向けて移動を開始し、ベース体86が初期位置に至る前に該左第2可動体56Aが初期位置に到来し、その後はベース体86が初期位置に至るまで左第2可動体56Aは初期位置に維持されるように設定される。
【0081】
(右第2連繋機構97について)
前記右第2可動体56Bを昇降動作させる右第2連繋機構97Bについて、左第2連繋機構97Aと異なる部分について説明する。
【0082】
前記ケース体51における前ケース52の前壁に、前記第1可動体55および左第2可動体56Aの配設位置の間に臨むように収容空間S内に突出する右第2回転軸99Bが設けられ、該右第2回転軸99Bに、右第2連繋機構97Bを構成する右第2連繋部材(連繋部材)100Bが回動自在に支持されている。右第2連繋部材100Bは、図27に示す如く、右第2回転軸99Bに支持されて前後方向に延在する支持部100dの後端側に、第1可動体55の後側を右方に向けて右第2回転軸99Bの径方向に所定長さで延在するレバー部100eが設けられており、該レバー部100eの延出端に、前記ベース体86に設けられた右第2係合部98Bに移動自在に係合する右第2被係合部100aが設けられている。右第2連繋部材100Bの右第2被係合部100aは、図31に示す如く、ベース体86の初期位置において右第2係合部98Bの第1非作動部98aにおける初期端に位置している。実施例では、右第2回転軸99Bは、ベース体86の初期位置において右第2係合部98Bの第1非作動部98aの左下方に位置しており、該右第2回転軸99Bより上側に位置する右第2被係合部100aが右第2係合部98Bの第1非作動部98aにおける初期端に位置するよう設定される。
【0083】
前記右第2連繋部材100Bにおける前記支持部100dの前端側に、図27に示す如く、右第2回転軸99Bの径方向に所定長さで延在する右第2アーム(アーム)100bが設けられており、該右第2アーム100bが前記第1可動体55の前側を左側から右側に延在している。そして、右第2アーム100bの延出端に設けられた連繋部100c,100cが、前記右第2回転支持体81Bの連繋板79aに、該右第2回転支持体81B(右第2可動体56B)を軸方向に移動可能でかつ回転は許容し得るように連繋されている(図34参照)。なお、図27において符号101は、前記前ケース52の前壁内面に配設されて右第2アーム100bの後側を上下方向に延在する規制部材であって、該規制部材101によって右第2アーム100bの後方への変位を規制するよう構成されている。
【0084】
実施例の昇降駆動機構84では、図27に示す如く、前記ケース体51の中央に位置する第1可動体(特定位置の特定可動体)55の左側に位置する左第2可動体56Aを動作させる左第2連繋部材100Aが回動自在に支持される左第2回転軸99Aを第1可動体55の右側に配置すると共に、第1可動体55の右側に位置する右第2可動体56Bを動作させる右第2連繋部材100Bが回動自在に支持される右第2回転軸99Bを第1可動体55の左側に配置することで、各第2連繋部材100A,100Bにおける揺動支点(第2回転軸99A,99B)から対応する第2回転支持体81A,81B(第2可動体56A,56B)との連繋部位(作用点)までの距離を長く確保するよう構成されている。すなわち、第2連繋部材100A,100Bにおける揺動支点から作用点までの距離を長くすることで、第2連繋部材100A,100Bの小さな揺動角度で第2可動体56A,56Bを大きく昇降動作させることができるようになっている。
【0085】
(第3連繋機構102A,102Bについて)
前記左右の第3可動体57A,57Bをベース体86の移動に伴って動作させる左右の第3連繋機構102A,102Bの基本的な構成は同じであるので、左第3連繋機構102Aの構成について説明することとする。但し、右第3連繋機構102Bで特有な構成については、個別に説明する。なお、左右の第3連繋機構102A,102Bにおいて同一機能の部材や部位には同じ付号を付すものとする。
【0086】
前記左第3可動体57Aをベース体86の移動に伴って動作させる左第3連繋機構102Aは、図21,図22に示す如く、ベース体86に形成された左第3係合部103Aと、該左第3係合部103Aと左第3可動体57Aとを連繋する左第3連繋部材(連繋部材)106Aとを備える。左第3係合部103Aは、前記ベース体86に前後方向に貫通して形成された長孔で構成されている。左第3係合部103Aは、ベース体86の往復移動方向と交差する方向(上下方向)に延在する作動部103aと、該作動部103aにおける作動端に接続して前記往復移動方向に沿って延在する非作動部103bとを備える。左第3係合部103Aの作動部103aは、上下方向の下端部を初期端として上側に向かうにつれて該初期端から側方(実施例では右方)に変位するように傾斜して上端部で非作動部103bの初期端に接続されている。
【0087】
前記ケース体51における後ケース53の後壁には、前記ベース体86と干渉しな位置に、該ベース体86の往復移動方向と交差する方向(実施例では前後方向)に延在する左第3回転軸105Aが収容空間S内に突出するように設けられている(図9参照)。そして、この左第3回転軸105Aに、前記左第3係合部103Aと左第3可動体57Aとを連繋する左第3連繋部材106Aが回動自在に支持されている。左第3連繋部材106Aには、図21,図22に示す如く、左第3回転軸105Aで支持される軸支部106d(揺動中心)から該左第3回転軸105Aの径方向に離間する位置に左第3被係合部106aが設けられ、該左第3被係合部106aが左第3係合部103Aに移動自在に係合するよう構成される。実施例の左第3被係合部106aは、具体的には後方に突出する円柱状の突部からなり、該突部が左第3係合部103Aとしての長孔に挿通されて、該長孔に沿って移動し得るようになっている。また、左第3連繋部材106Aの左第3被係合部106aは、ベース体86の初期位置において左第3係合部103Aの作動部103aにおける初期端に位置している(図31参照)。実施例では、左第3回転軸105Aは、ベース体86の初期位置において左第3係合部103Aの作動部103aの上方に位置しており、該左第3回転軸105Aより下側に位置する左第3被係合部106aが左第3係合部103Aの作動部103aにおける初期端に位置するよう設定される。
【0088】
前記左第3連繋部材106Aには、左第3回転軸105Aで支持される軸支部106dから該左第3回転軸105Aの径方向に所定長さで延在する左第3アーム106bが設けられており、該左第3アーム106bの延出端が対応する前記左第3回転支持体83Aに連繋されている。具体的には、左第3アーム106bの延出端に、上下に離間する一対の連繋部106c,106cが設けられており、両連繋部106c,106cの間に左第3回転支持体83Aの連繋板79aが回転を許容された状態で介挿されている。すなわち、左第3連繋部材106Aに対して左第3回転支持体83Aは、左第3連繋部材106Aの揺動に伴って連繋板79aと連繋部106c,106cとの連繋作用によって左第3軸体82Aに沿って軸方向に移動されると共に回転は許容されるよう構成されている(図30,図32参照)。
【0089】
前記左第3連繋部材106Aは、前記ベース体86の往復移動に伴い左第3被係合部106aが左第3係合部103Aの作動部103aに係合して該作動部103aに沿って左第3被係合部106aが移動することで、左第3回転軸105Aを支点として左第3アーム106bが上下動するように揺動されて、該左第3アーム106bが左第3回転支持体83Aを介して連繋されている前記左第3可動体57Aを初期位置と作動位置との間で移動(昇降動作)させるように構成される。また、左第3連繋部材106Aは、左第3被係合部106aが左第3係合部103Aの非作動部103bに係合している状態では、前記左第3可動体57Aを作動位置に維持する。具体的には、ベース体86が初期位置から作動位置に向けて移動すると同時に左第3係合部103Aの作動部103aに沿って左第3被係合部106aが移動する左第3連繋部材106Aは左第3回転軸105Aを支点として左第3アーム106bが上方移動するように傾動して、左第3回転支持体83Aと共に左第3可動体57Aを作動位置に向けて押し上げる(上昇させる)。そして、左第3被係合部106aが作動部103aにおける作動端に至ることで、左第3可動体57Aが作動位置に至るように設定される(図33参照)。また、左第3連繋部材106Aは、ベース体86の作動位置に向けた移動に伴い左第3被係合部106aが左第3係合部103Aの作動部103aから非作動部103bに移行して該非作動部103bに沿って移動している状態では傾動することはなく、前記左第3アーム106bによって左第3回転支持体83Aを介して左第3可動体57Aを作動位置に維持するよう構成されている(図35,図37参照)。
【0090】
これに対し、前記ベース体86の作動位置から初期位置に向けた移動に伴い左第3連繋部材106Aの左第3被係合部106aが左第3係合部103Aにおける非作動部103bに沿って移動している状態では、該左第3連繋部材106Aによって左第3可動体57Aは作動位置に維持され、該左第3被係合部106aが非作動部103bから作動部103aに移行することで、左第3連繋部材106Aは左第3回転軸105Aを支点として左第3アーム106bが下方移動するように傾動して、左第3回転支持体83Aと共に左第3可動体57Aを作動位置から下降させる。そして、ベース体86が作動位置に至ることで、該左第3被係合部106aも作動部103aの初期端に至り、左第3連繋部材106Aの傾動は停止して左第3可動体57Aは初期位置に維持される。すなわち、左第3連繋部材106Aによって昇降移動される左第3可動体57Aは、ベース体86の初期位置から作動位置に向けて移動を開始すると同時に初期位置から作動位置に向けての移動を開始し、該ベース体86が作動位置に至る前に作動位置まで移動し、その後はベース体86が作動位置に至るまで該左第3可動体57Aは作動位置に維持される。また、左第3連繋部材106Aによって昇降移動される左第3可動体57Aは、ベース体86の作動位置から初期位置に向けて移動を開始した所定期間は作動位置に維持され、その後に作動位置から初期位置に向けて移動を開始し、ベース体86が初期位置に至るのに合わせて該左第3可動体57Aも初期位置に到来するように設定されている。
【0091】
(右第3連繋機構102Bについて)
前記右第3可動体57Bを昇降動作させる右第3連繋機構102Bについて、左第3連繋機構102Aと異なる部分について説明する。
【0092】
前記右第3連繋機構102Bを構成する右第3係合部103Bは、図21,図22に示す如く、ベース体86の往復移動方向と交差する方向(上下方向)に延在する作動部103aと、該作動部103aにおける作動端に接続して前記往復移動方向に沿って延在する非作動部103bとを備える。右第3係合部103Bの作動部103aは、上下方向の上端部を初期端として下側に延在して下端部で非作動部103bの初期端に接続されている。
【0093】
前記ケース体86における後ケース53の後壁に突設された前記下ベース用ガイド部53bに、右第3連繋部材106Bが軸支部106dを介して回動自在に支持される右第3回転軸105Bが前側に突出するように設けられている(図9参照)。この右第3回転軸105Bは、ベース体86の初期位置において該ベース体86に設けられる右第3係合部103Bの作動部103aの下方に位置している。そして、右第3連繋部材106Bにおける右第3回転軸105Bより上側に位置する右第3被係合部106aが、右第3係合部103Bの作動部103aにおける初期端に位置するよう設定される。すなわち、実施例では、左右の第3連繋部材106A,106Bにおける第3回転軸105A,105Bと第3係合部103A,103Bの位置関係が上下逆に設定されている。また、左右の第3連繋部材106A,106Bでは、第3アーム106b,106bは、揺動支点から相反する方向に延在している。
【0094】
(各係合部94,98A,98B,103A,103Bの関係について)
実施例の昇降駆動機構84では、前記第1可動体55、第2可動体56A,56Bおよび第3可動体57A,57Bの昇降動作のタイミングを変えるように、図7,図31に示す如く、前記第1係合部94の作動部94b、第2係合部98A,98Bの作動部98bおよび第3係合部103A,103Bの作動部103aを、前記ベース体86の往復移動方向でずらして位置させている。言い替えれば、ベース体86が初期位置と作動位置との間を往復移動する際に、各連繋部材95,100A,100B,106A,106Bの被係合部95a,100a100a,106a,106aが対応する係合部94,98A,98B,103A,103Bにおける作動部94b,98b,98b,103a,103aに係合するタイミングが異なるよう設定されている。具体的には、第1係合部94では、該第1係合部94における前記往復移動方向の作動端側に作動部94bが位置し、第2係合部98A,98Bでは、該第2係合部98A,98Bにおける前記往復移動方向の中間に作動部98b,98bが位置し、第3係合部103A,103Bでは、該第3係合部103A,103Bにおける前記往復移動方向の初期端側に作動部103a,103aが位置するように設定される。すなわち、ベース体86が初期位置から作動位置に移動すると、先ず第3係合部103A,103Bの作動部103a,103aに第3被係合部106a,106aが係合(連繋)する第3連繋部材106A,106Bが傾動して第3可動体57A,57Bが初期位置から作動位置に向けて移動し(図32,図33)、該第3可動体57A,57Bが作動位置に至った後に第2係合部98A,98Bの作動部98b,98bに第2被係合部100a,100aが係合(連繋)する第2連繋部材97A,97Bが傾動して第2可動体56A,56Bが初期位置から作動位置に向けて移動し(図34,図35)、該第2可動体56A,56Bが作動位置に至った後に第1係合部94の作動部94bに第1被係合部95aが係合(連繋)する第1連繋部材95が傾動して第1可動体55が初期位置から作動位置に向けて移動するよう設定される。そして、ベース体86が作動位置まで移動することで、第1可動体55も作動位置に至り(図36,図37)、全ての可動体55,56A,56B,57A,57Bが作動位置に維持されるようになっている。
【0095】
また、前記ベース体86が作動位置から初期位置に移動する場合は、前記初期位置から作動位置に移動する場合と逆であって、先ず第1係合部94の作動部94bに第1被係合部95aが係合(連繋)する第1連繋部材95が傾動して第1可動体55が作動位置から初期位置に向けて移動し、該第1可動体55が初期位置に至った後に第2係合部98A,98Bの作動部98b,98bに第2被係合部100a,100aが係合(連繋)する第2連繋部材100A,100Bが傾動して第2可動体56A,56Bが作動位置から初期位置に向けて移動し、該第2可動体56A,56Bが初期位置に至った後に第3係合部103A,103Bの作動部103a,103aに第3被係合部106a,106aが係合(連繋)する第3連繋部材106A,106Bが傾動して第3可動体57A,57Bが作動位置から初期位置に向けて移動する。そして、ベース体86が初期位置まで移動することで、第3可動体57A,57Bも初期位置に至り、全ての可動体55,56A,56B,57A,57Bが初期位置に維持されるように設定される。
【0096】
実施例では、図7,図31に示す如く、前記ベース体86における初期端側の領域(ラック86aの形成領域の上側)に、前記左第3係合部103Aが形成され、ベース体86における作動端側の領域に、右第2係合部98B、右第3係合部103B、左第2係合部98A、第1係合部94が上側から順に形成されている。右第2係合部98B、右第3係合部103B、左第2係合部98A、第1係合部94は、各係合部98B,103B,98A,94の一部が上下方向で重なるように配置されて、ベース体86における往復移動方向の長さを短かくするよう構成されている。また、左第2係合部98Aの第1非作動部98aと第1係合部94の非作動部94aとが上下方向(ベース体86の往復移動方向と交差する方向)で略同じ高さに位置すると共に、左第2係合部98Aの第2非作動部98cと第1係合部94の非作動部94aとが上下方向で重なるように設けられている。すなわち、左第2係合部98Aにおける第1非作動部98aと第2非作動部98cとを接続する上下方向に延在する作動部98bによって上下に変位している第1非作動部98aと第2非作動部98cとの間に生ずる高さ方向の領域に第1係合部94の非作動部94aを形成することで、ベース体86の往復移動方向と交差する方向の長さを小さく抑えている。言い替えると、作動部を挟んで2つの非作動部が接続される係合部における2つの非作動部の間に生ずる前記往復移動方向と交差する方向の領域に他の係合部の非作動部を形成することで、ベース体86の往復移動方向と交差する方向の長さを小さく抑えるよう構成されている。
【0097】
前記第1係合部94における作動部94bの長さと、前記第2係合部98A,98Bにおける作動部98b,98bの長さおよび第3係合部103A,103Bにおける作動部103a,103aの長さとが異なるよう設定されている。すなわち、各作動部94b,98b,98b,103a,103aの長さを異ならせることで、各連繋部材95,100A,100B,106A,106Bの傾動によって初期位置と作動位置との間を移動する各可動体55,56A,56B,57A,57Bの移動量が異なるよう構成される。実施例では、第2係合部98A,98Bの作動部98b,98bと第3係合部103A,103Bの作動部103a,103aとの長さが略同じで、両作動部98b,98b,103a,103aの長さより第1係合部94の作動部94bの長さが長く設定されている(第1係合部94の作動部94b>第2係合部98A,98Bの作動部98b,98bの長さ=第3係合部103A,103Bの作動部103a,103a)。
【0098】
ここで、実施例では、各可動体55,56A,56B,57A,57Bの初期位置(ベース体86の初期位置)において、該可動体55,56A,56B,57A,57Bの上端の高低差は少なく、略同じ高さで位置するよう設定される(図7,図30,図31)のに対し、各可動体55,56A,56B,57A,57Bの作動位置(ベース体86の作動位置)において、該可動体55,56A,56B,57A,57Bの上端の高低差が大きく、異なる高さで位置する(図29,図36,図37)よう設定されている。具体的には、各可動体55,56A,56B,57A,57Bの作動位置において、第1可動体55が最も高く、次に第3可動体57A,57Bが高く、第2可動体56A,56Bが最も低くなるよう設定される。
【0099】
(回転駆動機構107について)
前記ケース体51に配設される前記回転駆動機構107は、該ケース体51に配設された駆動手段としての回転用モータ108と、該回転用モータ108の回転力を各可動体55,56A,56B,57A,57Bに伝達する回転伝達機構109とを備え、回転用モータ108を正転方向および逆転方向に回転駆動することで、全ての可動体55,56A,56B,57A,57Bが同時に回転するよう構成される。
【0100】
前記回転伝達機構109は、図6,図8,図30に示す如く、前記回転用モータ108の出力軸に連結される駆動歯車110と、前記ケース体51に配設されて前記ベース体86の往復移動方向に往復移動自在な駆動ラック111とを備え、該駆動ラック111に駆動歯車110が噛合している。すなわち、回転用モータ108を正転方向および逆転方向に回転駆動することで、駆動歯車110に噛合する駆動ラック111が、ベース体86の往復移動方向に往復移動するよう構成されている。また、駆動歯車110は、前記第1軸体77に配設された第1回転歯車77aに噛合しており、第1軸体77に一体的に回転するよう配設された前記第1可動体55は、駆動歯車110によって直接回転されるようになっている(図37,図38参照)。前記駆動ラック111は、前記ベース体86の配設位置より下側において前記後ケース53の後壁内面に設けられて左右方向に延在するラック用ガイド部53d(図9参照)に支持されて、該ベース体86の下側を左右方向に往復移動するよう構成される。なお、駆動ラック111は、歯部を前側に向けた姿勢で配設されると共に、前記昇降駆動機構84を構成する歯車88,89,90と干渉しない形状に形成されている。
【0101】
前記ケース体51には、前記左第2軸体80Aと左第3軸体82Aとの間および右第2軸体80Bと右第3軸体82Bとの間の夫々に、該軸体80A,82A,80B,82Bと平行に延在する支持軸112が支持されている(図6参照)。各支持軸112には、図6図16,図17,図30に示す如く、上下に離間して上作動歯車113aおよび下作動歯車113bを一体回転可能に設けた連動歯車体113が回動自在に支持されている。そして、各連動歯車体113において上側に位置する上作動歯車113aが前記第2軸体80A(80B)に配設された第2回転歯車80aに噛合すると共に、連動歯車体113において下側に位置する下作動歯車113bが前記駆動ラック111および前記第3軸体82A(82B)に配設された第3回転歯車82aに噛合している。すなわち、駆動ラック111の往復移動に伴い連動歯車体113が正転方向および逆転方向に回転し、該連動歯車体113の各作動歯車113a,113bに噛合する回転歯車80a,82aが回転することで、第2軸体80A(80B)に一体的に回転するよう配設された前記第2可動体56A(56B)および第3軸体82A(82B)に一体的に回転するよう配設された前記第3可動体57A(57B)が一体的に回転するよう構成される(図37,図38参照)。実施例では、前記駆動歯車110,駆動ラック111、連動歯車体113,113および各回転歯車80a,80a,82a,82aによって回転伝達機構109が構成されている。
【0102】
ここで、前記回転伝達機構109を構成する各歯車110,113a,113b,80a,82aおよび駆動ラック111との噛合関係によって、回転用モータ108の正転方向の回転駆動時および逆転方向の回転駆動時の夫々において、全ての可動体55,56A,56B,57A,57Bが同一方向に回転するよう構成される。実施例では、回転駆動機構107によって各可動体55,56A,56B,57A,57Bは、前記第1意匠面部58aが前側を向く第1姿勢(図37)と第2意匠面部59aが前側を向く第2姿勢(図38)との間を180度で反転するよう構成されている。すなわち、回転用モータ108に連結する駆動歯車110が、回転用モータ108の正転方向および逆転方向の回転駆動により第1可動体55を第1意匠面部58aが前側を向く第1姿勢と第2意匠面部59aが前側を向く第2姿勢となるように正逆方向に回転すると共に、該駆動歯車110に噛合する前記駆動ラック111は、回転用モータ108の正転方向および逆転方向の回転駆動により第2および第3可動体56A,56B,57A,57Bの第1意匠面部58aが前側を向く第1姿勢となっている第1位置と、該第2および第3可動体56A,56B,57A,57Bを第2意匠面部59aが前側を向く第2姿勢となるまで回転させる第2位置との間を往復移動するようになっている。なお、回転用モータ108の回転方向について、可動体55,56A,56B,57A,57Bを第1姿勢から第2姿勢へ回転変化させる方向(駆動ラック111を第1位置から第2位置へ移動させる方向)を正転方向、可動体55,56A,56B,57A,57Bを第2姿勢から第1姿勢へ回転変化させる方向(駆動ラック111を第2位置から第1位置へ移動させる方向)を逆転方向と指称する場合もある。
【0103】
前記駆動ラック111に検出片111aが設けられ、該検出片111aは、前記後ケース51に配設された回転用検出手段114によって検出可能に構成されている。回転用検出手段114は、前記制御手段に配線接続されており、該回転用検出手段114からの検出信号の入力に基づいて制御手段が前記回転用モータ108を駆動制御し得るよう構成される。前記検出片111aは、図6,図36に示す如く、前記駆動ラック111の第1位置(可動体55,56A,56B,57A,57Bの第1姿勢)において回転用検出手段114で検出されて、該回転用検出手段114の検出信号の入力に基づいて回転用モータ108を制御手段が停止制御することで、駆動ラック111を第1位置(可動体55,56A,56B,57A,57Bを第1姿勢)に停止保持し得るよう構成される。回転用モータ108としてステッピングモータが採用され、該回転用モータ108の駆動によって第1位置から移動を開始した駆動ラック111を、移動パルス信号の制御によって第2位置(可動体55,56A,56B,57A,57Bを第2姿勢)で停止するように回転用モータ108を制御手段で駆動制御し得るよう構成されている。なお、可動体55,56A,56B,57A,57Bを第2姿勢で停止した状態で、各可動体55,56A,56B,57A,57Bに配設されている各導光部材63,68,69の光導入端64d,68dが、後述する対応の発光体116a,118a,118bに対向するようになっている。すなわち、回転用モータ108は、各導光部材63,68,69の光導入端64d,68dが対応する発光体116a,118a,118bに対向する位置で可動体55,56A,56B,57A,57Bを回転停止するように制御手段によって制御される。
【0104】
(発光基板116,118について)
前記ケース体51における第1可動体55および左第2可動体56Aの配設位置の間に、前記前ケース52の前壁から収容空間S内に延出する第1基板保持部115が設けられており(図10参照)、該第1基板保持部115に、板面を左右に向けた姿勢で第1発光基板116が配設固定されている。第1発光基板116における第1可動体55の配設側を向く側面(右側面)に、図6,図30に示す如く、発光手段としてのLED等からなる第1発光体116aが、第1可動体55の配設側に向けて光を照射する姿勢で実装されている。この第1発光体116aは、第1可動体55が作動位置において第2姿勢(図38)となった状態で、図39(b)に示す如く、該第1可動体55に配設されている前記導光部材63の光導入端64dと対向するように位置決めされている。すなわち、第1可動体55が作動位置において第2姿勢となった状態で第1発光体116aから照射された光は、前記導光部材63を介して前側を向いている第2意匠面部59aの明輝部61に導びかれて、該明輝部61が明輝するよう構成されている。
【0105】
前記ケース体51における左第2可動体56Aおよび左第3可動体57Aの配設位置の間と、右第2可動体56Bおよび右第3可動体57Bの配設位置の間に、前記前ケース52の前壁から収容空間S内に延出する第2基板保持部117が夫々設けられており(図10参照)、各第2基板保持部117に、板面を左右に向けた姿勢で第2発光基板118が配設されている。各第2発光基板118における第2可動体56A,56Bの配設側を向く一方の側面に、図6,図7,図30に示す如く、発光手段としてのLED等からなる第2発光体118aが、第2可動体56A,56Bの配設側に向けて光を照射する姿勢で実装されている。また、各第2発光基板118における第3可動体57A,57Bの配設側を向く他方の側面に、発光手段としてのLED等からなる第3発光体118bが、第3可動体57A,57Bの配設側に向けて光を照射する姿勢で実装されている。すなわち、第2可動体56A,56Bと第3可動体57A,57Bとの間に配置された第2発光基板118には、左右の両面に発光体118a,118bが夫々実装されて、対応する側(光照射方向前側)で昇降動作および回転動作する対応する可動体56A,56B,57A,57Bに向けて光を照射可能に構成されている。
【0106】
前記第2発光体118aは、前記第2可動体56A,56Bが作動位置において第2姿勢となった状態で、図39(b)に示す如く、該第2可動体56A,56Bに配設されている前記導光部材63の光導入端64dと対向するように位置決めされている。すなわち、第2可動体56A,56Bが作動位置において第2姿勢となった状態で第2発光体118aから照射された光は、前記導光部材63を介して前側を向いている第2意匠面部59aの明輝部61に導びかれて、該明輝部61が明輝するよう構成されている。また、前記第3発光体118bは、前記第2発光基板118の他方の側面に、前後方向に離間すると共に上下にずれた位置の夫々に配設されており、図40(b)に示す如く、一方の第3発光体118bは、第3可動体57A,57Bが作動位置において第2姿勢となった状態で、該第3可動体57A,57Bに配設されている前記第1導光部材68の光導入端68dと対向すると共に、他方の第3発光体118bは、第3可動体57A,57Bが作動位置において第2姿勢となった状態で、該第3可動体57A,57Bに配設されている前記第2導光部材69の光導入端64dと対向するように位置決めされている。すなわち、第3可動体57A,57Bが作動位置において第2姿勢となった状態で両第3発光体118b,118bから照射された光は、対応する導光部材68,69を介して前側を向いている第2意匠面部59aの対応する明輝部70,71に導びかれて、該明輝部70,71が明輝するよう構成されている。
【0107】
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
【0108】
前記前枠13に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が前記遊技盤20の遊技領域28内に打ち出される。この遊技領域28に打ち出されたパチンコ球は、前記枠状装飾体42の外周囲を流下し、該パチンコ球が前記始動入賞口29,30に入賞すると、前記制御手段の制御に基づいて前記表示装置17の表示部17aにおいて図柄が変動開始され、所要の図柄変動演出が展開される。表示部17aで展開される図柄変動演出の結果、該表示部17aに所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されたときに大当りが発生する。そして、大当りが発生すると、表示装置17の表示部17aに表示された図柄組み合わせ(大当りの種類)に応じて、前記特別入賞装置33の特別入賞口32が異なるパターンで開放され、遊技者は多くの賞球が獲得可能となる。
【0109】
前記表示装置17の表示部17aで展開される図柄変動演出に応じて、前記制御手段の制御に基づいて前記可動演出装置50の可動体55,56A,56B,57A,57Bが動作されて動的な演出により遊技の興趣が高められる。また、可動演出装置50に設けられている発光体116a,118a,118bが、制御手段の制御に基づいて発光したり点滅することで、各可動体55,56A,56B,57A,57Bが備える明輝部61,70,71の態様が変化することで、遊技の興趣がより高められる。
【0110】
(可動体55,56A,56B,57A,57Bの昇降動作による作用について)
前記可動演出装置50は、前記ベース体86の初期位置では、図5に示す如く、各可動体55,56A,56B,57A,57Bの略全体がケース体51の収容空間Sに収容された初期位置に位置し、遊技盤20の前側から視認されない状態となっている(図2参照)。可動演出装置50は、前記昇降用モータ85が正転方向に回転駆動されて、前記作動歯車90とラック86aとの噛合作用下に前記ベース体86が作動位置に向けて移動されると、該ベース体86に設けられている各第3係合部103A,103Bにおける作動部103aに第3被係合部106aが係合している前記第3連繋部材106A,106Bが傾動を開始し、該第3連繋部材106A,106Bの傾動に伴って前記第3軸体82A,82Bに沿って第3可動体57A,57Bが初期位置から作動位置に向けて押し上げられる。すわなち、可動演出装置50において、左右に最も離間している2つの第3可動体57A,57Bが前記蓋部材54の孔部54a,54aから上側に延出して遊技盤20の前側から視認可能になる。なお、第3可動体57A,57Bが作動位置に至るまでの間は、前記第1連繋部材95の第1被係合部95aが第1係合部94の非作動部94aに係合すると共に、前記第2連繋部材100A,100Bの第2被係合部100aが第2係合部98A,98Bの第1非作動部98aに係合しているので、ベース体86の作動位置への移動に伴って第1および2連繋部材95,100A,100Bが傾動することはなく、第1および第2可動体55,56A,56Bは初期位置に維持される。
【0111】
前記ベース体86の作動位置への移動に伴い、前記第3連繋部材106A,106Bの第3被係合部106aが第3係合部103A,103Bの作動部103aから非作動部103bに移行すると(図33参照)、該第3連繋部材106A,106Bの傾動は停止し、第3可動体57A,57Bは作動位置に維持される。これに対し、前記第2連繋部材100A,100Bの第2被係合部100aが第2係合部98A,98Bの第1非作動部98aから作動部98bに移行することで、該第2連繋部材100A,100Bが傾動し始め、前記第2可動体56A,56Bが初期位置から作動位置に向けて移動することで、既に作動位置に位置している左右両側の第3可動体57A,57Bの内側において2つの第2可動体56A,56Bが前記蓋部材54の対応する孔部54aから上側に延出する。このとき、前記第1連繋部材95の第1被係合部95aは引き続き第1係合部94の非作動部94aに係合しているので、該第1連繋部材95は傾動することなく第1可動体55は初期位置に維持される(図33参照)。また、第2連繋部材100A,100Bの第2被係合部100aが第2係合部98A,98Bの作動部98bに係合している間、前記第3連繋部材106A,106Bの第3被係合部106aは第3係合部103A,103Bの非作動部103bに係合しているので、該第3連繋部材106A,106Bは傾動することなく第3可動体57A,57Bは作動位置に維持される。
【0112】
前記ベース体86が作動位置へ向けて更に移動すると、前記第2連繋部材100A,100Bの第2被係合部100aが第2係合部98A,98Bの作動部98bから第2非作動部98cに移行し、該第2連繋部材100A,100Bの傾動は停止し、第2可動体56A,56Bは作動位置に維持される(図35参照)。これに対し、前記第1連繋部材95の第1被係合部95aが第1係合部94の非作動部94aから作動部94bに移行することで、該第1連繋部材95が傾動し始め、前記第1可動体55が初期位置から作動位置に向けて移動することで、既に作動位置に位置している左右両側の第2可動体56A,56Bの内側において第1可動体55が前記蓋部材54の孔部54aから上側に延出する。このとき、前記第3連繋部材106A,106Bの第3被係合部106aは引き続き第3係合部103A,103Bの非作動部103bに係合していると共に、第2連繋部材100A,100Bの第2被係合部100aが第2係合部98A,98Bの第2非作動部98cに係合しているので、第2および第3連繋部材100A,100B,106A,106Bは傾動することなく第2および第3可動体56A,56B,57A,57Bは作動位置に維持される。
【0113】
前記昇降用モータ85が予め設定された回転数(パルス数)だけ回転すると、前記制御手段により昇降用モータ85が停止制御され、前記ベース体86が作動位置で停止する。すなわち、図28,図29,図36に示す如く、可動演出装置50に配設されている全ての可動体55,56A,56B,57A,57Bが作動位置で停止されて、横方向に並ぶ状態で維持される。
【0114】
前記昇降用モータ85が逆転方向に回転駆動されると、前記ベース体86が作動位置から初期位置に向けて移動されるのに伴って、前述した場合とは逆に、先ず第1可動体55が作動位置から初期位置に向けて下降し、該第1可動体55が初期位置に至った後に、第2可動体56A,56Bが作動位置から初期位置に向けて下降する。また、第2可動体56A,56Bが初期位置に至った後に、第3可動体57A,57Bが作動位置から初期位置に向けて下降する。そして、前記昇降用検出手段92が検出片86cを検出することで、前記制御手段が昇降用モータ85を停止制御し、全ての可動体55,56A,56B,57A,57Bは前記ケース体51に収容された初期位置に維持される。
【0115】
実施例の可動演出装置50では、1つの昇降用モータ85の駆動によってベース体86を往復移動させるだけで、複数の可動体55,56A,56B,57A,57Bをタイミングをずらして昇降動作させることができるので、昇降用モータ85に係る制御負荷が増えることなく高い演出効果が得られ、興趣を向上し得る。また、複数の可動体55,56A,56B,57A,57Bを初期位置から作動位置に上昇させる際には、前記ベース体86がコイルバネ91により作動位置に向けて付勢されているので、昇降用モータ85に加わる負荷を軽減することができ、該昇降用モータ85の耐久性を向上し得る。そして、各可動体55,56A,56B,57A,57B毎に専用のモータを備える必要はないから配線処理も簡単になると共に、製造コストを低廉に抑えることができ、かつ消費電力量を抑えてランニングコストを抑制することもできる。
【0116】
前記可動演出装置50では、複数の可動体55,56A,56B,57A,57Bを横方向に並ぶように配置し、該可動体55,56A,56B,57A,57Bがタイミングをずらして昇降動作するので、動作演出による興趣を向上することができる。また可動演出装置50では、各可動体55,56A,56B,57A,57Bに連繋する各連繋部材95,100A,100B,106A,106Bが係合する係合部94,98A,98B,103A,103における各作動部94b,98b,103aの位置をベース体86の往復移動方向にずらしているので、1枚のベース体86を往復移動するだけの簡単な構成で各可動体55,56A,56B,57A,57Bが昇降動作するタイミングをずらすことができる。
【0117】
前記可動演出装置50の昇降駆動機構84では、図7,図31に示す如く、前記ベース体86に形成された係合部94,98A,98B,103A,103Bに設けられる作動部94b,98b,103aの長さを異ならせて、作動位置での可動体55,56A,56B,57A,57Bの高さ位置が異なるように構成されている。すなわち、横並びに配置されている複数の可動体55,56A,56B,57A,57Bの高さ位置を異ならせることで、最も高い位置まで移動させた可動体55を強調することができ、該可動体55の意匠面部58a,59aに施されている意匠による演出効果を向上し得る。しかも、可動体55,56A,56B,57A,57Bの高さ位置(昇降動作の移動量)は、作動部94b,98b,103aの長さを異ならせるだけの簡単な構成で達成し得るので、構成を複雑化することなく複数の可動体55,56A,56B,57A,57Bによる動作演出の興趣を向上し得る。
【0118】
ここで、図27に示す如く、前記第1可動体55を挟む左右両側に位置する第2可動体56A,56Bに連繋する第2連繋部材100A,100Bの第2回転軸99A,99Bを、第1可動体55を挟んで他方の第2可動体56A,56Bとは反対側に位置させたので、各第2連繋部材100A,100Bの支点(第2回転軸99A,99B)と作用点(第2可動体56A,56Bと第2アーム100bとの連繋部位)との距離を長くすることができる。すなわち、第2連繋部材100A,100Bの揺動角度を小さく抑えたもとで、第2可動体56A,56Bの動作範囲を大きくしつつ、第2連繋部材100A,100Bによる装置の大型化を抑えることができる。言い替えれば、2つの第2連繋部材100A,100Bを、該第2連繋部材100A,100Bの延在領域が前後で重なるように配置しているので、両第2連繋部材100A,100Bの延在領域が前後で重ならないよう配置する場合に比べて、装置における左右方向の寸法を短縮することができ、装置の小型化に寄与し得る。
【0119】
(可動体55,56A,56B,57A,57Bの回転動作による作用について)
前記可動体55,56A,56B,57A,57Bの作動位置において、前記駆動ラック111が第1位置に位置する状態では、図36,図39(a)に示す如く、各可動体55,56A,56B,57A,57Bは第1意匠面部58aが前側を向く第1姿勢となっている。可動演出装置50は、前記回転用モータ108が正転方向に回転駆動されて、前記駆動歯車110が回転すると、該駆動歯車110に噛合する第1回転歯車77aの回転に伴って前記第1可動体55が回転する。また、駆動歯車110に噛合する前記駆動ラック111が第1位置から第2位置に向けて移動するのに伴って、前記各連動歯車体113が回転し、該連動歯車体113の上下の作動歯車113a,113bが一体で回転することで、該作動歯車113a,113bに噛合する第2および第3回転歯車80a,82aの回転に伴って前記第2および第3可動体56A,56B,57A,57Bが回転する。すなわち、回転用モータ108の回転駆動に伴って全ての可動体55,56A,56B,57A,57Bが同一方向に回転し、第1意匠面部58aが裏側に隠れると共に第2意匠面部59aが前側に表われる。
【0120】
前記回転用モータ108が予め設定された回転数(パルス数)だけ回転すると、前記制御手段により回転用モータ108が停止制御され、前記駆動歯車110が停止すると共に駆動ラック111が第2位置で停止する。すなわち、可動演出装置50に配設されている全ての可動体55,56A,56B,57A,57Bは、第2意匠面部59aが前側を向く第2姿勢に切り替わって停止する(図38,図39(b)参照)。第1意匠面部58aおよび第2意匠面部59aに施されている意匠は異なっているので、可動体55,56A,56B,57A,57Bが反転する姿勢変化によって興趣を向上することができる。
【0121】
前記可動体55,56A,56B,57A,57Bの第2姿勢では、図39(b)に示す如く、対応する発光基板116,118に実装されている発光体116a,118a,118bが対応する導光部材63,68,69の光導入端64d,68d,64dに対向する。従って、各発光体116a,118a,118bを点灯すると、該発光体116a,118a,118bから照射された光が光導入端64d,68d,64dから入射し、該光が導光部材63,68,69によって前側を向いている第2意匠面部59aの明輝部61,70,71に導びかれて、該明輝部61,70,71が明輝する。すなわち、第1可動体55および第2可動体,56A,56Bでは、導光部材63の光導入端64dから入射した光は、第1反射面64eによって上方に向けて反射されて第2導光部64b内を直進した後、第2反射面64f,64fによって2方向に分岐するように反射される。更に、第2反射面64f,64fで2方向に反射された光は、前記第3反射面64g,64gで前側に向けて反射されて前記第3導光部64c,64cにおける光射出端64h,64hから射出される。そして、この光が前記明輝部61に照射されることで、該明輝部61が明輝して発光演出の興趣を向上し得る。
【0122】
また、前記第3可動体57A,57Bは、第2姿勢では図40(b)に示す如く、前記第1導光部材68の光導入端68dが第2発光基板118に実装されている一方の第3発光体118bに対向すると共に、前記第2導光部材69の光導入端64dが第2発光基板118に実装されている他方の第3発光体118bに対向する。従って、第2発光基板118に実装されている2つの第3発光体118b,118bが点灯されると、各発光体118b,118bから照射された光が第1および第2導光部材68,69の対応する光導入端68d,64dから入射し、該光が対応する導光部材68,69によって前側を向いている第2意匠面部59aにおける高さ位置が異なる第1明輝部70および第2明輝部71に導びかれて、該明輝部70,71が明輝する。すなわち、第1および第2可動体55,56A,56Bにおいて明輝部61,61が明輝する態様と、第3可動体57A,57Bにおいて明輝部70,71が明輝する態様との違いによって、発光演出の興趣を向上することができる。また、第2発光基板118に実装されている2つの第3発光体118b,118bの夫々は、第3可動体57A,57Bに配設されている第1および第2導光部材68,69の対応する光導入端68d,64dの夫々に単独で対向しているので、一方の第3発光体118bを点灯することで、一方の明輝部70,71のみを明輝させることができるので、発光演出の幅を広げることができる。
【0123】
前記回転用モータ108が逆転方向に回転駆動されると、前記駆動歯車110が回転されると共に駆動ラック111が第2位置から第1位置に向けて移動されるのに伴って、前述した場合とは逆に、全ての可動体55,56A,56B,57A,57Bは、第2意匠面部59aが裏側に隠れると共に第1意匠面部58aが前側に表われるように回転する。そして、前記回転用検出手段114が検出片111aを検出することで、前記制御手段が回転用モータ108を停止制御し、全ての可動体55,56A,56B,57A,57Bは第1意匠面部58aが前側を向く第1姿勢で停止される。
【0124】
実施例の可動演出装置50では、各可動体55,56A,56B,57A,57Bに発光体116a,118bを設けていないので、発光体116a,118aに接続する配線による動作制限を受けることはなく、可動体55,56A,56B,57A,57Bによる動作の自由度を高めて演出効果を向上し得る。しかも、発光基板116,118はケース体51内に固定配置されているので、発光体116a,118aに接続する配線の引き回し処理が簡単で、配線による見栄えの低下も防止し得る。また、導光部材61,68,69の第2反射面64f,68fによって光を2方向に反射するよう構成してあるので、1つの発光体116a,118a,118bによって明輝部61,70,71の2箇所を明輝させることができ、少ない発光体116a,118a,118bで発光演出効果を向上し得る。
【0125】
前記第3可動体57A,57Bでは、第1明輝部70および第2明輝部71に対応して第1導光部材68および第2導光部材69を配設しているので、第1および第2明輝部70,71を個別に明輝させることができ、第3可動体57A,57Bによる発光態様のバリエーションを増やして演出の興趣を向上し得る。また、前記第2可動体56A,56Bと第3可動体57A,57Bとの間に配置した第2発光基板118の両面の夫々に発光体118a,118bを実装したので、各可動体56A,56B,57A,57Bの明輝部61,70,71を明輝させ得る発光体118a,118bを実装する発光基板を個別に設ける必要はなく、部品点数を低減することができる。
【0126】
実施例の可動演出装置50は、可動体55,56A,56B,57A,57Bを昇降動作させると共に回転動作も可能に構成してあるので、可動体55,56A,56B,57A,57Bの動作態様を一層多様化して演出効果を向上することができる。
【0127】
〔別実施例〕
図41は、別実施例に係る可動演出装置119の要部を示すものであって、実施例と共通の構成部分については、説明を省略する。また、実施例と同じ部材や部分には同一の符号を付すものとする。なお、別実施例では可動体の発光演出構造が実施例と異っているが、該発光演出構造は実施例における第1〜第3可動体に採用し得るものである。
【0128】
別実施例の可動演出装置119における可動体120は、第1意匠面部58aに第1明輝部121が設けられると共に、第2意匠面部59aに第2明輝部122が設けられている。また、可動体120には、第1意匠面部58aと第2意匠面部59aとの対向方向と交差する両側面の一方の側面に第1光導入口123が形成されると共に他方の側面に第2光導入口124が形成されている。可動体120の内部に、第1光導入口123に光導入端64dを臨ませると共に、第3導光部64cの光射出端64hを第1明輝部121に対向させた第1導光部材125が収容されると共に、第2光導入口124に光導入端64dを臨ませると共に、第3導光部64cの光射出端64hを第2明輝部122に対向させた第2導光部材126が収容されている。なお、第1および第2導光部材125,126の構成は、実施例の導光部材64と同じであって、可動体120に収容した状態で光導入端64d,64dおよび光射出端64h,64hが夫々相反する方向を向くように配置されている。また、可動体120の側方においてケース体51に固定配置した発光基板127には、該可動体120を第1意匠面部58aが前側を向く第1姿勢(図41(a))とした状態で、第1導光部材125の光導入端64dに対向可能な位置に発光体(発光手段)128が実装されている。この発光体128は、可動体120を第1意匠面部58aが前側を向く第1姿勢(図41(a))とした状態で、第1導光部材125の光導入端64dに対向可能に位置するよう設定されている。
【0129】
別実施例の可動体120では、図41(a)に示す如く、該可動体120を第1意匠面部58aが前側を向く第1姿勢とした状態で、第1導光部材125の光導入端64dに対向する発光体128を発光することで、第1導光部材125によって導びかれた光によって第1意匠面部58aに設けた第1明輝部121を明輝させることができる。また、図41(b)に示す如く、可動体120を第2意匠面部59aが前側を向く第2姿勢に反転した状態で、第2導光部材126の光導入端64dに対向する発光体128を発光することで、第2導光部材126によって導びかれた光によって第2意匠面部59aに設けた第2明輝部122を明輝させることができる。すなわち、別実施例に係る可動演出装置119では、可動体120に設けた第1および第2意匠面部58a,59aの夫々に明輝部121,122を設けているので、該可動体120の回転動作によって意匠面部58a,59aを切り替えることで、1つの発光体128によって異なる意匠面部58a,59aの明輝部121,122を明輝させる演出を行うことができる。
【0130】
〔変更例〕
本願発明は、前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、動作タイミングが異なる3種類の可動体を配設したが、動作タイミングが異なる可動体の種類は2つであっても4つ以上であってもよい。
(2) 実施例では、同じ動作タイミングで動作する複数の可動体(第2可動体および第3可動体)を設けたが、全ての可動体の動作タイミングを異なる構成を採用し得る。
(3) 複数の可動体の動作順は、実施例の順に限られるものでなく、任意に設定可能である。すなわち、各係合部における非作動部と作動部との位置関係と、ベース体における各作動部の位置の設定によって、複数の可動体の動作順を任意に設定し得る。
(4) 可動体の意匠面部(意匠部)における高さ方向で異なる位置に設けられる明輝部の数は、2つに限らず3つ以上であってもよく、各明輝部に対応して外部からの光を照射可能な導光部材を備えるようにすればよい。
(5) 実施例では、可動体に、回転方向(周方向)に2つの意匠面部(意匠部)を設けたが、3つ以上の意匠面部(意匠部)を設け、各意匠面部(意匠部)が前側を向く姿勢で可動体を停止するようにしてもよい。そして、特定の意匠面部(意匠部)に明輝部を設け、可動体を特定の意匠面部(意匠部)が前側を向く姿勢で停止した状態で、該可動体に設けた導光部材の光導入端が対向する位置に発光体(発光手段)を配置する構成とすればよい。
【0131】
(6) 別実施例のように各意匠面部(意匠部)の夫々に明輝部を設ける構成において、3つ以上の意匠面部(意匠部)を回転方向(周方向)に設ける場合は、各意匠面部(意匠部)が前側を向く姿勢で可動体が停止した状態で、対応する導光部材の光導入端が対向する位置の夫々に発光体(発光手段)を配置する構成とすれば、各意匠面部(意匠部)の明輝部を明輝させる演出を行い得る。
(7) 実施例では、設置部材の下板部に可動演出装置を配置したが、上板部や左右の板部に可動演出装置を配置するものであってもよい。上板部に可動演出装置を配置した場合は、該可動演出装置は実施例とは上下が反転した状態となる。また、可動演出装置を右板部や左板部に配置する構成では、可動演出装置が実施例とは90度回転した状態となり、複数の可動体は上下方向に並ぶ状態となる。
(8) 実施例では、可動体をベース体の往復移動によって昇降移動させるよう構成したが、該可動体を前後移動させるようにしてもよい。
(9) 実施例では、昇降駆動機構を、モータの回転を歯車およびラックを介してベース体に伝えて直線的に往復移動するよう構成したが、駆動モータの回転をベース体に伝える機構は、歯車とラックとを用いた機構に限定されるものでなく、リンク手段やベルト、その他各種公知の機構を採用し得る。
(10) 実施例では、回転駆動機構を、モータの回転を歯車およびラックを介して各可動体に伝えて回転させるよう構成したが、モータの回転を各可動体に伝える機構は、歯車とラックとを用いた機構に限定されるものでなく、リンク手段やベルト、その他各種公知の機構を採用し得る。
【0132】
(11) 実施例では、ベース体に形成される係合部を長孔としたが、対応する連繋部材を揺動させる得るものであれば、例えば突条であってもよく、連繋部材に設けた被係合部が突条に沿って移動することで連繋部材が傾動するよう構成されていればよい。
(12) 実施例では、係合部に1つの作動部を設けた場合で説明したが、係合部に設ける作動部の数は複数であってもよい。すなわち、ベース体が初期位置と作動位置との間を移動する間に、可動体が複数回の昇降動作を行う構成を採用し得る。また、可動体が複数の昇降動作を行う構成において、ベース体が初期位置と作動位置との間を移動する際に、可動体が段階的に上昇したり下降するように作動部の形態を設定することができる。また、可動体が複数の昇降動作を行う構成において、ベース体が初期位置と作動位置との間を移動する際に、可動体が上昇動作と下降動作とを繰り返すように作動部の形態を設定することができる。
(13) 実施例では、ベース体を初期位置と作動位置との間で移動することで全ての可動体を初期位置と作動位置との間で移動させるよう構成したが、ベース体を初期位置と作動位置との間で停止させたり、逆方向に移動させるように昇降用モータを制御するようにしてもよい。すなわち、第3可動体が作動位置に至る位置を第1停止位置、第2可動体が作動位置に至る位置を第2停止位置とし、ベース体を第1停止位置や第2停止位置で停止することで、第3可動体のみが作動位置に位置する状態での演出、第2および第3可動体のみが作動位置に位置する状態での演出を行うことができる。例えば、第3可動体のみが作動位置に位置する状態で回転駆動機構によって第3可動体を反転して明輝部を明輝させる演出や、第2および第3可動体のみが作動位置に位置する状態で回転駆動機構によって第2および第3可動体を反転して明輝部を明輝させる演出を行うことができ、演出のバリエーションを増やして興趣を向上し得る。
【0133】
(14) 実施例では、動作タイミングを同じとする2つの可動体(第2可動体や第3可動体)について、作動位置での高さを同じとしたが、動作タイミングが同じ可動体の高さ位置を異ならせるようにしてもよい。
(15) 実施例では、可動体が取り付けられた回転支持体に連繋部材を連繋するよう構成したが、該連繋部材を可動体に対して回転を許容した状態で直接連繋する構成を採用し得る。
(16) 別実施例では、1つの発光体によって第1明輝部および第2明輝部を明輝させ得るよう構成したが、別々の発光体によって対応する明輝部を明輝させる構成を採用し得る。例えば、可動体の側方に固定配置した発光基板に、該可動体を第1意匠面部が前側を向く第1姿勢とした状態で、第1導光部材の光導入端に対向可能な位置に第1発光体を実装すると共に、該可動体を第2意匠面部が前側を向く第2姿勢とした状態で、第2導光部材の光導入端に対向可能な位置に第2発光体を実装するようにしてもよい。
(17) 実施例では、可動体が作動位置において明輝部を明輝させるよう構成したが、可動体の初期位置において、可動体に配設した導光部材の光導入端に対向可能な位置に発光体(発光手段)を配置して、初期位置においても明輝部を明輝させる構成を採用し得る。
(18) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機や遊技媒体としたパチンコ球やメダルを用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
【符号の説明】
【0134】
50 可動演出装置
51 ケース体(設置部
58a 第1意匠面部(意匠部)
58b 第2意匠面部(意匠部)
64d 光導入
8d 光導入
9 第2導光部材(導光部材)
85 昇降用モータ(往復用の駆動手段)
108 回転用モータ(回転用の駆動手段)
20 可動体
121 第1明輝部(明輝部)
122 第2明輝部(明輝部)
125 第1導光部材(導光部材)
126 第2導光部材(導光部材)
128 発光体(第1の発光手段)
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