(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記リングを予備圧着することが、前記流体容器の開放内部内に適合するように構成されるアンビル部分と、前記流体容器の前記底面内の凹部内に適合するように構成されるラム部分とを有する、予備圧着ツールを使用することを含む、請求項8に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の例示的な実施形態の説明において、本明細書の一部をなすとともに、本発明を実施し得る特定の実施形態の例証のために示される添付図面を参照する。本発明の実施形態の範囲から逸脱することなく他の実施形態が使用され得、構造的変化がなされ得ることを理解されたい。本明細書で使用するとき、用語「連結する」「接続する」、及び「取着する」は、互換的であり、1つの部分の別の部分への直接的か又は間接的な接続の様々な形態を含む。同様に、一実施形態に説明される1つ以上の構造的特徴は、たとえその特徴として具体的に言及されなくとも、異なる実施形態に実装され得ることを理解すべきである。
【0018】
以下の説明では、本発明の十分な理解を提供するために、特定の容器及び液体の例等の多数の具体的詳細が記載される。しかしながら本発明は、これらの具体的詳細なしで実施され得ることは当業者にとって明らかであろう。例えば、説明は、概して、グラス又はピッチャーにビールを分注するためのビア樽と共に使用される装置に関して述べられるが、しかしながら、装置は、ソーダ等の他の飲料、グラス又はマグのような他の飲料容器、及びビア樽以外の貯蔵容器と共に使用されてもよい。使い捨てカップもまた、代替的容器として想定され、それは、公園、コンサート、又はグラスが許可されない他の会合場所での飲料用に使用されてもよい。あるいは、装置は、貯蔵及び移送される液体の種類がこれらに限定されない。例えば、装置の実施形態は、下述の説明による2つの容器間で、例えば、油等の様々な流体の移送において使用されてもよい。ガス状物質も、アセンブリの実施形態を用いて移送されてもよい。具体的詳細は、多様であり、依然として本発明の趣旨の範囲内であり得る。
【0019】
本明細書で説明される流体移送アセンブリ及び流体移送の方法は、商業用途における利点を提供すると考えられ、ビール等の炭酸飲料をより効率的及び効果的に販売/給仕すること、ターゲット市場への到達のための新規の手段(例えば、ロゴ/スローガン等のメッセージの、本明細書で説明される新規の連結装置を含有するマグ又はピッチャーの可視でおそらくは取り外し可能な部品上での使用)を提供すること等が挙げられる。本明細書で説明される流体移送アセンブリ及び流体移送の方法はまた、炭酸飲料による容器の充填及びアセンブリの一部のカスタマイズを含む局所的な設定において利用され得る、消費者製品としての利点を提供するとも考えられる。例えば、家族又はグループが、本明細書で説明される流体移送アセンブリ及び流体移送の方法を用い、パーティーのテーマを表す絵及び/又は文章(例えば、「50歳の御誕生日」「毎年恒例家族BBQ」等)を含むメッセージを含むように容器の可視部分をカスタマイズして、パーティー又は特別なイベントを開催することができることが本明細書で企図される。更なる例としては、スポーツチームの告知、結婚記念日の画像、面白い写真、ジョーク等が挙げられる。容器又はアセンブリのかかる可視部分は、パーティー又は特別なイベントの各出席者に持ち帰り用の土産品を提供するように、下述する通り取り外し可能であってもよい(例えば、磁気キャップ)。
【0020】
一実施形態では、容器をその底部を通じて充填するための方法が提供される。本明細書で説明される装置及び方法の使用を介して底部を通じて容器を充填することは、例えば、生成される泡の量を制御すること、及びソーダ又はビール等の炭酸飲料上の「頭部」を従来の方法に対して著しく低減することにおいて有利である。更に、容器の底部を通じて充填することによって、泡は容器の周縁の上に押し上げられ、それによって無駄になる飲料の量が低減される。給仕者はまた、泡を除去するために注ぎながらグラス又はピッチャーを保持及び傾ける必要がないことから、利益を得ることができる。更に、同じシステムから複数の種類の飲料を注ぐことができるため、蛇口の数が低減され得る。代替的実施形態は、底部を通じて容器を充填するための分注システムアセンブリ及び装置を含む。システムの他の実施形態は、使用と使用との間の洗浄のための液体排出、並びに充填後に飲料を除去するための迅速排水アタッチメントを含む。
【0021】
一実施形態では、分注システムは、例えば、ビール、ソフトドリンク、炭酸飲料等の飲料を含む、様々な流体を分注するために使用される。流体は、分注システムに関連付けられるノズルを介して分注され得る。ノズルは、流体容器の底部にて流体容器に連結されてもよい。分注システムは、ユーザが分注モード、分注容積等を指定することを可能にするオプションを含む、ユーザインターフェースを含んでもよい。ユーザインターフェースは、プロセッサに関連付けられてもよい。分注システムは、自動、半自動、又は手動モードで流体を分注し得る。センサは、流体容器が分注プラットフォームに適切に定置されたときにそれを検出するために使用されてもよい。センサはまた、流体容器が分注プラットフォーム上に適切に位置付けられない限り、いかなるモードでも流体流れを防止するように、安全装置として使用されてもよい。センサは更に、分注システムが次の充填のためにリセットされる、又は洗浄用の水洗を実施できるように、流体容器が取り除かれたときにそれを分注システムに示すために使用されてもよい。
【0022】
図1は、容器をその底部を通じて充填するための設計の実施形態による、飲料分注器に接続される代表的な容器を例証する。
図1を参照すると、連結され、充填される準備のできた容器102を含む分注器100が例証される。分注器100は、ソーダ、ビール等を含む飲料を分注するために使用することができる。容器102は、例えば、パイントグラス、マグ、使い捨てグラス、又はピッチャーを含む、液体を受容するための任意の容器であってよい。容器102は、容器102の底部104にて、又はその付近にて分注器100に連結され得る。したがって、容器102は分注プロセス中、充填飲料の表面下で充填される。
【0023】
一実施形態では、容器102は、分注器接続装置108に連結されるように設計される容器接続装置106を含む。分注器100は、ビア樽又は炭酸化ライン及びソーダライン等の流体供給源に連結されてもよい。容器接続装置106は、分注器接続装置108に連結されると開放し、それを通じた流体流れを可能にするバルブを含んでもよい。容器接続装置106は次に、容器102が分注器100から除去されると閉鎖し、容器102からの漏出を防止する。分注器100は、容器接続装置106を分注器接続装置108と適切に整列させるように形状化される筐体110を含む。分注器100はまた、いかなるこぼれる可能性のある液体も捕捉するための鉢112を含んでもよい。鉢112は、ボウル、隆起したへり、又は陥凹した領域等の様々な形状を含んでもよい。鉢112は、捕捉された液体の容易な廃棄のための排水管114を含んでもよい。
【0024】
本発明の一態様によると、使用中、容器102は分注器100に連結される。取着されると、容器接続装置106及び分注器接続装置108は、係合して、容器102がその底側部分から充填されるように容器と流体供給源との間に流体経路を生成する。ユーザは、充填プロセス中に容器の最上部に生成される任意の余分な泡を除去するために容器を溢れさせることがある。あるいは、幾らかの流体が除去又は充填プロセス中にこぼれることがある。鉢112は、溢れた液体を捕捉するように設計され、溢れた液体は洗浄を促進するために排水管114を通じて除去され得る。容器102が分注器100から除去されると、容器接続装置106は、分注器接続装置108から係脱され、容器102を、漏出を防いで封止することができる。
【0025】
一実施形態では、分注器100は、液体供給源から除去されるが、ホース又は管又は他の液体運搬装置によって連結される、別個の装置であってもよい。分注器100は、カウンタートップ等の固定された表面に組み込まれる、若しくは連結されてもよく、又はユーザの利便性に応じて配設される、独立して移動可能なプラットフォームであってもよい。分注器100はまた、様々な形状であってもよく、また筐体110、鉢112、又は排水管114等の追加の特徴を含んでもよい。代替的に、分注器100は、聴覚又は視覚装置を含んでもよい。例えば、分注器100は、特定の分注器に関連付けられる内容を特定する情報、ロゴ、又はデザインを含んでもよい。一実施形態では、分注器100は、色付く若しくは点滅することが可能なライト、又は容器102が分注器に接続されると起動するスピーカを含んでもよい。
【0026】
図2は、容器202が分注器接続装置204に連結されるときの、閉鎖された液体保持状態から開放した液体充填状態への容器202の例示的な実施形態の代表的な行程を例証する。一実施形態では、容器接続装置は、例えば、キャップ206等のバルブを含み、それは通常は閉鎖されている。キャップ206は、容器202の底部に連結され、また容器の底部からの流体流れを防止するための液体密封を含み得る。
【0027】
一実施形態では、キャップ206は、消費者が飲料を消費している間に彼らに見える広告スペースとして使用されてもよい。例えば、かかる実施形態では、キャップ206は、商業的事業を宣伝する、又は他の情報を消費者に伝えるための、ロゴ、画像等を含んでもよい。一実施形態では、キャップ206自体、又はその取り外し可能部分は、磁気材料及び商業的情報を含み、それによって企業又は製品を宣伝するよう機能する。例えば、磁石は、企業名及び/又はロゴを有し得、冷蔵庫又は他の金属表面上で使用するための土産品として消費者が自宅へ持ち帰ることができ、その結果、企業名及び/ロゴが目立つように飾られることになる。
【0028】
容器202に連結されている間に、分注器接続装置204は、キャップ206を開放し、分注接続装置204と容器202との間に流体流れを可能にするための装置を含み得る。分注器接続装置204は、ビア樽、樽、又は他の容器等の液体貯蔵容器に連結することができる。分注器接続装置204は、液体を貯蔵容器(図示せず)から給仕用又は他の容器202へ移送するための導管を含んでもよい。導管は概して、流体流路をもつれさせる又は妨げることなく内容物を貯蔵場所から分注場所に誘導するために可撓性であり得る。
【0029】
図2Aは、流体を保持することが可能な閉鎖構成にある容器202を例証する。容器202は、カップ、ピッチャー、パイント、マグ等を含む、任意の飲料保持用器、又は任意の非固体の保持用器であってもよい。容器202は、容器202を支持するために使用され得る底部208、及び流体を保持するための側壁を含む。容器202はまた、含有される流体を分注する、例えば、注ぐ又は飲むための上部開口を含んでもよい。底部208は、充填時の流体流れを可能にするための、上部開口と分離した底部開口を有する。底部開口は、容器が充填されていないとき、流体密封を生成するバルブによって覆われてもよい。一実施形態では、バルブは、通常、流体密封を生成するように付勢閉鎖される、キャップ206を含む。キャップ206は、容器202の底部208上のリング210の相補的磁気材料に引き寄せられる磁気材料を含んでもよい。リング210は概して、穴の外縁を取り囲み得、一方でキャップ206は、穴を覆う形状及び直径を有し、リングの少なくとも一部分と重なり得る。
【0030】
図2Bは、分注器接続装置204と接触しているが、容器のバルブが開放される前の容器202を例証する。分注器接続装置204は、容器202の底部開口と整列される。容器202のキャップ206は、例えば、リング210に対する磁力によって、付勢閉鎖される。分注器接続装置204は、充填中に流体流れを可能にするための穴214を有するノズル212を含む。ノズル212は、容器202の底部開口の内側に適合するように寸法付けられる。ノズル212は、キャップ206を押し、容器202のバルブを開放して、充填のための流体流れを可能にする。
【0031】
図2Cは、容器のバルブが充填のために開放しているときの、分注器接続装置204に連結される容器202を例証する。ノズル212は、ノズルが容器202に進入する際にキャップ206を押し、孔214を露出させる。一実施形態では、容器202及び分注器接続装置204が連結されると、流体は、分注器接続装置204上のバルブを開放することによって流れることが可能になる。代替的実施形態では、流体は、孔が露出されると自動的に流れる。例えば、分注器接続装置204内の液体は、圧力下に維持されてもよい。使用されていないとき、孔214は、プラットフォーム216によって覆われてもよい。容器202が飲料分注器に連結されると、ノズル212は、キャップ206を押し、容器のバルブを開放し、一方、容器の底部208は、プラットフォーム216を押して、孔214を露出させる。一度孔214が露出されると、液体は、孔214を通じて分注器接続装置204から容器202内に流れ得る。
【0032】
ノズル212が容器202の底部から除去されるとき、容器のバルブは、液体がその中に保持されるように、容器を閉鎖及び封止する。バルブが封止されるとき、容器202は、新しく追加された液体を保持するために使用することができる。一実施形態では、キャップ206は、継続的にリング210に引き寄せられる。ノズル212の影響が除去されるとき、キャップ206は、リング210に対して閉鎖位置にあり、容器202を封止する。分注器接続装置204からの流体は、飲料分注器上のバルブを閉鎖することによって含有されてもよい。一実施形態では、キャップ206が容器202を封止する際、プラットフォーム216は、孔214を封止する。したがって、容器202が取着されていないときに、流体が分注器接続装置204から自由に流れ出ることが防止される。
【0033】
図3〜5は、容器の底部に連結される容器接続装置の代表的な実施形態を例証する。上述の通り、容器接続装置は、分注器接続装置に連結するように設計されてもよい。容器接続装置は、分注器接続装置に連結されると開放し、それを通じた流体流れを可能にするバルブを含んでもよい。次に、容器接続装置は、容器が分注器から除去されると閉鎖し、容器からのいかなる漏出も防止する。
【0034】
図3は、穴302、キャップ304、及びリング306を含む、上から見た容器底部300の代表的な実施形態を例証する。穴302は、充填中の容器の底部からの流体流れを可能にし得る。リング306は、穴302の周辺の縁を囲繞してもよい。キャップ304は、穴302と、リング306の少なくとも一部分を覆ってもよく、またリング306の上にかかってもよい。
【0035】
キャップ304は、様々な形状のものであってよい。例えば、一実施形態では、キャップは、容器底部300の内側に適合する平坦な略円盤であってもよい。代替的に、キャップ304は、キャップ304を穴302に対して適切に整列させる、又は穴に対してより良好な封止を生成するための、穴302と嵌合するように輪郭付けられた表面を含んでもよい。一実施形態では、キャップ304は、分注器接続装置と嵌合するように輪郭付けられてもよい。例えば、キャップ304は、充填プロセス中に分注器接続装置の一部分を受容し、かつキャップ304を所望の場所に保持するための、下面上の陥凹した輪郭を含んでもよい。
【0036】
キャップ304及びリング306は、フェラスメタル等の磁気材料を含んでもよい。磁気特性は、キャップ304をリング306に引き寄せて、穴302を封止する。キャップ304は、例えば、リング306に対する磁力によって、容易に除去され得るように、容器底部300に連結されてもよい。リング306は、例えば、接着剤、ねじ止め、圧着、容器底部内への一体鋳造、又は他の取着手段によって、容器底部300により永久的に連結されてもよい。キャップ304及び/又はリング306は、穴302の周囲の流体密封をより良好に確実にするために、Oリング又はガスケット等の封止装置を含んでもよい。代替的に、容器底部300は、流体密封を生成するように、キャップ304とリング306との間にゴム等の封止材料を含んでもよい。
【0037】
図35は、
図3に示される実施形態に類似した実施形態を例証し、磁気材料のリング3506が、開口/穴3502の周辺で容器/カップ3500の底部3501に圧着される。容器/カップ3500は、プラスチック又は類似の材料(例えば、ポリエチレンテレフタレート)で形成されてもよい。開口/穴3502は、容器/カップ3500の開放内部の中へ突出する、陥凹した領域3503内に配置される。陥凹した領域3503は、例えば、充填装置、分注器接続装置、圧着ツール等の別の装置と整合するか、ぴったりと適合するか、ないしは別の方法で適合性のあるように形状化されてよい。磁石又は磁気材料を含むキャップ3504は、磁力によって、圧着されたリング3506に連結されて、開口/穴3502を封止する。閉鎖位置で連結されるとき、キャップ3504は、リング3506と流体密封を形成し、開口/穴3502を閉鎖する。キャップ3504はまた、充填装置に、例えば、分注器接続装置を通じて連結されるとき、開口/穴3502を通じた流体による容器/カップ3500の充填を可能にするように開放位置へ移動可能である。カップ3500は26.3mL(16/18oz)カップとして描写されているが、本発明は、様々な容器及び異なるサイズと共に使用することができる。
図35の特徴は、
図36A〜41Bに示される類似の特徴の代表的なものであり、それらと互換性を有する。同様に、これらの図の実施形態のリング及びキャップの磁気材料は、フェラス材料、強磁気材料、磁石、複数の磁石、複数のネオジム磁石、これらの材料のうちの1つ以上のめっき等を含んでもよい。リング及びキャップはまた、全て磁石で形成されてもよい。
【0038】
例えば、
図35〜41Bに示されるようなこの圧着されるリング実施形態は、とりわけ少なくとも以下の理由により、プラスチック又は類似の材料で形成された容器/カップの底部に、その中の開口又は穴の周辺にて糊付されるか、ないしは別の方法で付着して接着される磁気リングを上回る改善であると考えられる。(1)磁気リングが接着される容器/カップの表面が、関与する製造プロセス(調整が非常に難しい可能性がある)に起因して、その「平坦さ」に関して大きく変動する可能性があり、リングの表面と容器/カップの表面との間に歪み又は空隙をもたらす。かかる歪みは、容器/カップを漏出させることがある。(2)容器/カップが、エンドユーザによって又は運搬中に押し潰される、又は握り潰される場合、接着されたリング周辺の封止が損なわれることがあり、潜在的に漏出につながる、(3)糊付ないしは別の方法で磁気リングを容器/カップの底部に接着するプロセスは、時間がかかる、(4)特定の糊のみが飲料用容器/カップに関してFDA認可されており、認可された糊は、最適な接着を提供せず、そのため特定の条件下で磁気リングが分離の影響を受ける(例えば、高温の気候等)、及び(5)特定の容器/カップの製造中、シリコーンの軽コーティングが動きを支援するために表面上に噴霧される。このコーティングは、磁気リングの接着を妨げる可能性があり、潜在的にそれらを離す。
【0039】
図36A〜Cは、リング3506の代表的な実施形態を例証する。中央開口3610は、リング3506の中央に配置される。
図36Cに示される通り、中央開口3610は、リング3506の平坦な内側表面3620の内縁から垂直に延在する環状のへり3508によって外接される。以下でより詳細に説明する通り、リング3506が容器/カップ3500の底部3501に取着されるとき、環状のへり3508は、開口/穴3502を通じて延在し、半径方向に外側に強制され、次に開口又は穴3502を囲む容器/カップ材料上に圧着される。環状のへり3508は、
図35において、開口/穴3502の周辺に圧着されることが分かる。
図36Cに最良に示される通り、リング3506の外縁領域は、環状の丸められた部分3612を形成するように下へ丸められてもよく、それはリング3506の外縁領域に追加の強度及び形状保持力を提供することができる。丸められた部分3612はまた、陥凹した領域3503の出っ張りの外側の周辺に適合し得る。リング3506はまた、スズ材料を含んでもよく、又はスズめっきを含んでもよい。
【0040】
リング3506及び開口3610は、円形又は環状形状を有して描写されているが、しかしながら、例えば、多角形、四角形、三角形、六角形、五角形等、他の形状及び構成のリング3506及び開口3610が企図される。例えば、リング3506及び開口3610が異なる形状を有する等、様々な形状の組み合わせも企図される。容器/カップ3500、開口/穴3502、下述する処理設備(例えば、
図39A〜41Bにおいて)、他の要素の形状は、選択されるリング構成と整合するように変更することができる。異なる形状の使用は、好ましい分注器への接続改善に役立ち得る。
【0041】
図37は、カップがエンドユーザによって又は運搬中に押し潰される又は握り潰されるときでさえ、どのように不必要な漏出が防止されるかの例を示す、例えば、
図35の実施形態にて使用されるような、圧着された磁気リング3506を伴う、代表的な押し潰されたカップ3700を例証する。カップ3700は、プラスチック、又は、例えば、ポリエチレンテレフタレート等の類似の材料から形成されてもよい。
図37に示される一実施形態では、側部3714は、カップ3700の押し潰された構成を描写し、一方、側部3716は、ほとんどの部分に関して、押し潰されていない構成を描写する。底面3701は、カップ3700の開放内部の中へ突出する陥凹した領域3703を含む。陥凹した領域3703は、開口3502に外接する環状の出っ張り3718を含む。リング3506の内側表面3620は、少なくともカップ3700が押し潰されていない構成にあるとき、出っ張り3718の内面に跨り、かつそれとぴったり重なる。リング3506の環状のへり3508は、底面3701の内縁3722及び出っ張り3718の周辺に圧着される。環状のへり3508を内縁3722の周辺に圧着することは、開口3502に外接する内縁3722の比較的小さい表面積への強力な物理的取着を提供する。内側表面3620は、リングによって圧着される底面3701の内縁3722の表面積より2又は3倍大きい表面積を有してもよいが、内側表面3620の表面積は、更に大きくてもよく、4〜9倍の大きさを含む。
【0042】
カップ3700が押し潰されるとき、出っ張り3718は、例えば、押し潰された側部3714に描写される通り、出っ張り3718の一部分を出っ張り3718の残りの部分に対して下方へ移動させる等、それを新しい形状へ強制する力を経験し得る。少なくとも一部において、取着点が(糊付されたリングと比較して)はるかに小さい表面積を含むため、リング3506は、容器/カップ3700から比較的独立しており、カップ3700が、例えば、
図37に示される通り部分的に押し潰されたときでさえも、平坦なままである傾向がある。たとえ、リングが、カップの底部に関してある角度に移動したとしても、リングの平坦な表面の大部分は、影響を受けず、それ自体を変形しないが、その平坦さを維持する。したがって、リング3506とキャップ3504との間の良好な流体密封は維持され、使用及び/又は運搬中にカップが押し潰される又は変形されるときに、リング3506とキャップ3504との間にさもなければ生じる可能性のある漏出事例を防止する。更に、リング3506は出っ張り3718の縁に強力に圧着されるため、カップが使用及び/運搬中に押し潰される又は変形されるときに、リング3506と容器/カップ3700との間に漏出が形成される可能性もまた、はるかに低い。対照的に、糊付されたリングは概して、はるかに大きい取着表面積を有し、例えば、出っ張り3718の全てがリングの平坦な内側表面3620に糊付されるか、ないしは別の方法で接着されてもよい。したがって、糊付されたリングを有するカップ/容器が押し潰され、出っ張り3718が異なる形状に強制又は変形されるとき、リングは出っ張り3718と共に変形される傾向があり、その結果、キャップ3504はリングに接して良好な流体密封をもはや形成することができないか、又は糊付されたリングは、出っ張り3718から分離される傾向があり、その結果、リングは出っ張り3718に接して良好な流体密封をもはや形成することができない。したがって、漏出事例は、糊付されたリングが使用されるときに発生する可能性がより高く、一方、圧着されたリング実施形態は、漏出事例の可能性を低減するのに役立つことができる。
【0043】
図38A〜Fは、フェラスメタル等の磁気材料のリング3806をプラスチック容器/器/カップ3800に圧着すること、及びその後のキャップ3804の圧着された磁気リング上への配置を含む、容器接続装置又はバルブを、容器の底部に連結する代表的な方法又はプロセスを例証する。
図38Aは、容器/カップ3800の開放内部の中へ突出する陥凹した領域3803を含む底面3801を有する、容器/カップ3800を描写する。円形開口/穴3802は、環状の出っ張り3818を形成する陥凹した領域3803の中央に切断ないしは別の方法で形成される。
図38B〜Cに示される通り、磁気リング3806は、リング3806の環状のへり3808が穴3802内に定置され、それを裏打ちする状態で、出っ張り3818上に定置される。
図38Dに示される通り、リング3806の環状のへり3808は、例えば、
図39A〜B及び40A〜Bに示される予備圧着ツールのうちの1つを用いて、出っ張り3818の周辺に斜角に予備圧着される。好ましくは、環状のへり3808は、リングの残りの部分にほぼ垂直から、約20°〜70°の間の角度、より好ましくは約35°〜55°の間の角度に予備圧着される。
図38Eに示される通り、次に、環状のへり3808は、例えば、
図41A〜Bに示される仕上げ圧着ツールを用いることによって、仕上げ圧着され、リング3806と少なくとも出っ張り3818の内縁3822との間に流体密封を生成する。リング3806が容器/カップ3800に仕上げ圧着された後、キャップ3804は、リング3806上でカップ/容器3800内に定置され、それによって、リング3806に連結し、
図38Fに示される通り磁力によってリング3806内の中央開口3810を封止し、封止は流体密封される。
【0044】
リング3806を、例えば、出っ張り3818に圧着することによって、容器/カップ3800の底部内で開口/穴3802の周辺に圧着することによって、リング3806は、容器/カップ間の相対的平坦さから生じる問題、又はリングを接着することに関連する他の問題の影響を受けない。リングは容器/カップに直接圧着されるため、容器/カップの平坦さにおける変動は、流体密封を損なわない。対照的に、糊付されたリングは、出っ張り3818の平坦さにおいて大きすぎる変動がある場合、適切な封止を形成しない場合があり、例えば、表面が、適切に接着するために糊に対して十分に整合しない場合がある。更に、少なくとも接着剤の投与が回避されるため、かつ取着表面積が比較的小さいため、リングを容器/カップに連結するための時間が大幅に低減される。上述のものを含む接着に伴う他の問題も、同様に排除される。
【0045】
他の利点が、単一構成要素リング及び2行程圧着プロセスの使用から生じる。例えば、ライナー部品が、裏材部品内に挿入される又は裏材部品と連結されることを必要とする、2部品からなるリングを用いることは、漏出、及び構成要素間の追加の表面を含むことに関連付けられる他の問題の危険性を増加させる可能性があり、一方、容器/カップに直接取着される単一部品からなるリングは、より良好な封止を形成し、漏出を形成する危険性において、より少ない表面又は封止領域を有する。加えて、本明細書で説明される圧着方法の2行程プロセス、即ち、予備圧着行程及び仕上げ圧着行程を含むことは、封止表面の平坦さを維持するのに役立つ。対照的に、単一行程圧着プロセスは、リングの表面内に変動又は凹凸を引き起こす可能性がより高く、リングとキャップとの間の良好な流体密封の形成を妨げる可能性がある。
【0046】
図39A〜Bは、回転ツールを用いて磁気リングを予備圧着する一方法を例証する。回転ツール3900は、ラム3926及びアンビル部分3924を含む。ラム3926は、角度付けられた予備圧着表面/係合表面3928(例えば、マンドレル表面)を含む。角度付けられた係合表面3928は、円錐台形形状表面の形態であってもよく、又は離間配置された1つ以上の尾根の形態であってもよい。回転ツール3900のラム3926及びアンビル部分3924は、
図39Bに示される位置へと互いに向かって移動し、その結果リング3906は、接触するラム3926の角度付けられた表面3928によってそれらの間で締められ、環状のへり3908の少なくとも一部分を予備圧着構成にする。次に、ラム3926は、その長手方向軸を中心として回転され、それによって環状のへり3908全体を予備圧着構成にする。アンビル部分3924は、容器/カップの開放内部内に適合するように構成される。好ましくは、ラム3926は、容器/カップの底部内の陥凹した部分内に適合するように構成される。ラム3926及び角度付けられた表面3928は、ステンレス鋼、硬化鋼等を含む、任意の硬質金属を含んでもよい。好ましい実施形態では、D12硬化鋼が使用される。更に、ラム3926の角度付けられた表面3928及びアンビル部分3924の係合表面は好ましくは、リング3906の表面内に凹凸を引き起こすのを避けるため、及びリング3906の封止表面の平坦さを維持するために、滑らかであり、磨かれる。
【0047】
図40A〜Bは、非回転ツールを用いて磁気リングを予備圧着する別の方法を例証する。非回転ツール4000は、ラム4026及びアンビル部分4024を含む。ラム4026は、角度付けられた予備圧着表面/係合表面4028を含む。角度付けられた表面4028は、ラム4026の円錐台形形状の最上部分を形成し、その結果、非回転ツール4000のラム4026及びアンビル部分4024が
図40Bに示される位置へと互いに向かって移動するとき、リング4006はそれらの間で締められ、角度付けられた表面4028は、環状のへり4008を予備圧着構成にする。アンビル部分4024は、容器/カップの開放内部内に適合するように構成される。好ましくは、ラム4026は、容器/カップの底部内の陥凹した部分内に適合するように構成される。ラム4026及び角度付けられた表面/係合表面4028もまた、ステンレス鋼、硬化鋼等を含む、任意の硬質金属を含んでもよい。好ましい実施形態では、D12硬化鋼が使用される。更に、ラム4026の角度付けられた表面4028及びアンビル部分4024の係合表面は好ましくは、リング4006の表面内に凹凸を引き起こすのを避けるため、及びリング4006の封止表面の平坦さを維持するために、滑らかであり、磨かれる。
【0048】
図41A〜Bは、最終圧着を実施する一方法を例証する。最終又は仕上げ圧着ツール4100は、ラム4126及びアンビル部分4124を含む。ラム4126は、仕上げ圧着構成において環状のへり4108が有する直径よりも大きい直径を有する係合表面4130を含む。仕上げ圧着ツール4100のラム4126及びアンビル部分4124は、
図41Bに示される位置へと互いに向かって移動し、その結果リング4106はそれらの間で締められ、係合表面4130は、環状のへり4108を仕上げ圧着構成にする。仕上げ圧着構成は、リング4106と容器/カップとの間に流体密封を確立する。アンビル部分4124は、容器/カップの開放内部内に適合するように構成される。好ましくは、ラム4126は、容器/カップの底部内の陥凹した部分内に適合するように構成される。最終圧着ツール4100の構成要素は、上述の予備圧着ツールにおいて使用されるものに類似した材料で作製されてもよい。更に、ラム4126の係合表面4130及びアンビル部分4124の係合表面は好ましくは、リング4106の表面内に凹凸を引き起こすのを避けるため、及びリング4106の封止表面の平坦さを維持するために、滑らかであり、磨かれる。
【0049】
一実施形態では、ラム3926、ラム4026、及びラム4126は、単一の圧着ツールと共に使用される、取り外し可能及び互換性の部品である。圧着ツールは、アンビル部分及び取り外し可能/互換性ラム部分を含む。予備圧着ラム、例えば、ラム3926又はラム4026は、アンビル部分に対向して取着及び使用されてもよい。次に、予備圧着ラムは、取り外され、同じアンビル部分に対向して取着及び使用される、例えば、ラム4126等の仕上げ圧着ラムと取り換えられる。
【0050】
上述の通り、
図35〜41Bは、圧着することによって容器/器/カップに取着されるリングを用いる本発明の実施形態を示す。これらの実施形態に関して説明される特徴、利益、及び方法は、代表的であり、他の発明及び本明細書で説明される他の実施形態の特徴と組み合わせて使用されてもよい。例えば、説明されるように圧着された磁気リングを用いる容器接続装置は、本明細書で説明される流体容器、分注システム、流体移送アセンブリ、並びに他のシステム及びアセンブリと組み合わせて使用されてもよい。
【0051】
図4A〜Bは、容器の底部で一緒に接続することが可能な上部及び下部を含む、容器接続装置400の代表的な実施形態を例証する。
図4Aは、非組み立て状態の上部及び下部の代表的な実施形態の切欠図を例証し、一方、
図4Bは、上部及び下部が底部開口の周囲で一緒に容器に取着される組み立て状態における代表的な実施形態の切欠図を例証する。容器接続装置400の取着可能な部分は、洗浄又は他の容器との使用のための、容器接続装置の除去を可能にする。上部及び下部402、404は、容器406の底部内の開口408を通じて互いに係合するようにねじ山付きであってもよい。この部分は、代替的に糊付又は結合等の他の手段によって接続されてもよい。容器接続装置は代替的に、容器底部へ直接一体化されてもよい。
【0052】
一実施形態では、上部402は、下部に連結して、容器接続装置400を生成してもよい。下部404は、容器406の底部内の開口408よりも小さい直径を有する略円筒形シャフト410を含んでもよい。開口408及びシャフト410の直径は、滑合を生成して、漏出低減及び容器接続装置400と容器406との間の適切な整列を支援するように、略同じサイズであってもよい。シャフト410は代替的に、代替的にサイズ決定された容器接続装置が容器底部に連結されるのを可能にするように、容器406内の開口408よりも相対的に小さくてもよい。シャフト410の内径は、以下で更に説明される通り、分注器接続装置を収容するようにサイズ決定され、形状化されてもよい。シャフト410の外側は、上部402と係合するためのねじ山412を含んでもよい。上部402は、下部404のねじ山412と係合するためのねじ山416を含む内側開口414を有する略円筒形形状であってもよい。
【0053】
下部404はまた、シャフト410の土台においてフランジ418を含んでもよい。フランジ418は、容器406底部と係合するための表面を提供するように、開口408よりも大きい外径を有してもよい。フランジ418は、Oリング又はガスケット等の封止部材420を含んでもよい。封止420は、上部402が下部404と係合して流体密封を生成するときに、容器406の底側を押してもよい。上部402はまた、容器406の最上面を押すための封止部材422を底側に含有してもよい。したがって、容器406の一部分は、容器接続装置の上部402及び下部404の封止部材間に挟まれてもよい。
【0054】
容器接続装置400は、磁気材料、及び上部402と嵌合するように構成される形状を含む、キャップ430を含む。一実施形態では、上部402は、キャップ430の外面と嵌合する内面を有する周縁428を含む。当然ながら、代替的な実施形態では、周縁は、キャップの内面と嵌合する外面を有してもよい。周縁428は、キャップ430を上部402の内側開口414の上の中央位置へ方向付けるための傾斜した内縁を有する、略円筒形周縁であってもよい。傾斜した縁は、分注器接続装置がキャップを押して上部から遠ざけるときに、上部402とキャップ430との間に空間を形成することを可能にする。一実施形態では、上部402は、キャップ430内の磁石432を引き寄せて、キャップを閉鎖位置に付勢するための磁石424を含む。2つの磁石424及び432は、リング又はそれぞれの部分に連結される別個の磁気部品であってもよい。磁石は、キャップを上部へ引き寄せるように、それぞれの部分に接着、結合、一体形成、鋳造、ないしは別の方法で取着されてもよい。代替的に、上部及び/又はキャップに使用される材料は、磁性であってもよい。一実施形態では、キャップ430は、分注器接続装置(図示せず)と嵌合するための凹部434を含んでもよい。凹部434は、キャップ430上で押し上げ、キャップ430と上部402との間に空間を提供することによってバルブを開放する分注器接続装置の部分を受容してもよい。分注器接続装置が除去されるとき、キャップと上部との間の磁力はバルブを閉鎖し、また上部の周縁は適切な整列を確実にする。上部及び/又はキャップは、バルブが閉鎖されるときに漏出を更に防止するための、Oリング又はガスケット等の封止を含んでもよい。
【0055】
一実施形態では、容器接続装置400は、1つ以上の磁石を含んでもよい。上述の通り、上部402は、キャップ430を引き寄せて容器接続装置400に対するバルブとして働く磁石を含んでもよい。一実施形態では、下部404は、容器接続装置400を分注器接続装置(図示せず)に連結するための磁石426を含んでもよい。磁石426は、例えば、フランジ418内で、下部404に糊付、接着、結合、一体鋳造、ないしは別の方法で取着されてもよい。磁石426は、充填中、分注器接続装置の土台又は一部分に含まれる別の磁石又は磁気材料を引き寄せて、容器を安定させてもよい。容器接続装置400はまた、容器接続装置と分注器接続装置との間に流体密封接続を提供するための1つ以上の封止を含んでもよい。例えば、下部404は、分注器接続装置に連結するための封止436を含んでもよい。容器接続装置400が閉鎖位置にあるときにキャップ430と上部402との間に流体密封接続を提供するように、上部402は封止438を含んでもよく、及び/又はキャップ430は封止440を含んでもよい。封止は、Oリング又はガスケット等、当業者に既知の任意の封止装置であってよい。
【0056】
図5A〜Bは、該設計の態様による、容器の底部に接続することが可能な容器接続装置の代表的な実施形態を例証する。
図5Aは、閉鎖された流体密閉位置における容器接続装置であり、一方、
図5Bは、開放位置にて例証される同じ容器接続装置である。バルブが閉鎖されると、容器が充填されている間の漏出を防止するための液体密封が生成される。バルブが開放されると、液体は、別の供給源から容器へ移送され得る。上部502は、容器接続装置500が容易に容器に連結される/容器から切り離されることを可能にするように、下部504と接続されてもよい。上部502は、
図4Bに示され上述される通り、キャップ530が上部502から自由に離れないように修正されてもよい。
【0057】
一実施形態では、上部502は、キャップ530を周囲方向に囲繞する略円筒形周縁528を含んでもよい。キャップ530は、周縁の長手方向軸を上下に平行移動することが可能であるが、上部502から完全に切り離されることは防止される。例えば、キャップ530は、中央部分の周辺を周囲方向に囲むフランジを有する略円筒形ボタンであってもよい。フランジは、上部502の内面内の凹み内にあってもよい。凹みの高さは、キャップが、フランジが凹みの2つのサブスクライブする表面と接触する場所の間に定義される距離内を平行移動することができるように、フランジの高さよりも大きい。一実施形態では、上部502は、キャップ530が開放位置にあるときに流体流路を生成する孔536を更に含む。例えば、キャップ530が上又は開放位置にあるとき、下部504のシャフトと上部502の孔536との間に経路が生成される。キャップ530が下又は閉鎖位置にあるとき、経路は封止される。キャップ530、上部502、及び/又は下部504は、キャップが閉鎖位置にあるときに流体漏出を防止するための封止を含んでもよい。キャップ530、上部502、及び/又は下部504は、キャップ530を閉鎖位置に付勢するための磁石を含んでもよい。
【0058】
図6〜9は、分注器接続装置の代表的な実施形態を例証する。上述の通り、分注器接続装置は、容器接続装置に連結されるように設計されてもよい。分注器接続装置は、樽又はソーダファウンテンシロップ及び炭酸化容器等の流体供給源に接続されてもよい。分注器接続装置は、
図1において上述される通り、例えば、土台、鉢、排水管、広告領域、ライト、音等の追加の特徴を含んでもよい。容器接続装置及び分注器接続装置の異なる実施形態は、異なる実施形態の特徴を含むように修正されてもよい。分注器接続装置の代表的な実施形態を、対応する代表的な容器接続装置に関して下述するが、これらの装置は、当業者にとって明らかであるように混合又は変更されてもよい。
【0059】
図6は、
図4A〜Bに例証されるもの等の容器接続装置に連結され得る、本発明の実施形態による代表的な分注器接続装置600を例証する。分注器接続装置600は、長手方向軸に沿った通路を含む剛性部材又はノズル602、及び剛性部材又はノズル602の側壁を通る1つ以上の孔604を含む。剛性部材又はノズルの通路は、流体供給源と流体連通する。ノズル602は、キャップ430等のそのバルブ部材に対して押すことによって容器接続装置400を開放するように、設計される。ノズル602の最上部は、キャップがノズルによって保持されるように、キャップ430の凹部434と嵌合するように輪郭付けられる又は形状化されてもよい。分注器接続装置600は、容器接続装置400を固定するための磁石又は磁気材料を含んでもよい。例えば、分注器接続装置600は、容器接続装置400の下部404の磁石426に連結する磁気リング608を含むプラットフォーム606を含んでもよい。分注器接続装置600はまた、分注器接続装置600と容器接続装置400との間に流体密封接続を生成するための封止610を含んでもよい。カラー612は、プラットフォームがノズル602の長手方向軸に沿って平行移動することを可能にするように、プラットフォーム606とノズル602との間に連結されてもよい。
【0060】
図7A〜Bは、
図4A〜Bに例証されるもの等の容器接続装置に連結することができる、本発明の実施形態による代表的な分注器接続装置700を例証する。
図7Aは、閉鎖位置における分注器接続装置700を例証し、一方、7Bは、開放位置における分注器接続装置700を例証する。
図6と同様に、分注器接続装置700は、容器に、流体供給源と分注器装置との間の流体経路を生成するための孔704を有するノズル702を含んでもよい。分注器接続装置はまた、分注器接続装置700と容器接続装置との間の流体漏出を防止するための封止708を含む、プラットフォーム706を含んでもよい。
【0061】
一実施形態では、分注器接続装置は、カラー710を含んでもよい。カラー710は、プラットフォーム706を分注器接続装置700に対して保つために使用されてもよい。加えて、カラー710は、分注器が使用されていないときにノズル702を覆い、それによって、潜在的に漏出を低減する、又は分注器に進入する汚染物若しくはくずを低減するために使用されてもよい。プラットフォーム706はまた、分注器が使用されていないときにノズル702を封止するために使用されてもよい周縁712を含んでもよい。周縁712は、最上縁が下縁より低減された直径であるように角度付けられた外側周辺壁を含んでもよい。低減された最上部直径は、分注器接続装置を容器接続装置と適切に整列させるのを支援し得る。
【0062】
図8は、
図3に例証されるもの等の容器接続装置に連結することができる、本発明の実施形態による代表的な分注器接続装置850を例証する。分注器接続装置850は、充填中に流体分注器と容器との間で接続を封止するように、容器底部300と嵌合し得る。分注器接続装置850は、カウンタートップ又は他の給仕用プラットフォーム(図示せず)に連結されてもよい。分注器接続装置850は、液体貯蔵容器、液体貯蔵容器への導管、又は同類のものに連結されてもよい。
【0063】
一実施形態では、分注器接続装置850は、ノズル852を含んでもよい。ノズル852は、穴302内に適合するように寸法付けられた略円筒形形状の注ぎ口であってもよい。ノズル852は、キャップ304を押して、リング306とのその封止を破るために使用されてもよい。ノズル852は、液体を容器(図示せず)を通じて流し、容器内へ分注することを可能にする1つ以上の孔854を含んでもよい。飲料分注器は、容器が分注器接続装置に連結されると流体流れを可能にするためのスイッチを含んでもよい。ノズル852は、その最上縁に沿ったディスク862を含んでもよい。ディスク862は、広告スペースを提供するために使用されてもよく、又は飲料分注器に連結される飲料を特定するために使用されてもよい。例えば、ディスク862は、飲料の種類を示すために現在多数の施設にて使用される既存のビール蛇口の代わりになってもよく、また、例えば、ブランドが撤退するときの景品等、他のノスタルジックな可能性を有し得る。
【0064】
一実施形態では、分注器接続装置850は、容器を分注器と適切に整列させるのを支援するように、プラットフォーム856を含んでもよい。プラットフォーム856は、容器を中心に容器をノズル852に連結するように形状化されてもよい。例として、プラットフォーム856の外縁は、容器上の底部周縁の内面に適応するように略円筒形形状であってもよい。プラットフォーム856の外縁は、容器の底部周縁を定位置に誘導し、容器をノズル852と適切に整列させるように、わずかにテーパ形であってもよい。代替的に、プラットフォームは、容器の外縁がその中に適合することができる上周縁(図示せず)を含んでもよい。上周縁は、様々なサイズの容器をノズル852と適切に整列させるように階段状であってもよい。
【0065】
一実施形態では、それが容器に連結されているときに流体分注器からの漏出を防止するために、孔854は、プラットフォーム856によって閉鎖されてもよい。プラットフォーム856は、使用されていないときに孔854を封止するために使用されてもよい。一実施形態では、プラットフォーム856は、閉鎖位置にあるときに孔854を周囲方向に囲繞する。プラットフォーム856は、ノズル852上を軸方向に摺動し、充填中にプラットフォーム856が孔854を露出することを可能にし得る。使用中、容器底部300は、ノズル852が穴302を通じて進入することを可能にしながらプラットフォーム856を押し、したがって孔854を露出させる。プラットフォーム856は、充填後に閉鎖位置に戻ってもよい。プラットフォーム856は、ばねなどの付勢力下で移動してもよい。代替的に、プラットフォーム856は、容器が持ち上げられてノズルからそれを取り出す際に、プラットフォームと容器との間の磁力の影響下で閉鎖位置に戻ってもよい。プラットフォーム856及び/又はノズル852は、戻り止め及びフランジを含む、プラットフォームをノズルに対して閉鎖位置に固定するための摩擦接続を含んでもよい。この接続は、プラットフォーム上での容器の下方への力によって克服されてもよく、またそれによってノズルの流路を開放する。一実施形態では、説明される封止プラットフォームは、飲料分注器と容器との間の流れを開始するためのバルブとして使用されてもよく、それによってノズル852の孔854が露出されるとすぐに流体流れを可能にする。
【0066】
分注器接続装置は、容器接続装置内の対応する磁石又は磁気材料を引き寄せるための磁石又は磁気材料を含んでもよい。例えば、プラットフォーム856は、充填中に容器をプラットフォーム856に固定するために使用される得る磁気材料を含むリング864を含んでもよい。プラットフォーム856のリング864は、容器300の底部上のリング306を引き寄せるために使用されてもよい。一実施形態では、ディスク862は、容器がノズル852上に定置され、開放位置にあるときに、容器接続装置のキャップ304を保持するための磁気材料を含んでもよい。
【0067】
プラットフォーム856及び/又はノズル852は、ノズル及びプラットフォームと容器との間に流体密封接続のための1つ以上の封止を含んでもよい。例えば、閉鎖位置にあるとき、ノズルは孔854の上縁を封止するための封止858を含んでもよく、一方、プラットフォーム856は、孔854の下縁を封止するための封止860を含んでもよい。プラットフォーム856は、開放位置にあるときに、容器とプラットフォームとの間に封止を生成するための上表面上の封止866を含んでもよい。封止は、ゴムOリング又は流体密封を維持するための他のガスケット材料を含んでもよい。
【0068】
プラットフォーム856及び/又はノズル852は、プラットフォーム856がノズル852の末端部から摺動して外れるのを防止するように形状化されてもよい。例えば、プラットフォーム856の上縁は、例えば、封止858において、ノズル852の最上部に接して静止するより大きい内径を有してもよい。ノズル852の最上部は、プラットフォーム856のより大きい内径に整合するように、より大きい外径を有してもよい。ノズル852のより大きい外経は、プラットフォーム856がノズルの上縁から摺動して外れるのを防止し得る。封止858は、ノズル及びプラットフォームが閉鎖位置にあるときに、封止を生成しながら、プラットフォーム856をノズル852に対して保つように、ノズル852のより大きい外径として使用されてもよい。本実施形態は、プラットフォーム856が、封止858を追加する前に、据え付けのためにノズル852の最上部上を摺動することができるため、容易な据え付けを可能にする。
【0069】
図9は、容器接続装置に連結され得る本発明の実施形態による代表的な分注器接続装置900を例証する。
図9Aは、閉鎖位置における分注器接続装置900を例証し、また
図9Bは、開放位置における分注器接続装置900を例証する。分注器接続装置900は、容器をその底部を通じて充填するためのノズル902を含んでもよい。ノズル902は、飲料分注器と容器との間に流体流路を生成するための孔908を含んでもよい。分注器接続装置900は、ノズル902とノズルを囲繞するプラットフォーム904とを含み、プラットフォームは、それを通じてノズルが平行移動することが可能な開口912を含む。プラットフォームは、カラー906に直接取着され、それは可撓性部材として
図9A〜Bに示され、分注器接続装置閉鎖位置ではノズルの孔908を覆い、また分注器接続装置開放位置では孔908の覆いを取る。
【0070】
カラー906は、ノズル902に対するプラットフォーム904の平行移動を可能にするように、可撓性材料で作製されることに加え、ノズル902からの漏出を防止するためにゴム又はプラスチック等の流体密封材料で形成されてもよい。分注器接続装置閉鎖位置では、プラットフォーム904開口は、ノズルの末端部表面に概して一致して位置付けられる。分注器接続装置開放位置では、カラーは、ノズル902がプラットフォーム904の開口912を通じて移動するように、外側に屈曲し、ノズル902の長手方向軸に沿ってノズル902に対してプラットフォーム904を平行移動させる。
【0071】
カラー906は、
図6に説明される通り、封止の代わりに、又は封止に加えて使用されてもよい。代替的に、カラー906は、使用されていないとき、孔908の少なくとも一部分を覆い、流体流れを防止し得る。カラー906は、様々な手段によって分注器接続装置900とプラットフォーム904との間に連結されてもよい。一実施形態では、分注器接続装置900及びプラットフォーム904は、へりの周囲に凹みを含んでもよい。かかる実施形態では、カラー906はそれに対応して、凹み内と分注器接続装置900及びプラットフォーム904の対応するへり上とに適合するように寸法付けられた突出部を含む。へり及び凹みは、カラー906をプラットフォーム904及び分注器接続装置900にぴったりと接して摩擦的に保持し、流体密封を生成するために使用されてもよい。代替的に、又はそれに加えて、接着剤が、カラー906をプラットフォーム904に連結するために使用されてもよい。
【0072】
プラットフォーム904は、容器をノズル902に対して適切に位置付ける周縁910を含んでもよい。周縁910は、1つ以上の突起を含むフォーク式連結具であってもよく、又は様々なサイズの容器を収容するための階段状底部を含んでもよい、固体周縁であってもよく、又はそれらの組み合わせであってもよい。本明細書で説明される、又は当業者にとって既知であるような他の実施形態が、容器を位置付ける又は保持するために代替的に使用されてもよい。封止914は、容器と封止を生成するように、プラットフォーム904の土台の上表面上に含まれてもよい。封止914は、開口912を周囲方向に囲繞してもよい。
【0073】
分注器接続装置900は、容器接続装置を連結するための磁石又は磁石材料を含んでもよい。例えば、プラットフォーム904はまた、充填中に容器接続装置をプラットフォームに固定するための、磁気又はフェラス材料を組み込んだ、又は磁気又はフェラス材料から形成されるリング916を含んでもよい。一実施形態では、ノズル902の最上部は、充填中に容器接続装置(図示せず)のキャップを保持するために使用されてもよいディスク918を含む。ディスク918は、キャップを引き寄せるための磁石又は磁気材料を含んでもよく、及び/又はキャップの対応する輪郭と嵌合するように輪郭付けられてもよい。一実施形態では、ディスク918は、例えば、分注器から給仕される飲料の種類又はブランド、広告素材等の情報を含んでもよい。
【0074】
図10〜11は、分注器接続装置に連結される容器接続装置の代表的な実施形態を例証する。取着されるとき、容器接続装置及び分注器接続装置は、係合して、容器と流体供給源との間に流体経路を生成する。次に、容器は、その底側部分から充填されてもよい。容器が分注器から除去されるとき、容器接続装置は分注器接続装置から係脱し、容器を漏出から封止する。
【0075】
図10は、流体供給源と容器との間の流体流れのための開放位置における、
図6の分注器接続装置に連結される
図4A〜Bの容器接続装置を例証する。接続されると、ノズル602は、キャップ430を押して、上部磁石424とキャップ磁石432との間の磁力を克服し、孔604を容器406の内部へ露出する。容器406はまた、このプロセス中、プラットフォーム606内の磁石608によって、それが容器接続装置の下部404内の磁石426を引き寄せるにつれて安定される。図示される通り、ノズル602頭部は、充填プロセス中にキャップを適切な整列に維持するように、キャップ430の凹部434と相補的であるように形状化される。
【0076】
図11は、流体供給源と容器との間の流体流れのための開放位置における、分注器接続装置1100に連結される
図5A〜Bの容器接続装置500を例証する。接続されると、ノズル1102は、キャップ530を押して、上部502とキャップ530との間の閉鎖付勢を克服し、それによって周縁528の孔536の覆いを取る。本実施形態では、キャップは、磁気引力、ばね、又は該装置に好適な他の付勢力によって、付勢閉鎖されてもよい。
【0077】
図12は、容器接続装置を伴う容器と分注器接続装置を伴う分注器とを含み、それぞれが本明細書で説明される様々な特徴を含む、本発明の実施形態による代表的な分注システムの分解図である。当業者は、これらの特徴及び本明細書で説明される他の特徴を、異なる実施形態に組み合わせることができ、その全ては本発明の範囲内である。システム1200は、容器接続装置1202を伴う容器、及び分注器接続装置1204を伴う分注器を含む。
【0078】
一実施形態では、容器1206は、容器接続装置1202を含む。容器接続装置1202は、キャップ1208、キャップ筐体磁石1210、封止1212、周縁1214、周縁筐体磁石1216、封止1218、底部1222、及び底部筐体磁石1220を含む。磁石1210、1216、1220は、容器接続装置の様々な凹み内に適合する1つ以上の磁気部品、固体磁気リング、又は容器接続装置の対応する構成要素内に組み込まれた材料であってもよい。封止1212、1218は、Oリング又はゴムガスケット等の任意の封止装置であってよい。
【0079】
一実施形態では、キャップ筐体磁石1210は、キャップ1208の周囲に等間隔に配置され、封止1212によって定位置に保持される、5つのネオジム磁石1210を含む。封止1212は、閉鎖位置において、キャップにて封止を生成するように略ディスク形状のゴムガスケットであってもよい。周縁1214は、キャップが開放位置にあるときに流体流れを可能にする孔を含み、かつ5つのキャップ筐体磁石に対応し、キャップ1208を閉鎖位置内へ付勢するように協働する5つのネオジム磁石を含む周縁筐体磁石1216を含む。封止1218は、周縁1214を容器1206に対して封止する。底部1222は、周縁1214に連結し、また分注器1204を引き寄せるネオジム磁石1220を含んでもよい。
【0080】
図12の実施形態では、分注器は、充填器バルブ1226のための第1の封止1224、充填器バルブ磁石1228、ノズル1230、充填器バルブ1226とノズル1230との間のカラー1232、及び第2の封止1231を含む、分注器接続装置1204を含む。第1及び第2の封止1224及び1231は、Oリング、ガスケット、又は分注器接続装置1204と容器接続装置1202との間に液体密封を生成するための他の装置であってもよい。
【0081】
一実施形態では、ノズル1230は、容器接続装置1202を通じて進入してキャップ1208を押し、分注器と容器との間に流体経路を生成するシャフトであってもよい。ノズルは、それを通じた流体流れを可能にする1つ以上の孔を含んでもよい。充填器バルブ1226は、ノズルを通じた流体流路を開閉するようにノズル1230の長手方向軸に沿って移動してもよい。充填器バルブ1226は、容器接続装置1202の底部1222と嵌合するための周縁を含んで輪郭付けられてもよい。この接続は、分注器接続装置1204及び容器接続装置1202が、漏出を低減するために連結/切り離し中に一緒に移動することを可能にする。磁石1228は、容器接続装置1202の底部1222の磁石1220を引き寄せるように設計され、また更に使用中に容器接続装置1202が分注器接続装置1204と共に移動することを確実にする、充填器バルブ1226に連結されるネオジム磁気リングであってもよい。磁力は更に、充填プロセス中に容器1206を安定させ得る。カラー1232は、充填器バルブ1226をノズル1230に連結し、使用中、ノズルに連結したまま充填器バルブ1226がノズルに沿って平行移動することを可能にする。カラー1232は、容易に圧縮されるように形状化される可撓性ゴム材料で形成されてもよいが、それはその圧縮前の形状に拡張して戻り、ノズル1230を閉鎖するように充填器バルブ1226に対する付勢を提供する。カラー1232は更に、使用中の漏出に対する保護を提供し得る。
【0082】
一実施形態では、分注器は、鉢、排水管、ライト等の他の特徴を更に含んでもよい。例えば、分注器は、スイッチ、ライト、又は他の特徴のための筐体1234を含んでもよい。筐体は、例えば、分注器に連結される飲料の種類又はブランドを特定するため等の広告又は特定スペースとして使用されてもよい。筐体1234は、充填プロセス中に液体を照明するLEDライトを含んでもよい。圧力スイッチが、LEDライトを始動させるために筐体内に組み込まれてもよく、又は容器が筐体上に検出されたときに充填プロセスを作動させるために使用されてもよい。LEDライトは、代替的に、又は同様に、分注器接続装置の鉢又は他の部品の周囲に格納されてもよい。分注器はまた、充填プロセス中にいかなる溢れも捕捉するための鉢1236を含んでもよい。鉢1236は、余分な泡をその最上部から除去するために泡立った飲料を意図的に溢れさせるために使用されてもよい。鉢1236は、使用後の容易な洗浄を可能にするための排水管1238を含んでもよい。分注器は、分注器を流体供給源に連結するための導管1240を含んでもよい。導管は、多数の流体供給源への取着を可能にし、それによって、分注器が多数の飲料に関して使用されることを可能にする分枝管であってもよい。かかる実施形態では、所望の飲料が、分枝管選択部材の切り替え又は回転を介して、ユーザによって選択され得る。
【0083】
上述の分注システムの実施形態のうちの任意のもの及びその組み合わせは、使用と使用との間に分注システムから液体を除去するための水洗装置を更に含んでもよい。
図13〜14は、本発明の実施形態による代表的な水洗装置を例証する。流体導管は、分注器に直接的に、又は分枝管を通じて等、間接的に連結されてもよい。バルブは、流体導管とノズルとの間に連結されてもよい。水又は水洗ラインもまた、別個のバルブを通じて分注器に連結されてもよい。水洗ラインは、代替的に、分注器に連結される液体供給源のうちの1つとして分枝管に連結されてもよい。ビール等の選択された液体が注がれると、ビールラインと容器とを連結するバルブが閉鎖される。次に、分注器と水洗ラインとを連結するバルブが、分注器及び接続箇所を水洗するために開放される。排水管は、接続箇所から水洗用流体(例えば、水)を排水するために含まれてもよい。次に、新しい容器が接続され、以前の液体選択と混じり合うことなく充填される。好ましくは、水が、分注器及び連結装置を水洗するために使用されてよい。しかしながら、洗浄剤、溶液、アルコール、又は強制空気等の他の物質が、連結装置から以前の内容物を除去するために使用されてもよい。
【0084】
図13は、本発明の実施形態による代表的な水洗装置1300を例証する。分注器は、先に説明したように、ノズル1302を含んでもよく、また、例えば、ビールライン等の液体導管1304に接続されてもよい。分注器はまた、液体導管1304とノズル1302との間に、所望の液体の流れを開始及び停止するためのバルブ1306を含んでもよい。流量計1308もまた、液体導管1304に連結されてもよい。容器が分注器に接続されるとすぐに、バルブ1306が開放され、所望の液体が、液体導管1304からノズル1302を通じて容器内へと流れることを可能にする。バルブ1306は、容器が満杯になると、流体の流れを停止するために閉鎖されてもよい。水洗ライン1308はまた、ノズル1302を水等の水洗供給源に接続する分注器に連結されてもよい。水洗バルブ1310は、充填プロセス後にノズル1302を洗浄するために、水洗ライン1308とノズルとの間に含まれてもよい。バルブ1306及び水洗バルブ1310は、手動で又は自動で操作されてもよい。一実施形態では、バルブ1306及び水洗バルブ1310は、バルブが電磁石によって開放されるときに流体流路外に保持される鋼球を含む、電磁気バルブである。次に、鋼球は、バルブが閉鎖されるとき、流路を妨害することが可能になる。
【0085】
排水バルブ1312は、水洗用流体を分注器から排水するために、水洗バルブと共に使用されてもよい。一実施形態では、水洗用流体が分注器を通じて流れることを可能にする水洗バルブ1310を始動させることはまた、同様に排水バルブ1312を始動させる。したがって、排水バルブ1312は、ノズル1302をすすいだ後、水洗用流体が分注器から流出しないように、水洗用流体に対する代わりの経路を提供し得る。代替的に、水洗用流体は、選択された液体が定位置にある容器と共にあるため、ノズルを通じて分注器から流出することが可能とされ得る。本実施形態では、分注器は、すすいだ後、水洗用流体を捕捉及び廃棄するための鉢及び排水管を含んでもよい。
【0086】
一実施形態では、分注器を使用後に水洗するための方法は、(1)容器を分注器に連結すること、(2)バルブを開放して、流体が液体導管と容器との間を流れることを可能にすること、(3)バルブを閉鎖して、液体導管と容器との間の流体流れを停止すること、(4)容器を分注器から除去すること、(5)水洗ラインに対する第2のバルブを開放すること、(6)分注器を水洗すること、及び(7)水洗ラインに対する第2のバルブを閉鎖すること、を含んでもよい。
【0087】
図14A〜Bは、使用後に分注システムから液体を除去するための水洗装置1400の一実施形態を例証する。本実施形態では、分注器への液体は、水洗用流体を用いずに分注器接続装置から除去され、液体が分注場所において温まる及び新鮮さを失う可能性を低減する。液体を分注器から除去することによって、それは導管に沿って又は分注場所の下で冷蔵されてもよい。水洗装置1400の操作を、以下に説明する。
【0088】
まず、容器(図示せず)が分注器1402に定置され、圧力スイッチが始動される。圧力スイッチが、第1のバルブ1404を開放する。次に、液体導管1418から容器へ流体流路を生成するために、第2のバルブ1412が開放される。第2のバルブ1412は、スイッチを用いることによって、バルブを手動で始動させる操作者によって開放されてもよい。充填中、第1のカラー1406及び第2のカラー1408は、閉鎖されたままである。ゴムバンド等のばね1410が、カラーを閉鎖位置に付勢するために使用されてもよい。次に、第2のバルブ1412が手動又は自動で閉鎖され、容器への流体流れが遮断されてよい。次に、容器が分注器1402から除去され、圧力スイッチを切る。次に、圧力スイッチが第1のバルブ1404をオフにし、同時に第2のバルブ1412をオンにし、その結果、液体ラインは分注器に対して依然として閉鎖される。しかしながら、液体は、第2のカラー1408に到達し、流体ライン1418からの流体で充填してそれを拡張させる。拡張する第2のカラー1408は、封止1414を閉鎖しながら、第1のカラー1406に分注器からの液体を第1のカラー1406内へと引き下げさせる。封止1414は、容器が充填されていない間、汚染物が分注システムに進入することを防止する。ガイドロッド1416は、第1及び第2のカラーが拡張した位置と潰れた位置との間を適切に平行移動することを可能にするために使用されてもよい。
【0089】
図15は、水洗装置を含む、本明細書で説明されるような様々な実施形態を含む例示的な分注システムを例証する。
図15は、
図4A〜B及び
図6で説明され図示されるような特徴を含む代表的な分注システムを例証する。類似の数字を伴う特徴は、上述のものと類似の構成要素を表す。容器接続装置は、容器406を通じて併せてねじ止めされる上部402及び下部404を含む。Oリング等の封止422及び420は、容器406と容器接続装置との間に液体密封を生成するために使用されてもよい。キャップ430は、容器接続装置に対するバルブを生成してもよい。ゴムガスケット等の封止436、438、440は、キャップ430及び上部402と分注器プラットフォーム606を伴う下部404との間に液体密封接続を生成するために使用されてもよい。磁気リング432及び424は、キャップ430を付勢して閉鎖し、一方、磁気リング426及び608は、容器接続装置を分注器接続装置に連結する。ノズル602は、キャップ430を押して磁力を克服し、容器接続装置のバルブを開放する。磁石432及び424は、ノズル602がキャップ430を押して開放している間であっても互いに引き寄せあい、引力は充填中キャップ430をノズル602の先端上に保つ。キャップ430及びノズル602の輪郭付けは、充填プロセス中にキャップを容器接続装置に対して適切に保つのを支援し得る。
【0090】
一実施形態では、キャップが容器の底部と整列したままであり、またノズルが除去された後に適切に閉鎖することを確実にするために、テザー、コイル、ばね、又は他の装置が使用されてもよい。キャップは、概して磁気材料で作製されてもよく、磁気材料を組み込んでもよく、又は下方への力を生成するように、別個の磁気リング、若しくは磁気部品を含んでもよい。対応する磁石は、それが閉鎖したキャップを引っ張る限り、ピッチャーの内側又は外側に配置されてよい。他の実施形態は、重力又はねじ止め等、キャップを閉鎖するために他の力を使用してもよい。
【0091】
一実施形態では、別の磁石対が、容器と分注器との間に使用されてもよい。容器は、分注器を引き寄せるために別個の磁石を使用してもよく、又はキャップを引き寄せるために使用される同じ磁石を使用してもよい。これらの磁石は、容器を、それが充填されている間に安定させるために使用されてもよい。他の実施形態は、ねじ止め、又はピッチャーと土台との間の嵌合適合等、ピッチャーを安定させるために他の力を使用してもよい。
【0092】
一実施形態では、分注システムは、装飾的装置を含んでもよい。例えば、LEDライト1502は、筐体1504に含まれてもよく、またどの液体が選択されているか、どの容器406が接続されているか(例えば、ピッチャー又はグラス)、容器が適切に接続されているか等に応じて様々なパターンで点滅又はライトアップしてもよい。同様に、ライトを用いて充填飲料下を照明することにより、飲料をより魅力的又は食欲をそそるように見せてもよい。例えば、黒みがかったビールの下の琥珀色ライトは、その見た目を変化させて、より幅広い消費者基盤にアピールし得る。異なるビール若しくは特定の飲物に対して、ライトの色合いを変化させる、又は完全に色を変化させることを、達成することができる。ライト(1つ又は複数)は、様々な電気的、機械的、又は磁気手段を通じて、ピッチャーが充填されているときに点灯してもよく、またピッチャーが分注器から除去されるときに消灯してもよい。代替的に、ライトは、容器上に画像、メッセージ、又は広告を投射するように修正され得る。容器406はまた、充填中に回転又は移動することによって、消費者の注意を増大させ得る。筐体1504はまた、分注器又はライトを制御するためのスイッチ1506を含んでもよい。
【0093】
一実施形態では、分注器は、流体供給源に連結されてもよい。分注器は、多数の液体を同じ分注器に連結するために、分枝管1508を通じて1つ以上の流体供給源に連結されてもよい。スイッチが、所望の液体を選択するために使用されてもよい。
【0094】
一実施形態では、水洗装置は、分注器に連結されてもよい。例えば、水洗ライン1510は、使用と使用との間に接続箇所をすすぐために使用されてもよい。これは、様々な飲料が同じ分注器に接続されることを可能にし、また飲料の意図しない汚染又は混じり合いを低減又は防止する。これはまた、上述の通り、飲料が接続ライン内に留まり、温まる又は新鮮さを失うことを防止し得る。排水バルブ1512は、すすぎ後の水洗用流体のための代わりの経路を提供するように含まれてもよい。排水ライン1514は、充填中の任意の溢れた流体又は洗浄後の水洗用流体を除去するために、排水バルブ1514及び鉢1516に連結されてもよい。
【0095】
一実施形態では、ビール蛇口ハンドルの外観のレバーが、分注システムからの容器の充填を開始及び停止するためのスイッチとして使用されてもよい。代替的な実施形態は、ボタンを押してバルブを開放すること、ノブを回すことを含む、注ぎを開始するために、蛇口ハンドルの傍らに他の装置、又は加圧された液体の流れを開始することが既知である他の装置を含む。流体流れの開始はまた、圧力スイッチの使用によって、又は容器接続装置の分注器接続装置との接続を通じて流体流路を開放することによって、自動であってもよい。代替的に、タイマーが、パイント又はピッチャー等のプログラムされた容器サイズに応じて、容器を充填するように始動されてもよい。圧力スイッチ等の他の自動装置もまた、容器が充填されたときに流体流れを自動で切断するために使用されてもよい。装置及びアセンブリの実施形態を利用することは、蛇口ハンドルを純粋に美的なものにし得る。流れは、電気スイッチ又は他の装置によって制御されてもよい。したがって、蛇口ハンドルは、美的思想、実用性、又は個人の好みに基づく任意の方式で配設することができる。
【0096】
本システムの実施形態は、層になったアルコールのショットを生成するために使用されてもよい。グラスの底部を通じて分注することによって、必要なことは、部分を好みの順序に配設し、はじめにショットグラスを最上部となるであろう部分で底部から充填することだけである。アセンブリは、用途に応じて、充填装置を通じた流れを低減するように調節されてもよい。したがって、充填器がアルコールのショットのために使用される場合、流れは、酒がショットグラス内に染み込むことを可能にするように低減されてもよい。しかしながら、装置がビール、ソーダ、又は他の飲料のために使用される場合、流れは増大されてもよい。ノズルはまた、多数の液体による同時充填を可能にするように、様々な高さにおいて、関連付けられる専用の導管と共に、1つ以上の孔を有して設計されてもよい。例えば、本実施形態は、ブラックアンドタン等の層になったビールのために使用されてもよく、又はチェリーコーク等の香り付きソーダと共に使用されてもよい。
【0097】
本明細書に開示される通り、容器接続装置はまた、容器が分注器によって充填された後に容器の内容物を排水するための除去システムと共に使用されてもよい。除去システムは、例えば、「ビアボング」として、容器から内容物を迅速に排水するために使用されてもよい。除去システムは、内容物を容器の底部を通じて迅速に除去するように容器接続装置に連結されてもよい。例えば、
図16A〜Bは、本明細書で説明されるような容器接続装置と共に使用される除去システムの例示的な実施形態を例証する。
【0098】
図16A〜Bは、飲料を容器1602から容器の底部1604を通じて分注するために使用される例示的な除去システム1600を例証する。概して、迅速排水アタッチメント1616は、内容物をその底部1604を通じて排水するために容器1602に連結されてもよい。導管1606は、迅速排水アタッチメント1616に連結されてもよく、また液体を容器1602から所望の場所に移送するために使用されてもよい。迅速排水アタッチメント1616の連結端は、容器1602の底部のバルブを整列、及びそれと相互作用する、プラットフォーム1608を含んでもよい。プラットフォーム1608とバルブとの間の相互作用は、除去中の流体流れを可能にし得、また接続されたときに、迅速排水アタッチメント1616と容器1602との間に封止を提供し得る。バルブは、容器1602の底部の穴又は開口を覆うキャップ1610であってもよい。キャップ1610は、通常、液体が容器1602から流出するのを防止するように付勢閉鎖されてもよい。迅速排水アタッチメント1616及びキャップ1610は、連結されるとき、液体が容器1602と導管1606との間を流れることを可能にするように相互作用してもよい。
【0099】
一実施形態では、キャップ1610は、磁気材料又はフェラスメタルを含んでもよい。キャップを付勢して通常閉鎖するために、容器1602の底部1604は、キャップ1610内の磁気材料を引き寄せる磁気材料又はフェラスメタルを含んでもよいリング1612を含んでもよい。ガスケット等の封止特徴(図示せず)が、キャップ1610がリング1612の影響下で定位置に着座しているときに、液体密封を確実にするために使用されてもよい。
【0100】
迅速排水アタッチメント1616は、飲料を容器1602から分注するようにキャップ1610と相互作用してもよい。迅速排水アタッチメント1616は、液体を容器1602から所望の場所に運搬するための導管1606を含んでもよい。導管1606は、流体流路の所望の場所への容易な構成を可能にするための可撓性部分1614を含んでもよい。導管1606は、容器1602を充填するために、除去システム1600のプラットフォーム1608と相互作用してもよい。迅速排水アタッチメント1616が容器1602に連結されるとき、フィンガ1618が、容器1602のキャップ1610を持ち上げて液体が容器1602と導管1606との間を流れることを可能にするために使用されてもよい。一実施形態では、迅速排水アタッチメント1616は、迅速排水アタッチメント1616と容器1602との間を封止するためのプラットフォーム1608を含んでもよい。プラットフォーム1608は、容器1602のリング1612を固定し、それによって、内容物除去中に、迅速排水アタッチメント1616の容器1602への接続を固定するための磁気材料又はフェラスメタルを含む、リング1620を含んでもよい。プラットフォーム1608は、迅速排水アタッチメント1616と容器1602との間の漏出を低減するための、ガスケット等の封止を追加で含んでもよい。
【0101】
迅速排水アタッチメント1616は、下述の通り、容器1602を充填した後に使用されてもよい。容器は、飲料分注器から外され、迅速排水アタッチメント1616に連結されてもよい。使用中、迅速排水アタッチメント1616が容器1602に連結されるとき、フィンガ1618は、容器のキャップ1610を押し開けてもよい。次に、迅速排水アタッチメント1616は、容器1602の内容物を、容器1602の底部1604から、かつ可撓性部分1614を更に含んでもよい導管1606を潜在的に通って、迅速に除去するために使用されてもよい。一例として、迅速排水アタッチメントは、「ビアボング」を生成するために、ピッチャー等の飲料容器と共に使用されてもよい。迅速排水アタッチメント1616は、フィンガ1618に、容器1602内のバルブを開放するよう促すように、かつ容器1602の底部1604からの流体流れを可能にするように、開放機構を更に含んでもよい。迅速排水アタッチメント1616は、代替的に又は追加で、流れを導管1606の外で停止するように、出口においてバルブを含んでもよい。
【0102】
図17は、幾つかの実施形態に従って、分注システムのバルブの代表的な正上面右斜視図を例証する。バルブ1700は、筐体本体1701、バルブブロック1709、及び下ブロック1711を含んでもよい。摺動ロッド1702は、下ブロック1711に連結され、また下ブロック1701の陥凹した領域内部に位置付けられる。陥凹した領域は、摺動ロッド1702を受容するように形状化される。バルブ1700はまた、バルブ1700を流体容器(図示せず)に連結するためのノズル1705、バルブ1700を閉鎖位置から開放位置へ遷移させるためのバルブ作動装置アセンブリ1710、及びバルブ1700を流体供給源(図示せず)に連結するための取り付け具1721を含んでもよい。バルブ1700の1つ以上の孔1751は、背圧解放穴/通気孔として働く。これらの通気孔は、カップがノズルから時期尚早に除去された場合に、背圧が充填器から解放されることを可能にし、また連結具が閉鎖位置にあるときに、残った流体を排水することを可能にする。
図25に説明される通り、流体は、第2の孔2550セットを介してバルブ1700から流体容器へ流れてもよい。参照の目的のため、軸1750を例証し、バルブ1700と、ノズル1705を筐体本体1701、バルブブロック1709、及び下ブロック1711と長手方向軸に接続するノズル1705の中央とを通じて位置付ける。
【0103】
図18は、幾つかの実施形態に従って、分注システムのバルブの代表的な頂面図を例証する。この図では、取り付け具1721は、軸1750を右側へ外れている。バルブ1700は、例えば、流体容器の存在を検出するための容器センサ1714、及びバルブ1700を通じて流れる流体を追跡するための流体センサ1808等、1つ以上のセンサを含んでもよい。一実施形態では、バルブ1700は、流体の流体容器内への分注に関連付けられる電気的及び/又は機械的分注論理を制御するためのプロセッサ(図示せず)と共に使用されてもよい。一実施形態では、バルブ1700は、流体供給源から入ってくる流体を回転させるように構成されてもよい。次に、流体センサ1808は、流体の回転速度を検知してもよく、それは流体容器内へ分注するための流量を決定するためにプロセッサによって使用される。
図19は、幾つかの実施形態に従って、分注システムのバルブの代表的な背面図を例証する。この図では、取り付け具1721は、軸1750の右側に見ることができる。
図20は、幾つかの実施形態に従って、分注システムのバルブの代表的な左側面図を例証する。この図では、バルブ作動装置アセンブリ1710は、軸1750の右側に見ることができる。流体は、流体供給源から取り付け具1721を通じてバルブ1700内へ流れてもよい。一実施形態では、取り付け具1721は、軸1750から外れている。これは、流体をバルブブロック1709内部で旋回させ得る。回転流体は、バルブ1700が流体センサ1808を用いて流体流れを追跡することを可能にする。一定量の時間内の回転数(流体の角速度)に基づいて、プロセッサは、バルブ1700によって分注される流体の容積を計算し得る。分注される流体の容積に基づいて、プロセッサは、流体容器が所望のレベルまで充填されるときにバルブ1700を閉鎖してもよい。
【0104】
図21は、幾つかの実施形態に従って、分注システムのバルブの代表的な背面左平面図を例証する。バルブ1700は、筐体本体1701、バルブブロック1709、及び下ブロック1711を含む。バルブ1700はまた、バルブ作動装置アセンブリ1710、流体供給源への取り付け具1721、及び流体容器(図示せず)へ連結するための連結具2105を含む。一実施形態では、バルブ作動装置アセンブリ1710は、ソレノイド1706、ソレノイドばね2117、及びソレノイドプランジャ2207(
図22を参照されたい)を含んでもよい。作動されるとき、ソレノイド1706は、傾斜面2110をソレノイド1706に向かって移動させる。一実施形態では、傾斜面2110は、より大きい幅の末端部2311とより狭い幅の末端部2312とを含む(
図23を参照されたい)。傾斜面2110の最上面は略平坦であり、一方、傾斜面2110の底面は、楔形状を有する、又はより大きい幅の末端部2311からより狭い幅の末端部2312へと略テーパ形である。傾斜面2110がソレノイド1706に向かって移動されるにつれて、傾斜面2110のより大きい幅の末端部2311は、バルブ1700の軸1750に向かって引っ張られる。傾斜面2110とそのテーパ形底面とのこの動きは、摺動ロッド1702を、筐体本体1701に対してバルブ1700から離して下へ摺動させる。摺動ロッド1702は、プランジャシャフト2322及びプランジャ2326に連結される(
図23を参照されたい)。摺動ロッド1702が筐体本体1701に対して下へ摺動するとき、プランジャシャフト2322及びプランジャ2326は下へ引っ張られ、バルブ1700を開放させる。ソレノイドばね2117は、ソレノイド1706に連結され、またソレノイド1706が作動された後にプランジャシャフト2322(
図23を参照されたい)をその元の位置へ戻し、バルブ1700を閉鎖させるように構成される。
【0105】
図22は、幾つかの実施形態に従って、分注システムのバルブの代表的な背面左底面図を例証する。4つのねじ2218は、下ブロック1711をバルブブロック1709に連結するために使用されてもよい。2つのねじ2219は、傾斜面2110を下ブロック1711に連結するために使用されてもよい。一実施形態では、ソレノイドばね2117は、ソレノイドばね2117の一方の末端部が、反対側の末端部における直径よりも大きい直径を有するように、均一に拡張する直径を有してもよい。一実施形態では、ばね2117のより大きい直径の末端部が筐体本体1701に連結され、またより小さい直径の末端部が下ブロック1711に連結される。ソレノイドプランジャ2207は、ソレノイドばね2115内部に位置付けられ、またソレノイド1706及び傾斜面2110に連結される。
【0106】
図23は、幾つかの実施形態に従って、分注システムのバルブの代表的な背面左上面分解図を例証する。
図23の上部から説明すると、バルブ1700は、ノズル1705、連結具2105、第1のOリング2316、バルブケース2310、第2のOリング2315、及び筐体本体1701を含んでもよい。連結具2105は、バルブ1700を流体容器(図示せず)に連結するように構成される。流体容器が適切に位置付けられるとき、連結具2105は、流体容器の底部を開放させて、それがバルブ1700からの流体を受容することを可能にし得る。ノズル1705は、流体容器に連結されるように構成される。ノズル1705は、流体容器の底部上の対応する嵌合プレートと接面するように、嵌合プレートを含む。流体容器の底部がノズル1705上へ押されると、ノズル1705が流体容器の内側へ進み、流体容器の底部を開放するにつれて、ノズル1705の嵌合プレートは流体容器の嵌合プレートと嵌合される。例示的な分注システムのための嵌合プレート及び連結装置、並びに流体容器が、本明細書で説明される。連結具2105は、バルブケース2310とノズル1705との間の第1のOリング2316又は他の封止で、バルブケース2310において、バルブ1700に連結されてもよい。第2のOリング2315又は他の封止が、バルブケース2310と筐体本体1701との間に使用されてもよい。
【0107】
筐体本体1701は、容器センサ1714及び流体センサ1708を含んでもよい。一対のねじ2350は、容器センサ1714を筐体本体1701へ連結するために使用されてもよい。一対のねじ2320は、流体センサ1708を筐体本体1701へ連結するために使用されてもよい。容器センサ1714は、流体容器の存在及び/又は適切な配置を検出するように構成され、流体センサ1708は、流体容器内へ分注される流体の量を検出するように構成される。例えば、容器センサ1714は、流体容器の土台内部の磁石を検出するために使用されるホール効果センサであってもよい。任意の磁気材料が使用されてよい。圧力センサ等の他のセンサ、又は連結される流体容器によって接触される押しプレート若しくはボタン等の他の機械的装置もまた、使用されてよい。筐体本体1701はまた、ソレノイドプランジャ2207、ソレノイドばね2117、及びソレノイド1706に連結されてもよく、それらはバルブ1700を開閉するために使用される。
【0108】
第3のOリング2304は、筐体本体1701とバルブブロック1709との間に位置付けられる。取り付け具1721は、開口2350を介してバルブブロック1709に連結される。取り付け具1721は、流体供給源導管又は管に適合するために棘付き末端部を含んでもよい。ねじ山付き嵌合部材を含む、他の接続もまた、企図される。バルブ1700は、バルブ構成要素を包み込むため、及び作動装置アセンブリ1710に連結するために、筐体本体1701に沿ってバルブブロック1709及び下ブロック1711を含んでもよい。一実施形態では、プランジャ2326は、流体の流れを制御するために使用される。プランジャ2326は、ある位置にあるときに、流体流路を閉鎖又は封止し、また別の位置へ長手方向に移動されるときに、流体流路を開放してもよい。例えば、プランジャ2326は、作動装置アセンブリ1710に接続されるプランジャシャフト2322に連結される。閉鎖位置では、プランジャ2326は、バルブケース2310に接して静止して、バルブ1700を封止し、バルブ1700から流体容器への流体流れを防止する。作動装置アセンブリ1710は、ソレノイド1706、ソレノイドばね2117、及びソレノイドプランジャ2207を含んでもよい。ソレノイドプランジャ2207は、バルブプランジャ2326を直接的又は(つながりを通じて)間接的に制御してもよい。
【0109】
図23に示される通り、ソレノイドプランジャ2207は、傾斜面2110に連結される。傾斜面2110は、より大きい幅の末端部2311がソレノイド1706から離れて位置付けられる、略楔形状底面を有する。摺動ロッド1702は、プランジャシャフト2322に連結され、傾斜面2110に接して静止する。作動されると、ソレノイド1706は、ソレノイドプランジャ2207を、筐体本体1701から離して、またソレノイド1706に向かって引く。ソレノイドプランジャ2207が引かれるにつれて、連結された傾斜面2110も同じ方向に引かれ、傾斜面2110の楔形底面に、摺動ロッド1702を徐々に下方へ、及び筐体本体1701から離れて(軸1750に沿って)強制させる。ソレノイドプランジャ2207を引くことはまた、ソレノイドばね2117を巻く。摺動ロッド1702が下方へ強制されるにつれて、それはプランジャシャフト2322を軸1750に沿って引く。これは、プランジャ2326を開放位置へと移動させ、バルブ1700を開放させ、プランジャ2326の最上部周辺に流体流路を可能にさせる。ソレノイド1706が作動された後、ソレノイドばね2117は伸び、ソレノイドプランジャ2207及び傾斜面2110をそれらの元の位置へ戻す。これは、プランジャシャフト2322及びプランジャ2326をそれらの以前の位置へ戻し、バルブ1700及び流体流路を閉鎖させる。傾斜面2110と摺動ロッド1702とを含むつながりは、プランジャシャフト2322の平行移動から垂直に動作するように、ソレノイドプランジャ2207の平行移動を可能にする。したがって、バルブ1700及び作動装置アセンブリ1710は、より小さい領域内に保管されてもよい。
【0110】
一実施形態では、プランジャシャフト2322は、2つ以上の羽根を有するタービン2327を含む。流体が取り付け具1721を介してバルブブロック1709へ進入するとき、それは軸を外れ、したがってバルブ軸1750の周囲を回転する。回転流体は、タービン2327を旋回させる。タービン羽根は、流体センサ1708によって検出される磁石2329を含んでもよい。流体センサ1708は、磁石2329の存在を検出するためのホール効果センサであってもよい。タービン2327が回転する際、磁石が検知される。回転数は、流体流速を計算するためのプロセッサによって使用されてもよい。流体流速から、流体が必要量の時間流れることを可能にすることによって、所望の容積が分注されてもよい。様々なセンサ及び検知システムが、流体分注を検知するために採用されてよい。バルブ1700はまた、流体流れを方向付け、流れ回転を低減するために、プランジャ2326付近に流れガイド2323を含んでもよい。流れガイド2323はまた、第4のOリング2330(例えば、プランジャ封止)がバルブケース2310内部に適切に着座されて、バルブ1700を閉鎖するように、プランジャシャフト2322を誘導するために使用されてもよい。
【0111】
一実施形態では、バルブ1700は、隔壁2325を、その下の圧力プレート(図示せず)と共に使用して、バルブ1700の内側の圧力を均一にする。流体の圧力は、隔壁2325及び圧力プレート(図示せず)を、圧力プレートがプランジャ2326上で押し上げるのと同じ力で押し下げる。したがって、バルブ1700をより少ない力で開放することが可能であり、さもなくば必要とされるであろうものよりもはるかに小さいソレノイド1706を可能にし、また費用が高く設計の複雑さを提供する場合があるワイパー封止の必要性を排除する。バルブ1700はまた、分注中に流体の温度を制御するための温度制御されたシステムを含んでもよい。導管2830(
図28を参照されたい)は、バルブブロック1709のノッチ2360内に留められてもよい。導管2830は、銅管であってもよい。流体導管は、バルブ1700に進入する際に、導管2830に沿って走ってもよい。例えば、冷却された流体が、分注されるときに、流体が冷えたままであることを可能にするように、導管2830を通じて走ってもよい。
【0112】
Oリング又は他の封止が、バルブ1700の様々な構成要素を連結するために使用されてもよい。例えば、第1のOリング2316は、バルブケース2310とノズル1705との間に封止を生成してもよく、第2のOリング2315は、排水パン(図示せず)とバルブケース2310との間に封止を生成してもよく、また第3のOリング2304は、バルブケース2310とバルブブロック1709との間に封止を生成してもよい。ねじ、接着剤、結合等、様々な機械的装置を使用して、構成要素を連結してもよい。例えば、ねじ2318は、下ブロック1711をバルブブロック1709に対して保持するために使用されてもよく、またねじ2319は、傾斜面2110をソレノイドプランジャ2207に対して保持するために使用されてもよい。止めリング2390は、摺動ロッド1702をプランジャシャフト2322上に保持するためのeクリップであってもよい。止めリング2328は、タービン2327を定位置に保持するために使用されてもよい。タービン2327の上方に1つの止めリング2328が存在し、またタービン2327の下方に別の止めリング2328が存在してもよい。
【0113】
図24は、幾つかの実施形態に従って、バルブの幾つかの内部構成要素を例証するために破線で示されるバルブブロック及び下ブロックを伴う、バルブの代表的な背面右平面図を例証する。
図2400は、筐体本体1701と、バルブ1700の構成要素のうちの幾つかと、を含む。これは、摺動ロッド1702、傾斜面2110、ソレノイドばね2117、ソレノイドプランジャ2207、及びソレノイド1706を含む。
図2400はまた、プランジャシャフト2322、隔壁2325、及びタービン2327を含む。傾斜面2110は、より大きい幅の末端部2311とより小さい幅の末端部2312とを有し、より大きい幅の末端部2311がソレノイド1706から離れて位置付けられる、略楔形状底面を有する。傾斜面2110は、より小さい幅の末端部2312にてソレノイドプランジャ2207に連結される。作動されるとき、ソレノイド1706は、ソレノイドプランジャ2207を両方向矢印2415の一方向に沿って筐体本体1701から離してソレノイド1706へ向かって引く。傾斜面2110の楔形底面は、摺動ロッド1702を、両方向矢印2420の一方向に沿って筐体本体1701から離して下へと強制する。摺動ロッド1702が下方へ強制されるにつれて、それはプランジャシャフト2322を下へ引き、バルブ1700を開放させ、流体流路を生成する。ソレノイドプランジャ2207がソレノイド1706によって引かれるにつれて、ソレノイドばね2117はコイル状になる。次に、ソレノイドばね2117は、伸びて、ソレノイド1706が作動された後に両方向矢印2415のもう一方の方向に沿ってソレノイドプランジャ2207をその元の位置へと戻す。ソレノイドプランジャ2117をその元の位置に戻すことは、摺動ロッド1702にプランジャシャフト2322を両方向矢印2420の他方の方向に沿って上方へ押し上げさせ、バルブ1700を閉鎖させる。バルブ1700の開閉は、例えば、供給源ホース2410を介した飲料供給2405等の流体供給源からの流体の流れに影響する。
【0114】
図25は、幾つかの実施形態に従って、バルブが閉鎖されるときの位置にあるソレノイドを示す、バルブの代表的な断面図を例証する。ソレノイド1706が
図25に例証される位置にあるとき、バルブ1700から連結される流体容器(図示せず)へと流れる流体は存在しない。プランジャ2326は、ノズル1705に対するいかなる流体経路も閉鎖するバルブケース2310に接して上方へ押し上げられる。バルブ1700が閉鎖されているとき、ソレノイドプランジャ2207の一部分は、筐体本体1701内部にある。これは、ソレノイドプランジャ2207の元の位置として見なされてもよい。また、流体がバルブ1700から流体容器内へ流れる流体孔2550が、
図25に示される。
【0115】
図26は、幾つかの実施形態に従って、バルブが開放されるときの位置にあるソレノイドを示す、バルブの代表的な断面図を例証する。ソレノイド1706がソレノイドプランジャ2207を筐体本体1701から離して、また矢印2505(
図25を参照されたい)の方向に引くにつれて、傾斜面2110は、矢印2505と同じ方向に引かれる。楔形底面を有する傾斜面2110に基づき、摺動ロッド1702は、矢印2605の方向に下方へ押し下げられ、一方、傾斜面2110は、矢印2505の方向に移動する。摺動ロッド1702が下方へ押し下げられると、プランジャシャフト2322もまた、矢印2605の方向に下方へ移動する。これは、プランジャ2326を下方へ移動させ、開放された流路を生成し、流体が、飲料供給2405から取り付け具1721及び筐体本体1701を通じ、孔2550を介してバルブ1700を出て、流体容器(図示せず)内へと流れることを可能にする。
【0116】
図27Aは、幾つかの実施形態に従って、多数のバルブを有する分注システムの筐体の代表的な正上面右側図を例証する。分注システム筐体2700は、第2の前壁2706に連結される第1の前壁2705を含む。第2の前壁2706は上壁2807に連結され、上壁2807は後壁2808に連結される。第2の前壁2706は、第1の前壁2705と上壁2807との間に一定の角度で接続され、位置付けられる。一実施形態では、第2の前壁2706は、ユーザインターフェースを表示して、ユーザがオプション、表示状態等を選択することを可能にするように構成されてもよい。筐体2700はまた、第1の側壁2710及び第2の側壁2810を含む。第1の側壁2710及び第2の側壁2810の各々は、5つの縁を有する。第1の縁は、第1の前壁2707の幅と同じである長さ寸法2715を有する。第2の縁は、第2の前壁2706の幅と同じである長さ寸法2720を有する。第3の縁は、上壁2807の幅と同じである長さ寸法2725を有する。第4の縁は、後壁2808の幅と同じである長さ寸法2730を有する。第5の縁は、第1の前壁2705の底部から後壁2808の底部までの距離と同じである長さ寸法2735を有する。一実施形態では、分注システム筐体2700は、1つ以上のバルブ1700を受容するための1つ以上の開口を含んでもよい。1つ以上の開口は、上壁2807内にあってもよい。例えば、上壁2807は、4つのバルブ2755、2760、2765、及び2770を受容するための4つの開口(図示せず)を含む。バルブ2755〜2770の4つのノズル及び連結具が、
図27Aに例証される。4つのバルブ2755〜2770の残りの部分は、上壁2807によって視界から隠されている。上壁2807の外側表面は、充填領域と見なされてよい。
【0117】
一実施形態では、プラットフォーム2750は、上壁2807と共に使用されてもよい。例えば、プラットフォーム2750は、上壁2807の上に定置されてもよく、またプラットフォーム2750の表面と上壁2807の表面との間に隙間が存在するように構成され、上昇されたプラットフォームを提供する。プラットフォーム2750の表面内には多数の開口が存在してもよい。これらの開口は、いかなる流体のこぼれも、プラットフォーム2750(分注プラットフォーム)の表面から、上壁2807(充填領域)の表面へと移動することを可能にする。一実施形態では、分注システムはまた、充填領域の周囲に排水システムを含んでもよい。排水システムは、いかなるこぼれた流体も分注プラットフォームから除去し、また導管又は管を使用して流体を排水管又はシンク等の廃棄システムへ運搬してもよい。排水システムは、給仕領域を淀んだ液体を比較的有しないように保つために、分注システム又は分注プラットフォームを囲繞してもよい。プラットフォーム2750はまた、バルブ2755〜2770及び対応する流体容器の底部を収容するための開口を含む。分注システム筐体2700及びバルブ2755〜2770を流体供給源への接続と一緒に組み合わせることは、既存のカウンタートップの代わりとなることが可能であるか、又はカウンター若しくは給仕表面内に組み込まれることが可能である、一体型分注システムを提供する。
【0118】
一実施形態では、分注システムは、取着される流体容器に対する充填オプションを提供するユーザインターフェースを含んでもよい。ユーザインターフェースの一例が、第2の前壁2706上に例証される。例えば、第2の前壁2706は、第1のユーザインターフェース部2772及び第2のユーザインターフェース部2774を含んでもよい。第1のユーザインターフェース部2774は、バルブ2755に関連付けられるオプションと、バルブ2760に関連付けられる同様のオプションとを含んでもよい。第2のユーザインターフェース部2774は、バルブ2765に関連付けられるオプションと、バルブ2770に関連付けられる同様のオプションとを含んでもよい。
【0119】
図27Bは、幾つかの実施形態に従って、ユーザインターフェースの代表的な拡大図を例証する。ユーザインターフェースは、自動、半自動、又は手動制御に関するオプションを含んでもよい。
図27Bに例証される図は、第1のユーザインターフェース部2772に対応する。自動充填のために、容器サイズ及び/又は充填レベルが選択されてもよい。例えば、自動モードを設定するために、自動オプション2780Aが選択されてもよく、次に容器サイズオプション2781A、2782A、及び2783Aのうちの1つが選択されてもよい。このモードでは、流体容器が充填プラットフォーム内へ適切に定置されると、流体は流体容器内へ自動的に分注され、また流体流れは、既定の容積の流体が分注された後に自動的に停止される。分注される流体の容積は、選択される容器サイズオプションに基づいて決定される。ユーザインターフェースは、開始オプション2790Aと、手動又は半自動モードで使用されてもよい停止オプション2792Aとを含んでもよい。例えば、完全手動モードでは、ユーザは、開始オプション2790Aを選択することによって、流体容器内への流体の分注を開始することができる。ユーザは次に、適切な時間に停止オプション2792Aを選択して、流体容器内への流体流れを停止することができる。
【0120】
半自動モードでは、ユーザは、自動オプション2780Aを選択し、容器サイズオプション2781A〜2783Aのうちの1つを選択し、流体容器を充填プラットフォーム上に適切に定置することによって、流体容器内へ流体を自動的に流してもよい。この例では、流体流れが自動的に停止するのを待つ代わりに、ユーザは、既定の容積の流体が流体容器内へ分注される前に、停止オプション2792Aを選択してもよい。半自動モードを用いる別の例として、ユーザは、容器サイズオプション2781A〜2783Aのうちの1つを選択し、流体容器を分注プラットフォーム上に定置し、次に開始オプション2790Aを手動で選択してもよい。次に、分注システムは、流体を流体容器内へ分注してもよく、また適切な容積の流体が分注された後に分注を停止する。分注される容積は、選択される容器サイズに基づく。
【0121】
ノズル1705は概して閉鎖位置にあり、また上昇された嵌合プレートを含む。嵌合プレートが上昇されると、ノズル本体内の孔2550は閉鎖される。流体容器がノズル1705に連結されると、嵌合プレートはノズル1705及び軸1750に沿って押し下げられ、孔2550が開放され、分注システムと連結される流体容器との間に流体流路を生成する。
【0122】
ユーザインターフェースはまた、洗浄オプション2785A及び準備オプション2786Aを含んでもよい。また状態情報がユーザインターフェース上に表示されてもよい。状態情報は、分注システムが分注の準備ができているかをユーザに示してもよい。一実施形態では、状態情報は、ライト等の視覚的インジケータを用いて実装されてもよい。例えば、ユーザインターフェースは、分注システムが分注の準備ができていることを示す緑色を表示するようにライト2794Aを設定してもよく、又は分注システムが分注の準備ができていないことを示す赤色を表示するようにライト2794Aを設定してもよい。別の例としては、開始及び停止オプション2790A、2792Aの周囲に位置付けられる一組の緑色ライトが、対応するバルブのノズルが開放していることを示すために照明されてもよい。一組の赤色ライトが、同様に位置付けられてもよく、また対応するバルブが閉鎖されているときに照明されてもよい。前述の通り、容器センサ1714は、流体容器の存在及び/又は分注プラットフォーム上での適切な配置を検出するために使用されてもよく、流体センサ1708は、分注された流体の容積を決定するために使用されてもよい。
【0123】
一実施形態では、ユーザインターフェースはまた、流体容器内に自動で分注される流体容積(又は充填レベル)を制御するための流体容積オプション2794Aを含んでもよい。例えば、ユーザは、容積を減少するための減少オプション2796A(例えば、マイナスサインを有するボタン)、及び容積を増加するための増加オプション2798A(例えば、プラスサインを有するボタン)を使用してもよい。図示されていないが、ユーザインターフェースは、他の制御、ユーザ情報、又はインジケータを含んでもよい。
【0124】
第1のユーザインターフェース部2772は、第2のバルブに関する別のユーザインターフェースを含むように例証され、また同じオプションセットを有するように構成される。これは、自動オプション2780B、容器サイズオプション2781B、2782B、2783B、開始オプション2790B、停止オプション2792B、充填レベル減少オプション2796B及び増加オプション2798B等を含む。一実施形態に関して、バルブ及び対応するユーザインターフェースの各々は、同じ種類の飲料又は異なる種類の飲料と関連付けられてもよい。
【0125】
ユーザインターフェース内のオプションは、例えば、タッチスクリーン、ボタン、トグル、スイッチ、ダイヤル、ノブ、ライト、音等の、電気的又は機械的オプションを含んでもよい。一実施形態では、ユーザインターフェースは、プロセッサを含む電子構成要素に関連付けられる。ユーザインターフェース及び電子機器は、分割プレート2825によってバルブ及び流体供給源から分離されてもよい(
図28を参照されたい)。分割プレート2825はまた、空気流を提供し、電子構成要素のオーバーヒートを低減するための開口を含んでもよい。ロック機構2835は、分割プレート2825を定位置に保つために使用されてもよい。
【0126】
図28は、幾つかの実施形態に従って、多数のバルブを示す分注システムの代表的な正底面右側図を例証する。
図28に例証される4つのバルブは、
図27に例証される4つのバルブ2755〜2770に対応し、
図27においては見えないバルブ2755〜2770の部分を反映する。例証される通り、バルブ2755〜2770は、いかなる流体供給源にも接続されない。一実施形態では、上壁2807はまた、充填領域上にこぼれる可能性のあるいかなる流体も排水するための排水取り付け具2815を受容するための開口を含んでもよい。この例では、排水取り付け具2815は、後壁2808付近に位置付けられる。排水取り付け具2815は、排水導管(図示せず)に連結されてもよい。排水導管は、分注システム充填領域からの排水領域を、例えば、床排水管又はシンク等の排水場所に連結してもよい。排水導管は、排水領域を排水場所と接続する管であってもよい。導管2830は、温度調節された流体を送達するためにバルブ2755〜2770内に留められてもよい。流体導管は、流体が運搬中に所望の温度に留まるように、導管2830に沿って走ってもよい。調節された流体は、流体導管に概して平行に運搬されてもよく、又は概して流体導管を中心としてコイル状になる若しくは巻いてもよい。調節された流体及び流体供給源からの流体はまた、同心導管等の協同導管を通じて走らされてもよい。ポンプは、調節された流体を供給源から分注システムのバルブへ運搬するために使用されてもよい。温度調節器は、加熱又は冷却された調節された流体、液体、又はガスを使用して、調節される流体の温度、すなわち流体供給源からの流体の温度を維持するために使用されてもよい。
【0127】
図29は、幾つかの実施形態に従って、バルブに接続される供給源管を示す分注システムの代表的な底面図を例証する。供給源導管2905は、取り付け具(例えば、取り付け具1721)に連結されてもよく、又はバルブ(例えば、バルブ2755)に直接的に連結されてもよい。取り付け具は、供給源導管2905に直接的又は間接的に連結する棘付き又はねじ山付きであってもよい。供給源導管2095は、管であってもよい。各バルブに対して1つの供給源導管2905が存在する4つのバルブに対する4つの供給源導管が、この例に例証される。ねじ山付き部材は、バルブに連結して、供給源導管2905からの対応するねじ山付き部材に接続する。
【0128】
図30は、幾つかの実施形態に従って、第1の断熱層を伴う供給源管を示す分注システムの代表的な底面図を例証する。例証される通り、第1の断熱層3005は、バルブ2755〜2770間にある供給源導管2095の部分を中心として巻かれてもよい。供給源導管は、流体の温度を所望のレベルに保つように断熱されてもよい。前述の通り、導管2830はまた、流体を所望の温度に継続的に冷却又は加熱するための熱移送システムを提供するように含まれてもよい。導管2830は、冷水を通すように供給源導管2095に連結されてもよく、それは運搬されている流体のための冷却源を提供する。一実施形態に関して、第1の断熱層3005は、アルミニウムの層と、次に発泡材料の層とを含んでもよい。
【0129】
図31は、幾つかの実施形態に従って、第2の断熱層を伴う供給源管を示す分注システムの代表的な底面図を例証する。例証される通り、第2の断熱層3105は、供給源導管2095の分注システム筐体内部にある部分と、供給源導管2095の分注システム筐体の外に部分的に延在する部分とを中心にして巻かれてもよい。一実施形態に関して、第2の断熱層3105は、発泡材料の層を含んでもよい。断熱テープが、第1の断熱層3005及び第2の断熱層3105を供給源導管2095と一緒に保つために使用されてもよい。他の断熱材料及び使用法の組み合わせも、使用されてよい。
【0130】
図32は、幾つかの実施形態に従って、運搬中に供給源流体の温度がどのように制御されるかを示す代表的な冷却システムを例証する。冷却システムは、冷却された又は冷たい液体を含んでもよい。液体3240は、例えば、冷蔵された若しくは凍らせたグリコール、水、又は食塩水、又は他の冷たい液体であってもよい。液体3240(例えば、グリコール)は、供給源流体(例えば、ビール)を分注点までずっと冷蔵されたまま保つのに役立ち得る。液体3240は、タンク又は容器3205内に保持されてもよい。タンク3205は、冷却液体で充填される、又は部分的に充填されてもよい。タンク3205は、入り口3204と出口3207とを含んでもよい。タンク3205はまた、内向き流体導管3225と連結するための第1の連結具と、外向き流体導管3208と連結するための別の連結具とを含んでもよい。タンク3205はまた、例えば、タンク3205内部の液体3240のレベル、液体3240の温度等を含む目的をモニタリングするためのモニタリング装置3209を含んでもよい。一実施形態に関して、冷却システムは、持ち運び可能であってもよく、またタンク3205及び液体3240を(完全に又は部分的に)沈めて冷やすための氷槽を含んでもよい。
【0131】
ポンプ3210は、タンク3205から液体3240を汲み上げるために使用されてもよい。ポンプ3210は、分注システムに電力供給するために使用されるものと同じ電源を用いて電力供給されてもよく、又は別個の電源を使用してもよい。電力は、電力ライン3212を介してポンプ3210に送達される。ポンプ3210は、液体3240を、
図28に例証される導管2830を含む冷却導管のシステムを通じて循環させるために使用されてもよい。例えば、外向き導管3208は、液体3240をタンク3205からポンプ3210へと運搬するために使用される。導管3215は、液体3240をタンク3205から分注システムへ運搬するために使用される。導管2830は、バルブ2755、2760、2765及び2770に接続されることによって、液体3240を分注システムを通じて運搬するために使用される。導管3220は、液体3240を、送風機及び/又は放熱器3250によって冷却されるように、分注システムから遠くへ運搬するために使用される。導管3220は、放熱器3250の内向き連結具を介して放熱器3250に連結されてもよい。内向き導管3225は、液体3240を送風機及び/又は放熱器3250からタンク3205へと戻るように運搬するために使用される。内向き導管3225は、放熱器3250の外向き連結具を介して放熱器3250に連結されてもよい。前述の導管の各々に沿った液体3240の方向を示す方向矢印が、
図32に例証される。
【0132】
導管3215は、運搬中に流体を所望の温度に維持するために、供給源導管2095に沿って走ってもよい。導管3215は、供給源導管2095に平行に、供給源導管2095を周囲方向に囲繞して(例えば、コイル)、又はそれらの組み合わせで走ってもよい(例えば、螺旋形ライン)。
【0133】
一実施形態では、導管3215、3220、及び3225は、ステンレス鋼又は銅又は高熱伝導率の他の材料で作製されてもよい。一実施形態では、温度調節された空気が、導管3215及び供給源導管2095を所望の温度に維持するために使用されてもよい。例えば、流体供給源2405は、流体を所望の温度に維持するために冷却ユニット内部に格納されてもよい。次に、冷却された空気ラインが、運搬中に流体供給源2405から分注システムへの流体の温度を維持するために導管3215と共に使用されてもよい。
【0134】
分注システムは、既存のカウンタートップ上に定置されてもよく、又はカウンター若しくは給仕表面3230内に組み込まれてもよい。代替的に、分注システムは、場所によって必要とされるように給仕領域内に組み込むことができる構成要素として提供されてもよい。一実施形態では、分注システムは、情報が表示され可視であることができる領域を含んでもよい。例えば、画像、図形、製品ロゴ、顧客アイコン等が、第1の前壁2705の任意の領域に表示されてもよい。情報は、例えば、オン/オフ又は開始/停止機構等を含む、バルブの機能の幾つかに一体化されてもよい。情報は、純粋に美的目的のために表示されてもよい。例えば、顧客アイコンは、分注システムによって分注されるビールに関連付けられる伝統的なビール蛇口であってもよい。
【0135】
図33は、幾つかの実施形態に従って、分注システムによって使用され得る、代表的な分注論理図を例証する。分注システムは、電気的及び機械的構成要素を制御するための分注論理を含んでもよい。分注論理は、ハードウエア(回路、専用論理、状態機械等)、ソフトウエア(汎用コンピュータシステム又は専用機械上で動く等)、又は双方の組み合わせによって実施されてもよい。分注論理は、組み合わせ論理及び有限状態機械と共に実装されてもよい。分注論理は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はプロセッサ、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。ソフトウエアは、使用されてもよく、また機械命令を含んでもよい。情報は、周辺機器から受信されてもよい。情報は、周辺機器上に表示されてもよい。
【0136】
図33を参照すると、分注論理は、プロセッサ3305と、情報及び命令を記憶するように構成されてもよいメモリ3310とを含んでもよい。分注論理は、情報がプロセッサ3305によって、またプロセッサ3305へ送信されることを可能にするバス3350を含む電気回路を含んでもよい。情報は、流体容器の適切な配置を示すための容器センサ1714によってプロセッサ3305へ送信されてもよい。情報はまた、タービン2327の回転に基づいて流体流量を示すための流体センサ1708によってプロセッサ3305へ送信されてもよい。タイマー3355は、流れ時間及び速度を決定するために使用されてもよい。プロセッサ3305は、情報を作動装置アセンブリ1710へ送信して、作動装置アセンブリ1710内のソレノイド1706を動かし、流体を流してもよい。メモリ3310は、プロセッサ3305が、流体容器へ分注される流体の容積を計算及び決定することを可能にする命令及び/又は情報を記憶してもよい。
【0137】
プロセッサ3305は、ユーザインターフェース3350から情報を受信してもよく、またユーザインターフェース3350上に情報を表示してもよい。ユーザインターフェース3350の実装は、ユーザが自動充填モードを設定することを可能にする自動モードモジュール3352、ユーザが手動充填モードを設定することを可能にする手動モードモジュール3255を含んでもよい。ユーザインターフェース3350は、ユーザが流体を受容するための流体容器のサイズ又は容積を指定することを可能にする容器サイズモジュール3357と、ユーザが流体容器に分注される容積を調節することを可能にする充填制御モジュール3360とを含んでもよい。電源モジュール3362は、分注システムの電源をオン又はオフするために使用されてもよい。状態モジュール3358は、ユーザに状態情報を表示するために使用されてもよい。これは、分注の準備ができている、又は分注の準備ができていない分注システムに関する情報を含んでもよい。説明されていないが、分注論理はまた、分注システムが本明細書で説明される実施形態による流体容器内へ流体を分注することを可能にする、他のモジュールを含んでもよい。
【0138】
図34は、幾つかの実施形態に従って、代表的な分注流れ図を例証する。流れ図は、分注システムが自動モードで働くように設定されているときに適用可能であってよい。流れは、自動モード情報及び容器サイズ情報が受信されるブロック3405にて開始してもよい。適用可能であるとき、充填レベル情報も受信されてよい。一実施形態では、自動モード情報及び容器サイズ情報は、流体がまだ分注されていないときに任意の順序で受信されてよい。
【0139】
ブロック3410において、流体容器が分注プラットフォーム上のバルブと接触して定置された後、適切な流体容器配置情報が受信されてもよい。容器の適切な配置は、流体容器の底部に位置付けられた嵌合プレートが、ノズル1705上に位置付けられた嵌合プレートと嵌合することを必要としてよい。言及した通り、流体容器の底部上に位置付けられる嵌合プレートは、磁石を含んでもよい。ブロック3415において、バルブを開放するため、バルブから流体容器へ流体流路を開放するため、及び流体を流体容器の底部から流体容器内へと分注することを可能にするための信号が送信されてもよい。信号は、バルブアセンブリ1710内のソレノイド1706を動かし、プランジャ2326を開放させてもよい。ブロック3420において、回転情報が受信されてもよい。回転情報は、タービン2327の回転の検出に関する情報であってよい。検出は、流体センサ1708によって実施されてもよい。磁石は、タービン2327の羽根上に位置付けられてもよく、また流体センサ1708は、ホール効果センサであってもよい。回転情報及びタイマーからの情報に基づき、分注された容積が決定されてもよい。
【0140】
ブロック3425において、決定された分注された容積が、容器サイズ情報(及び、適用可能な場合、充填レベル情報)と比較されてもよい。決定された分注された容積が容器サイズ情報よりも少ない場合、流体容器内への流体の流れを継続することが可能であり得、比較操作が反復され得る。所望の流体量を正確に分注するのは困難な場合がある。一実施形態に関して、流体の流れをいつ停止するかを決定するために、閾値が使用されてもよい。ブロック3430において、容器サイズ情報に等しい若しくはほぼ等しい(又は閾値内の)分注された容積に基づき、流体容器内への流体の流れが停止されてもよい。これは、バルブに別の信号を送信してプランジャ2326を閉鎖させることを含んでもよい。充填された流体容器が分注プラットフォームから除去されるとすぐに、情報が受信されて、分注システムがリセットされ別の流体容器を充填するための準備状態になる、又は使用と使用との間に水洗/洗浄することを可能にし得る。一実施形態では、上述の流れ図は、ブロック3425の操作中に停止オプション2792を選択して、流体容器が充填される前に流体流れを停止することによって、半自動分注モードを備えるように調節され得る。
【0141】
幾つかの特定の実施形態が本明細書で説明されているのに対し、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。本発明は、本明細書で説明される特定の実施形態によって限定されず、しかし添付の「特許請求の範囲」によってのみ限定されるものとして理解されるべきである。説明される実施形態は単に、新規であり、かつ本発明の範囲内であると見なされる様々な特徴の例示であるため、1つ以上の説明される実施形態からの特徴及び詳細は、本発明の範囲内の他の実施形態を形成するために組み合わされる、追加される、又は除去されてもよい。本発明の実施形態は、容器と非固体(例えば、流体又は液体)材料の供給源との間の継続的封止が維持されることが必要な場所で使用され得る。本発明の実施形態は、容器が反復して供給源に(容器の封止を破ることなく)連結され、次に供給源から除去されることを可能にし得る。
【0142】
本発明の実施形態は、液体、飲料、又はビール分注器に関して本明細書で説明及び例証されるが、本発明の実施形態はそのように限定されず、しかしそれに加えて他の液体及び物質に適用可能であることを理解すべきである。磁気材料を実装する実施形態では、分注器は好ましくは、1つ以上の構成要素の磁気相互作用を妨げない物質と共に使用される(例えば、非フェラス物質)。更に、本発明の実施形態は、容器をその底部から充填することに関して本明細書で説明及び例証され得るが、本発明の実施形態はまた、容器の底側部分からの充填に適用可能であることを理解すべきである。用語「底部」は、充填液体の進入が概して、充填プロセスの少なくとも後半において容器内の液体の表面下からであるように、容器の任意の下部分を含むように概して理解されるべきである。例えば、「底部」は、最初は充填プロセスが容器内の液体表面より上であるが、容器が最大容積まで充填されると、充填プロセスが充填プロセスの少なくとも後半において容器液体の表面下となるであろう、容器の側部を含んでもよい。本発明の実施形態はまた、閉鎖された容器をその最上部分から充填するために使用されてもよい。
【0143】
本発明の実施形態を添付の図面への参照と共に完全に説明してきたが、様々な変更及び修正が当業者にとって明らかとなるであろうことに留意されたい。かかる変更及び修正は、添付の「特許請求の範囲」によって定義される本発明の実施形態の範囲内に含まれるものとして理解されるべきである。例えば、形状及び材料に関して特定の例が提供されるが、しかしながら、実施形態は、形状を変更すること又は材料を組み合わせること等、当業者にとって明白なそれらの変化を含む。例えば、特定の例は、容器か又は飲料分注器かにおいてリング内に含まれる磁気材料又はフェラスメタルを含むが、実施形態はそのように限定されず、また、例えば、ブロック、ペレット、又は他の変化を用いることによって、容器又は分注器内に組み合わせられる磁気材料を含んでもよい。更に、本明細書に開示される実施形態は概して、流体流路及び別個のバルブを生成して、流体流れを生成するための飲料分注器を説明するが、しかしながら、これらの特徴は単一の装置内へ組み合わせられてもよい。用語「連結される」は、連結される部品間の直接的及び間接的な取着を含むように意図される。更に、本明細書の実施形態は、例示的なバルブシステムのための電気的及び機械的構成要素を説明する。実施形態は、同じ結果をもたらすように電気的及び機械的構成要素を取り換えること等、当業者にとって明白なその変動を含む。特定の実施形態はまた、当業者にとって明らかであるように修正、排除、又は組み合わせられてもよい筐体、ユーザ入力装置、及び顧客アイコンを含む、分注器システムに関しても説明される。本明細書で説明されるような特徴は、任意の組み合わせで使用されてもよく、またそれらが説明される実施形態に限定されない。したがって、実施形態は、特定の用途によって所望されるように追加の特徴を含み得るか、又は特徴を排除し得る。
〔態様1〕
流体容器であって、
前記流体容器の底面内の開口と、
充填装置に連結可能な接続装置であって、
前記開口の周囲に圧着され、磁気材料を含む、リングと、
キャップであって、磁気材料を含み、前記開口が封止されるように、閉鎖位置にて前記キャップと前記リングとの間に流体密封を形成するように磁力によって前記リングに連結可能であり、前記充填装置に連結されるときに、前記開口を通じて前記流体容器を流体で充填することを可能にするように、開放位置に移動可能である、キャップとを備える、接続装置と、を備える、流体容器。
〔態様2〕
前記リング及び前記キャップのうちの少なくとも1つの前記磁気材料が、複数のネオジム磁石を含む、態様1に記載の流体容器。
〔態様3〕
前記リングが、前記開口に外接する前記底面の内縁上に圧着され、前記リングが、前記リングによって圧着される前記底面内縁の表面積の少なくとも2倍の大きさである表面積を有する内面を有する、態様1に記載の流体容器。
〔態様4〕
前記リングの前記表面積が、前記リングによって圧着される前記内縁の前記表面積の少なくとも3倍の大きさである、態様3に記載の流体容器。
〔態様5〕
前記底面が、ポリエチレンテレフタレートから形成される、態様1に記載の流体容器。
〔態様6〕
前記流体容器の前記底面が、前記流体容器の前記開放内部へ突出する陥凹した領域を更に備え、前記開口が、前記陥凹した領域内に配置される、態様1に記載の流体容器。
〔態様7〕
前記開口が、前記陥凹した領域内の平坦な環状の出っ張りに外接し、前記リングが、前記環状の出っ張りの内面全体にわたる、態様6に記載の流体容器。
〔態様8〕
前記リングが、前記流体容器が部分的に押し潰され、前記環状の出っ張りが変形されたときに、前記リングが平坦を維持しやすいように、前記環状の出っ張りに圧着される、態様7に記載の流体容器。
〔態様9〕
容器接続装置を流体容器に連結する方法であって、
前記流体容器の底面内に開口を形成することと、
リングであって、前記リングの中央開口に外接する環状のへりを含む、リングを、前記環状のへりが前記流体容器の前記底面内の前記開口を満たすように位置付けることであって、前記リングが磁気材料を含むことと、
前記リングを、前記環状のへりが前記流体容器の前記底面内の前記開口の周囲に圧着されて前記リングと前記流体容器の前記底面との間に流体密封を形成するように、圧着することと、
磁気材料を含むキャップを、前記流体容器の前記底面内の前記開口が封止されるように、磁力によって前記リングに連結して、閉鎖位置にて前記キャップと前記リングとの間に流体密封を形成することであって、前記キャップが、前記充填装置に連結されるときに、前記開口を通じて前記流体容器を流体で充填することを可能にするような開放位置に移動可能であることと、を含む、方法。
〔態様10〕
前記リングを圧着することが、まず前記リングを、前記環状のへりが斜角になるように予備圧着し、次に前記流体容器の前記底面内の開口の周囲に前記リングを仕上げ圧着して、前記リングと前記流体容器の前記底面との間に前記流体密封を形成することを含む、態様9に記載の方法。
〔態様11〕
前記リングを予備圧着することが、予備圧着ツールを使用して前記環状のへりを斜角にすることを含み、前記リングの仕上げ圧着することが、異なる仕上げ圧着ツールを使用して前記流体容器の前記底面内の前記開口の周囲に前記リングを仕上げ圧着することを含む、態様10に記載の方法。
〔態様12〕
前記リングを予備圧着することが、回転ラムを有する予備圧着ツールを使用して、前記ラムが回転するときに前記環状のへりを斜角にすることを含む、態様11に記載の方法。
〔態様13〕
前記リングを予備圧着することが、前記流体容器の開放内部内に適合するように構成されるアンビル部分と、前記流体容器の前記底面内の凹部内に適合するように構成されるラム部分とを有する、予備圧着ツールを使用することを含む、態様11に記載の方法。
〔態様14〕
分注システムであって、
その底面内に開口を有する流体容器と、
前記流体容器開口の外周よりも小さい外周を有する剛性部材を含む充填装置であって、前記剛性部材が長手方向軸に沿った通路を含み、前記通路がそこを通じた流体供給源からの流体の通過を可能にするように構成される、充填装置と、
前記開口で前記流体容器に取着される連結装置であって、前記開口の周囲に圧着されるリングと、キャップであって、前記開口が封止されるように、流体密閉位置にて前記キャップと前記リングとの間に流体密封を形成するように磁力によって前記リングに連結可能なキャップと、を含み、前記リング及びキャップの双方が、磁気材料を含み、前記連結装置が、前記リング及びキャップのうちの少なくとも1つに対して前記剛性部材を押して、前記通路を前記流体容器の内部との流体連通に定置することによって、前記流体密閉位置から開放位置へと遷移される、連結装置と、を備える、システム。
〔態様15〕
前記充填装置が、前記剛性部材を囲繞するプラットフォームを含み、前記プラットフォームが磁気材料を含む、態様14に記載のシステム。
〔態様16〕
前記連結装置に取着される水洗装置を更に備える、態様14に記載のシステム。
〔態様17〕
前記キャップが、前記剛性部材を受容するように形状化される凹部を含み、前記キャップが、前記連結装置の開放位置で上部から分離する、態様14に記載のシステム。
〔態様18〕
前記第1及び第2の構成要素の前記磁気材料が、対応する第1及び第2の構成要素を中心として離間配置される複数のネオジム磁石を含む、態様14に記載のシステム。
〔態様19〕
前記リングが、前記開口に外接する前記底面の内縁上に圧着され、前記リングが、前記リングによって圧着される前記底面内縁の表面積の少なくとも2倍の大きさである表面積を有する内面を有する、態様14に記載のシステム。
〔態様20〕
前記リングの前記表面積が、前記リングによって圧着される前記内縁の前記表面積の少なくとも3倍の大きさである、態様19に記載の流体容器。