(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
図1を参照して、パウチ200の構成について説明する。なお、
図1に示されるドットは、パウチ200のシール部220を示している。また、以下の説明におけるパウチ200の幅方向は、パウチ200の正面視においてパウチ200の高さ方向に直交する方向を示している。
【0011】
パウチ200は、スタンディングパウチとしての形態を有する。パウチ200は、袋210およびファスナー270を有する。パウチ200は、第2開口部236が形成された部分を除く縁の全部がシールされている。
【0012】
袋210は、第1袋部分230、第2袋部分250、シール部220、およびガイド線260を有する。袋210は、積層シートにより形成されている。積層シートは、最外層、中間層、および最内層を有する。最外層は、ポリエチレンテレフタレート層により構成される。最内層は、無延伸ポリプロピレン層により構成される。中間層は、印刷層、第1接着層、延伸ナイロン層、および第2接着層により構成される。印刷層は、最外層の内側に形成されている。第1接着層は、印刷層の内側に形成されている。延伸ナイロン層は、第1接着層の内側に形成されている。第2接着層は、延伸ナイロン層の内側に形成されている。最内層は、第2接着層の内側に形成されている。印刷層は、外面に絵柄および商品の説明等を有する。
【0013】
袋210は、第1角部211、第2角部212、第3角部213、第4角部214、第1側方縁215、第2側方縁216、上縁217、下縁218、および内部空間219を有する。
【0014】
第1側方縁215は、袋210における第1角部211から第3角部213までの縁を形成している。第2側方縁216は、袋210における第2角部212から第4角部214までの縁を形成している。上縁217は、袋210において第1角部211から第2角部212までの縁を形成している。下縁218は、袋210において第3角部213から第4角部214までの縁を形成している。
【0015】
第1側方縁215および上縁217は、第1角部211において互いに連続している。第1側方縁215および下縁218は、第3角部213において互いに連続している。第2側方縁216および上縁217は、第2角部212において互いに連続している。第2側方縁216および下縁218は、第4角部214において互いに連続している。
【0016】
第1袋部分230は、袋本体部231、底ガゼット232および突出部分233を有する。
袋本体部231は、第1側方部231A、第2側方部231B、第1開口部235および第2開口部236を有する。
【0017】
第1側方部231Aは、図中の二点鎖線よりも内部空間219側の部分を示している。
第2側方部231Bは、第2側方縁216を含む部分を示している。
第1開口部235は、ファスナー270を含む第1袋部分230の上縁に位置している。第1開口部235は、袋210が第1袋部分230と第2袋部分250とに分離している状態において、内容物を内部空間219に収容する機能を有する。
【0018】
第2開口部236は、第1側方部231Aから幅方向の外方に突出する形状を有する。第2開口部236は、内容物を内部空間219に収容する機能を有する。
底ガゼット232は、袋本体部231を支持している。図中の一点鎖線は、底ガゼット232と袋本体部231との境界を示している。
【0019】
突出部分233は、第1側方部231Aから幅方向の外方に突出する形状を有する。突出部分233は第2開口部236を含んで形成されている。
第2袋部分250は、開口シール部251を有する。
【0020】
開口シール部251は、上縁217に形成されている。開口シール部251は、ファスナー270を密封している。
シール部220は、熱溶着により形成されている。シール部220は、第1側方シール部221、第2側方シール部222、上方シール部223、および下方シール部224を有する。
【0021】
第1側方シール部221は、袋210において第1側方縁215を含む所定範囲の部分をシールしている。第1側方シール部221は、側方シール上部分221Aおよび側方シール下部分221Bを有する。側方シール上部分221Aおよび側方シール下部分221Bは、第2開口部236により互いに分断されている。
【0022】
側方シール上部分221Aは、袋210において第1角部211から第2開口部236までの範囲をシールしている。
側方シール下部分221Bは、第2開口部236において、袋本体部231と底ガゼット232との境界部分をシールしている。
【0023】
第2側方シール部222は、袋210において第2側方縁216を含む所定範囲の部分をシールしている。上方シール部223は、上縁217を含む所定範囲の部分をシールしている。上方シール部223は、開口シール部251を含んで形成されている。下方シール部224は、下縁218を含む所定範囲の部分をシールしている。
【0024】
ガイド線260は、開口ガイド線261とノッチ262とを有する。開口ガイド線261は、袋210において第1袋部分230および第2袋部分250を互いに分離するための部分として形成されている。ノッチ262は、開口ガイド線261と第2側方縁216との接点に位置している。ノッチ262は、開口ガイド線261に沿って袋210を切り取るときの始点として機能する。
【0025】
ファスナー270は、第1開口部235を開封および密封することが可能な構造を有する。
パウチ200の使用方法について説明する。
【0026】
パウチ200は、第2開口部236を介して内部空間219に内容物が充填される。
パウチ200は、使用者により第2袋部分250が第1袋部分230から分離される。
使用者は、ファスナー270を開封して、内部空間219に肉や野菜等の具材を追加する。使用者は、内部空間219に具材を収容した後、ファスナー270により第1開口部235を密封する。その後、使用者は、第1袋部分230を電子レンジで加熱する。これにより、内容物および追加した具材が調理される。
【0027】
なお、第1袋部分230を電子レンジで加熱することにともない、内容物から蒸気が発生する。このため、内部空間219の内圧が上昇する。内部空間219の内圧が所定の圧力まで上昇することにともない、ファスナー270が開封する。このため、ファスナー270を介して内部空間219で発生した蒸気が外部の空間へと排出される。このため、内部空間219の内圧が過度に上昇することが抑制される。
【0028】
本実施形態のパウチ200は、以下の効果を奏する。
(1)袋210は、第2開口部236を有する。この構成によれば、内容物封入パウチの製造過程において、第2開口部236から袋210の内部空間219に内容物10を入れることができる。このため、内容物封入パウチの製造過程においてファスナー270に内容物10が付着するおそれが低減される。
【0029】
(2)袋210は、開口シール部251を有する。この構成によれば、内容物封入パウチの製造過程において、ファスナー270が開封されるおそれが低減される。このため、ファスナー270に内容物10が付着するおそれを低減する効果が一層高くなる。
【0030】
(3)袋210は、袋本体部231の第1側方部231Aから突出した形状の第2開口部236を有する。この構成によれば、内容物封入パウチの製造過程において第2開口部236をシールするとき、充填機のチャックが、シール装置の移動軌跡上に位置しない状態を形成することが可能となる。このため、第2開口部236のシール加工が容易になる。
【0031】
(第2実施形態)
図2および
図3に示される第2実施形態のパウチ300は、
図1に示される第1実施形態のパウチ200との主要な相違点として、次の相違点を有する。すなわち、第1実施形態のパウチ200は、第2側方部231Bに凹形状を有さない。一方、本実施形態のパウチ300は、第2側方部231Bに凹形状を有する。以下では、第1実施形態のパウチ200と異なる点の詳細を説明する。
【0032】
第1袋部分230の第2側方部231Bは、第2側方縁216を含む部分を示している。第2側方部231Bは、第1側方部231Aと反対側の側方部である。第2側方部231Bは、第2開口部236に対応する凹形状237を有する。
【0033】
図3を参照して、パウチ300が製造される工程について説明する。
パウチ300は、1枚のシート上に複数のパウチ300の型が配置された型パウチ600を切断することにより製造される。パウチ300の型は、隣り合う2つのパウチの型において、一方の型の第2側方部231Bに他方の型の第2開口部236が配置される。隣り合うパウチ300の型の間の廃棄部分310は、カッターにより切り取られる。
【0034】
本実施形態のパウチ300は、上記(1)〜(3)の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(4)袋210の第2側方部231Bは、第2開口部236に対応する凹形状237を有する。この構成によれば、隣り合う2つのパウチ300の型において、一方の型の第2側方部231Bに他方の型の第2開口部236を配置することが可能になる。このため、歩留まりが向上する。
【0035】
(第3実施形態)
図4等に示される第3実施形態のパウチ700は、
図1に示される第1実施形態のパウチ200との主要な相違点として、次の相違点を有する。すなわち、第1実施形態のパウチ200は、ファスナー270を有する。一方、本実施形態のパウチ700は、ファスナー800および易開封シール部900を有する。以下では、第1実施形態のパウチ200と異なる点の詳細を説明する。
【0036】
ファスナー800および易開封シール部900の構成について説明する。
図5に示されるように、ファスナー800は、雌型810および雄型820を有する。雌型810は、雌型基材811および雌型主要部812を有する。
【0037】
雌型基材811は、袋210を形成するシートに熱溶着されている。雌型基材811は、雌型主要部812を支持する機能を有する。
雌型主要部812は、椀型形状を有する。雌型主要部812は、雌型基材811と一体的に形成されている。雌型主要部812は、開封側爪813および内容物側爪814を有する。
【0038】
開封側爪813は、雌型基材811側に屈曲する形状を有する。開封側爪813は、内容物側爪814よりも袋210の開封側に位置している。
内容物側爪814は、雌型基材811側に屈曲する形状を有する。内容物側爪814は、開封側爪813よりも袋210の内部空間219側に位置している。
【0039】
雄型820は、雄型基材821および雄型主要部822を有する。
雄型基材821は、袋210を形成するシートに熱溶着されている。雄型基材821は、雄型主要部822を支持する機能を有する。
【0040】
雄型主要部822は、矢尻型形状を有する。雄型主要部822は、雄型基材821と一体的に形成されている。雄型主要部822は、支持部823および先端部824を有する。支持部823は、雄型基材821と連続して形成されている。支持部823は、雄型基材821から雌型基材811に突出する形状を有する。
【0041】
先端部824は、支持部823と連続して形成されている。先端部824は、開封側爪824Aおよび内容物側爪824Bを有する。開封側爪824Aは、雌型主要部812の開封側爪813と嵌合する形状を有する。内容物側爪824Bは、雌型主要部812の内容物側爪814と嵌合する形状を有する。内容物側爪824Bと内容物側爪814との嵌合強度は、開封側爪824Aと開封側爪813との嵌合強度よりも大きい。このため、ファスナー800は、内部空間側よりも開封側のほうから開封しやすい構造を有する。
【0042】
易開封シール部900は、内部空間219の内容物がファスナー800に付着することを抑制する機能を有する。易開封シール部900は、第1開口部235を密封している。易開封シール部900は、ファスナー800に対して内部空間219側に位置している。易開封シール部900は、主要部910および袋シール部920を有する。
【0043】
主要部910は、ファスナー800の雌型基材811と同一の材料により一体的に形成されている。主要部910は、袋シール部920と同一の材料により一体的に形成されている。
【0044】
袋シール部920は、袋210の内周面とシールされている。袋シール部920は、シール部220よりも低いシール強度を有する。
図6および
図7を参照して、パウチ700を用いた内容物封入パウチ710の製造工程について説明する。
【0045】
内容物封入パウチ710の製造工程は、第1工程、第2工程(
図6(a))、第3工程(
図6(b))、第4工程(
図6(c))、第5工程(
図7(a))、第6工程(
図7(b))、および第7工程(
図7(c))を含む。
【0046】
第1工程においては、パウチ700が製造される。
第2工程においては、パウチ700の第1角部211の周辺および第3角部213の周辺がそれぞれ充填機400のチャック410によりチャッキングされる。
【0047】
パウチ700は、
図6(a)に示される状態で、充填ラインに搬送される。所定の充填ライン位置において、第2開口部236は吸盤(図示略)により開封される。
第3工程においては、
図6(b)に示されるように、第2開口部236にノズル420が挿入される。ノズル420は、内部空間219に内容物10を充填する。
【0048】
第4工程においては、
図6(c)に示されるように、内部空間219に所定量の内容物10が充填されることにより充填が終了する。内部空間219への内容物10の充填が終了した後、ノズル420は第2開口部236から抜かれる。
【0049】
第5工程においては、
図7(a)に示されるように、パウチ700の第1角部211の周辺および第3角部213の周辺がそれぞれ充填機400のチャック410によりチャッキングされたままパウチ700がシール加工ラインに搬送される。
【0050】
第6工程においては、
図7(b)に示されるように、所定のシール加工ライン位置において、シール装置500は、第2開口部236を挟む。これにより、第2開口部236にシール加工が施される。
【0051】
第7工程においては、シール加工の終了後、
図7(c)に示されるように、シール装置500は、第2開口部236の挟み込み状態を解除する。
本実施形態のパウチ700は、上記(1)〜(3)の効果に加えて、以下の効果を奏する。
【0052】
(5)袋210は、易開封シール部900を有する。易開封シール部900は、第1開口部235を密封している。易開封シール部900は、ファスナー800に対して内部空間219側に形成されている。このため、第2開口部236から袋210の内部空間219に内容物10をいれるときに、内容物10がファスナー800に付着するおそれがより低減される。
【0053】
(第4実施形態)
図8等に示される第4実施形態のパウチ950は、
図1に示される第1実施形態のパウチ200との主要な相違点として、次の相違点を有する。すなわち、第1実施形態のパウチ200は、シール部220に通蒸部を有さない。一方、本実施形態のパウチ950は、シール部220に通蒸部951を有する。以下では、第1実施形態のパウチ200と異なる点の詳細を説明する。
【0054】
図8を参照して、通蒸部951の構成について説明する。
通蒸部951は、内部空間219で発生した蒸気を内部空間219から外部の空間へ排出する機能を有する。通蒸部951は、パウチ200の幅方向の外側から内側に向けて窪む形状を有する。通蒸部951は、第2側方シール部222の一部が幅方向の外側から内側に向けて窪むことにより形成されている。
【0055】
パウチ950の使用方法について説明する。
パウチ950は、第2開口部236を介して内部空間219に内容物が充填される。パウチ950は、第3実施形態のパウチ700と同様の手順により内部空間219に内容物が充填される。
【0056】
パウチ950は、使用者により第2袋部分250が第1袋部分230から分離される。
使用者は、ファスナー270を開封して、内部空間219に肉や野菜等の具材を追加する。使用者は、内部空間219に具材を収容した後、ファスナー270により第1開口部235を密封する。その後、使用者は、第1袋部分230を電子レンジで加熱する。これにより、内容物および追加した具材が調理される。
【0057】
なお、第1袋部分230を電子レンジで加熱することにともない、内容物から蒸気が発生する。このため、内部空間219の内圧が上昇する。
図9に示されるように、内部空間219の内圧が所定の圧力まで上昇することにともない、通蒸部951のシールが剥離する。このため、通蒸部951に開口951Aが形成される。内部空間219で発生した蒸気は、開口951Aを介して外部の空間へと排出される。このため、内部空間219の内圧が過度に上昇することが抑制される。
【0058】
(その他の実施形態)
本パウチ、本内容物封入パウチ、および、その製造方法は、第1実施形態〜第4実施形態以外の実施形態を含む。以下、本パウチ、内容物封入パウチ、および、その製造方法のその他の実施形態としての第1実施形態〜第4実施形態の変形例を示す。
【0059】
・第3実施形態のパウチ700は、易開封シール部900を有する。易開封シール部900は、袋シール部920を有する。袋シール部920は、袋210の内周面とシールされている。一方、変形例の易開封シール部は、袋210の対向する内周面が互いにシールされることによりイージーピール性を有する。